【実施例】
【0186】
G.実施例
これらの実施例は、説明の目的のためにのみに与えられる。上記の議論及びこれらの実施例から、当業者は、本出願人の発明の本質的な特性を確認することができ、その趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々の変更形態及び改変形態をなして、本明細書を種々の用途及び条件に適合させることができる。結果として、本明細書は、以下の説明的な実施例により限定されない。
【0187】
実施例1〜23.化合物合成
一般的な方法
NMRスペクトルは、プロトン周波数300、400、500、又は600MHzでBruker Avance、Avance II、又はAvance III分光計で記録した。クロロホルム−δ(H 7.26ppm)、CD
3OD(H 3.30ppm)、又はDMSO−d
6(H 2.49ppm)の中心のピークを内部標準として使用した。
【0188】
LC/MS実験を、Waters Xevo Q−ToF Massと組み合わせたWaters Acquityシステム又はShimadzu 2010EV UPLCシステムをESIモードで使用して実施した。LCを、2つの構成で運転した:1)pH10の46mM炭酸アンモニウム水溶液/アンモニア緩衝液(A)とMeCN(B)との流量1.0mL/分での勾配(5分で2〜95%B)と組み合わせた、又は水及びTFA(0.05%)(A)とCH
3CN及びTFA(0.05%)(B)との流量1.0mL/分での勾配(2分で5〜95%B)と組み合わせたBEH C18カラム(1.7μm 2.1×50mm)。
【0189】
鏡像体過剰率(%ee)として示される光学純度は、下記により決定した。
【0190】
方法A:Agilent 1100シリーズクロマトグラフを使用するキラルHPLC。Chiralpak(IB−3、IA−3、又はIC−3)50×4.6mm;3μmを備えた装置。移動相として、流量1mL/分のヘキサン(0.1%トリエチルアミン)/EtOH(85:15)を使用した。注入体積は3μLであり、化合物検出をUVにより254nmで実施した。
【0191】
方法B:Chiralpak(IC又はAD−H)150×4.6mm、3μm又はChiracel(OD−H、OJ−3、OD−3)又はLux 5uセルロース−3を備えたキラルSFCシステム。溶離液として、CO
2(100g/分、120バール、40℃)(A)と5〜40%MeOH/ジエチルアミン(0.1%)、EtOH/ジエチルアミン(0.1%)、20%イソプロピルアルコール又は20%イソプロピルアルコール/NH
3 200:1(B)との勾配を、流量4mL/分で適用した。注入体積は0.7μL又は10μLであり、化合物検出をUVにより254nm又は220nmで実施した。
【0192】
分取HPLCは、X−Bridge又はSunfireのPrep C18 OBD 5μm 19×150mmカラムを備えた、一体化されたMS検出を有するWaters FractionLynxシステムで実施した。或いは、一体化されたUV検出を有し、Kromasil C8 10μm、20×250 ID又は50×250 IDmmを備えたGilson GX−281を利用した。溶離液として、水/MeCN/酢酸(95/5/0.1)又は水/0.05%TFA(A)とMeCN/0.05%TFA(B)との(酸性)勾配又はMeCN又はMeOH(A)と水中0.03%アンモニア又は0.03%NH
4HCO
3(B)との(塩基性)勾配を適用した。
【0193】
分取SCFを、Waters Viridis 2−EP又はPhenomenex Luna Hilic、30×250mm、5μmを備えた、一体化されたMS検出を有するWaters Prep100 SCFシステムで実施した。溶離液として、CO
2(100g/分、120バール、40℃)(A)とMeOH/NH
3(20mM)又はMeOH(5%ギ酸)又はMeOH(B)との勾配を適用した。
【0194】
特記されない限り、以下の実施例に使用した出発物質は、市販されていたか、又は以前に文献に記載されていた。溶媒及び市販の試薬は全て実験室グレードであり、特記されない限り受け取ったまま使用した。
【0195】
温度は全てセルシウス度(℃)である。一般に、特記されない限り、以下の実施例で議論される操作は室温又は周囲温度(18〜25℃)で実施した。反応の進行は、HPLC、LC−MS、又はTLCでモニターした。オーブンで乾燥させた標準的な実験室ガラス器具を使用し、定型的な操作は、N
2のブランケット下で、周囲温度で実施した。蒸発は、減圧下で、ロータリーエバポレーターを使用して実施した。生成物は、減圧下で、好適な温度で乾燥させた。
【0196】
本特許に例示される化合物の名称は、ChemDraw Ultra 11.0を使用して発生させた。これは、ボタンを押すと、描かれた構造に化学名が割り当てられる化学名発生プログラムである。
【0197】
実施例1.2,2−ジフルオロ−N−[(1R,2S)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−フェニルブタン−2−イル]プロパンアミドの調製
【化22】
【0198】
工程A.5−[5−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−1H−インダゾール−1−イル]−1−メチル−1,2−ジヒドロピリジン−2−オンの調製
【化23】
パージしてN
2の不活性雰囲気下に維持した2Lの四つ口丸底フラスコに、5−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−1H−インダゾール(805g、3.2mol)のトルエン(8L)溶液、5−ヨード−1−メチル−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン(800g、3.4mol)、及びK
3PO
4(1.2kg、5.8mol)を入れた。シクロヘキサン−1,2−ジアミン(63g、0.5mol)を加え、それに続いてCuI(1.3g、6.8mmol)を数回に分けて加えた。生じた溶液を102℃で一晩撹拌した。生じた混合物を真空下で濃縮すると3.0kgの標記化合物を粗製の黒色固体として与えた。LC/MS:m/z 356[M+H]
+.
【0199】
工程B.5−(5−ヒドロキシ−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの調製
【化24】
2Lの四つ口丸底フラスコに、5−[5−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−1H−インダゾール−1−イル]−1−メチル−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン(3.0kg、粗製)及びHCl(2L、24mol、36%)の水(2L)とMeOH(5L)中の溶液とを入れた。生じた溶液を40℃で1時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。生じた固体を水(4×5L)及び酢酸エチル(2×0.5L)で洗浄すると、480g(61%、2工程)の標記生成物を茶色の固体として与えた。LC/MS:m/z 242[M+H]
+.
1HNMR(300MHz,DMSO−d6):δ 3.52(3H,s),6.61(1H,m),7.06(2H,m),7.54(1H,m),7.77(1H,m),8.19(2H,m)9.35(1H,s).
【0200】
工程C.tert−ブチル((1R,2S)−1−ヒドロキシ−3−メチル−1−フェニルブタン−2−イル)カルバマートの調製
【化25】
(S)−tert−ブチル3−メチル−1−オキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバマート(1.0kg、3.5mol)をトルエン(4L)に溶解させた。その後、2−プロパノール(2L)を加え、それに続いてトリイソプロポキシアルミニウム(0.145L、0.73mol)を加えた。反応混合物を、54〜58℃で1時間減圧下で(300〜350ミリバール)加熱して、共沸蒸留を開始した。0.75Lの凝縮液を回収した後、2−プロパノール(2L)を加え、反応混合物を減圧下で一晩撹拌すると、全体で4Lの凝縮液を与えた。トルエン(3L)を20℃で加え、それに続いて2M HCl(2L)を15分かけて加えて、温度を28℃未満に保った。層を分離し(水相のpH0〜1)、有機層を水(3L)、4%NaHCO
3(2L)、及び水(250mL)で連続的に洗浄した。有機層の体積を、50℃及び70ミリバールで6Lから2.5Lに減少させた。生じた混合物を50℃に加熱し、ヘプタン(6.5L)を47〜53℃で加えて、物質を溶解状態に保った。混合物の温度を、ゆっくりと20℃に低下させ、標記化合物の結晶により37℃でシーディングし(種結晶は、同じ方法により製造し、次いで反応混合物を蒸発乾固させ、残渣をヘプタン中にスラリー化し、濾過により結晶を単離することにより、先のバッチで調製した)、一晩放置した。生成物を濾過により除き、ヘプタン(2×1L)で洗浄し、真空下で乾燥させると、806g(81%)の標記化合物を白色の固体として与えた。
1HNMR(500MHz,DMSO−d6):δ 0.81(dd,6H),1.16(s,8H),2.19(m,1H),3.51(m,1H),4.32(d,1H),5.26(s,1H),6.30(d,1H),7.13−7.2(m,1H),7.24(t,2H),7.3−7.36(m,3H).
【0201】
工程D.(1R,2S)−2−アミノ−3−メチル−1−フェニルブタン−1−オール塩酸塩の調製
【化26】
20℃のHClのプロパン−2−オール溶液(5〜6N、3.1L、16mol)に、tert−ブチル((1R,2S)−1−ヒドロキシ−3−メチル−1−フェニルブタン−2−イル)カルバマート(605g、2.2mol)を少量ずつ70分かけて加え、それに続いてMTBE(2L)を30分かけて加えた。反応混合物を5℃に冷却し、18時間撹拌した。生成物を濾過により単離し、乾燥させると、286gの標記化合物をHCl塩として与えた(収率61%)。母液を300mLに濃縮した。次いで、MTBE(300mL)を加え、生じた沈殿を濾過により単離すると、さらに84gの標記化合物をHCl塩として与えた(収率18%)。全体で370g(79%)。
1HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ 0.91(dd,6H),1.61−1.81(m,1H),3.11(s,1H),4.99(s,1H),6.08(d,1H),7.30(t,1H),7.40(dt,4H),7.97(s,2H).
【0202】
工程E.(2S,3S)−2−イソプロピル−1−(4−ニトロフェニルスルホニル)−3−フェニルアジリジンの調製
【化27】
(1R,2S)−2−アミノ−3−メチル−1−フェニルブタン−1−オール塩酸塩(430g、2.0mol)を20℃のDCM(5L)と混合した。次いで、4−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(460g、2.0mol)を5分かけて加えた。その後、混合物を−27℃に冷却した。温度を−18℃に保ちながら、トリエチルアミン(1.0kg、10mol)をゆっくりと加えた。反応混合物を−30℃に冷却し、温度を−25℃に保ちながら、メタンスルホニルクロリド(460g、4.0mol)をゆっくりと加えた。次いで、反応混合物を0℃で16時間撹拌してから、トリエチルアミン(40mL、0.3mol;20mL、0.14mol及び10mL、0.074mol)を0℃で分割して4時間かけて加えた。その後に、水(5L)を20℃で加え、生じた層を分離した。有機層を水(5L)で洗浄し、真空下で体積を1Lに減少させた。MTBE(1.5L)を加え、混合物を、ロータバップ上で、20℃で一晩撹拌し、濾過すると、500g(70%)の標記生成物を固体として与えた。
1HNMR(400MHz,CDCl
−3):δ 1.12(d,3H),1.25(d,3H),2.23(ddt,1H),2.89(dd,1H),3.84(d,1H),7.08−7.2(m,1H),7.22−7.35(m,4H),8.01−8.13(m,2H),8.22−8.35(m,2H)
【0203】
工程F.N−((1R,2S)−3−メチル−1−(1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イルオキシ)−1−フェニルブタン−2−イル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミドの調製
【化28】
【0204】
(2S,3S)−2−イソプロピル−1−(4−ニトロフェニルスルホニル)−3−フェニルアジリジン(490g、1.3mol)を、20℃のアセトニトリル(5L)中の5−(5−ヒドロキシ−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(360g、1.4mol)と混合した。炭酸セシウム(850g、2.6mol)を5分かけて少量ずつ加えた。次いで、反応混合物を50℃で一晩撹拌した。水(5L)を20℃で加え、生じた混合物を2−メチルテトラヒドロフラン(5L及び2.5L)で抽出した。合わせた有機層を、0.5M HCl(5L)、水(3×5L)、及びブライン(5L)で連続的に洗浄した。残った有機層を濃い油に濃縮し、次いでMTBE(2L)を加えた。生じた沈殿物を濾過すると、780g(純度71%w/w)の粗製の標記生成物を黄色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
1HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ 0.93(dd,6H),2.01−2.19(m,1H),3.50(s,3H),3.74(s,1H),5.00(d,1H),6.54(d,1H),6.78(d,1H),6.95−7.15(m,4H),7.23(d,2H),7.49(d,1H),7.69(dd,1H),7.74(d,2H),8.00(s,1H),8.08(d,2H),8.13(d,2H).
【0205】
工程G.2,2−ジフルオロ−N−[(1R,2S)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−フェニルブタン−2−イル]プロパンアミドの調製
【化29】
【0206】
N−((1R,2S)−3−メチル−1−(1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イルオキシ)−1−フェニルブタン−2−イル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド(780g、71%w/w)をDMF(4L)と混合した。次いで、DBU(860g、5.6mol)を20℃で10分かけて加えた。2−メルカプト酢酸(170g、1.9mol)を、温度を20℃に保ったまま、ゆっくりと30分かけて加えた。1時間後、エチル2,2−ジフルオロプロパノアート(635g、4.60mol)を10分かけて20℃で加えた。反応混合物を18時間撹拌した。その後に、追加のエチル2,2−ジフルオロプロパノアート(254g、1.8mol)を加え、反応混合物をさらに4時間20℃で撹拌した。次いで、水(5L)を、温度を20℃に保ったまま、40分かけてゆっくりと加えた。水層を、酢酸イソプロピル(4L及び2×2L)で抽出した。合わせた有機層を0.5M HCl(4L)及びブライン(2L)で洗浄した。次いで、有機層を、96gのN−((1R,2S)−3−メチル−1−((1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル)オキシ)−1−フェニルブタン−2−イル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミドから出発した並行反応からの有機層と合わせ、およそ1.5Lに濃縮した。生じた茶色の溶液を濾過した。フィルターを、酢酸イソプロピル(2×0.5L)で2回洗浄した。固体が形成するまで、濾液を蒸発させた。次いで、固体を99.5%エタノール(1L)と同時蒸発させると、493g(77%、2工程)の非晶質の固体を与えた。
【0207】
固体(464g、0.94mol)を、50℃のエタノール/水2:1(3.7L)に溶解させた。次いで、反応混合物を、47℃で標記化合物(0.5g)の結晶()でシーディングすると、わずかに不透明な混合物が形成した。混合物をその温度に1時間保った。その後、温度を7時間かけて20℃に低下させ、20℃で40時間保った。固体を濾過により除き、冷(5℃)エタノール/水1:2(0.8L)で洗浄し、真空中で37℃で一晩乾燥させると、356g(0.70mol、74%、99.9%ee)の標記化合物を一水和物として与えた。LC/MS:m/z 495[M+H]
+.
1H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ 0.91(dd,6H),1.38(t,3H),2.42(m,1H),3.50(s,3H),4.21(m,1H),5.29(d,1H),6.53(d,1H),7.09(d,1H),7.13(dd,1H),7.22(t,1H),7.29(t,2H),7.47(d,2H),7.56(d,1H),7.70(dd,1H),8.13(d,1H),8.16(d,1H),8.27(d,1H).
【0208】
種結晶を、2,2−ジフルオロプロパン酸を使用して実施例2に従って調製し、それに続いてHPLCで精製した非晶質化合物から調製できる。化合物(401mg)をガラスバイアル中に量り取った。エタノール(0.4mL)を加え、バイアルを振とうして40℃に加熱すると、透明で、わずかに黄色の溶液を与えた。エタノール/水(0.4mL、50/50%vol/vol)を加えた。結晶化が5分以内に起こり始め、10分後、白色の濃い懸濁液が形成した。結晶を濾過により回収した。
【0209】
実施例2 2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−フェニルブタン−2−イル]アセトアミドの調製
【化30】
【0210】
工程A.5−ヨード−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−インダゾールの調製
【化31】
室温で空気に触れさせている(バイアルを密閉していない)DCM(3.2mL)中の酢酸銅(II)(82mg、0.45mmol)と、5−ヨード−1H−インダゾール(100mg、0.41mmol)と、6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(91mg、0.59mmol)と、ピリジン(133μL、1.64mmol)との混合物を一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:8)で溶離するクロマトグラフィーにより精製すると、114mg(86%)の標記化合物を黄色の固体として与えた。LCMS:m/z 352[M+H]
+.
1HNMR(300MHz;DMSO−d6):δ 3.94(3H,s),7.04(1H,d),7.59(1H,d),7.73(1H,d),8.06(1H,dd),8.32−8.34(2H,m),8.55(1H,d).
【0211】
工程B.5−(5−ヨード−1H−インダゾール−1−イル)ピリジン−2(1H)−オンの調製
【化32】
2MのHCl(31mL、62mmol)中の5−ヨード−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−インダゾール(6.4g、18mmol)とエタノール(51mL)との撹拌されている混合物に、濃HCl(15mL、180mmol)を加えた。生じた溶液を24時間還流した。その後に、混合物を冷却し、生じた沈殿物を濾過により除き、水で洗浄し、真空中で40℃で3.5時間乾燥させると、標記生成物5.9g(95%)を白色の固体として与えた。LCMS:m/z 338[M+H]
+.
1HNMR(300MHz;DMSO−d6):δ 6.48(1H,d),7.42(2H,d),7.60−7.75(2H,m),7.81(1H,d),8.23(1H,d),11.92(1H,br).
【0212】
工程C.5−(5−ヨード−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの調製
【化33】
DMF(50mL)中の5−(5−ヨード−1H−インダゾール−1−イル)ピリジン−2(1H)−オン(1.6g、4.7mmol、1.0当量)とK
2CO
3(2g、14mmol、3.0当量)との混合物に、MeI(0.9mL、14mmol、3.0当量)を室温でN
2下で加えた。混合物を4時間室温で撹拌し、次いでDCMと水との間で分配した。有機層を分離し、水で洗浄し、MeOH/DCM(1/20)で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製すると、粗製の標記生成物1.7gを白色の固体として与えた。LCMS:m/z 352[M+H]
+.
1HNMR(300MHz,CDCl
3):δ 3.64(3H,s),6.72(1H,d),7.23(1H,d),7.65−7.70(3H,m),8.05(1H,s),8.15(1H,s).
【0213】
工程D.5−(5−((1R,2S)−2−アミノ−3−メチル−1−フェニルブトキシ)−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの調製
【化34】
ブチロニトリル(30mL)中の、遊離塩基としての(1R,2S)−2−アミノ−3−メチル−1−フェニルブタン−1−オール(実施例1/工程D)(0.96g、5.3mmol)と、5−(5−ヨード−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.9g、5.4mmol)と、ヨウ化銅(I)(0.51g、2.7mmol)と、2−(ジメチルアミノ)酢酸(0.55g、5.3mmol)と、炭酸セシウム(5.2g、16mmol)との混合物を130℃で20時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷却し、濃縮し、残渣を、DCM/MeOH(20/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、0.5g(23%)の粗製の標記化合物を与えた。LC/MS:m/z 403[M+H]
+
【0214】
工程E.2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−フェニルブタン−2−イル]アセトアミドの調製
【化35】
DMF(7mL)中の5−(5−((1R,2S)−2−アミノ−3−メチル−1−フェニルブトキシ)−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(850mg、1.8mmol)と、TFA(250mg、2.2mmol)と、HATU(1021mg、2.7mmol)と、DIPEA(0.94mL、5.4mmol)との混合物を、室温で数時間撹拌した。その後、反応混合物を水に注ぎ、DCM(3×20mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲル上で、DCM/MeOH(10/1)で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製すると、500mg(56%)の標記化合物を白色の固体として与えた。LCMS m/z 499[M+H]
+.
1HNMR(300MHz,CDCl
3):δ 0.90−1.05(6H,m),1.98−2.08(1H,m),3.59(3H,s),4.38−4.45(1H,m),5.33(1H,d),6.19(1H,d),6.68(1H,d),6.93(1H,d),7.11(1H,dd),7.30−7.45(6H,m),7.58−7.68(2H,m),7.92(1H,s).
【0215】
実施例3.N−[(1R,2S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミド
【化36】
標記化合物を、2,2−ジフルオロプロパン酸を使用して実施例2の手順に従って調製すると、58mg(40%)の生成物を与えた。スキーム2中のグリニャール試薬は、以下の手順に従って発生させた:マグネシウム(2.0g、83mmol)、3,5−ジフルオロブロモベンゼン(1.45g、7.6mmol)及びヨウ素(I
2、触媒量)をTHF(2mL)中で混合した。反応混合物を60℃に加熱した。赤色が消えた後、THF(150ml)中の追加の3,5−ジフルオロブロモベンゼン(13g、67mmol)を、温度を50℃に保ちながら滴加した。次いで、反応混合物を3時間還流し、次いで室温に冷却した。生じた溶液(THF中およそ0.5M)を精製せずに使用した。LC/MS:m/z 531[M+H]
+.
1H NMR(300MHz;CDCl
3):δ 0.99−1.05(m,6H),1.72(t,3H),2.09−2.20(m,1H),3.66(s,3H),4.30−4.37(m,1H),5.19(d,1H),6.33(d,1H),6.71−6.78(m,2H),6.91−6.99(m,3H),7.11(d,1H),7.37(d,1H),7.60(br,2H),7.97(s,1H).
【0216】
実施例4.N−[(1R,2S)−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化37】
標記化合物を、TFAを使用して実施例2の手順に従って調製すると、40mg(33%)の生成物を与えた。スキーム2中のグリニャール試薬は、以下の手順に従って発生させた:マグネシウム(2.0g、83mmol)、3,5−ジフルオロブロモベンゼン(1.45g、7.6mmol)及びヨウ素(I
2、触媒量)をTHF(2mL)中で混合した。生じた混合物を60℃に加熱した。赤色が消えた後、THF(150ml)中の追加の3,5−ジフルオロブロモベンゼン(13g、67mmol)を、温度を50℃に保ちながら滴加した。反応混合物を3時間還流し、次いで室温に冷却した。溶液(THF中およそ0.5M)を精製せずに使用した。LC/MS:m/z 535[M+H]
+.
1H NMR(300MHz;CDCl
3):δ 1.01−1.07(m,6H),2.07−2.18(m,1H),3.63(s,3H),4.34−4.40(m,1H),5.26(d,1H),6.27(d,1H),6.73−6.81(m,2H),6.91−6.98(m,3H),7.10(d,1H),7.35(d,1H),7.60−7.65(m,2H),7.97(s,1H).
【0217】
実施例5.N−[(1R,2S)−1−(3−クロロフェニル)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化38】
標記化合物を、2,2−ジフルオロプロパン酸を使用して実施例2の手順に従って調製すると、62mg(47%)の生成物を与えた。LC/MS:m/z 529/531 3:1[M+H]
+.
1H NMR(300MHz;CDCl
3):δ 0.99−1.05(m,6H),1.69(t,3H),2.11−2.17(m,1H),3.66(s,3H),4.32−4.39(m,1H),5.19(d,1H),6.30(d,1H),6.73(d,1H),6.94(d,1H),7.14(d,1H),7.28−7.39(m,5H),7.62−7.66(m,2H),7.95(s,1H).
【0218】
実施例6.N−[(1R,2S)−1−(3−クロロフェニル)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの調製
【化39】
標記化合物を、TFAを使用して実施例2の手順に従って調製すると、55mg(68%)の生成物を与えた。LC/MS: m/z 533/535 3:1[M+H]
+.
1H NMR(300MHz;CDCl
3):δ 1.04(t,6H),2.03−2.07(m,1H),3.64(s,3H),4.35−4.41(m,1H),5.27(d,1H),6.23(d,1H),6.79(d,1H),6.94(d,1H),7.10(d,1H),7.28−7.39(m,5H),7.60−7.69(m,2H),7.96(s,1H).
【0219】
実施例7.N−[(1R,2S)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化40】
標記化合物を、2,2−ジフルオロプロパン酸を使用して実施例2の手順に従って調製すると、60mg(33%)の生成物を与えた。LCMS: m/z 529/531 3:1[M+H]
+.
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.01(m,6H),1.70(t,3H),2.11(m,1H),3.62(s,3H),4.35(m,1H),5.22(d,1H),6.30(d,1H),6.70(m,1H),6.91(s,1H),7.10(m,1H),7.35(m,5H),7.63(m,2H),7.95(s,1H).
【0220】
実施例8.N−[(1R,2S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化41】
標記化合物を、2,2−ジフルオロプロパン酸を使用して実施例2の手順に従って調製すると、50mg(28%)の生成物を与えた。LCMS:m/z 563[M+H]
+.
1HNMR(300MHz,CD
3OD)δ 0.89−0.92(m,6H),1.46−1.59(t,3H),2.39(m,1H),3.33(s,3H),4.10−4.17(m,1H),5.30−5.33(d,1H),6.53−6.56(d,1H),7.13−7.19(m,2H),7.50−7.74(m,5H),8.18−8.19(m,2H),8.34−8.37(m,1H).
【0221】
実施例9.2,2−ジフルオロ−N−{(1R,2S)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ブタン−2−イル}プロパンアミドの調製
【化42】
標記化合物を、2,2−ジフルオロプロパン酸を使用して実施例2の手順に従って調製すると、52mg(26%)の生成物を与えた。スキーム2中のグリニャール試薬を以下の手順に従って発生させた:マグネシウム(0.29g、12mmol)及びヨウ素(I
2、触媒量)を反応フラスコに加え、それに続いて1−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(2.4g、10mmol)のTHF(10mL)溶液を滴加した。反応混合物を1時間還流し、次いで室温に冷却した。生じた溶液(THF中およそ1M)を精製せずに使用した。LCMS:m/z 579[M+H]
+.
1H−NMR(300MHz;CD
3OD):δ 1.02−1.05(6H,m),1.31−1.50(3H,t),2.46−2.53(1H,m),3.66(3H,s),4.36−4.41(1H,m),5.31−5.34(1H,d),6.70−6.73(1H,d),7.17−7.25(4H,m),7.51−7.61(3H,m),7.81−7.86(1H,m),8.06−8.08(2H,m).
【0222】
実施例10.2,2−ジフルオロ−N−{(1R,2S)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブタン−2−イル}プロパンアミドの調製
【化43】
標記化合物を、2,2−ジフルオロプロパン酸を使用して実施例2の手順に従って調製すると、65mg(26%)の生成物を与えた。LCMS:m/z 563[M+H]
+.
1H NMR(300MHz;CDCl
3):δ 1.01−1.07(6H,m),1.44−1.73(3H,t),2.10−2.18(1H,m),3.63(3H,s),4.38−4.45(1H,m),5.30−5.32(1H,d),6.32−6.35(1H,d),6.71−6.75(1H,m),6.93(1H,s),7.10−7.14(1H,m),7.34−7.37(1H,m),7.54−7.65(6H,m),7.94(1H,s).
【0223】
実施例11.N−[(1R,2S)−1−[4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化44】
【0224】
工程A.(S)−tert−ブチル1−(4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)フェニル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イルカルバマートの調製
【化45】
Mg(2.0g、82mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中の懸濁液に、(4−ブロモフェノキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(20g、70mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を加えた。生じた混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで、(S)−tert−ブチル1−(メトキシ(メチル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イルカルバマート(6.0g、24mmol)の0℃のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に加えた。室温で一晩撹拌した後、反応をNH
4Cl水溶液(200mL)でクエンチした。次いで、混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。生じた残渣を、酢酸エチル/石油エーテル1:5で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製すると、3.5g(36%)の標記化合物を白色の固体として与えた。LCMS:m/z 408[M+H]
+.
【0225】
工程B.tert−ブチル(1R,2S)−1−(4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)フェニル)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イルカルバマートの調製
【化46】
(S)−tert−ブチル1−(4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)フェニル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イルカルバマート(3.5g、8.6mmol)をトルエン(21mL)に溶解させ、プロパン−2−オール(5.7g、95mmol)及びトリイソプロポキシアルミニウム(3.2g、16mmol)を加えた。次いで、反応混合物を50℃で18時間加熱した。その後、反応混合物をNH
4Cl水溶液(200mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、生じた残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/5)で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製すると、3.0g(85%)の標記生成物を白色の固体として与えた。LCMS:m/z 336[M+H−
tBuOH]
+
【0226】
工程C.tert−ブチル(1R,2S)−1−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン−2−イルカルバマートの調製
【化47】
tert−ブチル(1R,2S)−1−(4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)フェニル)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イルカルバマート(3.0g、7.0mmol)のテトラヒドロフラン(7mL)溶液に、TBAF(22mL、22mmol)を加えた。生じた混合物を周囲温度で一晩撹拌し、蒸発させ、NH
4Cl水溶液(200mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインにより洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。生じた残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/3)で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製すると、2.0g(96%)の標記生成物を白色の固体として与えた。LCMS:m/z 294[M−H]
−
【0227】
工程D.tert−ブチル(1R,2S)−1−(4−(ジフルオロメトキシ)フェニル)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イルカルバマートの調製
【化48】
18−クラウン−6(0.2g)及びNaOH(1.8g、44mmol)のH
2O(5mL)溶液に、tert−ブチル(1R,2S)−1−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン−2−イルカルバマート(2g、6.8mmol)のiPrOH(5mL)溶液を加えた。生じた混合物を周囲温度で0.5時間撹拌し、次いで65℃に加熱した。クロロジフルオロメタン(気体)を反応混合物に6時間65℃でバブリングした。次いで、反応混合物を室温に冷却し、NH
4Cl水溶液(200mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/5)で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製すると、1.0g(43%)の標記生成物を白色の固体として与えた。LCMS:m/z 346[M−H]
+
【0228】
工程E.(1R,2S)−2−アミノ−1−(4−(ジフルオロメトキシ)フェニル)−3−メチルブタン−1−オールの調製
【化49】
tert−ブチル(1R,2S)−1−(4−(ジフルオロメトキシ)フェニル)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イルカルバマート(1g、2.8mmol)のDCM(3mL)溶液にTFA(3mL)を加えた。生じた混合物を周囲温度で3時間撹拌した。次いで、溶液を蒸発させ、残渣をNaHCO
3水溶液(100mL)で希釈し、DCM/MeOH(10/1)(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO
4で乾燥させ、濃縮すると、0.6g(84%)の粗製の標記生成物を白色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z 246[M+H]
+
【0229】
工程F.N−[(1R,2S)−1−[4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化50】
標記化合物を、2,2−ジフルオロプロパン酸を使用して実施例2の手順に従って調製すると、50mg(34%)の生成物を与えた。LCMS:m/z 561[M+H]
+.
1H NMR(300MHz;CD
3OD)δ 1.01−1.04(6H,m),1.40−1.52(3H,t),2.46−2.52(1H,m),3.66(3H,s),4.36−4.40(1H,m),5.28−5.31(1H,d),6.67(1H,t)6.70−6.73(1H,d),6.78(1H,t),7.16−7.22(4H,m),7.51−7.54(3H,m),7.81−7.85(1H,m),8.04−8.07(2H,m).
【0230】
実施例12.2,2−ジフルオロ−N−[(1R,2S)−3−メチル−1−{[6−メチル−1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−フェニルブタン−2−イル]プロパンアミドの調製
【化51】
【0231】
工程A.5−ヨード−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾールの調製
【化52】
ピリジン(0.38mL、4.6mmol)を、DCM(10mL)中の5−ヨード−6−メチル−1H−インダゾール(300mg、1.16mmol)、(6−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸(270mg、1.7mmol)及び酢酸銅(II)(210mg、1.2mmol)に加えた。生じた混合物を、室温で、空気中で一晩撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル/石油エーテル5:95で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、340mg(80%)の標記化合物を黄色の油として与えた。LCMS:m/z 366[M+H]
+.
【0232】
工程B.5−(5−ヨード−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル)ピリジン−2(1H)−オンの調製
【化53】
HCl(4.7mL、47mmol)を、EtOH(5mL)中の5−ヨード−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール(340mg、0.93mmol)に加えた。生じた混合物を80℃で一晩撹拌し、濾過すると、260mg(80%)の標記化合物を黄色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z 352[M+H]
+
【0233】
工程C.5−(5−ヨード−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの調製
【化54】
ヨウ化メチル(0.14mL、2.2mmol)を、0℃のDMF(5mL)中の5−(5−ヨード−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル)ピリジン−2−オール(260mg、0.74mmol)とK
2CO
3(360mg、2.6mmol)との混合物に滴加した。生じた混合物を室温で一晩撹拌し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、200mg(74%)の標記化合物を茶色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の反応に使用した。LC/MS:m/z 366[M+H]
+
【0234】
工程D.2,2−ジフルオロ−N−[(1R,2S)−3−メチル−1−{[6−メチル−1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−フェニルブタン−2−イル]プロパンアミドの調製
【化55】
標記化合物を、工程Dに5−(5−ヨード−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オンを、工程Eに2,2−ジフルオロプロパン酸を使用して実施例2の手順に従って調製すると、50mg(30%)の生成物を与えた。LCMS:m/z 509[M+H]
+.
1H NMR(300MHz,CD
3OD,ppm):δ 1.00(m,6H),1.45(t,3H),2.45(m,4H),3.60(s,3H),4.42(m,1H),5.36(d,1H),6.65(d,1H),7.00(s,1H),7.30(m,4H),7.50(d,2H),7.75(m,1H),7.95(s,1H),8.00(brs,1H).
【0235】
実施例13.N−[(1R,2S)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの調製
【化56】
【0236】
工程A.5−(5−((1R,2S)−2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルブトキシ)−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン
【化57】
標記化合物は、実施例2の手順に従って調製した。
【0237】
工程B.N−[(1R,2S)−1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの調製
【化58】
50mL丸底フラスコに、5−(5−((1R,2S)−2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)−3−メチルブトキシ)−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(150mg、0.34mmol、1.00当量)、DCM(10mL)、及びTEA(104mg、1.03mmol、3.00当量)を入れた。それに続いて、トリフルオロアセチル2,2,2−トリフルオロアセタート(108mg、0.51mmol、1.50当量)を、撹拌しながら0℃で滴加した。生じた溶液を0℃で2時間撹拌した。次いで、混合物をH
2Oで洗浄した。その後、混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。生じた残渣を、DCM/MeOH(50:1)と共にシリカゲルカラムに適用した。これにより、98mg(41%)の標記化合物が薄黄色の固体として生じた。LC/MS:m/z 533/535 3:1[M+H]
+.
1H NMR(300MHz;CDCl
3):δ 1.02(m,6H),2.05(m,1H),3.62(s,3H),4.35(m,1H),5.30(d,1H),6.24(d,1H),6.74(d,1H),6.92(s,1H),7.10(d,1H),7.35(m,5H),7.65(m,2H),7.94(s,1H).
【0238】
実施例14.N−[(1R,2S)−1−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの調製
【化59】
標記化合物を、実施例13の手順に従って調製すると、50mg(28%)の生成物を与えた。LC/MS:m/z 567[M+H]
+.
1HNMR(300MHz,CD
3OD):δ 0.90−0.96(m,6H),2.39(m,1H),3.50(s,3H),4.15−4.16(m,1H),5.31−5.34(d,1H),6.53−6.56(d,1H),7.15−7.19(m,2H),7.51−7.74(m,5H),8.17−8.19(m,2H),9.10−9.13(m,1H).
【0239】
実施例15.2,2,2−トリフルオロ−N−{(1R,2S)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブタン−2−イル}アセトアミドの調製
【化60】
標記化合物を、実施例13の手順に従って調製すると、60mg(24%)の生成物を与えた。lC/MS:m/z 567[M+H]
+.
1H NMR(300MHz;CD
3OD):δ 1.01−1.08(6H,m),2.02−2.13(1H,m),3.63(3H,s),4.40−4.47(1H,m),5.38−5.40(1H,d),6.30−6.33(1H,d),6.72−6.76(1H,dd),6.92(1H,s),7.10−7.14(1H,m),7.35−7.38(1H,m),7.53−7.67(6H,m),7.95(1H,s).
【0240】
実施例16.N−[(1R,2S)−1−[4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの調製
【化61】
標記化合物を、実施例13の手順に従って調製すると、50mg(26%)の生成物を与えた。工程7に使用したアミノアルコールは、実施例14に記載の通り調製した。LC/MS:m/z 565[M+H]
+.
1H NMR(300MHz;CD
3OD)δ 0.99−1.04(6H,m),2.43−2.49(1H,m),3.63(3H,s),4.33−4.38(1H,m),5.26−5.28(1H,d),6.68−6.70(1H,d),6.74(1H,t),7.12−7.19(4H,m),7.46−7.51(3H,m),7.78−7.82(1H,m),8.02−8.04(2H,m).
【0241】
実施例17.N−[(1R,2S)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの調製
【化62】
標記化合物を、実施例13の手順に従って調製すると、124mg(81%)の生成物を与えた。スキーム2中のグリニャール試薬をその場でマグネシウム粉末(1.0g、41mmol)から発生させ、塩化リチウム(2.5g、59mmol)をN
2下で乾燥テトラヒドロフラン(116mL)中で混合し、次いで−10℃に冷却した。イソプロピルマグネシウムクロリド(テトラヒドロフラン中2M)(15mL、30mmol)を、温度を−5℃未満に保つ速度で加えた。冷却浴を外し、添加の間温度を5℃未満に保ちながら、4−ブロモ−1−クロロ−2−フルオロベンゼン(6.7g、32mmol)を少量ずつ加えた。LC/MS:m/z 551/553 3:1[M+H]
+.
1H NMR(500MHz;CDCl
3):δ 1.03(d,3H),1.07(d,3H),2.13(dq,1H),3.63(s,3H),4.38(dt,1H),5.29(d,1H),6.36(d,1H),6.72(dd,1H),6.93(d,1H),7.11(dd,1H),7.17(dd,1H),7.22(dd,1H),7.37(d,1H),7.4−7.47(m,1H),7.59−7.67(m,2H),7.96(d,1H).
【0242】
実施例18.N−[(1R,2S)−1−[3−クロロ−5−フルオロフェニル]−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの調製
【化63】
標記化合物を、実施例13の手順に従って調製すると、100mg(62%)の生成物を与えた。スキーム2中のグリニャール試薬を、実施例17に記載の通り調製した。LC/MS:m/z 551/553 3:1[M+H]
+.
1H NMR(500MHz;CDCl
3):δ 1.03(d,3H),1.07(d,3H),2.09−2.2(m,1H),3.64(s,3H),4.37(dt,1H),5.26(d,1H),6.35(d,1H),6.74−6.8(m,1H),6.94(d,1H),7.07(ddt,2H),7.12(dd,1H),7.22(s,1H),7.38(d,1H),7.61−7.71(m,2H),7.99(s,1H).
【0243】
実施例19.N−[(1R,2S)−1−(3−クロロ−5−フルオロフェニル)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化64】
5−(5−((1R,2S)−2−アミノ−1−(3−クロロ−5−フルオロフェニル)−3−メチルブトキシ)−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(140mg、0.30mmol)を、DMF(2mL)に溶解させ、2,2−ジフルオロプロパン酸(82mg、0.75mmol)、TBTU(240mg、0.75mmol)、及びDIPEA(0.31mL、1.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水でクエンチし、DCMで抽出し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮した。生成物を、ヘプタン中酢酸エチル(0〜100%)の勾配で溶離してカラムクロマトグラフィーで精製し、濃縮した。同時に溶離したDMFを、残渣をDCM(20mL)に溶解させ、水(3×20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮することにより除去すると、120mg(73%)の標記化合物を与えた。LC/MS:m/z 547/549 3:1[M+H]
+.
1H NMR(500MHz;CDCl
3):δ 1.00(d,3H),1.05(d,3H),1.71(t,3H),2.14−2.24(m,1H),3.63(s,3H),4.3−4.37(m,1H),5.19(d,1H),6.40(d,1H),6.71−6.76(m,1H),6.94(d,1H),7.04(dt,1H),7.07(d,1H),7.12(dd,1H),7.22(s,1H),7.37(d,1H),7.61−7.67(m,2H),7.98(d,1H).ここで使用したグリニャール試薬は、実施例17に記載の通りに調製した。
【0244】
実施例20.N−[(1R,2S)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−3−メチル−1−{[1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}ブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化65】
標記化合物を、実施例23の手順に従って調製すると、83mg(57%)の生成物を与えた。ここで使用したグリニャール試薬は、実施例17に記載の通り調製した。LC/MS:m/z 547/549 3:1[M+H]
+.
1H NMR(500MHz;CDCl
3):δ 1.00(d,3H),1.04(d,3H),1.71(t,3H),2.12−2.21(m,1H),3.62(s,3H),4.35(dt,1H),5.22(d,1H),6.38(d,1H),6.71(dd,1H),6.93(d,1H),7.11(dd,1H),7.17(dd,1H),7.22(dd,1H),7.36(d,1H),7.40(t,1H),7.58−7.67(m,2H),7.96(s,1H).
【0245】
実施例21.N−[(1R,2S)−1−{[6−クロロ−1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−3−メチル−1−フェニルブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化66】
【0246】
工程A.5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−クロロ−1H−インダゾールの調製
【化67】
DCM(8mL)中の6−クロロ−1H−インダゾール−5−オール(0.5g、3.0mmol)と1H−イミダゾール(0.50mL、4.5mmol)との混合物に、0℃のtert−ブチルクロロジメチルシラン(0.47g、3.1mmol)を加えた。生じた混合物を室温で一晩撹拌した。その後、混合物を0.5Mのクエン酸水溶液(40mL)に注ぎ、DCM(2×60mL)で抽出した。合わせた有機層を相分離器(phase separator)により乾燥させ、濃縮すると、0.70gの粗製の標記生成物を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 0.23(s,6H),1.02(s,9H),7.32(s,1H),7.64(s,1H),7.97(s,1H),12.99(s,1H).
【0247】
工程B.5−(5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−クロロ−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの調製
【化68】
5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−クロロ−1H−インダゾール(0.70g)及び5−ヨード−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(実施例1、工程B)(0.64g、2.7mmol)をトルエン(2mL)中で混合し、穏やかに加熱して50℃で溶解させた。生じた混合物から空気を抜き、N
2で数回パージした。リン酸カリウム(0.43mL、5.2mmol)及び(1S,2S)−シクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.060mL、0.50mmol)を加え、それに続いてヨウ化銅(I)(0.028g、0.15mmol)を加えた。次いで、混合物を19時間110℃に加熱した。その後、混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(120mL)で希釈し、1MのHCl(50mL)及び飽和アスコルビン酸(30mL)で洗浄した。有機層と水層とを、相分離器で分離した。有機層を濃縮すると、1.2gの標記生成物が紫/茶色の油として生じ、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
【0248】
工程C.5−(6−クロロ−5−ヒドロキシ−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オンの調製
【化69】
5−(5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−クロロ−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.2g)のエタノール(7mL)溶液に、水酸化カリウム(0.26g、4.7mmol)を室温で加えた。生じた混合物を2.5時間撹拌した。水(40mL)を加え、混合物をMTBE(40mL)で洗浄し、3.8MのHClによりpH4に酸性化し、2−メチルテトラヒドロフラン(2×30mL)で抽出し、相分離器により乾燥させると、0.45g(54%、3工程)の標記化合物が生じ、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 3.52(s,3H),6.54(d,1H),7.28(s,1H),7.72(dd,1H),7.78(s,1H),8.12−8.19(m,1H),8.20(s,1H),10.08(s,1H).
【0249】
工程D.N−((1R,2S)−1−((6−クロロ−1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル)オキシ)−3−メチル−1−フェニルブタン−2−イル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミドの調製
【化70】
(2S,3S)−2−イソプロピル−1−((4−ニトロフェニル)スルホニル)−3−フェニルアジリジン(実施例1、工程E)(0.5g、1.1mmol)及び5−(6−クロロ−5−ヒドロキシ−1H−インダゾール−1−イル)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(0.42g、1.2mmol)のアセトニトリル(7mL)溶液に、炭酸セシウム(0.75g、2.3mmol)を加えた。生じた混合物を一晩50℃に加熱した。その後、混合物を室温に冷却し、水(30mL)に注ぎ、2−メチルテトラヒドロフラン(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、相分離器で乾燥させ、濃縮した。生じた残渣を、ヘプタン中0〜100%酢酸エチルの勾配により溶離するBiotage(登録商標)KP−SILを使用する自動化されたフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、0.43g(63%)の標記生成物を与えた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 0.89(d,3H),0.98(d,3H),2.23(s,1H),3.49(s,3H),3.79(s,1H),5.17(d,1H),6.52(d,1H),6.94(s,1H),7.04(d,1H),7.09(t,2H),7.24(d,2H),7.66(dd,1H),7.72(d,2H),7.81(s,1H),8.04(s,1H),8.11(d,2H),8.13−8.19(m,2H).
【0250】
工程E.N−[(1R,2S)−1−{[6−クロロ−1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−3−メチル−1−フェニルブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化71】
N−((1R,2S)−1−((6−クロロ−1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル)オキシ)−3−メチル−1−フェニルブタン−2−イル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド(0.37g、0.60mmol)をDMF(4mL)に溶解させ、DBU(0.27mL、1.8mmol)を溶液に滴加し、それに続いて2−メルカプト酢酸(0.084mL、1.2mmol)を滴加した。その後に、反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、2つの等体積に分けた。1つの体積を実施例22に使用した。もう一方の体積(0.132g、0.30mmol)を室温で撹拌し、エチル2,2−ジフルオロプロパノアート(0.125g、0.91mmol)を滴加した。生じた混合物を室温で18時間撹拌し、それに続いて2時間45℃に加熱した。その後、混合物を室温に放冷した。反応物を水でクエンチし、酢酸エチル(30mL)で希釈した。水層を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を相分離器で乾燥させ、濃縮し、SFCで精製すると、63mg(40%)の標記化合物を与えた。LC/MS:m/z 529/531 3:1[M+H]
+.
1H NMR(600MHz,DMSO−d6):δ 0.92(t,6H),1.41(t,3H),2.43(d,1H),3.50(s,3H),4.27(d,1H),5.42(d,1H),6.52(d,1H),7.18(s,1H),7.23(t,1H),7.31(t,2H),7.48(d,2H),7.67(dd,1H),7.86(s,1H),8.11−8.22(m,2H),8.30(d,1H).
【0251】
実施例22.N−[(1R,2S)−1−{[6−クロロ−1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−3−メチル−1−フェニルブタン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの調製
【化72】
実施例21の1体積の中間体反応混合物(0.132g、0.30mmol)を、エチル2,2,2−トリフルオロアセタート(0.108mL、0.91mmol)を滴加しながら室温で撹拌した。生じた混合物を室温で5時間撹拌し、水でクエンチし、酢酸エチル(30mL)で希釈した。水層を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を相分離器で乾燥させ、濃縮し、SFCで精製すると、89mg(55%)の標記化合物を与えた。LC/MS:m/z 533/535 3:1[M+H]
+.
1H NMR(600MHz,DMSO−d6):δ 0.95(dd,6H),2.42(d,1H),3.50(s,3H),4.27(d,1H),5.44(d,1H),6.52(d,1H),7.22(s,1H),7.26(d,1H),7.32(t,2H),7.46(d,2H),7.67(dd,1H),7.86(s,1H),8.14(d,1H),8.18(d,1H),9.11(d,1H).
【0252】
実施例23.N−[(1R,2S)−1−{[1−(1−エチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−3−メチル−1−フェニルブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化73】
【0253】
工程A.(1R,2S)−3−メチル−1−フェニル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール−5−イルオキシ)ブタン−2−アミンの調製
【化74】
(1R,2S)−2−アミノ−3−メチル−1−フェニルブタン−1−オール(実施例1、工程D)(2.8g、15mmol)、5−ヨード−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール(5g、15mmol)、ヨウ化銅(I)(1.5g、7.6mmol)、2−(ジメチルアミノ)酢酸(1.6g、15mmol)及び炭酸セシウム(15g、45mmol)をブチロニトリル(100mL)中で混合した。生じた混合物を130℃で20時間撹拌した。粗生成物を、DCM/MeOH(20/1)で溶離してシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、3.0g(53%)の標記生成物を茶色のガムとして与えた。LC/MS:m/z 380[M+H]
+
【0254】
工程B.2,2−ジフルオロ−N−[(1R,2S)−3−メチル−1−[[1−(オキサン−2−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ]−1−フェニルブタン−2−イル]プロパンアミドの調製
【化75】
100mL丸底フラスコに、5−[(1R,2S)−2−アミノ−3−メチル−1−フェニルブトキシ]−1−(オキサン−2−イル)−1H−インダゾール(3.0g、7.9mmol)、DMF(20mL)、DIPEA(3.1g、24mmol)、2,2−ジフルオロプロパン酸(1.7g、15mmol)、及びHATU(6g、16mmol)を入れた。生じた溶液を、室温で一晩撹拌した。生じた混合物を水に注ぎ、DCMで抽出し、合わせた有機層を濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(20:19)で溶離してカラムクロマトグラフィーで精製すると、3.4g(91%)の標記化合物を茶色の固体として与えた。LC/MS:m/z 472[M+H]
+
【0255】
工程C.N−((1R,2S)−1−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)−3−メチル−1−フェニルブタン−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化76】
100mL丸底フラスコに、2,2−ジフルオロ−N−[(1R,2S)−3−メチル−1−[[1−(オキサン−2−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ]−1−フェニルブタン−2−イル]プロパンアミド(4.2g、8.9mmol)、DCM(15mL)、及びトリフルオロ酢酸(7mL)を入れた。生じた溶液を室温で一晩撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。その後、溶液のpHを、炭酸水素ナトリウム水溶液でpH7〜8に調整した。生じた溶液をDCMで抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮すると、3.4g(98%)の標記化合物を茶色の固体として与えた。粗製の化合物をさらに精製せずに、次の工程に使用した。LC/MS:m/z 388[M+H]
+
【0256】
工程D.5−ブロモ−1−エチルピリジン−2(1H)−オンの調製
【化77】
5−ブロモピリジン−2(1H)−オン(1.0g、6.0mmol)及びK
2CO
3(2.0g、15mmol)のDMF(10mL)溶液に、エチルブロミド(0.7g、7.5mmol)を加えた。生じた混合物を、室温で一晩撹拌した。その後、混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、H
2O(50mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、石油エーテル/酢酸エチル(20/1)で溶離してシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、0.9g(74%)の標記生成物を茶色の油として与えた。LC/MS:m/z 202[M+H]
+
【0257】
工程F.1−エチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イルボロン酸の調製
【化78】
5−ブロモ−1−エチルピリジン−2(1H)−オン(0.9g、4.5mmol、1.0当量)、(PinB)
2(1.7g、6.7mmol)、及びKOAc(1.9g、130mmol)のジオキサン(6mL)溶液に、Pd(dppf)Cl
2(0.3g)をN
2下で加えた。生じた溶液を、N
2下で、80℃で3時間撹拌した。その後、混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、H
2O(50mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機液をNa
2SO
4で乾燥させ、生じた残渣を、石油エーテル/酢酸エチル(10/1)で溶離してシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、0.2g(27%)の標記生成物を茶色の油として与えた。粗生成物をさらに精製せずに、次の工程に使用した。LC/MS:m/z 168[M+H]
+
【0258】
工程G.N−[(1R,2S)−1−{[1−(1−エチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−イル]オキシ}−3−メチル−1−フェニルブタン−2−イル]−2,2−ジフルオロプロパンアミドの調製
【化79】
酢酸銅(II)(77mg、0.42mmol)を、室温で空気に触れさせている(バイアルを密閉していない)DCM(3mL)中のN−((1R,2S)−1−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)−3−メチル−1−フェニルブタン−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパンアミド(150mg、0.4mmol)と、1−エチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イルボロン酸(160mg、1.0mmol)と、ピリジン(120mg、1.6mmol)との撹拌されている混合物に加えた。生じた混合物を一晩撹拌した。次いで、固体を濾去し、濾液を真空下で濃縮した。粗生成物をPrep−HPLCにより精製すると、21mg(10%)の標記化合物を白色の固体として与えた。LC/MS:m/z 509[M+H]
+.
1H NMR(300MHz;CDCl
3):δ 1.01−1.10(m,6H),1.33−1.46(m,6H),2.46−2.49(m,1H),4.08−4.15(m,2H),4.36−4.61(m,1H),5.25−5.28(m,1H),6.68−6.71(d,1H),7.14−7.40(m,5H),7.47−7.51(m,3H),7.79−7.83(m,1H),8.02−8.06(m,2H).
【0259】
実施例24.生物学的評価
GREアゴニストアッセイ
レポーター細胞株(ChagoK1 18:7:2 s4/GRE)を、ヒト気管支原性癌細胞株、ChaGo K1(ATCC:HTB 168)のMMTV−GRE−LacZレポーターコンストラクトによる安定的遺伝子導入により確立した。発生した細胞株は、LacZ遺伝子発現の誘導によりヒトグルココルチコイド受容体(GR)でアゴニスト活性を示す化合物の特定を可能にする。リガンドにより活性化されたGRは、LacZ遺伝子のプロモーター中のグルココルチコイド応答エレメント(GRE)に結合し、転写が開始される。生じたβ−ガラクトシダーゼ活性を、色の反応(吸光度の変化)により測定する。
【0260】
冷凍保存されたChagoK1 18:7:2 s4/GRE細胞を、10%FBS、1%NEAA、及び1%ピルビン酸ナトリウムを含むRPMI培地に懸濁させ、96ウェルプレートに50000細胞/200μl/ウェルで播種し、37℃で、5%CO
2及び95%湿度で、24時間培養した。1μlの化合物を、異なる濃度で細胞に加え、さらに24時間インキュベートした。細胞をPBS中で1回洗い、50μlの0.1%Triton−Xで10分間室温で溶解させた。40μlの反応混合物(2.5mM MgCl
2、0.1M β−メルカプトエタノール、1.7mg/ml ONPG、及び42.5mMリン酸ナトリウム、pH7.5)を各ウェルに加え、60分間37℃に保った。次いで、100μlの停止液(300mMグリシン、15mM EDTA、pH11.3、NaOHにより調整)の添加により、反応を終了させた。プレートを、SpectraMaxリーダー(Molecular Device)で、420nmで吸光度に関して測定した。
【0261】
化合物の相対的な効能(効果%)を、デキサメタゾンの完全なアゴニスト効果に基づいて計算する。
効果%=((試料吸光度−最低吸光度)/(最大吸光度−最低吸光度))×100
【0262】
各化合物でEC50、最大、最小、及びスロープファクターを計算するために、濃度反応曲線を、4パラメータロジスティック方程式を使用して効果%対化合物濃度をプロットすることによりフィッティングさせる。
y=A+(B−A)/(1+((10C)/x)D)
式中、A=最小Y、B=最大Y、C=logEC50、及びD=スロープファクターである。
【0263】
GREアンタゴニストアッセイ
レポーター細胞株(ChagoK1 18:7:2 s4/GRE)を、ヒト気管支原性癌細胞株、ChaGo K1(ATCC:HTB 168)のMMTV−GRE−LacZレポーターコンストラクトの安定的遺伝子導入により確立した。発生した細胞株は、LacZ遺伝子発現の減少により、ヒトグルココルチコイド受容体(GR)でアンタゴニスト活性を示す化合物の特定を可能にする。デキサメタゾンにより活性化されたGRは、LacZ遺伝子のプロモーター中のグルココルチコイド応答エレメント(GRE)に結合し、転写が開始される。化合物の拮抗作用を、デキサメタゾンによる予備刺激によるβ−ガラクトシダーゼ強度の減少として、色の反応(吸光度の変化)により評価する。
【0264】
冷凍保存されたChagoK1 18:7:2 s4/GRE細胞を、10%FBS、1%NEAA、及び1%ピルビン酸ナトリウムを含むRPMI培地に懸濁させ、96ウェルプレートに50000細胞/200μl/ウェルで播種し、37℃で、5%CO
2及び95%湿度で、24時間培養した。細胞を2μlデキサメタゾンにより(最終濃度70nM)4〜5時間予備刺激してから、1μlの化合物を異なる濃度で加え、さらに24時間インキュベートした。細胞をPBS中で1回洗浄し、50μlの0.1%Triton−Xで10分間室温で溶解させた。40μlの反応混合物(2.5mM MgCl
2、0.1M β−メルカプトエタノール、1.7mg/ml ONPG、及び42.5mMリン酸ナトリウム、pH7.5)を各ウェルに加え、60分間37℃に維持した。次いで、100μlの停止液(300mMグリシン、15mM EDTA、pH11.3、NaOHにより調整)の添加により、反応を終了させた。プレートを、SpectraMaxリーダー(Molecular Device)で、420nmで吸光度に関して測定した。
【0265】
化合物の相対的な効能(効果%)を、参照化合物ミフェプリストン(RU486)の完全なアンタゴニスト効果に基づいて計算する。
効果%=((試料吸光度−最低吸光度)/(最高吸光度−最低吸光度))×100
【0266】
各化合物のIC
50、最大、最小、及びスロープファクターを計算するために、濃度反応曲線を、4パラメータロジスティック方程式を使用して効果%対化合物濃度をプロットすることによりフィッティングさせる。
y=A+(B−A)/(1+((10C)/x)D)
式中、A=最小Y、B=最大Y、C=logEC50、及びD=スロープファクターである。
【0267】
表1は、実施例1〜23の化合物によるこれらのアッセイの結果を示す。「TA」は、GREアゴニストアッセイにおいてアゴニストモードで、及びGREアンタゴニストアッセイにおいてアンタゴニストモードで測定したトランス活性化である。
【0268】
【表1】
【0269】
インビトロのヒト全血
化合物及びプレドニゾロンの抗炎症活性を、LPSにより刺激された全血からのTNFαの放出を阻害するその能力により、インビトロで決定した。ヒトドナーからの静脈血を収集し、ヘパリンナトリウムにより凝固抑制し、ウェルあたり190μLで滅菌ポリスチレン丸底プレート(Corning)に移した。
【0270】
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO、Sigma)中の10mMストック溶液から、DMSOで1/3に段階希釈することにより調製し、最高濃度が3.33mMで最低濃度が0.1μMのマスタープレートを作製した。マスタープレートの化合物を、血液に1μL/ウェル(1/200)の希釈で加えて、16.7μM〜0.5nMの最終濃度を与えた。対照ウェルには、1μLのDMSOのみを与え、全ウェルで最終DMSO濃度は0.5%であった。試料を静かに混合し、37℃の加湿インキュベーター(95%空気/5%CO
2)に入れ、45分間インキュベートした。
【0271】
LPS(大腸菌(E.coli)血清型0127:B8、Sigma)を、CaCl
2/MgCl
2不含のPBS(Gibco)に希釈し、600μg/mLの作業溶液を与えた。10μLを各ウェルに加えると、30μg/mLの最終LPS濃度を与えた。刺激されない対照にはPBSのみを10μL/ウェルで与えた。試料を再び静かに混合し、プレートを一晩18時間インキュベートした。インキュベーション後、血液を、700×gで5分間遠心分離し、血漿を除去し、移動して−20℃で冷凍してから、TNFα放出のアッセイを行った。
【0272】
TNFαタンパク質レベルは、製造者の説明書に従って、AlphaLISA hTNFαキット(Perkin Elmer)を使用して決定した。簡単に記すと、試料を室温に戻し、1500×gで5分間遠心分離した。試料を1/5に希釈した(20μLのAlphaLISA緩衝液中に5μLの試料)。同時に、TNFαの標準曲線を、ストック溶液からの1/3の段階希釈により準備した(5000〜2pg/mL)。5μL試料/標準曲線を、384ウェルOptiplate(商標)に移し、これに、20μLの抗ヒトTNFαアクセプタービーズ/ビオチン化抗体ミックスを加えた。プレートを室温で60分間インキュベートした。このインキュベーションの後、25μLのストレプトアビジンドナービーズを加え、プレートをさらに60分間、暗所で、室温でインキュベートした。Envisionプレートリーダーを利用して、試料を680nmで励起させて615nmで読み取った。試料中のTNFαを、標準曲線からの外挿により決定し、pg/mLとして表した。
【0273】
TNFαの阻害%は、以下の式により決定した。
阻害%=(1−(A−B)/(C−B))×100
ここで、A=化合物を含むLPSにより刺激された試料中のTNFα、B=刺激されていない試料中のTNFα、C=化合物を含まないLPSにより刺激された試料中のTNFαである。阻害パーセントを濃度に対してプロットし、4−パラメーターカーブフィット(Xlfit 4.1)を利用して曲線を描いてpIC
50を決定した。
【0274】
【表2】
【0275】
チロシンアミノトランスフェラーゼ(「TAT」)mRNA発現インビトロアッセイ
高血糖事象に対する試験化合物の影響を、ヒト肝細胞中のグルココルチコイド受容体の直接的な制御下にある、チロシンアミノトランスフェラーゼ(TAT)をコードする遺伝子のmRNA発現の変化を調べることにより評価した。
【0276】
実験の概略
ヒトの凍結保存された初代肝細胞(BioreclamationIVT、M00995−P lot EPB)を、24ウェルのコラーゲンIコートプレート(Becton Dickinson、354408)に蒔いた。細胞を4時間接着させてから、試験化合物に一晩(18時間)曝露させた。細胞を収集し、RNeasy Plus Mini Kit(Qiagen、74136)を使用して総RNAを単離し、それに続いて、High Capacity cDNA逆転写キット(Applied Biosystems、4368813)を使用してcDNA合成を行った。TAT用のTaqmanプライマー(Life technologies、Hs00356930_m1)及びリファレンス遺伝子ヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ1(Life technologies、Hs99999909_m1)を使用して、リアルタイムRT PCRをApplied Biosystems 7500 PCRサイクラーで実施した。
【0277】
プロトコル
ヒトの凍結保存された初代肝細胞を、事前に温めた(37℃)播種培地(BioreclamationIVT、Z990003)に移し、0.7×10
6生細胞/mLに希釈した。500μLの細胞懸濁液を、コラーゲンIコート24ウェルプレートの各ウェルに蒔き、細胞を、37℃で4時間沈殿及び接着させた。インキュベーション後に、培地を静かに廃棄し、DMSOに溶解された(最終DMSO濃度0.01%)1μMの対象の化合物、プレドニゾロン、又は対照としてのDMSOのみを含む、インスリン、グルコース、グルタミン、ピルビン酸塩不含培地(BioreclamationIVT、S00304)に変えた。次いで、プレートを37℃でさらに18時間インキュベートした。培地を廃棄し、総RNA単離(Qiagen)及びcDNA合成(Applied Biosystems)を、製造者のプロトコルに従って実施した。リアルタイムRT PCRを、TaqMan試薬(Life technologies)を使用して7500 PCRサイクラーで実施し、TAT遺伝子発現のCt−値を対照遺伝子に対して正規化し、2
−ΔΔCt法を利用してDMSO対照に比較した倍率変化として表した。
【0278】
【表3】
【0279】
特記されない限り、下記が本明細書において適用される。
【0280】
用語「ハロゲン」及び「ハロ」は、クロロ、臭素、フルオロ、又はヨウ素を意味する。いくつかの実施形態において、分子中のハロゲン原子は、クロロ又はフルオロからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、分子中のハロゲン原子はクロロである。また、いくつかの実施形態において、分子中のハロゲン原子はフルオロである。
【0281】
用語「ハロ」が別の置換基(例えば、メチル又はメトキシ)を修飾する場合、他の置換基は1つ以上のハロにより置換されている。そのため、例えば、「ハロメチル」は、1つのハロにより置換されたメチル(例えば、−CFH
2)、2つのハロにより置換されたメチル(例えば、−CF
2H)、又は3つのハロにより置換されたメチル(例えば、−CF
3)を包含する。
【0282】
用語「薬学的に許容できる」は、部分(例えば、塩、剤形、又は賦形剤)を、正常な医学的判断に従って使用するのに適切であると特徴づけるように使用される。一般に、薬学的に許容できる部分は、部分が有し得る任意の有害作用に優る1つ以上の利益を有する。有害作用は、例えば、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、並びに他の問題及び合併症を含み得る。
【0283】
本明細書において、特記されない限り、用語「阻害剤」及び「拮抗剤」は、作動剤による応答の発生につながる伝達経路をあらゆる手段により部分的又は完全に遮断する化合物を意味する。作動剤は、完全作動剤でも部分作動剤でもあり得る。
【0284】
用語「疾患」は、特記されない限り、グルココルチコイド受容体活性と関連するあらゆる病態又は疾病を意味する。
【0285】
単数形でなされた言及は、複数形も含み得る。例えば、「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、1つ又は2つ以上のいずれも指し得る。
【0286】
本明細書中の「含んでいる(including)」という言葉は、排他的ではなく包括的に解釈されるものとする。したがって、「含んでいる」という言葉に続くいかなるリストも説明的であることが意図され、限定的であるとは意図されない。
【0287】
本特許中(請求項を含む)の「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、及び「含んでいる(comprising)」という言葉は、排他的ではなく包括的に解釈されるものとする。この解釈は、米国特許法の下でこれらの言葉に与えられる解釈と同じであることが意図される。
【0288】
用語「BnOH」は、ベンジルアルコールを意味する。
【0289】
用語「boc」は、tert−ブチルオキシカルボニルを意味する。
【0290】
用語「CDI」は、1,1’−カルボニルジイミダゾールを意味する。
【0291】
用語「CO
2」は、二酸化炭素を意味する。
【0292】
用語「DBU」は、2,3,4,6,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[1,2−a]アゼピンを意味する。
【0293】
用語「DCM」は、ジクロロメタンを意味する。
【0294】
用語「DIPEA」は、ジイソプロピルエチルアミンを意味する。
【0295】
用語「DMF」は、ジメチルホルムアミドを意味する。
【0296】
用語「dppf」は、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンを意味する。
【0297】
用語「DMSO」は、ジメチルスルホキシドを意味する。
【0298】
用語「ESI」は、エレクトロスプレーイオン化を意味する。
【0299】
用語「EtOH」は、エタノールを意味する。
【0300】
用語「GC」は、グルココルチコイドを意味する。
【0301】
用語「GRE」は、グルココルチコイド応答エレメントを意味する。
【0302】
用語「GR」は、グルココルチコイド受容体を意味する。
【0303】
用語「
1H NMR」は、プロトン核磁気共鳴を意味する。
【0304】
用語「HATU」は、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェートを意味する。
【0305】
用語「HCl」は、塩化水素酸を意味する。
【0306】
用語「HPLC」は、高速液体クロマトグラフィーを意味する。
【0307】
用語「hr」は、1時間又は複数の時間を意味する。
【0308】
用語「LCMS」は、液体クロマトグラフィーマススペクトル検出を意味する。
【0309】
用語「m/z」は、質量電荷比を意味する。
【0310】
用語「Me」は、メチルを意味する。
【0311】
用語「MeI」は、ヨウ化メチルを意味する。
【0312】
用語「MeOH」は、メタノールを意味する。
【0313】
用語「min」は、分又は分を意味する。
【0314】
用語「MS」は、マススペクトルを意味する。
【0315】
用語「MsCl」は、メタンスルホニルクロリドを意味する。
【0316】
用語「MTBE」は、メチルtert−ブチルエーテルを意味する。
【0317】
用語「N
2」は、窒素ガスを意味する。
【0318】
用語「NMR」は、核磁気共鳴を意味する。
【0319】
用語「NsCl」は、4−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを意味する。
【0320】
用語「(PinB)2」は、ビス(ピナコラト)ジボロンを意味する。
【0321】
用語「SFC」は、超臨界流体クロマトグラフィーを意味する。
【0322】
用語「SGRM」は、グルココルチコイド受容体を調節する非ステロイド性化合物(すなわち、部分的若しくは完全な作動剤、部分的若しくは完全な拮抗剤であるか、又は部分作動剤と部分拮抗剤との両方である)を意味する。
【0323】
用語「TBAF」は、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリドを意味する。
【0324】
用語「TBDMSCl」は、tert−ブチルジメチルシリルクロリドを意味する。
【0325】
用語「TBTU」は、2−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルイソウロニウムテトラフルオロボレートを意味する。
【0326】
用語「TEA」は、トリエチルアミンを意味する。
【0327】
用語「TFA」は、トリフルオロ酢酸を意味する。
【0328】
用語「TFAA」は、無水トリフルオロ酢酸を意味する。
【0329】
上記の詳細な説明は、当業者が、本明細書をその多くの形態で適合及び応用し得るように、当業者に、本明細書、その原理、及びその実際的な用途を知らせることのみを意図し、その理由は、多くの形態が特定の用途の要求に最も良く適合し得るからである。したがって、本明細書は上記実施形態に限定されず、様々に改変され得る。