(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記乗数が、時間単位の倍数を示し、前記時間単位は、2つの連続するTIMフレーム間の時間と、前記2つの連続するTIMフレームのうちの第1のTIMフレーム中に示されるワイヤレスデバイスの数との間の比である請求項1記載の方法、または、
前記乗数が、時間単位の倍数を示し、前記時間単位は、データ配信期間と前記第1のTIMフレーム中に示されるワイヤレスデバイスの数との間の比である請求項1記載の方法。
前記乗数が、時間単位の倍数を示し、前記時間単位は、2つの連続するTIMフレーム間の時間と、前記2つの連続するTIMフレームのうちの第1のTIMフレーム中に示されるワイヤレスデバイスの数との間の比である請求項14記載の装置、または、
前記乗数が、時間単位の倍数を示し、前記時間単位は、データ配信期間と前記第1のTIMフレーム中に示されるワイヤレスデバイスの数との間の比である請求項14記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[0027]添付の図面を参照しながら、新規のシステム、装置、および方法の様々な態様について以下でより十分に説明する。ただし、本開示は、多くの異なる形態で実施され得、本開示全体にわたって提示する任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるために与えるものである。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本発明の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本発明の他の態様と組み合わされるにせよ、本明細書で開示する新規のシステム、装置、および方法のいかなる態様をもカバーするものであることを、当業者なら諒解されたい。たとえば、本明細書に記載の態様をいくつ使用しても、装置は実装され得、または方法は実施され得る。さらに、本発明の範囲は、本明細書に記載の本発明の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示するいかなる態様も請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得ることを理解されたい。
【0020】
[0028]本明細書では特定の態様について説明するが、これらの態様の多くの変形および置換は本開示の範囲内に入る。好適な態様のいくつかの利益および利点について説明するが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、様々なワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能であるものであり、それらのいくつかを例として、図において、および好適な態様についての以下の説明において示す。発明を実施するための形態および図面は、本開示を限定するものではなく説明するものにすぎず、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲およびそれの均等物によって定義される。
【0021】
[0029]普及しているワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含むことができる。WLANは、広く使用されるネットワーキングプロトコルを採用して、近接デバイスを互いに相互接続するために使用され得る。本明細書で説明する様々な態様は、ワイヤレスプロトコルなど、任意の通信規格に適用され得る。
【0022】
[0030]いくつかの態様では、サブギガヘルツ帯域中のワイヤレス信号は、直交周波数分割多重化(OFDM)、直接シーケンススペクトル拡散(DSSS:direct-sequence spread spectrum)通信、OFDMとDSSS通信との組合せ、または他の方式を使用して、802.11ahプロトコルに従って送信され得る。802.11ahプロトコルの実装形態は、センサー、メータリング、およびスマートグリッドネットワークのために使用され得る。有利には、802.11ahプロトコルを実装するいくつかのデバイスの態様は、他のワイヤレスプロトコルを実装するデバイスよりも少ない電力を消費し得、および/または比較的長い距離、たとえば約1キロメートル以上にわたってワイヤレス信号を送信するために使用され得る。
【0023】
[0031]いくつかの実装形態では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。たとえば、2つのタイプのデバイス、すなわちアクセスポイント(「AP」)および(局または「STA」とも呼ばれる)クライアントが存在することができる。概して、APはWLANのためのハブまたは基地局として働くことができ、STAはWLANのユーザとして働く。たとえば、STAはラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイルフォンなどであり得る。一例では、STAは、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的接続性を取得するためにWiFi(登録商標)(たとえば、802.11ahなどのIEEE802.11プロトコル)準拠ワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装形態では、STAはAPとしても使用され得る。
【0024】
[0032]アクセスポイント(「AP」)はまた、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eノードB、基地局コントローラ(「BSC」)、トランシーバ基地局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、または何らかの他の用語を含むか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。
【0025】
[0033]局「STA」はまた、アクセス端末(「AT」)、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、または何らかの他の用語を含むか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを含むことができる。したがって、本明細書で教示する1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラーフォンまたはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、個人情報端末)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽またはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、ゲームデバイスまたはシステム、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体を介して通信するように構成された他の好適なデバイスに組み込まれ得る。
【0026】
[0034]上記で説明したように、本明細書で説明するデバイスのうちのいくつかは、たとえば、802.11ah規格を実装することができる。そのようなデバイスは、STAとして使用されるか、APとして使用されるか、他のデバイスとして使用されるかにかかわらず、スマートメータリングのためにまたはスマートグリッドネットワークにおいて使用され得る。そのようなデバイスは、センサー適用例を提供するか、またはホームオートメーションにおいて使用され得る。デバイスは、代わりにまたは追加として、ヘルスケアコンテキストにおいて、たとえば、パーソナルヘルスケアのために使用され得る。それらのデバイスはまた、(たとえば、ホットスポットとともに使用する)拡張された範囲のインターネット接続性を可能にするために、またはマシンツーマシン通信を実装するために、監視のために使用され得る。
【0027】
[0035]
図1に、本開示の態様が採用され得る例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス規格、たとえば802.11ah規格に従って動作することができる。ワイヤレス通信システム100は、STA106と通信するAP104を含むことができる。
【0028】
[0036]様々なプロセスおよび方法は、AP104とSTA106との間の、ワイヤレス通信システム100における送信のために使用され得る。たとえば、信号は、OFDM/OFDMA技法に従って、AP104とSTA106との間で送信および受信され得る。そうである場合、ワイヤレス通信システム100はOFDM/OFDMAシステムと呼ばれることがある。代替的に、信号は、CDMA技法に従って、AP104とSTA106との間で送信および受信され得る。そうである場合、ワイヤレス通信システム100はCDMAシステムと呼ばれることがある。
【0029】
[0037]AP104からSTA106のうちの1つまたは複数への送信を可能にする通信リンクはダウンリンク(DL)108と呼ばれることがあり、STA106のうちの1つまたは複数からAP104への送信を可能にする通信リンクはアップリンク(UL)110と呼ばれることがある。代替的に、ダウンリンク108が順方向リンクまたは順方向チャネルと呼ばれることがあり、アップリンク110が逆方向リンクまたは逆方向チャネルと呼ばれることがある。
【0030】
[0038]AP104は、基地局として働き、基本サービスエリア(BSA)102においてワイヤレス通信カバレージを与えることができる。AP104は、AP104に関連付けられ、また通信のためにAP104を使用する、STA106とともに、基本サービスセット(BSS)と呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100は、中央AP104を有しないことがあり、むしろ、STA106間のピアツーピアネットワークとして機能することができることに留意されたい。したがって、本明細書で説明するAP104の機能は、代替的にSTA106のうちの1つまたは複数によって実行され得る。
【0031】
[0039]AP104は、ダウンリンク108などの通信リンクを介して、システム100の他のノードSTA106にビーコン信号(または単に「ビーコン」)を送信することができ、ビーコン信号は、他のノードSTA106がそれらのタイミングをAP104と同期させるのを助けるか、あるいは他の情報または機能を与えることができる。そのようなビーコンは周期的に送信され得る。一態様では、連続送信間の期間はスーパーフレームと呼ばれることがある。ビーコンの送信は、いくつかのグループまたは間隔に分割され得る。一態様では、ビーコンは、限定はしないが、共通クロックを設定するためのタイムスタンプ情報、ピアツーピアネットワーク識別子、デバイス識別子、能力情報、スーパーフレーム持続時間、送信方向情報、受信方向情報、ネイバーリスト、および/または拡張ネイバーリストなどの情報を含むことができ、それらのうちのいくつかについて以下でさらに詳細に説明する。したがって、ビーコンは、いくつかのデバイスの間で共通の(たとえば共有される)情報と、所与のデバイスに固有の情報の両方を含むことができる。
【0032】
[0040]いくつかの態様では、STA106は、AP104に通信を送るために、および/またはAP104から通信を受信するために、AP104に関連することが必要であり得る。一態様では、関連するための情報が、AP104によってブロードキャストされるビーコン中に含まれる。そのようなビーコンを受信するために、STA106は、たとえば、カバレージ領域にわたって広カバレージ探索を実行することができる。また、探索は、STA106が、たとえば、灯台方式でカバレージ領域をスイープすることによって実行され得る。関連するための情報を受信した後に、STA106は、関連付けプローブまたは要求などの基準信号をAP104に送信することができる。いくつかの態様では、AP104は、たとえば、インターネットまたは公衆交換電話網(PSTN)などのより大きいネットワークと通信するために、バックホールサービスを使用することができる。
【0033】
[0041]
図2に、
図1のワイヤレス通信システム100内で採用され得るワイヤレスデバイス202の例示的な機能ブロック図を示す。ワイヤレスデバイス202は、本明細書で説明する様々な方法を実装するように構成され得るデバイスの一例である。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、AP104を含むか、またはSTA106のうちの1つを含むことができる。
【0034】
[0042]ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202の動作を制御するプロセッサ204を含むことができる。プロセッサ204は中央処理ユニット(CPU)と呼ばれることもある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含むことができるメモリ206は、命令とデータとをプロセッサ204に与えることができる。メモリ206の一部は不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)をも含むことができる。プロセッサ204は、一般に、メモリ206内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算と算術演算とを実行する。メモリ206中の命令は、本明細書で説明する方法を実装するように実行可能であり得る。
【0035】
[0043]プロセッサ204は、1つまたは複数のプロセッサとともに実装された処理システムを含むことができるか、またはそれの構成要素であり得る。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、あるいは情報の計算または他の操作を実行することができる任意の他の好適なエンティティの任意の組合せを用いて実装され得る。
【0036】
[0044]処理システムは、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体をも含むことができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広く解釈されたい。命令は、(たとえば、ソースコード形式、バイナリコード形式、実行コード形式、または他の適切なコード形式の)コードを含むことができる。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能を処理システムに実行させる。
【0037】
[0045]ワイヤレスデバイス202はまた、ワイヤレスデバイス202と遠隔ロケーションとの間のデータの送信および受信を可能にするために送信機210および/または受信機212を含むことができる、ハウジング208を含むことができる。送信機210と受信機212とは組み合わされてトランシーバ214になり得る。アンテナ216は、ハウジング208に取り付けられ、トランシーバ214に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス202はまた、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナ(図示せず)を含むことができる。
【0038】
[0046]送信機210は、「ページングメッセージ」と呼ばれることがあるメッセージをワイヤレス送信するように構成され得、このメッセージは、ワイヤレスデバイスが以下で説明するようにドーズ状態から起動し、アウェイク状態に入る必要があるか否かをワイヤレスデバイスに示すように構成される。たとえば、送信機210は、上記で説明したプロセッサ204によって生成されたページングメッセージを送信するように構成され得る。ワイヤレスデバイス202がSTA106として実装または使用されるとき、プロセッサ204は、ページングメッセージを処理するように構成され得る。ワイヤレスデバイス202がAP104として実装または使用されるとき、プロセッサ204はまた、ページングメッセージを生成するように構成され得る。
【0039】
[0047]受信機212は、ページングメッセージをワイヤレス受信するように構成され得る。ワイヤレスデバイス202がSTA106として実装または使用されるとき、送信機210は、ページングメッセージに応答して、データについての要求を送信するように構成され得る。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、
図4に関して本明細書で説明するように電力節約ポール(Power-Saving Poll)(PSポール)を送信するように構成され得る。ワイヤレスデバイス202がAP104として実装または使用されるとき、送信機210は、1つまたは複数のSTA106にデータを送信するようにさらに構成され得る。ワイヤレスデバイス202がSTA106として実装または使用されるとき、送信機210は、AP104から受信されたデータに対する肯定応答を送信するように構成され得る。
【0040】
[0048]ワイヤレスデバイス202は、トランシーバ214によって受信された信号のレベルを検出し、定量化するために使用され得る信号検出器218をも含むことができる。信号検出器218は、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度および他の信号などの信号を検出することができる。ワイヤレスデバイス202は、信号を処理する際に使用するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)220をも含むこともできる。DSP220は、送信のためにパケットを生成するように構成され得る。いくつかの態様では、パケットは物理レイヤデータユニット(PPDU)を含むことができる。
【0041】
[0049]ワイヤレスデバイス202は、いくつかの態様ではユーザインターフェース222をさらに含むことができる。ユーザインターフェース222は、キーパッド、マイクロフォン、スピーカー、および/またはディスプレイを含むことができる。ユーザインターフェース222は、ワイヤレスデバイス202のユーザに情報を伝達し、および/またはユーザからの入力を受信する、任意の要素または構成要素を含むことができる。
【0042】
[0050]ワイヤレスデバイス202の様々な構成要素は、バスシステム226によって互いに結合され得る。バスシステム226は、たとえば、データバス含むことができ、ならびに、データバスに加えて電力バス、制御信号バス、およびステータス信号バスを含むことができる。ワイヤレスデバイス202の構成要素は、何らかの他の機構を使用して、互いに結合されるか、あるいは互いに対する入力を受け付けるかまたは与え得ることを、当業者なら諒解されよう。
【0043】
[0051]
図2には、いくつかの別個の構成要素が示されているが、構成要素のうちの1つまたは複数が組み合わせられるか、または共通に実装され得ることを、当業者なら認識されよう。たとえば、プロセッサ204は、プロセッサ204に関して上記で説明した機能を実装するためだけでなく、信号検出器218および/またはDSP220に関して上記で説明した機能を実装するためにも使用され得る。さらに、
図2に示す構成要素の各々は、複数の別個の要素を使用して実装され得る。
【0044】
[0052]ワイヤレスデバイス202は、AP104またはSTA106を含むことができ、ページングメッセージを含む通信を送信および/または受信するために使用され得る。すなわち、AP104またはSTA106のいずれかは、ページングメッセージの送信機デバイスまたは受信機デバイスとして働くことができる。いくつかの態様は、信号検出器218が、送信機または受信機の存在を検出するために、メモリ206およびプロセッサ204上で動作しているソフトウェアによって使用されることを企図する。
【0045】
[0053]STA106は複数の動作モードを有することができる。たとえば、STA106は、アクティブモードと呼ばれる第1の動作モードを有することができる。アクティブモードでは、STA106は、常に「アウェイク」状態であり得、AP104とデータをアクティブに送信/受信することができる。さらに、STA106は、電力節約モードと呼ばれる第2の動作モードを有することができる。電力節約モードでは、STA106は、「アウェイク」状態、あるいは、STA106がAP104とデータをアクティブに送信/受信しない「ドーズ」または「スリープ」状態であり得る。たとえば、STA106の受信機212、ならびに、場合によってはDSP220および信号検出器218は、ドーズ状態で低減された電力消費を使用して動作することができる。さらに、電力節約モードでは、STA106は、AP104とデータを送信/受信することが可能になるように、STA106が特定の時間において「起動する」(たとえば、アウェイク状態に入る)必要があるか否かをSTA106に示す、AP104からのメッセージ(たとえば、ページングメッセージ)をリッスンするために、時としてアウェイク状態に入ることができる。
【0046】
[0054]したがって、いくつかのワイヤレス通信システム100中で、AP104は、STA106のためにAP104においてバッファされたデータがあるか否か示すページングメッセージを、AP104と同じネットワーク中で電力節約モードで複数のSTA106に送信することができる。STA106はまた、この情報を使用して、それらがアウェイク状態である必要があるかドーズ状態である必要があるかを判断することができる。たとえば、STA106がページングされていないとSTA106が判断した場合、それはドーズ状態に入ることができる。代替的に、STA106がページングされ得るとSTA106が判断した場合、STA106は、ページを受信し、ページに基づいていつアウェイク状態になるべきかをさらに判断するために、ある時間期間の間アウェイク状態に入ることができる。さらに、STA106は、ページを受信した後に、ある時間期間の間アウェイク状態にとどまることができる。別の例では、STA106は、ページングされているときまたはページングされていないとき、本開示に一致する他の方法で機能するように構成され得る。
【0047】
[0055]いくつかの態様では、ページングメッセージは、トラフィック識別マップ(TIM:traffic identification map)など、ビットマップ(この図に図示せず)を含むことができる。いくつかのそのような態様では、ビットマップはいくつかのビットを含むことができる。これらのページングメッセージは、AP104からSTA106にビーコンまたはTIMフレーム中で送られ得る。ビットマップ中の各ビットは、複数のSTA106のうちの特定のSTA106に対応することができ、各ビットの値(たとえば、0または1)は、AP104がその特定のSTAのために有するバッファされたユニット(Buffered Unit)を受信することが可能となるために、対応するSTA106がなるべき状態(たとえば、ドーズ状態またはアウェイク状態)を示すことができる。したがって、ビットマップのサイズは、ワイヤレス通信システム100中のSTA106の数に直接比例し得る。したがって、ワイヤレス通信システム100中のSTA106の数が大きいと、ビットマップが大きくなり得る。
【0048】
[0056]いくつかの態様では、長時間スリープするSTA106は、TIMメッセージを読み取るために起動しないことがある。たとえば、STA106は、拡張スリープモードでは1つまたは複数のTIMメッセージを通してスリープすることを決定することができる。この場合、STA106は、STA106がTIMメッセージを読み取らないことがあることをAP104に広告することができる。それに応じて、AP104は、TIMメッセージ中に対応する識別子を含めないことがある。様々な実施形態では、STA106は、制御メッセージを使用して、または関連付け中に直ちに、それらが1つまたは複数のTIMメッセージにわたって起動しないことがあること(すなわち、それらが上述の電力節約モードで動作していること)をAP104に通知し得る。
【0049】
[0057]このようにAP104に通知したSTA106について、AP104がSTA106を対象とするBUを有するときでも、AP104はTIMメッセージ中に識別子を含めないことがある。STA106は、AP104に任意の時間にPSポールを送ることによってそれらのBUを要求することができる。一実施形態では、AP104は、PSポールに応答して、BUを直ちに送ることができる。別の実施形態では、AP104は、PSポールにACKで応答し、後でBUを配信することができる。また別の実施形態では、AP104は、PSポールに(ACKでもBUでも)直ちに応答しないことがある。AP104は、代わりに、TIMメッセージ後の所与のスケジュールされた時間の後に送られる累積ACKフレームで返答することができる。
【0050】
[0058]様々な実施形態では、STA106は、PSポール(動的指示の場合)、APに送られる関連付け要求、プローブ要求、および/または別の管理フレーム(静的指示の場合)を介してBUを配信するための待ち時間を指定することができる。他の実施形態では、AP104は、ACKフレーム、TIM要素(動的指示の場合)、STA106に送られるビーコン、関連付け応答、プローブ応答、または他の管理フレーム(静的指示の場合)を介してBUを配信するための待ち時間を指定することができる。STA106は待ち時間持続時間の間スリープすることができる。STA106は、ACKを送ることによってBUの正しい受信に肯定応答することができる。STA106は、次いで、スリープに戻ることができる。
【0051】
[0059]
図3に、
図1のワイヤレス通信システム100においてAP104によってSTA106に送信される複数の区分されたページングメッセージ302を示す。図示のように、時間は、時間軸304上でページにわたって水平方向に増加する。図示のように、AP104は、複数のページングメッセージ302を送信するように構成される。ページングメッセージ302は、TIMフレーム、ビーコン中で、または何らかの他の適切なシグナリングを使用して送られ得る。STA106は、ページングメッセージ302のうちの1つまたは複数をリッスンするように構成され得る。1つまたは複数のページングメッセージ302に続いて、STA106は、AP104に要求を送信し、AP104から応答を受信するように構成され得る。
【0052】
[0060]ページングプロセスにより、より多くの数のSTA106が1つまたは複数のページングメッセージ302を受信することになり得る。たとえば、同じTIM中の多くの数のSTA106が、1つまたは複数のページングメッセージ302を受信することができ、それにより、1つまたは複数のSTA106が、TIMの後に媒体上でAP104に要求を送信するために競合することになり得る。したがって、同じ時間にまたはほぼ同じ時間に少なくとも2つのSTA106がAP104に要求を送信することを試みる状況では、AP104によって受信されたデータの破損が生じる衝突が起こり得る。
【0053】
[0061]
図4に、ポーリング要求機構400を示す。図示されたポーリング要求機構400は、
図1のワイヤレス通信システム100中のAP104とSTA106とによって使用され得る。図示のように、時間は、時間間隔426から時間間隔438にページにわたって水平方向に増加する。一実施形態では、データ配信期間は、時間単位(TU:time unit)の整数倍の間持続することができる。一実施形態では、各TUは、STA402、404、および406がバックオフを実行し、PSポールを送り、データを受信し、AP408に肯定応答(ACK)を送ることを可能にするのに十分に長くなり得る。一実施形態では、AP408は、TIMフレーム409中にTU持続時間を含むことができる。AP408によるTUの計算は、ページングされるSTA402、404、および406にAP408が送らなければならない、バッファされたユニット(BU)に関する情報を考慮に入れることができる。一実施形態では、TU持続時間は、意図されたページングされるSTA402、404、および406へのできる限り長いBUの正しい送信を可能にする時間を考慮することができる。別の実施形態では、TUは、2つの連続するTIMフレーム
間の時間と、第1のTIMマップ中に示されるSTAの数との間の比であり得る。別の実施形態では、TUは、データ配信期間と、TIMフレーム中に示される局の数との間の比であり得る。
【0054】
[0062]概して、TIM409などのページングメッセージの送信の後に、時間間隔が、ページングされるSTA106のために予約される。予約は、予約された期間の持続時間の間の媒体へのアクセスを、ページングされないSTAに延期させるためのメッセージ(たとえば、ページングメッセージ、追加のメッセージ)を送信することによって実現され得る。いくつかの実装形態では、延期アクセスは、ページングされないSTAがそれらのネットワーク割振りベクトル(NAV:network allocation vector)を設定することができるように、予約しているフレーム値の持続時間フィールド値を設定することによって実現され得る。他の実装形態では、延期アクセスは、ページングフレームに先行または後続する追加のフレームを送ることによって実現され得、追加のフレームは、予約された期間の持続時間を示す。一実施形態では、延期アクセス期間はデータ配信期間411であり得る。
【0055】
[0063]いくつかの実施形態では、1つまたは複数のSTA106は、競合期間中に設定されたNAVを無視することができる。たとえば、STA106は、TIM409に示されているように、AP104によってページングされ得る。ページングされたSTA106は、前に設定されたNAVを無視することができる。一実施形態では、NAVを無視することは、TIM409ページング中の指示に基づくことができる。STA106がNAVを無視するとき、STA106は、たとえば、PSポール要求を送信するために、ワイヤレス媒体にアクセスすることができる。言い換えれば、STA106は、NAVに従うのを控えることができる。
【0056】
[0064]予約された時間間隔中に、ページングされたSTA106は、AP104に要求(たとえば、電力節約ポール(PSポール)要求412、416、および420)を送り、AP104から応答(たとえば、応答414、418、および422)を受信することができる。STA106はまた、肯定応答(ACK)415、419、および423を介して応答414、418、および422に肯定応答することができる。複数のページングされたSTA106は、本明細書で説明するように、様々な方法に従って、予約された時間間隔中に競合し得る。いくつかの実施形態では、ページングされていないSTA106は、予約された時間間隔中に競合し得ない。予約された時間間隔が終わると、STA106は、AP104に要求を送るために競合し始め得る。一実施形態では、AP104は、予約された時間間隔の持続時間を判断することができる。予約された時間間隔は、すべてのページングされるSTA106がAP104に要求を送り、AP104から応答を受信するのに十分でなければならない。限定ではなく例として、予約された時間間隔の持続時間は、ページングされるSTA106の数の関数であり得る。
【0057】
[0065]ポーリング要求機構400は、STA402、404、および406が、衝突を回避するような方法でAP408にPSポール412、416、および420のような要求を送信することができる実施形態を示している。STA402、404、および406は、本明細書で説明するSTA106と同様であり得る。いくつかの実施形態では、STA402、404、および406は、ある順序でAP408に要求を送信することができる。AP408は、本明細書で説明するAP104と同様であり得る。TIM409などのページングメッセージは、STA402、404、および406の順序付けを暗黙的または明示的に定義することができる。たとえば、TIM409ビットマップは、STA402とSTA404の両方がページングされることを示す場合、TIM409ビットマップは、STA402がSTA404の前にあるか後にあるかをも暗黙的または明示的に示す。一例では、順序は、ページングされるSTAがビットマップ表現中に現れる順序によって決定され得る。ビットマップ{0,1,0,0,1,1}について考えられたく、ここで、位置2のビットに関連付けられたSTAは、位置5のビットに関連付けられたSTAの前にあると仮定される。いくつかの実装形態では、圧縮ビットマップは、STA識別子のリストとして表され得る。この場合、STA識別子がリスト中に現れるシーケンスが順序を決定することができる。リスト{13,25,5,22}について考えられたく、ここで、識別子「13」に関連付けられたSTAは、「5」によって識別されるSTAの前に来ると仮定される。別の態様では、順序は、メッセージの表現にかかわらず、STA識別子の値から導出され得る。一態様では、順序はSTA識別子のハッシュから導出され得る。別の態様では、順序は、STA識別子の1つまたは複数の最上位ビット(MSB:Most Significant Bit)によって導出され得る。
【0058】
[0066]いくつかの実装形態では、TIM409ビットマップシーケンス内のSTA402、404、または406の位置は、上記で説明したようにSTA402、404、または406の位置の関数であり得る。順序はさらに他の指示に依存することができ、指示は、ページングメッセージ中に含まれるか、あるいはSTA402、404、および/または406において知られていると仮定されるかのいずれかである。たとえば、指示は、ページングメッセージ(たとえば、TIM409)内にタイムスタンプフィールド(TSF:Time Stamp Field)を含むことができる。そのような実装形態では、第1のSTAは、その識別子が「1」に設定され、TIM409ビットマップシーケンス内で、TSFの12個の最下位ビット(LSB:least significant bit)に関連付けられた位置の後で順序が最初である位置を有するSTAであり得る。タイムスタンプフィールドに基づくものと同様の結果を達成するために、様々な指示を組み込んだ多くの他の関数が含まれ得る。様々な実施形態では、指示は、たとえば、スクランブリングシード、FCS、CRC、TIMフレーム、および/または、TIMフレームを含むパケットの部分的または完全なコンテンツの任意のハッシュ関数を含むことができる。順序の計算にタイムスタンプフィールドを含めることの1つの有益な結果は、使用されるタイムスタンプフィールドの部分が送信ごとに異なるとすれば、順序が送信ごとに変更され得ることである。
【0059】
[0067]いくつかの実装形態では、ページングメッセージの送信側は、順序付け情報の使用を含む任意の基準に従って、ページングされるSTAの順序を判断することができる。たとえば、送信側、AP408は、STA402、404、および406を、それらのQoS要件、電力節約要件、または他の性能パラメータに基づいて順序付けることができる。いくつかの実装形態では、ページングメッセージの送信側がメッセージ中に順序の明示的指示を含めることが望ましいことがある。順序のこの明示的指示は、TIM409ビットマップに基づくのではなく、本明細書で説明する他のファクタに基づき得る。
【0060】
[0068]一実施形態では、ページングメッセージは、起動する前に何個の時間単位だけ待つべきかをSTA106に示すことができる「時間単位乗数」を含むことができる。STA402、404、および406は、「起動時間」を計算するために、TIM409内のそれらの(0で開始する)順序数を時間単位乗数に乗算することができる。一実施形態では、起動時間はTIM409に関し得る。したがって、起動時間は、STAが起動する前に待たなければならない、TIM409後の時間単位の数を示すことができる。図示の実施形態では、STA402は時間間隔426の始めに起動時間を有する。STA404は時間間隔432の始めに起動時間を有する。STA406は時間間隔438の始めに起動時間を有する。様々な実施形態では、AP408は、ビーコン、TIMビーコン、TIM409、または任意の他の通信のうちの1つまたは複数において時間単位乗数を通信することができる。一実施形態では、STA402、404、および406は、事前設定された時間単位乗数を含むことができる。
【0061】
[0069]限定ではなく説明の目的のみのために、
図4は、STA402がTIM409中の第1の位置(位置0)にあり、STA404がTIM409の第2の位置(位置1)にあり、STA406がTIM409の第3の位置(位置2)にあるポーリング順序を示している。最初に、AP408はTIM409を送信する。上記で説明したように、TIM409は、AP408がSTA402、404、および406のために準備できているデータをバッファしていることを示すことができる。その上、TIM409は、STA402、404、および406の順序付けを示し、時間単位乗数を含むことができる。STA402は、それがTIM409の直後に起動すべきであることを判断するためにそれの位置0に時間単位乗数を乗算することができる。
【0062】
[0070]時間間隔426の始めに、STA402は起動する。STA402、404、および406の各々は、PSポールを送るために媒体にアクセスするより前にバックオフ期間の間延期するように構成され得る。バックオフは、最も優先度の高いアクセス構成(AC:access configuration)パラメータを使用する、IEEE802.11規格において定義されている分散協調機能(DCF:distributed coordination function)または拡張分散チャネルアクセス(EDCA:enhanced distributed channel access)など、衝突回避(CSMA/CA)ベースの媒体アクセスプロシージャを用いたキャリア検知多重アクセスを使用することができる。一実施形態では、バックオフより前に、STAは、進行中の送信を検知するために追加のプローブ遅延時間の間アウェイクしたままでいることができる。時間間隔426において、STA402はAP408にPSポール要求412を送信する。AP408はSTA402に応答414を送ることができる。応答414は、STA402に宛てられたバッファされたデータの少なくとも一部分を含むことができる。応答414を正常に受信した後に、STA402はAP408にACK415を送信することができる。その後、STA402は、たとえば次のTIMを受信するために再び起動するまで、スリープ(またはドーズ)に戻ることができる。
【0063】
[0071]いくつかの動作モードでは、STA402は、すべてのTIMメッセージにおいて起動しないことがある。これらの動作モードでは、STA402は、STA402がアウェイクしており、PSポールを介してデータを受信する準備ができていることをAPに通知し得る。
【0064】
[0072]時間間隔432の始めに、STA404は起動する。STA404は、バックオフを実行し、次いで、AP408にPSポール要求416を送信することができる。AP408はSTA404に応答418を送ることができる。応答416は、STA404に宛てられたバッファされたデータの少なくとも一部分を含むことができる。応答416を正常に受信した後に、STA404はAP408にACK419を送信することができる。
【0065】
[0073]同様に、時間間隔438の始めに、STA406は起動する。STA406は、バックオフを実行し、次いで、AP408にPSポール要求420を送信することができる。AP408はSTA406に応答422を送ることができる。応答422は、STA406に宛てられたバッファされたデータの少なくとも一部分を含むことができる。応答422を正常に受信した後に、STA406はAP408にACK423を送信することができる。
【0066】
[0074]一実施形態では、AP408は、データ配信期間411全体の間、NAVを設定することができる。一実施形態では、AP408はプローブ遅延を0に設定し、それによって起動時間を低減することができる。しかしながら、一実施形態では、データ配信期間411全体の間NAVを設定すること、またはプローブ遅延をなくすことは実際的でないことがある。別の実施形態では、AP408がデータ配信期間全体の間NAVを設定しないか、またはプローブ遅延をなくす、別のポーリング要求機構が使用され得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、
図5A〜
図5Bに関して本明細書で説明するポーリング機構を使用することができる。
【0067】
[0075]
図5Bに、別のポーリング要求機構550を示す。図示されたポーリング要求機構550は、
図1のワイヤレス通信システム100中のAP104とSTA106とによって使用され得る。ポーリング要求機構550は
図4のポーリング要求機構400と同様である。ただし、ポーリング要求機構550では、TIM間隔は、競合期間510およびデータ配信期間511という2つの期間に分割される。
【0068】
[0076]
図5Bに示すように、時間は、ページにわたって競合期間510からデータ配信期間511に、およびデータ配信期間511内で時間間隔526から時間間隔538に、水平方向に増加する。一実施形態では、データ配信期間511は、時間単位(TU)の整数倍の間持続することができる。一実施形態では、各TUは、AP508がバックオフを実行し、バッファされたユニットを送り、ページングされたSTA502、504、および506からACKを受信することを可能にするのに十分に長くなり得る。一実施形態では、AP508は、TIMフレーム509中にTU持続時間を含むことができる。AP508によるTUの計算は、ページングされるSTAにAPが送らなければならない、バッファされたユニットに関する情報を考慮に入れることができる。一実施形態では、TUは、意図されたページングされるSTA502、504、および506へのできる限り長いBUの正しい送信を可能にするために、時間を考慮することができる。一実施形態では、競合期間は複数の間隔526、532、および538に分割され得る。一実施形態では、競合期間510中の間隔持続時間は、バックオフ持続時間と、PSポールの送信と、ページングされたSTAによるACKの受信とを考慮するために計算され得る。別の実施形態では、間隔持続時間は、AP508によってTIMフレーム509中に含められ得る。別の実施形態では、TUは、2つの連続するTIMフレーム
間の時間と、第1のTIMマップ中に示されるSTAの数との間の比であり得る。
【0069】
[0077]概して、TIM509などのページングメッセージの送信の後に、時間間隔が、ページングされるSTA106のために予約される。予約は、予約された期間の持続時間の間の媒体へのアクセスを、ページングされないSTAに延期させるためのメッセージ(たとえば、ページングメッセージ、追加のメッセージ)を送信することによって実現され得る。いくつかの実装形態では、延期アクセスは、ページングされないSTAがそれらのネットワーク割振りベクトル(NAV)を設定することができるように、予約しているフレーム値の持続時間フィールド値を設定することによって実現され得る。STAがページングされることを示すTIMメッセージを受信すると、STA106はNAVをリセットすることができる。別の実施形態では、NAVが、TIMメッセージを送出したのと同じAP104によって設定されたときのみ、STAはNAVをリセットすることができる。他の実装形態では、延期アクセスは、ページングフレームに先行または後続する追加のフレームを送ることによって実現され得、追加のフレームは、予約された期間の持続時間を示す。たとえば、AP508は、TIM509に先行する自己送信可(自己CTS:clear-to-send-to-self)パケットを送信することによってNAVを設定することができる。一実施形態では、AP508はNAVを約20〜40msに設定することができる。図示の実施形態では、延期アクセス期間は競合期間510である。
【0070】
[0078]競合期間510中に、ページングされたSTA106は、AP104に要求(たとえば、電力節約ポール(PSポール)要求512、516、および520)を決定論的に送り、AP104からACK(たとえば、ACK513、517、および521)を受信することができる。複数のページングされたSTA106は、本明細書で説明するように、様々な方法に従って、予約された時間間隔中に競合し得る。いくつかの実施形態では、ページングされていないSTA106は、予約された時間間隔中に競合し得ない。競合期間510が終わると、ページングされないSTA106は、AP104に要求を送るために競合し始め得る。一実施形態では、AP104は、競合期間510の持続時間を判断することができる。競合期間510は、すべてのページングされるSTA502、504、および506がAP508に要求を送るのに十分でなければならない。限定ではなく例として、予約された時間間隔の持続時間は、ページングされるSTA502、504、および506の数の関数であり得る。
【0071】
[0079]図示の実施形態では、ページングされるSTA502、504、および506は、ある順序でAP508に要求512、516、および520を送るように構成される。ポーリング要求機構400(
図4)の場合のように、TIM509などのページングメッセージは、STA502、504、および506の順序付けを暗黙的または明示的に定義することができる。たとえば、TIM509ビットマップは、STA502とSTA504の両方がページングされることを示す場合、TIM509ビットマップは、STA502がSTA504の前にあるか後にあるかをも暗黙的または明示的に示す。一例では、順序は、ページングされるSTAがビットマップ表現中に現れる順序によって決定され得る。いくつかの実装形態では、圧縮ビットマップは、STA識別子のリストとして表され得る。別の態様では、順序は、メッセージの表現にかかわらず、STA識別子の値から導出され得る。
【0072】
[0080]いくつかの実装形態では、TIM509ビットマップシーケンス内のSTA502、504、または506の位置は、上記で説明したようにSTA502、504、または506の位置の関数であり得る。順序はさらに他の指示に依存することができ、指示は、ページングメッセージ中に含まれるか、あるいはSTA502、504、および/または506において知られていると仮定されるかのいずれかである。たとえば、指示は、ページングメッセージ(たとえば、TIM509)内にタイムスタンプフィールド(TSF)を含むことができる。そのような実装形態では、第1のSTAは、その識別子が「1」に設定され、TIM509ビットマップシーケンス内で、TSFの12個の最下位ビット(LSB)に関連付けられた位置の後で順序が最初である位置を有するSTAであり得る。TSFに基づくものと同様の結果を達成するために、様々な指示を組み込んだ多くの他の関数が含まれ得る。順序の計算にTSFを含めることの1つの有益な結果は、使用されるTSFの部分が送信ごとに異なるとすれば、順序が送信ごとに変更され得ることである。
【0073】
[0081]いくつかの実装形態では、ページングメッセージの送信側は、順序付け情報の使用を含む任意の基準に従って、ページングされるSTAの順序を判断することができる。たとえば、送信側、AP508は、STA502、504、および506を、それらのQoS要件、電力節約要件、または他の性能パラメータに基づいて順序付けることができる。いくつかの実装形態では、ページングメッセージの送信側がメッセージ中に順序の明示的指示を含めることが望ましいことがある。順序のこの明示的指示は、TIM509ビットマップに基づくのではなく、本明細書で説明する他のファクタに基づき得る。
【0074】
[0082]一実施形態では、ページングメッセージは、競合期間510中に要求を送るために起動する前に何個の時間単位だけ待つべきかをSTA106に示すことができる競合「時間単位乗数」を含むことができる。一実施形態では、競合時間単位乗数は、暗黙的である(PSポールおよびACKの送信と、最大バックオフ時間とを可能にするのに十分である)か、またはAP104によってSTA106に送られる別のフレーム中でシグナリングされ得る。STA502、504、および506は、「起動時間」を計算するために、TIM509内のそれらの(0で開始する)順序数を競合時間単位乗数に乗算することができる。一実施形態では、起動時間はTIM509に関し得る。したがって、起動時間は、STAが起動する前に待たなければならない、競合期間510の開始後の時間単位の数を示すことができる。
【0075】
[0083]データ配信期間511中に、ページングされたSTA106は、AP104から応答(たとえば、応答514、518、および522)を受信し、AP104にACK(たとえば、ACK515、519、および523)を送ることができる。一実施形態では、ページングメッセージは、データ配信期間511中に応答を受信するために起動する前に何個の時間単位だけ待つべきかをSTA106に示すことができるデータ配信「時間単位乗数」を含むことができる。データ配信時間単位乗数は競合期間時間単位乗数とは異なり得る。STA502、504、および506は、「起動時間」を計算するために、TIM509内のそれらの(0で開始する)順序数をデータ配信時間単位乗数に乗算することができる。一実施形態では、起動時間は、TIM509に、競合期間510の終了に、またはデータ配信期間511の開始に関し得る。したがって、起動時間は、STAが起動する前に待たなければならない、データ配信期間511の開始後の時間単位の数を示すことができる。
【0076】
[0084]図示の実施形態では、STA502は時間間隔526の始めに起動時間を有する。STA504は時間間隔532の始めに起動時間を有する。STA506は時間間隔538の始めに起動時間を有する。様々な実施形態では、AP508は、ビーコン、TIMビーコン、TIM509、または任意の他の通信のうちの1つまたは複数において様々な時間単位乗数を通信することができる。一実施形態では、STA502、504、および506は、事前設定された時間単位乗数を含むことができる。
【0077】
[0085]限定ではなく説明の目的のみのために、
図5Bは、STA502がTIM509中の第1の位置(位置0)にあり、STA504がTIM509の第2の位置(位置1)にあり、STA506がTIM509の第3の位置(位置2)にあるポーリング順序を示している。最初に、AP508はTIM509を送信する。上記で説明したように、TIM509は、AP508がSTA502、504、および506のために準備できているデータをバッファしていることを示すことができる。その上、TIM509は、STA502、504、および506の順序付けを示し、時間単位乗数を含むことができる。STA502は、それがTIM509の直後に起動すべきであることを判断するためにそれの位置0に時間単位乗数を乗算することができる。
【0078】
[0086]競合期間510の始めに、STA502は起動する。STA502、504、および506の各々は、バックオフ期間だけ待つように構成され得る。バックオフは、IEEE802.11規格において定義されている分散協調機能(DCF)または拡張分散チャネルアクセス(EDCA)など、衝突回避(CSMA/CA)ベースの媒体アクセスプロシージャを用いたキャリア検知多重アクセスを使用することができる。一実施形態では、バックオフより前に、STA502、504、および506は、進行中の検知を感知するために追加のプローブ遅延時間の間アウェイクしたままでいることができる。別の実施形態では、プローブ遅延はなくされ得る。時間間隔526において、STA502はAP508にPSポール要求512を送信する。AP508はSTA502にACK513を送ることができる。一実施形態では、ACK513は、STA502が応答514を受信するためにそれにおいて起動すべき特定の起動時間を含むことができる。一実施形態では、STA502は、時間単位乗数に基づいて起動時間を計算する代わりに、ACK513中に含まれる起動時間を使用し得る。別の態様では、STA502は、要求512を介してAP508にそれの起動時間を示すことができる。その後、STA502は、たとえば応答514を受信するために再び起動するまで、スリープ(またはドーズ)に戻ることができる。
【0079】
[0087]次いで、STA504は起動する。STA504は、バックオフを実行し、次いで、AP508にPSポール要求516を送信することができる。AP508はSTA504にACK517を送ることができる。STA504は、次いで、時間間隔532の開始までスリープまたはドーズすることができる。同様に、STA506は起動する。STA506は、バックオフを実行し、次いで、AP508にPSポール要求520を送信することができる。AP508はSTA506にACK521を送ることができる。STA506は、次いで、時間間隔538の開始までスリープまたはドーズすることができる。したがって、上記で説明した電力節約機構の一実施形態によれば、PSポールにACKで応答するAP508は、STA502、504、506のいずれにも、それらのスケジュールされた起動時間の前にBUを送らないことになる。
【0080】
[0088]データ配信期間511の始めに、時間間隔526において、STA502は起動する。AP508はSTA502に応答514を送ることができる。応答514は、STA502に宛てられたバッファされたデータの少なくとも一部分を含むことができる。応答514を正常に受信した後に、STA502はAP508にACK515を送信することができる。その後、STA502は、たとえば次のTIMを受信するために再び起動するまで、スリープ(またはドーズ)に戻ることができる。
【0081】
[0089]時間間隔532の始めに、STA504は起動する。AP508はSTA504に応答518を送ることができる。応答516は、STA504に宛てられたバッファされたデータの少なくとも一部分を含むことができる。応答516を正常に受信した後に、STA504はAP508にACK519を送信することができる。同様に、時間間隔538の始めに、STA506は起動する。AP508はSTA506に応答522を送ることができる。応答522は、STA506に宛てられたバッファされたデータの少なくとも一部分を含むことができる。応答522を正常に受信した後に、STA506はAP508にACK523を送信することができる。
【0082】
[0090]
図5Bに、別のポーリング要求機構550を示す。図示されたポーリング要求機構550は、
図1のワイヤレス通信システム100中のAP104とSTA106とによって使用され得る。ポーリング要求機構550は
図5Aのポーリング要求機構500と同様である。ただし、ポーリング要求機構550では、AP104はPSポール512、516、および520に直ちに応答しない。代わりに、AP104は、競合期間510の終わりに(またはその後に)送られる累積ACK560フレームで返答する。
【0083】
[0091]図示の実施形態では、競合期間510中に、ページングされたSTA106は、AP104に要求(たとえば、電力節約ポール(PSポール)要求512、516、および520)を送り、AP104から累積ACK560を受信することができる。PSポール要求512、516、および520はそれぞれ、AP104が即時ACK(
図5A参照)で応答すべきか累積ACK560で応答すべきかを示すことができる。様々な実施形態では、累積ACK560は、以下で説明するように、1つまたは複数の指示を含むことができる。
【0084】
[0092]一実施形態では、累積ACK560は、少なくとも1つのPSポール512、516、または520がSTA106から受信されたかどうかをそれぞれ示す、複数の肯定応答指示を含んでいることがある。STA106はSTAのセットに属することができる。別の実施形態では、肯定応答指示は、AP104がSTAのセット中のSTA106のいずれからもPSポール512、516を受信しなかったかどうかを示すことができる。累積ACK560中で複数の肯定応答指示を表すための方法は、TIMメッセージ中でTIMマップを表すために使用される方法と同じまたは同様であり得、圧縮表現の任意の方法を含むことができる。特に、表現は、STA106の間の順序付けを暗黙的または明示的に定義することができる。順序付けは、PSポール中でSTA106によって送られるQoS指示にさらに基づくことができる。
【0085】
[0093]一実施形態では、STAのセットは、AP104に関連付けられたすべてのSTA106を含むことができる。この実施形態では、肯定応答指示は、STA106のローカル識別子またはSTA106のグローバル識別子(たとえば、MACアドレス)であり得る。別の実施形態では、STAのセットは、先行するTIMメッセージ509がそのSTA106を対象とするBUの存在を示した、すべてのSTA106を含むことができる。この実施形態では、肯定応答指示は、先行するTIMメッセージ509によって示される、AP104がBUを有するSTAのリスト(またはマップ)中のSTA106の位置を示すことによってSTAのセット内のSTA106を識別することができる。
【0086】
[0094]別の実施形態では、STAのセットは、先行するTIMメッセージ509が、AP104がSTA106のBUを有するという指示を与えることを意図された、すべてのSTA106を含むことができる。この実施形態では、肯定応答指示は、先行するTIMメッセージ509中で与えられるSTA106の位置を示すことによって、TIM509が、存在するBUまたは存在しないBUの両方の指示を与えた、STAのセット内のSTA106を識別することができる。
【0087】
[0095]一実施形態では、累積ACK560は、時間間隔526、532、および538の各々に関連付けられた指示を含むことができる。STA106のための時間間隔526、532、および538の指示は、STA106のための肯定応答指示の位置に基づくことができ、位置は、複数の肯定応答指示の表現の方法によって定義される順序付けに基づいて決定される。時間間隔はさらに、同じ累積ACK中に含まれる時間単位指示に依存することができる。別の実施形態では、累積ACK560は、肯定応答指示がそれを参照する対応するTIMメッセージを識別する識別子を含んでいることがある。識別子は、対応するTIMメッセージを搬送する管理フレームのシーケンス番号と、タイムスタンプフィールドと、代替識別子のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0088】
[0096]一実施形態では、AP104は、保護ポール間隔510の終わりに累積ACK109を送ることができる。別の実施形態では、AP104は、TIMメッセージ509中に含まれる時間指示において累積ACK560を送ることができる。別の実施形態では、AP104は、STAのセットのための次のTIMメッセージが予想される時間において累積ACK560を送ることができる。したがって、STAは、TIMメッセージと累積ACK560とを受信するために別個の時間において起動する代わりに、TIMメッセージが予想される時間のみにおいて起動することができる。この実施形態では、累積ACK560は、前のTIMメッセージに応答して送られたPSポール512、516、および520の受信に肯定応答することができる。その上、AP104は、累積ACK560をTIM要素の直前または直後のフレームとして送ることができる。別の実施形態では、AP104は、累積ACK560をTIMメッセージ509と同じフレーム中で送ることができる。一実施形態では、累積ACK560は情報要素であり得る。
【0089】
[0097]
図6に、例示的な非ポーリング機構600を示す。図示された非ポーリング要求機構600は、
図1のワイヤレス通信システム100中のAP104とSTA106とによって使用され得る。非ポーリング要求機構600は
図4のポーリング要求機構400と同様である。ただし、ポーリング要求機構600では、STA602、604、および606は、
図4に示した要求412、416、および420などの要求を送らない。代わりに、STA602、604、および606は、データ614、618、および622を受信するために適切な時間において起動する。一実施形態では、ワイヤレス通信システム100は、たとえば、STA602、604、または606のページング情報がフラグメントのいくつかのみの中に存在するように、完全なTIM指示マップが異なる時間に複数のフラグメントにわたって送られる状況において、非ポーリング機構600に従って動作することができる。さらに、AP608は、ページングされるSTA602、604、および606がそれらの指定された起動時間においてアウェイクするように指令することができる。STA602、604、または606が指定された時間にアウェイクしているとAP608が安全に仮定することができる場合、STA602、604、または606は、それがアウェイクしていることを通知するためにAP608にPSポールを送る必要はないことに留意されたい。この動作モードで動作しているSTA602、604、または606は、AP608にPSポールを送らない。
【0090】
[0098]ポーリング要求機構600は、STA602、604、および606が、衝突を回避するためにPSポールなどの要求を送ることなしにデータ614、618、および622を受信することができる実施形態を示している。STA602、604、および606は、本明細書で説明するSTA106と同様であり得る。いくつかの実施形態では、STA602、604、および606は、ある順序でAP608からデータを受信することができる。AP608は、本明細書で説明するAP104と同様であり得る。TIM609などのページングメッセージは、STA602、604、および606の順序付けを暗黙的または明示的に定義することができる。たとえば、TIM609ビットマップは、STA602とSTA604の両方がページングされることを示す場合、TIM609ビットマップは、STA602がSTA604の前にあるか後にあるかをも暗黙的または明示的に示す。一例では、順序は、ページングされるSTAがビットマップ表現中に現れる順序によって決定され得る。いくつかの実装形態では、圧縮ビットマップは、STA識別子のリストとして表され得る。この場合、STA識別子がリスト中に現れるシーケンスが順序を決定することができる。別の態様では、順序は、メッセージの表現にかかわらず、STA識別子の値から導出され得る。
【0091】
[0099]いくつかの実装形態では、TIM609ビットマップシーケンス内のSTA602、604、または606の位置は、上記で説明したようにSTA602、604、または606の位置の関数であり得る。順序はさらに他の指示に依存することができ、指示は、ページングメッセージ中に含まれるか、あるいはSTA602、604、および/または606において知られていると仮定されるかのいずれかである。たとえば、指示は、ページングメッセージ(たとえば、TIM609)内にタイムスタンプフィールド(TSF)を含むことができる。そのような実装形態では、第1のSTAは、その識別子が「1」に設定され、TIM609ビットマップシーケンス内で、TSFの12個の最下位ビット(LSB)に関連付けられた位置の後で順序が最初である位置を有するSTAであり得る。TSFに基づくものと同様の結果を達成するために、様々な指示を組み込んだ多くの他の関数が含まれ得る。順序の計算にTSFを含めることの1つの有益な結果は、使用されるTSFの部分が送信ごとに異なるとすれば、順序が送信ごとに変更され得ることである。
【0092】
[00100]いくつかの実装形態では、ページングメッセージの送信側は、順序付け情報の使用を含む任意の基準に従って、ページングされるSTAの順序を判断することができる。たとえば、送信側、AP608は、STA602、604、および606を、それらのQoS要件、電力節約要件、または他の性能パラメータに基づいて順序付けることができる。いくつかの実装形態では、ページングメッセージの送信側がメッセージ中に順序の明示的指示を含めることが望ましいことがある。順序のこの明示的指示は、TIM609ビットマップに基づくのではなく、本明細書で説明する他のファクタに基づき得る。
【0093】
[00101]一実施形態では、ページングメッセージは、起動する前に何個の時間単位だけ待つべきかをSTA106に示すことができる「時間単位乗数」を含むことができる。STA602、604、および606は、「起動時間」を計算するために、TIM609内のそれらの(0で開始する)順序数を時間単位乗数に乗算することができる。一実施形態では、時間単位乗数は、TIMビットセットの総数で除算されたビーコン期間に等しくなり得る。一実施形態では、STA602、604、および606は、回転様式でそれらの順序を判断することができる。たとえば、STA602、604、および606は、送信シーケンス(j)中のそれらの順序をj=(i+tsf) mod nとして計算することができ、ただし、IはTIM中の順序であり、tsfはTIMフレーム中のTSFフィールドの値であり、nは設定されたTIMビットの総数である。
【0094】
[00102]一実施形態では、起動時間はTIM609に関し得る。したがって、起動時間は、STAが起動する前に待たなければならない、TIM609後の時間単位の数を示すことができる。図示の実施形態では、STA602は時間間隔626の始めに起動時間を有する。STA604は時間間隔632の始めに起動時間を有する。STA606は時間間隔638の始めに起動時間を有する。様々な実施形態では、AP608は、ビーコン、TIMビーコン、TIM609、または任意の他の通信のうちの1つまたは複数において時間単位乗数を通信することができる。一実施形態では、STA602、604、および606は、事前設定された時間単位乗数を含むことができる。
【0095】
[00103]限定ではなく説明の目的のみのために、
図6は、STA602がTIM609中の第1の位置(位置0)にあり、STA604がTIM609の第2の位置(位置1)にあり、STA606がTIM609の第3の位置(位置2)にあるデータ送信順序を示している。最初に、AP608はTIM609を送信する。上記で説明したように、TIM609は、AP608がSTA602、604、および606のために準備できているデータをバッファしていることを示すことができる。その上、TIM609は、STA602、604、および606の順序付けを示し、時間単位乗数を含むことができる。STA602は、それがTIM609の直後に起動すべきであることを判断するためにそれの位置0に時間単位乗数を乗算することができる。
【0096】
[00104]時間間隔626の始めに、STA602は起動する。AP608はSTA602にデータ614を送ることができる。応答614は、STA602に宛てられたバッファされたデータの少なくとも一部分を含むことができる。データ614を正常に受信した後に、STA602はAP608にACK615を送信することができる。その後、STA602は、たとえば次のTIMを受信するために再び起動するまで、スリープ(またはドーズ)に戻ることができる。
【0097】
[00105]時間間隔632の始めに、STA604は起動する。AP608はSTA604にデータ618を送ることができる。応答616は、STA604に宛てられたバッファされたデータの少なくとも一部分を含むことができる。データ616を正常に受信した後に、STA604はAP608にACK619を送信することができる。
【0098】
[00106]同様に、時間間隔638の始めに、STA606は起動する。AP608はSTA606にデータ622を送ることができる。応答622は、STA606に宛てられたバッファされたデータの少なくとも一部分を含むことができる。データ622を正常に受信した後に、STA606はAP608にACK623を送信することができる。
【0099】
[00107]一実施形態では、ワイヤレス通信システム100は、ポーリング要求機構400と、ポーリング要求機構550と、ポーリング要求機構600とのうちの2つ以上を使用して選択的に動作するように構成され得る。たとえば、AP104は、TIMフレーム中に、動作モードを設定する1つまたは複数の指示ビットを含むことができる。一実施形態では、AP104は、動作モードを暗黙的に通信することができる。たとえば、すべてのページングされるSTA106は、第1のPSポール/要求交換の間アウェイクしたままでいることができる。APが第1の要求にACKで応答した場合、ページングされるSTA106は、ポーリング要求機構550に従って動作することができる。他の場合、STA106は、たとえば、ポーリング要求機構400に従って動作することができる。
【0100】
[00108]様々な実施形態では、ワイヤレス通信システム100は、ポーリング要求機構400と、ポーリング要求機構550と、非ポーリング機構600と、別のポーリング要求機構とのうちの2つ以上を使用して共同で動作するように構成され得る。たとえば、STA106は、それらがどの機構を使用しようとしているかをAP104に通信することができる。APは、STA106によって選択された機構に従ってパラメータを設定することができる。
【0101】
[00109]たとえば、一実施形態では、STA106は、関連付け要求またはプローブ要求などの管理フレーム中に含まれるメッセージを送ることによって、STA106がどの電力節約動作モードを使用しようとているかをAP104に示すことができる。一実施形態では、(たとえば、HT機能、VHT機能、および/または拡張機能などの)STA106の機能を示すか、あるいは(たとえば、HT動作要素および/またはVHT動作要素などの)STA106の動作パラメータを示す情報要素中に、1または2ビット指示が含まれ得る。
【0102】
[00110]一実施形態では、AP104は、STA106によって示される動作モードを受け付け、それに応じて動作することができる。別の実施形態では、AP104は、特定の動作モードを示す関連付けをSTA106に与えないことができる。一実施形態では、AP104は、ビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、および/または関連付け応答フレーム中で、許容される動作モードを示すことができる。
【0103】
[00111]
図7は、
図1のワイヤレス通信システムにおいて衝突を低減するためのプロセス700のフローチャートである。本明細書では、
図2に関して上記で説明したデバイス202に関してフローチャート700の方法について説明するが、フローチャート700の方法は、任意の他の好適なデバイスによって実装され得ることを、当業者は諒解されよう。一実施形態では、フローチャート700中のステップは、送信機210、受信機212、およびメモリ206とともに、プロセッサ204によって実行され得る。本明細書では、フローチャート700の方法を特定の順序に関して説明しているが、様々な実施形態では、本明細書のブロックは、異なる順序で実行されるか、または省略され得、さらなるブロックが追加され得る。
【0104】
[00112]最初に、ブロック702において、ワイヤレスデバイス202は、受信機212を介して、AP104からページングメッセージを受信する。
図4〜
図6に関して上記で説明したように、ページングメッセージは順序付けと乗数とを含むことができる。一実施形態では、ワイヤレスデバイス202は別の通信から順序付けおよび/または乗数を受信することができ、または値はあらかじめ設定され得る。
【0105】
[00113]次に、ブロック704において、ワイヤレスデバイス202は、順序付けと乗数とに基づいて第1の起動時間を判断する。たとえば、プロセッサ204は、TIM内のワイヤレスデバイス202の順序を判断し得る。プロセッサ204は、(0から開始することができる)順序に乗数を乗算することができる。その結果は、TIMの受信後の時間単位での、起動時間であり得る。ワイヤレスデバイス202は、判断された起動時間までスリープまたはドーズすることができる。
【0106】
[00114]次いで、ブロック706において、ワイヤレスデバイス202は起動する。一実施形態では、ワイヤレスデバイス202は、
図4および5に関して上記で説明したように、データについての要求を送信することができる。一実施形態では、
図5A〜
図5Bに関して上記で説明したように、ワイヤレスデバイス202は、データについての要求に対する肯定応答を受信し、データがその時間において受信されることになる別の起動時間までスリープに戻ることができる。別の実施形態では、ワイヤレスデバイス202は、
図6に関して上記で説明したように、データについての要求を送信しない。
【0107】
[00115]最後に、ブロック708において、ワイヤレスデバイスはAP104からデータを受信する。一実施形態では、ワイヤレスデバイス202はAP104に肯定応答を送ることができる。データは、AP104においてバッファされたデータの全部または一部であり、ワイヤレスデバイス202に宛てられ得る。
【0108】
[00116]
図8は、ワイヤレス通信システム100内で採用され得る例示的なワイヤレスデバイス800の機能ブロック図である。デバイス800は、順序付けと乗数とを含むページングメッセージを受信するための手段802と、順序付けと乗数とに基づいて第1の起動時間を判断するための手段804と、判断された起動時間において起動するための手段806と、データを受信するための手段808とを備える。
【0109】
[00117]順序付けと乗数とを含むページングメッセージを受信するための手段802は、
図7に示したブロック702に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。順序付けと乗数とを含むページングメッセージを受信するための手段802は、
図2に関して上記で説明した、受信機212と、プロセッサ204と、トランシーバ214と、メモリ206とのうちの1つまたは複数に対応することができる。順序付けと乗数とに基づいて第1の起動時間を判断するための手段804は、
図7に示したブロック804に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。順序付けと乗数とに基づいて第1の起動時間を判断するための手段804は、
図2に関して上記で説明した、プロセッサ204とメモリ206とのうちの1つまたは複数に対応することができる。
【0110】
[00118]判断された起動時間において起動するための手段806は、
図7に示したブロック706に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。判断された起動時間において起動するための手段806は、
図2に関して上記で説明した、受信機212と、プロセッサ204と、トランシーバ214と、メモリ206とのうちの1つまたは複数に対応することができる。データを受信するための手段808は、
図7に示したブロック708に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。データを受信するための手段808は、
図2に関して上記で説明した、受信機212と、プロセッサ204と、トランシーバ214と、メモリ206とのうちの1つまたは複数に対応することができる。
【0111】
[00119]本明細書で使用する「判断」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「判断」は、計算、算出、処理、導出、調査、探索(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認などを含むことができる。また、「判断」は、受信(たとえば、情報を受信すること)、アクセス(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含むことができる。また、「判断」は、解決、選択、選定、確立などを含むことができる。さらに、本明細書で使用する「チャネル幅」は、いくつかの態様では帯域幅を包含することがあるか、または帯域幅と呼ばれることもある。
【0112】
[00120]本明細書で使用する、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−cをカバーするものとする。
【0113】
[00121]上記で説明した方法の様々な動作は、(1つまたは複数の)様々なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素、回路、および/または(1つまたは複数の)モジュールなど、それらの動作を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。概して、図に示されている任意の動作は、それらの動作を実行することが可能な対応する機能手段によって実行され得る。
【0114】
[00122]本開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0115】
[00123]1つまたは複数の態様では、説明した機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびblu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を含むことができる。さらに、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を含むことができる。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0116】
[00124]本明細書で開示する方法は、説明した方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを含む。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は特許請求の範囲から逸脱することなく変更され得る。
【0117】
[00125]説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は1つまたは複数の命令としてコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。
【0118】
[00126]したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示する動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を含むことができる。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明した動作を実行するように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をその上に記憶した(および/または符号化した)コンピュータ可読媒体を含むことができる。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料を含むことができる。
【0119】
[00127]ソフトウェアまたは命令はまた、伝送媒体を介して送信され得る。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、伝送媒体の定義に含まれる。
【0120】
[00128]さらに、本明細書で説明した方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合にユーザ端末および/または基地局によってダウンロードされ、および/または他の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明した方法を実行するための手段の転送を可能にするためにサーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明した様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が記憶手段をデバイスに結合するかまたは与えると様々な方法を得ることができるように、記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)によって提供され得る。その上、本明細書で説明した方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の好適な技法が利用され得る。
【0121】
[00129]特許請求の範囲は、上記で示した厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明した方法および装置の構成、動作および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な改変、変更および変形が行われ得る。
【0122】
[00130]上記は本開示の態様を対象とするが、それの基本的範囲から逸脱することなく本開示の他の態様およびさらなる態様が考案され得、それの範囲は以下の特許請求の範囲によって決定される。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信ネットワークにおいて衝突を低減するための方法であって、前記方法が、
ワイヤレスデバイスにおいて、順序付けと乗数とを備えるページングメッセージを受信することと、
前記順序付けと前記乗数とに基づいて第1の起動時間を判断することと、
前記判断された起動時間において起動することと、
データを受信することと
を備える、方法。
[C2]
前記乗数が、2つの連続するTIMフレーム中の時間と、前記2つの連続するTIMフレームのうちの第1のTIMフレーム中に示される局の数との間の比を備える時間単位の倍数を示す、C1に記載の方法。
[C3]
前記乗数が、データ配信期間と前記TIMフレーム中に示される局の数との間の比を備える時間単位の倍数を示す、C1に記載の方法。
[C4]
前記順序付けが局識別子のハッシュに基づく、C1に記載の方法。
[C5]
前記順序付けが局識別子の1つまたは複数の最上位ビットに基づく、C1に記載の方法。
[C6]
前記データについての要求を送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
第2の起動時間を判断することと、
前記判断された第2の起動時間において起動することと、
データについての前記要求に対する肯定応答を受信することと
をさらに備え、
前記第2の起動時間が前記第1の起動時間よりも早い、
C6に記載の方法。
[C8]
前記肯定応答が累積肯定応答を備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記第1の起動時間を判断することが、前記肯定応答に基づいて前記第1の起動時間を判断することを備える、C7に記載の方法。
[C10]
前記第1の起動時間を判断することが、前記順序付けと前記乗数とに基づいて前記第1の起動時間を判断することを備える、C7に記載の方法。
[C11]
データについての前記要求が、前記判断された第1の起動時間を備える、C7に記載の方法。
[C12]
前記第2の起動時間が競合期間中にあり、前記第1の起動時間がデータ配信期間中にある、C7に記載の方法。
[C13]
前記競合期間中にネットワーク割振りベクトルを設定することをさらに備える、C12に記載の方法。
[C14]
前記競合期間中に設定された前記ネットワーク割振りベクトルを無視することを判断することをさらに備える、C13に記載の方法。
[C15]
前記ネットワーク割振りベクトルを無視することが、前記TIMページング中の指示に基づく、C14に記載の方法。
[C16]
前記データの肯定応答を送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C17]
バックオフ期間だけ待つことをさらに備える、C1に記載の方法。
[C18]
動作モード選択を送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C19]
ワイヤレス通信ネットワークにおいて衝突を低減するように構成されたワイヤレスデバイスであって、前記ワイヤレスデバイスが、
順序付けと乗数とを備えるページングメッセージを受信するように構成された受信機と、
プロセッサであって、
前記順序付けと前記乗数とに基づいて第1の起動時間を判断することと、
前記判断された起動時間において起動することと、
データを受信することと
を行うように構成されたプロセッサと
を備える、ワイヤレスデバイス。
[C20]
前記乗数が、2つの連続するTIMフレーム中の時間と、前記2つの連続するTIMフレームのうちの第1のTIMフレーム中に示される局の数との間の比を備える時間単位の倍数を示す、C19に記載のワイヤレスデバイス。
[C21]
前記乗数が、データ配信期間と前記TIMフレーム中に示される局の数との間の比を備える時間単位の倍数を示す、C19に記載のワイヤレスデバイス。
[C22]
前記順序付けが局識別子のハッシュに基づく、C19に記載のワイヤレスデバイス。
[C23]
前記順序付けが局識別子の1つまたは複数の最上位ビットに基づく、C19に記載のワイヤレスデバイス。
[C24]
前記データについての要求を送信するように構成された送信機をさらに備える、C19に記載のワイヤレスデバイス。
[C25]
前記プロセッサが、
第2の起動時間を判断することと、
前記判断された第2の起動時間において起動することと
を行うようにさらに構成され、
前記受信機が、データについての前記要求に対する肯定応答を受信するようにさらに構成され、
前記第2の起動時間が前記第1の起動時間よりも早い、
C24に記載のワイヤレスデバイス。
[C26]
前記肯定応答が累積肯定応答を備える、C25に記載のワイヤレスデバイス。
[C27]
前記プロセッサが、前記肯定応答に基づいて前記第1の起動時間を判断するように構成された、C25に記載のワイヤレスデバイス。
[C28]
前記プロセッサが、前記順序付けと前記乗数とに基づいて前記第1の起動時間を判断するように構成された、C25に記載のワイヤレスデバイス。
[C29]
データについての前記要求が、前記判断された第1の起動時間を備える、C25に記載のワイヤレスデバイス。
[C30]
前記第2の起動時間が競合期間中にあり、前記第1の起動時間がデータ配信期間中にある、C25に記載のワイヤレスデバイス。
[C31]
前記受信機が、前記競合期間中にネットワーク割振りベクトルを受信するように構成された、C30に記載のワイヤレスデバイス。
[C32]
前記プロセッサが、前記競合期間中に設定された前記ネットワーク割振りベクトルを無視することを判断するように構成された、C31に記載のワイヤレスデバイス。
[C33]
前記ネットワーク割振りベクトルを無視することが、前記TIMページング中の指示に基づく、C32に記載のワイヤレスデバイス。
[C34]
前記データの肯定応答を送信するように構成された送信機をさらに備える、C19に記載のワイヤレスデバイス。
[C35]
前記プロセッサが、バックオフ期間だけ待つようにさらに構成された、C19に記載のワイヤレスデバイス。
[C36]
動作モード選択を送信するように構成された送信機をさらに備える、C19に記載のワイヤレスデバイス。
[C37]
ワイヤレス通信ネットワークにおいて衝突を低減するための装置であって、前記装置が、
順序付けと乗数とを備えるページングメッセージを受信するための手段と、
前記順序付けと前記乗数とに基づいて第1の起動時間を判断するための手段と、
前記判断された起動時間において起動するための手段と、
データを受信するための手段と
を備える、装置。
[C38]
前記乗数が、2つの連続するTIMフレーム中の時間と、前記2つの連続するTIMフレームのうちの第1のTIMフレーム中に示される局の数との間の比を備える時間単位の倍数を示す、C37に記載の装置。
[C39]
前記乗数が、データ配信期間と前記TIMフレーム中に示される局の数との間の比を備える時間単位の倍数を示す、C37に記載の装置。
[C40]
前記順序付けが局識別子のハッシュに基づく、C37に記載の装置。
[C41]
前記順序付けが局識別子の1つまたは複数の最上位ビットに基づく、C37に記載の装置。
[C42]
前記データについての要求を送信するための手段をさらに備える、C37に記載の装置。
[C43]
第2の起動時間を判断するための手段と、
前記判断された第2の起動時間において起動するための手段と、
データについての前記要求に対する肯定応答を受信するための手段と
をさらに備え、
前記第2の起動時間が前記第1の起動時間よりも早い、
C42に記載の装置。
[C44]
前記肯定応答が累積肯定応答を備える、C43に記載の装置。
[C45]
前記第1の起動時間を判断するための手段が、前記肯定応答に基づいて前記第1の起動時間を判断するための手段を備える、C43に記載の装置。
[C46]
前記第1の起動時間を判断するための手段が、前記順序付けと前記乗数とに基づいて前記第1の起動時間を判断するための手段を備える、C43に記載の装置。
[C47]
データについての前記要求が、前記判断された第1の起動時間を備える、C43に記載の装置。
[C48]
前記第2の起動時間が競合期間中にあり、前記第1の起動時間がデータ配信期間中にある、C43に記載の装置。
[C49]
前記競合期間中にネットワーク割振りベクトルを設定するための手段をさらに備える、C48に記載の装置。
[C50]
前記競合期間中に設定された前記ネットワーク割振りベクトルを無視することを判断するための手段をさらに備える、C49に記載の装置。
[C51]
前記ネットワーク割振りベクトルを無視することが、前記TIMページング中の指示に基づく、C50に記載の装置。
[C52]
前記データの肯定応答を送信するための手段をさらに備える、C37に記載の装置。
[C53]
バックオフ期間だけ待つための手段をさらに備える、C37に記載の装置。
[C54]
動作モード選択を送信するための手段をさらに備える、C37に記載の装置。
[C55]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、
順序付けと乗数とを備えるページングメッセージを受信することと、
前記順序付けと前記乗数とに基づいて第1の起動時間を判断することと、
前記判断された起動時間において起動することと、
データを受信することと
を装置に行わせるコードを備える非一時的コンピュータ可読媒体。
[C56]
前記乗数が、2つの連続するTIMフレーム中の時間と、前記2つの連続するTIMフレームのうちの第1のTIMフレーム中に示される局の数との間の比を備える時間単位の倍数を示す、C55に記載の媒体。
[C57]
前記乗数が、データ配信期間と前記TIMフレーム中に示される局の数との間の比を備える時間単位の倍数を示す、C55に記載の媒体。
[C58]
前記順序付けが局識別子のハッシュに基づく、C55に記載の媒体。
[C59]
前記順序付けが局識別子の1つまたは複数の最上位ビットに基づく、C55に記載の媒体。
[C60]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記データについての要求を送信することを前記装置に行わせるコードをさらに備える、C55に記載の媒体。
[C61]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、
第2の起動時間を判断することと、
前記判断された第2の起動時間において起動することと、
データについての前記要求に対する肯定応答を受信することと
を前記装置に行わせるコードをさらに備え、
前記第2の起動時間が前記第1の起動時間よりも早い、
C60に記載の媒体。
[C62]
前記肯定応答が累積肯定応答を備える、C61に記載の媒体。
[C63]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記肯定応答に基づいて前記第1の起動時間を判断することを前記装置に行わせるコードをさらに備える、C61に記載の媒体。
[C64]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記順序付けと前記乗数とに基づいて前記第1の起動時間を判断することを前記装置に行わせるコードをさらに備える、C61に記載の媒体。
[C65]
データについての前記要求が、前記判断された第1の起動時間を備える、C61に記載の媒体。
[C66]
前記第2の起動時間が競合期間中にあり、前記第1の起動時間がデータ配信期間中にある、C61に記載の媒体。
[C67]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記競合期間中にネットワーク割振りベクトルを設定することを前記装置に行わせるコードをさらに備える、C66に記載の媒体。
[C68]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記競合期間中に設定された前記ネットワーク割振りベクトルを無視することを判断することを前記装置に行わせるコードをさらに備える、C67に記載の媒体。
[C69]
前記ネットワーク割振りベクトルを無視することが、前記TIMページング中の指示に基づく、C68に記載の媒体。
[C70]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記データの肯定応答を送信することを前記装置に行わせるコードをさらに備える、C55に記載の媒体。
[C71]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、バックオフ期間だけ待つことを前記装置に行わせるコードをさらに備える、C55に記載の媒体。
[C72]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、動作モード選択を送信することを前記装置に行わせるコードをさらに備える、C55に記載の媒体。
[C73]
ワイヤレス通信ネットワークにおいて衝突を低減するための方法であって、前記方法が、
ワイヤレスデバイスにおいて拡張スリープモードの広告を送信することと、
アクセスポイントの1つまたは複数のページングメッセージを通してスリープすることと、
データについての要求を送信することと、
データを受信することと
を備える、方法。
[C74]
判断された起動時間までスリープすることをさらに備える、C73に記載の方法。
[C75]
データについての前記要求が前記起動時間を備える、C74に記載の方法。
[C76]
データについての前記要求に対する肯定応答を受信することであって、前記肯定応答が前記起動時間を備える、受信することをさらに備える、C74に記載の方法。
[C77]
前記肯定応答が累積肯定応答を備える、C76に記載の方法。
[C78]
ワイヤレス通信ネットワークにおいて衝突を低減するためのワイヤレスデバイスであって、前記デバイスが、
拡張スリープモードの広告を送信するように構成された送信機と、
アクセスポイントの1つまたは複数のページングメッセージを通してスリープするように構成されたプロセッサと
を備え、
前記送信機が、データについての要求を送信するようにさらに構成され、
前記デバイスが、データを受信するように構成された受信機をさらに備える、
ワイヤレスデバイス。
[C79]
前記プロセッサが、判断された起動時間までスリープするようにさらに構成された、C7873に記載のワイヤレスデバイス。
[C80]
データについての前記要求が前記起動時間を備える、C79に記載のワイヤレスデバイス。
[C81]
前記受信機が、データについての前記要求に対する肯定応答を受信するようにさらに構成され、前記肯定応答が前記起動時間を備える、C79に記載のワイヤレスデバイス。
[C82]
前記肯定応答が累積肯定応答を備える、C81に記載のワイヤレスデバイス。
[C83]
ワイヤレス通信ネットワークにおいて衝突を低減するための装置であって、前記装置が、
拡張スリープモードの広告を送信するための手段と、
アクセスポイントの1つまたは複数のページングメッセージを通してスリープするための手段と、
データについての要求を送信するための手段と、
データを受信するための手段と
を備える、装置。
[C84]
判断された起動時間までスリープするための手段をさらに備える、C83に記載の装置。
[C85]
データについての前記要求が前記起動時間を備える、C84に記載の装置。
[C86]
データについての前記要求に対する肯定応答を受信するための手段であって、前記肯定応答が前記起動時間を備える、受信するための手段をさらに備える、C84に記載の装置。
[C87]
前記肯定応答が累積肯定応答を備える、C86に記載の装置。
[C88]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、
拡張スリープモードの広告を送信することと、
アクセスポイントの1つまたは複数のページングメッセージを通してスリープすることと、
データについての要求を送信することと、
データを受信することと
を装置に行わせるコードを備える非一時的コンピュータ可読媒体。
[C89]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、判断された起動時間までスリープすることを前記装置に行わせるコードをさらに備える、C88に記載の媒体。
[C90]
データについての前記要求が前記起動時間を備える、C89に記載の媒体。
[C91]
1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、データについての前記要求に対する肯定応答を受信することを前記装置に行わせるコードであって、前記肯定応答が前記起動時間を備える、コードをさらに備える、C89に記載の媒体。
[C92]
前記肯定応答が累積肯定応答を備える、C91に記載の媒体。