【0051】
(実施形態1)
谷底、山の頂、スタブフランク、及びロードフランクを有するテーパーの一定ピッチねじを有し、且つ中央長手方向軸線を有するピン部材を含み、
前記ピン部材ねじの前記スタブフランクは、ベース面及び第2の面を有し、
前記ベース面は、前記第2の面よりも長い径方向長さを有し、前記中央長手方向軸線における半径方向に対してベース角度で前記谷底から半径方向外方に延び、
前記第2の面は、半径方向に対して第2の角度で前記ベース面の端から半径方向外方に延び、
前記第2の角度は、前記ベース角度よりも大きく、
前記ロードフランクの面は、前記中央長手方向軸線における半径方向に対してオフセットされて、ロードフランク角を形成し、
谷底、山の頂、スタブフランク、及びロードフランクを有するテーパーの一定ピッチねじを有し、且つ中央長手方向軸線を有するボックス部材をさらに含み、
前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクは、ベース面及び第2の面を有し、
前記ベース面は、前記第2の面よりも長い径方向長さを有し、前記中央長手方向軸線における半径方向に対してベース角度で前記谷底から半径方向内方に延び、
前記第2の面は、半径方向に対して第2の角度で前記ベース面の端から半径方向内方に延び、
前記第2の角度は、前記ベース角度よりも大きく、
前記ロードフランクの面は、前記中央長手方向軸線における半径方向に対してオフセットされて、ロードフランク角を形成し、
前記ピン部材及び前記ボックス部材の少なくとも一方の前記谷底、前記山の頂、前記スタブフランク及び前記ロードフランクによって構成されるねじの形の結果、前記ピン部材及び前記ボックス部材の少なくとも一方のピッチ線は階段状のピッチ線になり、この階段状のピッチ線は前記ねじの形において特有のものである、ことを特徴とする管状連結体。
(実施形態2)
前記ボックス部材及び前記ピン部材の一方に関連したねじテーパーは、前記階段状のピッチ線の直線部分から角度的にオフセットされている、実施形態1に記載の連結体。
(実施形態3)
前記ねじの形の第1のねじ溝を通る直線部分は、前記ピン部材又は前記ボックス部材の前記中央長手方向軸線から、前記ねじの形の第1のねじ山を通る直線部分と前記中央長手方向軸線との間に存在するオフセットの角度よりも大きな角度だけ、オフセットされている、実施形態1に記載の連結体。
(実施形態4)
前記ピン部材は第1の階段状のピッチ線を有し、前記ボックス部材は第2の階段状のピッチ線を有する、実施形態1に記載の連結体。
(実施形態5)
前記第1の階段状のピッチ線は、前記ピン部材ねじの前記スタブフランクの高さの中間点の半径方向外方のピンねじ交差位置で、前記スタブフランクに交差し、
前記ピン部材ねじの前記スタブフランクの前記ベース面は、前記ピンねじ交差位置まで外方に延び、
前記第2の階段状のピッチ線は、前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクの高さの中間点の半径方向内方のボックスねじ交差位置で、前記スタブフランクに交差し、
前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクの前記ベース面は、前記ボックスねじ交差位置まで内方に延びている、実施形態4に記載の連結体。
(実施形態6)
前記連結体が完全に組み立てられたとき、前記ピン部材ねじの前記スタブフランクと前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクが半径方向帯域にわたって実質的に接触する、実施形態5に記載の連結体。
(実施形態7)
実質的な接触の前記半径方向帯域は、スタブフランク高さの少なくとも17パーセントに等しい又はそれより大きい半径方向距離延びる、実施形態6に記載の連結体。
(実施形態8)
前記連結体が完全に組み立てられたとき、前記ピン部材の前記スタブフランク高さの前記中間点が、前記ボックス部材の前記スタブフランク高さの前記中間点と実質的に整合し、且つ、実質的な接触の前記半径方向帯域が、実質的に整合された前記中間点の半径方向外方と半径方向内方の両方に延びている、実施形態7に記載の連結体。
(実施形態9)
前記ピン部材ねじの前記スタブフランクは、連結体の組み立て中、前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクと相互作用し、前記ピン部材ねじの前記ロードフランクを移動させて、前記ボックス部材ねじの前記ロードフランクの実質的な接触状態にする、実施形態1に記載の連結体。
(実施形態10)
前記ピン部材ねじの前記スタブフランク及び前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクは、前記ピン部材ねじ及び前記ボックス部材ねじが半径方向の組み立て係合深さの65パーセントに達する前に、前記ピン部材ねじの前記ロードフランクが移動して前記ボックス部材ねじの前記ロードフランクと実質的な接触状態になるように、連結体の組み立て中、相互作用するように構成されている、実施形態9に記載の連結体。
(実施形態11)
中央長手方向軸線及び軸線方向通路を有する細長い本体を含み、
前記本体の端部分は、谷底、山の頂、スタブフランク、及びロードフランクを有するテーパーの一定ピッチねじを有し、
前記スタブフランクは、ベース面及び第2の面を有し、
前記ベース面は、前記第2の面よりも長い径方向長さを有し、前記中央長手方向軸線における半径方向に対してベース角度で前記谷底から半径方向外方に延び、
前記第2の面は、半径方向に対して第2の角度で前記ベース面の端から半径方向外方に延び、
前記第2の角度は、前記ベース角度よりも大きく、
前記ロードフランクの面は、前記中央長手方向軸線における半径方向に対してオフセットされて、ロードフランク角を形成し、
前記谷底、前記山の頂、前記スタブフランク及び前記ロードフランクによって構成されるねじの形は階段状のピッチ線になり、この階段状のピッチ線は前記ねじの形において特有のものである、ことを特徴とするねじ付き管状部材。
(実施形態12)
前記階段状のピッチ線の第1のサイクルは、前記ねじの形の第1のねじ山部分を通る第1の線部分、及び前記ねじの形の第1のねじ溝部分を通る第2の線部分によって構成され、
前記第2の線部分は、前記第1の線部分が前記第2の線部分と平行でないように、前記第1の線部分から角度的にオフセットされている、実施形態11に記載の管状部材。
(実施形態13)
前記ねじの形によって構成されるねじテーパーは、前記第1の線部分と前記第2の線部分の両方から角度的にオフセットされている、実施形態12に記載の管状部材。
(実施形態14)
谷底、山の頂、スタブフランク、及びロードフランクを有するテーパーの一定ピッチねじを有するピン部材を含み、
前記ピン部材ねじの前記スタブフランクは、ベース面及び第2の面を有し、
前記ベース面は、半径方向に対してベース角度で前記谷底から半径方向外方に延び、
前記第2の面は、半径方向に対して第2の角度で前記ベース面の端から半径方向外方に延び、
前記第2の角度は、前記ベース角度よりも大きく、
谷底、山の頂、スタブフランク、及びロードフランクを有するテーパーの一定ピッチねじを有するボックス部材をさらに含み、
前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクは、ベース面及び第2の面を有し、
前記ベース面は、半径方向に対してベース角度で前記谷底から半径方向内方に延び、
前記第2の面は、半径方向に対して第2の角度で前記ベース面の端から半径方向内方に延び、
前記第2の角度は、前記ベース角度よりも大きく、
連結体が完全に組み立てられたとき、前記ピン部材ねじの前記スタブフランクと前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクが広い半径方向帯域にわたって実質的に接触する、ことを特徴とする連結体。
(実施形態15)
接触の前記広い半径方向帯域は、スタブフランク高さの少なくとも20パーセントに等しい又はそれより大きい半径方向距離延びる、実施形態14に記載の連結体。
(実施形態16)
前記連結体が完全に組み立てられたとき、前記ピン部材の前記スタブフランク高さの中間点が、前記ボックス部材の前記スタブフランク高さの中間点と実質的に整合し、且つ、接触の前記広い半径方向帯域が、実質的に整合された前記中間点の半径方向外方と半径方向内方の両方に延びている、実施形態15に記載の連結体。
(実施形態17)
谷底、山の頂、スタブフランク、及びロードフランクを有するテーパーの一定ピッチねじを有し、且つ中央長手方向軸線を有するピン部材を含み、
前記ピン部材ねじの前記スタブフランクは、ベース面及び第2の面を有し、
前記ベース面は、前記第2の面よりも長い径方向長さを有し、前記中央長手方向軸線における半径方向に対してベース角度で前記谷底から半径方向外方に延び、
前記第2の面は、半径方向に対して第2の角度で前記ベース面の端から半径方向外方に延び、
前記第2の角度は、前記ベース角度よりも大きく、
前記ロードフランクの面は、前記中央長手方向軸線における半径方向に対してオフセットされて、ロードフランク角を形成し、
谷底、山の頂、スタブフランク、及びロードフランクを有するテーパーの一定ピッチねじを有し、且つ中央長手方向軸線を有するボックス部材をさらに含み、
前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクは、ベース面及び第2の面を有し、
前記ベース面は、前記第2の面よりも長い径方向長さを有し、前記中央長手方向軸線における半径方向に対してベース角度で前記谷底から半径方向内方に延び、
前記第2の面は、半径方向に対して第2の角度で前記ベース面の端から半径方向内方に延び、
前記第2の角度は、前記ベース角度よりも大きく、
前記ロードフランクの面は、前記中央長手方向軸線における半径方向に対してオフセットされて、ロードフランク角を形成し、
前記ピン部材ねじの前記スタブフランクは、連結体の組み立て中、前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクと相互作用し、前記ピン部材ねじの前記ロードフランクを移動させ、前記ボックス部材ねじの前記ロードフランクと実質的な接触状態にし、
前記ピン部材ねじの前記スタブフランク及び前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクは、前記ピン部材ねじ及び前記ボックス部材ねじが半径方向の組み立て係合深さの65パーセントに達する前に、前記ピン部材ねじの前記ロードフランクが移動して前記ボックス部材ねじの前記ロードフランクと実質的な接触状態になるように、連結体の組み立て中、相互作用するように構成され、
前記連結体が完全に組み立てられたときに、
前記ピン部材ねじの階段状のピッチ線におけるスタブフランク交差位置は、前記ボックス部材ねじの階段状のピッチ線におけるスタブフランク交差位置から半径方向外方にオフセットされ、前記ピン部材ねじの前記階段状のピッチ線は、前記ピン部材ねじの形において特有のものであり、
前記ピン部材ねじの前記階段状のピッチ線におけるロードフランク交差位置は、前記ボックス部材ねじの前記階段状のピッチ線におけるロードフランク交差位置と半径方向において整合し、前記ボックス部材ねじの前記階段状のピッチ線は、前記ボックス部材ねじの形において特有のものである、ことを特徴とする連結体。
(実施形態18)
前記ピン部材ねじの前記スタブフランク及び前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクは、前記ピン部材ねじ及び前記ボックス部材ねじが半径方向組み立て係合深さの65パーセントに達する前に、前記ピン部材ねじの前記ロードフランクが移動して前記ボックス部材ねじの前記ロードフランクと実質的な接触状態になるように、連結体の組み立て中、相互作用するように構成されている、実施形態17に記載の連結体。
(実施形態19)
谷底、山の頂、スタブフランク、及びロードフランクを有するテーパーねじを有するピン部材を含み、
前記ピン部材ねじの前記スタブフランクは、ベース面及び第2の面を有し、
前記ベース面は、半径方向に対してベース角度で前記谷底から半径方向外方に延び、
前記第2の面は、半径方向に対して第2の角度で前記ベース面の端から半径方向外方に延び、
前記第2の角度は、前記ベース角度よりも大きく、
谷底、山の頂、スタブフランク、及びロードフランクを有するテーパーねじを有するボックス部材をさらに含み、
前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクは、ベース面及び第2の面を有し、
前記ベース面は、半径方向に対してベース角度で前記谷底から半径方向内方に延び、
前記第2の面は、半径方向に対して第2の角度で前記ベース面の端から半径方向内方に延び、
前記第2の角度は、前記ベース角度よりも大きく、
ねじの形は、前記ピン部材及び前記ボックス部材の少なくとも一方の前記谷底、前記山の頂、前記スタブフランク及び前記ロードフランクによって構成され、
ねじ山の軸線方向の幅がねじ溝の軸線方向の幅と等しいように前記ねじの形の前記スタブフランク及び前記ロードフランクと交差する仮想線は、前記ねじの形において特有の階段状の線である、ことを特徴とする管状連結体。
(実施形態20)
前記階段状の線の第1のサイクルは、前記ねじの形の第1のねじ山部分を通る第1の線部分、及び前記ねじの形の第1のねじ溝部分を通る第2の線部分によって構成され、
前記第2の線部分は、前記第1の線部分が前記第2の線部分と平行ではないように、前記第1の線部分から角度的にオフセットされている、実施形態19に記載の連結体。
(実施形態21)
前記階段状の線の第2のサイクルは、前記ねじの形の第2のねじ山部分を通る第1の線部分、及び前記ねじの形の第2のねじ溝部分を通る第2の線部分によって構成され、
前記第1のねじ溝部分は、前記第1のねじ山部分及び前記第2のねじ山部分によって囲まれ、
前記第2のねじ溝部分は、前記第2のねじ山部分に隣接し、
前記第2のねじ山部分の前記第1の線部分は、前記第1のねじ山部分の前記第1の線部分と平行であるが、前記第1のねじ山部分の前記第1の線部分から半径方向にオフセットされ、
前記第2のねじ溝部分の前記第2の線部分は、前記第1のねじ溝部分の前記第2の線部分と平行であるが、前記第1のねじ溝部分の前記第2の線部分から半径方向にオフセットされている、実施形態20に記載の連結体。
(実施形態22)
前記ねじの形に関連したねじテーパーは、前記第1の線部分と前記第2の線部分の両方から角度的にオフセットされている、実施形態20に記載の連結体。
(実施形態23)
前記第2の線部分は、前記ピン部材又は前記ボックス部材の中央長手方向軸線から、前記第1の線部分と前記中央長手方向軸線との間に存在するオフセットの任意の角度よりも大きな角度だけ、オフセットされている、実施形態20に記載の連結体。
(実施形態24)
前記ねじの形は、前記ピン部材のものであり、
前記ボックス部材も、仮想線を有するねじの形を含み、
前記仮想線は、前記ねじ山の軸線方向の幅が前記ねじ溝の軸線方向の幅と等しいように前記ボックス部材のねじの形の前記スタブフランク及び前記ロードフランクと交差し、且つ階段状の線である、実施形態19に記載の連結体。
(実施形態25)
前記ピン部材の前記仮想線は、前記ピン部材ねじの前記スタブフランクの高さの中間点の半径方向外方のピンねじ交差位置で、前記スタブフランクに交差し、
前記ピン部材ねじの前記スタブフランクの前記ベース面は、前記ピンねじ交差位置まで外方に延び、
前記ボックス部材の前記仮想線は、前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクの高さの中間点の半径方向内方のボックスねじ交差位置で、前記スタブフランクに交差し、
前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクの前記ベース面は、前記ボックスねじ交差位置まで内方に延びている、実施形態24に記載の連結体。
(実施形態26)
前記連結体が完全に組み立てられたとき、前記ピン部材ねじの前記スタブフランクと前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクが半径方向帯域にわたって実質的に接触する、実施形態25に記載の連結体。
(実施形態27)
実質的な接触の前記半径方向帯域は、スタブフランク高さの少なくとも17パーセントに等しい又はそれより大きい半径方向距離延びる、実施形態26に記載の連結体。
(実施形態28)
前記連結体が完全に組み立てられたとき、前記ピン部材の前記スタブフランク高さの前記中間点が、前記ボックス部材の前記スタブフランク高さの前記中間点と実質的に整合し、且つ、実質的な接触の前記半径方向帯域が、実質的に整合された前記中間点の半径方向外方と半径方向内方の両方に延びている、実施形態27に記載の連結体。
(実施形態29)
前記ピン部材ねじの前記スタブフランクは、連結体の組み立て中、前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクと相互作用し、前記ピン部材ねじの前記ロードフランクを移動させて、前記ボックス部材ねじの前記ロードフランクの実質的な接触状態にする、実施形態19に記載の連結体。
(実施形態30)
前記ピン部材ねじの前記スタブフランク及び前記ボックス部材ねじの前記スタブフランクは、前記ピン部材ねじ及び前記ボックス部材ねじが半径方向組み立て係合深さの65パーセントに達する前に、前記ピン部材ねじの前記ロードフランクが移動して前記ボックス部材ねじの前記ロードフランクと実質的な接触状態になるように、連結体の組み立て中、相互作用するように構成されている、実施形態29に記載の連結体。