【文献】
Xiaomei Chen. et al.,Protection of Normal Proliferating Cells Against Chemotherapy by Staurosporine-Mediated, Selective, and Reversible G1 Arrest,Journal of the National Cancer Institute,2000年12月20日,Vol.92, No.24,1999-2008
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記癌が、小細胞肺癌、網膜芽細胞腫、トリプルネガティブ乳癌、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)ポジティブ頭頚部癌、HPVポジティブ子宮頸癌又は膀胱癌である、請求項10に記載の薬剤。
前記癌が、小細胞肺癌、網膜芽細胞腫、トリプルネガティブ乳癌、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)ポジティブ頭頚部癌、HPVポジティブ子宮頸癌又は膀胱癌である、請求項11に記載の薬剤。
前記少なくとも一つの化学療法剤が、アルキル化剤、DNAインターカレータ、タンパク合成阻害剤、DNA又はRNA合成の阻害剤、DNA塩基同族体、トポイソメラーゼ阻害剤、テロメラーゼ阻害剤又はテロメアDNA結合性化合物から選択される、請求項6に記載の薬剤。
前記少なくとも一つの化学療法剤が、アルキル化剤、DNAインターカレータ、タンパク合成阻害剤、DNA又はRNA合成の阻害剤、DNA塩基同族体、トポイソメラーゼ阻害剤、テロメラーゼ阻害剤又はテロメアDNA結合性化合物から選択される、請求項7に記載の薬剤。
前記癌が小細胞肺癌であり、前記少なくとも一つの化学療法剤が、エトポシド、シスプラチン、カルボプラチン若しくはトポテカン又はこれらの組合せから成る群より選択される、請求項18に記載の薬剤。
前記癌が小細胞肺癌であり、前記少なくとも一つの化学療法剤が、エトポシド、シスプラチン、カルボプラチン若しくはトポテカン又はこれらの組合せから成る群より選択される、請求項19に記載の薬剤。
前記癌が、小細胞肺癌、網膜芽細胞腫、トリプルネガティブ乳癌、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)ポジティブ頭頚部癌、HPVポジティブ子宮頸癌又は膀胱癌である、請求項37に記載の薬剤。
前記少なくとも一つの化学療法剤が、アルキル化剤、DNAインターカレータ、タンパク合成阻害剤、DNA又はRNA合成の阻害剤、DNA塩基同族体、トポイソメラーゼ阻害剤、テロメラーゼ阻害剤又はテロメアDNA結合性化合物から選択される、請求項37に記載の薬剤。
前記少なくとも一つの化学療法剤が、カルボプラチン、シスプラチン、エトポシド若しくはトポテカン又はこれらの組合せから成る群より選択される、請求項43に記載の薬剤。
【実施例】
【0219】
中間体B、E、K、L、1A、1F及び1CAが、Tavares,F.X.及びStrum,J.C.に付与された米国特許第8,598,186号、発明の名称「CDK阻害剤(CDK Inhibitors)」に従って、合成された。Tavares,F.X.の国際特許公開WO2013/148748号、発明の名称「ラクタムキナーゼ阻害剤(Lactam Kinase Inhibitors)」、Tavares,F.X.の国際特許公開WO2013/163239号、発明の名称「ラクタムの合成(Synthesis of Lactams)」及びTavares,F.X.及びStrum,J.C.に付与された米国特許第8,598,186号、発明の名称「CDK阻害剤(CDK Inhibitors)」は、参照事項として本願に包含される。
【0220】
実施例1
tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ2クロロピリミジン−4イル)アミノ]エチル]カルバメートの合成、化合物1
【化68】
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5−ブロモ−2、4−ジクロロピリミジン(3.2g、0.0135mol)のエチルアルコール(80ml)溶液を、ヒューニッヒの塩基(3.0ml)に添加し、その後、N−(tert−ブトキシカルボニル)−1、2−エチレンジアミン(2.5g、0.0156モル)のエチルアルコール(20ml)溶液を添加した。内容物を20時間終夜撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させた。酢酸エチル(200ml)及び水(100ml)を添加し、層が分離した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、その後、真空下で濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(0〜60%)を用いたシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]エチル]カルバメートが提供された。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 8.21 (s, 1H), 7.62 (brs, 1H), 7.27 (brs, 1H), 3.39 (m, 2H), 3.12 (m, 2H), 1.34 (s, 9H). LCMS (ESI) 351 (M + H).
【0221】
実施例2
tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]エチル]カルバメートの合成、化合物2
【化69】
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アセタール(0.778ml、5.43mモル)、Pd(dppf)CH
2Cl
2(148mg)、及びトリエチルアミン(0.757ml、5.43mモル)を、THF(10ml)中のtert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]エチル]カルバメート(1.265g、3.6mモル)に加えた。内容物を脱ガスし、その後窒素でパージした。その後これに、CuI(29mg)を添加した。反応混合物を加熱して、48時間還流させた。冷却の後、内容物をCELITE(登録商標)上で濾過し、濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(0− 30 %)を用いて得られた残基のカラムクロマトグラフィーにより、tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]エチル]カルバメートが提供された。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 8.18 (s, 1H), 7.63 (brs, 1H), 7.40 (brs, 1H), 5.55 (s, 1H), 3.70 (m, 2H), 3.60 (m, 2H), 3.42 (m, 2H), 3.15 (m, 2H), 1.19 - 1.16 (m, 15H). LCMS (ESI) 399 (M + H).
【0222】
実施例3
tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメートの合成、化合物3
【化70】
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結合製品(2.1g、0.00526モル)のTHF(30ml)溶液に、TBAF固体(7.0g)を添加した。内容物は65度に加熱し2時間それを維持した。濃縮に続いて、酢酸エチル/ヘキサン(0−50 %)を用いたカラムクロマトグラフィーを行い、薄い茶色の液体(1.1g)として、薄い色の茶色の液体(1.1g)としてtert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメートが提供された。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 8.88 (s, 1H), 6.95 (brs, 1H), 6.69 (s, 1H), 5.79 (s, 1H), 4.29 (m, 2H), 3.59 (m, 4H), 3.34 (m, 1H), 3.18 (m, 1H), 1.19 (m, 9H), 1.17 (m, 6H). LCMS (ESI) 399 (M + H).
【0223】
実施例4
tert−ブチルN−[2−(2−クロロ−6−ホルミル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)エチル]カルバメートの合成、化合物4
【化71】
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前のステップからのアセタール(900mg)に、AcOH(8.0ml)及び水(1.0ml)を添加した。反応物を、16時間室温で撹拌した。濃縮の後、酢酸エチル/ヘキサン(0〜 60 %)を用いたシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより、tert−ブチルN−[2−(2−クロロ−6−ホルミル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)エチル]カルバメートが発泡体(0.510g)として提供された。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 9.98 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 6.80 (brs, 1H), 4.52 (m, 2H), 4.36 (m, 2H), 1.14 (s, 9H). LCMS (ESI) 325 (M + H).
【0224】
実施例5
7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸の合成、化合物5
【化72】
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DMF(4ml)中の前のステップからのアルデヒド(0.940g)に、オキソン(1.95g、1.1eq)を加えた。内容物を、室温で7時間撹拌した。ヘキサン/酢酸エチル(0〜100 %)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸(0.545g)が提供された。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 9.11 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 4.38 (m, 2H), 4.15 (m, 2H), 1.48 (m, 9H). LCMS (ESI) 341(M + H).
【0225】
実施例6
メチル7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸塩の合成、化合物6
【化73】
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前のステップからの2−クロロ−7−プロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸(0.545g、0.00156モル)のトルエン(3.5ml)及びMeOH(1ml)の溶液に、TMS−ジアゾメタン(1.2ml)を加えた。室温で終夜撹拌した後に、TMS−ジアゾメタンの過剰分を酢酸(3ml)でクエンチし、反応物を真空下で濃縮した。残留物を、ヘキサン/酢酸エチル(0〜70%)のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、メチル7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸塩を、オフホワイトの固体(0.52g)として提供した。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 9.10 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 6.81 (brs, 1H) 4.60 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.29 (m, 2H), 1.18 (m, 9H) LCMS (ESI) 355 (M + H).
【0226】
実施例7
クロロ三環系アミドの合成、化合物7
【化74】
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ジクロロメタン(2.0ml)中の前のステップからのメチル7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸塩(0.50g、0.0014モル)に、TFA(0.830ml)を添加した。内容物を、室温で1時間撹拌した。真空下の濃縮により、トルエン(5ml)及びヒューニッヒ塩基(0.5ml)中に、懸濁された粗アミノエステルが提供された。内容物は、加熱され2時間還流された。濃縮の後、ヘキサン/酢酸エチル(0−50%)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、望ましいクロロ三環アミド(0.260g)が提供された。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.48 (brs, 1H), 7.21 (s, 1H) 4.33 (m, 2H), 3.64 (m, 2H). LCMS (ESI) 223 (M + H).
【0227】
実施例8
クロロ−N−メチル三環アミドの合成、化合物8
【化75】
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DMF(2.0ml)中のクロロ三環ラクタム、化合物7(185mg、0.00083モル)の溶液に、水素化ナトリウム(油中55%の分散物、52mg)を添加した。15分間撹拌した後、沃化メチル(62μL、1.2eq)を加えた。内容物を、室温で30分間撹拌した。メタノール(5ml)の添加の後に、飽和NaHCO
3が加えられ、酢酸エチルが続いて添加された。有機層を分離した後、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして、真空下で濃縮を行い、N−メチル化アミドが定量収率で提供された。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 9.05 (s, 1H), 7.17 (s, 1H) 4.38 (m, 2H), 3.80 (m, 2H), 3.05 (s, 3H). LCMS (ESI) 237 (M + H).
【0228】
実施例9
1−メチル−4−(6−ニトロ−3−ピリジル)ピペラジンの合成、化合物9
【化76】
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DMF(20ml)中の5−ブロモ−2−ニトロピリジン(4.93g、24.3mモル)に、N−メチルピペラジン(2.96g、1.1eq)を加えた後、DIPEA(4.65ml、26.7mモル)を加えた。内容物を、90度で24時間加熱した。酢酸エチル(200ml)の添加の後、水(100ml)を添加し、層が分離した。乾燥の後濃縮して、(0〜10%)DCM/メタノールを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、精製された粗製品が提供された。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 8.26 (s, 1H), 8.15 (1H, d, J = 9.3 Hz), 7.49 (1H, d, J = 9.4 Hz), 3.50 (m, 4H), 2.49 (m, 4H), 2.22 (s, 3H).
【0229】
実施例10
5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成、化合物10
【化77】
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酢酸エチル(100ml)及びエチルアルコール(100ml)中の1−メチル−4−(6−ニトロ−3−ピリジル)ピペラジン(3.4g)に、10%のPd/C(400mg)を添加し、その後、反応物を、水素(10psi)の存在下で終夜撹拌した。CELITE(登録商標)を通しての濾過の後、溶媒を蒸発させ、MeOH(0〜5%)中のDCM/7Nアンモニアを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、粗製品を精製して、5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミン(2.2g)が提供された。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 7.56 (1H, d, J = 3 Hz), 7.13 (1H, m), 6.36 (1H, d, J = 8.8 Hz), 5.33 (brs, 2H), 2.88 (m, 4H), 2.47 (m, 4H), 2.16 (s, 3H).
【0230】
実施例11
tert−ブチル4−(6アミノ3−ピリジル)ピペラジン−1−カルボン酸塩の合成、化合物11
【化78】
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この化合物は、国際特許公開WO2010/020675A1号に記載されているように調製された。
【0231】
実施例12
tert−ブチルN−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−メチルブチル]カルバメートの合成、化合物12
【化79】
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0℃に冷却されたジオキサン(100ml)中のベンジルN−[1−(ヒドロキシメチル)−2メチル−プロピル]カルバメート(11.0g、0.0464モル)に、ジフェニルホスホリルアジド(10.99ml、1.1eq)を添加した後、DBU(8.32ml、1.2eq)を添加した。内容物を、室温に加温し、16時間撹拌した。酢酸エチル(300ml)及び水(100ml)の添加の後、有機層を飽和NaHCO
3(100ml)で分離し、洗浄した。その後有機層を真空下で乾燥(硫酸マグネシウム)し、濃縮した。DMSO(100ml)中のこの中間体に、アジ化ナトリウム(7.54g)を加え、その後、内容物を90度で2時間加熱した。酢酸エチル及び水の添加の後、層は分離された。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、続いて真空下で濃縮して、油分を提供し、この油分を、ヘキサン/酢酸エチル(0〜70%)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、ベンジルN−[1−(アジドメチル)−2メチル−プロピル]カルバメートを無色の油分として6.9g提供した。THF(100ml)中のベンジルN−[1−(アジドメチル)−2メチル−プロピル]カルバメート(6.9g、0.0263モル)に、トリフェニルホスフィン(7.59g、1.1eq)を添加した。内容物を、20時間撹拌した。水(10ml)を加えた後、さらに6時間撹拌し、酢酸エチルを添加して層が分離された。硫酸マグネシウムによる乾燥及び真空下での濃縮の後、DCM/MeOH(0―10%)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗製品を精製して、ベンジルN−[1−(アミノメチル)−2メチル−プロピル]カルバメートを黄色油として提供した。THF(70ml)中のベンジルN−[1−(アミノメチル)−2メチル−プロピル]カルバメート(4.65g、0.019モル)に、2NのNaOH(20ml)を添加した後、ジtert−ブチルジカーボネート(5.15g、1.2eq)を添加した。16時間撹拌した後に、酢酸エチルを添加し、層は分離した。硫酸マグネシウムによる乾燥及び真空下での濃縮の後、シリカゲルカラム上でヘキサン/酢酸エチル(0〜40%)を用いて粗製品を精製し、中間体A、tert−ブチルN−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−メチルブチル]カルバメート)(6.1g)を提供した。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.89 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 0.92 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 1.38 (s, 9 H) 1.70 - 1.81 (m, 1 H) 3.18 (d, J=5.56 Hz, 2 H) 3.47 - 3.60 (m, 1 H) 4.76 (s, 1 H) 4.89 (d, J=7.90 Hz, 1 H) 5.07 (s, 2 H) 7.25 - 7.36 (m, 5 H). LCMS (ESI) 337 (M + H).
【0232】
実施例13
tert−ブチルN−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル−ペンチル]カルバメートの合成、化合物13
【化80】
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DCM(100ml)中のベンジルカルバミン酸N−[1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル](6.3g、0.025モル)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(5.25ml、1.2eq)を添加した後、0度のメタン塩化スルホニル(2.13ml、1.1eq)を添加した。3時間撹拌した後に、水(100ml)を添加して、有機層が分離された。硫酸マグネシウムによる乾燥及び真空下での濃縮の後、粗[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル−ペンチル]メタンスルホン酸塩が得られ、これは直接次のステップに用いられた。DMF(50ml)中の、上記の反応からの粗[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル−ペンチル]メタンスルホン酸塩に、アジ化ナトリウム2.43gを添加した。その後、反応物混合物を85度で3時間加熱した。冷却後、酢酸エチル(300ml)及び水を添加した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、その後真空下で濃縮して、粗ベンジルN−[1−(アジドメチル)−3−メチルブチル]カルバメートを提供した。この粗中間体にTHF(100ml)を添加した後、トリフェニルホスフィン7.21gを添加し、窒素の存在下で16時間撹拌した。水(10ml)を加えた後、さらに6時間撹拌し、酢酸エチルを添加して層が分離された。硫酸マグネシウムによる乾燥及び真空下での濃縮の後、粗製品を、DCM/MeOH(0−10%)を用いてカラムに通し、ベンジルN−[1−(アミノメチル)−3−メチルブチル]カルバメート(4.5g)を提供した。THF(60ml)中のベンジルN−[1−(アミノメチル)−3−メチルブチル]カルバメート(4.5g、0.018モル)に、2NのNaOH(18ml)を添加した後、ジtert−ブチルジカーボネート(4.19g、1.07eq)を添加した。16時間撹拌した後に、酢酸エチルを添加し、層は分離した。硫酸マグネシウムによる乾燥及び真空下での濃縮の後、粗製品を次のステップのために取った。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.89 (d, J=6.73 Hz, 6 H) 1.25 - 1.34 (m, 1 H) 1.39 (s, 9 H) 1.57 - 1.71 (m, 2 H) 3.04 - 3.26 (m, 2 H) 3.68 - 3.80 (m, 1 H) 4.72 - 4.89 (m, 2 H) 5.06 (s, 2 H) 7.25 - 7.38 (m, 5 H). LCMS (ESI) 351 (M + H).
【0233】
実施例14
tert−ブチルN−[(2R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−メチルブチル]カルバメートの合成、化合物14
【化81】
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化合物13のために記載される合成ステップに類似した合成ステップを用いて、ベンジルN−[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−2メチル−プロピル]カルバメートから化合物14を合成した。分析データ(NMR及び質量分析)は、化合物12の分析データと一致していた。
【0234】
実施例15
tert−ブチルN−[(2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−メチルブチル]カルバメートの合成、化合物15
【化82】
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化合物13のために記載される合成ステップに類似した合成ステップを用いて、ベンジルN−[(1S)−1−(ヒドロキシメチル)−2メチル−プロピル]カルバメートから化合物15を合成した。分析データ(NMR及び質量分析)は、化合物12の分析データと一致していた。
【0235】
実施例16
tert−ブチルN−[(1S)−1−(アミノメチル)−2メチル−プロピル]カルバメートの合成、化合物16
【化83】
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THF(100ml)中のtert−ブチルカルバミン酸N−[(1S)−1−(ヒドロキシメチル)−2メチル−プロピル]カルバメート(6.3g、0.025モル)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(5.25ml、1.2eq)を添加した後、0度のメタン塩化スルホニル(2.13ml、1.1eq)を添加した。3時間撹拌した後に、水(100ml)を添加して、有機層が分離された。硫酸マグネシウムによる乾燥及び真空下での濃縮の後、粗[(2s)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブチル]メタンスルホン酸塩が、次のステップのために直接とられた。DMSO(50ml)中の、上記の反応からの粗[(2s)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブチル]メタンスルホン酸塩に、アジ化ナトリウム(2.43g)が添加された。その後、反応物混合物を85度で3時間加熱した。冷却後、酢酸エチル(300ml)及び水を添加した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、その後真空下で濃縮して、粗ベンジルN−[1−(アジドメチル)−3−メチルブチル]カルバメートを提供した。この粗中間体にTHF(100ml)を添加した後、トリフェニルホスフィン(7.21g)を添加し、反応物は窒素下で16時間撹拌した。水(10ml)を加えた後、さらに6時間撹拌し、酢酸エチルを添加して層が分離された。硫酸マグネシウムによる乾燥及び真空下での濃縮の後、DCM/MeOH(0―10%)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗製品を精製して、ベンジルN−[1−(アミノメチル)−3−メチルブチル]カルバメート(4.5g)を提供した。
LCMS (ESI) 203 (M + H).
【0236】
実施例17
tert−ブチルN−[(1R)−1−(アミノメチル)−2メチル−プロピル]カルバメートの合成、化合物17
【化84】
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化合物16のために記載されたと類似した合成シーケンスを用いて、tert−ブチルN−[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−2メチル−プロピル]カルバメートから、化合物17が合成された。分析データ(NMR及び質量分析)は、化合物16の分析データと一致していた。
【0237】
実施例18
tert−ブチルN−[(2s)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル−ペンチル]カルバメートの合成、化合物18
【化85】
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化合物13のために記載されたと類似した合成シーケンスを用いて、ベンジルN−[(1S)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]カルバミン酸から化合物18が合成された。分析データ(NMR及び質量分析)は、化合物13の分析データと一致していた。
【0238】
実施例19:
tert−ブチルN−[(2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2−フェニルエチル]カルバメートの合成、化合物19
【化86】
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化合物13のために記載されたと類似した合成シーケンスを用いて、ベンジルN−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル]カルバメートから、化合物19が合成された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.20 - 1.33 (m, 9 H) 3.11 (t, J=6.29 Hz, 2 H) 4.59 - 4.68 (m, 1 H) 4.88 - 5.01 (m, 2 H) 6.81 (t, J=5.42 Hz, 1 H) 7.14 - 7.35 (m, 10 H) 7.69 (d, J=8.49 Hz, 1 H). LCMS (ESI) 371 (M + H).
【0239】
実施例20
tert−ブチルN−[(2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−メチル−ペンチル]カルバメートの合成、化合物20
【化87】
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化合物13のために記載されたと類似した合成シーケンスを用いて、ベンジルN−[(1S)−1−(ヒドロキシメチル)−2メチル−ブチル]カルバメートから、化合物20が合成された。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.85 - 0.92 (m, 6 H) 1.05 - 1.15 (m, 1 H) 1.35 - 1.41 (m, 9 H) 1.45 - 1.56 (m, 2 H) 3.14 - 3.24 (m, 2 H) 3.54 - 3.64 (m, 1 H) 4.78 (s, 1 H) 4.96 (d, J=7.91 Hz, 1 H) 5.06 (s, 2 H) 7.27 - 7.37 (m, 5 H). LCMS (ESI) 351 (M + H).
【0240】
実施例21
tert−ブチルN−[(2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3、3−ジメチルブチル]カルバメートの合成、化合物21
【化88】
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化合物13のために記載されたと類似した合成シーケンスを用いて、ベンジルN−[(1S)−1−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルプロピル]カルバメートから、化合物21が合成された。
LCMS (ESI) 351.
【0241】
実施例22
tert−ブチルN−[[1−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]メチル]カルバメートの合成、化合物22
【化89】
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THF(150ml)中のベンジルN−[1−(アミノメチル)シクロヘキシル]カルバミン酸(10.0g、0.0381モル)の溶液に、ジtert−ブチルジカーボネート(9.15g、1.1eq)を添加した。そして、内容物を室温で16時間撹拌した。酢酸エチル及び水を、その後添加した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、その後真空下で濃縮して、tert−ブチルN−[[1−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]メチル]カルバメート(13.1g)を提供した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.92 - 1.54 (m, 17 H) 1.76 - 2.06 (m, 2 H) 3.09 (d, J=6.15 Hz, 2 H) 4.92 (s, 2 H) 6.63 (d, J=17.27 Hz, 1 H) 7.16 - 7.49 (m, 6 H). LCMS (ESI) 363 (M + H).
【0242】
実施例23
tert−ブチルN−[[1−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)シクロペンチル]メチル]カルバメートの合成、化合物23
【化90】
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tert−ブチルN−[[1−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]メチル]カルバメートと類似した方法で、tert−ブチルN−[[1−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)シクロペンチル]メチル]カルバミン酸を合成した。
LCMS (ESI) 349 (M + H).
【0243】
実施例24
2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンの合成、化合物24
【化91】
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DMSO(4ml)中の5−ブロモ−2−ニトロピリジン(1.2g、5.9mモル)に、1−(4−ピペリジル)ピペリジン(1.0g、5.9mモル)及びトリエチルアミン(0.99ml、7.1mモル)を添加した。内容物は、CEM Discovery マイクロ波システムにより、120℃で3時間加熱された。その後、DCM/メタノール(0−20%)を用いて、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、粗反応物を精製して、2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンを、油(457mg)として提供した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.26 - 1.36 (m, 2 H) 1.43 (m, 6 H) 1.76 (m, 2 H) 2.37 (m, 5 H) 2.94 (t, J=12.74 Hz, 2 H) 4.06 (d, J=13.47 Hz, 2 H) 7.41 (dd, J=9.37, 2.64 Hz, 1 H) 8.08 (d, J=9.37 Hz, 1 H) 8.20 (d, J=2.64 Hz, 1 H)
【0244】
実施例25
5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジン−2−アミンの合成、化合物25
【化92】
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5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成に用いられたと同様の方法で、5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジン−2−アミンを調製した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.13 - 1.37 (m, 6 H) 1.40 - 1.63 (m, 6 H) 1.71 (m, 2 H), 2.24 (m, 1H) 2.43 (m, 2 H) 3.33 (d, J=12.30 Hz, 2 H) 5.31 (s, 2 H) 6.33 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.10 (dd, J=8.78, 2.93 Hz, 1 H) 7.55 (d, J=2.64 Hz, 1 H). LCMS (ESI) 261 (M + H).
【0245】
実施例26
4−[1−(6−ニトロ−3−ピリジル)−4−ピペリジル]モルホリンの合成、化合物26
【化93】
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2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンの合成に用いられたと同様の方法で、4−[1−(6−ニトロ−3−ピリジル)−4−ピペリジル]モルホリンが合成された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.41 (m, 2 H) 1.82 (m, 2 H) 2.42 (m, 5 H) 2.98 (t, J=12.44 Hz, 2 H) 3.52 (s, 4 H) 4.04 (d, J=12.88 Hz, 2 H) 7.42 (d, J=9.37 Hz, 1 H) 8.08 (d, J=9.08 Hz, 1 H) 8.21 (s, 1 H).
【0246】
実施例27
5−(4−モルホリノ−1−ピペリジル)ピリジン−2−アミンの合成、化合物27
【化94】
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5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成に用いられたと同様の方法で、5−(4−モルホリノ−1−ピペリジル)ピリジン−2−アミンが調製された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.34 - 1.52 (m, 2 H) 1.78 (m, 2 H) 2.14 (m, 1 H) 2.43 (m, 4 H) 3.32 (d, J=12.30 Hz, 4 H) 3.47 - 3.59 (m, 4 H) 5.32 (s, 2 H) 6.34 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.11 (dd, J=8.93, 2.78 Hz, 1 H) 7.47 - 7.62 (m, 1 H). LCMS (ESI) 263 (M + H).
【0247】
実施例28
4−[1−(6−ニトロ−3−ピリジル)−4−ピペリジル]チオモルホリンの合成、化合物28
【化95】
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2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンの合成に用いられたと同様の方法で、4−[1−(6−ニトロ−3−ピリジル)−4−ピペリジル]チオモルホリンが合成された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.40 - 1.52 (m, 2 H) 1.71 (m, 2 H) 2.49 - 2.55 (m, 4 H) 2.56 - 2.63 (m, 1 H) 2.68 - 2.75 (m, 4 H) 2.88 - 2.98 (m, 2 H) 4.09 (d, J=13.18 Hz, 2 H) 7.42 (dd, J=9.22, 3.07 Hz, 1 H) 8.08 (d, J=9.37 Hz, 1 H) 8.20 (d, J=3.22 Hz, 1 H)
【0248】
実施例29
5−(4−チオモルホリノ−1−ピペリジル)ピリジン−2−アミンの合成、化合物29
【化96】
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5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成に用いられたと同様の方法で、5−(4−チオモルホリノ−1−ピペリジル)ピリジン−2−アミンが調製された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.47 - 1.59 (m, 2 H) 1.65 (m, 2 H) 2.22 - 2.38 (m, 1 H) 2.50 - 2.59 (m, 6 H) 2.68 - 2.82 (m, 4 H) 3.33 (d, J=12.00 Hz, 2 H) 5.31 (s, 2 H) 6.33 (d, J=9.08 Hz, 1 H) 7.10 (dd, J=8.78, 2.93 Hz, 1 H) 7.55 (d, J=2.64 Hz, 1 H). LCMS (ESI) 279 (M + H)
【0249】
実施例30
2−ニトロ−5−(1−ピペリジル)ピリジンの合成、化合物30
【化97】
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2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンの合成に用いられたと同様の方法で、2−ニトロ−5−(1−ピペリジル)ピリジンが合成された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.56 (m, 6 H) 3.49 (d, J=4.39 Hz, 4 H) 7.30 - 7.47 (m, 1 H) 8.02 - 8.12 (m, 1 H) 8.15 - 8.26 (m, 1 H).
【0250】
実施例31
5−(1−ピペリジル)ピリジン−2−アミンの合成、化合物31
【化98】
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5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成に用いられたと同様の方法で、5−(1−ピペリジル)ピリジン−2−アミンを調製した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.39 - 1.46 (m, 2 H) 1.51 - 1.62 (m, 4 H) 2.75 - 2.92 (m, 4 H) 5.30 (s, 2 H) 6.34 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.09 (dd, J=8.78, 2.93 Hz, 1 H) 7.54 (d, J=2.93 Hz, 1 H). LCMS (ESI) 178 (M + H).
【0251】
実施例32
4−(6−ニトロ−3−ピリジル)チオモルホリンの合成、化合物32
【化99】
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2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンの合成に用いられたと同様の方法で、4−(6−ニトロ−3−ピリジル)チオモルホリンが合成された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.56 - 2.69 (m, 4 H) 3.79 - 3.92 (m, 4 H) 7.43 (dd, J=9.22, 3.07 Hz, 1 H) 8.10 (d, J=9.37 Hz, 1 H) 8.20 (d, J=2.93 Hz, 1 H).
【0252】
実施例33
5−チオモルホリノピリジン−2−アミンの合成、化合物33
【化100】
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5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成に用いられたと同様の方法で、5−チオモルホリノピリジン−2−アミンが調製された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.59 - 2.73 (m, 4 H) 3.04 - 3.20 (m, 4 H) 5.41 (s, 2 H) 6.35 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.10 (dd, J=8.78, 2.93 Hz, 1 H) 7.57 (d, J=2.64 Hz, 1 H). LCMS (ESI) 196 (M + H).
【0253】
実施例34
tert−ブチル(4R)−5−(6−ニトロ−3−ピリジル)−2、5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩の合成、化合物34
【化101】
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2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンの合成に用いられたと同様の方法で、tert−ブチル(4R)−5−(6−ニトロ−3−ピリジル)−2、5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩が合成された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.33 (d, J=32.21 Hz, 11 H) 1.91 (m, 2 H) 3.15 (d, J=10.25 Hz, 1 H) 3.58 (m, 1 H) 4.46 (m, 1 H) 4.83 (s, 1 H) 7.16 (s, 1 H) 7.94 (s, 1 H) 8.05 - 8.16 (m, 1 H).
【0254】
実施例35
tert−ブチル(4R)−5−(6アミノ3−ピリジル)−2、5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩の合成、化合物35
【化102】
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5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成に用いられたと同様の方法で、tert−ブチル(4R)−5−(6アミノ3−ピリジル)−2、5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩が調製された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.31 (d, J=31.91 Hz, 11 H) 1.83 (m, 2 H) 2.71 - 2.82 (m, 1 H) 3.44 (m,1 H) 4.30 (d, 2H) 5.08 (s, 2 H) 6.35 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 6.77 - 6.91 (m, 1 H) 7.33 (s, 1 H). LCMS (ESI) 291 (M + H).
【0255】
実施例36
N,N−ジメチル−1−(6−ニトロ−3−ピリジル)ピペリジン−4−アミンの合成、化合物36
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンの合成に用いられたと同様の方法で、N,N−ジメチル−1−(6−ニトロ−3−ピリジル)ピペリジン−p−アミンが合成された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.30 - 1.45 (m, 2 H) 1.79 (m, 2 H) 2.14 (s, 6 H) 2.33 (m, 1 H) 2.92 - 3.04 (m, 2 H) 4.03 (d, J=13.76 Hz, 2 H) 7.42 (dd, J=9.22, 3.07 Hz, 1 H) 8.04 - 8.11 (m, 1 H) 8.21 (d, J=2.93 Hz, 1 H).
【0256】
実施例37
5−[4−(ジメチルアミノ)−1−ピペリジル]ピリジン−2−アミンの合成、化合物37
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成に用いられたと同様の方法で、5−[4−(ジメチルアミノ)−1−ピペリジル]ピリジン−2−アミンが調製された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.35 - 1.50 (m, 2 H) 1.69 - 1.81 (m, 2 H) 2.00 - 2.10 (m, 1 H) 2.11 - 2.22 (s, 6 H) 3.17 - 3.36 (m, 4 H) 5.19 - 5.38 (s, 2 H) 6.34 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.10 (dd, J=8.78, 2.93 Hz, 1 H) 7.55 (d, J=2.63 Hz, 1 H). LCMS (ESI) 221 (M + H).
【0257】
実施例38
4−(6−ニトロ−3−ピリジル)モルホリンの合成、化合物38
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンの合成に用いられたと同様の方法で、4−(6−ニトロ−3−ピリジル)モルホリンが合成された。
【0258】
実施例39
5−モルホリノピリジン−2−アミンの合成、化合物39
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成に用いられたと同様の方法で、5−モルホリノピリジン−2−アミンが調製された。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.91 - 3.00 (m, 4 H) 3.76 - 3.84 (m, 4 H) 4.19 (br. s., 2 H) 6.45 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.12 (dd, J=8.78, 2.93 Hz, 1 H) 7.72 (d, J=2.93 Hz, 1 H).
【0259】
実施例40
5−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成、化合物40
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンの合成に用いられたと同様の方法で、1−イソブチル−4−(6−ニトロ−3−ピリジル)ピペラジンは合成され、その後、これは、5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成に用いられたと同様の方法で5−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンに変換された。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.88 (d, J=6.73 Hz, 6 H) 1.71 - 1.84 (m, 1 H) 2.10 (d, J=7.32 Hz, 2 H) 2.46 - 2.58 (m, 4 H) 2.97 - 3.07 (m, 4 H) 4.12 (s, 2 H) 6.45 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.14 (dd, J=8.78, 2.93 Hz, 1 H) 7.75 (d, J=2.93 Hz, 1 H). LCMS (ESI) 235 (M + H).
【0260】
実施例41
5−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成、化合物41
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンの合成に用いられたと同様の方法で、1−イソプロピル−4−(6−ニトロ−3−ピリジル)ピペラジンが合成され、その後、これは、5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成に用いられたと同様の方法で、5−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンに変換された。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.06 (d, J=6.44 Hz, 6 H) 2.59 - 2.75 (m, 5 H) 2.97 - 3.10 (m, 4 H) 4.13 (s, 2 H) 6.45 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.15 (dd, J=9.08, 2.93 Hz, 1 H) 7.76 (d, J=2.93 Hz, 1 H). LCMS (ESI) 221 (M + H).
【0261】
実施例42
5−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−2−アミンの合成、化合物42
【化109】
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2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンの合成に用いられたと同様の方法で、(2S,6R)−2、6−ジメチル−4−(6−ニトロ−3−ピリジル)モルホリンが合成され、これはその後、5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成に用いられたと同様の方法で、5−[(2R,6S)−2、6−ジメチルモルホリン−4−イル]ピリジン−2−アミンに変換された。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.20 (d, J=6.44 Hz, 6 H) 2.27 - 2.39 (m, 2 H) 3.11 - 3.21 (m, 2 H) 3.70 - 3.84 (m, 2 H) 4.15 (s, 2 H) 6.45 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.12 (dd, J=8.78, 2.93 Hz, 1 H) 7.72 (d, J=2.63 Hz, 1 H). LCMS (ESI) 208 (M + H).
【0262】
実施例43
5−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]ピリジン−2−アミンの合成、化合物43
【化110】
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2−ニトロ−5−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]ピリジンの合成に用いられたと同様の方法で、(3S,5R)−3,5−ジメチル−1−(6−ニトロ−3−ピリジル)ピペラジンが合成され、これはその後、5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成に用いられたと同様の方法で、5−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]ピリジン−2−アミンに変換された。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.09 (d, J=6.44 Hz, 6 H) 2.20 (t, J=10.83 Hz, 2 H) 2.95 - 3.08 (m, 2 H) 3.23 (dd, J=11.71, 2.05 Hz, 2 H) 4.13 (s, 2 H) 6.45 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.14 (dd, J=8.78, 2.93 Hz, 1 H) 7.73 (d, J=2.63 Hz, 1 H). LCMS (ESI) 207 (M + H).
【0263】
実施例44
化合物44の合成
【化111】
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【0264】
tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメート
【化112】
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エチルアルコール(100ml)中の中間体Aの溶液を、圧力ボンベ内の10 %のPd/C(0.7g)を使用して30psiの水素の下で7時間水素化した。CELITE(登録商標)を通した反応物混合物の濾過の後、有機層を真空下で濃縮して、tert−ブチルN−(2−アミノ−3メチルブチル)カルバメート(3.8g)を提供した。エチルアルコール(100ml)中の5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジン(7.11g、0.0312モル)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(5.45ml、1.0eq)及びtert−ブチルN−(2−アミノ−3メチルブチル)カルバメート(6.31g、0.0312モル)を添加した。反応物混合物を、室温で20時間撹拌した。真空下での濃縮の後、酢酸エチル及び水を添加した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、その後真空下で濃縮した。粗製品を、ヘキサン/酢酸エチル(0〜30%)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメートを提供した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.77 - 0.85 (d, J=6.5 Hz, 3 H) 0.87 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 1.31 - 1.39 (m, 9 H) 1.82 - 1.93 (m, 1 H) 2.94 (d, J=5.56 Hz, 1 H) 3.08 - 3.22 (m, 2 H) 3.98 (d, J=8.20 Hz, 1 H) 6.96 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 8.21 (s, 1 H). LCMS (ESI) 393 (M + H).
【0265】
tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−3−メチルブチル]カルバメート
【化113】
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tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]エチル]カルバメートについて記載する薗頭の条件で、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメートのホスティングにより、tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−3−メチルブチル]カルバメートを合成し、その後続いて、tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメートの合成について記載されているように、TBAFを処理した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.11 (d, J=6.44 Hz, 3 H) 1.18 (t, J=7.03 Hz, 6 H) 1.21 - 1.26 (m, 12 H) 2.88 (br. s., 1 H) 3.43 - 3.78 (m, 6 H) 3.97 - 4.08 (m, 1 H) 5.61 (s, 1 H) 6.65 (s, 1 H) 6.71 - 6.78 (m, 1 H) 8.87 (s, 1 H). LCMS (ESI) 441 (M + H).
【0266】
7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸
【化114】
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THF中のtert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]エチル]カルバメートの溶液に、TBAFを添加し、内容物を加熱して3時間還流した。酢酸エチル及び水をその後添加し、有機層を分離して、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下でその後濃縮した。この粗反応物に酢酸/水(9:1)を添加し、内容物を、室温で12時間撹拌した。真空下での濃縮の後、飽和NaHCO
3及び酢酸エチルを添加した。
有機層を分離し、乾燥し、その後真空下で濃縮した。このように得られた粗反応生成物を、DMF中に溶解し、その後オキソンを添加し、内容物を3時間撹拌した。酢酸エチルの添加の後、CELITE(登録商標)を通して反応物混合物をろ過し、真空下で濃縮した。粗製品を、ヘキサン/酢酸エチル(0〜100%)を用いたシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにかけて、7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸を提供した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.85 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 0.97 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 1.52 (s, 9 H) 1.99 - 2.23 (m, 1 H) 3.98 (dd, J=14.05, 3.51 Hz, 1 H) 4.47 - 4.71 (m, 2 H) 7.47 (s, 1 H) 9.17 (s, 1 H). LCMS (ESI) 383 (M + H).
【0267】
化合物44
DCM(1.5ml)中の7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸(0.050g、0.00013モル)に、DIC(32.7mg)及びDMAP(10mg)を添加した。内容物を、2時間撹拌した。その後、トリフルオロ酢酸(0.4ml)を添加し、さらに撹拌を30分間続けた。過剰な酸を中和する飽和NaHCO
3の添加の後、酢酸エチルを添加し、有機層を分離して、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、その後真空下で濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(0−100%)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、粗製品を精製し、製品を提供した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.72 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 0.97 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 2.09 - 2.22 (m, 1 H) 3.57 (dd, J=13.18, 4.98 Hz, 1 H) 3.72 (dd, J=13.61, 4.25 Hz, 1 H) 4.53 (dd, J=8.05, 3.95 Hz, 1 H) 7.20 (s, 1 H) 8.34 (d, J=4.98 Hz, 1 H) 9.08 (s, 1 H). LCMS (ESI) 265 (M + H).
【0268】
実施例45
化合物45の合成
【化115】
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化合物14を10%のPd/Cで水素化して、中間体、tert−ブチルN−[(2R)−2−アミノ−3−メチルブチル]カルバメートを提供し、これは次いで、化合物44について記載されたと類似の反応条件を用いて、5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジンで処理され、化合物45が提供された。分析データは、ラセミ体(中間体1A)のために報告されたものと一致している。
【0269】
実施例46
化合物46の合成
【化116】
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化合物15を、10%のPd/Cで水素化して、中間体のtert−ブチルN−[(2S)−2−アミノ−3−メチルブチル]カルバメートを提供し、これはその後、化合物44に対して記載されたと類似の反応条件を用いて5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジンで処理され、化合物46を提供した。分析データ(NMR及びLCM)は、ラセミ体化合物44のために報告されたものと一致していた。
【0270】
実施例47
化合物47の合成
【化117】
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DMF(3ml)中の化合物44(80mg、0.00030モル)の溶液に、油(40mg)中の水素化ナトリウムの60%の分散物を添加した。15分間の撹拌の後、沃化メチル(37μL、2eq)を添加した。内容物を、室温で30分間撹拌した。その後、飽和NaHCO
3を添加し、酢酸エチルがそれに続いた。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、その後、真空下で濃縮し、製品を提供した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.74 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 0.91 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 2.04 - 2.20 (m, 1 H) 3.04 (s, 3 H) 3.69 (dd, J=13.76, 1.17 Hz, 1 H) 3.96 (dd, J=13.76, 4.68 Hz, 1 H) 4.58 (dd, J=7.32, 3.51 Hz, 1 H) 7.16 (s, 1 H) 9.05 (s, 1 H). LCMS (ESI) 279 (M + H).
【0271】
実施例48
化合物48の合成
【化118】
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【0272】
tert−ブチルN−[(2S)−2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−4−メチル−ペンチル]カルバメート
【化119】
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圧力ボンベ内の50psiの水素で覆い、エチルアルコール中10%のPd/Cで、化合物18を水素化し、tert−ブチルN−[(2S)−2−アミノ−4メチルペンチル]カルバメートを提供し、これは次いで、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメートについて記載されたと類似の反応条件を用いて、5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジンと反応させて、tert−ブチルN−[(2S)−2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−4−メチル−ペンチル]カルバメートを提供した。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.91 (d, J=6.44 Hz, 3 H) 0.94 (d, J=6.44 Hz, 3 H) 1.32 - 1.51 (m, 11 H) 1.55 - 1.67 (m, 1 H) 3.28 (t, J=5.86 Hz, 2 H) 4.21 - 4.42 (m, 1 H) 4.84 (s, 1 H) 5.84 (d, J=7.32 Hz, 1 H) 8.07 (s, 1 H). LCMS (ESI) 407 (M + H).
【0273】
【化120】
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トルエン(36ml)及びトリエチルアミン(7.2ml)中のtert−ブチルN−[(2S)−2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−4−メチル−ペンチル]カルバメート(5.0g、12.3mモル)の溶液に、3、3−ジエトキシプロプ−1−イン(2.8ml、19.7mモル)、Pd
2(DBA)
3(1.1g、1.23mモル)、及びトリフェニルアルシン(3.8g、12.3mモル)を窒素下で添加した。内容物を、70度で24時間加熱した。室温に冷却後、反応物混合物をCELITE(登録商標)でろ過し、その後、真空下で濃縮した。粗製品を、ヘキサン/酢酸エチル(0〜30%)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、(2S)−N2−[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]−4−メチル−ペンタン−1、2−ジアミンを提供した。
LCMS (ESI) 455 (M + H).
【0274】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸について記載したと類似の合成シーケンスを用いて、7−[(1S)−1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−メチルブチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.88 (d, J=6.44 Hz, 3 H) 0.97 (d, J=6.44 Hz, 3 H) 1.47 (s, 9 H) 1.49 - 1.54 (m, 1 H) 1.56 (t, J=7.17 Hz, 2 H) 3.98 (dd, J=13.91, 3.07 Hz, 1 H) 3.76 (dd, J=13.31, 4.13 Hz, 1 H) 4.38 (d, J=14.05 Hz, 1 H) 4.90 (t, J=7.17 Hz, 1 H) 7.41 (s, 1 H) 9.11 (s, 1 H). LCMS (M + H) 397.
【0275】
化合物44に対して記載されたと類似の合成シーケンスを用いて、化合物48が合成された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.82 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 0.97 (d, J=6.44 Hz, 3 H) 1.34 - 1.46 (m, 1 H) 1.48 - 1.65 (m, 2 H) 3.40 (dd, J=13.32, 5.42 Hz, 1 H) 3.76 (dd, J=13.47, 4.10 Hz, 1 H) 4.76 - 4.92 (m, 1 H) 7.17 (s, 1 H) 8.34 (d, J=5.27 Hz, 1 H) 9.04 (s, 1 H). LCMS (ESI) 279 (M + H)
【0276】
実施例49
化合物49の合成
【化122】
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化合物49は、化合物47に対して記載されたと類似の方法で合成された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.82 (d, J=6.44 Hz, 3 H) 0.97 (d, J=6.44 Hz, 3 H) 1.37 - 1.68 (m, 3 H) 3.04 (s, 3 H) 3.56 (d, J=13.47 Hz, 1 H) 4.00 (dd, J=13.32, 4.25 Hz, 1 H) 4.82 - 4.94 (m, 1 H) 7.16 (s, 1 H) 9.03 (s, 1 H). LCMS (ESI) 293 (M + H).
【0277】
実施例50
化合物50の合成
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
tert−ブチルN−[(2S)−2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチル−ペンチル]カルバメート
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
圧力容器内で50psiの水素下で、10%のPd/Cを用いて化合物20を水素化し、tert−ブチルN−[(2S)−2−アミノ−3メチルペンチル]カルバメートを提供し、これを、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメートについて記載されたと類似の反応条件を用いて、5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジンと反応させて、tert−ブチルN−[(2S)−2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチル−ペンチル]カルバメートを提供した。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.88 - 0.95 (m, 6 H) 1.11 - 1.20 (m, 1 H) 1.34 (s, 9 H) 1.44 - 1.54 (m, 1 H) 1.64 - 1.72 (m, 1 H) 3.17 - 3.27 (m, 1 H) 3.33 - 3.43 (m, 1 H) 4.11 - 4.21 (m, 1 H) 4.81 (s, 1 H) 5.92 (d, J=8.20 Hz, 1 H) 8.05 (s, 1 H). LCMS (ESI) 407.
【0279】
tert−ブチルN−[(2S)−2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−3−メチル−ペンチル]カルバメート
【化125】
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(2S)−N2−[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]−4−メチル−ペンタン−1、2−ジアミンの合成に用いられたと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[(2S)−2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−3−メチル−ペンチル]カルバメートを合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.76 - 0.89 (m, 6 H) 1.03 (q, J=7.22 Hz, 3 H) 1.10 - 1.17 (m, 3 H) 1.25 - 1.42 (m, 11 H) 1.59 - 1.73 (m, 1 H) 3.35 - 3.47 (m, 4 H) 3.51 - 3.73 (m, 2 H) 3.99 - 4.11 (m, 1 H) 5.52 - 5.56 (m, 1 H) 6.76 - 7.03 (m, 2 H) 8.12 - 8.23 (m, 1 H). LCMS (ESI) 455 (M + H).
【0280】
7−[(1S)−1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−ブチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸について記載したと類似の合成シーケンスを用いて、7−[(1S)−1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−ブチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.80 (t, J=7.47 Hz, 3 H) 0.86 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.06 - 1.30 (m, 2 H) 1.48 (s, 9 H) 1.79 - 1.96 (m, 1 H) 3.95 (dd, J=14.05, 3.22 Hz, 1 H) 4.52 (d, J=14.35 Hz, 1 H) 4.61 - 4.73 (m, 1 H) 7.43 (s, 1 H) 9.13 (s, 1 H). LCMS (ESI) 397 (M + H).
【0281】
化合物44に対して記載されたと類似の合成シーケンスを用いて、化合物50を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.74 (t, J=7.32 Hz, 3 H) 0.89 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 1.00 - 1.12 (m, 2 H) 1.82 - 1.94 (m, 1 H) 3.55 (dd, J=13.91, 4.83 Hz, 1 H) 3.70 (dd, J=13.61, 4.25 Hz, 1 H) 4.57 (dd, J=7.91, 4.10 Hz, 1 H) 7.17 (s, 1 H) 8.31 (d, J=5.27 Hz, 1 H) 9.05 (s, 1 H). LCMS (ESI) 279 (M + H).
【0282】
実施例51
化合物51の合成
【化127】
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化合物47と同様の方法で、化合物51を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.77 (t, J=7.47 Hz, 3 H) 0.84 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 1.07 - 1.16 (m, 2 H) 1.82 - 1.95 (m, 1 H) 3.03 (s, 3 H) 3.68 (d, J=13.76 Hz, 1 H) 3.96 (dd, J=13.76, 4.39 Hz, 1 H) 4.59 - 4.70 (m, 1 H) 7.16 (s, 1 H) 9.04 (s, 1 H). LCMS (ESI) 293 (M + H).
【0283】
実施例52
化合物52の合成
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
tert−ブチルN−[(2S)−2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3、3−ジメチルブチル]カルバメート
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
圧力容器内、50psi、水素下で10%のPd/Cを用いて、化合物21を水素化して、tert−ブチルN−[(2S)−2−アミノ−3、3−ジメチルブチル]カルバメートを提供し、次いでこれを、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメートについて記載されたと類似の反応条件を用いて、5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジンと反応させて、tert−ブチルN−[(2S)−2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3、3−ジメチルブチル]カルバメートを提供した。
LCMS (ESI) 407 (M + H).
【0285】
tert−ブチルN−[(2S)−2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−3、3−ジメチルブチル]カルバメート
【化130】
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(2S)−N2−[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]−4−メチル−ペンタン−1、2−ジアミンの合成に用いられたと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[(2S)−2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−3、3−ジメチルブチル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) 455 (M + H).
【0286】
7−[(1S)−1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2、2−ジメチルプロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸
【化131】
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7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸について記載したと類似の合成シーケンスを用いて、7−[(1S)−1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2、2−ジメチルプロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
LCMS (ESI) 397 (M + H).
【0287】
中間体1Aについて記載されたと類似の合成シーケンスを用いて、中間体1Fを合成した。
LCMS (ESI) 279 (M + H).
【0288】
実施例53
化合物53の合成
【化132】
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中間体1CAについて記載したと同様の方法で、化合物53を合成した。
LCMS (ESI) 293 (M + H).
【0289】
実施例54
化合物54の合成
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
tert−ブチルN−[(2S)−2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−フェニルエチル]カルバメート
【化134】
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圧力容器内の50psiの水素下で10 %のPd/Cを用いて、化合物21を水素化し、tert−ブチルN−[(2S)−2−アミノ−2−フェニルエチル]カルバメートを提供し、次いでこれを、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメートについて記載されたと類似の反応条件を用いて、5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジンと反応させて、tert−ブチルN−[(2S)−2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−フェニルエチル]カルバメートを提供した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.32 (s, 9 H) 3.29 - 3.50 (m, 2 H) 5.12 - 5.24 (m, 1 H) 7.10 (t, J=5.27 Hz, 1 H) 7.21 (t, J=6.88 Hz, 1 H) 7.26 - 7.34 (m, 4 H) 7.89 (d, J=7.32 Hz, 1 H) 8.24 (s, 1 H). LCMS (ESI) 427 (M + H).
【0291】
tert−ブチルN−[(2S)−2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−フェニルエチル]カルバメート
【化135】
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(2S)−N2−[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]−4−メチル−ペンタン−1、2−ジアミンの合成に用いられたと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[(2S)−2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−フェニルエチル]カルバメートを合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.14 (t, J=7.03 Hz, 6 H) 1.32 (s, 9 H) 3.39 (s, 2 H) 3.52 - 3.61 (m, 2 H) 3.64 - 3.73 (m, 2 H) 5.17 - 5.26 (m, 1 H) 5.57 (s, 1 H) 7.07 - 7.14 (m, 1 H) 7.20 - 7.25 (m, 1 H) 7.26 - 7.33 (m, 4 H) 7.90 (d, J=7.61 Hz, 1 H) 8.19 (s, 1 H). LCMS (ESI) 475 (M + H).
【0292】
7−[(1S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−フェニルエチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸
【化136】
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7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸について記載されたと類似の合成シーケンスを用いて、7−[(1S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−フェニルエチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
LCMS (ESI) 417 (M + H).
【0293】
化合物54
化合物44について記載されたと類似の合成シーケンスを用いて、化合物54を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.58 - 3.69 (m, 1 H) 4.13 (dd, J=13.47, 4.39 Hz, 1 H) 6.07 (d, J=3.81 Hz, 1 H) 6.85 (d, J=7.32 Hz, 2 H) 7.19 - 7.31 (m, 3 H) 7.34 (s, 1 H) 8.27 (d, J=5.27 Hz, 1 H) 9.13 (s, 1 H). LCMS (ESI) 299 (M + H).
【0294】
実施例55
化合物55の合成
【化137】
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【0295】
tert−ブチルN−[(1S)−1−[[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]メチル]−2メチル−プロピル]カルバメート
【化138】
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tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメートについて記載されたと類似の反応条件を用い、5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジン及び中間体Eを使用して、tert−ブチルN−[(1S)−1−[[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]メチル]−2メチル−プロピル]カルバメートを合成した。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.95 - 1.02 (m, 6 H) 1.35 - 1.45 (m, 9 H) 1.75 - 1.90 (m, 1 H) 3.35 - 3.48 (m, 1 H) 3.52 - 3.61 (m, 1 H) 3.64 - 3.76 (m, 1 H) 4.56 (d, J=8.49 Hz, 1 H) 6.47 (s, 1 H) 8.07 (s, 1 H). LCMS (ESI) 393 (M + H).
【0296】
tert−ブチルN−[(1S)−1−[[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]メチル]−2メチル−プロピル]カルバメート
【化139】
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(2S)−N2−[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]−4−メチル−ペンタン−1、2−ジアミンの合成に用いられたと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[(1S)−1−[[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]メチル]−2メチル−プロピル]カルバメートを合成した。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.90 - 1.00 (m, 6 H) 1.18 - 1.25 (m, 6 H) 1.34 - 1.36 (m, 9 H) 1.69 - 1.90 (m, 1 H) 3.34 - 3.82 (m, 6 H) 4.53 - 4.77 (m, 1 H) 5.45 - 5.55 (m, 1 H) 6.37 (dd, J=15.37, 6.59 Hz, 1 H) 6.56 (s, 1 H) 8.05 (s, 1 H). LCMS (ESI) 441 (M + H).
【0297】
7−[(2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸
【化140】
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7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸に対して記載されたものと類似の合成シーケンスを用いて、7−[(2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.90 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 0.96 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.55 - 1.66 (m, 10 H) 4.14 (dd, J=13.61, 3.95 Hz, 1 H) 4.52 - 4.63 (m, 1 H) 4.84 (dd, J=13.61, 1.32 Hz, 1 H) 7.37 (s, 1 H) 8.95 (s, 1 H). LCMS (ESI) 383 (M + H).
【0298】
化合物55
化合物44について記載されたものと類似の合成シーケンスを用いて、化合物55を合成した。
LCMS (ESI) 265 (M + H).
【0299】
実施例56
化合物56の合成
【化141】
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5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジン及び化合物17を用いて、出発原料として化合物56を合成し、続いて、化合物55に関しての合成ステップの同様のシーケンスを行った。
分析データは、その鏡像異性体(化合物55)について記載されたものと一致していた。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.88 (d, J=6.44 Hz, 6 H) 1.73 - 1.86 (m, 1 H) 3.67 - 3.76 (m, 2 H) 4.11 - 4.21 (m, 1 H) 7.13 - 7.19 (m, 1 H) 8.56 (s, 1 H) 9.05 (s, 1 H). LCMS (ESI) 265 (M + H).
【0300】
実施例57
化合物57の合成
【化142】
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【0301】
tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメート
【化143】
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tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメートについて記載されたと類似の反応条件を用い、5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジン及びtert−ブチルカルバミン酸N−(2−アミノ−2メチル−プロピル)を用いて、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) 379 (M + H).
【0302】
tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメート
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
(2S)−N2−[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]−4−メチル−ペンタン−1、2−ジアミンの合成に用いられたものと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメートを合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.11 - 1.22 (m, 6 H) 1.31 - 1.45 (m, 15 H) 3.10 - 3.24 (m, 2 H) 3.51 - 3.76 (m, 4 H) 5.60 (s, 1 H) 6.94 (s, 1 H) 7.33 (t, J=6.44 Hz, 1 H) 8.18 (s, 1 H). LCMS (ESI) 427 (M + H).
【0303】
7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸
【化145】
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7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸について記載されたものと類似の合成シーケンスを用いて、7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.43 (s, 9H) 1.73 (s, 6 H) 4.06 (s, 2 H) 7.46 (s, 1 H) 9.23 (s, 1H). LCMS (ESI) 369 (M + H).
【0304】
化合物57
化合物44について記載されたものと類似の合成シーケンスを用いて、化合物57を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.73 (s, 6 H) 3.50 (d, J=2.93 Hz, 2 H) 7.25 (s, 1 H) 8.46 - 8.55 (m, 1 H) 9.07 (s, 1 H). LCMS (ESI) 251 (M + H).
【0305】
実施例58
化合物58の合成
【化146】
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【0306】
tert−ブチルN−[[1−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキシル]メチル]カルバメート
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメートについて記載されたと類似の反応条件を用いて、5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジン及び中間体Kを使用して、tert−ブチルN−[[1−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキシル]メチル]カルバメートを合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.18 - 1.54 (m, 17 H) 2.23 (d, J=14.35 Hz, 2 H) 3.36 (d, J=6.44 Hz, 2 H) 5.82 (s, 1 H) 6.93 (s, 1 H) 8.22 (s, 1 H). LCMS (ESI) 419 (M + H).
【0307】
tert−ブチルN−[[1−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]メチル]カルバメート
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
(2S)−N2−[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]−4−メチル−ペンタン−1、2−ジアミンの合成に用いたものと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[[1−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]メチル]カルバメートを合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.08 - 1.16 (m, 6 H) 1.17 - 1.54 (m, 17 H) 2.13 (br. s., 2 H) 3.36 (d, J=6.73 Hz, 2 H) 3.50 - 3.69 (m, 4 H) 5.72 (s, 1 H) 6.94 (s, 1 H) 5.72 (br. s., 1H) 8.17 (s, 1 H). LCMS (ESI) 467 (M + H).
【0308】
7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]シクロヘキシル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸について記載したものと類似の合成シーケンスを用いて、7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]シクロヘキシル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.37 - 1.54 (m, 13 H) 1.75 (br. s., 4 H) 2.74 (br. s., 2 H) 3.78 - 3.84 (m, 2 H) 7.44 - 7.51 (m, 1 H) 8.23 (s, 1 H) 9.11 (s, 1 H). LCMS (ESI) 409 (M + H).
【0309】
化合物58
化合物44について記載されたものと類似の合成シーケンスを用いて、化合物58を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.28 (br. s., 2 H) 1.42 (br. s., 2 H) 1.70 (br. s., 4 H) 1.85 - 1.95 (m, 2 H) 2.69 (m, 2 H) 7.16 - 7.25 (m, 1 H) 8.41 (br. s., 1 H) 9.04 (s, 1 H). LCMS 291 (M + H).
【0310】
実施例59
化合物59の合成
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0311】
tert−ブチルN−[[1−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル]メチル]カルバメート
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメートについて記載したと類似の反応条件を用い、5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジン及び中間体Lを使用して、tert−ブチルN−[[1−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル]メチル]カルバメートを合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.34 (s, 9 H) 1.50 - 1.58 (m, 2 H) 1.63 - 1.78 (m, 4 H) 1.96 - 2.06 (m, 2 H) 3.25 (d, J=6.15 Hz, 2 H) 6.71 (s, 1 H) 7.18 (t, J=6.29 Hz, 1 H) 8.20 (s, 1 H). LCMS (ESI) 405 (M + H).
【0312】
tert−ブチルN−[[1−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロペンチル]メチル]カルバメート
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
(2S)−N2−[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]−4−メチル−ペンタン−1、2−ジアミンの合成に用いられたものと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[[1−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロペンチル]メチル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) 453 (M + H).
【0313】
7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]シクロペンチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸について記載されたものと類似の合成シーケンスを用いて、7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]シクロペンチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.47 (s, 9 H) 1.74 (br. s., 2 H) 1.88 (br. s., 2 H) 2.04 (br. s., 2 H) 2.41 - 2.45 (m, 2 H) 4.06 (s, 2 H) 7.45 (s, 1 H) 9.11 (s, 1 H). LCMS (ESI) 395 (M + H).
【0314】
化合物59
化合物44について記載されたものと類似の合成シーケンスを用いて、化合物59を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.72 (br. s., 2 H) 1.86 - 1.93 (m, 2 H) 1.99 (d, J=3.81 Hz, 2 H) 2.40 (br. s., 2 H) 3.48 (d, J=2.34 Hz, 2 H) 7.22 (s, 1 H) 8.53 (br. s., 1 H) 9.05 (s, 1 H). LCMS (ESI) 277 (M + H).
【0315】
実施例60
化合物60の合成
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−4−メチル−ペンチル]カルバメート
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメートについて記載されたと類似の反応条件を用い、5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジン及び中間体Bを用いて、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−4−メチル−ペンチル]カルバメートを合成した。分析データは、L−エナンチオマーについて記載されたものと一致している。
【0317】
tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−4−メチル−ペンチル]カルバメート
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]エチル]カルバメートの合成に用いられたものと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−4−メチル−ペンチル]カルバメートを合成した。
1HNMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.21 - 1.31 (m, 12 H) 1.38 - 1.46 (m, 11 H) 1.70 (m, 1H) 3.24 (m, 2 H) 3.65 - 3.82 (m, 4 H) 4.86 (br s., 1H), 5.65 (s, 1 H) 5.85 (br s., 1H) 6.94 (s, 1 H) 8.21 (s, 1 H). LCMS (ESI) 455 (M + H).
【0318】
7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−メチルブチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸について記載されたものと類似の合成シーケンスを用いて、7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−3−メチルブチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。分析データは、L−異性体について記載されたものと一致していた。
【0319】
化合物60
化合物44のために記載されたものと類似の合成シーケンスを用いて、化合物60を合成した。分析データは、L−異性体について記載されたものと一致していた。
【0320】
実施例61
化合物61の合成
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(3.0ml)中の化合物60(100mg、0.00024モル)の溶液に、水素化ナトリウム(油中60%分散物)(27.6mg、3eq)を添加した。15分間の撹拌の後、沃化メチル(30、2eq)を添加した。内容物を、室温で30分間撹拌した。
飽和NaHCO
3の添加の後、酢酸エチルを添加した。有機層の分離の後、硫酸マグネシウムによる乾燥及び真空下での濃縮により、製品を提供した。分析データは、化合物49と同様だった。
【0321】
実施例62
化合物62の合成
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
tert−ブチルN−[(1S,2S)−2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル]カルバメート
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−メチルブチル]カルバメートに対して記載されたと類似の反応条件を用いて、tert−ブチルN−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]カルバメートを5−ブロモ2、4−ジクロロピリミジンで処理することにより、tert−ブチルN−[(1S,2S)−2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル]カルバメートを合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.27 (s, 9 H) 1.42 - 1.54 (m, 2 H) 1.56 - 1.65 (m, 2 H) 1.80 - 1.88 (m, 1 H) 1.96 - 2.01 (m, 1 H) 3.88 - 3.96 (m, 1 H) 4.03 - 4.09 (m, 1 H) 6.91 (d, J=8.20 Hz, 1 H) 7.41 (d, J=7.32 Hz, 1 H) 8.18 (s, 1 H). LCMS (ESI) 391 (M + H).
【0323】
tert-ブチルN−[(1S,2S)-2-[[2-クロロ-5-(3、3-ジエトキシプロプ-1-イニル)ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロペンチル]カルバメート
【化161】
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(2S)-N2-[2-クロロ-5-(3、3-ジエトキシプロプ-1-イニル)ピリミジン-4-イル]-4-メチル-ペンタン-1、2-ジアミンの合成に用いられたものと同様の実験条件を用いて、tert-ブチルN−[(1S,2S)-2-[[2-クロロ-5-(3、3-ジエトキシプロプ-1-イニル)ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロペンチル]カルバメートを合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.13 (t, 6 H) 1.28 (s, 9 H) 1.42 - 1.52 (m, 2 H) 1.58 - 1.65 (m, 2 H) 1.81 - 1.90 (m, 1 H) 1.99 - 2.08 (m, 1 H) 3.49 - 3.60 (m, 2 H) 3.63 - 3.71 (m, 2 H) 3.84 - 3.93 (m, 1 H) 3.96 - 4.04 (m, 1 H) 5.53 (s, 1 H) 6.96 (d, J=7.90 Hz, 1 H) 7.34 (d, J=7.03 Hz, 1 H) 8.14 (s, 1 H). LCMS (ESI) 439 (M + H).
【0324】
7−[(1S,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸
【化162】
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7−[1−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−2メチル−プロピル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸に対して記載されたものと類似の合成シーケンスを用いて、7−[(1S,2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.41 - 1.52 (m, 9 H) 1.55 - 1.68 (m, 1 H) 1.88 - 2.00 (m, 2 H) 2.05 - 2.15 (m, 1 H) 2.26 - 2.35 (m, 1 H) 2.71 - 2.89 (m, 1 H) 4.01 - 4.16 (m, 1 H) 4.28 - 4.45 (m, 1 H) 7.41 (s, 1 H) 9.11 (s, 1 H). LCMS (ESI) 381 (M + H).
【0325】
化合物62
化合物44に対して記載されたものと類似の合成シーケンスを用いて、化合物62を合成した。
【0326】
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.48 - 1.60 (m, 1 H) 1.88 - 1.98 (m, 3 H) 1.99 - 2.08 (m, 1 H) 2.66 - 2.75 (m, 1 H) 3.63 - 3.74 (m, 1 H) 3.99 - 4.12 (m, 1 H) 7.21 (s, 1 H) 8.89 (s, 1 H) 9.04 (s, 1 H). LCMS (ESI) 263 (M + H).
【0327】
実施例63
化合物63の合成
【化163】
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窒素下、ジオキサン(2.0ml)中のクロロ三環系ラクタム(0.050g、0.225mモル)に、5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミン(0.052g、1.2eq、0.270mモル)を添加した後、Pd
2(DBA)
3(18.5mg)、BINAP(25mg)及びナトリウム−tert−ブトキシド(31mg、0.324mモル)を添加した。フラスコの内容物を、10分間脱ガスし、その後100度で12時間加熱した。粗反応物をシリカゲルカラム上に充填し、DCM/MeOH(0−15%)で溶出して、所望の製品(26mg)を提供した。DCM/MeOH(10 %)中に溶解されたこの化合物に、イソプロパノール(2eq)中の3NのHClを添加し、反応物を終夜撹拌した。真空下での濃縮により、塩酸塩を提供した。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 11.13 (brs, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.03 (br m 1H), 7.99 (s, 1H), 7.67 (brm, 1H), 7.18 (s, 1H), 4.33 (m, 2H), 3.79 (m, 2H), 3.64 (m, 2H), 3.50 (m, 2H), 3.16 (m, 4H), 2.79 (s, 3H). LCMS (ESI) 379 (M + H).
【0328】
実施例64
化合物64の合成
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下、ジオキサン(3.5ml)中のクロロ三環系ラクタム(0.075g、0.338mモル)に、tert−ブチル4−(6アミノ3−ピリジル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(0.098g、1.05eq)を添加し、続いて、Pd
2(dba)
3(27mg)、BINAP(36mg)及びtert−ブトキシドナトリウム(45mg)を添加した。内容物を、加熱して11時間還流した。粗反応物をシリカゲルカラム上に充填し、DCM/MeOH(0〜10%)で溶出して、所望の製品(32mg)を提供した。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 9.48 (s, 1H), 8.84 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.42 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.23 (m, 2H), 3.59 (m, 2H), 3.45 (m, 4H), 3.50 (m, 2H), 3.05 (m, 4H). LCMS (ESI) 465 (M + H).
【0329】
実施例65
化合物65の合成
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
10%のDCM/MeOH中の化合物64(23mg)の溶液に、イソプロパノール中のHClの3M溶液10mlを添加した。
内容物を、16時間撹拌した。
反応物混合物を濃縮し、塩酸塩を提供した。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 9.01 (s, 1H), 7.94 (m, 1H), 7.86 (m, 1H), 7.23 (s, 1H), 4.30 (m, 2H), 3.64 (m, 2H), 3.36 (m, 4H), 3.25 (m, 4H). LCMS (ESI) 465 (M + H).
【0330】
実施例66
化合物66の合成
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
窒素の下のジオキサン(3.5ml)中のクロロNメチル三環系アミド(0.080g、0.338mモル)に、tert−ブチル4−(6アミノ3−ピリジル)ピペラジン−1−カルボキシレート0.102g(1.1eq)を添加し、続いて、Pd
2(dba)
3(27mg)、BINAP(36mg)及びtert−ブトキシドナトリウム(45mg)を添加した。内容物を、加熱して11時間還流した。
シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて、ジクロロメタン/メタノール(0〜5%)の溶出剤で、粗製品を精製し、所望の製品(44mg)を提供した。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 9.49 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.32 (m, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.44 (m, 1H), 7.00 (s, 1H), 4.33 (m, 2H), 3.80 (m, 2H), 3.48 (m, 4H), 3.07 (m, 4H), 3.05 (s, 3H), 1.42 (s, 9H). LCMS (ESI) 479 (M + H)
【0331】
実施例67
化合物67の合成
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
化合物66(32mg)に、イソプロパノール中の3NのHCL(10ml)を添加し、内容物を、終夜室温で16時間撹拌した。
濃縮により、塩酸塩が提供された。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 9.13 (m, 2H), 8.11 (m, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.21 (s, 1H), 4.43 (m, 2H), 3.85 (m, 2H), 3.41 (m, 4H), 3.28 (m, 4H), 3.08 (s, 3H). LCMS (ESI) 379 (M + H).
【0332】
実施例68
化合物68の合成
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
化合物64に対して記載されたと同様の実験条件を用いて、化合物68を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.79 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.01 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 1.35 - 1.48 (m, 9 H) 2.16 (dd, J=14.64, 6.73 Hz, 1 H) 3.00 - 3.14 (m, 4 H) 3.40 - 3.51 (m, 4 H) 3.51 - 3.60 (m, 1 H) 3.63 - 3.74 (m, 1 H) 4.44 (dd, J=7.90, 3.81 Hz, 1 H) 6.99 (s, 1 H) 7.46 (dd, J=8.93, 2.78 Hz, 1 H) 7.94 - 8.09 (m, 2 H) 8.31 (dd, J=9.08, 1.46 Hz, 1 H) 8.85 (s, 1 H) 9.46 (s, 1 H). LCMS (ESI) 507 (M + H)
【0333】
実施例69
化合物69の合成
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
化合物63に対して記載されたものと同様の実験条件を用いて、化合物69を合成し、そしてこれは、HCl塩として回収された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.77 - 0.86 (m, 3 H) 0.96 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 2.10 - 2.24 (m, 1 H) 3.07 (s, 3 H) 3.37 - 3.79 (m, 8 H) 4.00 (dd, J=13.61, 4.54 Hz, 2 H) 4.63 - 4.73 (m, 1 H) 7.20 (s, 1 H) 7.58 - 7.71 (m, 1 H) 7.99 (d, J=2.34 Hz, 1 H) 8.12 (d, J=9.37 Hz, 1 H) 9.11 (s, 1 H) 9.41 (br. s., 2 H) 11.76 (br. s., 1 H). LCMS (ESI) 421 (M + H).
【0334】
実施例70
化合物70の合成
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
化合物64及び65に対して記載されたものと同様の実験条件を用いて、化合物70を合成し、そしてこれは、HCl塩として回収された。キャラクタリゼーションデータ(NMR及びLCM)は、化合物71に対して報告されたものと一致していた。
【0335】
実施例71
化合物71の合成
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
化合物64及び65に対して記載されたものと同様の実験条件を用いて、化合物71を合成し、そしてこれは、HCl塩として回収された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.79 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 1.01 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 2.18 (dd, J=14.49, 7.17 Hz, 1 H) 3.18 - 3.84 (m, 10 H) 4.53 - 4.71 (m, 1 H) 7.24 (s, 1 H) 7.65 (d, J=9.37 Hz, 1 H) 8.01 (d, J=2.64 Hz, 1 H) 8.14 (d, J=1.46 Hz, 1 H) 8.35 (d, J=5.27 Hz, 1 H) 9.14 (s, 1 H) 9.46 (s, 2 H) 11.80 (s, 1 H) LCMS (ESI) 407 (M+H).
【0336】
実施例72
化合物72(化合物UUU)の合成
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
化合物64及び65に対して記載されたものと同様の実験条件を用いて、化合物72を合成し、そしてこれは、HCl塩として回収された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.77 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 0.99 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 2.10 - 2.24 (m, 1 H) 3.18 - 3.81 (m, 10 H) 4.54 - 4.69 (m, 1 H) 7.22 (s, 1 H) 7.63 (d, J=9.08 Hz, 1 H) 7.99 (d, J=2.63 Hz, 1 H) 8.11 (s, 1 H) 8.33 (d, J=5.27 Hz, 1 H) 9.12 (s, 1 H) 9.43 (s, 2 H) 11.77 (s, 1 H). LCMS (ESI) 407 (M+H).
【0337】
実施例73
化合物73の合成
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
化合物64及び65に対して記載されたものと同様の実験条件を用いて、化合物73を合成し、そしてこれは、HCl塩として回収された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.84 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 0.98 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 2.12 - 2.26 (m, 1 H) 3.09 (s, 3 H) 3.22 - 3.81 (m, 8 H) 4.01 (dd, J=13.61, 4.25 Hz, 2 H) 4.59 - 4.72 (m, 1 H) 7.19 (s, 1 H) 7.74 (s, 1 H) 7.96 - 8.10 (m, 2 H) 9.08 (s, 1 H) 9.22 (s, 2 H). LCMS (ESI) 421 (M+H).
【0338】
実施例74
化合物74の合成
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
化合物63に対して記載されたものと同様の実験条件を用いて、化合物74を合成し、そしてこれは、HCl塩として回収された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.85 (d, J=4.98 Hz, 3 H) 0.95 (d, J=4.98 Hz, 3 H) 1.42 - 1.70 (m, 3 H) 2.77 (d, J=2.93 Hz, 3 H) 3.07 - 4.14 (m, 10 H) 4.95 (s, 1 H) 7.20 (s, 1 H) 7.66 (d, J=9.66 Hz, 1 H) 7.94 (s, 1 H) 8.08 - 8.16 (m, 1 H) 8.33 (d, J=4.68 Hz, 1 H) 9.09 (s, 1 H) 11.38 (s, 1 H) 11.71 (s, 1 H). LCMS (ESI) 435 (M+H).
【0339】
実施例75
化合物75の合成
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
化合物64及び65に対して記載されたものと同様の実験条件を用いて、化合物75を合成し、そしてこれは、HCl塩として回収された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.87 (d, J=6.15 Hz, 3 H) 0.94 (d, J=6.15 Hz, 3 H) 1.57 (d, J=84.61 Hz, 3 H) 3.05 (s, 3 H) 3.13 - 3.55 (m, 8 H) 3.69 (d, J=78.17 Hz, 2 H) 4.90 (s, 1 H) 7.15 (s, 1 H) 7.63 - 7.85 (m, 1 H) 7.93 (s, 1 H) 8.26 (s, 1 H) 9.03 (s, 1 H) 9.20 (s, 2 H). LCMS (ESI) 421 (M+H).
【0340】
実施例76
化合物76の合成
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
化合物63に対して記載されたものと同様の実験条件を用いて、化合物76を合成し、そしてこれは、HCl塩として回収された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.85 (d, J=6.44 Hz, 3 H) 0.95 (d, J=6.44 Hz, 3 H) 1.43 - 1.70 (m, 3 H) 2.78 (d, J=2.93 Hz, 3 H) 3.05 (s, 3 H) 3.24 - 3.84 (m, 8 H) 4.01 (d, J=9.66 Hz, 2 H) 4.89 - 5.01 (m, 1 H) 7.15 (s, 1 H) 7.77 (s, 1 H) 7.91 - 8.05 (m, 2 H) 9.03 (s, 1 H) 10.96 - 11.55 (m, 2 H). LCMS (ESI) 449 (M+H).
【0341】
実施例77
化合物77の合成
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
化合物64及び65に対して記載されたものと同様の実験条件を用いて、化合物77を合成し、そしてこれは、HCl塩として回収された。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.83 - 0.88 (d, J=6.15 Hz, 3 H) 0.95 (d, J=6.15 Hz, 3 H) 1.40 - 1.71 (m, 3 H) 3.28 - 3.83 (m, 8 H) 4.00 (d, J=3.22 Hz, 2 H) 4.91 - 5.08 (m, 1 H) 7.17 (s, 1 H) 7.68 (d, J=9.66 Hz, 1 H) 7.93 (s, 1 H) 8.07 (s, 1 H) 9.06 (s, 1 H) 9.40 (s, 2 H) 11.59 (s, 1 H). LCMS (ESI) 435 (M+H).
【0342】
実施例78
化合物78の合成
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
0.060g(0.205mモル)の化合物50に、5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−アミン(35.42mg、0.9eq)を添加し、次いで、1,4−ジオキサン(3ml)を添加した。窒素による脱気の後、Pd
2dba
3(12mg)、BINAP(16mg)及びtert−ブトキシドナトリウム(24mg)を添加した。その後内容物を、CEM Discovery microwave内で、90度で3時間加熱した。その後反応物を、シリカゲルカラム上に充填し、DCM/MeOH(0〜15%)で溶出させて、精製した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.75 (t, J=7.47 Hz, 3 H) 0.91 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 1.04 - 1.20 (m, 2 H) 1.80 - 1.98 (m, 1 H) 2.77 (d, J=3.81 Hz, 3 H) 2.94 - 3.90 (m, 10 H) 4.54 - 4.68 (m, 1 H) 7.06 - 7.23 (m, 2 H) 7.56 - 7.75 (m, 1 H) 7.90 - 8.12 (m, 2 H) 8.29 (s, 1 H) 9.07 (s, 1 H) 10.98 - 11.74 (m, 2 H). LCMS (ESI) 435 (M + H).
【0343】
実施例79
化合物79の合成
【化179】
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化合物78に対して記載したと同様の方法で、化合物79を合成し、次いで、化合物65に対して記載されたデブロッキングステップを行い、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.75 (t, J=7.32 Hz, 3 H) 0.90 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 1.07 - 1.15 (m, 2 H) 1.85 - 1.94 (m, 1 H) 3.17 - 3.75 (m, 10 H) 4.58 - 4.67 (m, 1 H) 7.17 (s, 1 H) 7.71 (s, 1 H) 7.96 (s, 1 H) 7.98 - 8.05 (m, 1 H) 8.28 (d, J=4.10 Hz, 1 H) 9.06 (s, 1 H) 9.39 (s, 2 H). LCMS (ESI) 421 (M+H).
【0344】
実施例80
化合物80の合成
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対する記載されたものと同様の方法で、化合物80を合成した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.78 (t, J=7.32 Hz, 3 H) 0.86 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 1.13 - 1.21 (m, 2 H) 1.84 - 1.96 (m, 1 H) 2.77 (d, J=4.39 Hz, 3 H) 3.04 (s, 3 H) 3.11 - 3.84 (m, 8 H) 3.98 (dd, J=13.61, 4.25 Hz, 2 H) 4.66 - 4.74 (m, 1 H) 7.17 (s, 1 H) 7.64 (s, 1 H) 7.96 (d, J=2.34 Hz, 1 H) 8.03 - 8.13 (m, 1 H) 9.08 (s, 1 H) 11.26 (s, 1 H) 11.66 (s, 1 H). LCMS (ESI) 449 (M+H).
【0345】
実施例81
化合物81の合成
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の方法で、化合物を合成し、続いて、化合物65に対して記載されたデブロッキングステップを行い、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.78 (t, J=7.32 Hz, 3 H) 0.85 (d, J=6.73 Hz, 3 H) 1.10 - 1.27 (m, 2 H) 1.82 - 1.99 (m, 1 H) 3.04 (s, 3 H) 3.28 - 3.77 (m, 8 H) 3.97 (dd, J=13.91, 4.54 Hz, 2 H) 4.62 - 4.75 (m, 1 H) 7.07 - 7.24 (m, 1 H) 7.62 - 7.75 (m, 1 H) 7.94 (d, J=2.34 Hz, 1 H) 7.97 - 8.08 (m, 1 H) 9.05 (s, 1 H) 9.29 (s, 2 H). LCMS (ESI) 435 (M+H).
【0346】
実施例82
化合物82の合成
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の方法で、化合物を合成し、続いて、化合物65に対して記載されたデブロッキングステップを行い、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.96 (s, 9 H) 3.15 - 3.87 (m, 10 H) 4.42 - 4.53 (m, 1 H) 6.99 (s, 1 H) 7.24 (s, 1 H) 8.06 (s, 1 H) 8.11 - 8.21 (m, 1 H) 8.79 - 8.98 (m, 2 H) 9.25 (s, 2 H) 9.88 (s, 1 H). LCMS (ESI) 421 (M+H).
【0347】
実施例83
化合物83の合成
【化183】
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化合物78に対して記載されたものと同様の方法で化合物83を合成し、続いて、化合物65に対して記載されたデブロッキングステップを行い、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.95 (s, 9 H) 2.79 (d, J=4.10 Hz, 3 H) 3.06 - 3.86 (m, 10 H) 4.56 - 4.67 (m, 1 H) 7.17 (s, 1 H) 7.70 (s, 1 H) 7.96 (d, J=2.63 Hz, 1 H) 7.99 - 8.08 (m, 1 H) 8.26 (s, 1 H) 9.06 (s, 1 H) 10.80 (s, 1 H). LCMS (ESI) 435 (M+H).
【0348】
実施例84
化合物84の合成
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の方法で、化合物84を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.75 - 2.81 (m, 3 H) 3.12 - 3.16 (m, 2 H) 3.46 - 3.54 (m, 4 H) 3.60 - 3.69 (m, 2 H) 3.72 - 3.79 (m, 1 H) 4.07 - 4.18 (m, 2 H) 6.06 - 6.09 (m, 1 H) 6.90 (d, J=7.61 Hz, 2 H) 7.20 - 7.31 (m, 3 H) 7.33 (s, 1 H) 7.49 - 7.55 (m, 1 H) 7.62 - 7.70 (m, 1 H) 7.92 (d, J=2.93 Hz, 1 H) 8.22 (s, 1 H) 9.14 (s, 1 H). LCMS (ESI) 455 (M + H).
【0349】
実施例85
化合物85の合成
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の方法で、化合物85を合成し、続いて、化合物65に対して記載されたデブロッキングステップを行い、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.21 (s, 4 H) 3.35 - 3.67 (m, 5 H) 4.07 - 4.20 (m, 2 H) 6.13 (s, 1 H) 6.90 (d, J=7.32 Hz, 2 H) 7.22 - 7.31 (m, 3 H) 7.36 (s, 1 H) 7.48 (d, J=9.37 Hz, 1 H) 7.93 (d, J=2.34 Hz, 1 H) 8.04 - 8.11 (m, 1 H) 8.25 (d, J=4.98 Hz, 1 H) 9.17 (s, 1 H) 11.77 (br, s., 1H). LCMS (ESI) 441 (M + H).
【0350】
実施例86
化合物86の合成
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載たものと同様の方法で、化合物86を合成し、続いて、化合物65に対して記載されたデブロッキングステップを行い、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.90 (d, J=6.15 Hz, 6 H) 1.72 - 1.89 (m, 1 H) 3.15 - 3.92 (m, 9 H) 4.10 - 4.46 (m, 2 H) 7.18 (s, 1 H) 7.59 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 8.00 (s, 1 H) 8.13 (d, J=9.37 Hz, 1 H) 8.55 (s, 1 H) 9.09 (s, 1 H) 9.67 (s, 2 H) 11.91 (s, 1 H). LCMS (ESI) 407 (ESI).
【0351】
実施例87
化合物87の合成
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
化合物86と同様の方法で、化合物87を合成し、そしてHCl塩に変換した。キャラクタリゼーションデータ(NMR及びLCM)は、鏡像異性体化合物86に対して得られたものと同様であった。
【0352】
実施例88
化合物88の合成
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の方法で、化合物88を合成し、続いて、化合物65に対して記載されたデブロッキングステップを行い、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.78 (s, 6 H) 3.40 - 3.53 (m, 6 H) 3.64 - 3.73 (m, 4 H) 7.27 (s, 1 H) 7.66 (d, J=9.37 Hz, 1 H) 7.98 (d, J=2.34 Hz, 1 H) 8.12 (br. s., 1 H) 8.47 (br. s., 1 H) 9.11 (s, 1 H) 9.45 (br. s., 2 H) 11.62 (br. s., 1 H). LCMS (ESI) 393 (M + H).
【0353】
実施例89
化合物89(化合物Tとも呼ばれる)の合成
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の方法で、化合物89を合成し、そして、HCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.47 (br. s., 6 H) 1.72 (br. s., 2 H) 1.92 (br. s., 2 H) 2.77 (br. s., 3 H) 3.18 (br. s., 2 H) 3.46 (br. s., 2 H) 3.63 (br. s., 2 H) 3.66 (d, J=6.15 Hz, 2 H) 3.80 (br. s., 2 H) 7.25 (s, 1 H) 7.63 (br. s., 2 H) 7.94 (br. s., 1 H) 8.10 (br. s., 1 H) 8.39 (br. s., 1 H) 9.08 (br. s., 1 H) 11.59 (br. s., 1 H). LCMS (ESI) 447 (M + H).
【0354】
実施例90
化合物90(化合物Qとも呼ばれる)の合成
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載たものと同様の方法で、化合物90を合成し、続いて、化合物65に対して記載されたデブロッキングステップを行い、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.27 - 1.64 (m, 6 H) 1.71 (br. s., 2 H) 1.91 (br. s., 2 H) 2.80 (br. s., 1 H) 3.17 - 3.24 (m, 2 H) 3.41 (br. s., 4 H) 3.65 (br. s., 4 H) 7.26 (br. s., 1 H) 7.63 (br. s., 1 H) 7.94 (br. s., 1 H) 8.13 (br. s., 1 H) 8.40 (br. s., 1 H) 9.09 (br. s., 1 H) 9.62 (br. s., 1 H) 11.71 (br. s., 1 H). LCMS (ESI) 433 (M + H).
【0355】
実施例91
化合物91(化合物ZZとも呼ばれる)の合成
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様のコンディションを使用して化合物91を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.64 - 1.75 (m, 2 H) 1.83 - 1.92 (m, 2 H) 1.96 - 2.06 (m, 2 H) 2.49 - 2.58 (m, 2 H) 2.79 (d, J=3.81 Hz, 3 H) 3.06 - 3.18 (m, 4 H) 3.59 - 3.69 (m, 2 H) 3.73 - 3.83 (m, 2 H) 4.04 - 4.12 (m, 2 H) 7.17 (br. s., 1 H) 7.60 - 7.70 (m, 2 H) 7.70 - 7.92 (m, 2 H) 7.96 (br. s., 1 H) 8.41 (br. s., 1 H) 8.98 (br. s., 1 H) 10.77 (br. s., 1 H). LCMS (ESI) 433 (M + H).
【0356】
実施例92
化合物92の合成
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の方法で、化合物92を合成し、続いて、化合物65に対して記載されたデブロッキングステップを行い、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.64 - 1.75 (m, 2 H) 1.84 - 1.92 (m, 2 H) 1.96 - 2.05 (m, 2 H) 2.48 - 2.56 (m, 2 H) 3.22 (br. s., 4 H) 3.42 - 3.48 (m, 4 H) 3.60 - 3.69 (m, 2 H) 4.05 - 4.13 (m, 1 H) 7.18 (s, 1 H) 7.65 (d, J=13.47 Hz, 1 H) 7.70 - 7.77 (m, 1 H) 7.94 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 8.42 (br. s., 1 H) 9.00 (s, 1 H) 9.15 (br. s., 2 H). LCMS (ESI) 419 (M + H).
【0357】
実施例93
化合物93の合成
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の方法で、化合物93を合成し、続いて、化合物65に対して記載されたデブロッキングステップを行い、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.76 (br. s., 2 H) 1.89 (br. s., 2 H) 2.03 (br. s., 2 H) 2.47 - 2.58 (m, 2 H) 3.04 (s, 3 H) 3.22 (br. s., 4 H) 3.39 (br. s., 4 H) 3.66 (s, 2 H) 7.21 (s, 1 H) 7.67 (d, J=9.37 Hz, 1 H) 7.93 (br. s., 1 H) 7.98 - 8.09 (m, 1 H) 9.04 (s, 1 H) 9.34 (br. s., 2 H) 11.31 (br. s., 1 H). LCMS (ESI) 433 (M + H).
【0358】
実施例94
化合物94の合成
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の条件を使用して、化合物94を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.66 - 1.77 (m, 2 H) 1.84 - 1.94 (m, 2 H) 1.96 - 2.08 (m, 2 H) 2.48 - 2.57 (m, 2 H) 3.36 - 3.52 (m, 4 H) 3.60 - 3.80 (m, 6 H) 7.21 (s, 1 H) 7.53 - 7.74 (m, 2 H) 7.86 (s, 1 H) 8.02 (s, 1 H) 8.45 (s, 1 H) 9.03 (s, 1 H) 11.19 (br. s., 1 H). LCMS (ESI) 420 (M+H).
【0359】
実施例95
化合物95の合成
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様のコンディションを使用して、化合物95を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.65 - 1.79 (m, 2 H) 1.85 - 1.95 (m, 2 H) 1.97 - 2.08 (m, 2 H) 2.47 - 2.54 (m, 2 H) 3.40 - 3.58 (m, 5 H) 3.65 (dd, J=21.67, 5.56 Hz, 1 H) 3.69 - 3.78 (m, 4 H) 7.24 (s, 1 H) 7.97 - 8.17 (m, 2 H) 8.48 (s, 1 H) 9.08 (s, 1 H) 11.81 (s, 1 H). LCMS (ESI) 421 (M+H).
【0360】
実施例96
化合物96の合成
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様のコンディションを使用して、化合物96を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.55 - 1.74 (m, 2 H) 1.80 - 1.98 (m, 4 H) 2.48 - 2.60 (m, 2 H) 3.40 - 3.50 (m, 4 H) 3.57 - 3.72 (m, 2 H) 3.90 - 4.20 (m, 4 H) 7.08 (s, 1 H) 7.37 - 7.57 (m, 2 H) 7.70 (m, 2 H) 8.32 (s, 1 H) 8.88 (s, 1 H) 9.98 (s, 1 H). LCMS (ESI) 419 (M+H).
【0361】
実施例97
化合物97(化合物IIIとも呼ばれる)の合成
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の条件を使用して、化合物97を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.30 (d, J=5.27 Hz, 6 H) 1.65 - 1.78 (m, 2 H) 1.83 - 1.95 (m, 2 H) 1.97 - 2.10 (m, 2 H) 2.45 - 2.55 (m, 2H) 3.25 - 3.36 (m, 1 H) 3.39 - 3.48 (m, 4 H) 3.60 - 3.70 (m, 4 H) 3.75 - 4.15 (m, 2 H) 7.24 (s, 1 H) 7.54 - 7.75 (m, 2 H) 7.95 (s, 1 H) 8.10 (s, 1 H) 8.49 (s, 1 H) 9.07 (s, 1 H) 11.25 (s, 1 H) 11.48 (s, 1 H). LCMS (ESI) 461 (M+H).
【0362】
実施例98
化合物98の合成
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の条件を用いて、化合物98を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.99 (d, J=6.15 Hz, 6 H) 1.65 - 1.78 (m, 2 H) 1.90 (m, 2 H) 1.97 - 2.08 (m, 2 H) 2.08 - 2.17 (m, 1 H) 2.45 - 2.55 (m, 2H) 2.88 - 3.02 (m, 2 H) 3.33 - 3.48 (m, 4 H) 3.50 - 3.90 (m, 6 H) 7.24 (s, 1 H) 7.67 (s, 2 H) 7.94 (s, 1 H) 8.12 (s, 1 H) 8.49 (s, 1 H) 9.07 (s, 1 H) 10.77 (s, 1 H) 11.51 (s, 1 H). LCMS (ESI) 475 (M+H).
【0363】
実施例99
化合物99の合成
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の条件を用いて、化合物99を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.13 (d, J=5.86 Hz, 6 H) 1.66 - 1.77 (m, 2 H) 1.84 - 1.94 (m, 2 H) 1.97 - 2.09 (m, 2 H) 2.40 - 2.53 (m, 2 H) 3.37 - 3.49 (m, 2 H) 3.50 - 3.59 (m, 2 H) 3.59 - 3.73 (m, 4 H) 7.23 (s, 1 H) 7.64 (m, 3 H) 7.85 (s, 1 H) 8.11 (s, 1 H) 8.47 (s, 1 H) 9.05 (s, 1 H). 11.35 (br s., 1H). LCMS (ESI) 448 (M+H).
【0364】
実施例100
化合物100の合成
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の条件を用いて、化合物100を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.50 - 1.57 (m, 2 H) 1.62 - 1.68 (m, 3 H) 1.68 - 1.75 (m, 2 H) 1.84 - 1.92 (m, 2 H) 1.97 - 2.08 (m, 2 H) 2.48 - 2.53 (m, 2 H) 3.14 - 3.23 (m, 4 H) 3.43 - 3.47 (m, 2 H) 3.58 - 3.70 (m, 2 H) 7.22 (s, 1 H) 7.58 - 7.70 (m, 2 H) 7.85 - 8.00 (m, 1 H) 8.16 (d, 1 H) 8.46 (s, 1 H) 9.04 (s, 1 H) 11.37 (br s., 1H). LCMS (ESI) 418 (M + H).
【0365】
実施例101
化合物101(化合物WWとも呼ばれる)の合成
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の条件を用いて、化合物101を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.72 (s, 2 H) 1.90 (s, 4 H) 2.03 (s, 2 H) 2.21 (s, 2 H) 2.48 - 2.54 (m, 2 H) 2.73 (s, 2 H) 3.03 (s, 2 H) 3.25 - 3.35 (m, 1 H) 3.38 - 3.48 (m, 4 H) 3.65 - 3.99 (m, 5 H) 7.23 (s, 1 H) 7.63 (d, J=9.66 Hz, 1 H) 7.90 (s, 1 H) 8.13 (s, 1 H) 8.47 (s, 1 H) 9.06 (s, 1 H) 10.50 (br s., 1H). LCMS (ESI) 503 (M + H).
【0366】
実施例102
化合物102(化合物HHHとも呼ばれる)の合成
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
化合物102を合成し、次いで、化合物78に対して記載されたものと同様の条件を用いて、HCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.63 - 1.85 (m, 6 H) 1.87 - 1.92 (m, 2 H) 1.99 - 2.06 (m, 2 H) 2.15 - 2.23 (m, 2 H) 2.47 - 2.53 (m, 1 H) 2.69 - 2.79 (m, 2 H) 2.81 - 2.91 (m, 2 H) 2.98 - 3.08 (m, 2 H) 3.32 - 3.48 (m, 4 H) 3.57 - 3.72 (m, 4 H) 3.77 - 3.85 (m, 2 H) 7.22 (s, 1 H) 7.60 - 7.68 (m, 2 H) 7.90 (s, 1 H) 8.07 (s, 1 H) 8.46 (s, 1 H) 9.04 (s, 1 H). 11.41 (br s., 1H). LCMS (ESI) 501 (M + H).
【0367】
実施例103
化合物103の合成
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の条件を用いて、化合物103を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.64 - 1.76 (m, 2 H) 1.87 - 1.93 (m, 2 H) 2.00 - 2.07 (m, 2 H) 2.48 - 2.53 (m, 2 H) 2.67 - 2.72 (m, 4 H) 3.44 - 3.47 (m, 2 H) 3.50 - 3.55 (m, 4 H) 7.24 (s, 1 H) 7.61 (d, J=9.37 Hz, 2 H) 7.86 (d, J=2.63 Hz, 1 H) 8.09 (d, J=12.88 Hz, 1 H) 8.48 (s, 1 H) 9.06 (s, 1 H) 11.41 (br s., 1H). LCMS (ESI) 436 (M + H).
【0368】
実施例104
化合物104の合成
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の条件を用いて、化合物104を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.29 (d, J=6.73 Hz, 6 H) 1.66 - 1.79 (m, 2 H) 1.84 - 1.95 (m, 2 H) 1.98 - 2.09 (m, 2 H) 2.46 - 2.55 (m, 2 H) 3.29 - 3.39 (m, 2H) 3.58 - 3.70 (m, 4H) 3.77 - 3.86 (m, 4H) 7.24 (s, 1 H) 7.66 (d, J=9.37 Hz, 1 H) 7.96 (d, J=2.93 Hz, 1 H) 8.08 (s, 1 H) 8.48 (s, 1 H) 9.06 (s, 1 H) 9.28 (s, 1 H) 9.67 (s, 1 H) 11.36 (s, 1H). LCMS (ESI) 447 (M + H).
【0369】
実施例105
化合物105の合成
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の条件を用いて、化合物105を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.73 (s, 2 H) 1.76 - 1.85 (m, 2 H) 1.85 - 1.94 (m, 2 H) 1.98 - 2.07 (m, 2 H) 2.19 - 2.26 (m, 2 H) 2.48 - 2.52 (m, 1 H) 2.70 - 2.81 (m, 4 H) 3.13 - 3.20 (m, 1 H) 3.30 - 3.48 (m, 3 H) 3.58 - 3.71 (m, 4 H) 3.78 - 3.84 (m, 4 H) 7.24 (s, 1 H) 7.62 (d, J=9.37 Hz, 2 H) 7.89 (d, J=1.17 Hz, 1 H) 8.09 - 8.18 (m, 1 H) 8.48 (s, 1 H) 9.06 (s, 1 H) 11.46 (br s., 1H). LCMS (ESI) 519 (M + H).
【0370】
実施例106
化合物106の合成
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の条件を用いて、化合物106を合成し、続いて、化合物65に対して記載されたデブロッキングステップを行い、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.65 - 1.75 (m, 2 H) 1.85 - 1.93 (m, 2 H) 1.93 - 1.99 (m, 1 H) 2.00 - 2.06 (m, 2 H) 2.08 - 2.14 (m, 1 H) 2.47 - 2.55 (m, 2 H) 3.07 - 3.25 (m, 2 H) 3.25 - 3.69 (m, 5 H) 4.46 (s, 1 H) 4.67 (s, 1 H) 7.22 (s, 1 H) 7.58 - 7.69 (m, 2 H) 8.46 (s, 1 H) 9.02 (s, 1 H) 9.34 (s, 1 H) 9.65 (s, 1 H). LCMS (ESI) 431 (M + H).
【0371】
実施例107
化合物107(化合物YYとも呼ばれる)の合成
【化207】
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化合物78に対して記載されたものと同様の条件を用いて、化合物107を合成し、そしてHCl塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.65 - 1.82 (m, 3 H) 1.89 (br. s., 2 H) 1.98 - 2.08 (m, 2 H) 2.13 (br. s., 2 H) 2.47 - 2.55 (m, 2 H) 2.68 (d, J=4.98 Hz, 6 H) 2.71 - 2.80 (m, 2 H) 3.29 - 3.71 (m, 10 H) 7.16 - 7.26 (m, 1 H) 7.67 (d, J=9.66 Hz, 2 H) 7.91 (d, J=2.05 Hz, 1 H) 8.14 (br. s., 1 H) 8.48 (br. s., 1 H) 9.05 (s, 1 H) 11.14 (br. s., 1 H) 11.43 (br. s., 1 H). LCMS (ESI) 461 (M + H).
【0372】
実施例108
化合物108の合成
【化208】
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化合物64及び65に対して記載されたものと同様の方法で、化合物108を合成し、そしてこれは、HCl塩として回収された。分析データは、鏡像異性体化合物75に対して記載されたものと一致していた。
【0373】
実施例109
化合物109の合成
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
化合物64及び65に対して記載されたものと同様の方法で、化合物109を合成し、そしてこれは、HCl塩として回収された。分析データは、鏡像異性体化合物75に対して記載されたものと一致していた。
【0374】
実施例110
化合物110の合成
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の方法で、化合物110を合成し、そして、その後、その塩酸塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.50 - 1.65 (m, 1 H) 1.92 - 2.02 (m, 3 H) 2.06 - 2.15 (m, 1 H) 2.78 (d, J=3.81 Hz, 4 H) 3.10 - 3.20 (m, 4 H) 3.47 - 3.51 (m, 2 H) 3.64 - 3.71 (m, 1 H) 3.76 - 3.83 (m, 2 H) 3.98 - 4.14 (m, 1 H) 7.20 (s, 2 H) 7.77 (s, 1 H) 7.97 (s, 2 H) 8.81 (s, 1 H) 9.03 (s, 1 H) 10.97 (br s., 1H). LCMS (ESI) 419 (M + H).
【0375】
実施例111
化合物111の合成
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
化合物78に対して記載されたものと同様の方法で、化合物111を合成し、そして、その後、その塩酸塩に変換した。
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.54 - 1.59 (m, 1 H) 1.92 - 2.01 (m, 3 H) 2.06 - 2.15 (m, 1 H) 2.76 - 2.84 (m, 1 H) 3.17 - 3.24 (m, 6 H) 3.64 - 3.71 (m, 2 H) 4.02 - 4.11 (m, 2 H) 7.22 (s, 2 H) 7.64 (s, 1 H) 7.97 (s, 2 H) 8.75 (s, 1 H) 8.97 (s, 1 H) 9.21 (s, 1 H). LCMS (ESI) 405 (M + H).
【0376】
実施例112
化合物112の合成
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
化合物64に対して記載されたものと同様の実験条件を用いて、化合物112を合成した。
【0377】
実施例113
tert-ブチルN−[2−[(5-ブロモ2クロロピリミジン-4イル)アミノ]エチル]カルバメートの合成、化合物113
【化213】
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5−ブロモ−2、4−ジクロロピリミジン(12.80g、0.054モル)のエチルアルコール(250ml)溶液を、ヒューニッヒの塩基(12.0ml)に添加し、その後、N−(tert−ブトキシカルボニル)−1、2−エチレンジアミン(10g、0.0624モル)のエチルアルコール(80ml)溶液を添加した。内容物を20時間終夜撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させた。酢酸エチル(800ml)及び水(300ml)を添加し、各層に分離した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、その後、真空下で濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(0〜60%)を用いたシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]エチル]カルバメートが提供された。
LCMS (ESI) 351 (M + H).
【0378】
実施例114
tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4イル]アミノ]エチル]カルバメートの合成、化合物114
【化214】
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トルエン(42ml)中のtert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]エチル]カルバメート(5g、14.23mモル)及びトリエチルアミン(8.33ml)に、窒素下で、トリフェニルアルシン(4.39g)3、3−ジエトキシプロプ−1−イン(3.24ml)及びPddba(1.27g)を添加した。
内容物を、70度で24時間加熱した。CELITE(商標)を通して濾過した後、ヘキサン/酢酸エチル(0〜20%)を用いて、粗反応物をカラムに充填し、所望の製品(3.9g)を提供した。ヘキサン/酢酸エチル(0〜30%)を用いて、得られた残留物のカラムクロマトグラフィーを行い、tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]エチル]カルバメートを提供した。
LCMS (ESI) 399 (M + H).
【0379】
実施例115
tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメートの合成、化合物115
【化215】
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THF(60ml)中の化合物114(3.9g、0.00976モル)の溶液に、TBAF(68.3ml、7eq)を添加した。内容物を、45度で2時間加熱した。濃縮に続いて、酢酸エチル/ヘキサン(0〜50%)を用いたカラムクロマトグラフィーを行い、tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメートを、薄い色の茶色の液体(1.1g)として提供した。
1HNMR (d6-DMSO) δ ppm 8.88 (s, 1H), 6.95 (brs, 1H), 6.69 (s, 1H), 5.79 (s, 1H), 4.29 (m, 2H), 3.59 (m, 4H), 3.34 (m, 1H), 3.18 (m, 1H), 1.19 (m, 9H), 1.17 (m, 6H). LCMS (ESI) 399 (M+H).
【0380】
実施例116
tert−ブチルN−[2−[2−クロロ6−(ジエトキシメチル)−5ヨードピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメートの合成、化合物116
【化216】
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アセトニトリル(2ml)中のtert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメート(0.1g、0.00025mol)に、1、3−ジヨード−5、5−ジメチルヒダントイン(95mg、1eq)及び固体NaHCO
3(63mg、3eq)を添加した。反応物を、16時間室温で撹拌した。反応物を濾過し、真空で濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(0−50%)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、製品を精製し、tert−ブチルN−[2−[2−クロロ6−(ジエトキシメチル)−5ヨードピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメートを、淡黄色の固体(0.03g)として提供した。
LCMS (ESI) 525 (M + H).
【0381】
実施例117
tert−ブチルN−[2−[2-クロロ-6-(ジエトキシメチル)-5-(o-トリル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]エチル]カルバメートの合成、化合物117
【化217】
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ジオキサン(3ml)中のtert−ブチルN−[2−[2−クロロ6−(ジエトキシメチル)−5ヨードピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメート(0.1g、0.19mモル)に、2−メチルフェニルボロン酸(28mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(25mg)及び水(0.3ml)中のリン酸カリウム(250mg)を添加した。反応物を、CEM Discovery microwave内において、90℃で3時間加熱した。粗反応物を、シリカゲル上に充填し、ヘキサン/酢酸エチル(0〜30%)を用いてカラム処理をし、tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)−5−(o−トリル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメート(0.06g)を提供した。
LCMS (ESI) 489 (M + H).
【0382】
実施例118
7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−5−(o−トリル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸の合成、化合物118
【化218】
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AcOH(10ml)中のtert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)−5−(o−トリル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメート(0.85g、1.74mモル)に、水(1.5ml)を添加した。反応物を、16時間室温で撹拌した。その後粗反応物を、真空下で濃縮した。酢酸エチル(50ml)の添加の後、有機層を飽和NaHCO
3で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、その後、真空下で濃縮し、粗中間体、tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−ホルミル−5−(o−トリル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメートを提供した。DMF(5ml)中のこの粗中間体に、オキソン(1.3g)を添加した。2.5時間の撹拌の後、水(20ml)及び酢酸エチル(100ml)を添加した。有機層を分離し、乾燥し、その後真空下で濃縮して粗製品を提供し、これを、ヘキサン/酢酸エチル(0〜50%)を用いてシリカゲル上でカラム処理して、7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−5−(o−トリル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸(0.112g)を提供した。
LCMS (ESI) 431 (M + H).
【0383】
実施例119
化合物119の合成
【化219】
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DCM(4.1ml)中の7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−5−(o−トリル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸(0.1g、0.261mモル)に、DMAP(20mg)を添加し、続いて、N、N’−ジイソプロピルカルボジイミド(0.081ml、2eq)を添加した。3時間の撹拌の後、TFA(0.723ml)を添加した。その後、さらに30分、撹拌を続けた。反応物混合物を、飽和NaHCO
3で中和した。その後DCM(20ml)を添加し、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、その後真空下で濃縮して、粗製品を提供し、これを、ヘキサン/酢酸エチル(0−100%)を用いてカラム処理して、クロロ三環系アミド、化合物119(0.65g)を提供した。
LCMS (ESI) 313 (M + H).
【0384】
実施例120
化合物120の合成
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
窒素の下のジオキサン(2.5ml)の中にクロロ三環系アミド(0.040g、0.128mモル)(化合物119)に、Pd
2(dba)
3(12mg)、tert−ブトキシドナトリウム(16mg)、BINAP(16mg)及び4−モルホリノアニリン(22.7mg、1eq)を添加した。反応物混合物を、CEM Discovery microwave内において、90℃で3.0時間加熱した。粗反応物をシリカゲルカラム上に充填し、その後内容物をDCM/MeOH(0−6%)で溶出させ、製品(10mg)を提供した。
LCMS (ESI) 455 (M + H).
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.14 (s, 3 H) 3.23 - 3.50 (m, 2 H) 3.57 - 3.73 (m, 2 H), 3.81 - 3.92 (m, 8H), 7.11 - 7.31 (m, 4 H) 7.31 - 7.48 (m, 1 H) 7.58 - 7.73 (m, 1 H) 7.77 - 7.95 (m, 2 H) 8.05 - 8.21 (m, 1 H) 8.44 (s, 1 H) 9.85 - 10.01 (m, 1 H).
【0385】
実施例121
化合物121の合成
【化221】
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Nメチル−2‐ピロリドン(NMP)(1.5ml)中のクロロ三環系アミド(0.024g)(化合物119)に、トランス−4−アミノシクロヘキサノール(0.0768mモル、26.54mg、3eq)及びヒューニッヒの塩基(0.4ml)を添加した。反応物を、CEM Discovery microwave容器内で、150℃で1.2時間加熱した。粗反応物を、シリカゲルカラム上に充填し、内容物をDCM/MeOH(0−10 %)で溶出させて、製品(21mg)を提供した。
LCMS (ESI) 455 (M + H).
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.14 (s, 3 H) 3.23 - 3.50 (m, 2 H) 3.57 - 3.73 (m, 2 H), 3.81 - 3.92 (m, 8H), 7.11 - 7.31 (m, 4 H) 7.31 - 7.48 (m, 1 H) 7.58 - 7.73 (m, 1 H) 7.77 - 7.95 (m, 2 H) 8.05 - 8.21 (m, 1 H) 8.44 (s, 1 H) 9.85 - 10.01 (m, 1 H).
【0386】
実施例122
7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸の合成、化合物122
【化222】
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7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−5−(o−トリル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸の合成に対して記載されたものと同様の実験手順を用いて、7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
LCMS (ESI) 341 (M + H).
【0387】
実施例123
化合物123の合成
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
クロロ三環系アミド(化合物119)の合成に対して記載されたものと同様の実験手順を用いて、クロロ三環系アミド(化合物123)を合成した。
LCMS (ESI) 223 (M + H).
【0388】
実施例124
化合物124の合成
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
クロロ三環系アミド(NMP(1.5ml)中の化合物123(0.035g、0.00157モル))に、ヒューニッヒの塩基(0.3ml)を添加し、続いて、トランス−4−アミノシクロヘキサノール(54.2mgをの添加した。反応物混合物を、150℃で1.5時間加熱した。粗反応物をシリカゲルカラム上に充填し、カラムをDCM/MeOH(0〜10%)で溶出させて、製品(5mg)を提供した。
LCMS (ESI) 302 (M + H).
【0389】
実施例125
tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメートの合成、化合物125
【化225】
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tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]エチル]カルバメートの合成に対して記載されたと同様の実験条件を用いて、5−ブロモ−2、4−−ジクロロピリミジンをtert−ブチルカルバミン酸N−(2−アミノ−2メチル−プロピル)で処理することにより、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) (M+H) 379.
【0390】
実施例126
tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメートの合成、化合物126
【化226】
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tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4イル]アミノ]エチル]カルバメートの合成に対して記載されたと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメートを3、3−ジエトキシプロプ−1−インでPddba等の触媒の存在下で処理することによって、tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) (M+H) 427.
【0391】
実施例127
tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−2メチル−プロピル]カルバメートの合成、化合物127
【化227】
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合成tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメートに対して記載されたと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメートをTBAFで処理することにより、tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−2メチル−プロピル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) (M+H) 427.
【0392】
実施例128
7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸の合成、化合物128
【化228】
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7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−5−(o−トリル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸の合成に対して記載されたものと同様の実験手順を用いて、7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
LCMS (ESI) 369 (M + H).
【0393】
実施例129
化合物129の合成
【化229】
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クロロ三環系アミド、化合物119、の合成に対して記載されたものと同様の手順を用いて、クロロ三環系アミド、化合物129、を合成した。
LCMS (ESI) 251 (M + H).
【0394】
実施例130
化合物130の合成
【化230】
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化合物124に関してのものと同様の実験条件を用いて、クロロ三環系アミン化合物129をトランス-4-アミノシクロヘキサノールで処理することにより、化合物130を合成した。
LCMS (ESI) 330 (M + H).
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.07 - 1.34 (m, 4 H) 1.47 - 2.05 (m, 10 H) 3.09 (m, 1H) 3.51 (d, J = 2.91 Hz, 2 H) 3.57 (m, 1H) 4.50 (br. s., 1 H) 6.89 (s, 1 H) 6.94 - 7.05 (m, 1 H) 8.04 (br. s., 1 H) 8.60 (s, 1 H) 9.00 (br. s., 1 H).
【0395】
実施例131
ベンジルN−[1−[[(5-ブロモ-2-クロロ-ピリミジン-4-イル)アミノ]メチル]プロピル]カルバメートの合成、化合物131
【化231】
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tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]エチル]カルバメートの合成に対して記載されたと同様の実験条件を用いて、ベンジルN−[1−(アミノメチル)プロピル]カルバメートで5−ブロモ−2、4−−ジクロロピリミジンを処理することにより、ベンジルN−[1−[[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]メチル]プロピル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) (M+H) 413.
【0396】
実施例132
ベンジルN−[1−[[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]メチル]プロピル]カルバメートの合成、化合物132
【化232】
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tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]エチル]カルバメートの合成に対して記載されたと同様の実験条件を用いて、ベンジルN−[1−[[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]メチル]プロピル]−カルバメートを、Pddba等の触媒の存在下、3、3−ジエトキシプロプ−1−インで処理することにより、ベンジルN−[1−[[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]メチル]プロピル]カルバメートを調製した。
LCMS (ESI) (M+H) 461.
【0397】
実施例133
カルバミン酸ベンジルN−[1−[[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]メチル]プロピル]の合成、化合物133
【化233】
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合成tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメートに対して記載されたと同様の実験条件を用いて、TBAFでベンジルN−[1−[[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]メチル]プロピル]カルバメートを処理することにより、ベンジルN−[1−[[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]メチル]プロピル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) (M+H) 461.
【0398】
実施例134
7−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ブチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸の合成、化合物134
【化234】
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7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−5−(o−トリル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸の合成に対して記載されたものと同様の実験手順を用いて、7−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ブチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
LCMS (ESI) 403 (M + H).
【0399】
実施例135
化合物135の合成
【化235】
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ジクロロメタン中の7−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ブチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸の溶液に、HBrを添加し、反応物を、45度で3時間撹拌した。濃縮の後、2NのNaOHを添加し、反応物を塩基性化し(pH=8.0)、続いて、THF(20ml)を添加した。その後Boc
2Oを添加し(1.2eq)、反応物を16時間撹拌した。その後、粗反応物混合物に、酢酸エチル(100ml)及び水(50ml)を添加し、有機相を分離し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、その後、真空下で濃縮した。粗製品にジクロロメタン(30ml)を加え、続いてDIC及びDMAPを加えた。2時間の撹拌の後、TFAを加え、内容物を1時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残留物を飽和NaHCO
3で塩基性化させた。その後酢酸エチルを加え、その後有機層を分離し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、その後、真空下で濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル(0〜100%)によるカラムクロマトグラフィーを行い、望ましいクロロ三環系コア、化合物135、を提供した。
LCMS (ESI) 251 (M + H).
【0400】
実施例136
化合物136の合成
【化236】
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化合物124に関しての同様の実験条件を用いて、クロロ三環系アミン(化合物135)をトランス−4−アミノシクロヘキサノールで処理することにより、化合物136を合成した。
LCMS (ESI) 330 (M + H).
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.80 - 0.95 (m, 3 H) 1.35 - 1.92 (m, 10 H) 3.66 (br. m., 3 H) 4.17 (br. s., 2 H) 4.47 (br. s., 1 H) 6.85 (s, 1 H) 6.96 (br. s., 1 H) 8.15 (br. s., 1 H) 8.62 (br. s., 1 H).
【0401】
実施例137
tert−ブチルN−[1−[[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]メチル]シクロペンチル]カルバメートの合成、化合物137
【化237】
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tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]エチル]カルバメートの合成に対して記載されたと同様の実験条件を用いて、5−ブロモ−2、4−−ジクロロピリミジンをtert−ブチルN−[1−(アミノメチル)シクロペンチル]カルバメートで処理することにより、tert−ブチルN−[1−[[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]メチル]シクロペンチル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) 405 (M+H).
【0402】
実施例138
tert−ブチルN−[1−[[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]メチル]シクロペンチル]カルバメートの合成、化合物138
【化238】
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tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4イル]アミノ]エチル]カルバメートの合成に対して記載されたと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[1−[[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]メチル]シクロペンチル]カルバメートを、Pddba等の触媒の存在下、3、3−ジエトキシプロプ−1−インで処理することにより、tert−ブチルN−[1−[[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]メチル]シクロペンチル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) 453 (M+H).
【0403】
実施例139
tert−ブチルN−[1−[[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]メチル]シクロペンチル]カルバメートの合成、化合物139
【化239】
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tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメートの合成に対して記載されたと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメートをTBAFで処理することにより、tert−ブチルN−[1−[[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]メチル]シクロペンチル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) 453 (M+H).
【0404】
実施例140
7−[[1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンチル]メチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸の合成、化合物140
【化240】
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7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−5−(o−トリル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸の合成に対して記載されたものと同様の実験手順を用いて、7−[[1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンチル]メチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
LCMS (ESI) 395 (M + H).
【0405】
実施例141
化合物141の合成
【化241】
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クロロ三環系アミド、化合物119、の合成に対して記載されたものと同様の実験手順を用いて、クロロ三環系コア、化合物141、を合成した。
LCMS (ESI) 277 (M + H).
【0406】
実施例142
化合物142の合成
【化242】
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化合物124に関して同様の実験条件を用いて、クロロ三環系アミン、化合物141、を、トランス−4−アミノシクロヘキサノールで処理することにより、化合物142を合成した。
LCMS (ESI) 356 (M + H).
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.08 - 1.32 (m, 8 H) 1.60 - 2.09 (m, 8 H) 3.03 - 3.17 (m, 1 H) 3.35 (s, 2 H) 3.54 - 3.62 (m, 1 H) 4.51 (d, J=4.39 Hz, 1 H) 6.88 (s, 1 H) 6.96 (br. s., 1 H) 8.07 (br. s., 1 H) 8.58 (s, 1 H).
【0407】
実施例143
tert−ブチルN−[[1−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル]メチル]カルバメートの合成、化合物143
【化243】
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tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]エチル]カルバメートの合成に対して記載されたと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[(1−アミノシクロペンチル)メチル]カルバメートで5−ブロモ−2、4−−ジクロロピリミジンを処理することにより、tert−ブチルN−[[1−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル]メチル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) 405 (M+H).
【0408】
実施例144
tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメートの合成、化合物144
【化244】
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tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4イル]アミノ]エチル]カルバメートの合成に対して記載されたと同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメートを、Pddba等の触媒の存在下、3、3−ジエトキシプロプ−1−インで処理することにより、tert−ブチルN−[[1−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロペンチル]メチル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) 453 (M+H).
【0409】
実施例145
tert−ブチルN−[[1−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]シクロペンチル]メチル]カルバメートの合成、化合物145
【化245】
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合成tert−ブチルN−[2−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3d]ピリミジン−7−イル]エチル]カルバメートに対して記載された同様の実験条件を用いて、tert−ブチルN−[2−[[2−クロロ−5−(3、3−ジエトキシプロプ−1−イニル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−2メチル−プロピル]カルバメートをTBAFで処理することにより、tert−ブチルN−[[1−[2−クロロ−6−(ジエトキシメチル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]シクロペンチル]メチル]カルバメートを合成した。
LCMS (ESI) 4534 (M+H).
【0410】
実施例146
7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸の合成、化合物146
【化246】
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7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−クロロ−5−(o−トリル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸の合成に対して記載されたものと同様の実験手順を用いて、7−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]−2−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6カルボン酸を合成した。
LCMS (ESI) 395 (M + H).
【0411】
実施例147
化合物147の合成
【化247】
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クロロ三環系アミド、化合物119、に対して記載されたものと同様の実験手順を用いて、クロルトリシクリックアミド、化合物147、を合成した。
LCMS (ESI) 277 (M + H).
【0412】
実施例148
化合物148の合成
【化248】
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化合物124に関しての同様の実験条件を用いて、クロロ三環系アミン、化合物147、をトランス-4-アミノシクロヘキサノールで処理することにより、化合物148を合成した。
LCMS (ESI) 356 (M + H).
1HNMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.06 - 1.35 (m, 8 H) 1.45 - 1.95 (m, 8 H) 3.10 (m, 1 H) 3.58 (br. s., 2 H) 3.95 (br. s., 1 H) 4.49 (br. s., 1 H) 6.84 (s, 1 H) 6.85 - 6.93 (m, 1 H) 8.29 (s, 1 H) 8.61 (br. s., 1 H).
【0413】
実施例149
化合物149の合成
【化249】
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ステップ1:A. Sarkar et al. (JOC, 2011, 76, 7132−7140)の方法に従い、化合物59を、Boc保護する。
ステップ2:Boc保護された化合物59を、CO
2(1気圧)の下、DMI中の5mol% NiCl
2(Ph
3)
2、0.1eqトリフェニルホスフィン、3eq Mn、0.1eqヨウ化テトラエチルアンモニウムで、25℃で20時間処理して、ハロゲン化アリール誘導体をカルボン酸に変換する。
ステップ3:ステップ2からのカルボン酸を、標準的な条件を用いて、対応する酸塩化物に変換する。
ステップ4:ステップ3からの酸塩化物を、Nメチルピペラジンと反応させて、対応するアミドを生成する。
ステップ5:ステップ4からのアミドを、ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸を用いて脱保護して、ターゲット化合物を生成する。
化合物149を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン−メタノール勾配で溶出させて、精製して、化合物149を提供する。
化合物119〜149のそれぞれ及び様々なR
8、R
1及びZの定義を含む対応する各化合物は、水素化ナトリウム及びハロゲン化アルキル又は他のハロゲン化物と反応してもよく、これにより、化合物120の合成に対して上記したように、アミンによる反応物への前に所望のR置換を挿入して、式I、II、III、IV又はVの所望の製品を生成させてもよい。
【0414】
実施例150
CDK4/6阻害インビトロアッセイ
ここに開示される化合物を選択して、Nanosyn(米国カリフォルニア州サンタクララ)によって、CDK4/cyclinD1、CDK6/CycD3 CDK2/CycA及びCDK2/cyclinEキナーゼアッセイの試験を行い、これらのCDKに対するそれらの抑制性効果を決定した。マイクロ流体キナーゼ検出技術(Caliper Assay Platform)を用いて、アッセイを実行した。singlicateの12点ドーズ反応フォーマットで、ATPに対してKmで化合物の試験を行った。全てのアッセイで用いたホスホアクセプタ基体ペプチド濃度は、1μMであり、全てのアッセイに対する参照化合物として、スタウロスポリンを用いた。
【0415】
各アッセイの規定のは、下記のように以下の通りである:
CDK2/CyclinA:酵素濃度:0.2nM;ATP濃度:50μM;インキュベーション時間:3時間
CDK2/cyclinE:酵素濃度:0.28nM;ATP濃度:100μM;インキュベーション時間:1時間
CDK4/CyclinD1:酵素濃度:1nM;ATP濃度:200μM;インキュベーション時間:10時間
CDK6/CyclinD3:酵素濃度:1nM;ATP濃度:300μM;インキュベーション時間:3時間。
CDK4/CycD1、CDK2/CycE、CDK2/CycAに関して表1の化合物に対する抑制性IC
50値、ならびに、倍選択性が、表2に示される。
【0416】
【表2】
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【0417】
さらにそのキナーゼ活性のキャラクテリゼーションを行うため、DiscoveRxのKINOMEscan(商標)プロフィリングサービスを用いて、456(395の非変異体)のキナーゼに対して、化合物Tをスクリーニングした。1000nM(Cdk4のIC
50に対して>1000倍)の単一濃度を用いて、化合物をスクリーニングした。このスクリーニングの結果から、Cdk4に対する高い能力及び対Cdk2の高い選択性が確認された。さらに、kinomeプロフィリングにより、試験された他のキナーゼと比較して、化合物Tは、Cdk4及びCdk6に対する選択性が比較的高かったことが、示された。
【0418】
具体的に、抑制性の閾値として65 %、90 %又は99 %を用いた場合、化合物Tは、395の非変異体キナーゼのうち、92(23.3 %)、31(7.8 %)又は6(1.5 %)を、それぞれ抑制した。CDK4キナーゼ活性に加えて、いくつかの化合物は、CDK6キナーゼ活性に対しても試験された。CDK6/CycD3キナーゼアッセイの結果を、CDK4/cyclinD1、CDK2/CycA及びCDK2/cyclinEキナーゼアッセイとともに、PD0332991(参照)及び化合物T、Q、GG及びUに対して、表3に示した。CDK4/cyclinD1に対する10nM及びCDK12/cyclinEに対する10uMののIC
50は、PD0332991に対してあらかじめ発表されたレポートと、良く合致する(Fry et al. Molecular Cancer Therapeutics (2004) 3(11)1427−1437; Toogood et al. Journal of Medicinal Chemistry (2005) 48, 2388−2406)。化合物T、Q、GG及びUは、参照化合物(PD0332991)に関して、より有能(IC
50が低い)であり、そして、参照化合物に対して、より高い倍選択性(CDK2/CycEのIC
50を、CDK4/CycD1のIC
50で除す)を示す。
【0419】
【表3】
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【0420】
実施例151
G1期停止(細胞G1及びS期)アッセイ
様々な処理の後の細胞サイクルの様々な段階における細胞画分の決定のために、HS68細胞(ヒト皮膚繊維芽細胞系統(Rbポジティブな))を、プロピジウムヨウ化物染色液で染色し、Dako Cyan Flow Cytometerで実行した。G0−G1DNA細胞サイクルの細胞の画分対S期DNA細胞サイクルの画分を、FlowJo7.2.2分析により測定した。表1にリストされる化合物を、細胞サイクルのG1期でHS68細胞を停止する能力に関して、試験した。細胞G1期停止アッセイの結果から、HS68細胞のG1期停止のために必要な抑制性EC
50値の範囲は、22nM〜1500nMであった(表4の「細胞G1期停止EC
50」というタイトルの欄を参照)。
【0421】
実施例152
Cdk4/6依存的細胞における化合物Tによる細胞サイクル進行の停止
完全なG1期停止を誘発するCdk4/6阻害剤の能力を試験するため、2つのCdk4/6依存的細胞系統(tHS68及びWM2664;Rb−ポジティブ)及び1つのCdk4/6−非依存的細胞系統(A2058; Rb−ネガティブ)からなる細胞ベースのスクリーニング方法を用いた。表面被覆の24時間後、用量依存的方法で、各細胞系統を化合物Tで24時間処理した。
実験の末尾で、細胞を採取し、固定し、そして、488nmのライトで励起されると強く赤い蛍光を発する(最大発光637nm)プロピジウムヨウ化物(DNAインターカレータ)で染色した。サンプルを、Dako Cyan Flow Cytometerで実行し、そして、>10,000イベントを各サンプルに対して収集した。TreeStar社によって開発されたFlowJo2.2ソフトウェアを用いて、データを分析した。
【0422】
図2Bは、tHS68細胞(CDK4/6依存的細胞系統)の数対細胞のDNA含有率(プロピジウム沃化物によって計測される)のグラフである。細胞をDMSOで24時間処理し、細胞サイクル分布のために採取し分析した。
図2Cは、WM2664細胞(CDK4/6依存的細胞系統)の数対細胞のDNA含有率(プロピジウム沃化物によって計測される)のグラフである。細胞をDMSOで24時間処理し、細胞サイクル分布のために採取し分析した。
図2Dは、A2058細胞(CDK4/6から独立した細胞系統)の数対細胞のDNA含有率(プロピジウム沃化物によって計測される)のグラフである。細胞をDMSOで24時間処理し、細胞サイクル分布のために採取し分析した。
図2Eは、化合物Tによる処理後の、tHS68細胞(CDK4/6依存的細胞系統)の数対細胞のDNA含有率(プロピジウム沃化物によって計測される)のグラフである。細胞は、化合物T(300nM)で24時間処理され、細胞サイクル分布のために採取し分析した。実施例152に記載されるように、化合物TによるtHS68細胞の処置は、S期ピーク(矢印によって示される)の損失を与える。
図2Fは、化合物Tによる処理後の、WM2664細胞(CDK4/6依存的細胞系統)の数対細胞のDNA含有率(プロピジウム沃化物によって計測される)のグラフである。細胞は、化合物T(300nM)で24時間処理され、細胞サイクル分布のために採取し分析した。実施例152に記載されるように、化合物TによるWM2664細胞の処置は、S期ピーク(矢印によって示される)の損失を与える。
図2Gは、化合物Tによる処理後の、A2058細胞(CDK4/6から独立した細胞系統)の数対細胞のDNA含有率(プロピジウム沃化物によって計測される)のグラフである。細胞は、化合物T(300nM)で24時間処理され、細胞サイクル分布のために採取し分析した。実施例152に記載されるように、化合物TによるA2058細胞の処置は、S期ピーク(矢印によって示される)の損失を与えない。
【0423】
実施例153
化合物TがRBのリン酸化を抑制する
Cdk4/6−サイクリンD錯体は、DNA細胞サイクルのG1からS期まで進行のために必須である。この錯体は、網膜芽細胞腫腫瘍サプレッサタンパク質(Rb)をリン酸化する。Cdk4/6阻害のRbリン酸化(pRb)への影響を実証するため、化合物Tは、3つの細胞系統、すなわち2つのCdk4/6依存的(tHS68、WM2664; Rb−ポジティブ)及び1つのCdk4/6非依存的(A2058; Rb−ネガティブ)、に曝露された。シーディングの24時間後、細胞は、4、8、16及び24時間、300nM終濃度で、化合物Tで処理された。サンプルは溶解され、タンパク質はウェスタンブロット解析によってアッセイされた。Rbリン酸化は、Cdk4/6−サイクリンD錯体、Ser780及びSer807/811によってターゲットにされる2つのサイトで、種特異抗体を用いて計測された。結果によれば、化合物Tは、16時間のポスト曝露によってRb依存的細胞系統におけるRbリン酸化をブロックする一方で、Rb−非依存的細胞(
図3)に対する効果を有していないということが、実証される。
【0424】
実施例154
小細胞肺癌(SCLC)細胞がCDK4/6阻害物質耐性を示す
網膜芽細胞腫(RB)腫瘍サプレッサは、主要なネガティブ細胞サイクル調節因子であり、これは全てのヒト癌の約11 %で不活化される。RBの官能性損失は、小細胞肺癌(SCLC)発現における絶対的なイベントである。RBコンピテント腫瘍において、活性Cdk2/4/6は、RB(及び関連したファミリーメンバー)をリン酸化し、かつ不活化することにより、G1期からS期への段階横断を促進する。反対に、RB欠失又は失活を含む癌は、細胞サイクル進行のためにCdk4/6活性を必要としない。RBの失活がSCLC発現における絶対的なイベントであるので、この腫瘍タイプは、高いCdk4/6阻害剤耐性を示し、SCLCに用いられる等のDNA損傷化学療法剤によるCdk4/6阻害剤の同時投与は、この薬剤の効能を拮抗してはならない。
【0425】
いくつかの化合物(PD0332991、化合物GG及び化合物T)は、RBの既知の遺伝子が損失したSCLC細胞系統のパネルの中で、細胞増殖をブロックするそれらの能力に関してに試験された。SCLC細胞は、DMSO又は指示されたCdk4/6阻害剤で24時間処理された。増殖に対するCdk4/6阻害の効果は、EdU取込みによって計測された。RB−無傷Cdk4/6依存的細胞系統(WM2664又はtHS68)及びRB−ネガティブSCLC細胞系統(H69、H82、H209、H345、NCI417又はSHP 77)のパネルが、様々なCDK4/6阻害物質による成長阻害について分析された。
【0426】
図4に示すように、Rb−ネガティブSCLC細胞は、Cdk4/6阻害耐性を示す。
図4Aでは、PD0332991は、Rb−ポジティブ細胞系統(WM2664)を抑制するものの、Rbネガティブ小細胞肺癌細胞系統(H345、H69、H209、SHP−77、NCI417及びH82)の成長に影響を及ぼさない。
図4Bでは、化合物GGは、Rb−ポジティブ細胞系統(tHS68)を抑制するものの、Rbネガティブ細胞系統(H345、H69、SHP−77及びH82)の成長に影響を及ぼさない。
図4Cでは、化合物Tは、Rb−ポジティブ細胞系統(tHS68)を抑制するものの、Rbネガティブ細胞系統(H69、SHP−77及びH209)の成長に影響を及ぼさない。この分析では、RB−ヌルSCLC細胞系統は、Cdk4/6阻害耐性を示したことが実証され、何故なら、化合物T及び化合物GGを含む試験した全てのCdk4/6阻害剤による処理において、S期の細胞のパーセントに変化はないことが確認された一方で、各実験におけるRb成熟細胞系統がCdk4/6阻害に敏感であり、ほとんどの細胞が処理後24時間S期に残っていなかったからである。
【0427】
実施例155
Rbネガティブ癌細胞は、CDK4/6阻害物質耐性を示す
以下のRb−ネガティブ癌細胞系統:H69(ヒト小細胞肺癌 ― Rb−ネガティブ)細胞又はA2058(ヒト転移黒色腫細胞 ― Rb−ネガティブ)を用いて、細胞増殖アッセイを実した。これらの細胞を、Coster社(米国マサチューセッツ州テュークスバリー)3093号、96ウェル組織培養処理白壁/透明底板、に播種した。細胞を、10uM〜1nMの9点ドーズ応答希釈物系列として、表1の化合物で処理した。細胞を化合物に曝露し、その後、製造者の推奨に従い、示される通り、4日後(H69)又は6日後(A2058)に、CellTiter−Glo(商標)発光細胞生存率測定を用いて細胞生存能力を決定した。プレートを、BioTek社(バーモント州Winooski)のSyngergy2マルチモードプレートリーダで読み込んだ。可変モル濃度から相対発光量(RLU)をプロットし、Graphpad社の(カリフォルニア州LaJolla)プリズム5統計ソフトウェアを用いてデータを分析し、各化合物についてEC
50を決定した。
【0428】
ここに開示される化合物を選択して、小細胞肺癌細胞系統(H69)、及びヒト転移性メラノーマ細胞ライン(A2058)、2つのRb欠損(Rb−ネガティブ)細胞系統に対して評価した。これらの細胞阻害アッセイの結果を、表4に示す。H69小細胞肺癌細胞の阻害のために必要な抑制性EC
50値の範囲は、2040nM〜>3000nMであった。A2058悪性黒色腫細胞増殖の阻害のために必要な抑制性EC
50値の範囲は、1313nM〜>3000nMであった。Rb−ポジティブ細胞系統上で予測される大きな阻害と対照的に、
試験された化合物は、小細胞肺癌又は黒色腫細胞の増殖を抑制することに対して大変有効というわけではなかったことが、見出された。
【0429】
【表4】
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【0430】
実施例156
HSPC成長抑制の研究
HSPCs上のPD0332991の効果を、前もって実証した。
図5は、マウスHSPC及び脊髄前駆細胞のEdU取込みを示し、Roberts et al. Multiple Roles of Cyclin−Dependent Kinase 4/6 Inhibitors in Cancer Therapy. JCNI 2012;104(6):476−487で報告されるように、経口薬強制飼養による150mg/kgのPD0332991の単一ドーズの後、骨髄停止に関して過渡的CDK4/6阻害の時間効果を評価する。
図5から分かるように、PD0332991の単一経口薬ドーズにより、36時間を超えてHSPC(LKS+)及び脊髄前駆細胞(LKS−)の低下が維持された。経口薬ドーズ後48時間経過前に、HSPC及び脊髄前駆細胞は、ベースライン細胞分割に戻っている。
【0431】
実施例157
EdU取込み及びフローサイトメトリー分析法を用いて評価される骨髄増殖
HSPC増殖実験のため、若い成熟した雌のFVB/Nマウスを、経口強制飼養により、化合物T、化合物Q、化合物GG又はPD0332991で示される単一ドーズで処理した。その後、指示時間(化合物投与後の0、12、24、36又は48時間)にマウスを解剖し、前述のとおり(Johnson et al. J. Clin. Invest. (2010) 120(7), 2528−2536)、骨髄を採取した(時点当たりのマウス数n = 3)。骨髄採取の4時間前に、マウスを、腹こう内投与(インビトロジェン)により、100μgのEdUで処理した。骨髄単核細胞を採取し、前記の方法を用いて免疫表現型を特定し、その後、EdU陽性細胞パーセンテージを決定した(Johnson et al. J. Clin. Invest. (2010) 120(7), 2528−2536)。手短に言えば、HSPCsは、系統マーカー(Lin−)、Sca1(S+)及びc−Kit(K+)の発現によって特定された。
【0432】
マウスの分析により、化合物T、化合物Q及び化合物GGが、骨髄幹細胞(HSPC)(
図6)のドーズ依存的、過渡滴及び可逆的G1期停止を実証したことが決定された。グループ当たり6匹のマウスに対し、150mg/kgの化合物T、化合物Q、化合物GG又はビヒクルのみ、を経口強制飼養によって投薬した。4時間前に動物を解剖して骨髄を採取し、マウスを、腹こう内投与によってEdU100μgで処理した。グループ当たり3匹のマウスを12時間で解剖し、グループ当たり残りの3匹の動物を24時間で解剖した。結果は、コントロールと比較した12又は24時間の時点での処理した動物に対するEdU陽性細胞の比として、
図6Aに示す。
化合物T及びGGは、12時間でEdU取込みが低下し、それは24時間に正常に戻り始めていたことを、実証した。また、化合物Qでは、12時間で若干低下し、化合物Qの経口薬生体有用性が低いという事実にもかかわらず24時間でベースラインに戻り始めたことを実証した。
【0433】
追実験は、化合物Tで完了され、化合物処理のドーズ応答及びより長い期間を検討した。化合物Tは、経口強制飼養によって50、100又は150mg/kgでドーズされ、骨髄へのEdU取込みは、上記のように12及び24時間で決定された。代替的には、化合物Tは150mg/kgで経口強制飼養によってドーズされ、骨髄へのEdU取込みは12、24、36及び48時間で決定された。
図6Bおよび5Cから分かるように、また、細胞ウォッシュアウト実験と同様に、多数のドーズの経口強制飼養後24時間でのEdU取込みにより測定されたように、骨髄細胞、及び特にHSPCsは正常細胞分裂に戻っていた。
図6C中の化合物Tの150mg/kgの経口薬ドーズは、24及び36時間で細胞は依然分裂せず(EdU取込みが低かったと測定された)48時間でようやくに正常値に戻った
図5に示されるPD0332991の同じドーズの結果と、直接比較できる。
【0434】
実施例158
化合物T及びPD0332991を比較したHSPC成長抑制研究
図7は、PD0332991(三角)又は化合物T(逆三角)で処理されるマウスのEdU陽性HSPC細胞のパーセンテージの、化合物の投与(時間)後の時間に対するグラフである。両方の化合物は、経口強制飼養によって150mg/kgで投与された。骨髄採取の1時間の前、EdUを腹腔内に注入し、サイクリング細胞を標識した。骨髄は、化合物処理の後12、24、36及び48時間で採取し、EdU陽性HSPC細胞のパーセンテージを各時点で決定した。
【0435】
図7で理解されるように、PD0332991の単一経口薬ドーズにより、36時間を超えて、HSPCsの低下が維持された。対照的に、化合物Tの単一経口薬ドーズでは、12時間でHSPC増殖が当初低下したが、HSPCsの増殖は、化合物Tのドーズの後、24時間で再開した。
【0436】
実施例159
細胞ウォッシュアウト実験
HS68細胞は、10 %のウシ胎児血清、100U/mlのペニシリン/ストレプトマイシン及び記載される1x Glutamax(インビトロジェン)を含んだDMEM中で、1日目に60mmのディッシュ中40,000の細胞/ウェルで播種された(Brookes et al. EMBO J, 21(12)2936−2945 (2002) and Ruas et al. Mol Cell Biol, 27(12)4273−4282 (2007))。
シーディング24時間後、細胞は、化合物T、化合物Q、化合物GG、化合物U、PD0332991、又はDMSOビヒクル単独で、これら試験化合物の終濃度300nMで、処理された。3日目に、1セットの処理細胞試料を、三組(0時間のサンプル)で採取した。残留細胞をPBS−CMF中で2回洗浄し、試験化合物が無い培養基に戻された。サンプルのセットは、24、40及び48時間に、三組で採取された。
【0437】
代替的には、同じ実験を、米国菌培養収集所(ATCC、バージニア州マナサス)から得られる通常の腎近位尿細管上皮細胞(Rb−ポジティブ)を用いて、行った。細胞は、、37℃加湿インキュベーター内での腎臓上皮細胞成長キット(ATCC)を追加した腎臓上皮細胞基底培地(ATCC)により、37℃のインキュベーター内で5 %CO2加湿空気中培養された。
【0438】
細胞を採取し、サンプルを、プロピジウムヨウ化物染色液で染色し、サンプルはDako Cyan Flow Cytometerで実行された。
G0−G1DNA細胞サイクルの細胞の画分対S期DNA細胞サイクルの画分を、FlowJo7.2.2分析により測定した。
【0439】
図8は、細胞ウォッシュアウト実験を示し、本発明の阻害剤化合物が、異なる細胞型において、短期かつ過渡的なG1期停止効果を有することを、実証した。ヒト繊維芽細胞細胞(Rb−ポジティブ)(
図8A及び8b)又はヒト腎近位尿細管上皮細胞(Rb−ポジティブ)(
図8C及び8D)について、化合物T、Q、GG及びUを、PD0332991と比較し、化合物のウォッシュアウト後の細胞サイクルに対する効果を、24、36、40及び48時間で決定した。
【0440】
図8に示すように、そして、
図5で示す生体内の結果と同様に、PD0332991では、細胞が通常のベースライン細胞分裂に戻るためには、ウォッシュアウト後48時間以上を必要とした。これは、
図8A及び
図8Bで認められ、G0−G1画分又は細胞分裂のS期のそれぞれに対して、DMSOコントロールに対する等価な値が得られた。対照的に、本発明の化合物で処理されたHS68細胞は、わずか24時間又は40時間で、通常のベースライン細胞分裂に戻り、これらの同じ時点におけるPD0332991とは異なっていた。また、ヒト腎近位尿細管上皮細胞を用いた結果(
図8C及び8D)では、PD0332991処理した細胞は、化合物T、Q、GG又はUで処理された細胞と比較して、細胞分裂のベースラインレベルに戻るためには著しく長い時間を要したことが示された。
【0441】
実施例160
本発明のCDK4/6阻害物質化合物の薬物動態及び薬力学的特性は、良好な薬物動態及び薬力学的特性であることが、実証される。化合物T、Q、GG及びUは、経口強制飼養によって30mg/kgで、又は静脈内注射により10mg/kgで、マウスにドーズされた。血液サンプルを、ドーズ後0、0.25、0.5、1.0、2.0、4.0及び8.0時間で取得し、化合物T、Q、GG又はUの血漿濃度を、HPLCによって決定した。化合物T、GG及びUが、表5で示すように優れた経口薬物動態及び薬力学的特性を有することが、実証された。これは、経口生体有用性(F(%))が52 %〜80 %と非常に高いこと、及び、経口薬投与後のプラズマ半減期が3〜5時間であることを含む。化合物T、Q、GG及びUは、静脈内投与によって供給された場合に、優れた薬物動態及び薬力学的特性を有することが実証された。全ての4つのcopoundsのための代表的なIV及び経口薬PKカーブは、
図9に示される。
【0442】
【表5】
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【0443】
実施例161
代謝安定性
化合物Tの代謝安定性を、PD0332991と比較し、ヒト、犬、ネズミ、猿及びマウス肝ミクロソームで決定した。ヒト、マウス及び犬肝ミクロソームは、Xenotech社から購入し、スピローグ−ドーリーネズミ肝ミクロソームを、Absorption Systemsにより調製した。0.5mg/mlの肝ミクロソーム、100mMのリン酸カリウム、pH7.4、5mMのマグネシウムクロリド、及び1μMのテスト化合物を含む反応物混合物を調製した。テスト化合物を、1uM終濃度で、反応物混合物に加えた。反応物混合物(共同因子なし)の均等量を、37℃で3分間水浴を振盪して培養した。コントロール化合物、テストステロン、を、別々の反応物中で、テスト化合物と同時に行った。共同因子(NADPH)の添加により、反応を開始し、その後、混合物を、37℃で振盪中の水浴中で培養した。テスト化合物に対しては0、10、20、30及び60分、テストステロンに対しては0、10、30及び60分で、均等量(100μL)を回収した。テスト化合物サンプルを、内部標準を含む氷冷アセトニトリル100μLと直ちに混合し、反応を終了させた。テストステロンサンプルは、0.1 %の蟻酸及び内部標準を含む800μLの氷冷50/50アセトニトリル/dH2Oと直ちに混合し、反応を終了させた。サンプルは、確認されたLC-MS/MS方法を用いてアッセイされた。Orbitrap高分解能質量分析計を用いてテスト化合物サンプルを分析し、ペアレント試験化合物の消失を定量化するとともに、代謝生成物の出現を検出した。内部標準に対するピーク面積応答割当量(PARR)を、時間0におけるPARRと比較し、テスト化合物のパーセンテージ又はその時点で残っているポジティブコントロールを決定した。GraphPadソフトウェアを用いて半減期を計算し、単一相指数関数減衰方程式に当てはめた。
【0444】
半減期を、t1/2 = 0.693kのベースで計算し、式中、kは、インキュベーション時間に対する残留する自然対数パーセンテージの勾配プロットに基づく排出速度定数である。計算された半減期が実験の所要時間より長かったとき、半減期は>最も長いインキュベーション時間、と表現された。計算された半減期は、括弧内にもリストされる。計算された半減期が>2xの場合は、実験の所要時間、半減期は報告されなかった。細胞増殖のタイムリーな再開は、組織修復のために必要であり、したがって、あまりに長い期間の停止は、HSPCs等の正常細胞に好ましくない。その停止持続時間に影響するCDK4/6阻害物質の特性は、その薬物動態(PK)及び酵素の半減期である。一旦開始されれば、循環する化合物が抑制性レベルにとどまる限り、及び、化合物が酵素に係わる限り、G1期停止は生体内で維持される。PD032991は、たとえば、全PK半減期が長く、酵素オフ速度が非常に低速である。ヒトでは、PD0332991は、PK半減期は27時間と示される(Schwartz,GK et al.(2011)BJC,104:1862−1868を参照)。ヒトでは、PD0332991の単一投与は、約1週間続いたHSPCの細胞サイクル進行を停止させる。これは、化合物(5半減期×27時間の半減期)が消失するために6日かかること、ならびに、酵素のCDK4/6機能の阻害に付加的に1.5〜2日がかかることを反映している。この計算は、通常の骨髄機能が戻るためには合計7+日を要し、その間、新しい血液の生成が低下することを示唆する。これらの観察は、診療室レベルでPD0332991に認められる深刻な顆粒球減少を説明することができる。
【0445】
追実験は、化合物T及びPD0332991で完了され、ヒト、犬、ネズミ、猿及びマウス肝ミクロソームの代謝安定性(半減期)を比較した。
図10で示すように、肝ミクロソーム中の化合物の安定性を、種を横断して分析れば、化合物Tの決定できる半減期は、PD0332991について報告されたそれらと比較して、各種についてより短期である。さらに、上記及び
図8中で説明されるように、PD0332991はまた、酵素の半減期が長期であるように思われ、これは、ヒト細胞中に、はっきりした細胞サイクル進行の停止の発生によって明示され、化合物が細胞培養株培地から除去された後(すなわち、インビトロウォッシュアウト実験で)でさえ、40時間以上続いた。
図8にさらに示されるように、ここに記載される化合物を培養基から除去すれば、増殖が迅速な再開し、これは高い酵素オフ速度と一致する。
図5、6C及び7に示すように、酵素のオフ速度のこれらの差は、薬力学的(PD)効果の著しい差につながる。示されるように、PD0332991の単一経口薬ドーズは、ネズミ骨髄中の造血幹細胞及び前駆細胞(HSPCs)の36+時間成長停止を生じさせ、これは、マウスにおけるPD0332991の6時間のPK半減期で説明したものよりも長い。対照的に、化合物Tの効果は非常に短期であり、細胞サイクルへの迅速な復帰を与え、HSPC増殖の鋭いインヴィヴォコントロールを提供する。
【0446】
実施例162
化合物Tは、化学療法剤誘発性細胞死、DNA損傷及びカスパーゼ活性化を予防する
化合物T処理によって誘発される薬理学的休止が、異なる作用機構を伴う化学療法剤への耐性を提供することを実証するため、テロメリヒト2倍体繊維芽細胞を用いて生体外モデルを開発した(tHDFs;ヒトテロメラーゼの発現で不死化されるヒト包皮繊維芽細胞系統)。Cdk4/6阻害剤による処理後のそれらの完全なG1期停止によって実証されるように、これらの細胞は、増殖に対するCdk4/6−依存性が高い(Roberts PJ, et al. Multiple Roles of Cyclin−Dependent Kinase 4/6 Inhibitors in Cancer Therapy. J Natl Cancer Inst 2012;Mar 21;104(6): 476−87参照)。細胞生残性は、Cell TiterGloアッセイにより、製造者の推奨に従って決定された。γ−H2AX及びカスパーゼ3/7アッセイの両方に対して、細胞をプレートに入れ、24時間付着させた。その後細胞を、化合物T(指示濃度で)で、又はビヒクルコントロールで、16時間処理し、その間、指示の化学療法剤を、前処理された細胞に加えた。γ−H2AXに対し、化学療法剤曝露の8時間後に、分析のために細胞を採取した。γ−H2AXアッセイに対し、細胞を固定し、透過処理し、そしてγ−H2AXフローキット(Millipore)に従って抗−γ−H2AXで染色され、フローサイトメトリーによって定量化した。TreeStar社によって開発されたFlowJo2.2ソフトウェアを用いて、データを分析した。インビトロカスパーゼ3/7アッセイのために、細胞は、化学療法剤処理後24時間で採取された。カスパーゼ3/7活性化は、Caspase−Glo(商標)3/7Assay System(Promega)を用いて、製造者の推奨に従い、測定された。
【0447】
図11で示すように、化合物Tは、カルボプラチン及びエトポシド誘発性細胞死からの選択的保護を提供する。エトポシドの存在下(5μM;
図11A)又はカルボプラチンの存在下(100μM;
図11B)で、tHS68ヒト繊維芽細胞を高濃度の化合物Tで処理すれば、Cell TiterGloで測定したように、用量依存的細胞生残性が選択的に誘発される。数種のDNA損傷剤(例えば、カルボプラチン、ドキソルビシン、エトポシド、カンプトセシン)又は細胞分裂阻止性物質(パクリタキセル)による処理の前に、化合物Tによる処理を行えば、γ−H2AX形成(
図12A)によって計測されるDNA損傷は弱くなった。
【0448】
さらに、カルボプラチン、ドキソルビシン、エトポシド、カンプトセシン及びパクリタキセルへの曝露への前に、tHDF細胞を化合物Tで処理すれば、ドーズ依存性方法(
図12B)中のカスパーゼ3/7活性化に激しい減少を引き起こした。これらのデータは、Cdk4/6阻害によって誘導されるG1期の過渡的細胞サイクル進行の停止が、Cdk4/6−感受性細胞における骨髄抑制に関係した、一般的に用いられる様々な細胞毒化学療法剤の毒性を低減することを示している。
【0449】
実施例163
化合物Tは、造血幹細胞及び/又は前駆細胞(HSPCs)の増殖を抑制する
異なるマウス造血細胞の増殖に関して、化合物T処理の効果を特徴づけるため、8週間目の雌のC57Bl/6マウスに対して、ビヒクル単独の単一ドーズ(20 %Solutol)又は化合物T(150mg/kg)を、経口強制飼養で与えた。10時間後、全てのマウスに、100mcgEdU(5−エチニル−2’−デオキシウリジン)を単一腹腔内注入で与えて、細胞サイクルのS期細胞を標識した。全ての処理したマウスを、EdU注入の2時間後に安楽死させ、骨髄細胞を採取し、EdU取込みのフローサイトメトリー解析のための処理を行った(
図13)。
【0450】
図13は、処理なし、EdU処理のみ、又はEdUプラス化合物T処理の各細胞に対して、EdU取込みによって計測した、WBM(全体骨髄;上)及びHSPCs(造血幹細胞及び前駆細胞; LSK;下)における増殖の代表的な等高線プロットを示す。化合物Tは、全骨髄及び造血幹細胞及び前駆細胞の増殖を低減することが、見出された。
【0451】
ビヒクル処理したマウスと比較して、化合物T処理されたマウスは、分析される全ての造血系統中、著しく少ないEdUポジティブ(EdU
+)細胞を示した。S期へのエントリーが低下しているため、EdU
+細胞頻度の低下が最も期待でき、そしてそれは化合物TがCdk4/6活性を強力に抑制するという事実と、一致している。全体として、化合物T処理は、非分画全骨髄細胞(
図13及び
図14を参照)におけるEdU
+細胞頻度の〜70%低下を引き起こす。造血幹細胞及び前駆細胞(HSPC)において、化合物Tによる処理は、全体の造血系統階層中最初の細胞である造血幹細胞(HSC、74 %の阻害)に加えて、多能性前駆細胞(MPP、90 %の阻害)、HSCsのすぐ次の後代(
図14A)で、細胞サイクル進行の能力の停止を引き起こす。
【0452】
図14Bに示すように、系統分化階層のさらに下では、系統制限脊髄(CMP、GMP及びMEP)及びリンパ様前駆細胞(CLP)の増殖が、化合物Tによって著しく抑制され、EdU
+細胞頻度が76〜92 %も低下したことを示した。
【0453】
実施例164
化合物Tは、分化した造血細胞の増殖を抑制する
上記の実施例Xで議論され
図13及び14に示されたと同じ実験的なプロトコルを使用して、分化した造血細胞の増殖に対する化合物Tの効果を調査した。分化した造血細胞に対して化合物Tで得られた効果は、HSPCsに認められるよりも、可変的であった。T及びB細胞前駆細胞が化合物Tに非常に敏感(それぞれEdU+細胞頻度で>99 %及び>80 %の低下)であるが、分化した骨髄赤血球細胞の増殖は、より高い化合物T耐性を示し、Mac1
+G1
+骨髄性細胞では、EdU
+細胞頻度で46 %の低下を示し、Ter119
+赤芽細胞では、EdU
+細胞頻度で58 %の低下を示す(
図15)。纏めると、これらのデータは、全ての造血細胞が化合物T誘発性細胞サイクル進行の停止に敏感であるものの、細胞系統が異なると、その阻害の程度も異なり、細胞増殖に対する化合物Tの影響は、骨髄性細胞は他の細胞系統で認められるよりも小さいことを、示唆している。
【0454】
実施例165
化合物GGは、骨髄前駆細胞を保護する
骨髄中のカルボプラチン誘発性細胞毒性に対する化合物GGの過渡的CDK4/6阻害に対する影響を評価するため、FVB/nマウス(グループ当たりn=3)は、ビヒクルコントロール、腹こう内投与による90mg/kgのカルボプラチン、又は経口強制飼養による150mg/kgの化合物GG、プラス、腹こう内投与による90mg/kgのカルボプラチンで、それぞれ処理された。処理の24時間後、骨髄を採取し、上記で説明したように、サイクリング骨髄前駆細胞のパーセンテージが、EdU取込みによって計測された。
図16に示すように、カルボプラチン投与と同時に、化合物GGを投与すれば、骨髄前駆細胞の大きな保護が与えられる。対照動物でのEdU取込みを規格化して100 %とし、カルボプラチン処理した動物又はカルボプラチンからの骨髄と、化合物GG処理した動物からの骨髄とで、骨髄に対するEdU取込みを比較した。
【0455】
実施例166
化合物Tは、5FU誘発性骨髄抑制を低減する
化学療法剤誘発性骨髄抑制を調節する化合物Tの能力を決定するため、十分に特徴づけられた単一ドーズ5‐フルオロウラシル(5FU)療法は、マウスでは骨髄抑制は高いことが知られており、これが利用された。
FVB/n雌マウスは、ビヒクル又は化合物T150mg/kgが単一経口薬ドーズで与えられ、続いて30分後、150mg/kgの5FUの単一腹腔内ドーズがなされた。
全血球数の計数を6日目に開始し、2日おきに計数した。
【0456】
化合物Tの同時投与は、5−FU誘発性骨髄抑制からの全ての造血系統の回復に明らかに影響を与えた。
図17は、5FU投与へ前化合物T又はビヒクルコントロールで処理されたマウスにおける、異なる血球タイプの回復の時間経過を実証する。試験される各造血細胞系統(全血球、好中球、リンパ球、血小板及び赤血球)において、化合物Tは、5FUで処理された細胞のみ、さらなる迅速な回復を提供したことが、決定された。これらのデータは、化合物T処理は、おそらくHSPCsにおける5FU誘発性DNA損傷を低減し、化学療法剤後に、促進血球値の回復に至ることを示す。
【0457】
図18は、上記に説明され
図17に示される骨髄抑制研究の14日目からのデータを示す。
全血液細胞数が、14日目に分析された。
図18は、白血球(
図18A)、好中球(
図18B)、リンパ球(
図18C)、赤血球(
図18D)、及び血小板(
図18E)のそれぞれの結果を示す。
全ての場合で、化合物Tは、5FUと共に投与される場合は、5FU処理単独での骨髄抑制効果と比較して、14日目に、各細胞型に大きな保護を与えた。
【0458】
実施例167
化合物Tは、5FU処理の反復サイクルを通して、5FU誘発性骨髄抑制を低減する
化学療法剤誘発性骨髄抑制を調節する化合物Tの能力を決定するため、十分に特徴づけられた5‐フルオロウラシル(5FU)療法はマウスの骨髄抑制が高いことを知られており、これが利用された。8週間目の雌のC57Bl/6のマウスに対して、ビヒクル(20 %のSolutol)又は化合物T150mg/kgの単一経口薬ドーズが与えられ、続いて30分後に、腹腔内ドーズによって150mg/kgの5FUのてが与えられた。これは、21日ごとに3サイクル繰り返された。血液サンプルは、サイクル1〜3の10日目に、血液学分析のために取り出された。
【0459】
化合物Tの同時投与により、第3のサイクル(
図19)ならびに他のサイクル(データは示されない)の10日目の骨髄抑制が低減した。上記に記載される単一ドーズの研究に従い、これらのデータは、化合物T処理は、おそらくHSPCsにおける5FU誘発性DNA損傷を低減し、改良された造血血球数に至ることを、示している。
【0460】
実施例168
ヒト腎近位尿細管細胞の中にDNA細胞サイクル分析
非造血細胞中で完全なG1期停止を誘発するCdk4/6阻害剤の能力を試験するため、ヒト腎近位尿細管細胞におけるG1期停止が検討された。用量依存的方法により、細胞を化合物Tで24時間処理した。実験の末尾で、細胞を採取し、固定し、そして、488nmのライトで励起されると強く赤い蛍光を発する(最大発光637nm)プロピジウムヨウ化物(DNAインターカレータ)で染色した。サンプルを、Dako Cyan Flow Cytometerで実行した。TreeStar社によって開発されたFlowJo2.2ソフトウェアを用いて、データを分析した。アッセイは、三本行い、そして、エラーバーは検出不能であった。
図20に認められるように、化合物Tは、ヒト腎近位尿細管細胞に強くG1細胞サイクル進行の停止を誘発したが、これは、化合物Tの量を増やして処理した場合に、ほとんど全ての細胞がG0−G1期であると見出されたからである。
【0461】
実施例169
化合物Tは、腎近位尿細管上皮細胞を化学療法剤誘発性DNA損傷から保護する
ヒト腎近位尿細管細胞を化学療法剤誘発性DNA損傷から保護するCdk4/6阻害剤の能力を、エトポシド及びシスプラチンを用いて分析した。細胞は、用量依存的方法(10nM、30nM、100nM、300nM又は1000nMで、化合物Tで処理された。実験の末尾で、細胞を採取し、固定し、そして、488nmのライトで励起されると強く赤い蛍光を発する(最大発光637nm)プロピジウムヨウ化物(DNAインターカレータ)で染色した。サンプルを、Dako Cyan Flow Cytometerで実行した。TreeStar社によって開発されたFlowJo2.2ソフトウェアを用いて、データを分析した。
図21に認められるように、これらの結果は、化合物Tが腎近位尿細管上皮細胞を化学療法剤誘発性DNA損傷から保護することを示すが、それは、エトポシド又はシスプラチンと組み合わせた化合物Tの用量を増やせば、S期細胞のパーセンテージが減少し、これに伴い、G0−G1期の細胞のパーセンテージが上がるからである。
【0462】
実施例170
化合物Tは、ヒト腎近位尿細管細胞の化学療法剤誘発性DNA損傷及びカスパーゼ活性化を予防する
CDK4/6阻害物質処理によって誘発される薬理学的休止が、非造血細胞における化学療法剤に対する耐性を提供することを実証するため、ヒト腎近位尿細管細胞の化合物Tの防護効果を分析した。通常の腎近位尿細管上皮細胞は、米国菌培養収集所(ATCC、バージニア州マナサス)より得られた。細胞は、、37℃加湿インキュベーター内での腎臓上皮細胞成長キット(ATCC)を追加した腎臓上皮細胞基底培地(ATCC)により、37℃のインキュベーター内で5 %CO2加湿空気中培養された。細胞は、シスプラチンが不存在又は25μM存在下、DMSO又は10nM、30nM、100nM、300nM、又は1μMの化合物Tで処理された。γ−H2AXアッセイに対し、細胞を固定し、透過処理し、そしてγ−H2AXフローキット(Millipore)に従って抗−γ−H2AXで染色され、フローサイトメトリーによって定量化した。TreeStar社によって開発されたFlowJo2.2ソフトウェアを用いて、データを分析した。製造者のインストラクションに従い、カスパーゼ−Glo3/7アッセイシステム(Promega社、ウィスコンシン州マディソン)を用いて、カスパーゼ3/7活性化を計測した。
【0463】
γ−H2AX形成(
図22)により計測されるように、シスプラチンと組み合わせた化合物Tによる腎近位尿細管細胞の処理は、DNA損傷を減弱した。
図22に認められるように、シスプラチンにより引き起こされるDNA損傷は、ドーズ依存性方法化合物Tによる処理後、低減した。
【0464】
腎近位尿細管上皮細胞をシスプラチン誘発性アポトーシス(カスパーゼ3/7活性化)から保護する化合物Tの能力も、調査された。
図23で示すように、化合物Tは、これらの細胞のカスパーゼ3/7活性化におけるドーズ依存性低下を実証した。カスパーゼ3/7活性の中にこの低下は、試験されたシスプラチンの全ての三つのレベル(25uM、50uM又は100uM)で認められた。これらのデータは、Cdk4/6阻害によって誘導される、G1期の過渡的細胞サイクル進行の停止は、腎近位尿細管細胞を化学療法剤誘発性DNA損傷から保護できることを示している。
【0465】
実施例171
薬剤製品の作製
本発明の活性化合物は、以下の手順を用いて静脈内投与用に調製可能である。
賦形剤ヒドロキシプロピル・ベータ−シクロデキストリン及びブドウ糖を、バッチ体積90%のUSP注入又は洗浄用滅菌水に、撹拌しながら加えることができ、これを溶解するまで撹拌する。塩酸塩の形態での活性化合物を加え、それが溶解されるまで撹拌する。pHがpH4.3 + 0.1となるよう1NのNaOHで調整し、必要に応じて、1NのHClを用いて逆漸増してもよい。USP注入又は洗浄用滅菌水を用いて、溶液を最終的なバッチ重量に合わせることができる。次にpHを再確認して、pHが確実にpH 4.3 + 0.1であるようにする。pHがこの範囲の外にある場合は、1NのHCl又は1NのNaOHを適当に加えて、pHを4.3 + 0.1に合わせる。次に溶液を濾過し無菌化し、50又は100mlのフリントガラスバイアルを満たし、栓をし、端を曲げる。
【0466】
この明細書は、本発明の実施形態に関して記載された。本発明は様々な実施形態に関して記載され、それは付随する実施例により例示される。しかしながら、本発明は、これらとは異なる形態で表されてもよく、ここに記載された実施形態に限定されるように解釈されてはならない。ここに与えられた教示により、当業者は所望された目的のために本発明を変更することができ、この変更は本発明の範囲内であると考えられる。
(1)
サイクリン依存的キナーゼ4/6(CDK4/6)複製非依存的癌又は異常細胞増殖の治療を受けている被検体の正常細胞に対する化学療法剤の影響を低減する方法であって、前記正常細胞は、造血幹細胞、造血前駆細胞又は腎臓上皮細胞であり、
前記方法は、式I、II、III、IVもしくはVから成る群より選択される化合物、又はその薬理学的に許容される塩の有効量を、被検体に投与することを含み、
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
式中、Zは、−(CH2)x−で、xは1、2、3、又は4、または−O−(CH2)z−であり、zは2、3又は4であり、
各Xは、独立してCH又はNであり、
各X’は、独立してCH又はNであり、
X’’は、独立してCH2、S又はNHであり、構成部分が安定5員環となるよう配置され、
R、R8及びR11は、独立してH、C1−C3のアルキル又はハロアルキル、シクロアルキル、又は、N、OもしくはSから選択される1つ以上のヘテロ原子を含んだシクロアルキル、−(アルキレン)m− C3−C8シクロアルキル、−(アルキレン)m−アリール、−(アルキレン)m−ヘテロシクロ、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−NR3R4、−(アルキレン)m−C(O)−NR3R4、−(アルキレン)m−O−R5、−(アルキレン)m− S(O)n−R5、又は−(アルキレン)m−S(O)n−NR3R4であって、これらのいずれかは、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のR基で任意に独立して置換されてもよく、同じ又は隣接した原子に結合した2つのRx基を任意に組み合せて環を形成してもよく、
各R1は独立して、アリール、アルキル、シクロアルキル又はハロアルキルであり、前記アルキル、シクロアルキル及びハロアルキル基の各々は、鎖中の炭素の代わりに任意にO又はNヘテロ原子を含み、
隣接した環原子又は同じ環原子の2つのR1のものは、環原子と共に、任意に結合される3−8員環を形成し、
yは、0、1、2、3又は4であり、
R2は、−(アルキレン)m−ヘテロシクロ、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−NR3R4、−(アルキレン)m−C(O)−NR3R4、−(アルキレン)m−C(O)−O−アルキル、−(アルキレン)m−O−R5、−(アルキレン)m−S(O)n−R5、又は−(アルキレン)m−S(O)n−NR3R4であり、これらのいずれかは、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のRx基で任意に独立して置換されてもよく
同じ又は隣接した原子に結合した2つのRx基は任意に組み合わされて環を形成してもよく、
mは0又は1、nは0、1又は2であり、
R3及びR4はその発生毎に、独立して以下の通りである:
(i)水素又は
(ii)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールアルキル又はヘテロアリールアルキル
これらのいずれかは、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のRx基で任意に独立して置換されてもよく
同じ又は隣接した原子に結合した2つのRx基は任意に組み合わされて環を形成してもよく、又は
R3及びR4は、これらが結合される窒素原子と共に組み合わされて、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のRx基で任意に独立して置換されるヘテロシクロ環を形成してもよく、
同じ又は隣接した原子に結合した2つのRx基は任意に組み合わされて環を形成してもよく、
R5及びR5*はその発生毎に、独立して以下の通りである:
(i)水素又は
(ii)アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールアルキル又はヘテロアリールアルキルであり、これらのいずれかは、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のRx基で任意に独立して置換されてもよく、
Rxは、その発生毎に独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、−(アルキレン)m−OR5、−(アルキレン)m−O−アルキレン−OR5、−(アルキレン)m−S(O)n−R5、−(アルキレン)m−NR3R4、−(アルキレン)m−CN、−(アルキレン)m−C(O)−R5、−(アルキレン)m−C(S)−R5、−(アルキレン)m−C(O)−OR5、−(アルキレン)m−O−C(O)−R5、−(アルキレン)m−C(S)−OR5、−(アルキレン)m−C(O)−(アルキレン)m−NR3R4、−(アルキレン)m−C(S)−NR3R4、−(アルキレン)m−N(R3)−C(O)−NR3R4、−(アルキレン)m−N(R3)−C(S)−NR3R4、−(アルキレン)m−N(R3)−C(O)−R5、−(アルキレン)m−N(R3)−C(S)−R5、−(アルキレン)m−O−C(O)−NR3R4、−(アルキレン)m−O−C(S)−NR3R4、−(アルキレン)m−SO2−NR3R4、−(アルキレン)m−N(R3)−SO2−R5、−(アルキレン)m−N(R3)−SO2−NR3R4、−(アルキレン)m−N(R3)−C(O)−OR5、−(アルキレン)m−N(R3)−C(S)−OR5、又は−(アルキレン)m−N(R3)−SO2−R5であり、ここで、前記アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル及びヘテロシクロアルキル基は、以下の1つ以上でさらに独立して置換されてもよく:
−(アルキレン)m−CN、−(アルキレン)m−OR5*、−(アルキレン)m−S(O)n−R5*、−(アルキレン)m−NR3*R4*、−(アルキレン)m−C(O)−R5*、−(アルキレン)m−C(=S)R5*、−(アルキレン)m−C(=O)OR5*、−(アルキレン)m−OC(=O)R5*、−(アルキレン)m−C(S)−OR5*、−(アルキレン)m−C(O)−NR3*R4*、−(アルキレン)m−C(S)−NR3*R4*、−(アルキレン)m−N(R3*)−C(O)−NR3*R4*、−(アルキレン)m−N(R3*)−C(S)−NR3*R4*、−(アルキレン)m−N(R3*)−C(O)−R5*、−(アルキレン)m−N(R3*)−C(S)−R5*、−(アルキレン)m−O−C(O)−NR3*R4*、−(アルキレン)m−O−C(S)−NR3*R4*、−(アルキレン)m−SO2−NR3*R4*、−(アルキレン)m−N(R3*)−SO2−R5*、−(アルキレン)m−N(R3*)−SO2−NR3*R4*、−(アルキレン)m−N(R3*)−C(O)−OR5*、−(アルキレン)m−N(R3*)−C(S)−OR5*、又は−(アルキレン)m−N(R3*)−SO2−R5*、の1つ以上でさらに独立して置換されてもよく、nは、0、1又は2であり、mは0又は1であり、
R3*及びR4*は、独立してその発生毎に以下の通りであり:(i)水素又は
(ii)アルキル、アルケニル、アルキニル シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールアルキル又はヘテロアリールアルキルであって、
これらのいずれかは、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のRx基で任意に独立して置換されてもよく又は
R3*及びR4*は、それらに結合される窒素原子と共に組み合わせて、価電子によって与えられる1つ以上のRx基と任意に独立して置換されるヘテロシクロ環を形成してもよく、
R6はH又は低級アルキル、−(アルキレン)m−ヘテロシクロ、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−NR3R4、−(アルキレン)m−C(O)−NR3R4、−(アルキレン)m−O−R5、−(アルキレン)m−S(O)n−R5、又は−(アルキレン)m−S(O)n−NR3R4であり、これらのいずれかは、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のRx基で任意に独立して置換されてもよく、同じ又は隣接した原子に結合した2つのRx基は任意に組み合わされて環を形成してもよく、
R10は
(i) NHRAであり、
ここで、RAは非置換又は置換C1−C8アルキル、シクロアルキルアルキル、又は、−TT−RR、C1−C8シクロアルキル、又は、N、O及びSから選択されるヘテロ原子を1つ以上含むシクロアルキルであり、TTは、非置換又は置換C1−C8アルキル又はC3−C8シクロアルキルリンカーであり、そして、RRはヒドロキシル、非置換又は置換C1−C6アルコキシ、アミノ、非置換又は置換C1−C6アルキルアミノ、非置換又は置換ジ−C1−C6アルキルアミノ、非置換又は置換C6−C10アリール、1又は2個の5員又は6員環及びN、O及びSから選択される1−4個のヘテロ原子を含む非置換又は置換ヘテロアリール、非置換又は置換C3−C10炭素環、又は、1又は2個の5員又は6員環及びN、O及びSから選択される1−4個のヘテロ原子を含む非置換又は置換ヘテロ環であり、又は
(ii)−C(O)−R12又は−C(O)O−R13であり、ここで、R12はNHRA又はRAであり、R13はRAである、前記方法。
(2)
R8が、水素又はC1〜C3アルキルである、(1)に記載の方法。
(3)
前記化合物が、図27に示される構造から選択される式を有する、(1)に記載の方法。
(4)
前記化合物が、図28に示される構造から選択される式を有する、(1)に記載の方法。
(5)
前記化合物が、図29に示される構造から選択される式を有する、(1)に記載の方法。
(6)
前記化合物が、図30に示される構造から選択される式を有する、(1)に記載の方法。
(7)
前記化合物が、図31に示される構造から選択される式を有する、(1)に記載の方法。
(8)
前記化合物が、以下の式を有する、(1)に記載の方法。
【化251】
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(9)
前記化合物が、以下の式を有する、(1)に記載の方法。
【化252】
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(10)
前記化合物が、以下の式を有する、(1)に記載の方法。
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
(11)
前記化合物が、以下の式を有する、(1)に記載の方法。
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
(12)
前記化合物が、以下の式を有する、(1)に記載の方法。
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
(13)
前記化合物が、以下の式を有する、(1)に記載の方法。
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
(14)
前記化合物が、以下の式を有する、(1)に記載の方法。
【化257】
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(15)
前記化合物が、以下の式を有する、(1)に記載の方法。
【化258】
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(16)
前記化合物が、以下の式を有する、(1)に記載の方法。
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
(17)
前記化合物が、以下の式を有する、(1)に記載の方法。
【化260】
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(18)
前記化合物が、以下の式を有する、又はその薬理学的に許容される塩である、(1)に記載の方法。
【化261】
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[式中、Rは、C(H)X、NX、C(H)Y又はC(X)2であり、
ここで、Xは、水素、直鎖、分枝又は環状C1〜C5アルキル基であり、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチル、シクロブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、sec−ペンチル及びシクロペンチルを含み、Yは、NR1R2であり、ここでR1及びR2は独立してXであり、
又はR1及びR2はアルキル基であり、これらは一緒に1又は2個のヘテロ原子(N、O又はS)を含む架橋を形成し、かつ、2個のX基は一緒にアルキル架橋又は1又は2個のヘテロ原子(N、S又はO)を含む架橋を形成して、スピロ化合物を形成することができる。]
(19)
前記化合物が、以下から成る群より選択される、(1)に記載の方法。
【化262】
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(20)
前記化合物が以下の通りである、(19)に記載の方法。
【化263】
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(21)
前記化合物が以下の通りである、(19)に記載の方法。
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
(22)
前記化合物が以下の通りである、(19)に記載の方法。
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
(23)
前記化合物が以下の通りである、(19)に記載の方法。
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
(24)
一つのXは、Nであり、一つのXは、Cである、(1)に記載の方法。
(25)
前記被検体はヒトである、(1)〜(24)のいずれかに記載の方法。
(26)
前記細胞毒化合物への曝露の前24時間以下の時間に、前記化合物が前記被検体に投与される、(1)〜(24)のいずれかに記載の方法。
(27)
前記被検体が、癌を有する、(1)〜(26)のいずれかに記載の方法。
(28)
前記被検体が、異常細胞増殖を有する、(1)〜(26)のいずれかに記載の方法。
(29)
前記癌又は異常細胞増殖が、網膜芽細胞腫腫瘍サプレッサタンパク質(RB)の損失又は欠如によって特徴付けられる、(1)〜(28)のいずれかに記載の方法。
(30)
前記癌が、小細胞肺癌、網膜芽細胞腫、トリプルネガティブ乳癌、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)ポジティブ頭頚部癌、又はHPVポジティブ子宮頸癌である、(1)〜(26)のいずれかに記載の方法。
(31)
前記化学療法剤が、アルキル化剤、DNAインターカレータ、タンパク合成阻害剤、DNA又はRNA合成の阻害剤、DNA塩基同族体、トポイソメラーゼ阻害剤、テロメラーゼ阻害剤又はテロメアDNA結合性化合物からから選択される、(1)〜(30)のいずれかに記載の方法。
(32)
前記癌が小細胞肺癌であり、前記化学療法剤が、エトポシド、シスプラチン及びカルボプラチン又はこれらの組合せから成る群より選択される、(1)〜(30)のいずれかに記載の方法。
(33)
HSPCsの少なくとも80%以上は、前記化合物の最後の投与から36時間未満で、細胞サイクルにリエントリーする、(1)〜(32)のいずれかに記載の方法。
(34)
前記正常細胞は、造血幹細胞又は造血前駆細胞である、(1)〜(33)のいずれかに記載の方法。
(35)
前記正常細胞は、腎臓上皮細胞である、(1)〜(33)のいずれかに記載の方法。
(36)
併用療法で、被験体におけるRbネガティブ癌又は異常細胞増殖を治療する方法であって、
化学療法剤と、式I、II、III、IV又はVから成る群より選択されるサイクリン依存的キナーゼ4/6(CDK4/6)化合物、又は、その薬理学的に許容される塩、又は、別の化学療法剤化合物と組み合わせた、組合せの有効量を、被験体に投与することを含み、
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
式中、Zは、−(CH2)x−で、xは1、2、3、もしくは4、または−O−(CH2)z−で、zは2、3又は4であり、
各Xは、独立してCH又はNであり、
各X’は、独立してCH又はNであり、
X’’は、独立してCH2、S又はNHであり、構成部分が安定5員環となるよう配置され、
R、R8及びR11は、独立してH、C1−C3のアルキル又はハロアルキル、シクロアルキル又はN、O又はSから選択される1つ以上のヘテロ原子を含んだシクロアルキル、−(アルキレン)m−C3−C8シクロアルキル、−(アルキレン)m−アリール、−(アルキレン)m−ヘテロシクロ、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−NR3R4、−(アルキレン)m−C(O)−NR3R4、−(アルキレン)m−O−R5、−(アルキレン)m− S(O)n−R5、又は−(アルキレン)m−S(O)n−NR3R4であり、これらのいずれかは、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のR基で任意に独立に置換されてもよく、同じ又は隣接した原子に結合した2つのRx基を任意に組み合せて環を形成してもよく、
各R1は独立して、アリール、アルキル、シクロアルキル又はハロアルキルであり、前記アルキル、シクロアルキル及びハロアルキル基の各々は、鎖中の炭素の代わりに任意にO又はNヘテロ原子を含み、
隣接した環原子又は同じ環原子の2つのR1のものは、環原子と共に、任意に結合される3−8員環を形成し、
yは、0、1、2、3又は4であり、
R2は、−(アルキレン)m−ヘテロシクロ、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−NR3R4、−(アルキレン)m−C(O)−NR3R4、−(アルキレン)m−C(O)−O−アルキル、−(アルキレン)m−O−R5、−(アルキレン)m−S(O)n−R5、又は−(アルキレン)m−S(O)n−NR3R4であり、これらのいずれかは、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のRx基で任意に独立して置換されてもよく
同じ又は隣接した原子に結合した2つのRx基は、任意に組み合わされて環を形成してもよく、
mは0又は1、nは0、1又は2であり、
R3及びR4はその発生毎に、独立して以下の通りである:
(i)水素又は
(ii)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールアルキル又はヘテロアリールアルキルであり、
これらのいずれかは、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のRx基で任意に独立して置換されてもよく
同じ又は隣接した原子に結合した2つのRx基は任意に組み合わされて環を形成してもよく、又は
R3及びR4は、これらが結合される窒素原子と共に組み合わされて、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のRx基で任意に独立して置換されるヘテロシクロ環を形成してもよく、
同じ又は隣接した原子に結合した2つのRx基は任意に組み合わされて環を形成してもよく、
R5及びR5*はその発生毎に、独立して以下の通りである:
(i)水素又は
(ii)アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールアルキル又はヘテロアリールアルキルであって、これらのいずれかは、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のRx基で任意に独立して置換されてもよく
Rxは、その発生毎に独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、−(アルキレン)m−OR5、−(アルキレン)m−O−アルキレン−OR5、−(アルキレン)m−S(O)n−R5、−(アルキレン)m−NR3R4、−(アルキレン)m−CN、−(アルキレン)m−C(O)−R5、−(アルキレン)m−C(S)−R5、−(アルキレン)m−C(O)−OR5、−(アルキレン)m−O−C(O)−R5、−(アルキレン)m−C(S)−OR5、−(アルキレン)m−C(O)−(アルキレン)m−NR3R4、−(アルキレン)m−C(S)−NR3R4、−(アルキレン)m−N(R3)−C(O)−NR3R4、−(アルキレン)m−N(R3)−C(S)−NR3R4、−(アルキレン)m−N(R3)−C(O)−R5、−(アルキレン)m−N(R3)−C(S)−R5、−(アルキレン)m−O−C(O)−NR3R4、−(アルキレン)m−O−C(S)−NR3R4、−(アルキレン)m−SO2−NR3R4、−(アルキレン)m−N(R3)−SO2−R5、−(アルキレン)m−N(R3)−SO2−NR3R4、−(アルキレン)m−N(R3)−C(O)−OR5、−(アルキレン)m−N(R3)−C(S)−OR5、又は−(アルキレン)m−N(R3)−SO2−R5であり、ここで、前記アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル及びヘテロシクロアルキル基は、以下の1つ以上でさらに独立して置換されてもよく:
−(アルキレン)m−CN、−(アルキレン)m−OR5*、−(アルキレン)m−S(O)n−R5*、−(アルキレン)m−NR3*R4*、−(アルキレン)m−C(O)−R5*、−(アルキレン)m−C(=S)R5*、−(アルキレン)m−C(=O)OR5*、−(アルキレン)m−OC(=O)R5*、−(アルキレン)m−C(S)−OR5*、−(アルキレン)m−C(O)−NR3*R4*、−(アルキレン)m−C(S)−NR3*R4*、−(アルキレン)m−N(R3*)−C(O)−NR3*R4*、−(アルキレン)m−N(R3*)−C(S)−NR3*R4*、−(アルキレン)m−N(R3*)−C(O)−R5*、−(アルキレン)m−N(R3*)−C(S)−R5*、−(アルキレン)m−O−C(O)−NR3*R4*、−(アルキレン)m−O−C(S)−NR3*R4*、−(アルキレン)m−SO2−NR3*R4*、−(アルキレン)m−N(R3*)−SO2−R5*、−(アルキレン)m−N(R3*)−SO2−NR3*R4*、−(アルキレン)m−N(R3*)−C(O)−OR5*、−(アルキレン)m−N(R3*)−C(S)−OR5*、又は−(アルキレン)m−N(R3*)−SO2R5*、の1つ以上でさらに独立して置換されてもよく、nは、0、1又は2であり、mは0又は1であり、
R3*及びR4*は、独立してその発生毎に以下の通りであり:(i)水素又は
(ii)アルキル、アルケニル、アルキニルシクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールアルキル又はヘテロアリールアルキルであって、
これらのいずれかは、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のRx基で任意に独立して置換されてもよく又は
R3*及びR4*は、それらに結合される窒素原子と共に組合せられて、価電子によって与えられる1つ以上のRx基と任意に独立して置換されるヘテロシクロ環を形成してもよく、
R6はH又は低級アルキル、−(アルキレン)m−ヘテロシクロ、−(アルキレン)m−ヘテロアリール、−(アルキレン)m−NR3R4、−(アルキレン)m−C(O)−NR3R4、−(アルキレン)m−O−R5、−(アルキレン)m−S(O)n−R5、又は−(アルキレン)m−S(O)n−NR3R4であり、これらのいずれかは、電子価的に可能な限りにおいて1つ以上のRx基で任意に独立して置換されてもよく、同じ又は隣接した原子に結合した2つのRx基は任意に組み合わされて環を形成してもよく、
R10は
(i) NHRAであり、
ここで、RAは非置換又は置換C1−C8アルキル、シクロアルキルアルキル、又は、−TT−RR、C1−C8シクロアルキル、又は、N、O及びSから選択されるヘテロ原子を1つ以上含むシクロアルキルであり、TTは、非置換又は置換C1−C8アルキル又はC3−C8シクロアルキルリンカーであり、そして、RRはヒドロキシル、非置換又は置換C1−C6アルコキシ、アミノ、非置換又は置換C1−C6アルキルアミノ、非置換又は置換ジ−C1−C6アルキルアミノ、非置換又は置換C6−C10アリール、1又は2個の5員又は6員環及びN、O及びSから選択される1−4個のヘテロ原子を含む非置換又は置換ヘテロアリール、非置換又は置換C3−C10炭素環式化合物、又は、1又は2個の5員又は6員環及びN、O及びSから選択される1−4個のヘテロ原子を含む非置換又は置換ヘテロ環であり、又は
(ii)−C(O)−R12又は−C(O)O−R13であり、ここで、R12は、NHRA又はRAであり、R13は、RAである、前記方法。
(37)
前記CDK4/6阻害物質が、以下の通りである:
【化268】
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[式中、Rは、C(H)X、NX、C(H)Y又はC(X)2であり、
ここで、Xは、水素、直鎖、分枝又は環状C1〜C5アルキル基であり、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチル、シクロブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、sec−ペンチル及びシクロペンチルを含み、
Yは、NR1R2であり、ここでR1及びR2は独立してXであり、又はR1及びR2はアルキル基であり、これらは一緒に1又は2個のヘテロ原子(N、O又はS)を含む架橋を形成し、かつ、2個のX基は一緒にアルキル架橋又は1又は2個のヘテロ原子(N、S又はO)を含む架橋を形成して、スピロ化合物を形成することができる]、又は、その薬理学的に許容される塩又はプロドラッグである、(36)に記載の方法。
(38)
前記化合物が、以下から成る群より選択される、(36)に記載の方法。
【化269】
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(39)
前記化合物が以下の通りである、(36)に記載の方法。
【化270】
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(40)
前記化合物が以下の通りである、(36)に記載の方法。
【化271】
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(41)
前記化合物が以下の通りである、(36)に記載の方法。
【化272】
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(42)
前記化合物が以下の通りである、(36)に記載の方法。
【化273】
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(43)
前記化学療法剤化合物が、mTOR阻害剤、PI3キナーゼ阻害剤、デュアルmTOR−PI3K阻害剤、MEK阻害剤、RAS阻害剤、ALK阻害剤、AKT阻害剤、HSP阻害剤、BCL−2阻害剤、アポトーシス誘発化合物、PD−1阻害剤及びFLT−3阻害剤、又はこれらの組み合わせを含む化合物から選択される、(36)に記載の方法。
(44)
以下の式の化合物:
【化274】
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又はその薬理学的に許容される塩。
(45)
(1)の化合物、又はその薬理学的に許容される塩、を含む医薬品組成物であって、適切な用量形態で、化学療法中に、正常細胞の化学防護を達成する、前記医薬品組成物。
(46)
サイクリン依存的キナーゼ4/6(CDK4/6)複製非依存的癌又は異常細胞増殖のための治療を受けている被験体における、ここに記載されたいずれかの化合物の使用であって、前記正常細胞は、造血幹細胞、造血前駆細胞又は腎臓上皮細胞である、前記使用。
(47)
化学療法剤と組み合わせた、被験体のRbネガティブ癌又は異常細胞増殖の治療に対する、ここに記載されたいずれかの化合物の使用。
(48)
前記化合物が、(19)に記載されたものである、(46)に記載の使用。
(49)
前記化合物が、(19)に記載されたものである、(47)に記載の使用。