特許第6430586号(P6430586)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6430586
(24)【登録日】2018年11月9日
(45)【発行日】2018年11月28日
(54)【発明の名称】車用ステレオビジョンシステム
(51)【国際特許分類】
   G01C 3/06 20060101AFI20181119BHJP
   G03B 15/00 20060101ALI20181119BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20181119BHJP
   G02B 7/30 20060101ALI20181119BHJP
【FI】
   G01C3/06 110V
   G03B15/00 V
   H04N5/225 200
   H04N5/225 800
   G02B7/30
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-109654(P2017-109654)
(22)【出願日】2017年6月2日
(62)【分割の表示】特願2015-156594(P2015-156594)の分割
【原出願日】2012年7月31日
(65)【公開番号】特開2017-223669(P2017-223669A)
(43)【公開日】2017年12月21日
【審査請求日】2017年6月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】509186579
【氏名又は名称】日立オートモティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098660
【弁理士】
【氏名又は名称】戸田 裕二
(72)【発明者】
【氏名】大角 謙
【審査官】 眞岩 久恵
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−189324(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0109527(US,A1)
【文献】 特開2009−265412(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 3/00−3/32
G02B 7/30
G03B 15/00
H04N 5/225
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の撮像部と、
第2の撮像部と、
第1の端部側に前記第1の撮像部を設け、前記第1の端部側と対向する第2の端部側に前記第2の撮像部を設けた筐体部と、
前記筺体部の筐体中央と前記第1の撮像部との間の中央より、前記第1の撮像部側に設けられた切削又は研磨された第1加工面と、
前記筐体中央と前記第2の撮像部との間の中央より、前記第2の撮像部側に設けられた切削又は研磨された第2加工面と、
前記筐体部から突出しかつ車への設置面を形成する第1突出部及び第2突出部と、有し
前記第1加工面は、前記第1突出部に設けられ、 前記第2加工面は、前記第2突出部に設けられ
前記第1加工面、及び前記第2加工面は、前記ステレオビジョンシステムが組み立てられた状態で前記ステレオビジョンシステムの外側で露出している、車用ステレオビジョンシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の車用ステレオビジョンシステムにおいて、
前記第1加工面は、前記第1突出部の第1側面に設けられ、
前記第2加工面は、前記第2突出部の第2側面に設けられる、車用ステレオビジョンシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の車用ステレオビジョンシステムにおいて、
前記第1側面とは、前記第1突出部の突出方向にある面以外の面であり、
前記第2側面とは、前記第2突出部の突出方向にある面以外の面である、車用ステレオビジョンシステム。
【請求項4】
請求項3に記載の車用ステレオビジョンシステムにおいて、
前記第1加工面、及び前記第2加工面は切削されている車用ステレオビジョンシステム。
【請求項5】
請求項4に記載の車用ステレオビジョンシステムにおいて、
前記第1突出部、及び前記第2突出部は前記車用ステレオビジョンシステムが組み立てられた状態で前記筐体部から突出している車用ステレオビジョンシステム。
【請求項6】
請求項に記載の車用ステレオビジョンシステムにおいて、
前記第1加工面、及び前記第2加工面は切削されている車用ステレオビジョンシステム。
【請求項7】
請求項1に記載の車用ステレオビジョンシステムにおいて、
前記第1突出部、及び前記第2突出部は前記車用ステレオビジョンシステムが組み立てられた状態で前記筐体部から突出している車用ステレオビジョンシステム。
【請求項8】
請求項に記載の車用ステレオビジョンシステムにおいて、
前記第1加工面は、前記第1の撮像部の外側に設けられ、
前記第2加工面は、前記第2の撮像部の外側に設けられている車用ステレオビジョンシステム。
【請求項9】
請求項2に記載の車用ステレオビジョンシステムにおいて、
前記第1加工面、及び前記第2加工面は切削されている車用ステレオビジョンシステム。
【請求項10】
請求項3に記載の車用ステレオビジョンシステムにおいて、
前記第1突出部、及び前記第2突出部は前記車用ステレオビジョンシステムが組み立てられた状態で前記筐体部から突出している車用ステレオビジョンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像素子を備えた車載画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
2台の撮像部を用いて写し出した1対の画像を用いて、三角測量により対象物までの距離を算出し、それによって対象物の認識を行う車載画像処理装置である車載カメラ(以下、ステレオカメラと呼ぶ)が、車の安全走行を支援する車載システムに適用され始めている。
【0003】
特に車載環境においては、たとえば前方車両や人間、障害物などの検知を行い、事前に安全に対処する、といったアプリケーション要求があるために、遠距離対象物の距離計測、認識を確実に実現する必要がある。
【0004】
さらに、車載システムでこれらのステレオ画像処理システムを利用する場合、小型化、低価格化と高信頼性も要求される。
【0005】
このシステムにおいては、1対の画像に含まれる画素情報の中から相互の画像に共通する特徴点の画素位置の特定と、その特徴点が1対の画像でずれている画素数(以下、視差と呼ぶ)を求める処理を行う専用のLSIが搭載されているのが一般的である。
【0006】
上記原理のため、1対の画像間には視差以外のずれがないことが理想的であり、各々の撮像手段ごとに、光学特性や信号特性のずれがないように高精度に調整を行い、その精度を保持できる構造が必要となる。
【0007】
本技術分野の背景技術として、特許文献1がある。この公報には、「車載カメラは、一対のカメラを所定の位置で保持するカメラステイカメラステイ一体構造で構成され車両の筐体に固定される取り付け部を備えている。そして、この車載カメラは、取り付け部に設けられた3つの取り付け穴を利用して3本のビスによって車両の筐体の取り付け穴に強固に固定されることにより、カメラ相互間の相対位置を正確に維持することができるようになっている。」と記載されている。
【0008】
また、特許文献2には、「複眼カメラの取り付け位置に設けた2以上の光源から2本以上の光線を発射し、前記2本以上の光線の交点にターゲットを設置し、このターゲットを前記複眼カメラにより撮影することにより、前記複眼カメラの調整を行う。これにより複眼カメラの光軸調整及びピントの調整を正確におこなうことができる。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009−68906号公報
【特許文献2】特開2002−218504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ステレオカメラの場合、上述したように測定精度を向上させるためには左右の撮像部の相対的な位置精度を高くする必要がある。しかし、筐体の機械精度を上げるだけでは十分なステレオカメラの性能を実現できないため、生産工程における電気的調整(ステレオカメラで撮像した画像を用いて補正を行う)が必要となる。
【0011】
そのため、生産工程においては車両取り付け時以上に生産設備の治具に精度良くステレオカメラを設置して調整を行う必要が出てくる。
【0012】
前述した特許文献1においては、車両へ取り付け時にステレオカメラを精度良く取り付け、かつ温度変化により筐体が変形しにくいようにするためのアイデアであるが、これは生産工程におけるステレオカメラ調整時の設置精度としては十分ではない。また、特許文献2においては、複眼カメラは、治具の基準面に精度良く取り付けられる、とあるが、精度よく取り付ける具体的な方法は記載されていない。
【0013】
例えば、本発明の目的は、所定の位置への設置精度を向上させることにある。例えば、本発明の目的は、生産工程における電気的調整の精度を上げるために、生産設備の治具への設置精度を向上しつつ、低コストを実現可能な車載画像処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、例えば、本発明は筐体に設置精度を向上させるための所定の部位を複数形成し、その部位間に所定の位置関係を持たせることを1つの特徴とする。例えば、本発明は、第1の撮像部と、 第2の撮像部と、 第1の端部側に前記第1の撮像部を設け、前記第1の端部側と対向する第2の端部側に前記第2の撮像部を設けた筐体部と、を有し、 前記筺体部の中央と前記第1の撮像部との間の中央より前記第1の撮像部側に設けられた切削又は研磨された第1加工面と、 前記筺体部の中央と前記第2の撮像部との間の中央より前記第2の撮像部側に設けられた切削又は研磨された第2加工面と、を有することを1つの特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、例えば、所定の位置への設置精度が向上する。例えば、生産工程における電気的調整の精度を上げるために、生産設備の治具への設置精度を向上しつつ、低コストを実現可能な車載画像処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る車載画像処理装置の実施例1の筐体構造例を示す図である。
図2】本発明に係る車載画像処理装置の実施例2の筐体構造の一例を示す図である。
図3】本発明に係る車載画像処理装置の実施例2の筐体構造の他例を示す図である。
図4】本発明に係る車載画像処理装置の実施例3の筐体構造例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を用いて各実施例を説明する。
【実施例1】
【0018】
本発明の車載画像処理装置の実施形態について説明する。図1は車載画像処理装置であるステレオカメラの筐体構造の一例であるが、生産時に設備の治具と接触させる面(以下、筐体基準面13と呼ぶ)を備える筐体構造の例である。
【0019】
本発明の車載画像処理装置であるステレオカメラの構成は、図1のように、二つの撮像部12(第1の撮像部と第2の撮像部)と、一方端部に第1の撮像部を設け、他方端部に第2の撮像部を設けた筐体部11からなり、これら二つの撮像部12で撮像された画像から距離画像(視差画像)を生成するものである。
【0020】
撮像部12は、撮像素子と、外界の視覚情報を該撮像素子に結像するためのレンズと、撮像素子に結像された画像情報を画像処理LSIへ取り込む処理を備えた左右の撮像素子基板と、撮像素子を駆動するための信号処理基板と、から構成されている。
【0021】
また、筐体部11は、撮像素子基板から送られてきた画像情報を基に画像処理LSIにより対象物の抽出を行い、該対象物までの距離や大きさを算出するため回路が構成されている処理基板と、車両側への取り付け時に締結による固定を行うためのネジを通す穴及び台座を有する車両設置面15と、車載画像処理装置であるステレオカメラを車両取り付け時に所望の方向に高精度に取り付けるために、車両側に用意されたピンと勘合するための車両取り付け時の基準穴14と、ステレオカメラの生産時に設備の治具と接触させる面となる筐体基準面13と、から構成される。
【0022】
ステレオカメラを設備の治具へ設置した後、電気的調整を行うために任意の模様を撮像する必要があるが、その模様から精度よい調整データを生成するためには、ステレオカメラの撮影方向(以下、光軸と呼ぶ)を所望の方向で固定するために、筐体基準面13は設備の治具へ設置する際に上下、左右、前後位置が所望の位置となるようにする必要がある。
【0023】
また、生産設備における光軸の方向は、ステレオカメラを設備の治具へ設置した際に発生する上下、左右、前後軸の回転方向のずれに対して最も影響を受けやすいため、これらを出来るだけ少なくする必要がある。
【0024】
生産時の設備へステレオカメラを取り付ける際、車両取り付け時の基準穴14を用いて治具への設置を行うと、車両取り付け時の基準穴14は一般的には筐体部11の中央部に集中するため、車両取り付け時の基準穴14の間隔は短くなる。それに伴い、設備へステレオカメラを設置した際の取り付け誤差が大きくなる。
【0025】
本発明の特徴は、第1の撮像部と第2の撮像部間に、生産時に設備の治具と接触させる筐体基準面13を2箇所有することである。具体的には、第1の撮像部と第1の撮像部及び第2の撮像部間の中央部(又は車両設置面15)と、の間と、第2の撮像部と中央部(又は車両設置面15)と、の間に、それぞれ筐体基準面13を設ける。つまり、図1にあるように筐体基準面13を、車両取り付け時の基準穴14とは別に筐体部11又は撮像部12に2つ設ける。これは、その2つの筐体基準面13の間隔を可能な限り長く取る、具体的には、より撮像部側に筐体基準面13を設ける(第1の筐体基準面は、第1の撮像部と車両設置面との中央より第1の撮像部側に設け、第2の筐体基準面は、第2の撮像部と車両設置面との中央より第2の撮像部側に設ける)ことで、ステレオカメラを設備に設置する際の取り付け誤差を従来の1/2から1/3に低減することが可能である。可能な限り長く、とは、筐体部11の長手方向に可能な限限り離して設置することが好ましく、例えば撮像部12のレンズ周辺にそれぞれ筐体基準面13を取り付けるよい。
【0026】
なお、図1では、筐体基準面13は、筐体部11の撮像部12の撮像方向側である前側に設けている構造である。
【0027】
取り付け誤差を最も小さくするための筐体基準面13の設置位置として最適な場所は、撮像部12のレンズ外側に取り付けるのが好ましいが、撮像部12においてはレンズのピントを調整するなど、機械的調整工程が発生することを加味すると、筐体部11の中で可能な限り外側に配置するのが最適である。
【0028】
筐体基準面13の形状は設備の治具との接点を考慮すると、図1にあるように矩形が好ましい。
【0029】
ただし、筐体基準面13は、調整用の設備の治具との接点のほかに、加工時の治具との接点にも使用することが出来る。
【0030】
また、筐体部11は、一般的にアルミダイカスト製であるため、ダイカストの鋳型から筐体を取り出す際の押し出しピン位置を兼ねても良い。
【0031】
これらの場合、筐体基準面13の形状は円形でも良い。
【0032】
また、筐体基準面13を可能な限り平行な面にするには、加工する筐体基準面13は型から抜いたままの状態でも良いが、切削加工や研磨加工をすることにより、より平行な面とすることが出来る。
【0033】
ステレオカメラを設置する際に位置決めしなければいけないため、図1にあるように、筐体基準面13は、設備側の治具が二点以上接触するだけの大きさが必要である。
【0034】
この場合、筐体基準面13を一つにしても良いが、筐体基準面13を加工しなければいけないことを考慮すると、コストを下げるためには筐体基準面は出来るだけ小さいことが望ましい。
【0035】
従って筐体基準面13は2点以上で、かつ筐体基準面13を小さくするのが望ましい。
【0036】
筐体基準面13を2点とした場合、設備側に精度良く設置するためには、二つの筐体基準面13は平行な同一面であることが最適である。同一面が実現不可能な筐体形状の場合は、平行な面であってもよい。
【実施例2】
【0037】
次に、図1の筐体基準面13の他に筐体基準面を設けた構造の例について説明する。本実施例は、生産時に設備の治具と接触する面が上側(車両と取り付けする面側)にある場合である。
【0038】
図1に示された同一符号を付された構成と同一機能を有する部分については説明を省略する。
【0039】
図2(a)は、筐体基準面13とは別に、筐体部11の上部(車両と取り付けする面側)、つまり車両設置面15側に上部筐体基準面21を設けた例である。
【0040】
図2(b)は、筐体基準面13と上部筐体基準面21を一体にした前部筐体基準面22を設けた例である。この場合は、生産時に設備の治具と接触する面は、前部筐体基準面22の上側(車両と取り付けする面側)、つまり、筐体部11の撮像部12の撮像方向側である前側の上部に設けた例である。
【0041】
図3は、筐体基準面13とは別に、筐体部11の中央部にある基準穴14と車両設置面15の側部に、側部筐体基準面31を設けた例である。具体的には、この中央部において、撮像部12の撮像方向側に2つ設けた車両設置面15の一方の車両設置面15の側面と、その撮像方向とは逆側に1つ設けた車両設置面15の側面と、に側部筐体基準面31を設けた例である。
【0042】
上部筐体基準面21も筐体基準面13と同様に、車両取り付け時に車両と接触する車両設置面15を使用することができるが、筐体基準面13と同じく、車両と接触する面が筐体部11の中央部に集中するため、できるだけ距離を離して車両設置面15を配置するためには、図2(a)のように車両と接触する車両設置面15とは別に、上部筐体基準面21を設けるのが望ましい。
【0043】
この場合、2つの上部筐体基準面21は、平行な同一面であることが最適である。同一面を設けることが困難である場合も、平行な面であれば同様の効果を得ることが可能である。
【0044】
図2(b)にあるように、上部筐体基準面21と筐体基準面13を設ける際には一体の基準面として前部筐体基準面22としてもよい。これにより、筐体基準面の設置スペースを縮小化することができ、車両搭載時のステレオカメラ筐体の大きさを小さくすることができる。
【0045】
側部筐体基準面31は、図3に示す通り、前方及び後方に1つずつ設けても良い。本実施例では、前方に設けた2つの車両設置面15の一方の車両設置面15の側面に1つ、後方に設けた2つの基準穴14の一方の基準穴14の側面に1つ、側部筐体基準面31を設けている。但し、どちらか一方、例えば、後方に設けた2つの基準穴14の一方の基準穴14の側面に1つだけ、側部筐体基準面31を設けるだけでも良い。
【実施例3】
【0046】
次に、本実施例では筐体基準面13の代わりに筐体基準穴41を設けた構造の例について説明する。
【0047】
図1に示された同一符号を付された構成と同一機能を有する部分については説明を省略する。
【0048】
図4は、筐体基準面13および側部筐体基準面31を設ける代わりに、筐体基準面として筐体基準穴41を撮像部12の車両設置面15側に設けた例である。
【0049】
設備治具への位置決めを行う必要があるため、筐体基準穴41は、図4の通り、2個であるのが望ましい。また、筐体基準穴41の形状は、両方とも真円または楕円であっても良いが、設備側の治具として挿入するピンを設けることを考慮すると、一方は真円、もう一方は楕円形状であることが嵌合の面から望ましいと言える。
【0050】
筐体基準穴41は撮像部12に設ける代わりに筐体部11に設けても良い。この場合も、二つの穴は出来る限り距離を離して設置するのが望ましい。
【0051】
また、上部筐体基準面21と一体化することにより、前後、上下、左右の位置決めを行うことが可能となる。
【0052】
なお、本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
【0053】
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
【0054】
また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0055】
11 筐体部
12 撮像部
13 筐体基準面
14 基準穴
15 車両設置面
21 上部筐体基準面
22 前部筐体基準面
31 側部筐体基準面
41 筐体基準穴
図1
図2
図3
図4