(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、広報情報提供システム1の機能ブロック図である。
【0020】
本発明に係る宅配情報提供システム1では、サーバー装置10と、店員端末装置20とがネットワーク30を介して接続されている。店員端末装置20は、1つのサーバー装置10に対して複数接続されていてもよい。また、サーバー装置10は、店員端末装置20の構成を含むものであってもよい。
【0021】
サーバー装置10は、例えばPC(Personal Computer)等であって、店員端末装置20に対して広報情報の提供を行う。また、サーバー装置10は、広報情報の生成に用いるための各種の情報を生成し、記憶する。
【0022】
店員端末装置20は、例えばPC(Personal Computer)やスマートフォン等の電子機器である。店員端末装置20は、店内広報(以下、「広報」として説明する)を管理する小売店の店員が有する端末装置である。
【0023】
本実施形態では、サーバー装置10において、店員端末装置20から受け付けた情報に基づいて、顧客の属性に対応する広報を表示するための各情報を生成する。店員端末装置20から表示情報の表示要求を受け付けると、サーバー装置10は、店内にいる最も多い属性の顧客に対して効果の高かった広報、つまり集客率の高かった広報を順に表示する表示情報を生成する。生成された表示情報に基づいて、店員端末装置20では表示画面が表示される。
【0024】
サーバー装置10は、制御部110と、記憶部120とを備える。制御部110は、広報に関する情報である広報情報の生成に用いるための各情報の生成や、広報情報の表示に関する制御を行う。記憶部120は、制御部110による処理に用いられる情報を記憶する。
【0025】
制御部110は、顧客情報取得部111と、属性特定部112と、表示情報生成部113と、入力部114と、集客率取得部115と、広報情報生成部116と、回遊情報生成部117と、売上情報生成部118とを備える。
【0026】
顧客情報取得部111は、サーバー装置10に接続された読取装置により読み取られた顧客識別子と、顧客の位置とを取得する。なお、読取装置は、店内に存在する顧客が有する会員カードを読み取ることにより、顧客識別子と顧客の位置とを取得しているが、詳しくは後述する。
【0027】
属性特定部112は、店内に存在する顧客数を属性毎に集計し、顧客数が最も多い属性を特定する。
【0028】
表示情報生成部113は、顧客数が最も多い属性について、過去に集客率が高かった広報内容を含む広報情報表示画面を表示するための表示情報を生成する。また、表示情報生成部113は、既に行われた広報に関する情報の入力を受け付ける広報別集客情報入力画面を表示するための表示情報を生成する。また、表示情報生成部113は、店内の地図に対して顧客の位置を表示した回遊情報表示画面を表示するための表示情報を生成する。各画面については、後に詳述する。
【0029】
入力部114は、広報情報表示画面の生成に用いる店内広報別集客情報を生成するために、サーバー装置10が備える入力装置を介して広報内容や広報の開始時刻、及び集客予定地点等を含む情報の入力を受け付ける。
【0030】
集客率取得部115は、広報の開始時刻から所定の時間内である計測基準時間において、集客予定地点から所定の範囲内(例えば、集客予定視点を中心とする半径2mの範囲内)にある領域に存在する顧客の数と、計測基準時間以外の時間に該領域に存在する顧客の数と、を用いて、集客率を算出する。集客率取得部115は、広報に対する属性毎の集客率を取得する。
【0031】
広報情報生成部116は、サーバー装置10に対して入力された情報に基づいて、広報と属性との組み合わせ毎に集客率を関連付けた店内広報別集客情報を生成する。
【0032】
回遊情報生成部117は、顧客毎に店内における顧客の位置を関連付けた回遊情報を生成する。回遊情報生成部117は、例えば一定周期(例えば5秒毎)で取得される顧客の位置に基づいて、回遊情報を生成する。
【0033】
売上情報生成部118は、顧客が購入した商品の売り上げに関する情報を生成する。売上情報生成部118は、売上情報及び消費者属性別売上情報を生成し、記憶部120に記憶させる。
【0034】
記憶部120は、売上情報121と、顧客情報122と、消費者属性情報123と、消費者属性別売上情報124と、回遊情報125と、店内広報別集客情報126とを有する。売上情報121と、顧客情報122と、消費者属性情報123とは、本実施形態による処理の開始前に予め記憶部120に記憶されている情報である。
【0035】
売上情報121は、顧客の会計毎に、購入した商品の商品群や売上高を記憶させた情報である。
【0036】
顧客情報122は、顧客が有する会員カード等に記録された顧客識別子に対して、顧客の性別や年齢、平均年収等を関連付けた情報である。
【0037】
消費者属性情報123は、顧客が属する消費者属性(以下、「属性」と記載する)に関する情報である。属性とは、顧客の性別、年代、及び平均年収により特定される。なお、属性は、顧客が有する他の特性により特定されるものであってもよい。
【0038】
消費者属性別売上情報124は、商品を購入した顧客の属性及び商品が属する商品群の組み合わせ毎に、所定期間内(例えば2週間)の売上高を関連付けた情報である。
【0039】
回遊情報125は、店内にいる顧客の位置を含む情報である。回遊情報125は、一定周期でサーバー装置10が取得する位置情報に基づいて、顧客に対して取得時刻と店内の座標とを関連付けるよう生成される。
【0040】
店内広報別集客情報126は、入力装置を介して入力部114が受け付けた情報に基づいて、広報と、属性との組み合わせ毎に、集客予定領域に対してどれだけ集客したかを示す集客率を関連付けた情報である。
【0041】
店員端末装置20は、制御部210を備える。制御部210は、サーバー装置10により生成された情報の取得及び表示に関する制御を行う。
【0042】
制御部210は、通信部211と、表示部212とを備える。
【0043】
通信部211は、サーバー装置10との間で情報の送受信を行う。通信部211は、サーバー装置10により生成された各表示画面の表示情報を受信する。また、通信部211は、各表示画面に対して入力された情報を、サーバー装置10に対して送信する。
【0044】
表示部212は、サーバー装置10から送信された表示情報に基づいて、店員端末装置20が備える表示装置に対して各表示画面を表示させる。
【0045】
本実施形態では、店内にいる最も多い属性の顧客に対して効果の高かった広報を順に店員端末装置20に表示するため、店員は現在店内にいる顧客に対して効果的な広報を選択することができる。
【0046】
次に、記憶部120に記憶される情報について説明する。
【0047】
図2は、売上情報121の一例を示す図である。売上情報121は、顧客識別子に対して、顧客が購入した商品の商品群と、購入商品名と、購入個数と、売上高と、購入日時とを関連付けた情報である。売上情報121は、他の情報を含むものであってもよく、また購入商品名及び購入個数は必須ではない。
【0048】
顧客識別子は、顧客である顧客を特定するための識別情報である。商品群は、顧客が購入した商品が属する種別を特定する情報である。購入商品名は、購入した商品の名称を示す文字列である。
【0049】
購入個数は、顧客が購入した商品の個数である。売上高は、該商品の売上高であって、商品の単価と購入個数とを乗算した値である。購入日時は、商品を購入した日時である。
【0050】
なお、本情報は小売店が備える清算システムにおいて、例えばレジ等の決算装置に対して会員カードを提示し、清算を行うことにより生成される。
【0051】
図3は、顧客情報122の一例を示す図である。顧客情報122は、顧客識別子に対して、氏名と、性別と、年齢と、平均年収と、職業と、消費者属性識別子とを関連付けた情報である。
【0052】
顧客識別子は、顧客を特定する識別情報であって、売上情報121の顧客識別子と対応する。氏名、性別、年齢は、各々顧客の氏名、性別、年齢を示す情報である。平均年収は、顧客の平均年収である。職業は、顧客の職業である。
【0053】
消費者属性識別子は、顧客の性別、年代、及び平均年収の組み合わせである属性を特定する識別情報である。なお、性別、年代、及び平均年収は、顧客の特性を特定するための指標に過ぎず、属性を特定するための情報はこの限りでない。例えば、性別及び平均年収に代わって、店舗の利用状況に応じた会員種別により属性が特定されてもよい。その場合、顧客情報122は性別及び平均年収に代わって会員種別を特定する情報を含むものとする。
【0054】
図4は、消費者属性情報123の一例を示す図である。消費者属性情報123は、消費者属性識別子に対して、属性を特定するための性別と、年代と、平均年収とが関連付けられている。
【0055】
消費者属性識別子は、属性を特定する識別情報であって、顧客情報122の消費者属性識別子と対応している。性別、年代、及び平均年収は、それぞれ顧客の性別、年代、及び平均年齢を示す情報である。例えば
図4では、消費者属性識別子が「20-01-01」により特定される属性は、性別が「M」(male)、つまり男性であって、年代が「20代」、平均年収が「400万未満」である顧客が属する集合である。
【0056】
図5は、消費者属性別売上情報124の一例を示す図である。消費者属性別売上情報124は、消費者属性識別子と商品群との組み合わせ毎に、所定期間における売上高と、販売数量とを含む情報である。
【0057】
消費者属性識別子は、属性を特定する識別情報であって、顧客情報122及び消費者属性情報123の消費者属性識別子と対応する。商品群は、商品が属する種別を特定する情報であって、売上情報121の商品群と対応する。
【0058】
売上高は、消費者属性識別子により特定される属性の顧客が購入した、商品群に属する商品の所定期間内の総売上高を特定する情報である。販売数量は、購入された商品の数量である。
【0059】
図6は、回遊情報125の一例を示す図である。回遊情報125は、店内に存在する顧客の顧客識別子に対して、情報の取得時刻と、座標とが関連付けられた情報である。
【0060】
顧客識別子は、顧客を特定する識別情報であって、売上情報121及び顧客情報122の顧客識別子と対応する。取得時刻は、顧客識別子及び座標を取得した時刻である。なお、取得時刻は、読取装置が顧客識別子を読み取った時刻であって、複数の顧客が店内に存在する場合、同じ取得時刻が回遊情報125に記憶されるものとする。座標は、店内での顧客の位置を特定する情報である。
【0061】
回遊情報125は、回遊情報生成部117により一定周期で生成されるため、本情報により顧客の移動履歴を認識することができる。例えば、
図6に示す回遊情報125を参照すると、顧客識別子が「1000001」である顧客は、取得時刻が「20140416 14:30:00」である時に、座標が「(100,120)」により特定される位置に存在している。また、同顧客は、取得時刻が「20140416 14:30:05」である時に、座標が「(105,112)」により特定される位置に存在することが分かる。従って、該顧客は、5秒の間に「(100,120)」から「(105,112)」に移動したと考えられる。
【0062】
図7は、店内広報別集客情報126の一例を示す図である。店内広報別集客情報126は、広報識別子と、商品群と、開始時刻と、広報分類と、集客予定地点と、広報内容と、消費者属性識別子と、時間外客数平均値と、時間内客数平均値と、集客率と、キーワードとを含む。店内広報別集客情報126は、他に広報の終了時刻を含むものであってもよい。
【0063】
広報識別子は、広報を特定する識別情報である。商品群は、広報の対象となった商品の種別である。開始時刻は、広報を開始した時刻である。
【0064】
広報分類は、広報の種別を特定する情報である。広報の種別には、例えば「店内アナウンス」、「店員による呼び込み」、及び「試食の実施」等が含まれる。例えば、
図7に示す広報分類としては、「1」が「(店内)アナウンス」、「2」が「(店員による)呼び込み」であることを示す。
【0065】
集客予定地点は、広報により集客を予定している店内の位置を特定する座標である。広報内容は、広報の実施内容である文字列である。例えば、広報分類が「アナウンス」である場合、広報内容は、アナウンスの内容を構成する文字列である。
【0066】
消費者属性識別子は、顧客が属する属性を特定する識別子であって、売上情報121及び顧客情報122の消費者属性識別子と対応する。時間外客数平均値は、後述する計測基準時間以外の時間帯における顧客の数を、店内に存在する顧客の数で除算した値である。例えば、時間外客数平均値は、広報開始時刻を終期とし、広報開始時刻から所定時間前の時刻を始期とする時間帯における顧客数に基づいて求められる。
【0067】
時間内客数平均値は、広報開始時刻から所定時間内に、集客予定地点から所定距離内の範囲に存在する顧客の数を、店内に存在する顧客数で除算した値である。なお、時間内客数平均値は、時間内に上述の範囲に存在する顧客数であってもよい。
【0068】
集客率は、時間内客数平均値を、時間外客数平均値で除算し、100を乗じた値である。キーワードは、広報内容を示す単語である。
【0069】
図8は、サーバー装置10のハードウェア構成例を示す図である。サーバー装置10は、CPU(Central Processing Unit)130と、メモリ131と、補助記憶装置132と、入力I/F(Interface)133と、出力I/F134と、ネットワークI/F135と、を備え、各構成要素はバスにより接続されている。
【0070】
また、サーバー装置10は、入力I/F133を介して読取装置40と接続されている。
【0071】
CPU130は中央演算装置であり、メモリ131又は補助記憶装置132に記録されたプログラムに従って処理を実行する。サーバー装置10では、メモリ131又は補助記憶装置132上に読み出されたプログラムに従って動作するCPU130により処理が行われる。制御部110を構成する各処理部は、CPU130がプログラムを実行することにより各々の機能を実現する。
【0072】
メモリ131は、RAM(Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。補助記憶装置132は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、CD-R(Compact Disc- Recordable)、DVD-RAM(Digital Versatile Disk-Random Access Memory)等の書き込み及び読み出し可能な記憶メディア及び記憶メディア駆動装置等である。記憶部120は、メモリ131又は補助記憶装置132によりその機能が実現される。また、記憶部120は、ネットワークI/F135を介して接続される記憶装置によってその機能が実現されてもよい。
【0073】
入力I/F133は、システム管理者からの入力操作を受け付けるためのインターフェイスであり、例えばタッチパネル、キーボード、マウス、マイク等からの入力を受け付ける。出力I/F134は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置等に対して情報を出力するためのインターフェイスである。ネットワークI/F135は、サーバー装置10をネットワーク30に接続するためのインターフェイスである。
【0074】
なお、サーバー装置10の各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、サーバー装置10の各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
【0075】
読取装置40は、顧客が有する会員カードを読み取ることが可能な装置であって、読み取った会員カードに格納された顧客識別子と、読取装置40自身の位置情報とをサーバー装置10に対して定期的に送信する。読取装置40は、例えば顧客が有する買い物カゴに設置されており、顧客はカードを読取装置40に読み取らせてから、買い物を開始する。
【0076】
なお、読取装置40の構成は上述の構成に限られない。例えば、読取装置40はRFID(Radio Frequency IDentification)タグを認識可能な装置であって、天井等に設置されてもよい。この場合、読取装置40は、顧客が有する会員カードに含まれるRFIDタグを読み取り、顧客識別子を取得する。複数の読取装置40が異なるエリアに設置されており、会員カードを読み取った読取装置40の位置に基づいて、顧客の位置を認識する。
【0077】
店員端末装置20は、サーバー装置10と同様のハードウェア構成を備えるため、店員端末装置20のハードウェア構成については、説明を省略する。
【0078】
以下、本実施形態における処理の流れを、フローチャートを用いて説明する。
図9に示す消費者属性別売上生成処理と、
図10に示す回遊情報生成処理と、
図11及び
図12に示す店内広報別集客情報生成処理とは、店員端末装置20に対して表示させる表示情報の生成に用いる各情報を、サーバー装置10が生成するための処理である。
図13に示す回遊情報表示処理と、
図14に示す広告情報表示処理とは、サーバー装置10により行われる表示情報の生成処理である。
【0079】
図9は、消費者属性別売上生成処理の流れを示すフローチャートである。本処理の開始前から、売上情報121と、顧客情報122と、消費者属性情報123とが記憶部120に予め格納されている。本処理は、例えば定期的に実行される。
図9に示す消費者属性別売上生成処理は、1日毎に実行される例を示すものである。
【0080】
まず、売上情報生成部118は、サーバー装置10が有する図示しない日時情報を参照し、前日の日付を取得する(ステップS11)。
【0081】
次に、売上情報生成部118は、ステップS11で取得した日付を用いて売上情報121を参照し、購入日時が前日から遡って2週間以内の日付である売上情報121のレコードを抽出する(ステップS12)。具体的には、売上情報生成部118は、売上情報121の購入日時を参照し、前日の日付から2週間前の日付を始期とし、前日の日付を終期とする期間内の売上情報121のレコードを抽出する。
【0082】
次に、売上情報生成部118は、抽出したレコード毎に、購入者の消費者属性識別子を特定する(ステップS13)。具体的には、売上情報生成部118は、ステップS12で抽出したレコード毎に、顧客識別子を特定し、特定した顧客識別子と顧客情報122において関連する消費者属性識別子を特定する。売上情報生成部118は、特定した消費者属性識別子を各レコードに対して関連付ける。
【0083】
次に、売上情報生成部118は、消費者属性識別子と商品群との組み合わせ毎に売上額を集計する(ステップS14)。具体的には、売上情報生成部118は、抽出したレコードの中から、消費者属性識別子と商品群との組み合わせを特定する。売上情報生成部118は、特定した組み合わせ毎に、抽出したレコード内の売上高を集計する。同時に、売上情報生成部118は、消費者属性識別子と商品群との組み合わせ毎に、抽出したレコードに含まれる販売数量を集計する。結果として、消費者属性識別子と商品群との組み合わせ毎に、売上高と、販売数量とが得られる。
【0084】
次に、売上情報生成部118は、ステップS14で特定した消費者属性識別子及び商品群の組み合わせと、売上高と、販売数量とを用いて、消費者属性別売上情報124を生成し、記憶部120に記憶させる。(ステップS15)。その後、本フローチャートの処理が終了される。
【0085】
図10は、回遊情報生成処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、例えば5秒毎など定期的に実行される。
【0086】
まず、回遊情報生成部117は、サーバー装置10が備える図示しない時計から、現在時刻を取得する(ステップS21)。
【0087】
次に、回遊情報生成部117は、店内の顧客の顧客識別子と位置とを特定する(ステップS22)。具体的には、回遊情報生成部117は、読取装置40に対して顧客に関する情報の送信命令を送信する。回遊情報生成部117は、読取装置40から送信される、店内に存在する顧客の顧客識別子と、該顧客の位置情報とを取得する。
【0088】
次に、回遊情報生成部117は、各々の顧客について回遊情報125を生成する(ステップS23)。具体的には、回遊情報生成部117は、ステップS21で取得した現在時刻と、ステップS22で特定した情報に基づいて、顧客識別子と、取得時刻と、座標とを関連付けた回遊情報125を生成し、記憶部120に記憶させる。その後、本フローチャートの処理が終了される。
【0089】
図11は、店内広報別集客情報生成処理の流れを示すフローチャート(その1)である。本処理は、既に行った広報について、店内広報別集客情報126を生成するための処理である。サーバー装置10において、店内広報別集客情報126を生成するための入力画面である広報別集客情報入力画面220の表示要求を入力部114が受け付けると、本フローチャートの処理が開始される。
【0090】
まず、入力部114は、広報別集客情報入力画面220に対する、(1)店内広報内容、(2)広報開始時刻、(3)商品群、(4)集客予定地点、(5)キーワード、及び(6)広報分類、の入力を受け付ける(ステップS31)。
【0091】
図15は、広報別集客情報入力画面220の一例を示す図である。広報別集客情報入力画面220は、開始時刻入力領域と、商品群入力領域と、集客予定地点入力領域と、広報分類入力領域と、広報内容入力領域と、キーワード入力領域と、登録ボタンと、を含む。
【0092】
開始時刻入力領域は、広報の開始時刻を選択可能に表示する。商品群入力領域は、広報の対象となる商品群を選択可能に表示する。集客予定地点は、広報により集客を予定した地点を選択可能に表示する。広報分類入力領域は、広報分類の選択を受け付ける領域である。なお、開始時刻入力領域、商品群入力領域、及び集客予定地点入力領域は、いずれも選択肢からの選択でなく、いわゆる自由記述方式にて情報の入力を受け付けてもよい。また、集客予定地点入力領域は、図示しない店内地図上のポイントの指定を受け付けることにより、集客予定地点の入力を受け付けてもよい。
【0093】
広報内容入力領域は、広報内容である文字列の入力を受け付ける。キーワード入力領域は、広報内容を示す単語の入力を受け付ける。なお、
図15に示す広報内容入力領域、及びキーワード入力領域は、自由記述方式で文字列が入力されるものであるが、複数の候補の中から入力する情報を選択するものであってもよい。
【0094】
登録ボタンは、各入力領域に入力された情報を確定させる際に選択を受け付けるボタンである。
【0095】
説明を
図11に戻す。ステップS31では、入力部114は、広報別集客情報入力画面220の広報内容入力領域と、開始時刻入力領域と、商品群入力領域と、集客予定地点入力領域と、キーワード入力領域と、に情報が入力され、登録ボタンが選択されることで、入力された情報を受け付ける。
【0096】
次に、広報情報生成部116は、ステップS31で入力を受け付けた広報開始時刻から所定時間を、計測基準時間として特定する(ステップS32)。これは、広報開始時刻から一定時間が、広報の効果が表れる時間であるとみなされているためである。
【0097】
次に、顧客情報取得部111は、計測基準時間内に、集客予定地点から所定距離内に存在する顧客に関する回遊情報125内のレコードを抽出する(ステップS33)。具体的には、顧客情報取得部111は、ステップS32で特定した計測基準時間及び集客予定地点を用いて、回遊情報125を参照する。顧客情報取得部111は、回遊情報125の取得時刻が計測基準時間内であって、かつ回遊情報125の座標が集客予定地点から所定距離の範囲内の領域に属するレコードを抽出する。顧客情報取得部111は、抽出したレコードの中の、顧客識別子が重複するレコードについて、1つのレコードを残し、他のレコードを削除する。
【0098】
次に、広報情報生成部116は、抽出したレコード毎に、顧客が属する消費者属性識別子を特定する(ステップS34)。具体的には、広報情報生成部116は、抽出した回遊情報125のレコード毎に、レコードに含まれる顧客識別子を特定する。広報情報生成部116は、特定した顧客識別子を用いて顧客情報122を参照し、顧客識別子と関連する消費者属性識別子を特定する。広報情報生成部116は、抽出したレコード毎に、特定した消費者属性識別子を関連付ける。
【0099】
次に、広報情報生成部116は、消費者属性識別子毎に、抽出したレコードの数を集計する(ステップS35)。広報情報生成部116は、ステップS34でレコードに対して関連付けた消費者属性識別子毎に、レコードの数を集計する。回遊情報125は、一人の顧客に対して一つのレコードが生成されるため、消費者属性毎のレコード数は、各消費者属性に属する顧客の数と考えられる。従って、ここで集計された数は、計測基準時間内における集客予定領域の客数である。
【0100】
次に、広報情報生成部116は、計測基準時間内に店内に存在する顧客に関する回遊情報125のレコードを抽出する(ステップS36)。具体的には、広報情報生成部116は、ステップS32で特定した計測基準時間を用いて回遊情報125を参照し、取得時刻が計測予定時間内であるレコードを抽出する。広報情報生成部116は、抽出したレコードのうち、顧客識別子が重複するレコードについて、1つのレコードを残し、他のレコードを削除する。なお、ここで抽出されるレコードの数は、継続基準時間内に店内に存在する顧客数と同様である。
【0101】
次に、広報情報生成部116は、抽出したレコード毎に、顧客が属する消費者属性識別子を特定する(ステップS37)。広報情報生成部116は、抽出した各レコードについて、顧客識別子を特定し、特定した顧客識別子と顧客情報122において関連する消費者属性識別子を特定する。広報情報生成部116は、抽出した各レコードに対して、特定した消費者属性識別子を関連付ける。
【0102】
次に、広報情報生成部116は、消費者属性識別子毎に、抽出したレコードの数を集計する(ステップS38)。広報情報生成部116は、ステップS37でレコードに対して関連付けた消費者属性識別子毎に、レコードの数を集計する。ここで集計されたレコード数は、計測基準時間内に店内に存在した消費者属性毎の客数である。
【0103】
次に、集客率取得部115は、消費者属性識別子毎に、実施時間内の集客予定地点の客数平均値を求める(ステップS39)。具体的には、集客率取得部115は、ステップS35で集計したレコード数、つまり計測基準時間内における集客予定領域の客数を、ステップS38で取得したレコード数、つまり計測基準時間内における店内の客数で除算する。集客率取得部115は、ステップS38で集計に用いた消費者属性識別子毎に、本処理を行う。算出の結果得られた値が、消費者属性識別子毎の実施時間内の集客予定地点の客数平均値である。
【0104】
次に、広報情報生成部116は、広報開始時刻から所定時間前の時刻を、実施時間外の集計開始時刻として特定する(ステップS40)。この所定時間は、計測基準時間と同じ長さである。その後、広報情報生成部116は、処理をステップS41に進める。
【0105】
図12は、店内広報別集客情報生成処理の流れを示すフローチャート(その2)である。
【0106】
次に、顧客情報取得部111は、実施時間外の集計開始時刻から広報開始時刻までの間に、集客予定地点から所定距離内に存在する顧客に関する回遊情報125中のレコードを抽出する(ステップS41)。具体的には、顧客情報取得部111は、回遊情報125中、取得時刻が実施時間外の集計開始時刻以降、広報開始時刻より前であって、かつ座標が集客予定地点から所定距離の範囲内に属するレコードを抽出する。なお、集客予定地点から所定距離の範囲内とは、ステップS33で処理に用いた領域と共通する。広報情報生成部116は、抽出したレコードの中の、顧客識別子が重複するレコードについて、1つのレコードを残し、他のレコードを削除する。
【0107】
次に、広報情報生成部116は、抽出したレコード毎に、顧客が属する消費者属性識別子を特定する(ステップS42)。ステップS42及びステップS43で行われる処理は、ステップS34及びステップS35で行われる処理と同様であるため、説明を省略する。ステップS43の処理の結果、実施時間外の集計開始時刻から広報開始時刻までの間の集客予定領域の客数が消費者属性識別子毎に集計される。
【0108】
次に、広報情報生成部116は、実施時間外の集計開始時刻から広報開始時刻までの間に、店内に存在する顧客に関する回遊情報125のレコードを抽出する(ステップS44)。具体的には、広報情報生成部116は、回遊情報125中、取得時刻が集計開始時刻以降、広報開始時刻より前のレコードを抽出する。広報情報生成部116は、抽出したレコードのうち、顧客識別子が重複するレコードについて、1つのレコードを残し、他のレコードを削除する。なお、ここで抽出されるレコードの数は、実施時間外の集計開始時刻から広報開始時刻までの間に店内に存在した客数である。
【0109】
次に、広報情報生成部116は、抽出したレコード毎に、顧客が属する消費者属性識別子を特定する(ステップS45)。本ステップで行われる処理は、ステップS37で行われる処理と同様であるため、説明を省略する。
【0110】
次に、広報情報生成部116は、消費者属性識別子毎に、抽出したレコードの数を集計する(ステップS46)。広報情報生成部116は、ステップS45でレコードに対して関連付けた消費者属性識別子毎に、レコードの数を集計する。ここで集計されたレコードは、実施時間外に店内に存在した消費者属性毎の客数として取り扱う。
【0111】
次に、集客率取得部115は、消費者属性識別子毎に、実施時間外の集客予定地点の客数平均値を求める(ステップS47)。具体的には、集客率取得部115は、消費者属性識別子毎に、ステップS43で集計したレコード数、つまり実施時間外における集客予定領域の客数を、ステップS46で集計したレコード数、つまり実施時間外における店内の客数で除算し、消費者属性識別子毎の客数平均値を求める。
【0112】
次に、集客率取得部115は、実施時間外の客数平均値と、実施時間内の客数平均値に基づいて、消費者属性識別子毎に集客率を求める(ステップS48)。具体的には、集客率取得部115は、消費者属性識別子毎に、ステップS39で求めた実施時間内の集客予定地点の客数平均値を、ステップS47で求めた実施時間外の集客予定地点の客数平均値で除算し、100を乗じることで、消費者属性識別子毎の集客率を求める。
【0113】
次に、広報情報生成部116は、店内広報識別子を付した店内広報別集客情報126を生成する(ステップS49)。具体的には、広報情報生成部116は、ステップS31で入力を受け付けた商品群と、広報開始時刻と、広報分類と、広報内容と、消費者属性識別子と、ステップS47で求めた該消費者属性識別子における時間外の客数平均値と、ステップS39で求めた該消費者属性識別子における時間内の客数平均値と、ステップS48で求めた該消費者属性識別子における集客率と、ステップS31で入力を受け付けたキーワードと、を関連付けた店内広報別集客情報126を生成する。広報情報生成部116は、生成した店内広報別集客情報126を記憶部120に記憶させる。その後、広報情報生成部116は、本フローチャートの処理を終了する。
【0114】
なお、本実施形態では、時間内の客数平均値と、時間外の客数平均値とに基づいて、集客率を算出したが、算出に用いる値は、客数平均値に限られない。例えば、広報情報生成部116は、計測基準時間における顧客数を、計測基準時間外における顧客数で除算することで、集客率を算出してもよい。
【0115】
図13は、回遊情報表示処理の流れを示すフローチャートである。例えば、店員端末装置20から送信される回遊情報125の表示要求を、サーバー装置10が受け付けると、本フローチャートの処理が開始される。
【0116】
まず、表示情報生成部113は、記憶部120の図示しない領域から、店内の地図を示す店内画像の情報を取得する(ステップS51)。
【0117】
次に、表示情報生成部113は、回遊情報125中、取得時刻が直近の時刻と関連付けられたレコードを、在店消費者として抽出する(ステップS52)。具体的には、表示情報生成部113は、回遊情報125の表示要求を受け付けた時刻を用いて回遊情報125を参照し、表示要求を受け付けた時刻と最も近い取得時刻を含むレコードを在店消費者として抽出する。なお、複数の顧客が店内に存在する場合は、回遊情報125の取得時刻が同じであるため、表示要求を受け付けた時刻と最も近い取得時刻を含む複数のレコードが抽出されることとなる。
【0118】
次に、表示情報生成部113は、在店消費者の各々について、消費者属性識別子を特定する(ステップS53)。具体的には、表示情報生成部113は、ステップS52で抽出したレコード毎に、回遊情報125中の顧客識別子を用いて顧客情報122を参照し、消費者属性識別子を特定する。表示情報生成部113は、特定した消費者属性識別子を、ステップS52で抽出したレコードの各々に関連付ける。
【0119】
次に、表示情報生成部113は、在店消費者毎に、回遊情報125に含まれる座標に基づいて、店内画像に消費者属性を示すマークを表示した回遊情報表示画面230の表示情報を生成する(ステップS54)。
【0120】
図16は、回遊情報表示画面230の一例を示す図である。回遊情報表示画面230は、上述の回遊情報表示処理のステップS51で取得した店内画像に基づいて生成される。店内画像には、顧客の位置に相当する部分に、消費者属性識別情報に応じて予め定められたマークが表示される。地図上の顧客の位置は、該顧客の属性毎に異なる表示形態で表示される。例えば顧客の位置は、属性毎に異なる形と異なる色のマークで表示される。
【0121】
表示情報生成部113は、抽出したレコード毎に、回遊情報125に含まれる座標を特定し、ステップS53で特定した消費者属性識別子に対応するマークを、座標に相当する店内画像の部分に表示するよう、表示情報を生成する。
【0122】
また、回遊情報表示画面230は、広報内容表示ボタン231を含む。広報内容表示ボタン231が選択されると、広報情報表示画面が表示されるが、詳しくは後述する。
【0123】
説明を
図13に戻す。その後、表示情報生成部113は、本フローチャートの処理を終了する。なお、生成された回遊情報表示画面230の表示情報は、店員端末装置20に送信され、店員端末装置20の表示部212により回遊情報表示画面230が表示される。
【0124】
本実施形態により、店員は、店内にいる顧客の位置と属性とを、一覧で把握することができる。
【0125】
図14は、広報情報表示処理の流れを示すフローチャートである。回遊情報表示画面230において、広報内容表示ボタンが選択されると、本フローチャートの処理が開始される。
【0126】
まず、表示情報生成部113は、在店消費者数の最も多い消費者属性識別子を特定する(ステップS61)。本ステップの処理開始前に、
図13に示す回遊情報表示処理のステップS53において、在店消費者として抽出された回遊情報125に対して、消費者属性識別子が関連付けられている。表示情報生成部113は、各消費者属性識別子毎に、関連付けられた回遊情報125のレコード数を求め、最もレコード数(在店消費者数)の多い消費者属性識別子を特定する。
【0127】
次に、表示情報生成部113は、店内広報別集客情報126を参照して、特定した消費者属性において集客率の高い所定数のレコードを特定する(ステップS62)。具体的には、表示情報生成部113は、ステップS61で特定した消費者属性識別子を用いて店内広報別集客情報126を参照する。表示情報生成部113は、店内広報別集客情報126内で、特定した消費者属性識別子と関連付けられた集客率を参照し、集客率が高い順から所定数のレコードを、広報情報表示画面に表示する広報に関するレコードとして特定する。
【0128】
次に、表示情報生成部113は、特定したレコードの各々について、消費者属性識別子と商品群とを用いて、消費者属性別売上情報124を参照し、関連する売上高を特定する(ステップS63)。具体的には、表示情報生成部113は、ステップS62で特定したレコードの各々について、以下の処理を行う。表示情報生成部113は、ステップS61で特定した消費者属性識別子と、特定したレコードに含まれる商品群とを用いて、消費者属性別売上情報124を参照する。表示情報生成部113は、消費者属性別売上情報124において、消費者属性識別子及び商品群の組み合わせと関連付けられた売上高を特定する。
【0129】
結果として、店内で最も多い消費者属性に対して集客率の多かった広報について、広報の対象商品の売上高が特定される。
【0130】
次に、表示情報生成部113は、特定した店内広報別集客情報126のレコードに含まれる情報と、ステップS63で特定される売上高とを関連付けて、広報情報表示画面240を表示する(ステップS64)。その後、表示情報生成部113は、本フローチャートの処理を終了する。
【0131】
図17は、広報情報表示画面240の一例を示す図である。広報情報表示画面240は、消費者属性表示領域241と、ランキング表示領域242と、広報内容表示領域243とを含む。
【0132】
消費者属性表示領域241は、上述の広報情報表示処理のステップS61で特定した消費者属性識別子により特定される消費者属性に関する情報を表示する領域である。表示情報生成部113は、特定した消費者属性識別子と消費者属性情報123において関連付けられた性別と、年代と、平均年収とを用いて、消費者属性表示領域241に消費者属性に関する情報を表示する。
【0133】
ランキング表示領域242は、集客率が高い順に、広報に関する情報を表示する領域である。表示情報生成部113は、集客率が高い順に、店内広報別集客情報126内の集客率と、開始時刻と、広報分類と、商品群と、キーワードと、ステップS63で特定した売上高とを関連付けて、ランキング表示領域242に表示する。ランキング表示領域242に表示される各広報情報は、集客順位、又は集客率を表示する部分を選択することで、選択が可能である。
【0134】
また、ランキング表示領域242は、各広報情報の時間帯、消費者属性別売上高、広報分類、商品群、又はキーワードの表示部分を長押しすることで、表示する広報情報を絞り込むことができる。最初に表示されている広報情報のうち前述のいずれかの部分を長押しすると、長押しされた部分に表示された情報と同じ情報を有する広報情報のみが表示されるよう、ランキング表示領域242の表示が変更される。例えば、最初に表示されている広報情報の広報分類中、「アナウンス」の文字列が表示された部分(セル)が長押しされると、表示情報生成部113は、表示している広報情報中、広報分類が「アナウンス」である広報分類のみを、集客率が高い順に表示するよう、ランキング表示領域242の表示情報を生成する。
【0135】
なお、次にランキング表示領域242以外の部分の選択を受け付けると、表示情報生成部113は、ランキング表示領域242の表示を絞り込み前の状態に戻す。
【0136】
広報内容表示領域243は、ランキング表示領域242において選択された広報の広報内容を表示する領域である。表示情報生成部113は、選択された広報情報である店内広報別集客情報126のレコード内に含まれる広報内容を、広報内容表示領域243に表示する。
【0137】
なお、ランキング表示領域242に表示される広報情報は、予め条件を入力することで、絞り込むことができるものであってもよい。例えば、回遊情報表示画面230において広報情報表示ボタンが選択されると、図示しない検索画面が表示され、検索画面に対して検索条件の入力を受け付ける。この場合、表示情報生成部113は、検索条件に応じて表示する広報情報を絞り込み、絞り込んだ広報情報を集客率の高い順にランキング表示領域242に表示するよう表示情報を生成する。
【0138】
例えば、検索画面において、検索条件として時間帯の入力を受け付ける。表示情報生成部113は、入力された時間帯に属する広報開始時刻に行われた広報に関するレコードを店内広報別集客情報126から取得し、取得したレコード中、店内に存在する顧客が最も多い消費者属性識別子に対するレコードが示す広報を、集客率の高い順に表示する。
【0139】
また、ランキング表示領域242において同じ広報情報が続けて2回選択されると、選択された広報を自動的に行うこととしてもよい。サーバー装置10は、出力I/F134を介して接続された広報装置を用いて、選択された広報を構成する音声であって、予め録音された音声を出力することとしてもよい。
【0140】
本実施形態により、店内に存在する顧客の属性に対して集客率の高い広報情報が表示されるため、表示情報を参照した店員は適切に店内広報の選択をすることができる。また、広報情報の候補を表示するランキング表示領域242においては、店員の意図に応じた絞り込みをすることができるため、店員は状況に応じた条件を指定することで、効率的に広報情報を閲覧し、選択することができる。
【0141】
以上、本発明に係る各実施形態及び変形例の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態の一例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることもできる。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。