(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記被験者インタフェース器具と前記被験者との間における電流の伝導が防がれるように、前記電源は前記被験者インタフェース器具内に一体化されている、請求項1に記載の被験者インタフェース器具。
前記電源及び前記インタフェース加熱システムは、前記被験者インタフェース器具のメンテナンス及び/又はクリーニング時に、前記インタフェース加熱システム及び前記電源が露出しないように、前記被験者インタフェース器具内に一体化される、請求項1に記載の被験者インタフェース器具。
前記空洞内の温度及び/又は湿度に関する情報を搬送する出力信号を生成する1つ以上のセンサをさらに有し、前記インタフェース加熱システムは前記生成した出力信号に基づいて前記空洞を制御して加熱する、請求項1に記載の被験者インタフェース器具。
前記電力を供給する手段は、前記被験者インタフェース器具と前記被験者との間における電流の伝導が防がれるように、前記被験者インタフェース器具内に一体化されている、請求項5に記載の被験者インタフェース器具。
前記電力を供給する手段及び前記空洞を制御して加熱する手段は、前記被験者インタフェース器具のメンテナンス及び/又はクリーニング時に、前記空洞を制御して加熱する手段及び前記電力を供給する手段が露出しないように、前記被験者インタフェース器具内に一体化されている、請求項5に記載の被験者インタフェース器具。
前記空洞内の温度及び/又は湿度に関する情報を搬送する出力信号を生成する手段をさらに有し、前記空洞を制御して加熱する手段の動作は、前記生成した出力信号に基づいている、請求項5に記載の被験者インタフェース器具。
【発明を実施するための形態】
【0009】
明細書において、特に文脈上はっきりと述べていない限り、複数あると述べていなくても、それらが複数あることを含む。明細書において、2つ以上の部品又は構成要素が"結合される"と述べることは、リンクが生じている限り、これらの部品が直接的に又は間接的、すなわち1つ以上の中間部品若しくは構成要素を介しての何れかにより接合される又は一緒に動作することを意味している。明細書において、"直接結合される"は、2つの要素が互いに直に接していることを意味している。明細書において、"固定して結合される"又は"固定される"は、2つの構成要素が互いに対し一定の方向を維持している間、1つとして移動するように結合されることを意味している。
【0010】
明細書において、"単一(unitary)"という言葉は、構成要素が単独ピース又は単独ユニットとして作られることを意味している。すなわち、別々に作られ、その後ユニットとして一緒に結合される部分を含んでいる構成要素は、"単一"の構成要素又は本体ではない。明細書において、2つ以上の部品又は構成要素が互いに"係合する"と述べることは、これらの部品が互いに向かい直接的に又は1つ以上の中間部品又は構成要素を介して間接的にの何れかにより力を及ぼしていることを意味している。明細書において、"数字"は、1若しくは1以上の整数(すなわち複数)を意味し、特に文脈がはっきりと述べていない限り、複数あると述べていなくても、複数あることを含む。
【0011】
明細書において、例であり限定ではない方向の表現は、頂部、底部、左側、右側、上方、下方、前方、後方及びそれらの派生語は、図面に示される要素の方位に関連し、特に明瞭に言わない限り、請求項を制限しない。
【0012】
図1は、被験者106の気道に送出中に被験者インタフェース器具を加熱する及び/又は加湿された加圧した呼吸可能なガス流を加熱するシステム100を概略的に示す。システム100は、呼吸可能なガス流を被験者106への流路に沿って供給する呼吸装置として実現される、装置と一体化される及び/又は装置と共に機能する。例えば水蒸気で湿気を加えることにより前記ガス流を加湿することは、被験者106の体験及び/又は快適さを向上させる。加湿は、関連する技術分野に用いられる、本明細書で述べた以外の他の理由にとって有益である。相対湿度のパーセントとして表される、加えられる湿気の量及び/又はレベルは、例えばフィードバックによりシステム100内において観察及び/又は制御されてもよい。
【0013】
システム100は、圧力発生器140、加湿器150、被験者インタフェース180、インタフェース加湿システム160、電源170、1つ以上のセンサ142、電子記憶装置130、ユーザーインタフェース120、処理器110、パラメタ決定モジュール111、制御モジュール112、温度モジュール113及び/又は他の構成要素の1つ以上を含んでいる。システム100は、被験者106に呼吸療法を施す。
【0014】
図1のシステム100の圧力発生器140は、人工呼吸器及び/又は気道(陽)圧装置(PAP/CPAP/BiPAP(登録商標)等)と一体化される、組み合わされる若しくは接続されてもよく、例えば1つ以上の被験者インタフェース180を介して被験者106の気道に送出するための加圧した呼吸可能なガス流を供給する。被験者インタフェース180は時に、送出回路と呼ばれる。
【0015】
圧力発生器140は、システム100内において、呼吸可能なガス流を加湿する形態の加湿器150と一体化される、組み合わされる又は接続されてよい。
図1に示される形態において、圧力発生器140は、被験者インタフェース180aを介して加湿器150と流体連結し、この被験者インタフェース180aは少なくとも一部が、被験者インタフェース180と構造的及び/又は機能的に類似している。
図1に示されるように、加湿器150は、被験者インタフェース180を介して、呼吸可能なガス流がインタフェース加熱システム160を通過した後、被験者106の気道と流体連結する。
図1における様々な構成要素の形態は、開示される技術の範囲を制限するためでは全くない。例えば、幾つかの実施例において、インタフェース加熱システム160は、圧力発生器140と加湿器150との間に置かれてもよい。幾つかの実施例において、加湿器150は、圧力発生器140の上流に置かれてもよい。
【0016】
呼吸療法は、圧力制御、圧支持、体積制御及び/又は他の形式の支持及び/又は制御として実施される。例えば、吸気を支持するために、加圧した呼吸可能なガス流の圧力が吸気圧に調節されてもよい。その代わりに及び/又はそれと同時に、呼気を支持するために、加圧した呼吸可能なガス流の圧力及び/又は流量が呼気圧に調節されてもよい。加圧した呼吸可能なガス流の送出による呼吸支持及び/又は換気を提供するための他の計画も考えられる。被験者106は、1つ以上の呼吸相を引き起こす必要はない。
【0017】
システム100は、加湿された前記加圧した呼吸可能なガス流の圧力、流量、湿度、速度、加速度及び/又は他のパラメタのレベルを調節及び/又は維持する。被験者の呼吸周期と実質的に同期して1つ以上の調節が起きてもよい。幾つかの実施例において、1つ以上の動作レベル(例えば圧力、体積等)は、呼吸療法を滴定するために、この呼吸療法の個々のセッション中に、相対的に進行している方法(例えば呼吸するたび、数回呼吸するたび、数秒経過するたび等)で調節される。その代わりに及び/又はそれと同時に、システム100及び/又はシステム100の何れかの構成要素の1つ以上の動作レベルに対する調節は、もっと断続的に及び/又は特定の治療セッション中ではなく治療セッションの合間に行われてもよい。
【0018】
加圧した呼吸可能なガス流は、圧力発生器140から1つ以上の被験者インタフェース180を介して被験者106の気道に送出される。被験者インタフェース180は、導管182及び/又は被験者インタフェース器具184を含んでいる。
図1に示されるように、被験者インタフェース180aは導管182aを含んでいる。被験者インタフェース180は導管182を含んでいる。導管182及び/又は導管182aは、柔軟な長さのホース若しくは他の導管を含んでいる。
図1に示されるように、導管182は、被験者インタフェース器具184を、加湿器150と流体連通する及び圧力発生器140と間接的に流体連結するように配置する。
図1に示されるように、被験者インタフェース180は、加湿器150に又はその近くに置かれる近位端186及び被験者インタフェース器具184に又はその近くに置かれる遠位端188を含んでもよい。導管182及び/又は導管182aが流路を形成し、この流路を通り、加圧した呼吸可能なガス流が被験者インタフェース器具184と加湿器150と圧力発生器140との間を伝えられる。
【0019】
図1のシステム100の被験者インタフェース器具184は、被験者106、例えば被験者106の気道に加圧した呼吸可能なガス流を送出する。被験者インタフェース器具184は、(加湿された及び/又は加圧した)呼吸可能なガス流を被験者106に送出する流路に沿って形成することにより、結露を減らす及び/又は抑制する。被験者インタフェース器具184は、インタフェース本体185、インタフェース加熱システム160、電源170及び説明した機能に適した如何なる器具を含んでもよい。
【0020】
ある実施例において、圧力発生器140は、専用の人工呼吸装置であり、被験者インタフェース器具184は、呼吸療法を被験者106に送出するのに使用されているもう1つのインタフェース器具と取り外せるように結合される。例えば、被験者インタフェース器具184は、気管内チューブ、気管切開門脈及び/又は他のインタフェース器具と係合する及び/又はそれらに挿入されてもよい。ある実施例において、被験者インタフェース器具184は、介入器具を用いることなく被験者106の気道に係合する。本実施例において、被験者インタフェース器具184は、気管内チューブ、鼻カニューレ、気管切開チューブ、鼻マスク、鼻/口マスク、フルフェイスマスク、トータルフェイスマスク及び/又は被験者の気道とガス流を交換する他のインタフェース器具の1つ以上を含んでもよい。本開示はこれらの例に限定されることはなく、如何なる被験者インタフェースを用いた被験者106への加圧した呼吸可能なガス流の送出を考えている。幾つかの実施例において、インタフェース加熱システム160は、被験者インタフェース器具184内に埋め込まれても及び/又は一体化されてもよい。
【0021】
被験者インタフェース器具184のインタフェース本体185は、導管182に取り外せるように結合される。インタフェース本体185は、導管182を介して被験者106の気道に(加湿された及び/又は加圧した)呼吸可能なガス流を送出するために、被験者106の気道を導管182と流体連結して配置するために、被験者106の顔に取り付けられる。インタフェース本体185は、インタフェース本体185と被験者106の顔との間に空洞185aを形成する。例えば、空洞185aは、被験者106の顔への被験者インタフェース器具184の取り付けに対応して形成されてもよい。
【0022】
電源170は、インタフェース本体185により担持されてもよい。電源170は、再充電可能な電源を含んでもよい。幾つかの実施例において、電源170は、一次電池を含んでもよい。電源170はバッテリーにより実現されてもよい。例えば電源170は、リチウムイオンゲルバッテリーに使用されるような成形可能な材料を含んでもよい。電源170は、インタフェース本体185、被験者インタフェース器具184及び/又はそれらの組み合わせ内に適合させるために成形されてもよい。例えば、電源170は、被験者106が電源170に及びその逆に曝されないように、被験者インタフェース器具184内に一体化されても、埋め込まれても、結合されても及び/又は封止されてもよい。言い換えると、被験者インタフェース器具184と被験者106との間における(例えば電源170から生じる)電流の伝導は、電源170が被験者インタフェース器具184内に一体化される、埋め込まれる、結合される及び/又は封止されることにより防がれる。電源170は、ハードの接触による充電、誘導式充電及び/又は他の充電技術により再充電される。
【0023】
インタフェース加熱システム160は、インタフェース本体185により担持されてもよい。
図1の被験者インタフェース器具184のインタフェース加熱システム160は、被験者インタフェース器具184内、特に被験者インタフェース180内のある空洞185a及び/又は呼吸可能なガス流を制御して加熱する。
図1に示されるように、インタフェース加熱システム160は、被験者106の気道に行く途中の被験者インタフェース180内にある加湿された前記加圧した呼吸可能なガス流を加熱する。インタフェース加熱システム160を単一の構成要素として表現しているが限定を目的としていない。幾つかの実施例において、インタフェース加熱システム160は、電源170により給電される。
【0024】
インタフェース加熱システム160は、インタフェース本体185及び/又は被験者インタフェース180の他の構成要素に巻かれる及び/又はこれらの内部に埋め込まれる加熱コイルとして実現されてもよい。関連する技術分野に用いられるような、システム100に熱を加えるための他の方法が考えられる。インタフェース加熱システム160による熱交換は、1つ以上の加熱コイルを使用する実施例に限定されない。幾つかの実施例において、インタフェース加熱システム160が被験者インタフェース器具184のもう1つの構成要素内に埋め込まれる及び/又は一体化されてもよい。例えば、電源170及びインタフェース加熱システム160は、被験者インタフェース器具184のメンテナンス及び/又はクリーニングがインタフェース加熱システム160も電源170も例えば周囲大気、湿気/液体等に曝されないように、被験者インタフェース器具184内に一体化される、埋め込まれる、結合される及び/又は封止されてもよい。
【0025】
言い換えると、電源170及びインタフェース加熱システム160を被験者インタフェース184内に封止することにより、被験者106又はもう一人のユーザーは、電気及び/又は導電性構成要素を含む如何なる構成要素も害することなく、被験者インタフェース器具184を洗うことができる。幾つかの実施例において、電源170及びインタフェース加熱システム160は、防水、耐水、水及び/又は水蒸気の侵入に対する耐性、防滴。防結露、耐衝撃及び/又は電源170若しくはインタフェース加熱システム160に損傷を被ることなく外的影響又は使用条件に耐えることが可能である他の如何なる方法の1つ以上であるように、被験者インタフェース器具184内に封止されてもよい。
【0026】
加湿器150は、システム100において前記呼吸可能なガス流を制御して加湿する。幾つかの実施例において、加湿器150は、加熱した液体から形成される蒸気が前記呼吸可能なガス流に湿気を加えるように、液体を制御して加熱する。加湿器150は、ガス注入口151、ガス排気口152、液体を含む加湿チャンバ154、蒸発させるための液体153、加熱要素155及び/又は他の構成要素の1つ以上を含んでいる。呼吸可能なガス流は、ガス注入口151を介して受け入れられる。この呼吸可能なガス流は、液体153を加熱することにより形成される液体蒸気により加湿チャンバ154内で加湿される。液体153は加熱要素155により加熱される。加湿された呼吸可能なガス流は、ガス排気口152を介して加湿チャンバ154及び/又は加湿器150から放出される。幾つかの実施例において、加熱要素155は、加湿チャンバ154の底若しくはその近くに、及び/又は加湿チャンバ154内にある液体153に近接して置かれる。幾つかの実施例において、加熱要素155は、液体153と直に接した状態でなくてもよい。加熱要素155により放射される熱は、例えば間接的に液体153に与えられ、液体153を蒸発させる。
【0027】
図1に示されるように、ガス注入口151は、上流に置かれる圧力発生器140から加圧した呼吸可能なガス流を受け入れるために、被験者インタフェース180aと流体連結している。
図1に示されるように、ガス排気口152は、加湿器150から被験者インタフェース器具184を介して被験者106の気道に加湿された前記加圧した呼吸可能なガス流を誘導するために、被験者インタフェース180と流体連結している。
図1に示されるような加湿式150は、被験者インタフェース器具184より下流に配されている。幾つかの実施例において、加湿された前記加圧した呼吸可能なガス流は薬剤を含んでもよい。
【0028】
空気又は他の呼吸可能なガスの湿度は温度と共に変化する。結果として、例えば被験者インタフェース180の如何なる場所の温度差動は、被験者インタフェース180内の相対湿度に影響を及ぼす。特に、被験者インタフェース180に沿った温度差動は結露を引き起こす。
【0029】
図1におけるシステム100の電子記憶装置130は、情報を電子的に記憶する電子記憶媒体を有する。電子記憶装置130の電子記憶媒体は、システム100と一体化して設けられる(すなわち実質的に取り外しできない)システムの記憶装置、及び/又は例えばポート(例えばUSBポート、ファイヤワイヤポート等)若しくはドライブ(例えばディスクドライブ等によりシステム100に取り外せるように接続できる取り外せる記憶装置の一方又は両方を含んでもよい。
【0030】
電子記憶装置130は、光学的に読み取り可能な記憶媒体(例えば光ディスク等)、磁気的に読み取り可能な記憶媒体(例えば磁気テープ、磁気ハードドライブ、フロッピー(登録商標)ドライブ等)、電荷ベースの記憶媒体(例えばEPROM、EEPROM、RAM等)、ソリッドステート記憶媒体(例えばフラッシュドライブ等)及び/又は他の電子的に読み取り可能な記憶媒体の1つ以上を含んでもよい。電子記憶装置130は、ソフトウェアアルゴリズム、処理器110により決定される情報、ユーザーインタフェース120により入力される情報及び/又はシステム100が適切に機能することを可能にする他の情報を記憶してもよい。例えば、電子記憶装置130は、(本明細書の他の場所で述べたような)1つ以上のガスパラメタ及び/又は呼吸パラメタ、及び/又は他の情報を記録又は記憶してもよい。電子記憶装置130は、システム100内の別個の構成要素でもよいし、又は電子記憶装置130は、システム100の1つ以上の他の構成要素(例えば処理器110)と一体化して設けられてもよい。
【0031】
図1のシステム100のユーザーインタフェース120は、システム100とユーザー(例えばユーザー108、被験者106、介護人、治療意思決定者等)との間にインタフェースを設け、このインタフェースを介して、ユーザーはシステム100に情報を供給する及びシステム100から情報を受け取ることができる。これは、集約的に情報と呼ばれる、データ、結果及び/又は命令並びに他の如何なる伝達可能なアイテムがユーザーとシステム100との間を伝達することを可能にする。ユーザー108に伝えられる情報の一例は、被験者106により選択される及び/又は好まれるような被験者インタフェース器具184の動作設定を詳述しているレポートである。ユーザー108又は被験者106がシステム100に供給する情報の一例は、呼吸療法中の目標温度又は目標湿度のレベルである。ユーザーインタフェース120に含めるのに適したインタフェース装置の例は、キーパッド、ボタン、スイッチ、キーボード、ノブ、ダイヤル、レバー、表示スクリーン、タッチスクリーン、スピーカー、マイク、表示灯、警報器及びプリンターを含む。情報は、聴覚信号、視覚信号、触覚信号及び/又は他の感覚信号の形式でユーザーインタフェース120によりユーザー108又は被験者106に供給される。
【0032】
有線若しくはワイヤレスの何れか一方による他の通信技術も本明細書においてユーザーインタフェース120として考えられると理解されるべきである。例えばある実施例において、ユーザーインタフェース120は、電子記憶装置130により与えられる取り外せる記憶装置のインタフェースと一体化されてもよい。この例において、情報は、ユーザーがシステム100の実施例をカスタマイズすることを可能にする取り外せる記憶媒体(例えばスマートカード、フラッシュドライブ、取り外せるディスク等)からシステム100に読み込まれる。ユーザーインタフェース120としてシステム100と共に使用するのに適した他の例示的な入力装置及び技術は、これらに限定されないが、RS−232ポート、RFリンク、IRリンク、モデム(電話、ケーブル、イーサーネット(登録商標)、インターネット又はその他)を含む。要するに、システム100と情報を伝達するための如何なる技術もユーザーインタフェース120と考えられる。
【0033】
図1のシステム100の1つ以上のセンサは、システム100内において呼吸可能なガス流のパラメタに関する測定値を搬送する出力信号を生成する。これらパラメタは、流量、(気道)圧、気圧、温度、湿度、速度、加速度及び/又は他のパラメタの1つ以上を含んでいる。1つ以上のセンサ142は、導管182a、導管182、被験者インタフェース器具184及び/又はシステム100の他の構成要素と流体連結している。1つ以上のセンサ142は、被験者106に関連する生理的パラメタに関する出力信号を生成する。
【0034】
1つ以上のセンサ142は、被験者106の気道の様子及び/又は状態、被験者106の呼吸、被験者106の呼吸速度、被験者106に送出されるガス、被験者106に送出されるガスの組成、温度及び/又は湿度、被験者106の気道へのガスの送出及び/又は被験者による呼吸努力に関連するパラメタに関する情報を搬送する出力信号を生成する。例えばパラメタは、例えばバルブの駆動電流、ローターの速度、モーターの速度、送風機の速度、ファンの速度又は事前に分かっている及び/又は較正された数学的関係により事前にリスト化したパラメタの何れかの代用(プロキシ)として働く関連する測定値のような、圧力発生器140(又は圧力発生器が一体化される、結合される又は接続される装置)の構成要素の機械の測定単位に関する。1つ以上のセンサ142から結果生じる信号又は情報は、処理器110、ユーザーインタフェース120、電子記憶装置130及び/又はシステム100の他の構成要素に送信される。この送信は、有線及び/又はワイヤレスでもよい。
【0035】
図1に3つの部材を含むセンサ142の説明は限定を目的としていない。被験者インタフェース器具184に又はその近くにあるセンサ142の説明は、被験者106の気道に送出される加湿された前記加圧した呼吸可能なガス流の現在の温度及び/又は現在の湿度に関するフィードバック及び/又は情報を供給するのに、幾つかの実施例において、その場所が好ましかったとしても、限定を目的としていない。例えば、現在の温度及び/又は現在の湿度は、インタフェース加熱システム160を制御するための目標温度又は設定点(及び/又は目標加湿レベル)のフィードバックとして機能する。被験者インタフェース180に沿って温度差が生じることも述べておく。
【0036】
図1の1つ以上のセンサ142の場所の説明は、送出される呼吸可能なガス流の現在の温度及び/又は湿度に関するフィードバック及び/又は情報を供給するのに、幾つかの実施例において、これらの場所が好ましかったとしても、限定を目的としていない。
【0037】
図1のシステム100の処理器110は、システム100に情報処理機能を提供する。そのようなものとして、処理器110は、デジタル処理器、アナログ処理器、情報を処理するために設計されるデジタル回路、情報を処理するために設計されるアナログ回路及び/又は情報を電子的に処理するための他の機構の1つ以上を含んでいる。
図1において処理器110が単一体で示されたとしても、これは単に説明を目的とするだけである。幾つかの実施例において、処理器110は複数の処理ユニットを含んでいる。
【0038】
図1に示されるように、処理器110は、1つ以上のコンピュータプログラムモジュールを実行する。これら1つ以上のコンピュータプログラムモジュールは、パラメタ決定モジュール111、制御モジュール112、温度モジュール113及び/又は他のモジュールの1つ以上を含んでいる。処理器110は、ソフトウェア;ハードウェア;ファームウェア;ソフトウェア、ハードウェア及び/又はファームウェアの何れかの組み合わせ及び/又は処理器110に処理機能を形成するための他の機構により、モジュール111−113を実行する。
【0039】
図1においてモジュール111−113が単一の処理ユニット内に共同設置されているように説明されたとしても、処理器110が複数の処理ユニットを含む実施例において、モジュール111−113の1つ以上が他のモジュールから離れて置かれてもよいことも分かるべきである。本明細書に開示される異なるモジュール111−113により与えられる機能の開示は、説明を目的とするものであり、モジュール111−113の何れかが開示したよりも多くの又は少ない機能を提供してもよいので、限定を目的としていない。例えば、モジュール111−113の1つ以上が削除されてもよいし、その機能の一部若しくは全てがモジュール111−113の他のモジュールにより提供されてもよい。処理器110は、モジュール111−113の1つの下に属する機能の幾つか又は全てを行う1つ以上の追加のモジュールを実行してもよいことを述べておく。幾つかの実施例において、個別のコンピュータプログラムモジュールの開示される機能の幾つか若しくは全てが1つ以上の他のコンピュータプログラムモジュール又はシステム100内の他の場所に実装される、共有される、埋め込まれる及び/又は一体化されてもよい。
【0040】
幾つかの実施例において、パラメタ決定モジュール111は、1つ以上のガスパラメタ、呼吸パラメタ及び/又はセンサ142により生成される出力信号からの他のパラメタを決定する。これら1つ以上のガスパラメタは、(最大)流量、流量、(一回換気量)体積、圧力、温度、湿度、速度、加速度、ガス組成(例えば水蒸気又はCO
2のような1つ以上の成分の濃度)、消散される熱エネルギー及び/又は加圧した呼吸可能なガス流に関する他の測定値、又は被験者の顔に被験者インタフェース器具184を取り付けている間、インタフェース本体185により形成される空洞内の状態の1つ以上を有する及び/又は関連する。例えば圧力及び/又は体積のようなこれらガスパラメタの1つ以上は、呼吸療法中、本明細書の別の場所で開示される制御モジュールにより用いられる。
【0041】
1つ以上の呼吸パラメタは、例えばパラメタ決定モジュール11によりガスパラメタから及び/又は例えば加圧した呼吸可能なガス流の測定値を搬送するセンサが生成する出力信号から得られる。前記1つ以上の呼吸パラメタは、呼吸速度、呼吸期間、吸気時間若しくは期間、呼気時間若しくは期間、呼吸流量曲線の形状、吸気から呼気へ及び/又はその反対の遷移時間、最大吸気流量から最大呼気流量へ及び/又はその反対の遷移時間、呼吸圧曲線の形状、(呼吸周期及び/又は呼吸相当たりの)最大の近位圧力降下及び/又は他の呼吸パラメタの1つ以上を含んでいる。空洞185a内の温度及び/又は湿度は、被験者106の呼気の結果として変化してもよいことを述べておく。
【0042】
幾つかの実施例において、制御モジュール112は、圧力発生器140、電源170、インタフェース加熱システム160及び/又はシステム100の他の構成要素の1つ以上を制御する。
【0043】
制御モジュール112は、加圧した呼吸可能なガス流の、明細書の別の場所で開示される1つ以上のガスパラメタを調節するように圧力発生器140を制御する。呼吸療法計画に従って、時間と共に加圧した呼吸可能なガス流の調節及び/又は変化、動作設定及び/又は他の因子を制御する1つ以上のアルゴリズムが制御される。例えば、被験者106又はユーザー108が1つ以上の特定の圧力レベル、動作の1つ以上のモード及び/又は圧力発生器140の動作に関する1つ以上の好みに対応する1つ以上の設定を提供してもよい。制御モジュールは、加圧した呼吸可能なガス流を供給するように圧力発生器140を制御する。制御モジュールは、前記加圧した呼吸可能なガス流の1つ以上のガスパラメタが呼吸療法計画に従って時間と共に変化するように圧力発生器140を制御する。制御モジュールは、加圧した呼吸可能なガス流を、吸気相中は吸気圧力レベルで及び/又は呼気相中は呼気圧力レベルで供給するように圧力発生器140を制御する。
【0044】
制御モジュール112は、動作設定及び/又はモードを調節するように電源170を制御する。幾つかの実施例において、制御モジュール112は、電源170の動作のモードを調節する。例えば、動作のモードは、再充電モード、電源170がオフであるモード、電源170が限定ではない例として、インタフェース加熱システム160に電力を供給しているモード及び/又は他の動作のモードを含んでいる。
【0045】
制御モジュール112は、加熱空洞185a、インタフェース本体185及び/又は被験者インタフェース184若しくはシステム100の他の構成要素に関連する動作設定を調節するようにインタフェース加熱システム160を制御する。例えば、制御モジュール112は、空洞185aの目標温度及び/又は目標湿度を維持する。制御モジュール112は、目標温度及び/又は目標湿度の維持を達成するように動作設定を制御する。
【0046】
システム100の他のモジュールにより決定される、センサ142により受信される及び/又は他の方法により得られるパラメタは、制御モジュール112により、例えばフィードバック方式で1つ以上の動作設定及び/又はモードを調節するのに使用される。その代わりに及び/又はそれと同時に、ユーザーインタフェース120により得られる信号及び/又は情報は、制御モジュール112により使用される。制御モジュール112は、被験者の呼吸周期における遷移の瞬間に対して、複数の呼吸周期にわたり及び/又は例えばシステム100のコンピュータプログラムモジュールの何れかによる何らかの決定との他の何らかの関連で、それの動作の時間を指定する。
【0047】
幾つかの実施例において、温度モジュール113は、呼吸可能なガス流、空洞184a、インタフェース本体185及び/又は被験者インタフェース器具184のもう1つの構成要素の現在の温度及び/又は現在の湿度を決定する。例えば、現在の温度は、被験者インタフェース器具184内の加湿された前記加圧した呼吸可能なガス流の温度に関連してよい。現在の温度及び/又は現在の湿度は、1つ以上のセンサ142により生成される1つ以上の出力信号に基づいて決定されてもよい。例えば、現在の温度は、
図1に説明されるように、被験者インタフェース器具184に又はその近くにあるセンサ142に基づいて決定される。幾つかの実施例において、温度モジュール113は、例えば上述したパラメタ決定モジュールのようなパラメタ決定モジュールの一部として実現されてもよい。
【0048】
温度モジュール113は、呼吸可能なガス流、空洞185a、インタフェース本体185及び/又は被験者インタフェース器具184のもう1つの構成要素の目標温度及び/又は目標湿度を決定及び/又は得る。例えば、目標温度は、被験者インタフェース器具184内の加湿された前記加圧した呼吸可能なガス流の温度に関連してよい。幾つかの実施例において、被験者106及び/又はユーザー108は、例えばユーザーインタフェース120を介して目標温度及び/又は目標湿度を供給及び/又は選択してもよい。例えば、被験者106は、個人的な好みに基づいて前記目標温度を調節してもよい。
【0049】
幾つかの実施例において、被験者106は、好ましいオフセット温度を目標温度として選択してもよく、ここでオフセット温度は、現在の周囲の温度に基づく及び/又は関連している。幾つかの実施例において、被験者106は、好ましいオフセット湿度レベルを目標湿度レベルとして選択してもよく、ここでオフセットは、現在の周囲の湿度レベルに基づく及び/又は関連している。その代わりに及び/又はそれと同時に、目標温度及び/又は目標湿度レベルは、1つ以上の他の選択可能な及び/又は調節可能な動作設定に基づいて得られる及び/又は決定されてもよい。目標温度及び/又は目標湿度レベルは、例えば空洞185aの目標温度及び/又は目標湿度レベルが維持されるように制御モジュール111と協働する。維持は、1つ以上のセンサ142による温度及び/又は湿度の測定値からのフィードバックに基づいている。
【0050】
幾つかの実施例において、制御された温度及び/又は湿度レベルは、これらに限定されないが、被験者106により供給される熱及び/又は湿気、マスクの漏れによる熱及び/又は湿度の損失、被験者インタフェース器具184が被験者106の顔から(一時的に)外れることによる熱及び/又は湿度の損失、及び/又は他の外的影響を含む外的影響により変化する。制御モジュール112は、制御される温度に外的影響の発生を打ち消すように試みる。制御モジュール112は、送出されるガスの流路に沿った温度差を減らすこと、被験者106の気分を良くすること、変化した温度の目標湿度を維持することにより(相対)湿度を減らす若しくは増やすこと、及び/又は例えば結露が被験者インタフェース180に沿って或いは被験者インタフェース器具184内に形成するのを抑える及び/又は減らすことのような他の調節の1つ以上を達成する。
【0051】
例として、
図2は被験者インタフェース器具184の実施例を概略的に示す。示されるように、被験者インタフェース器具184は、インタフェース本体185、空洞185a、電源170、インタフェース加熱システム160、導管コネクタ20、1つ以上の処理器110、電子記憶装置130、ユーザーインタフェース120、通信用トランシーバ23、電源プラグ24、誘導式電力受信器25、機械コネクタ22a及び22b、ストラップ21a及び21b、及び/又は他の構成要素の1つ以上を含んでいる。インタフェース本体185、空洞185a、電源170及びインタフェース加熱システム160は、
図1に関連して上述したのと類似する又は同じように動作してもよい。
図2に戻り、導管コネクタ20は、流体連結が確立されるようにインタフェース本体185及び/又は被験者インタフェース器具184を導管182に取り外せるように結合する。
【0052】
通信用トランシーバ23は、被験者インタフェース器具184及び/又はその上/中に含まれる如何なる構成要素との通信を確立する。例えば、被験者は、ユーザーインタフェース120を使用して、圧力発生器からの加圧した呼吸可能なガス流を変更してもよい。通信用トランシーバ23は、被験者からの指示及び/又は命令に従って圧力発生器の動作設定が変更されるように、指示及び/又は命令を例えばワイヤレスで転送及び/又は送信してもよい。幾つかの実施例において、被験者インタフェース器具184は、加湿された前記加圧した呼吸可能なガス流の温度及び空洞185a内の温度が結露を減らす及び/又は防ぐように制御されるような加湿器、例えば
図1に示される加湿器150と協調して動作してもよい。
図2に戻り、通信用トランシーバ23により情報が受信及び/又は送信される。受信及び/又は送信された情報は1つ以上の処理器110により処理されてもよい。
【0053】
電源プラグ24は、例えば従来のコンセントを介して電源170を充電する。幾つかの実施例において、電源プラグ24は、被験者インタフェース器具184に取り外せるように接続される。誘導式電力受信器25は、誘導式充電により電源170を充電する。誘導式電力受信器25は、直接誘導、電気力学的誘導、静電誘導、磁気共鳴誘導、電磁誘導及び/又は非接触式のエネルギー伝達の他の技術に基づいている。例えば、誘導式電力受信器25は、1つ以上の(磁性)金属コイルを含んでいる。幾つかの実施例において、誘導式電力受信器25は、被験者インタフェース器具184内に埋め込まれる及び/又は封止されてもよい。
【0054】
電源は、
図2に示されるように被験者インタフェース器具184に含まれる1つ以上の構成要素に電力を供給する。例えば、電源170は、通信用トランシーバ23及び/又はこれらに限定されないが、ユーザーインタフェース120及び/又は1つ以上の処理器110を含む、通信用トランシーバを動作するための、被験者インタフェース器具184に含まれる如何なる電子機器に電力を供給する。幾つかの実施例において、誘導式電力受信器25を介して電源170を誘導的に充電するために電力を供給する電源は、圧力発生器及び/又は
図1に示されるシステム100のようなシステムに組み入れられる、埋め込まれる及び/又は結合される。
【0055】
図2に戻り、機械コネクタ22a及び22bは、空洞185aを形成するために被験者の顔の上の適切な位置に被験者インタフェース器具184を維持するのに適した構造に被験者インタフェース器具184をストラップ21a及び21bを介して接続する。
図1に示されるような機械コネクタ22a及び22b並びにストラップ21a及び21bの数及び場所は、全く限定を目的としていないことを述べておく。実施例が
図2に示されるよりも多い又は少ないコネクタ及びストラップを使用してもよい。ストラップ21a及び21bは、ヘルメットのようなヘッドギアに接続され、それにより被験者が被験者インタフェース器具184を適切な位置に簡単及び快適に着用することができる。
【0056】
幾つかの実施例において、機械コネクタ22a及び22bは、ヘッドギアとの通信リンク及び/又は電力リンクを提供する。例えば、上記ヘッドギアは、被験者インタフェース器具184が、この被験者インタフェース器具184から離れたシステムの構成要素との通信を確立するのに使用することができるアンテナを含んでいる。例えば、上記ヘッドギアは、ユーザーインタフェース機能を果たす、及び電源リンクを介して電源170により給電される電子構成要素を含んでもよい。非限定の例として、ヘッドギアに含まれる電子構成要素が果たすユーザーインタフェース機能は、空洞185a内の現在の温度を示す一連の光でもよい。幾つかの実施例において、被験者インタフェース器具184に含まれる及び/又は担持されるような
図2に示される1つ以上の構成要素はそれの代わりに、ヘッドギアに含められる及び/又は担持される、並びに機械コネクタ22a及び22bを介して被験者インタフェース器具184に接続されてもよい。このような実施例において、機械コネクタ22a及び22bは、機械及び電気コネクタ22a及び22bとして、若しくは簡単にコネクタ22a及び22bとしてより適切に説明されてもよい。
【0057】
図3は、被験者に送出するための呼吸可能なガス流を加熱する方法300を説明している。以下に示される方法300の動作は、説明を目的とする。ある実施例において、方法300は、説明されていない1つ以上の追加の動作を用いて及び/又は述べた動作の1つ以上を用いずに達成されてもよい。加えて、方法300の動作が
図3に説明される及び以下に開示される順番は、限定を目的としていない。
【0058】
ある実施例において、方法300は、1つ以上の処理装置(例えばデジタル処理器、アナログ処理器、情報を処理するために設計されるデジタル回路、情報を処理するために設計されるアナログ回路、ステートマシーン及び/又は情報を電子的に処理するための他の機構)において実施される。これら1つ以上の処理装置は、電子記憶媒体に電子的に記憶される命令に応じて、方法300の動作の幾つか又は全てを実行する1つ以上の装置を含んでもよい。前記1つ以上の処理装置は、方法300の動作の1つ以上を実行するために特に設計されるハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアを用いて構成される1つ以上の装置を含んでもよい。
【0059】
動作302において、インタフェース本体が被験者の顔に取り付けられ、この取り付けるステップが導管を介して被験者の気道に呼吸可能なガス流を送出するために、被験者の気道を導管と流体連結して配置するように、及びこの取り付けるステップがインタフェース本体と被験者の顔との間に空洞を形成するように、インタフェース本体は呼吸回路の導管に取り外せるように結合される。幾つかの実施例において、動作302は、(
図1に示される及び明細書に開示される)インタフェース本体185と同じ若しくは類似するインタフェース本体により行われる。
【0060】
動作304において、電源が担持され、この電源は、例えば誘導式充電により再充電される。幾つかの実施例において、動作304は、(
図1に示される及び明細書に開示される)インタフェース本体185と同じ若しくは類似するインタフェース本体により行われる。
【0061】
動作306において、インタフェース加熱システムが担持され、このインタフェース加熱システムは電源により給電される。幾つかの実施例において、動作306は、(
図1に示される及び明細書に開示される)インタフェース本体185と同じ若しくは類似するインタフェース本体により行われる。
【0062】
動作308において、空洞が制御される方法で加熱される。この空洞の加熱は、この空洞内の測定温度に基づくフィードバック方式で制御される。幾つかの実施例において、動作308は、(
図1に示される及び明細書に開示される)インタフェース加熱システム160と同じ若しくは類似するインタフェース加熱システムにより行われる。
【0063】
請求項において、括弧間に置かれる如何なる参照符号もその請求項を限定するとは考えない。"有する"又は"含む"という言葉は、請求項に挙げた以外の要素又はステップの存在を排除するものではない。幾つかの手段を列挙している装置の請求項において、これら手段の幾つかが全く同一のハードウェアのアイテムにより具体化されてもよい。要素が複数あると述べていなくても、それら要素が複数あることを排除するものではない。幾つかの手段を列挙している如何なる装置の請求項において、これら手段の幾つかが全く同一のハードウェアのアイテムにより具体化されてもよい。ある要素が互いに異なる従属請求項に挙げられているという単なる事実は、これら要素が組み合わせて使用できないこと示しているのではない。
【0064】
本開示は、最も実用的であり、好ましい実施例であると現在考えられているものに基づいて、説明を目的として詳細に説明されていたとしても、このような詳細な説明は単に説明を目的とし、本開示は、説明した実施例に限定されるのではなく、それどころか付随する特許請求の範囲の主旨及び範囲内ある修正案及び同等な配置にも及んでいると意図されると理解されるべきである。例えば、本開示は、可能な限り、何れかの実施例の1つ以上の特徴が他の何れかの実施例の1つ以上の特徴と組み合わされ得ることも考えていることを理解すべきである。