【実施例】
【0191】
以下の実施例は、CoQ10のコロイド分散液の調製のための例示的な製剤を提供する。
【0192】
実施例1 - 製剤CoQ10/DMPC/P188(4:3:0 - SOP4.1)
(a) 4gのCoQ10を65℃の水93mLに添加し、10分間混合してCoQ10/水混合物(M1)を形成させる;(b) 3gのDMPC(粉末)をM1に添加し、65℃にて10分間超混合し、CoQ10/水/DMPC混合物(M2)を形成させる;(c) 高せん断ミキサー(7,000rpm、65℃)を、2分間M2にかける;(d)マイクロフルイダイザーチャンバーを65℃に予熱する;(e) M2を65℃、28,000PSIにてマイクロフルイダイザーで処理する。
【0193】
実施例2 - 製剤CoQ10/DMPC/P188(4:2:0 - SOP4.2)
(a) 4gのCoQ10を65℃の水94mLに添加し、10分間混合して混合物M1を形成させる;(b) 3gのDMPC(粉末)をM1に添加し、65℃にて10分間超混合し、混合物M2を形成させる;(c)高せん断ミキサー(8,000rpm)を、65℃にて2分間M2にかける;(d)マイクロフルイダイザー処理チャンバーを65℃に予熱する;(e) M2を65℃、30,000PSIにて予熱したマイクロフルイダイザーで処理する。
【0194】
実施例3 - 製剤CoQ10/DMPC/P188(4:3:1 - SOP4.3)
(a) 4gのCoQ10を65℃の水92mLに添加し、10分間混合して混合物M1を形成させる;(b) 3gのDMPC(粉末)をM1に添加し、65℃にて10分間超混合し、混合物M2を形成させる;(c)高せん断ミキサー(8,000rpm)を、65℃にて2分間M2にかける;(d) 1gのP188(粉末)をM2に添加し、65℃にて10分間超混合して、混合物M3を形成させる;(e)次に、M3を高せん断ミキサー(8,000rpm)にかける;(f)マイクロフルイダイザーチャンバーを65℃に予熱する;(g)続いて、M3を65℃、30,000PSIにてマイクロフルイダイザーで処理する。
【0195】
実施例4 - 製剤CoQ10/DMPC/P188(4:2:1 - SOP4.4)
(a) 4gのCoQ10を65℃の水93mLに添加し、10分間混合して混合物M1を形成させる;(b) 2gのDMPC(粉末)をM1に添加し、65℃にて10分間超混合する;(c)高せん断ミキサー(8,000rpm)を、65℃にて2分間M2にかける;(d)次に、1gのP188(粉末)をせん断したM2混合物に添加し、65℃にて10分間超混合して、混合物M3を形成させる;(e)マイクロフルイダイザーを65℃に予熱する;(f)続いて、M3を65℃、30,000PSIにてマイクロフルイダイザーで処理する。
【0196】
実施例5 - 製剤CoQ10/DMPC/P188(4:3:1 - SOP4.4)
(a) 4gのCoQ10を65℃の水92mLに添加し、10分間混合して混合物M1を形成させる;(b)次に、3gのDMPC(粉末)をM1に添加し、65℃にて10分間超混合し、混合物M2を形成させる;(c)高せん断ミキサー(8,000rpm)を、65℃にて2分間M2にかける;(d) 1gのP188(粉末)をせん断したM2混合物に添加し、65℃にて10分間超混合して、混合物M3を形成させる;次に、マイクロフルイダイザー処理チャンバーを65℃に予熱する;続いて、混合物M3を65℃、30,000PSIにてマイクロフルイダイザーで処理する。
【0197】
実施例6 - 製剤CoQ10/DMPC/P188(4:1:0 - SOP4.4)
(a) 4gのCoQ10を65℃の水95mLに添加し、10分間混合して混合物M1を形成させる;(b) 1gのDMPC(粉末)をM1に添加し、10分間混合して混合物M2を形成させる;(c)高せん断ミキサー(8,000rpm)を、65℃にて2分間M2にかける;(c)マイクロフルイダイザー処理チャンバーを65℃に予熱する;(d)せん断したM2混合物を、65℃、30,000PSIにてマイクロフルイダイザーで処理する。
【0198】
実施例7 - 製剤CoQ10/DMPC/P188(4:1:1 - SOP4.4)
(a) 4gのCoQ10を65℃の水94mLに添加し、10分間混合して混合物M1を形成させる;(b) 1gのDMPC(粉末)をM1に添加し、10分間混合して混合物M2を形成させる;(c)高せん断ミキサー(8,000rpm)を、65℃にて2分間M2にかける;(d) 1gのP188(粉末)をせん断したM2混合物に添加し、65℃にて10分間超混合して、混合物M3を形成させる;(e)マイクロフルイダイザー処理チャンバーを65℃に予熱する;(f) M3混合物を65℃、30,000PSIにてマイクロフルイダイザーで処理する。
【0199】
実施例8 - 製剤CoQ10/DMPC/P188(4:3:0.5 - SOP4.4)
(a) 4gのCoQ10を65℃の水92mLに添加し、10分間混合して混合物M1を形成させる;(b) 3gのDMPC(粉末)をM1に添加し、10分間混合して混合物M2を形成させる;(c)高せん断ミキサー(8,000rpm)を、65℃にて2分間M2にかける;(d) 0.5gのP188(粉末)をせん断したM2混合物に添加し、65℃にて10分間超混合して、混合物M3を形成させる;(e)マイクロフルイダイザー処理チャンバーを65℃に予熱する;(f) M3混合物を65℃、30,000PSIにてマイクロフルイダイザーで処理する。
【0200】
実施例9 - 製剤CoQ10/DMPC/P188(4:3:1.5 - SOP4.4)
(a) 4gのCoQ10を65℃の水91.5mLに添加し、10分間混合して混合物M1を形成させる;(b) 3gのDMPC(粉末)をM1に添加し、10分間混合して混合物M2を形成させる;(c)高せん断ミキサー(8,000rpm)を、65℃にて2分間M2にかける;(d) 1.5gのP188(粉末)をせん断したM2混合物に添加し、65℃にて10分間超混合して、混合物M3を形成させる;(e)マイクロフルイダイザー処理チャンバーを65℃に予熱する;(f) M3混合物を65℃、30,000PSIにてマイクロフルイダイザーで処理する。
【0201】
実施例10 - 製剤CoQ10/DMPC/P188(4:2:1.5 - SOP4.4):
(a) 4gのCoQ10を65℃の水92mLに添加し、10分間混合して混合物M1を形成させる;(b) 2gのDMPC(粉末)をM1に添加し、10分間混合して混合物M2を形成させる;(c)高せん断ミキサー(8,000rpm)を、65℃にて2分間M2にかける;(d) 1.5gのP188(粉末)をせん断したM2混合物に添加し、65℃にて10分間超混合して、混合物M3を形成させる;(e)マイクロフルイダイザー処理チャンバーを65℃に予熱する;(f) M3混合物を65℃、30,000PSIにてマイクロフルイダイザーで処理する。
【0202】
図17から見て取れるように、製剤4:3:0 - SOP4.1混合物の処理により18回通過後に約50nmの粒径が得られ;製剤4:2:0 - SOP4.2は18回通過後に約60nmの粒径をもたらし;製剤4:1:0 - SOP4.4は18回通過後に約80nmの粒径をもたらした。
【0203】
混合物へのポロキサマー188(P188)の添加により、
図18に示した通り、製剤4:1:1 - SOP4.4が12回通過後に約80nmの粒径をもたらし;製剤4:2:1 - SOP4.4は12回通過後に約50nmの粒径をもたらし;製剤4:3:1 - SOP4.4は12回通過後に約40nmの粒径をもたらすこをが示される。したがって、DMPC/CoQ10比およびDMPC/P188比は、粒径の決定において決定的な因子である。いかなる特定の理論にも拘泥することを望まないが、P188がDMPC層を軟化させ、より小型の粒子の初期の形成を促進すると考えられる。
【0204】
一部の実施形態では、4:3および4:2のCoQ10/DMPC比は、P188の量を変えて調整した。
図19に示した通り、CoQ10/DMPC比が4:3である場合、最終的な粒径に対して、P188濃度の有意な影響はなかった。
【0205】
同様に、
図20で見られる通り、CoQ10/DMPC 4:2比に対するP188濃度の変更は、粒径に重要な影響を有しなかった。
【0206】
以下の実施例は、本明細書中に提供されたCoQ10のコロイド分散液のCoQ10 IV製剤の投与に関する使用および方法を明示する例示的実施例を提供する。
【0207】
実施例11 - コエンザイムQ10のpKの測定
39頭の雌SCID.CB17マウス(4〜6週齢)を、試験投与前3〜5日間順化させた。39頭のマウスを、投与日の前に測定した平均体重に基づいて各3頭の13群に分けた。第0日に、第1〜6群に、ポロキサマーを含まない本明細書中に記載された製剤(製剤1)の単回用量を投与した。第1〜6群に、製剤1のIV注射により100mg/kgを投与し、投与後2時間、4時間、8時間、12時間、24時間および36時間で、血漿および組織(脾臓、肝臓、膵臓、肺および脳)サンプルを採取した。第0日に、第7〜12群に、ポロキサマーを含む本明細書中に記載されたCoQ10製剤(製剤2)の単回用量を投与した。第7〜12群に、製剤2のIV注射により100mg/kgを投与し、投与後2時間、4時間、8時間、12時間、24時間および36時間で、血漿および組織(脾臓、肝臓、膵臓、肺および脳)サンプルを採取した。第13群には治療を施さなかった。
【0208】
LC/MS/MSを用いて、マウス血漿、肝臓、肺、脾臓、膵臓および脳でのCoQ10レベルを定量するために、生物学的アッセイを行なった。CoQ10は、IV投与36時間までで、マウス血漿について1〜600μg/mL、マウス組織について0.25〜100μg/mLで定量された。
図22および23は、血漿中のCoQ10製剤1の濃度プロファイルを示す。
図24および25は、血漿中のCoQ10製剤2の濃度プロファイルを示す。
図26および27は、それぞれ、製剤1および2についての肝臓濃度を示す。
図28および29は、それぞれ、製剤1および2についての肺濃度を示す。
図30および31は、それぞれ、製剤1および2についての脾臓濃度を示す。
図32および33は、それぞれ、製剤1および2についての膵臓濃度を示す。
図34および35は、それぞれ、製剤1および2についての脳濃度を示す。
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【0209】
本研究の結果は、製剤2(ポロキサマーを含む)と比較して、製剤1(ポロキサマーを含まない)について肝臓および脾臓でのコエンザイムQ10の蓄積がより多いことを示している。これらの結果は、ポロキサマーの非存在下での肝臓および脾臓による血液からのコエンザイムQ10のクリアランスがより多いこと、ならびにポロキサマーの存在下でのこれらの臓器による血液からのコエンザイムQ10のクリアランスがより小さいことを示唆し、オプソニン低減化剤としてのコエンザイムQ10製剤中のポロキサマーの役割と整合する。
【0210】
実施例12 - 肝臓癌に対するCoQ10 IV製剤の効果
肝臓腫瘍細胞の増殖を阻害する本発明のコエンザイムQ10製剤の能力を、動物モデルで検討した。24頭のFischer 344ラットに、悪性緑色腫の肝臓クローンを腹腔内注射した。次に、ラットを、各6頭の群に無作為化した。第1群は対照として機能し、3週間にわたって、月曜日、水曜日および金曜日に0.5mLのリン酸緩衝生理食塩水で処置した。第II群には、IP注射により、20mgのコエンザイムQ10の無菌ナノ分散液を投与した。この製剤は、PBS中に、重量当たり4%のコエンザイムQ10、3%のDMPC、および1.5%のポロキサマー188を含有していた。製剤は、3週間にわたって、月曜日、水曜日および金曜日に0.5mLの体積でIP注射により投与した。第III群には、35mg/kgのシクロホスファミドを1回投与した。第IV群には、3週間にわたって、月曜日、水曜日および金曜日に0.5mLで20mgの4:3:1.5 CoQ10製剤を投与した。さらに、第IV群には、35mg/kgのシクロホスファミドを1回投与した。
【0211】
対照群のすべての動物は、移植後第20日までに肝臓転移により死亡した。無菌4:3:1.5 CoQ10 IVナノ分散液製剤で治療した群(第II群)では、ラットのうち50%が生存し、無病のままであった。他の50%は、38日間以上生存した。化学療法のみで治療した群(第III群)では、1頭のラットは無病のままであったが、他の3頭のラットは第34日まで生存した。4:3:1.5 CoQ10 IV製剤および化学療法を施した群(第IV群)では、6頭のうち5頭のラットが無病のままであり、1頭は第38日まで生存した。
【0212】
4:3:1.5 CoQ10 IV製剤は、よりよい安全性プロフィールを示した。体重増加および行動から明らかなように、CoQ10を投与された動物では、副作用は観察されなかった。4:3:1.5 CoQ10 IV製剤単独では、化学療法単独よりも、単剤として顕著な有効性が示された。さらに、4:3:1.5 CoQ10 IV製剤を化学療法と組み合わせて用いた場合、生存率に対する効果は相乗的であり、83%の生存率をもたらした。
図35に、これらの結果を示す。
【0213】
結論として、CoQ10製剤により、化学療法と比較して改善された安全性、肝臓癌の治療での顕著な治療活性が示され、これは化学療法単独よりも有効であり、かつ肝臓癌の治療での化学療法との相乗的な治療活性が示された。
【0214】
実施例13 - 肝臓腫瘍に対するCoQ10 IV製剤の1日1回投与の有効性
7日齢Fischer 344ラットの群(n=30/群)に、悪性緑色腫の肝臓クローンを腹腔内注射した。最初の6時間後に、動物に20日間、腹腔内注射により1日1回、以下の治療を施した:非治療、生理食塩水対照、ビヒクル対照(DMPCおよびポロキサマー188、PBS中)、または4:3:1.5 CoQ10 IV製剤(0.5、2、5、10、25および50mg/kg/日)。死亡率は以下の通りであった:非治療対照および生理食塩水対照で30/30(第29日まで);0.5mg/kg/日で29/30(第29日まで);2mg/kg/日で27または28/30(第44日まで);5mg/kg/日で24/30(第55日まで);10mg/kg/日で21/30(第46日まで);25mg/kg/日で15/30(第46日まで);および50mg/kg/日で13/30(第53日まで)。生存率における用量に関連した上昇に加えて、4:3:1.5 CoQ10 IV製剤は、死亡が始まる日を延長し(すなわち、非処理対照および生理食塩水対照について概ね第15日に対して、2、5、10、25および50mg/kg/用量ではそれぞれ概ね第25日、第38日、第36日、第40日および第45日)、死亡率曲線の勾配を低下させた。
【0215】
実施例14 - 肺腫瘍に対するCoQ10 IV製剤の効果
肺腫瘍細胞の増殖を阻害する本発明のコエンザイムQ10製剤の能力を、動物モデルで検討した。24頭のFischer 344ラットに、悪性緑色腫の肺クローンを腹腔内注射した。次に、ラットを、各6頭の群に無作為化した。第1群は対照として機能し、3週間にわたって、月曜日、水曜日および金曜日に0.5mLのリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で処置した。第II群には、20mgの4:3:1.5 CoQ10 IV製剤を投与し、この製剤は、4:3:1.5製剤中に40mg/mLの濃度で無菌ナノ分散液中にコエンザイムQ10を含有していた。製剤は、3週間にわたって、月曜日、水曜日および金曜日に0.5mLの体積でIP注射により投与した。第III群には、35mg/kgのシクロホスファミドをIP注射により1回投与した。第IV群には、20mgの4:3:1.5 CoQ10 IV製剤(第II群に用いたのと同じ製剤)を投与し、これは、3週間にわたって、月曜日、水曜日および金曜日に0.5mLの体積でIP注射した。さらに、第IV群には、35mg/kgのシクロホスファミドを1回投与した。
【0216】
対照群のすべての動物は、移植後第21日までに肺転移により死亡した。4:3:1.5 CoQ10 IV製剤で治療した群(第II群)では、ラットのうち50%が生存し、無病のままであった。他の50%は、40日間以上生存した。化学療法のみで治療した群(第III群)では、1頭のラットは無病のままであったが、4頭のラットは第35日まで生存した。1頭のラットは、対照範囲内に死亡し、したがって非応答とみなした。4:3:1.5 CoQ10 IV製剤および化学療法の併用治療を施した群では、6頭のうち6頭のラットが無病のままであった。
【0217】
4:3:1.5 CoQ10 IV製剤は、よりよい安全性プロフィールを示した。体重増加および行動から明らかなように、CoQ10を投与された動物では、副作用は観察されなかった。4:3:1.5 CoQ10 IV製剤単独では、化学療法単独よりも、単剤として顕著かつ大きな有効性が示された。4:3:1.5 CoQ10 IV製剤を化学療法と組み合わせて用いた場合、治療活性は相乗的であり、100%の生存率をもたらした。
図36に、これらの結果を示す。
【0218】
結論として、4:3:1.5 CoQ10製剤により、化学療法と比較して改善された安全性、肺癌の治療での化学療法単独よりも顕著かつ大きな治療活性が示され、肺癌の治療での化学療法との相乗的な治療活性が示された。
【0219】
実施例15 - CoQ10 IV製剤によるin vitroでの細胞のアポトーシスの誘導
3種類のアポトーシスアッセイ:(1)酸素消費速度(OCR)、(2)カスパーゼ3活性アッセイ、および(3)カスパーゼ3についてのウエスタンブロッティングアッセイを用いて、癌細胞に対するCoQ10 IV製剤の効果を確認した。
【0220】
酸素消費速度アッセイのために、Seahorse社の装置を用いて、細胞株での酸素消費速度を測定した。カスパーゼ3活性は、市販のキットを製造業者の説明書に従って用いて、比色法を用いて測定した。アポトーシスの指標としてのカスパーゼ3の発現の増加は、カスパーゼ3タンパク質の検出に特異的な抗体を用いてウエスタンブロッティング分析により測定した。
【0221】
OCRを測定値として用いて、2種類のCoQ10 IV製剤の効果を検討した。第1の製剤(ポロキサマーなし)は、4%のCoQ10;3%のDMPC;および93%の水を含有していた。第2の製剤(ポロキサマーを含む)は、4%のCoQ10;3%のDMPC;1.5%のポロキサマーP188;および91.5%の水を含有していた。OCRに対する2種類の製剤の効果は、各細胞株について、非処理「培地のみ」対照と比較して、処理の開始後6時間で評価した。50μMおよび100μMのCoQ10の最終濃度を、両方の製剤について用いた。
【0222】
図25〜28に示した通り、本研究の結果により、非常に癌性または転移性が高い細胞株が4:3:1.5 CoQ10 IV製剤処理に特に感受性であることが示されている。試験した細胞株の大多数が、4:3:1.5 CoQ10 IV製剤処理に感受性であるOCR値を有していた。CoQ10 IV製剤は、HepG2細胞(50および100μM)、MCF-7細胞(100μM)、PC-3細胞(50および100μM)およびPaCa2細胞(50および100μM)でOCRを減少させた。非転移性細胞株LnCapおよびHDFaなどの正常細胞株は、CoQ10 IV製剤に感受性でなかった。
【0223】
上記で用いたのと同じ2種類のCoQ10 IV製剤(第1の製剤は4%のCoQ10;3%のDMPC;および93%の水を含有し、第2の製剤は4%のCoQ10;3%のDMPC;1.5%のポロキサマーP188;および91.5%の水を含有していた)を用いた処理後の種々の細胞株で、カスパーゼ3レベルを測定した。具体的には、PC-3、HepG2、MCF-7、HDFaおよびMIAPACA2細胞を、CoQ10 IV製剤を用いて処理し、処理の24時間後に回収した。これらの細胞の全細胞ペレットを、ウエスタンブロットに用いた。10μgのタンパク質と同等のサンプル体積を、Lamelliローディングダイ(LDS)および水を用いて調製し、下記で詳述する通り、2枚の10レーンゲルで4〜12%Bis-Tris Novel NuPAGEゲル上で電気泳動した(1レーン当たり15μLをロード)。
【0224】
ゲル1(
図29および30)について、レーン1は培地のみで処理したMCF-7細胞由来のサンプルを含み、レーン2はポロキサマーを含まないCoQ10製剤を用いて処理したMCF-7細胞由来のサンプルを含み、レーン3はポロキサマーを含むCoQ10製剤を用いて処理したMCF-7細胞由来のサンプルを含み、レーン4は培地のみで処理したHDFa細胞由来のサンプルを含み、レーン5はポロキサマーを含まないCoQ10製剤を用いて処理したHDFa細胞由来のサンプルを含み、レーン6はポロキサマーを含むCoQ10製剤を用いて処理したHDFa細胞由来のサンプルを含み、レーン7は培地のみで処理したPaca2細胞由来のサンプルを含み、レーン8はポロキサマーを含まないCoQ10製剤を用いて処理したPaca2細胞由来のサンプルを含み、レーン9はポロキサマーを含むCoQ10製剤を用いて処理したPaca2細胞由来のサンプルを含み、レーン10は標準タンパク質サイズマーカーを含む。
【0225】
ゲル2(
図31および32)について、レーン1はタンパク質マーカーを含み、レーン2は培地のみで処理したPC3細胞由来のサンプルを含み、レーン3はポロキサマーを含まないCoQ10製剤を用いて処理したPC3細胞由来のサンプルを含み、レーン4はポロキサマーを含むCoQ10製剤を用いて処理したPC3細胞由来のサンプルを含み、レーン5は培地のみで処理したHepG2細胞由来のサンプルを含み、レーン6はポロキサマーを含まないCoQ10製剤を用いて処理したHepG2細胞由来のサンプルを含み、レーン7はポロキサマーを含むCoQ10製剤を用いて処理したHepG2細胞由来のサンプルを含み、レーン8はブランクであり、レーン9および10は両方ともタンパク質サイズマーカーを含む。
【0226】
200Vの電圧でNOVEX Xcell Surelockシステムを用いて、1×MOPSバッファーを用いて50分間、ゲルを電気泳動した。次に、35Vの電圧で、NOVEX Xcell Surelockウェットトランスファープロトコールを用いて1時間、ゲルをトランスファーした。Simply Blue Safestain(Invitrogen社、LC6065)を用いて5時間、ブロットを染色した。
【0227】
上記のサンプル中のカスパーゼ3およびβアクチンのレベルを測定するために、ウエスタンブロット分析を行なった。カスパーゼ3の検出のために、トランスファー後、各ブロットを2枚のWhatmanろ紙にはさみ、15〜20分間乾燥させた。ブロットを、メタノールで5秒間賦活化し、水で5分間洗浄し、TBSTで15分間洗浄した。ブロットを、室温にてTBS-T中の5%ブロッキング試薬を用いて1時間ブロッキングし、続いてTBS-Tで3回洗浄し(1×15分;2×それぞれ5分)、振盪しながら4℃で一晩インキュベートすることにより、5%BSA中(1:200希釈)のカスパーゼ3に対する一次抗体(Santacruz sc7272)を用いてプローブ付けした。
【0228】
カスパーゼ3に対する一次抗体との一晩のインキュベーション後、ブロットをTBS-Tで3回洗浄し(1×15分;2×それぞれ5分)、室温にて振盪しながら1時間、二次抗体(抗マウス;1:10,000希釈)を用いてプローブ付けした。ブロットをTBS-Tで3回洗浄し(1×15分;2×それぞれ5分)、ECF試薬と共に5分間インキュベートし、続いて各ブロットを5100 Fujiレーザースキャナー(25μM解像度、16bit、緑色レーザー、400Vおよび500V)を用いてスキャンした。
【0229】
サンプル中のアクチンを検出するために、メタノールと共に30分間インキュベートし、続いてTBS-Tを用いて10分間、2回洗浄し、次に50℃にてストリップバッファーと共に30分間インキュベートし、その後、各30分間、100mL超のTBS-Tで2回洗浄することにより、カスパーゼ3のブロットをストリッピングした。ブロットをレーザースキャナーでスキャンして、完全なストリッピングを確認した。ブロットを、メタノールで5秒間賦活化し、水で5分間洗浄し、TBSTで15分間洗浄した。ブロットを、室温にてTBS-T中の5%ブロッキング試薬を用いて1時間ブロッキングし、続いてTBS-Tで3回洗浄し(1×15分;2×それぞれ5分)、振盪しながら室温で1時間インキュベートすることにより、5%BSA中のアクチンに対する一次抗体(Sigma # A5316 clone AC 74)(1:5000希釈)を用いてプローブ付けした。
【0230】
アクチンに対する一次抗体とのインキュベーション後、メンブレンをTBS-Tで3回洗浄し(1×15分;2×それぞれ5分)、室温にて振盪しながら1時間、二次抗体(抗マウス;1:10,000希釈)を用いてプローブ付けした。ブロットをTBS-Tで3回洗浄し(1×15分;2×それぞれ5分)、ECF試薬と共に5分間インキュベートし、続いて各ブロットを5100 Fujiレーザースキャナー(25μM解像度、16bit、緑色レーザー、400Vおよび500V)を用いてスキャンした。
【0231】
ゲル1に対する最後のウエスタンブロットを、
図29(カスパーゼ3)および
図26(アクチン)に示し、ゲル2についてのブロットを
図31(カスパーゼ3)および
図32(アクチン)に示す。カスパーゼ3のレベルを定量化し、アクチンに対して標準化して、得られたデータを
図33〜36に示す。
【0232】
本研究の結果により、処理後24時間で、ポロキサマーを含むCoQ10製剤を用いて処理したPC3細胞(
図33)およびMiaPACA2細胞(
図34)で、標準化したカスパーゼ3タンパク質レベルの増大が観察されたことが示される。処理後24時間のHepG2細胞での非標準化カスパーゼ3タンパク質のレベルを、
図35に示す(これらのサンプルについてはアクチンが取得されなかったため)。HepG2の低い方のバンドでの増大は、高い方のバンドについてPACA2細胞(
図34)およびPC-3細胞(
図33)で観察されたのと非常に似通っている。HDFa細胞では低い方のバンドのみが検出され、このバンドの強度はCoQ10処理により減少し(
図36)、これはHepG2で高い方のバンドについて見られたパターン(
図35)と同様であった。まとめると、CoQ10を用いた処理に続いて、少なくともPACA2細胞およびPC-3細胞で、またHepG2細胞でももっともらしく、カスパーゼ3タンパク質レベルの上昇が観察され、このことはこれらの細胞でのアポトーシスの誘導を示唆した。正常細胞では、CoQ10 IV製剤に対する曝露に続いて、アポトーシスの誘導は観察されなかった。
【0233】
実施例16 - 膵臓癌腫細胞株に対するCoQ10 IV製剤の効果
膵臓細胞株であるMiaPACA2細胞を、NSGマウスに対して用いた。飼育されていた無菌環境でマウスを麻酔した。動物が外科的水準の麻酔状態に達したら、マウスを横たえて、腹部を触診した。膵臓は、胃の後ろで、胃と脾臓(両方とも触診可能な臓器である)の間に位置していた。その後、胃の後ろの領域に届くように動物を優しく取り扱うことにより、10×1065個の細胞を膵臓に注入した。これらの手順のすべてをバイオセーフティキャビネットにて無菌環境下で行ない、日和見感染を回避するために、動物を厳重な無菌環境下で飼育した。細胞の注入後、動物を毎日よく観察した。次に、動物を、異なる用量のCoQ10 IV製剤を投与される8群に無作為化した。第1群は未処置であり;第2群には生理食塩水のみを投与し;第3群には賦形剤対照を投与し;第4群には0.5mg/kgの本明細書中に記載した4:3:1.5 CoQ10 IV製剤を投与し;第5群には5mg/kgの本明細書中に記載した4:3:1.5 CoQ10 IV製剤を投与し;第6群には10mg/kgの本明細書中に記載した4:3:1.5 CoQ10 IV製剤を投与し;第7群には25mg/kgの本明細書中に記載した4:3:1.5 CoQ10 IV製剤を投与し;第8群には50mg/kgの本明細書中に記載した4:3:1.5 CoQ10 IV製剤を投与した。製剤は、28日間まで、1日おきに週3回の投与で、尾静脈から静脈内投与した。結果のまとめを、下記のグラフに示す(
図49〜56)。
【0234】
未処置対照群および生理食塩水治療対照群のすべての動物は、第21日までに死亡した。賦形剤治療動物は、第36日までに死亡した。CoQ10 IV製剤を用いた治療後に、用量に関連した死亡率の改善が記録された。0.5、5および10mg/kg/用量の投与量は、それぞれ、第31日、第41日および第56日までに完全な死亡率をもたらした。25および50mg/kg/用量では、完全な死亡率は観察されず、11頭中3頭の動物が生存した。5mg/kg/用量以上で生存率が有意に上昇し、これらの用量では健康状態が改善した。さらに、25および50mg/kg/用量では、生存動物のうちそれぞれ3頭および4頭が腫瘍を有していた。50mg/kgでのCoQ10 IV製剤とドキソルビシンとの同時投与は、生存率(ドキソルビシン群で30頭のうち0頭の生存と比較して、60日で30頭中25頭の動物が生存していた)ならびに腫瘍を有しない動物の数(CoQ10 IV製剤では25/30頭)での顕著な改善をもたらした。
【0235】
実施例17 - CoQ10 IV製剤と化学療法補助剤との併用療法
強力な化学療法剤であるドキソルビシンは、げっ歯類では、それ自体を腹腔内投与した場合に致死性である。CoQ10 IV製剤を、ドキソルビシンと組み合わせて投与した。
図45および46に示したグラフから見て取れる通り、ドキソルビシンを4:3:1.5 CoQ10 IV製剤との組み合わせで投与した場合、単独で投与した場合のドキソルビシンと比較して、げっ歯類の生存率が顕著に上昇した。
【0236】
図58で見られる通り、CoQ10 IVは相加的であるだけでなく、ドキソルビシンの毒性に対して保護的でもある。死亡率は統計学的に非常に有意に低く、第41日から始まる数頭の死亡のみであった。とはいえ、30頭のうち25頭の動物が第60日まで生存し続け、かつ癌を有さず、6頭の動物が第60日に小さな腫瘍を示していた。これらの知見は、投与したコエンザイムQ10製剤は、強力な補助効果を発揮したことを実証している。
【0237】
実施例18 - 乳癌に対するCoQ10の効果
別のin vitro研究では、2種類の乳癌細胞株(MCF-7およびSk-BR3)でのBcl-2ファミリーの種々のメンバー(bcl-2、bcl-xl、bid、bad、bak、mcl-1、bim、およびbax)、p53、およびカスパーゼ4、8、12に対するCoQ10(50および100μM)の効果を評価した。Bcl-2タンパク質ファミリーは、癌治療に対する抵抗性の取得への主要な寄与因子として関連づけられている。CoQ10は、アポトーシス促進メンバーおよびBH3サブファミリーメンバー(bid、bad、bax、bim、およびbak)のタンパク質発現をアップレギュレートし、アポトーシスを増加させ(カスパーゼ3、6および9の活性化により測定した場合)、正常乳房組織に対するいかなる有害作用も示さずに、乳癌でのアポトーシス可能性を回復させた。
【0238】
実施例19 - CoQ10 IV製剤の吸収/薬物動態
2種類のCoQ10 IV製剤のうち1種類の100mg/kgの静脈内投与後に、CoQ10 IV製剤の薬物動態を決定した(表16〜18)。製剤1はポロキサマー188を含有していなかったが、製剤2はポロキサマー188を含有していた。各製剤群には18頭の雌マウスがおり、投与後2、4、8、12、24および36時間でのサンプル採取のために、3頭のマウスを屠殺した。2種類の製剤に対して、血漿プロフィールには明らかな差異はなかった。約38時間のt
1/2値を測定した。3頭の未処置マウスの群では、測定可能な血漿濃度のCoQ10 IV製剤は検出されなかった。
【0239】
Sprague DawleyラットでのCoQ10 IV製剤についての薬物動態パラメータを、2回の毒性試験に対するトキシコキネティクス評価で測定した。Charles River研究番号第20000711号は、引き続く7日間の治療相を含む上昇用量研究であった。上昇用量相でのトキシコキネティクス評価(表18)のために、9頭の雄ラットおよび9頭の雌ラットの群に、100、250、750および1,000mg/kg CoQ10 IV製剤を単回ボーラス静脈内注入として投与した。複数用量相(表19)のために、9頭の雄ラットおよび9頭の雌ラットの群に、250または500mg/kg CoQ10 IV製剤をボーラス静脈内注入として、3日毎に7日間投与した。上昇用量相の間および複数用量相の第7日に、投与前、投与後5分および15分、ならびに1、4および24時間に、3頭の雄および3頭の雌のサブグループからサンプルを採取した。100、250または500mg/kgを投与された動物については、濃度のうちの多くが1mg/mL超であり、750または1,000mg/kgを投与された動物についてはほんのわずかが10mg/mL超であり、残りのサンプルの多くが1mg/mLであった。血漿プロフィールは、静脈内投与に典型的なものではなかった。C
maxおよびAUC
0-tは概ね用量と共に増大したが、例外があり、また静脈内投与で予想される明白な直線的用量依存性はなかった。t
1/2の推定値は0.8〜10.0時間であり、性別または用量に対する明らかな依存性はなかった。
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【0240】
第2のラット毒性試験(Charles River研究番号第20000328号)では、CoQ10を、4週間にわたって週3回、1.0mL/分の速度で短時間静脈内注入として投与した。トキシコキネティクス評価のために、9頭の雄ラットおよび9頭の雌ラットの3群に、62.5、125、および250mg/kg CoQ10 IV製剤を投与した(表20)。第1日および第26日に、投与前、投与後5分および15分、ならびに1、4、24および48時間に、3頭の雄および3頭の雌のサブグループからサンプルを採取した。C
maxにより測定したCoQ10 IV製剤に対するピーク全身曝露、およびAUC
0-tにより測定した合計曝露は、用量の増大と共に上昇した。C
maxの増大は、用量と直線の関係に近く、AUC
0-tの増大は、用量比例数よりも若干大きかった。第1日と第26日の間に、C
maxおよびAUC
0-tは減少した。T
maxは、最初の2回のサンプル採取時間である0.083または0.25時間で生じた。t
1/2の小さな用量依存的増大が見られた可能性がある。明らかな性差はなかった。
【表20】
【0241】
ビーグル犬でのCoQ10 IV製剤についての薬物動態パラメータは、2回の毒性試験に対するトキシコキネティクス評価で決定した。Charles River研究番号第20000713号は、引き続く5〜7日間の治療相を含む上昇用量研究であった。試験の上昇用量相(表16〜18)では、2頭の雄イヌおよび2頭の雌イヌの1群に、単回ボーラス静脈内注入として、250mg/kgのCoQ10 IV製剤を投与した。研究の複数用量相(表19)では、2頭の雄イヌおよび2頭の雌イヌの1群に、ボーラス静脈内注入として、第1日、第3日および第5日に、125mg/kgのCoQ10 IV製剤を投与した。第5日の雄イヌについて、CoQ10 IV製剤の量は正確でなく、雄イヌには第7日に再投与した。上昇用量相の第1日ならびに複数用量相の第1日および第5日(雌)または第7日(雄)の投与後5および15分、ならびに1、4、および24時間に、血漿サンプルを採取した。C
maxおよびAUC
0-24により測定した曝露は、250mg/kgについて125mg/kgについてよりも約2倍高かった。250mg/kg(5.94〜8.16時間)では、125mg/kg(2.07〜4.87時間)よりも半減期が長い可能性がある。別の日の投与の間、雄イヌに対する第1日および第7日ならびに雌イヌに対して第1日および第5日について、パラメータは同様であった。薬物動態パラメータのいずれについても、一貫した性差はなかった。
【0242】
第2のイヌ毒性試験(Charles River研究番号第20000334号)では、CoQ10 IV製剤を、4週間にわたって週3回、5.0mL/分の速度で短時間静脈内注入として投与した。5頭の雄イヌおよび5頭の雌イヌの4群に、ビヒクル、31.25、62.5または125mg/kg CoQ10 IV製剤を投与した(表20)。第1日および第26日に、投与前、投与後5、15および30分、ならびに1、2、4、8および24時間に、血漿サンプルを採取した。C
max、AUC
0-t、およびAUC
0-∞は、両方のサンプル採取日で、両方の性別について用量と共に増大した。C
maxの増大は、第1日では用量に対する比例値よりも大きかったが、第26日には用量比例値に近かった。AUC
0-tの増大は、第1日および第26日の両方で用量に対する比例値よりも大きかったが、非直線性の程度は、第26日の方が小さかった。第1日と第26日の間で、低用量群および中程度用量群についての平均C
maxおよびAUC
0-tのわずかまたは小さな変化があり、このことは、比較的低用量の2群について、曝露にほとんど差がなかったことを示唆する。高用量群では、第1日と第26日の間で、平均C
maxおよびAUC
0-tの両方で減少が見られた。0.5時間のT
max値を有する1頭の高用量雌イヌを除いて、すべての他のT
max値は、最初または2回目のサンプル採取時間に生じた。両方の日の低用量群および中程度用量群ならびに第26日の高用量動物について、平均t
1/2値は1.91〜3.62時間であった。第1日の高用量雄イヌおよび雌イヌについて、平均t
1/2値は、それぞれ3.92時間および4.14時間であった。薬物動態パラメータのいずれについても、明らかな性差はなかった。
【0243】
亜成体マカクザルを用いて、非GLP 4週毒性試験を実施した(Mannheimer Foundation研究第2010-01号)。4頭のマカクザルの群に、4週間にわたって週3回、静脈内注射により、ビヒクル、31.25、62.5、または125mg/kgのCoQ10を投与した。トキシコキネティクス解析のための血漿サンプルを、投与前、ならびに投与の第1日の投与後0.25、1、6、24および48時間に採取した。第7日、第14日、第21日および第29日には、投与前サンプルは採取したが、投与後サンプルは採取しなかった。予備的結果は、用量を増加させるとC
maxおよびAUC
0-tが増大したことを示す。C
maxの増大は、直接的な用量比例値よりも若干大きかった。AUC
0-tの増大は、直接的な用量比例値よりも明らかにかなり大きかったが、非直線性はサンプル取得スケジュールを部分的に反映している可能性がある。1時間のT
maxを有する1頭の動物を除いて、T
maxは最初のサンプル採取時間(0.25時間)に生じた。6時間と24時間の間にサンプル採取時間がないので、t
1/2について確実な結論を導き出すことはできなかった。
【0244】
ラット、イヌおよびマカクザルでの4週毒性試験により、用量に伴うC
maxおよびAUC
0-tの増大が示された。一部の増大については非直線性が観察されたが、他の増大については直線性が観察された。両方の性別の動物を含むラットおよびイヌ試験では、薬物動態での明白な性差は明らかにならなかった。
【0245】
製剤1または2での100mg/kgのCoQ10の単回投与後に、マウスから、肝臓、肺、脾臓、膵臓および脳のサンプルを採取した(表21〜23)。肝臓、肺、脾臓および膵臓のサンプルは、投与後2、4、8、12、24および36時間で採取した。脳のサンプルは、投与後12、24および36時間で採取した。すべての組織サンプルを、治療していないマウスからも採取した。未治療マウス由来のサンプルのいずれも、測定可能なCoQ10濃度を有していなかった。投与後サンプルの結果は、製剤1および製剤2について同様であった。組織サンプルの結果により、肝臓および脾臓によるCoQ10 IV製剤の高率の取り込み、肺による中程度の取り込み、ならびに膵臓による非常にわずかな取り込みがあったことが示唆された。脳についての非常に限定されたデータにより、少なくとも12〜36時間で、血漿濃度と同程度の脳レベルの可能性が示唆された。
【表21】
【表22】
【表23】
【0246】
Charles River研究番号第20000328号では、0、62.5、125または250mg/kg/用量のCoQ10 IV製剤の4週間、週3回の静脈内投与の終了後約72時間で、ラットから、肝臓、肺、膵臓、および脳のサンプルを採取した(表21〜23)。対照群由来の組織のいずれでも、測定可能な濃度のCoQ10 IV製剤は見られなかった。投与後72時間では、肝臓での高濃度が見られ、これは概ね直線的に用量依存的であった。肺および膵臓での濃度は、肝臓よりも低かった。高用量雄ラットのうち2頭のみが、脳での検出可能な濃度のCoQ10 IV製剤を有し;他のすべてのラットは検出可能な濃度を有しなかった。組織濃度には明らかな性差はなかった。
【0247】
Charles River研究番号第20000334号では、0、31.25、62.5、または125mg/kg/用量のCoQ10の4週間、週3回の静脈内投与の終了後約72時間で、イヌから、肝臓、肺、膵臓、および脳のサンプルを採取した(表21〜23)。対照群由来の肺、膵臓または脳サンプルでは、検出可能な濃度のCoQ10 IV製剤は見られなかった。対照群の2頭の雄イヌは、肝臓サンプルで低レベルのCoQ10 IV製剤を有し、これは低レベルの内在性CoQ10 IV製剤を示唆する。投与後72時間では、CoQ10 IV製剤治療イヌ由来の肝臓サンプルでは、高い濃度が見られた。平均濃度は、概ね直線的に用量依存的であった。肺での濃度は、肝臓での濃度の1%未満であった。膵臓または脳サンプルのいずれも、検出可能な濃度を有しなかった。組織濃度には明らかな性差はなかった。
【0248】
図47には、雄/雌ラットおよびイヌに対する用量との関連でのCoQ10 IV製剤の平均肝臓濃度を示す。この図から、用量依存性はラットおよびイヌについて同様であり、いずれの動物種についても明らかな性差はないことが示される。
【0249】
ラットおよびイヌでの4週間毒性試験では、用量に伴うC
maxおよびAUC
0-tの上昇が示された。一部の上昇では非直線性が観察されたが、他の上昇では直線性が観察された。両方の性別を含むラット試験およびイヌ試験で、薬物動態に明白な性差は明らかにならなかった。
【0250】
マウスでの組織分布研究の結果から、肝臓および脾臓による高率の取り込み、肺による中程度の取り込み、および膵臓による非常にわずかな取り込みが示された。マウス脳についての非常に限定されたデータから、少なくとも12〜36時間で、血漿濃度と同程度の脳レベルの可能性が示唆された。ラットおよびマウスでの分布の既発表研究は、大まかには、マウスでのCoQ10 IV製剤の研究からの限定されたデータと一致する。
【0251】
4週間の治療期間の最終投与後72時間で採取した剖検サンプルは、肝臓での高濃度のCoQ10 IV製剤、肺での比較的低い濃度、膵臓での低い(ラット)かまたは測定不可能な(イヌ)濃度、および両方の動物種の脳での測定不可能なレベルを示した。平均肝臓濃度の用量依存性は、ラットおよびイヌで同様であった。組織濃度には明らかな性差はなかった。
【0252】
実施例20 - ラットでのCoQ10 IV製剤の単回投与毒性試験
ラットでの単回投与毒性試験で、Sprague-Dawleyラット(n=3頭/性別/群)に、100、250、750mg/kg(45.9mg/mL製剤を用いて)、ならびに750および1000mg/kg(80mg/mL製剤を用いて)で尾静脈からCoQ10製剤の単回IV注射を投与した(Charles River研究番号第20000711;表24)。投与後3日間、動物を観察した。追加の1群(3頭/性別)には、ビヒクルのみ(3%DMPCおよび1.5%ポロキサマー188)を投与した。追加の9頭/性別/群を同様に治療し、トキシコキネティクス試験のために用いた。評価したパラメータには、死亡率および治療に対する反応、精密検査、体重、摂餌量、血液学および臨床化学的パラメータ、総合的病状、ならびに臓器重量が含まれた。750mg/kg(45.9mg/mL)を除くすべての群の動物から、限定された数の組織(心臓、腎臓、肝臓、肺、膵臓、変色皮膚サンプル、リンパ節)に対して組織病理学検査を行なった。各投与の後に、トキシコキネティクスを評価した。
【表24】
【0253】
100および250mg/kg(45.9mg/mL製剤を用いて)で治療した動物は、単回投与後に明らかな被験物質に関連した効果を示さず、血液学データは概ね特徴がなかった。750および1000mg/kgの用量(80mg/mL製剤を用いた)は、死亡をもたらした(750mg/kgで各性別の2頭の動物および1000mg/kgで2頭の雌動物)。45.9mg/mL製剤を用いて750mg/kgを投与された1頭の雌動物も死亡した。これらの動物は、投与日には正常に見えたが、次の日には死亡した状態で見つかるか、切迫屠殺された。
【0254】
体重および摂餌量には一貫した影響はなかった。臨床化学データもまた、特筆すべきものでなかった。
【0255】
750および1000mg/kgでの剖検からの知見により、胸腔中の体液および変色肝が示され;100および250mg/kgではリンパ節の変色が認められた。死亡した750および100mg/kgで治療された動物からの組織病理学的評価により、胸腔内体液、注入部位病変および組織変色が明らかになった。750mg/kgで死亡した2頭の雄動物で腎糸球体でのフィブリン沈着が見られたが、1000mg/kgで死亡した2頭の雌動物では見られなかった。両方の用量で死亡した動物で、肺でのフィブリン沈着が見られた。750mg/kgで死亡した1頭の動物で、肝臓壊死が見られた。注入部位での血管炎症を除いて、これら2種類の用量での生存動物では、組織は概ね正常であった。ビヒクル処置動物の評価は、腎臓での好酸性結晶(1頭の雌動物)、肺での肺胞上皮過形成(1頭の雌動物)および膵臓のわずかな炎症(1頭の雌動物)を除いて、概ね特筆すべきものでなかった。これらの変化は、偶発的なものである可能性が高い。
【0256】
実施例21 - イヌでのCoQ10 IV製剤の単回投与毒性試験
ビーグル犬(n=1または2頭/性別)に、250および125mg/kgでの緩徐ボーラスIV注入として、注射用無菌CoQ10ナノ分散液の単回用量を投与した(Charles River Laboratories研究番号20000713;表24)。250mg/kg(6%DMPCおよび3%ポロキサマー188を含有するビヒクルを用いた)で観察された観測有意毒性を受けて、ビヒクルの影響の可能性を評価するために、追加のイヌの群を、ビヒクル(6%DMPCおよび3%ポロキサマー)、「完全」ビヒクル(3%DMPCおよび1.5%ポロキサマー188)、またはPBS/ポロキサマー(PBS中のDMPCの好適な製剤は調製できなかった)を用いて治療した。250mg/kg用量およびビヒクルに対する初期注入速度は、45.9mg/mLのCoQ10濃度の製剤に基づいて、5.44mL/kgとした。125mg/kgに対する注入速度は、35.6mg/mLのCoQ10濃度の製剤に基づいて、3.51mL/kgとした。評価したパラメータには、死亡率および治療に対する反応、精密検査、体重、摂餌量、血液学および生化学パラメータ、総合的病状、ならびに臓器重量および限定された組織病理学パラメータ(250mg/kg、ビヒクル、および完全ビヒクルを投与されたイヌ由来の心臓、腎臓、肝臓、肺、膵臓、変色皮膚)が含まれた。各投与後に、トキシコキネティクスを決定した。
【0257】
250mg/kgを投与された2頭の雄および2頭の雌は、顕著な有害臨床徴候により、第2日に切迫屠殺した。ビヒクルの考えられる役割を評価するために、1頭/性別の別の群にビヒクルを投与した。観察された応答は、250mg/kgで治療した動物で見られたのと同じ(切迫安楽死を含む)であり、このことは、この用量のビヒクルが、認められた効果のすべてではないが一部の原因であったことが示唆された。別の雄および雌動物に5.44mL/kgの同じ速度で完全ビヒクルを投与した場合に、このことが確認された。別の雄および雌イヌへのPBSおよびポロキサマー188の投与はそのような作用をもたらさず、このことから、高濃度の賦形剤を含むビヒクル製剤中のDMPCが、この作用を引き起こしている成分であることが示唆された。1頭/性別の第5群では、3.51mL/kgの減少させた投与体積を用いて、125mg/kgで薬物製剤を投与した。影響は嘔吐および軟便に限定され、動物は生存した。
【0258】
体重、摂餌量、臨床病理(溶血)、腎臓、消化管、胆嚢、および膀胱での総合的病状変化、ならびに腎臓および肝臓での溶血に整合する顕微鏡的変化は、250mg/kg、ビヒクルおよび完全ビヒクルを投与した動物のみで認められた。PBS/ポロキサマー188または125mg/kgを投与したイヌでは、知見は認められなかった。
【0259】
トキシコキネティクスデータにより、125mg/kg/用量と比較して250mg/kg/用量でのC
maxおよびAUCの用量比例的上昇および半減期の若干の延長が示された。
【0260】
実施例22 - ラットでのCoQ10 IV製剤の反復投与毒性試験
ラットでの1週間反復投与試験では、5頭のラット/性別の2群に、合計3用量にわたって、3日毎に250mg/kgおよび500mg/kgを投与した(Charles River Labortories研究番号20000711;表25)。評価したパラメータには、死亡率および治療に対する反応、精密検査、体重ならびに総合的病状(動物が死亡した際)が含まれた。組織病理学検査は、これらの動物には行なわなかった。治療の最終日にトキシコキネティクスを評価した。250mg/kg用量では、有害臨床徴候は見られなかった。500mg/kg/用量では、4頭の動物が死亡したかまたは瀕死状態で屠殺され;2頭の雄が第2日に死亡して見つかり、1頭の雌が第3日に切迫安楽死され(低体温および活動性低下の臨床徴候)、1頭の雌が第6日に死亡して見つかった。500mg/kg/用量での生存動物は、有害臨床徴候を示さなかった。両方の用量の動物が、第4日まで体重を概ね維持するか(雄動物)または増やし(雌動物)、その後、若干体重が減少した。血液学的データにより、500mg/kg/日での網状赤血球および種々の白血球タイプの増加が示された。両方の用量の一部の動物で、若干の多染性および赤血球不同が見られた。治療期間(3用量)の終了時には、500mg/kg/用量を投与した動物でALT、AST、GGTおよび尿素窒素についての値の上昇ならびに総タンパク質、アルブミンおよびグロブリンの減少が認められた。剖検では、リンパ節変色、皮膚の皮下層の変色および肝臓蒼白、ならびに注入部位病変が観察された。250mg/kg/用量の動物と比較して、胸腺、副睾丸、前立腺、精嚢、卵巣および子宮、ならびに雌動物での肝臓重量の増加が認められた。組織病理学検査は行なわなかった。
【0261】
トキシコキネティクスデータにより、全般的に、CoQ10の血漿濃度、C
maxおよびAUC
0-t値が、用量の増大に伴い増加したことが示された。これらの結果に基づいて、確定試験では、高用量として250mg/kg/用量を選択した。
【表25】
【0262】
実施例23 - ラットでのCoQ10 IV製剤の4週間反復投与毒性試験
若年成体Sprague Dawleyラット(n=10頭/性別/群)の4群に、週3回のIV注射により、ビヒクル(ポロキサマー188およびDMPC含有PBS)または0、62.5、125および250mg/kgの用量で被験物質を投与した(Charles River Labortories研究番号20000328;表26)。追加の5頭のラット/性別を各群に含め、2週間の回復期間の間、治療後に維持した。CoQ10の40mg/mLの目標濃度を含む被験物質の単一バッチ(#0494-02-021)が、本試験での使用のために提供された。62.5、125および250mg/kgの用量は、それぞれ、1.56、3.13および6.25mL/kgの投与体積を用いて実現した。ビヒクルは、高用量群と同じ投与体積で投与した。さらに、9頭の動物/性別の3群をトキシコキネティクス(TK)動物として用い、主試験群と同じ様式で被験物質を投与した。評価したパラメータには、症状観察(cageside observation)、臨床観察(clinical observation)、体重、摂餌量、眼科検査、臨床病理学評価(血液学、凝固試験、臨床化学、および尿検査)、総合的病状、および臓器重量が含まれた。組織病理学検査は、治療期間の終了時に屠殺された動物由来の対照群および高用量群のすべての組織について、ならびに低用量群および中用量群の動物由来の骨髄、腎臓、肝臓、下顎リンパ節および腸間膜リンパ節ならびに脾臓について行なった。回復屠殺からの動物の検査は、全体的病変を示した組織に限定され、肝臓およびリンパ節が含められた。被験物質の血漿濃度の測定のための血液サンプルは、第1日および第28日(最終投与後)の投与後5、15および60分ならびに4、24および48時間で、3頭のTK動物/性別/用量群のコホートから採取した。
【表26】
【0263】
すべての動物が、最終的な安楽死まで生存した。臨床所見、眼科パラメータ、血液学パラメータ、または尿検査パラメータに対する被験物質に関連した有害作用は観察されなかった。高用量で治療した動物について、体重増加の減少および摂餌量の減少が観察され、中程度の用量ではそれよりも少ない程度で観察された。非治療期間の終了時に、いくぶんかの回復が見られた。
【0264】
血液学データの評価により、赤血球パラメータの若干の一貫しない減少が明らかになり、これは主に高用量雄動物に限定されていた。網状赤血球は意味のある影響を受けなかった。活性化部分トロンボプラスチン時間は、高用量動物でいくぶんか長く、回復期間を通して持続する場合が多かった。総白血球カウントの上昇(好中球、好酸球またはリンパ球の増加に反映されてもいる)は、最高用量のみで見られた。臨床化学データにより、治療期間の終了時に、高用量雄動物に関して、AST、ALT、GGTおよびコレステロールについての増大した値が明らかになり、これは回復期間の終了時にはさらに明白となった。雌動物に関しては、増大は回復期の終了時にのみ見られた。
【0265】
剖検(最終的および回復)での、被験物質に関連した総合的変化には、62.5mg/kg/用量以上での肝臓の蒼白変色および複数のリンパ節の変色/肥大、125mg/kg/用量以上での脾臓の肥大、ならびに250mg/kg/用量での副腎蒼白、卵巣蒼白、および皮下皮膚変色が含まれた。脾臓および肝臓重量は、最終的剖検および回復剖検で、250mg/kg/用量で増加していた。
【0266】
第29日での計画的終了での被験物質に関連した組織病理学的知見には、副腎皮質のわずか〜軽度の細胞質空胞形成(250mg/kg/用量)、雄の胸骨の骨髄でのわずか〜軽度の過形成(≧125mg/kg/用量)、注入部位の軽度〜著明な単核細胞浸潤(250mg/kg/用量)、わずか〜軽度の肝細胞細胞質空胞形成(≧62.5mg/kg/用量)、肝臓のわずか〜中等度の組織球浸潤(≧62.5mg/kg/用量)、複数のリンパ節のわずか〜中等度の組織球浸潤(≧62.5mg/kg/用量)、雌の卵巣の軽度〜中等度の組織球浸潤(250mg/kg/用量の雌)、雌の真皮および/または皮下組織の軽度〜中等度の組織球浸潤(≧125mg/kg/用量)、ならびに雄(≧125mg/kg/用量)および雌(≧62.5mg/kg/用量)での脾臓のわずか〜中等度の組織球浸潤が含まれた。回復動物では、主試験動物で観察されたのと同様の被験物質関連病変が認められ;これらの変化の重症度は用量応答に従った。知見には、以下の変化が含まれた:≧62.5mg/kg/用量での副腎皮質のわずか〜著明な空胞形成(雄および雌)、≧125mg/kg/用量でのわずか〜中等度の巣状または多巣性肝臓壊死(雄および雌)、≧62.5mg/kg/用量での肝臓のわずか〜中等度の組織球浸潤および空胞形成(雄および雌)、≧62.5mg/kg/用量でのリンパ節のわずか〜中等度の組織球浸潤(雄および雌)、≧62.5mg/kg/用量での脾臓のわずか〜著明な組織球浸潤(雄および雌)、ならびに≧62.5mg/kg/用量での卵巣のわずか〜中等度の組織球浸潤(雌)。数種類の臓器/組織では、特に125および250mg/kg/用量で、回復動物で見られた変化の重症度が、最終的剖検でのものよりも明白であり、そのような臓器/組織には、副腎、肝臓、および追加のリンパ節(腸骨、腎臓、膵臓、頸部、膝窩、縦隔、および/または上腕)が含まれた。
【0267】
トキシコキネティクス解析により、C
maxおよびAUCが、用量比例または用量比例様式よりも大きく増大したことが明らかになった。第26日での値は、第1日の値と比較して顕著に低い。目立った性差はなかった。関連するデータの表形式表示を、以下に示す(表27)。
【表27】
【0268】
イヌでの1週間毒性試験では、2頭のイヌ/性別の1群に、合計3用量にわたって3日毎に125mg/kgを投与した(CHarles River Laboratories研究番号第20000713号、表25)。評価されたパラメータには、死亡率および治療に対する反応、精密検査、体重、摂餌量、心臓病学パラメータ、血液学および臨床化学パラメータ、臓器重量および総合的病状が含まれた。これらの動物に対しては、組織病理学検査は行なわなかった。トキシコキネティクスは、治療の最終日に評価した。
【0269】
治療期間の終了時での赤血球量および形態のわずかな減少を除いて、評価したパラメータのいずれについても、125mg/kg/用量では有害作用は見られなかった。
【0270】
トキシコキネティクスデータにより、CoQ10 IV製剤の血漿濃度、ならびにC
max、AUC
0-24およびAUC
0-∞の平均値は、投与された第1および第3の用量の間で同等であったことが示された。
【0271】
これらの結果に基づいて、125mg/kg/用量を、確定イヌ試験での高用量として選択した。
【0272】
イヌでの4週間反復投与試験では、4群のビーグル犬(n=3頭/性別/群)に、ビヒクルならびに31.25、62.5および125mg/kgの用量でCoQ10 IV製剤を含有する薬物製剤を、4週間にわたって毎日、IV注射により投与した(Charles River Laboratories研究番号第20000334号;表28)。追加の2頭のイヌ/性別を各群に含め、治療後の2週間の回復のために維持した。40mg/mLの単一被験物質濃度を、本試験での使用のために提供した。31.25、62.5および125mg/kgの用量は、それぞれ、0.78、1.56および3.13mL/kgの投与体積を用いて実現した。評価したパラメータには、症状観察(cageside observation)、臨床観察(clinical observation)、体重、摂餌量、眼科検査、心電図、臨床病理学検査、総合的病状、臓器重量、および組織病理学検査が含まれた。CoQ10 IV製剤の血漿濃度の測定のための血液サンプルは、投与前、ならびに第1日および第26日の投与後5、15、30および60分ならびに2、4、8および24時間で採取した。
【表28】
【0273】
すべての動物が、治療相の終了まで生存した。1頭の高用量雌イヌ(125mg/kg/日)を、回復相の第2週中に瀕死状態で屠殺した。死ぬ前の徴候としては、摂餌量の減少、体重減少、肝臓酵素の上昇、および剖検での肝臓外見の蒼白が含まれたが、この動物での組織の組織病理学評価の後に、決定的死因は決定されなかった。
【0274】
すべての他の動物では、臨床観察、体重、摂餌量、眼科検査および心電図検査、臨床病理学検査、顕微鏡検査、ならびに臓器重量パラメータでは、被験物質に関連した有害知見は観察されなかった。治療期間の終了時に、ビヒクルおよび高用量治療動物について、網状赤血球カウントの増加が認められ、これは回復期間の終了時には雄動物でしか持続していなかった。製剤化ビヒクルとの関連性は見いだせない。剖検では、顕微鏡観察は、中程度〜高用量群での肝臓の蒼白外見に限定され、この所見は回復剖検でも認められた。組織病理学検査では、肝臓以外のいずれの組織でも、形態学的変化は見られなかった。ビヒクル治療群を含めたすべての群で、肝細胞グリコーゲン沈着が明らかになった。これらの動物の肝臓では、有害変化は認められなかった。回復期間後には、これらの顕微鏡的変化は中程度〜高用量動物に限定された。
【0275】
トキシコキネティクス評価により、C
maxおよびAUCの増加(用量比例よりも大きい場合が多かった)を含んで、用量の増加に伴って曝露が増大したことが明らかになった。顕著な性差はなく、第26日での高用量動物についての値の減少を除いて、ほとんどの場合で曝露パラメータは第1日と第26日とで同様であった。関連するパラメータの表形式のまとめを以下に示す(表29)。
【表29】
【0276】
IX. 関連参照文献
本出願中で引用したすべての刊行物および特許文献は、それぞれの刊行物または特許文献がそうであると個別に記載されているのと同程度に、すべての目的のために関連部分が参照により組み入れられる。本明細書中の様々な参照文献の引用により、本出願人は、特定の参照文献がその開示に対して「先行技術」であることを認めるものではない。本明細書の開示を、その詳細な説明との関連で説明してきたが、上記の説明は、添付の特許請求の範囲により定義される本明細書の開示の範囲を例示するものであり、これを限定するものではないことが理解されるべきである。他の態様、利点、および改変が、以下の特許請求の範囲およびその等価物の範囲内に入る。
【0277】
すべての図面は、例示のために提供され、限定のために提供されるのではない。具体例を提供してきたが、説明は例示的なものであり、制限的なものではない。上述の実施形態のいずれかの1以上の特徴を、本明細書の開示の中のいずれかの他の実施形態の1以上の特徴と、いずれかの様式で組み合わせることができる。さらに、本明細書の開示の多数の変形が、本明細書の開示を振り返れば、当業者には明らかになるであろう。
【0278】
等価物
当業者は、慣用の試行錯誤以上のものを用いずに、本明細書中に記載された本発明の具体的実施形態の多数の等価物を認識するか、または解明することができるであろう。そのような等価物は、以下の特許請求の範囲に包含されると意図される。
(付記)
(1)
以下の成分:
水溶液;
分散されて粒子のコロイド状ナノ分散液を形成する疎水性活性薬剤;ならびに
分散安定化剤およびオプソニン化低減剤のうちいずれか1種類
を含む被験体への静脈内投与に好適な治療用製剤であって、活性薬剤のコロイド状ナノ分散液が、200nm未満の平均サイズを有するナノ分散粒子に分散されている、上記製剤。
(2)
分散安定化剤が、PEG化ヒマシ油、クレモホールEL、クレモホールRH 40、PEG化ビタミンE、ビタミンE TPGS、およびジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)からなる群より選択される、(1)に記載の製剤。
(3)
分散安定化剤がDMPCである、(2)に記載の製剤。
(4)
オプソニン化低減剤が、ポロキサマーおよびポロキサミンからなる群より選択される、(1)に記載の製剤。
(5)
オプソニン化低減剤がポロキサマー188である、(4)に記載の製剤。
(6)
疎水性活性薬剤がコエンザイムQ10(CoQ10)である、(1)に記載の製剤。
(7)
疎水性活性薬剤がCoQ10であり、オプソニン化低減剤がポロキサマー188であり、分散安定化剤がDMPCである、(1)〜(6)のいずれか1つに記載の製剤。
(8)
コロイド状ナノ分散液が懸濁液である、(1)に記載の製剤。
(9)
コロイド状ナノ分散液がエマルジョンである、(1)に記載の製剤。
(10)
コロイド状ナノ分散液の活性薬剤が結晶形態である、(1)に記載の製剤。
(11)
コロイド状ナノ分散液の活性薬剤が過冷却融液形態である、(1)に記載の製剤。
(12)
それぞれ4%、3%および1.5%のCoQ10、DMPCおよびポロキサマー188の体積当たり重量を有する、(7)に記載の製剤。
(13)
それぞれ8%、6%および3%のCoQ10、DMPCおよびポロキサマー188の体積当たり重量を有する、(7)に記載の製剤。
(14)
ナノ分散粒子の平均サイズが約10nm〜約200nmである、(1)に記載の製剤。
(15)
ナノ分散粒子の平均サイズが約10nm〜約100nmである、(1)に記載の製剤。
(16)
ナノ分散粒子の平均サイズが約30nm〜約80nmである、(1)に記載の製剤。
(17)
ナノ分散粒子の平均サイズが約35nm〜約40nmである、(1)に記載の製剤。
(18)
ナノ分散粒子の平均サイズが約45nm未満である、(1)に記載の製剤。
(19)
以下の成分:
水溶液;
分散されて粒子のコロイド状ナノ分散液を形成する疎水性活性薬剤;ならびに
分散安定化剤およびオプソニン化低減剤のうちいずれか1種類
を含む被験体への静脈内投与に好適な治療用製剤であって、活性薬剤のコロイド状ナノ分散液が、200nm未満のサイズを有するリポソームに分散されている、上記製剤。
(20)
リポソームが単膜である、(19)に記載の製剤。
(21)
リポソームが、二層の間の水性空間および該二層内の親油性空間を有する二層多重膜リポソームである、(19)に記載の製剤。
(22)
疎水性活性薬剤が、二層の親油性空間内に封入されている、(21)に記載の製剤。
(23)
多重膜リポソームが、二層の間の水性空間に封入された親水性薬剤をさらに含む、(21)に記載の製剤。
(24)
以下の成分:
水溶液;
分散されて粒子のコロイド状ナノ分散液を形成する疎水性活性薬剤;ならびに
DMPCおよびオプソニン化低減剤
を含む被験体への静脈内投与に好適な治療用製剤。
(25)
オプソニン化低減剤が、ポロキサマーおよびポロキサミンからなる群より選択される、(24)に記載の製剤。
(26)
オプソニン化低減剤がポロキサマー188である、(24)に記載の製剤。
(27)
疎水性活性薬剤がコエンザイムQ10(CoQ10)である、(24)に記載の製剤。
(28)
疎水性活性薬剤がコエンザイムQ10(CoQ10)であり、オプソニン化低減剤がポロキサマー188である、(24)に記載の製剤。
(29)
それぞれ4%、3%および1.5%のCoQ10、DMPCおよびポロキサマー188の体積当たり重量を有する、(28)に記載の製剤。
(30)
それぞれ8%、6%および3%のCoQ10、DMPCおよびポロキサマー188の体積当たり重量を有する、(28)に記載の製剤。
(31)
コロイド状ナノ分散液が懸濁液である、(24)に記載の製剤。
(32)
コロイド状ナノ分散液がエマルジョンである、(24)に記載の製剤。
(33)
コロイド状ナノ分散液の活性薬剤が結晶形態である、(24)に記載の製剤。
(34)
コロイド状ナノ分散液の活性薬剤が過冷却融液形態である、(24)に記載の製剤。
(35)
以下の成分:
水溶液;
分散されて粒子のコロイド状ナノ分散液を形成する疎水性活性薬剤;および
DMPC
を含む被験体への静脈内投与に好適な治療用製剤であって、活性薬剤のコロイド状ナノ分散液が、200nm未満の平均サイズを有するナノ分散粒子に分散されている、上記製剤。
(36)
疎水性活性薬剤がコエンザイムQ10(CoQ10)である、(35)に記載の製剤。
(37)
コロイド状ナノ分散液が懸濁液である、(35)に記載の製剤。
(38)
コロイド状ナノ分散液がエマルジョンである、(35)に記載の製剤。
(39)
コロイド状ナノ分散液の活性薬剤が結晶形態である、(35)に記載の製剤。
(40)
コロイド状ナノ分散液の活性薬剤が過冷却融液形態である、(35)に記載の製剤。
(41)
それぞれ4%および3%のCoQ10およびDMPCの体積当たり重量を有する、(36)に記載の製剤。
(42)
それぞれ8%および6%のCoQ10およびDMPCの体積当たり重量を有する、(36)に記載の製剤。
(43)
ナノ分散粒子の平均サイズが約10nm〜約200nmである、(35)に記載の製剤。
(44)
ナノ分散粒子の平均サイズが約10nm〜約100nmである、(35)に記載の製剤。
(45)
ナノ分散粒子の平均サイズが約30nm〜約80nmである、(35)に記載の製剤。
(46)
ナノ分散粒子の平均サイズが約35nm〜約40nmである、(35)に記載の製剤。
(47)
ナノ分散粒子の平均サイズが約45nm未満である、(35)に記載の製剤。
(48)
以下の成分:
水溶液;
分散されて粒子のコロイド状ナノ分散液を形成するCoQ10;
PEG化ヒマシ油、クレモホールEL、クレモホールRH 40、PEG化ビタミンE、ビタミンE TPGS、およびジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)からなる群より選択される分散安定化剤;ならびに
ポロキサマーおよびポロキサミンからなる群より選択されるオプソニン化低減剤
を含む被験体への静脈内投与に好適な治療用組成物であって、CoQ10のコロイド状ナノ分散液が、10nm〜100nmの平均サイズを有するナノ分散粒子に分散されている、上記製剤。
(49)
以下の成分:
水溶液;
分散されて粒子のコロイド状ナノ分散液を形成するCoQ10;
DMPC;および
ポロキサマー188
を含む被験体への静脈内投与に好適な治療用組成物であって、CoQ10のコロイド状ナノ分散液が、30nm〜80nmの平均サイズを有するナノ分散粒子に分散されている、上記製剤。
(50)
(1)に記載の治療用製剤の調製方法であって、
疎水性活性薬剤を65℃水浴に添加し、混合して、疎水性活性薬剤/水混合物を形成させるステップ;
疎水性活性薬剤/水混合物に分散安定化剤を添加し、65℃で混合して、疎水性活性薬剤/水/安定化剤混合物を形成させるステップ;
オプソニン化低減剤を添加して、疎水性活性薬剤/水/安定化剤/低減剤混合物を形成させるステップ;
マイクロフルイダイザーを65℃に予熱するステップ;および
65℃にてマイクロフルイダイザーで疎水性活性薬剤/水/安定化剤/低減剤混合物を混合することにより処理して、200nm未満の平均粒径を有する疎水性活性薬剤コロイド状ナノ分散液を形成させるステップ
によって、高圧ホモジナイゼーションにより疎水性活性薬剤を分散させることを含む、上記方法。
(51)
(50)に記載の方法により調製された(1)に記載の治療用製剤。
(52)
分散安定化剤が、PEG化ヒマシ油、クレモホールEL、クレモホールRH 40、PEG化ビタミンE、ビタミンE TPGS、およびジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)からなる群より選択される、(50)に記載の方法。
(53)
分散安定化剤がDMPCである、(52)に記載の方法。
(54)
オプソニン化低減剤が、ポロキサマーおよびポロキサミンからなる群より選択される、(50)に記載の方法。
(55)
オプソニン化低減剤がポロキサマー188である、(54)に記載の方法。
(56)
オプソニン化低減剤がポロキサマー188であり、分散安定化剤がDMPCである、(50)に記載の方法。
(57)
疎水性活性薬剤がCoQ10である、(50)に記載の方法。
(58)
疎水性活性薬剤がCoQ10であり、オプソニン化低減剤がポロキサマー188であり、分散安定化剤がDMPCである、(50)に記載の方法。
(59)
コロイド状ナノ分散液のCoQ10が過冷却融液の形態である、(57)または(58)に記載の方法。
(60)
製剤が、それぞれ4%、3%および1.5%のCoQ10、DMPCおよびポロキサマー188の体積当たり重量を有する、(58)に記載の方法。
(61)
製剤が、それぞれ8%、6%および3%のCoQ10、DMPCおよびポロキサマー188の体積当たり重量を有する、(58)に記載の方法。
(62)
10nm〜100nmの平均粒径を有する疎水性活性薬剤コロイド状ナノ分散液が形成される、(50)に記載の方法。
(63)
35nm〜40nmの平均粒径を有する疎水性活性薬剤コロイド状ナノ分散液が形成される、(50)に記載の方法。
(64)
約45nm未満の平均粒径を有する疎水性活性薬剤コロイド状ナノ分散液が形成される、(50)に記載の方法。
(65)
コロイド状ナノ分散液を凍結乾燥して、CoQ10コロイド状ナノ分散粒子を結晶化させるステップをさらに含む、(50)に記載の方法。
(66)
凍結保護剤を添加するステップをさらに含む、(65)に記載の方法。
(67)
凍結保護剤が糖質栄養素である、(66)に記載の方法。
(68)
糖質栄養素が、ラクトース、マンノース、マルトース、ガラクトース、フルクトース、ソルボース、ラフィノース、ノイラミン酸、グルコサミン、ガラクトサミン、N-メチルグルコサミン、マンニトール、ソルビトール、アルギニン、グリシンおよびスクロースからなる群より選択される、(67)に記載の方法。
(69)
被験体での腫瘍性障害を治療または予防する方法であって、(1)〜(49)のいずれか1つに記載の治療用製剤を被験体に静脈内投与して、腫瘍性障害の治療または予防を生じさせるステップを含む、上記方法。
(70)
静脈内投与が、被験体における治療対象の腫瘍性障害に対する有効性をもたらすために選択された用量で行われる、(69)に記載の方法。
(71)
腫瘍性障害が、進行性または転移性腫瘍性障害である、(69)に記載の方法。
(72)
進行性または転移性腫瘍性障害が、膵臓癌、肝細胞癌、ユーイング肉腫、転移性乳癌、転移性黒色腫、脳腫瘍(星状細胞腫、膠芽細胞腫)、神経内分泌癌、大腸癌、肺癌、骨肉腫、アンドロゲン非依存性前立腺癌、卵巣癌および非ホジキンリンパ腫からなる群より選択される、(71)に記載の方法。
(73)
腫瘍性障害が非進行性腫瘍性障害である、(69)に記載の方法。
(74)
非進行性腫瘍性障害が、非転移性乳癌、アンドロゲン依存性前立腺癌、小細胞肺癌および急性リンパ性白血病からなる群より選択される、(73)に記載の方法。
(75)
製剤が、約4%のコエンザイムQ10、3%のDMPCおよび1.5%のポロキサマー188を含む、(69)に記載の方法。
(76)
被験体での腫瘍細胞増殖を阻害する方法であって、(1)〜(49)のいずれか1つに記載の治療用製剤を被験体に静脈内投与して、腫瘍細胞増殖を阻害するステップを含む、上記方法。
(77)
静脈内投与が、被験体において腫瘍細胞増殖の阻害での有効性をもたらすために選択された用量で行われる、(76)に記載の方法。
(78)
製剤が、約4%のコエンザイムQ10、3%のDMPCおよび1.5%のポロキサマー188を含む、(76)に記載の方法。