特許第6431009号(P6431009)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6431009
(24)【登録日】2018年11月9日
(45)【発行日】2018年11月28日
(54)【発明の名称】POH誘導体を含む医薬組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 47/55 20170101AFI20181119BHJP
   C07D 231/12 20060101ALI20181119BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20181119BHJP
   A61K 31/045 20060101ALN20181119BHJP
   A61K 31/415 20060101ALN20181119BHJP
【FI】
   A61K47/55
   C07D231/12 CCSP
   A61P35/00
   !A61K31/045
   !A61K31/415
【請求項の数】14
【外国語出願】
【全頁数】41
(21)【出願番号】特願2016-151115(P2016-151115)
(22)【出願日】2016年8月1日
(62)【分割の表示】特願2015-6736(P2015-6736)の分割
【原出願日】2011年8月26日
(65)【公開番号】特開2017-31150(P2017-31150A)
(43)【公開日】2017年2月9日
【審査請求日】2016年8月25日
(31)【優先権主張番号】61/471,402
(32)【優先日】2011年4月4日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/377,747
(32)【優先日】2010年8月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513048058
【氏名又は名称】ネオンク テクノロジーズ インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】チェン、トーマス
(72)【発明者】
【氏名】レヴィン、ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】プパッリ、サティッシュ
【審査官】 澤田 浩平
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/091198(WO,A1)
【文献】 特表2009−510171(JP,A)
【文献】 特表2010−520216(JP,A)
【文献】 小田切優樹 外1名,プロドラッグ,新・ドラッグデリバリーシステム,日本,株式会社シーエムシー 島健太郎,2000年,P.123-126
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K31/00−31/327,A61K31/33−33/44
CAplus/REGISTRY/BIOSIS/EMBASE/MEDLINE(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペリリルアルコールカルバメートを有する医薬組成物であって、前記ペリリルアルコールカルバメートは、以下の構造式を有する4−ビス−N,N’−4−イソプロペニルシクロヘクス−l−エニルメチルオキシカルボニル[5−(2,5−ジメチルフェニル)−3−トリフルオロメチルピラゾール−l−イル]ベンゼンスルフォンアミド、
または薬学的に許容可能な塩である、医薬組成物。
【請求項2】
請求項1記載の医薬組成物において、前記医薬組成物は、放射線の前、間、または後に投与される、医薬組成物。
【請求項3】
請求項1記載の医薬組成物において、前記医薬組成物は、化学療法剤の投与の前、間、または後に投与される、医薬組成物。
【請求項4】
請求項1記載の医薬組成物において、前記医薬組成物は、吸入投与、経鼻投与、経口投与、静脈内投与、皮下投与、または筋肉内投与によって投与される、医薬組成物。
【請求項5】
哺乳動物における疾患を治療する薬剤を製造するための、治療的に有効量のペリリルアルコールカルバメートの使用であって、前記ペリリルアルコールカルバメートは、以下の構造式を有する4−ビス−N,N’−4−イソプロペニルシクロヘクス−l−エニルメチルオキシカルボニル[5−(2,5−ジメチルフェニル)−3−トリフルオロメチルピラゾール−l−イル]ベンゼンスルフォンアミド、
または薬学的に許容可能な塩である、使用。
【請求項6】
請求項記載の使用において、前記疾患は癌である、使用。
【請求項7】
請求項記載の使用において、前記癌は神経系の腫瘍である、使用。
【請求項8】
請求項記載の使用において、前記腫瘍は神経膠芽腫である、使用。
【請求項9】
請求項記載の使用において、前記薬剤は、化学療法剤と併用される、使用。
【請求項10】
請求項記載の使用において、前記薬剤は、吸入投与、経鼻投与、経口投与、静脈内投与、皮下投与、または筋肉内投与によって投与される、使用。
【請求項11】
ペリリルアルコールカルバメートを作成する方法であって、前記ペリリルアルコールカルバメートは、以下の構造式を有する4−ビス−N,N’−4−イソプロペニルシクロヘクス−l−エニルメチルオキシカルボニル[5−(2,5−ジメチルフェニル)−3−トリフルオロメチルピラゾール−l−イル]ベンゼンスルフォンアミド、
または薬学的に許容可能な塩であり、前記方法は、ペリリルクロロホルメートの第1の反応物と、ジメチルセレコキシブ(DMC)の第2の反応物とを反応させる工程を有する、方法。
【請求項12】
請求項11記載の方法において、この反応はアセトンおよび炭酸カリウムの触媒の存在下で行われる、方法。
【請求項13】
請求項11記載の方法において、前記ペリリルクロロホルメートは、ホスゲンとペリリルアルコールとの反応により作成される、方法。
【請求項14】
以下の構造式を有する4−ビス−N,N’−4−イソプロペニルシクロヘクス−l−エニルメチルオキシカルボニル[5−(2,5−ジメチルフェニル)−3−トリフルオロメチルピラゾール−l−イル]ベンゼンスルフォンアミド、
または薬学的に許容可能な塩である、ペリリルアルコールカルバメート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は米国仮出願第61/377,747号(2010年8月27日付け出願)および第61/471,402号(2011年4月4日付け出願)に対して優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、POH誘導体に関する。本発明はさらに、がんを治療するためにPOHカルバメートのようなPOH誘導体を用いる方法に関する。
【背景技術】
【0003】
中枢神経系(CNS)がんで最も多く見られる悪性ヒト神経膠腫は現在基本的に治療不可能であるとされる。様々な悪性神経膠腫の中で、未分化星状細胞腫(悪性度III)および多形性膠芽腫(GBM;悪性度IV)は、それらの侵攻性の増殖および現在利用可能な治療法に対する抵抗性により特に不良な予後を有する。悪性神経膠腫の治療の現在の標準法は、手術、電離放射線および化学療法から成る。近年の医療の進歩にもかかわらず、過去50年、悪性神経膠腫の予後診断において少しの著しい改善も見られなかった。Wen et al.Malignant gliomas in adults.New England J Med.359:492−507,2008.Stupp et al.Radiotherapy plus concomitant and adjuvant temozolomide for glioblastoma.New England J Med.352:987−996,2005。
【0004】
悪性神経膠腫を含む腫瘍の様々な化学療法剤に対する低い反応性は、多くの場合固有の薬剤耐性に起因する。その上、当初良好に反応する腫瘍が獲得した抵抗性および望まれない副作用は、化学療法剤を用いた長期の治療を高い頻度で妨げるという他の問題がある。それゆえに、化学療法剤の様々な類似体が、これらの問題を解決する目的で作成されてきた。類似体は、少なくとも2つの既存の治療剤の雑種分子である新規の治療剤を含む。例えば、シスプラチンは細胞毒性コドラッグとPt−(II)複合体に抱合され、またはポルフィリン、胆汁酸、ホルモン類または細胞内で膜貫通輸送または薬物の蓄積を促進する調節因子のような生理活性シャトル組成物に抱合されている。テルペンアルコールでエステル化される(6−アミノメチルニコチン酸塩)ジクロライドプラチナ(II)複合体は、ヒト腫瘍細胞株のパネルで解析がなされた。これらの複合体のテルペニル部位は、膜貫通シャトル機能を果たしたと見られ、これらの複合体の様々な腫瘍細胞株への取り込み率および取り込み量を増加させた。Schobert et al.Monoterpenes as Drug Shuttles:Cytotoxic (6−minomethylnicotinate) dichloridoplatinum(II) Complexes with Potential To Overcome Cisplatin Resistance.J.Med.Chem.2007,50,1288−1293。
【0005】
ペリリルアルコール(POH)、天然に存在するモノテルペン、はCNSがん、乳がん、膵がん、肺がん、黒色腫および大腸がんを含む様々ながんに対する効果的薬剤であることが示唆された。Gould,M. Cancer chemoprevention and therapy by monoterpenes.Environ Health Perspect.1997 June;105(Suppl 4):977−979。ペリリルアルコールおよびレチノイドの両方を含んでいる雑種分子は、アポトーシス誘導活性を増加させるため作成された。Das et al.Design and synthesis of potential new apoptosis agents:hybrid compounds containing perillyl alcohol and new constrained retinoids.Tetrahedron Letters 2010,51,1462−1466.
【0006】
他の治療剤に抱合されるペリリルアルコールを含むペリリルアルコール誘導体を作成し、パーキンソン病およびアルツハイマー病のようなその他の脳疾患のみならず悪性神経膠腫のようながんの治療においてこの材料を用いる必要がまだある。ペリリルアルコール誘導体は、単独で、または、放射線、標準的な化学療法および手術を含む他の治療法と組み合わせ投与される可能性がある。投与はまた経鼻投与、経口投与、肺送達のための経口気管投与および経皮投与を含む様々な投与法であることが可能である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ペリリルアルコールカルバメートから成る医薬組成物を提供する。ペリリルアルコールカルバメートは化学療法剤のような治療剤とともに抱合されるペリリルアルコールである可能性がある。本発明において用いられる可能性がある化学療法剤はDNAアルキル化剤、トポイソメラーゼ抑制剤、薬剤を誘導する小胞体ストレス、プラチナ化合物、代謝拮抗物質、酵素阻害物質および受容体拮抗剤を含む。いくつかの実施形態において、治療剤はジメチルセロコキシブ(DMC)、テモゾロマイド(TMZ)またはロリプラムである。ペリリルアルコールカルバメートは、4−(ビス−N,N’−4−イソプロペニルシクロヘクス−l−エニルメチルオキシカルボニル[5−(2,5−ジメチルフェニル)−3−トリフルオロメチルピラゾール−l−イル]ベンゼンスルフォンアミド、4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−ピロリジン−l−カルボン酸4−イソプロペニルシクロヘクス−l−エニルメチルエステル、そして、3−メチル4−オキソ−3,4ジヒドロイミダゾ[5,l−d][l,2,3,5]テトラジン−8−カルボニル)−カルバミン酸−4−イソプロペニルシクロヘクス−l−エニルメチルエステルである可能性がある。
【0008】
本発明の医薬組成物は、放射線の前、その間、またはその後に投与される可能性がある。医薬組成物は、化学療法剤の投与前、その間、またはその後に投与される可能性がある。医薬組成物の投与の投与法は、吸入投与、経鼻投与、経口投与、静脈内投与、皮下投与または筋肉内投与を含む。
【0009】
本発明はさらに、哺乳動物において疾患を治療する方法を提供し、それは治療的に有効量のペリリルアルコールカルバメートを哺乳動物に送達する工程を有するものである。方法はさらに哺乳動物を放射線で治療する工程、および/またはさらに化学療法剤を哺乳動物に送達する工程を含む可能性がある。治療する疾患は、神経膠芽腫のような神経系の腫瘍を含むがんである可能性がある。ペリリルアルコールカルバメートの投与の投与法は、吸入投与、経鼻投与、経口投与、静脈内投与、皮下投与または筋肉内投与を含む。
【0010】
本発明はまたPOHカルバメートを作成する製造過程を提供し、それは第2の反応物と共にペリリルクロロホルメートの第1の反応物を反応させる工程を有し、第2の反応物はジメチルセロコキシブ(DMC)、テモゾロマイド(TMZ)またはロリプラムである可能性がある。第2の反応物がジメチルセロコキシブである場合、反応はアセトンおよび炭酸カリウムの触媒の存在下で行われる可能性がある。第2の反応物がロリプラムである場合、反応はテトラヒドロフランおよびn−ブチルリチウムの触媒の存在下で行われる可能性がある。ペリリルクロロホルメートはまた、ホスゲンで反応するペリリルアルコールにより作成される可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、U87、A172およびU251ヒト神経膠腫細胞の死滅におけるジメチルセレコキシブ(DMC)の有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図2図2は、本発明によりU87、A172およびU251ヒト神経膠腫細胞の死滅におけるPOH−DMC複合体の有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図3図3は、U87、A172およびU251ヒト神経膠腫細胞の死滅におけるテモゾロマイド(TMZ)の有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図4図4は、本発明によりU87、A172およびU251ヒト神経膠腫細胞の死滅におけるPOH−TMZ複合体の有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図5図5は、A172ヒト神経膠腫細胞の死滅におけるPOH−ロリプラム複合体およびロリプラムの有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図6図6は、U87ヒト神経膠腫細胞の死滅におけるPOH−ロリプラム複合体およびロリプラムの有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図7図7は、U251ヒト神経膠腫細胞の死滅におけるPOH−ロリプラム複合体およびロリプラムの有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図8図8は、L229ヒト神経膠腫細胞の死滅におけるPOH−ロリプラム複合体およびロリプラムの有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図9図9は、マウスモデルにおけるブチリル−POHによる腫瘍成長の抑制を表す。図9Aは、ブチリル−POH、98.5%以上の純度を有する精製(S)−ペリリルアルコール(「精製POH」)、シグマケミカル社より購入したPOH(「シグマ」)、またはリン酸緩衝生理食塩水(「PBS」、陰性コントロール)で治療したヌードマウスにおける皮下U−87神経膠腫の画像を表す。図9Bは、(全期間60日の)時間とともに腫瘍成長の平均を表す。
図10図10は、TMZ感受性(U251)およびTMZ耐性(U251TR)U251細胞に対するTMZおよびTMZ−POHの細胞毒性効果を示すコロニー形成検定法(CFA)の結果を表す。
図11図11は、TMZ感受性(U251)およびTMZ耐性(U251TR)U21細胞に対するPOHの細胞毒性効果を示すコロニー形成検定法(CFA)の結果を表す。
図12図12は、U251細胞、U251TR細胞および正常星状細胞の死滅におけるPOH−TMZ複合体の有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図13図13は、正常星状細胞、脳内皮細胞(BEC;コンフルエントおよびサブコンフルエント状態)および腫瘍脳内皮細胞(TuBEC)の死滅におけるPOH−TMZ複合体の有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図14図14はUSC−04神経膠腫がん幹細胞の死滅におけるTMZおよびPOH−TMZ複合体の有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図15図15は、USC−04神経膠腫がん幹細胞の死滅におけるPOHの有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図16図16は、USC−02神経膠腫がん幹細胞の死滅におけるTMZおよびPOH−TMZ複合体の有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図17図17は、USC−02神経膠腫がん幹細胞の死滅におけるPOHの有効性を示すMTT細胞毒性分析の結果を表す。
図18図18は、TMZ感受性(「U251−TMZs」)および耐性(「U251−TMZr」)U251神経膠腫細胞においてTMZ−POHがERストレス(ERS)を誘導することを示すウエスタンブロットを表す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明はペリリルアルコール誘導体のようなモノテルペンまたはセスキテルペンの誘導体を提供する。本発明はまた、ペリリルアルコール誘導体のようなモノテルペンまたはセスキテルペンの誘導体を有する医薬組成物を提供する。例えば、ペリリルアルコール誘導体は、ペリリルアルコールカルバメートである可能性がある。ペリリルアルコール誘導体は、化学療法剤のような治療剤に抱合されるペリリルアルコールである可能性がある。モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は医薬組成物に製剤される可能性があり、そこでモノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、約0.01%(w/w)〜約100%(w/w)、約0.1%(w/w)〜約80%(w/w)、約1%(w/w)〜約70%(w/w)、約10%(w/w)〜約60%(w/w)、または約0.1%(w/w)〜約20%(w/w)の範囲の総量で存在する。本組成物は単独で投与することが可能であり、または放射線または別の薬剤(例えば、化学療法剤)と共に併用投与される可能性があり、癌のような疾患を治療する。モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体を他の薬剤の投与前または後に投与し、治療を連続的に行う可能性がある。例えば、ペリリルアルコールカルバメートは、がん患者に放射線または化学療法に対し増感させるために用いられる可能性がある。あるいは、薬剤は並行して投与される可能性がある。投与法は、異なる可能性があり、吸入投与、経鼻投与、経口投与、経皮投与、静脈内投与、皮下投与または筋肉内注射を含む可能性がある。本発明はまた、治療的に有効量のモノテルペン(またはセスキテルペン)の誘導体を患者に送達する工程を有する癌のような疾患を治療する方法を提供する。
【0013】
本発明の組成物は、モノテルペン(またはセスキテルペン)の1若しくはそれ以上の種類の誘導体を含む可能性がある。モノテルペンは、2つのイソプレン単位から成るテルペンを含む。モノテルペンは直鎖(非環式)または環を含む可能性がある。モノテルペノイドの誘導体はまた、本発明に包含される。モノテルペノイドは、モノテルペンの酸化または転位のような生化学的修飾により産生される可能性がある。モノテルペンおよびモノテルペノイドの例は、ペリリルアルコール(S(−))および(R(+))、オシメン、ミルセン、ゲラニオール、シトラール、シトロネロール、シトロネラール、リナロール、ピネン、テルピネオール、テルピネン、リモネン、テルピネン、フェランドレン、テルピノレン、テルピネン−4−オール(またはチャノキ油)、ピネン、テルピネオール、テルピネン、メントール、チモールおよびカルバクロールのような単環テルペン由来のp−シメンのようなテルペノイド、カンファー、ボルネオールおよびオイカリプトールのような二環モノテルペノイドを含む。
【0014】
モノテルペンは炭素骨格の構造により特徴づけられる可能性があり、非環状モノテルペン(例えば、ミルセン、(Z)−および(E)−オシメン、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ミルセノール、ゲラニアール、シトラール、ネラール、シトラールb、シトロネラールなど)、単環モノテルペン(例えば、リモネン、テルピネン、フェランドレン、テルピノレン、メントール、カルベオールなど)、二環モノテルペン(例えば、ピネン、ミルテノール、ミルテナール、ベルバノール、ベルベノン、ピノカルベオール、カレン、セービンエン、カンフェン、ツジェンなど)および三環モノテルペン(例えばトリシクレン)に分類される可能性がある。Encyclopedia of Chemical Technology,Fourth Edition,Volume23,page834−835を参照。
【0015】
本発明のセスキテルペンは、3つのイソプレン単位から成るテルペンを含む。セスキテルペンは直鎖(非環状)または環状を含む可能性がある。セスキテルペノイドの誘導体はまた、本発明に包含される。セスキテルペノイドは、セスキテルペンの酸化または転位のような生化学的修飾により産生される可能性がある。セスキテルペンの例は、ファルネソール、ファルネサール、ファルネシル酸およびネロリドールを含む。
【0016】
モノテルペン(またはセスキテルペン)の誘導体は、これに限定されるものではないが、モノテルペン(またはセスキテルペン)のカルバメート、エステル、エーテル、アルコールおよびアルデヒドを含む。モノテルペン(またはセスキテルペン)アルコールは、カルバメート、エステル、エーテル、アルデヒドまたは酸に誘導体化される可能性がある。
【0017】
カルバメートは、酸素および窒素により挟まれたカルボニル基に基づく官能基
【化1】
【0018】
を共有している化学合成物群を指す。R、RおよびRはアルキル、アリールなどのような基である可能性があり、それは置換されることが可能である。窒素および酸素のR基は、環を形成する可能性がある。R’−OHは、モノテルペン、例えば、POHである可能性がある。R2−N−R3部位は、治療剤である可能性がある。
【0019】
カルバメートは、イソシアン酸塩およびアルコール反応により、またはアミンによるクロロホルメート反応により合成される可能性がある。カルバメートはホスゲンまたはホスゲンの同等物を利用した反応により合成される可能性がある。例えば、カルバメートは、2つのアミンまたは1つのアミンおよびアルコールとホスゲンガス、ジホスゲンまたはトリホスゲンのような固体ホスゲン前駆体が反応することにより合成される可能性がある。カルバメート(別名ウレタン)はまたアルコールと共に尿素中間体の反応から作成されることが可能である。ジメチル炭酸塩およびジフェニル炭酸塩はまたカルバメートを作成するため用いられる。あるいは、カルバメートはビスメチルサリチル炭酸塩(BMSC)のようなエステル置換ジアリール炭酸塩と共にアルコールおよび/またはアミン前駆体の反応を通し合成される可能性がある。米国特許公開第No.20100113819号。
【0020】
カルバメートは、以下の方法により合成される可能性がある。
【0021】
【化2】
【0022】
適当な反応溶媒は、これに限定されるものではないが、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、アセトンおよびジイソプロピルエーテルを含む。反応は約−70℃から約80℃または約−65℃から約50℃の温度域で行われる可能性がある。RNH基質に対するペリリルクロロホルメートのモル比率は、約1:1〜約2:1、約1:1〜約1.5:1、約2:1〜約1.1、または約1.05:1〜約1.1:1に変動する可能性がある。適当な塩基は、これに限定されるものではないが、トリエチルアミン、炭酸カリウム、Ν,Ν’−ジイソプロピルエチルアミン、ブチルリチウムおよびカリウム−t−ブトキシドのような有機塩基を含む。
【0023】
あるいは、カルバメートは以下の方法により合成される可能性がある。
【0024】
【化3】
【0025】
適当な反応溶媒は、これに限定されるものではないが、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トルエン、ジイソプロピルエーテルおよびテトラヒドロフランを含む。反応は約25℃から約110℃、または約30℃から約80℃、または約50℃の温度域で行われる可能性がある。R−N=C=0基質に対するペリリルアルコールのモル比率は、約1:1〜約2:1、約1:1〜約1.5:1、約2:1〜約1:1、または約1.05:1〜約1.1:1に変動する可能性がある。
【0026】
本発明のモノテルペン(またはセスキテルペン)アルコールのエステルは、無機酸または有機酸から誘導することが可能である。無機酸は、これに限定されるものではないが、リン酸、硫酸および硝酸を含む。有機酸は、これに限定されるものではないが、安息香酸、脂肪酸、酢酸およびプロピオン酸のようなカルボン酸、および少なくとも1つのカルボン酸官能基を持つ任意の治療剤を含む。モノテルペン(またはセスキテルペン)アルコールのエステルの例は、これに限定されるものではないが、(ベンゾアートエステル、脂肪酸エステル(例えば、パルミチン酸塩エステル、リノール酸塩エステル、ステアリン酸塩エステル、ブチリルエステルおよびオレイン酸塩エステル)、アセテート、プロピオン酸塩(またはプロパン酸塩)およびギ酸塩のような)カルボン酸エステル、リン酸塩、硫酸塩およびカルバメート(例えば、Ν,Ν−ジメチルアミノカルボニル)を含む。ウィキペディア−エステル、URL:http://en.wikipedia.org/wiki/Esterから検索。
【0027】
本発明において用いられる可能性のあるモノテルペンの特定の例は、ペリリルアルコール(一般にPOHと略される)である。ペリリルアルコールの誘導体はペリリルアルコールカルバメート、ペリリルアルコールエステル、ペリルアルデヒド、ジヒドロペリラ酸、ペリル酸、ペリルアルデヒド誘導体、ジヒドロペリラ酸エステルおよびペリル酸エステルを含む。ペリリルアルコールの誘導体はまた、その酸化力を持つ求核/求電子付加誘導体を含む可能性がある。米国特許公開第20090031455号。米国特許第6号明細書、第133,324明細書および第3,957,856明細書。ペリリルアルコールの誘導体の多くの例は化学文献で報告される(別表Aを参照:CAS Scifinder検索による出力ファイル。2010年1月25日検索)。
【0028】
いくつかの実施形態において、POHカルバメートは、ジメチルセロコキシブ(DMC)、テモゾロマイド(TMZ)およびロリプラムのような第2の反応物をペリリルクロロホルメートの第1の反応物に反応させる工程を有する製造過程により合成される。反応はテトラヒドロフランおよびn−ブチルリチウムのような塩基の存在下で行われる可能性がある。ペリリルクロロホルメートは、ホスゲンとPOHの反応により作成される可能性がある。例えば、カルバメート結合を通し、テモゾロマイドに抱合されるPOHは、塩化オキサリルとテモゾロマイドを反応させ、続いてペリリルアルコールと反応させることにより合成される可能性がある。反応は1,2‐ジクロロエタンの存在下で行われる可能性がある。
【0029】
本発明に包含されるPOHカルバメートは、これに限定されるものではないが、4−(ビス−N,N’−4−イソプロペニルシクロヘクス−l−エニルメチルオキシカルボニル[5−(2,5−ジメチルフェニル)−3−トリフルオロメチルピラゾール−l−イル]ベンゼンスルフォンアミド、4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−ピロリジン−l−カルボン酸4−イソプロペニルシクロヘクス−l−エニルメチルエステルおよび(3−メチル4−オキソ−3,4−ジヒドロイミダゾ[5,l−d][l,2,3,5]テトラジン−8−カルボニル)カルバミン酸−4−イソプロペニルシクロヘクス−l−エニルメチルエステルを含む。これらの合成物を産生する化学反応の詳細は下記の実施例で記述する。
【0030】
いくつかの実施形態において、ペリリルアルコール誘導体はPOHのパルミトイルエステルおよびPOHのリノレオイルエステルのようなペリリルアルコール脂肪酸エステルである可能性があり、それの化学構造は以下に示す。
【0031】
【化4】
ヘキサデカン酸4−イソプロペニル−シクロヘクス−l−エニルメチルエステル(POHのパルミトイルエステル)
【0032】
【化5】
オクタデカ−9、12−ジエン酸4−イソプロペニル−シクロヘクス−l−エニルメチルエステル(POHのリノレオイルエステル)
【0033】
モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、治療剤に抱合されるモノテルペン(またはセスキテルペン)である可能性がある。本発明に包含されるモノテルペン(またはセスキテルペン)複合体は、化学連結基により治療剤と共有結合しているモノテルペン(またはセスキテルペン)を有する分子である。モノテルペン(またはセスキテルペン)複合体の治療剤に対するモノテルペン(またはセスキテルペン)のモル比は、1:1、1:2、1:3、1:4、2:1、3:1、4:1または他の任意の適当なモル比である可能性がある。モノテルペン(またはセスキテルペン)および治療剤は、カルバメート、エステル、エーテル結合または他の任意の適当な化学官能基を通し共有結合する可能性がある。モノテルペン(またはセスキテルペン)および治療剤がカルバメート結合に抱合される場合、治療剤は少なくとも1つのカルボン酸官能基を持つ任意の薬剤または少なくとも1つのアミン官能基を持つ任意の薬剤である可能性がある。特定の実施例において、ペリリルアルコール複合体は、化学療法剤に化学連結基により共有結合しているペリリルアルコールである。
【0034】
本発明によると、モノテルペン(またはセスキテルペン)に抱合される可能性のある治療剤は、これに限定されるものではないが、化学療法剤、(これに限定されるものではないが、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、注意欠陥多動性障害またはADHD、心因性障害、精神病およびうつ病のような一次性変性神経障害を含む)CNS疾患の治療のための治療剤、免疫療法薬剤、血管形成阻害剤および抗高血圧剤を含む。モノテルペンまたはセスキテルペンに抱合される可能性のある抗がん剤は、がん細胞または被験者に対し、1若しくはそれ以上の以下の効果を有することが可能である。細胞死、細胞増殖の減少、細胞数の減少、細胞成長の抑制、アポトーシス、壊死;、有糸分裂異常、細胞周期停止、細胞の大きさの減少、細胞分裂の減少、細胞生存の減少、細胞代謝の減少、細胞傷害または細胞毒性のマーカー、腫瘍縮小のような細胞傷害または細胞毒性の間接的な指標、被験者の生存期間の延長、または好ましくない、望ましくない、または異所性細
胞増殖に関するマーカーの消失。米国特許公開第20080275057号。
【0035】
また、モノテルペン(またはセスキテルペン)および少なくとも1つの治療剤の混合剤および/または併用製剤は、本発明に包含される。
【0036】
化学療法剤は、これに限定されるものではないが、DNAアルキル化剤、トポイソメラーゼ抑制剤、小胞体ストレス誘導薬剤、プラチナ化合物、代謝拮抗物質、ビンカアルカロイド、タキサン、エポチロン、酵素阻害物質、受容体拮抗剤、チロシンキナーゼ抑制剤、ホウ素放射線増感剤(すなわちベルケイド)および化学療法的併用療法を含む。
【0037】
DNAアルキル化剤の非限定的な例は、シクロホスファミド(イホスファミド、トロホスファミド)、クロラムブシル(メルファラン、プレドニムスチン)、ベンダムスチン、ウラムスチンおよびエストラムスチンのようなナイトロジェンマスタード、カルムスチン(BCNU)、ロムスチン(セムスチン)、フォテムスチン、ニムスチン、ラニムスチンおよびストレプトゾシンのようなニトロソ尿素、ブスルファン(マンノスルファン、トレオスルファン)のようなアルキルスルホン酸塩、カルボコン、トリアジコン、トリエチレンメラミンのようなアジリジン、ヒドラジン(プロカルバジン)、ダカルバジンおよびテモゾロマイド(TMZ)のようなトリアジン、アルトレタミンおよびミトブロニトールである。
【0038】
Pommier Y.(2006)Nat.Rev.Cancer 6(10):789−802および米国特許公開第200510250854号において記述されるように、トポイソメラーゼI抑制剤の非限定的な例はSn−38、APC、NPC、カンプトテシン、トポテカン、エキサテカンメシラート、9−ニトロカンプトセシン、9−アミノカンプトセシン、ルートテカン、ルビテカン、シラテカン、ジャイマテカン、ジフロモテカン、エキサテカン、BN−80927、DX−8951fおよびMAG−CPTを含むカンプトテシン誘導体、Li et al.(2000)Biochemistry 39(241:7107−7116およびGatto et al.(1996)CancerRes.15(12):2795−2800において記述されるように、ベルベリンおよびコラリンを含むそのプロトベルベリンアルカロイドおよび誘導体、Makhey et al.(2003)Bioorg.Med.Chem.11(8):1809−1820において記述されるように、ベンゾ[i]フェナントリジン、ニチジンおよびファガロニンを含むフェナントロリン誘導体、Xu(1998)Biochemistry 37(10):3558−3566において記述されるように、ターベンズイミダゾールおよびその誘導体、および、Foglesong et al.(1992)Cancer Chemother.Pharmacol.30(2):123−125、Crow et al.(1994)J.Med.Chem.37(19):31913194およびCrespi et al.(1986)Biochem.Biophvs.Res.Commun.136(2):521−8において記述されるように、ドキソルビシン、ダウノルビシンおよびミトキサントロンを含むアントラサイクリン誘導体を含む。トポイソメラーゼII抑制剤は、これに限定されるものではないが、エトポシドおよびテニポシドを含む。二量体トポイソメラーゼIおよびII抑制剤は、これに限定されるものではないが、Denny and Baguley(2003)Curr.Top.Med.Chem.3(3):339−353において記述されるように、サイントピンおよび他のナフタセンジオン、DACAおよび他のアクリジン−4−カルボキサミド、イントプリシンおよび他のベンゾピリドインドール、TAS−I03および他の7H−インデノ[2,l−c]キノリン−7−ノン、ピラゾロアクリジン、XR11576および他のベンゾフェナジン、XR5944および他の二量体化合物、7−オキソ−7H−ジベンズ[f,ij]イソキノリンおよび7−オキソ−7H−ベンゾ[e]ピリミジン、およびアントラセニル−アミノ酸複合体を含む。トポイソメラーゼIIを阻害する一部の薬剤は、これに限定されるものではないが、アントラサイクリン(アクラルビシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アムルビシン、ピラルビシン、バルルビシン、ゾルビシン)およびアントラキノン(ミトキサントロンおよびピキサントロン)のようなDNA挿入活性を有する。
【0039】
薬剤を誘導する小胞体ストレスの例は、これに限定されるものではないが、ジメチルセレコキシブ(DMC)、ネルフィナビル、セレコキシブおよびホウ素放射線増感剤(すなわちベルケイド(ボルテゾミブ))を含む。
【0040】
プラチナ系合成物はDNAアルキル化剤のサブクラスである。そのような薬剤の非限定的な例は、シスプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、四硝酸トリプラチン、サトラプラチン、アロプラチン、ロバプラチンとJM−216および含む。(McKeage et al.(1997)J.Clin.Oncol.201:1232−1237 and in general,CHEMOTHERAPY FOR GYNECOLOGICAL NEOPLASM,CURRENT THERAPY AND NOVEL APPROACHES,in the Series Basic and Clinical Oncology,Angioli et al.Eds.,2004を参照)。
【0041】
「FOLFOX」は、結腸直腸がんを治療するのに用いられる一種の併用療法の略語である。それは、5−FU、オキサリプラチンおよびロイコボリンを含む。この治療に関する情報は、国立癌研究所のウェブサイト、最終アクセス日2008年1月16日のcancer.govで入手可能である。
【0042】
「FOLFOX/BV」は、結腸直腸がんを治療するのに用いられる一種の併用療法の略語である。この治療は、5−FU、オキサリプラチン、ロイコボリンおよびベバシズマブを含む。さらに「XELOX/BV」は結腸直腸がんを治療するのに用いられる別の併用療法であり、それはオキサリプラチンおよびベバシズマブと組み合わせるカペシタビン(ゼローダ)として知られる5−FUのプロドラッグを含む。この治療に関する情報は、国立癌研究所のウェブサイト、最終アクセス日2008年1月16日のcancer.govまたは23全米癌総合ネットワークのウェブサイト、最終アクセス日2008年5月27日のnccn.orgから入手可能である。
【0043】
代謝拮抗物質薬剤の非限定的な例は、葉酸を基礎とした、アミノプテリン、メトトレキサートおよびペメトレキセドのようなすなわちジヒドロ葉酸還元酵素抑制剤、ラルチトレキセド、ペメトレキセドのようなチミジル酸シンターゼ抑制剤、プリンを基礎とした、ペントスタチンのようなすなわちアデノシンデアミナーゼ抑制剤、チオグアニンおよびメルカプトプリンのようなチオプリン、クラドリビン、クロファラビン、フルダラビンのようなハロゲン化/リボヌクレオチド還元酵素抑制剤、またはグアニン/グアノシン:チオグアニンのようなチオプリン、または、ピリミジンを基礎とした、すなわちシトシン/シチジン:アザシチジンおよびデシタビンのような脱メチル化剤、シタラビンのようなDNAポリメラーゼ抑制剤、ゲムシタビンのようなリボヌクレオチド還元酵素抑制剤、またはチミン/チミジン:フルオロウラシル(5−FU)のようなチミジル酸シンターゼ抑制剤を含む。5−FUの同等物は、例えばPapamicheal(1999)The Oncologist 4:478−487に記述されるように、5’−デオキシ−5−フルオロウリジン(ドキシフルリジン)、l−テトラヒドロフラニル−5−フルオロウラシル(フトラフル)、カペシタビン(ゼローダ)、S−I(テガフールおよび2つの調節剤、5−クロロ−2,4−ジヒドロキシピリジンおよびオキソン酸カリウムから成るMBMS−247616)、ラリチトレキセド(トミュデックス)、ノラトレキセド(チミタック、AG337)、LY231514およびZD9331のようなそのプロドラッグ、類似体および誘導体を含む。
【0044】
ビンカアルカロイドの例は、これに限定されるものではないが、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンフルニン、ビンデシンおよびビノレルビンを含む。
【0045】
タキサンの例は、これに限定されるものではないが、ドセタキセル、ラロタキセル、オルタタキセル、パクリタキセルおよびテセタキセルを含む。エポチロンの例はイクサベピロンである。
【0046】
酵素抑制剤の例は、これに限定されるものではないが、ファルネシルトランスフェラーゼ抑制剤(チピファルニブ)、CDK抑制剤(アルボシジブ、セリシクリブ);、プロテアソーム抑制剤(ボルテゾミブ)、ホスホジエステラーゼ抑制剤(アナグレリド、ロリプラム)、IMPデヒドロゲナーゼ抑制剤(チアゾフリン)、およびリポキシゲナーゼ抑制剤(マソプロコール)を含む。受容体拮抗薬の例は、これに限定されるものではないが、ERA(アトラセンタン)、レチノイドXレセプター(ベキサロテン)および性ステロイド(テストラクトン)を含む。
【0047】
チロシンキナーゼ抑制剤の例は、これに限定されるものではないが、ErbB、HER1 EGFR(エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、スニチニブ、ネラチニブ)、HER2/neu(ラパチニブ、ネラチニブ)、RTKクラスIII:、C−Kit(アキシチニブ、スニチニブ、ソラフェニブ)、FLT3(レストールチニブ)、PDGFR(アキシチニブ、スニチニブ、ソラフェニブ)およびVEGFR(バンデタニブ、セマクサニブ、セディラニブ、アキシチニブ、ソラフェニブ)、bcr−abl(イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ)、Src(ボスチニブ)およびヤヌースキナーゼ2(レストールチニブ)の抑制剤を含む。
【0048】
「ラパチニブ」(Tykerb(登録商標))は、二量体EGFRおよびerbB−2抑制剤である。いくつかの臨床試験では、ラパチニブは制癌性の単独療法として、加えてトラスツズマブ、カペシタビン、レトロゾール、パクリタキセルおよびFOLFIRI(イリノテカン、5−フルオロウラシルおよびロイコボリン)と組み合わせて研究された。それは、現在転移性乳がん、頭頸部がん、肺がん、胃がん、腎臓がんおよび膀胱がんの経口投与のための第3相試験中である。
【0049】
ラパチニブの化学当量は、チロシンキナーゼ抑制剤(TKI)またはあるいは、HER−1抑制剤またはHER−2抑制剤である小分子または化合物である。いくつかのTKIは効果的な抗腫瘍活性を有することが発見され、承認されたか現在臨床試験中である。そのようなものの例は、これに限定されるものではないが、ザクティマ(ZD6474)、イレッサ(ゲフィチニブ)、イマチニブメシラート(STI571;グリーベック)、エルロチニブ(OSI−1774;タルセバ)、カネルチニブ(CI1033)、セマクサニブ(SU5416)、バタラニブ(PTK787/ZK222584)、ソラフェニブ(BAY43−9006)、スーテント(SUI1248)、レフルノミド(SUlOl)を含む。
【0050】
PTK/ZKは、すべてのVEGFレセプター(VEGFR)、血小板由来成長因子(PDGF)受容体、c−KITおよびc−Fmsをターゲットとする広い特異性を持つチロシンキナーゼ抑制剤である。Drevs(2003)Idrugs 6(8):787−794。PTK/ZKは、VEGFR−I(Fit−1)、VEGFR−2(KDR/Flk−1)およびVEGFR−3(Flt−4)を含むVEGFと結合するすべての既知のレセプター活性を阻害することにより血管形成およびリンパ管形成を妨げる標的薬剤である。PTK/ZKの化学名は、1−[4−クロロアニリノ]−4−[4−ピリジニルメチル]フタラジンコハク酸塩または1−フタラジンアミン,N−(4−クロロフェニル)−4−(4−ピリジニルメチル)−ブタン二酸(1:1)である。PTK/Tkの同義語および類似体は、バタラニブ、CGP79787D、PTK787/ZK222584、CGP−79787、DE−00268、PTK−787、PTK787A、VEGFR−Tk抑制剤、ZK222584およびZKとして知られる。
【0051】
モノテルペンまたはセスキテルペンに抱合されることが可能な化学療法剤はまた、アムサクリン、トラベクテジン、レチノイド(アリトレチノイン、トレチノイン)、三酸化ヒ素、アスパラギン枯渇剤アスパラギナーゼ/ペガスパルガーゼ、セレコキシブ、デメコルシン、エレスクロモール、エルサミトルシン、エトグルシド、ロニダミン、ルカントン、ミトグアゾン、ミトタン、オブリメルセン、テムシロリムスおよびボリノスタットを含む可能性がある。
【0052】
モノテルペンまたはセスキテルペン誘導体は、血管形成阻害剤に抱合される可能性がある。血管形成阻害剤の例は、これに限定されるものではないが、アンギオスタチン、アンギオザイム、アンチトロンビンIII、AG3340、VEGF抑制剤、バチマスタット、ベバシズマブ(アバスチン)、BMS−275291、CAI、2C3、HuMV833カンスタチン、カプトプリル、カルボキシアミドトリアゾール、軟骨由来抑制剤(CDI)、CC−5013、6−0−(クロロアセチル−カルボニル)−フマギロール、COL−3、コンブレタスタチン、リン酸コンブレタスタチンA4、ダルテパリン、EMD121974(シレンギチド)、エンドスタチン、エルロチニブ、ゲフィチニブ(イレッサ)、ゲニステイン、ハロフギノンハイドロ臭化物、Idl、Id3、IM862、イマチニブメシラート、IMC−IC誘導可能タンパク質10、インターフェロン−アルファ、インターロイキン12、ラベンダスチンA、LY317615またはAE−941、マリマスタット、mspin、メドロキシプロゲストロンアセテート、メス−1,メス−2,2−メトキシエストラジオール(2−ME)、ネオバスタット、オステオポンチン切断産物、PEX、色素上皮成長因子(PEGF)、血小板因子4、プロラクチン断片、プロリフェリン関連タンパク質(PRP)、PTK787/ZK222584、ZD6474、組み換え型ヒト血小板因子4(rPF4)、レシチン、スクアラミン、SU5416、SU6668、SU11248スラミン、タキソール、テコガラン、サリドマイド、トロンボスポンジン、TNP−470、トロポニン−1、バソスタチン、VEG1、VEGFTrapおよびZD6474を含む。
【0053】
血管形成阻害剤の非限定的な例はまた、チロシンキナーゼレセプターFlt−1(VEGFRl)およびFlk−l/KDR(VEGFR2)の抑制剤のようなチロシンキナーゼ抑制剤、表皮由来の抑制剤、線維芽細胞由来、または血小板由来の成長因子、MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)抑制剤、インテグリン遮断薬、ペントサンポリ硫酸塩、アンギオテンシンII拮抗薬、(セレコキシブおよびロフェコキシブのような選択的シクロオキシゲナーゼ−2抑制剤と同様にアスピリンおよびイブプロフェンのような非ステロイド性の抗炎症剤(NSAID)を含む)シクロオキシゲナーゼ抑制剤および(副腎皮質ステロイド、ミネラルコルチコイド、デキサメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレド、ベタメタゾンのような)ステロイド性の抗炎症剤を含む。
【0054】
血管形成を調節または阻害する他の治療剤は、凝固を調節するまたは抑制する薬剤および線維素溶解システムを含むモノテルペンまたはセスキテルペンに抱合される可能性があり、これに限定されるものではないが、ヘパリン、低分子量ヘパリンおよびカルボキシペプチダーゼU抑制剤(または活性トロンビン活性化線維素溶解抑制剤[TAFIa]の抑制剤として知られる)を含む。米国特許公開第20090328239号。米国特許第7,638,549号明細書。
【0055】
抗高血圧剤の非限定的な例は、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(例えば、カプトプリル、エナラプリル、デラプリルなど)、アンギオテンシンII拮抗薬(例えば、カンデサルタンシレキセチル、カンデサルタン、ロサルタン(またはコザール)、ロサルタン・カリウム、エプロサルタン、バルサルタン(またはディオバン)、テルミサルタン、イルベサルタン、タソサルタン、オルメサルタン、オルメサルタンメドキソミルなど)、カルシウム拮抗薬(例えば、マニジピン、ニフェジピン、アムロジピン(またはアムロジン)、エホニジピン、ニカルジピンなど)、利尿剤、レニン抑制剤(例えば、アリスキレンなど)、アルドステロン拮抗薬(例えば、スピロノラクトン、エプレレノンなど)、ベータ受容体遮断薬(例えば、メトプロロール(またはトプロロール)、アテノロール、プロプラノロール、カルベジロール、ピンドロールなど)、血管拡張薬(例えば、硝酸塩、可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激剤または活性剤、プロスタサイクリンなど)、アンギオテンシンワクチン、クロニジンなどを含む。米国特許公開第20100113780号。
【0056】
モノテルペン(またはセスキテルペン)に抱合される可能性のある他の治療剤は、これに限定されるものではないが、セルトラリン(ゾロフト)、トピラマート(トパマックス)、デュロキセチン(サインバルタ)、スマトリプタン(イミトレックス)、プレガバリン(リリカ)、ラモトリジン(ラミクタール)、バラシクロビル(バルトレックス)、タムスロシン(フロマックス)、ジドブジン(コンビビル)、ラミブジン(コンビビル)、エファビレンツ(サスティバ)、アバカビル(エプジコム)、ロピナビル(カレトラ)、ピオグリタゾン(アクトス)、デスロラタジン(クラリネックス)、セチリジン(ジルテック)、パントプラゾール(プロトニックス)、ランソプラゾール(プレバシド)、ラベプラゾール(アシフェックス)、モキシフロキサシン(アベロックス)、メロキシカム(モービック)、ドルゾラミド(トルソプト)、ジクロフェナク(ボルタレン)、エナラプリル(バソテック)、モンテルカスト(シングレア)、シルデナフィル(バイアグラ)、カルベジロール(コレグ)、ラミプリル(デリックス)を含む。
【0057】
表1は、抱合に好ましい医薬品および誘導体の構造を含むモノテルペン(またはセスキテルペン)に抱合されることが可能な医薬品を記載する。
【0058】
【表1】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体の純度は、ガスクロマトグラフィー(GC)または高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)により検定される可能性がある。モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体の純度を測定するため、および含まれる不純物の存在を同定するための他の技術は、これに限定されるものではないが、核磁気共鳴(NMR)分光法、質量分析(MS)、GC−MS、赤外線分光法(IR)および薄層クロマトグラフィー(TLC)を含む。対掌性純度は、対掌性GCまたは旋光度の測定により評価することが可能である。
【0066】
モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、結晶化のような方法により、誘導体の固有の物理化学的特性(例えば、可溶性または極性)によりモノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体を不純物から分離することにより精製される可能性がある。したがって、分取クロマトグラフィー、(分別)蒸留または(分別)結晶化のような当技術分野で周知である適当な分離技術により、モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、モノテルペン(またはセスキテルペン)から分離されることが可能である。
【0067】
本発明はまた、癌または他の神経系疾患のような疾患を治療するためにモノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体を用いる方法を提供する。モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、単独で、または放射線、手術または化学療法剤と組み合わせて投与される可能性がある。モノテルペンまたはセスキテルペン誘導体はまた、抗ウイルス薬、抗炎症剤または抗生物質と共に併用投与される可能性がある。薬剤は、同時にまたは順番に投与される可能性がある。モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、他の活性薬剤の投与前、その間、またはその後投与される可能性がある。
【0068】
モノテルペンまたはセスキテルペン誘導体が、放射線療法と組み合わせて用いられる可能性がある。1実施形態において、本発明は悪性神経膠腫細胞のような腫瘍細胞を放射線で治療する方法を提供し、それは細胞を有効量のペリリルアルコールカルバメートのようなモノテルペン誘導体で処理し、その後放射線を照射するものである。モノテルペン誘導体治療は、放射線前、その間、および/またはその後である可能性がある。例えば、モノテルペンまたはセスキテルペン誘導体は、放射線療法開始1週間前に連続的に投与され、放射線療法の完了後、2週間継続される可能性がある。米国特許第5,587,402号明細書および第5,602,184号明細書。
【0069】
1実施形態において、本発明は悪性神経膠腫細胞のような腫瘍細胞を化学療法により治療する方法を提供し、細胞を有効量のペリリルアルコールカルバメートのようなモノテルペン誘導体で治療し、それから化学療法にさらすものである。モノテルペン誘導体治療は、化学療法の前、その間、および/またはその後である可能性がある。
【0070】
モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、悪性神経膠腫(例えば、星状細胞腫、未分化星状細胞腫、多形性膠芽腫)、網膜芽腫、毛様細胞性星状細胞腫(悪性度I)、髄膜腫、転移性脳腫瘍、神経芽細胞腫、下垂体性腺腫、頭蓋底髄膜腫および頭蓋底がん)のような神経系がんの治療のために用いられる可能性がある。本明細書に用いられるように、「神経系腫瘍」という用語は被験者が神経系細胞の悪性増殖を有する状態を指す。
【0071】
本モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体により治療することが可能ながんは、これに限定されるものではないが、肺がん、耳鼻および咽喉がん、白血病、大腸がん、黒色腫、膵がん、乳がん、前立腺がん、血液生成がん、卵巣がん、基底細胞がん、胆道がん、膀胱がん、骨がん、乳がん、子宮頸がん、絨毛がん、大腸および直腸がん、結合組織がん、消化器系がん、子宮体がん、食道がん、眼がん、頭頸部がん、胃がん、上皮内新生物、腎臓がん、咽喉がん、急性脊髄性白血病、急性リンパ白血病、慢性脊髄性白血病、慢性リンパ白血病を含む白血病、肝がん、ホジキンおよび非ホジキンリンパ腫を含むリンパ腫、骨髄腫、線維腫、神経芽細胞腫、口腔がん(例えば、唇、舌、口および咽頭)、卵巣がん、膵がん、前立腺がん、網膜芽腫、横紋筋肉腫、直腸がん、腎臓がん、呼吸器系がん、肉腫、皮膚がん、胃がん、精巣がん、甲状腺がん、子宮がん、泌尿器系がんおよびその他のがん腫および肉腫を含む。米国特許第7,601,355号明細書。
【0072】
本発明はまた、これに限定されるものではないが、アルツハイマー病、パーキンソン病、心因性障害、精神病およびうつ病のような一次性変性神経疾患を含むCNS疾患を治療する方法を提供する。治療は、モノテルペンまたはセスキテルペン誘導体単独または、パーキンソン病、アルツハイマー病または心因性障害の治療において用いられる現在の薬物と組み合わせての使用から成る可能性がある。
【0073】
本発明はまた、免疫調節治療前、またはその間に細胞を有効量のペリリルアルコールカルバメートのようなモノテルペンまたはセスキテルペン誘導体にさらす工程から成る免疫調節療法の反応を改善する方法を提供する。好ましい免疫調節薬は、サイトカイン、そのようなインターロイキン、リンホカイン、モノカイン、インターフェロンおよびケモカ
インである。
【0074】
本組成物は、これに限定されるものではないが、当技術分野で周知である、経鼻投与、経口投与、経皮投与、眼球投与、腹膜内投与、吸入投与、静脈内投与、ICV、嚢内注射または点滴、皮下投与、インプラント、膣内投与、舌下投与、尿道投与(例えば、尿道坐薬)、皮下投与、筋肉内投与、静脈内投与、直腸投与、舌下投与、粘膜投与、点眼投与、脊髄投与、髄腔内投与、関節内投与、動脈内投与、クモ膜下投与、気管支投与およびリンパ投与を含む任意の方法により投与される可能性がある。局所製剤は、ジェル、軟膏、クリーム、エアゾール、その他の形態である可能性があり、経鼻投与製剤は、スプレーまたは点鼻薬とし送達される可能性があり、;経皮投与製剤は、経皮パッチまたはイオントフォレシスにより投与される可能性があり、吸入製剤は、ネブライザーまたは類似した装置を用い送達される可能性がある。組成物はまた、タブレット、錠剤、カプセル、半固体、粉末、持続放出製剤、溶液、懸濁液、エリキシル剤、エアゾールまたは他の任意の適切な組成物の形態をとることが可能である。
【0075】
そのような医薬組成物を作成するため、1若しくはそれ以上のモノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、従来の製剤配合技術に準じ、薬理学的に許容される担体、補助剤、および/または賦形剤と混合される可能性がある。本組成物において用いられることが可能な薬理学的に許容される担体は、リン酸緩衝生理食塩水溶液、水、油/水または水/油エマルジョンのようなエマルジョン、および様々なタイプの湿潤剤のような標準的な任意の医薬担体を包含する。組成物はさらに、澱粉、セルロース、タルク、ブドウ糖、ラクトース、蔗糖、ゼラチン、モルト、米、小麦粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、グリセロールモノステアリン酸塩、塩化ナトリウム、乾燥脱脂乳などのような固体医薬賦形剤を含むことが可能である。液体および半固体の賦形剤は、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールおよび、石油のそれら、動物油、植物油または合成油、例えばピーナッツ油、大豆油、ミネラルオイル、ゴマ油、その他を含む様々な油から選択される可能性がある。液体担体、特に注射可能な溶液は、水、生理食塩水、水性デキストロースおよびグリコールを含む。担体、安定剤および補助剤の例はRemington’s Pharmaceutical Sciences,edited by E.W.Martin(Mack Publishing Company, 18th ed.,1990)を参照のこと。本組成物はまた、安定剤および防腐剤を含むことが可能である。
【0076】
本明細書に用いられるように、「治療的に有効量」という用語は、特定の疾患または疾患を治療するのに十分な量、またあるいは疾患または病気の治療において薬理反応を得るのに十分な量である。最も効率的な投与手段および投与量を測定する方法は、治療に用いられる組成物、治療の目的、治療がなされる標的細胞、および治療がなされる被験者により変化する可能性がある。治療投薬量は、安全性および有効性を最適化するため調節される可能性がある。単回または複数回の投与は治療する医師により選択される投薬量および投薬様式で行うことが可能である。適当な投薬量製剤および薬剤を投与する方法は、当業者により容易に決定されることが可能である。例えば組成物は約0.01mg/kg〜約200mg/kg、約0.1mg/kg〜約100mg/kg、または約0.5mg/kg〜約50mg/kgで投与される。本明細書に記述した合成物が別の薬剤または治療と共に一緒に投与される場合、有効量は薬剤が単独で用いられる場合より少ない可能性がある。
【0077】
経皮製剤は、その後使用者の皮膚と皮膚接触させるための固定に適した経皮投与装置に充填される、得られる製剤と、セルロース媒体、例えば、メチルセルロースまたはヒドロキシエチルセルロースのような揺変性またはゼラチン状の担体に活性薬剤を包含することにより作成される可能性がある。組成物がジェル形態である場合、組成物は患者の膜組織、例えば肩または上腕、そして、または上部胴体の、皮膚、望ましくは無傷、清潔、および乾燥した皮膚上に擦り込まれ、患者の血清に、モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体の送達するのに十分な期間、その上に維持される可能性がある。ジェル形態の本発明の組成物は、チューブ、小袋または定量ポンプに含まれる可能性がある。そのようなチューブまたは小袋には、組成物の、1単位用量若しくはそれ以上の単位用量が含まれる可能性がある。定量ポンプは組成物の1定量を放出ことが可能である。
【0078】
本発明はまた、先に述べたように経鼻投与する組成物を提供する。そのように、組成物はさらに浸透性エンハンサーを有することが可能である。Southall et al.Developments in Nasal Drug Delivery.2000。モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は溶液、エマルジョン、懸濁液、点鼻薬のような、液体形態で、または粉末、ジェルまたは軟膏のような固体形態で経鼻投与される可能性がある。経鼻投与薬剤を送達する装置は当該分野で周知である。鼻腔用薬剤送達は、これに限定されるものではないが、鼻腔内吸入器、鼻腔内スプレー装置、噴霧器、点鼻薬ビン、単位用量容器、ポンプ、点滴器、スクイーズボトル、ネブライザー、定量吸入器(MDI)、加圧用量吸入器、吸入器および双方向性装置を含む装置を用い行うことが可能である。鼻腔内送達装置は、鼻腔に正確な効果的投薬量を投与するため定量される可能性がある。鼻腔内送達装置は、一回の単位の送達または複数の単位の送達に用いることが可能である。特定の実施例において、クーヴァテクノロジー社(ワシントン州Bethell)(http://www.kurvetech.com)から市販されるViaNase Electronic Atomizerが、この発明において用いることが可能である。本発明の化合物はまた、チューブ、カテーテル、注射器、パックテイル、綿球、鼻用タンポンにより、または粘膜下注入により送達される可能性がある。米国特許公開第20090326275号、第20090291894号、第20090281522号および第20090317377号。
【0079】
モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、標準的な手順を用いエアゾールとして製剤することが可能である。モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、溶媒の有無にかかわらず製剤、および担体の有無にかかわらず製剤される可能性がある。剤形は溶液である場合、または1若しくはそれ以上の界面活性剤を含む水性乳剤である可能性がある。例えば、エアゾールスプレーは、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロ四フルオロエタン、炭化水素、圧縮空気、窒素、二酸化炭素または他の適当なガスのような適当な推進剤で、加圧した容器から生成する可能性がある。用量単位は、定量を送達するために弁を提供することで測定することが可能である。ポンプスプレーディスペンサーは、定量または特定の粒子または液滴直径を有する投薬量を投薬することが可能である。本明細書に用いられるように、「エアゾール」という用語はガス中の純粋な固体粒子または液体溶液の液滴の懸濁を指す。具体的には、エアゾールは、MDI、ネブライザーまたは霧噴霧器のような任意の適当な装置において生成されるような、モノテルペン(またはセスキテルペン)の液滴のガス浮遊の懸濁を含む。エアゾールはまた、空気または他の担体ガス中で漂う本発明の組成物の乾燥粉末化合物を含む。Gonda(1990)Critical Reviews in Therapeutic Drug Carrier Systems 6:273−313.Raeburn et al.,(1992)Pharmacol.Toxicol.Methods 27:143−159。
【0080】
モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、鼻腔吸入器により送達される微小球体のような形態の粉末として、鼻腔に送達される可能性がある。モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、固体表面、例えば担体、に吸着させる可能性がある。粉末または微小球体は、乾燥、空気散布可能な形態で投与される可能性がある。粉末または微小球体は、吸入器の容器に保存される可能性がある。あるいは、粉末または微小球体はゼラチンカプセルのようなカプセル、または鼻腔内投与に適応させた他の単回投与ユニットに充填される可能性がある。
【0081】
医薬組成物は、例えば、ジェル、軟膏、鼻腔用エマルジョン、ローション、クリーム、鼻用タンポン、点滴器または生体接着性ストリップの形態で鼻腔へ組成物を直接的に配置することにより鼻腔内に送達することが可能である。いくつかの実施形態において、例えば、吸収を促進するために鼻腔における医薬組成物の滞留時間を長くすることが望ましい。このように、医薬組成物は、生体接着性ポリマー、ガム(例えば、キサンタンゴム)、キトサン(例えば、高純度陽イオン多糖類)、ペクチン(または鼻粘膜に塗布する場合、ジェルまたは乳化剤のように粘度を持つ任意の炭水化物)、微小球体(例えば、澱粉、アルブミン、デキストラン、シクロデクストリン)、ゼラチン、リポソーム、カルボマー、ポリビニルアルコール、アルギン酸塩、アカシア、キトサンおよび/またはセルロース(例えば、メチルまたはプロピル、水酸基またはカルボキシ、カルボキシメチルまたはヒドロキシルプロピル)で任意に製剤することが可能である。
【0082】
精製したモノテルペン(またはセスキテルペン)を含む組成物は、気道、すなわち肺に、経口吸入投与により投与することが可能である。
【0083】
吸入可能薬剤のための典型的送達システムは、ネブライザー吸入器、ドライパウダー吸入器(DPI)および定量吸入器(MDI)を含む。
【0084】
ネブライザー装置は、液体形態の治療剤を霧状のものとして噴霧させる高速気流を発生する。治療剤は、適当なサイズの粒子の溶液または懸濁液のような液体状態で製剤される。1実施形態において、粒子は微粉化される。「微粉化される」という用語は、粒子の約90%以上が約10μl未満の直径を有するものと定義する。適当なネブライザー装置は、例えばPARI GmbH社(ドイツStarnberg市)により商業的に提供される。他のネブライザー装置は、レスピマット(ベーリンガーインゲルハイム社)および、例えば、米国特許第7,568,480号明細書および第6,123,068号明細書およびWO97/12687において開示されるそれらを含む。モノテルペン(またはセスキテルペン)は、水溶液として、または、液体の懸濁液としてネブライザー装置で使用するため製剤することが可能である。
【0085】
通常DPI装置は、吸気する間、患者の気流中に散布可能な遊離流動粉末の形態で治療剤を投与する。外部エネルギー源を用いるDPI装置はまた、本発明において用いられる可能性がある。治療剤は遊離流動粉末を得るため適当な賦形剤(例えば、ラクトース)で製剤することが可能である。乾燥粉末製剤は、例えば、約1μmと100μm間で粒径を有する乾燥ラクトースをモノテルペン(またはセスキテルペン)の微粉化した粒子と化合し、乾燥混合することにより作成することが可能である。あるいは、モノテルペンは賦形剤なしで製剤することが可能である。製剤は、乾燥粉末ディスペンサー、または乾燥粉末送達装置に用いる吸入カートリッジまたはカプセルに充填する。商業的に提供されるDPI装置の例は、Diskhaler(グラクソスミスクライン社、ノースカロライナ州Research Triangle Park)(米国特許第5,035,237号明細書参照)、Diskus(グラクソスミスクライン社)(米国特許第6,378,519号明細書参照、Turbuhaler(アストラゼネカ社、デラウェア州Wilmington)(米国特許第4,524,769号明細書参照)、およびRotahaler(グラクソスミスクライン社)(米国特許第4,353,365号明細書参照)を含む。適当なDPI装置の更なる例は、米国特許第5,415,162号明細書、5,239,993および5,715,810およびそれら明細書の引用において記述される。
【0086】
通常MDI装置は、圧縮推進用ガスを用い定量の治療剤を放出する。MDI投与のための製剤は、液状推進剤中における活性成分の溶液または懸濁液を含む。推進剤の例は、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA134a)および1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−n−プロパン、(HFA227)のようなハイドロフルオロアルカン(HFA)およびCCI3Fのようなクロロフルオロカーボンを含む。MDI投与のためのHFA製剤のさらなる組成物は、エタノール、ペンタン、水のような共溶媒、およびトリオレイン酸ソルビタン、オレイン酸、レシチンおよびグリセリンのような界面活性剤を含む。(例えば米国特許第5,225,183号明細書、第EP0717987号明細書およびWO92/22286を参照)。製剤はエアゾール容器に充填され、それはMDI装置一部のを形成する。特にHFA推進剤に用いるため開発されたMDI装置の例は、米国特許第6,006,745号明細書および第6,143,227号明細書において提供する。吸入投与投薬に適切な適当な製剤および装置を作成する製造過程の実施例は、米国特許第6,268,533号明細書、第5,983,956明細書、第5,874,063明細書および第6,221,398明細書、およびWO99/53901、WO00/61108、WO99/55319およびWO00/30614を参照すること。
【0087】
モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、吸入による送達のためにリポソームまたはマイクロカプセルに封入される可能性がある。リポソームは、脂質二分子層膜および内水相から成る小胞である。脂質膜はリン脂質でできている可能性があり、それの例はレシチンおよびリゾレシチンのようなホスファチジルコリン、ホスファチジルセリンおよびホスファチジルグリセロールのような酸性リン脂質、およびホスファチジルエタノールアミンおよびスフィンゴミエリンのようなスフィンゴリン脂質を含む。あるいは、コレステロールが添加される可能性がある。マイクロカプセルは、コーティング材で被覆されている粒子である。例えば、コーティング材は膜形成性ポリマーの混合物、疎水性の可塑剤、界面活性剤または/および潤滑油窒素を含有するポリマーから成る可能性がある。米国特許第6,313,176号明細書および第7,563,768号明細書。
【0088】
モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体はまた、乳がんまたは黒色腫のような限局性がんの治療のために、局所使用により、単独、または他の化学療法剤と組み合わせて用いられる可能性がある。モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体はまた、鎮痛剤の経皮的送達のために、麻薬または鎮痛薬と組み合わせて用いられる可能性がある。
【0089】
本発明はまた、先に述べたように組成物の眼球投与を提供する。そのように、本組成物はさらに浸透性エンハンサーを有することが可能である。眼球投与のために、本明細書に記述される組成物は溶液、エマルジョン、懸濁液、その他として製剤することが可能である。合成物の眼球への投与に適当な様々な賦形剤は当技術分野で周知である。特定の非限定的な例は、米国特許第6,261,547号明細書、第6,197,934号明細書、第6,056,950号明細書、第5,800,807号明細書、第5,776,445号明細書、第5,698,219号明細書、第5,521,222号明細書、第5,403,841号明細書、第5,077,033号明細書、第4,882,150号明細書および第4,738,851号明細書において記述される。
【0090】
モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体は、上記の疾患の治療のために、単独、または他の薬剤と組み合わせて、短期または長期間、与えることが可能である。本組成物は、哺乳動物、望ましくはヒトに投与することが可能である。哺乳動物は、これに限定されるものではないが、マウス、ラット、ウサギ、サル、ウシ、ヒツジ、ブタ、イヌ、ネコ、家畜、競技動物、ペット、馬および霊長類を含む。
【0091】
本発明はまた、本明細書に記述されるようにがん細胞のような細胞を有効量のモノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体と接触させ、試験管内、生体外または生体内において細胞の成長を阻害するための方法を提供する。
【0092】
過剰増殖性の細胞または組織のような病理細胞または組織は、本発明の有効量の組成物を細胞または組織と接触させることにより治療される可能性がある。がん細胞のような細胞は、原発性がん細胞であり、または米国培養細胞系統保存機関(ATCC)のような組織バンクから入手可能な培養細胞であり得る。病理細胞は、全身性がん、肺がん、前立腺がん、乳がん、血液生成がんまたは卵巣がんによる全身性がん、神経膠腫、髄膜腫、下垂体性腺腫またはCNS転移がんの細胞である可能性がある。細胞は、脊椎動物、望ましくは哺乳動物、より望ましくはヒト由来あることができます。米国特許公開第2004/0087651号。Balassiano et al.(2002)Intern.J.Mol.Med.10:785−788.Thorne,et al.(2004)Neuroscience 127:481−496.Fernandes,et al.(2005)Oncology Reports 13:943−947.Da Fonseca.et al.(2008)Surgical Neurology 70:259267.Da Fonseca,et al.(2008)Arch.Immunol.Ther.Exp.56:267−276.Hashizume et al.(2008)Neuroncology 10:112−120。
【0093】
本組成物の試験管内の有効性は、当該技術分野で周知である方法を用い測定することが可能である。例えば、本モノテルペン(またはセスキテルペン)および/または治療剤の細胞毒性は、MTT[臭化3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウム]細胞毒性分析により検討される可能性がある。MTT分析は、青色のホルマザン産物に代謝する代謝活性のある細胞による、MTT、テトラゾリウム塩、の取り込みの原理に基づくものであり、それは分光定量的に読み込むことが可能である。J.of Immunological Methods 65:5563,1983。本モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体および/または治療剤は、コロニー形成検定法により解析される可能性がある。VEGF分泌およびIL−8分泌抑制の機能的な検査法は、ELISAにより行われる可能性がある。本モノテルペン(またはセスキテルペン)誘導体および/または治療剤による細胞周期阻害は、標準的ヨウ化プロピジウム(PI)染色およびフローサイトメトリーにより解析される可能性がある。浸潤抑制は、ボイデンチャンバーにより解析される可能性がある。この分析法では、再構成基底膜、マトリゲル、は走化性フィルタ上が被膜され、ボイデンチャンバーにおいて細胞の移動に対する障害として働く。浸潤能を持つ細胞のみがマトリゲル障壁を横断することが可能である。他の分析は、これに限定されるものではないが、細胞生存能分析、アポトーシス分析および形態的分析を含む。
【0094】
以下は本発明の実施例であり、限定するものとして解釈されない。
【実施例1】
【0095】
ジメチルセロコキシブビスPOHカルバメート(4−(ビス−N,N’−4−イソプロペニルシクロヘクス−l−エニルメチルオキシカルボニル[5−(2,5−ジメチルフェニル)−3−トリフルオロメチルピラゾール−l−イル]ベンゼンスルフォンアミド)の合成
反応スキームは、以下である。
【0096】
【化6】
【0097】
10℃〜15℃の間で温度を維持する間、ホスゲン(トルエン、13ml、26.2mmolの20%)は30分間かけ乾燥トルエン(30mL)中のペリリルアルコール(2.0グラム、13.1mmol)および炭酸カリウム(5.4グラム、39.1mmol)の混合物に加えた。反応混合物を室温まで暖めさせ、N2下で8.0時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で急冷し、有機層を分離した。水層をトルエン(20mL)で抽出し、混合した有機層は水(50mLのx2)、塩水(15%、30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(20グラム)上で乾燥させた。油としてペリリルクロロホルメートを加えるため、ろ過した有機層を真空下で濃縮した。重量:2.5グラム、収率:89%。1H−NMR(400MHz、CDC13):δ1.5(m、1H)、1.7(s、3H)、1.8(m、1H)、2.0(m、1H)、2.2(m、4H)、4.7(dd、4H)、5.87(m、1H)。
【0098】
ペリリルクロロホルメート(0.11グラム、0.55mmol)をN下において5分間かけ、乾燥アセトン(10mL)中のジメチルセレコキシブ(0.2グラム、0.50mmol)および炭酸カリウム(0.13グラム、1.0mmol)の混合物に徐々に加えた。反応混合物は還流まで加熱し、3時間維持した。TLC分析によりジメチルセレコキシブ(>60%)の存在が示されたため、別の1.0当量のペリリルクロロホルメートを加え、さらに5時間還流した。反応混合物を冷却し、残留物を得るためアセトンを真空下で濃縮した。
【0099】
結果として生じる残留物を水(15mL)で懸濁し、酢酸エチル(3x15mL)で抽出した。混合した有機層を水(20mL)に続いて塩水(15%、20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。カラムクロマトグラフィーにより精製した残留物を得るため、ろ過した有機層は、真空下で濃縮し[カラム寸法:直径:1.5cm、高さ:10cm、二酸化ケイ素:230−400mesh]、ヘキサン(100mL)に続いてヘキサン/酢酸エチル(95:5、100mL)の混合物で溶出した。粘着性の塊を得るためヘキサン/酢酸エチル分画を真空下で混合し濃縮した。
【0100】
産物POHカルバメートは、120mgの重量および31%の収率を示した。1H−NMR(400MHz、CDC13):δ0.9(m、2H)、1.4(m、2H)、1.7(m、7H*)、1.95(m、8H*)、2.1(m、4H)、2.3(s、3H)、4.4(d、2H)、4.7(dd、2H)、5.6(br d、2H)、6.6(s、1H)、7.0(br s、1H)、7.12(d、1H)、7.19(d、1H)、7.4(d、2H)、7.85(d、2H);MS、m/e:751.8(M+3%)、574.3(100%)、530.5(45%)、396(6%)。*注意せよ。NMR積分において推測される不純物からのさらなる2Hの重複を疑うこと。
【実施例2】
【0101】
ジメチルセロコキシブビスPOHカルバメート(POH−DMC)の試験管内細胞毒性解析
細胞をジメチルセロコキシブ(DMC)単独で処理した後、1回目の細胞毒性分析を行った。図1はヒト悪性神経膠腫細胞U87、A172およびU251においてDMC単独で行ったMTT細胞毒性分析の結果を表す。
【0102】
それから、(例えば、実施例1における方法により合成される)ジメチルセレコキシブビスPOHカルバメート(POH−DMC)でU87、A172およびU251細胞を処理し、MTT細胞毒性分析を行った(図2)。POHカルバメートPOH−DMCがDMC単独より非常に良い細胞毒性を示したことを結果は示唆する。
【実施例3】
【0103】
テモゾロマイドPOHカルバメート(3−メチル4−オキソ−3,4ジヒドロイミダゾ[5,l−d][l,2,3,5]テトラジン−8−カルボニル)−カルバミン酸−4−イソプロペニルシクロヘクス−1−エニルメチルエステル)の合成
反応スキームは、以下である。
【0104】
【化7】
【0105】
下で温度を10℃に維持している間、塩化オキサリル(0.13グラム、1.0mmol)を2分間かけ1,2‐ジクロロエタン(10mL)の中に徐々にテモゾロマイド(OChem社、0.1グラム、0.5mmol)の混合物に加えた。反応混合物は室温になるまで置き、それから3時間還流まで加熱した。過剰の塩化オキサリルおよび1,2−ジクロロエタンを真空下で濃縮により除去した。結果として生じる残留物は1,2−ジクロロエタン(15mL)で再融解し、反応混合物はN2下で10℃まで冷却した。1,2−ジクロロエタン(3mL)中のペリリルアルコール(0.086グラム、0.56mmol)の溶液を5分間かけ加えた。反応混合物は室温になるまで置き、14時間撹拌した。1,2−ジクロロエタンは残留物を得るため真空下で濃縮し、それをヘキサンで粉末にした。結果として生じる黄色の固体は、ヘキサンでフィルターに通し洗浄した。重量:170mg、収率:89%。1H−NMR(400MHz、CDC13):1.4−2.2(m、10H)δ、4.06(s、3H)、4.6−4.8(m、4H)、5.88(br s、IH)、8.42(s、IH)、9.31(br s、IH);MS、分子イオンピークは観察されなかった。m/e:314(100%)、286.5(17%)、136(12%)。
【0106】
あるいは、テモゾロマイドPOHカルバメートは、以下の手順により合成した。N下で温度を10℃に維持している間、塩化オキサリル(0.13グラム、1.0mmol)を2分間かけ1,2‐ジクロロエタン(10mL)の中に徐々にテモゾロマイド(OChem社、0.1グラム、0.5mmol)の混合物に加えた。反応混合物を室温になるまで置き、それから3時間還流まで加熱した。過剰の塩化オキサリルおよび1,2−ジクロロエタンを真空下で濃縮により除去した。結果として生じる残留物は1,2−ジクロロエタン(15mL)で再融解し、反応混合物はN2下で10℃まで冷却した。1,2−ジクロロエタン(3mL)中のペリリルアルコール(0.086グラム、0.56mmol)の溶液を5分間かけ加えた。反応混合物は室温になるまで置き、14時間撹拌した。1,2−ジクロロエタンは残留物を得るため真空下で濃縮し、ショートシリカプラグカラムにより精製し(カラム寸法:直径:2cm、高さ:3cm、二酸化ケイ素:230−400のmesh)、ヘキサン/酢酸エチルの混合物(1:1、100mL)で溶出させた。ヘキサン/酢酸エチル画分を混合し、ヘプタンで粉末にした白い固体残留物を得るため真空下で濃縮し、白い固体を得るためにろ過した。重量:170mg、収率:89%。1H−NMR(400MHz、CDC13):1.4−2.2(m、10H)、4.06(s、3H)、4.6−4.8(m、4H)、5.88(br s、1H)、8.42(s、1H)、9.31(br s、1H);MS、分子イオンピークは観察されなかった。m/e:314(100%)、286.5(17%)、136(12%)。
【実施例4】
【0107】
カルバメート(POH−TMZ)テモゾロマイドPOHの試験管内細胞毒性解析
細胞を標準的な悪性神経膠腫の治療において用いられるアルキル化剤であるテモゾロマイド(TMZ)単独で処理した後、1回目の細胞毒性分析を行った。図3は、TMZ単独でヒト悪性神経膠腫細胞U87、A172およびU251において行ったMTT細胞毒性分析の結果を表す。TMZの濃度の増加は、テストした細胞株について最小の細胞毒性を有した。
【0108】
それから、(例えば、実施例3における方法により合成した)テモゾロマイドPOHカルバメート(POH−TMZ)で、TMZ耐性神経膠腫細胞株U87、A172およびU251細胞を処理した。MTT分析結果(図4)は、POHカルバメートPOH−TMZがTMZ単独と比較し様々なヒト神経膠腫細胞で相当に高い死滅率を示したことを示した。
【実施例5】
【0109】
ロリプラムPOHカルバメート(4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−ピロリジン−l−カルボン酸4−イソプロペニルシクロヘクス−1−エニルメチルエステル)の合成
反応スキームは、以下である。
【0110】
【化8】
【0111】
10℃と15℃間で温度を維持している間、ホスゲン(トルエン中20%、13ml、26.2mmol)を30分間かけ、乾燥トルエン(30mL)中のペリリルアルコール(2.0グラム、13.1mmol)および炭酸カリウム(5.4グラム、39.1mmol)の混合物に加えた。反応混合物を室温まで暖め、N2下で8.0時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で急冷し、有機層を分離した。水層をトルエン(20mL)で抽出し、混合した有機層を水(50mLx2回)、塩水(15%、30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(20グラム)上で乾燥させた。油としてペリリルクロロホルメートを得るため、ろ過した有機層を真空下で濃縮した。重量:2.5グラム、収率:89%。1H−NMR(400MHz、CDCI3):δ1.5(m、1H)、1.7(s、3H)、1.8(m、1H)、2.0(m、1H)、2.2(m、4H)、4.7(dd、4H);5.87(m、1H)。
【0112】
ブチルリチウム(2.5M、0.18mL、0.45mmol)をN下で5分間かけ−72℃で乾燥THF中のロリプラム(GL synthesis社、0.1グラム、0.36mmol)の溶液に加えた。反応混合物を−72℃で1.0時間混合した後、−72℃に温度を維持している間、(4mLのTHFに溶解した)ペリリルクロロホルメートを15分間かけ加えた。反応混合物を2.5時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム(5mL)で急冷した。反応混合物は室温になるまで置き、酢酸エチル(2x15mL)で抽出した。混合した有機層は水(15mL)、塩水(15%、15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。カラムクロマトグラフィーにより精製した油を得るため、ろ過した有機層を濃縮させ[カラム寸法:直径:1.5cm、高さ:10cm、二酸化ケイ素:230−400mesh]、8%酢酸エチル/ヘキサン(100mL)の混合物、それに続く12%酢酸エチル/ヘキサン(100mL)で溶出させた。12%の酢酸エチル/ヘキサン画分は、粘着性の固体を得るため、真空下で混合させ濃縮した。重量:142mg;収率:86%。1H−NMR(400MHz、CDC13):δ1.5(m,1H),1.6(m,2H),1.7(s,3H),1.9(m,6H),2.2(m,5H),2.7(m,1H),2.9(m,1H),3.5(m,1H),3.7(m,1H),3.8(s,3H),4.2(m,1H),4.7(m,6H),5.8(br s,1H),6.8(m,3H);MS、m/e:452.1(M+153%)、274.1(100%)、206.0(55%)。
【実施例6】
【0113】
ロリプラムPOHカルバメート(POH−ロリプラム)の試験管内細胞毒性解析
(例えば、実施例5における方法により合成した)ロリプラムPOHカルバメート(POH−ロリプラム)の細胞毒性をロリプラム、神経膠腫細胞において分化およびアポトーシスを誘導するタイプIVホスホジエステラーゼ、と比較するために、A172、U87、U251およびLN229ヒト神経膠腫細胞を48時間POH−ロリプラムまたはロリプラムで処理した。MTT分析結果は、図5〜8に示した。POH−ロリプラムは、いくつかの異なるヒト神経膠腫細胞型の各々において、ロリプラム単独と比較し相当高い死滅率を示した。図5はA−172細胞へのロリプラムおよびPOH−ロリプラムの濃度を増加させた場合のMTT分析を表す。ロリプラム単独では約1000uM(1mM)のIC50を示す。POH−ロリプラム存在下、IC50は50uMと同じくらいの低さの濃度で得られる。図6は、U−87細胞でロリプラムの濃度を増加させた場合のMTT分析を表す。IC50は、1000uMには達しない。一方、POH−ロリプラム.ではIC50は180uMとなった。図7は、U251細胞でのロリプラム単独の場合のIC50が170uMとなり、プラトーな細胞毒性が60%に達することを示す。POH−ロリプラムは、100uMにおいてほぼ100%の細胞毒性で、50uMでIC50となる。図8は、LN229細胞におけるロリプラム単独の場合のIC50が100uMでも至らないことを示す。一方、POH−ロリプラムの場合、10uMにおいてほぼ100%の細胞毒性を示し、IC50は100uMとなる。
【実施例7】
【0114】
POH脂肪酸誘導体による生体内腫瘍増殖抑制
ブチリル−POHによる腫瘍増殖の抑制は、ヌードマウス皮下神経膠腫モデルで解析した。マウスにU−87神経膠腫細胞(500,000細胞/注入)を注入し、2週間、触知性小結節を形成させた。触知性小結節が形成された時点で、図9Aおよび9Bにおいて示されるように、マウスに綿棒を用い様々な化合物を局所塗布(1cc/使用/日)し8週間にわたり処理した。図9は、マウスモデルにおけるブチリル−POHによる腫瘍成長の抑制を表す。図9Aは、ブチリル−POH、98.5%以上の純度を有する精製(S)−ペリリルアルコール(「精製POH」)、シグマケミカル社より購入したPOH、またはリン酸緩衝生理食塩水(「PBS」、陰性コントロール)で治療したヌードマウスにおける皮下U−87神経膠腫の画像を表す。図9Bは、(全期間60日の)時間とともに腫瘍成長の平均を表す。ブチリル−POHは最も大きな腫瘍増殖抑制を示し、それに精製POHおよびシグマPOHが続いた。
【実施例8】
【0115】
TMZ感受性および耐性神経膠腫細胞におけるテモゾロマイド(TMZ)およびテモゾロマイドPOHカルバメート(POH−TMZ)の試験管内細胞毒性解析
細胞をTMZ単独、POH単独およびTMZ−POH複合体で処理した後、コロニー形成検定法解析を行った。コロニー形成検定法はChen TC, et al.Green tea epigallocatechin gallate enhances therapeutic efficacy of temozolomide in orthotopic mouse glioblastoma models.Cancer Lett.2011 Mar 28;302(2):100−8に記述されているように行った。図10は、TMZまたはTMZ−POHでTMZ感受性(U251)およびTMZ耐性(U251TR)U251細胞に対して行ったコロニー形成検定法の結果を表す。TMZはTMZ感受性U251細胞に対し細胞毒性を示したが、TMZ耐性U251細胞に対しては最も低いの細胞毒性を示した。TMZ−POHは、TMZ感受性およびTMZ耐性U251細胞両方に対し細胞毒性を示した。
【0116】
図11は、POHを用いTMZ感受性(U251)およびTMZ耐性(U251TR)U251細胞に対し行ったコロニー形成検定法の結果を表す。POHは、TMZ感受性およびTMZ耐性U251細胞に対し細胞毒性を示した。POH−TMZ(図10)は、コロニー形成検定法においてPOH単独(図11)と比較し大幅により大きな有効性を示した。
【実施例9】
【0117】
U251細胞、U251TR細胞および正常星状細胞におけるテモゾロマイドPOHカルバメート(POH−TMZ)試験管内細胞毒性解析
細胞をTMZ−POH複合体で処理した後、MTT細胞毒性分析を行った。MTT細胞毒性分析はChen TC, et al.Green tea epigallocatechin gallate enhances therapeutic efficacy of temozolomide in orthotopic mouse glioblastoma models.Cancer Lett.2011 Mar 28;302(2):100−8に記述されているように行った。図12は、TMZ感受性細胞(U251)、TMZ耐性細胞(U251TR)および正常星状細胞に対して行ったMTT細胞毒性分析の結果を表す。TMZ−POHは、正常星状細胞に対してでなく、TMZ感受性およびTMZ耐性U251細胞両方に対し細胞毒性を示した。
【実施例10】
【0118】
BEC、TuBECおよび正常星状細胞におけるテモゾロマイドPOHカルバメート(POH−TMZ)試験管内細胞毒性解析
細胞をTMZ−POH複合体で処理した後、MTT細胞毒性分析を行った。MTT細胞毒性分析は、Chen TC, et al.Green tea epigallocatechin gallate enhances therapeutic efficacy of temozolomide in orthotopic mouse glioblastoma models.Cancer Lett.2011 Mar 28;302(2):100−8に記述されているように行った。図13は、正常星状細胞、脳内皮細胞(BEC;コンフルエントおよびサブコンフルエント状態)および腫瘍脳内皮細胞(TuBEC)に対して行ったMTT細胞毒性分析の結果を表す。TMZ−POHは、正常星状細胞、コンフルエント状態のBECまたはTuBECに対し、有意な細胞毒性を誘導しなかった。高濃度のTMZ−POHでサブコンフルエント状態のBECにおいて、軽度から中度の細胞毒性が示された。
【実施例11】
【0119】
USC−04神経膠腫がん幹細胞におけるテモゾロマイド(TMZ)およびテモゾロマイドPOHカルバメート(POH−TMZ)試験管内細胞毒性解析
細胞をTMZ単独、POH単独またはTMZ−POH抱合体で処理した後、MTT細胞毒性分析を行った。MTT細胞毒性分析は、Chen TC, et al.Green tea epigallocatechin gallate enhances therapeutic efficacy of temozolomide in orthotopic mouse glioblastoma models.Cancer Lett.2011 Mar 28;302(2):100−8に記述されているように行った。図14は、USC−04神経膠腫がん幹細胞に対して行ったMTT細胞毒性分析の結果を表す。TMZは、濃度(0−400uM)を増加させることで、有意な細胞毒性を誘導しなかった。TMZ−POHは、150uMにおいてIC50となり細胞毒性の兆候を示した。図15は、POHで処理したUSC−04神経膠腫がん幹細胞に対して行ったMTT細胞毒性分析の結果を表す。POHは、濃度(0−2mM)を増加させることで、USC−04において細胞毒性を示した。
【実施例12】
【0120】
USC−02神経膠腫がん幹細胞におけるテモゾロマイド(TMZ)およびテモゾロマイドPOHカルバメート(POH−TMZ)試験管内細胞毒性解析
細胞をTMZ単独、POH単独またはTMZ−POH抱合体で処理した後、MTT細胞毒性分析を行った。MTT細胞毒性分析は、Chen TC, et al.Green tea epigallocatechin gallate enhances therapeutic efficacy of temozolomide in orthotopic mouse glioblastoma models.Cancer Lett.2011 Mar 28;302(2):100−8に記述されているように行った。図16は、USC−02神経膠腫がん幹細胞に対して行ったMTT細胞毒性分析の結果を表す。TMZは、濃度(0−400uM)を増加させることで、有意な細胞毒性を誘導しなかった。TMZ−POHは、60uMにおいてIC50となり細胞毒性の兆候を示した。図17は、POHで処理したUSC−02神経膠腫がん幹細胞に対して行ったMTT細胞毒性分析の結果を表す。POHは、濃度(0−2mM)を増加させることで、USC−02において細胞毒性を示した。
【実施例13】
【0121】
TMZ感受性および耐性神経膠腫細胞におけるテモゾロマイドPOHカルバメート(POH−TMZ)によるERストレスの試験管内細胞毒性解析
TMZ感受性および耐性神経膠腫細胞を18時間TMZ−POH抱合体で処理した後、ウエスタンブロットを行った。図18はTMZ−POHがTMZ感受性および耐性U251神経膠腫細胞においてERストレス(ERS)を誘導することを示すウエスタンブロットを表す。プロアポトーシスタンパク質CHOPの活性化がTMZ−POHの60uMの低濃度において示された。
【0122】
本発明の範囲は、本明細書の上記で具体的に示され説明されたものにより限定されるものではない。当業者は、描写された実施例の材料、組成物、構造、およびサイズに対する適切な代替手段があることを認識するであろう。特許および様々な出版物を含む多数の引用文献が引用され、それらは本発明の説明で論じられている。そのような引用文献の引用および議論は、本発明の説明を明確にさせるためにのみ提供されるものであり、いかなる引用文献も本明細書に記載の発明に対する先行技術であることを承認するものではない。本明細書において引用され議論される全ての引用文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。当業者であれば、発明の要旨および範囲から逸脱することなく本明細書に記述される変更、修正、および他の実施例が思い当たるであろう。本発明の特定の実施形態が示され説明されているが、変更および修正は本発明の要旨および範囲から逸脱することなく為されることは当業者には明らかであろう。前述の記載および添付の図面において記述される事項は、説明のみを目的とするものであって、限定するものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
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図18