特許第6431257号(P6431257)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6431257ネットワークシステム及びネットワークデバイスの管理方法、ネットワークデバイスおよびその制御方法とプログラム、管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6431257
(24)【登録日】2018年11月9日
(45)【発行日】2018年11月28日
(54)【発明の名称】ネットワークシステム及びネットワークデバイスの管理方法、ネットワークデバイスおよびその制御方法とプログラム、管理システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/254 20110101AFI20181119BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20181119BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20181119BHJP
   H04N 7/18 20060101ALN20181119BHJP
【FI】
   H04N21/254
   G06F13/00 357A
   G06F13/00 351N
   H04N21/258
   !H04N7/18 D
【請求項の数】14
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2013-218674(P2013-218674)
(22)【出願日】2013年10月21日
(65)【公開番号】特開2015-82703(P2015-82703A)
(43)【公開日】2015年4月27日
【審査請求日】2016年10月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(72)【発明者】
【氏名】松田 浩太郎
【審査官】 長谷川 素直
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−265742(JP,A)
【文献】 特開2007−067477(JP,A)
【文献】 米国特許第7116357(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
H04N 7/14−7/15
G06F 13/00
H04N 21/258
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスと、該ネットワークデバイスを管理する管理システムと、クライアントと、カメラシステムとを含むネットワークシステムであって、
前記ネットワークデバイスは、
前記カメラシステムから該カメラシステムに含まれるネットワークカメラの識別情報を取得する第1の取得手段と、
取得した前記ネットワークカメラの識別情報を前記クライアントに送信する第1の送信手段と、
前記クライアントにおいて設定された、前記ネットワークカメラの識別情報で特定されるネットワークカメラによる撮影画像に基づく設定内容を取得する第2の取得手段と、
前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを前記管理システムに送信する第2の送信手段とを有し、
前記管理システムは、
前記ネットワークデバイスから、前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを受信する受信手段と、
前記ネットワークデバイスの識別情報と前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを関連付けて管理する第1の管理手段と、を有することを特徴とするネットワークシステム。
【請求項2】
前記第1の取得手段は、当該ネットワークデバイスについてカメラセットアップモードが有効化された後に、前記管理システムから前記カメラシステムへの接続情報を取得して、当該接続情報を用いてネットワークカメラの識別情報を取得することを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
前記クライアントは、前記ネットワークデバイスから受信した前記識別情報に対応したネットワークカメラから取得した画像と、該ネットワークカメラを設定するためのユーザーインターフェースとを含むユーザーインターフェース画面を表示し、前記設定内容は、前記ユーザーインターフェース画面を介して設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
前記ネットワークデバイスは、前記ユーザーインターフェースを介する絞り込みの指示に応じて、ネットワークカメラの設置場所に基づいて、又は、ネットワークカメラによる映像に基づいて、又は、ネットワークカメラの配置に基づいて前記ネットワークカメラを絞り込み、絞り込んだネットワークカメラの識別情報を前記クライアントに送信する手段を更に有することを特徴とする請求項3に記載のネットワークシステム。
【請求項5】
前記設定内容には、前記ネットワークカメラの方向と画角とフォーカスモードと監視優先度と前記設定内容の名称の少なくともいずれかが含まれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記ネットワークデバイスは、前記第1の管理手段による関連付けに従って監視対象のネットワークデバイスに関連付けられたネットワークカメラで撮影した画像と前記監視対象のネットワークデバイスの履歴情報とを関連付けた情報を管理する第2の管理手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
前記ネットワークデバイスは、所定のイベントが発生すると、該イベントをトリガとして該イベントを前記履歴情報に記録し、当該ネットワークデバイスを前記監視対象のネットワークデバイスとして、関連付けられたネットワークカメラによる撮影の要求を前記カメラシステムに送信し、
前記第2の管理手段は、前記履歴情報に記録された前記イベントと、当該イベントをトリガとして撮影された画像とを関連付けて管理することを特徴とする請求項6に記載のネットワークシステム。
【請求項8】
前記カメラシステムは、前記ネットワークデバイスから前記撮影の要求を受信すると、撮影した画像を特定するタグ情報を前記ネットワークデバイスに送信し、
前記第2の管理手段は、前記タグ情報を用いて前記画像と前記履歴情報とを関連付けて管理することを特徴とする請求項に記載のネットワークシステム。
【請求項9】
前記ネットワークデバイスは、前記履歴情報と、前記第2の管理手段により管理された、前記画像と前記履歴情報とを関連付けた前記情報とを、前記管理システムに送信する手段を更に有し、
前記管理システムは、受信した前記履歴情報と、前記第2の管理手段により管理された、前記画像と前記履歴情報とを関連付けた前記情報とを、保存する手段を更に有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載のネットワークシステム。
【請求項10】
前記ネットワークデバイスは、前記第1の管理手段により管理された、当該ネットワークデバイスの識別情報に関連付けられた前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを前記撮影の要求とともに前記カメラシステムに送信し、
前記カメラシステムは、前記撮影の要求と共に受信した識別情報に対応するネットワークカメラによる撮影が行われていない場合には、受信した前記設定内容に従って前記識別情報に対応するネットワークカメラによる撮影を開始させることを特徴とする請求項に記載のネットワークシステム。
【請求項11】
前記ネットワークデバイスは、画像形成装置であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のネットワークシステム。
【請求項12】
管理システムにより管理されるネットワークデバイスであって、
カメラシステムから該カメラシステムに含まれるネットワークカメラの識別情報を取得する第1の取得手段と、
取得した前記ネットワークカメラの識別情報をクライアントに送信する第1の送信手段と、
前記クライアントにおいて設定された、前記ネットワークカメラの識別情報で特定されるネットワークカメラによる撮影画像に基づく設定内容を取得する第2の取得手段と、
前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを、前記ネットワークデバイスの識別情報と前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを関連付けて管理する前記管理システムに送信する第2の送信手段と
を有することを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項13】
ネットワークデバイスと、該ネットワークデバイスを管理する管理システムと、クライアントと、カメラシステムとを含むネットワークシステムにおける管理方法であって、
前記ネットワークデバイスが、
前記カメラシステムから該カメラシステムに含まれるネットワークカメラの識別情報を取得する第1の取得工程と、
取得した前記ネットワークカメラの識別情報を前記クライアントに送信する第1の送信工程と、
前記クライアントにおいて設定された、前記ネットワークカメラの識別情報で特定されるネットワークカメラによる撮影画像に基づく設定内容を取得する第2の取得工程と、
前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを前記管理システムに送信する第2の送信工程と、を有し、
前記管理システムが、
前記ネットワークデバイスから、前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを受信する受信工程と、
前記ネットワークデバイスの識別情報と前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを関連付けて管理する管理工程と、を有することを特徴とする管理方法。
【請求項14】
ネットワークデバイスの制御方法であって、
カメラシステムから該カメラシステムに含まれるネットワークカメラの識別情報を取得する第1の取得工程と、
取得した前記ネットワークカメラの識別情報をクライアントに送信する第1の送信工程と、
前記クライアントにおいて設定された、前記ネットワークカメラの識別情報で特定されるネットワークカメラによる撮影画像に基づく設定内容を取得する第2の取得工程と、
前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを、前記ネットワークデバイスの識別情報と前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを関連付けて管理する理システムに送信する送信工程と、を有することを特徴とする制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークシステム及びデバイス管理方法、ネットワークデバイスおよびその制御方法とプログラムに関し、特に、ネットワークカメラと連携するネットワークシステム等に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィス向けの複合機、プリンターなどの画像形成装置を管理するデバイス管理システムが提供されている。このデバイス管理システムの目的は、設置されている画像形成装置の一覧を管理し、各画像形成装置の利用状況・稼働状況を把握することである。画像形成装置において、コピー・スキャン・プリントといった各機能を、いつ・誰が・どれだけ使用したか等のデータがジョブログとして記録される。デバイス管理システムは、これらのジョブログを収集・集計することによって、カラープリントの比率、両面印刷の比率など、実行されたジョブに関するレポートを提供することができる。また、画像形成装置にエラーが発生した場合、デバイス管理システムがエラー通知を受信することによって、複数の画像形成装置の稼動状態をリモートで一元的に把握し、迅速にメンテナンスをすることができる。
【0003】
一方で、セキュリティ用途などのために、ネットワークカメラによる監視・録画システムが提供されている。必要に応じてカメラで捉えた映像を録画・蓄積して、セキュリティ上の問題が発生したときに、現在あるいは過去の映像を確認・検索することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-104149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
情報漏えい対策などのために、オフィスにネットワークカメラが導入され、画像形成装置の出力物の持ち去りなどの行為も監視対象となっている環境がある。このような環境において、従来、デバイス管理システムとネットワークカメラは、別々のシステムとして設計・構築・運用されており、画像形成装置のログ情報に含まれたイベントとネットワークカメラで捉えた映像との関連付けをする手段がなかった。特に、ネットワークカメラは大容量の映像データを送受信するため、一般的にクローズドネットワークとして構築・運用されるため、他システムとの連携などが比較的困難である。また、ネットワークカメラの映像データには、人物などのプライバシー情報を含むことが多いため、インターネットなどのパブリックネットワーク上の他システムとの連携も難しい。このように、ログに記録されたイベントから映像を特定したり、逆に映像からそのときのイベントを特定したりすることは、時間的な関連付けも、地理的な関連付けもないことから困難であった。
【0006】
画像形成装置と監視カメラを連携させる先行技術として特許文献1が挙げられる。特許文献1によれば、監視装置で画像形成装置を監視する際に、発光信号を用いて映像内に監視対象の画像形成装置の存在有無を確認する方法が公開されている。しかしながら、この先行技術では、単に映像に特定の画像形成装置が映されていることを知ることができるにすぎず、画像形成装置のログ情報に含まれたイベントとネットワークカメラで捉えた映像とを互いに関連付けることはできない。
【0007】
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、デバイス管理システムとネットワークカメラを連携する手段、たとえばネットワークシステム及びデバイス管理方法、ネットワークデバイスおよびその制御方法とプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明のシステムは以下のような構成を有する。
【0009】
ネットワークデバイスと、該ネットワークデバイスを管理する管理システムと、クライアントと、カメラシステムとを含むネットワークシステムであって、
前記ネットワークデバイスは、
前記カメラシステムから該カメラシステムに含まれるネットワークカメラの識別情報を取得する第1の取得手段と、
取得した前記ネットワークカメラの識別情報を前記クライアントに送信する第1の送信手段と、
前記クライアントにおいて設定された、前記ネットワークカメラの識別情報で特定されるネットワークカメラによる撮影画像に基づく設定内容を取得する第2の取得手段と、
前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを前記管理システムに送信する第2の送信手段とを有し、
前記管理システムは、
前記ネットワークデバイスから、前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを受信する受信手段と、
前記ネットワークデバイスの識別情報と前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを関連付けて管理する第1の管理手段とを有する。
【0010】
あるいは、他の観点によれば本発明は以下の構成を有する。
【0011】
管理システムにより管理されるネットワークデバイスであって、
カメラシステムから該カメラシステムに含まれるネットワークカメラの識別情報を取得する第1の取得手段と、
取得した前記ネットワークカメラの識別情報をクライアントに送信する第1の送信手段と、
前記クライアントにおいて設定された、前記ネットワークカメラの識別情報で特定されるネットワークカメラによる撮影画像に基づく設定内容を取得する第2の取得手段と、
前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを、前記ネットワークデバイスの識別情報と前記ネットワークカメラの識別情報と前記設定内容とを関連付けて管理する前記管理システムに送信する第2の送信手段とを有する。
【0012】
あるいは、他の観点によれば本発明は以下の構成を有する。
【0013】
ネットワークカメラと接続されたネットワークデバイスであって、
前記ネットワークデバイスの識別情報と該ネットワークデバイスを撮影するネットワークカメラの識別情報と該ネットワークカメラの設定内容とを関連付けた情報を保存する手段と、
イベントの発生に応じて、該イベントを履歴情報に記録するとともに、前記ネットワークデバイスの識別情報に関連付けられた識別情報を有するネットワークカメラで撮影された映像のタグ情報と前記イベントの履歴情報とを関連付け、管理システムに送信する手段とを有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、画像形成装置を監視する映像とログとを互いに関連付けることができ、画像形成装置のログと画像形成装置の映像とを相互に参照可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明を実施するためのシステム構成およびネットワーク構成を示す図
図2】情報処理機能ハードウェア構成図
図3】本システムのソフトウェア構成説明およびネットワーク相互接続図
図4】デバイス管理テーブル、ネットワークカメラ管理テーブルを示す図
図5】ジョブログレコードを示す図
図6】エラーログレコード、操作ログレコード、映像タグ情報レコードを示す図
図7】ジョブログテーブル、エラーログテーブル、操作ログテーブルを示す図
図8】カメラオプション管理テーブル、録画対象イベント管理テーブルを示す図
図9】映像タグ情報管理テーブルを示す図
図10】プリセット設定管理テーブル、タグ情報管理テーブルを示す図
図11】画像形成装置を撮像するネットワークカメラの情報をデバイス管理サーバーに登録するフローを説明する図
図12】デバイス一覧画面、カメラセットアップ画面を示す図
図13】カメラ候補の絞り込み処理を説明する図
図14】ネットワークカメラ配置マップ画面を示す図
図15】録画映像と画像形成装置のログを関連付けるフローを説明する図(1)
図16】録画映像と画像形成装置のログを関連付けるフローを説明する図(2)
図17】画像形成装置のログから関連付けられたカメラ映像を参照するフロー、および、カメラ映像からタグ情報を持つ画像形成装置のログを参照するフローを説明する図
図18】エラー通知一覧画面、映像表示画面を示す図
図19】映像表示画面、関連ログ検索結果表示画面を示す図
図20】ネットワークカメラ連携アプリケーションのインストール、更新処理を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0016】
<ネットワークシステムの構成>
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明を実施するためのネットワークシステム(あるいはデバイス管理システム)の構成の一例を示している。ネットワーク101は、インターネットもしくはイントラネットなどのネットワークである。ネットワーク機器102はルータやスイッチなど、ネットワークどうしを接続する。ファイアウォール103はネットワーク間の通信許可の制御を行う。LAN(Local Area Network)105は、コンピューター等の機器を接続する末端のネットワークであるが、有線通信のネットワークに限らず、無線LANや携帯電話通信ネットワークなどの無線通信網の場合もある。画像形成装置111は画像を媒体上に形成する装置であり、単機能プリンターであるSFP、コピー・スキャナー・プリンターの複数機能を備える複合機であるMFPなどの種別が存在する。クライアントコンピューター113は、単にクライアントとも呼び、パーソナルコンピューター、タブレットコンピューター、スマートフォンなどのコンピューティングデバイスである。デバイス管理サーバー121は、画像形成装置で発生したイベントのログ等を記録して、動作状態等を監視する。すなわちネットワークデバイスである画像形成装置を管理する管理システムとして機能する。ネットワークカメラ131は、カメラ管理サーバー134による管理下で動作し、画像形成装置等が設置された場所を撮影してその映像をカメラ管理サーバー134に送信する。ネットワークカメラ131には、レンズや動作機構の違いにより、箱型固定・パンチルト・広角などの種別が存在する。カメラ管理サーバー134は映像データやログデータ等を記録する。ネットワークカメラ131とカメラ管理サーバー134とをまとめてカメラシステムとも呼ぶ。
【0017】
<情報処理機能のモジュール構成>
図2は、画像形成装置111、クライアントコンピューター113、デバイス管理サーバー121、ネットワークカメラ131、カメラ管理サーバー134の情報処理機能のモジュール構成図を示している。ユーザーインターフェース201は、ディスプレイ、キーボード、マウス、タッチパネルなどによる、情報の入出力を行う。これらのハードウェアを備えないコンピューターは、リモートデスクトップやリモートシェルなどにより、他のコンピューターから接続・操作することも可能である。ネットワークインターフェース202は、LANなどのネットワークに接続して、他のコンピューターやネットワーク機器との通信を行う。ROM204は組込済みプログラムおよびデータが記録されているROMである。RAM205は一時メモリ領域のRAMである。二次記憶装置206はHDDに代表されるような大容量のファイルストレージである。CPU203は、ROM204、RAM205、二次記憶装置206などから読み込んだプログラムを実行する。各部は入出力インターフェース207を介して接続されている。
【0018】
<本システムのソフトウェア構成及び相互接続状況>
図3は、本システムのソフトウェア構成およびネットワークを介した相互接続状況を示している。データベース331は、デバイス管理サーバー121に備えられており、デバイス管理サーバーの各機能に必要なデータを保持する。Webアプリケーション332は、Webユーザーインターフェース(以降WebUI)333およびアプリケーションプログラミングインタフェース(以降API)334を提供する。Webアプリケーション332は、ネットワークを経由して、他の機器からのリクエストを処理し、必要に応じてデータベース331のデータにアクセスして、各種機能を実行し、応答を返す。
【0019】
データベース341は、カメラ管理サーバー134に備えられており、カメラ管理サーバー134の各機能に必要なデータを保持する。Webアプリケーション342は、Webユーザーインターフェース(以降WebUI)343およびアプリケーションプログラミングインタフェース(以降API)344を提供する。Webアプリケーション342は、ネットワークを経由して、他の機器からのリクエストを処理し、必要に応じてデータベース341のデータにアクセスして、各種機能を実行し、応答を返す。
【0020】
ネットワークカメラ131の撮像部321は、カメラのレンズや撮像素子などを制御して、画像を取得する。映像処理部322は、撮像部321で取得した原画像に処理を施し、映像データなどに加工する。また、画像認識などの追加処理を行なって、画像あるいは映像から、追加の情報を得る。データ送信部323は、映像データをネットワーク上の他の機器に送信する。WebUI324は、ネットワークカメラのビューワー画面や、管理画面を提供する。ビューワー画面では、ユーザはカメラで捉えた映像を確認しながら、カメラの向きやズーム、フォーカスなどの操作をすることができる。管理画面では、カメラの撮像位置のプリセット登録、映像処理部322で施す処理の指定や、データ送信部323が送信する映像データの宛先登録などができる。API325は、他の機器からのリクエストによって、カメラの操作や、設定データ登録などを実施する。設定データ管理部326は、撮像部321、映像処理部322、データ送信部323のための設定データを保持する。
【0021】
アプリケーション311は、画像形成装置111で実行される。アプリケーション311は、その機能や目的に応じて、複数のアプリケーションを画像形成装置111内にインストールし、実行することができる。例えば、コピー、スキャン、プリントなどを実行するアプリケーションなどが挙げられる。ログ記録部313は、アプリケーション311からの要求に従って、ジョブログ、エラーログ、操作ログなどのログを記録および保管する。ログ送信部312は、ログ記録部313が記録したログをデバイス管理サーバー121に送信する。314はネットワークカメラ連携アプリケーションである。ネットワークカメラ連携アプリケーション314は、WebUI315、API呼出部316、ローカルUI317を備える。API呼出部316は、デバイス管理サーバー331のAPI334、カメラ管理サーバー134のAPI344、ネットワークカメラ131のAPI325を呼び出して、必要な処理を実行する。ローカルUI317は、画像形成装置111のユーザーインターフェース201にネットワークカメラ連携アプリケーションの操作画面を提供する。アプリケーション管理部318は、画像形成装置111内のアプリケーションのインストール、アンインストール、起動、停止などを管理し或いは制御する。
【0022】
ブラウザー301は、クライアントコンピューター113にインストールされており、前述の各機器のWebUIにアクセスし、各種機能を実行する画面の表示および操作を提供する。
【0023】
<各種テーブルの構成>
図4は、デバイス管理サーバー121のデータベース331内、およびカメラ管理サーバー134のデータベース341内の各種テーブルを示した説明図である。デバイス管理テーブル400は、複数台の画像形成装置111を管理するためのデータベース331内のテーブルである。デバイス管理テーブル400において、デバイスシリアルID401は、画像形成装置111のデバイスシリアルIDを格納するカラムである。IPアドレス402は、画像形成装置111のIPアドレスを格納するカラムである。メーカー名403はメーカー名を格納するカラムである。機種名404は、機種名を格納するカラムである。デバイスタイプ405は、MFPやSFPなどのデバイスタイプを格納するカラムである。カラー種別406は、画像形成装置111がカラー印刷能力を持つか、あるいはモノクロ印刷能力を持つか表すカラー種別を格納するカラムである。設置場所407は、画像形成装置の設置場所情報を格納するカラムである。デバイスシリアルID401は、画像形成装置の個体を識別する一意のIDである。画像形成装置を製造する際に、個体ごとにデバイスシリアルIDを付与して、不揮発性の記憶領域に記録しておき、後に画像形成装置自体がデバイスシリアルIDを読み出し可能としておく。デバイスシリアルIDが分かれば、デバイス情報管理テーブル400を参照し、画像形成装置の機種名などデバイス管理テーブル400に登録された必要な情報を特定することができる。画像形成装置111は、デバイス管理サーバー121の管理対象として登録されるときに、カラム401〜407の自機の情報を送信し、デバイス管理サーバー121は、デバイス管理テーブル400にレコードを追加する。
【0024】
ネットワークカメラ管理テーブル410は、複数台のネットワークカメラ131を管理するためのデータベース341内のテーブルである。ネットワークカメラ管理テーブル410において、IPアドレス411は、ネットワークカメラ131に接続するための接続情報であるIPアドレスを格納するためのカラムである。メーカー名412は、メーカー名を格納するカラムである。機種名413は、機種名を格納するカラムである。カメラタイプ414は、パンチルト、広角、箱型固定などのカメラタイプを格納するカラムである。カメラ名415は、ネットワークカメラ131の個体ごとに設定された識別情報であるカメラ名を格納するカラムである。設置場所416は、ネットワークカメラ131の個体ごとの設置場所情報を格納するカラムである。
【0025】
<ログレコードの構成>
図5および図6は、画像形成装置111のログ記録部313で記録される各種ログのレコードを示した説明図である。ジョブログレコード500は、画像形成装置111で実行されたジョブの履歴情報を記録するログの1レコードである。ジョブログレコード500において、ジョブID501は、画像形成装置ごとに一意なIDであるジョブIDを格納するカラムである。開始日時502は、ジョブの開始日時を格納するカラムである。終了日時503は、ジョブの終了日時を格納するカラムである。ジョブ名504は、ジョブ名を格納するカラムである。ジョブ実行者名505は、ジョブ実行者の名前やユーザーIDなどを格納するカラムである。ジョブ終了コード506は、ジョブの終了コードを格納するカラムである。終了コードを判定することにより、ジョブの正常終了、異常終了、途中キャンセルなどの終了状態を確認することができる。ジョブ種別507は、コピー、スキャン、プリントなどのジョブ種別を格納するカラムである。詳細設定508は、ジョブごとのさらに詳細な情報を格納するための各種カラムである。
【0026】
エラーログレコード600は、画像形成装置に生じたエラーの履歴情報を記録するログの1レコードである。エラーログレコード600において、エラーID601は、画像形成装置ごとに一意なIDであるエラーIDを格納するカラムである。開始日時602は、エラーの開始日時を格納するカラムである。終了日時603は、エラーの終了日時を格納するカラムである。エラーレベル604は、エラーの重要度を表すエラーレベルを格納するカラムである。エラーコード605は、エラーの種別を識別するためのエラーコードを格納するカラムである。発生個所606は、エラーの発生箇所を格納するカラムである。
【0027】
操作ログレコード610は、画像形成装置の操作の履歴情報を記録するログの1レコードである。操作ログレコード610において、イベントID611は、画像形成装置ごとに一意なIDであるイベントIDを格納するカラムである。イベント発生日時612は、操作が行われた日時であるイベント発生日時を格納するカラムである。ユーザーID613は、操作を行ったユーザーのユーザーIDを格納するカラムである。操作コード614は、操作の種別を識別するための操作コードを格納するカラムである。操作内容615は、操作内容を格納するカラムである。
【0028】
映像タグレコード620は、映像タグ情報を記録するレコードである。ログID621は、各種ログのジョブIDやエラーID、イベントIDなど、ログに記録されたIDを格納するカラムである。映像タグ情報622は、IDに対応付ける映像タグ情報を格納するカラムである。映像タグとは、映像ファイルおよび当該映像中の特定の箇所に関連付けられたタグ情報である。
【0029】
<データベース331内の各種テーブル>
図7図8図9は、データベース331内の各種テーブルの例を説明する図である。図7において、ジョブログテーブル700は、画像形成装置111から受信したジョブログレコードを登録するジョブログテーブルである。デバイスシリアルID701は、送信元の画像形成装置111のデバイスシリアルIDを格納するためのカラムである。カラム702からカラム708までは、ジョブログレコード500のカラム501からカラム507の値が格納されるカラムである。
【0030】
エラーログテーブル710は、画像形成装置111から受信したエラーログレコードを登録するエラーログテーブルである。デバイスシリアルID711は、送信元の画像形成装置111のデバイスシリアルIDを格納するためのカラムである。カラム712からカラム717までは、エラーログレコード600のカラム601からカラム606の値が格納されるカラムである。
【0031】
操作ログテーブル720は、画像形成装置111から受信した操作ログレコードを登録する操作ログテーブルである。デバイスシリアルID721は、送信元の画像形成装置111のデバイスシリアルIDを格納するためのカラムである。カラム722からカラム726までは、操作ログレコード610のカラム611からカラム615の値が格納されるカラムである。なお、ジョブログとエラーログと操作ログとをイベントログと総称する場合がある。同様に、ジョブログテーブルとエラーログテーブルと操作ログテーブルとをイベントログテーブルと総称する場合がある。
【0032】
画像形成装置111は、ログ送信部312からデバイス管理サーバー121のAPI334を呼び出し、各種ログレコード500、600、610を送信する。Webアプリケーション332は、受信したログレコードをデータベース331の各テーブル700、710、720に格納する。これにより、デバイス管理サーバー121は、複数台の画像形成装置111の過去から現在にわたる稼働状況を管理する。例えば、ジョブログを集計して、ジョブの利用傾向をレポートしたり、エラーログを受信したら、警告を表示して通知したりするなどのデバイス管理機能を提供できる。
【0033】
図8において、カメラオプション管理テーブル800は、画像形成装置ごとにその監視カメラとして関連付けたネットワークカメラのカメラ情報を管理するためのカメラオプション管理テーブルである。デバイスシリアルID801は、画像形成装置111のデバイスシリアルIDを格納するカラムである。ネットワークカメラIPアドレス802は、ネットワークカメラ131のIPアドレスを格納するカラムである。ネットワークカメラプリセット情報803は、ネットワークカメラ131のプリセット情報を格納するカラムである。プリセット情報は、カメラの設定のうち予め設定しておく設定値の集合(設定内容)であり、たとえばカメラの方向や焦点距離などがある。監視レベル804は、カメラによる画像形成装置の監視レベルを格納するカラムである。監視レベルは、当該カメラにより可能な監視の水準を示す。録画対象イベント管理テーブル810は、録画の対象とする所定のイベントを保持管理するための録画対象イベント管理テーブルである。ログ種別811は、録画対象イベントのログ種別を格納するカラムである。ジョブ種別/エラーコード/操作コード812は、録画対象イベントのジョブ種別、エラーコード、または操作コードを格納するカラムである。該当する種別のジョブ、またはエラーコードのエラーまたは操作コードの操作が発生すると、カメラからの映像が記録される(すなわち録画される)。
【0034】
映像タグ情報管理テーブル900は、ジョブやエラー、イベントを映像と管理づけるための映像タグ情報管理テーブルである。デバイスシリアルID901は、画像形成装置111のデバイスシリアルIDを格納するカラムである。ログ種別902は、ログ種別を格納するカラムである。ジョブID/エラーID/イベントID903は、ジョブID・エラーID・イベントIDを格納するカラムである。映像タグ情報904は、IDと関連付けられる映像タグ情報を格納するカラムである。
【0035】
<設定データ管理部326およびデータベース341内のテーブル>
図10は、設定データ管理部326およびデータベース341内のテーブルを説明する図である。プリセット設定管理テーブル1000は、設定データ管理部326内のプリセット設定管理テーブルである。プリセット番号1001は、プリセット番号を格納するカラムである。プリセット名1002は、プリセットの名称を格納するカラムである。パン1003、チルト1004、ズーム1005は、カメラのパン、チルト、ズームそれぞれの設定値を格納するカラムである。フォーカスモード1006は、カメラのフォーカスモード(オート/マニュアルの別等)の設定値を格納するカラムである。監視優先度1007は、監視優先度を格納するカラムである。ネットワークカメラ131は、複数のプリセット設定を保持することが可能で、必要に応じて、プリセット番号を指定してプリセット設定を呼び出すと、カメラはそのプリセット設定として事前に設定された通りの動作をすることができる。このプリセット設定・呼び出し機能は、1台のカメラで複数箇所の撮像をしたい場合や、広角のカメラで捉えた映像の一部をデジタルズーム機能によって、ズームアップ撮像したい場合などに用いることができる。
【0036】
タグ情報管理テーブル1010は、映像タグ情報を、映像ファイルおよびその中の特定箇所に関連付けるための、データベース341内のテーブルである。タグ情報1011は、映像ファイルのタグ情報を格納するカラムである。映像ファイルパス1012は、タグ付けされた映像ファイルのファイルパスを格納するカラムである。タイムライン情報1013は、映像ファイルのタイムライン情報を格納するカラムである。ファイルパス映像ファイルパスに保存されている映像ファイル内のライムライン情報1013で示される時刻がタグ1011によりタグ付けされたポイントである。
【0037】
<カメラ情報登録フロー>
図11は、ユーザーがクライアントコンピューター113を用いて、画像形成装置111を撮像するネットワークカメラ131を特定し、画像形成装置111のカメラオプション管理テーブル800にカメラ情報を登録するフローを説明する図である。図12は、図11の手順の中で、デバイス管理サーバー121のWebUI333、343、324、315で提供されるユーザーインターフェース画面1201、ユーザーインターフェース画面1210を説明する図である。
【0038】
まず、ユーザーは画像形成装置111のローカルUI317を操作して、カメラセットアップモードを有効化する(S1101)。画像形成装置111のAPI呼出部316は、デバイス管理サーバー121のAPI334を呼び出して、画像形成装置111のデバイスシリアルIDおよびカメラセットアップモードへの変更をデバイス管理サーバー121に通知する(S1102)。デバイス管理サーバー121のAPI334は、カメラセットアップモードの変更の通知を受信したらAPI呼出部316に応答を返信する(S1103)。
【0039】
次にユーザーは、クライアントコンピューター113のブラウザー301を操作して、WebUI333にアクセスして、デバイス一覧画面1200の表示を要求する(S1104)。WebUI333は、表示要求に応答を返信し、ブラウザー301はデバイス一覧画面1200を表示する(S1105)。このとき、デバイス一覧画面1200において、複数の画像形成装置の中からカメラセットアップモードのものを判別可能なようにモード1201に、カメラセットアップモードであることの表示を行う。カメラオプションの設定開始ボタン1202は、画像形成装置111のWebUI315へのURLリンクである。ユーザーが設定開始ボタン1202を押下する(S1106)と、ブラウザー301はWebUI315のURLへリダイレクトされて、カメラセットアップ画面1210を表示する(S1107)。
【0040】
画像形成装置111のAPI呼出部316は、デバイス管理サーバー121のAPI334を呼び出して、デバイス管理サーバー121にあらかじめ設定済みのカメラ管理サーバー134のIPアドレスもしくはホスト名を取得する(S1108、S1109)。API呼出部316は、カメラ管理サーバー134のAPI344を呼び出して、カメラ一覧の取得要求を送信する(S1110)。カメラ管理サーバー134のWebアプリケーション342は、データベース341内のネットワークカメラ管理テーブル410からカメラ一覧を取得して、画像形成装置111のAPI呼出部316へ応答する(S1111)。WebUI315は、取得したカメラ一覧をカメラ一覧画面1211に表示する(S1112)。絞り込みボタン1212は、ネットワークカメラ管理テーブル410のすべてのカメラの中から、カメラセットアップモード中の画像形成装置111を撮像可能な候補のカメラを絞り込む指示のためのボタンである。この絞り込みの処理については別の図を用いて説明する。
【0041】
カメラセットアップ画面1210のカメラ一覧表示欄1211は、カメラ名415を表示し、各カメラのIPアドレスへのリンクを提供する。ユーザーがカメラ一覧表示欄1211から特定のカメラへのリンクを選択する(S1113)と、ブラウザー301は、選択されたネットワークカメラ131のWebUI324にアクセスし、カメラビューワー画面を取得してカメラビューワー表示欄1213に表示する(S1114、S1115)。カメラビューワー画面には、選択したカメラで撮影された画像と、当該カメラの例えばパン、チルト、ズーム等の操作自由度に応じた操作ボタンが表示される。ユーザーはカメラビューワー表示欄1213を操作して、監視対象の画像形成装置111を良好に撮像できるカメラの画角や方向などを調節する(S1116)。この操作ボタンによる操作は、ネットワークカメラ131のAPI325を介して例えば撮像部321に通知され、操作に応じてズーム機構や雲台を駆動する。またカメラによる撮影画像を、一定期間おき或いはカメラの操作が行われる都度取得することで更新してもよい。さらに、追加のオプション情報として監視レベルおよび監視優先度の設定を可能とする。監視レベルは、監視レベル設定欄1214のように、監視対象の画像形成装置のカメラ映像での映り具合の良好さを示す指標として設定する。カメラおよび画像形成装置の設置位置によっては、死角が存在したり、十分な解像度が得られないなどのケースも考えられる。これにより、画像形成装置111がネットワークカメラ131によって、どの程度良好に監視できているのかを把握可能で、監視レベルによって画像形成装置の制御を変更するといったユースケースが実現可能となる。また、1台のカメラで複数台の画像形成装置を監視しなければならない場合、優先度設定欄1215のように、監視優先度を設定する。この優先度設定により、1台のカメラで同時に複数の画像形成装置の映像取得要求が合った場合、優先度の高い方の画像形成装置の映像を記録する、といったカメラの制御が可能となる。最後に、プリセット登録ボタン1216を押下する(S1117)と、API呼出部316は、API325に対し、プリセット名、監視優先度をパラメータとして、プリセット設定APIを呼び出す(S1118)。設定データ管理部326は、プリセット設定管理テーブル1000に、新規レコードを追加し、プリセット名1002、カメラビューワーで設定した1003〜1006の各設定値、監視優先度1007を設定し、プリセット番号を返却する(S1119)。次にAPI呼出部316は、デバイス管理サーバー121のAPI334を呼び出して、デバイスシリアルID、プリセット設定を実行したカメラのIPアドレス、プリセット番号、監視レベルを通知する(S1120)。
【0042】
Webアプリケーション332は、データベース331内のカメラオプション管理テーブル800に、レコードを追加し、受信した各値をカラム801〜804に保存する(S1121、S1122)。
【0043】
WebUI315は、ブラウザー301に、設定完了を通知する(S1123)。同一の画像形成装置111に対し、2つ目以降のカメラを選択、登録する場合は、ステップS1113からステップS1123までを同様に行う(S1124)。
【0044】
<カメラの候補の絞り込みフロー>
図13は、図11のステップS1112および図12の絞り込みボタン1212において、カメラセットアップモードの画像形成装置を撮像可能なカメラの候補を半自動で絞り込むためのフローを説明する図である。
【0045】
図12の絞り込みボタン1212を押下する(S1301)と、それをトリガとして処理が開始される。ブラウザー301は、画像形成装置111のWebUI315に絞り込み要求を送信する(S1302)。ネットワークカメラ連携アプリケーション314は、絞り込み処理を実行する(S1303)。WebUI315は、ブラウザー301に、絞り込みの結果としてカメラの候補の一覧を応答する(S1304)。ブラウザー301は、受信したカメラの候補の一覧をカメラ一覧画面1211に表示する。
【0046】
ステップS1303の絞り込み処理として、3つの処理方法を挙げる。第1の絞り込み処理は、API呼出部316がカメラ管理サーバー341のAPI344を呼び出して、画像形成装置111の自機の設置場所情報407で、ネットワークカメラ管理テーブル410内のカメラ名415、設置場所情報416を検索する(S1311)。Webアプリケーション342は、データベース341のネットワークカメラ管理テーブル410を検索して、該当するレコードがあれば、候補のカメラ一覧として、API呼出部316に応答する(S1312)。これにより、画像形成装置111およびネットワークカメラ131の設置場所を共通項目として、候補のカメラを絞り込む。
【0047】
第2の絞り込み処理は、カメラ管理サーバー134が受信しているカメラ映像を利用して、候補のカメラを絞り込む。カメラ管理サーバー134は、追加の機能として、受信したカメラ映像を解析する機能を備える。2Dあるいは3Dのモデルデータを与えて、それと同様の画像あるいは物体を映像内から検出する。画像形成装置111は、自機の機種名404が分かっているので、機種名に合致するモデルデータを検出条件として与えれば、自機と同じ機種名の画像形成装置を映像内から検出できる。この方法を応用して、API呼出部316がAPI344を呼び出して、自機の機種名に合致するモデルデータを検出条件として、検索要求を送信する(S1321)。Webアプリケーション342は、現在のカメラからの受信映像や最近の録画済み映像を解析して、検出条件のモデルデータを含む可能性の高いカメラの一覧を挙げ、API呼出部316に応答する(S1322)。これにより、画像形成装置111を映像として捉えている可能性のあるカメラの候補を絞り込む。
【0048】
第3の絞り込み処理は、カメラの配置マップを利用する。図14は、ネットワークカメラ配置マップを示した図である。ネットワークカメラ配置マップ画面1400は、WebUI343にて提供されるネットワークカメラの配置を示すマップの操作画面である。まず、WebUI315は、ブラウザー301の要求をカメラ配置マップ画面へリダイレクトする(S1331)。ブラウザー301は、マップ一覧画面表示要求を、WebUI343に送信する(S1332)。WebUI343は、マップ一覧画面1401をブラウザー301に応答する(S1333)。ユーザーがマップ一覧画面1401内から、マップを選択する(S1334)。ブラウザー301は、WebUI343に、選択対象のカメラ配置マップ画面表示要求を送信する(S1335)。WebUI343は、カメラ配置マップ1402をブラウザー301に応答する(S1336)。カメラ一覧1403は、カメラ配置マップ1402内に配置位置が表示されたカメラの一覧である。この一覧の中から、選択するカメラをチェックして(S1337)、絞り込みボタン1404を押下する(S1338)。これにより、カメラの配置マップから、目的の画像形成装置111を映像として捉えるカメラの候補を絞り込む。
【0049】
以上の手順により、画像形成装置111のカメラオプション管理テーブル800に、カメラ情報を登録する。
【0050】
<イベント駆動によるイベントと映像との関連付けフロー>
図15は、画像形成装置111でイベント発生時に、それをトリガとしてカメラ管理サーバー134に録画要求を送信して、録画映像と画像形成装置のログを関連付けるフローを説明する図である。換言すれば、イベント駆動型のログおよび映像記録とその関連づけの手順を示す。画像形成装置111内で、何らかのイベントが発生した場合(S1501)、それをきっかけとして、ログ記録部313は、ジョブログ500、エラーログ600あるいは操作ログ610にレコードを記録する(S1502)。ログ記録部313は、あらかじめデバイス管理サーバー121のAPI334から録画対象イベント管理テーブル810の情報をダウンロードしておき、発生したイベントが録画対象イベントと合致するかを判定する(S1503)。判定がNoの場合、ステップS1515に進む。判定がYesの場合、API呼出部316は、API344を呼び出して、カメラオプション管理テーブル800にて登録済みのカメラIPアドレス、プリセット番号を用いて録画開始要求を送信する(S1504)。カメラ管理サーバー134のWebアプリケーション342は、ネットワークカメラ131のAPI325を呼び出して、プリセット番号を指定してネットワークカメラ131のカメラ制御権取得要求を送信する(S1505)。
【0051】
ネットワークカメラ131は、プリセット設定管理テーブル1000を参照して、要求されたプリセット番号の監視優先度が現在利用されているプリセット番号の監視優先度より高いかを判定する(S1506)。現在制御権が取得されていないか、もしくは要求されたプリセット番号の方が監視優先度が高い場合は、要求されたプリセット番号に登録されているプリセット動作を実行する(S1507)。ネットワークカメラ131は、Webアプリケーション342に対してカメラ制御権要求に対する、カメラ制御権を取得できたか否かを示す応答を返す(S1508)。
【0052】
Webアプリケーション342は、ネットワークカメラ131のAPI325に映像転送要求を送信する(S1509)。データ送信部323は、Webアプリケーション342に、カメラの映像を転送開始する(S1510)。Webアプリケーション342は、受信した映像をストレージなどに保存することにより、映像の録画を実行する(S1511)。また、この際にタグ情報管理テーブル1010に、タグ情報のレコードを保存することにより、この時点での映像にタグ付けを行う。API344は、API呼出部316に、録画開始要求への応答を返す(S1512)。この際に、録画開始が成功した場合は、前述のタグ情報1011を含めて応答する。
【0053】
ログ記録部313は、録画開始要求が成功した場合は、映像タグレコード620を追加し、ジョブID、エラーID、イベントIDのいずれかをID621に、受信した映像タグ情報を映像タグ情報622に記録する(S1513、S1514)。カメラオプション管理テーブル800に、画像形成装置111のデバイスシリアルIDに対して、2つ以上のカメラ情報が登録されている場合は、ステップS1504からS1514までを各カメラに対して実行する。ログ送信部312は、ジョブログ500、エラーログ600、または操作ログ610の更新されたレコードをAPI334に対してアップロードする(S1515、S1516)。また、更新されたレコードのジョブID、エラーIDまたはイベントIDが、映像タグ情報レコード620にも存在すれば、映像タグ情報レコードもアップロードする。
【0054】
Webアプリケーション332は、画像形成装置111からアップロードされたレコードを受信し、ジョブログテーブル700、エラーログテーブル710または操作ログテーブル720および映像タグ情報管理テーブル900に保存する。これら更新レコードのアップロードは、エラーログのように緊急度が高いログについては、イベント発生後に即時アップロードする、ジョブログ、操作ログなどは、定期的にアップロードするなど、タイミングは調整可能とする。
【0055】
画像形成装置111で、録画対象イベントが終了した場合、ジョブログ500、エラーログ600または操作ログ610にイベントを記録する(S1517、S1518)。API呼出部316は、API344を呼び出して、録画停止要求を送信する(S1519)。
【0056】
カメラ管理サーバー134のWebアプリケーション342は、API325を呼び出して、録画セッション停止を要求する(S1520)。API325は、映像の転送を停止して応答を返す(S1521)。API344は、API呼出部316に録画停止要求への応答を返す(S1522)。
【0057】
以上の手順により、画像形成装置111におけるイベントの発生をトリガとして、画像形成装置111を監視対象とするネットワークカメラによる映像を記録させ、イベントと映像とを関連付けることができる。
【0058】
<記録中の映像へのイベントの関連付けフロー>
図16は、ネットワークカメラ131において、映像処理部322が撮影中の映像内からイベントを検知した際に、録画を開始して、さらに、画像形成装置111でのイベント発生時に、録画映像にタグ付けをするフローを説明する図である。映像処理部322が撮影中の映像内からイベントを検知し、それが録画対象イベントであるかを判定する(S1601)。録画対象イベントの場合、API344に映像の転送を開始する(S1602)。カメラ管理サーバー134のWebアプリケーション342は、受信した映像をストレージなどに保存することにより、映像の録画を開始する(S1603)。
【0059】
その後、画像形成装置111でイベント発生時に、まずログ記録部313は、ジョブログ500、エラーログ600あるいは操作ログ610にレコードを記録する(S1604、S1605)。ステップS1503同様に、発生イベントが録画対象イベントであるかを判定する(S1606)。発生イベントが録画対象イベントの場合、API呼出部316は、API344を呼び出して、録画開始要求を送信する(S1607)。
【0060】
カメラ管理サーバー134は、すでに録画を開始しているため、録画中の映像ファイルに対して、タグ情報管理テーブル1010にレコードを追加して、この時刻でのタグ付けを行う(S1608)。API344は、API呼出部316に、タグ情報を含む録画開始要求への応答を返す(S1609)。
【0061】
ログ記録部313は、ステップS1514と同様に、映像タグ情報のレコード620にタグ情報を記録する(S1610)。ネットワークカメラ131で、録画対象イベントが終了するとAPI344への映像の転送を停止する(S1611、S1612)。なお、ステップS1610の後に、図15のステップS1515、S1516のようにログをデバイス管理サーバー121にアップロードしてもよい。
【0062】
なお、図16のステップS1603における映像の記録が図15におけるステップS1511で開始された場合であっても図16の手順を適用できる。例えば図15のステップS1517で録画対象イベントの終了を待機している間に新たなイベントが発生すると、図16のステップS1605〜S1610が実行され、複数のイベントが一つの映像に関連付けられる。
【0063】
以上の手順により、映像の録画中に発生したイベントを録画中の映像と関連付けて記録することができる。
【0064】
<ログから映像の参照、および映像からログの参照フロー>
図17は、デバイス管理サーバー121で保存されている画像形成装置111のログ参照時に、そのログに関連付けられたネットワークカメラの録画映像を参照するフローを説明する図である。図18は、画像形成装置のログ参照画面1800と、選択されたログに関連付けられたネットワークカメラの録画映像の参照画面1810を示している。また、図17は、カメラ管理サーバー134でネットワークカメラの録画映像を参照時に、その録画映像にタグ付けされたタグ情報を持つ画像形成装置111のログを参照するフローを説明する図である。図19は、ネットワークカメラの録画映像の参照画面1900と、その録画映像にタグ付けされたタグ情報を持つ画像形成装置のログの参照画面1910を示す図である。
【0065】
図17において、まず、画像形成装置111のログから、そのログに関連付けられたネットワークカメラ131の録画映像を参照するフローを説明する。ブラウザー301は、たとえばユーザーによる操作に応じて、WebUI333に、ログの表示要求を送信する(S1701)。ログの表示要求には、例えばログの種類や時間帯、画像形成装置等の指定を検索条件として含む。このほかにも、各ログテーブルのいずれのフィールドであっても検索の対象とすることができる。
【0066】
デバイス管理サーバー121のWebUI333は、指定された条件でジョブログテーブル700、エラーログテーブル710または操作ログテーブル720を検索し、目的のログの検索に成功すると、ブラウザー301にログの一覧を応答する(S1702)。また、映像タグ情報管理テーブル900を検索し、映像タグ情報を持つログ、すなわち検索されたログと一致するデバイスシリアルIDとログ種別、イベントIDを持つレコードがあれば、該当する映像タグ情報も応答する。
【0067】
ログ表示画面1800には、ステップS1702で例えばエラーログを受信した場合に、エラーログ一覧を表示した例を示している。映像タグ情報を持つログに対しては、カメラ映像情報のカラム1801に映像タグ情報904をリンク1802として表示する。リンク1802は、WebUI343へのリンクである。リンク1802を押下すると、WebUI343に映像タグ情報を検索条件として、映像表示要求が送信される(S1703)。
【0068】
Webアプリケーション342は、タグ情報管理テーブル1010を検索して、該当のタグ情報を1011に持つレコードを取得し、映像ファイルパス1012から映像ファイルを特定し、ブラウザー301に映像表示画面を応答する(S1704)。
【0069】
ブラウザー301は、映像表示画面1810を表示して、プレイヤー画面に映像ファイルを再生した映像1811を表示する。また、タイムライン情報1013を用いて、映像ファイルの特定の再生位置1812への頭出しを行う。ユーザーは、再生ボタンや巻き戻し、早送りといった操作を行って、選択したイベントと関連付けられた映像を再生させることができる。
【0070】
次に、ネットワークカメラの録画映像から、その録画映像にタグ付けされたタグ情報を持つ画像形成装置のログを参照するフローを説明する。ブラウザー301は、WebUI343に、映像表示要求を送信する(S1711)。この要求にも、検索条件を指定することができる。WebUI343は、ブラウザー301に、映像表示画面1900を応答する(S1712)。
【0071】
コントロール1901は、映像の検索条件を指定するコントロールである。例えば、年月日などの条件で、表示対象の映像ファイルを検索すると、映像ファイル一覧1902に該当する映像ファイルへのリンクを表示する。映像ファイルへのリンクを押下すると、プレイヤー画面1903に映像ファイルを再生した映像を表示する。また、該当の映像ファイルにタグ付けされたタグ情報をテーブル1010から取得して、タグ情報欄1904に表示する。ボタン1905は、タグ情報欄1904に表示されたタグ情報を用いて、このタグ情報と関連付けられた画像形成装置のログを検索するためのボタンである。このボタン1905を押下すると、ブラウザー301は、WebUI333に、表示中の映像のタグ情報を検索条件として、画像形成装置のログ検索要求を送信する(S1713)。
【0072】
Webアプリケーション332は、映像タグ情報管理テーブル900を検索して、該当のタグ情報を904に持つログのジョブID、エラーIDまたはイベントID903を取得する。取得した903を用いて、ジョブログテーブル700、エラーログテーブル710または操作ログテーブル720から、該当のログレコードを取得し、ログ検索結果画面1910をブラウザー301に応答する(S1714)。
【0073】
以上の手順により、記録されたログ情報から、そのログ情報に関連付けられた映像を検索して再生することも、記録された映像から、その映像に関連付けられたログ情報を検索して表示することも可能となる。
【0074】
<ネットワークカメラ連携アプリケーション314のインストール・更新フロー>
図20は、画像形成装置111にインストールされているネットワークカメラ連携アプリケーション314のインストールおよび更新のフローを説明する図である。まず、ネットワークカメラ連携アプリケーション314の使用要求が発生したかを判定する(S2001)。使用要求が発生した場合、アプリケーション管理部318は、ネットワークカメラ連携アプリケーション314が、画像形成装置111にインストール済みであるかを判定する(S2002)。Noの場合、ステップS2008に進む。Yesの場合、アプリケーション管理部318は、API334を呼び出して、ネットワークカメラ連携アプリケーションの最新バージョン番号を取得する(S2003、S2004)。アプリケーション管理部318は、インストール済みのネットワークカメラ連携アプリケーションのバージョン番号と最新バージョン番号を比較する(S2005)。インストール済みバージョンが最新ではない場合、アプリケーション管理部318は、API334を呼び出して、ネットワークカメラ連携アプリケーションの最新版をダウンロードする(S2006、S2007)。アプリケーション管理部318は、ダウンロードしたネットワークカメラ連携アプリケーションのインストールまたはアップデートを行う(S2008)。
【0075】
以上説明したように、画像形成装置111を監視可能なネットワークカメラ131の情報をデバイス管理サーバー121に登録可能とすることにより、画像形成装置のログとカメラ映像の関連付けが可能となる。さらに、画像形成装置のログから、関連付けられたカメラ映像が参照可能で、冒頭の課題で挙げた第1のユースケースを実施可能とする効果を得ている。また、カメラ映像のタグ情報から、そのタグ情報に関連付けられた画像形成装置のログを検索可能で、冒頭の課題で挙げた第2のユースケースを実施可能とする効果を得ている。
【0076】
本実施形態により、次のような新しいユースケースを実現できる。第1のユースケースは、画像形成装置で、ログイン・機能利用・エラーなどのイベント発生時に、ネットワークカメラで画像形成装置およびそのユーザーの様子を録画することである。デバイス管理システムでは、ジョブログ・エラーログを収集・管理しているので、個々の画像形成装置のログからそのイベント発生時の映像を参照可能となる。これにより、画像形成装置で発生したイベントについて、画像形成装置からのログ情報に加えて、その時点あるいは前後の時間帯の映像を確認することができるようになり、従来のログ情報だけでは分からなかった新たな分析・調査が可能となる。第2のユースケースは、画像形成装置の出力物の持ち去りなど、ネットワークカメラの映像から問題を検知した場合に、その時間帯・そのカメラに映っている画像形成装置を特定し、該当の画像形成装置のログを追跡可能となる。
【0077】
[他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
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