(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明を例示する添付の図面は、以下の通りである。
【
図1】本明細書に開示された改善および関連する方法を組み込んだ飲料抽出装置の一実施形態の斜視図である。
【
図2】
図1の飲料抽出装置の代替斜視図であり、開位置にある抽出ヘッドの蓋を示す。
【
図3】抽出ヘッドの斜視図であり、さらにジョーロック機構を示す。
【
図4】
図3と同様の代替図であり、さらにジョークリップ通路およびジョーロック機構の解除ボタンを示す。
【
図5】
図3および4に類似の代替図であり、さらにジョークリップおよびジョーロック機構のねじりバネを示す。
【
図6】
図2の円6についての抽出ヘッドの拡大正面図であり、さらに、インレットノズルの回転または高速回転運動を示す。
【
図7】
図2の線7−7における抽出ヘッドの断面図であり、さらに、抽出ヘッド、インレットノズル、複数の流通口を介した、コンテナベースの飲料カートリッジの内側チャンバへの内部の湯流路を示す。
【
図8】抽出ヘッドの上面図であり、インレットノズルを回転させるモータと抽出ヘッドに連結された湯入口導管とを示す。
【
図9】
図6の線9-9についてのインレットノズルの断面図であり、湯の流入がインレットノズルの先端部を離れるようにリダイレクトされる実施形態を示す。
【
図10】インレットノズルの代替断面図であり、入口水流を高速回転および噴霧するシャフト駆動プラットフォームを示す。
【
図11】インレットノズルの別の代替断面図であり、インレットノズルを介した加圧流に反応してシャフトの周りを高速回転または回転する油圧駆動ファンまたはブレードを示す。
【
図12】
図9と同様のインレットノズルの断面図であり、接線方向の湯の流れまたは噴霧を生成するための一組の水平流通口を示す。
【
図13】
図9および12と同様のインレットノズルの断面図であり、下方に突出する湯の流れまたは噴霧を生成するための一組の下向きまたは鋭角流通口を示す。
【
図14】
図9および12〜13に類似するインレットノズルの断面図であり、上方に突出する湯の流れまたは噴霧を生成するための一組の上向きまたは鈍角流通口を示す。
【
図15】
図9および12〜14に類似するインレットノズルの断面図であり、同時に抽出カートリッジの内側チャンバに注入される、接線方向の、下向きの、および上向きの湯の流れまたは噴霧を生成するための一対の水平流通口、一対の鋭角流通口、および一対の鈍角流通口を示す。
【
図16】
図9および12〜15に類似するインレットノズルの代替断面図であり、インレットノズルから出る湯の乱流または層流分散壁を生成するための一組の細長い溝を示す。
【
図17】
図9および12〜16に類似するインレットノズルの別の代替断面図であり、コーヒーカートリッジに湯を注入するための代替螺旋溝を示す。
【
図18】磁気ベースのロック機構が蓋に配置された抽出ヘッドの部分概略断面図である。
【
図19】本明細書に開示された回転または高速回転するインレットノズルを商用コーヒーメーカーでの使用に適合させ、展開位置で示した代替実施形態を示す概略図である。
【
図20】
図19と同様の概略図であり、さらに、干渉を受けることなく抽出バスケットを抽出チャンバに挿入または取り除くことができる非係合位置に旋回されたインレットノズルを示す。
【
図21】
図19および20と同様の概略図であり、抽出チャンバから抽出バスケットを手動で取り除くことを可能にする、直立抽出バスケット壁との接触を介した、
図19に示す展開位置からのインレットノズルの手動による旋回を示す。
【
図22】
図21と同様の概略図であり、さらに、抽出チャンバへの抽出バスケットを手動で挿入することを可能にする、直立抽出バスケット壁との接触を介した、
図19に示す展開位置からのインレットノズルの手動による旋回を示す。
【
図23】本明細書に開示された実施形態に従って抽出される飲料の特定量をユーザが選択できるようにする外部アクセス可能なダイヤルと、それに応じて、抽出飲料の量を調節するためのコントローラとを有するコーヒー抽出システムを示す概略図である。
【
図24】抽出ヘッドの蓋の平面図であり、内部にモータの動きを照明する複数のバックライトLEDを有する透明モータチャンバを示す。
【
図25】インレットノズルが高速回転または回転しない実施形態における、内側チャンバ内に流入する水の流れを分散させるためのリダイレクトを組み込んだ飲料カートリッジの断面図である。
【
図26】
図26aは、
図1の線26-26についての抽出ヘッドの断面図であり、さらに非係合位置での、ジョークリップに対するロックソレノイドの相対的な配置を示し、
図26bは、
図26aと同様の断面図であり、さらに、ジョークリップおよび外部アクセス可能なボタンの背後にあるロックソレノイドからの伸縮シャフトの部分展開図を示し、
図26cは、
図26aおよび26bと同様の断面図であり、さらに、抽出ヘッドを閉位置にロックする、ジョークリップおよび外部アクセス可能なボタンの背後にある伸縮シャフトの完全展開図を示す。
【
図27】
図7と同様の抽出ヘッドの断面図であり、垂直方向に振動するインレットノズルの代替実施形態を示す。
【
図28】
図9および12〜17と同様の断面図であり、外周に沿って鋸歯状の刻み目を備えた代替インレットノズルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[好ましい実施形態の詳細な説明]
例示の目的のために図面に示すように、本発明の改良された飲料抽出装置は、
図1〜2および8では符号10として通常参照される。本明細書に開示された改善された飲料抽出装置10は、33 Coffee Lane, Waterbury,Vernibt 05676のGreen Mountain Coffee Roasters, Inc.製のKeurig K−cup(登録商標)のような、一杯用コーヒーカートリッジなどの、コンテナベースの飲料カートリッジでの使用のために設計されている。
図1に示すように、一般に、飲料抽出装置10は、底部に延出すると共に外側に延びる抽出ヘッド16のほぼ下方に位置する基部またはプラテン14を有する、ほぼ直立したハウジング12を含んでもよい。プラテン14と抽出ヘッド16との間の垂直距離は、少なくとも6オンスの飲料、そしておそらく10オンス以上の飲料を保持することができるコーヒーマグを適切に収容する必要がある。ハウジング12は、さらに、一方の側に重力送りの水タンク20と、例えば、水タンク20と抽出ヘッド16との間の導管システムを含む、抽出装置10の内部機構を収容または保護する外殻22とを備えた後部ハウジング18を含む。飲料抽出装置10のハウジング12内のこのような機構はまた、好ましくは、通常、少なくとも流体導管システムと加熱素子(
図23に概略的に示されている)とを含む。
【0021】
図2は、固定の下部支持部材24と下部支持部材24に対してヒンジ28を中心に旋回する可動上部部材または蓋26とを含む、好ましくは、クラムシェル構造を有する抽出ヘッド16の代替斜視図である。しかしながら、当業者は容易に、下部支持部材24および蓋26の両方が移動可能であってもよいこと、あるいは下部支持部材24が固定の蓋26に対して移動可能であってもよいことを認識するであろう。さらに、下部支持部材24および蓋26は、共通のヒンジ28、または別個のヒンジまたはポイント(図示せず)の周りを高速回転または回転してもよい。下部支持部材24および蓋26は、抽出サイクルの間に、その間に抽出チャンバを形成するために協調して使用されて、容器30およびその中の飲料カートリッジ32(
図2)を選択的に保持する。飲料カートリッジ32は、様々なタイプのコーヒー、エスプレッソ、お茶、ホットチョコレート、レモネード、および他のフルーツベースの飲料、ソーダなどの炭酸飲料、を抽出するために使用される飲料媒体を含むが、これらに限定されない、当技術分野で公知の任意の飲料媒体であってよい。
【0022】
この点で、
図1は、抽出ヘッド16を閉またはロック位置に置くように、下部支持部材24に係合された蓋26を示す。
図3〜5に最良に示されているジョーロック33は、好ましくは、抽出ヘッド16の一部から突出し手動操作用に構成された前方および外部アクセス可能な解除ボタン34を含む。押下されると、解除ボタン34は、選択的に、下部支持部材24に配置されたジョークリップ通路35内で水平方向に摺動する。通常、抽出ヘッド16が
図1に示す閉位置にあるとき、解除ボタン34のジョークリップ通路35内への動きにより、その中に存在するジョークリップ36が係合される。ジョークリップ36は、解除ボタン34の係合によりジョークリップ36のジョークリップ通路35内での後方への旋回移動が起きるように、またジョークリップ通路35からの係合を解除するためには、蓋26が下部支持部材24から離れるように旋回できるように、旋回可能に蓋26に取り付けられる。
【0023】
より具体的には、解除ボタン34は、下部支持部材24内部に、外部アクセス可能な指タッチ面38から離れるように延びる解除ボタンシャフト37を含んでいる。解除ボタン34は、バネ(図示せず)などにより、外向きに(すなわち、非押下位置)にバイアスされている。ジョークリップ通路35は、好ましくは、通常、解除ボタンシャフト37と機械的に連通する下部支持部材24の上面39から下方に向かって形成された開口部である。この点で、解除ボタンシャフト37は、解除ボタンのバネなどの抵抗に抗して、解除ボタン34の押下を介して、ジョークリップ通路35の内外に摺動または伸びることができる。ジョークリップ36は、その下端部に配置され、そこから垂直に延びるボス41を有するジョークリップシャフト40を含む。ボス41は、さらに、ジョークリップ通路35を介した下部支持部材24とのロック係合にジョークリップ36をガイドするための下向きの面取り部42(すなわち、ボス41の上部が下部よりも厚いことが好ましい)を含む。抽出ヘッド16が閉じられると、ジョークリップ36は、ジョークリップ通路35を下方に延びる。ねじりバネ43は、ジョークリップ36を前方位置にバイアスし(すなわち、ジョークリップ36を、タッチ面38に向かって旋回させる)、それにより通路35内でボス41を前方に、下部支持部材24の上面39の下方に、解除ボタンシャフト37の隣に押す(
図26a〜26cに最も良く示される)。この点で、下部支持部材24とボス41との間の接触は、
図1に示すように抽出ヘッド16を閉じた状態に保つ。
【0024】
抽出ヘッド16を開くために、ユーザは、タッチ面38を押し、これにより、解除ボタンシャフト37をジョークリップ通路35内に水平に、かつそこでボス41と接触するように摺動させる。この水平方向の摺動力は、ねじりバネ43の前向きの力に抗してボス41を旋回させ、ジョークリップ通路35との係合を解く。この点で、解除ボタンシャフト37は、
図26a〜26cに示すように、ボス41が、ジョークリップ通路35の開口部内に完全にかつ下部支持部材24の上面39の下から出るように配置される位置に、効果的にジョークリップ36を回転させる。したがって、ボス41の上にはいかなる面も存在しないので、蓋26は、下部支持部材24との係合から解かれるように旋回することが可能であり、それにより、
図2に示すように、抽出ヘッド16を開く。この位置で、ユーザは選択的に飲料カートリッジ32を挿入または取り除いてもよい。
【0025】
さらに、
図2および6に関して、飲料抽出装置10はまた、図に示すように、蓋26の下から出て下方に通常は延びるインレットノズル44を含む。インレットノズル44は、飲料カートリッジ32内に乱流または層流の湯および蒸気を噴射するための導管システム(以下でより詳細に説明される)と流体連通している。上述したように、飲料抽出装置10の抽出サイクルのための準備のために、蓋26は、解除ボタン34の押下により下部支持部材24から解放され、それにより、バネ45(
図8および18)は、蓋26を
図2に示す開位置に反時計回りに回転させる。この位置にあるとき、飲料カートリッジ32を容器30に挿入することができる(
図3〜5に空の状態および
図2に飲料カートリッジ32を含んだ状態を示す)。飲料抽出装置10の蓋26は、その後、バネ45の開放力に抗して下方に押されるため、ジョークリップ36は、通路35に摺動しながら戻り、ボス41が下部支持部材24の上面39下に再び係合して、蓋26を
図1に示す位置で下部支持部材24にロックする。蓋24は、容器30上に少なくとも部分的に滑り嵌め挿入されるのに適したサイズの直径の封止キャップ46を含み、飲料カートリッジ32をその間にカプセル化して保持してもよい。
【0026】
蓋26が、
図2に示した閉位置に旋回されると、インレットノズル44は、飲料カートリッジ32の外面48を穿孔して飲料カートリッジ32の内側の飲料媒体充填チャンバ50(
図7)内に下方に延びる位置に移動する。この位置にあるとき、インレットノズル44を、連結されたモータ52によって回転させてもよい。同じまたは異なるモータが、選択的に、インレットノズル44を垂直方向に移動または配置してもよい。本明細書に記載のインレットノズル44は、好ましくは、飲料カートリッジ32の内部へのインレットノズル44の進入を可能にする表面48を強制穿孔する丸みを帯びた先端部54を含む。もちろん、そのような先端部は、当技術分野で知られているように先鋭化されて(例えば、ギザギザ付きで)もいいが、インレットノズルが露出されているとき(例えば、
図2に示されるように)ユーザが負傷するリスクを本質的に高めてしまうため、そのようなとがったまたはギザギザのエッジはあまり好ましくない。抽出ヘッド16は、さらに、インレットノズル44の外面の直径周りにぴったりと滑り嵌めする大きさの内径と同心の開口部を有するガスケット56(例えば、ゴム製)を含んでいてもよい。
図7に示される好ましいガスケット56は、比較的小さな直径の頸状部62を有する棚または段差60を形成する、比較的より大きなキノコ状の頭部58を備える。頸状部62は、好ましくは、抽出ヘッド16の対応する開口部64内にぴったりと滑り嵌めして受け取られる大きさの外径を有し、図示されるようにインレットノズル44の拡張を可能にしている。この点において、ガスケット56は、抽出ヘッド16および関連する給湯管システムの内部に対し、インレットノズル44を圧力密閉する。
【0027】
さらに
図7に示すように、給湯管66は、インレットノズル44の上端68で終端し、インレットノズル44の外径に穿設された入口溝70と整列する。入口溝70は、さらに湯を上端68から先端部54に向かって下方にかつ1つ以上の流通口74を介して導く中心シャフト72と流体連通している。好ましくは、2つのOリング76、76’が、入口溝70の両側に配置されて、入口溝70内へ流れるために給湯管66を出る加圧湯が漏れるのを防ぐ。入口溝70は、インレットノズル44が本明細書に記載されるように高速回転または回転するときであっても、全抽出サイクルの間、給湯管66と流体連通したままの小径穴であるのが好ましい。従って、この配置では、モータ52は上端68に連結し、抽出サイクルの間にインレットノズル44を高速回転または回転させて、抽出サイクルの間に飲料カートリッジ32内の湯と飲料媒体78とをより完全に流動化し混合するために飲料カートリッジ32内の1つ以上の流通口74を回転または高速回転させる。
図7に示した実施例では、4つの流通口74が使用されているが、インレットノズル44には、1つの流通口74しかなくてもよい。
図9〜17に関して以下でより詳細に説明したように、流通口74は、上向きの流れまたは噴霧および/または下向きの流れまたは噴霧を含むさまざまな方法で飲料カートリッジ32に湯を噴射するように構成されてもよい。インレットノズル44の回転運動およびノズル44から湯の噴流または噴霧は、飲料カートリッジ32の内部で湯とコーヒーとの流動混合物を作成することを可能にしている。この点で、本明細書中に記載の飲料抽出装置10は、抽出サイクルの間のチャネリングと飲料媒体(例えば、コーヒー挽き豆)の過度な抽出を防ぐ。少なくともコーヒーに関しては、これは、効果的に、従来知られている一杯用コーヒーメーカーに多くの場合関連する苦味を実質的に排除し、飲料媒体78内のインレットノズル44の回転は、抽出されたコーヒーが抽出ヘッド16から分配された後に顕著なコーヒークレマの層も生成する。
【0028】
さらに、
図8は、インレットノズル44(
図8に図示せず)を一定の速度で(通常、毎分回転数またはRPMで測定される)または可変速度(例えば、抽出サイクル最初に開始するときのより高いRPMおよび抽出サイクルの終わりに近い比較的遅いRPM、またはその逆)で360度回転させるために使用可能な、上部に取り付けられたモータ52を示す抽出ヘッド16の上面図である。また、モータ52は、インレットノズル44を部分的にのみ(例えば、300度)回転または旋回させ、その後停止させ、逆に300度回転させてもよい。この同じ部分的な回転機能を、モータ52ではなく、ソレノイド(図示せず)の使用によって達成してもよい。
図8では、モータ52は、給湯管66の入口点の隣に示されている。本実施形態では、コーヒーメーカーヘッド16への湯の流れを、ソレノイド83によって調節してもよい。
図8は、上述したように、ジョークリップ36が解除されると、
図1に示した閉位置から
図2に示した開位置へ蓋26を旋回しようとする蓋26の内部に連結された引っ張りバネ45を示す。
図24に示す一実施形態では、モータ52は、抽出サイクルの間のモータの回転の目視検査を可能にするために、透明なハウジング156の下に取り付けられるか、またはチャンバ内で見ることができてもよい。また、この透明なハウジング156が複数の光源158により背後から光を当てられてもよく、抽出サイクルが実行状態であり、インレットノズル44が旋回または回転していることを示すグラフィック160を含んでもよい。
【0029】
図9〜11は、抽出サイクルの間に飲料カートリッジ32の内側チャンバ50内に入ってくる湯および蒸気を注入するための追加の代替実施形態を示す。例えば、
図9は、先端部54に向かってインレットノズル44の内部を通って流れる加圧湯の流れ84を示す。この実施形態では、加圧湯の流れ84は、図示されるように、先端部54の傾斜したまたは凹状の内側部分に接触し、1つ以上の流通口74'を介して流れまたは噴霧80として、外に排出される。この点において、当業者は、所望の方向および強度の指向流出または噴霧を得るために、所望のように先端部54の内部を成形することができることを容易に認識するであろう。上述したように、インレットノズル44をその軸を中心に回転させ、流れまたは噴霧80が飲料カートリッジ32内の飲料媒体78(例えば、コーヒー挽き豆)を流動化し回転させてもよい。
【0030】
同様に、
図10は、インレットノズル44のシャフトが固定されており、旋回または回転プラットフォーム86が、流入流84を前述の流れまたは噴霧80に分散させるように設計された代替実施形態を示している。この実施形態では、プラットフォーム86は、モータ52に連結され、飲料カートリッジ32内の湯および飲料媒体78を実質的に回転し流動化して混合物を得るために一定または可変速度(RPM)で駆動されるシャフト88を含んでもよい。代替的に、
図11に示されるように、改変プラットフォーム86’は、1つ以上の直線状または傾斜付きのファンまたはブレード90を含んでもよく、ファンまたはブレード90は、改変プラットフォーム86’に取り付けられるかまたはそこから延び、インレットノズル44の内部を通って移動する加圧湯の流れ84によって油圧駆動されるように構成されてもよい。本実施形態では、湯の流れ84は、ブレード90と接し、モータ52によって駆動されているかのように改変プラットフォーム86をシャフト88の周りに旋回させる。この実施形態は、前述のモータ52の設置、使用、および電源に関連するエネルギーを節約するための機構として好ましいかもしれない。
【0031】
さらに、
図12〜17は、飲料カートリッジ32の内側チャンバ50に、湯および蒸気を運ぶための種々の異なる流路または流通口を有するインレットノズル44を示す。例えば、
図12は、4つの流通口74が、インレットノズル44の縦の長さに略水平および垂直かつ
図7と同様にほぼ互いに対向して配置されている一実施形態を示す。ここでは、インレットノズル44を出る流れまたは噴霧80は、ほぼ接線方向に動く。
図13は、4つの流通口74”'が、鋭角にインレットノズル44から流れ84を導いている別の実施形態を示す。もちろん、この吐出角度は、
図12に示すほぼ接線方向の流れ(例えば、90度回転)および
図13(正確な縮尺ではない)によりよく良好に示すようなほぼ並列な流れ(5または10度程度の)の間で変化し得る。流通口の吐出角度は、もちろん、
図13に示す鋭角の逆であってもよい。この点では、
図14は、複数の流通口74””が、流入流84に対して、90度を超える角度で上向きに、また流入流84に対して170または175度の上向きに、流れまたは噴霧80を向けるように配向される一実施形態を示す。代わりに、インレットノズル44は、
図15に示すように、流通口74〜74””を混合して含んでもよい。ここでは、インレットノズル44は、流れまたは噴霧80の接線方向の外向きの流れを生成する一対の水平流通口74、流れ84について流れまたは噴霧80を下方にまたは鋭角に向ける一対の下向きまたは鋭角流通口74”’、および流れ84について流れまたは噴霧80を上向きまたは鈍角に向ける上向きまたは鈍角流通口74””を含む。もちろん、流通口74〜74””のそれぞれを、インレットノズル44または先端部54の長さに沿って所望のように混合および一致させて所望の外向きの湯の流れを得て、抽出サイクルの間にカートリッジ32内の飲料媒体78を適切に混合し流動化させてもよい。流通口74〜74””に加えられる圧力はまた、抽出サイクルの過程で、一定または可変としてもよい。
【0032】
図16および17は、上述した流通口74〜74””と同様の代替実施形態を示す。この点で、
図16は、流通口が細長く、1つ以上の出口溝92を形成する一実施形態を示す。出口溝92は、
図16に示すように、流れまたは噴霧80をより広いまたは開かれた流れにするのが特に好ましい。好ましくは、細長い溝92は、飲料カートリッジ32の垂直方向の高さを、その高さの少なくて50%、多くて95%だけ追随する。また、細長い溝92は、内側チャンバ50内にセンタリングされてもよいが、複数の溝92がインレットノズル44に使用される場合、溝92はまた、カートリッジの側壁または互いに対して互い違いの高さであってもよい。
図16に示すように、細長い溝92は、上記のように、インレットノズル44が回転または高速回転する際、より良好にチャンバ内に層状または乱流の湯を分散することができる。別の実施形態では、流通口は、
図17に示すように、インレットノズル44の外周にほぼ追随する下方に延びる螺旋溝94の形態であってもよい。
【0033】
もちろん、流通口74〜74””、細長い溝92および螺旋溝94の数および向きは、インレットノズル44を出る所望の流れまたは噴霧80を得るために、必要に応じて混合および一致させてもよい。例えば、流通口74〜74””または92、94は、互い違いにしても、互いに対向して配置しても、あるいは様々な角度(例えば、30、60または90度毎)に配置してもよい。
【0034】
本明細書で開示している飲料抽出装置10の他の態様では、
図18は、抽出ヘッド16を選択的に開放および/または閉鎖するための代替機構の概略図である。好ましい実施形態では、蓋26は、蓋26の前方に向かって、例えば、
図3〜5でジョーロック33が配置される一般的な場所に、配置された磁石96(例えば、永久磁石)を含む。本実施形態では、当然のことながら、ジョーロック33は不要である。この点において、
図18に示す閉位置においては、磁石96は、下部支持部材24に部分的に配置された金属棒98(例えば、鋼またはステンレス鋼製)を磁気的に引き付けるように配置されている。したがって、蓋26を閉じるためには、磁石96が金属棒98を磁気吸引するように方向矢印100に沿って蓋26の上部に力を加えるだけでよい。磁石96と棒98との間の磁力は、上述したように、ヒンジ28について蓋26を引っ張って開けるように設計されている引っ張りバネ45の開口力よりも強い。
【0035】
好ましい実施形態では、蓋26を開くには、飲料抽出装置10の様々な抽出機能を動作させる抽出装置コントローラ104と連通している「開く」ボタン102または別の外部アクセス可能な同等の感覚フィードバックデバイスをユーザが選択または押下すればよい。コントローラ104が、開くボタン102が選択または押下されたことを認識した際、コントローラ104は、直流(「DC」)または交流([AC])電源などの、電源106と通信し、電気を生成してもよい。この点において、金属棒98は、電源106に接続された一連のコイル108を含んでもよく、金属棒98と組み合わされ、電源投入時に、効果的に電磁石110を作成する。この点において、好ましい実施形態では、飲料抽出装置10が「オフ」またはアイドル状態にあるとき、金属棒98は、定義された極性を有していなくてもよい。蓋26を開くには、開くボタン102を押すと、コントローラ104にフィードバック通信が誘導されて、磁石96と共通の極性を有する電磁石110を作成するために、コイル108に電流を誘導するように、電源106を活性化させる。この状態では、磁石96の「北」(または「N」)極は、電磁石110の「北」(または「N」)極性と整列しても、その逆であってもよく、それによって、ヒンジ28について下部支持部材24から離れた蓋26を押す反発力を発生させる。この反発力は、通常、蓋26をバイアス開放する傾向があるバネ45の力を補い、その結果、抽出ヘッド16は、
図12に示すと共にそれに関して上述したように、開位置にある。エネルギーを節約するために、電源106は、例えば、数秒未満、好ましくは、棒98から磁石96の離脱を可能にするほんの一瞬の、短い期間の間だけコイル106にエネルギーを供給してもよい。この点で、コントローラ104は、抽出ヘッド16が開位置(
図2)にあるか閉位置(
図1および18)にあるかどうかを決定するためのフィードバック機構を含んでもよい。
図2に示す選択位置にあるとき、抽出サイクルの準備のために、上述したように、ユーザは、容器30内に飲料カートリッジ32を挿入してもよい。
【0036】
抽出ヘッド16を閉じるには、方向矢印100に沿って力を加えるだけでよく、その結果、蓋26が、ヒンジ28を中心に時計回りに回転し、磁石96が、金属棒98と再係合することができる。バネ45は、当然、このような時計回りの動きに抵抗する。磁石96は、好ましくは、金属棒98に近接して配置されると、金属棒98を磁力により引き付ける。上記のように、フィードバック機構は、特にコントローラ104が容器30の中に飲料カートリッジ32が存在していることを自動認識できる場合に、抽出ヘッド16が再び閉位置にあり、抽出サイクルを実行する準備ができていることを、コントローラ104に中継してもよい。この目的のために、コントローラ104は、自動的に抽出サイクルを開始するように構成することができる、あるいは、さらに外部アクセス可能な「抽出」ボタン(図示せず)の選択により、抽出サイクルを実行するようにユーザを促すことができる。
【0037】
抽出サイクルが開始すると、コントローラ104は、確実に蓋26が堅固に下部支持部材24と係合した状態にあるようにするために、同時(または直前)に電源106と通信して、コイル108に送ることができる電流を生成してもよい。この点において、抽出サイクルの間に、電源106は、コイル108に電流を生成して電磁石110を誘導し、磁石96と金属棒98との間に逆極性を生成させてもよい。この状態では、磁石96の「北」(または「N」)極は、電磁石110の「南」(または「S」)極に整列し、それによって両者の間に引力、すなわち、蓋26を下部支持部材24に密着した状態を維持させる力、を発生させる。この引力は、金属棒98が電磁石として誘導されていないときに、磁石96と金属棒98との間の自然な引力を補足する。したがって、抽出ヘッド16は、好ましくは、抽出サイクルの間中、閉位置に(例えば、
図1および18に示すように)留まり、抽出サイクルが完了するまでユーザが誤って抽出ヘッド16を開けるのを自然に防ぐ。抽出サイクルが完了すると金属棒98はもはや電磁石として磁気誘導されていないので、コントローラ104は、電源106を「オフ」にしてもよい。この状態にあるとき、磁石96は、棒98に磁力によって引き付けられたままであるが、引力は実質的に小さく、ユーザは抽出ヘッド16を開いて使用済み飲料カートリッジ32を取り除くおよび/または交換することができる。
【0038】
あるいは、開くボタン102、コントローラ104、電源106またはコイル108の使用は必要ではないかもしれない。この実施形態では、磁石96は、非誘導電流金属棒98との間の引力によって、単純に、
図1および8に示す閉位置に蓋26を維持するのに必要な力を提供している。しかし、好ましくは、飲料抽出装置10が、蓋26および下部支持部材24が係合状態にあることを保証するためになんらかのフィードバック機構を含み、それによって、抽出サイクルを適切に実行および/または停止することができる。もちろん、改善された飲料抽出装置10は、様々な組合せの上述した機構を含んでもよい。例えば、代替的な一実施形態において、飲料抽出装置10は、蓋26と下部支持部材24とが確実に係合したままの状態であるようにするために、抽出サイクルの間、金属棒98を電磁石110に誘導するためのコントローラ104および電源106を含んでいてもよい。また、これらの同じ機構は、抽出サイクルの開始に反応するのではなく、蓋26を開くための開くボタン102の押下に反応して動作するだけでよい。
【0039】
図19は、本明細書に記載のインレットノズル44で使用するために設計された商業コーヒーメーカー12の全体概略図を示す。スターバックスなどのコーヒーレストランチェーンは、限られた量のコーヒー、例えば、個人のための一杯または家族のための数杯、を抽出する家庭やオフィスコーヒーメーカーとは対照的に、単一の抽出サイクルの間に比較的多い量のコーヒーを抽出するための工業用コーヒーメーカーを使用する。
図19に全体を示すような、そのような市販のコーヒーメーカーは、例えば、外部アクセス可能なハンドル118などの使用により、抽出チャンバ116の内外に摺動する抽出バスケット114を使用する。本明細書中に記載のインレットノズル44は、ノズル44がヒンジまたは旋回軸120について移動できるようにすることによって、このような商業用コーヒーメーカー112での使用のために統合されることができる。例えば、抽出サイクルの間、抽出バスケット114を、
図19に示すように、商用コーヒーメーカー12の抽出チャンバ116内に配置する。ここで、インレットノズル44は、ほぼ垂直位置にある。好ましくは、流通口74〜74””、細長い溝92または螺旋状の溝94(上述)のいずれかを、フィルタ124内に保持されたコーヒー挽き豆122内に十分にまたは完全に浸漬させて、本明細書に記載するように、抽出サイクルの間、湯とコーヒー挽き豆122との流動混合物を作成する。
図19に示すように、当然のことながら、インレットノズル44は、コーヒー挽き豆122の上に配置、または少なくとも部分的にコーヒー挽き豆122内に浸漬されてもよい。この点で、流入流84からのお湯の流れまたは噴霧80は、かき混ぜられ、攪拌され、好ましくはコーヒー挽き豆122と混ぜられて、湯とコーヒーとの流動混合物を作成する。この抽出サイクルプロセスは、米国特許番号第6,968,775号、第7,340,991号および第7,240,611号に関して説明された流動化プロセスの概念と似ており、それぞれの内容は、その全体が本明細書中に参考として援用される。抽出サイクルの終了時に、インレットノズル44は、
図20に示されているほぼ水平位置のような、非係合位置に回転してもよい。この位置では、インレットノズル44は、抽出バスケット114を抽出チャンバ116の内から外へ引き出すことができる(例えば、ハンドル118の使用)ように、抽出バスケット114との係合から外れるように旋回し、それにより、コーヒー挽き豆112を、別の抽出サイクルの準備のためにフィルタ124と一緒に取り出すことを可能にする。インレットノズル44の旋回運動は、バネ、モータ、あるいは連携システムによって機械的に稼動されてもよい。
【0040】
代替的に、インレットノズル44を、
図19に示すほぼ垂直の向きから傾斜した位置(例えば、
図20に示すような)に手動で旋回させて、抽出チャンバ116内から抽出バスケット114を取り除くことができるようにしてもよい。一実施形態では、インレットノズル44を
図19に示す垂直の向きにバネ付勢してもよい。しかし、バネ付勢は必要ないかもしれない。例えば、別の実施形態では、インレットノズル44を、抽出サイクルの間にその中を移動する加圧蒸気または噴霧80の結果として、ほぼ自動的に垂直方向に配置してもよい(
図19に示すように)。
図21および22に示す実施形態では、抽出バスケット114を取り除くには、単にハンドル118をつかんで商業用コーヒーメーカー112から離れるように引っ張るだけのことである。図示するように、抽出バスケット114の直立または垂直後壁168は、抽出バスケット114が抽出チャンバ116から取り除かれるとき、インレットノズル44に接触して旋回軸120についてインレットノズル44を反時計回りに旋回させて非係合位置に移動させ、抽出バスケット114を抽出チャンバ116の内から外へ取り除くことを可能にする。抽出バスケット114が一旦、抽出チャンバ116から取り除かれると、インレットノズル44を、
図19に示すほぼ垂直位置に戻してもよい(例えば、バネなどの使用により)。
図22に示すように、抽出チャンバ116に抽出バスケット114を再挿入するには、再び後壁168でインレットノズル44に接触してインレットノズル44を旋回軸120について時計方向に旋回させる。抽出バスケット114が、完全に挿入(またはほぼ完全に挿入)されたら、後壁168は、インレットノズル44との接触から離れるように移動し、インレットノズル44はフォールズを戻すか、そうでなければ、別の抽出サイクルの準備のために、
図19に示す元の垂直位置にバネ付勢される。
【0041】
本明細書で開示される改良された飲料抽出装置10の他の態様では、ユーザが、手動で、飲料カートリッジ32から製造される飲料の所望のサイズを選択できてもよい。飲料カートリッジ32は当技術分野において公知の標準サイズのもので、標準的な量の飲料媒体78を含んでもよい。ユーザが所望のサイズの飲料を選択することができるようにすることは、ユーザが飲料の濃度を決定できるようになるため、特に望ましい。例えば、これは、コーヒーカートリッジで使用するのに特に望ましいかもしれない。この点で、飲料カートリッジ32により少ない湯を流す場合、比較的多くの湯が同じカートリッジ32を通過する場合よりも、比較的濃い一杯のコーヒーが生成される。
【0042】
例えば、
図23は、ユーザが、飲料カートリッジ32(例えば、Keurig K−cup(登録商標))から抽出される飲料の所望の量を選択することができる1つの態様を示す。ここでは、ユーザは、外部アクセス可能なダイヤル126を手動で操作して抽出される飲料が所望の量になるようにインジケータ128を設定してもよい。この例では、ダイヤル126は6オンスと10オンスとの間で設定が変化する。もちろん、ダイヤル126は、飲料抽出装置のタイプに応じて、より大きいまたは小さい値の範囲を含んでもよい。一実施形態では、インジケータ128は、抽出装置を操作するコントローラ132と通信する有線コントローラ130(例えば、加減抵抗器、ポテンショメータなど)に接続されている。当技術分野で知られている従来の抽出装置とは異なり、有線コントローラ130は断続的な予め設定された抽出値に限定されるものではない。むしろ、有線コントローラ130は、所望の抽出量にユーザ調整が可能であり、当技術分野で公知の抽出によって選択できない値を含んでもよい。この点において、有線コントローラ130の使用は、抽出飲料の特定量に関して、より多くのユーザ抽出サイズのカスタマイズを可能にする。例えば、ユーザは、必ずしも特定の抽出サイズ(例えば、6オンス、7オンス、8オンス、9オンス、または10オンス)に限定されるものではない。むしろ、個々のユーザはそれぞれ、選択にインジケータ128を最小および最大抽出量の間の実質的に任意の値(例えば、
図23に示す実施形態では6〜10オンス)に配置することができる。既知の抽出装置を超える有線コントローラ130の付加的な利点は、エンドユーザーの消費者が中間値を選択することができるということである。例えば、あるユーザは、8オンスまたは9オンスではなく、8.3オンスを必要とする所定の濃さのコーヒーを楽しんでもよい。
【0043】
コントローラ132は、水タンク138の出口136を通ってヒータ140に流体を移動させるポンプ134と連通している。流量制御計142は、これに関し、移動された水の量を測定してもよい。次いで、ヒータ140から、抽出ヘッド16への途中で導管148を通して、水が流れ、最終的に抽出飲料としてカップ150に注がれる。ポンプ134は、それぞれのサイクル毎にタンク138から一定量の水を汲み上げる油圧ポンプ(例えば、振動板を使用するもの)であってもよい。これに関し、コントローラ132が、そのようにポンプを操作することができる。例えば、ユーザがインジケータ128を8.3オンスにダイヤルした場合、コントローラ132は、ポンプ134の動作を開始して、タンク138から水を引き出す。出口136は、各ポンプサイクルの間に水タンク138への逆流を防ぐために、一方向チェックバルブを含んでもよい。ポンプ134は、毎秒0.25オンスを汲み上げてもよい。この例では、したがって、コントローラ132は、タンク138からヒータ140へ8.3オンス汲み上げるために、約33秒間ポンプ134を作動する。さらに、または代わりに、流量制御計142をポンプ134とヒータ140との間に配置し、その間で汲み上げられた水の量を測定してもよい。流量制御計142は、リアルタイムでコントローラ132に流量情報を中継してもよく、コントローラ132は、所望の量の流体がタンク138からヒータ140に移動したときポンプ134を停止してもよい。あるいは、流量制御計142の代わりに、飲料抽出装置10が、抽出サイクルの間に水タンク138とヒータ140との間を移動する水の量を測定するためのひずみゲージを含んでもよい。本実施形態では、一方向チェックバルブは、好ましくは、ひずみゲージとヒータ140との間に配置され、確実に湯が逆流またはひずみゲージに接触しないようにしている。
【0044】
図24は、コーヒーメーカーの蓋26の上面図であり、モータ52が抽出サイクルの間にインレットノズル44を回転または旋回させていることの目視検査および検証を可能にする複数の照明光158を含む透明なハウジング156を示す。上述したように、長方形のグラフィック160を高速回転または回転させて、抽出装置の動作をより良好に視覚的に表示してもよい。
【0045】
図25は、上述のように、ノズル44が高速回転または回転しないときに、飲料カートリッジ32内の湯とコーヒーとを十分に流動化させるための別の代替実施形態を示す。ここで、カートリッジ32は、内側チャンバ50内に突出した上方に突出する分散機164を含むフィルタ162などを含む。
図25に示すように、分散機164は、好ましくは、チャンバ50の内部に入ってくる湯の流れ84を分散させるように円弧状または凹状であり、
図25において方向矢印によって示されるように、飲料媒体78と接触している。分散機164を、分散機164が内側チャンバ50を通して入ってくる水流84を受け取ってリダイレクトする位置にあるように、カートリッジ32の内側に熱プレス加工してもよいし、あるいは、突起166または他の上方に突出する部材によってカートリッジ32の中に押し込んでもよい。本実施形態では、当技術分野で公知のインレットノズル(例えば、一定の流れまたは噴霧を放出する固定ノズル)を使用しながら、飲料カートリッジ32内で所望の流動化を得ることで、例えば、クレマのある一杯の非苦いコーヒー、を生成することができるかもしれない。分散機164を、飲料カートリッジ32の内部でフィルタ162の上または下に配置してもよい。
【0046】
図26a〜26cに示されている飲料抽出装置10の別の態様では、ロック用ソレノイド170は、抽出サイクルの間、抽出ヘッド16を閉位置(例えば、
図1に示した)にロックするために使用されてもよい。この点において、ロック用ソレノイド170は、ジョークリップ36(
図26a〜26cに示すような)の背後にある水平方向のシャフト172または他の障害物を延長するために使用してもよく、それによってジョークリップ36のラッチヒンジ173についての旋回移動を防止する。より具体的に
図26aに示すように、飲料抽出装置10が抽出サイクルで動作していないとき、ロック用ソレノイド170はシャフト172を退避位置に維持する。この位置では、ジョークリップ36は、ヒンジ173について後方に自由に旋回でき、上述したように、ユーザは、解除ボタン34の押下を介して抽出ヘッド16を開くことができる。ユーザが抽出サイクルを開始すると、ロック用ソレノイド170は、水平方向およびジョークリップ36に向かってシャフト172を拡張する。これに関して、
図26bは、シャフト172がジョークリップシャフト40の背後で部分的に延びる様子を示し、
図26cは、シャフト172が、ジョークリップシャフト40のすぐ背後の完全に展開された位置にあるか、またはジョークリップシャフト40に接触している様子を示している。この点で、シャフト172は、ユーザが解除ボタン34で抽出ヘッド16を開こうとした(または抽出装置10を、何らかの方法で振動させる)場合にジョークリップ36の後方への旋回運動を妨げる。
【0047】
図27および28は、インレットノズル44が高速回転または回転する代わりに垂直振動する別の実施形態を示す。本実施形態では、飲料抽出装置10は、通常、
図27に示すように、インレットノズル44を垂直方向に振動させるインレットノズルソレノイド174を含んでもよい。これに関し、インレットノズル44は、摺動可能に蓋26に取り付けられ、上方位置に通常バネ付勢される。ソレノイド174は、振動シャフト176を下方に延長しインレットノズル44と接触させ、それにより、インレットノズル44をバネの復帰力に抗して強制的に下に向け、拡張位置に配置してもよい。ソレノイド174は、その後、シャフト176を後退させ、インレットノズル44をバネ付勢により上方位置に戻す。この点において、飲料抽出装置10は、ソレノイド174を脈動させ、それにより、所定の速度でインレットノズル44を上下に移動させてもよい。一実施形態では、インレットノズル44は、好ましくは、50〜70ヘルツの速度で、より好ましくは60ヘルツの速度で、上下に移動する。しかし、インレットノズル44は、任意の速度で垂直方向に振動してもよく、垂直方向の振動率は、抽出サイクルの過程で変更されてもよい。飲料抽出装置10は、本明細書に記載の実施形態によるインレットノズル44を垂直に振動させるカム(図示せず)を代わりに使用してもよい。別の代替実施形態では、インレットノズル44は、上述したように、同時に、垂直方向に振動および回転してもよい。
【0048】
図28は、より具体的に、インレットノズル44の代替実施形態を示しており、複数の鋸歯状の刻み目178が、カートリッジ32内の飲料媒体78を攪拌するためにその外周に沿って配置または形成されている。鋸歯状の刻み目178は、好ましくは、抽出サイクルの間に飲料カートリッジ32内の飲料媒体78と湯とを攪拌するパドルとして作用する。鋸歯状の刻み目178によるこのような攪拌は、湯と飲料媒体78との流動混合を強化するため、飲料媒体78をより均一に湿らせるとともに加熱し、より一貫性のあるフレーバーが抽出される。鋸歯状の刻み目178は、当該技術分野で知られている任意の形状(例えば、長方形、三角形、半球、ブレード状など)であってもよい。また、鋸歯状の刻み目178は、インレットノズル44の周囲から外側に延びても、またはその周囲に刻まれてもよい。もちろん、インレットノズル44の外周は、滑らかであってもよい。
【0049】
好ましくは、一般的に、飲料抽出装置10は、回転または上下振動の前にノズル44を通して水を流し始め、抽出サイクルの開始時のいずれかの流通口74〜74””の目詰まりを防止する。いくつかの実施形態では、流通口74〜74””は、スクープまたは容器と同様に、インレットノズル44が高速回転する際、飲料媒体78を収集する形状およびサイズであってもよい。集められた飲料媒体78は、流通口74〜74””を閉塞し、それによってインレットノズル44を実質的に閉塞またはインレットノズル44から水が適切に出るのを妨げる可能性がある。まず水を流し始めることにより、加圧された水に、飲料媒体78が流通口74〜74””に入るのを防止する出口流を確立させ、実質的に媒体飲料78が流通口74〜74””のいずれかを塞ぐ潜在性を減少または排除する。同様に、飲料抽出装置10は、好ましくは、流通口74〜74””のいずれかを介して水の流れを停止する前にインレットノズル44の回転を停止させ、抽出サイクルの終わりに、流通口74〜74””から飲料媒体78を洗い流す。
【0050】
いくつかの実施形態を例示の目的で詳細に説明したが、種々の変更が本発明の範囲および精神から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲による以外によっては、限定されない。