(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように第1実施形態に係る高電圧パルスの放電装置10は、電源からの入力電圧V
inを昇圧する昇圧回路11と、この昇圧された電圧により充電される第1コンデンサC1と、直列接続する抵抗器Rとともに第1コンデンサC1に並列接続する第2コンデンサC2と、この第2コンデンサC2に1次コイルL1が接続される変圧器12と、トリガ信号S
inの入力により閉回路が形成されると少なくとも第2コンデンサC2に充電された電荷を一次コイルL1に流すスイッチング素子15と、変圧器12の二次コイルL2に誘導された高電圧パルス17を放電する主電極16と、を備えている。
【0010】
昇圧回路11は、低圧の入力電圧V
inの電源(図示略)が接続される入力コイル21と、この入力コイル21が発生する変動磁場により誘導される高圧電圧を出力する出力コイル22と、から構成される昇圧トランス23を備えている。出力コイル22が出力する高圧の交流電圧は、ダイオード24により整流された後に、少なくとも第1コンデンサC1を充電する。
【0011】
入力電圧V
inの電源(図示略)としては、一般的な直流バッテリの他に、商用交流電源を採用することができる。
電源(図示略)に直流バッテリを採用する場合、昇圧回路11は、昇圧型のDC−DCコンバータが採用される。この場合、入力された直流は、制御回路19に組み込まれたスイッチング素子によりパルス電流に細分化された後に入力コイル21に入力される。
【0012】
電源(図示略)に交流電源を採用する場合、昇圧回路11は、昇圧型のAC−DCコンバータが採用される。この場合、昇圧回路11の出力コイル22の側で整流を実施して高圧の直流電力を出力する場合の他に、入力コイル21の側で整流した後に上述のDC−DCコンバータと同じ原理で高圧の直流電力を出力する場合がある。
【0013】
第1コンデンサC1は、昇圧回路11で昇圧された高圧の直流電圧により電荷を充電するものである。第1コンデンサC1の静電容量は、第2コンデンサC2よりも大きく、10倍以上、好ましく100倍以上であることが望ましい。
そして第1コンデンサC1には、互いに直列接続する第2コンデンサC2及び抵抗器Rが、並列に接続されている。なお抵抗器Rの抵抗値は固定である場合の他に、可変式である場合もある。この抵抗器Rの抵抗値が可変式であることにより、主電極16から放電される高電圧パルス17の強度や発振周期等といった条件を調整することができる。
【0014】
第2コンデンサC2は、スイッチング素子15を介して変圧器12の1次コイルL1に接続している。このスイッチング素子15にトリガ信号S
inが入力すると、変圧器12の1次コイルL1と第2コンデンサC2とからなるLC回路が閉じる。
このスイッチング素子15としては、絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ(IGBT: Insulated Gate Bipolor Transistor)又はサイリスタ(SCR: Silicon Controlled Rectifier)等が挙げ得られる。
【0015】
IGBTは、自己消弧能力が有るために、トリガ信号S
inの入力をON/OFFすることに同期させて、スイッチ機能のターンオン/ターンオフを切り替えることができる。
SCRは、トリガ信号S
inを入力してスイッチ機能をターンオンした後は、回路を流れる電荷が0にならないとターンオフしない。この性質を利用して、放電した後に自動的にターンオフさせて、第2コンデンサC2を充電させることができる。
【0016】
スイッチング素子15がターンオンし閉回路が形成されると、第2コンデンサC2に蓄積された電荷が一方の電極から1次コイルL1を通過して他方の電極に瞬時に移動し、変圧器12の2次コイルL2に高電圧を誘導する。
そしてスイッチング素子15がターンオフし開回路になると、第1コンデンサC1に蓄積された電荷が第2コンデンサC2に充電される。
【0017】
第1実施形態では、変圧器12の二次コイルL2の一端は、主電極16が接続されている。そして、この二次コイルL2の他端は、スイッチング素子15がターンオンすることで、グランドレベルに電位が設定されるように構成されている。
これにより主電極16は、スイッチング素子15がターンオンするタイミングで、高電圧パルス17を、グランドレベルに電位が設定された対象物に放電する。
【0018】
第1実施形態において主電極16は、陽極と陰極のうちいずれか一方の単極のみで構成されることになる。したがって放電作業は、プローブ状の主電極16を、電位がグランドレベルに設定された対象物に接近させて、このプローブ先端と対象物との間に占める空気を絶縁破壊して放電を起こさせることになる。
【0019】
スイッチング素子15の駆動回路25は、主電極16から高電圧パルス17を放電するためのトリガ信号S
inを、予め定められたタイミングで出力するものである。
このトリガ信号S
inの出力タイミングは、第2コンデンサC2がフル充電(設定値以上に充電)されることを前提として、任意に設定することができる。
【0020】
図5及び
図6を参照して、実施形態に係る高電圧パルスの放電装置の動作を説明する(適宜、
図1参照)。
図5のフローチャートは高電圧パルスの放電方法の手順を示している。
図6(A)のグラフはトリガ信号の出力タイミングを示し、
図6(B)のグラフは第1コンデンサの残留電圧V
1を示し、
図6(C)のグラフは放電装置から出力される高電圧パルスの放電電圧V
outを示している。
【0021】
<初期充電期間 I>
DC電源又はAC電源からの入力電圧V
inを印加する(S11)。この入力電圧V
inは昇圧回路11で昇圧され、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2を充電する(S12,S13)。フル充電された第1コンデンサC1の残留電圧V
1は、上限閾値V
Uに達している。この初期充電期間<I>に第2コンデンサC2も充電が平衡状態に達している。
【0022】
<放電期間 II>
第1コンデンサC1が上限閾値V
Uに達したこところで、トリガ信号S
inを入力させてスイッチング素子15をターンオンさせる(S14)。すると第2コンデンサC2に充電された電荷は、変圧器12の1次コイルL1に瞬時に流れ、二次コイルL2に接続される主電極16から高電圧パルス17が放電される(S15)。
高電圧パルス17が放電された後は、スイッチング素子15がターンオフされ、第1コンデンサC1からの電荷供給により第2コンデンサC2を再充電する(S16 No→S13)。
【0023】
この第1コンデンサC1による第2コンデンサC2の再充電は短時間に行われ、スイッチング素子15のターンオン/ターンオフの切り替え(トリガ信号S
inの送信間隔)を適切に設定して、複数の高電圧パルス17を連続放電させて、対象物に所定の放電エネルギー値を付与することができる(S16 Yes)。
この放電期間<II>に、第2コンデンサC2は放電と再充電を繰り返し、電荷の供給源となる第1コンデンサC1の残留電圧V
1は連続的減少し下限閾値V
Lに達する。
これに対応して放電装置10から連続出力される高電圧パルスの放電電圧V
outも、1サイクルの放電期間<II>で順次減少していく。
【0024】
なお、スイッチング素子15をターンオンさせるトリガ信号S
inの送信数及び送信間隔等の条件は、駆動回路25における設定事項である。駆動回路25に設定されているトリガ信号S
inの条件は、出力される高電圧パルス17の特性を、実験的又はシミュレーション的に調査して決定することができる。この場合、駆動回路25によるトリガ信号S
inの送信は、オープンループ的に制御される。一方で、放電装置10の回路に検出素子を設け、電流量や静電容量の検出値に基づいて、トリガ信号S
inの送信をクローズドループ的に制御することもできる。
【0025】
<再充電期間 III>
放電期間<II>の一つのサイクルが終了した後は、第1コンデンサC1を再充電して残留電圧V
1を上限閾値V
Uまで戻す再充電期間<III>が設定される(S17 No→S12)。高電圧パルス17を放電する対象物が複数ある場合は、第1コンデンサC1が再充電するのを待ってから、次の対象物に対して放電期間<II>のサイクルが繰り返される。
放電期間<II>の次のサイクルの開始は、駆動回路25において一定時間間隔で設定されてもよいし、第1コンデンサC1がフル充電されたことの標示(インジケータの点灯等)をした後の自由なタイミングで作業者が操作するようにしてもよい。
そして、全ての対象物への放電が終了したところで、作業が終了する(S17 Yes→END)。
【0026】
(第2実施形態)
次に
図2を参照して本発明における第2実施形態について説明する。なお、
図2において
図1と共通の構成又は機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
第2実施形態の高電圧パルスの放電装置10において、変圧器12の二次コイルL2の一端と主電極16との間には、浮遊静電容量を可変することができる誘導電極18が設けられている。
この誘導電極18は、昇圧回路11、変圧器12、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2及び抵抗器R等が設けられた回路基板に対し電気的絶縁性を確保した状態で設けられる。そして誘導電極18は、そのような回路基板が収容される筐体(図示略)に設けられても良いし、この筐体から着脱自在に接続される主電極16側に設けられても良い。
【0027】
図3(A)(B)に示すように誘導電極18は、絶縁層13とこの絶縁層13を挟むように配置される一対の対向電極14a,14bとから構成されている。
そして、この対向電極14a,14bの少なくとも一方の電極を移動させることにより、誘導電極18の浮遊静電容量を可変することができる。
このように誘導電極18の浮遊静電容量を可変することにより主電極16から出力される高電圧パルス17の放電電圧V
outの強度が調整される。
【0028】
(第3実施形態)
次に
図4を参照して本発明における第3実施形態について説明する。なお、
図4において
図1と共通の構成又は機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
第3実施形態の高電圧パルスの放電装置10においては、変圧器12の二次コイルL2の両端から一対の主電極16(16a,16b)が対向する位置に形成されている。
【0029】
第2実施形態において主電極16(16a,16b)は、陽極と陰極の両極で構成されることになる。したがって放電作業は、この両極構成の主電極16を対象物に接近させて、その近傍の雰囲気を絶縁破壊して放電を起こさせることになる。
なお、この第3実施形態においても、変圧器12の二次コイルL2の一端と主電極16との間には、誘導電極18(
図3)を配置して、主電極16(16a,16b)で出力される高電圧パルス17の放電電圧V
outの強度を調整することができる。
【0030】
(第4実施形態)
次に
図7を参照して本発明における第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第1実施形態及び第2実施形態に係る高電圧パルスの放電装置(
図1)の機能をさらに拡張させるマルチ放電アタッチメント20の回路図である。
農場の広大な敷地に、植物の株が間隔をおいて多数植え付けられている場合、第1実施形態では、作業者が、それぞれの植物の株毎に主電極16のプローブを移動させて放電することになり、作業が長時間化してしまう。
【0031】
そこで第4実施形態では、植え付けられている植物株の間隔に一致させて多数の分配電極31を配置したマルチ放電アタッチメント20を敷地に設置する。なお、このマルチ放電アタッチメント20の大きさは、敷地の全面を覆う必要はなく、この敷地の一部区画を覆う程度としてもよい。この場合、このマルチ放電アタッチメント20を、敷地の複数の区画に対し、順次移動させるように使用する。
【0032】
マルチ放電アタッチメント20は、マトリックス状に平面配置された複数の分配電極31と、複数の分配電極31の各々に対応して設けられこれら分配電極31の各々と主電極16との接続のON/OFFを切り替える開閉器33と、いずれか一つの指定された分配電極31のみが主電極16に接続するように指定信号27(27
x,27
y)を送信するスイッチ回路35,36と、を備えている。
【0033】
実施形態においてスイッチ回路35,36は、縦横に複数の電気信号線が配置され、二本の電気信号線が交わったクロスポイントに一つの開閉器33が配置されている。それぞれの開閉器33には、論理積ANDをとる論理素子32が設けられている。このAND素子の二つの入力端は縦横の電気信号線のそれぞれに接続されている。そして、この二つの入力端の両方が信号受信した場合のみにAND素子は開閉器33を閉じる信号を出力し、対応する分配電極31のみを主電極16に接続する。
図7(A)から
図7(B)に示すように、スイッチ回路35,36は、電気信号線の縦横一本ずつの組み合わせ全てに対して、順次的に信号送信することにより、高電圧パルス17を走査させながら、複数の対象物に対し順次放電することができる。
【0034】
(第5実施形態)
次に
図8を参照して本発明における第5実施形態について説明する。第5実施形態は、第3実施形態に係る高電圧パルスの放電装置(
図4)の機能をさらに拡張させるマルチ放電アタッチメント20の回路図である。なお、
図8において
図7と共通の構成又は機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
【0035】
第5実施形態では、主電極16(16a,16b)の両極に対応して、開閉器33(33a,33b)及びAND素子32(32a,32b)が配置されている。そして、スイッチ回路35,36から縦横の電気信号線の組み合わせに信号送信されると、隣接する二つの分配電極31,31がそれぞれ陽極と陰極になって高電圧パルス17の放電を開始する。
さらに
図8(A)から
図8(B)に示すように、縦横の電気信号線の組み合わせ全てに対して、順次的に信号送信することにより、高電圧パルス17を走査させながら、複数の対象物に対し順次放電が行われる。
【0036】
第4実施形態及び第5実施形態においては、
図5のフローチャートにおいて、(S16 No)→(S12)の段階で、電気信号線の組み合わせを順次走査する手順が組み込まれることになる。
【実施例】
【0037】
以下、比較例及び実施例により、本発明の実施形態を更に具体的に説明する。
図9(A)は、第2コンデンサC2のみで主回路を構成した比較例を示す図である(第1コンデンサC1及び抵抗器Rは未設置)。なお電源として直流バッテリを用いた。
この直流バッテリの電圧E[V],電流I[A]、第2コンデンサC2の充電時間t[s]とすると、その電力量W[Ws]は次式(1)で表される。
W[Ws]=E×I×t=P×t (1)
(ここで、入力電力P=E×I)
【0038】
次に、第2コンデンサC2の静電容量をC
2[F],充電電圧V
2[V]とすると、その電力量Q[Ws]は次式(2)で表される。
Q=1/2×C
2×V
22 (2)
電力の変換効率ηとすると、次式(3)の関係から、充電時間t[s]が次式(4)のように得られる。
ηW=Q (3)
t=Q/(η×P) (4)
【0039】
図9(B)のグラフは、スイッチング素子15のターンオフ/ターンオンに伴いフル充電/放電される第2コンデンサC2の充電電圧Vの時間変化を示している。
図9(C)のグラフは、主電極16(16a,16b)から出力される放電電圧V
outの時間変化を示している。ここで、主電極16の放電周期Tは、第2コンデンサC2の放電時間を微小として無視すれば、第2コンデンサC2の充電時間tに一致するとみなせる。
【0040】
ここで、C
2=0.1[μF]、V
2=300[V]、E=3.0[V]、I=0.5[A]、η=0.55とした場合、主電極16の放電周期T(≒t)は、(4)式よりT=5.45[ms]と計算される。よって、比較例の放電装置では放電周期Tを5.45[ms]よりも短くすることができない。
【0041】
図10(A)は本発明の実施形態において直流電源を用いた実施例を示す回路図である。
ここで、第1コンデンサC1の静電容量をC
1[F]その充電電圧をV
1[V]とし、第2コンデンサC2の静電容量をC
2[F]その充電電圧をV
2[V]とし、C1とC2の間に設けた抵抗の抵抗値Rとする。
【0042】
図10(B)のグラフは、スイッチング素子15のターンオフ/ターンオンに伴う第1コンデンサC1の充電電圧V
1の時間変化を示している。
図10(C)のグラフは、スイッチング素子15のターンオフ/ターンオンに伴う第2コンデンサC2の充電電圧V
2の時間変化を示している。
図10(C)のグラフは、主電極16(16a,16b)から出力される放電電圧V
outの時間変化を示している。
【0043】
スイッチング素子15をターンオフにしてしばらくすると第1コンデンサC1がフル充電される。ここで、C
1[F]≫C
2[F]であるとすると、第1コンデンサC1を電圧V
1の直流電源とみなし、第2コンデンサC2と抵抗RとによるCR回路が形成されているとみなせる。この場合、第2コンデンサC2の充電電圧V
2は次式(5)のように表され、さらに充電時間tについて解くと次式(6)が得られる。
V
2=V
1(1−exp(−t/RC
2)) (5)
t=−R×C
2×LN(1−V
2/V
1) (6)
【0044】
ここで、第2コンデンサC2の充電電圧V
2が、第1コンデンサC1の充電電圧V
1の90%に到達したところでスイッチング素子15をターンオンすることとする。また主電極16の放電周期Tは、第2コンデンサC2の放電時間を微小として無視すれば、第2コンデンサC2の充電時間tに一致するとみなせる。
【0045】
するとC
2=0.1[μF]、V
1=330[V]、V
2=300[V]、R=10k[Ω]として、主電極16の放電周期T(≒t)は、(6)式よりT=0.72[msec]と計算される。よって、実施例の放電装置では放電周期Tを0.72[msec]よりも長くすることができ、比較例の放電周期T=5.45[ms]よりも短くすることができる。
なお、上記式に代入されないが実験モデルとしてC
1=20[μF]、E=3.0[V]、I=0.5[A]、η=0.55としている。
【0046】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0047】
以上説明した放電装置10は、専用のチップ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを高集積化させた制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、マウスやキーボードなどの入力装置と、通信I/Fとを、備えた通常のコンピュータを利用したハードウェア構成を利用して実現できる。
を昇圧する昇圧回路11と、この昇圧された電圧により充電される第1コンデンサC1と、直列接続する抵抗器Rとともに第1コンデンサC1に並列接続する第2コンデンサC2と、この第2コンデンサC2に1次コイルL1が接続される変圧器12と、トリガ信号S
の入力により閉回路が形成されると少なくとも第2コンデンサC2に充電された電荷を一次コイルL1に流すスイッチング素子15と、変圧器12の二次コイルL2に誘導された高電圧パルス17を放電する主電極16(16a,16b)と、を備えている。