特許第6434184号(P6434184)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6434184
(24)【登録日】2018年11月16日
(45)【発行日】2018年12月5日
(54)【発明の名称】送風式着ぐるみ用送風装置
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/42 20060101AFI20181126BHJP
【FI】
   F04D29/42
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-118207(P2018-118207)
(22)【出願日】2018年6月21日
【審査請求日】2018年7月17日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517313110
【氏名又は名称】株式会社PASOC
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】特許業務法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 晶啓
【審査官】 所村 陽一
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3164024(JP,U)
【文献】 特開2003−139095(JP,A)
【文献】 特開平06−013059(JP,A)
【文献】 特開2004−079219(JP,A)
【文献】 特開2017−227156(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 29/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
着ぐるみバッグの内部空間に入る人が装着し、前記着ぐるみバッグの給気口と接続される吸入口と、前記内部空間と接続される吐出口とが設けられているとともに、内部に羽根室が形成された本体ケースと、
前記羽根室内に回転可能に設けられ、回転によって前記吸入口から前記吐出口への送風を生じるファンと、
前記本体ケースに固定され、バッテリによって回転駆動されて前記ファンを回転させるモータとを備え、
外部の空気を前記給気口から前記吸入口及び前記吐出口を経て前記内部空間内に送風する送風式着ぐるみ用送風装置において、
前記給気口と前記吸入口とはホースによって接続され、
前記本体ケースは、略ドーナツ状をなして前記ホースが固定され、前記人が装着して下方に位置する下壁を有し、
前記下壁は、無垢のプラスチック製板材からなる第1下壁と、前記第1下壁と一体化され、多孔質のプラスチック製板材からなる第2下壁とからなり、前記第1下壁及び前記第2下壁は、前記人が動作をすることによって前記着ぐるみバッグが動作をして長時間動き得る前記ホースを支持していることを特徴とする送風式着ぐるみ用送風装置。
【請求項2】
着ぐるみバッグの内部空間に入る人が装着し、前記着ぐるみバッグの給気口と接続される吸入口と、前記内部空間と接続される吐出口とが設けられているとともに、内部に羽根室が形成された本体ケースと、
前記羽根室内に回転可能に設けられ、回転によって前記吸入口から前記吐出口への送風を生じるファンと、
前記本体ケースに固定され、バッテリによって回転駆動されて前記ファンを回転させるモータとを備え、
外部の空気を前記給気口から前記吸入口及び前記吐出口を経て前記内部空間内に送風する送風式着ぐるみ用送風装置において、
前記本体ケースは、略円形の板状をなして前記モータが固定され、前記人が装着して上方に位置する上壁を有し、
前記上壁は、無垢のプラスチック製板材からなる第1上壁と、前記第1上壁と一体化され、多孔質のプラスチック製板材からなる第2上壁とからなり、前記第1上壁及び前記第2上壁は、前記人が動作をすることによって長時間動き得る前記モータを支持していることを特徴とする送風式着ぐるみ用送風装置。
【請求項3】
前記バッテリは前記内部空間に入る人が装着するバッテリケースに内包され、
前記バッテリケースの少なくとも一部は多孔質のプラスチック製板材からなる請求項1又は2記載の送風式着ぐるみ用送風装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は送風式着ぐるみ用送風装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の送風式着ぐるみが開示されている。この送風式着ぐるみは、マスコットキャラクターからなる着ぐるみバッグと、送風式着ぐるみ用送風装置(以下、送風装置という。)と、バッテリと、ホースとを備えている。着ぐるみバッグは、内部に人が入る内部空間が形成されているとともに、内部空間内でホースの一端が外部に向けて接続される給気口が形成されている。送風装置は、本体ケースと、ファンと、モータとを備えている。
【0003】
本体ケースは着ぐるみバッグの内部空間に入る人が装着する。この本体ケースは、ホースによって着ぐるみバッグの給気口と接続される吸入口と、内部空間と接続される吐出口とが設けられている。また、本体ケースは、その内部に羽根室が形成されている。ファンは、羽根室内に回転可能に設けられている。ファンは、回転によって吸入口から吐出口への送風を生じさせる。モータは、本体ケースに固定されている。モータは、バッテリによって回転駆動されてファンを回転させる。バッテリも内部空間に入る人が装着する。
【0004】
送風装置は、外部の空気を給気口から吸入口及び吐出口を経て、着ぐるみバッグの内部空間内に送風し、着ぐるみバッグを膨張させる。この状態で、内部空間内の人が様々な動作をすれば、着ぐるみバッグも同じ動作をする。このため、送風式着ぐるみは、マスコットキャラクターの外観により、例えばイベント等において、親しみ易さ、面白さ、癒し等の作用により、イベント等を盛り上げる。また、一般的な着ぐるみでは、内部空間内の人は様々な動作をして汗をかくことにより不快に感じるが、送風式着ぐるみでは、送風装置が外部の空気を内部空間内に取り入れているため、その人が感じる不快感を和らげることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3164024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の送風式着ぐるみに用いられていた送風装置は、本体ケースが金属製の材料によって構成されていたため、全体が重量化している。このため、着ぐるみバッグの内部空間内の人が送風装置を長時間装着したまま動き回る際、その人は送風装置の重量による負担感や疲労感を感じ易い。このため、その人の動きが鈍くなり、着ぐるみバッグの動きも鈍くなってしまう。そうすると、マスコットキャラクターが持つ親しみ易さ、面白さ、癒し等のイメージが損なわれてしまう。
【0007】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、マスコットキャラクターのイメージを損ない難い送風式着ぐるみ用送風装置を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の送風式着ぐるみ用送風装置は、着ぐるみバッグの内部空間に入る人が装着し、前記着ぐるみバッグの給気口と接続される吸入口と、前記内部空間と接続される吐出口とが設けられているとともに、内部に羽根室が形成された本体ケースと、
前記羽根室内に回転可能に設けられ、回転によって前記吸入口から前記吐出口への送風を生じるファンと、
前記本体ケースに固定され、バッテリによって回転駆動されて前記ファンを回転させるモータとを備え、
外部の空気を前記給気口から前記吸入口及び前記吐出口を経て前記内部空間内に送風する送風式着ぐるみ用送風装置において、
前記給気口と前記吸入口とはホースによって接続され、
前記本体ケースは、略ドーナツ状をなして前記ホースが固定され、前記人が装着して下方に位置する下壁を有し、
前記下壁は、無垢のプラスチック製板材からなる第1下壁と、前記第1下壁と一体化され、多孔質のプラスチック製板材からなる第2下壁とからなり、前記第1下壁及び前記第2下壁は、前記人が動作をすることによって前記着ぐるみバッグが動作をして長時間動き得る前記ホースを支持していることを特徴とする。
また、本発明の送風式着ぐるみ用送風装置は、前記本体ケースは、略円形の板状をなして前記モータが固定され、前記人が装着して上方に位置する上壁を有し、
前記上壁は、無垢のプラスチック製板材からなる第1上壁と、前記第1上壁と一体化され、多孔質のプラスチック製板材からなる第2上壁とからなり、前記第1上壁及び前記第2上壁は、前記人が動作をすることによって長時間動き得る前記モータを支持していることを特徴とする。
【0009】
本発明の送風式着ぐるみ用送風装置(以下、送風装置という。)は、本体ケースの第2下壁が多孔質のプラスチックとして軽量化されているとともに、第1下壁及び第2下壁は、人が動作をすることによって着ぐるみバッグが動作をして長時間動き得るホースを支持し、第1上壁及び第2上壁は、人が動作をすることによって長時間動き得るモータを支持する。
【0010】
このため、着ぐるみバッグの内部空間内の人が送風装置を長時間装着したまま動き回っても、その人は送風装置の重量による負担感や疲労感を感じ難い。このため、その人の動きが鈍くなり難く、着ぐるみバッグの動きも鈍くなり難い。このため、マスコットキャラクターが持つ親しみ易さ、面白さ、癒し等のイメージが存分に発揮される。
【0011】
したがって、本発明の送風装置では、マスコットキャラクターのイメージを損ない難い。
【0012】
バッテリは内部空間に入る人が装着するバッテリケースに内包され得る。このバッテリケースの少なくとも一部が多孔質のプラスチック製板材からなることが好ましい。この場合、内部空間に入る人が装着するバッテリ装置も従来より軽量化され、本発明の作用効果が顕著になる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の送付式着ぐるみ用送風装置では、マスコットキャラクターのイメージを損ない難い。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、実施例1の送風式着ぐるみの模式断面図である。
図2図2は、実施例1の送風装置の模式拡大断面図である。
図3図3は、図2のA−A断面を示す模式拡大断面図である。
図4図4は、実施例1のバッテリ装置の模式拡大断面図である。
図5図5は、参考例の送風装置の模式拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した実施例1を図面を参照しつつ説明する。
【0016】
(実施例1)
図1に示すように、送風式着ぐるみは、着ぐるみバッグ1と、送風装置3と、バッテリ装置5と、ホース7とを備えている。
【0017】
着ぐるみバッグ1には、内部に人Mが入る内部空間1Aが形成されている。着ぐるみバッグ1の背面側の下部には、外部の空気を取り入れる給気口1Bが形成されている。着ぐるみバッグ1は、その外観がマスコットキャラクターからなる。着ぐるみバッグ1は、ボア生地から製作されている。なお。着ぐるみバッグ1は、ボア生地以外のナイロン生地等から製作されてもよい。
【0018】
送風装置3は、人Mが背中に背負ったリュックサック9内に収納されている。人Mは、リュックサック9に連結される複数本のストラップ9A、9Bを肩及び脇腹を介して腹側に回して連結させることにより、リュックサック9を背負っている。こうして、送風装置3は、着ぐるみバッグ1の内部空間1Aに入る人Mがリュックサック9を背負うことで装着されている。
【0019】
図2に示すように、送風装置3は、本体ケース10と、ファン20と、モータ30とを備えている。
【0020】
図2及び図3に示すように、本体ケース10は、略円柱状に形成されている。本体ケース10は、第1上壁11と、第2上壁12と、第1下壁13と、第2下壁14と、第1周壁15と、第2周壁16とから構成されている。これらによって、本体ケース10の内部には羽根室10Aが形成されている。
【0021】
第1上壁11は無垢のプラスチック製板材である塩化ビニール製板材からなり、これは略円形の板状をなしている。第1下壁13も塩化ビニール製板材からなり、これは略ドーナツ形の板状をなし、その外周が第1上壁11の外周と同形をなし、その内周が第2周壁16の内周と同形をなしている。第1周壁15も塩化ビニール製板材からなり、これは略円筒形状をなし、図2の右側に図示される一部分を除き、第1上壁11及び第1下壁13の各外縁に接続している。第2周壁16も塩化ビニール製板材からなり、これは円筒形状をなし、第1下壁13の内縁に接続している。
【0022】
第2上壁12は多孔質のプラスチック製板材であるポリプロピレン製ダンボールからなる。第2上壁12は、その外周が第1上壁11の外周と同形である略円形状をなしている。第2上壁12は、第1上壁11の上面に接着剤により接着され、第1上壁11と一体化されている。
【0023】
また、第2下壁14もポリプロピレン製ダンボールからなり、これは、略ドーナツ状をなし、その外周が第1上壁11の外周と略同形であり、その内周が第2周壁16の外周と同形をなしている。第2下壁14は、第1下壁13の下面に接着剤により接着され、第1下壁13と一体化されている。こうして、第2上壁12及び第2下壁14が多孔質のプラスチック製板材からなる。
【0024】
第2下壁14の下面には、補強材41、43が設けられている。補強材41は、ドーナツ形状をなし、第2周壁16の外周面を囲むように設けられている。補強材43は、ドーナツ形状をなし、第2周壁16の外周面を囲むように設けられている。補強材41、43は、ねじ45によって、第2下壁14の下面に固定されている。
【0025】
図2及び図3に示すように、本体ケース10において、図2の右側に図示される一部分には、第1上壁11、第1下壁13及び第1周壁15が短く右側に延びて筒状の吐出口10Bが形成されている。吐出口10B内には、異物や人の指が羽根室10A内に進入することを防止するメッシュ17が嵌合されている。また、筒状の吐出口10Bの外周には、吐出口10Bを覆うように覆い部18が設けられている。吐出口10Bは、覆い部18を介して、着ぐるみバッグ1の内部空間1Aと接続されている。なお、吐出口10Bは、リュックサック5に設けられた図示しない開口から突出して、内部空間1Aと接続している。
【0026】
図2に示すように、第2周壁16には、円筒状の吸入口16Aが形成されている。吸入口16A内には、異物や人の指が羽根室10A内に進入することを防止するメッシュ19が嵌合されている。なお、第2周壁16は、リュックサック5に設けられた図示しない開口から突出している。
【0027】
モータ30は外観が円柱形状をなしている。モータ30には、モータ30の軸心に沿って下方に突出する回転軸30Aが設けられている。モータ30は、本体ケース10の第2周壁16の軸心とモータ30の軸心とが一致にするように、本体ケース10の第2上壁12に配置されている。モータ30は第1上壁11及び第2上壁12によって支持されている。
【0028】
回転軸30Aは、第1上壁11及び第2上壁12に設けられた開口11A、12Aを通じて、羽根室10A内に延びている。モータ30のハウジングには、複数本のねじ31が設けられている。モータ30は、各ねじ31によって第1上壁11及び第2上壁12に固定されている。
【0029】
モータ30は、図4に示すリード線33によりバッテリ5Aと電気的に接続されている。また、図1に示すように、モータ30は、人Mの手元のスイッチ35まで延びるリード線37と接続されている。スイッチ35は、送風装置3のON/OFFを切り替えるようになっている。なお、スイッチ35は、モータ30の回転数の調整もできるようになっていてもよい。
【0030】
図2に示すように、ファン20は、回転によって内周側から外周側に送風を行なうシロッコファンである。ファン20は、回転軸30Aの下端に固定され、羽根室10A内で回転可能に設けられている。
【0031】
図1に示すように、ホース7には、公知のフレキシブルホースが採用されている。ホース7の下端は、面ファスナ51により、着ぐるみエアバッグ1の給気口1Bに着脱可能に接続されている。そして、ホース7は、給気口1Bから内部空間1A内において、送風装置3に向かって延びている。
【0032】
図2に示すように、ホース7の上端の外周面には、面ファスナ53のメス部材53Aが固定されている。また、第2周壁16の下端の外周面にも面ファスナ53のメス部材53Bが固定されている。面ファスナ53のオス部材53Cは、リュックサック5の底面に予め縫い付けられている。ホース7の上端は、メス部材53A、53Bにオス部材53Cが巻き付けられることにより、第2周壁16の吸入口16Aに着脱可能に接続されている。こうして、図1及び図2に示すように、吸入口16Aは、ホース7を介して、着ぐるみバッグ1の給気口1Bと接続されている。
【0033】
バッテリ5Aは、図4に示すように、バッテリケース5Bに内包されている。バッテリケース5Bも、多孔質のプラスチック製板材であるポリプロピレン製ダンボールからなる。内部空間1A内の人Mは、バッテリケース5B及びバッテリ5Aからなるバッテリ装置5をその腹側に収納している。
【0034】
以上のように構成された送風式着ぐるみでは、内部空間1A内の人Mがスイッチ35をON操作すると、モータ30がバッテリ5Aによって回転駆動され、ファン20が回転する。そうすると、ホース7を介して外部の空気が給気口1Bから吸入口16A及び吐出口10Bを経て、内部空間1A内に送風され、着ぐるみバッグ1の内部空間1Aに外部の空気が送風され、着ぐるみバッグ1はバルーンのように大きく膨張する。
【0035】
この状態で、人Mが様々な動作をすれば、着ぐるみバッグ1も同じ動作をする。このため、送風式着ぐるみは、マスコットキャラクターの外観により、例えばイベント等において、親しみ易さ、面白さ、癒し等の作用により、イベント等を盛り上げる。また、この送風式着ぐるみでは、送風装置3が外部の空気を内部空間1A内に取り入れているため、その人が感じる不快感を和らげることができる。
【0036】
この間、この送風装置3は、本体ケース10の一部がポリプロピレン製ダンボールからなるとして軽量化されているとともに、モータ30及びホース7を支持している。また、バッテリ5Aがポリプロピレン製ダンボールからなるバッテリケース5Bに内包されているため、バッテリ装置5も従来より軽量化されている。
【0037】
このため、着ぐるみバッグ1の内部空間1A内の人が送風装置3を長時間装着したまま動き回っても、その人は送風装置3の重量による負担感や疲労感を感じ難い。このため、その人Mの動きが鈍くなり難く、着ぐるみバッグ1の動きも鈍くなり難い。このため、マスコットキャラクターが持つ親しみ易さ、面白さ、癒し等のイメージが存分に発揮される。
【0038】
したがって、この送風装置3では、マスコットキャラクターのイメージを損ない難い。
【0039】
参考例
図5に示すように、参考例の送風装置4では、本体ケース60のほとんどが多孔質のプラスチック製板材からなる。この多孔質のプラスチック製板材は、実施例1のポリプロピレン製ダンボールと同等に軽量でありながら、モータ30及びホース7を支持できる強度を有している。他の構成は実施例1と同様である。実施例1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0040】
参考例の送風装置4では、本体ケース60がより軽量化されているため、より顕著な作用効果を奏する。
【0041】
以上において、本発明を実施例1に即して説明したが、本発明は上記実施例1に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0042】
例えば、多孔質のプラスチックとしては、ポリプロピレン製ダンボールの他、発泡ポリスチレン製板材、発泡ポリウレタン製板材等を採用することができる。本体ケースが多孔質のプラスチック製板材だけではホースやモータを支持し難い場合には、塩化ビニール等の無垢のプラスチック製板材等を一体化する
【符号の説明】
【0043】
1…着ぐるみバッグ
1A…内部空間
1B…給気口
3、4…送風式着ぐるみ用送風装置
5A…バッテリ
5B…バッテリケース
5…バッテリ装置
10、60…本体ケース
10A…羽根室
10B…吐出口
16A…吸入口
20…ファン
30…モータ
M…人
【要約】      (修正有)
【課題】マスコットキャラクターのイメージを損ない難い軽量の送風式着ぐるみ用送風装置を提供する。
【解決手段】送風式着ぐるみ用送風装置3は、本体ケース10、ファン20及びモータ30を備えている。本体ケース10の少なくとも一部は、多孔質のプラスチックからなり、モータ30を支持可能な剛性を有する軽量剛性材である。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5