【文献】
コンセプションII 七星の導きとマズルの悪夢 ほっぺちゃん つくって!あそんで!ぷにぷにタウン!! 初音ミク Project mirai 2(仮) ラビッツランド F1 RACE STARS POWERED UP EDITION,Nintendo DREAM vol.230,株式会社アンビット,2013年 6月 1日,第230巻,PP.125
【文献】
名探偵コナンクイズRPG〜すごろく×謎解き×小説〜日本全国コナン君に挑戦◆無料脳トレゲーム,App Library,2013年12月10日,[online],平成30年4月12日検索,URL,http://app-library.com/archives/20876
【文献】
Floating Apps(multitasking):AndroidでPCライクな複数ウィンドウ表示を実現!無料,OCTOBA,2013年12月17日,[online],平成30年4月12日検索,URL,https://octoba.net/archives/20131217-android-app-floating_apps-238316.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るゲーム装置について、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1実施形態に係るゲーム装置の概略構成図である。
【0017】
本発明の第1実施形態に係るゲーム装置1は、ゲーム処理に応じた画像を表示する表示部2と、単一のユーザによって操作される第1操作部3および第2操作部4と、第1操作部3に対する操作に基づいて、第1ゲーム処理を行う第1ゲーム処理手段52と、第2操作部4に対する操作に基づいて、第1ゲーム処理とは異なるゲーム処理とされた第2ゲーム処理を行う第2ゲーム処理手段53と、第1ゲーム処理に基づいて、第1操作部3に対する操作に応じた第1画像21(後述する
図3参照)を表示部2に表示させ、第2ゲーム処理に基づいて、第2操作部4に対する操作に応じた第2画像22(後述する
図3参照)を表示部2に表示させる表示制御手段51とを備えている。表示制御手段51は、第1画像21と第2画像22とを表示部2内の異なる領域に表示させる。
【0018】
ゲーム装置1は、CPU5やメモリ6等を含み、CPU5が記憶されたプログラムを実行することにより、後述する処理を実行する。そして、ゲーム装置1は、処理の結果としての画像を生成して、表示部2に出力する。なお、ゲーム装置1の具体的な構造については、後述する
図2を参照して、詳細に説明する。
【0019】
第1ゲーム処理手段52、第2ゲーム処理手段53、および表示制御手段51は、CPU5に対して予め組み込まれたプログラムによって実現される。
【0020】
図2は、ゲーム開始画面を表示したゲーム装置を示す外観図である。
【0021】
図に示すように、ゲーム装置1は、ゲーム処理を実行する前のゲーム開始画面を表示している。具体的に、ゲーム装置1は、横方向Xに幅広な矩形板状のタブレット型端末であって、横方向Xに幅広な矩形状の表示部2が設けられている。なお、本実施の形態では、ゲーム装置1は、タブレット型端末とされているが、これに限定されず、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、および携帯電話端末などが挙げられる。
【0022】
表示部2は、画像を表示する液晶ディスプレイであって、ユーザの指やペンなどが接した位置を検知して入力を受け付けるタッチパネルである。つまり、表示部2は、第1操作部3と第2操作部4とが一体に形成されている。
【0023】
表示部2には、第1画像21、第2画像22、開始キーK1、およびメニューキーK2が表示されている。第1画像21と第2画像22とは、横方向Xに並べて表示されているが(図では、第1画像21が左方であり、第2画像22が右方である。)、ゲーム処理を実行する前においては、どのように表示されていてもよく、どのような画像であってもよい。表示部2における第1画像21および第2画像22の配置については、後述する
図3を参照して、詳細に説明する。第2画像22には、ゲームの内容を説明した説明コメントC1が含まれる。なお、説明コメントC1は、第1画像21に含まれていてもよい。開始キーK1は、第1ゲーム処理手段52および第2ゲーム処理手段53に第1ゲーム処理および第2ゲーム処理を実行させる指示を受け付ける。メニューキーK2は、ゲーム装置1にゲーム処理以外の機能を実行させる指示を受け付ける。開始キーK1およびメニューキーK2は、第1画像21および第2画像22の外に表示されているが、第1画像21および第2画像22の領域内に表示しても構わない。
【0024】
図3は、ゲーム処理画面を表示したゲーム装置を示す外観図である。
【0025】
図2に示す状態から、開始キーK1によって、ゲーム処理の実行が指示されると、ゲーム装置1は、
図3に示すゲーム処理を実行中であるゲーム処理画面を表示する。表示部2には、
図2と同様に、第1画像21、第2画像22、開始キーK1、およびメニューキーK2が表示されている。
【0026】
第1画像21および第2画像22は、表示部2の領域内で広範囲に亘って配置されているのが望ましく、表示部2の横方向Xの長さを表示部幅DWとするとき、第1画像21および第2画像22の中心の間隔(画像間隔GW)は、表示部幅DWの半分より大きく設定されていることが好ましい。例えば、表示部2のサイズを10インチ(表示部幅DWは、約21cm)とした場合、画像間隔GWは、11cm以上とされる。本実施の形態では、第1画像21および第2画像22は、矩形状で同じサイズとされ、第1画像21と第2画像22との境界が表示部2の中心と重なっている。なお、これに限定されず、第1画像21と第2画像22とは、異なる形状(サイズ)としてもよいし、離間して配置してもよい。つまり、人間の横方向Xに広い視野に合わせて、第1画像21と第2画像22とを横方向Xに並べて配置することで、2つの画像を同時に把握しやすい配置とすることができる。また、2つの画像を離間させておくことで、ユーザに表示部2の広範囲を視認するように促すことができ、所定の視野角(例えば、20度)以上、離間させることで、推奨されるゲーム実施姿勢が表示部2全体を把握できる位置となる。
【0027】
第1画像21は、第1ゲーム処理に関し、中央に配置されたプレイヤオブジェクトPOと、端部(図では、左下)に配置された敵オブジェクトEOとを含む。第1ゲーム処理は、具体的には、もぐら叩きであって、ひよこ(プレイヤオブジェクトPO)に到達する前に、もぐら(敵オブジェクトEO)を撃退するゲームである。図では、プレイヤオブジェクトPOおよび敵オブジェクトEOを単純な図形で記載しているが、これに限定されず、例えば、ひよこやもぐらといった動物を模した画像など、適宜変更してもよい。
【0028】
第1操作部3は、第1画像21の領域全体に対応しており、ユーザが入力した位置を受け付ける。
【0029】
第1ゲーム処理において、敵オブジェクトEOは、第1画像21内に不規則に表示され、徐々にプレイヤオブジェクトPOに近づく。そして、ユーザによって、表示された敵オブジェクトEOが叩かれる(敵オブジェクトEOの位置が入力される)ことで、敵オブジェクトEOは、消去されて、再び端部に表示される。また、ユーザに叩かれることなく、敵オブジェクトEOがプレイヤオブジェクトPOに到達した場合、第1ゲーム処理の停止条件を満たしたと判断される。第1ゲーム処理では、不規則に表示される敵オブジェクトEOに対して、ユーザに素早く対応させることで、反射神経を鍛え、眼の機能を向上させることを目的としている。
【0030】
なお、第1画像21では、敵オブジェクトEOの位置に応じて色を変えて表示してもよい。つまり、敵オブジェクトEOがプレイヤオブジェクトPOに近づくと、プレイヤオブジェクトPOの周囲を「黄色」で表示し、さらに、敵オブジェクトEOが近づくと、「赤色」で表示するなどして、ユーザに注意を促すことができる。
【0031】
第2画像22は、第2ゲーム処理に関し、端部に配置された第2操作部4と、計算問題を示す問題コメントC2とを含む。第2ゲーム処理は、具体的には、計算ゲームであって、問題コメントC2として表示された計算問題の解答を入力するゲームである。なお、第2ゲーム処理は、計算ゲームに限らず、クイズなどユーザに解答を思考させるゲームとしてもよい。
【0032】
第2操作部4は、複数のキーで構成されており、数値や演算記号の入力を受け付ける。なお、これに限らず、問題コメントC2の内容に応じて、入力する文字等を変更してもよい。
【0033】
第2ゲーム処理において、問題コメントC2には計算問題が表示され、第2操作部4を用いて、ユーザによって解答が入力されると、新たな計算問題を表示する。予め設定された数(本実施の形態では、10問)の計算問題を解くと、第2ゲーム処理の終了条件を満たしたと判断される。第2ゲーム処理では、表示された問題に対して、ユーザに解答を考えさせることで、前頭葉活性化を促し、脳の機能を向上させることを目的としている。
【0034】
上述したように、第1操作部3は、表示部2の第1画像21に対応する領域内に配置され、第2操作部4は、表示部2の第2画像22に対応する領域内に配置されている。つまり、第1操作部3と第2操作部4とを左右に離間して配置することで、ユーザに対して違和感を与えずに両手を用いた操作を促すことができる。ユーザは、両手を用いることで、それぞれのゲーム処理を効率的に行うことができ、さらなる脳の活性化を期待することができる。
【0035】
図4は、ゲーム結果画面を表示したゲーム装置を示す外観図である。
【0036】
図3に示す状態から、第1ゲーム処理手段52および第2ゲーム処理手段53によって、ゲーム処理の終了または停止が指示されると、ゲーム装置1は、
図4に示すゲーム処理の結果を示すゲーム結果画面を表示する。表示部2には、
図2と同様に、第1画像21、第2画像22、開始キーK1、およびメニューキーK2が表示されている。
【0037】
第2画像22には、ゲームの結果を示す結果コメントC3と履歴キーK3とが含まれる。なお、結果コメントC3は、第1画像21に含まれていてもよい。履歴キーK3は、第2ゲーム処理の履歴を表示させる指示を受け付ける。
【0038】
次に、ゲーム装置1におけるゲームの表示方法の処理フローについて、それぞれ図面を参照して説明する。
【0039】
図5は、本発明の第1実施形態に係るゲーム装置におけるゲームの表示方法の処理フローを示すフロー図である。
【0040】
ステップS1では、第1ゲーム処理手段52および第2ゲーム処理手段53によって、ユーザによる第1ゲーム処理および第2ゲーム処理の開始の指示を待つ。すなわち、開始キーK1の入力によるゲームの開始を待つ。この際、上述した
図2に示すように、表示制御手段51は、表示部2にゲーム開始画面を表示させる。ゲームの開始が指示されない場合には(ステップS1:NO)、ゲームの開始が指示されるまで待機する。一方、ゲームの開始が指示された場合には(ステップS1:YES)、ステップS2へ進む。
【0041】
ステップS2では、第1ゲーム処理手段52および第2ゲーム処理手段53によって、第1ゲーム処理および第2ゲーム処理を開始する。この際、上述した
図3に示すように、表示制御手段51は、表示部2にゲーム処理画面を表示させる。なお、本実施の形態では、第1ゲーム処理および第2ゲーム処理は、同時に実行されるので、以下では省略して、ゲーム処理と記載する場合がある。
【0042】
ステップS3では、第1ゲーム処理手段52によって、第1ゲーム処理の停止条件を満たしたかどうかが判断される。その結果、停止条件を満たした場合には(ステップS3:YES)、ステップS4へ進む。一方、停止条件を満たしていない場合には(ステップS3:NO)、ステップS5へ進む。
【0043】
ステップS4では、第1ゲーム処理手段52および第2ゲーム処理手段53によって、ゲーム処理を停止する。すなわち、第1ゲーム処理と第2ゲーム処理との両方を停止させる。
【0044】
ステップS5では、第2ゲーム処理手段53によって、第2ゲーム処理の終了条件を満たしたかどうかが判断される。その結果、終了条件を満たした場合には(ステップS5:YES)、ステップS6へ進む。一方、終了条件を満たしていない場合には(ステップS5:NO)、ステップS3へ戻る。
【0045】
ステップS6では、第1ゲーム処理手段52および第2ゲーム処理手段53によって、ゲーム処理を停止する。すなわち、第1ゲーム処理と第2ゲーム処理との両方を終了させる。
【0046】
ステップS7では、表示制御手段51によって、表示部2にゲーム結果を表示させる。すなわち、表示制御手段51は、上述した
図4に示すように、表示部2にゲーム結果画面を表示させ、処理を終了する。
【0047】
本実施の形態では、第1ゲーム処理と第2ゲーム処理とが並行して実行され、2つの異なるゲーム処理を単一のユーザに操作させることで、2つのことを並行して行うデュアルタスクを実施させることができ、認知症予防といった脳の活性化を促すことができる。また、2つのゲームの画像を表示させることで、広い視野で見ることを要求するため、ユーザの視空間認識力を把握することができる。
【0048】
また、第1ゲーム処理は、処理を停止させる停止条件が設定され、第2ゲーム処理は、処理を終了させる終了条件が設定されている。第1ゲーム処理手段52および第2ゲーム処理手段53は、第1ゲーム処理および第2ゲーム処理を並行して実行し、停止条件を満たした場合、第1ゲーム処理および第2ゲーム処理を停止させ、終了条件を満たした場合、第1ゲーム処理および前記第2ゲーム処理を終了させる。つまり、ユーザに2つのことを並行して実施させるゲーム処理とすることができる。また、第2ゲーム処理を終了させることで第1ゲーム処理も終了するが、第1ゲーム処理への対応によって第2ゲーム処理が停止してしまうので、常に両方のゲームに注意を払うようにユーザに促すことができる。
【0049】
なお、本実施の形態では、第1ゲーム処理および第2ゲーム処理は、同時に開始されたが、いずれかを実行している最中に他方を開始してもよい。それによって、ユーザに第1ゲーム処理および第2ゲーム処理を並行して実施させることができる。また、ユーザが予期していないタイミングにおいて、他方のゲーム処理を開始させることで、ユーザを突発的な事態に対応させ、反射神経の向上を促すことができる。
【0050】
次に、表示部2の外にボタンが設けられた第2実施形態および第3実施形態について、図面を参照して説明する。
【0051】
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係るゲーム装置を示す外観図である。なお、第1実施形態と機能が実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0052】
第2実施形態では、ゲーム装置1は、パーソナルコンピュータとされており、ユーザからの入力を受け付けるキーボードやマウスを備えている。つまり、表示部2は、タッチパネルとされておらず、画像を表示するだけなので、表示部2の外に第1操作部3および第2操作部4が設けられている。なお、本実施の形態では、第1操作部3をキーボードとし、第2操作部4をマウスとしているが、これに限定されず、例えば、キーボードが第1操作部3と第2操作部4との両方に適用されていてもよい。この場合、キーボードの左側のボタンを第1操作部3とし、キーボードの右側のボタンを第2操作部4として、第1画像21および第2画像22に対応した配置とすることができる。
【0053】
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係るゲーム装置を示す外観図である。なお、第1実施形態および第2実施形態と機能が実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0054】
第3実施形態では、ゲーム装置1は、携帯電話端末とされており、表示部2の外に操作を受け付けるボタンが設けられている。第1画像21および第2画像22は、縦方向に並べて配置されている。第1操作部3は、第1実施形態と同様に、タッチパネルとされた表示部2が適用されており、第2操作部4は、表示部2の外に設けられたボタンが適用されている。なお、第1操作部3と第2操作部4とを入れ換えてもよい。
【0055】
なお、第2実施形態および第3実施形態に係るゲーム装置1は、第1実施形態に係るゲーム装置1と同様の処理フローを実行するので、説明を省略する。
【0056】
本発明の実施の形態に係るゲーム装置におけるゲーム表示方法は、単一のユーザによって操作される第1操作部3および第2操作部4を用いて、ゲーム処理に応じた画像を表示部2に表示するゲーム装置1のゲーム表示方法であって、ゲーム装置1に、第1操作部3に対する操作に基づいて、第1ゲーム処理を行う第1ゲーム処理ステップと、第2操作部4に対する操作に基づいて、第1ゲーム処理とは異なるゲーム処理とされた第2ゲーム処理を行う第2ゲーム処理ステップと、第1ゲーム処理に基づいて、第1操作部3に対する操作に応じた第1画像21を表示部2に表示させ、第2ゲーム処理に基づいて、第2操作部4に対する操作に応じた第2画像22を表示部2に表示させる表示制御ステップとを実行させ、表示制御ステップでは、第1画像21と第2画像22とを表示部2内の異なる領域に表示させる。
【0057】
また、本発明は、ゲーム表示方法を実現するためにコンピュータにより実行されるプログラムを含む。コンピュータは、例えば、ゲーム装置1のCPU5であり、プログラムを実行し得るデバイスであれば、如何なるものであっても良い。
【0058】
コンピュータは、記録媒体や通信ネットワークを介して取得したプログラムを実行して、本発明を実施することができる。複数のコンピュータやインターネットから構成されたシステムにおいては、複数の処理を複数の端末に分散して実行することができる。従って、プログラムは、コンピュータ等の単一の端末だけではなく、システムにも適用できる。
【0059】
上述したように、ゲームプログラムは、ゲーム表示方法の各ステップ(例えば、
図5)をコンピュータに実行させる。
【0060】
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。