技術分野
重機周りの安全管理方法及びシステムに関し,とくに作業現場で稼働させる重機と作業員との接触を防止して安全を管理する方法及びシステム
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかし,従来のトリガーID方式の検知システムは,例えば図6(B)に示すように複数の重機1a,1bを接近させながら稼働させた場合に,一方の重機1aの接近検知エリアTaに他方の重機1bの操作作業員8aが入り込み,重機1bの操作作業員8aを重機1aの周りに接近する作業員8bと誤検出して不要な警報を発してしまう問題点がある。上述した各重機1a(又は1b)の操作作業員8aの場合と同様に,各重機1aの制御装置10aに他の重機1bの操作作業員8aの作業員IDも登録しておくことができれば,他の重機1bの操作作業員8aを接近する作業員8bと誤検出することは避けられる。ただし,複数の作業員8a,8bが各重機1の稼働・操作作業を不規則に交代するような作業現場において,各重機1の操作作業員8aを予め把握して作業員IDを登録しておくことは実際上不可能である。
図6(B)において,各作業員8aが重機1a,1bの操作時に自己のIDタグ30aを停止する(キャンセルする)ように運用すれば,他の重機1bの操作作業員8aを接近作業員8bであると誤って検出することを避けることができる(特許文献1参照)。しかし,このような運用は,重機1の操作を他の作業員8bと交代して重機周りの作業を再開する際にIDタグ30aの停止(休止状態)を解除して動作状態に戻さなければならず,IDタグ30aを解除し忘れた作業員8の事故につながる危険性がある。複数の作業員8a,8bが複数の重機1a,1bの稼働・操作作業を不規則に交代するような作業現場において,各重機1a,1bの接近作業員8bを精度よく検知するためには,各重機1a,1bが相互に接近した場合でも,他の重機1bの操作作業員8aを重機1aの接近作業員8bであると誤って検出することを防止できる技術が必要である。
そこで本発明の目的は,各重機の接近作業員と他の重機の操作作業員との誤検出を防止できる重機周りの安全管理方法及びシステムを提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
図1の実施例及び図2の流れ図を参照するに,本発明による重機周りの安全管理方法は,作業現場E内の作業員8にそれぞれトリガーIDの受信に応じてそのトリガーIDと作業員IDとを組合せた応答信号S2(図5(D)参照)を返信するIDタグ30を所持させ,作業現場E内の重機1にその重機周囲の近接危険域Tcを覆う強度で重機固有IDをトリガーIDとして送出する第1発信器22とその重機1の運転席範囲Tdを覆う強・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明による重機周りの安全管理方法及びシステムは,作業現場E内の作業員8にそれぞれトリガーIDの受信に応じてそのトリガーIDと作業員IDとを組合せた応答信号S2を返信するIDタグ30を所持させると共に,作業現場E内の重機1にその重機周囲の近接危険域Tcを覆う強度で各重機固有IDをトリガーIDとして送出する第1発信器22とその重機1の運転席範囲Tdを覆う強度で運転席固有IDをトリガーIDとして送出する第2発信器25とを搭載し,重機固有IDを含む応答信号S2が検知され且つその応答信号S2中の作業員IDと運転席固有IDとを組合せた応答信号S2が検知されないときにその重機1周囲の近接危険域Tcへの作業員8の接近を検出するので,次の効果を奏する。
(イ)各重機1にその運転席範囲Tdを覆う強度で運転席固有IDをトリガーIDとして送出する発信器25を搭載し,各重機1の操作作業員(オペレータ)8の所持するIDタグ30に運転席固有IDと作業員IDとを組合せた応答信号S2を返信させることにより,その運転席固有IDを含む応答信号Sから各重機1の操作作業員8を識別することができる。
(ロ)従って,各重機1にその重機周囲の近接危険域Tcを覆う強度で各重機固有IDをトリガーIDとして送出する第1発信器22を搭載し,その重機固有IDを含む応答信号S2が検知され,且つ,その応答信号S2中の作業員IDと運転席固有IDとを組合せた応答信号S2が検知されないときに,その作業員IDを重機1周囲の近接危険域Tcに接近する作業員であると判定することができる。
(ハ)また,複数の重機1が稼働する作業現場において,重機固有IDを含む応答信号S2から重機1毎の接近作業員を検出し,運転席固有IDを含む応答信号から重機毎の操作作業員を検出することにより,重機1の接近作業員8と重機1の操作作業員8との誤検出を防止することができる。
(ニ)更に,従来のように各重機1の制御装置10に操作作業員8の作業員IDを登録していなくても,その運転席固有IDを含む応答信号Sから操作作業員8の作業員IDを検出することができ,各重機1の操作作業員8を接近作業員であると誤って検知することを防止することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明による重機周りの安全管理システムの一実施例のブロック図である。
【図2】 本発明による重機周りの安全管理方法を示す流れ図の一例である。
【図3】 本発明で用いるIDタグの動作を示す流れ図の一例である。
【図4】 本発明の安全管理システムを重機が隣接して稼働する作業現場に適用した実施例の説明図である。
【図5】 従来の重機周りの安全管理システムの一例の説明図である。
【図6】 従来の作業員検知システムを重機が隣接して稼働する作業現場に適用した実施例の説明図である。
1…重機 2…走行部
3…本体部 5…運転席
6…可動腕部材 8…作業員
10…制御装置
13…検出手段(検出器) 14…受信手段
15…発信手段(発信器) 16…記憶手段
17…受信手段 18…発信手段(発信器)
20…モニタ 21…応答信号受信機(受信アンテナ)
22…トリガー信号発信機 23…警報機
24…応答信号受信機(受信アンテナ) 25…トリガー信号発信機
30…IDタグ 31…処理部
32…受信部 33…警報出力部
34…停止部 35…送信部
36…送信アンテナ 37…記憶部
38…電源部
C…重機固有ID D…運転席固有ID
E…作業現場
Tc…重機固有トリガーID到達範囲
Td…運転席固有トリガーID到達範囲
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