(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の開口部は、さらに、前記第1開口部と前記第2開口部と前記第3開口部とが並ぶ方向に直交する方向において、前記第2開口部の両隣に、前記ゴルフクラブを前記バッグ本体内に挿入するための第4開口部及び第5開口部を含む、
請求項5に記載のキャディバッグ。
前記小型キャディバッグが前記バッグ本体内に収容された場合に、前記第1仕切り部材の上端の床面からの高さが、前記小型キャディバッグの上端の床面からの高さよりも高い、
請求項1〜7の何れかに記載のキャディバッグ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
【0011】
図1は、本実施形態に係るゴルフクラブ収容システム1の概略構成を示す斜視図である。尚、
図1において、キャディバッグ100の第2持ち手21が突出する方向(正面方向)をX方向とし、キャディバッグ100の側面方向をY方向とし、鉛直方向をZ方向とする。他の図においても同様である。
【0012】
ゴルフクラブ収容システム1は、メインのキャディバッグ100と、キャディバッグ100より小型のサブのキャディバッグ200(以下、サブバッグという。)と、を含んでいる。キャディバッグ100は、サブバッグ200を収容可能な構成を有している。
図2に示すように、サブバッグ200は、キャディバッグ100の一部の開口部を介して、キャディバッグ100に挿入されたり、キャディバッグ100から抜き取られたりする。キャディバッグ100は、例えば14本のゴルフクラブを収容可能な収容スペースを有し、サブバッグ200は、キャディバッグ100より少ない本数(例えば4〜5本)のゴルフクラブを収容可能な収容スペースを有する。
【0013】
ここで、サブバッグ200の構成の一例について説明する。
図3A及び
図3Bは、サブバッグ200の概略構成を示す図である。尚、
図3Bは、サブバッグ200を自立させた状態を示している。
【0014】
サブバッグ200は、サブバッグ本体210と、第1持ち手220と、脚部230と、ロック装置240と、支持部250と、を備えている。
【0015】
サブバッグ本体210は、下端の底部210aが閉塞され、上端が開放(開口)された筒型形状を有している。サブバッグ本体210の内部には、数本のゴルフクラブを収容可能な空間が形成されている。尚、
図2に示すように、サブバッグ200は、上端に仕切り部材260を有してもよい。仕切り部材260により、サブバッグ本体210の上端には、複数の開口部200a,200bが形成される。
【0016】
第1持ち手220は、例えばプレイヤーがサブバッグ200をキャディバッグ100内に挿入したり、キャディバッグ100内から抜き取ったりする際、及び、プレイヤーがプレイ中にサブバッグ200を持ち運ぶ際、に手で握る部分(ハンドル)である。第1持ち手220は、根本付近に湾曲部を有し、一端がサブバッグ200の上端にネジ等により固定されている。
図3Aに示すように、サブバッグ200が直立状態のときに、第1持ち手220の他端は、下方(地面方向)を向いている。
【0017】
脚部230は、2本設けられており、サブバッグ200を自立させるためのスタンドとして機能する。各脚部230の上端は、サブバッグ200の上端に設けられた支持部250に回転可能に支持されている。プレイヤーは、サブバッグ200を持ち運んだり収容したりする場合は、各脚部230の下端を、サブバッグ200の下端に設けられたロック装置240にロックさせる(
図3A参照)。一方、プレイヤーは、サブバッグ200を自立させる場合は、ロック装置240のロック状態を解除する。これにより、各脚部230が、支持部250を支点にして回転移動可能となる(
図3B参照)。
【0018】
例えば、プレイヤーは、ゴルフのプレイ中に、サブバッグ200を持ってプレイ地点に移動し、当該プレイ地点付近において、サブバッグ200のロック装置240を地面に押し付ける。すると、
図3Bに示すように、ロック装置240が押し上げられることによりロック状態が解除され、各脚部230が、支持部250を支点にして回転移動可能となる。これにより、サブバッグ200は、サブバッグ本体210の底部210aと、2本の脚部230とにより自立可能となる。また、プレイヤーがゴルフのプレイ中にサブバッグ200を持ち運ぶ際は、プレイヤーは、サブバッグ200を持ち上げて各脚部230をサブバッグ本体210に引き寄せる。これにより、
図3Aに示すように、各脚部230がロック装置240にロックされる。
【0019】
図1に戻り、キャディバッグ100は、バッグ本体20と、バッグ本体20の上端に設けられる口枠10とを備えている。
【0020】
バッグ本体20は、下端の底部が閉塞され、上端が開放された筒型形状を有している。バッグ本体20の内部には、ゴルフクラブ及びサブバッグ200を収容可能な空間が形成されている。またバッグ本体20は、プレイヤー及びゴルフ場のスタッフ等がキャディバッグ100を持ち運ぶ際に手で握る第2持ち手21(ハンドル)を備えている。
【0021】
口枠10は、バッグ本体20の上端の開放された領域を複数の開口部に分割して仕切る仕切り部材を備える。前記開放された領域は、仕切り部材により複数の開口部に分割される。
図1に示す例では、口枠10は、第1仕切り部材12、第2仕切り部材14、及び第3仕切り部材13を備え、口枠10には、第1仕切り部材12、第2仕切り部材14、及び第3仕切り部材13により分割された5個の開口部10a〜10eが形成される。前記仕切り部材及び前記開口部の数は限定されない。
【0022】
開口部10a(第1開口部)は、プレイヤーがサブバッグ200をバッグ本体20内に挿入したりバッグ本体20から抜き取ったりするための領域である。開口部10b(第2開口部)は、サブバッグ200がバッグ本体20内に挿入されたときに、サブバッグ200の第1持ち手220が挿入される領域である。すなわち、キャディバッグ100は、サブバッグ200のサブバッグ本体210と、サブバッグ200の第1持ち手220とを、互いに異なる開口部(開口部10a及び開口部10b)を介してバッグ本体20内に挿入されることにより、サブバッグ200を収容する。
【0023】
開口部10c〜10eは、ゴルフクラブをバッグ本体20内に挿入するための領域である。プレイヤーは、例えば14本のゴルフクラブのうち、10本のゴルフクラブを、開口部10c〜10eを使用してキャディバッグ100に収容し、4本のゴルフクラブを、キャディバッグ100内のサブバッグ200に収容する。尚、プレイヤーは、プレイ中、キャディバッグ100内のゴルフクラブと、サブバッグ200内のゴルフクラブとを適宜入れ替える。
【0024】
次に、キャディバッグ100の口枠10の具体的な構成について説明する。
図4Aは口枠10の具体的な構成の一例を示す平面図である。
図4Bは、
図4AのA矢視図であり、
図4Cは、
図4AのB矢視図である。
【0025】
口枠10は、外枠11と、外枠11の内側に設けられる第1仕切り部材12、第2仕切り部材14、及び第3仕切り部材13を備えている。外枠11は、キャディバッグ100のバッグ本体20における上端の開放領域を規定する。第1仕切り部材12、第2仕切り部材14、及び第3仕切り部材13は、外枠11の内側に形成される領域(開放領域)を複数の領域(開口部)に分割する。
【0026】
図4Aに示すように、第1仕切り部材12は、外枠11におけるX方向の下側においてY方向の左右端の間に配置され、全体としてX方向の上側に湾曲した形状を有する。また、
図4Bに示すように、第1仕切り部材12は、Y方向の中央付近において、Z方向の下方に刳り抜かれた切り欠き部12aを有する。切り欠き部12aは、下面12bからの高さが「H1」であり、幅が「W1」である。また
図4Cに示すように、第1仕切り部材12は、外枠11の上面(第2持ち手21側の上面)から第1仕切り部材12の上端までの高さが「H2」である。外枠11と第1仕切り部材12とにより、開口部10aが形成される。サブバッグ200のサブバッグ本体210は、開口部10aを介してバッグ本体20内に挿入される。また、サブバッグ200の第1持ち手220の一部(根元部分)は、第1仕切り部材12の切り欠き部12aの内側に挿入されて受容される。切り欠き部12aは、第1持ち手220を支持する機能を有する。このため、切り欠き部12aの幅「W1」は、少なくとも第1持ち手220の幅よりも大きくなっている。尚、切り欠き部12aの高さ「H1」は、第1持ち手220の高さより低くてもよい。すなわち、切り欠き部12aは、第1持ち手220が横ずれしない程度の高さを有していればよい。また切り欠き部12aの形状は、
図4Bに示すように矩形状でなくてもよく、例えば、湾曲状、U字状、V字状であってもよい。
【0027】
また
図4Aに示すように、第3仕切り部材13は、外枠11におけるX方向の上側においてY方向の左右端の間に配置される。また、2個の第2仕切り部材14は、外枠11の内側に形成される領域の中央付近において、互いに所定の間隔を空けて、第1仕切り部材12及び第3仕切り部材13の間に配置される。2個の第2仕切り部材14と、第1仕切り部材12と、第3仕切り部材13とにより、開口部10bが形成される。このように、第1仕切り部材12は、開口部10aを仕切り、第2仕切り部材14は、開口部10bを仕切る。第1仕切り部材12は、開口部10aと開口部10bとの間に配置される。
【0028】
一方(
図4Aでは左側)の第2仕切り部材14と、第1仕切り部材12と、第3仕切り部材13と、外枠11とにより、開口部10cが形成される。他方(
図4Aでは右側)の第2仕切り部材14と、第1仕切り部材12と、第3仕切り部材13と、外枠11とにより、開口部10dが形成される。第3仕切り部材13と、外枠11とにより、開口部10e(第3開口部)が形成される。ゴルフクラブは、開口部10c,10d,10eを介してバッグ本体20内に挿入される。
【0029】
第3仕切り部材13は、外枠11の上面(第2持ち手21側の上面)から第3仕切り部材13の上端までの高さが、前記高さ「H2」より高さ「H3」だけ低くなっている。すなわち、キャディバッグ100を床面に自立させた場合に、床面から第1仕切り部材12の上端までの長さ(高さ)は、床面から第3仕切り部材13の上端までの長さより長くなっている。尚、床面から第1仕切り部材12の上端までの高さが、床面から他の何れの仕切り部材の上端までの長さよりも長くなっている。
【0030】
サブバッグ200の第1持ち手220は、開口部10bを介してバッグ本体20内に挿入される。また、第1持ち手220の根元部分(サブバッグ200の上端付近)は、第1仕切り部材12の切り欠き部12aに受容される。
【0031】
図5は、口枠10と、口枠10に挿入されたサブバッグ200とを拡大した斜視図である。
図5に示すように、サブバッグ200は、サブバッグ本体210が開口部10aからキャディバッグ100内に挿入され、第1持ち手220の根元部分が、切り欠き部12aに受容されるとともに、切り欠き部12aの下面12bに当接して固定される。サブバッグ200の上端は、切り欠き部12aの上端よりZ方向の下方に位置している。
【0032】
また、
図5に示すように、第2仕切り部材14は、第1仕切り部材12の切り欠き部12aの下面12bより高さ「H4」だけZ方向の下方に設けられている。換言すると、切り欠き部12aの下端は、第2仕切り部材14の上端より高い位置にある。このため、第1持ち手220と、第2仕切り部材14の上面14aとの間には、高さ「H4」に相当する間隙S1(スペース)が形成される。これにより、例えば、プレイヤーは、手指を間隙S1に挿入して第1持ち手220を握り、上方(
図5中の矢印方向)に引き上げることにより、サブバッグ200をキャディバッグ100から抜き取ることができる(
図2参照)。
【0033】
次に、
図6〜
図8を用いて、プレイヤーがサブバッグ200をキャディバッグ100に挿入する際の一連の動作について説明する。尚、
図6A、
図7A及び
図8Aは、側面図を示し、
図6B、
図7B及び
図8Bは、正面図を示している。
【0034】
先ず、
図6A及び
図6Bに示すように、プレイヤーは、キャディバッグ100に対してサブバッグ200が斜め方向に向くように、一方の手で第1持ち手220を把持しながら、サブバッグ200を持ち上げる。このとき、プレイヤーは、他方の手でサブバッグ本体210を支えてもよい。
【0035】
次に、
図7A及び
図7Bに示すように、プレイヤーは、サブバッグ200を、開口部10a(
図4A参照)からキャディバッグ100内に挿入する。ここで、第1仕切り部材12は、外枠11の上面から第1仕切り部材12の上端まで、充分な高さ(
図4Cの「H2」)を有するため、開口部10aの幅及び面積(特には、
図4Cに示す斜め方向の幅「W2」)を大きく確保することができる。このため、プレイヤーは、斜め方向から、サブバッグ200を容易にキャディバッグ100内に挿入することができる。
【0036】
最後に、
図8A及び
図8Bに示すように、プレイヤーは、サブバッグ200の第1持ち手220が切り欠き部12aの下面12bに接触するまで、サブバッグ200をキャディバッグ100内に挿入する。これにより、サブバッグ200がキャディバッグ100内に収容される。ここで、第2仕切り部材14の上面14aと、切り欠き部12aの下面12bとは、高さ「H4」だけ離れている。このため、プレイヤーが、サブバッグ200を、第1持ち手220が切り欠き部12aの下面12bに接触するまでキャディバッグ100内に挿入した場合でも、第1持ち手220と第2仕切り部材14の上面14aとの間に間隙S1(
図5参照)が形成される。よって、プレイヤーの指が第1持ち手220と第2仕切り部材14との間に挟まることがないため、安全性を確保することもできる。
【0037】
プレイヤーは、サブバッグ200をキャディバッグ100から抜き取る場合は、上述した動作の逆順の動作を行う。尚、プレイヤーは、手指を間隙S1に挿入して第1持ち手220を握り、上方(
図5中の矢印方向)に引き上げることにより、サブバッグ200をキャディバッグ100から容易に抜き取ることができる。
【0038】
図9は、キャディバッグ100に収容されたサブバッグ200の様子を示す側面図であえる。
図9では、サブバッグ200を点線で示している。
図9に示すように、サブバッグ200は、キャディバッグ100内において、第1持ち手220が切り欠き部12a(
図5参照)に引っ掛けられることにより、吊り下げられるようにして固定される。また、サブバッグ200は、キャディバッグ100内において、最下端(ロック装置240)がキャディバッグ100内の収容底面20aよりもZ方向の上方に位置している。具体的には、キャディバッグ100において、収容底面20aから、切り欠き部12aの下面12b(
図4B参照)までの長さを「H10」(
図6B参照)とし、サブバッグ200において、ロック装置240の下端から、第1持ち手220における切り欠き部12aに当接する部分までの長さを「H20」(
図3A参照)としたとき、収容底面20aとロック装置240の下端との間には、高さ(H10−H20)に相当する間隙S2(スペース)が形成される。
【0039】
キャディバッグ100内に前記間隙S2が形成されることにより、サブバッグ200がキャディバッグ100内に収容された状態のときに、ロック装置240が収容底面20aに接触して脚部230のロック状態が解除されることを防ぐことができる。
【0040】
次に、プレイヤーがゴルフコースにおいて本実施形態に係るキャディバッグ100を使用する際の具体例を示す。
図10は、キャディバッグ100がゴルフカートに搭載された状態を示している。
【0041】
図10に示すように、一般的に、キャディバッグ100は、プレイヤーがゴルフクラブを出し入れし易いように、口枠10が後方斜め上方に向くようにゴルフカートに載せられる。また、ゴルフ場のスタッフ等がキャディバッグをゴルフカートに載せたり降ろしたりし易いように、キャディバッグ100は、第2持ち手21が上方を向くようにゴルフカートに載せられる。
【0042】
図10に示す状態において、サブバッグ200は、キャディバッグ100内の下側(地面側)(矢印d1側)に収容され、ゴルフクラブは、キャディバッグ100内のサブバッグ200より上側(矢印d2側)に収容される。すなわち、サブバッグ200は、ゴルフクラブよりプレイヤーに近い位置に収容される。また、第1仕切り部材12は、外枠11からの高さが高い(
図4Cの「H2」)ため、サブバッグ200をキャディバッグ100に斜め方向から挿入する際に、案内部材として機能する。
【0043】
このため、プレイヤーは、サブバッグ200をキャディバッグ100から抜き取ったり挿入したりする際に、キャディバッグ100内のゴルフクラブに邪魔されることがない。よって、プレイヤーは、サブバッグ200の出し入れを容易に行うことができる。また、キャディバッグ100に収容されたゴルフクラブとサブバッグ200とが互いに接触することを防ぐことができるため、ゴルフクラブ及びサブバッグ200の損傷を防ぐことができる。
【0044】
また、サブバッグ200は、キャディバッグ100内において、サブバッグ200の第1持ち手220が上方に向き、サブバッグ200のサブバッグ本体210が下方に向いて収容される。すなわち、重量が重いサブバッグ本体210が下方に向き、サブバッグ本体210を吊り下げる第1持ち手220が上方に向いて収容される。このため、プレイヤーがサブバッグ200をキャディバッグ100から引き抜く場合において、第1持ち手220を握ってサブバッグ200を引き上げるとき及び引き抜いたときに、プレイヤーの手にかかる負担を軽くすることができる。また、プレイヤーがサブバッグ200をキャディバッグ100に収容する場合において、第1持ち手220を握ってサブバッグ200を持ち上げるときに、プレイヤーの手にかかる負担を軽くすることができる。このように、プレイヤーは、サブバッグ200を、第1持ち手220で吊り下げるようにして持つことができるため、サブバッグ200の出し入れを容易に行うことができる。
【0045】
このように、本実施形態に係るキャディバッグ100は、
図10に示す使用例に適した構成を有することが好ましい。具体的には、口枠10において、サブバッグ200のサブバッグ本体210を挿入する開口部10aが、第2持ち手21とは反対側の端部に形成され、サブバッグ200の第1持ち手220を挿入する開口部10bが、開口部10aより第2持ち手21側に形成されることが好ましい。換言すると、キャディバッグ100を上方から見たときに、開口部10aが、第2持ち手21が配置される端部とは反対側の端部に配置され、開口部10bが、開口部10aより持ち第2持ち手21側に配置されることが好ましい。
【0046】
尚、本実施形態に係るキャディバッグ100は、
図10に示す使用例に限定されない。このため、本発明に係るキャディバッグ100は、口枠10において、サブバッグ200のサブバッグ本体210を挿入する開口部10aが、第2持ち手21側の端部に形成され、サブバッグ200の第1持ち手220を挿入する開口部10bが、第2持ち手21とは反対側の端部に形成されてもよい。
【0047】
以上のように、本実施形態に係るキャディバッグ100は、サブバッグ200のサブバッグ本体210をキャディバッグ100内に導くための開口部10aと、サブバッグ200の第1持ち手220を受容するための切り欠き部12aと、第1持ち手220をキャディバッグ100内に導くための開口部10bと、を有する。これにより、サブバッグ200は、キャディバッグ100に収容され、位置が固定される。また、第1持ち手220を挿入させる領域(開口部10b)と、ゴルフクラブを挿入させる領域(開口部10c,10d,10e)とを、確実に区切ることができる。このため、サブバッグ200が、キャディバッグ100内で移動したり、ゴルフクラブと接触したりすることを防ぐことができる。特に、第1持ち手220にゴルフクラブが接触することを防ぐことができるため、第1持ち手220を握るためのスペース(間隙S1)を確保することができる。よって、プレイヤーは、サブバッグ200をキャディバッグ100から容易に抜き取ることができる。本実施形態に係るキャディバッグ100によれば、キャディバッグ100の口枠10を、上述の構造とすることにより上記各効果を得ることができる。よって、本実施形態に係るキャディバッグ100によれば、簡易な構成によりサブバッグ200を収容することができるとともに、さらに上記各効果を得ることもできる。
【0048】
[参考形態]
以下、参考形態に係るキャディバッグ500について説明する。
【0049】
図11Aは、キャディバッグ500の概略構成を示す側面図であり、
図11Bは、キャディバッグ500の概略構成を示す正面図である。
【0050】
図11A及び
図11Bに示すように、キャディバッグ500は、バッグ本体60と、バッグ本体60の上端に設けられる口枠50とを備えている。バッグ本体60は、キャディバッグ500を持ち運ぶ際に手で握る持ち手61と、バッグ本体60を覆うバッグカバー62と、サブバッグ200を収容する収容カバー63と、を備えている。
【0051】
収容カバー63は、キャディバッグ500の側面に設けられ、伸縮可能な構成を有している。例えば
図11Bに示すように、収容カバー63は、ファスナー64を備えており、ファスナー64の歯が噛み合っているときは、収容カバー63は閉じられた状態(縮んだ状態)となり、ファスナー64の歯が噛み合っていないときは、収容カバー63は開いた状態(伸びた状態)となる。尚、伸縮可能な構成は、ファスナーに限定されず、弾性素材(ゴム等)で構成されてもよい。
【0053】
口枠50は、外枠51と、外枠51の内側に設けられる仕切り部材52〜56とを備えている。外枠51は、キャディバッグ500のバッグ本体60における上端の開放領域を規定する。仕切り部材52〜56は、外枠51の内側に形成される領域を複数の領域(開口部)に分割して、それぞれの領域を仕切る。
【0054】
図12Aに示すように、仕切り部材52は、外枠51におけるX方向の下側においてY方向の左右端の間に配置される。仕切り部材53は、外枠51におけるX方向の中央側においてY方向の左右端の間に配置される。仕切り部材54は、外枠51におけるX方向の上側においてY方向の左右端の間に配置される。2個の仕切り部材55は、外枠51におけるX方向の下側において、外枠51と仕切り部材52との間に配置される。仕切り部材56は、外枠51におけるX方向の中央側及びY方向の中央側において、仕切り部材52と仕切り部材53と仕切り部材54との間に配置される。外枠51の周囲には、フレーム57が設けられている。
【0055】
外枠51と各仕切り部材52〜56とにより、開口部50a〜50hが形成される。ゴルフクラブは、開口部50b〜50hを介してバッグ本体60内に挿入される。
【0056】
また、
図12に示すように、外枠51のX方向の下端(
図12A参照)には、外枠51の上面から上方(
図12BのZ方向)に立ち上がる受容部58が形成されている。
図12Bに示すように、受容部58は、凸部58a,58bと、凸部58a,58bの間に形成される凹部58cと、を含む。凹部58cの形状は、
図12Bに示すように湾曲状でなくてもよく、例えば、矩形状、U字状、V字状であってもよい。
【0057】
尚、
図13に示すように、キャディバッグ500において、床面から凹部58cの下端までの高さはH50である。
【0058】
サブバッグ200は、サブバッグ本体210がキャディバッグ500の収容カバー63に収容され、第1持ち手220の根元部分が受容部58の凹部58cに受容され、第1持ち手220の胴部が開口部50aを介してキャディバッグ500のバッグ本体60内に挿入される。
【0059】
例えば、プレイヤーはサブバッグ200をキャディバッグ500に収容する場合には、
図14A及び
図14Bに示すように、キャディバッグ500の収容カバー63を開いた状態にして、サブバッグ200を収容カバー63の内部に挿入する。このとき、プレイヤーは、サブバッグ200の第1持ち手220が、口枠50の開口部の方を向くようにして、サブバッグ200を収容カバー63の内部に挿入する。
【0060】
そして、プレイヤーは、
図14A及び
図14Bに示すように、サブバッグ200の第1持ち手220が口枠50の凹部58c(
図12B参照)に接触するまで、サブバッグ200を収容カバー63の内部に挿入する。第1持ち手220が凹部58cに当接した状態になると、サブバッグ200は、第1持ち手220で吊り下げられるようにして固定される。このとき、サブバッグ200は、最下端(ロック装置240)が床面よりもZ方向の上方に位置している。具体的には、キャディバッグ500において、床面から、凹部58cの下端までの高さを「H50」(
図13参照)としたとき、床面とロック装置240の下端との間には、高さ(H50−H20)に相当する間隙S3(スペース)が形成される。
【0061】
前記間隙S3が形成されることにより、サブバッグ200がキャディバッグ100に収容された状態のときに、ロック装置240が床面に接触して脚部230のロック状態が解除されることを防ぐことができる。尚、受容部58において、サブバッグ200がキャディバッグ100に収容された状態のときに前記間隙S3が形成されるように、外枠51から凹部58cまでの高さ、及び、凹部58cの形状が設定される。
【0062】
収容カバー63は、キャディバッグ500のZ方向の中央付近に設けられる。また収容カバー63の長さ(
図11Bの「H60」)は、サブバッグ200の全長の半分より長い。このように、サブバッグ200の第1持ち手220を凹部58cにより保持しつつ、サブバッグ200のサブバッグ本体210を収容カバー63で覆うことができるため、サブバッグ200を安定して固定することができる。
【0063】
また、サブバッグ200は、キャディバッグ500の持ち手61が配置される端部とは反対側の端部に収容される。すなわち、開口部50a及び受容部58は、キャディバッグ500の持ち手61が配置される端部とは反対側の端部に設けられる。このため、プレイヤー及びスタッフは、キャディバッグ500の持ち手61を持ち易くなるため、キャディバッグ500の持ち運びを容易に行うことができる。
【0064】
上述の参考形態に係るキャディバッグ500は以下の構成を備えてもよい。
【0065】
(1)キャディバッグ500は、一端が底部により閉塞され、他端が開放されたバッグ本体60と、前記他端に設けられる口枠50と、前記バッグ本体60の側面に設けられる収容カバー63と、を備える。口枠50は、前記他端に設けられ、前記他端の開放された領域の周囲を囲む外枠51と、前記他端に設けられ、前記他端の開放された領域を仕切る仕切り部材52〜56と、仕切り部材52〜56により分割された開口部50a〜50hと、外枠51の上面から上方に立ち上がる受容部58と、を備える。収容カバー63は、キャディバッグ500より小型のサブバッグ200を収容する。前記開口部は、サブバッグ200を持ち運ぶための第1持ち手220をバッグ本体60内に挿入するための開口部50aを含む。受容部58は、第1持ち手220を受容する凹部58cを備える。
【0066】
(2)キャディバッグ500は、前記(1)に記載のキャディバッグ500において、さらに、サブバッグ200がキャディバッグ500に収容された場合に、床面と、サブバッグ200の下端との間に間隙S3が形成される。
【0067】
(3)キャディバッグ500は、前記(1)に記載のキャディバッグ500において、サブバッグ200がキャディバッグ500に収容された場合に、床面から凹部58cまでの長さ「H50」が、床面から、サブバッグ200の第1持ち手220における凹部58cに当接する部分までの長さ「H20」より長い。
【0068】
(4)キャディバッグ500は、前記(1)に記載のキャディバッグ500において、さらに、キャディバッグ500を持ち運ぶための持ち手61を備える。キャディバッグ500を上方から見たときに、開口部50a及び受容部58は、持ち手61が配置される端部とは反対側の端部に配置される。
【解決手段】キャディバッグ100は、一端が底部により閉塞され、他端が開放されたバッグ本体20と、前記他端に設けられ、前記他端の開放された領域を複数の開口部に分割して仕切る仕切り部材を備える口枠10と、を備え、前記複数の開口部は、キャディバッグ100より小型のサブバッグ200をバッグ本体20内に挿入するための開口部10aと、サブバッグ200に設けられた第1持ち手220の先端をバッグ本体20内に挿入するための開口部10bと、を含み、前記仕切り部材は、開口部10aと開口部10bとの間に配置され、開口部10aを仕切る第1仕切り部材12を含み、第1仕切り部材12は、第1持ち手220を支持する切り欠き部12aを備える。