(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
一定期間内の使用頻度に基づいて、前記画像形成装置の前記動作状態を、省電力状態への移行要件が異なる複数の動作状態に設定する設定手段を備えることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の画像形成装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置及び制御システムを、複合機と、該複合機に加え、複数の電気機器(外部装置)を含む電力制御システムとを各々例にあげて、図面に基づいて詳述する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る電力制御システムSを概念的に示す概念図である。本発明に係る電力制御システムSにおいては、いわゆる複合機100(画像形成装置)と、複数の照明器具200〜400と、複数の空気洗浄機500〜700とが相互接続されている。以下、説明の便宜上、照明器具200〜400及び空気洗浄機500〜700を電気機器とも言う。
【0020】
また、電力制御システムSにおいては、複合機100から、他の電気機器200〜700の動作状態を制御する指示を送出でき、電気機器200〜700は該指示に応じて自機器の動作状態を調整するように構成されている。
【0021】
図2は本発明の実施の形態1に係る電力制御システムSにおける、複合機100の要部構成を示す機能ブロック図である。複合機100は、制御部10、画像入力部2、画像処理部3、画像出力部4、通信部5、操作パネル6、表示部7、記憶部8及びI/F部9等のハードウェアを備え、全体としてデジタル復号機を構成している。
【0022】
また、複合機100は、電力供給を局所的に制限して、自機における、消費電力の制限を行う省電力状態と、斯かる消費電力の制限がない通常状態とを含む複数の動作状態を有する。
【0023】
画像入力部2は、原稿の画像データの光学的な読み取りを行う。また、画像入力部2は、読み取り用の原稿に光を照射する光源、例えばCCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ等を有する光学ユニットを備えている。更に、画像入力部2では、所定の読取り位置にセットされた原稿からの反射光像を当該イメージセンサに結像させ、RGB(R : Red, G : Green, B : Blue)のアナログ電気信号を出力する。画像入力部2が出力したアナログ電気信号は画像処理部3に入力される。
【0024】
画像処理部3は、画像入力部2を通じて入力されるアナログ電気信号を基にデジタル形式の画像データを生成し、又は記憶部8に記憶されている画像データを読み出し、夫々の画像の種類に応じた処理を施した後、出力用画像データを生成する。
【0025】
画像出力部4は、画像処理部3から出力される画像データに基づいて記録用紙、OHPフィルム等の記録シート上に画像形成を行って出力する。そのため、画像出力部4は、感光体ドラム、該感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器等(図示せず)を備えており、電子写真方式にて使用者が所望する画像をシート上に形成する。なお、レーザ書込装置を用いた電子写真方式により画像形成を行う他、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式等により画像形成を行う構成であってもよい。
【0026】
通信部5は、画像処理部3にて処理した後の画像データを外部へ送信するネットワークカード、モデム等を備え、所定の電気機器の動作状態を制御する指示(以下、動作制御指示という。)を当該電気機器に送信する。また、通信部5と、電気機器200〜700とは有線にて接続されていても良く、無線にて接続されていても良い。
【0027】
操作パネル6は、複合機100の重要機能に係る、「コピー」、「印刷」等のジョブを受け付けるボタン、テンキー、受け付けた指示を確定するためのエンターキー等を備えている。
【0028】
記憶部8は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM、HDD、MRAM(磁気抵抗メモリ)、FeRAM(強誘電体メモリ)、又は、OUM等の不揮発性の記憶媒体により構成されている。また、記憶部8は、例えば、接続されている電気機器200〜700の各々のMacアドレスを記憶している。通信部5は、記憶部8に記憶されているMacアドレスを用いて、何れかの電気機器に前記動作制御指示を送信する。
【0029】
更に、記憶部8は、省電力状態への移行要件が異なる、複数の動作モード(動作状態)に分けて自機の動作状態を設定した動作状態設定テーブルを記憶している。
【0030】
表示部7は、例えば、LCD又はEL(Electroluminescence)パネル等からなり、画像出力部4を介して所定の記録用紙に出力(印刷)すべき画像が表示される。また、表示部7は、複合機100の状態、ジョブ処理の状況、画像入力部2が読み取った原稿の画像及び操作パネル6の操作内容の確認等、使用者に対して報知すべき情報を表示する。
【0031】
また、表示部7には、ユーザログインを受け付けるログイン画像、上述した各種ジョブを受け付けるジョブ受付画像等が表示される。更に、表示部7において、前記画像が表示される表示画面の表側には、タッチパネル(図示せず)が設けられている。該タッチパネルは、利用者が指先をタッチするタッチ操作により、表示部7の表示画面上における所定位置を検出することができる。また、前記タッチパネルは、これに限るものでなく、ポインティングデバイス(例えば、スタイラスペン)等を用いる構成であっても良い。
【0032】
I/F部9は、例えば、電気機器200〜700等と有線又は無線にて接続している。通信部5は、I/F部9を介して、何れかの電気機器200〜700に前記動作制御指示を送信する。
【0033】
制御部10は、以上の各ハードウェアを適宜制御し、ユーザに提供すべきサービスに係るジョブを実行させる。また、制御部10は、自機の使用状況に応じて、記憶部8に記憶されている動作状態設定テーブルに基づき、動作状態を変更する。
【0034】
図3は本発明の実施の形態1に係る電力制御システムSにおける、複合機100の制御部10の要部構成を示す機能ブロック図である。制御部10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、状態判定部14と、指示送出部15と、動作状態設定部16とを備えている。
【0035】
ROM12には各種の制御プログラム、演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータ等が予め格納されており、RAM13はデータを一時的に記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAM13は、例えば、ROM12から読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生する各種データ、該実行の際適宜変化するパラメータ等を記憶する。
【0036】
CPU11は、ROM12に予め格納されている制御プログラムをRAM13上にロードして実行することによって、上述した各種ハードウェアの制御を行ない、装置全体を本発明に係る複合機100として動作させる。
【0037】
状態判定部14は、自機の現在の動作状態を判定する。詳しくは、状態判定部14は、前記動作状態設定テーブルに基づいて、現在の動作状態が、通常状態であるか、省電力状態であるか、又は、前記動作状態設定テーブルのどの動作モードであるかを判定する。
【0038】
指示送出部15は、状態判定部14の判定結果に基づいて、電気機器200〜700に対する動作制御指示を生成する。すなわち、指示送出部15は、自機の現在の動作状態に応じて動作制御指示を生成し、生成した動作制御指示を通信部5に送出する。通信部5は斯かる動作制御指示をI/F部9を介して電気機器200〜700に適宜送信する。
【0039】
動作状態設定部16は、自機の使用頻度、又はユーザから受け付けた指示に基づいて、自機の動作状態を、省電力状態への移行要件が異なる、複数の動作モードに分けて設定する。動作状態設定部16による斯かる処理の詳細については、後で説明する。
【0040】
以下において、本発明の実施の形態1に係る電力制御システムSにおける、複合機100による消費電力制御の処理について詳しく説明する。
【0041】
図4は本発明の実施の形態1に係る電力制御システムSにおいて、複合機100に記憶されている動作状態設定テーブルの一例を概念的に示す例示図である。該動作状態設定テーブルはデフォルトとして設けられており、該動作状態設定テーブルにおいて、省電力状態はモード1−1〜モード1−4の4つの動作モードに分けられている。
【0042】
ユーザは必要に応じて何れかのモードを設定することができる。例えば、就業時間中は、モード1−1を設定し、昼休み時間中はモード1−2を設定し、残業勤務中はモード1−3を設定し、帰宅時にはモード1−4を設定する。
【0043】
また、動作状態設定テーブルにおいては、現在設定された動作モード(動作状態)を示す「設定」カラムと、自機の制御詳細を示す「制御詳細」カラムとが設けられている。
【0044】
例えば、モード1−1に設定された場合、設定してから1時間後に省電力状態に移行する処理が実行される。また、モード1−2に設定された場合は、設定してから30分後に省電力状態に移行する処理が実行され、モード1−3に設定された場合、設定してから5分後に省電力状態に移行する処理が実行される。更に、モード1−4に設定された場合、設定後直ぐに省電力状態に移行する処理が実行される。
【0045】
図5は本発明の実施の形態1に係る電力制御システムSにおける、複合機100の消費電力制御の処理を示すフローチャートである。説明の便宜上、
図4の動作状態設定テーブルを用いて説明を行なう。例えば、ユーザによって、モード1−1が設定されるものとする。また、説明の便宜上、指示送出部15が、自機の現在の動作状態に応じて、電気機器200〜700の一部をオフにする旨の動作制御指示を生成して送信することにより、動作状態の制御を行うものとする。
【0046】
ユーザは操作パネル6又は表示部7のタッチパネルを適宜操作することにより、指示の入力を行ない、この際、CPU11は操作パネル6又は表示部7のタッチパネルを介してユーザの指示の入力を受け付ける(ステップS101)。
【0047】
CPU11は受け付けた指示が動作状態の設定であるか否かを判定する(ステップS102)。例えば、ユーザがコピー、印刷等の複合機100のジョブに係る設定を行った場合、CPU11は受け付けた指示が動作状態の設定でないと判定し(ステップS102:NO)、受け付けた指示の実行を行う(ステップS106)。
【0048】
一方、上述したように、ユーザはモード1−1の設定を行った場合は、CPU11は受け付けた指示が動作状態の設定であると判定し(ステップS102:YES)、モード1−1が設定されたことを確認して、前記動作状態設定テーブルにその旨を書き込む。
【0049】
次いでにCPU11は、計時部(図示せず)に計時の開始を指示する。CPU11の指示に応じては、前記計時部は計時を開始する。すなわち、ユーザによってモード1−1の動作状態に設定されており、該モード1−1に対応する「制御詳細」に従って、CPU11は1時間後に自機をいわゆるスリープ状態(省電力状態)に移行させる。この際、CPU11はその旨をRAM13に記憶しておく。
【0050】
CPU11はRAM13の記憶内容に基づき、スリープ状態へ移行したか否かを判定する(ステップS103)。
【0051】
CPU11はスリープ状態へ移行していないと判定した場合(ステップS103:NO)、スリープ状態へ移行したと判定するまで斯かる判定を繰り返して行う。
【0052】
一方、CPU11によって、スリープ状態へ移行したと判定された場合(ステップS103:YES)、状態判定部14は、現在の動作状態が、前記動作状態設定テーブルのどの動作モードに設定されているか判定する(ステップS104)。状態判定部14による斯かる判定は、前記動作状態設定テーブルに基づいて、行われる。すなわち、ユーザによってモード1−1の動作状態に設定され、前記動作状態設定テーブルにおいては、
図4に示すように「設定」カラムのモード1−1の欄がチェックされている。従って、状態判定部14は、現在はモード1−1に設定されていると判定する。
【0053】
次いで、指示送出部15は、ステップS104での状態判定部14の判定結果に基づいて、すなわち自機の現在の動作状態に応じて、動作制御指示を生成し、生成した動作制御指示をI/F部9を介して電気機器200〜700に適宜送信する(ステップS105)。以下、指示送出部15による動作制御指示の生成について詳しく説明する。
【0054】
上述したように、指示送出部15は、自機の現在の動作状態に応じて、電気機器200〜700の一部の電源をオフにする指示を生成する。より詳しくは、
図4の動作状態設定テーブルにおいては、動作状態がモード1−1〜モード1−4の4つのモードに分けられており、指示送出部15は、自機の動作状態がどのモードに該当するかに応じて動作制御指示を生成する。
【0055】
例えば、自機の動作状態がモード1−1である場合、換言すれば就業時間中では、指示送出部15は空気洗浄機500のみをオフにする旨の動作制御指示を生成し、該動作制御指示を空気洗浄機500に送信する。
【0056】
自機の動作状態がモード1−2である場合は、換言すれば昼休み時間中では、指示送出部15は更に照明器具200及び空気洗浄機600をオフにする旨の動作制御指示を生成し、該動作制御指示を照明器具200及び空気洗浄機600に送信する。また、自機の動作状態がモード1−3である場合、換言すれば残業勤務中では、指示送出部15は更に照明器具300及び空気洗浄機700をオフにする旨の動作制御指示を生成し、該動作制御指示を照明器具300及び空気洗浄機700に送信する。
【0057】
また、自機の動作状態がモード1−4である場合、換言すれば帰宅時には、指示送出部15は更に照明器具400をオフにする旨の動作制御指示を生成し、該動作制御指示を照明器具400に送信する。これによって、全ての電気機器をオフにすることができる。
【0058】
このように、指示送出部15によって生成された動作制御指示を受信した電気機器200〜700は、該動作制御指示に応じて、自機器の電源をオフにする。
【0059】
以上のように、本発明においては、複合機100が自機の現在の動作状態に応じて、電気機器200〜700の一部の電源をオフにする動作制御指示を送信することにより、複合機100及び電気機器200〜700を含むシステム全体における、省エネルギー効果を図ることができる。
【0060】
すなわち、本発明においては、複合機100の動作状態を判断基準として、複合機100を含む、電気機器200〜700における無駄な電力消費を抑え、省エネルギー効果を図ることができる。従って、電気機器200〜700の夫々において、省エネルギー効果のための機能、及び該機能の運転に係る操作・設定を不要にすることができる。ひいては、複合機100及び電気機器200〜700を含むシステムに対する、省エネルギー効果のための管理機構を別に設ける必要もない。
【0061】
(実施の形態2)
実施の形態1においては、電気機器200〜700の設置位置に関わることなく、複合機100が自機の動作状態に応じて、電気機器200〜700の一部に、電源をオフにするように指示する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものでない。
【0062】
実施の形態2においては、複合機100の記憶部8が、接続されている電気機器200〜700の各々のMacアドレスを、電気機器200〜700の位置(位置情報)に関連付けて記憶している。より詳しくは、記憶部8は、電気機器200〜700の各々のMacアドレスと、複合機100から各電気機器までの距離とを相互関連づけて記憶している。
【0063】
また、指示送出部15は、電気機器200〜700の一部の電源をオフにする動作制御指示を生成する際、記憶部8に記憶されている電気機器200〜700の位置に基づいて、複合機100から近い順に斯かる動作制御指示を生成する。
【0064】
例えば、照明器具200〜400において、この順に、複合機100に近いとする。この際、モード1−1の場合、指示送出部15は、先ず、照明器具200の電源をオフにする動作制御指示を生成して照明器具200に送信し、その後、モード1−2の場合、照明器具300の電源を更にオフにする動作制御指示を生成して照明器具300に送信する。また、モード1−3の場合、最後に、指示送出部15は照明器具400の電源を更にオフにする動作制御指示を生成して照明器具400に送信する。
【0065】
これによって、本発明の実施の形態2においては、複合機100が自機の現在の動作状態に応じて、電気機器200〜700の一部の電源をオフにする動作制御指示を送信する際、人が居ない可能性の高い自機付近から斯かる動作制御指示を送信することとなる。従って、複合機100及び電気機器200〜700を含むシステム全体における、省エネルギー効果の実効性を高めることができる。
【0066】
また、以上においては、記憶部8が、接続されている電気機器200〜700の各々のMacアドレスを、電気機器200〜700の位置に関連付けて記憶している場合を例として説明したが、本発明はこれに限るものでない。例えば、複合機100が、電気機器200〜700の配置情報をウェブ上から取得し、該配置情報を用いて、自機付近から斯かる動作制御指示を送信するように構成しても良い。
【0067】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0068】
(実施の形態3)
実施の形態1においては、複合機100が自機の動作状態に応じて、電気機器200〜700の一部に、電源をオフにするように指示する場合を例として説明した。しかし、本発明はこれに限るものでない。実施の形態3に係る複合機100においては、自機の動作状態に応じて、電気機器200〜700に、性能を下げるように指示する。以下、詳しく説明する。
【0069】
実施の形態3に係る複合機100において、指示送出部15は、自機の現在の動作状態に応じて、電気機器200〜700の性能を下げる指示を生成する。説明の便宜上、
図4の動作状態設定テーブルに基づいて説明する。
【0070】
例えば、自機の動作状態がモード1−1である場合、換言すれば就業時間中では、指示送出部15は電気機器200〜700の性能を90%に下げる旨の動作制御指示を生成し、該動作制御指示を電気機器200〜700に送信する。
【0071】
自機の動作状態がモード1−2である場合は、換言すれば昼休み時間中では、指示送出部15は電気機器200〜700の性能を70%に下げる旨の動作制御指示を生成し、該動作制御指示を電気機器200〜700に送信する。また、自機の動作状態がモード1−3である場合、換言すれば残業勤務中では、指示送出部15は電気機器200〜700の性能を50%に下げる旨の動作制御指示を生成し、該動作制御指示を電気機器200〜700に送信する。
【0072】
また、自機の動作状態がモード1−4である場合、換言すれば帰宅時には、指示送出部15は電気機器200〜700の性能を0%に下げる旨の動作制御指示を生成し、該動作制御指示を電気機器200〜700に送信する。
【0073】
このように、指示送出部15によって生成された動作制御指示を受信した電気機器200〜700は、該動作制御指示に応じて、自機器の性能を下げる。
【0074】
以上のように、本発明の実施の形態3においては、複合機100が自機の現在の動作状態に応じて、電気機器200〜700の性能を下げる動作制御指示を送信することにより、複合機100及び電気機器200〜700を含むシステム全体における、省エネルギー効果を図ることができる。
【0075】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0076】
(実施の形態4)
図6は本発明の実施の形態4に係る電力制御システムSにおいて、複合機100に記憶されている動作状態設定テーブルの一例を概念的に示す例示図である。該動作状態設定テーブルは、動作状態がモード2−1〜モード2−4の4つのモードに分けられており、動作状態設定部16は、自機の使用頻度に応じて、自機の動作状態を何れかのモードに設定する。
【0077】
例えば、自機が5分〜10分毎に所定の処理を実行する場合、動作状態設定部16は自機の動作状態をモード2−1に設定し、自機が10分間如何なる処理も実行しない場合、動作状態設定部16は自機の動作状態をモード2−2に設定し、自機が30分間如何なる処理も実行しない場合、動作状態設定部16は自機の動作状態をモード2−3に設定し、自機が1時間の間如何なる処理も実行しない場合、動作状態設定部16は自機の動作状態をモード2−4に設定する。
【0078】
このように、モード2−1に設定された場合、設定してから1時間後に省電力状態に移行する処理が実行される。また、モード2−2に設定された場合は、設定してから30分後に省電力状態に移行する処理が実行され、モード2−3に設定された場合、設定してから5分後に省電力状態に移行する処理が実行される。更に、モード2−4に設定された場合、設定後直ぐに省電力状態に移行する処理が実行される。
【0079】
実施の形態4に係る複合機100においては、指示送出部15が
図6の動作状態設定テーブルに基づいて、動作制御指示の生成及び送信を行う。すなわち、状態判定部14が
図6の動作状態設定テーブルに基づいて現在の動作状態を判定し、指示送出部15は、状態判定部14の判定結果に基づいて、動作制御指示を生成し、生成した動作制御指示をI/F部9を介して電気機器200〜700に適宜送信する。指示送出部15による動作制御指示の生成については、既に説明しており、詳しい説明は省略する。
【0080】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0081】
(実施の形態5)
図7は本発明の実施の形態5に係る電力制御システムSにおいて、複合機100に記憶されている動作状態設定テーブルの一例を概念的に示す例示図である。該動作状態設定テーブルは、動作状態がモード3−1〜モード3−4の4つのモードに分けられており、動作状態設定部16は、自機が受け付ける指示に応じて、自機の動作状態を何れかのモードに設定する。
【0082】
すなわち、CPU11(受付手段)は操作パネル6又は表示部7のタッチパネルを介して、ユーザから、画像形成に係る指示を受け付ける。該画像形成に係る指示とは、例えば、ログイン、各機能の選択、ジョブ実行の指示、ログオフ等を含む。また、動作状態設定部16は、CPU11が受け付ける指示に応じて自機の動作状態を何れかのモードに設定する。
【0083】
例えば、所定の時間範囲内(例えば、10分間)でログインの指示を受け付け、これが反復的に行われる場合、動作状態設定部16は自機の動作状態をモード3−1に設定し、所定の時間範囲内でジョブ実行の指示(例えば、印刷指示)を受け付け、これが反復的に行われる場合、動作状態設定部16は自機の動作状態をモード3−2に設定する。また、省電力状態への移行の指示を受け付けた場合、動作状態設定部16は自機の動作状態をモード3−3に設定し、ログオフの指示を受け付けた場合は、動作状態設定部16は自機の動作状態をモード3−4に設定する。
【0084】
このように、モード3−1に設定された場合、設定してから1時間後に省電力状態に移行する処理が実行される。また、モード3−2に設定された場合は、設定してから30分後に省電力状態に移行する処理が実行され、モード3−3に設定された場合、設定してから5分後に省電力状態に移行する処理が実行される。更に、モード3−4に設定された場合、設定後直ぐに省電力状態に移行する処理が実行される。
【0085】
実施の形態5に係る複合機100においては、指示送出部15が
図7の動作状態設定テーブルに基づいて、動作制御指示の生成及び送信を行う。指示送出部15による動作制御指示の生成については、既に説明しており、詳しい説明は省略する。
【0086】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0087】
(実施の形態6)
図8は本発明の実施の形態6に係る電力制御システムSにおいて、複合機100に記憶されている動作状態設定テーブルの一例を概念的に示す例示図である。該動作状態設定テーブルは、動作状態がモード4−1及びモード4−2の2つのモードに分けられており、動作状態設定部16は、自機の使用頻度に応じて、自機の動作状態を何れかのモードに設定する。
【0088】
例えば、動作状態設定部16は、平日における使用頻度を求め、使用頻度が一の閾値以上に高い時間帯(以下、高頻度時間帯と言う)と、使用頻度が他の閾値以下に低い時間帯(低頻度時間帯)とを決定する。そして、前記高頻度時間帯に属する間は、動作状態設定部16は自機の動作状態をモード4−1に設定し、前記低頻度時間帯に属する間は、動作状態設定部16は自機の動作状態をモード4−2に設定する。
【0089】
このように、モード4−1に設定された場合、省電力状態に移行されず、通常状態が維持される。一方、モード4−2に設定された場合は、省電力状態が維持され、通常状態に復帰されることはない。
【0090】
実施の形態6に係る複合機100においては、指示送出部15が
図8の動作状態設定テーブルに基づいて、動作制御指示の生成及び送信を行う。
【0091】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0092】
本発明の実施態様1においては、外部装置と接続されており、消費電力の制限が行われる省電力状態を含む複数の動作状態を有し、画像データに基づく画像形成を行う画像形成装置において、自装置の動作状態に応じて、接続されている外部装置に、該外部装置の動作状態を制御する指示を送出する指示送出手段を備えることを特徴とする。
【0093】
本発明によれば、画像形成装置が、自装置の動作状態に応じて、接続されている外部装置に、該外部装置の動作状態を制御する指示、例えば、省電力状態にする旨の指示を送出する。従って、管理機構を別に設けることなく、かつ、該外部装置の設定操作を個別に行わず、該外部装置を省エネルギー運転させることができる。
【0094】
本発明の実施態様2においては、前記外部装置は複数であり、自装置の動作状態に応じて、前記複数の外部装置のうち、一部に対して、前記指示送出手段が、電源をオフにする指示を送出するように構成されていることを特徴とする。
【0095】
本発明によれば、前記指示送出手段は、自装置の動作状態に応じて、前記複数の外部装置のうち、一部に対して、電源をオフにする旨の指示を送出する。
【0096】
本発明の実施態様3においては、前記一部の外部装置は、他部の外部装置より自装置に近い外部装置であることを特徴とする。
【0097】
本発明によれば、前記指示送出手段は、自装置の動作状態に応じて、前記複数の外部装置のうち、自装置に近い一部の外部装置に対して、電源をオフにする旨の指示を送出する。
【0098】
本発明の実施態様4においては、前記複数の外部装置の位置関係を示す配置情報を記憶する記憶部を備え、前記指示送出手段は前記配置情報に基づいて前記指示を送出するように構成されていることを特徴とする。
【0099】
本発明によれば、前記指示送出手段は、自装置の動作状態に応じて、前記複数の外部装置の位置関係を示す配置情報に基づいて、前記複数の外部装置に対して前記指示を送出する。
【0100】
本発明の実施態様5においては、自装置の動作状態に応じて、前記指示送出手段が、外部装置に、該外部装置の性能を下げる指示を送出するように構成されていることを特徴とする。
【0101】
本発明によれば、前記指示送出手段は、自装置の動作状態に応じて、前記外部装置に、該外部装置の性能を下げる旨の指示を送出する。
【0102】
本発明の実施態様6においては、前記動作状態は、連続する不使用期間の長さに基づいて省電力状態への移行要件が異なる複数の動作状態を含み、前記指示送出手段は、自装置の動作状態に応じて、前記外部装置に前記指示を送出するように構成されていることを特徴とする。
【0103】
本発明によれば、前記指示送出手段は、連続する不使用期間の長さに基づいて、省電力状態への移行要件が異なる複数の動作状態の何れかに自装置が該当するかに応じて、前記外部装置に前記指示を送出する。
【0104】
本発明の実施態様7においては、前記画像形成に係る指示を受け付ける受付手段を備え、前記動作状態は、該受付手段が受け付ける指示に基づいて省電力状態への移行要件が異なる複数の動作状態を含み、前記指示送出手段は、自装置の動作状態に応じて、前記外部装置に前記指示を送出するように構成されていることを特徴とする。
【0105】
本発明によれば、前記指示送出手段は、前記受付手段が受け付ける指示に基づいて省電力状態への移行要件が異なる複数の動作状態の何れかに自装置が該当するかに応じて、前記外部装置に前記指示を送出する。
【0106】
本発明の実施態様8においては、一定期間内の使用頻度に基づいて、前記動作状態を、省電力状態への移行要件が異なる複数の動作状態に設定する設定手段を備えることを特徴とする。
【0107】
本発明によれば、前記設定手段が、一定期間内の使用頻度に基づいて、前記動作状態を、省電力状態への移行要件が異なる複数の動作状態に設定する。前記指示送出手段は、斯かる複数の動作状態の何れかに自装置が該当するかに応じて、前記外部装置に前記指示を送出する。
【0108】
本発明の実施態様9においては、前述の発明の何れか一つに記載の画像形成装置と、該画像形成装置に接続され、自装置の動作状態を制御する指示を受け付ける複数の電気装置とを備えることを特徴とする。
【0109】
本発明によれば、前記画像形成装置が、自装置の動作状態に応じて、接続されている複数の電気装置の何れかに、該外部装置の動作状態を制御する指示、例えば、省電力状態にする旨の指示を送出する。従って、管理機構を別に設けることなく、かつ、該電気装置の設定操作を個別に行わず、該電気装置を省エネルギー運転をさせることができる。