(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について説明する。
【0013】
図1は、本実施形態に係る電子機器の外観を示す図である。本電子機器は、例えばスマートフォンとして実現される。
図1に示すように、電子機器1は、薄いボード状の筐体を有しており、当該筐体の前面中央部には、タッチスクリーンディスプレイ11が配置されている。ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ11上でタッチ操作を行うことで、電子機器1に対して動作指示を与えることができる。
【0014】
筐体の下面中央部には、音声入力用のマイクロフォン12が配置されており、また、筐体の前面であってタッチスクリーンディスプレイ11の周辺部には、音声出力用のスピーカ13が配置されている。同じくタッチスクリーンディスプレイ11の周辺部には、電子機器1に対して動作指示を与えるための操作部14および画像を撮像するためのカメラ15が配置されている。
図1には示されていないが、筐体の背面にも、カメラ15が配置されている。また、同じく
図1には示されていないが、筐体の側面には、例えば、電子機器1を電源オン/オフするための電源スイッチや、スピーカ13の出力音量を調整するための音量スイッチ等が配置されている。
【0015】
図2は、本実施形態における電子機器1の一利用態様を例示する図である。
【0016】
電子機器1は、インターネットAに接続するための通信機能を搭載しており、インターネットA経由でメタデータサーバ2からメタデータ(EPG[electronic program guide]データ)を取得する。電子機器1は、取得したメタデータを用いて、テレビジョン放送番組の番組表や関連情報をタッチスクリーンディスプレイ11に表示するGUIを提供する。前述したように、電子機器1は、例えばスマートフォンとして実現される。スマートフォンとして実現される電子機器1に搭載されるタッチスクリーンディスプレイ11の画面は、必然的に、比較的小さいものとなる。そこで、本電子機器1は、比較的小さい画面への視覚的に判り易い番組表の表示を行うようにしたものである。なお、本電子機器1が表示する番組表は、テレビジョン放送番組の番組表に限らず、例えば、ラジオ放送の番組表等であってもよい。
【0017】
図3は、電子機器1のシステム構成を示す図である。
【0018】
図1に示されるタッチスクリーンディスプレイ11、マイクロフォン12、スピーカ13、操作部14およびカメラ15のほか、
図3に示すように、電子機器1は、MPU(micro processing unit)101、メモリ102、通信デバイス[1]103、通信デバイス[2]104、USB(universal serial bus)コネクタ105、PSC(power supply controller)106、バッテリ107、電源スイッチ108等を有する。バッテリ107は、電子機器1の筐体内に取り外し自在に収納される。
【0019】
MPU101は、電子機器1の動作を制御するプロセッサである。MPU101は、メモリ102に格納される、OS(operating system)200や後述する番組情報表示アプリケーションプログラム300等の各種プログラムを実行する。MPU101は、タッチスクリーンディスプレイ11への画像表示を実行するグラフィクスコントローラを内蔵している。また、MPU101は、タッチスクリーンディスプレイ11上でのタッチ操作または操作部14の操作を受け付けるための入力コントローラを内蔵している。MPU101によって実行される各種プログラムの表示画面は、タッチスクリーンディスプレイ11に表示され、その表示画面に対してタッチスクリーンディスプレイ11上でのタッチ操作または操作部14の操作が行われると、その操作に関する情報が、その表示画面を出力するプログラムに供給される。
【0020】
また、MPU101は、マイクロフォン12からの音声入力およびスピーカ13への音声出力のための音声処理を実行するサウンドコントローラを内蔵している。
【0021】
通信デバイス[1]103は、メタデータサーバ2を含む外部デバイスとのインターネットAを介した通信を実行する通信モジュールである。一方、通信デバイス[2]104は、電子機器1の周辺に存在する例えばテレビジョン受像機や録画機器等の外部デバイスとの通信を実行する通信モジュールである。なお、
図3には示されていないが、電子機器1は、通話のための通信を実行する通信モジュールをさらに有している。これらの各種通信機能の一部または全部は、MPU101に内蔵されていてもよい。
【0022】
USBコネクタ105は、USBデバイス(またはUSBケーブル)を接続可能なコネクタである。MPU101には、USBコネクタ105を介して接続されるUSBデバイスとの通信を実行するUSBコントローラが内蔵されている。電子機器1は、このUSBコネクタ105経由で電力を入力することができる。USBコネクタ105から入力される電力は、PSC106に供給される。
【0023】
PSC106は、電子機器1の電力管理を行う。PSC106は、バッテリ107の電力を電子機器1内の各種コンポーネントに供給するための制御を行う。なお、USBコネクタ105から電力が入力されている場合、PSC106は、当該USBコネクタ105から入力される電力を電子機器1内の各種コンポーネントに供給する。また、PSC106は、USBコネクタ105から入力される電力を用いてバッテリ107を充電する機能を有している。さらに、PSC106は、電源スイッチ108の操作に応じて、電子機器1を電源オン/オフする機能を有している。
【0024】
図4は、本実施形態の電子機器1上で動作する番組情報表示アプリケーションプログラム300の機能ブロックを示す図である。
【0025】
図4に示すように、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、メタデータ取得部301、操作入力部302および表示処理部303を有している。なお、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、OS200の制御下で動作するプログラムであり、
図4に示される、通信デバイス[1]103やタッチスクリーンディスプレイ11との間のデータの受け渡しは、OS200を介して行われる。
【0026】
メタデータ取得部301は、前述のメタデータサーバ2からメタデータを取得するモジュールである。操作入力部302は、タッチスクリーンディスプレイ11上でのタッチ操作に関する情報を入力するモジュールである。表示処理部303は、メタデータ取得部301により取得されたメタデータおよび操作入力部302により入力されたタッチ操作に関する情報を用いて、例えばテレビジョン放送番組の番組表を、比較的小さい画面(タッチスクリーンディスプレイ11)に視覚的に判り易く表示するモジュールである。
【0027】
前述したように、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、OS200の制御下で動作するプログラムである。例えば、電源スイッチ108の操作により電子機器1が電源オンされた場合、タッチスクリーンディスプレイ11上には、例えば
図5に示すようなOS200が出力する基本画面が表示される。
【0028】
この基本画面上には、番組情報表示アプリケーションプログラム300を含む各種アプリケーションプログラムを表すアイコンを配置するための領域a1が設けられている。ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ11上で、目的のアプリケーションプログラムを表すアイコンに対してタップと称される操作を行うことで、当該目的のアプリケーションプログラムを起動またはアクティブ状態にすることができる。タップとは、タッチスクリーンディスプレイ11に接触させた指をタッチスクリーンディスプレイ11の表示面とほぼ直交する方向に離すジェスチャによる操作である。タップのうち、タッチスクリーンディスプレイ11上への指の接触時間が閾値を超えるものを、特にロングタップと称することがある。また、アクティブ状態にするとは、起動済みであってバックグラウンドで動作中のアプリケーションプログラムの表示画面をタッチスクリーンディスプレイ11に表示することである。
【0029】
図5中、アイコンa2が、番組情報表示アプリケーションプログラム300を表すアイコンであるものとする。つまり、ユーザは、このアイコンa2に対してタップを行うことにより、番組情報表示アプリケーションプログラム300を起動またはアクティブ状態にすることができる。番組情報表示アプリケーションプログラム300の表示処理部303は、例えば番組情報表示アプリケーションプログラム300の起動時、まず、複数のメニュー項目をユーザに提示するためのトップ画面を表示する。
【0030】
図6は、番組情報表示アプリケーションプログラム300によって表示されるトップ画面の一例を示す図である。
【0031】
このトップ画面上には、メニュー領域b1が設けられている。このメニュー領域b1内には、符号b2で示される「番組表」メニューと、「検索」メニュー、「ランキング」メニュー、「その他」メニューが表示される。ユーザは、「番組表」メニューを選択すべくタップを行うことにより、タッチスクリーンディスプレイ11上にテレビジョン放送番組の番組表を表示させることができる。なお、「検索」メニューを選択すると、例えばキーワードによる番組検索を行うための画面を表示させることができる。「ランキング」メニューを選択すると、例えばジャンルごとに上位人気の番組がリストアップされた画面を表示させることができる。「その他」メニューを選択すると、スペースの制約上、トップ画面が表示される当初においてはメニュー領域b1に表示されないその他のメニューを表示させることができる。
【0032】
ここでは、「番組表」メニューが選択された場合を想定する。番組情報表示アプリケーションプログラム300は、操作入力部302により入力されるタッチ操作に関する情報に基づき、「番組表」メニューが選択されたことを認識する。「番組表」メニューが選択されると、第1に、メタデータ取得部301が、メタデータサーバ2からのメタデータの取得処理を実行する。また、第2に、表示処理部303が、メタデータ取得部301により取得されたメタデータを用いた番組表の表示処理を実行する。メタデータ取得部301によるメタデータの取得は、番組情報表示アプリケーションプログラム300の起動時またはアクティブ状態への移行時に行ってもよいし、また、バックグラウンドで動作中に一定期間ごとに行うようにしてもよい。
【0033】
図7は、番組情報表示アプリケーションプログラム300によって表示されるテレビジョン放送番組の番組表の一例を示す図である。
【0034】
図7に示すように、表示処理部303は、1チャンネル分の番組情報(放送時間帯、タイトル等)を時系列に縦方向に配置したリスト形式の番組表を表示する。各番組を表すオブジェクトc1は、放送時間長に応じて(縦方向の)表示サイズが決定される。図示の例では、放送時間長が55分間の番組A1を表すオブジェクトc1と、放送時間長が5分間の番組A2を表すオブジェクトc1とで、表示サイズが異なっている。単位時間ごとに割り当てる表示サイズを一定とすると、例えば5分間等の放送時間長の短い番組A2のような番組の表示が困難になる等の問題が生じる。逆に、放送時間長に関係なく各番組の表示サイズを一定にすると、例えばある時間帯に放送時間長の短い番組が多数連続するような場合に、その時間帯が全体に占める表示サイズの割合が極端に大きくなる等の問題が生じる。放送時間長に応じてオブジェクトc1の表示サイズを可変とすることで、番組情報をバランスよく表示することができる。
【0035】
一方で、オブジェクトc1の表示サイズを可変とするということは、時間軸が伸縮し得ることを意味する。そこで、表示処理部303は、正時を表すオブジェクトc2をオブジェクトc1間に挿入する。なお、このオブジェクトc2は、あくまでユーザに時刻の目安を示すものであって、必ずしも毎正時分挿入されるものではなく、また、必ずしも番組表内の正時に対応する位置に挿入されるものではない。例えば、17:45−20:45に放送予定の番組が存在する場合、18:00、19:00を表すオブジェクトc2は表示されず、その番組を表すオブジェクトc1と、その次の番組を表すオブジェクトc1との間、つまり20:45の位置に、20:00を表すオブジェクトc2が表示される。
【0036】
なお、
図6に示したトップ画面上で「番組表」メニューが選択された際に最初に番組表を表示するチャンネルは、例えばチャンネル番号が先頭のチャンネルであってもよいし、前回の番組表の表示時に最後に表示対象となっていたチャンネルであってもよい。
【0037】
操作入力部302により入力されるタッチ操作に関する情報が、上下方向(縦方向)のスワイプを示すものであった場合、表示処理部303は、表示対象とする時間帯を移動させるべく番組表を上下にスクロールさせる。一方、操作入力部302により入力されるタッチ操作に関する情報が、左右方向(横方向)のスワイプを示すものであった場合、表示処理部303は、表示する番組表を別のチャンネルの番組表に切り換える。このように、上下方向および左右方向のスワイプにより、ユーザは、任意のチャンネルおよび任意の時間帯の番組を確認することができる。
【0038】
なお、符号c3で示される日付の表示領域に対してタップを行うことにより、番組表の日付を変更することができる。また、符号c4で示される「放送波」という文字列の表示領域に対してタップを行うことにより、番組表の表示対象を、地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送等の間で切り換えることができる。
【0039】
符号c5で示される領域には、番組表が表示されているチャンネルのチャンネル名(放送局名)が表示される。この表示領域に対してタップを行うことにより、番組表を表示可能なチャンネル一覧を表示させることができ、そのうちの1つをタップ操作で選択することにより、任意のチャンネルに切り換えることができる。さらに、将来の番組を閲覧している場合であって、現在放送中の番組が画面上からスクロールアウトしている場合に、符号c6で示されるボタンに対してタップを行うことにより、何度も上下方向のスワイプを行うことなく、現在放送中の番組が表示される状態に一気に戻すことができる。
【0040】
いま、ユーザが、例えば電車で帰宅中、本電子機器1を使って、自宅でどの番組を視聴しようかと考えているものと想定する。このような時、あるチャンネルのある番組に着目した後、裏番組などと称される、当該着目した番組と同じ時間帯に放送される他のチャンネルの番組を確認したいと思う場合が多々ある。しかしながら、1画面あたり1チャンネル分ずつ番組表を表示する場合、この確認が難しい。特に、番組情報をバランスよく表示するために、放送時間長に応じてオブジェクトの表示サイズを可変とした場合、この傾向が顕著となる。より具体的には、あるチャンネルのある番組に着目した後、左右方向のスワイプにより別のチャンネルの番組表に切り換えた時、着目した番組を表すオブジェクトが配置されていた位置に切り換え後に配置されるオブジェクトで表される番組の放送時間帯が、着目した番組の放送時間帯と必ずしも一致するとは限らないからである。
【0041】
そこで、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、番組表の表示に関して次のような工夫を施した独自のGUIを提供する。以下、この点について詳述する。
【0042】
図8は、本実施形態の番組情報表示アプリケーションプログラム300が提供する独自のGUIを説明するための第1の図である。
【0043】
図8中、(A)は、番組表が通常表示されている様子を示している。ここで、この番組表を見ているユーザが、番組表内の番組A3に着目し、また、この番組A3と同じ時間帯に放送される他のチャンネルの番組を確認したいと考えたと想定する。このような時、ユーザは、当該着目した番組A3を表すオブジェクトに対して、例えばロングタップ等の特定の操作を実施する。ここでは、当該特定の操作がロングタップであるものとする。
【0044】
操作入力部302により入力されるタッチ操作に関する情報が、番組表内のいずれかの番組を表すオブジェクトに対するロングタップを示すものであった場合、表示処理部303は、通常表示から重複番組確認表示へと移行する。(B)は、番組表が重複番組確認表示されている様子を示している。
【0045】
図8(B)に示すように、重複番組確認表示の場合、表示処理部303は、第1に、例えば画面の左端部に、ロングタップの対象となったオブジェクトで表される番組(着目番組)を放送予定のチャンネルの少なくとも当該着目番組の放送時間帯が示される簡易的な番組表を表示する。図中、符号d1で示される番組表が、当該簡易的な番組表である。符号d2で示されるオブジェクトは、当該着目番組の放送時間帯を示すために配置されるオブジェクトである。オブジェクトd2は、例えば、通常表示時における当該着目番組を表すオブジェクトの位置に関わらず、簡易的な番組表d1内の中央部に配置されるようにしてもよい。
【0046】
また、表示処理部303は、第2に、画面の(簡易的な番組表d1が表示される部分以外の)余白部分に、着目番組を放送予定のチャンネルとは別のチャンネルの番組表を表示する。このチャンネルは、例えばチャンネル番号順で決定してもよい。このチャンネルの番組表は、(横方向の表示サイズが短縮されただけの)通常表示の場合とほぼ同等のリスト形式で表示する。図中、符号d3で示される番組表が、当該別のチャンネルの番組表である。そして、表示処理部303は、当該別のチャンネルで放送予定の番組であって、着目番組と放送時間帯が重複する番組を表すオブジェクトを、例えば色分け等により視覚的に識別可能とする。図中、符号d4で示されるオブジェクトで表される番組B2、番組B3、番組B4が、着目番組A3と放送時間帯が重複する番組であり、着目番組A3と放送時間帯が重複しない番組B1とは例えば異なる色で表示される。例えば、着目番組A3と放送時間帯が全体的に重複する番組B2、番組B3と、着目番組A3と放送時間帯が部分的に重複する番組B4とを、さらに色分け等により視覚的に識別可能としてもよい。放送時間帯が部分的に重複するパターンには、番組の放送開始側のみが重複するパターンと番組の放送終了側のみが重複するパターンとの2つのパターンが存在するので、この2つのパターンを、さらに色分け等により視覚的に識別可能としてもよい。また、着目番組と放送時間帯が重複する番組を表すオブジェクトを視覚的に識別可能とする方法としては、色分けに限定されず、例えばマークを付す等、種々の方法を適用することができる。
【0047】
なお、重複番組確認表示から通常表示に復帰したい場合、ユーザは、符号d5で示される「戻る」という文字列の表示領域に対してタップを行えばよい。
【0048】
次に、番組表が重複番組確認表示されている状態において、上下方向または左右方向のスワイプが行われた場合を考える。
【0049】
操作入力部302により入力されるタッチ操作に関する情報が、上下方向のスワイプを示すものであった場合、表示処理部303は、着目番組を放送予定のチャンネルの簡易的な番組表と並べて表示される別のチャンネルの番組表のみを上下にスクロールさせる。一方、操作入力部302により入力されるタッチ操作に関する情報が、左右方向のスワイプを示すものであった場合、表示処理部303は、着目番組を放送予定のチャンネルの簡易的な番組表と並べて表示される別のチャンネルの番組表をさらに別のチャンネルの番組表に切り換える。つまり、重複番組確認表示時における着目番組を放送予定のチャンネルの簡易的な番組表は、画面の左端部に固定される。
【0050】
図9は、本実施形態の番組情報表示アプリケーションプログラム300が提供する独自のGUIを説明するための第2の図であって、重複番組確認表示時に左右方向のスワイプが行われた場合の表示画面の一遷移例を示す図である。
図9中、(A)は、重複番組確認表示時においてスワイプが行われる様子を示し、(B)は、スワイプに応じて、着目番組を放送予定のチャンネルの簡易的な番組表と並べて表示される別のチャンネルの番組表がさらに別のチャンネルの番組表に切り換っていく様子を示し、(C)は、着目番組を放送予定のチャンネルの簡易的な番組表と並べて表示される別のチャンネルの番組表がさらに別のチャンネルの番組表に切り換った様子を示している。
図9(A)および
図9(C)に示すように、画面の例えば左端部に固定的に表示される簡易番組表によって着目番組の放送時間帯が常時示され、かつ、各チャンネルの番組表が、着目番組と放送時間帯が重複する番組が視覚的に識別可能に表示される。
【0051】
これにより、1画面あたり1チャンネル分ずつ番組表を表示する場合であって、番組表内の各番組を表すオブジェクトの表示サイズを放送時間長に応じて可変とした場合における着目番組と放送時間帯が重複する番組(裏番組)の確認が容易に行えることになる。
【0052】
なお、重複番組確認表示時における、着目番組を放送予定のチャンネルの簡易的な番組表の表示は、必須ではない。例えば、
図10に示すように、通常表示時(A)に番組表内のいずれかの番組を表すオブジェクトに対するロングタップが行われた場合、そのオブジェクトで表される番組、つまり着目番組を放送予定のチャンネルとは別のチャンネルの番組表のみを、例えばマークe1を付す等により、当該着目番組と放送時間帯が重複する番組を視覚的に識別可能に表示するようにしてもよい(B)。左右方向のスワイプによりチャンネルが切り換えられた場合も、そのチャンネルの番組表のみを、例えばマークe1を付す等により、当該着目番組と放送時間帯が重複する番組を視覚的に識別可能に表示すればよい。
【0053】
この方法でも、前述の方法と同様、1画面あたり1チャンネル分ずつ番組表を表示する場合であって、番組表内の各番組を表すオブジェクトの表示サイズを放送時間長に応じて可変とした場合における着目番組と放送時間帯が重複する番組(裏番組)の確認が容易に行えることになる。
【0054】
図11は、本実施形態の電子機器1上で動作する番組情報表示アプリケーションプログラム300の動作手順を示すフローチャートである。
【0055】
番組情報表示アプリケーションプログラム300は、メタデータサーバ2からメタデータを取得する(ブロックA1)。そして、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、取得したメタデータを用いて、ある1つのチャンネルの番組表を表示する(ブロックA2)。番組情報表示アプリケーションプログラム300は、表示中のチャンネルのある1つの番組に対して特定操作が行われると(ブロックA3のYES)、別のチャンネルの番組表を、特定操作が行われた番組と時間的に重複する番組を視覚的に識別可能に表示する(ブロックA4)。
【0056】
続いて、表示対象とするチャンネルを切り換えるための操作が行われると(ブロックA5のYES)、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、切り換え後のチャンネルの番組表を、特定操作が行われた番組と時間的に重複する番組を視覚的に識別可能に表示する(ブロックA6)。一方、その他の操作が行われた場合(ブロックA5のNO,ブロックA7のYES)、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、行われた操作に対応する処理を実行する(ブロックA8)。
【0057】
また、番組表を表示中に、その他の操作が行われた場合にも(ブロックA3のNO,ブロックA9のYES)、行われた操作に対応する処理を実行する(ブロックA10)。
【0058】
以上のように、本実施形態の電子機器1によれば、比較的小さい画面への視覚的に判り易い番組表の表示を行うことが実現される。
【0059】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。
【0060】
本実施形態に係る電子機器も、第1実施形態と同様、例えばスマートフォンとして実現される。
図12は、本実施形態における電子機器1の一利用形態を例示する図である。なお、本電子機器1の外観およびシステム構成については、第1実施形態の電子機器と同様であるので、ここでは、その説明を省略する。また、第1実施形態の電子機器と同一の構成要素については、同一の符号を使用する。
【0061】
本電子機器1は、テレビジョン受像機や録画機器等のAV(audio and visual)機器3と連携して動作することができる。より具体的には、放送局4から放送されるテレビジョン放送番組データを受信可能なAV機器3のリモートコントローラとして動作することができる。したがって、ここでは、ユーザが、AV機器3が設置された自宅において、本電子機器1を利用している場合を想定する。本電子機器1は、テレビジョン放送番組の視聴または予約に関する情報(予約データ)をAV機器3から取得し、メタデータサーバ2から取得したメタデータおよびAV機器3から取得した予約データを用いて、比較的小さい画面への視覚的に判り易い番組表の表示を行うようにしたものである。
【0062】
図13は、本実施形態の電子機器1上で動作する番組情報表示アプリケーションプログラム300の機能ブロックを示す図である。
【0063】
図13に示すように、本実施形態の電子機器1上で動作する番組情報表示アプリケーションプログラム300は、第1実施形態の番組情報表示アプリケーションプログラム300の構成に加えて、さらに、予約データ取得部304および予約制御処理部305を有している。
【0064】
予約データ取得部304は、連携するAV機器3から予約データを取得するモジュールである。予約制御処理部305は、連携するAV機器3に対して、テレビジョン放送番組の視聴または録画の予約を要求したり、逆に、視聴または録画の予約解除を要求したりするための処理を実行するモジュールである。
【0065】
図14に、本実施形態の番組情報表示アプリケーションプログラム300によって表示されるテレビジョン放送番組の番組表の一例を示す。
【0066】
図14中、(A)は、視聴または録画が予約された番組を放送予定のチャンネルの番組表が表示されている様子を示している。符号f1で示されるマークが、視聴または録画が予約されていることを示すマークであり、図示の例では、マークf1が付されたオブジェクトで表される番組A3が、AV機器3において視聴または録画が予約されている。つまり、本実施形態の表示処理部303は、第1に、予約データ取得部304により取得された予約データに基づき、視聴または録画が予約された番組が表示対象の番組表内に存在するか否かを判定し、存在する場合、その番組を視覚的に識別可能とする。
【0067】
一方、
図14(B)は、視聴または録画が予約された番組(番組A3)を放送予定のチャンネルとは別のチャンネルの番組表が表示されている様子を示している。図中、符号f2のマークが付されたオブジェクトで表される番組B2、番組B3、番組B4が、視聴または録画が予約された番組A3と放送時間帯が重複する番組である。つまり、本実施形態の表示処理部303は、第2に、予約データ取得部304により取得された予約データに基づき、視聴または録画が予約された他のチャンネルの番組と放送時間帯が重複する番組が表示対象の番組表内に存在するか否かを判定し、存在する場合、その番組を視覚的に識別可能とする。
【0068】
即ち、第1実施形態では、番組表の参照時に着目した番組との放送時間帯の重複を確認できるようにしているのに対して、本実施形態では、連携するAV機器3から予約データを取得することで、当該AV機器3において視聴または録画が予約された番組との放送時間帯の重複を確認できるようにしている。
【0069】
これにより、ユーザは、各チャンネルの番組表を、視聴または録画が予約された他のチャンネルの番組との放送時間帯の重複を認識しながら参照することが可能となる。
【0070】
図15は、本実施形態の電子機器1上で動作する番組情報表示アプリケーションプログラム300の動作手順を示すフローチャートである。
【0071】
番組情報表示アプリケーションプログラム300は、メタデータサーバ2からメタデータを取得する(ブロックB1)。また、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、連携するAV機器3から予約データを取得する(ブロックB2)。番組情報表示アプリケーションプログラム300は、取得したメタデータおよび予約データを用いて、表示対象のチャンネル内に予約済みの番組が有るか否かを判定し(ブロックB3)、また、表示対象のチャンネル内に他のチャンネルの予約済みの番組と時間的に重複する番組が有るか否かを判定する(ブロックB4,ブロックB7)。
【0072】
表示対象のチャンネル内に予約済みの番組が有り(ブロックB3のYES)、かつ、他のチャンネルの予約済みの番組と時間的に重複する番組が有る場合(ブロックB4のYES)、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、表示対象のチャンネルの番組表を、予約済みの番組および他のチャンネルの予約済みの番組と時間的に重複する番組を視覚的に識別可能に表示する(ブロックB5)。
【0073】
表示対象のチャンネル内に予約済みの番組は有るが(ブロックB3のYES)、他のチャンネルの予約済みの番組と時間的に重複する番組は無い場合(ブロックB4のNO)、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、表示対象のチャンネルの番組表を、予約済みの番組を視覚的に識別可能に表示する(ブロックB6)。
【0074】
表示対象のチャンネル内に予約済みの番組は無いが(ブロックB3のNO)、他のチャンネルの予約済みの番組と時間的に重複する番組が有る場合(ブロックB7のYES)、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、表示対象のチャンネルの番組表を、他のチャンネルの予約済みの番組と時間的に重複する番組を視覚的に識別可能に表示する(ブロックB8)。
【0075】
そして、表示対象のチャンネル内に予約済みの番組が無く(ブロックB3のNO)、かつ、他のチャンネルの予約済みの番組と時間的に重複する番組もない場合(ブロックB7のNO)、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、表示対象のチャンネルの番組表をそのまま表示する(ブロックB9)。
【0076】
以上のように、本実施形態の電子機器1によれば、比較的小さい画面への視覚的に判り易い番組表の表示を行うことが実現される。
【0077】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。
【0078】
本実施形態に係る電子機器も、第1実施形態および第2実施形態と同様、例えばスマートフォンとして実現される。本電子機器1の外観およびシステム構成については、第1実施形態の電子機器と同様であり、本電子機器1の一利用形態および本電子機器1上で動作する番組情報表示アプリケーションプログラム300の機能ブロックについては、第2実施形態の電子機器と同様であるので、ここでは、その説明を省略する。また、第1実施形態および第2実施形態の電子機器と同一の構成要素については、同一の符号を使用する。
【0079】
本電子機器1も、テレビジョン受像機や録画機器等のAV機器3と連携して動作することができる。より具体的には、放送局4から放送されるテレビジョン放送番組データを受信可能なAV機器3のリモートコントローラとして動作することができる。したがって、ここでも、ユーザが、AV機器3が設置された自宅において、本電子機器1を利用している場合を想定する。本電子機器1は、予約データをAV機器3から取得し、メタデータサーバ2から取得したメタデータおよびAV機器3から取得した予約データを用いて、さらに、AV機器3におけるテレビジョン放送番組の予約に関する操作を視覚的に判り易く行えるようにしたものである。
【0080】
本実施形態の番組情報表示アプリケーションプログラム300も、まず、第1実施形態と同様、
図7に示したようなテレビジョン放送番組の番組表を表示する。ここで、この番組表を見ているユーザが、番組表内のある番組について、視聴または録画の予約を行いたいと考えたと想定する。このような場合、ユーザは、当該着目した番組を表すオブジェクトに対して、例えばロングタップ等の特定の操作を実施する。ここでは、当該特定の操作がロングタップであるものとする。
【0081】
操作入力部302により入力されるタッチ操作に関する情報が、番組表内のいずれかの番組を表すオブジェクトに対するロングタップを示すものであった場合、表示処理部303は、その番組の視聴または録画を予約するための画面を表示する。
【0082】
図16は、本実施形態の番組情報表示アプリケーションプログラム300が提供する独自のGUIを説明するための図である。
【0083】
図16中、(A)は、ロングタップが行われたオブジェクトで表される番組の視聴または録画を予約するために表示される第1の画面を示している。表示処理部303は、この第1の画面上に、メタデータ取得部301により取得されたメタデータに含まれる当該番組の詳細情報を表示する。図示の例では、番組D1が、ロングタップが行われたオブジェクトで表される番組である。この第1の画面上に表示された詳細情報を見た上で、当該番組D1を録画予約したいと考えたユーザは、符号g1で示される「録画予約」という文字列の表示領域に対してタップを行う。当該番組D1の録画予約を行わない場合には、符号g2で示される「戻る」という文字列の表示領域に対してタップを行えば、番組表の表示に復帰することができる。
【0084】
操作入力部302により入力されるタッチ操作に関する情報が、この「録画予約」という文字列の表示領域に対するタップを示すものであった場合、表示処理部303は、メタデータ取得部301により取得されたメタデータおよび予約データ取得部304により取得された予約データを用いて、
図16(B)に示す第2の画面を表示する。予約データにより、録画予約しようとしている番組と放送時間帯が重複する既に録画予約された他のチャンネルの番組が分かるので、表示処理部303は、この第2の画面上に、録画予約しようとしている番組D1の簡易情報と共に、メタデータに含まれる当該既に録画予約された番組の簡易情報を表示する。なお、ここでは、本電子機器1が連携するAV機器3は2つのチューナを搭載し、同時に2つの番組を録画できるものと想定する。また、録画予約と視聴予約とは、録画予約を優先するものとし、ここでは、視聴予約された番組については考慮しない。
【0085】
図16(B)の例では、番組D1の放送時間帯と重複する2つの番組(番組E1、番組F3)が既に録画予約されている。これから録画予約しようとしている番組D1の簡易情報と、既に録画予約された番組E1および番組F3の簡易情報とを見たユーザは、24:45−24:50の時間帯で3つの番組の放送時間帯が重複することを認識することができる。つまり、このままでは、番組D1の録画予約はできないことが分かる。なお、符号g3で示される通常予約ボタンに対するタップが行われると、予約制御処理部305によって、AV機器3に対し、当該番組D1の録画予約要求が通知される。通常予約とは、1回のみの予約であり、連ドラ予約とは、例えば、あるチャンネルで同一曜日の同一時間帯に放送される同一タイトルの番組についての継続的な予約である。
【0086】
ここで、ユーザは、番組E1の録画予約を解除して、番組D1の録画予約を行おうと考えたものと想定する。この場合、ユーザは、符号g4で示される番組E1の簡易情報の表示領域に対してタップを行う。なお、番組E1の録画予約は、連ドラ予約であるものと想定する。番組D1の録画予約を行わない場合には、符号g5で示される「キャンセル」という文字列の表示領域に対してタップを行い、番組表の表示に復帰する。
【0087】
操作入力部302により入力されるタッチ操作に関する情報が、番組E1の簡易情報の表示領域に対するタップを示すものであった場合、表示処理部303は、メタデータ取得部301により取得されたメタデータを用いて、
図16(C)に示す録画予約を解除するための第3の画面を表示する。表示処理部303は、この第3の画面上に、録画予約の解除対象である番組E1の詳細情報を表示する。この第3の画面上に表示された詳細情報を見た上で、当該番組E1の録画予約を解除したいと考えたユーザは、符号g6で示される「連ドラ予約解除」という文字列の表示領域に対してタップを行う。前述したように、ここでは、番組E1の録画予約は、連ドラ予約であるものと想定しているので、「連ドラ予約解除」という文字列が表示されるが、通常予約であった場合、「通常予約解除」という文字列が表示される。なお、例えば、番組E1ではなく番組F3の方の録画予約を解除しようと考えた場合、ユーザは、符号g7で示される「戻る」という文字列の表示領域に対してタップを行うことで、
図16(B)の画面に復帰することができる。
【0088】
操作入力部302により入力されるタッチ操作に関する情報が、この「通常予約解除」という文字列の表示領域に対するタップを示すものであった場合、予約制御処理部305は、AV機器3に対し、当該番組E1の録画予約解除要求を通知する。予約制御処理部305は、当該番組E1の録画予約解除完了の通知をAV機器3から受けると、当該番組E1の録画予約解除が完了したことを表示処理部303に通知する。この通知を受けた表示処理部303は、
図16(D)に示すような、
図16(B)の画面から番組E1の詳細情報が削除された画面を表示する。この画面を見たユーザは、番組D1の録画予約が可能となったことを確認でき、当該番組D1を録画予約すべく、通常予約ボタンg3に対するタップを行う。録画予約を行った後、符号g8で示される「OK」という文字列の表示領域に対してタップを行うことで、番組表の表示に復帰することができる。
【0089】
このように、本実施形態の電子機器1は、連携するAV機器3についてある番組の録画予約を行おうとした際に、その番組を録画予約するための画面を通して、当該番組と時間的に重複する予約済みの番組を確認することができ、かつ、録画予約を解除することのできるGUIを提供する。これにより、本実施形態の電子機器1は、チューナ数の限られたAV機器3での録画予約の管理を支援することができる。
【0090】
図17は、本実施形態の電子機器1上で動作する番組情報表示アプリケーションプログラム300の動作手順を示すフローチャートである。
【0091】
番組情報表示アプリケーションプログラム300は、メタデータサーバ2からメタデータを取得する(ブロックC1)。また、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、連携するAV機器3から予約データを取得する(ブロックC2)。そして、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、取得したメタデータおよび予約データを用いて、まず、チャンネル単位の番組表の表示処理を実行する(ブロックC3)。
【0092】
番組情報表示アプリケーションプログラム300は、表示中のチャンネルのある1つの番組に対して特定操作が行われると(ブロックC4のYES)、特定操作が行われた番組の情報と、この番組と時間的に重複する他のチャンネルの予約済みの番組の情報とを表示する(ブロックC5)。続いて、他のチャンネルの予約済みの番組に対して特定操作が行われると(ブロックC6のYES)、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、特定操作が行われた他のチャンネルの予約済みの番組の予約を解除するための画面を表示する(ブロックC7)。この画面上で、予約解除の操作が行われると(ブロックC8のYES)、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、その番組の予約を解除するための処理を実行する(ブロックC9)。予約の解除が完了すると、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、ブロックC5の表示処理を再実行する。前画面復帰の操作が行われた場合には(ブロックC8のNO,ブロックC10のYES)、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、ブロックC9の予約解除処理を行うことなく、ブロックC5の表示処理を再実行する。
【0093】
番組表上で特定操作を行った番組についての予約設定の操作が行われた場合(ブロックC6のNO,ブロックC11のYES)、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、その番組を予約設定するための処理を実行する(ブロックC12)。予約設定が完了すると、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、ブロックC3の表示処理を再実行する。前画面復帰の操作が行われた場合には(ブロックC11のNO,ブロックC13のYES)、番組情報表示アプリケーションプログラム300は、ブロックC12の予約設定処理を行うことなく、ブロックC3の表示処理を再実行する。
【0094】
また、番組表を表示中に、その他の操作が行われた場合(ブロックC4のNO,ブロックC14のYES)、行われた操作に対応する処理を実行する(ブロックC15)。
【0095】
以上のように、本実施形態の電子機器1によれば、番組の視聴または録画の予約または予約の解除と連動可能な、比較的小さい画面への視覚的に判り易い番組表の表示を行うことが実現される。
【0096】
本実施形態に記載された様々な機能の各々は、処理回路によって実現されてもよい。処理回路の例には、中央処理装置(CPU)のような、プログラムされたプロセッサが含まれる。このプロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行することによって、記載された機能それぞれを実行する。このプロセッサは、電気回路を含むマイクロプロセッサであってもよい。処理回路の例は、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ、コントローラ、他の電気回路部品も含む。
【0097】
本実施形態の各種処理はコンピュータプログラムによって実現することができるので、このコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのコンピュータプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0098】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。