(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を説明するための実施の形態の一例について、図面を用いて以下に説明する。なお
、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなく実施の形態の内容を変更することは、
当業者であれば容易である。よって、本発明は、以下に示す実施の形態の記載内容に限定
されない。
【0013】
なお、各実施の形態の内容を互いに適宜組み合わせることができる。また、各実施の形態
の内容を互いに置き換えることができる。
【0014】
また、第1、第2などの序数は、構成要素の混同を避けるために付しており、各構成要素
の数は、序数の数に限定されない。
【0015】
(実施の形態1)
本実施の形態では、光検出装置の例について説明する。
【0016】
本実施の形態における光検出装置の構成例について
図1を用いて説明する。
【0017】
図1(A)に示す光検出装置は、光検出回路(PSともいう)101と、アナログ演算回
路(AOともいう)102と、切替回路(Swともいう)103と、を具備する。
【0018】
光検出回路101は、入射する光の照度に応じて値が設定される第1の光データ信号Sp
d1及び第2の光データ信号Spd2を出力する機能を有する。
【0019】
アナログ演算回路102には、第1の光データ信号Spd1及び第2の光データ信号Sp
d2が入力される。アナログ演算回路102は、第1の光データ信号Spd1及び第2の
光データ信号Spd2を用いて演算処理を行い、演算結果に応じた値の電位を出力信号S
adとして出力する機能を有する。なお、
図1(A)の構成に限定されず、複数の光検出
回路101の第1の光データ信号Spd1及び第2の光データ信号Spd2が1つのアナ
ログ演算回路102に入力されてもよい。
【0020】
切替回路103は、アナログ演算回路102における演算処理として、第1の光データ信
号Spd1及び第2の光データ信号Spd2の加算処理を行うか、第1の光データ信号S
pd1及び第2の光データ信号Spd2の減算処理を行うかを切り替える機能を有する。
例えば、
図1(A)に示すように、切替回路103により、アナログ演算回路102にお
ける第2の光データ信号Spd2を入力する端子を切り替えることにより、アナログ演算
回路102の演算内容を切り替えることができる。また、切替回路103は、光検出装置
に入射する光の照度に応じて値が設定される切替制御信号(信号SwCTLともいう)に
より制御される。例えば、アナログ演算回路102の出力信号Sadの値に応じて切替制
御信号の値を設定することができる。
【0021】
切替回路103は、例えば第1の選択トランジスタと、第2の選択トランジスタを備える
。
【0022】
第1の選択トランジスタのゲートには、切替制御信号が入力される。第1の選択トランジ
スタは、アナログ演算回路102において、第1の光データ信号Spd1及び第2の光デ
ータ信号Spd2の加算処理を行うか否かを制御する機能を有する。
【0023】
第2の選択トランジスタのゲートには、切替制御信号の反転信号が入力される。第2の選
択トランジスタは、アナログ演算回路102において、第1の光データ信号Spd1及び
第2の光データ信号Spd2の減算処理を行うか否かを制御する機能を有する。
【0024】
なお、
図1(B)に示すように、光検出回路101と切替回路103の間に相関二重サン
プリング回路(CDSともいう)104a及び104bを設けてもよい。相関二重サンプ
リング回路104a及び104bを設けることにより、光検出装置の特性のばらつきによ
る第1の光データ信号Spd1及び第2の光データ信号Spd2への影響を低減すること
ができる。
【0025】
さらに、
図1(A)に示す光検出装置の具体例について
図2を用いて説明する。
【0026】
図2(A)に示す光検出装置において、光検出回路101は、光電変換素子(PCEとも
いう)111と、トランジスタ112aと、トランジスタ112bと、トランジスタ11
3aと、トランジスタ113bと、トランジスタ114aと、トランジスタ114bと、
トランジスタ115aと、トランジスタ115bと、を備える。
【0027】
光電変換素子111は、第1の電流端子及び第2の電流端子を有し、入射する光の照度に
応じて第1の電流端子及び第2の電流端子の間に電流(光電流ともいう)が流れる。
【0028】
光電変換素子111の第1の電流端子には、パルス信号である光検出リセット信号(信号
PRstともいう)が入力される。また、本実施の形態における光検出装置の構成を、光
検出リセット信号の代わりに電位Vaが光電変換素子111の第1の電流端子に入力され
る構成にしてもよい。このとき、電界効果トランジスタである光検出リセットトランジス
タを設け、光検出リセットトランジスタのソース及びドレインの一方に電位Vaを入力し
、光検出リセットトランジスタのソース及びドレインの他方をトランジスタ113a及び
トランジスタ113bのゲートに接続させ、光検出リセットトランジスタのゲートに光検
出リセット信号を入力する構成にしてもよい。
【0029】
光電変換素子111としては、例えばフォトダイオード又はフォトトランジスタなどを用
いることができる。フォトダイオードの場合、フォトダイオードのアノード及びカソード
の一方が光電変換素子の第1の電流端子に相当し、フォトダイオードのアノード及びカソ
ードの他方が光電変換素子の第2の電流端子に相当し、フォトトランジスタの場合、フォ
トトランジスタのソース及びドレインの一方が光電変換素子の第1の電流端子に相当し、
フォトトランジスタのソース及びドレインの他方が光電変換素子の第2の電流端子に相当
する。
【0030】
トランジスタ112aのソース及びドレインの一方は、光電変換素子111の第2の電流
端子に接続され、トランジスタ112aのゲートには、パルス信号である第1の電荷蓄積
制御信号(信号TX1ともいう)が入力される。
【0031】
トランジスタ112bのソース及びドレインの一方は、光電変換素子111の第2の電流
端子に接続され、トランジスタ112bのゲートには、パルス信号である第2の電荷蓄積
制御信号(信号TX2ともいう)が入力される。
【0032】
トランジスタ112a及びトランジスタ112bは、光検出回路101において電荷蓄積
動作を行うか否かを選択する機能を有し、該機能を有する電荷蓄積制御トランジスタとし
ての機能を有する。
【0033】
トランジスタ112a及びトランジスタ112bとしては、例えばオフ電流の低いトラン
ジスタを用いることができる。このとき、トランジスタ112a及びトランジスタ112
bのオフ電流は、チャネル幅1μmあたり10aA(1×10
−17A)以下、好ましく
はチャネル幅1μmあたり1aA(1×10
−18A)以下、さらに好ましくはチャネル
幅1μmあたり10zA(1×10
−20A)以下、さらに好ましくはチャネル幅1μm
あたり1zA(1×10
−21A)以下、さらに好ましくはチャネル幅1μmあたり10
0yA(1×10
−22A)以下である。
【0034】
上記オフ電流の低いトランジスタとしては、例えばシリコンよりバンドギャップが広く、
例えば2eV以上、好ましくは2.5eV以上、より好ましくは3eV以上であり、チャ
ネルが形成される半導体層を含むトランジスタを用いることができる。上記バンドギャッ
プの広いトランジスタとしては、例えばチャネルが形成される酸化物半導体層を含む電界
効果トランジスタなどを用いることができる。
【0035】
上記酸化物半導体層としては、例えばIn系酸化物(例えば酸化インジウムなど)、Sn
系酸化物(例えば酸化スズなど)、又はZn系酸化物(例えば酸化亜鉛など)などを用い
ることができる。
【0036】
また、上記酸化物半導体層としては、例えば、四元系金属酸化物、三元系金属酸化物、二
元系金属酸化物などの金属酸化物を用いることもできる。なお、上記酸化物半導体層とし
ては、特性のばらつきを減らすためのスタビライザーとしてガリウムを含んでいてもよい
。また、上記酸化物半導体として適用可能な金属酸化物は、上記スタビライザーとしてス
ズを含んでいてもよい。また、上記酸化物半導体として適用可能な金属酸化物は、上記ス
タビライザーとしてハフニウムを含んでいてもよい。また、上記酸化物半導体として適用
可能な金属酸化物は、上記スタビライザーとしてアルミニウムを含んでいてもよい。また
、上記酸化物半導体として適用可能な金属酸化物は、上記スタビライザーとして、ランタ
ノイドである、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウ
ム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、
イッテルビウム、及びルテチウムの一つ又は複数を含んでいてもよい。また、上記酸化物
半導体として適用可能な金属酸化物は、酸化シリコンを含んでいてもよい。
【0037】
例えば、四元系金属酸化物としては、例えばIn−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−H
f−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系
酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物などを用い
ることができる。
【0038】
また、三元系金属酸化物としては、例えばIn−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Zn
系酸化物、In−Al−Zn系酸化物、Sn−Ga−Zn系酸化物、Al−Ga−Zn系
酸化物、Sn−Al−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸
化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化
物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物
、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、
In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、又
はIn−Lu−Zn系酸化物などを用いることができる。
【0039】
また、二元系金属酸化物としては、例えばIn−Zn系酸化物、Sn−Zn系酸化物、A
l−Zn系酸化物、Zn−Mg系酸化物、Sn−Mg系酸化物、In−Mg系酸化物、I
n−Sn系酸化物、又はIn−Ga系酸化物などを用いることができる。
【0040】
また、上記酸化物半導体層としては、c軸に配向し、かつab面、表面又は界面の方向か
ら見て三角形状又は六角形状の原子配列を有し、c軸において金属原子が層状又は金属原
子と酸素原子とが層状に配列しており、ab面においてa軸又はb軸の向きが異なる(c
軸を中心に回転した)相(CAAC:C Axis Aligned Crystalと
もいう)を有する酸化物半導体層を用いることができる。
【0041】
トランジスタ113aのソース及びドレインの一方には、電位Vaが入力され、トランジ
スタ113aのゲートは、トランジスタ112aのソース及びドレインの他方に電気的に
接続される。また、トランジスタ113aのソース及びドレインの間に流れる電流に応じ
て第1の光データ信号Spd1の電位が設定される。
【0042】
トランジスタ113bのソース及びドレインの一方には、電位Vaが入力され、トランジ
スタ113bのゲートは、トランジスタ112bのソース及びドレインの他方に電気的に
接続される。また、トランジスタ113bのソース及びドレインの間に流れる電流に応じ
て第2の光データ信号Spd2の電位が設定される。
【0043】
トランジスタ113a及びトランジスタ113bは、光電変換素子111の光電流を増幅
する機能を有し、該機能を有する増幅トランジスタとしての機能を有する。なお、トラン
ジスタ112a及びトランジスタ112bとして、上記チャネルが形成される酸化物半導
体層を含むトランジスタを用いることにより、トランジスタ112a及びトランジスタ1
12bがオフ状態の場合に、トランジスタ113aにおけるゲートの電荷及びトランジス
タ113bにおけるゲートの電荷の保持時間を長くすることができる。
【0044】
トランジスタ114aのソース及びドレインの一方は、トランジスタ113aのソース及
びドレインの他方に電気的に接続され、トランジスタ114aのゲートには、パルス信号
である出力選択信号(信号OSelともいう)が入力される。また、トランジスタ114
aのソース及びドレインの他方を介して第1の光データ信号Spd1が出力される。
【0045】
トランジスタ114bのソース及びドレインの一方は、トランジスタ113bのソース及
びドレインの他方に電気的に接続され、トランジスタ114bのゲートには、パルス信号
である出力選択信号(信号OSel)が入力される。また、トランジスタ114bのソー
ス及びドレインの他方を介して第2の光データ信号Spd2が出力される。
【0046】
トランジスタ114aは、トランジスタ113aのソース及びドレインの間に流れる電流
に応じた値の電位を第1の光データ信号Spd1として出力するか否かを選択する機能を
有し、トランジスタ114bは、トランジスタ113bのソース及びドレインの間に流れ
る電流に応じた値の電位を第2の光データ信号Spd2として出力するか否かを選択する
機能を有し、それぞれ該機能を有する出力選択トランジスタとしての機能を有する。なお
、必ずしもトランジスタ114a及びトランジスタ114bを設けなくてもよいが、トラ
ンジスタ114a及びトランジスタ114bを設けることにより、光検出装置から光デー
タを出力するタイミングを設定しやすくなる。
【0047】
トランジスタ115aのソース及びドレインの一方は、トランジスタ114aのソース及
びドレインの他方に電気的に接続され、トランジスタ115aのソース及びドレインの他
方には、電位Vbが入力され、トランジスタ115aのゲートには、出力リセット信号(
信号ORstともいう)が入力される。
【0048】
トランジスタ115bのソース及びドレインの一方は、トランジスタ114bのソース及
びドレインの他方に電気的に接続され、トランジスタ115bのソース及びドレインの他
方には、電位Vbが入力され、トランジスタ115bのゲートには、出力リセット信号(
信号ORst)が入力される。
【0049】
トランジスタ115a及びトランジスタ115bは、第1の光データ信号Spd1及び第
2の光データ信号Spd2の電位をリセットする機能を有し、出力リセットトランジスタ
としての機能を有する。なお、必ずしも光検出回路101にトランジスタ115a及びト
ランジスタ115bを設けなくてもよく、第1の光データ信号Spd1及び第2の光デー
タ信号Spd2が出力される配線にトランジスタ115a及びトランジスタ115bのソ
ース及びドレインの他方が電気的に接続されていればよい。
【0050】
なお、電位Va及び電位Vbの一方は、高電源電位Vddであり、電位Va及び電位Vb
の他方は、低電源電位Vssである。電位Vaの値及び電位Vbの値の差の絶対値は、少
なくとも増幅トランジスタの閾値電圧の絶対値より大きいことが好ましい。また、電位V
a及び電位Vbの値は、例えばトランジスタの極性などにより互いに入れ替わる場合があ
る。
【0051】
トランジスタ113a、トランジスタ113b、トランジスタ114a、トランジスタ1
14b、トランジスタ115a、及びトランジスタ115bとしては、例えばチャネル形
成層としての機能を有する酸化物半導体層を含むトランジスタ、又は元素周期表における
第14族の半導体(シリコンなど)を含有する半導体層を含むトランジスタなどを用いる
ことができる。
【0052】
さらに、
図2(A)に示す光検出装置において、アナログ演算回路102は、抵抗素子2
11と、抵抗素子212と、抵抗素子213と、抵抗素子214と、オペアンプ215と
、抵抗素子216と、を備える。
【0053】
オペアンプ215は、第1の入力端子、第2の入力端子、及び出力端子を有する。オペア
ンプ215の第1の入力端子は、抵抗素子211を介して光検出回路101におけるトラ
ンジスタ114aのソース及びドレインの他方に電気的に接続される。また、オペアンプ
215の出力端子は、抵抗素子216を介してオペアンプ215の第1の入力端子に電気
的に接続される。
【0054】
さらに、
図2(A)に示す光検出装置において、切替回路103は、トランジスタ311
と、トランジスタ312と、インバータ313と、を備える。
【0055】
トランジスタ311のソース及びドレインの一方は、光検出回路101におけるトランジ
スタ114bのソース及びドレインの他方に電気的に接続され、トランジスタ311のソ
ース及びドレインの他方は、抵抗素子212を介してアナログ演算回路102におけるオ
ペアンプ215の第1の入力端子に電気的に接続され、トランジスタ311のゲートには
、インバータ313から切替制御信号SwCTLの反転信号が入力される。
【0056】
トランジスタ312のソース及びドレインの一方は、光検出回路101におけるトランジ
スタ114bのソース及びドレインの他方に電気的に接続され、また、トランジスタ31
2のソース及びドレインの他方は、抵抗素子213を介してアナログ演算回路102にお
けるオペアンプ215の第2の入力端子に電気的に接続され、抵抗素子214を介して接
地(Vgndとなる)される。トランジスタ312のゲートには、切替制御信号SwCT
Lが入力される。
【0057】
トランジスタ311及びトランジスタ312としては、例えばチャネル形成層としての機
能を有する酸化物半導体層を含むトランジスタ、又は元素周期表における第14族の半導
体(シリコンなど)を含有する半導体層を含むトランジスタなどを用いることができる。
【0058】
次に、
図2(A)に示す光検出装置の駆動方法例について
図2(B)及び
図2(C)のタ
イミングチャートを用いて説明する。このとき、抵抗素子211と、抵抗素子212を、
同じ抵抗値とし、抵抗素子213の抵抗値/抵抗素子214の抵抗値と、抵抗素子216
の抵抗値/抵抗素子211の抵抗値と、を同じ値とする。また、トランジスタ112a、
トランジスタ112b、トランジスタ113a、トランジスタ113b、トランジスタ1
14a、トランジスタ114b、トランジスタ311、トランジスタ312をNチャネル
型トランジスタとする。また、電位Vaを高電源電位Vddとし、電位Vbを低電源電位
Vcc(ここではVgnd)とする。
【0059】
図2(A)に示す光検出装置の駆動方法例では、光検出装置に入射する光の照度の値(P
d)が基準値(Pref)より大きいか否かにより動作が異なる。それぞれの場合の動作
について以下に説明する。
【0060】
光検出装置に入射する光の照度の値(Pd)が基準値(Pref)より大きい場合(Pd
>Pref)、第1の光データ信号Spd1及び第2の光データ信号Spd2のそれぞれ
の値が小さいため、アナログ演算回路102において、第1の光データ信号Spd1及び
第2の光データ信号Spd2の加算処理を行う。例えば、
図2(B)に示すように、切替
制御信号SwCTLがローレベル(状態Lowともいう)になり、トランジスタ311が
オン状態になり、トランジスタ312がオフ状態になる。
【0061】
また、時刻T11から光検出リセット信号(信号PRst)のパルスを入力しながら、第
1の電荷蓄積制御信号(信号TX1)及び第2の電荷蓄積制御信号(信号TX2)のパル
スを入力する。これにより、トランジスタ112a及びトランジスタ112bがオン状態
になり、光検出回路101をリセット状態にする。
【0062】
また、光検出リセット信号(信号PRst)のパルスの入力が終わった後に、時刻T12
から再度第1の電荷蓄積制御信号(信号TX1)及び第2の電荷蓄積制御信号(信号TX
2)のパルスを入力することにより、光電変換素子111に流れる光電流に応じてトラン
ジスタ113aにおけるゲートの電位(Vg113a)及びトランジスタ113bのゲー
トの電位(Vg113b)が設定される。
【0063】
第1の電荷蓄積制御信号(信号TX1)及び第2の電荷蓄積制御信号(信号TX2)のパ
ルスの入力が終わった後、時刻T13から出力リセット信号(信号ORst)のパルスを
入力する。これにより、トランジスタ115a及びトランジスタ115bがオン状態にな
り、第1の光データ信号Spd1の電位及び第2の光データ信号Spd2の電位がリセッ
トされる。
【0064】
その後、時刻T14から出力選択信号(信号OSel)のパルスを入力する。これにより
、トランジスタ114a及びトランジスタ114bがオン状態になり、第1の光データ信
号Spd1及び第2の光データ信号Spd2の値が設定される。
図2(B)では、第1の
光データ信号Spd1の電位(Vpd1)及び第2の光データ信号Spd2の電位(Vp
d2)は同じ値である。これにより、光検出回路101に入射される光の照度に応じて2
つのデータが出力される。
【0065】
このとき、アナログ演算回路102の出力信号Sadの電位は、第1の光データ信号Sp
d1の電位+第2の光データ信号Spd2の電位(Vpd1+Vpd2)となる。よって
、第1の光データ信号Spd1及び第2の光データ信号Spd2の加算処理が行われたこ
とになる。
【0066】
一方、光検出装置に入射する光の照度の値(Pd)が基準値(Pref)以下の場合(P
d≦Pref)、第1の光データ信号Spd1及び第2の光データ信号Spd2のそれぞ
れの値が大きいため、アナログ演算回路102において、第1の光データ信号Spd1及
び第2の光データ信号Spd2の減算処理を行う。
図2(C)に示すように、切替制御信
号SwCTLがハイレベル(状態Highともいう)になりトランジスタ311がオフ状
態になり、トランジスタ312がオン状態になる。
【0067】
また、時刻T21から光検出リセット信号(信号PRst)のパルスを入力しながら、第
1の電荷蓄積制御信号(信号TX1)のパルスを入力する。これにより、トランジスタ1
12aがオン状態になり、光検出回路101をリセット状態にする。
【0068】
また、光検出リセット信号(信号PRst)のパルスの入力が終わった後に、時刻T22
から再度第1の電荷蓄積制御信号(信号TX1)のパルスを入力する。これにより、光電
変換素子111に流れる光電流に応じてトランジスタ113aのゲートの電位が設定され
る。
【0069】
さらに、時刻T23から光検出リセット信号(信号PRst)のパルスを入力しながら、
第2の電荷蓄積制御信号(信号TX2)のパルスを入力する。これにより、トランジスタ
112bがオン状態になり、光検出回路101をリセット状態にする。
【0070】
また、第2の電荷蓄積制御信号(信号TX2)のパルスの入力が終わった後、光検出リセ
ット信号(信号PRst)のパルスの入力が終わった後に、時刻T24から再度第2の電
荷蓄積制御信号(信号TX2)のパルスを入力する。これにより、光電変換素子111に
流れる光電流に応じてトランジスタ113aのゲートの電位が設定される。
【0071】
さらに、第2の電荷蓄積制御信号(信号TX2)のパルスの入力が終わった後、時刻T2
5から出力リセット信号(信号ORst)のパルスを入力する。これにより、トランジス
タ115a及びトランジスタ115bがオン状態になり、第1の光データ信号Spd1の
電位及び第2の光データ信号Spd2の電位がリセット状態になる。
【0072】
その後、時刻T26から出力選択信号(信号OSel)のパルスを入力する。これにより
、トランジスタ114a及びトランジスタ114bがオン状態になり、第1の光データ信
号Spd1及び第2の光データ信号Spd2の値が設定される。
図2(C)では、第1の
光データ信号Spd1の電位(Vpd1)及び第2の光データ信号Spd2の電位(Vp
d2)は異なる値である。これにより、光検出回路101に入射される光の照度に応じて
2つのデータが出力される。
【0073】
なお、第1の光データ信号Spd1の値を第1のフレーム期間において設定された値とし
たとき、第2の光データ信号Spd2の値を第1のフレーム期間より1フレーム期間以上
後の期間において設定された値にしてもよい。また、時刻T22の後から時刻T23の間
に、第1の電荷蓄積制御信号(信号TX1)のパルスの入力が終わった後、出力選択信号
(信号OSel)のパルスを入力し、トランジスタ114a及びトランジスタ114bを
オン状態にし、第1の光データ信号Spd1及び第2の光データ信号Spd2の値を設定
してもよい。
【0074】
このとき、アナログ演算回路102の出力信号Sadの電位は、第1の光データ信号Sp
d1の電位−第2の光データ信号Spd2の電位(Vpd1−Vpd2)となる。よって
、第1の光データ信号Spd1及び第2の光データ信号Spd2の減算処理が行われたこ
とになる。
【0075】
以上が
図2(A)に示す光検出装置の駆動方法例である。
【0076】
図1及び
図2を用いて説明したように、本実施の形態における光検出装置の一例では、切
替回路を用いることにより、光検出装置に入射する光の照度の値が基準値より大きい場合
に、光検出回路から出力される2つの光データ信号を加算してアナログ演算回路の出力信
号(データ信号)のデータの値を大きくする。これにより、生成可能なアナログ演算回路
の出力信号(データ信号)の値の範囲を拡大することができるため、該出力信号(データ
信号)を用いて表現できる階調値を増やすことができる。すなわち、光の検出範囲が狭く
なることを抑制することができる。
【0077】
(実施の形態2)
本実施の形態では、光検出装置の例について説明する。
【0078】
まず、本実施の形態における光検出装置の構成例について、
図3を用いて説明する。
図3
は、本実施の形態における光検出装置の構成例を示すブロック図である。
【0079】
図3(A)に示す光検出装置は、光により情報の入力が可能な入力装置である。また、図
3(B)に示す光検出装置は、光により情報の入力が可能であり、且つ画像を表示するこ
とにより情報の出力が可能な入出力装置である。
【0080】
図3(A)及び
図3(B)に示す光検出装置は、光検出部(Photoともいう)401
と、制御部(CTLともいう)402と、データ処理部(DataPともいう)403と
、を含む。
【0081】
また、
図3(A)及び
図3(B)に示す光検出装置は、光検出駆動回路(PSDRVとも
いう)411と、複数の光検出回路(PSともいう)412と、切替回路(Swともいう
)413と、アナログ演算回路(AOともいう)414と、読み出し回路(Readとも
いう)415と、A/Dコンバータ(A/Dともいう)416と、光検出制御回路421
と、画像処理回路431と、を具備する。
【0082】
また、
図3(B)に示す光検出装置は、表示駆動回路417、表示データ信号出力回路4
18と、複数の表示回路419と、表示制御回路422と、を具備する。
【0083】
複数の光検出回路412は、画素部Pixに設けられる。なお、
図3(A)に示す光検出
装置では、1個以上の光検出回路412により1つの画素が構成される。また、複数の表
示回路419は、画素部Pixに設けられる。なお、
図3(B)に示す光検出装置では、
1個以上の表示回路419により1つの画素が構成される。また、1個以上の光検出回路
412及び1個以上の表示回路419により1つの画素を構成してもよい。
【0084】
光検出駆動回路411は、光検出動作を制御するための回路である。
【0085】
光検出駆動回路411は、パルス信号である光検出リセット信号、パルス信号である電荷
蓄積制御信号、及びパルス信号である出力選択信号を少なくとも出力する。
【0086】
光検出駆動回路411は、例えば少なくとも3つのシフトレジスタを備える。このとき、
光検出駆動回路411は、第1のシフトレジスタからパルス信号を出力させることにより
、光検出リセット信号を出力し、第2のシフトレジスタからパルス信号を出力させること
により電荷蓄積制御信号を出力し、第3のシフトレジスタからパルス信号を出力させるこ
とにより、出力選択信号を出力することができる。
【0087】
光検出回路412は、入射する光の照度に応じた値の電位である光データを生成する。
【0088】
光検出回路412としては、実施の形態1の光検出装置における光検出回路を用いること
ができる。
【0089】
なお、複数の光検出回路412として、赤色を呈する光を受光する光検出回路、緑色を呈
する光を受光する光検出回路、及び青色を呈する光を受光する光検出回路を設け、それぞ
れの光検出回路により光データを生成し、生成した異なる色を呈する光データを合成して
フルカラーの画像信号のデータを生成することもできる。また、上記光検出回路に加え、
シアン、マゼンタ、及びイエローの一つ又は複数の色を呈する光を受光する光検出回路を
設けてもよい。シアン、マゼンタ、及びイエローの一つ又は複数の色を呈する光を受光す
る光検出回路を設けることにより、生成される画像信号に基づく画像において、再現可能
な色の種類を増やすことができる。例えば、光検出回路に、特定の色を呈する光を透過す
る着色層を設け、該着色層を介して光検出回路に光を入射させることにより、特定の色を
呈する光の照度に応じた値の電位である光データを生成することができる。
【0090】
切替回路413としては、実施の形態1の光検出装置における切替回路を用いることがで
きる。
【0091】
アナログ演算回路414としては、実施の形態1の光検出装置におけるアナログ演算回路
を用いることができる。
【0092】
読み出し回路415は、光データを読み出す機能を有する。読み出し回路415は、光検
出回路412から光データを読み出す。
【0093】
読み出し回路415は、例えば選択回路を用いて構成される。例えば、選択回路は、トラ
ンジスタを備え、該トランジスタに従って光データが光データ信号として入力されること
により、光データを読み出すことができる。
【0094】
A/D変換回路416は、読み出し回路415から入力されたアナログデータをデジタル
データに変換する機能を有する。なお、必ずしもA/D変換回路416を光検出部401
に設けなくてもよい。
【0095】
表示駆動回路417は、表示回路419の表示動作を制御する回路である。
【0096】
表示駆動回路417は、例えばシフトレジスタを備える。このとき、表示駆動回路417
は、シフトレジスタから複数のパルス信号を出力させることにより、表示回路419を制
御するための信号(例えば表示選択信号(信号DSELともいう))を出力することがで
きる。また、表示駆動回路417を複数のシフトレジスタを備える構成にすることもでき
る。このとき、表示駆動回路417は、上記複数のシフトレジスタのそれぞれから複数の
パルス信号を出力させ、表示回路419を制御するための複数の信号を出力することもで
きる。
【0097】
表示データ信号出力回路418には、画像信号が入力される。表示データ信号出力回路4
18は、入力された画像信号を元に表示データ信号(信号DDともいう)を生成し、生成
した表示データ信号を出力する機能を有する。
【0098】
表示データ信号出力回路418は、例えば複数のトランジスタを備える。
【0099】
表示データ信号出力回路418は、上記トランジスタがオン状態のときに入力される信号
のデータを表示データ信号として出力することができる。上記トランジスタは、電流制御
端子にパルス信号である制御信号を入力することにより制御することができる。なお、表
示回路419の数が複数である場合には、複数のスイッチングトランジスタを選択的にオ
ン状態又はオフ状態にすることにより、画像信号のデータを複数の表示データ信号として
出力してもよい。
【0100】
複数の表示回路419のそれぞれには、表示データ信号が入力される。複数の表示回路4
19は、入力された表示データに応じた表示状態になる。
【0101】
表示回路419としては、例えば液晶素子を用いた表示回路又はエレクトロルミネセンス
(ELともいう)素子を用いた表示回路などを用いることができる。
【0102】
なお、赤色を呈する光を射出する表示回路、緑色を呈する光を射出する表示回路、及び青
色を呈する光を射出する表示回路を設け、それぞれの表示回路により光を射出し、カラー
の画像を画素部において表示することもできる。また、上記表示回路に加え、シアン、マ
ゼンタ、及びイエローの一つ又は複数の色を呈する光を射出する表示回路を設けてもよい
。シアン、マゼンタ、及びイエローの一つ又は複数の色を呈する光を射出する表示回路を
設けることにより、表示画像において再現可能な色の種類を増やすことができるため、表
示画像の品質を向上させることができる。例えば、表示回路に、発光素子及び発光素子が
発光することにより射出する光のうち、特定の色を呈する光を透過する着色層を設け、発
光素子から該着色層を介して光を射出させることにより、特定の色を呈する光を射出する
ことができる。上記構成にすることにより、互いに異なる色を呈する光を射出する複数の
発光素子を形成せずにカラー画像を表示することができるため、作製工程を容易にし、歩
留まりを向上させることができ、また発光素子の品質を向上させ、発光素子の信頼性を向
上させることができる。
【0103】
光検出制御回路421は、光検出動作を行うための回路の動作を制御する機能を有する。
例えば切替回路413に入力する切替制御信号SwCTLも光検出制御回路421により
生成される。
【0104】
表示制御回路422は、表示動作を行うための回路の動作を制御する機能を有する。
【0105】
画像処理回路431は、光検出部により生成された光データ信号を用いて画像データの生
成を行う機能を有する。さらに、画像処理回路431では、光検出装置に入射する光の照
度の値と基準値との比較動作を行うこともできる。
【0106】
次に、
図3(A)及び
図3(B)に示す光検出装置の駆動方法例について説明する。
【0107】
まず、
図3(A)に示す光検出装置の駆動方法例について説明する。
【0108】
図3(A)に示す光検出装置では、光検出回路412において、入射する光の照度に応じ
て2つの光データを生成し、該2つの光データを第1の光データ信号及び第2の光データ
信号として出力する。生成した第1の光データ信号及び第2の光データ信号は、切替回路
413を介してアナログ演算回路414に入力され、アナログ演算回路414により演算
処理が行われる。演算処理の内容は、切替回路413に入力される切替制御信号SwCT
Lの値に応じて設定される。
【0109】
さらに、読み出し回路415によりアナログ演算回路414から出力された光データを読
み出す。読み出された光データは、A/D変換回路416によりデジタルデータに変換さ
れ、所定の処理に用いられる。
【0110】
さらに、画像処理回路431により、光データの値と基準値との比較が行われ、比較結果
に応じて光検出制御回路421の制御信号の値を設定する。このとき、切替制御信号Sw
CTLの値も設定される。これにより、光検出装置に入射する光の照度に応じて切替回路
413の動作及びアナログ演算回路414の動作を制御することができる。
【0111】
次に、
図3(B)に示す光検出装置の駆動方法例について説明する。
【0112】
図3(B)に示す光検出装置では、表示駆動回路417により表示回路419を行毎に選
択し、選択した各行の表示回路419に表示データ信号を順次入力する。
【0113】
表示データ信号が入力された表示回路419は、入力された表示データ信号のデータに応
じた表示状態になり、画素部Pixは、画像を表示する。
【0114】
また、
図3(B)に示す光検出装置では、光検出回路412において、入射する光の照度
に応じた電位である2つの光データを生成し、該2つの光データを第1の光データ信号及
び第2の光データ信号として出力する。生成した第1の光データ信号及び第2の光データ
信号は、切替回路413を介してアナログ演算回路414に入力され、アナログ演算回路
414により演算処理が行われる。演算処理の内容は、切替回路413に入力される切替
制御信号SwCTLの値に応じて設定される。
【0115】
さらに、読み出し回路415によりアナログ演算回路414から出力された光データを読
み出す。読み出された光データは、A/D変換回路416によりデジタルデータに変換さ
れ、例えば表示制御回路422の制御、被検出物の画像データ生成など、所定の処理に用
いられる。
【0116】
さらに、画像処理回路431により、光データの値と基準値との比較が行われ、比較結果
に応じて光検出制御回路421の制御信号の値を設定する。このとき、切替制御信号Sw
CTLの値も設定される。これにより、光検出装置に入射する光の照度に応じて切替回路
413の動作及びアナログ演算回路414の動作を制御することができる。
【0117】
以上が
図3(A)及び
図3(B)に示す光検出装置の駆動方法例の説明である。
【0118】
図3を用いて説明したように、本実施の形態における光検出装置の一例では、光検出装置
に入射する光の照度に応じて切替制御信号の値を設定することができる。これにより、光
検出装置に入射する光の照度に応じてアナログ演算回路における演算処理の内容を切り替
えることができる。なお、これに限定されず、別途照度センサを設け、該照度センサの出
力データに応じて切替制御信号の値を設定してもよい。
【0119】
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態における光検出装置を備えた電子機器の例について説
明する。
【0120】
本実施の形態における電子機器の構成例について、
図4(A)乃至
図4(D)を用いて説
明する。
図4(A)乃至
図4(D)は、本実施の形態における電子機器の構成例を説明す
るための模式図である。
【0121】
図4(A)に示す電子機器は、デジタルカメラである。
図4(A)に示すデジタルカメラ
は、筐体1001aと、レンズ1002aと、シャッターボタン1003と、電源ボタン
1004と、フラッシュライト1005と、を具備する。
【0122】
さらに、筐体1001a内部に上記実施の形態における光検出装置(例えば
図3(A)に
示す光検出装置)を具備する。これにより、例えばシャッターボタン1003を押すこと
により、レンズ1002aを介して入射する光を光検出装置により検出し、撮影などを行
うことができる。
【0123】
図4(B)に示す電子機器は、ビデオカメラである。
図4(B)に示すビデオカメラは、
筐体1001bと、レンズ1002bと、表示部1006と、を具備する。
【0124】
さらに、筐体1001b内部に上記実施の形態における光検出装置(例えば
図3(A)に
示す光検出装置)を具備する。これにより、例えばレンズ1002bを介して入射する光
を光検出装置により検出することにより、撮影などを行うことができる。
【0125】
また、表示部1006に上記実施の形態における光検出装置(例えば
図3(B)に示す光
検出装置)を適用してもよい。これにより、例えば表示部1006をタッチパネルとして
機能させることもできる。
【0126】
図4(C)に示す電子機器は、携帯型情報端末の例である。
図4(C)に示す情報端末は
、筐体1001cと、筐体1001cに設けられたレンズ1002cと、筐体1001c
に設けられた表示部1007と、を具備する。
【0127】
なお、筐体1001cの側面に外部機器に接続させるための接続端子、
図4(C)に示す
携帯型情報端末を操作するためのボタンのうち、一つ又は複数を設けてもよい。
【0128】
図4(C)に示す携帯型情報端末は、筐体1001cの中に、CPUと、メインメモリと
、外部機器とCPU及びメインメモリとの信号の送受信を行うインターフェースと、外部
機器との信号の送受信を行うアンテナと、を備える。なお、筐体1001cの中に、特定
の機能を有する集積回路を一つ又は複数設けてもよい。
【0129】
さらに、筐体1001c内部に上記実施の形態における光検出装置(例えば
図3(A)に
示す光検出装置)を具備する。これにより、例えばレンズ1002cを介して入射する光
を光検出装置により検出することにより、撮影などを行うことができる。また、レンズ1
002cを表示部1007と同じ面に設けているが、これに限定されず、例えば表示部1
007の反対の面にレンズ1002cを設けてもよい。
【0130】
また、表示部1007に上記実施の形態における光検出装置(例えば
図3(B)に示す光
検出装置)を適用してもよい。これにより、例えば表示部1007をタッチパネルとして
機能させることもできる。
【0131】
図4(C)に示す携帯型情報端末は、例えば電話機、電子書籍、パーソナルコンピュータ
、及び遊技機の一つ又は複数としての機能を有する。
【0132】
図4(D)に示す電子機器は、折り畳み式の携帯型情報端末の例である。
図4(D)に示
す携帯型情報端末は、筐体1001dと、筐体1001dに設けられた表示部1009と
、筐体1008と、筐体1008に設けられた表示部1010と、筐体1001d及び筐
体1008を接続する軸部1011と、を具備する。
【0133】
また、
図4(D)に示す携帯型情報端末では、軸部1011により筐体1001d又は筐
体1008を動かすことにより、筐体1001dを筐体1008に重畳させることができ
る。
【0134】
なお、筐体1001dの側面又は筐体1008の側面に外部機器に接続させるための接続
端子、
図4(D)に示す携帯型情報端末を操作するためのボタンのうち、一つ又は複数を
設けてもよい。
【0135】
また、表示部1009及び表示部1010に、互いに異なる画像又は一続きの画像を表示
させてもよい。なお、表示部1010を必ずしも設けなくてもよく、表示部1010の代
わりに、入力装置であるキーボードを設けてもよい。
【0136】
図4(D)に示す携帯型情報端末は、筐体1001d又は筐体1008の中に、CPUと
、メインメモリと、外部機器とCPU及びメインメモリとの信号の送受信を行うインター
フェースと、を備える。また、筐体1001d又は筐体1008の中に、特定の機能を有
する集積回路を1つ又は複数設けてもよい。また、
図4(D)に示す携帯型情報端末に、
外部との信号の送受信を行うアンテナを設けてもよい。
【0137】
さらに、筐体1001d又は筐体1008の内部に上記実施の形態における光検出装置(
例えば
図3(B)に示す光検出装置)を適用してもよい。これにより、例えば筐体100
1d又は筐体1008の内部をタッチパネルとして機能させることもできる。
【0138】
図4(D)に示す携帯型情報端末は、例えば電話機、電子書籍、パーソナルコンピュータ
、及び遊技機の一つ又は複数としての機能を有する。
【0139】
図4を用いて説明したように、本実施の形態における電子機器の一例は、上記実施の形態
における光検出装置を用いることができる。上記光検出装置を用いることにより、精度の
高い撮像が可能な電子機器を提供することができる。