(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の空調管理装置2が適用される空調管理システム1の構成を示す図である。
【0011】
空調管理システム1は、空調管理装置2を備え、この空調管理装置2には、制御配線6を介して複数の室外ユニット3(3a、3b)と、複数の室内ユニット4(4a、4b、4c、4d、4e)と、リモコンスイッチ5(5a、5b)と、が接続されている。
【0012】
空調管理装置2は、制御配線6を経由して室内ユニット4に、運転指示要求(運転モード、設定温度等の変更)を送信する。
リモコンスイッチ5から室内ユニット4に運転指示要求があった場合、室内ユニット4から空調管理装置2に、制御配線6を経由して、リモコンスイッチ5の運転指示要求を送信する。また、室内ユニット4と空調管理装置2は一定時間間隔で通信を行い、空調管理装置2は、室内ユニット4から受信した情報を保存する。
これにより、空調機の運転情報を表示・確認することができる。
【0013】
空調管理装置2は、室内ユニット4a、4bをグループA1とし、室内ユニット4c、4d、4eをグループA2として、グループ単位に運転状態の表示・設定を行うことができる。例えば、部屋毎やフロア毎の室内ユニット4をグループとして管理することができる。
また、空調管理装置2は、部屋やフロアの異なるグループA1とグループA2をまとめたものをブロックAとして扱う。
【0014】
図2は、空調管理システム1の制御ブロック図である。
図2では、室外ユニット3と室内ユニット4とリモコンスイッチ5は、それぞれ代表して、ひとつの構成により示している。
【0015】
空調管理装置2は、通信部21、制御部22、入力部23、表示部24、記憶部25を備えている。
室内ユニット4は、空調管理装置2、室外ユニット3およびリモコンスイッチ5と通信をするための通信部41と、制御部42を備えている。
室外ユニット3は、室内ユニット4、空調管理装置2と通信するための通信部31と制御部32を備えている。
リモコンスイッチ5は、室内ユニット4と通信するための通信部51、制御部52、入力部53、表示部54、記憶部55を備えている。
【0016】
つぎに、空調管理システム1の動作を説明する。
空調管理装置2の制御部22は、入力部23からの運転指示要求(運転モード、設定温度の変更等)を通信部21から制御配線6を介して室内ユニット4に送信する。さらに、制御部22は、後述する表示部24の表示内容を制御する。
室内ユニット4の通信部41は、その運転指示要求を受信し、制御部42で運転指示要求を実行する。その実行後、室内ユニットの制御部42は、通信部41および制御配線6を介して空調管理装置2に室温等の運転状況のデータを送信する。
【0017】
空調管理装置2の通信部21は室内ユニット4の通信部41からの変更データを受信し、その変更内容を表示部24に表示する。また、前記変更データは、室内ユニットの通信部41から制御配線6を介して室外ユニット3とリモコンスイッチ5に通信される。
【0018】
リモコンスイッチ5からも室内ユニット4に運転指示要求が可能である。このリモコンスイッチ5からの運転指示要求は、リモコンの通信部51および制御配線6を介して室内ユニット4の通信部41に送信される。このリモコンスイッチ5からの運転指示要求があった場合も、その変更データは、室内ユニット4の通信部41および制御配線6を介して空調管理装置2と室外ユニット3にも送信される。
【0019】
また、室内ユニット4と空調管理装置2とは、運転データが変更される度に、あるいは、一定時間間隔で通信が行われる。空調管理装置2は、室内ユニット4から受信した室外ユニット3と室内ユニット4の運転情報等を記憶部25に保存する。これにより、各空調機グループA1,A2…の情報(運転情報やグループ名称など)を表示部24に表示させて確認することが可能になる。
【0020】
つぎに、空調管理装置2の表示部24の表示例を、
図3〜
図10により説明する。
図3は、空調管理装置2が表示部24に通常表示するホーム画面の表示例である。ホーム画面は、空調管理装置2の運転情報表示や機能表示の操作の基本となる通常表示画面である。
まず、ホーム画面のウィンドウ構成について説明する。
【0021】
表示部24のホーム画面は、表示しているウィンドウの機能名称を表示するタイトルバー領域241と、ナビゲーションボタンやサブタイトルを配置するツールバー領域242と、詳細を後述する空調管理システムの機能メニュー等のショートカットボタンを配置され、常時固定割当てされているペインであるランチャー領域(ショートカット領域)243と、室内ユニットの運転情報や機能表示を行うメインペインである監視情報表示領域244と、状態表示を行うステータスバー領域245と、運転情報を表示する複数の室内機アイコン246から構成される。
【0022】
実施形態の空調管理装置2では、監視情報表示領域244に室内ユニットの運転情報を一覧表示したモニタ画面をホーム画面として表示する。
詳細は後述するが、モニタ画面は、常に表示されているランチャー領域243の“ホーム”ボタンをタップ(クリック)すると、ワンタッチで、任意の画面からモニタ画面に表示を切り替えることができる。
【0023】
図3は、ユニット単位に運転状況をパネル形式で表示したモニタ画面の表示例を示している。後述するが、モニタ画面は、パネル形式以外に、リスト形式(
図5)やレイアウト形式(
図6)で表示することもできる。
モニタ画面のツールバー領域242には、表示形式を変更する“パネル”“リスト”“レイアウト”ボタンが配置され、表示形式を変更できるようにしている。また、パネルまたはリスト形式の表示対象を、全体、ブロックA、グループA1、グループA2、表示単位を、ユニット単位、グループ単位、ブロック単位にするかを設定として記憶できる。
【0024】
また、モニタ画面のツールバー領域242には、“ホームに設定”ボタンが常時配置されている。“ホームに設定”ボタンのタップにより、現在表示中のモニタ画面の表示形式、表示対象、表示単位を設定することもできる。現在表示中のモニタ画面の状態をホームに設定できるので、視覚的に設定しやすく、ユーザの利便性が向上する。
上記のツールバー領域242は、
図5のリスト形式のモニタ画面や、
図6のレイアウト形式のモニタ画面でも、同様に表示する。
【0025】
図4は、
図3の監視情報表示領域244に表示される室内機アイコン246の拡大図である。アイコン内に暖房・冷房・ドライ・送風等の“運転モード”、“設定温度”、“風量”、“風向”等の運転情報を文字列表示する。
その他、空調管理システムが監視対象としている“運転/停止”“運転モード”“設定温度”“吸込温度”“周囲温度”“風量”“風向”“リモコン操作許可/禁止”“アラームコード”“フィルターサイン”“サーモON情報”“点検サイン”の運転情報を選択して表示できるようにしてもよい。
【0026】
図3に戻り、監視情報表示領域244に一覧表示する室内機アイコン246の表示色を変えて、“点検サイン”“フィルターサイン”“運転/停止”“運転モード”等を表示してもよい。例えば、点検が必要な場合には、室内機アイコン246を黄色表示する。アラームが発生した場合には、室内機アイコン246を赤色表示する。
これにより、運転異常の室内機やシステム全体の運用状況の視覚的な把握を容易に行える。
【0027】
図3のランチャー領域243には、前述の“ホーム”ボタンの他に、“機能メニュー”ボタンと“リスト”ボタンと“スケジュール”ボタンと“料金按分”ボタンが配置される。このうち、ホーム”ボタンと“機能メニュー”ボタンは、常時表示される。
この“機能メニュー”ボタンをタップすると、
図7により説明する空調管理装置2の機能の選択画面に遷移する。
【0028】
ランチャー領域243の“リスト”ボタンをタップすると、
図5で説明するリスト表示形式で表示するモニタ画面に遷移する。
ランチャー領域243の“スケジュール”ボタンをタップすると、空調機の運転・停止や設定温度を切り替えるスケジュールを設定する画面に遷移する。
ランチャー領域243の“料金按分”ボタンをタップすると、空調機毎の電力使用量の按分を表示する画面に遷移する。
【0029】
上記のランチャー領域243の“リスト”ボタンと“スケジュール”ボタンと“料金按分”ボタンは、後述する“ショートカット設定機能”により、ユーザ設定される。
実施形態の空調管理装置2は、ランチャー領域243により所定の監視画面をワンタッチで表示することができる。
なお、ランチャー領域243をスクロール可能な画面領域とすることで、多くのショートカットボタンを配置することができる。
【0030】
図5は、ユニット単位に運転状況をリスト形式で表示したモニタ画面の表示例を示している。各室内機の現在状態を並べて表示し、各室内機間の状態を比較することができる。
具体的には、室内機毎に、室内機の運転・停止状態を示す“運転/停止”、暖房・冷房・ドライ・送風等の“運転モード”、“風量”、“風向”、“設定温度”、“設置場所”から成る運転情報のリスト247を表示する。
【0031】
図6は、ユニット単位に運転状況をレイアウト形式で表示したモニタ画面の表示例を示している。施設の平面図・鳥瞰図を取り込み、室内機等のアイコンを配置することで、空調機の運転状況を平面図・鳥瞰図上で視覚的に表示する。
【0032】
上記のように、空調管理装置2では、ユーザの使用頻度が最も高いモニタ画面について、複数の表示形式から選択して表示できるようにし、そして、表示形式が設定されたモニタ画面をホーム画面に設定できるようにしている。そして、ホーム画面へ遷移するショットカットボタンを、ランチャー領域243に固定配置するようにした。
これにより、ユーザの用途に応じて運転情報を表示する監視画面を設定でき、そして、瞬時にホーム画面に遷移できるので、使い勝手が向上する。
【0033】
つぎに、ランチャー領域243のショートカットボタンの設定方法について説明する。
図7は、空調管理装置2が処理する複数のプログラム(機能)の起動選択を行う機能メニュー画面である。
図7の機能メニュー画面は、ランチャー領域243の“機能メニュー”ボタンをタップすると起動する。この“機能メニュー”ボタンも、“ホーム”ボタンと同様に、ランチャー領域243に固定配置されている。
【0034】
機能メニュー画面には、
図7に示すように、空調機、設備ユニットおよび全熱交換器の制御および監視を行う運転情報のモニタ画面に遷移する“モニタ”ボタンと、空調機、設備ユニットおよび全熱交換器のスケジュールの登録を行うスケジュール画面に遷移する“スケジュール”ボタンと、電力使用料金の按分を計算し表示する料金按分表示画面に遷移する“料金按分”ボタンと、空調機の運転時間、使用電力量、設定温度、室内温度、外気温度などをグラフまたはリスト表示するトレンド表示画面に遷移する“トレンド”ボタンと、エネルギー使用量から熱量、原油換算量、CO2排出量、参考金額を計算しグラフまたはリストでエネルギー使用量の確認できるようにするエネルギー管理画面に遷移する“エネルギー管理”ボタンと、使用電力量に応じて空調機のデマンド制御を行うためのデマンド制御の設定画面に遷移する“デマンド”ボタンと、日付時刻変更などユーザが任意に設定を行う設定画面に遷移する“基本設定”ボタンと、主にサービスマンが使用し、空調管理装置の詳細設定画面に遷移する“詳細設定”ボタンと、空調機の異常発生情報、システム情報などの履歴を表示できる履歴表示画面に遷移する“履歴”ボタンと、空調機の連動元と連動先を決め、連動元がある状態になると連動先が自動的に設定した状態になる連動動作の設定画面に遷移する“連動制御”ボタンと、が配置されている。
【0035】
図8は、
図7の機能メニュー画面の“基本設定”ボタンのタップにより遷移する基本設定画面を示している。
基本設定画面には、
図8に示すように、“日付・時刻設定”ボタンと、“タッチパネル補正”ボタンと、“管理対象名称登録”ボタンと、“ロケール設定”ボタンと、“表示・音設定”ボタンと、“画面の明るさ調整”ボタンと、“連絡先表示”ボタンと、“ホーム設定”ボタンと、“ショートカット設定”ボタンと、が配置され、ボタンのタップによりそれぞれの設定画面に遷移する。
【0036】
ここで、“ホーム設定”ボタンは、ホーム画面とするモニタ画面の表示形式、表示対象、表示単位の設定を行う画面に遷移するショートカットボタンである。
“ショートカット設定”ボタンは、ランチャー領域243(
図3)に配置するショートカットボタンの登録・削除・修正を行う画面に遷移するショートカットボタンである。
他のショートカットボタンの説明は省略する。
【0037】
図9は、
図8の基本設定画面の“ホーム設定”ボタンのタップにより遷移するホーム画面を選定する画面である。
実施形態の空調管理装置2では、室内ユニットの運転状態を一覧表示したモニタ画面をホーム画面として表示する。
図9では、ホーム画面として表示する際のモニタ画面の表示形式、表示対象、表示単位を、スピナー風のコンポーネントにより設定するようにしている。
【0038】
具体的には、スピナー風のコンポーネントにより、「リスト」「パネル」「レイアウト」の項目を上矢印キーと下矢印キーで選択し、表示形式として登録する。同様に、「全体」、「ブロックA」「グループA1」「グループA2」の項目を上矢印キーと下矢印キーで選択し、表示対象として登録する。さらに、「ブロック」「グループ」「ユニット」の項目を上矢印キーと下矢印キーで選択し、表示単位として登録する。
【0039】
ランチャー領域243の“ホーム”ボタンをタップすると、上記の表示形式、表示対象、表示単位に従ってモニタ画面を表示し、ホーム画面の表示を行う。
ホーム画面をモニタ画面以外の他の運転情報を表示する監視画面に設定してもよい。
【0040】
図10Aと
図10Bは、ランチャー領域243(
図3)に配置するショートカットボタンの設定を行う画面である。
ランチャー領域243の“ホーム”と“機能メニュー”のショートカットボタンは、固定配置され、ランチャー領域243の“リスト”“スケジュール”“料金按分”のショートカットボタンは、
図10Aと
図10Bのショートカットボタンの設定を行う画面により設定される。
つまり、実施形態の空調管理装置2では、初期状態では、“ホーム”と“機能メニュー”のショートカットボタンのみが配置されている。
【0041】
図10Aは、ランチャー領域243に3つのショートカットボタンを新規登録する場合を示している。ショートカット1〜3のそれぞれについて、
図7の機能メニューに示したいずれかの機能(プログラム)を割り当てる。割り当てる機能は、
図9と同様にスピナー風のコンポーネントにより行う。
ところで、
図9のスピナー風のコンポーネントで“−”を選択するとショートカットボタンは表示されない。
ツールバー領域242には、ショートカットボタンに割り当てる機能を登録する“決定”ボタンが設定されている。この“決定”ボタンがタップされると、ランチャー領域243にショートカットボタンが配置される。
【0042】
つぎに、
図10Bの「ショートカット詳細設定」の画面で、割り当てた機能(プログラム)の設定を行う。
ところで、ショートカットボタンの表示名は、割り当てた機能名にするが、他の表示名に修正してもよい。例えば、ショートカット1には、“モニタ”を割り当てたが、リスト表示形式のモニタ画面を行うショートカットボタンとするので、表示名を“リスト”とする。
【0043】
ショートカット1には、“モニタ”を割り当てたので、表示形式の設定を行う。表示形式は、“リスト”“パネル”“レイアウト”の中から“リスト”を選択する。
“スケジュール”機能を割り当てたショートカット2も、同様にして、“通常期−曜日”を選択する。
“料金按分”機能を割り当てたショートカット3では、“−”を選択したので詳細表示は表示されない。
ツールバー領域242の“決定”ボタンがタップされると、上記の設定に応じて、ランチャー領域243に“リスト”“スケジュール”“料金按分”のショートカットボタンを作成し配置する。
【0044】
つぎに、空調管理装置2の画面遷移の一例を
図11により説明する。
図11は、ホーム画面表示の状態111から、室内ユニットの運転状態の一覧をリスト形式で表示するモニタ画面表示の状態114に遷移する場合を示している。
ユーザはホーム画面表示の状態111でランチャー領域243(
図1)の“機能メニュー”ボタンをタップして、機能メニュー画面(
図7)を開き、機能メニュー画面の状態112に遷移する。
つぎに、ユーザは機能メニュー画面の“モニタ”ボタンをタップして、モニタ画面(
図3)を開き、モニタ画面表示(パネル表示)の状態113に遷移する。
この時、モニタ画面はパネル表示形式で一覧表示しているので、モニタ画面のツールバー領域242の“リスト”ボタンをタップして、リスト表示形式の一覧表示に切り替えて、モニタ画面表示(リスト表示)の状態114に遷移する。
【0045】
上記では、3回の操作により、リスト表示形式のモニタ画面を表示しているが、ランチャー領域243に
図10A、
図10Bで説明した“リスト”のショートカットボタンを配置しておけば、ホーム画面表示の状態111からモニタ画面表示(リスト表示)の状態114にワンタッチで遷移することができるので、ユーザの操作性が向上する。
【0046】
ショートカットボタンを配置するランチャー領域243は固定割当てしているので、ランチャー領域243の“ホーム”ボタンをタップすることで、状態112〜状態114のいずれの状態からでも、直に、ホーム画面に遷移することができる。
また、ホーム画面で、“ホーム”ボタンをタップすれば、室内ユニットの運転状態の一覧表示を更新することができる。
【0047】
つぎに、ランチャー領域243に配置されるショートカットボタンを参照して処理するプログラムランチャの設定データの構造を、
図12により説明する。
これらの設定データは、
図9の“ホーム設定”、
図10A、
図10Bの“シートカット設定”により説明した設定画面で設定される。
【0048】
設定データは、ショートカットボタン毎に設けられ、空調管理装置2の記憶部25(
図2)に記憶される。
ボタン名称121は、ショートカットボタンの識別名である。ランチャー領域243に固定配置される“ホーム”“機能メニュー”ボタン(以下、固定配置ショートカットと称する)と、
図10Aと
図10Bにより説明したユーザ設定されるショートカットボタン(ユーザ設定ショートカットと称する)とが識別できるようにする。
表示名122は、ショートカットボタンに表示される名称である。
【0049】
表示位置123は、ランチャー領域243のボタン配置位置を示す位置情報である。ランチャー領域243の上端から位置を正数で示し、下端からの位置を負数で示す。
プログラムlink情報124は、運転状態の一覧表示等に関するプログラム(機能)のプログラム呼び出し名である。
引数列125は、
図10Bで説明したプログラム(機能)の設定情報である。
【0050】
つぎに、
図13により、制御部22(
図2)で実行される
図10A、
図10Bの“ショートカット設定”の処理フローを説明する。
“ショートカット設定”プログラムが起動すると、制御部22は、
図12で説明したプログラムランチャの設定データを参照して、ユーザ設定ショートカットの設定データを取得する(S130)。
【0051】
そして、制御部22は、ユーザ設定ショートカットのそれぞれについて、リンク設定されているプログラム(機能)をスピナー風のコンポーネントにより表示する(S131)。このとき、スピナーの項目には、
図7の機能メニューに対応したショートカットを割り当てる全てのプログラム(機能)を入力する。
この処理により、
図10Aの「ショートカット設定」の画面が表示される。
【0052】
ユーザがツールバー領域242の“決定”ボタンをタップすると、制御部22は、ステップS132で、“決定”ボタンのタップ検出を行う。
【0053】
ユーザがスピナーコンポーネントを操作してショートカットに割り当てるプログラムを変更あるいは登録すると、制御部22は、ステップS133で判定して(S133のYes)、ステップS134に進む。
ユーザ操作がない時には、制御部22は、ステップS131に進み、ユーザ操作を待機する。
【0054】
制御部22は、ステップS134では、ユーザにより変更されたショートカットに割り当てるプログラムのリンク情報をプログラムランチャの設定データのプログラムlink情報124に登録する。
そして、制御部22は、ステップS135で、変更あるいは登録したプログラムについて、詳細設定の要否を判定する。
【0055】
ショートカットに割り当てるプログラムが詳細設定の不要なプログラムの場合には(S135の否)、制御部22は、ステップS131に進む。
ショートカットに割り当てるプログラムが詳細設定の必要なプログラムの場合には(S135の要)、制御部22は、プログラムランチャの設定データを参照して、ユーザ設定ショートカットのそれぞれについて、リンク設定されているプログラム(機能)の設定情報をスピナー風のコンポーネントにより表示する(S136)。
この処理により、
図10Bの「ショートカット詳細設定」の画面が表示される。
【0056】
ユーザがツールバー領域242の“決定”ボタンをタップすると、制御部22は、ステップS137で、“決定”ボタンのタップ検出を行う。
ユーザがスピナーコンポーネントを操作してショートカットに割り当てるプログラム設定情報を変更あるいは登録すると、制御部22は、ステップS138で判定し(S138のYes)て、ステップS139に進む。
ユーザ操作がない時(S138のNo)には、制御部22は、ステップS131に進み、ユーザ操作を待機する。
【0057】
制御部22は、ステップS139では、ユーザにより変更されたショートカットに割り当てるプログラムの設定情報をプログラムランチャの設定データの引数列124に登録する。
そして、制御部22は、ステップS131に進み、ユーザ操作を待機する。
【0058】
以上により、制御部22により、ショートカットの登録や変更が行われる。
ランチャー領域243のショートカットボタンは、このプログラムランチャの設定データの登録・削除に応じて、表示が更新される。
【0059】
別媒体により提供されるオプション機能プログラム(料金按分、エネルギー管理、デマンド等)においては、オプション機能プログラムのインストーラが、プログラムランチャの設定データに初期設定を行うことで、ランチャー領域243にオプション機能プログラムの初期設定を行うショートカットボタンを配置する。これにより、空調管理装置2の初期設定を容易に行える。
【0060】
詳しくは、オプション機能プログラムのインストーラは、オプション機能プログラムを記憶部25(
図2)にプログラムをインストールすると共に、プログラムランチャの設定データ(
図12)に、オプション機能プログラムに関する初期設定プログラムのショートカットボタンの設定情報を記憶すればよい。
【0061】
また、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施例は本発明で分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。