(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6435503
(24)【登録日】2018年11月22日
(45)【発行日】2018年12月12日
(54)【発明の名称】発電装置
(51)【国際特許分類】
H02N 11/00 20060101AFI20181203BHJP
H01L 35/28 20060101ALI20181203BHJP
【FI】
H02N11/00 A
H01L35/28 C
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-137828(P2014-137828)
(22)【出願日】2014年7月3日
(65)【公開番号】特開2016-15861(P2016-15861A)
(43)【公開日】2016年1月28日
【審査請求日】2017年6月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100170494
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 浩夫
(72)【発明者】
【氏名】栃木 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】宮本 豊
(72)【発明者】
【氏名】中村 伸二
【審査官】
三澤 哲也
(56)【参考文献】
【文献】
特開平11−040864(JP,A)
【文献】
特開2013−164180(JP,A)
【文献】
国際公開第00/013066(WO,A1)
【文献】
実開平04−120195(JP,U)
【文献】
特開2013−078175(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02N 11/00
H01L 35/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
正極側端子と、
負極側端子と、
前記正極側端子と前記負極側端子との間に直列に接続された複数の熱電モジュールからなる発電ユニットとを備え、
前記複数の熱電モジュールを直列に接続する配線から引き出された複数の電圧検知端子と、
前記複数の電圧検知端子を配置した集合端子台と、
を有する発電装置。
【請求項2】
前記電圧検知端子は、全ての前記熱電モジュールからの出力の配線に対応してそれぞれ設けられた請求項1に記載の発電装置。
【請求項3】
前記電圧検知端子は、前記熱電モジュールが接続された順に対応して前記集合端子台の上に配列された請求項2に記載の発電装置。
【請求項4】
前記複数の熱電モジュールを直列に接続する複数の配線から引き出された複数の電圧検知端子を有し、
隣接する前記複数の電圧検知端子の間に電圧検知回路を有する請求項1に記載の発電装置。
【請求項5】
前記正極側端子と前記負極側端子との間に互いに並列に接続された複数の発電ユニットを有し、
前記複数の発電ユニットのそれぞれは直列に接続された複数の熱電モジュールを有し、
前記複数の発電ユニットのそれぞれは、
前記直列に接続された複数の熱電モジュールを接続する配線から引き出された電圧検知端子を有し、
前記正極側端子とそれぞれの前記電圧検知端子との間、および、
前記負極側端子とそれぞれの前記電圧検知端子との間に、
電圧検知回路を有する請求項1に記載の発電装置。
【請求項6】
前記電圧検知回路は、前記電圧検知回路を動作または停止させるスイッチを備えた請求項1に記載の発電装置。
【請求項7】
前記電圧検知回路は発光素子を備え、前記熱電モジュールの故障により前記発光素子は点灯または消灯する請求項1に記載の発電装置。
【請求項8】
前記電圧検知回路にて検出した検出信号を無線発信する発信部を備えた請求項1に記載の発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱起電力を利用した発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ボイラーや焼却炉の廃熱や燃焼エンジンの余剰な熱を用いて熱電効果により発電する発電装置が知られている。熱電効果により発電する発電装置は、複数の熱電モジュールを有し、個々の熱電モジュールの内部には複数の熱電素子を有する。個々の熱電素子は両端の温度差により熱起電力を生じ、発電機能を有する。
【0003】
この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1や特許文献2が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2013/108287号
【特許文献2】特開2013−55769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の発電装置は、熱電モジュールに故障が生じた際に、発電量が低下または停止する。発電量を維持するためには、熱電モジュールに故障が生じていないか検知し、必要に応じて修理・交換する必要がある。本発明は、熱電モジュールの故障を検知することのできる発電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、発電装置は、正極側端子と、負極側端子と、正極側端子と負極側端子との間に直列に接続された複数の熱電モジュールからなる発電ユニットとを備え、複数の熱電モジュールを直列に接続する配線から引き出された電圧検知端子を有する。
【発明の効果】
【0007】
上記の構成を有することにより、本発明の発電装置は熱電モジュールの故障を検知することができるため、熱電モジュールの修理や交換等の対処をすることができ、発電装置を良好に運用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図8】実施の形態1における発電装置の出力特性を示す図
【
図9】(a)熱電モジュールの斜視図、(b)熱電モジュールの断面模式図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における発電装置10の模式図である。
【0010】
図1において発電装置10は、正極側端子11と、負極側端子12と、複数の熱電モジュール13と、電圧検知端子14と、電圧検知回路15と、電圧検知回路16とを有する。
【0011】
正極側端子11は、発電装置10の正極側の電力出力端子である。負極側端子12は、発電装置10の負極側の電力出力端子である。複数の熱電モジュール13は、正極側端子11と負極側端子12の間に直列に接続されている。直列に接続された一連の熱電モジュール13を、発電ユニット17と呼ぶ。電圧検知端子14は、直列に接続された一連の熱電モジュール13の中間付近の接続配線から引き出された端子である。発電装置10は、正極側端子11と電圧検知端子14との間に電圧検知回路15を有し、負極側端子12と電圧検知端子14との間に電圧検知回路16を有する。電圧検知回路15は熱電モジュール13Aと並列に設けられ、電圧検知回路16は熱電モジュール13Bと並列に設けられる。発電ユニット17は、直列に接続された熱電モジュール13の個数に応じた発電電圧を生じ、正極側端子11と負極側端子12の間に接続された電力供給先装置(図示せず)に電力を供給する。
【0012】
熱電モジュール13の斜視図を
図9(a)に、熱電モジュール13の断面模式図を
図9(b)に示す。熱電モジュール13は、2個の基材101と、2個の基材101の間に接合された複数の熱電素子102と、封止材103と、発電した電力を出力するための配線104を有する。それぞれの熱電素子102は、両側に電極105が接合された熱電材料106を有し、両側の電極105はそれぞれ2個の基材101に接合される。複数の熱電素子102は電気的に直列に接続されて両端を出力することにより、熱電モジュール13の出力電圧を得る。
【0013】
熱電モジュール13の2個の基材101は一般的にはセラミック基板である。熱電素子102には、P型半導体を用いたP型熱電素子とN型半導体を用いたN型熱電素子があり、温度差に対して逆方向の起電力を生ずる。すなわち、P型熱電素子は高温側が負極、低温側が正極であり、N型熱電素子は高温側が正極、低温側が負極である。熱電モジュール13において、高温側と低温側の電極の向きを逆向きにしたP型熱電素子とN型熱電素子を交互に直列に接続することにより接続数に応じた起電力を得る。
【0014】
発電装置10の出力特性を示す図を
図8に示す。熱起電力を用いた発電装置の発電量は、熱電変換素子間の温度差が一定であれば、出力電流を取らない場合の開放電圧V
2の50%の値になる電圧V
1において、最も多くの電力を出力できる。従って、直列接続された正極側端子11の電圧は、開放電圧の50%付近の電圧に制御されて出力使用される。
【0015】
個々の熱電モジュール13は、熱起電力を発生させるために高温側に加熱する部材または低温側に冷却する部材に接触させて発電装置10を組立てている。発電装置10の組立て時の機械的応力や、発電のための加熱または冷却時の熱膨張係数の違い等により発生する機械的応力により、個々の熱電モジュール13には過度のストレスが加わる場合があり、故障する場合がある。故障モードとしては断線がほとんどである。発電装置10の運転を維持するためには、熱電モジュール13の定期的な点検と修理・交換等の対処が必要である。
【0016】
発電装置10は、発電ユニット17の中の熱電モジュール13のいずれかが故障したときに、電圧検知回路15または電圧検知回路16により電圧の変化を検知することにより、熱電モジュール13の故障を検知できる。
【0017】
例えば、熱電モジュール13Aの中の1つの熱電モジュール13が断線すると、熱電モジュール13Aから発生する電圧がゼロになるため、電圧検知回路15にて検出する電圧はゼロになる。他方、熱電モジュール13Bには負荷がかからなくなり、電圧検知回路16にて検出する電圧は熱電モジュール13Bの電力供給時の電圧から開放電圧にまで跳ね上がる。
【0018】
以上のように、発電装置10は、正極側端子11と負極側端子12との間に直列に接続された複数の熱電モジュール13からなる発電ユニット17を備え、複数の熱電モジュール13を直列に接続する配線から引き出された電圧検知端子14を有し、正極側端子11と電圧検知端子14との間、または、負極側端子12と電圧検知端子14との間に電圧検知回路15を有することにより、複数の熱電モジュール13のいずれかが故障したときに、故障した熱電モジュール13を含む側の電圧検知回路15の電圧、および、故障した熱電モジュール13を含まない側の電圧検知回路16の電圧が変化することにより、熱電モジュール13が故障したことを検知することができ、これによって、熱電モジュール13の修理または交換等の対処をすることが可能になる。
【0019】
なお、電圧検知回路15と電圧検知回路16は、片方のみであっても熱電モジュール13の故障を検知することができるが、両方設けることによって、故障の検出精度を高めることができるとともに、故障が生じた箇所を特定しやすくなる。
【0020】
図2は、実施の形態1における他の発電装置20の模式図である。発電装置20において、発電装置10と共通する構成部品については同じ番号を付し説明を省略する。発電装置20が発電装置10と異なる点は、発電装置10では熱電モジュール13が直列に接続されてなる発電ユニット17に対して一個の電圧検知端子14を有するのに対して、発電装置20では複数の電圧検知端子21、22を有し、隣接する端子間に電圧検知回路24を有する点である。
【0021】
すなわち発電装置20は、正極側端子11に最も近い電圧検知端子21と正極側端子11との間に電圧検知回路23を有し、負極側端子12に最も近い電圧検知端子22と負極側端子12との間に電圧検知回路25を有し、隣接する2つの電圧検知端子21、22の間に電圧検知回路24を有する。
【0022】
このように、発電装置20は、複数の熱電モジュール13を直列に接続する複数の配線から引き出された複数の電圧検知端子21、22を有し、隣接する端子間に電圧検知回路23、24、25を有することにより、発電ユニット17の中において故障した熱電モジュール13A、13B、13Cの箇所の特定精度を向上することができる。
【0023】
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2における発電装置30の模式図である。実施の形態2における発電装置30において、実施の形態1における発電装置10と共通する構成部品については同じ番号を付し説明を省略する。
【0024】
発電装置30が、発電装置10と異なる点は、発電装置30は、電圧検知回路31として発光素子32と抵抗33とスイッチ34を有し、電圧検知回路35として発光素子36と抵抗37とスイッチ38を有する点である。発光素子32、36は熱電モジュール13の故障を検知するための素子であり、発光ダイオードが用いられる。
【0025】
発電装置30の使用者は、必要に応じてスイッチ34およびスイッチ38をONにし、熱電モジュール13が故障していないかを確認できる。熱電モジュール13Aの中の熱電モジュール13が故障した場合には、発光素子32が点灯しないことで、故障を検知することができる。熱電モジュール13Bの中の熱電モジュール13が故障した場合には、発光素子36が点灯しないことで、故障を検知することができる。これによって、熱電モジュール13の修理または交換等の対処をすることが可能になる。
【0026】
以上のように、発電装置30において、電圧検知回路35は発光素子32、36を備え、熱電モジュール13の故障により発光素子32、36は点灯または消灯することにより熱電モジュール13の故障を検知することができる。
【0027】
発光素子32、36をより確実に点灯または消灯させるためには、抵抗と発光素子に対して直列にツェナーダイオードなどの電圧をシフトさせる素子を接続すると良い。
【0028】
なお、スイッチ34、38としては、一操作で同時に両方のスイッチ34、38のON、OFFをすることのできる多極型のスイッチを用いることにより、熱電モジュール13の故障の有無を点検する作業が容易になる。
【0029】
また、スイッチ34、38は必ずしも設ける必要は無く、発光素子32、36を常時点灯させて故障を検知してもよい。電圧検知回路31、35に、電圧検知回路31、35を動作または停止させるスイッチ34、38を設けることにより、点検時のみに電圧検知回路31、35を使用することができ、発光素子32、36による電力消費を低減することができる。
【0030】
(実施の形態3)
図4は、実施の形態3における発電装置40の模式図である。実施の形態3における発電装置40において、実施の形態1における発電装置10と共通する構成部品については同じ番号を付し説明を省略する。
【0031】
発電装置40が、発電装置10と異なる点は、発電装置40は、正極側端子11と負極側端子12との間に、並列に接続された複数の発電ユニット17A、17B、17Cを有する点である。個々の発電ユニット17A、17B、17Cは、直列に接続された熱電モジュール13を有し、直列に接続された一連の熱電モジュール13の中間付近の接続配線から引き出された電圧検知端子14A、14B、14Cを有する。正極側端子11と各電圧検知端子14A、14B、14Cとの間にはそれぞれ電圧検知回路15A、15B、15Cを有し、負極側端子12と各電圧検知端子14A、14B、14Cとの間にはそれぞれ電圧検知回路16A、16B、16Cを有する。発電装置40は、並列に設けられた複数の発電ユニット17A、17B、17Cを有することにより、発電ユニット17A、17B、17Cの数に応じた発電電流を得ることができ、大規模な発電システムに対応できる。
【0032】
発電装置40において、いずれかの熱電モジュール13が故障したときに、対応する箇所の電圧検知回路15A、15B、15Cまたは電圧検知回路16A、16B、16Cにより電圧の変化を検知することにより、どの発電ユニット17A、17B、17Cの熱電モジュール13が故障したかを検知することができる。これによって、該当する発電ユニット17A、17B、17Cの熱電モジュール13の修理または交換等の対処をすることが可能になる。また、どの発電ユニット17A、17B、17Cのどのブロックの熱電モジュール13が故障したかを特定することができ、速やかに対処することが可能になる。
【0033】
図5は、実施の形態3における他の発電装置50の模式図である。発電装置50において、発電装置40と共通する構成部品については同じ番号を付し説明を省略する。
【0034】
発電装置50が、発電装置40と異なる点は、電圧検知回路31A、31B、31C、35A、35B、35Cが、それぞれ、発光ダイオード32A、32B、32C、36A、36B、36Cと、抵抗33A、33B、33C、37A、37B、37Cと、スイッチ34A、34B、34C、38A、38B、38Cとから構成されている点である。
【0035】
いずれかの熱電モジュール13が故障した場合には、対応する箇所の発光ダイオード32A、32B、32C、36A、36B、36Cが点灯しないことで、故障を検知することができる。これによって、熱電モジュール13の修理または交換等の対処をすることが可能になる。また、どの発電ユニット17A、17B、17Cのどのブロックの熱電モジュール13が故障したかを特定することができ、速やかに対処することが可能になる。
【0036】
なお、スイッチ34A〜34C、38A〜38Cとしては、一操作で同時に複数のスイッチ34A〜34C、38A〜38CのON、OFFをすることのできる多極型のスイッチを用いることにより、熱電モジュール13の故障の有無を点検する作業を容易にすることができる。
【0037】
図6は、実施の形態3におけるさらに他の発電装置60の模式図である。発電装置60において、発電装置40と共通する構成部品については同じ番号を付し説明を省略する。
【0038】
発電装置60が、発電装置40と異なる点は、正極側端子11と負極側端子12と各電圧検知端子14A、14B、14Cから引き出された配線が接続された電圧検知部61と受発信部62と遠隔監視部63を有する点である。
【0039】
遠隔監視部63は、熱電モジュール13の故障の有無を点検する指示を無線信号により発信する。受発信部62が故障の有無を点検する指示を無線信号により受信すると、電圧検知部61は、正極側端子11と各電圧検知端子14A、14B、14Cとの間の電圧、および負極側端子12と各電圧検知端子14A、14B、14Cとの間の電圧を検知し、受発信部62に電圧検知結果を送る。受発信部62は、電圧検知結果を無線信号により発信し、この無線信号を遠隔監視部63が受信する。このように、遠隔監視部63は熱電モジュール13の故障の有無を遠隔監視する。
【0040】
以上の構成により、発電装置60は、熱発電を用いた大規模な発電システムにおいて効率的な保守点検を行なうことが可能になる。
【0041】
(実施の形態4)
図7は、実施の形態4における発電装置70の模式図である。実施の形態4における発電装置70において、実施の形態3における発電装置40と共通する構成部品については同じ番号を付し説明を省略する。
【0042】
発電装置70は、正極側端子11と負極側端子12との間に、並列に接続された複数の発電ユニット17A、17B、17Cを有する。個々の発電ユニット17A、17B、17Cは、直列に接続された複数の熱電モジュール13を有し、直列に接続された熱電モジュール13同士を直列に接続する接続配線から引き出された電圧検知端子71を有する。発電装置70は、正極側端子11と隣接する熱電モジュール13との接続配線から引き出された電圧検知端子72と、負極側端子12と隣接する熱電モジュール13との接続配線から引き出された電圧検知端子73を有する。電圧検知端子71、72、73は、集合端子台74の上に設けられている。
【0043】
発電装置70は、正極側端子11と負極側端子12との間に直列に接続された複数の熱電モジュール13からなる発電ユニット17A、17B、17Cを備え、複数の熱電モジュール13を直列に接続する接続配線から引き出された電圧検知端子71を有することにより、故障した熱電モジュール13を検出することができる。
【0044】
電圧検知端子71の数は、各発電ユニット17A、17B、17Cについて少なくとも1箇所あれば、その発電ユニット17A、17B、17Cに故障した熱電モジュール13が含まれることが検出できるが、電圧検知端子71を複数設けることにより、故障した熱電モジュール13を特定する際の検出精度を高めることができる。電圧検知端子71を、各発電ユニット17A、17B、17Cについて1箇所設ける場合は、直列に接続された一連の熱電モジュール13の中間付近の接続配線から引き出すとよい。
【0045】
直列に接続された熱電モジュール13同士を直列に接続する全ての接続配線に対して、それぞれ引き出された電圧検知端子71を設けることにより、故障した熱電モジュール13の検出精度をさらに高めることができる。
【0046】
また、複数の電圧検知端子71、72、73を、集合端子台74の上に設けることにより、故障した熱電モジュール13を特定する点検作業を容易にすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明の発電装置は、各種電気機器の電源となる発電装置として有用である。
【符号の説明】
【0048】
10、20、30、40、50、60、70 発電装置
11 正極側端子
12 負極側端子
13、13A、13B、13C 熱電モジュール
14、14A、14B、14C 電圧検知端子
15、15A、15B、15C 電圧検知回路
16、16A、16B、16C 電圧検知回路
17、17A、17B、17C 発電ユニット
21、22 電圧検知端子
23、24、25 電圧検知回路
31、31A、31B、31C 電圧検知回路
32、32A、32B、32C 発光素子
33、33A、33B、33C 抵抗
34、34A、34B、34C スイッチ
35、35A、35B、35C 電圧検知回路
36、36A、36B、36C 発光素子
37、37A、37B、37C 抵抗
38、38A、38B、38C スイッチ
61 電圧検知部
62 受発信部
63 遠隔監視部
71、72、73 電圧検知端子
74 集合端子台