(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6435672
(24)【登録日】2018年11月22日
(45)【発行日】2018年12月12日
(54)【発明の名称】ころ軸受
(51)【国際特許分類】
F16C 19/26 20060101AFI20181203BHJP
F16C 19/49 20060101ALI20181203BHJP
F16C 33/78 20060101ALI20181203BHJP
F04D 29/049 20060101ALI20181203BHJP
【FI】
F16C19/26
F16C19/49
F16C33/78 Z
F04D29/049
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-142275(P2014-142275)
(22)【出願日】2014年7月10日
(65)【公開番号】特開2016-17611(P2016-17611A)
(43)【公開日】2016年2月1日
【審査請求日】2017年6月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001247
【氏名又は名称】株式会社ジェイテクト
(74)【代理人】
【識別番号】110002583
【氏名又は名称】特許業務法人平田国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100071526
【弁理士】
【氏名又は名称】平田 忠雄
(74)【代理人】
【識別番号】100128211
【弁理士】
【氏名又は名称】野見山 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100145171
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 浩行
(72)【発明者】
【氏名】原田 卓実
【審査官】
星名 真幸
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭60−097418(JP,U)
【文献】
実開昭54−054758(JP,U)
【文献】
実開昭58−097319(JP,U)
【文献】
特開平07−238942(JP,A)
【文献】
特公昭45−004085(JP,B1)
【文献】
実開昭58−009526(JP,U)
【文献】
特開2009−085277(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 19/00−19/56
F16C 33/30−33/66
F16C 33/72−33/82
F04D 1/00−13/16
F04D 17/00−19/02
F04D 21/00−25/16
F04D 29/00−35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側軌道面を内周に有する外輪と、前記外側軌道面を転動する複数のころと、前記複数のころを転動可能に保持する保持器と、前記複数のころ及び前記保持器を収容する収容空間を封止するためのシール部材とを備え、前記ころが転動する内側軌道面を外周面に有するシャフトを支持するころ軸受であって、
前記シール部材は、芯金と、前記芯金に接合された弾性体とを有し、前記弾性体が前記シャフトの外周面に摺接するシールリップを有し、
前記シール部材の前記芯金と前記保持器との間に環状部材が軸方向移動可能に配置されており、
前記環状部材は、その内周面と前記シャフトの外周面との間に隙間が形成されており、
前記シール部材は、前記弾性体から露出した前記芯金の一部が前記環状部材と軸方向に対向し、
前記環状部材が前記保持器から受ける圧力によって前記芯金に接触したとき、前記シールリップの先端が前記隙間に収容されて前記弾性体が前記環状部材に接触しない、
ころ軸受。
【請求項2】
前記環状部材は、その外径が前記外側軌道面の内径よりも小さく、前記外輪に対して相対回転可能かつ軸方向移動可能である、
請求項1に記載のころ軸受。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌道面を転動する複数のころ及び保持器を収容する収容空間を封止するためのシール部材を備えたころ軸受に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のころ及び保持器が収容される空間を封止するシール部材を備えたころ軸受がある。特許文献1には、ころ軸受と玉軸受とを備え、自動車の内燃機関における冷却水用のポンプに使用される水ポンプ用軸受が記載されている。この水ポンプ用軸受では、ころ軸受における円柱状の複数の転動体(ころ)と玉軸受における複数の球状の転動体(玉)とが複列の転動体列を構成している。
【0003】
また、特許文献1に記載の水ポンプ用軸受は、外側軌道面を内周面に有する外輪と、内側軌道面を外周面に有する内輪(シャフト)と、外側軌道面と内側軌道面との間に配置された複列の転動体(ころ及び玉)を転動可能に保持するころ保持器及び玉保持器と、一対のシール部材とを有している。一対のシール部材は、外輪の軸方向両端部と内輪との間に配置され、外側軌道面と内側軌道面との間の空間を封止している。
【0004】
ころ保持器は、外輪の内周面に向かって突出する凸部を有している。外輪は、ころ保持器の凸部を係止することで、ころ保持器のシール部材側への移動を規制する移動規制部を有している。この構成によれば、転動体としてのころが軸受内空間で傾斜した状態(スキュー状態)で転動することにより、ころ保持器がシール部材側への押圧力を受けても、移動規制部によってころ保持器の移動が規制されるので、ころ保持器とシール部材との干渉を回避することができる。これにより、ころ保持器との干渉によるシール部材の摩耗を低減し、耐久性の低下を抑制することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−160166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の記載の水ポンプ用軸受によると、ころ保持器を長手方向(軸方向)に延長して移動規制部を設けた構造であるため、ころ保持器が軸方向に大型化し、水ポンプ用軸受の小型化の制約となる虞がある。
【0007】
したがって、本発明の目的は、シール部材の摩耗を低減しながら、大型化を抑制することが可能なころ軸受を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、
外側軌道面を内周に有する外輪と、前記
外側軌道面を転動する複数のころと、前記複数のころを転動可能に保持する保持器と、前記複数のころ及び前記保持器を収容する収容空間を封止するためのシール部材とを備え
、前記ころが転動する内側軌道面を外周面に有するシャフトを支持するころ軸受であって、前記シール部材は、芯金と、前記芯金に接合された弾性体
とを有し、前記弾性体が前記シャフトの外周面に摺接するシールリップを有し、前記シール部材の前記芯金と前記保持器との間に
環状部材が軸方向移動可能に配置されており、前記環状部材は、その内周面と前記シャフトの外周面との間に隙間が形成されており、前記シール部材は、前記弾性体から露出した前記芯金の一部が前記環状部材と軸方向に対向し、前記環状部材が前記保持器から受ける圧力によって前記芯金に接触したとき、前記シールリップの先端が前記隙間に収容されて前記弾性体が前記環状部材に接触しない、ころ軸受を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るころ軸受によれば、シール部材の摩耗を低減しながら、大型化を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施の形態に係るころ軸受、及びころ軸受を備えた水ポンプの全体を示す断面図である。
【
図2】
図1のA部を拡大して示す部分拡大図である。
【
図3】ワッシャ及び保持器の外観を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施の形態]
本発明の実施の形態に係るころ軸受、及び当該ころ軸受が適用された水ポンプ用軸受について、
図1〜
図3を参照して説明する。
【0012】
(水ポンプ用軸受の全体構成)
図1は、本実施の形態に係るころ軸受1が適用された水ポンプ用軸受10、及び水ポンプ用軸受10を備えた水ポンプ100の全体構成を示す断面図である。
図2は水ポンプ用軸受10の要部を示す
図1のA部拡大図である。
図3は、ころ軸受1の保持器13及びワッシャ15の外観を示す部分斜視図である。
【0013】
水ポンプ用軸受10は、ころ軸受1及び玉軸受2を有し、ころ軸受1と玉軸受2とが軸方向に並列して配置されている。ころ軸受1は、第1の外側軌道面11a及び第2の外側軌道面11bを内周に有する外輪11と、外輪11の第1の外側軌道面11aを転動する円柱状の複数のころ12と、複数のころ12を転動可能に保持する保持器13と、複数のころ12及び保持器13を収容する収容空間10aを封止するための第1シール部材14と、保持器13とシール部材14との間に配置された環状部材としてのワッシャ15とを備えている。
【0014】
玉軸受2は、外輪11をころ軸受1と共有している。すなわち、玉軸受2は、外輪11と、外輪11の第2の外側軌道面11bを転動する複数の玉21と、複数の玉21を転動可能に保持する保持器22と、複数の玉21及び保持器22を収容する収容空間10bを封止するための第2シール部材23とを備えている。
【0015】
水ポンプ100は、水ポンプ用軸受10のころ軸受1及び玉軸受2によって外輪11と同軸上で相対回転可能に配置されたシャフト3と、シャフト3と一体に回転するインペラ4と、エンジンの補機ベルト(図示せず)が掛け回されるベルトプーリ50と、ベルトプーリ50にボルト51によって固定されると共にシャフト3に接合された弾性体からなるプーリシート52と、インペラ4の軸部41を挿通させる挿通孔6aが形成されたポンプハウジング6と、ポンプハウジング6の挿通孔6aに嵌着され、インペラ4の軸部41の外周面と摺動するシール部材7とを有している。
【0016】
シャフト3は、複数のころ12を転動させる第1の内側軌道面3a、及び複数の玉21を転動させる第2の内側軌道面3bを外周面に有している。インペラ4は、シャフト3に連結された軸部41と、軸部41を中心として放射状に設けられた羽根部42とを有し、羽根部42の回転によってエンジンの冷却水を循環させる。
【0017】
ポンプハウジング6は、シャフト3の回転軸に沿って延びる円筒状の軸受組付用筒61を有し、この軸受組付用筒61の内部に外輪11が圧入嵌合されている。外輪11の両端部には、第1のシール部材14及び第2シール部材23を固定するためのシール嵌合溝11c,11dが形成されている。シール嵌合溝11c,11dは、外輪11の内周面において、全周に亘って環状に形成されている。
【0018】
第1のシール部材14は、金属からなる芯金140と、芯金140に接合されたゴム等の弾性体からなるシール部141とを有している。また、第1のシール部材14は、芯金140の外周部が外輪11のシール嵌合溝11cに嵌合されることにより、外輪11に固定されている。芯金140は、例えばオーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて形成されている。
【0019】
シール部141は、芯金140に加硫接着によって接合された基部片141a、及びシャフト3の外周面に摺接する第1及び第2のシールリップ141b,141cからなる。第1及び第2のシールリップ141b,141cは、基部片141aと一体で、基部片141aの内径側の端部から二股に分かれて形成されている。
【0020】
第2のシール部材23は、第1のシール部材14と同様に構成されている。すなわち、第2のシール部材23は、金属からなる芯金230と、芯金230に接合されたゴム等の弾性体からなるシール部231とを有し、芯金230の外周部が外輪11のシール嵌合溝11dに嵌合されている。シール部231は、芯金230に加硫接着によって接合された基部片231a、及びシャフト3の外周面に摺接する第1及び第2のシールリップ231b,231cからなる。
【0021】
複数のころ12及び保持器13を収容する収容空間10aと、複数の玉21及び保持器22を収容する収容空間10bとは、互いに連通している。つまり、外輪11とシャフト3との間における収容空間10a,10bが、第1のシール部材14及び第2のシール部材23によって外部から密閉されている。
【0022】
玉21は、外輪11及びシャフト3の周方向に沿って複数個が等間隔に配置され、かつ保持器22によって転動自在に保持されている。玉21を転動させる外輪11の第2の外側軌道面11bは、回転軸線Oを含む平面で外輪11を切断した断面において、外方に窪んだ円弧状である。また、シャフト3の第2の内側軌道面3bは、回転軸線Oを含む平面でシャフト3を切断した断面において、外方に窪んだ円弧状である。
【0023】
ころ12は、外輪11及びシャフト3の周方向に沿って複数個が等間隔に配置され、かつ保持器13によって転動自在に保持されている。ころ12を転動させる第1の外側軌道面11a及び第1の内側軌道面3aは、シャフト3の回転軸線Oと平行な円筒状に形成され、保持器13及び複数のころ12を介して回転軸線Oの径方向に対向している。複数のころ12の玉軸受2側への軸方向移動は、外輪11の内周面から内方に突出して形成された壁部111によって規制されている。
【0024】
図3に示すように、保持器13は、複数のころ12をそれぞれ転動可能に保持する複数の保持孔13aが等間隔に形成された円筒状の部材であり、例えばガラス繊維を含有するナイロン等の繊維強化樹脂の成形体からなる。
【0025】
保持器13は、保持孔13aの第1のシール部材14側に形成された第1円環部131と、保持孔13aの玉軸受2側に形成された第2円環部132と、第1円環部131と第2円環部132とを連結する複数の柱部133とを一体に有している。第1円環部131は、その外周端部が柱部133よりも径方向外側に突出している。第1円環部131の軸方向端面131aは、ワッシャ15に対向している。
【0026】
(ワッシャ15の構成)
ワッシャ15は、シャフト3を挿通させる挿通孔150が中心部に形成された円環板状であり、外輪11及びシャフト3に対して相対回転可能かつ軸方向移動可能である。ワッシャ15の外径は第1の外側軌道面11aの内径よりも小さく、ワッシャ15の内径は第1の内側軌道面3aの外径よりも大きい。また、ワッシャ15は、
図2に示すように、一方の軸方向端面に保持器13の軸方向端面131aと摺接する摺接面15aを有し、他方の軸方向端面に第1のシール部材14の芯金140と当接する当接面15bを有している。つまり、保持器13が第1のシール部材14側に移動したとき、ワッシャ15の摺接面15aが保持器13の軸方向端面131aと接触し、当接面15bが芯金140と接触する。
【0027】
また、ワッシャ15は、その外周面15cが第1の外側軌道面11aの内径と同径に形成された外輪11の内周面11eとの間に隙間を介して対向し、内周面15dとシャフト3の外周面3cとの間にも隙間が形成されている。このワッシャ15の内周面15dとシャフト3の外周面3cとの隙間には、ワッシャ15が第1のシール部材14側に移動した場合に、第2のシールリップ141cの先端が収容される。これにより、ワッシャ15が保持器13から受ける押圧力によって第1のシール部材14の芯金140に接触したときでも、シール部141にワッシャ15が接触しないようになっている。
【0028】
また、ワッシャ15は、当接面15bが芯金140に当接した状態で第1のシール部材14の芯金140と摺動し得るので、芯金140の耐摩耗性を考慮してワッシャ15の材質及び硬さを設定する必要がある。つまり、ワッシャ15の硬度が過度に高いと、芯金140がワッシャ15との摺動によって摩耗し、その寿命が低下してしまう。一方、ワッシャ15の硬度が低すぎると、ワッシャ15の耐摩耗性が低下して異物発生の要因となり好ましくない。そこで、ワッシャ15は、例えば合金工具鋼からなり、そのビッカーズ硬さが500〜1000Hvであることが好ましい。
【0029】
(水ポンプ100の動作)
水ポンプ100は、補機ベルトを介してベルトプーリ50に伝達されるエンジンの動力によって動作する。すなわち、エンジンの動力が補機ベルトを介してベルトプーリ50に伝達され、プーリシート52を介してシャフト3が外輪11に対して回転駆動される。これにより、シャフト3の一端部に取り付けられたインペラ4がシャフト3と共に回転し、インペラ4の羽根部42がエンジンの冷却水を循環させる。
【0030】
シャフト3が回転駆動される際、ころ12が保持器13の保持孔13a内で傾き、スキュー状態で転動すると、ころ12が保持器13の第1円環部51に当接し、保持器13が第1のシール部材14側に向かって押し付けられる場合がある。
【0031】
しかし、本実施の形態では、ワッシャ15が第1のシール部材14と保持器13との間に配置され、摺接面15aにおいて保持器13の軸方向端面131aと摺接するので、第1のシール部材14に対するワッシャ15の相対回転速度は、第1のシール部材14と保持器13との相対回転速度よりも低くなる。これにより、第1のシール部材14の芯金140の摩耗が抑制される。
【0032】
また、本実施の形態では、第1のシール部材14と保持器13との間にワッシャ15が介在することにより、ワッシャ15との接触による保持器13の摩耗も抑制される。つまり、ワッシャ15は外輪11及びシャフト3に対して相対回転可能であるので、保持器13とワッシャ15との相対回転速度は、保持器13と第1のシール部材14との相対回転速度よりも低くなる。これにより、保持器13が第1のシール部材14の芯金140に当接する場合に比較して、保持器13の摩耗が抑制される。
【0033】
また、ワッシャ15が第1のシール部材14の芯金140に接触しても、第1のシール部材14のシール部141はワッシャ15に接触しないので、芯金140よりも摩耗しやすいシール部141の摩耗が抑制される。これにより、第1のシール部材14のシール性が長期間に亘って維持される。すなわち、第1のシール部材14のシール性能の劣化が抑制され、ころ軸受1の耐久性を向上させることができる。また、ワッシャ15がシール部141に接触しないことにより、シール部141の弾性変形が抑制され、第1のシール部材14のシール性が良好に保たれる。
【0034】
(実施の形態の効果)
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1のシール部材14及び保持器13の摩耗を抑制し、ころ軸受1の耐久性を向上させることができる。また、ワッシャ15は、外輪11及びシャフト3に対して相対回転可能かつ軸方向移動可能であるので、その組み付けに際して単に保持器13と第1のシール部材14との間に配置すればよく、仮にワッシャ15を外輪11に形成した溝等に嵌合して固定する場合に比較して、その組み付けが容易である。またさらに、保持器13や外輪11に、保持器13の軸方向移動を規制するための構成を設ける必要がなく、ころ軸受1ならびに水ポンプ用軸受10の大型化を抑制することができる。
【0035】
以上、本発明のころ軸受を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。例えば、上記各実施の形態では、ころ軸受を水ポンプ用軸受に適用した場合について説明したが、これに限らず本発明に係るころ軸受は、様々な用途に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0036】
1…ころ軸受、2…玉軸受、3…シャフト、3a…第1の内側軌道面、3b…第2の内側軌道面、3c…外周面、4…インペラ、41…軸部、42…羽根部、6…ポンプハウジング、7…シール部材、10…水ポンプ用軸受、10a,10b…収容空間、11…外輪、11a…第1の外側軌道面、11b…第2の外側軌道面、11c,11d…シール嵌合溝、11e…内周面、111…壁部、12…ころ、13…保持器、131…第1円環部、132…第2円環部、131a…軸方向端面、133…柱部、14…第1のシール部材、140…芯金、141…シール部、141a…基部片、141b,141c…第1及び第2のシールリップ、15…ワッシャ、15a…摺接面、15b…当接面、15c…外周面、15d…内周面、21…玉、22…保持部、23…第2のシール部材、230…芯金、231…シール部、231a…基部片、231b,231c…第1及び第2のシールリップ、50…ベルトプーリ、51…ボルト、52…プーリシート、61…軸受組付用筒、100…水ポンプ、O…回転軸線