(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
接触する試料の性状に応じた検出値を得る電極と、該電極が得た検出値が入力される演算制御装置とを備える計測システムに、前記電極の応答性を示す応答性情報を生成させるためのプログラムであって、
前記電極に接触する試料が第1の試料から第2の試料に交換された後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が、所定の第1変化率となった時刻を第1時刻とし、
前記第1時刻の後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が、前記第1変化率よりも小さい所定の第2変化率となった時刻を第2時刻とし、
前記第1時刻と前記第2時刻との間の時間を評価時間として求め、
前記評価時間に基づいて、前記電極の応答性を示す応答性情報を生成することを、前記演算制御装置に実行させるためのプログラム。
接触する試料の性状に応じた検出値を得る電極と、該電極が得た検出値が入力される演算制御装置とを備える計測システムに、前記電極の応答性を示す応答性情報を生成させるためのプログラムであって、
前記電極に接触する試料が第1の試料から第2の試料に交換された後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が、所定の最終変化率となったときの前記検出値を最終検出値とし、
前記電極に接触する試料が前記第1の試料から前記第2の試料に交換された後、前記検出値が、前記最終検出値から所定の第1許容幅以内の値となった時刻を第1時刻とし、
前記第1時刻の後、前記検出値が、前記最終検出値から前記第1許容幅より小さい所定の第2許容幅以内の値となった時刻を第2時刻とし、
前記第1時刻と前記第2時刻との間の時間を評価時間として求め、
前記評価時間に基づいて、前記電極の応答性を示す応答性情報を生成することを、前記演算制御装置に実行させるためのプログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電極を標準液に浸漬した際の信号値は、浸漬直後は、激しく変動し、時間が経過するほど安定してくる。そのため、特許文献1に記載の方法で応答性を評価するためには、電極を標準液に浸漬した時刻を明確に特定し、第1の所定経過時間と第2の所定経過時間を、正確に計時することが必要である。
例えば、電極を標準液に浸漬した時刻を実際より早く捉えてしまった場合は、第1の所定経過時間よりも短い時間を第1の所定経過時間と誤認し、第2の所定経過時間よりも短い時間を第2の所定経過時間と誤認してしまう。その結果、第1の所定経過時間後と第2の所定経過時間後の信号値の差を過大評価してしまうことになる。
また、電極を標準液に浸漬した時刻を実際より遅く捉えてしまった場合は、第1の所定経過時間よりも長い時間を第1の所定経過時間と誤認し、第2の所定経過時間よりも長い時間を第2の所定経過時間と誤認してしまう。その結果、第1の所定経過時間後と第2の所定経過時間後の信号値の差を過小評価してしまうことになる。
【0005】
特許文献1の装置では、測定開始の指令を与えた後は、装置が自動的に電極を収容した容器に標準液を送り込むようになっている。そのため、電極を標準液に浸漬した時刻は、予めプログラムされたシーケンスに基づき明確に特定することができ、第1の所定経過時間と第2の所定経過時間を、問題なく計時できる。
ところが、特許文献1の装置のように自動化された装置ではない場合、標準液に電極を浸漬した時刻は、ユーザによるボタン押下などにより設定しなければならない。その場合、設定した時刻が実際に標準液等の測定を開始した時刻からずれやすい。
そのため、特許文献1に記載された評価技術は、自動化された装置でなければ、正確な電極応答性の評価が困難なものであった。
【0006】
一方、特許文献2には、電極を標準液へ浸漬する作業の自動化については記載されていない。すなわち、特許文献2で想定されているpH計は、ユーザが電極を標準液へ浸漬する通常のpH計であると考えられる。ところが、特許文献2には、標準液校正時の応答時間を具体的にどのようにして計時すべきか、電極を標準液に浸漬した時刻をどのようにして特定するか、何ら説明されていない。そのため、特許文献2の記載からは、正確な電極応答性の評価を可能とする技術が把握できない。
さらに、電極の応答性は、標準液等の測定開始前の洗浄履歴等にも影響される。特許文献2のように、自動化されていないpH計の場合、電極を標準液に浸漬する前に行われる洗浄等も人手にゆだねられている。そのため、標準液に浸漬する前の操作履歴に起因する評価誤差も生じやすいものであった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、電極応答性の評価を、装置の自動化の程度にかかわらず正確に行うことが可能な、計測システム、電極評価方法およびプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を達成するために、本発明は、以下の構成を採用した。
[1]接触する試料の性状に応じた検出値を得る電極と、該電極が得た検出値が入力される演算制御装置とを備え、前記演算制御装置は、計時部と、前記計時部が計時した時刻とその時刻における前記検出値とを対応づけして取得する演算部とを有し、前記演算部は、前記電極に接触する試料が第1の試料から第2の試料に交換された後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が所定の第1変化率となった第1時刻と、前記第1時刻の後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が前記第1変化率よりも小さい所定の第2変化率となった第2時刻との間の時間に基づいて、前記電極の応答性を示す応答性情報を生成すること、を特徴とする計測システム。
【0009】
[2]接触する試料の性状に応じた検出値を得る電極と、該電極が得た検出値が入力される演算制御装置とを備え、前記演算制御装置は、計時部と、前記計時部が計時した時刻とその時刻における前記検出値とを対応づけして取得する演算部とを有し、前記演算部は、前記電極に接触する試料が第1の試料から第2の試料に交換された後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が、所定の最終変化率となったときの前記検出値を最終検出値とし、前記電極に接触する試料が前記第2の試料に交換された後、前記検出値が前記最終検出値から所定の第1許容幅以内の値となった第1時刻と、前記第1時刻の後、前記検出値が前記最終検出値から前記第1許容幅より小さい所定の第2許容幅以内の値となった第2時刻との間の時間に基づいて、前記電極の応答性を示す応答性情報を生成すること、を特徴とする計測システム。
【0010】
[3]さらに、前記応答性情報を出力する出力装置を備える[1]または[2]に記載の計測システム。
[4]前記電極がpH電極である[1]〜[3]のいずれか一項に記載の計測システム。
[5]前記第2の試料が、既知の性状を有する標準試料である[1]〜[4]のいずれか一項に記載の計測システム。
【0011】
[6]接触する試料の性状に応じた検出値を得る電極の応答性を評価する電極評価方法であって、前記電極に接触する試料が第1の試料から第2の試料に交換された後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が、所定の第1変化率となった時刻を第1時刻とし、前記第1時刻の後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が、前記第1変化率よりも小さい所定の第2変化率となった時刻を第2時刻とし、前記第1時刻と前記第2時刻との間の時間を評価時間として求め、前記評価時間に基づいて、前記電極の応答性を評価する、方法。
【0012】
[7]接触する試料の性状に応じた検出値を得る電極の応答性を評価する電極評価方法であって、前記電極に接触する試料が第1の試料から第2の試料に交換された後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が、所定の最終変化率となったときの前記検出値を最終検出値とし、前記電極に接触する試料が前記第2の試料に交換された後、前記検出値が、前記最終検出値から所定の第1許容幅以内の値となった時刻を第1時刻とし、前記第1時刻の後、前記検出値が、前記最終検出値から前記第1許容幅より小さい所定の第2許容幅以内の値となった時刻を第2時刻とし、前記第1時刻と前記第2時刻との間の時間を評価時間として求め、前記評価時間に基づいて、前記電極の応答性を評価する、方法。
【0013】
[8]接触する試料の性状に応じた検出値を得る電極と、該電極が得た検出値が入力される演算制御装置とを備える計測システムに、前記電極の応答性を示す応答性情報を生成させるためのプログラムであって、前記電極に接触する試料が第1の試料から第2の試料に交換された後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が、所定の第1変化率となった時刻を第1時刻とし、前記第1時刻の後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が、前記第1変化率よりも小さい所定の第2変化率となった時刻を第2時刻とし、前記第1時刻と前記第2時刻との間の時間を評価時間として求め、前記評価時間に基づいて、前記電極の応答性を示す応答性情報を生成することを、前記演算制御装置に実行させるためのプログラム。
【0014】
[9] 接触する試料の性状に応じた検出値を得る電極と、該電極が得た検出値が入力される演算制御装置とを備える計測システムに、前記電極の応答性を示す応答性情報を生成させるためのプログラムであって、前記電極に接触する試料が第1の試料から第2の試料に交換された後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が、所定の最終変化率となったときの前記検出値を最終検出値とし、前記電極に接触する試料が前記第2の試料に交換された後、前記検出値が、前記最終検出値から所定の第1許容幅以内の値となった時刻を第1時刻とし、前記第1時刻の後、前記検出値が、前記最終検出値から前記第1許容幅より小さい所定の第2許容幅以内の値となった時刻を第2時刻とし、前記第1時刻と前記第2時刻との間の時間を評価時間として求め、前記評価時間に基づいて、前記電極の応答性を示す応答性情報を生成することを、前記演算制御装置に実行させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0015】
本発明の計測システム、電極評価方法およびプログラムによれば、装置の自動化の程度にかかわらず、電極応答性の評価を正確に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1実施形態>
[装置構成]
本発明の第1実施形態に係る計測システムについて説明する。
図1に示すように、本実施形態の計測システムは、pH電極1と装置本体10とを備え、pH電極1と装置本体10との間は、リード線9で接続されている。
pH電極1は、容器50に入れられた試料液51に浸漬され、試料液51のpH(接触する試料の性状)に応じた電位(検出値)を得るようになっている。また、pH電極1には温度センサーが内蔵され、試料液51の温度情報も得られるようになっている。pH電極1は、測定モードと保守モードの何れであっても、電位と温度情報を継続的に得るようになっている。
【0018】
装置本体10は、内部に
図2に示す演算制御装置20を備えている。また、前面に操作部30と表示装置11を、内部または外面に入出力端子12を有している。入出力端子12からは、アナログ信号やデジタル信号を出力できるようになっている。本実施形態では、入出力端子12を通じて外部のコンピュータ40を接続した例を示している。
【0019】
表示装置11は、pH電極1が得た電位や、その電位に対応するpHを表示するようになっている。また、表示装置11は、演算制御装置20が生成する応答性情報等、ユーザが認識すべき各種情報を表示できるようになっている。
入出力端子12とコンピュータ40とは、直接、ケーブルで接続されていてもよいし、通信システムを利用して接続されていてもよい。
【0020】
演算制御装置20は、変換部21、計時部22、記憶部23、演算部24を備えている。変換部21は、pH電極1から入力される電位をインピーダンス変換及びA/D変換して、演算部24に出力するようになっている。
計時部22は、時刻情報を生成し、演算部24に出力するようになっている。なお、本発明において時刻とは、単に、時の流れにおけるある一瞬、時点を意味する。ただし、時刻を特定するために、一日の起点である正子からの時間を時刻としてもよい。計時部22は、測定モードと保守モードの何れであっても、時刻情報を継続的に生成するようになっている。
【0021】
記憶部23は、pH電極1から入力される電位をpHに換算するための演算式や、必要な情報(例えば、校正によって得られた電極の起電力特性など)が記憶されるようになっている。また、記憶部23は、演算部24が各種演算を行う際に用いる数値(第1変化率等の所定の数値、検出値等)を記憶できるようになっている。
【0022】
演算部24は、測定モードと保守モードの何れであっても、時刻とその時刻における電位(検出値)とを、対応づけして継続的に取得するようになっている。
また、演算部24は、保守モードにおいて、後述のステップを行うことにより、pH電極1の応答性を示す応答性情報を生成するようになっている。
【0023】
操作部30は、操作キー31、32、33、34を有している。操作キー31は電源スイッチである。操作キー32は、測定モードと保守モードとを切り替えるためのキーで、操作キー32を押す毎に、測定モードと保守モードのいずれか一方を選択できるようになっている。操作キー33は、保守モードにおいて第1標準液を用いて校正を行うためのキーで、操作キー34は、保守モードにおいて第2標準液を用いて校正を行うためのキーである。
【0024】
[測定モード]
ユーザは、測定対象である試料(上水、排水、工程水など)を試料液51としてpH測定を行う際、操作キー32により測定モードを選択する。
本実施形態の計測システムでは、測定モードが選択されている間、演算部24が、継続的に取得している電位を、同時に取得している温度情報に基づき温度補償されたpH測定値に換算する。そして、得られたpH測定値と温度を、逐次、表示装置11に表示させると共に、入出力端子12からコンピュータ40に出力する。コンピュータ40には、pH測定値を取得した際に計時部22が計時した時刻を併せて出力してもよい。
【0025】
[保守モード]
ユーザは、pH電極1の洗浄や校正を行う際、測定対象である試料からpH電極1を取り出す前に、操作キー32により保守モードを選択する。
本実施形態の計測システムでは、保守モードが選択されている間も、演算部24は、継続的に取得している電位を、同時に取得する温度情報に基づき温度補償されたpH測定値に換算する。
しかし、表示装置11には、その間に得られたpH測定値と温度を表示させるのではなく、「保守モード」であることを示す表示や、測定モードの最後に得られたpH測定値や温度等のダミー情報を表示させる。また、コンピュータ40にも、保守モードであることを示す信号や、ダミー情報に基づく信号を出力する。また、操作キー32が押された際に計時部22が計時した時刻を併せて出力してもよい。
【0026】
ユーザは、保守モードを選択した状態で、以下に説明する標準液校正を行うことができる。また、標準液校正の他にも、pH電極1の洗浄や交換等、測定対象である試料からpH電極1を取り出して行う作業を行うことができる。
【0027】
[標準液校正]
ユーザは、pH電極1の校正を行う際、操作キー32により保守モードを選択した後、測定対象である試料からpH電極1を取り出し、水等の洗浄液で洗浄をした後、まず、第1標準液を試料液51として、pH電極1を試料液51に浸漬する。第1標準液としては、例えばpHが7付近であるpH7標準液が選択される。
また、pH電極1を第1標準液である試料液51に浸漬すると共に、操作キー33を押し、第1標準液を用いた校正作業を演算制御装置20に指示する。
演算部24は、操作キー33が押された後、継続的に取得している電位が安定すると、その電位を、同時に取得する温度情報とその温度における第1標準液のpHとに対応づけして記憶部23に記憶させる。
【0028】
ユーザは、次に、第1標準液からpH電極1を取り出し、水等の洗浄液で洗浄をした後、第2標準液を試料液51として、pH電極1を試料液51に浸漬する。第2標準液としては、例えばpHが4付近であるpH4標準液や、pHが9付近であるpH9標準液が選択される。
また、pH電極1を第2標準液である試料液51に浸漬すると共に、操作キー34を押し、第2標準液を用いた校正作業を演算制御装置20に指示する。
演算部24は、操作キー34が押された後、継続的に取得している電位が安定すると、その電位を、同時に取得する温度情報とその温度における第2標準液のpHとに対応づけして記憶部23に記憶させる。
【0029】
標準液校正において、その温度における第1標準液や第2標準液のpHは、記憶部23に記憶された各標準液の温度特性表から求めることができる。
標準液校正において、取得した電位が安定したか否かは、公知の安定判別方法を適宜採用できる。
【0030】
例えば、電位の単位時間当たりの変化率を指標とすることができる。具体的には、時刻t1における電位E1と、時刻t1から判別時間taを経過した時刻t2における電位E2との差ΔEが、所定の許容範囲Ea内に収まっていれば安定と判断し、収まっていなければ安定していないと判断することができる。
また、電位の単位時間当たりの変化率が、後述の第2変化率になったときに、電位が安定したとみなすこともできる。
【0031】
また、電位の単位時間当たりの変動幅を指標とすることもできる。具体的には、時刻t3から判別時間tbを経過した時刻t4までの間に、n個の電位E1〜Enを取得し、この間の最大電位Emaxと最小電位Eminとの差ΔE’が、所定の許容範囲Eb内に収まっていれば安定と判断し、収まっていなければ安定していないと判断することができる。
なお、電位が安定したか否かを、その時の電位から換算されるpH測定値の変化率や変動幅を指標として判断してもよい。
【0032】
第1標準液のpHと電位との対応、第2標準液のpHと電位との対応の2点が決まることにより、電極の起電力特性が得られる。記憶部23には、得られた電極の起電力特性、または、電極の起電力特性を導くことができる第1標準液のpHと電位との対応、第2標準液のpHと電位との対応の2点と、それらの温度の情報が記憶される。
【0033】
[電極評価]
ユーザが、操作キー32により保守モードを選択した後に、操作キー33を押したとき、または操作キー34を押したとき、演算部24は、第1標準液または第2標準液を用いた校正操作を行うのと平行して、以下のステップを順次実行し、電極評価(本発明の電極評価方法)を行う。
なお、以下のステップの説明において、「校正キー」は、操作キー33と操作キー34のいずれかを意味する。また、「標準液」は、第1標準液と第2標準液のいずれかを意味する。また、本実施形態における「検出値」は、pH電極1が得た電位、または、その電位から換算されたpH測定値である。
【0034】
ステップA1:pH電極1に接触する試料液51が、水等の洗浄液(第1の試料)から標準液(第2の試料)に交換された後、検出値の単位時間当たりの変化率が、所定の第1変化率となった時刻を第1時刻とする。
ステップA2:前記第1時刻の後、前記検出値の単位時間当たりの変化率が、前記第1変化率よりも小さい所定の第2変化率となった時刻を第2時刻とする。
ステップA3:前記第1時刻と前記第2時刻との間の時間を評価時間として求める。
ステップA4:前記評価時間に基づき、前記電極の応答性を示す応答性情報を生成する。
以下、各ステップについて、
図3を参照しつつ詳述する。
【0035】
ステップA1は、校正キーの押下により開始される。まず、継続的に取得している検出値と計時部22が計時している時刻に基づき、検出値の単位時間当たりの変化率(以下、単に「変化率」という場合がある。)の算出を開始する(ステップA1−0)。
変化率は、時刻txにおける検出値Dxと、時刻txから判別時間tdを経過した時刻tyにおける検出値Dyとの差ΔDを、tdで除することにより求められる。判別時間tdが経過する毎に変化率を求める。
【0036】
判別時間tdが経過する毎に求めた変化率が、第1変化率となったか否かを判定する(ステップA1−1)。第1変化率となっていない場合は、開始からの経過時間が所定時間以上となっていないことを確認した上で(ステップA1−2)、ステップA1−1の判定を繰り返す。ステップA1−1の判定を繰り返し、求めた変化率が第1変化率となったら、その時の時刻を第1時刻T1として、記憶部23に記憶させる(ステップA1−3)。
【0037】
次いで、判別時間tdが経過する毎に求めた変化率が、第2変化率となったか否かを判定する(ステップA2−1)。第2変化率となっていない場合は、開始からの経過時間が所定時間以上となっていないことを確認した上で(ステップA2−2)、ステップA2−1の判定を繰り返す。ステップA2−1の判定を繰り返し、求めた変化率が第2変化率となったら、その時の時刻を第2時刻T2として、記憶部23に記憶させる(ステップA2−3)と共に、変化率の算出を終了する(ステップA2−4)。
【0038】
次いで、記憶部23に記憶させておいた第1時刻T1から第2時刻T2迄の時間を求め、これを評価時間とする(ステップA3)。
そして、評価時間が所定時間以上となっていないことを確認した上で(ステップA4−1)、正常範囲の応答性情報を生成して(ステップA4−2)、電極評価を終了する。
ステップA1−2、ステップA2−2、ステップA4−1のいずれかで所定時間以上であった場合は、異常範囲の応答性情報を生成して(ステップA4−3)、電極評価を終了する。
【0039】
変化率は、例えば、単位時間が1秒で、判別時間tdが3秒の場合、3秒ごとに、取得した検出値と、その3秒前に取得した検出値との差を求め、求めた検出値の差を3で除することにより求めることができる。
通常、変化率は時間の経過と共に小さくなるので、第2変化率は第1変化率より小さい値を設定する。第1変化率と第2変化率の値に限定はないが、第2変化率は、検出値がほぼ安定したとみなせる充分に小さい値であることが好ましい。また、第1変化率は、測定可能な評価時間を確保するのに必要充分な程度に第2変化率と異なる値とすることが好ましい。例えば、第1変化率を0.01pH/秒、第2変化率を0.001pH/秒と設定することができる。
第1変化率と第2変化率とは、予め記憶部23に記憶させておいてもよいし、その都度、キー入力等により新たに設定してもよい。
【0040】
ステップA1で求める第1時刻は、理論的には、初めて変化率が第1変化率未満となった時刻と、その判別時間td(例えば3秒)前の時刻との間の時刻である。同様に、ステップA2で求める第2時刻は、理論的には、初めて変化率が第2変化率未満となった時刻と、その判別時間td(例えば3秒)前の時刻との間の時刻である。
しかし、ステップA3では、両時刻の間の時間を評価時間とするので、便宜上、初めて変化率が第1変化率未満となった時刻を第1時刻とみなし、初めて変化率が第2変化率未満となった時刻を第2時刻とみなしてもよい。また、ノイズなどに基づく検出値の変動の影響を避けるためには、変化率が第1変化率未満となったことを数回(例えば3回)確認できた時刻を第1時刻とみなし、変化率が第2変化率未満となったことを数回(例えば3回)確認できた時刻を第2時刻とみなしてもよい。その場合、変化率が第1変化率未満となったことを確認する回数と変化率が第2変化率未満となったことを確認する回数は揃えておく。
【0041】
評価時間から、応答性情報を生成するには、1以上の所定の閾値と比較し、評価時間に応じた複数の評価区分に分類した応答性情報とすることが好ましい。例えば、第1閾値から第4閾値までを設定しておき、評価時間が第1閾値未満であれば状態A、第1閾値以上第2閾値未満であれば状態B、第2閾値以上第3閾値未満であれば状態C、第3閾値以上第4閾値未満であれば状態D、第4閾値以上であれば状態Eと区分できる。
すなわち、正常範囲の中でも、良好な状態Aから、保守を勧める状態Dまでの4つに区分した応答性情報を得ることができる(ステップA4−2)。また、正常に動作しているとは言えない状態であれば、状態Eに区分した応答性情報、すなわち異常な状態であることを示す応答性情報を得ることができる(ステップA4−3)。
【0042】
具体的な閾値の値に限定はないが、例えば、第1閾値を15秒、第2閾値を30秒、第3閾値を60秒、第4閾値を180秒と設定することができる。
また、応答性情報は、区分された情報に限られない。例えば、評価時間に所定の係数(1を含む)を乗じた数値を、応答性情報とすることができる。
応答性情報の生成に必要な閾値等は、予め記憶部23に記憶させておいてもよいし、その都度、キー入力等により新たに設定してもよい。
【0043】
ステップA1−2、ステップA2−2において、開始からの経過時間が所定の時間以上となった場合も、異常な状態であることを示す応答性情報を得る(ステップA4−3)。これにより、検出値の応答性が極端に悪化した場合にも、徒に電極評価を継続することなく、終了させることができる。
【0044】
生成した応答性情報は、表示装置11に表示させる。また、入出力端子12から出力し、外部のコンピュータ40等に、応答性情報を提供する。ユーザは、生成された応答性情報に応じて、電極の交換や洗浄等の保守作業を行うことができる。また、電極の寿命を予測し、交換用の電極の準備等を行うことができる。また、電極の洗浄等の保守作業が自動化されている場合は、応答性情報に応じて、保守作業の頻度の変更等を行うことができる。
【0045】
[作用効果]
図4は、応答性が良好なpH電極の応答曲線G1を模式的に示した図であり、
図5は、応答性が優れないpH電極の応答曲線G2を模式的に示した図である。何れもX軸が標準液にpH電極を浸漬してからの経過時間を表し、Y軸が検出値(電位またはpH測定値)を表す。
【0046】
図4の応答曲線G1では、検出値の変化率が第1変化率になる第1時刻T1迄の経過時間S1が短いのに対し、
図5の応答曲線G2では、検出値の変化率が第1変化率になる第1時刻T1’迄の経過時間S1’が長い。
また、応答曲線G1では、検出値の変化率が第2変化率になる第2時刻T2迄の経過時間S2が短いのに対し、応答曲線G2では、検出値の変化率が第2変化率になる第2時刻T2’迄の経過時間S2’が長い。
【0047】
したがって、標準液にpH電極1を浸漬してからの経過時間を正確に計時できれば、経過時間S1(S1’)または経過時間S2(S2’)により、pH電極1の応答性を評価することができる。
しかしながら、標準液にpH電極1を浸漬した時の時刻(X=0)が特定できないと、標準液にpH電極1を浸漬してからの経過時間である経過時間S1(S1’)または経過時間S2(S2’)も正確に計時できない。
【0048】
本実施形態では、
図4および
図5に示すように、応答曲線G1では評価時間ΔSが短いのに対し、応答曲線G2では評価時間ΔS’が長いことに着目した。
第1時刻T1(T1’)から第2時刻T2(T2’)までの経過時間である評価時間ΔS(ΔS’)は、標準液にpH電極1を浸漬した時の時刻(X=0)を特定できずとも、正確に計時できる。したがって、標準液校正を人手により行う場合にも、電極応答性の評価を、正確に行うことができる。
なお、本実施形態においては、ステップA1からステップA4の各ステップを順次実行するように説明したが、上述の評価時間に基づいて応答性情報が生成できれば、各ステップが必ずしも分離独立して実行される必要はない。
【0049】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る計測システムは、第1実施形態に係る計測システムと装置構成は同じである。また、動作も、電極評価方法が異なるのみで、他の動作は第1実施形態に係る計測システムと同様である。
以下、第2実施形態に係る計測システムが行う電極評価方法について説明する。
【0050】
[電極評価]
ユーザが、操作キー32により保守モードを選択した後に、操作キー33を押したとき、または操作キー34を押したとき、演算部24は、第1標準液または第2標準液を用いた校正操作を行うのと平行して、以下のステップを順次実行し、電極評価(本発明の電極評価方法)を行う。
なお、以下のステップの説明においても、「校正キー」は、操作キー33と操作キー34のいずれかを意味する。また、「標準液」は、第1標準液と第2標準液のいずれかを意味する。また、本実施形態における「検出値」も、pH電極1が得た電位、または、その電位から換算されたpH測定値である。
【0051】
ステップB1:pH電極1に接触する試料液51が、水等の洗浄液(第1の試料)から標準液(第2の試料)に交換された後、検出値の単位時間当たりの変化率が、所定の最終変化率となったときの検出値を最終検出値とする。
ステップB2:pH電極1に接触する試料液51が、水等の洗浄液(第1の試料)から標準液(第2の試料)に交換された後、検出値が、前記最終検出値から所定の第1許容幅以内の値となった時刻を第1時刻とする。
ステップB3:前記第1時刻の後、前記検出値が、前記最終検出値から前記第1許容幅より小さい所定の第2許容幅以内の値となった時刻を第2時刻とする。
ステップB4:前記第1時刻と前記第2時刻との間の時間を評価時間として求める。
ステップB5:前記評価時間に基づき、前記電極の応答性を示す応答性情報を生成する。
以下、各ステップについて、
図6を参照しつつ詳述する。
【0052】
ステップB1は、校正キーの押下により開始される。まず、継続的に取得している検出値と計時部22が計時している時刻に基づき、検出値の単位時間当たりの変化率(以下、単に「変化率」という場合がある。)の算出を開始する(ステップB1−0)。
また、継続的に取得している検出値を、計時部22が計時している時刻と対応付けして記憶部23に記憶させることを開始する。
【0053】
判別時間tdが経過する毎に求めた変化率が、最終変化率となったか否かを判定する(ステップB1−1)。最終変化率となっていない場合は、開始からの経過時間が所定時間以上となっていないことを確認した上で(ステップB1−2)、ステップB1−1の判定を繰り返す。ステップB1−1の判定を繰り返し、求めた変化率が最終変化率となったら、その時の検出値を最終検出値として、記憶部23に記憶させる(ステップB1−3)。
そして、変化率の算出と、検出値を時刻と対応付けして記憶部23に記憶させる作業を終了する(ステップB1−4)。
最終変化率は、予め記憶部23に記憶させておいてもよいし、その都度、キー入力等により新たに設定してもよい。
【0054】
次いで、前記最終検出値から所定の第1許容幅以内の検出値の範囲を算出する(ステップB2−1)。第1許容幅は、予め記憶部23に記憶させておいてもよいし、その都度、キー入力等により新たに設定してもよい。
そして、記憶部23に記憶させた検出値の中から、前記第1許容幅以内の検出値の範囲となった時刻を、第1時刻T3として読み出す(ステップB2−2)。
【0055】
次いで、前記最終検出値から所定の第2許容幅以内の検出値の範囲を算出する(ステップB3−1)。第2許容幅は、前記第1許容幅より小さい値である。第2許容幅は、予め記憶部23に記憶させておいてもよいし、その都度、キー入力等により新たに設定してもよい。
そして、記憶部23に記憶させた検出値の中から、前記第2許容幅以内の検出値の範囲となった時刻を、第2時刻T4として読み出す(ステップB3−2)。
【0056】
次いで、第1時刻T3から第2時刻T4迄の時間を求め、これを評価時間とする(ステップB4)。
そして、評価時間が所定時間以上となっていないことを確認した上で(ステップB5−1)、正常範囲の応答性情報を生成して(ステップB5−2)、電極評価を終了する。
ステップB1−2、ステップB5−1のいずれかで所定時間以上であった場合は、異常範囲の応答性情報を生成して(ステップB5−3)、電極評価を終了する。
【0057】
変化率の求め方は、第1実施形態と同様である。
最終変化率の値に限定はないが、検出値がほぼ安定したとみなせる充分に小さい値であることが好ましい。最終変化率は、例えば0.001pH/秒と設定することができる。
検出値の変動幅は、通常、時間の経過と共に小さくなるので、第2時刻(第2許容幅以内の値となった時刻)は、第1時刻(第1許容幅以内の値となった時刻)よりも後の時刻となる。第1許容幅と第2許容幅の値に限定はないが、測定可能な評価時間を確保するのに必要充分な程度に両者の値を異なる値とすることが好ましい。
第2許容幅は0であってもよい。その場合、第2時刻T4は、最終変化率となった時刻と等しい。
【0058】
ステップB2で求める第1時刻T3は、理論的には、検出値と最終検出値との差が、初めて所定の第1許容幅未満の値となった時刻と、その判別時間td(例えば3秒)前の時刻との間の時刻である。同様に、ステップB3で求める第2時刻T4は、理論的には、検出値と最終検出値との差が、初めて所定の第2許容幅未満の値となった時刻と、その判別時間td(例えば3秒)前の時刻との間の時刻である。
【0059】
しかし、ステップB4では、両時刻の間の時間を評価時間とするので、便宜上、検出値と最終検出値との差が、初めて所定の第1許容幅未満の値となった時刻を第1時刻T3とみなし、検出値と最終検出値との差が、初めて所定の第2許容幅未満の値となった時刻を第2時刻T4とみなしてもよい。また、ノイズなどに基づく検出値の変動の影響を避けるためには、最終検出値との差が第1許容幅未満となったことを数回(例えば3回)確認できた時刻を第1時刻T3とみなし、最終検出値との差が第2許容幅未満となったことを数回(例えば3回)確認できた時刻を第2時刻T4とみなしてもよい。その場合、最終検出値との差が第1許容幅未満となったことを確認する回数と最終検出値との差が第2許容幅未満となったことを確認する回数は揃えておく。
【0060】
評価時間から、応答性情報を生成する態様は、第1実施形態と同様にすることができる。また、ステップB1−2において、開始からの経過時間が所定の時間以上となった場合も、異常な状態であることを示す応答性情報を得る(ステップB5−3)。これにより、検出値の応答性が極端に悪化した場合にも、徒に電極評価を継続することなく、終了させることができる。
【0061】
[作用効果]
本実施形態の作用効果は、
図4および
図5における第1時刻T1(T1’)と第2時刻T2(T2’)を、第1時刻T3(T3’)と第2時刻T4(T4’)とに読み替えることにより説明できる。
本実施形態でも、応答曲線G1では、評価時間ΔSが短いのに対し、応答曲線G2では、評価時間ΔS’が長いことに着目した。
第1時刻T3(T3’)から第2時刻T4(T4’)までの経過時間である評価時間ΔS(ΔS’)は、標準液にpH電極1を浸漬した時の時刻(X=0)を特定できずとも、正確に計時できる。したがって、標準液校正を人手により行う場合にも、電極応答性の評価を、正確に行うことができる。
なお、本実施形態においては、ステップB1からステップB5の各ステップを順次実行するように説明したが、上述の評価時間に基づいて応答性情報が生成できれば、各ステップが必ずしも分離独立して実行される必要はない。
【0062】
<その他の実施形態>
上記各実施形態では、演算制御装置全体が装置本体に内蔵されている例を示したが、本発明の計測システムにおける演算制御装置の一部または全部は、装置本体に直接または通信システムを利用して接続される外部のコンピュータであってもよい。その場合、外部のコンピュータを、本発明における演算制御装置の一部または全部として機能させるためのプログラムが必要となる。
【0063】
プログラムは、予めコンピュータに記録されていてもよいし、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませてもよい。
また、予めコンピュータに記録されているプログラムと、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませるプログラムとを組み合わせてもよい。
【0064】
ただし、外部のコンピュータを、本発明における演算制御装置の一部または全部として機能させるためには、予めインピーダンス変換及びA/D変換された検出値をコンピュータに入力する必要がある。そのため、上記実施形態における変換部は、装置本体に残すか、電極に変換部を持たせる必要がある。
また、上記各実施形態における変換部を演算制御装置の一部とせず、電極に変換部を持たせてもよい。
【0065】
また、上記各実施形態では、出力装置として表示装置11を備える例を示したが、出力装置は表示装置に限られず、プリンターや、音声やブザー等を出力する装置であってもよい。また、出力装置は、装置本体に一体化されている必要はなく、直接、または通信システムを利用して接続された外部出力装置であってもよい。
【0066】
また、上記各実施形態では、電極評価を、操作キー33を押したときと操作キー34を押したときの双方で行うようにしたが、操作キー33を押したときと操作キー34を押したときの一方でのみで行うようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、電極評価のステップを、校正キーの押下と同時に開始することとしたが、例えば、操作キー32により保守モードを選択した後、電極に接触する試料を、第1の試料から第2の試料に交換したことを検出値の大幅な指示ぶれにより認識し、そのような大幅な指示ぶれが収まった時点で開始してもよい。
【0067】
また、上記各実施形態では、接触する試料の性状がpHであり、接触する試料の性状に応じた検出値(電位)を得る電極がpH電極である例を示したが、試料の性状に応じた検出値を得る他の電極の例としては、酸化還元電極、イオン電極、ガス電極が挙げられる。また、検出値は、電位や、電位を換算した値(pH電極の場合pH測定値)に限られず、例えば電流や抵抗値であってもよい。
【0068】
また、上記各実施形態では、第2の試料が既知の性状を有する標準試料であったが、第2の試料は標準試料には限定されない。また、第1の試料も水等の洗浄液に限定されない。すなわち、接触する試料が切り替わる態様に特に限定はない。
例えば、第1の試料が測定対象である試料(上水、排水、工程水など)であり、第2の試料が酸やアルカリ等の洗浄液であってもよい。また、第1の試料が酸やアルカリ等の洗浄液であり、第2の試料が酸やアルカリ等の洗浄液をすすぐために用いられる水等の洗浄液であってもよい。
【0069】
また、電極を試料に接触させる態様は、容器の中に入れた試料に電極を浸漬する態様に限られず、例えば、河川や、測定槽などに電極を浸漬する態様でもよい。また、電極は、接触する試料の性状に応じた検出値を得られる程度に試料と接触させればよく、例えば電極に対して、試料を吹きつけしてもよい。
また、試料は液体に限られず気体や固体であってもよい。
【0070】
また、上記各実施形態では、人手により標準液校正を行う例を示したが、標準液校正等の第1の試料から第2の試料への切り替えを、自動化し、予め定められたタイムスケジュールに沿って行うようにしてもよい。その場合、電極評価を、人手による操作キーの押下を契機として開始するのではなく、予め定められたタイムスケジュールに従い、第1の試料から第2の試料への切り替えられるときに、自動的に開始するようにできる。
また、本発明の電極評価方法では、応答性評価のステップの一部または全部、例えば第1時刻と第2時刻から評価時間を求めるステップを、人手により行ってもよい。