特許第6437104号(P6437104)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6437104ランダムアクセス応答のためのスケジューリング割当ての反復送信
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6437104
(24)【登録日】2018年11月22日
(45)【発行日】2018年12月12日
(54)【発明の名称】ランダムアクセス応答のためのスケジューリング割当ての反復送信
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20181203BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20181203BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20181203BHJP
【FI】
   H04W72/12 150
   H04W74/08
   H04W72/04 131
【請求項の数】23
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2017-514275(P2017-514275)
(86)(22)【出願日】2014年9月24日
(65)【公表番号】特表2017-531381(P2017-531381A)
(43)【公表日】2017年10月19日
(86)【国際出願番号】EP2014070299
(87)【国際公開番号】WO2016045715
(87)【国際公開日】20160331
【審査請求日】2017年3月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】509275817
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケ ユキチュア
【氏名又は名称原語表記】Nokia Solutions and Networks Oy
(74)【代理人】
【識別番号】100127188
【弁理士】
【氏名又は名称】川守田 光紀
(72)【発明者】
【氏名】チャン ヤン ジー
(72)【発明者】
【氏名】ラタスク ラピーパット
【審査官】 大濱 宏之
(56)【参考文献】
【文献】 Intel Corporation,Coverage Improvement for PRACH[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯76 R1-140115,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76/Docs/R1-140115.zip>,2014年 2月14日,4.2節
【文献】 Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Coverage enhancement for RACH messages[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯76 R1-140153,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76/Docs/R1-140153.zip>,2014年 2月14日,2.1節
【文献】 Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Coverage enhancement for (E)PDCCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#74b R1-134209,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74b/Docs/R1-134209.zip>,2013年10月11日,2節
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信装置によって送信されたプリアンブル信号を検出することと;
無線インターフェースを介してランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当てを送信することと;
を含む方法であって、
前記スケジューリング割当ては、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記プリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別され、
前記プリアンブル信号は2以上のシステムフレームにおいて送信され、
前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に検出された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、
方法
【請求項2】
前記通信装置の前記特徴に応じて、複数のサブフレームにわたってスケジューリング割当てを反復送信することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記通信装置の前記特徴は、前記通信装置に割当てられたカバレッジ拡張レベルであり、前記識別子は、一変数として、前記割当てられたカバレッジ拡張レベルを含む数式から求められる値を有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
通信装置によって送信されたプリアンブル信号を検出することと;
無線インターフェースを介してランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当てを送信することと;
を含む方法であって、
前記スケジューリング割当ては、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記プリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別され、
前記識別子として可能な値の各セットが各カバレッジ拡張レベル用に確保され、
前記スケジューリング割当てのための前記識別子の値を前記通信装置に割当てられた前記カバレッジ拡張レベル用に確保された前記可能な値のセットから選択することをさらに含む、
方法
【請求項5】
前記識別子は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮識別子である、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
通信装置からプリアンブル信号を送信することと;
(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記プリアンブル信号が送信されたシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別される、ランダムアクセス応答スケジューリング割当てを検索することと;
前記プリアンブル信号を2以上のシステムフレームにおいて送信することと;
を含み、前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に送信された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、方法。
【請求項7】
通信装置から送信されたプリアンブル信号を検出することと;
前記プリアンブル信号に応答してランダムアクセス応答スケジューリング割当てを生成することと;
応答ウィンドウ内のあるタイミングで無線インターフェースを介して前記スケジューリング割当ての送信を開始することと;
を含む方法であって、
前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴と、ランダムアクセスプリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスとのうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存し、
前記プリアンブル信号は2以上のシステムフレームにおいて送信され、
前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記プリアンブル信号が最初に検出された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、
方法
【請求項8】
前記通信装置の前記特徴に応じて、複数の隣接サブフレームにおいてスケジューリング割当てを反復送信することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
通信装置から送信されたプリアンブル信号を検出することと;
前記プリアンブル信号に応答してランダムアクセス応答スケジューリング割当てを生成することと;
応答ウィンドウ内のあるタイミングで無線インターフェースを介して前記スケジューリング割当ての送信を開始することと;
を含む方法であって、
前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴と、ランダムアクセスプリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスとのうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存し、
前記応答ウィンドウのサイズは、前記通信装置が偶数番のシステムフレームにおいて前記プリアンブル信号を送信することを要求されるか否かに応じて決まる、
方法
【請求項10】
通信装置から送信されたプリアンブル信号を検出することと;
前記プリアンブル信号に応答してランダムアクセス応答スケジューリング割当てを生成することと;
応答ウィンドウ内のあるタイミングで無線インターフェースを介して前記スケジューリング割当ての送信を開始することと;
を含む方法であって、
前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴と、ランダムアクセスプリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスとのうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存し、
前記通信装置の前記特徴は、前記通信装置に割当てられたカバレッジ拡張レベルであり、
前記応答ウィンドウのそれぞれ異なる部分が各カバレッジ拡張レベルに割当てられ、
前記通信装置に割当てられた前記カバレッジ拡張レベルに割当てられた前記応答ウィンドウの部分において前記スケジューリング割当ての送信を開始することを更に含む、
方法
【請求項11】
プリアンブル信号を送信することと;
無線アクセスネットワークからのランダムアクセス応答スケジューリング割当ての検索を、検索空間に制限することと;
を含む方法であって、
前記検索空間のサイズおよび/または位置は、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記通信装置がランダムアクセスプリアンブル信号を送信するシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存し、
さらに前記方法は、2以上のシステムフレームにおいて前記プリアンブル信号を送信することを含み、
前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に送信された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、
方法。
【請求項12】
前記プリアンブル信号は物理ランダムアクセスチャネル信号であり、前記スケジューリング割当ては物理ダウンリンク制御チャネル信号によるものである、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
処理手段及び記憶手段を備える装置であって、前記記憶手段はプログラム命令を格納し、前記プログラム命令は、前記処理手段に実行されると、前記装置に、請求項1から及びから10のいずれかに記載の方法を遂行させるように構成される、装置。
【請求項14】
処理手段及び記憶手段を備える装置であって、前記記憶手段はプログラム命令を格納し、前記プログラム命令は、前記処理手段に実行されると、前記装置に、請求項6または11に記載の方法を遂行させるように構成される、装置。
【請求項15】
装置の処理手段に実行されると、前記装置に、請求項1から及びから10のいずれかに記載の方法を遂行させるように構成されるプログラム命令を備える、コンピュータプログラム。
【請求項16】
装置の処理手段に実行されると、前記装置に、請求項6または11に記載の方法を遂行させるように構成されるプログラム命令を備える、コンピュータプログラム。
【請求項17】
通信装置によって送信されたプリアンブル信号を検出する手段と;
無線インターフェースを介してランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当てを送信する手段と;
を備えるシステムであって、
前記スケジューリング割当ては、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記プリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別され、
前記プリアンブル信号は2以上のシステムフレームにおいて送信され、
前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に検出された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、
システム。
【請求項18】
通信装置によって送信されたプリアンブル信号を検出する手段と;
無線インターフェースを介してランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当てを送信する手段と;
を備えるシステムであって、
前記スケジューリング割当ては、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記プリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別され、
前記識別子として可能な値の各セットが各カバレッジ拡張レベル用に確保され、
前記スケジューリング割当てのための前記識別子の値を前記通信装置に割当てられた前記カバレッジ拡張レベル用に確保された前記可能な値のセットから選択する手段をさらに備える、
システム。
【請求項19】
通信装置からプリアンブル信号を送信する手段と;
(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記プリアンブル信号が送信されたシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別される、ランダムアクセス応答スケジューリング割当てを検索する手段と;
前記プリアンブル信号を2以上のシステムフレームにおいて送信する手段と;
を備え、前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に送信された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、システム。
【請求項20】
通信装置から送信されたプリアンブル信号を検出する手段と;
前記プリアンブル信号に応答してランダムアクセス応答スケジューリング割当てを生成する手段と;
応答ウィンドウ内のあるタイミングで無線インターフェースを介して前記スケジューリング割当ての送信を開始する手段と;
を備えるシステムであって、
前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴と、ランダムアクセスプリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスとのうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存し、
前記プリアンブル信号は2以上のシステムフレームにおいて送信され、
前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記プリアンブル信号が最初に検出された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、
システム。
【請求項21】
通信装置から送信されたプリアンブル信号を検出する手段と;
前記プリアンブル信号に応答してランダムアクセス応答スケジューリング割当てを生成する手段と;
応答ウィンドウ内のあるタイミングで無線インターフェースを介して前記スケジューリング割当ての送信を開始する手段と;
を備えるシステムであって、
前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴と、ランダムアクセスプリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスとのうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存し、
前記応答ウィンドウのサイズは、前記通信装置が偶数番のシステムフレームにおいて前記プリアンブル信号を送信することを要求されるか否かに応じて決まる、
システム。
【請求項22】
通信装置から送信されたプリアンブル信号を検出する手段と;
前記プリアンブル信号に応答してランダムアクセス応答スケジューリング割当てを生成する手段と;
応答ウィンドウ内のあるタイミングで無線インターフェースを介して前記スケジューリング割当ての送信を開始する手段と;
を備えるシステムであって、
前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴と、ランダムアクセスプリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスとのうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存し、
前記通信装置の前記特徴は、前記通信装置に割当てられたカバレッジ拡張レベルであり、
前記応答ウィンドウのそれぞれ異なる部分が各カバレッジ拡張レベルに割当てられ、
前記通信装置に割当てられた前記カバレッジ拡張レベルに割当てられた前記応答ウィンドウの部分において前記スケジューリング割当ての送信を開始する手段を更に備える、
システム。
【請求項23】
プリアンブル信号を送信する手段と;
無線アクセスネットワークからのランダムアクセス応答スケジューリング割当ての検索を、検索空間に制限する手段と;
を備えるシステムであって、
前記検索空間のサイズおよび/または位置は、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記通信装置がランダムアクセスプリアンブル信号を送信するシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存し、
さらに前記システムは、2以上のシステムフレームにおいて前記プリアンブル信号を送信する手段を備え、
前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に送信された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、
システム。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
無線通信装置のカバレッジを拡張するために提案されているある技術では、ランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当てを反復送信し、無線リソースの同一のセットを2以上のスケジューリング割当てに使用する。
【0002】
本願の発明者らは、ランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当てを反復送信する際に発生する問題を避けるまたは抑制する新たな技術の開発という課題に取り組んだ。
【0003】
これにより、本明細書は、通信装置によって送信されたプリアンブル信号を検出することと、無線インターフェースを介してランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当てを送信することとを含む方法であって、前記スケジューリング割当ては、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴、および、(ii)前記プリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックス、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別される方法を提供する。
【0004】
ある実施形態では、前記プリアンブル信号は2以上のシステムフレームにおいて送信され、前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に検出された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する。
【0005】
ある実施形態では、前記方法は、前記通信装置の前記特徴に応じて、複数のサブフレームにわたってスケジューリング割当てを反復送信することを含む。
【0006】
ある実施形態では、前記通信装置の前記特徴は、前記通信装置に割当てられたカバレッジ拡張レベルであり、前記識別子は、一変数として、前記割当てられたカバレッジ拡張レベルを含む数式から求められる値を有する。
【0007】
ある実施形態では、前記識別子として可能な値の各セットが各カバレッジ拡張レベル用に確保され、前記方法は、前記スケジューリング割当てのための前記識別子の値を前記通信装置に割当てられた前記カバレッジ拡張レベル用に確保された前記可能な値のセットから選択することをさらに含む。
【0008】
ある実施形態では、前記識別子は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮識別子である。
【0009】
さらに、通信装置からプリアンブル信号を送信することと、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴、および、(ii)前記プリアンブル信号が送信されたシステムフレームのインデックス、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別される、ランダムアクセス応答スケジューリング割当てを検索することを含む方法を提供する。
【0010】
ある実施形態では、前記方法は、前記プリアンブル信号を2以上のシステムフレームにおいて送信することを含み、前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に送信された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する。
【0011】
さらに、通信装置から送信されたプリアンブル信号を検出することと、前記プリアンブル信号に応答してランダムアクセス応答スケジューリング割当てを生成することと、応答ウィンドウ内のあるタイミングで無線インターフェースを介して前記スケジューリング割当ての送信を開始することとを含む方法であって、前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴、および、ランダムアクセスプリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックス、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する方法を提供する。
【0012】
ある実施形態では、前記プリアンブル信号は2以上のシステムフレームにおいて送信され、前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記プリアンブル信号が最初に検出された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する。
【0013】
ある実施形態では、前記方法は、前記通信装置の前記特徴に応じて、複数の隣接サブフレームにおいてスケジューリング割当てを反復送信することを含む。
【0014】
ある実施形態では、前記応答ウィンドウのサイズは、前記通信装置が偶数番のシステムフレームにおいて前記プリアンブル信号を送信することを要求されるか否かに応じて決まる。
【0015】
ある実施形態では、前記通信装置の前記特徴は、前記通信装置に割当てられたカバレッジ拡張レベルであり、前記応答ウィンドウのそれぞれ異なる部分が各カバレッジ拡張レベルに割当てられ、前記方法は、前記通信装置に割当てられた前記カバレッジ拡張レベルに割当てられた前記応答ウィンドウの部分において前記スケジューリング割当ての送信を開始することを含む。
【0016】
さらに、プリアンブル信号を送信することと、無線アクセスネットワークからのランダムアクセス応答スケジューリング割当ての検索を、検索空間に制限することとを含む方法であって、前記検索空間のサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と、前記通信装置がランダムアクセスプリアンブル信号を送信するシステムフレームのインデックスとのうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する方法を提供する。
【0017】
ある実施形態では、前記方法は、2以上のシステムフレームにおいて前記プリアンブル信号を送信することを含み、前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に送信された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する。
【0018】
ある実施形態では、前記プリアンブル信号は物理ランダムアクセスチャネル信号であり、前記スケジューリング割当ては物理ダウンリンク制御チャネル信号によるものである。
【0019】
さらに、プロセッサと、コンピュータプログラムコードを有するメモリとを含む装置であって、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記プロセッサとともに、前記装置に、通信装置によって送信されたプリアンブル信号を検出させ、無線インターフェースを介してランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当てを送信させるように構成され、前記スケジューリング割当ては、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴、および、(ii)前記プリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックス、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別される装置を提供する。
【0020】
ある実施形態では、前記プリアンブル信号は2以上のシステムフレームにおいて送信され、前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に検出された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する。
【0021】
ある実施形態では、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードはさらに、前記プロセッサとともに、前記装置に、前記通信装置の前記特徴に応じて、複数のサブフレームにわたってスケジューリング割当てを反復送信させるように構成されている。
【0022】
ある実施形態では、前記通信装置の前記特徴は、前記通信装置に割当てられたカバレッジ拡張レベルであり、前記識別子は、一変数として、前記割当てられたカバレッジ拡張レベルを含む数式から求められる値を有する。
【0023】
ある実施形態では、前記識別子として可能な値の各セットが各カバレッジ拡張レベル用に確保され、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードはさらに、前記プロセッサとともに、前記装置に、前記スケジューリング割当てのための前記識別子の値を前記通信装置に割当てられた前記カバレッジ拡張レベル用に確保された前記可能な値のセットから選択させるように構成されている。
【0024】
ある実施形態では、前記識別子は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮識別子である。
【0025】
さらに、プロセッサと、コンピュータプログラムコードを有するメモリとを含む装置であって、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記プロセッサとともに、前記装置に、通信装置からプリアンブル信号を送信させ、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴、および、(ii)前記プリアンブル信号が送信されたシステムフレームのインデックス、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別される、ランダムアクセス応答スケジューリング割当てを検索させるように構成されている装置を提供する。
【0026】
ある実施形態では、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードはさらに、前記プロセッサとともに、前記装置に、前記プリアンブル信号を2以上のシステムフレームにおいて送信させ、前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に送信された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する。
【0027】
さらに、プロセッサと、コンピュータプログラムコードを有するメモリとを含む装置であって、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記プロセッサとともに、前記装置に、通信装置から送信されたプリアンブル信号を検出させ、前記プリアンブル信号に応答してランダムアクセス応答スケジューリング割当てを生成させ、応答ウィンドウ内のあるタイミングで無線インターフェースを介して前記スケジューリング割当ての送信を開始させるように構成され、前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴、およびランダムアクセスプリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックス、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する装置を提供する。
【0028】
ある実施形態では、前記プリアンブル信号は2以上のシステムフレームにおいて送信され、前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記プリアンブル信号が最初に検出された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する。
【0029】
ある実施形態では、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードはさらに、前記プロセッサとともに、前記装置に、前記通信装置の前記特徴に応じて、複数の隣接サブフレームにおいてスケジューリング割当てを反復送信させるように構成されている。
【0030】
ある実施形態では、前記応答ウィンドウのサイズは、前記通信装置が偶数番のシステムフレームにおいて前記プリアンブル信号を送信することを要求されるか否かに応じて決まる。
【0031】
ある実施形態では、前記通信装置の前記特徴は、前記通信装置に割当てられたカバレッジ拡張レベルであり、前記応答ウィンドウのそれぞれ異なる部分が各カバレッジ拡張レベルに割当てられ、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードはさらに、前記プロセッサとともに、前記装置に、前記通信装置に割当てられた前記カバレッジ拡張レベルに割当てられた前記応答ウィンドウの部分において前記スケジューリング割当ての送信を開始させるように構成されている。
【0032】
さらに、プロセッサと、コンピュータプログラムコードを有するメモリとを含む装置であって、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記プロセッサとともに、前記装置に、プリアンブル信号を送信させ、無線アクセスネットワークからのランダムアクセス応答スケジューリング割当ての検索を、検索空間に制限させるように構成され、前記検索空間のサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と、前記通信装置がランダムアクセスプリアンブル信号を送信するシステムフレームのインデックスとのうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する装置を提供する。
【0033】
ある実施形態では、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードはさらに、前記プロセッサとともに、前記装置に、2以上のシステムフレームにおいて前記プリアンブル信号を送信させるように構成され、前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に送信された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する。
【0034】
ある実施形態では、前記プリアンブル信号は物理ランダムアクセスチャネル信号であり、前記スケジューリング割当ては物理ダウンリンク制御チャネル信号によるものである。
【0035】
さらに、上記方法のいずれかを実施するように構成されている装置を提供する。
【0036】
さらに、プログラムコード手段を含むコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコード手段は、コンピュータに展開されると、前記コンピュータを制御して、通信装置によって送信されたプリアンブル信号を検出させ、無線インターフェースを介してランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当てを送信させ、前記スケジューリング割当ては、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴、および、(ii)前記プリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックス、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別されるコンピュータプログラム製品を提供する。
【0037】
さらに、プログラムコード手段を含むコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコード手段は、コンピュータに展開されると、前記コンピュータを制御して、通信装置からプリアンブル信号を送信させ、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴、および、(ii)前記プリアンブル信号が送信されたシステムフレームのインデックス、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別される、ランダムアクセス応答スケジューリング割当てを検索させるコンピュータプログラム製品を提供する。
【0038】
さらに、プログラムコード手段を含むコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコード手段は、コンピュータに展開されると、前記コンピュータを制御して、通信装置から送信されたプリアンブル信号を検出させ、前記プリアンブル信号に応答してランダムアクセス応答スケジューリング割当てを生成させ、応答ウィンドウ内のあるタイミングで無線インターフェースを介して前記スケジューリング割当ての送信を開始させるように構成され、前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴、および、ランダムアクセスプリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックス、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存するコンピュータプログラム製品を提供する。
【0039】
さらに、プログラムコード手段を含むコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコード手段は、コンピュータに展開されると、前記コンピュータを制御して、プリアンブル信号を送信させ、無線アクセスネットワークからのランダムアクセス応答スケジューリング割当ての検索を、検索空間に制限させるように構成され、前記検索空間のサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と、前記通信装置がランダムアクセスプリアンブル信号を送信するシステムフレームのインデックスと、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存するコンピュータプログラム製品を提供する。
【0040】
以下に、例示のみを目的として、以下に挙げる添付の図面を参照しながら、ランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当ての反復送信に関する技術を詳細に説明する。
図1は、無線アクセスネットワークのアクセスノードと通信状態にある通信装置の例を示す図である。
図2は、図1に示すユーザ機器の一例の構成要素を示す図である。
図3は、図1に示すアクセスノードに好適な装置の例における構成要素を示す図である。
図4は、サブフレームにおける2以上のスケジューリング割当てに同一のUE識別子が使用されるリスクを低減する技術の一例を示す図である。
図5は、図4の技術におけるeNBおよびUEの動作例を示す図である。
図6は、スケジューリング割当て送信の反復因数に基づき、ランダムアクセス応答のためのスケジューリング割当ての反復送信を開始するための応答ウィンドウのサイズを制御する技術の一例を示す図である。
図7は、図6の技術におけるeNBおよびUEの動作例を示す図である。
図8は、eNBおよびUEの別の動作例を示す図である。
【0041】
図1は、無線アクセスネットワークの少なくとも1つのアクセスノード(たとえば、eNodeB)2のカバレッジエリア内にある通信装置(UE)8の一群の例を示す。図1には2つのアクセスノード2のみが示されているが、無線アクセスネットワークには典型的に、広大で連続するカバレッジエリアを共同でカバーする多数のアクセスノードを含む。
【0042】
図2は、無線インターフェースを介した、少なくとも図1のeNB2との通信に用い得るユーザ機器(User Equipment:UE)8の一例の概略図を示す。ユーザ機器8は、電話の発信および受信、データネットワークとのデータの授受、およびたとえばマルチメディアやその他のコンテンツの体験などの様々なタスクに用いてもよい。
【0043】
UE8は、少なくとも図1のeNB2との無線信号の少なくとも授受が可能な任意の装置であってもよい。非限定的な例としては、モバイルスステーション(MS)、無線インターフェースカードまたはその他の無線インターフェース設備を備えるポータブルコンピュータ、無線通信機能を備えた携帯情報端末(Personal Data Assistant:PDA)、またはこれらや類似のものの組合せが挙げられる。UE8は、UE8の適切な無線インターフェース配置部を介して通信を行ってもよい。インターフェース配置部は、たとえば無線部および対応するアンテナ配置部205によって実現されてもよい。アンテナ配置部は、UE8と一体的に設けられても外部に設けられてもよく、多層伝送スキームで動作可能な複数のアンテナを含んでもよい。
【0044】
UE8には、実行するように設計されているタスクに使用される、少なくとも1つのデータ処理エンティティ203および少なくとも1つのメモリまたはデータ保存エンティティ217が設けられてもよい。データプロセッサ213およびメモリ217は、適切な回路基板219上、および/またはチップセット中に設けられてもよい。
【0045】
ユーザは、キーパッド201、音声コマンド、タッチスクリーンまたはタッチパッド、またはこれらや類似のものの組合せなどの好適なユーザインターフェース等によって、UE8の動作を制御してもよい。ディスプレイ215、スピーカ、およびマイクロフォンを使用してもよい。さらに、UE8は、その他の装置との、および/またはたとえばハンズフリー機器などの外部の補機を接続するための、適切なコネクタ(有線または無線)を備えてもよい。
【0046】
図2は、ユーザインターフェースを含むUEの一例を示しているが、UEはユーザインターフェースを備えていない通信装置、たとえばマシンタイプコミュニケーション(MTC)用に設計された装置であってもよい。
【0047】
図3は、図1のネットワーク送受信エンティティ2で使用される装置の一例を示している。この装置は、無線周波数信号を送受信するように構成されている無線周波数アンテナアレイ301と、アンテナアレイ301によって送受信された無線周波数信号のインターフェースを取るように構成されている無線周波数インターフェース回路303と、データプロセッサ306とを備えている。無線周波数インターフェース回路303は、トランシーバとも呼ばれている。この装置は、その他のeNB2などの1以上の他のネットワークノードとの情報の送受信に介在するインターフェース309をさらに備えている。データプロセッサ306は、無線周波数インターフェース回路303からの信号を処理し、無線周波数インターフェース回路303を制御して無線通信リンクを介したUE8へ情報通信を行うための好適なRF信号を生成し、インターフェース309を介してその他のネットワークノードと情報をやり取りするように構成されている。メモリ307は、データプロセッサ306によって使用されるデータ、パラメータ、および指示を保存するために用いられる。
【0048】
上述の図2および図3にそれぞれ示された装置は、以下に説明する本発明の実施形態に直接関与しない構成要素をさらに備えてもよいことが理解されよう。
【0049】
アップリンク同期を達成するためには、またはアップリンク送信のための無線リソースを要求するためには、UE8は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を介してプリアンブル信号を送信し、次に、UE8によって予期される識別子(たとえば、ランダムアクセス無線ネットワーク仮識別子(RA−RNTI))が示すランダムアクセス応答メッセージ用のスケジューリング割当てのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)に関する応答ウィンドウ(時間で表される検索空間)を検索することにより、ランダムアクセス(RA)手続を開始してもよい。応答ウィンドウは、プリアンブル送信の終了を含むサブフレームの後の、所定数のサブフレーム(たとえば、3つのサブフレーム)の直後に続くサブフレームから始まる所定数の(たとえば、隣接する)サブフレームを含んでもよい。
【0050】
現在提案されているのは、ある種のUE(たとえば、主にまたはもっぱらマシンタイプコミュニケーション(MTC)に関与している装置であって、信号処理能力が比較的低くカバレッジの拡張が必要な比較的低コストのチップセットを含んでもよい装置)が、複数のサブフレームにわたるプリアンブル信号を反復送信し、eNBが、所定の応答ウィンドウ内のいずれかの場所から始まる複数の(たとえば、隣接する)サブフレームにわたってランダムアクセス応答メッセージ用のスケジューリング割当て(たとえば、PDCCHまたはEPDCCH)の反復送信で前記プリアンブル信号に対して応答するスキームである。
【0051】
ランダムアクセス応答をスケジューリングするこの反復されたPDCCH送信では、2以上のランダムアクセス応答をスケジュールするためのPDCCH送信に同一のサブフレームのセットが使用されるリスクがある。たとえば、各連続システムフレームにおいて最初に送信されたプリアンブル信号でさえも、より早いシステムフレームのプリアンブル信号用の応答ウィンドウの終了時に開始する最初のランダムアクセス応答をスケジュールするためのPDCCHの反復送信は、より遅いシステムフレームのプリアンブル信号用の応答ウィンドウの開始時の他のランダムアクセス応答をスケジュールするためのPDCCHの送信(反復送信またはそうでない送信)と重複する場合がある。さらに、3GPP TS 36.321の現行バージョンにあるとおり、RA−RNTIが数式RA−RNTI=1+t_id+10×f_id(式中、t_idはプリアンブル信号がUEによって送信された第1のサブフレームのインデックス、f_idは周波数領域の昇順に当該サブフレーム内での規定されたPRACHのインデックスを示す)によって求められるとき、周波数分割双方向システム(f_id=0)の場合、応答ウィンドウ(検索空間)内で開始されたランダムアクセス応答をスケジュールするための2以上のPDCCHスケジューリング割当てに同一のRA−RNTIが使用されるリスクが著しく高まる。よって、UEは、他のUEからのプリアンブル信号に応答してeNBによって送信された1以上のPDCCH RARスケジューリング割当てを含む、当該UEが検索しているRA−RNTIによって識別される2以上の有効なPDCCH RARスケジューリング割当てを検出してもよい。UEは、(a)実際は当該UE用ではないPDCCHの復号、および(b)当該UE用ではないPDCCHにおいて識別されたPDSCHリソースの信号の検出および復号において、無駄に電力を消費して処理を行ってしまう。さらに、受信された物理リソースブロック(PRB)の最大数に制限があることから、処理能力が比較的低いUEは、予期しているRA−RNTIで検出するすべてのランダム応答メッセージ用のPDSCH信号を検出、復号する能力を持ち合わせないことがあり得る。
【0052】
UEにおける無駄な信号処理のリスクを低減するための技術の一例としては、カバレッジ拡張(CE)スキーム(これらのUEを以下、CE UEと呼ぶ)の一環として反復されたPDCCH RARスケジューリング割当て送信に指定されたUE用のRA−RNTIを求める別の数式を採用することが挙げられ、この場合、CE UE用のランダムアクセス手続のためのRA−RNTI値は、プリアンブル信号が最初に送信されたシステムフレーム数、および/または当該CE UEに割当てられた反復因数にさらに依存する。
【0053】
たとえば、複数の所定のカバレッジ拡張(CE)レベルが、これを介してUEがプリアンブル信号を送信するeNBセルに対して許可されてもよく、ここで各カバレッジ拡張レベルは異なるRARスケジューリング割当て反復因数に対応する。たとえばCEレベル1が応答ウィンドウ内の1つのサブフレームで開始する5つの隣接サブフレームのセットにわたるPDCCH RARスケジューリング割当ての反復を指定し、CEレベル2が応答ウィンドウ内の1つのサブフレームで開始する10の隣接サブフレームのセットにわたるランダムアクセス応答のためのPDCCH RARスケジューリング割当ての反復を指定するものであってもよい。CE UE用のRA−RNTIを求める数式は、たとえば以下のとおりである。

RA−RNTI=1+t_id+10×f_id+100×CE_level+SFN

非CE UE用のRA−RNTIを求める数式は、たとえば以下のとおりである。

RA−RNTI=1+t_id+f_id

式中、t_idおよびf_idは上記のとおりであり、CEレベルはUEに割当てられたカバレッジ拡張レベルであり、SFNはUEが最初にプリアンブル信号を送信したシステムフレームのインデックスである。
【0054】
図4は、4つのUE用のPDCCH RARスケジューリング割当て送信のタイミングの一例を示している。上記の数式によると、非CE UE1用のRA−RNTIは2であり、UE2(CEレベル=1)用のRA−RNTIは103であり、UE3(CEレベル=2)用のRA−RNTIレベルは203であり、UE4(CEレベル=1)用のRA−RNTIは104である。3GPP TS36.321の現行バージョンで規定されたRA−RNTI数式では、UE2、UE3、およびUE4(FDDシステム内)すべてのRA−RNTIがUE1のものと同一となり、4つのUEすべてが、それぞれのランダムアクセス応答ウィンドウから始まる、それぞれ検索している同一のRA−RNTIで識別される単一のまたは反復されたPDCCH RARスケジューリング割当て送信を検出する。さらに、同一の1以上のサブフレームにおいて同一のRA−RNTIによって識別される2以上のPDCCH RARスケジューリング割当て送信があり、たとえば、SFN#3のサブフレーム#0(UE1およびUE3)、SFN#3のサブフレーム#3から6(UE2、UE3、UE4のすべて)、およびSFN#3のサブフレーム#7(UE3およびUE4)である。
【0055】
CE UE用のRA−RNTIを求める数式の上記例では、一変数としてCEレベルインデックスを使用するが、たとえば、ランダムアクセス構成インデックス(たとえば、システム情報ブロックタイプ2で規定されるような)、または実際の反復因数自体を用いても、同様の結果を得られる。
【0056】
図5は、eNB2における一連の動作の例を示す。UE8がプリアンブル信号を送信し(ステップ500)、eNB2がプリアンブル信号を検出する(ステップ502)。eNB2は、プリアンブル信号からUE8のCEレベルを特定する(ステップ504)。たとえば、UE8は、異なるCEレベルに対して異なるPRACHフォーマットを使用するように構成されてもよく、eNB2は、プリアンブル信号に使用されているPRACHフォーマットからUE8のCEレベルを識別可能である。eNB2は、上述の数式を用いてRA−RNTI値を求める(ステップ506)。eNB2は、ランダムアクセス応答のためのPDCCH RARスケジューリング割当てを生成する(ステップ508)。次に、eNB2は、UE8にとって既知の所定の応答ウィンドウ内のサブフレームにおける、求められたRA−RNTIによって識別されたPDCCH RARスケジューリング割当ての送信を開始し、UE8のCEレベルに規定された数の隣接サブフレームにわたってPDCCH RARスケジューリング割当てを反復送信する(ステップ510)。さらにUE8は、eNB2と同様の方法で上述の数式を用いてRA−RNTIを求め、所定の応答ウィンドウにおいて、UE8が求めたRA−RNTIによって識別されたPDCCH RARスケジューリング割当てを検索する(ステップ512)。
【0057】
一方、プリアンブル信号によってUEが非CE UEであることが示されている場合、eNBは、PDCCH RARスケジューリング割当ての反復送信を行わず、RA−RNTI値を求める従来の数式を用いた従来の方法を実施する。
【0058】
UEにおける無駄な信号処理のリスクを低減する技術の別の例として、各RA−RNTI値をCEレベルおよびプリアンブルSFI(UEが最初にプリアンブル信号を送信したシステムフレームのインデックス)の可能な組合せにそれぞれ事前に割当てることが挙げられる。どのRA−RNTI値がCEレベルおよびSFIのどの組合せに事前に割当てられたかについての情報は、UEに保存された固定の情報であっても、たとえばシステム情報ブロックの一部として無線アクセスネットワークによってUEに提供された動的に構成されている情報であってもよい。eNB2は、UEのCEレベルをプリアンブル信号から識別し、CEレベルおよびeNBが最初にプリアンブル信号を検出したシステムフレームのインデックスの組合せに事前に割当てられたRA−RNTI値を調べる。eNBは、PDSCHで送られたランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当ての一部としてRA−RNTI値を適用し、UEは、潜在的ランダムアクセス応答のための当該RA−RNTIによって示されたPDCCHスケジューリング割当てを検索する。
【0059】
無駄な信号処理のリスクを低減する技術の別の例として、ランダムアクセス応答メッセージをスケジュールするために用いられるPDCCH送信用の反復因数の大きさによって、応答ウィンドウのサイズを制御することが挙げられる。応答ウィンドウのサイズに関する規則の一例を以下に挙げる。ここで、UEが偶数の指標を有するシステムフレームにおけるプリアンブル信号の送信の開始に制限されている場合(たとえば、3GPP TS36.211の表5.7.1−2の「PRACH構成インデックス」が「システムフレーム数」=「偶数」である場合)はN=2であり、UEにそのような制限がない場合(たとえば、3GPP TS36.211の表5.7.1−2の「PRACH構成インデックス」が「システムフレーム数」=「任意」である場合)はN=1である。
【0060】
Ra−ResponseWindowSize<10×N+PDCCH RARスケジューリング割当ての反復回数
【0061】
図6は、異なるシステムフレームの同一のサブフレームインデックスでプリアンブル信号の送信を開始する2つのUEの例を示している。2つのUEは、5の反復因数を規定する同一のカバレッジ拡張レベルを有し、3GPP TS36.211の表5.7.1−2の「PRACH構成インデックス」がUE1およびUE2の両方について3に設定されている(「システムフレーム数」=「偶数」)。
【0062】
上述の数式に基づいて、ra−ResponseWindowSizeは、たとえば、UE1およびUE2の両方について設定され得る。たとえば、eNBは、各CEレベルについて上述の数式を満たす各ra−ResponseWindowSizeを決定し、この情報をeNBのカバレッジ内ですべてのUEによってアクセス可能な送信システム情報に含め得る。上述のとおり、応答ウィンドウは、プリアンブル送信の終了を含むサブフレームの後の、所定数のサブフレームの直後に続くサブフレームから始まる所定数の隣接サブフレームを含んでもよい。UE1に対するRA応答ウィンドウはシステムフレーム#2のサブフレーム#3からサブフレーム#7を占め、UE2のRA応答ウィンドウはシステムフレーム#3のサブフレーム#3からサブフレーム#7を占める。UE1に対するPDCCH RARスケジューリング割当ての送信がUE1に対する応答ウィンドウの最後のサブフレームで開始されている場合であっても、また、UE2に対するPDCCH RARスケジューリング割当ての送信がUE2の応答ウィンドウの最初のサブフレームで開始されている場合であっても、両方のUEに対してPDCCH RARスケジューリング割当てに共通に用いられるサブフレームはない。この技術の1つの変形例では、応答ウィンドウのサイズについてのこの制限は、反復回数が2×N−2未満(Nは上述の定義のとおり)の場合のみに適用される。
【0063】
eNB2での一連の動作の例を図7に示す。eNB2は、応答ウィンドウのサイズの異なる反復因数に対するマッピングに関する、UE8がアクセス可能なシステム情報を同報する。UE8が隣接するサブフレームのセットにわたってプリアンブル信号を反復送信(ステップ700)し、eNB2がプリアンブル信号を検出する(ステップ702)。eNB2は、プリアンブル信号からUE8のCEレベルを特定する(ステップ704)。次にeNB2は、ランダムアクセス応答に対するPDCCHスケジューリング割当てを生成し、従来の方法または上述の方法の1つを用いてRA−RNTI値を求め、UE8の反復因数に基づいてあらかじめ定められた値から上述の条件を満たす応答ウィンドウのサイズを選択する(ステップ706)。eNB2は、選択されたサイズの応答ウィンドウ内のサブフレームにおけるPDCCH RARスケジューリング割当ての送信を開始し、UE8に対するCEレベルに対応する数の隣接サブフレームにわたってPDCCH RARスケジューリング割当てを反復送信する(ステップ708)。さらにUE8は、eNB2によって同報されたシステム情報から、どの応答ウィンドウサイズがUE8に割当てられたCEレベルに対してeNB2によって用いられているかを特定し、eNB2と同様の方法でRA−RNTI値を求める。UE8は、UE8が求めたRA−RNTI値によって識別されたPDCCH RARスケジューリング割当てのための識別された応答ウィンドウ全体を検索する(ステップ710)。
【0064】
一方、プリアンブル信号によってUEが非CE UEであることが示されている場合、eNB2は、所定の通常の応答ウィンドウのサイズを用いた従来の方法を実施する。
【0065】
無駄な信号処理のリスクを低減する技術の別の例としては、CEレベルおよびプリアンブルSFI(および/または1以上のサブフレームが2以上のランダムアクセス応答に共通して用いられるリスクを低減するその他のパラメータ)の異なる組合せについて応答ウィンドウ内で異なる検索空間をあらかじめ定めることが挙げられる。UEが、当該UEに対する応答ウィンドウ内で予期されたRA−RNTIを有する2つの異なるPDCCH RARスケジューリング割当てを検出した場合でも、このことが復号エラーを引き起こさないのは、当該UE用のRARスケジューリング割当てがUE CEレベルおよびプリアンブルSFIの関連する組合せについての制限された検索空間内にある場合のみである。
【0066】
UE8およびeNB2での一連の動作の一例を図8に示す。UE8がUE8のCEレベルに対応する数の隣接サブフレームにわたってプリアンブル信号を反復送信し(ステップ800)、eNB2がプリアンブル信号を検出する(ステップ802)。eNB2は、プリアンブル信号からUE8のCEレベルを特定する(ステップ804)。次にeNB2は、ランダムアクセス応答メッセージに対するスケジューリング割当てを含むPDCCHを生成し、従来の方法または上述の方法の1つを用いてRA−RNTI値を求め、ルックアップテーブルから、検索空間のどのサイズおよび/または位置が、(i)プリアンブル信号が最初に検出されたシステムフレームインデックス、および、(ii)プリアンブル信号からUE8に対してeNB2によって識別されたCEレベルの組合せに事前に割当てられているかを調べる(ステップ806)。eNB2は、事前に割当てられた検索空間内のサブフレームにおいて、上述の求めたRA−RNTIによって識別されたPDCCH RARスケジューリング割当ての送信を開始し、UE8のCEレベルに対応する数の隣接サブフレームにわたってPDCCH RARスケジューリング割当てを反復送信する(ステップ808)。さらにUE8は、eNB2と同様に検索空間を調べ、eNB2と同様にRA−RNTI値を求める(ステップ810)。UE8は、UE8が求めたRA−RNTI値によって識別されたPDCCH RARスケジューリング割当てのための事前に割当てられた検索空間全体を検索する(ステップ812)。
【0067】
一方、プリアンブル信号によってUEが非CE UEであることが示されている場合、eNBは、従来の方法を実施し、所定の通常の検索空間(応答ウィンドウ)内のいずれかの場所でのランダムアクセス応答用のPDCCHスケジューリング割当ての送信を開始する。
【0068】
以上は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を用いてRARスケジューリング割当てを送信する例について説明したが、この技術は、他のチャネルを用いてRARスケジューリング割当てを送信する場合、たとえば、他のチャネルを用いてアップリンク/ダウンリンク スケジューリング割当ておよび/または送信電力制御コマンド、たとえば、拡張PDCCH(ePDCCH)を送信する場合にも同様に適用可能である。
【0069】
上述の動作には、各種エンティティでのデータ処理が必要となる場合がある。このデータ処理は、1以上のデータプロセッサによって実行されてもよい。同様に、上記実施形態に記載されている各種エンティティは、単数または複数のデータ処理エンティティ、および/またはデータプロセッサ内で実装されてもよい。適切に構成されたコンピュータプログラムコード製品を用いて、これがコンピュータに展開された際に実施形態を実施するようにしてもよい。上述の動作を提供するプログラムコード製品は、可搬のディスク、カード、またはテープなどの可搬媒体に保存されて提供されてもよい。当該プログラムコード製品をデータネットワークを介してダウンロードしてもよい。サーバ中の適切なソフトウェアによって実装されてもよい。
【0070】
たとえば、本発明の実施形態は、チップセット、すなわち互いに通信する一連の集積回路として実装されてもよい。このチップセットは、コードを実行するように配置されたマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、または上述の動作を実行するためのプログラム可能デジタル信号プロセッサを備えてもよい。
【0071】
本発明の実施形態は、集積回路モジュールなどの様々な構成要素で実施してもよい。集積回路の設計は、概して高度に自動化されたプロセスによって実行される。論理レベルの設計を、半導体基板上にエッチングして形成できるように準備された半導体回路設計へと変換するための、複雑で強力なソフトウェアツールが利用可能である。
【0072】
Synopsys. Inc.社(カリフォルニア州マウンテンビュー)やCadence Design社(カリフォルニア州サンノゼ)が提供するようなプログラムによって、確立された設計ルールおよびあらかじめ格納された設計モジュールのライブラリを使用して、自動的に半導体チップに導体を配線し、構成要素を配置する。半導体回路の設計が完成すると、出来上がった設計は標準的な電子フォーマット(Opus、GDSIIなど)に則っており、これを製造のために「ファブ」と呼ばれる半導体製造施設に搬送してもよい。
【0073】
上述に明記された変形例に加えて、説明された実施形態のその他の変形も本発明の範囲内で行うことができることは、当業者には明らかであろう。
【0074】
出願当初の特許請求の範囲に記載される、本願発明の好適な実施形態は次の通りである。
[1]通信装置によって送信されたプリアンブル信号を検出することと;
無線インターフェースを介してランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当てを送信することと;
を含む方法であって、前記スケジューリング割当ては、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記プリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別される方法。
[2]前記プリアンブル信号は2以上のシステムフレームにおいて送信され、
前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に検出された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、
[1]に記載の方法。
[3]前記通信装置の前記特徴に応じて、複数のサブフレームにわたってスケジューリング割当てを反復送信することを含む、[1]または[2]に記載の方法。
[4]前記通信装置の前記特徴は、前記通信装置に割当てられたカバレッジ拡張レベルであり、前記識別子は、一変数として、前記割当てられたカバレッジ拡張レベルを含む数式から求められる値を有する、[1]から[3]のいずれかに記載の方法。
[5]前記識別子として可能な値の各セットが各カバレッジ拡張レベル用に確保され、
前記スケジューリング割当てのための前記識別子の値を前記通信装置に割当てられた前記カバレッジ拡張レベル用に確保された前記可能な値のセットから選択することをさらに含む、
[1]に記載の方法。
[6]前記識別子は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮識別子である、[1]から[5]に記載の方法。
[7]通信装置からプリアンブル信号を送信することと;
(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記プリアンブル信号が送信されたシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別される、ランダムアクセス応答スケジューリング割当てを検索することと;
を含む方法。
[8]前記プリアンブル信号を2以上のシステムフレームにおいて送信することを更にを含む、[7]に記載の方法であって、
前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に送信された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、方法。
[9]通信装置から送信されたプリアンブル信号を検出することと;
前記プリアンブル信号に応答してランダムアクセス応答スケジューリング割当てを生成することと;
応答ウィンドウ内のあるタイミングで無線インターフェースを介して前記スケジューリング割当ての送信を開始することと;
を含む方法であって、前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴と、ランダムアクセスプリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスとのうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する方法。
[10]前記プリアンブル信号は2以上のシステムフレームにおいて送信され、
前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記プリアンブル信号が最初に検出された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、
[9]に記載の方法。
[11]前記通信装置の前記特徴に応じて、複数の隣接サブフレームにおいてスケジューリング割当てを反復送信することを含む、[9]または[10]に記載の方法。
[12]前記応答ウィンドウのサイズは、前記通信装置が偶数番のシステムフレームにおいて前記プリアンブル信号を送信することを要求されるか否かに応じて決まる、[9]から[11]のいずれかに記載の方法。
[13]前記通信装置の前記特徴は、前記通信装置に割当てられたカバレッジ拡張レベルであり、
前記応答ウィンドウのそれぞれ異なる部分が各カバレッジ拡張レベルに割当てられ、
前記通信装置に割当てられた前記カバレッジ拡張レベルに割当てられた前記応答ウィンドウの部分において前記スケジューリング割当ての送信を開始することを含む、
[9]に記載の方法。
[14]プリアンブル信号を送信することと;
無線アクセスネットワークからのランダムアクセス応答スケジューリング割当ての検索を、検索空間に制限することと;
を含む方法であって、前記検索空間のサイズおよび/または位置は、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記通信装置がランダムアクセスプリアンブル信号を送信するシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する方法。
[15]2以上のシステムフレームにおいて前記プリアンブル信号を送信することとを含む、[14]に記載の方法であって、
前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に送信された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、方法。
[16]前記プリアンブル信号は物理ランダムアクセスチャネル信号であり、前記スケジューリング割当ては物理ダウンリンク制御チャネル信号によるものである、[1]から[15]のいずれかに記載の方法。
[17]プロセッサと、コンピュータプログラムコードを有するメモリとを含む装置であって、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記プロセッサとともに、前記装置に、
通信装置によって送信されたプリアンブル信号を検出させ、
無線インターフェースを介してランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当てを送信させるように構成され、
前記スケジューリング割当ては、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記プリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別される装置。
[18]前記プリアンブル信号は2以上のシステムフレームにおいて送信され、
前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に検出された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、
[17]に記載の装置。
[19]前記メモリおよびコンピュータプログラムコードはさらに、前記プロセッサとともに、前記装置に、前記通信装置の前記特徴に応じて、複数のサブフレームにわたってスケジューリング割当てを反復送信させるように構成されている、[17]または[18]に記載の装置。
[20]前記通信装置の前記特徴は、前記通信装置に割当てられたカバレッジ拡張レベルであり、
前記識別子は、一変数として、前記割当てられたカバレッジ拡張レベルを含む数式から求められる値を有する、
[17]から[20]のいずれかに記載の装置。
[21]前記識別子として可能な値の各セットが各カバレッジ拡張レベル用に確保され、
前記メモリおよびコンピュータプログラムコードはさらに、前記プロセッサとともに、前記装置に、前記スケジューリング割当てのための前記識別子の値を前記通信装置に割当てられた前記カバレッジ拡張レベル用に確保された前記可能な値のセットから選択させるように構成されている、
[17]に記載の装置。
[22]前記識別子は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮識別子である、[17]から[21]のいずれかに記載の装置。
[23]プロセッサと、コンピュータプログラムコードを有するメモリとを含む装置であって、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記プロセッサとともに、前記装置に、
通信装置からプリアンブル信号を送信させ、
(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記プリアンブル信号が送信されたシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別される、ランダムアクセス応答スケジューリング割当てを検索させるように構成されている装置。
[24]前記メモリおよびコンピュータプログラムコードはさらに、前記プロセッサとともに、前記装置に、前記プリアンブル信号を2以上のシステムフレームにおいて送信させ、
前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に送信された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、
[23]に記載の装置。
[25]プロセッサと、コンピュータプログラムコードを有するメモリとを含む装置であって、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記プロセッサとともに、前記装置に、
通信装置から送信されたプリアンブル信号を検出させ、
前記プリアンブル信号に応答してランダムアクセス応答スケジューリング割当てを生成させ、
応答ウィンドウ内のあるタイミングで無線インターフェースを介して前記スケジューリング割当ての送信を開始させるように構成され、
前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴と、ランダムアクセスプリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックスとのうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する装置。
[26]前記プリアンブル信号は2以上のシステムフレームにおいて送信され、
前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記プリアンブル信号が最初に検出された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、
[25]に記載の装置。
[27]前記メモリおよびコンピュータプログラムコードはさらに、前記プロセッサとともに、前記装置に、前記通信装置の前記特徴に応じて、複数の隣接サブフレームにおいてスケジューリング割当てを反復送信させるように構成されている、[25]または[26]に記載の装置。
[28]前記応答ウィンドウのサイズは、前記通信装置が偶数番のシステムフレームにおいて前記プリアンブル信号を送信することを要求されるか否かに応じて決まる、[25]から[27]のいずれかに記載の装置。
[29]前記通信装置の前記特徴は、前記通信装置に割当てられたカバレッジ拡張レベルであり、
前記応答ウィンドウのそれぞれ異なる部分が各カバレッジ拡張レベルに割当てられ、
前記メモリおよびコンピュータプログラムコードはさらに、前記プロセッサとともに、前記装置に、前記通信装置に割当てられた前記カバレッジ拡張レベルに割当てられた前記応答ウィンドウの部分において前記スケジューリング割当ての送信を開始させるように構成されている、
[25]に記載の装置。
[30]プロセッサと、コンピュータプログラムコードを有するメモリとを含む装置であって、前記メモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記プロセッサとともに、前記装置に、
プリアンブル信号を送信させ、
無線アクセスネットワークからのランダムアクセス応答スケジューリング割当ての検索を、検索空間に制限させるように構成され、
前記検索空間のサイズおよび/または位置は、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;(ii)前記通信装置がランダムアクセスプリアンブル信号を送信するシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する装置。
[31]前記メモリおよびコンピュータプログラムコードはさらに、前記プロセッサとともに、前記装置に、2以上のシステムフレームにおいて前記プリアンブル信号を送信させるように構成され、
前記識別子は、前記プリアンブル信号が最初に送信された前記システムフレームの前記インデックスに少なくとも部分的に依存する値を有する、
[30]に記載の装置。
[32]前記プリアンブル信号は物理ランダムアクセスチャネル信号であり、
前記スケジューリング割当ては物理ダウンリンク制御チャネル信号によるものである、[17]から[31]のいずれかに記載の装置。
[33][1]から[16]のいずれかに記載の方法を実施するように構成されている装置。
[34]プログラムコード手段を含むコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコード手段は、コンピュータに展開されると、前記コンピュータを制御して、
通信装置によって送信されたプリアンブル信号を検出させ、
無線インターフェースを介してランダムアクセス応答メッセージのためのスケジューリング割当てを送信させ、
前記スケジューリング割当ては、(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴、および、(ii)前記プリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックス、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別されるコンピュータプログラム製品。
[35]プログラムコード手段を含むコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコード手段は、コンピュータに展開されると、前記コンピュータを制御して、
通信装置からプリアンブル信号を送信させ、
(i)前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴、および、(ii)前記プリアンブル信号が送信されたシステムフレームのインデックス、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存する値を有する識別子によって識別される、ランダムアクセス応答スケジューリング割当てを検索させるコンピュータプログラム製品。
[36]プログラムコード手段を含むコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコード手段は、コンピュータに展開されると、前記コンピュータを制御して、
通信装置から送信されたプリアンブル信号を検出させ、
前記プリアンブル信号に応答してランダムアクセス応答スケジューリング割当てを生成させ、
応答ウィンドウ内のあるタイミングで無線インターフェースを介して前記スケジューリング割当ての送信を開始させるように構成され、
前記応答ウィンドウのサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴、および、ランダムアクセスプリアンブル信号が検出されたシステムフレームのインデックス、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存するコンピュータプログラム製品。
[37]プログラムコード手段を含むコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコード手段は、コンピュータに展開されると、前記コンピュータを制御して、
プリアンブル信号を送信させ、
無線アクセスネットワークからのランダムアクセス応答スケジューリング割当ての検索を、検索空間に制限させるように構成され、
前記検索空間のサイズおよび/または位置は、前記スケジューリング割当ての送信に関する前記通信装置の特徴および/または前記プリアンブル信号から識別可能な前記通信装置の特徴と;前記通信装置がランダムアクセスプリアンブル信号を送信するシステムフレームのインデックスと;のうちの1つ以上に少なくとも部分的に依存するコンピュータプログラム製品。
【図面の簡単な説明】
【0075】
図1】無線アクセスネットワークのアクセスノードと通信状態にある通信装置の例を示す図である。
図2図1に示すユーザ機器の一例の構成要素を示す図である。
図3図1に示すアクセスノードに好適な装置の例における構成要素を示す図である。
図4】サブフレームにおける2以上のスケジューリング割当てに同一のUE識別子が使用されるリスクを低減する技術の一例を示す図である。
図5a図4の技術におけるeNBの動作例を示す図である。
図5b図4の技術におけるUEの動作例を示す図である。
図6】スケジューリング割当て送信の反復因数に基づき、ランダムアクセス応答のためのスケジューリング割当ての反復送信を開始するための応答ウィンドウのサイズを制御する技術の一例を示す図である。
図7a図6の技術におけるeNBの動作例を示す図である。
図7b図6の技術におけるUEの動作例を示す図である。
図8a】eNBの別の動作例を示す図である。
図8b】UEの別の動作例を示す図である。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7a
図7b
図8a
図8b