(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第二の部材の一部であり、当該第二の部材の前記第一の部材に対する相対的な位置に応じて弾性変形することにより前記第二の部材を前記第一の方向および前記第二の方向と交差した第三の方向に付勢可能な第二の弾性部を備えた、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載のスライド構造。
前記第二の保持位置に位置された前記スライダを前記第一の保持位置側でガイドする前記ガイド部の第一の接触面、または前記第一の接触面と面した前記スライダの第二の接触面は、前記第二の保持位置から前記第二の位置に近付くにつれて前記第一の保持位置から遠ざかる方向に延びた、請求項1〜4のうちいずれか一つに記載のスライド構造。
前記可動部材は、前記回路基板から当該回路基板の面に沿う第三の方向に外れた位置に設けられた弾性変形部と、前記弾性変形部から突出し前記第三の方向と交差した第四の方向に前記回路基板と重なる爪部と、を有し、
前記爪部は、前記第四の方向に前記回路基板から離れるにつれて前記爪部の突出方向の反対方向に向かう傾斜面を有した、請求項6に記載の電子機器。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、電子機器およびスライド構造の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成や制御(技術的特徴)、ならびに当該構成や制御によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。図中には、説明の便宜上、X方向、Y方向、およびZ方向が示されている。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに直交している。また、以下では、図中のX方向の矢印の反対方向は、X方向の反対方向と称され、図中のY方向の矢印の反対方向は、Y方向の反対方向と称され、図中のZ方向の矢印の反対方向は、Z方向の反対方向と称される。
【0008】
また、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。以下では、それら同様の構成要素については、共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。
【0009】
<第1実施形態>
図1は、使用状態でのUSB(universal serial bus)メモリ1の斜視図であり、
図2は、非使用状態でのUSBメモリ1の斜視図であり、
図3は、USBメモリ1の内部に収容された可動アセンブリ3の斜視図である。USBメモリ1は、電子機器およびスライド構造の一例である。USBメモリ1は、記憶装置や、半導体記憶装置等と称されうる。
【0010】
図1〜3に示されるように、USBメモリ1は、ケース2と、可動アセンブリ3と、を備えている。可動アセンブリ3は、ベース部400を有する。ベース部400は、回路基板5を支持している。回路基板5には、電子部品6と、コネクタ7とが固定されている。なお、ケース2およびベース部400は、X方向の中心を通りY方向およびZ方向に延びる面について面対称である。ケース2は、筐体および第一の部材の一例である。可動アセンブリ3は、可動部材の一例であり、内部構造と称されうる。ベース部400は、可動部材および第二の部材の一例である。ベース部400や、回路基板5、電子部品6、コネクタ7等は、部品と称されうる。コネクタ7は、例えば、タイプCコネクタ等のUSBコネクタであるが、これには限定されない。
【0011】
可動アセンブリ3は、ケース2内で移動可能な状態に、ケース2に支持されている。可動アセンブリ3は、コネクタ7がケース2から突出した突出位置(
図1)と、コネクタ7がケース2内に収納された収納位置(
図2)との間で移動可能である。非使用状態は、収納状態と称されうる。
【0012】
図1,2に示されるように、ケース2の形は、外観上、扁平な直方体状であり、Y方向に長くかつZ方向に薄い。ケース2は、六つの四角形状の壁部2a〜2fを有している。壁部2a,2bは、互いに平行でありZ方向に離間している。壁部2a,2bは、X方向かつY方向に延びた四角形状である。壁部2c,2dは、互いに平行でありX方向に離間している。壁部2c,2dは、Y方向およびZ方向に延びた四角形状である。壁部2e,2fは、互いに平行でありY方向に離間している。壁部2e,2fは、X方向およびZ方向に延びている。ケース2内には、壁部2a〜2fによって囲まれた空間が設けられている。ケース2は、例えば、合成樹脂材料(プラスチック、エンジニアリングプラスチック)の成型品である。
【0013】
壁部2bには、四角形状の開口部2gが設けられている。換言すれば、壁部2bは、壁部2eから離れるとともに壁部2fと接しており、壁部2bと壁部2eとの間に、開口部2gが設けられている。ケース2内の空間は、開口部2gを介してZ方向の反対方向に開放されている。壁部2bは、第三の壁部の一例である。
【0014】
壁部2fには、長穴状の開口部2hが設けられている。ケース2内の空間は、開口部2hを介してY方向に開放されている。
図1に示されるように、コネクタ7は、開口部2hを介して突出することができる。
【0015】
図4は、ベース部400の斜視図である。
図5は、ベース部400の側面図である。ベース部400は、底壁部410、側壁部42、端壁部43、突壁部440、および弾性部450を有する。ベース部400は、例えば、合成樹脂材料(プラスチック、エンジニアリングプラスチック)の成型品である。すなわち、底壁部410、側壁部42、端壁部43、突壁部440、および弾性部450は、一体であり、一つの樹脂成型品としてのベース部400の一部である。
【0016】
底壁部410は、X方向およびY方向に延びた四角形の板状に構成されている。底壁部410は、X方向の端部410a、X方向の反対側の端部410b、Y方向の端部410c、およびY方向の反対方向の端部410dを有している。端部410a,410bは、辺部とも称され、Y方向に沿って延びている。端部410c,410dは、辺部とも称され、X方向に沿って延びている。底壁部410は、第一の壁部の一例である。
【0017】
底壁部410は、階段状に構成されている。底壁部410は、第一部分411と第二部分412とを有する。第二部分412は、第一部分411とY方向に接するとともに、Z方向にオフセットしている。第一部分411と第二部分412との間には、X方向に延びたステップ部413が設けられている。
図2の収納状態において、第一部分411は、ケース2の開口部2gに収容されている。底壁部410は、開口部2gを塞いでいる。使用状態においては、第一部分411の開口部2gから露出する底面411a(面)とケース2の壁部2bの面2iとは、Z方向にオフセットがほぼ無い状態で、Y方向に連なる。また、使用状態においては、底壁部410は、壁部2bに沿って延び、第二部分412と壁部2bとがZ方向に重なり、第二部分412は壁部2bに支持される。第一部分411は、換言すれば、底壁部410からZ方向の反対方向に突出した突出部である。なお、底壁部410は階段状でなくてもよい。
【0018】
側壁部42は、底壁部410の端部410a,410bから、Z方向に突出している。側壁部42は、Z方向における略一定の高さでY方向に沿って延びている。二つの側壁部42は互いに平行である。端壁部43は、底壁部410の端部410dから、Z方向に突出している。端壁部43は、Z方向における略一定の高さでX方向に沿って延びている。端壁部43のZ方向の端部43aは、X方向に沿って延びている。
【0019】
突壁部440は、第一突壁部441、第二突壁部442、第三突壁部443、および第四突壁部444を含む。突壁部440は、壁部や支持部と称されうる。
【0020】
第一突壁部441および第二突壁部442は、二つの側壁部42のそれぞれからZ方向に突出している。第一突壁部441は、底壁部410のY方向の中央部分からY方向に離れた位置に設けられ、第二突壁部442は、当該中央部分からY方向の反対方向に離れた位置に設けられている。すなわち、側壁部42のY方向に離れた二箇所から、第一突壁部441および第二突壁部442が突出している。第一突壁部441は、Y方向かつZ方向に延びている。二つの第一突壁部441は、X方向に離間するとともにX方向に並び、互いに平行である。第二突壁部442は、Y方向かつZ方向に延びている。二つの第二突壁部442は、X方向に離間するとともにX方向に並び、互いに平行である。第一突壁部441のZ方向の端部441aおよび第二突壁部442のZ方向の端部442aは、Y方向に沿って延びている。
【0021】
第三突壁部443は、二つの第二突壁部442の間に位置されている。第三突壁部443は、X方向かつZ方向に延びている。なお、第一突壁部441は、底壁部410のステップ部413をY方向に跨ぐように第一部分411と第二部分412とに渡って設けられている。すなわち、第一突壁部441は、ステップ部413において底壁部410を補強している。
【0022】
第四突壁部444は、第二部分412から突出し、Y方向およびZ方向に延びている。二つの第四突壁部444は、X方向に離間するとともにX方向に並び、互いに平行である。第四突壁部444のうちの一つは、底壁部410の端部410bよりも端部410aに近い位置に設けられ、他の一つは、底壁部410の端部410aよりも端部410bに近い位置に設けられている。
【0023】
弾性部450は、弾性部451,452,453を含む。弾性部451は、底壁部410の第二部分412に設けられ、Y方向に第一突壁部441と接している。二つの弾性部451は、X方向に離間するとともにX方向に並んでいる。弾性部451は、縦壁部451a、アーム部451b、および接触部451cを有する。縦壁部451aは、第一突壁部441と一体的に設けられており、X方向における一定幅でZ方向に帯状に延びている。アーム部451bは、縦壁部451aの先端部からX方向における一定幅でY方向に帯状に延びている。縦壁部451aとアーム部451bとは湾曲部を介して接続されている。接触部451cは、アーム部451bの先端部からZ方向に逆T字状に突出している。アーム部451bの先端部および接触部451cは、第四突壁部444に対してX方向またはX方向の反対方向に隙間をあけて隣接している。すなわち、Z方向から見て、端部410bよりも端部410aの近くに位置されたアーム部451bは、端部410bよりも端部410aの近くに位置された第四突壁部444よりも、端部410aの近くに位置されている。また、端部410aよりも端部410bの近くに位置されたアーム部451bは、端部410aよりも端部410bの近くに位置された第四突壁部444よりも、端部410bの近くに位置されている。接触部451cの先端部の形は、例えば、周縁部が丸められた円柱状である。接触部451cは逆T字状に構成され、アーム部451bよりも細いため、ケース2の壁部2aとの摺動抵抗がより小さくなりやすい。弾性部451は、第一の弾性部の一例である。アーム部451bは、延部の一例である。
【0024】
弾性部452は、底壁部410の第一部分411に設けられ、端壁部43と第三突壁部443との間に位置されている。二つの弾性部452は、X方向に離間するとともにX方向に並んでいる。弾性部452は、縦壁部452a、アーム部452b、および接触部452cを有する。縦壁部452aは、第一部分411のX方向の略中央部からY方向における一定幅でZ方向に帯状に延びている。アーム部452bは、縦壁部452aの先端部からY方向における一定幅でX方向に沿って帯状に延びている。二つの弾性部452のアーム部452bは、互いに離れる方向に延びている。縦壁部452aとアーム部452bとは湾曲部を介して接続されている。接触部452cは、アーム部452bの先端部からZ方向に逆T字状に突出している。接触部452cの先端部の形は、例えば、周縁部が丸められた円柱状である。接触部452cは逆T字状に構成され、アーム部452bよりも細いため、ケース2の壁部2aとの摺動抵抗がより小さくなりやすい。なお、弾性部452は、二つの縦壁部452aを有し、アーム部452aは、二つの縦壁部452aのそれぞれから延びてもよい。弾性部452は、第一の弾性部の一例である。アーム部452bは、延部の一例である。
【0025】
弾性部451,452の接触部451c,452cは、可動アセンブリ3がケース2内に収容された状態で、ケース2の壁部2aの内面と接触することができる。弾性部451,452のアーム部451b,452bは、Z方向と交差した方向に帯状に延びているため、
ベース部400における接触部451c,452cのZ方向の変位に応じて弾性的に変形しやすい。よって、弾性部451,452は、板ばねとして機能することができ、
ベース部400のケース2に対する相対的なZ方向の変位に応じたアーム部451b,452bの弾性変形、言い換えるとベース部400における接触部451c,452cのZ方向の変位に応じたアーム部451b,452bの弾性変形に基づいて、ケース2の壁部2aにZ方向に弾性的な反発力を与え
るとともに、ベース部400をZ方向の反対方向に付勢することができる。また、弾性部451,452は、アーム部451b,452b(および縦壁部451a,452a)を含み、底壁部410からの長さを比較的長くすることができるため、弾性部451,452の弾性変形に伴う応力がより小さくなりやすい。
【0026】
底壁部410とアーム部451b,452bとの間には、底壁部410からZ方向に突出した縦壁部451a,452aが介在している。このような構成により、アーム部451b,452bは、ケース2の壁部2bよりも壁部2aに近い位置で、壁部2aの内面に沿って延びることができる。すなわち、
図5を参照すれば明らかとなるように、アーム部451b,452bは、可動アセンブリ3およびベース部400におけるZ方向の端部側に位置されている。よって、可動アセンブリ3およびベース部400において、アーム部451b,452bと当該アーム部451b,452bに対するZ方向の反対側の端部(例えば底壁部410)との距離を、より大きくすることができる。また、二つのアーム部451bは、Z方向から見て可動アセンブリ3およびベース部400におけるX方向の端部およびX方向の反対方向の端部に位置されている。よって、可動アセンブリ3およびベース部400において、アーム部451bと当該アーム部451bに対するX方向の反対側の端部(例えば他のアーム部451b)との距離を、より大きくすることができる。また、二つのアーム部452bは、Z方向から見て可動アセンブリ3およびベース部400におけるY方向の反対方向の端部に位置されている。よって、可動アセンブリ3およびベース部400において、アーム部452bと当該アーム部452bに対するY方向の反対側の端部(例えば底壁部410の端部410d)との距離を、より大きくすることができる。したがって、アーム部451b,452bとその反対側の端部との間における、回路基板5や電子部品6の部品のサイズやレイアウトの自由度が、増えやすい。壁部2aは、第二の壁部の一例である。
【0027】
また、接触部451c,452cは、Z方向から見て、可動アセンブリ3およびベース部400における、X方向の端部、X方向の反対方向の端部、Y方向の端部、またはY方向の反対方向の端部、または、角部に位置されている。よって、接触部451c,452cが端部から離れた位置にある場合に比べて、可動アセンブリ3の姿勢がより安定化しやすい。
【0028】
第二突壁部442には、開口部442bが設けられている。弾性部453は、開口部442bの一端部から他端部に向けて突出した状態に設けられている。弾性部453は、アーム部453aおよび接触部453bを有する。アーム部453aは、開口部442bのY方向の端部からZ方向における一定幅でY方向の反対方向に帯状に延びている。接触部453bは、アーム部453aの先端部から、X方向に沿って底壁部410のX方向における中央部から離れる方向に、突出している。二つの弾性部453の接触部453bは、互いに離れる方向に突出している。接触部453bの先端部の形は、例えば円柱状である。
【0029】
弾性部453の接触部453bは、可動アセンブリ3がケース2内に収容された状態で、ケース2の壁部2c,2dの内面と接触することができる(
図1,2参照)。アーム部453aは、X方向と交差した方向に帯状に延びているため、
ベース部400における接触部453bのX方向の変位に応じて弾性的に変形しやすい。よって、弾性部453は、板ばねとして機能することができ、
ベース部400のケース2に対する相対的なX方向の変位に応じたアーム部451b,452bの弾性変形、あるいはベース部400における接触部453bのX方向の変位に応じたアーム部453aの弾性変形に基づいて、ケース2の壁部2c,2dにX方向
またはX方向の反対方向に弾性的な反発力を与える
とともに、X方向の反対方向またはX方向にベース部400を付勢することができる。このような構成により、例えば、可動アセンブリ3がケース2内でX方向に移動して音や振動が生じたりするのを抑制できたり、耐衝撃性が高まりやすいといった効果が得られる。弾性部453は、第二の弾性部の一例である。
【0030】
アーム部453aは、ケース2の壁部2c,2dの内面に沿ってX方向と交差した方向に延びている(
図1,2参照)。すなわち、二つのアーム部453aは、Z方向から見て可動アセンブリ3およびベース部400におけるX方向の端部410a側およびX方向の反対方向の端部410b側に位置されている。よって、可動アセンブリ3およびベース部400において、アーム部453aと当該アーム部453aに対するX方向の反対側の端部(例えば第二突壁部442)との距離を、より大きくすることができる。したがって、アーム部453aとその反対側の端部との間における、回路基板5や電子部品6の部品のサイズやレイアウトの自由度が、増大しやすい。
【0031】
図4を参照すれば明らかとなるように、第一突壁部441の先端部には、X方向に沿って底壁部410のX方向における中心から離れる方向に突出した突出部441bが設けられている。二つの第一突壁部441の突出部441bは、互いに離れる方向に突出している。可動アセンブリ3がケース2内に収容された状態で、突出部441bは、ケース2の壁部2c,2dの内面と接触することができる(
図1,2参照)。
【0032】
図5を参照すれば明らかとなるように、ベース部400には、底面411aからの接触部451c,452cの先端部までの高さH1よりも低い高さH2の端部441a,442a,444aが設けられている。端部441a,442a,444aは、Z方向にケース2の壁部2aと面している。ベース部400が、Z方向、すなわちケース2の壁部2aに近接する方向に移動した場合において、端部441a,442a,444aは、ケース2の壁部2aの内面2a1(
図8,9参照)と接触する。このような構成により、弾性部451,452(アーム部451b,452b)の過度の変形が抑制されている。端部441aを有する第一突壁部441、端部442aを有する第二突壁部442、および端部444aを有する第四突壁部444は、突出部の一例である。第一突壁部441、第二突壁部442、および第四突壁部444は、摺動支持部とも称されうる。
【0033】
また、
図5に示される壁部43の底面411aからの高さH3は、第一突壁部441、第二突壁部442、および第四突壁部444の高さよりも低い。これにより、可動アセンブリ3が開口部2gを介してケース2内に挿入される際に壁部43とケース2とが干渉して可動アセンブリ3がケース2内に入り難くなるのが、抑制されている。
【0034】
図4に示されるように、ベース部400には、回路基板5の支持面400aおよび爪部400bが設けられている。支持面400aは、側壁部42や第三突壁部443に設けられ、Z方向を向いている。爪部400bは、第一突壁部441および第三突壁部443に設けられている。支持面400aと爪部400bとの間のZ方向の隙間の大きさは、回路基板5の厚さと略同じか、当該厚さよりも僅かに大きい。回路基板5は、支持面400aと爪部400bとの間に、回路基板5の厚さ方向に挟まれる。
図3に示されるように、第一突壁部441は、回路基板5から、X方向またはX方向の反対方向に、回路基板5から外れて位置されている。そして、第一突壁部441に設けられた爪部400bは、第一突壁部441からX方向の反対方向またはX方向に、回路基板5のX方向の中央部に近付く方向に突出している。第三突壁部444は、回路基板5からY方向の反対方向に、回路基板5から外れて位置されている。そして、第三突壁部443に設けられた爪部400bは、第三突壁部443からY方向に、回路基板5のY方向の中央部に近付く方向に突出している。また、爪部400bは、Z方向に向かうにつれて、すなわち回路基板5の厚さ方向に回路基板5から離れるにつれて、当該爪部400bの突出方向の反対方向に向かう傾斜面400cを有する。このような構成において、傾斜面400cがZ方向の反対方向に移動する回路基板5に押されると、第一突壁部441および第三突壁部443は、爪部400bが引っ込む方向、すなわち回路基板5からZ方向と交差した方向に沿って離れるように、弾性的に変形する。回路基板5がさらにZ方向の反対方向に移動して爪部400bを乗り越えると、第一突壁部441および第三突壁部443は、元の形状に戻る。この状態で、回路基板5は、支持面400aと爪部400bとの間に挟まれる。すなわち、爪部400bを有する第一突壁部441および第三突壁部443は、作業者等が回路基板5を押し込み操作によってベース部400に装着するためのスナップフィット機構として機能する。第一突壁部441および第三突壁部443は、弾性変形部の一例である。支持面400aは、支持部の一例である。X方向またはY方向(若しくはそれらの反対方向)は、第三の方向の一例である。また、X方向またはY方向は、回路基板5の面5a(または面5b)に沿う方向の一例である。Z方向は、第四の方向の一例である。Z方向は、回路基板5の厚さ方向の一例である。
【0035】
上述したように、第一突壁部441は、端部441a、突出部441b、および爪部400bを有する。すなわち、第一突壁部441は、弾性部451,452の変形抑制部、ケース2の壁部2c,2dとの摺動部、および回路基板5の取付部として機能している。よって、これらの機能がそれぞれ別の部位に設けられた場合に比べて、ベース部400ひいては可動アセンブリ3をよりコンパクトに構成することができる。
【0036】
また、上述したように、第二突壁部442は、端部442aおよび弾性部453を有する。すなわち、第二突壁部442は、弾性部452および弾性部451の変形抑制部、および弾性部453の支持部ならびに変形抑制部として機能している。よって、これらの機能がそれぞれ別の部位に設けられた場合に比べて、ベース部400ひいては可動アセンブリ3をよりコンパクトに構成することができる。
【0037】
図6は、
図1のVI−VI断面図である。
図6では、ケース2およびベース部400の端面のみが示されている。
図6に示されるように、ケース2の壁部2c,2dの内面からX方向またはX方向の反対方向に沿って、ケース2のX方向における中央部側、すなわちケース2内側に突出した突起2jが設けられ、ベース部400の側壁部42には、壁部2c,2dと面した外面からX方向またはX方向の反対方向に沿って、ベース部400のX方向の中央部側に凹んだ凹部46が設けられている。凹部46には、突起2jが収容される。
【0038】
また、
図6に示されるように、突起2jは、接触面2mと、傾斜面2nとを有する。接触面2mは、Z方向と交差した平面状であり、凹部46のX方向の壁部46dの側面46eと接触する。傾斜面2nは、Z方向における接触面2mの反対側で、開口部2gから離れるにつれて壁部2c,2dから離れるように傾斜している。傾斜面2nの形は、円筒面状(曲面状)である。また、凹部46のZ方向の側面46e、すなわち壁部46dのZ方向の反対方向の側面46eは、当該Z方向と交差した平面状である。壁部46dの、側面46eのZ方向における反対側には、傾斜面46fが設けられている。傾斜面46fは、底壁部410に近付くにつれて当該傾斜面46fが壁部2c,2dに近付くように傾斜している。傾斜面46fの形は、円筒面状(曲面状)である。ケース2の開口部2gからケース2内に可動アセンブリ3が挿入される際、壁部46dはZ方向に移動して突起2jを乗り越える。この場合に、壁部46dには傾斜面46fが設けられ、突起2jには傾斜面2nが設けられているため、傾斜面が設けられない場合に比べて、可動アセンブリ3がケース2内により円滑に挿入されうる。
【0039】
図5に示されるように、凹部46には、第一溝部46a、第二溝部46b、および第三溝部46cが設けられている。第一溝部46aは、側壁部42(ベース部400)のZ方向の反対方向の端部およびY方向の反対方向の端部において、Y方向に沿って延びている。第二溝部46bは、第一溝部46aのY方向の端部からZ方向に延びている。第三溝部46cは、第一溝部46aのY方向の反対方向の端部からZ方向に延びている。
【0040】
図7〜10は、
図1のVII−VII断面図であって、ケース2と可動アセンブリ3との相対的な位置が異なっている。
図7は、収納状態を示し、
図10は、使用状態を示している。ケース2の突起2jは、第一溝部46aに沿って、すなわちY方向に沿って移動することができる。また、突起2jは、第二溝部46bおよび第三溝部46cに沿って、すなわちZ方向に移動することができる。よって、
図8に示される第一溝部46aのY方向の端部における突起2jの位置が第一の位置P1の一例であり、
図9に示される第一溝部46aのY方向の反対方向の端部における突起2jの位置が第二の位置P2の一例である。また、突起2jの第一の位置P1と第二の位置P2との間の区間、すなわち、突起2jの第一溝部46aに沿って移動する区間が、スライド区間DSの一例である。また、
図7に示される第二溝部46b内の第一溝部46aから最も離れた突起2jの位置が第一の保持位置PL1の一例であり、
図10に示される第三溝部46c内の第一溝部46aから最も離れた突起2jの位置が、第二の保持位置PL2の一例である。突起2jは、凹部46の側面46eと接しながらスライドすることにより、凹部46に沿って案内される。
図7〜10から明らかとなるように、可動アセンブリ3がZ方向に位置するほど、弾性部451,452はより大きく撓む。突起2jは、スライダの一例である。また、側面46eは、突起2jを、Y方向に互いに離れた第一の保持位置PL1とスライド区間DSと第二の保持位置PL2との間で移動可能に支持するガイド部の一例である。Z方向は、第一の方向の一例であり、Y方向の反対方向は、第二の方向の一例である。
【0041】
図7の収納状態および
図10の使用状態では、可動アセンブリ3は、ケース2から、弾性部451,452がケース2の壁部2aに作用する弾性力の反力を、Z方向の反対方向に受ける。
これにより、突起2jは、弾性部451,452によって、凹部46に対して相対的に、Z方向に付勢される。よって、突起2jは、
図7,8のように第二溝部46b内に位置されている状態にあっては、弾性部451,452の弾性力により、第一の保持位置PL1に向けて移動し、当該第一の保持位置PL1で第二溝部46bのZ方向の側面46e1と接触した状態で保持される。また、突起2jは、
図9,10のように第三溝部46c内に位置されている状態にあっては、弾性部451,452の弾性力により、第二の保持位置PL2に向けて移動し、当該第二の保持位置PL2で第二溝部46bのZ方向の側面46e1と接触した状態で保持される。
図7および
図10の状態では、可動アセンブリ3がケース2に対してY方向またはY方向の反対方向に力を受けた場合にあっても、第二溝部46bまたは第三溝部46cのY方向の側面46eと突起2jとの接触により、突起2jとベース部400とのY方向の相対的な移動が制限され、ひいては可動アセンブリ3とケース2とのY方向の相対的な移動も制限される。よって、
図7の収納状態および
図10の使用状態は維持される。
図7の収納状態および
図10の使用状態で、ケース2の開口部2gから露出したベース部400の底面411aが、操作者の手指等により弾性部451,452の弾性力に抗ってZ方向に押された場合、突起2jは、第一の保持位置PL1または第二の保持位置PL2からスライド区間DSへ移動する。よって、操作者は手指等により底面411aをZ方向に押し込みながらY方向にスライドすることにより、収納状態と使用状態とを切り替えることができる。この際、突起2jは、第一の保持位置PL1と第二の保持位置PL2との間を、第一の位置P1、スライド区間DS、および第二の位置P2を経由して移動する。第一の保持位置PL1は、第一の位置P1からZ方向に離れるかあるいはZ方向にずれて位置され、第二の保持位置PL2は、第二の位置P2からZ方向に離れるかあるいはZ方向にずれて位置されている。
【0042】
また、突起2jの側面2k2および凹部46の側面46e2は、第二の保持位置PL2から第二の位置P2に近付くにつれて、第一の保持位置PL1から遠ざかる方向に、Z方向に対して傾斜して延びている。よって、突起2jが凹部46に対して相対的に第一の保持位置PL1に近付く方向(Y方向)に動こうとする場合に、突起2jには凹部46の側面46e2から第二の保持位置PL2に近付く方向(Z方向)に向けて力が作用する。したがって、この場合、突起2jが第二の保持位置PL2から第二の位置P2に移動する、すなわち、
図10の使用状態が解除されるのが、抑制される。なお、このような向きの傾斜が側面2k2および側面46e2のうちいずれか一方に設けられた場合にあっても、同様の効果が得られる。また、このような傾斜は、
図7の第一の保持位置PL1に位置された突起2jを第二の保持位置PL2側でガイドする凹部46の側面46eと、当該側面46eと面する突起2jの側面2k1とのうち少なくとも一方に設けられてもよい。すなわち、側面2k1,46eは、第一の保持位置PL1から第一の位置P1に近付くにつれて、第二の保持位置PL2から遠ざかる方向に、Z方向に対して傾斜して延びていてもよい。この場合、突起2jが凹部46に対して相対的に第二の保持位置PL2に近付く方向(Y方向の反対方向)に動こうとする場合に、突起2jには凹部46の側面46eから第一の保持位置PL1に近付く方向(Z方向)に向けて力が作用する。したがって、この場合、突起2jが第一の保持位置PL1から第一の位置P1に移動する、すなわち、
図7の収納状態が解除されるのが、抑制される。側面2k2(2k1)は、第一の接触面の一例であり、側面46e2(46e)は、第二の接触面の一例である。
【0043】
また、本実施形態では、
図7の収納状態および
図10の使用状態では、ケース2の壁部2bとベース部400の第二部分412とが接し、Z方向に重なりあっている。よって、ケース2は、弾性部451,452によってベース部400からZ方向の反対方向に作用する力を、突起2jとともに、壁部2bによっても受けることができる。したがって、弾性部451,452による弾性力を突起2jのみで受ける構成と比較して、突起2jやその周辺部位に生じる応力を小さくすることができ、ひいては、突起2jやその周辺部位の信頼性が高まりやすい。
【0044】
USBメモリ1は、電子部品6として、コントローラや、メモリ、バッファ等を有する。メモリは、例えば、NANDメモリ等の、不揮発性の書き換え可能なメモリである。コントローラは、メモリへのデータのライトやメモリからのデータのリードを制御する。バッファは、メモリにライトされるデータや、メモリからリードされるデータを一時的に保持する。コネクタ7は、他の電子機器のコネクタと機械的に接続される。データは、配線や、コネクタ7に設けられた端子、当該端子と電気的に接続された他の電子機器のコネクタの端子、および他の電子機器内の配線を介して、コントローラと他の電子機器のコントローラとの間で伝送される。回路基板5は、Z方向の面5aと反対側の面5bとを有する。回路基板5は、面5bと底壁部410との間に隙間をあけた状態で、ベース部400に支持されている。よって、底壁部410側の面5bにも、電子部品6や部品が実装されうる。一例としては、回路基板5の面5aにはコネクタ7やコントローラが設けられ、面5bにはメモリやバッファが設けられる。底壁部410は、壁部の一例である。
【0045】
また、
図7に示されるように、ケース2の開口部2hのZ方向の縁部と壁部2aの内面との間には、Y方向に開口部2hに近付くにつれてZ方向の反対方向に壁部2aの内面から開口部2hに近付く傾斜面2pを有したリブ2rが設けられている。傾斜面2pは、コネクタ7のガイド面として機能する。傾斜面2pにより、例えば、可動アセンブリ3の使用位置への移動時やケース2への装着時等に、コネクタ7が壁部2f(開口部2hの周縁部)に引っ掛かるのが抑制される。
【0046】
以上、説明したように、本実施形態では、
凹部46(ガイド部)に対して相対的に突起2j(スライダ)をZ方向(第一の方向)に付勢する弾性部451,452(第一の弾性部)が、ベース部400
(可動部材、第二の部材)の一部である。よって、例えば、バネ等が別個に設けられた構成に比べて、より構成が簡素化されるとともに、部品点数を減らすことができる。よって、例えば、製造の手間やコストが減りやすい。
【0047】
また、本実施形態では、弾性部451,452(第一の弾性部)は、底壁部410(第一の壁部)から突出し、当該底壁部410から離れた位置で、ケース2(
第一の部材)と接触している。
言い換えると、弾性部451,452は、その先端と底壁部410との間で弾性変形可能に構成されている。よって、例えば、弾性部451,452をより長く構成することができ、弾性変形に伴う応力がより小さくなりやすい。
【0048】
また、本実施形態では、弾性部451,452は、ケース2(筐体)の壁部2a(2c,2d,2e)に沿って延びたアーム部451b,452b(延部)を有した。よって、弾性部451,452を、壁部2aと交差するZ方向に撓む片持ち梁状の板バネとして構成することができる。また、弾性部451,452がケース2内の中央に位置されたりケース2内で壁部2aに対して斜めに延びたりするような場合に比べて、弾性部451,452との干渉を避けながら他の部品が配置されやすい。よって、ケース2内における部品のサイズやレイアウトの自由度が増えやすい。
【0049】
また、本実施形態では、底壁部410には、弾性部451,452の過度な変形を抑制する第一突壁部441、第二突壁部442、および第四突壁部444(突出部)が設けられている。よって、弾性部451,452の信頼性が高まりやすい。
【0050】
また、本実施形態では、弾性部453(第二の弾性部)は、ケース2の壁部2c,2dにX方向またはX方向の反対方向(第三の方向)に沿って、ケース2内側から、弾性力を与えている。
言い換えると、弾性部453は、ケース2に対して相対的にベース部400を、X方向またはX方向の反対方向に付勢している。よって、例えば、可動アセンブリ3やベース部400がケース2内でX方向に移動するのが抑制され、ひいては、音や振動が生じたりするのが抑制されうる。また、耐衝撃性が高まりやすい。
【0051】
また、本実施形態では、第二の保持位置PL2に位置された突起2j(スライダ)を第一の保持位置PL1側でガイドする凹部46(ガイド部)の側面46e2(第一の接触面)、または当該側面46e2と面した突起2jの側面2k2(第二の接触面)は、第二の保持位置PL2から第二の位置P2に近付くにつれて第一の保持位置PL1から遠ざかる方向に延びている。よって、突起2jが凹部46に対して相対的に第一の保持位置PL1に近付く方向に動こうとする場合に、当該突起2jは側面46e2から第二の保持位置PL2に近付く方向に力を受けるため、突起2jが第二の保持位置PL2から外れ難い。
【0052】
<第2実施形態>
図11〜14は、第2実施形態のUSBメモリ1Aの断面図であって、
図11は、可動アセンブリ3Aが収納位置にある状態を示し、
図12は、収納位置におけるケース2による可動アセンブリ3Aの保持が解除された状態を示し、
図13は、可動アセンブリ3Aが使用位置に移動する前の状態を示し、
図14は、可動アセンブリ3Aが使用位置に保持された状態を示す。本実施形態のUSBメモリ1Aは、上記第1実施形態と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、同様の構成に基づく同様の作用および結果(効果)が得られる。
【0053】
ただし、本実施形態では、可動アセンブリ3Aをケース2内でYZ平面に沿って回転させることにより、突起2jを第一の保持位置PL1から第一の位置P1へ移動する。可動アセンブリ3AのY方向の端部には、ベース部400Aから突出した固定された接触部47が設けられている。また、可動アセンブリ3AのY方向の反対方向の端部に、Z方向に弾性的に撓むことが可能な弾性部450が設けられている。Y方向の反対方向の端部では、ケース2とベース部400Aとの間には隙間Sが設けられている。よって、使用者の手指等により開口部2gを通じて可動アセンブリ3AがZ方向に押されると、ケース2とベース部400Aとの間の隙間Sが狭まり、可動アセンブリ3Aは、接触部47を支点として、可動アセンブリ3AのY方向の反対方向の端部がZ方向に移動する方向、すなわち、
図11の時計回り方向に回転する。この場合、突起2jは、ケース2と可動アセンブリ3Aとの相対的な回転に応じて、
図11に示される第一の保持位置PL1から、
図12に示される第一の位置P1へ移動する。可動アセンブリ3Aが、Z方向に押されて傾斜した姿勢のまま、Y方向へ移動されると、突起2jは、
図13に示される第二の位置P2へ移動する。この状態で、使用者が可動アセンブリ3AのZ方向への押し込みを解除すると、弾性部450の弾性力により、可動アセンブリ3Aは、接触部47を支点として、
図13の時計回り方向に回転する。この場合、突起2jは、ケース2と可動アセンブリ3Aとの相対的な回転に応じて、
図13に示される第二の位置P2から、
図14に示される第二の保持位置PL2へ移動する。本実施形態によれば、弾性部450の数を減らすことができる。よって、製造に要する手間やコストが減りやすい。
【0054】
<第3実施形態>
図15は、第3実施形態のUSBメモリ1Bの断面図である。本実施形態のUSBメモリ1Bは、上記第1実施形態および第2実施形態と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、同様の構成に基づく同様の作用および結果(効果)が得られる。
【0055】
ただし、本実施形態では、可動アセンブリ3Bは、スペック(形状、大きさ、型式等)が異なる二つのコネクタ7A,7Bを有し、可動アセンブリ3Bは、コネクタ7Aが突出した第一の使用位置、コネクタ7Bが突出した第二の使用位置、および両方のコネクタ7A,7Bが収納された収納位置、の3箇所の間で移動可能に、ケース2Bに支持されている。これに伴い、凹部46Bには、スライド区間DSと、三つの保持位置PL1〜PL3が設定される。ケース2Bに設けられたスライダ2jが第一の保持位置PL1にあるとき、可動アセンブリ3Bは、ケース2Bに対する収納位置にある。スライダ2jが第二の保持位置PL2にあるとき、可動アセンブリ3Bは、コネクタ7Aが突出した第一の使用位置にある。また、スライダ2jが第三の保持位置PL3にあるとき、可動アセンブリ3Bは、コネクタ7Bが突出した第二の使用位置にある。本実施形態のUSBメモリ1Bによれば、二つのコネクタ7A,7B、ひいては二種類のコネクタ7A,7Bの形式に対応することが可能となる。第三の保持位置PL3は、第二の保持位置の一例でもある。
【0056】
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、実施形態の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、角度、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【0057】
例えば、上述した可動アセンブリに設けられたスライド構造は、他の電子機器や、電子機器以外の装置等にも用いることができる。また、コネクタは、コンセントや、ピン等であってもよいし、可動部材は、コネクタのように使用状態で突出する部分を有さなくてもよい。また、弾性部材のスペックも、種々に変更されうる。また、ガイド部が筐体
(第一の部材)に設けられ、スライダが可動部材
(第二の部材)に設けられてもよい。