特許第6438640号(P6438640)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6438640
(24)【登録日】2018年11月22日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】倉庫
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/133 20060101AFI20181210BHJP
【FI】
   B65G1/133 A
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-39945(P2017-39945)
(22)【出願日】2017年3月3日
(65)【公開番号】特開2018-144927(P2018-144927A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2018年3月4日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】394015844
【氏名又は名称】ヒロユー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100113516
【弁理士】
【氏名又は名称】磯山 弘信
(72)【発明者】
【氏名】山根 禮司
(72)【発明者】
【氏名】孝田 勝紀
(72)【発明者】
【氏名】石本 邦雄
【審査官】 井上 信
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−238196(JP,A)
【文献】 特開昭61−27813(JP,A)
【文献】 特開平6−115631(JP,A)
【文献】 実開昭60−16408(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/133
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保管物を保管する倉庫であって、
複数のリンクが端部でジョイントにより無限軌道で連結される搬送ベルトと、
盤状に形成され、周縁に前記ジョイントと係合可能な係合部が1つの前記リンクの長さの間隔で設けられる第1スプロケットギヤと、
前記第1スプロケットギヤと同一形状に形成され、前記第1スプロケットギヤと所定間隔離間させて配置される第2スプロケットギヤと、
前記搬送ベルトが架け渡された状態の前記第1スプロケットギヤ及び前記第2スプロケットギヤの一方を回転駆動させる回転駆動部と、
前記保管物を収納可能な箱状に形成され、外側面に前記リンクの両端の前記ジョイント間が固着されるキャビネットと、
前記搬送ベルトが架け渡された状態の前記第1スプロケットギヤ及び前記第2スプロケットギヤをそれぞれ回転可能に支持する第1支持部及び第2支持部、前記回転駆動部を固定支持する固定部、並びに前記搬送ベルトの回転に伴って前記キャビネットを滑走させる搬送面が設けられる台座と、を備え、
前記台座には、押圧装置が設置され、
前記押圧装置は、前記搬送ベルトの内周に当接して前記搬送ベルトを内側から外側に押圧する装置であり、
前記押圧装置は、本体と、押圧部材と、押圧ばねを有し、
前記本体は、端部が前記搬送ベルトの内周を向くように配置され、
前記押圧部材は、前記本体から突き出て前記搬送ベルトの回転方向と直角な方向に移動可能に配置され、
前記押圧ばねは、前記押圧部材を前記搬送ベルトの内周に押し付けるように前記本体に取付けられる、
倉庫。
【請求項2】
保管物を保管する倉庫であって、
複数のリンクが端部でジョイントにより無限軌道で連結される搬送ベルトと、
盤状に形成され、周縁に前記ジョイントと係合可能な係合部が1つの前記リンクの長さの間隔で設けられる第1スプロケットギヤと、
前記第1スプロケットギヤと同一形状に形成され、前記第1スプロケットギヤと所定間隔離間させて配置される第2スプロケットギヤと、
前記搬送ベルトが架け渡された状態の前記第1スプロケットギヤ及び前記第2スプロケットギヤの一方を回転駆動させる回転駆動部と、
前記保管物を収納可能な箱状に形成され、外側面に前記リンクの両端の前記ジョイント間が固着されるキャビネットと、
前記搬送ベルトが架け渡された状態の前記第1スプロケットギヤ及び前記第2スプロケットギヤをそれぞれ回転可能に支持する第1支持部及び第2支持部、前記回転駆動部を固定支持する固定部、並びに前記搬送ベルトの回転に伴って前記キャビネットを滑走させる搬送面が設けられる台座と、を備え、
前記台座には、押圧装置が設置され、
前記押圧装置は、前記搬送ベルトの内周に当接して前記搬送ベルトを内側から外側に押圧して前記搬送ベルトの弛みを取る装置であり、
前記押圧装置は、本体と、押圧部材と、押圧ばねを有し、
前記本体は、平板状に形成され、端部が前記搬送ベルトの内周を向くように配置され、
前記押圧部材は、前記本体の端部上面から突き出て前記搬送ベルトの回転方向と直角な方向に移動可能に配置され、
前記押圧部材には、前記搬送ベルトの回転方向と直角な方向に延びる貫通溝が複数形成され、前記本体の端部上面に立設されるピンに係合され、これにより、前記押圧部材は、前記ピンに沿って前記貫通溝の長さ分だけ移動可能となり、
前記押圧ばねは、板バネであり、前記押圧部材を前記搬送ベルトの内周に押し付けるように前記本体の端部上面に取付けられる、
倉庫。
【請求項3】
長円形状の搬送ベルトの短径が最も小さい値であるとき、押圧装置の押圧部材は、前記搬送ベルトの内側に向けて押し込まれているので、前記搬送ベルトは、弛まずに張られた状態となり、
長円形状の前記搬送ベルトの短径が最も大きい値であるとき、前記押圧装置の前記押圧部材は、前記搬送ベルトの外側に向けて押圧しているので、前記搬送ベルトは、弛まずに張られた状態となる、請求項1又は2に記載の倉庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、倉庫に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、経路を走行し荷物を搬送する搬送車と、荷物棚と、スタッカクレーンとを備えた自動倉庫システムが記載されている。この自動倉庫システムは、経路から分岐する分岐経路と、分岐経路の端部に配置され、搬送車をスタッカクレーンで保持する部分である車ステーションと、搬送車を上下方向に保管する車棚とを備える。また、特許文献2−5には、搬送チェーンと、搬送レールとを備えた搬送装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−11202号公報
【特許文献2】特開平11−320664号公報
【特許文献3】特開2002−160288号公報
【特許文献4】特開2005−46872号公報
【特許文献5】特表2015−511908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の自動倉庫システム及び搬送装置は、構造が複雑であり、コスト高となる傾向にある。
【0005】
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で低コストな倉庫を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する本発明の倉庫は、保管物を保管する倉庫であって、複数のリンクが端部でジョイントにより無限軌道で連結される搬送ベルトと、盤状に形成され、周縁にジョイントと係合可能な係合部が1つのリンクの長さの間隔で設けられる第1スプロケットギヤと、第1スプロケットギヤと同一形状に形成され、第1スプロケットギヤと所定間隔離間させて配置される第2スプロケットギヤと、搬送ベルトが架け渡された状態の第1スプロケットギヤ及び第2スプロケットギヤの一方を回転駆動させる回転駆動部と、保管物を収納可能な箱状に形成され、外側面にリンクの両端のジョイント間が固着されるキャビネットと、搬送ベルトが架け渡された状態の第1スプロケットギヤ及び第2スプロケットギヤをそれぞれ回転可能に支持する第1支持部及び第2支持部、回転駆動部を固定支持する駆動固定部、並びに搬送ベルトの回転に伴ってキャビネットを滑走させる搬送面が設けられる台座と、を備える。
【0007】
これによれば、ベルトとギヤの搬送機構であるため構造が単純であり、低コストで構築でき、また、キャビネットの外側面にリンクの両端のジョイント間が固着されるので、キャビネットをスムーズに搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態の倉庫の全体構成を示す平面図である。
図2】実施形態の倉庫の全体構成を示すA−A視側面図である。
図3】倉庫のチェーンベルトの詳細を示す斜視図である。
図4】倉庫のキャリアの接続部を示す斜視図である。
図5】倉庫の押圧装置を示す斜視図である。
図6】倉庫の動作を示す第一の平面図である。
図7】倉庫の動作を示す第二の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(1.倉庫の全体構成)
本発明の実施形態の倉庫の全体構成について説明する。図1及び図2に示すように、倉庫1は、保管物を保管する倉庫1であり、搬送装置10と、搬送装置10で搬送される複数のキャビネット30と、搬送装置10の搬送ベルト11を押圧する押圧装置50と、搬送装置10、複数のキャビネット30及び押圧装置50が設置される台座70とを備える。
【0010】
搬送装置10は、搬送ベルト11と、第1スプロケットギヤ12と、第2スプロケットギヤ13と、回転駆動部14とを備える。
【0011】
搬送ベルト11は、チェーンベルトであり、複数のリンク15が端部でジョイント16により無限軌道で連結される。図3に示すように、リンク15は、第一リンク片15a、第二リンク片15b及び2つのカラー15cを備える。第一リンク片15a及び第二リンク片15bは、同一形状の長円形の板状に形成され、両端側にジョイント16が挿入される孔15dが穿孔される。カラー15cは、円筒状に形成され、中央の孔15eにジョイント16が挿入される。
【0012】
ここで、図3の中央のリンク15と左側に隣り合うリンク15を繋ぐ手順について説明する。中央の第一リンク片15aの左側の孔15dの下方に、左側に隣り合う第一リンク片15aの右側の孔15dが一致するように重ね合わせ、さらにカラー15cの孔15eが一致するように重ね合わせる。
【0013】
さらに、カラー15cの孔15eの下方に、左側に隣り合う第二リンク片15bの右側の孔15dが一致するように重ね合わせ、さらに中央の第二リンク片15bの左側の孔15dが一致するように重ね合わせる。そして、ジョイント16を重ね合わせた孔15d,15d,15e,15d,15dに貫通挿入し、ジョイント16の両端をCリング15eで抜け止めする。以上の手順を繰り返すことで、所定長の搬送ベルト11が完成する。
【0014】
図1及び図2に示すように、第1スプロケットギヤ12は、盤状に形成され、周縁にジョイント16と係合可能な係合部17が1つのリンク15の長さの間隔で設けられる。本例では、係合部17は、45度間隔で合計8か所設けられる。第1スプロケットギヤ12は、回転軸12aに嵌入され、台座70上にて回転軸12aが上方を向くようにして回転可能に支持される。
【0015】
第2スプロケットギヤ13は、第1スプロケットギヤ12と同一形状に形成され、第1スプロケットギヤ12と所定間隔離間させて配置される。すなわち、第2スプロケットギヤ13は、回転軸13aに嵌入され、台座70上にて回転軸13aが上方を向くようにして回転可能に支持される。第1スプロケットギヤ12と第2スプロケットギヤ13との間には、搬送ベルト11が架け渡される。このとき、第1スプロケットギヤ12及び第2スプロケットギヤ13の係合部17には、搬送ベルト11のジョイント16が嵌り込む。
【0016】
回転駆動部14は、モータ18、プーリ19a,19b及び駆動ベルト20を備える。モータ18は、第1スプロケットギヤ12と第2スプロケットギヤ13の間にモータ軸が上方を向くように配置される。プーリ19aは、モータ18のモータ軸に嵌入される。プーリ19bは、第1スプロケットギヤ12の回転軸12aに嵌入される。駆動ベルト20は、プーリ19a,19b間に架け渡される。回転駆動部14は、搬送ベルト11が架け渡された状態の第1スプロケットギヤ12及び第2スプロケットギヤ13の一方(本例では、第1スプロケットギヤ12)を回転駆動させる。
【0017】
キャビネット30は、一側面が開放されて当該開放面31から保管物を収納可能な箱状に形成される。図4に示すように、キャビネット30は、開放面31と対向する側面32にリンク15の両端のジョイント16間が固着される。すなわち、キャビネット30の上面33には、平板で側面視L字状に折り曲げ加工されたブラケット34の一端側がボルト34aで固定される。
【0018】
そして、このブラケット34の他端側が第一リンク片15aと略同一形状に形成されてジョイント16部分においてボルト34bで固定される。キャビネット30は、一点でリンク15に接続される場合は搬送時にふらつくおそれがあるが、ブラケット34により線でリンク15に接続されるので、ふらつかずにスムーズに搬送できる。
【0019】
図1及び図2に示すように、キャビネット30は、開放面31が外側を向いた状態で搬送ベルト11の外周に合計10個配置され、搬送ベルト11の回転に追従して搬送ベルト11周りを搬送される。なお、キャビネット30の開放面31には、蓋を設けることができる。キャビネット30の開放面31に蓋を設けることにより、保管物をキャビネット30内に確実に収納することができる。さらに、蓋にはロック機構を設けることができる。キャビネット30の開放面31にロック機構付きの蓋を設けることにより、保管物をキャビネット30内にさらに確実に収納することができる。
【0020】
キャビネット30の底面35には、開放面31側に搬送方向に所定間隔をあけて2つのキャスタ(滑り部材)36が取り付けられるとともに側面32側に1つのキャスタ36が取り付けられる。すなわち、3つのキャスタ36は、三角形状に配置される。これにより、キャビネット30は、後述する台座70の搬送面74上をスムーズに移動できる。
【0021】
なお、キャスタ(滑り部材)36としては、標準的なキャスタの他に、自在キャスタ等のキャスタを採用することができる。
また、キャビネット30の底面35に設ける滑り部材としては、キャスタ36に限定されない。キャスタ36の他に、例えばPOM(ポリアセタール)樹脂等の滑りやすい材料をキャビネット30の底面35に取り付ける等、摩擦係数を小さくする通常の手段を採用することができる。
【0022】
押圧装置50は、搬送ベルト11の内周に当接して搬送ベルト11を内側から外側に押圧して搬送ベルト11の弛みを取る装置である。図5に示すように、押圧装置50は、本体51と、押圧部材52と、押圧ばね53を備える。なお、図5は、押圧装置50の一方側のみを示すが、押圧装置50の他方側も同様の構成となっている。本体51は、平板状に形成され、端部が搬送ベルト11の内周を向くように配置される。押圧部材52は、本体51の端部上面から突き出て搬送ベルト11の回転方向と直角な方向に移動可能に配置される。
【0023】
すなわち、押圧部材52には、搬送ベルト11の回転方向と直角な方向に延びる貫通溝52aが複数(本例では、3つ)形成され、本体51の端部上面に立設されるピン51aに係合される。これにより、押圧部材52は、ピン51aに沿って貫通溝52aの長さ分だけ移動可能となる。押圧ばね53は、板バネであり、押圧部材52を搬送ベルト11の内周に押し付けるように本体51の端部上面に取付けられる。
【0024】
図1及び図2に示すように、台座70は、U字鋼材で矩形フレーム状に形成され、さらに矩形フレーム内側がU字鋼材で格子フレーム状に形成される。台座70の中央には、搬送ベルト11が架け渡された状態の第1スプロケットギヤ12及び第2スプロケットギヤ13をそれぞれ回転可能に支持する第1支持部71及び第2支持部72、並びに回転駆動部14及び押圧装置50を固定支持する固定部73が設けられる。
さらに、台座70における搬送装置10の周囲には、楕円形状の板材が貼られてキャビネット30の3つのキャスタ36が滑走可能な搬送面74が設けられる。
【0025】
(2.倉庫の動作)
次に、倉庫1に対し、作業者が保管物Wを保管し、別の保管物Wを引出すときの倉庫1の動作について説明する。作業者は、例えば図6の平面図の右端に位置するキャビネット30Aに保管物Wを収納する。
【0026】
そして、作業者は、倉庫1のキャビネット30Aの隣に位置するキャビネット30Bに保管されている保管物Wを引き出すために、倉庫1の操作盤、例えばタブレット等(図略)を操作してキャビネット30Bを指定する。これにより、図6に示すように、回転駆動部14が駆動開始して第1、2スプロケットギヤ12,13を回転させ、搬送ベルト11によるキャビネット30の搬送を開始する。
【0027】
このとき、長円形状の搬送ベルト11の短径は最も小さい値T1であり、押圧装置50の押圧部材52は、搬送ベルト11の内側に向けて押し込まれているので、搬送ベルト11は、弛まずに張られた状態となる。よって、搬送ベルト11によるキャビネット30の搬送をスムーズに開始できる。
【0028】
そして、図7に示すように、第1、2スプロケットギヤ12,13が回転開始(0度)してから22.5度回転したとき、長円形状の搬送ベルト11の短径は最も大きい値T2となり、押圧装置50の押圧部材52は、搬送ベルト11の外側に向けて押圧しているので、搬送ベルト11は、弛まずに張られた状態となる。よって、搬送ベルト11によるキャビネット30の搬送をスムーズに継続できる。
【0029】
そして、倉庫1のキャビネット30Bが図7の平面図の右端に達すると、回転駆動部14が駆動停止して第1、2スプロケットギヤ12,13の回転を停止させ、搬送ベルト11によるキャビネット30の搬送を停止する。そして、作業者は、キャビネット30Bに保管している保管物Wを引き出す。
【0030】
(3.その他)
上述の実施形態では、第1、2スプロケットギヤ12,13の係合部17は、45度間隔で合計8か所設ける構成としたが、3か所以上の複数箇所に設けるようにしてもよい。
【0031】
また、キャビネット30は、搬送ベルト11に10個配置する構成としたが、配置個数は10個に限定されるものではなく、任意の配置個数としてもよい。
また、押圧装置50は、搬送ベルト11に弛みが生じない場合は省略してもよい。
【0032】
(4.効果)
本実施形態の倉庫1は、保管物Wを保管する倉庫1であって、複数のリンク15が端部でジョイント16により無限軌道で連結される搬送ベルト11と、盤状に形成され、周縁にジョイント16と係合可能な係合部17が1つのリンク15の長さの間隔で設けられる第1スプロケットギヤ12と、第1スプロケットギヤ12と同一形状に形成され、第1スプロケットギヤ12と所定間隔離間させて配置される第2スプロケットギヤ13と、を備える。
【0033】
さらに、搬送ベルト11が架け渡された状態の第1スプロケットギヤ12及び第2スプロケットギヤ13の一方を回転駆動させる回転駆動部14と、保管物Wを収納可能な箱状に形成され、外側面にリンク15の両端のジョイント16間が固着されるキャビネット30と、搬送ベルト11が架け渡された状態の第1スプロケットギヤ12及び第2スプロケットギヤ13をそれぞれ回転可能に支持する第1支持部71及び第2支持部72、回転駆動部14を固定支持する固定部73、並びに搬送ベルト11の回転に伴ってキャビネット30を滑走させる搬送面74が設けられる台座と、を備える。
【0034】
これによれば、搬送ベルト11と第1、第2スプロケットギヤ12,13の搬送機構であるため構造が単純であり、低コストで構築でき、また、キャビネット30の外側面(側面32)にリンク15の両端のジョイント16間が固着されるので、キャビネット30をスムーズに搬送できる。
【0035】
また、キャビネット30は、搬送面74上を滑走可能な滑り部材(キャスタ36)を有するので、さらにスムーズに搬送できる。
【0036】
また、固定部73には、搬送ベルト11を内側から外側に押圧する押圧装置50が固定支持されるので、搬送ベルト11の弛みを取ることができ、キャビネット30をスムーズに搬送できる。
【符号の説明】
【0037】
1:倉庫 10:搬送装置 11:搬送ベルト 12:第1スプロケットギヤ 13:第2スプロケットギヤ 14:回転駆動部 15:リンク 16:ジョイント 17:係合部 30:キャビネット 34:ブラケット 36:キャスタ 50:押圧装置 70:台座 71:第1支持部、 72:第2支持部、 73:固定部、 74:搬送面 W:保管物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7