特許第6439423号(P6439423)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6439423
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】車両用リアドア
(51)【国際特許分類】
   B60J 5/04 20060101AFI20181210BHJP
   B60J 1/17 20060101ALI20181210BHJP
   B60J 1/10 20060101ALI20181210BHJP
【FI】
   B60J5/04 M
   B60J1/17 B
   B60J1/10 Z
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-248681(P2014-248681)
(22)【出願日】2014年12月9日
(65)【公開番号】特開2016-107895(P2016-107895A)
(43)【公開日】2016年6月20日
【審査請求日】2017年11月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089875
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂
(72)【発明者】
【氏名】良永 圭太
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 英孝
(72)【発明者】
【氏名】林 真人
(72)【発明者】
【氏名】西村 健
【審査官】 小河 了一
(56)【参考文献】
【文献】 実開平07−009615(JP,U)
【文献】 実開昭59−169217(JP,U)
【文献】 米国特許第06481162(US,B2)
【文献】 特開2012−076614(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 5/04
B60J 1/10
B60J 1/17
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓用開口部と嵌め込みガラス部とがパーティションサッシュで仕切られ、
前記パーティションサッシュに、前記窓用開口部を昇降するリアウインドガラスの後縁を案内するランチャンネルが保持されている、
車両用リアドアであって、
前記リアドアを構成するインナパネルに溶接により第1のブラケットが取着され、
前記パーティションサッシュの中間部よりも下方で前記パーティションサッシュの下端よりも上方の箇所に、前記箇所における前記ランチャンネルの前記リアウインドガラスの後縁に対する案内機能を維持した状態で溶接により第2のブラケットが取着され、
前記第1のブラケットと前記第2のブラケットが、前記インナパネルの車幅方向内側からボルトにより固定され
前記第1のブラケットは、上下に間隔をおいて前記インナパネルに溶接で取り付けられる上取り付け片および下取り付け片と、前記上取り付け片および前記下取り付け片から車幅方向外側に起立する上下の脚片と、前記上下の脚片の先端を接続する取り付け片とを有し、
前記第2のブラケットは、前記パーティションサッシュの中間部よりも下方で前記パーティションサッシュの下端よりも上方の箇所に溶接で取り付けられ車幅方向内側に延在する第1の片部と、前記第1の片部の端部から車両前方に起立される第2の片部とを有し、
前記取り付け片と前記第2の片部とが重ね合わされ前記ボルトにより固定される、
ことを特徴とする車両用リアドア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用リアドアに関する。
【背景技術】
【0002】
車両用リアドアとして、窓用開口部と嵌め込みガラス部とがパーティションサッシュで仕切られ、窓用開口部にリアウインドガラスが昇降可能に設けられたものが提供されている(特許文献1参照)。
パーティションサッシュは、断面コ字状を呈し、リアウインドガラスの後縁を案内するランチャンネルを保持している。
そして、パーティションサッシュは、その上端部、中間部、下端部がそれぞれドアインナパネルにブラケットを介して取り付けられている。
ここで、リアウインドガラスが車幅方向外側に凸状となる曲率を持っていることから、パーティションサッシュの下部は、ドアインナパネルに対して車幅方向外側に大きく離間する場合が多い。
そのため、従来は、パーティションサッシュの下端部をリアドアインナパネルに取り付けるに際して以下の2つの構造が使用されている。
1)パーティションサッシュの下端部に対向するドアインナパネルの箇所に、車幅方向外側に大きく突出する凸部を形成し、予めパーティションサッシュの下端部に溶接されたブラケットを凸部にボルトを用いて締結する。
2)ドアインナパネルに凸部を形成する代わりにブラケットの高さを大きく確保しておき、予めパーティションサッシュの下端部に溶接されたブラケットをドアインナパネルの箇所にボルトを用いて締結する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−76614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前者の構造では、大きな高さ寸法の凸部をドアインナパネルに形成することからドアインナパネルの成形性を確保する上で不利がある。
また、後者の構造では、ブラケットの高さ寸法が大きなものとなるため、パーティションサッシュの取り付け強度を確保する上で不利となる。また、ドアインナパネルとアウタパネルとが接合されたのち、それらパネルの開口部からパーティションサッシュを挿入するに際して、ブラケットが開口部と干渉しやすく、組み立て作業性の改善を図る上で不利がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、ドアインナパネルの成形性を確保しつつパーティションサッシュの取り付け強度を確保し、さらに組み立て作業性の改善を図る上で有利な車両用リアドアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、発明は、窓用開口部と嵌め込みガラス部とがパーティションサッシュで仕切られ、前記パーティションサッシュに、前記窓用開口部を昇降するリアウインドガラスの後縁を案内するランチャンネルが保持されている、車両用リアドアであって、前記リアドアを構成するインナパネルに溶接により第1のブラケットが取着され、前記パーティションサッシュの中間部よりも下方で前記パーティションサッシュの下端よりも上方の箇所に、前記箇所における前記ランチャンネルの前記リアウインドガラスの後縁に対する案内機能を維持した状態で溶接により第2のブラケットが取着され、前記第1のブラケットと前記第2のブラケットが、前記インナパネルの車幅方向内側からボルトにより固定され、前記第1のブラケットは、上下に間隔をおいて前記インナパネルに溶接で取り付けられる上取り付け片および下取り付け片と、前記上取り付け片および前記下取り付け片から車幅方向外側に起立する上下の脚片と、前記上下の脚片の先端を接続する取り付け片とを有し、前記第2のブラケットは、前記パーティションサッシュの中間部よりも下方で前記パーティションサッシュの下端よりも上方の箇所に溶接で取り付けられ車幅方向内側に延在する第1の片部と、前記第1の片部の端部から車両前方に起立される第2の片部とを有し、前記取り付け片と前記第2の片部とが重ね合わされ前記ボルトにより固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
発明によれば、第1のブラケットおよび第2のブラケットを用いてパーティションサッシュの中間部よりも下方でパーティションサッシュの下端よりも上方の箇所をインナパネルに固定する。
そのため、インナパネルにアウタパネルに向かって大きく突出する凸部を形成することなく、パーティションサッシュの下部をインナパネルから車幅方向外側に偏位した箇所に取着することができる。
したがって、インナパネルの成形性を確保できコストダウンを図る上で有利となる。
また、予めインナパネルに溶接で取着された第1のブラケットと、パーティションサッシュに溶接で取着された第2のブラケットとをボルトで締結するため、第2のブラケットの高さ寸法を小さくすることができ、パーティションサッシュの取り付け強度を確保する上で有利となる。
また、パーティションサッシュに取着する第2のブラケットの外形寸法を小さくできるため、インナパネルとアウタパネルとが接合されてドア本体が構成されたのち、それらインナパネルとアウタパネルとの間の開口部からパーティションサッシュを挿入するに際して、挿入しやすく、組み立て作業性の改善を図る上で有利となる。
また、第1のブラケットと第2のブラケットを簡単な構造で構成でき、コストダウンを図り組み立て作業性の改善を図る上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施の形態に係る車両用リアドアの分解図である。
図2】本実施の形態に係る車両用リアドアのインナパネルを車幅方向外側から見た図である。
図3】本実施の形態に係る車両用リアドアを図2のA矢印方向から見た図である。
図4図3のBB線矢視図である。
図5】(A)は第1のブラケットの平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
図6】(A)は第2のブラケットの平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本実施の形態に係る車両用リアドアの分解図、図2は本実施の形態に係る車両用リアドアのインナパネルを車幅方向外側から見た図である。
図中の符号FRは車両前後方向の前方を示し、符号RRは車両前後方の後方を示し、符号UPは鉛直方向上方を示し、符号DOWNは、鉛直方向下方を示す。また、符号INは車幅方向内側を示し、符号OUTは車幅方向外側を示す。
【0009】
車両用リアドア10は、車両の後部座席側方の不図示の乗降口を開閉するものである。
車両用リアドア10は、ドア本体12と、ドア本体12の上部に設けられた窓用開口部14と、昇降することで窓用開口部14を開閉するリアウインドガラス16と、ドア本体12の上部で窓用開口部14の後方に配置された嵌め込みガラス部18と、窓用開口部14と嵌め込みガラス部18とを仕切るパーティションサッシュ20とを含んで構成されている。
【0010】
図1に示すように、ドア本体12は、車幅方向内側の面を形成する金属製のインナパネル22と、車幅方向外側の面を形成する金属製のアウタパネル24とが重ね合わされることで一体的に構成されている。
インナパネル22の窓用開口部14の下方には、複数の作業用開口2202,2204,2206が形成されている。これら複数の作業用開口2202,2204,2206は、車両用リアドア10の内部に配置される艤装品の取り付け作業用の開口である。このような艤装品として、例えば、ドアのロックを行なうラッチ、リアウインドガラス16の昇降を行なう昇降装置、チェッカなどが挙げられる。
これらの作業用開口2202,2204,2206から雨水などが車室内へ侵入することを防止するため、作業用開口2202,2204,2206は、インナパネル22の車幅方向内側の面からフィルム26が粘着テープを介して貼り付けられることで閉塞されている。
【0011】
図4に示すように、パーティションサッシュ20は、窓用開口部14を昇降するリアウインドガラス16の後縁を案内するランチャンネル28を保持するものである。
ランチャンネル28は、リアウインドガラス16の後縁が挿通される空間部を有する本体部2802と、本体部2802の互いに対向する箇所に設けられリアウインドガラス16の厚さ方向の両面から後縁に弾接する一対のリップ部2804とを備えている。
パーティションサッシュ20は、板金製で断面コ字状を呈し、細長形状に形成されている。
パーティションサッシュ20は、底壁2002と、底壁2002の幅方向の両側から起立する一対の起立壁2204とを備えており、底壁2002と一対の起立壁2204とにランチャンネル28の本体部2802が取着されている。
【0012】
パーティションサッシュ20は、上端と、中間部と、パーティションサッシュ20の中間部よりも下方でパーティションサッシュ20の下端よりも上方の箇所との3箇所でインナパネル22に取り付けられている。
パーティションサッシュ20の上端及び中間部は、窓用開口部14の上部の縁部を形成するインナパネル22の箇所及び窓用開口部14の下部のインナパネル22の箇所にそれぞれボルト止めされることでインナパネル22に保持されている。
パーティションサッシュ20の中間部よりも下方でパーティションサッシュ20の下端よりも上方の箇所はインナパネル22の車幅方向外側の面22Aに取り付けられている。
【0013】
パーティションサッシュ20の上端は、ねじ形状が形成された不図示の上端ブラケットが溶接により取着される。
パーティションサッシュ20の上端は、窓用開口部14の上部の縁部を形成するインナパネル22の箇所に形成された不図示のボルト挿通孔を挿通したボルトが上端ブラケットのねじ部に螺合することでインナパネル22に保持される。
パーティションサッシュ20の中間部には、ねじ形状が形成された不図示の中間ブラケットが溶接により取着される。
パーティションサッシュ20の中間部は、窓用開口部14の下部のインナパネル22の箇所に形成された不図示のボルト挿通孔を挿通したボルトが中間ブラケットのねじ部に螺合することでインナパネル22に保持される。
【0014】
図3に示すように、パーティションサッシュ20の中間部よりも下方でパーティションサッシュ20の下端よりも上方の箇所2010は、第1のブラケット30と第2のブラケット32を介してインナパネル22に取着されている。
図5に示すように、第1のブラケット30は、上取り付け片3002および下取り付け片3004と、上下の脚片3006,3008と、取り付け片3010とを備えている。
図3図4に示すように、上取り付け片3002および下取り付け片3004は、上下に間隔をおいてインナパネル22に溶接によって取り付けられる。本実施の形態は、インナパネル22に、車幅方向外側に僅かに膨出した膨出部が設けられ、この膨出部の上下に間隔をおいた箇所がそれぞれ取り付け部2210となっており、上取り付け片3002および下取り付け片3004は、それら取り付け部2210に取り付けられている。なお、膨出部の中央には作業孔2212が形成されている。
上下の脚片3006,3008は、上取り付け片3002および下取り付け片3004からそれぞれ車幅方向においてインナパネル22の外側に起立している。
取り付け片3010は、上下の脚片3006,3008の先端を接続しており、取り付け片3010には、ボルト挿通孔3012が貫通形成されている。
【0015】
図3図4に示すように、第2のブラケット32は、パーティションサッシュ20と第1のブラケット30とを連結している。
図6に示すように、第2のブラケット32は、矩形状の第1の片部3202と、第1の片部3202の端部から起立された第2の片部3204とを有し、第2の片部3204には、ねじ孔3210が形成されている。
第1の片部3202の先部は、パーティションサッシュ20の下部でパーティションサッシュ20の下端よりも上方の箇所2010に、ランチャンネル28のリアウインドガラス16の後縁に対する案内機能を維持した状態で溶接により取着され、車幅方向内側に延在している。
第2の片部3204は、第1の片部3202の端部から車両前方に起立し、第1のブラケット30の取り付け片3010に車幅方向において重ね合わされ、ボルト挿通孔3012を挿通しねじ孔3210に螺合するボルトB1により取り付け片3010に締結されている。
【0016】
次に、パーティションサッシュ20のドア本体12への取り付けについて説明する。
なお、予めインナパネル22とアウタパネル24とが接合されてドア本体12が構成されている。
また、図3に示すように、インナパネル22の車幅方向外側の面22A上において、第1のブラケット30の上取り付け片3002および下取り付け片3004が上下方向に並ぶように、第1のブラケット30を各取り付け部2210上に位置決めした状態で、第1のブラケット30の上取り付け片3002および下取り付け片3004がインナパネル22に溶接により取り付けられている。
この状態で、インナパネル22の車幅方向内側から見たとき、第1のブラケット30の取り付け片3010のボルト挿通孔3012は、インナパネル22の作業孔2212の輪郭内に位置している。
【0017】
まず、上端及び中間部に不図示のブラケット,下端よりも上方の下部の箇所に第2のブラケット32がそれぞれ溶接により取着されたパーティションサッシュ20を用意する。
そして、インナパネル22とアウタパネル24との間の開口部から、すなわち、窓用開口部14を構成するインナパネル22の縁部とアウタパネル24の縁部との間の隙間からパーティションサッシュ20の下部を下方に挿入する。
【0018】
次に、パーティションサッシュ20の上端を窓用開口部14の上部の縁部を形成するインナパネル22の箇所に形成された不図示のボルト挿通孔を挿通したボルトを不図示の上端ブラケットのねじ部に螺合すると共に、パーティションサッシュ20の中間部を窓用開口部14の下部のインナパネル22の箇所に形成された不図示のボルト挿通孔を挿通したボルトを不図示の中間ブラケットのねじ部に螺合することでパーティションサッシュ20をインナパネル22に取着する。
次いで、ボルトB1を、インナパネル22の車幅方向内側から作業孔2212、第1のブラケット30のボルト挿通孔3012を介して第2のブラケット32のねじ孔3210に螺合して締結する。
これによりパーティションサッシュ20のパーティションサッシュ20の下端よりも上方の下部の箇所2010が第1のブラケット30および第2のブラケット32を介してインナパネル22に取着され、パーティションサッシュ20のインナパネル22への取り付けが終了する。
【0019】
次に作用効果について説明する。
本実施の形態によれば、第1のブラケット30および第2のブラケット32を用いてパーティションサッシュ20の中間部よりも下方でパーティションサッシュ20の下端よりも上方の箇所2010をインナパネル22にボルトB1を用いて締結する。
そのため、インナパネル22にアウタパネル24に向かって大きく突出する凸部を形成することなく、パーティションサッシュ20の下部をインナパネル22から車幅方向外側に偏位した箇所に取着することができる。
したがって、インナパネル22の成形性を確保できコストダウンを図る上で有利となる。
また、予めインナパネル22に取着された第1のブラケット30と、パーティションサッシュ20に取着された第2のブラケット32とをボルトB1で締結するため、第2のブラケット32の高さ寸法を小さくすることができ、パーティションサッシュ30の取り付け強度を確保する上で有利となる。
また、パーティションサッシュ20に取着する第2のブラケット32の外形寸法を小さくできるため、インナパネル22とアウタパネル24とが接合されてドア本体12が構成されたのち、それらインナパネル22とアウタパネル24との間の開口部からパーティションサッシュ20を挿入するに際して、挿入しやすく、組み立て作業性の改善を図る上で有利となる。
【0020】
また、雨水の侵入を防止するフィルム26をインナパネル22の車幅方向内側の面に貼り付ける際、インナパネル22に車幅方向外側に向かって大きく突出する凸部が形成されていると、フィルム26を凸部を避けるように貼り付ける必要があり、作業性が低下する不利がある。
本実施の形態では、第1のブラケット30と第2のブラケット32を設けているため、インナパネル22に大きな凸部を設ける必要はなく、フィルム26の貼り付け作業の作業性を向上する上で有利となる。
【0021】
また、パーティションサッシュ20の中間部よりも下方でパーティションサッシュ20の下端よりも上方の箇所2010に、溶接により第2のブラケット32が取着されているため、パーティションサッシュ20自体にボルトが螺合するねじ孔を設ける必要がなく、ねじ孔が占有するスペースをパーティションサッシュ20の下端周辺に確保する必要がない。
そのため、ランチャンネル28でリアウインドガラス16の後縁を案内する機能を確保しつつパーティションサッシュ20の全長を必要最小限の長さにでき、パーティションサッシュ20のコンパクト化を図る上で有利となる。
【0022】
また、リアウインドガラス16がパーティションサッシュ20に沿って下降しリアウインドガラス16の重心点が下方寄りに位置した状態で車両用リアドア10を開閉すると、リアウインドガラス16の重量による荷重がパーティションサッシュ20を捻る方向に作用し、この捻る方向の荷重は第2のブラケット32を介して第1のブラケット30に作用する。
仮に第1のブラケット30がインナパネル22に取着される箇所が車両前後方向に間隔をおいた2箇所であった場合は、捻る方向において離れた2つの箇所を支点として第1のブラケット30を捻る方向の荷重が作用する。そのため、2つの支点に大きな力が加わりやすく、第1のブラケット30の取り付け耐久性の向上を図る上で不利となる。
本実施の形態では、第1のブラケット30の上取り付け片3002および下取り付け片3004が上下に間隔をおいてインナパネル22に取り付けられているため、リアウインドガラス16からの荷重は、第1のブラケット30の上取り付け片3002および下取り付け片3004を支点として第1のブラケット30を捻る方向の荷重が作用する。
この場合、2つの支点は捻る方向において同一の位置に位置しているため、支点に作用する荷重が軽減されるため、第1のブラケット30の取り付け耐久性の向上を図る上で有利となる。
【符号の説明】
【0023】
10 車両用リアドア
14 窓用開口部
16 リアウインドガラス
18 嵌め込みガラス部
20 パーティションサッシュ
2010 パーティションサッシュの下端よりも上方の下部の箇所
22 インナパネル
28 ランチャンネル
30 第1のブラケット
3002 上取り付け片
3004 下取り付け片
3006、3008 上下の脚片
3010 取り付け片
3012 ボルト挿通孔
32 第2のブラケット
3202 第1の片部
3204 第2の片部
3210 ねじ孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6