(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6440211
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】ウェアラブルスマートウォッチ
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20181210BHJP
H02M 7/48 20070101ALI20181210BHJP
【FI】
G06F3/01 590
H02M7/48 E
【請求項の数】8
【外国語出願】
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-256311(P2016-256311)
(22)【出願日】2016年12月28日
(65)【公開番号】特開2018-110464(P2018-110464A)
(43)【公開日】2018年7月12日
【審査請求日】2018年6月15日
(31)【優先権主張番号】201611232704.7
(32)【優先日】2016年12月28日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518385062
【氏名又は名称】深▲せん▼市楽軟科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】鄭 偉
【審査官】
佐藤 匡
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−124742(JP,A)
【文献】
中国特許出願公開第1997046(CN,A)
【文献】
特表2009−527134(JP,A)
【文献】
中国実用新案第205162141(CN,U)
【文献】
特開2013−009830(JP,A)
【文献】
国際公開第2015/102689(WO,A2)
【文献】
特表2003−509144(JP,A)
【文献】
中国実用新案第2890027(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01,3/048,
H02M 7/48,
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バンド及びケースを備えるウェアラブルスマートウォッチであって、
前記ケースにはさらに通信処理モジュールが設けられ、前記通信処理モジュールは放熱部材を有し、前記放熱部材は感熱式ダイオードスイッチ回路に接続され、前記感熱式ダイオードスイッチ回路はトライオードVT1と感熱式ダイオードVD1とを含み、さらに、ダイオードVD2、ダイオードVD3、ダイオードVD4、抵抗R2、抵抗R3、抵抗R4及び抵抗R5、キャパシタC1、キャパシタC2、キャパシタC3及びキャパシタC4、ポテンショメータRP、トライオードVT2、トランスT、放電管N40、集積回路ICを含み、
前記キャパシタC1は電源の両端に接続され、前記トライオードVT1のベースは前記感熱式ダイオードVD1の負極に接続され、前記トライオードVT1のエミッタは前記抵抗R2に接続され、コレクターは前記感熱式ダイオードVD1の正極に接続され、前記感熱式ダイオードVD1は前記キャパシタC2を介して接地され、前記抵抗R3と前記キャパシタC2は並列に接続され、前記集積回路ICはインバータF1、インバータF2、インバータF3、インバータF4、インバータF5及びインバータF6を含み、前記インバータF1は集積回路ICの第1ピンと第2ピンに接続され、前記インバータF2は前記集積回路ICの第3ピンと第4ピンに接続され、前記インバータF3は前記集積回路ICの第5ピンと第6ピンに接続され、前記インバータF4は前記集積回路ICの第8ピンと第9ピンに接続され、前記インバータF5は前記集積回路ICの第10ピンと第11ピンに接続され、前記インバータF6は前記集積回路ICの第12ピンと第13ピンに接続され、前記集積回路ICの第1ピンは前記感熱式ダイオードVD1の正極、前記キャパシタC2及び前記抵抗R3の一端とそれぞれ接続され、前記集積回路ICの第2ピンは前記ダイオードVD2の負極と接続され、前記集積回路ICの第3ピンは前記キャパシタC3と接続されるとともに、前記キャパシタC3を介して接地され、前記集積回路ICの第4ピンは前記ダイオードVD3と接続され、前記ダイオードVD3は前記抵抗R4を介して接地され、前記集積回路ICの第5ピンは前記抵抗R4の一端と接続され、前記集積回路ICの第6ピンは前記ポテンショメータRPと接続され、前記ポテンショメータRPの一端は前記キャパシタC4と接続され、もう一端は前記集積回路ICの第9ピン、第11ピン及び第13ピンに接続され、前記集積回路ICの第7ピンは接地され、前記第8ピン、前記第10ピン、前記第12ピンは前記抵抗R5と接続され、前記集積回路ICの第14ピンは電源と接続されることを特徴とするウェアラブルスマートウォッチ。
【請求項2】
手動スイッチアセンブリをさらに備え、前記手動スイッチアセンブリと前記感熱式ダイオードスイッチ回路の間はスイッチKで切り替えられることを特徴とする請求項1に記載のウェアラブルスマートウォッチ。
【請求項3】
前記手動スイッチアセンブリは、プッシュボタンANと抵抗R1とを含むことを特徴とする請求項2に記載のウェアラブルスマートウォッチ。
【請求項4】
前記感熱式ダイオードスイッチ回路は、感熱式ダイオードVD1と、前記感熱式ダイオードVD1に接続されるトライオードVT1とを含むことを特徴とする請求項1に記載のウェアラブルスマートウォッチ。
【請求項5】
バンド及びケースを備えるウェアラブルスマートウォッチであって、
前記ケースにはさらに通信処理モジュールが設けられ、前記通信処理モジュールは放熱部材を含み、前記放熱部材は感熱式ダイオードスイッチ回路と接続され、前記感熱式ダイオードスイッチ回路は発振器回路と接続され、前記発振器回路は増幅回路と接続され、前記増幅回路は昇圧回路と接続され、前記昇圧回路は放電管と接続され、
前記感熱式ダイオードスイッチ回路が閉じられた場合、前記発振器回路が動作してパルス信号を生成し、該パルス信号が前記増幅回路で増幅された後に、前記昇圧回路で昇圧され、最終的に放電管が放電することで空気を浄化することを特徴とするウェアラブルスマートウォッチ。
【請求項6】
手動スイッチアセンブリをさらに備え、前記手動スイッチアセンブリと前記感熱式ダイオードスイッチ回路の間はスイッチKで切り替えられることを特徴とする請求項5に記載のウェアラブルスマートウォッチ。
【請求項7】
前記手動スイッチアセンブリは、プッシュボタンANと抵抗R1とを含むことを特徴とする請求項6に記載のウェアラブルスマートウォッチ。
【請求項8】
前記感熱式ダイオードスイッチ回路は、感熱式ダイオードVD1と、前記感熱式ダイオードVD1に接続されるトライオードVT1とを含むことを特徴とする請求項5に記載のウェアラブルスマートウォッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話やウォッチの技術分野に関し、さらに具体的に言えば、本発明はウェアラブルスマートウォッチに関する。
【0002】
スマートウェアラブルデバイスとは、ウェアラブル技術を用いて日常の着用物に対してスマート化の設計を行うことで開発されたウェアラブルデバイスの総称である。例えば、メガネ、手袋、ウォッチ、ウエア及び靴などが挙げられる。そのうち、ウェアラブルスマートウォッチは現在において商品化の進行度が高い製品であり、既存のウェアラブルスマートウォッチの構造に基づいて如何にその機能を拡張するかは産業界が直面している課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上述課題に鑑みてなされたものであり、本発明の実施例は、上記課題の一部または全てを解決したウェアラブルスマートウォッチを提供し、ウェアラブルスマートウォッチの通信機能を実現するだけでなく、そのウォッチを着用する人の周辺の空気に対して浄化を行うことができるウェアラブルスマートウォッチである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述課題を解決するために、本発明は以下の技術構成を用いる。
【0005】
バンド及びケースを備えるウェアラブルスマートウォッチであって、
前記ケースにはさらに通信処理モジュールが設けられ、前記通信処理モジュールは放熱部材を有し、前記放熱部材は感熱式ダイオードスイッチ回路に接続され、前記感熱式ダイオードスイッチ回路はトライオードVT1と感熱式ダイオードVD1とを含み、さらに、ダイオードVD2、VD3、VD4、抵抗R2、R3、R4及びR5、キャパシタC1、C2、C3及びC4、ポテンショメータRP、トライオードVT2、トランスT、放電管N40、集積回路ICを含み;
そのうち、キャパシタC1は電源の両端に接続され、トライオードVT1のベースは感熱式ダイオードVD1の負極に接続され、トライオードVT1のエミッタは抵抗R2に接続され、コレクターは感熱式ダイオードVD1の正極に接続され、感熱式ダイオードVD1はキャパシタC2を介して接地され、抵抗R3とC2は並列接続され、前記集積回路ICはインバータF1、F2、F3、F4、F5及びF6を含み、前記インバータF1は集積回路ICの第1ピンと第2ピンに接続され、前記インバータF2は集積回路ICの第3ピンと第4ピンに接続され、前記インバータF3は集積回路ICの第5ピンと第6ピンに接続され、前記インバータF4は集積回路ICの第8ピンと第9ピンに接続され、前記インバータF5は集積回路ICの第10ピンと第11ピンに接続され、前記インバータF6は集積回路ICの第12ピンと第13ピンに接続され、集積回路ICの第1ピンはそれぞれ感熱式ダイオードVD1の正極、キャパシタC2及び抵抗R3の一端と接続され、集積回路ICの第2ピンはダイオードVD2の負極と接続され、集積回路ICの第3ピンはキャパシタC3と接続されるとともに、キャパシタC3を介して接地され、集積回路ICの第4ピンはダイオードVD3と接続され、前記ダイオードVD3は抵抗R4を介して接地され、集積回路ICの第5ピンは抵抗R4の一端と接続され、集積回路ICの第6ピンはポテンショメータRPと接続され、前記ポテンショメータRPの一端はキャパシタC4と接続され、もう一端は集積回路ICの第9ピン、第11ピン及び第13ピンに接続され、集積回路ICの第7ピンは接地され、第
8ピン、第10ピン、第12ピンは抵抗R5と接続され、集積回路ICの第14ピンは電源と接続される。
【0006】
また、手動スイッチアセンブリをさらに備えることもでき、前記手動スイッチアセンブリと感熱式ダイオードスイッチ回路の間はスイッチKで切り替えられる。
【0007】
そのうち、手動スイッチアセンブリは、プッシュボタンANと抵抗R1とを含む。
【0008】
そのうち、前記感熱式ダイオードスイッチ回路は、感熱式ダイオードVD1と、前記感熱式ダイオードVD1に接続されるトライオードVT1とを含む。
【0009】
対応するように、本発明の実施例が提供するウェアラブルスマートウォッチは、バンド及びケースを備え、前記ケースにはさらに通信処理モジュールが設けられ、前記通信処理モジュールは放熱部材を含み、前記放熱部材は感熱式ダイオードスイッチ回路と接続され、前記感熱式ダイオードスイッチ回路は発振器回路と接続され、前記発振器回路は増幅回路と接続され、前記増幅回路は昇圧回路と接続され、前記昇圧回路は放電管と接続され;
そのうち、前記感熱式ダイオードスイッチ回路が閉じられた場合、発振器回路が動作してパルス信号を生成し、パルス信号が前記増幅回路で増幅された後に、さらに昇圧回路で昇圧され、最終的に放電管が放電することで空気を浄化させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施例におけるウェアラブルスマートウォッチは、バンド及びケースを備え、前記ケースにはさらに通信処理モジュールが設けられ、前記通信処理モジュールは放熱部材を含み、前記放熱部材は感熱式ダイオードスイッチ回路と接続され、前記感熱式ダイオードスイッチ回路は発振器回路と接続され、前記発振器回路は増幅回路と接続され、前記増幅回路は昇圧回路と接続され、前記昇圧回路は放電管と接続され;そのうち、前記感熱式ダイオードスイッチ回路が閉じられた場合、発振器回路が動作してパルス信号を生成し、パルス信号が前記増幅回路で増幅された後に、さらに昇圧回路で昇圧され、最終的に放電管が放電することで空気を浄化させる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は本発明のウェアラブルスマートウォッチの全体を示す図である。
【
図2】
図2は本発明のウェアラブルスマートウォッチにおける通信処理モジュールの構造を示す図である。
【
図3】
図3は本発明のウェアラブルスマートウォッチで空気浄化機能を実現するブロック図である。
【
図4】
図4は本発明のウェアラブルスマートウォッチが拡張機能を実現する1つ具体的な実施例の回路図である。
【
図5】
図5は本発明のウェアラブルスマートウォッチにおける集積回路の具体的な構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下において、本発明の実施例中の図面を参照しながら、本発明の実施例中の技術構成について明確、完全に説明する。
【0013】
図1は本発明のウェアラブルスマートウォッチの全体を示す図である。具体的には、本実施例におけるウェアラブルスマートウォッチは、通常のウォッチと似たような構造を有し、いずれもバンド1及びケース2を含むものである。ケース2にはさらに通信処理モジュール21が設けられ、通信処理モジュール21は通信機能を実現でき、即ちウォッチは外部と通信を行い、通話又はデータ交換などの処理を行うことができる。通信処理モジュールは長期間動作した場合に大量の熱が生じるため、本実施例における通信処理モジュールは、さらに放熱部材211を含む。
【0014】
さらに説明すれば、本実施例はウェアラブルスマートウォッチの機能を拡張させることができる。即ち、本実施例のウェアラブルスマートウォッチは空気を浄化する機能を実現できる。具体的には、この機能を実現するために、本実施例には感熱式ダイオードスイッチ回路212を含む。例えば、感熱式ダイオードVD1と、感熱式ダイオードVD1に接続されるトライオードVT1からなる感熱式ダイオードスイッチ回路である。
【0015】
本実施例における感熱式ダイオードスイッチ回路212と発振器回路213は接続され、発振器回路213と増幅回路214は接続され、増幅回路214と昇圧回路215は接続され、昇圧回路215と放電管216は接続されている。
【0016】
具体的な動作プロセスは以下に示す通りである。
【0017】
感熱式ダイオードスイッチ回路212が閉じられた場合、発振器回路213が動作してパルス信号を生成し、パルス信号が増幅回路214で増幅された後に、さらに昇圧回路215で昇圧され、最終的に放電管216が放電することで空気を浄化させる。
【0018】
さらに説明すれば、本実施例はさらに効果的に電力消費を低減させることができる。具体的には、本実施例における放熱部材211と感熱式ダイオードスイッチ回路212は接続されている。本実施例における感熱式ダイオードは、温度制御スイッチに相当し、周辺の温度が正常である場合、回路が導通され、外部要因の影響を受けて周辺温度が上昇し動作温度に達したとき切断され、回路全体が切断される。即ち、本実施例における感熱式ダイオードは、放熱部材211から伝導される熱量に応じて、放熱部材211から伝導される熱量が比較的大きい場合、ウェアラブルスマートウォッチの現在の電力消費が大きいため、電力消費を低減する必要があることを示し、本実施例において放熱部材211は感熱式ダイオードスイッチ回路212と接続されているため、放熱部材211から伝導される熱量がある程度蓄積され又は温度が所定温度に達した場合、感熱式ダイオードスイッチ回路212がオフになり、空気浄化を実現する回路も遮断され、これによりウェアラブルスマートウォッチの電力消費を効果的に低減させる。
【0019】
また、さらに説明すれば、本実施例ではさらに手動で空気浄化機能をオフにすることができる。即ち、本実施例におけるウェアラブルスマートウォッチはさらに、手動スイッチ回路アセンブリを含むこともでき、手動スイッチアセンブリと感熱式ダイオードスイッチ回路の間はスイッチKで切り替えられる。具体的に実現する場合には、手動スイッチアセンブリはプッシュボタンANと抵抗R1とを含むことができるが、ここでは再度説明しない。
【0020】
さらに、電力消費を低減するために、本実施例のウェアラブルスマートウォッチのケースに空気測定処理モジュールを設置することもできる。空気の質が基準に達すると測定された場合、空気浄化機能をオフにする機能を起動し、即ち、感熱式ダイオードスイッチ回路、発振器回路などの空気浄化を実現する回路を遮断することで、ウェアラブルスマートウォッチの電力消費を低減させる。
【0021】
以下において、具体的な回路を用いて説明する。
【0022】
図4は本発明のウェアラブルスマートウォッチが拡張機能を実現する場合の具体的な実施例の回路図である。
【0023】
本実施例におけるウェアラブルスマートウォッチは、バンド及びケースを含み、ケースにはさらに通信処理モジュールが設けられ、通信処理モジュールは放熱部材を有し、放熱部材は感熱式ダイオードスイッチ回路に接続され、本実施例における感熱式ダイオードスイッチ回路はトライオードVT1と感熱式ダイオードVD1とを含み、さらに、ダイオードVD2、VD3、VD4、抵抗R2、R3、R4及びR5、キャパシタC1、C2、C3及びC4、ポテンショメータRP、トライオードVT2、トランスT、放電管N40、集積回路ICを含む。
【0024】
そのうち、キャパシタC1は電源の両端に接続され、トライオードVT1のベースは感熱式ダイオードVD1の負極に接続され、トライオードVT1のエミッタは抵抗R2に接続され、コレクターは感熱式ダイオードVD1の正極に接続され、感熱式ダイオードVD1はキャパシタC2を介して接地され、抵抗R3とC2は並列接続される。
図5に示すように、本実施例の集積回路ICはインバータF1、F2、F3、F4、F5及びF6を含み、インバータF1は集積回路ICの第1ピンと第2ピンに接続され、インバータF2は集積回路ICの第3ピンと第4ピンに接続され、インバータF3は集積回路ICの第5ピンと第6ピンに接続され、インバータF4は集積回路ICの第8ピンと第9ピンに接続され、インバータF5は集積回路ICの第10ピンと第11ピンに接続され、インバータF6は集積回路ICの第12ピンと第13ピンに接続され、集積回路ICの第1ピンはそれぞれ感熱式ダイオードVD1の正極、キャパシタC2及び抵抗R3の一端と接続され、集積回路ICの第2ピンはダイオードVD2の負極と接続され、集積回路ICの第3ピンはキャパシタC3と接続されるとともに、キャパシタC3を介して接地され、集積回路ICの第4ピンはダイオードVD3と接続され、ダイオードVD3は抵抗R4を介して接地され、集積回路ICの第5ピンは抵抗R4の一端と接続され、集積回路ICの第6ピンはポテンショメータRPと接続され、ポテンショメータRPの一端はキャパシタC4と接続され、もう一端は集積回路ICの第9ピン、第11ピン及び第13ピンに接続され、集積回路ICの第7ピンは接地され、第
8ピン、第10ピン、第12ピンは抵抗R5と接続され、集積回路ICの第14ピンは電源と接続される。
【0025】
また、制御しやすいようにするために、本実施例はさらに手動スイッチアセンブリを含むこともできる。手動スイッチアセンブリと感熱式ダイオードスイッチ回路の間はスイッチKで切り替えられる。具体的に実現する際に、例えば、手動スイッチアセンブリはプッシュボタンANと抵抗R1とを含むことができる。これにより、プッシュボタンANが押されると、電圧は抵抗R1を介して集積回路ICの第1ピンに印加され、発振器が起動され、プッシュボタンANが放されると、抵抗R3の作用で集積回路ICの第1ピンがローレベルになり、発振器は遅延後に自動的に停止する。
【0026】
さらに説明すれば、上記実施例におけるF3、F4、F5、F6及び抵抗R4、ポテンショメータRP、キャパシタC4は発振器となることができる。Wにより発振周波数を調整する。好ましくは、本実施例のF4、F5、F6を並列接続して使用することで、駆動力を増大させる。
【0027】
また、さらに説明すると、F1、F2及びそれらの周辺素子C2、R3及びVD2は遅延回路となることができ、これにより動作時間が長くなるとともに、ゆっくり回路を遮断することで、放電管の頻繁な切り替えによる損害を避けることができる。本実施例において、放熱部材211から感熱式ダイオードに伝導される熱量が所定の条件に満たさない場合、感熱式ダイオードVD1が導通され、VT1が導通され、電源電圧がVT1のa−c極によりF1の入力端の集積回路ICの第1ピンに印加される。この際、集積回路ICの第2ピンがローレベル、第3ピンがローレベル、第4、5ピンがハイレベルであり、即ち、発振器が動作を始め、生成したパルス信号がトライオードVT2により増幅され後、トランスTにより昇圧されて高圧となり、高圧が放電管を通ることで例えばオゾン等を生成し空気を浄化させる。
【0028】
本実施例において、放熱部材211から感熱式ダイオードに伝導される熱量が所定の条件に達した場合、感熱式ダイオードVD1が遮断され、VT1も遮断され、抵抗R3の作用により集積回路ICの第1ピンがローレベルになり、第2ピンがハイレベルになる。C3はR2により充電され、一定の時間を経て、C3のレベルが論理的なハイレベルになった時、F2がローレベル(第4ピンがローレベル)を出力し、VD3が導通され、第5ピンがローレベルになり、発振器の動作が停止する。
【0029】
さらに説明すれば、精密な制御を実現するために、上記実施例においては放熱部材が伝導する熱量の範囲に応じて対応の感熱式ダイオードを選択できるが、ここでは再度説明しない。