特許第6440394号(P6440394)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6440394
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】シミュレーション画像表示装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/4069 20060101AFI20181210BHJP
   B23Q 15/00 20060101ALI20181210BHJP
   G05B 19/409 20060101ALI20181210BHJP
【FI】
   G05B19/4069
   B23Q15/00 301A
   G05B19/409 C
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-143288(P2014-143288)
(22)【出願日】2014年7月11日
(65)【公開番号】特開2016-18539(P2016-18539A)
(43)【公開日】2016年2月1日
【審査請求日】2017年1月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123434
【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 英昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101133
【弁理士】
【氏名又は名称】濱田 初音
(74)【代理人】
【識別番号】100173934
【弁理士】
【氏名又は名称】久米 輝代
(74)【代理人】
【識別番号】100156351
【弁理士】
【氏名又は名称】河村 秀央
(72)【発明者】
【氏名】香林 さやか
【審査官】 松井 裕典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−265943(JP,A)
【文献】 特開2002−082704(JP,A)
【文献】 特開昭62−224435(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/002097(WO,A1)
【文献】 特開2013−111663(JP,A)
【文献】 特開2009−098982(JP,A)
【文献】 特開2002−126975(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 15/00 − 15/28
G05B 19/18 − 19/416
G05B 19/42 − 19/46
B25J 1/00 − 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各工程に対応したプログラムを実行することによりワークへの加工が行われるシステムにおける前記各工程の進捗状況に対応した進捗状況画像と、当該進捗状況画像で示された進捗状況に対応する工程の前記ワークのシミュレーション画像とを同一画面で示す表示データを出力する表示制御部と、
前記進捗状況画像に対応するいずれかの進捗状況への指定を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部で受け付けた指定がどの工程に相当するかを計算する割合計算部と、
前記各工程に対応する予め用意されたシミュレーション画像の中から前記割合計算部で計算した工程のシミュレーション画像を選択して取得する画像取得部とを備え、
前記表示制御部は、前記画像取得部で取得した工程のシミュレーション画像を表示データとして出力することを特徴とするシミュレーション画像表示装置。
【請求項2】
前記入力受付部は、前記シミュレーション画像への指定を受け付け、
前記画像取得部は、前記入力受付部が前記シミュレーション画像への指定を受け付けた場合、当該シミュレーション画像に対応した工程のプログラムを取得し、
前記表示制御部は、前記画像取得部が取得したプログラムを表示データとして出力することを特徴とする請求項1記載のシミュレーション画像表示装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記シミュレーション画像の前記ワークが複数の工程を含む場合、当該複数の工程に対応したプログラムを表示データとすることを特徴とする請求項2記載のシミュレーション画像表示装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、指定された進捗に対応するシミュレーション画像に、当該シミュレーション画像の加工の前段階または後段階のシミュレーション画像のうち少なくとも一方の画像を半透明で重畳表示することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のシミュレーション画像表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、NC加工シミュレーション装置といった、各工程に対応したプログラムを実行することによりワークへの加工が行われるシステムにおけるシミュレーション画像を表示するシミュレーション画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のNC加工シミュレーション装置として、加工における各工程の最終形状を制御プログラムから計算し、画像として表示したものから制御プログラムの修正を行うようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。また、制御プログラムのブロックを選択し、ブロック実行順序やブロック実行状態を確認するようにしたブロック実行順表示装置があった(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−91523号公報
【特許文献2】特開2013−12050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のNC加工シミュレーション装置やブロック実行順表示装置は、プログラムの修正の方法については示されているが、修正する箇所をどのように見つけるか、といったことは示されていない。NC加工機の制御プログラムは複雑な加工を行う場合は数千行に亘ることもあるが、主にアルファベット1文字と数字を組み合わせて記述するため、似たような文字列が続くことになり、修正すべき箇所を見つけることが難しく、時間もかかってしまうという問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ワークへの加工を行うプログラムの修正する箇所を容易に判断することのできるシミュレーション画像表示装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るシミュレーション画像表示装置は、各工程に対応したプログラムを実行することによりワークへの加工が行われるシステムにおける各工程の進捗状況に対応した進捗状況画像と、進捗状況画像で示された進捗状況に対応する工程のワークのシミュレーション画像とを同一画面で示す表示データを出力する表示制御部と、進捗状況画像に対応するいずれかの進捗状況への指定を受け付ける入力受付部と、入力受付部で受け付けた指定がどの工程に相当するかを計算する割合計算部と、各工程に対応する予め用意されたシミュレーション画像の中から割合計算部で計算した工程のシミュレーション画像を選択して取得する画像取得部とを備え、表示制御部は、画像取得部で取得した工程のシミュレーション画像を表示データとして出力するようにしたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明のシミュレーション画像表示装置は、各工程の進捗状況に対応した進捗状況画像と、進捗状況画像で示された進捗状況に対応する工程のワークのシミュレーション画像とを同一画面で示し、進捗状況画像に対するいずれかの進捗状況が指定された場合は、その進捗状況に対応したシミュレーション画像を表示データとするようにしたので、ワークへの加工を行うプログラムの修正する箇所を容易に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明の実施の形態1によるシミュレーション画像表示装置を示す構成図である。
図2】この発明の実施の形態1によるシミュレーション画像表示装置のデータベースのデータ内容(その1)を示す説明図である。
図3】この発明の実施の形態1によるシミュレーション画像表示装置のデータベースのデータ内容(その2)を示す説明図である。
図4】この発明の実施の形態1によるシミュレーション画像表示装置のデータベースのデータ内容(その3)を示す説明図である。
図5】この発明の実施の形態1によるシミュレーション画像表示装置の表示画面を示す説明図である。
図6】この発明の実施の形態1によるシミュレーション画像表示装置の動作を示すフローチャートである。
図7】この発明の実施の形態1によるシミュレーション画像表示装置のシミュレーション画像とプログラムの表示例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるシミュレーション画像表示装置を示す構成図である。
図1に示すシミュレーション画像表示装置は、入力装置100、制御部200、表示装置300、データベース400、修正情報受付部500を備えている。入力装置100は、ユーザの操作を受け付ける装置であり、例えば、本実施の形態では、表示装置300上に設けられた透明のタッチパネルといったユーザインタフェースとする。制御部200は入力装置100で入力された値に基づいて表示装置300に対して表示制御を行う処理部であり、入力受付部201、割合計算部202、画像取得部203、表示制御部204を備えている。入力受付部201は、入力装置100からの入力を受け付ける処理部であり、ユーザの操作が指定した表示装置300上の座標を計算する機能を有している。割合計算部202は、入力受付部201が計算した座標が、各工程の進捗状況を百分率で示すプログレスバーであった場合、そのプログレスバー長に対して何パーセントの位置にあるかを計算する処理部である。画像取得部203は、割合計算部202が計算したパーセントに対応する画像をデータベース400から取得する処理部である。また、画像取得部203は、入力受付部201が計算した座標がシミュレーション画像であった場合、そのシミュレーション画像に対応した工程のプログラムをデータベース400から取得する機能を有している。表示制御部204は、各工程の進捗状況を百分率で示す進捗状況画像と、この進捗状況画像で示された進捗状況に対応する工程のワークのシミュレーション画像とを同一画面で示す表示データを表示装置300に対して出力すると共に、画像取得部203が取得したデータを表示データとして表示装置300に出力する処理部である。
【0010】
表示装置300は、制御部200における表示制御部204の表示出力に基づいて、後述する図5図7に示すような表示を行うディスプレイである。本実施の形態では、表示装置300はタッチパネルを有し、ユーザが指先等で入力が可能な構成であるとする。
【0011】
データベース400は、全ての工程に対応する工程番号と制御プログラムとシミュレーション画像を保存する記憶部である。データベース400には、例えば図2のような工程番号に対応する画像IDとプログラムIDと各工数にかかる秒数の推測値が保存されており、更に図3のような画像IDに対応する画像データが格納されているアドレスと、図4のようなプログラムIDに対応するプログラムデータが格納されているアドレスが保存されている。修正情報受付部500は、入力受付部201で受け付けたユーザ入力の値に基づいて、データベース400に格納されているプログラムとシミュレーション画像の修正を行う処理部である。
【0012】
なお、実施の形態1のシミュレーション画像表示装置はコンピュータを用いて実現され、制御部200における入力受付部201〜表示制御部204と修正情報受付部500は、それぞれの機能に対応したプログラムをCPUが実行することによって構成されている。あるいは、これらの少なくともいずれかの機能部を専用のハードウェアで構成してもよい。
【0013】
次に、実施の形態1のシミュレーション画像表示装置の動作について説明する。
先ず、表示制御部204によって生成され、かつ、ユーザが選択及び指定が可能な画面表示について説明する。
図5は、表示装置300の表示画面を示しており、各工程の進捗状況を百分率で示すプログレスバー301と、プログレスバー301で指定されたパーセントに対応するワークのシミュレーション画像302が同一画面上に表示されている。プログレスバー301は、水平方向の線状で、左端が0%、右端が100%となっている。このような画面上で、ユーザがプログレスバー301のいずれかの位置をタッチすることで、その位置に対応したプログレスバー301の進捗状況表示が行われると共に、同一画面上のワークのシミュレーション画像302が変化する(プログレスバー301上の位置に対応した工程のワーク画像が表示される)。
【0014】
次に、このような表示画面に対するユーザの指定に基づく動作について説明する。図6は、シミュレーション画像表示装置の動作を示すフローチャートである。
先ず、入力装置100ではユーザ操作待ちを行い(ステップST1)、タッチパネル上のいずれかの位置にユーザ操作が行われると、入力受付部201は、ユーザが指定した位置の座標を取得する(ステップST2)。その結果、座標の位置がプログレスバー301上の位置であった場合(ステップST3)、割合計算部202は、プログレスバー長の何パーセントの位置にあるかを計算し、工程を特定する(ステップST4)。工程が特定されると、画像取得部203は、その工程のシミュレーション画像をデータベース400より取得する。表示制御部204は、画像取得部203が取得した画像データを表示装置300に出力し、表示装置300で表示される(ステップST5)。表示画像は図5に示す通りであり、プログレスバー301上でユーザが指定した位置に対応する工程のワークのシミュレーション画像302が表示される。なお、対応する工程を求める方法としては、制御プログラムの1ブロックを1工程と数える工程数、または、各ブロックの加工にかかる時間を推測した時間などを用いて計算する。時間の場合、加工にかかる時間を推測するための情報はデータベース400に保存されている。
また、ステップST5で画像表示を行った後は、ステップST1のユーザ操作待ちに戻る。
【0015】
一方、ステップST3において、ユーザが指定した座標の位置がワークのシミュレーション画像302上であった場合、画像取得部203は、データベース400より、表示されているワークのシミュレーション画像302の工程に対応するプログラムを取得し、表示制御部204に出力する。これにより、表示制御部204は、画像取得部203が取得したプログラムを表示データとして表示装置300に出力し、表示装置300はこれを表示する(ステップST6)。また、画像取得部203が取得したプログラムが複数の工程に対応した複数のプログラムであった場合、これら複数のプログラムを表示する。図7は、この状態を示すもので、二つの工程((1),(2))に対応したプログラムが表示されている。ここで、複数の工程が含まれる場合は加工順序を数字で表示している(図中、701参照)。また、プログラム(1),(2)は、それぞれのプログラムに対応したタブをタッチするといったことにより、切り替えて表示することが可能となっている(図中、702参照)。
また、ステップST6でプログラムの表示を行った後は、ステップST1のユーザ操作待ちに戻る。
【0016】
ユーザにより、ワークの加工を工程で把握している場合や加工にかかる時間で把握している場合があるが、いずれの場合も「修正したい工程は全体の作業の半分くらい」「最後の1割くらい」といった感覚をプログレスバー長さに対応させることで、直感的に工程を指定することができる。また、その指定がユーザの狙い通りかはシミュレーション画像を表示されるために瞬時に判断でき、修正したい加工の箇所を指定することで、対応する制御プログラムを簡単に表示できる。
【0017】
更に、プログラムをユーザが修正する場合は、ユーザはその内容を入力装置100から入力する。修正情報受付部500はその内容を入力受付部201を通じて受け取り、修正内容と修正内容を反映した新しいシミュレーション画像を生成する。データベース400は、修正情報受付部500から修正内容と新しいシミュレーション画像を受け取り、保存する情報を更新する。
【0018】
なお、上記例では、各工程の進捗状況を百分率で示す進捗状況画像としてプログレスバー301としたが、ユーザにわかりやすい表示であればこの限りではない。例えば、プログレスバー301ではなく、タブやタイルなどの表現でも良く、タブやタイルに数字やプログラムのブロックに付けられている名称を表示する方法も考えられる。
【0019】
ユーザはプログレスバー301で指定する場所を変更することで、現在表示されているシミュレーション画像302の少し前や少し後の画像を表示させることもできるが、例えば、対象となるワークの加工前後の画像を半透明で重畳表示するようにしてもよく、このように構成することで、同時に前後の加工の様子を確認することもできる。
【0020】
また、上記例では、NC加工シミュレーション装置を例として説明したが、これに限定されるものではなく、各工程に対応したプログラムを実行することによりワークへの加工が行われるシステムのシミュレーションであれば同様に適用可能である。
【0021】
さらに、上記例では、入力装置100を表示装置300上に設けられたタッチパネルとしたが、タッチパネルではなく、マウス等のポインティングデバイスを用いてもよい。
【0022】
以上説明したように、実施の形態1のシミュレーション画像表示装置によれば、各工程に対応したプログラムを実行することによりワークへの加工が行われるシステムにおける各工程の進捗状況に対応した進捗状況画像と、進捗状況画像で示された進捗状況に対応する工程のワークのシミュレーション画像とを同一画面で示す表示データを出力する表示制御部と、進捗状況画像に対応するいずれかの進捗状況への指定を受け付ける入力受付部と、入力受付部で受け付けた指定がどの工程に相当するかを計算する割合計算部と、割合計算部で計算した工程のシミュレーション画像を取得する画像取得部とを備え、表示制御部は、画像取得部で取得した工程のシミュレーション画像を表示データとして出力するようにしたので、ワークへの加工を行うプログラムの修正する箇所を容易に判断することができる。
【0023】
また、実施の形態1のシミュレーション画像表示装置によれば、入力受付部は、シミュレーション画像への指定を受け付け、画像取得部は、入力受付部がシミュレーション画像への指定を受け付けた場合、シミュレーション画像に対応した工程のプログラムを取得し、表示制御部は、画像取得部が取得したプログラムを表示データとして出力するようにしたので、シミュレーション画像に対応したプログラムを容易に確認することができる。また、シミュレーション画像とプログラムが同時に表示されるため、ユーザの操作回数を削減することができる。
【0024】
また、実施の形態1のシミュレーション画像表示装置によれば、表示制御部は、シミュレーション画像のワークが複数の工程を含む場合、複数の工程に対応したプログラムを表示データとするようにしたので、複数の工程が含まれる場合でも、各工程のプログラムを容易に確認することができる。
【0025】
また、実施の形態1のシミュレーション画像表示装置によれば、表示制御部は、指定された進捗に対応するシミュレーション画像に、シミュレーション画像の加工の前段階または後段階のシミュレーション画像のうち少なくとも一方の画像を半透明で重畳表示するようにしたので、対象となるシミュレーション画像と同時に、前または後の加工の様子を確認することができる。
【0026】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0027】
100 入力装置、200 制御部、201 入力受付部、202 割合計算部、203 画像取得部、204 表示制御部、300 表示装置、400 データベース、500 修正情報受付部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7