特許第6440427号(P6440427)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6440427
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20181210BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20181210BHJP
   F21V 17/10 20060101ALI20181210BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20181210BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20181210BHJP
【FI】
   F21S8/04 110
   F21V17/00 250
   F21V17/10 100
   F21V17/10 200
   F21Y115:10
   F21Y115:15
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-193095(P2014-193095)
(22)【出願日】2014年9月22日
(65)【公開番号】特開2016-66425(P2016-66425A)
(43)【公開日】2016年4月28日
【審査請求日】2017年7月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099461
【弁理士】
【氏名又は名称】溝井 章司
(72)【発明者】
【氏名】相澤 尚徳
【審査官】 當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−069553(JP,A)
【文献】 実開平06−038112(JP,U)
【文献】 特開平05−225814(JP,A)
【文献】 特開平11−144518(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21V 17/00
F21V 17/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源部が前記複数の光源部の幅方向に並べて配置される底面部を有する器具本体と、
前記器具本体に取り付けられ、前記複数の光源部を露出させながら前記底面部を覆う枠部と
を備え、
前記枠部は、
前記複数の光源部の間に配置される反射部と、
前記反射部の長さ方向の一端部を受けるための切欠部が形成された外枠部と
を有し、
前記外枠部は、
前記切欠部の端縁から突出する突部
を有し、
前記反射部の長さ方向の一端部は、
前記反射部の長さ方向に突出するとともに、前記突部を嵌めるための貫通孔が形成された爪部
を有することを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記突部は、先端の幅が根元の幅よりも狭くなっており、
前記爪部の貫通孔は、前記突部の先端を挿入するための第一の挿入部、前記突部の先端と根元との間の部分を摺動させながら挿入するための傾斜挿入部、前記突部の根元を挿入するための第二の挿入部が順番につながって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記爪部は、前記貫通孔の内側に突出する凸部を有し、
前記突部は、前記凸部を挿入するための開口部が根元に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項4】
前記爪部は、前記貫通孔に前記突部が嵌められた状態で折り曲げられていることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項5】
前記反射部の長さ方向の一端部は、
前記反射部の長さ方向に突出する他の爪部
をさらに有し、
前記外枠部には、前記他の爪部を嵌めるためのスリット部が形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項6】
複数の光源部が前記複数の光源部の幅方向に並べて配置される底面部を有する器具本体と、
前記器具本体に取り付けられ、前記複数の光源部を露出させながら前記底面部を覆う枠部と
を備え、
前記枠部は、
前記複数の光源部の間に配置される反射部と、
前記反射部の長さ方向の一端部を受けるための切欠部が上端に形成された外枠部と
を有し、
前記反射部の長さ方向の一端部は、
前記反射部の幅方向の端に形成され、前記反射部の長さ方向に突出する他の爪部
をさらに有し、
前記外枠部の上端には、前記他の爪部を嵌めるためのスリット部が前記切欠部の隣に形成されていることを特徴とする照明器具。
【請求項7】
前記他の爪部は、前記スリット部に嵌められた状態で折り曲げられていることを特徴とする請求項5またはに記載の照明器具。
【請求項8】
前記反射部の長さ方向は、前記複数の光源部の長さ方向と平行であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項9】
前記枠部は、
前記反射部の長さ方向の他端部を受けるための切欠部が形成された他の外枠部
をさらに有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、天井等の被取付部に取り付けられる照明器具は、被取付部に吊ボルト等で固定されるとともに、光源部、点灯装置、端子台を備え、一つの面が開口した略箱形状の器具本体と、光源部の照射性能を補助するための反射部と、器具本体の開口周部を覆うとともに点灯装置、端子台等を覆い隠すための枠部とを備える。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の照明器具は、器具本体と、器具本体の開口周部を覆う矩形状をした枠部と、枠部の内側に配設され、器具本体内部に設けられた係合部に係り合って固定される反射部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−69553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の照明器具では、枠部の固定と反射部の固定とを別々に行っているため、擦れ等による傷、塗装剥がれ等を防止するために反射部の長さを枠部の矩形内側の寸法より短くしている。そのため、器具本体に固定されたときに枠部と反射部の短手方向の側面(長手方向の端面)との間に隙間が形成されてしまうという課題があった。
【0006】
本発明は、例えば、枠部が外枠部と反射部とを有し、これらの間に隙間が生じにくい照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の態様に係る照明器具は、
複数の光源部が前記複数の光源部の幅方向に並べて配置される底面部を有する器具本体と、
前記器具本体に取り付けられ、前記複数の光源部を露出させながら前記底面部を覆う枠部とを備え、
前記枠部は、
前記複数の光源部の間に配置される反射部と、
前記反射部の長さ方向の一端部を受けるための切欠部が形成された外枠部とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、照明器具の枠部が反射部と外枠部とを有し、外枠部に反射部の長さ方向の一端部を受けるための切欠部が形成されている。このため、本発明によれば、枠部の外枠部と反射部との間に隙間を生じにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1に係る照明器具の斜視図。
図2】実施の形態1に係る照明器具の分解斜視図。
図3】実施の形態1に係る照明器具の枠部の分解斜視図。
図4図3のA部の拡大平面図。
図5図3のB部の拡大斜視図。
図6図3のB部の拡大平面図。
図7図3のC部の拡大斜視図。
図8図3のC部の拡大平面図。
図9】実施の形態1に係る照明器具の枠部の組立手順を示す斜視図。
図10】実施の形態1に係る照明器具の枠部の組立手順を示す斜視図。
図11】実施の形態1に係る照明器具の枠部の組立手順を示す斜視図。
図12】実施の形態1に係る照明器具の突部が爪部の第一の挿入部に挿入された状態を示す部分拡大斜視図。
図13】実施の形態1に係る照明器具の突部が爪部の第一の挿入部に挿入された状態を示す部分拡大平面図。
図14】実施の形態1に係る照明器具の突部が爪部の第一の挿入部に挿入された状態を示す部分拡大側面図。
図15】実施の形態1に係る照明器具の突部が爪部の傾斜挿入部に挿入された状態を示す部分拡大斜視図。
図16】実施の形態1に係る照明器具の突部が爪部の傾斜挿入部に挿入された状態を示す部分拡大平面図。
図17】実施の形態1に係る照明器具の突部が爪部の傾斜挿入部に挿入された状態を示す部分拡大側面図。
図18】実施の形態1に係る照明器具の突部が爪部の第二の挿入部に挿入された状態を示す部分拡大斜視図。
図19】実施の形態1に係る照明器具の突部が爪部の第二の挿入部に挿入された状態を示す部分拡大平面図。
図20】実施の形態1に係る照明器具の突部が爪部の第二の挿入部に挿入された状態を示す部分拡大側面図。
図21】実施の形態2に係る照明器具の爪部の形状を示す部分拡大平面図。
図22】実施の形態2に係る照明器具の突部の形状を示す部分拡大平面図。
図23】実施の形態2に係る照明器具の突部が爪部の貫通孔に挿入された状態を示す部分拡大斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一又は相当する部分については、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった配置や向き等は、説明の便宜上、そのように記しているだけであって、装置、器具、部品等の配置や向き等を限定するものではない。装置、器具、部品等の構成について、その材質、形状、大きさ等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る照明器具10の斜視図である。図2は、照明器具10の分解斜視図である。
【0012】
図1及び図2に示すように、照明器具10は、一つの面(下面)が開口し、天井等の被取付部に固定される器具本体20と、V字状の取付バネ11により器具本体20に取り付けられる枠部30とを備えている。
【0013】
器具本体20は、一つの面(下面)に開口部21が形成された略箱形状をしており、開口部21が形成された面の反対側に底面を形成する底面部22と、底面の周縁から開口部21の方向へ側面を形成する第一の側面部23及び第二の側面部24とを有している。
【0014】
底面部22には、光源部12、端子台13、点灯装置14等が取り付けられている。第一の側面部23は一対あり、互いに対向している。同様に、第二の側面部24は一対あり、互いに対向している。
【0015】
光源部12は、例えば、複数のLEDが実装されたLED基板部(図示していない)と、板金等で形成され、LED基板部を保持する保持部(図示していない)と、LED基板部の前面(発光面)に配設されるカバー部15とを有している。カバー部15は、長尺状に形成され、短手方向に切断された場合の断面が略半円形状になっている。なお、光源部12は、LEDに代えて、有機EL等、他の種類の光源を有していてもよい。
【0016】
光源部12は、底面部22に複数配設されている。本実施の形態では、光源部12の個数を二個とするが、三個以上であってもよい。光源部12は、第一の側面部23との間に間隔を空けて配設される。
【0017】
端子台13は、器具本体20の外部から引き込まれた電線が接続されるととともに、点灯装置14に接続する。
【0018】
点灯装置14は、端子台13を介して外部の電源(例えば、商用電源)から供給される電力により、光源部12を点灯させる。
【0019】
上記のように、器具本体20は、複数の光源部12が複数の光源部12の幅方向(短手方向)に並べて配置される底面部22と、底面部22により連結され、互いに対向する一対の第一の側面部23と、底面部22により連結され、互いに対向する一対の第二の側面部24とを有する。一対の第二の側面部24は、複数の光源部12の長さ方向(長手方向)の両端部16に対向する。
【0020】
枠部30は、四角形状(ロ字形状)に組み合わされた第一の外枠部40及び第二の外枠部50と、これらの内側に配設される反射部60とを有している。
【0021】
第一の外枠部40は、器具本体20に取り付けられた際に、光源部12の長手方向と略平行に配設されている。第二の外枠部50は、光源部12の短手方向と略平行に配設されている。
【0022】
第一の外枠部40は、開口部21の縁を覆う第一の正面枠部41と、第一の正面枠部41から光源部12の短手方向に沿って傾斜する片側反射部42とを有している。片側反射部42は、第一の正面枠部41につながっている箇所(下端)から、徐々に光源部12に近づくように(斜め上に向かって)傾斜することで、光源部12からの光を反射する傾斜面を形成している。片側反射部42は、器具本体20に取り付けられた状態では、器具本体20の第一の側面部23と光源部12との間に配置されることになる。
【0023】
第二の外枠部50は、開口部21の縁を覆う第二の正面枠部51と、第二の正面枠部51から略垂直方向に形成される垂直枠部52とを有している。垂直枠部52は、第二の正面枠部51につながっている箇所(下端)から、垂直に(真上に向かって)立ち上がることで、光源部12の長手方向の端部16に対向する垂直面を形成している。垂直枠部52は、器具本体20に取り付けられた状態では、器具本体20の第二の側面部24と光源部12との間に配置されることになる。
【0024】
上記のように、枠部30は、器具本体20に取り付けられ、複数の光源部12を露出させながら底面部22を覆う。枠部30は、複数の光源部12の間に配置される反射部60と、互いに対向する一対の第一の外枠部40と、互いに対向する一対の第二の外枠部50とを有する。反射部60の長さ方向(長手方向)は、複数の光源部12の長さ方向(長手方向)と平行である。反射部60の長さ方向の両端部61は、一対の第二の側面部24に対向する。一対の第二の外枠部50のうち一方は、一対の第二の側面部24のうち一方と複数の光源部12の長さ方向(長手方向)の一端部16との間に配置される。一対の第二の外枠部50のうち他方は、一対の第二の側面部24のうち他方と複数の光源部12の長さ方向(長手方向)の他端部16との間に配置される。
【0025】
図3は、枠部30の分解斜視図である。図4は、図3のA部の拡大平面図である。図5は、図3のB部の拡大斜視図である。図6は、図3のB部の拡大平面図である。図7は、図3のC部の拡大斜視図である。図8は、図3のC部の拡大平面図である。なお、図4では、図3に示したD方向を平面方向としている。図6では、図5に示したE方向を平面方向としている。図8では、図7に示したF方向を平面方向としている。
【0026】
図3に示すように、第二の外枠部50の垂直枠部52は、第二の正面枠部51とは反対側(上端)の長手方向略中央に、反射部60を固定するための切欠部70及びスリット部80が形成されている。
【0027】
図3及び図4に示すように、切欠部70は、垂直枠部52を谷状に切り欠いて、第二の正面枠部51と反対方向(上方向)に向かって幅が大きくなるように形成されている。切欠部70の第二の正面枠部51に近い側(下端)にある切欠底辺部71には、台形板状の台形突部72が形成されている。具体的には、切欠底辺部71は、中央部が水平方向に延び、両端部が傾斜しながら第二の正面枠部51と反対方向(上方向)に向かって延びており、この傾斜している部分(即ち、切欠底辺部71の両端部)に台形突部72が一つずつ形成されている。台形突部72は、先端(台形の上底)が根元(台形の下底)よりも幅が小さく(短辺に)なるように形成されている。台形突部72の両側壁(台形の両側辺)のうち、切欠底辺部71の中央部に近い方は、切欠底辺部71の傾斜している部分(即ち、切欠底辺部71の一端部)に対して斜めに延びており、切欠底辺部71の中央部から遠い方は、切欠底辺部71の傾斜している部分に対して垂直に延びている。なお、台形突部72の形状は、ここに示したものに限らない。例えば、台形突部72に代えて、三角板状の突部を用いてもよい。また、本実施の形態では、台形突部72が一つの垂直枠部52につき二個形成されているが、台形突部72の個数は適宜変更することができる。
【0028】
図4に示すように、スリット部80には、傾斜部81と段差部82とが形成されている。具体的には、スリット部80は、切欠部70の両隣に形成されており、傾斜部81は、それぞれのスリット部80の切欠部70に近い側に形成され、段差部82は、それぞれのスリット部80の切欠部70から遠い側に形成されている。なお、スリット部80の形態は、ここに示したものに限らない。例えば、スリット部80の形状は、単なる三角形状又は四角形状であってもよい。また、本実施の形態では、スリット部80が一つの垂直枠部52につき二個形成されているが、スリット部80の個数は適宜変更することができる。
【0029】
図3に示すように、反射部60は、反射本体部62と、第一の爪部63と、第二の爪部64とで構成されている。
【0030】
図3に示すように、反射本体部62は、短手方向に切断された場合の断面が略V字形状になっており、長手方向の長さが一対の第二の外枠部50の対向する距離と等しくなるように形成されている。
【0031】
図3及び図5及び図6に示すように、第一の爪部63は、反射本体部62の長手方向の端部から長手方向の外側に突出している。第一の爪部63は、スリット部80に挿し込まれる。第一の爪部63は、スリット部80の傾斜部81上を摺動し、所定の位置(スリット部80の下端)に配設されると、スリット部80から容易に外れないようにスリット部80の段差部82により押さえられる。
【0032】
図3及び図7及び図8に示すように、第二の爪部64は、反射本体部62のV字先端と第一の爪部63との間の位置から長手方向の外側に突出している。第二の爪部64には、台形突部72が挿入される貫通孔90(挿入孔)が形成されている。貫通孔90の開口形状は、台形と長方形とをつなげたような形状になっている。台形の底辺のうち短い方を上底、長い方を下底とすると、台形の下底側と長方形の一方の長辺側とがつながっている。台形の上底に相当する部分は、第一の挿入部91を形成している。長方形の部分は、第二の挿入部92を形成している。台形の第一の挿入部91以外の部分、即ち、第一の挿入部91と第二の挿入部92との間の部分は、傾斜挿入部93を形成している。台形の上底は、台形突部72の先端の幅(台形突部72の台形の上底)と略同じ長さになっている。台形の側辺は、傾斜挿入部93が第二の挿入部92の方向へ広がるように傾斜している。第一の挿入部91、傾斜挿入部93、第二の挿入部92は、第二の爪部64の先端側から根元側(反射本体部62側)に向かって順番に連続するように形成されている。
【0033】
上記のように、一対の第二の外枠部50のうち一方には、反射部60の長さ方向(長手方向)の一端部61(特に、第二の爪部64)を受けるための切欠部70が形成されている。同様に、一対の第二の外枠部50のうち他方には、反射部60の長さ方向(長手方向)の他端部61(特に、第二の爪部64)を受けるための切欠部70が形成されている。したがって、本実施の形態によれば、第二の外枠部50と反射部60との間に隙間が生じにくい。
【0034】
反射部60の長さ方向(長手方向)の一端部61は、反射部60の長さ方向(長手方向)に突出する第一の爪部63を有する。一対の第二の外枠部50のうち一方には、第一の爪部63を嵌めるためのスリット部80が形成されている。同様に、反射部60の長さ方向(長手方向)の他端部61は、反射部60の長さ方向(長手方向)に突出する第一の爪部63を有する。一対の第二の外枠部50のうち他方には、第一の爪部63を嵌めるためのスリット部80が形成されている。このように、本実施の形態では、切欠部70だけでなく、スリット部80でも反射部60の端部61を受けることで、反射部60をより確実に保持することができる。
【0035】
一対の第二の外枠部50のうち一方は、切欠部70の端縁から突出する台形突部72を有する。反射部60の長さ方向(長手方向)の一端部61は、反射部60の長さ方向(長手方向)に突出するとともに、台形突部72を嵌めるための貫通孔90が形成された第二の爪部64を有する。このように、本実施の形態では、第二の外枠部50の台形突部72を反射部60の端部61に形成された貫通孔90に嵌めるだけで、第二の外枠部50と反射部60とを固定することができるため、枠部30の組立が容易である。
【0036】
台形突部72は、先端の幅が根元の幅よりも狭くなっている。貫通孔90は、台形突部72の先端を挿入するための第一の挿入部91、台形突部72の先端と根元との間の部分を摺動させながら挿入するための傾斜挿入部93、台形突部72の根元を挿入するための第二の挿入部92が順番につながって形成されている。したがって、本実施の形態によれば、台形突部72の先端を貫通孔90に容易に挿入できるとともに、台形突部72を根元まで貫通孔90に挿入することで第二の外枠部50と反射部60とを確実に接近させて隙間をなくすことができる。
【0037】
以下では、枠部30の組立手順について説明する。
【0038】
図9及び図10及び図11は、枠部30の組立手順を示す斜視図である。図9は、第一の外枠部40及び第二の外枠部50と反射部60とが分離した状態を示している。図10は、第二の外枠部50に反射部60が嵌められた状態を示している。図11は、第二の外枠部50に反射部60が固定された状態を示している。なお、図10及び図11には、枠部30の一部の拡大斜視図も含まれている。
【0039】
まず、図9に示す工程において、反射部60は、反射本体部62のV字先端が第二の正面枠部51側(下方向)を向いた状態で、第二の正面枠部51の反対側(上方向)から第二の外枠部50に取り付けられる。
【0040】
次に、図10に示す工程において、第一の爪部63がスリット部80に挿入され、第二の爪部64の貫通孔90に台形突部72が挿入される。前述したように、第二の外枠部50の対向する距離が所定の長さより大きくなっており、反射本体部62の長さが所定の長さより短くなっていること等から、反射部60の長手方向の端部61と第二の外枠部50との間にできる隙間を台形突部72と貫通孔90との嵌合により抑制することできる。
【0041】
最後に、図11に示す工程において、第一の爪部63と第二の爪部64とが折り曲げられることで、反射部60が第二の外枠部50に固定され、枠部30の組立が完了する。
【0042】
上記のように、第一の爪部63は、スリット部80に嵌められた状態で折り曲げられている。第二の爪部64は、貫通孔90に台形突部72が嵌められた状態で折り曲げられている。したがって、本実施の形態によれば、反射部60を第二の外枠部50に確実に固定することができる。
【0043】
以下では、枠部30の組立に伴う、台形突部72と貫通孔90との嵌合工程に関して説明を行う。
【0044】
図12は、台形突部72が第二の爪部64の第一の挿入部91に挿入された状態を示す部分拡大斜視図である。図13は、図12と同じ状態を示す部分拡大平面図である。図14は、図12と同じ状態を示す部分拡大側面図である。図15は、台形突部72が第二の爪部64の傾斜挿入部93に挿入された状態を示す部分拡大斜視図である。図16は、図15と同じ状態を示す部分拡大平面図である。図17は、図15と同じ状態を示す部分拡大側面図である。図18は、台形突部72が第二の爪部64の第二の挿入部92に挿入された状態を示す部分拡大斜視図である。図19は、図18と同じ状態を示す部分拡大平面図である。図20は、図18と同じ状態を示す部分拡大側面図である。
【0045】
台形突部72が貫通孔90に嵌められる際には、まず、図12及び図13及び図14に示すように、台形突部72の先端が第一の挿入部91に挿入される。次に、図15及び図16及び図17に示すように、台形突部72がさらに貫通孔90に挿入されていく。このとき、台形突部72の側壁と傾斜挿入部93とが互いに(若しくは片方が)摺動し、台形突部72が第二の挿入部92の方へ誘導されていく。最後に、図18及び図19及び図20に示すように、台形突部72の根元が第二の挿入部92に挿入される。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態に係る照明器具10において、一面が開口した器具本体20の開口側に取り付けられる枠部30は、器具本体20の開口周部を覆い(開口に合わせて矩形状に形成され)、台形突部72を有した外枠部(第一の外枠部40及び第二の外枠部50)と、光源部12からの光を反射するとともに、台形突部72が挿入される凸形状な貫通孔90を有した反射部60とを備える。このため、外枠部(第二の外枠部50)と反射部60との間の隙間を抑制することができる。
【0047】
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0048】
図21は、本実施の形態における第二の爪部64の形状を示す部分拡大平面図である。図22は、本実施の形態における台形突部72の形状を示す部分拡大平面図である。図23は、台形突部72が第二の爪部64の貫通孔90に挿入された状態を示す部分拡大斜視図である。
【0049】
実施の形態1では、反射部60の第二の爪部64に形成された貫通孔90の開口形状が、台形と長方形とをつなげたような形状になっている(輪郭が略凸字形状になっている)。これに対し、本実施の形態では、図21に示すように、貫通孔90の開口形状が、長方形の一方の長辺の一部が長方形の内側に凸状に折れ曲がったような形状になっている(輪郭が略凹字形状になっている)。折れ曲がった部分は、凸部94を形成している。即ち、第二の爪部64は、貫通孔90の内側に突出する凸部94を有している。
【0050】
図22に示すように、第二の外枠部50の台形突部72は、凸部94を挿入するための開口部73が根元に形成されている。
【0051】
本実施の形態では、図23に示すように、貫通孔90に台形突部72が挿入されたとき、凸部94が開口部73に嵌合する。このため、第二の外枠部50に反射部60を仮保持させることができる。この状態において、さらに第二の爪部64が折り曲げられることで、反射部60が第二の外枠部50に固定され、枠部30の組立が完了する。
【0052】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、いくつかを組み合わせて実施しても構わない。或いは、これらの実施の形態のうち、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施しても構わない。例えば、これらの実施の形態の説明において「部」として説明するもののうち、いずれか1つのみを採用してもよいし、いくつかの任意の組み合わせを採用してもよい。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、前述した実施の形態では、複数の光源部12及び反射部60のそれぞれの長さが幅よりも大きいが、それぞれの長さが幅と等しくてもよいし、それぞれの長さが幅よりも小さくてもよい。複数の光源部12及び反射部60のそれぞれの長さが幅よりも小さい場合、複数の光源部12及び反射部60のそれぞれの長さ方向は、長手方向ではなく、短手方向に相当することになる。逆に、複数の光源部12及び反射部60のそれぞれの幅方向は、短手方向ではなく、長手方向に相当することになる。
【符号の説明】
【0053】
10 照明器具、11 取付バネ、12 光源部、13 端子台、14 点灯装置、15 カバー部、16 端部、20 器具本体、21 開口部、22 底面部、23 第一の側面部、24 第二の側面部、30 枠部、40 第一の外枠部、41 第一の正面枠部、42 片側反射部、50 第二の外枠部、51 第二の正面枠部、52 垂直枠部、60 反射部、61 端部、62 反射本体部、63 第一の爪部、64 第二の爪部、70 切欠部、71 切欠底辺部、72 台形突部、73 開口部、80 スリット部、81 傾斜部、82 段差部、90 貫通孔、91 第一の挿入部、92 第二の挿入部、93 傾斜挿入部、94 凸部。
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