特許第6440555号(P6440555)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6440555映像記録再生装置および映像記録再生方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6440555
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】映像記録再生装置および映像記録再生方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/76 20060101AFI20181210BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20181210BHJP
   H04N 5/91 20060101ALI20181210BHJP
   H04N 21/432 20110101ALI20181210BHJP
   H04N 21/433 20110101ALI20181210BHJP
【FI】
   H04N5/76
   H04N5/93
   H04N5/91
   H04N21/432
   H04N21/433
【請求項の数】12
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2015-76531(P2015-76531)
(22)【出願日】2015年4月3日
(65)【公開番号】特開2016-197798(P2016-197798A)
(43)【公開日】2016年11月24日
【審査請求日】2018年1月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【弁理士】
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【弁理士】
【氏名又は名称】有田 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】島田 昌明
(72)【発明者】
【氏名】春山 裕一郎
【審査官】 冨田 高史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−078876(JP,A)
【文献】 特開2004−274287(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/099100(WO,A1)
【文献】 特開2008−104006(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/101131(WO,A1)
【文献】 特表2009−515472(JP,A)
【文献】 特開2010−130169(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/76 − 5/956
H04N 21/00 − 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信した放送番組を録画番組として記録して再生する映像記録再生装置であって、
再生位置探索部と、
再生位置制御可否判定部と、
を備え、
前記再生位置制御可否判定部は、前記録画番組に関して再生開始位置の制御が可能かどうかを予め定められた条件に基づいて判定し、
前記再生位置制御可否判定部が、再生開始位置の制御が可能と判定した場合、前記再生位置探索部は、放送通信連携サービスのアプリケーションにより特定される再生時間情報に対応した前記録画番組の再生開始位置を探索する、
映像記録再生装置。
【請求項2】
前記録画番組に関して再生開始位置の制御が可能でないと判定された場合に、当該録画番組の前記再生開始位置の制御が可能でないことを表示部に表示させる、
請求項1に記載の映像記録再生装置。
【請求項3】
前記再生位置探索部は、探索方法を前記録画番組が録画された際に用いられた録画モードに基づいて探索方法を決定し、
前記録画モードに基づいて決定される探索方法は、再生タイムスタンピングを利用した探索方法、映像のヒストグラムを利用した探索方法および音声の音量レベルを利用した探索方法を含む、
請求項1または請求項2に記載の映像記録再生装置。
【請求項4】
前記録画番組に関して再生開始位置の制御が可能でないと判定された場合に、前記録画番組と同一の番組が配信されているか検索を行う、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の映像記録再生装置。
【請求項5】
前記アプリケーションは、前記放送番組に関するチャプター一覧を表示するためのアプリケーションであり、
前記チャプターのそれぞれは前記再生時間情報と対応付けられており、
前記再生時間情報は、前記放送番組の冒頭から前記チャプターまでの経過時間である、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の映像記録再生装置。
【請求項6】
前記再生位置探索部は、実際の放送開始時刻よりもどれだけ早く前記録画番組の録画を開始したかを示すオフセット時間を考慮して当該録画番組の再生開始位置を探索する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の映像記録再生装置。
【請求項7】
受信した放送番組を録画番組として記録して再生する映像記録再生装置を用いた映像記録再生方法であって、
前記映像記録再生装置は、
再生位置探索部と、
再生位置制御可否判定部と、
を備え、
前記映像記録再生方法は、
(a)前記再生位置制御可否判定部が、前記録画番組に関して再生開始位置の制御が可能かどうかを予め定められた条件に基づいて判定する工程と、
(b)前記工程(a)において前記再生位置制御可否判定部が再生開始位置の制御が可能と判定した場合、前記再生位置探索部が、放送通信連携サービスのアプリケーションにより特定される再生時間情報に対応した前記録画番組の再生開始位置を探索する工程と、
を備える、
映像記録再生方法。
【請求項8】
(c)前記工程(a)において前記再生位置制御可否判定部が再生開始位置の制御が可能でないと判定した場合、当該録画番組の再生開始位置の制御が可能でないことを表示部に表示させる工程をさらに備える、
請求項7に記載の映像記録再生方法。
【請求項9】
前記工程(b)において、前記再生位置探索部は、探索方法を前記録画番組が録画された際に用いられた録画モードに基づいて探索方法を決定し、
前記録画モードに基づいて決定される探索方法は、再生タイムスタンピングを利用した探索方法、映像のヒストグラムを利用した探索方法および音声の音量レベルを利用した探索方法を含む、
請求項7または請求項8に記載の映像記録再生方法。
【請求項10】
(d)前記工程(a)において前記再生位置制御可否判定部が再生開始位置の制御が可能でないと判定した場合、前記録画番組と同一の番組が配信されているか検索を行う工程をさらに備える、
請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の映像記録再生方法。
【請求項11】
前記アプリケーションは、前記放送番組に関するチャプター一覧を表示するためのアプリケーションであり、
前記チャプターのそれぞれは前記再生時間情報と対応付けられており、
前記再生時間情報は、前記放送番組の冒頭から前記チャプターまでの経過時間である、
請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の映像記録再生方法。
【請求項12】
前記工程(b)において、前記再生位置探索部は、実際の放送開始時刻よりもどれだけ早く前記録画番組の録画を開始したかを示すオフセット時間を考慮して当該録画番組の再生開始位置を探索する、
請求項7から請求項11のいずれか一項に記載の映像記録再生方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は映像記録再生装置および映像記録再生方法に関し、特に放送通信連携サービスのアプリケーションと連動して録画番組の再生を行う映像記録再生装置および映像記録再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、放送局側から放送される放送番組を視聴しながら、サービス事業者側からインターネット等の電気通信回線を介してアプリケーションおよび配信コンテンツを受信し、アプリケーションを実行することで放送番組と配信コンテンツを連携させて再生する放送通信連携サービスが普及している。従来方式では、現在視聴しているオンエア中の番組に関した放送通信連携サービスが知られている(例えば、特許文献1参照)。なおアプリケーションとは、映像記録再生装置内のネイティブソフトウェアではなく、例えばJava(登録商標)アプリケーションやWebアプリケーションなどを指し、映像記録再生装置内に具備する実行環境によって動作するものである。
【0003】
このように、サービス事業者が配布するアプリケーションを実行することで、映像記録再生装置側では様々なアプリケーション動作を実現することができる。アプリケーション動作モデルの一例として、過去、現在、未来の番組表情報を一覧表示し、現在の放送番組を選択した場合には番組視聴に切替え、未来の放送番組を選択した場合には番組の予約画面を表示するといった動作モデルが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−257221号公報
【特許文献2】特開2013−115829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2に開示されている番組表制御装置では、アプリケーションが表示する電子番組表において、未来に放送される番組、現在放送中の番組、過去に放送された番組を識別することが記載されている。しかし、アプリケーションがインターネット経由で録画番組に紐づいたチャプター情報を取得し、チャプター情報に基づいた再生位置制御(指定時間から再生する制御)を行うと問題が発生する可能性が高い。
【0006】
インターネット経由で取得した再生位置情報は放送開始からの経過時間情報である。一方で、録画番組の録画が必ずしも放送開始時刻から開始しているとは限らない。例えば、1時間枠の放送番組を開始30分の位置から記録した場合、インターネットから取得した再生位置情報が15分の地点であると、当該映像シーンは存在せず開始45分の位置への再生位置制御が行われてしまう。このような再生位置制御を行うと使用者が混乱するとともに、映像記録再生装置の不具合であると誤解するといった問題がある。
【0007】
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、録画番組に対して再生開始位置の制御が可能かどうかを前もって判定し、再生開始位置の制御が可能な場合に再生開始位置を探索する、映像記録再生装置および映像記録再生方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る映像記録再生装置は、受信した放送番組を録画番組として記録して再生する映像記録再生装置であって、再生位置探索部と、再生位置制御可否判定部と、を備え、再生位置制御可否判定部は、録画番組に関して再生開始位置の制御が可能かどうかを予め定められた条件に基づいて判定し、再生位置制御可否判定部が、再生開始位置の制御が可能と判定した場合、再生位置探索部は、放送通信連携サービスのアプリケーションにより特定される再生時間情報に対応した録画番組の再生開始位置を探索する。
【0009】
また、本発明に係る映像記録再生方法は、受信した放送番組を録画番組として記録して再生する映像記録再生装置を用いた映像記録再生方法であって、映像記録再生装置は、再生位置探索部と、再生位置制御可否判定部と、を備え、映像記録再生方法は、(a)再生位置制御可否判定部が、録画番組に関して再生開始位置の制御が可能かどうかを予め定められた条件に基づいて判定する工程と、(b)工程(a)において再生位置制御可否判定部が再生開始位置の制御が可能と判定した場合、再生位置探索部が、放送通信連携サービスのアプリケーションにより特定される再生時間情報に対応した録画番組の再生開始位置を探索する工程と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る映像記録再生装置および映像記録再生方法は、録画番組と放送通信連携サービスの連携時において、録画番組の再生位置の制御が可能か否か判定を行う。そして、録画番組の再生位置の制御が可能な場合に、再生位置の探索および再生を行う。よって、再生位置の制御が可能でない場合に誤った位置から録画番組の再生を行い、使用者の混乱を生じさせることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る映像記録再生装置の機能ブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係る録画番組の録画時間構成についての説明図である。
図3】本発明の実施形態に係る録画番組情報を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係る録画番組記録編集情報を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係る放送通信連携アプリケーションが表示する電子番組表の表示例を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係る放送通信連携アプリケーションが表示する過去番組再生画面600の一例を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係るチャプター一覧情報のデータ構造例を示す図である。
図8】本発明の実施形態に係る映像記録再生装置のアプリケーションの動作を示すフローチャートである。
図9】本発明の実施形態に係る映像記録再生装置の録画番組再生処理を示すフローチャートである。
図10】本発明の実施形態に係る映像記録再生装置の再生開始位置の探索処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施の形態1>
<構成>
図1は、本発明の実施形態における映像記録再生装置100の機能ブロック図である。図1に示すように、映像記録再生装置100は、システム制御部101と、メモリ部120と、デコーダブロック150と、ネットワークインターフェース部121と、ダウンロードデータ記録部122とを備える。
【0013】
システム制御部101は、録画番組管理部124と、放送サービス通信部125と、アプリケーション実行部126と、再生位置探索部127と、再生位置制御可否判定部128とを備える。
【0014】
デコーダブロック150は、チューナー部102と、ストリーム制御部110と、録画再生ドライブ部103と、映像デコーダ部111と、音声デコーダ部112と、映像ミキシング部114と、グラフィック生成部113とを備える。
【0015】
システム制御部101は、映像記録再生装置100全体を統合制御している。放送信号はチューナー部102にてMPEG−2トランスポートストリームに復号され、ストリーム制御部110を介して録画再生ドライブ部103に記録される。本実施形態では、録画再生ドライブ部103に記録された放送番組を録画番組と呼ぶ。
【0016】
録画番組は当該符号化映像が多重化されたストリーム情報として記録される。さらにストリーム情報に加え、録画再生ドライブ部103に記録されているストリーム情報から分離した符号化映像ストリームに関する映像や音声の属性情報や、ストリーム情報のアクセス単位(通常GOP単位)で再生開始時間情報と再生開始位置情報の対応関係を示す再生制御情報も記録される。なお放送番組を録画時には、システム制御部101内の録画番組管理部124は、当該番組情報として、メモリ部120内に録画番組情報140を記録する。
【0017】
録画番組を再生する場合、システム制御部101からの指示で、録画再生ドライブ部103に記録されている番組に対するストリーム情報を、ストリーム制御部110に逐次取り込んだ後に、符号化圧縮された映像ストリームと音声ストリームに分離して取り出すためのデマルチプレクサを行う。
【0018】
映像デコーダ部111は、ストリーム制御部110にて分離したMPEG−2などで符号化された映像ストリームをデコード処理して映像信号に復号する。音声デコーダ部112は、ストリーム制御部110にて分離したAC−3などで符号化された音声ストリームをデコード処理して出力音声信号に復号する。
【0019】
グラフィック生成部113は、システム制御部101によって生成される警告表示や、アプリケーションが生成したグラフィックを画像情報として復号表示する。映像ミキシング部114は、映像デコーダ部111で生成された映像信号とグラフィック生成部113で生成された映像信号を重畳表示し出力映像信号を出力する。
【0020】
表示部115は、復号化された出力映像信号、音声デコーダ部112から出力される出力音声信号を表示、出力する。
【0021】
また、システム制御部101に接続されているメモリ部120は、録画番組管理部124が管理する録画番組情報140および録画番組記録編集情報141が記録されている不揮発性メモリである。
【0022】
映像記録再生装置100はネットワークインターフェース部121を介してネットワークと接続する。ダウンロードデータ記録部122には、ネットワークからダウンロードした情報が記録される。
【0023】
ダウンロードデータ記録部122は、スマートメディアやメモリカードのような不揮発性記録媒体であれば良い。また、ダウンロードデータ記録部122は、必ずしも映像記録再生装置100内部に装着されている必要もなく、取り外し可能な構成をとっても構わない。
【0024】
録画番組管理部124は、メモリ部120に記録されている録画番組情報140および録画番組記録編集情報141を管理する。録画番組情報140は、録画開始時に生成される番組属性情報である。また録画番組記録編集情報141は、録画番組に対しての編集履歴や番組記録状態や信頼性のあるソースから録画されているかなどを示す情報であり、記録時や編集時に適宜更新される。
【0025】
放送サービス通信部125は、ネットワークインターフェース部121を介して、外部ネットワーク回線と接続し、録画番組に紐づいたアプリケーションや配信番組を取得する。アプリケーションやアプリケーションが扱うグラフィック部品は、一旦ダウンロードデータ記録部122に記録される。そして、アプリケーション実行部126からの指示のもとグラフィック生成部113にて復号表示される。なお、配信番組についてはネットワークインターフェース部121からストリーム制御部110に逐次供給され、録画番組と同様にして復号化され表示部に映像音声出力される。
【0026】
アプリケーション実行部126は、放送サービス通信部125で取得したアプリケーションの実行環境となる。アプリケーションは、再生映像に同期して各種グラフィックを重畳表示したり、ネットワークインターフェース部121を介して、再生番組に係る情報を取得するなどの処理を行う。再生位置探索部127は、再生位置制御を行った際に、ストリーム情報を読み出すアドレス位置を探索する。
【0027】
なお、録画番組管理部124、放送サービス通信部125、アプリケーション実行部126および再生位置探索部127、再生位置制御可否判定部128を含むシステム制御部101は、図示しないCPU(Central Processing Unit)が図示しないメモリに記憶されたソフトウエアを実行することでCPUの機能として実現される。ただし、これらは、例えば複数のCPUが連携して実現されてもよい。なお、録画番組管理部124、放送サービス通信部125、アプリケーション実行部126および再生位置探索部127、再生位置制御可否判定部128は、当該動作をハードウェアの電気回路で実現する信号処理回路により実現されてもよい。ソフトウェアの録画番組管理部124、放送サービス通信部125、アプリケーション実行部126および再生位置探索部127、再生位置制御可否判定部128と、ハードウェアの録画番組管理部124、放送サービス通信部125、アプリケーション実行部126および再生位置探索部127、再生位置制御可否判定部128とを合わせた概念として、「部」という語に代えて「処理回路」もしくは「モジュール」という語を用いることもできる。
【0028】
また、チューナー部102、ストリーム制御部110、映像デコーダ部111、音声デコーダ部112、映像ミキシング部114は、ハードウェアの電気回路で実現する信号処理回路により実現される。なお、チューナー部102、ストリーム制御部110、映像デコーダ部111、音声デコーダ部112、映像ミキシング部114の一部はソフトウエアにより実現されてもよい。
【0029】
録画再生ドライブ部103は、例えばHDD(Hard Disk Drive)により実現される。表示部115は例えば液晶ディスプレイにより実現される。
【0030】
使用者は、操作部130を通して映像記録再生装置100に対する操作を行う。一般的に操作部130は、映像記録再生装置100のフロントパネルに配置されている操作パネルやリモコンなどを指す。映像記録再生装置100は、操作部130によって要求された命令の内容を解釈し、デコーダブロック150を制御することで任意のストリーム情報を再生する。
【0031】
図2は、録画番組の録画時間構成について説明する図である。図2に示すように、先行番組201、放送番組200、後続番組202の順に放送が行われるとする。本実施形態では、20:00から21:00まで放送される放送番組200に対して録画や編集を行う場合を考える。
【0032】
通常、番組単位で予約録画をした場合には、図2のCase(A)で示されるように、放送番組の全区間である20:00から21:00までが録画された録画番組210として録画される。
【0033】
また、番組冒頭が記録されないことを防ぐ目的で、放送番組200の放送開始時間の5秒前から録画開始する場合もある。この場合は、図2のCase(B)で示す録画番組220のように、先行番組201の終盤5秒と放送番組200の区間をまとめた区間として録画される。
【0034】
また、番組単位で予約録画を行ったにも関わらず、記録容量の不足や、使用者操作によって途中で録画が停止する場合もある。この場合は、図2のCase(C)で示す録画番組230として録画される。Case(C)において、20:00から20:45分までの部分が記録され、番組後半部分は記録されていないことになる。なお、録画後の編集によって、20:45分地点で番組の分割が行われた場合は、分割した先行番組もこのCase(C)で示す録画時間構成の録画番組230になる。
【0035】
また、放送番組200の放送が開始された後に番組単位で予約録画を行う場合もある。この場合は、図2のCase(D)で示す録画番組240として録画される。Case(D)において、放送開始時間から15分が過ぎてから、20:15の時点で予約録画が開始されている。なお、録画後の編集によって、20:15分地点で番組の分割が行われた場合は、分割した後続番組もこのCase(D)で示す録画時間構成の録画番組240になる。
【0036】
また、放送番組200の全体と後続番組202の一部を時刻指定予約または手動録画予約などで録画する場合もある。この場合は、図2のCase(E)で示す録画番組250として録画される。Case(E)において、20:00から、後続番組の30分を含んだ21:30までが1つの録画番組250として管理される。
【0037】
また、録画番組に対して編集を行い、録画番組の一部を削除する場合もある。この場合は、例えば図2のCase(F)で示す録画番組260となる。Case(F)においては、20:00から21:00の録画番組に対して、20:00から20:15までと、20:45から20:55までの区間を削除している。このように編集されると録画番組260としては、20:15から20:45までと、20:55から21:00までの合計35分の記録時間を持った録画番組260として管理される。なお、Case(F)で示す録画番組260は放送波の弱電界などの影響により、番組途中で受信できないなどの状態でもこのような録画番組260の構成となることもある。
【0038】
図3は、メモリ部120に記録されている録画番組情報140のデータ構造を示す図である。録画番組情報140は、録画番組単位で区分けして管理されている。図3に示すように1つの録画番組に対応した情報を録画番組レコード300と呼ぶ。
【0039】
録画番組レコード300は、番組を一意に識別する番号である番組ID301、放送の録画日を示す放送日付情報302、放送ネットワークを示すNID303、放送チャンネル番号を示すCID304、放送番組を示すEID305、放送番組名称を示す番組タイトル情報306、録画開始時刻を示す録画開始時間情報307、録画時間の長さを示す録画時間長308、録画モード309、オフセット時間310、および録画番組関連URL311から構成される。
【0040】
NID303は放送ネットワークを示す情報であり、「BS」、「CS1」、「CS2」、「地上デジタル放送」等の情報を特定するものである。また、CID304は、NID303で特定された放送ネットワーク内の放送チャンネル番号を示す。EID305は、放送チャンネル内で番組を一意に識別する番号である。現在の放送運用規定によれば、EID305はある期間内でのみ一意に識別可能な情報である。例えば1週間という期間内では、当該放送局内でEID305番号はユニークな値となるよう定義されているが、1週間が経過した後には放送局内での使いまわしが可能となる。
【0041】
すなわち放送日時情報302、NID303、CID304、およびEID305を組み合わせた情報は、放送番組を一意に特定できる情報になる。本明細書では、これらを組み合わせた情報を、番組識別情報と定義する。番組識別情報は、現状の放送で送信されるこのような組み合わせの情報でもよいし、サーバー型放送のコンテンツIDのように全放送局の番組で一意な番号を放送波に重畳しておき、当該番号を番組識別情報として使用しても構わない。
【0042】
番組タイトル情報306は、放送番組名である。録画開始時間情報307は、放送番組の開始時刻ではなく、実際に録画を開始した時刻を示す。また録画時間長308は録画した時間の長さを示す情報である。例えば、番組ID301が1である録画番組レコード300の場合、12:00に録画を開始して、1時間分の記録を行ったことを示す。なお録画時間長308は、録画を終了した時刻を記録してもよい。
【0043】
録画モード309は、録画番組の符号化圧縮方式および記録品質の指標となる情報である。本実施形態の映像記録再生装置100は、「DR」、「AVC_F」、「AVC_H」、「AVC_E」という4種類の録画モードを有する。「DR」は、MPEG−2で符号化圧縮されている放送波のストリーム情報をそのまま記録したもので、一番高画質ではあるが情報量が大きい。一方、「AVC_F」、「AVC_H」、「AVC_E」は、AVCで符号化圧縮されている。一般的に、放送番組は非常に多くの情報量を持っているため、記録媒体に録画できる時間は短い。そこで録画する際に高い圧縮率であるAVC方式でリエンコード記録することで、記録媒体に録画可能な時間を長くできる。本実施の形態では、エンコード圧縮はストリーム制御部110内で行われ、録画再生ドライブ部103に記録されるとする。
【0044】
なお圧縮率を高くして記録すると、解像度が悪くなったり、ブロックノイズが目立ってくるなど再生した際の品質が悪くなる弊害がある。今回、「AVC_F」は圧縮率が低く、記録品質が高い録画レートであることを示す。逆に「AVC_E」は圧縮率が高く、記録品質が低い録画レートであることを示している。「AVC_H」は、「AVC_F」と「AVC_E」の中間の録画レートであることを示す。なお本実施の形態では、AVC方式として録画モードを3つに分類した例について示しているが、更に細分化したり、集約して管理しても構わない。
【0045】
オフセット時間310は、録画番組の放送開始前に記録されている秒数をおおまかに示したものである。デジタル放送を録画する場合、フレーム単位で正確に録画開始を行うことが困難である。デジタル放送番組の時刻情報や符号化/復号化処理には1〜3秒程度の遅延となることがある。そのため一般的には映像記録再生装置は、放送番組の頭欠けを防止する目的で、放送番組の0〜5秒前から記録することが多い。そこで、実際の放送開始時刻よりも何秒分早く録画番組の録画を開始したかを示す情報としてオフセット時間310を保持する。例えば、番組ID301が1である録画番組レコード300の場合、録画開始時間情報307が12:00、オフセット時間310が5秒となっているため、実際には11時59分55秒から録画ストリームを記録したことを示す。なお、ここで示す秒数は、同時動作でのCPU負荷量やシステム時間の同期精度などの要素があるため、フレーム精度で正確な情報とはならない。
【0046】
録画番組関連URL311は、録画番組に紐づいたアドレス情報を示す。このアドレスには当該番組専用で動作するアプリケーションや配信コンテンツのアドレスが記載される。アドレス情報は放送波に重畳されている。またこのアドレスに当該番組を一意に示す番組識別情報を取得するための情報が記録されていてもよい。
【0047】
図4は、メモリ部120に記録されている録画番組記録編集情報141のデータ構造を示す図である。録画番組記録編集情報141は、録画番組単位で区分けして管理されている。図4に示すように1つの録画番組に対応した情報を再生制御レコード400と呼ぶ。再生制御レコード400は、録画番組レコード300と1:1に対応しており、番組ID301によって紐づけられる。本実施の形態では、録画番組レコード300と再生制御レコード400を分離して記録しているものとして説明を進めるが、これらの情報をまとめて記録してもよいし、さらに細分化して記録してもよいことは言うまでもない。
【0048】
再生制御レコード400は、番組ID301、番組タイトル情報306、簡易情報編集フラグ401、再生時間編集フラグ402、入力ソース信頼性フラグ403、および番組記録状態404から構成される。
【0049】
映像記録再生装置100は、録画番組に対して様々な編集を行うことができる。例えば、「番組名称変更」、「番組保護/解除」、「録画レート変換」、「番組分割」、「番組部分削除」などの編集操作を行うことができる。
【0050】
「番組名称変更」とは、番組タイトル情報306の名称を変更するものである。「番組保護/解除」とは、番組を不注意で消去しないようにする保護設定/保護解除設定である。「録画レート変換」とは、録画番組に対してリエンコードダビングを行うことにより、録画レート309を変更するものである。一般的には録画レートを下げ、記録媒体に録画可能な時間を増やすことを目的に行われる。
【0051】
「番組分割」とは、録画番組を2つに分割するものである。この編集は、例えば使用者が手動で録画開始位置や終了位置を決める手動録画で記録されて録画番組に2つの放送番組が含まれていた場合、番組境界位置で分割することで番組単位の再生を行うために利用される。
【0052】
「番組部分削除」は、録画番組の一部分を削除する機能であり、例えば録画番組からCMを取り除いたり、自分の好みの映像シーンだけを1つの番組として構成したい場合に利用される。
【0053】
簡易情報編集フラグ401は、「番組名称変更」、「番組保護解除」、「録画レート変換」のように、編集後も番組の総再生時間に影響を及ぼさない編集操作が行われたか否かを示す情報である。主に録画番組のデータベース情報を変更することを指すが、「録画レート変換」も番組の総再生時間が変わらないため簡易情報が編集されたものとみなしている。図4では、簡易情報が編集されたことを「○」で示す。一方、簡易情報の編集が行われていないことを「×」で示す。
【0054】
再生時間編集フラグ402は、「番組分割」や「番組部分削除」のように、録画番組の総記録時間に変化がある編集が行われたか否かを示す情報である。図4では、再生時間に変化がある編集が行われたことを「○」で示す。一方、再生時間に変化がある編集が行われていないことを「×」で示す。
【0055】
入力ソース信頼性フラグ403は、番組を録画した際に信頼できる入力ソースから録画番組を形成したか否かを示す情報である。映像記録再生装置100において放送波を受信し、放送番組を録画する際に取得した情報は放送波から直接番組情報を取得し、第3者の改竄が行われていないため信頼できる入力ソースである。一方、ネットワークや記録媒体から録画した番組については、第3者が汎用PCなどでデータ改竄されている可能性も高く、番組情報が信頼することができない。図4では、放送波から録画された番組であることを「○」で示す。一方、外部記録媒体やネットワークから記録した録画番組であることを「×」で示す。
【0056】
番組記録状態404は、放送波を録画したときの状態を示す。基本的に映像記録再生装置100の電子番組表経由で予約すると、放送番組の開始時点から終了時点までの全区間が記録できる。この場合、図2のCase(A)(録画番組210)か、Case(B)(録画番組220)のいずれかの録画時間構成になる。これらの場合において、番組記録状態404には「×」と設定される。一方、放送番組の一部が記録されていない場合(図2のCase(C),(D),(F)))は番組記録状態404には「○」が設定される。また、図2のCase(E)のように、2つの番組が1つの録画番組250として記録されている場合にも番組記録状態404には「○」が設定される。
【0057】
本実施の形態では、再生時間編集フラグ402が「○」であった場合、再生位置制御可否判定部128は、録画番組における再生位置制御ができないと判断する。逆に、再生時間編集フラグ402が「×」であった場合には、録画番組における再生位置制御ができると判断する。本実施形態では、再生時間編集フラグ402の情報を再生位置制御可否情報と定義する。
【0058】
再生時間編集フラグ402に代えて、入力ソース信頼性フラグ403もしくは番組記録状態404の情報を再生位置制御可否情報と定義してもよい。なお、再生時間編集フラグ402、入力ソース信頼性フラグ403および番組記録状態404を組み合わせた情報を再生位置制御可否情報と定義してもよい。
【0059】
図5は、放送通信連携アプリケーションが表示する電子番組表500の表示例を示す図である。本例では、過去、現在、未来の番組表を表示した例を示している。一般的な電子番組表は、現在と未来しか番組表として表示しない。このアプリケーションが提供する番組表は過去分を含めて表示しているが、この番組情報はアプリケーションが、インターネットを介して過去番組情報分を含めた番組情報を取得している。なお映像記録再生装置100内で放送波から取得した過去番組の番組を蓄積しておき、過去の番組情報を利用して過去番組表を形成してもよい。
【0060】
図5に示すように、電子番組表500は、番組欄表示領域501、番組欄開始時刻表示領域502から構成される。番組欄表示領域501は、横軸に各チャンネル名を示すチャンネル軸503が、縦軸には放送時間を示す時間軸504が表示される。この2次元で規定される所定の位置に、各番組の放送時間に対応した番組枠が表示され、各番組枠内には番組名が表示されている。また番組欄表示領域501には、表示している番組表のネットワーク種別を示すネットワーク種別表示領域505を有する。本領域内には、「BS」や「CS1」や「地上デジタル」といった放送ネットワーク種別を示す。
【0061】
更に電子番組表500において、使用者の番組選択操作を補助するハイライト枠510も重畳表示される。なお、図5中では、3チャンネル分を3時間表示した場合の表示例が示されている。操作部130(例えばリモコン)には、上方向キー、下方向キー、左方向キー、右方向キーおよび決定キー等のボタンが具備されている。ハイライト枠510は、操作部130からの上下左右キー押下によって、番組単位でハイライト枠510位置が移動する。その後、操作部130からの決定キー押下によって、当該番組の選択が行われる。
【0062】
更に電子番組表500において、現在時刻を示す現在時刻表示バー511が重畳表示される。図5に示すチャンネル4の例では、「番組C」が現在放送中の番組、「番組A」および「番組F」が過去放送された番組、「番組G」および「番組E」が未来に放送予定の番組であることを示している。
【0063】
図6は、放送通信連携アプリケーションが表示する過去番組再生画面600の一例を示す図である。アプリケーションは、図5において過去放送番組が選択され、同番組の再生位置制御が可能な場合には、図6に示す画面構成を表示装置130に出力する。過去番組再生画面600は、過去番組再生領域601、シーンリスト領域602、および過去番組情報領域603から構成される。
【0064】
なお、従来の放送通信連携サービスでも同様の画面構成であった。相違点としては再生映像が放送視聴番組ではなく録画番組であること、さらに再生位置制御を利用した機能が提供されていることである。この機能を利用してインターネットから取得したチャプター位置のリスト情報によって、録画番組の再生開始位置を変更することができる。
【0065】
過去番組再生領域601は、電子番組表500で選択された番組を再生する領域である。なお再生映像は、当該領域に表示可能なようにスケーリングして表示される。シーンリスト領域602には、アプリケーションがインターネットを介して取得した録画番組にかかるおすすめシーンのチャプター一覧情報が表示される。シーンリスト領域602において、操作部130からの上下キー操作によりシーンハイライト枠602aが移動する。そして、操作部130の決定キーにより当該シーンの選択が行われる。シーンの選択が行われると当該シーンの位置から録画番組の再生が行われる。
【0066】
インターネットなどから取得したチャプター一覧情報は、各チャプターの番号に対応する再生時間情報(即ち、番組冒頭から各チャプターまでの経過時間)が記載されたリスト情報である。そのため、録画番組において再生時間に影響する編集操作が行われていると、リスト情報に記載されているチャプターと、録画番組の再生開始位置との不整合がおきる。そうすると、使用者は混乱するとともに、機器が正常に動作していないといった誤解を生じる可能性がある。本実施形態の映像記録再生装置100は、上記課題を解決するものである。
【0067】
また、過去番組情報領域603は、例えば録画番組の出演者に関する情報を表示したり、録画番組がシリーズ番組であった場合に前回放送された番組のあらすじを表示したり、前回放送された番組の配信指示を行うための領域である。
【0068】
なお、シーンリスト領域602および過去番組情報領域603に表示される画像は、アプリケーションがインターネットを介して取得した情報に基づき、グラフィック生成部113にて生成される。そして、映像ミキシング部114にて映像デコーダ部111から出力される録画番組の再生映像と重畳して表示される。
【0069】
図7は、チャプター一覧情報のデータ構造例を示したものである。チャプター一覧情報700は、録画番組に関する再生位置に係る情報であり、インターネットなどを通じて取得される。
【0070】
チャプター一覧情報700は、再生位置であるチャプターの総数を示すNum_Of_Chapter701を含む。図7に示すようにNum_Of_Chapter701の数だけ、録画モード309毎に、Means711、Accuracy712、Range713の情報を持つ。
【0071】
録画モード309はRecMode710で示され、DR、AVC_F、AVC_H、AVC_E毎に区分けして管理される。なお本実施例では、録画モード毎に区分けした例について示したが、圧縮率や解像度などによって区分けしても構わない。
【0072】
Means711は、再生開始位置の探索方法を示す。例えば、「PTS測定法(PTS値)」となっていた場合、ストリーム情報に付与されている時刻情報であるPTS値の一致性を検索することで、所望の再生開始位置を探す。録画モード309がDRであった場合には、放送ストリームをそのまま直接記録するため、放送波に含まれるPTS値は、インターネットから取得したPTS値と同一値となる。そのため時間軸が同じとなるため、フレーム精度で再生開始位置を探索することができる。また他に「画像解析(ヒストグラム)」であった場合には、所望フレームの輝度や色のヒストグラム情報から一番近いフレームを探す方法である。また他にも「音声解析(音量レベル)」であれば、音声の音量レベルから所望のフレームを検索できる。例えばCM境界などの無音部分を検索するような場合に用いることができる。
【0073】
Accuracy712は、再生開始位置を検索するための精度を指標化したものである。本実施例では、Accracy712に、高/低の2段階で設定した例について説明するが、更に細分化しても構わない。Accuracy712が高い場合は、Means711で設定した探索方法の検出精度を高くしたり低くすることで、再生開始位置を探しやすくしたり、システム負荷を勘案した検索精度で所望フレームを探すことができる。
【0074】
Range723は、所望の検索範囲を秒数で示したものである。例えばRange723が3秒に設定されていた時、インターネットから取得した検索時間が15分20秒の地点であった場合、録画番組の15分17秒から15分23秒までの地点で、Means711に示された検索方法で一番類似性の高いフレームを検索フレームとする。なお本実施例では、Range723を秒数で示したが、ミリ秒やフレーム数など細分化された単位であっても構わない。
【0075】
<動作>
図8はアプリケーションの動作を示すフローチャートである。まず、例えば操作部130の専用ボタンが押下されて、アプリケーションが起動する。アプリケーションは図5に示す電子番組表示500を表示する(ステップS101)。そして、操作部130からの指示に基づいて、番組を選択する(ステップS102)。番組が選択されると、選択された番組が現在時刻に対して未来の番組であるか否かを判定する(ステップS103)。選択された番組が未来の番組であると判定された場合は、電子番組表示500を非表示にし、選択された番組の録画予約を実行する(ステップS104)。一方、ステップS103において選択された番組が未来の番組ではないと判定された場合、ステップS105に遷移し、選択された番組が現在放送中の番組であるか否かを判定する。選択された番組が現在放送中の番組であると判定された場合は、ステップS106に遷移し、電子番組表500を非表示にするとともに、選択された番組の放送チャンネルに選局して番組を表示する。一方、ステップS105にて選択された番組が現在放送中の番組ではないと判定された場合、選択した番組は過去の番組であると判定される(ステップS107)。その後、後述する過去番組再生処理を実行する(ステップS108)。
【0076】
なお、本実施例では、アプリケーションを専用ボタンによって起動させているが、番組に紐づいたアプリケーションを自動的に起動させるようにしても構わないし、特定イベントが発生したことを起動条件として起動させても構わない。
【0077】
図9は、過去番組再生処理の動作を示すフローチャートである。まず、選択された番組が過去番組であると判定されると、アプリケーション実行部126上で動作するアプリケーションは、録画番組管理部124から番組識別情報を取得する(ステップS201)。さらに、アプリケーションは、同様に再生位置制御可否情報を取得する(ステップS202)。
【0078】
そして、アプリケーションは、選択された番組が録画済みか否かの判定を行う(ステップ203)。具体的には、アプリケーションは、番組表500から取得した選択番組の番組識別情報が、録画番組管理部124から取得した番組識別情報と一致するか判定を行う。
【0079】
ステップS203にて、選択番組が録画済みではない場合は、ステップS204に遷移する。ステップS204では、アプリケーションがあらかじめ保持しているネットワークアドレスにアクセスし、アクセス先のネットワークサーバーに接続する。そして、選択番組の番組識別情報と、ネットワークサーバーが管理している配信可能番組の番組識別情報が一致するかを判定する(ステップS205)。配信可能番組が存在しない場合は、ステップS206に遷移し、アプリケーションは番組表500で選択した番組が存在しないため、再生できないことを使用者に明示する(ステップS206)。
【0080】
一方、ステップS205においてネットワークサーバーに配信可能番組が存在すると判定されると、アプリケーションはネットワークサーバーから選択番組を映像録画再生装置に配信するように指示を行う(ステップS207)。その後、映像録画再生装置は、ネットワークサーバーから配信された番組をストリーム制御部110経由で映像デコードし表示部115に配信番組の映像を表示する。
【0081】
ステップS203にて、選択番組が録画済みであると判定された場合は、ステップS210に遷移する。ステップS210では、再生位置制御可否判定部128は、録画番組の再生位置制御が可能か否かを予め定められた条件に基づいて判定する。本実施形態において再生位置制御可否情報とは再生時間編集フラグ402である。予め定められた条件とは、再生時間編集フラグが「×」となっていることである。
【0082】
ステップS203において再生位置制御が可能でないと判定された場合は、その旨を示した警告画面を表示する。警告画面において、使用者に対して録画番組を再生するか、ネットワークサーバー経由で同番組を検索するか否かを選択させても良い(ステップS211)。使用者がネットワークサーバーへの検索を行うことを選択した場合、ステップS204に遷移する。一方、使用者がネットワークサーバーへの検索を行うことを選択しなかった場合、ステップS212へ遷移する。
【0083】
一方、ステップS203において再生位置制御が可能であると判定された場合は、ステップS212へ遷移する。ステップS212では、ネットワークサーバーにアクセスし、番組識別情報にもとづいて、チャプター一覧情報や番組関連情報の取得を行う。このとき、アプリケーションは図6に示す過去番組再生画面600を表示している。使用者が所望のチャプターを選択すると、再生位置探索部127は、選択されたチャプターに対応した再生開始位置の探索処理を行う(ステップS213)。そして、探索した再生開始位置からストリーム情報を読み出し、録画番組の再生を行う(ステップS214)。
【0084】
図10は、再生開始位置を探索する動作(図9におけるステップS213)のフローチャートである。まず、再生位置探索部127は録画番組に関するチャプター一覧情報700を取得する(ステップS301)。使用者によって、再生したいチャプターの番号が指定されると、再生位置探索部127は、チャプター番号と録画モード710に対応したMeans711、Accuracy712、Range713を読み出す。また、再生位置探索部127は、指定されたチャプター番号に対応する再生時間情報(即ち、番組冒頭から指定されたチャプターまでの経過時間)を取得する。そして、再生位置探索部127は、取得した再生時間情報と録画番組の再生制御情報に基づいて、探索の基準となる基準アドレス位置を特定する(ステップS302)。
【0085】
そして、再生位置探索部127は、ストリーム探索範囲を特定して探索を開始する(ステップS303)。ストリーム探索範囲は、基準アドレス位置に対してRange713の時間幅を持たせたることで特定される。例えば、番組冒頭から1分30秒の位置が基準アドレス位置に対応し、再生基準時間で、Range713が3秒である場合、1分27秒から1分33秒の範囲に対応するアドレスがストリーム探索範囲となる。
【0086】
再生位置探索部127は、ストリーム探索範囲の始端に対応する映像フレームに対して、Means711で示す探索方法で一致指数を算出する(ステップS304)。そして、再生位置探索部127は算出した一致指数を記録する。次に、再生位置探索部127は、次の映像フレームのアドレス位置にジャンプする(ステップS305)。そして、現在の映像フレームがストリーム探索範囲の終端を超えているか否かの判定を行う(ステップS306)。このようにして再生位置探索部127は、ストリーム探索範囲の始端から終端まで順に映像フレームとMeans711で示す値との一致指数を算出する。ステップS306において、現在の映像フレームがストリーム探索範囲を超えていると判定された場合、再生位置探索部127は、算出した一連の一致指数のうち、最も一致指数の高い映像フレームを特定する(ステップS307)。
【0087】
なお、ステップS302において、基準アドレス位置を特定する際、録画番組のオフセット時間310を考慮するのが好ましい。例えば、オフセット時間310が5秒に設定されている場合は、前述の例においては1分35秒の位置が基準アドレス位置となる。よって、1分32秒から1分38秒の範囲がストリーム探索範囲となる。このようにオフセット時間を考慮することにより、秒単位でおおよそ正確な位置から探索を開始することができる。
【0088】
<効果>
本発明の実施形態における映像記録再生装置100は、受信した放送番組を録画番組として記録して再生する映像記録再生装置であって、再生位置探索部127と、再生位置制御可否判定部128と、を備え、再生位置制御可否判定部128は、録画番組に関して、前記録画番組の再生位置の制御が可能かどうかを予め定められた条件に基づいて判定し、再生位置制御可否判定部128が再生位置の制御が可能と判定した場合、再生位置探索部127は、放送通信連携サービスのアプリケーションにより特性される再生時間情報に対応した録画番組の再生開始位置を探索する。
【0089】
従って、本実施の形態における映像記録再生装置100は、録画番組と放送通信連携サービスの連携時において、再生位置の制御が可能か否か判定を行う。そして、再生位置の制御が可能な場合に、録画番組の再生位置の探索および再生を行う。よって、再生位置の制御が可能でない場合に誤った位置から録画番組の再生を行い、使用者の混乱を生じさせることを防止することができる。
【0090】
また、本発明の実施形態における映像記録再生装置100において、録画番組に関して再生開始位置の制御が可能でないと判定された場合に、録画番組の再生開始位置が探索できないことを表示部115に表示させる。
【0091】
従って、使用者は、録画番組に関して再生開始位置の制御が可能でないことを知ることができる。
【0092】
また、本発明の実施形態における映像記録再生装置100において、再生位置探索部127は、探索方法を録画番組が録画された際に用いられた録画モードに基づいて探索方法を決定し、録画モードに基づいて決定される探索方法は、再生タイムスタンピングを利用した探索方法、映像のヒストグラムを利用した探索方法および音声の音量レベルを利用した探索方法を含む。
【0093】
従って、録画番組を記録した際の録画モードに応じて探索方法を変更することにより、再生を開始する映像フレームを高い精度で特定することが可能である。
【0094】
また、本発明の実施形態における映像記録再生装置100において、録画番組に関して再生開始位置の制御が可能でないと判定された場合に、録画番組と同一の番組が配信されているか検索する。
【0095】
映像記録再生装置100は、録画番組の再生位置の制御ができない場合、録画番組と同一の番組が配信されているか検索を行う。よって、使用者が手動で検索を行う必要がないため利便性が向上する。
【0096】
また、本発明の実施形態における映像記録再生装置100において、アプリケーションは、放送番組に関するチャプター一覧を表示するためのアプリケーションであり、チャプターのそれぞれは再生時間情報と対応付けられており、再生時間情報は、放送番組の冒頭からチャプターまでの経過時間である。
【0097】
従って、再生位置探索部127は、アプリケーションが表示するチャプターの番号が指定されると、指定されたチャプターに対応した経過時間に基づいて、指定されたチャプターと録画番組の再生開始位置との整合性をとることが可能である。
【0098】
また、本発明の実施形態における映像記録再生装置100において、再生位置探索部127は、実際の放送開始時刻よりもどれだけ早く録画番組の録画を開始したかを示すオフセット時間を考慮して録画番組の再生開始位置を探索する。
【0099】
従って、録画番組のオフセット時間を考慮して再生開始位置を探索するため、再生開始位置がオフセット時間分だけずれてしまうことを防止することが可能である。
【0100】
また、本発明の実施形態における映像記録再生方法は、受信した放送番組を録画番組として記録して再生する映像記録再生装置100を用いた映像記録再生方法であって、映像記録再生装置100は、再生位置探索部127と、再生位置制御可否判定部128と、を備え、映像記録再生方法は、(a)再生位置制御可否判定部128が、録画番組に関して再生開始位置の制御が可能かどうかを予め定められた条件に基づいて判定する工程と、(b)工程(a)において再生位置制御可否判定部128が再生開始位置の制御が可能と判定した場合、再生位置探索部127が、放送通信連携サービスのアプリケーションにより特定される再生時間情報に対応した録画番組の再生開始位置を探索する工程と、を備える。
【0101】
従って、本実施の形態における映像記録再生方法は、録画番組と放送通信連携サービスの連携時において、まず、録画番組に関して再生位置の制御が可能か否か判定を行う。そして、再生位置の制御が可能な場合に、録画番組の再生位置の探索および再生を行う。よって、再生位置の制御が可能でない場合に誤った位置から録画番組の再生を行い、使用者の混乱を生じさせることを防止することができる。
【0102】
また、本発明の実施形態における映像記録再生方法は、(c)工程(a)において再生位置制御可否判定部128が再生開始位置の制御が可能でないと判定した場合、録画番組の再生開始位置の制御が可能でないことを表示部115に表示させる工程をさらに備える。
【0103】
従って、使用者は、録画番組に関して再生開始位置の制御が可能でないことを知ることができる。
【0104】
また、本発明の実施形態における映像記録再生方法の工程(b)において、再生位置探索部127は、探索方法を録画番組が録画された際に用いられた録画モードに基づいて探索方法を決定し、録画モードに基づいて決定される探索方法は、再生タイムスタンピングを利用した探索方法、映像のヒストグラムを利用した探索方法および音声の音量レベルを利用した探索方法を含む。
【0105】
従って、録画番組を記録した際の録画モードに応じて探索方法を変更することにより、再生を開始する映像フレームを高い精度で特定することが可能である。
【0106】
また、本発明の実施形態における映像記録再生方法は、(d)工程(a)において再生位置制御可否判定部128が再生開始位置の制御が可能でないと判定した場合、録画番組と同一の番組が配信されているか検索を行う工程をさらに備える。
【0107】
本発明の実施形態における映像記録再生方法は、録画番組の再生位置の制御ができない場合、録画番組と同一の番組が配信されているか検索を行う。よって、使用者が手動で検索を行う必要がないため利便性が向上する。
【0108】
また、本発明の実施形態における映像記録再生方法において、アプリケーションは、放送番組に関するチャプター一覧を表示するためのアプリケーションであり、チャプターのそれぞれは再生時間情報と対応付けられており、再生時間情報は、放送番組の冒頭からチャプターまでの経過時間である。
【0109】
従って、再生位置探索部127は、アプリケーションが表示するチャプターの番号が指定されると、指定されたチャプターに対応した経過時間に基づいて、指定されたチャプターと録画番組の再生開始位置との整合性をとることが可能である。
【0110】
また、本発明の実施形態における映像記録再生方法の工程(b)において、再生位置探索部127は、実際の放送開始時刻よりもどれだけ早く録画番組の録画を開始したかを示すオフセット時間を考慮して録画番組の再生開始位置を探索する。
【0111】
従って、録画番組のオフセット時間を考慮して再生開始位置を探索するため、再生開始位置がオフセット時間分だけずれてしまうことを防止することが可能である。
【0112】
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
【符号の説明】
【0113】
100 映像記録再生装置、101 システム制御部、102 チューナー部、103 録画再生ドライブ部、110 ストリーム制御部、111 映像デコーダ部、112 音声デコーダ部、113 グラフィック生成部、114 映像ミキシング部、115 表示部、120 メモリ部、121 ネットワークインターフェース部、122 ダウンロードデータ記録部、124 録画番組管理部、125 放送サービス通信部、126 アプリケーション実行部、127 再生位置探索部、128 再生位置制御可否判定部、130 操作部、140 録画番組情報、141 録画番組記録編集情報、150 デコーダブロック、200 放送番組、201 先行番組、202 後続番組、210,220,230,240,250,260 録画番組、300 録画番組レコード、301 番組ID、302 放送日付情報、303 NID、304 CID、305 EID、306 番組タイトル情報、307 放送開始時間、308 録画時間長、309 録画モード、310 オフセット時間、311 録画番組関連URL、400 再生制御レコード、401 簡易情報編集フラグ、402 再生時間編集フラグ、403 入力ソース信頼性フラグ、404 番組記録状態、500 電子番組表、501 番組欄表示領域、502 番組欄開始時刻表示領域、503 チャンネル軸、504 時間軸、505 ネットワーク種別表示領域、510 ハイライト枠、511 現在時刻表示バー、600 過去番組再生画面、601 過去番組再生領域、602 シーンリスト領域、603 過去番組情報領域、610 ハイライト枠、700 Num_of_chapter、701 RecMode、702 Means、703 Accuracy、704 Range。
図1
図2
図3
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図10