特許第6441209号(P6441209)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6441209
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】コンデンサの取付構造
(51)【国際特許分類】
   H01G 2/02 20060101AFI20181210BHJP
   H01G 4/228 20060101ALI20181210BHJP
【FI】
   H01G2/02 101C
   H01G4/228 G
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-254241(P2015-254241)
(22)【出願日】2015年12月25日
(65)【公開番号】特開2017-118027(P2017-118027A)
(43)【公開日】2017年6月29日
【審査請求日】2018年1月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野々山 理
(72)【発明者】
【氏名】内山 良
(72)【発明者】
【氏名】坂本 健
(72)【発明者】
【氏名】上田 玄機
【審査官】 堀 拓也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−173414(JP,A)
【文献】 実開昭62−049225(JP,U)
【文献】 仏国特許発明第00895760(FR,B1)
【文献】 特開平9−293550(JP,A)
【文献】 特開2012−144242(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 2/02
H01G 4/228
H01B 7/00
B60R 16/02
B60K 1/04
B62D 25/08
B62D 25/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側の固定部材に電気ノイズ除去用のコンデンサを取付けるコンデンサの取付構造であって、
前記コンデンサに一端部が取付けられ、かつ、前記固定部材に他端部がボルトによって締結されるブラケットを備え、
前記ブラケットの一端部と他端部との間には、凹み状の掛止部が形成されており、
前記ブラケットの他端部には、前記掛止部の開口側へ向けて突出され、かつ、前記コンデンサが有するコネクタを支持するコネクタ支持部が形成されており、
前記掛止部は、該掛止部の開口側を下向きにした状態で他部材に掛止可能に形成されている、コンデンサの取付構造。
【請求項2】
請求項1に記載のコンデンサの取付構造であって、
前記ブラケットにおける前記掛止部のコンデンサ側の端部には、該掛止部の開口側とは反対側に向けて折り曲げられた折返し部が形成されている、コンデンサの取付構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のコンデンサの取付構造であって、
前記ブラケットのコネクタ支持部は、基部と、基部の先端部から前記掛止部の開口側から遠ざかる方向へ向けて傾斜状に延在するアーム部とを有している、コンデンサの取付構造。
【請求項4】
請求項2に記載のコンデンサの取付構造であって、
前記ブラケットのコネクタ支持部は、基部と、基部の先端部から前記掛止部の開口側から遠ざかる方向へ向けて傾斜状に延在するアーム部とを有しており、
前記掛止部と前記折返し部とを接続する折曲部と、前記コネクタ支持部の基部とアーム部とを接続する折曲部とは、相対する位置で前記掛止部の開口幅を狭くするように配置されている、コンデンサの取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として自動車等の車体に設置される電気ノイズ除去用のコンデンサの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車体に設置される電気ノイズ除去用のコンデンサの取付構造の従来例を述べる。図7はコンデンサの取付構造を示す斜視図、図8は同じく構成部品を分解して示す斜視図、図9はコンデンサの仮置き状態を示す斜視図である。図8に示すように、立板状の固定部材100は、車体側に設けられている。固定部材100には、スタッドボルト102が溶接により取付けられている。固定部材100の側端部には、回り止め凸部103が突出されている。
【0003】
コンデンサ105は、直方体状をなし、コネクタ106を有している。コンデンサ105(詳しくはコンデンサ本体)とコネクタ106とは、リード線107を介して接続されている。コンデンサ105には、差込み孔108が形成されている。コンデンサ105には、ブラケット110が取付けられている。ブラケット110は、板金製で、水平方向に延在するベース部112を有している。ベース部112の一端部がコンデンサ105の差込み孔108に差込まれることによって、ブラケット110がコンデンサ105に取付けられている。ベース部112の他端部には、上方へ向けて立ち上がる取付部114が形成されている。取付部114の中央部には、ボルト挿通孔115が形成されている。取付部114には、回り止め片116が形成されている。ベース部112の一側部には、上方へ向かって延在するコネクタ支持部118が形成されている。コネクタ支持部118には、コンデンサ105のコネクタ106が取付けられている。
【0004】
コンデンサ105を固定部材100に取付ける場合には、図9に示すように、固定部材100のスタッドボルト102にブラケット110のボルト挿通孔115を嵌合し、回り止め凸部103に回り止め片116を掛止する。これにより、コンデンサ105が固定部材100に仮置きされる。次に、図7に示すように、スタッドボルト102にナット120が締め付けられることにより、固定部材100に対するコンデンサ105の取付けが完了する。なお、ナット120の締付け時において、固定部材100の回り止め凸部103に対し、ブラケット110の回り止め片116が有する段付部117が当接することにより、ブラケット110が回り止めされる。
【0005】
また、コンデンサの取付構造としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。特許文献1のものでは、コンデンサに設けられたアース端子が車体アース部にボルトによって固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−173414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来例によると、固定部材100にスタッドボルト102が設けられているため、コストアップになる。また、コンデンサ105は、一般的に、大きさの割に重量が重い。このため、コンデンサ105の仮置き時、及び、ナット120の締付け時において、スタッドボルト102に対してブラケット110が移動することにより、スタッドボルト102のねじ山が潰れるおそれがある。また、特許文献1には、コンデンサの仮置きに関して何ら記載されていない。本発明の目的は、固定部材にスタッドボルトを設定することなく、コンデンサを仮置きすることのできるコンデンサの取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記した目的は、本発明のコンデンサの取付構造により解決することができる。第1の発明は、車体側の固定部材に電気ノイズ除去用のコンデンサを取付けるコンデンサの取付構造であって、前記コンデンサに一端部が取付けられ、かつ、前記固定部材に他端部がボルトによって締結されるブラケットを備え、前記ブラケットの一端部と他端部との間には、凹み状の掛止部が形成されており、前記ブラケットの他端部には、前記掛止部の開口側へ向けて突出され、かつ、前記コンデンサが有するコネクタを支持するコネクタ支持部が形成されており、前記掛止部は、該掛止部の開口側を下向きにした状態で他部材に掛止可能に形成されている、コンデンサの取付構造である。この構成によると、コンデンサに取付られたブラケットのボルト挿通孔にボルトを挿通し、そのボルトを固定部材のネジ孔に締め付けることにより、コンデンサを固定部材に取付けることができる。ところで、コンデンサの取付作業に際して、コンデンサを固定部材等の他部材に仮置きしたい場合には、コンデンサに取付られたブラケットの掛止部を、開口側を下向きにした状態で他部材に掛止することにより、コンデンサを仮置きすることができる。このため、固定部材にスタッドボルトを設定することなく、コンデンサを仮置きすることができる。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、前記ブラケットにおける前記掛止部のコンデンサ側の端部には、該掛止部の開口側とは反対側に向けて折り曲げられた折返し部が形成されている、コンデンサの取付構造である。この構成によると、コンデンサを仮置きした際に、他部材にブラケットの掛止部と折返し部とを接続する折曲部が当接するときには、その当接によってブラケットの回動が規制される。このため、その回動に伴うコンデンサの落下を抑制することができる。
【0010】
第3の発明は、第1又は2の発明において、前記ブラケットのコネクタ支持部は、基部と、基部の先端部から前記掛止部の開口側から遠ざかる方向へ向けて傾斜状に延在するアーム部とを有している、コンデンサの取付構造である。この構成によると、コンデンサを他部材に仮置きする際に、ブラケットのコネクタ支持部が邪魔になることを抑制することができる。
【0011】
第4の発明は、第2の発明において、前記ブラケットのコネクタ支持部は、基部と、基部の先端部から前記掛止部の開口側から遠ざかる方向へ向けて傾斜状に延在するアーム部とを有しており、前記掛止部と前記折返し部とを接続する折曲部と、前記コネクタ支持部の基部とアーム部とを接続する折曲部とは、相対する位置で前記掛止部の開口幅を狭くするように配置されている、コンデンサの取付構造である。この構成によると、ブラケットのコネクタ支持部が、基部と、基部の先端部から前記掛止部の開口側から遠ざかる方向へ向けて傾斜状に延在するアーム部とを有しているため、コンデンサを他部材に仮置きする際に、ブラケットのコネクタ支持部が邪魔になることを抑制することができる。また、掛止部と折返し部とを接続する折曲部と、コネクタ支持部の基部とアーム部とを接続する折曲部とによって、他部材に対するブラケットの掛止可能範囲が規制されることにより、ブラケットを他部材に容易に掛止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】コンデンサの取付構造を示す斜視図である。
図2】コンデンサの取付構造を示す断面図である。
図3】コンデンサの取付構造にかかる構成部品を分解して示す斜視図である。
図4】コンデンサの仮置き状態を示す概念図である。
図5】コンデンサの仮置き状態を示す概念図である。
図6】コンデンサの仮置き状態を示す概念図である。
図7】コンデンサの取付構造を示す斜視図である。
図8】コンデンサの取付構造にかかる構成部品を分解して示す斜視図である。
図9】コンデンサの仮置き状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。図1はコンデンサの取付構造を示す斜視図、図2は同じく断面図、図3は同じく構成部品を分解して示す斜視図、図4はコンデンサの仮置き状態を示す概念図である。図1図3における方位は、説明の便宜上、設定するものであり、コンデンサの配置方向を限定するものではない。但し、上下方向については、車体に対する上下方向すなわち天地方向に相当する。
【0014】
図3に示すように、固定部材10は、板金製で、車体、例えばフロントフェンダ11のエンジンルーム側に立板状に設置されている。固定部材10の板厚方向は、例えば、車体の車幅方向(左右方向)に向けられている。固定部材10の上端部には、板厚方向に貫通する円形の貫通孔12が形成されている。固定部材10の裏面すなわち右側面には、ネジ孔15を有するナット14が溶接によって取付けられている。ナット14は、貫通孔12の軸線と同軸状に配置されている。固定部材10には、板厚方向に貫通する回り止め孔17が形成されている。回り止め孔17は、貫通孔12の下方近くに配置されている。
【0015】
コンデンサ20は、電気ノイズ除去用のコンデンサであって、直方体状をなし、コネクタ22を有している。コンデンサ20(詳しくはコンデンサ本体)とコネクタ22とは、リード線24を介して接続されている。コンデンサ20の上端部には、横方向(左右方向)に貫通する差込み孔26が形成されている。差込み孔26は、前後方向を長くする長細孔状に形成されている。
【0016】
コンデンサ20には、ブラケット30が取付けられている。ブラケット30は、板金製で、水平方向(左右方向)に延在するベース部32を有している。ベース部32の板厚方向は、上下方向に向けられている。ベース部32の一端部(左端部)がコンデンサ20の差込み孔26に圧入等により差込まれることによって、ブラケット30がコンデンサ20に取付けられている。ベース部32におけるコンデンサ20に差込まれた部分を、コンデンサ取付部33という。
【0017】
ベース部32の他端部(右端部)には、上方へ向けて立ち上がるように折り曲げられた取付部34が形成されている。取付部34の板厚方向は、左右方向に向けられている。取付部34の上端部には、板厚方向に貫通する円形のボルト挿通孔35が形成されている。ボルト挿通孔35は、固定部材10のネジ孔15に対応する。取付部34には、右方へ突出する回り止め片36が切り起こしによって形成されている。回り止め片36は、ボルト挿通孔35の下方近くに配置されており、固定部材10の回り止め孔17に対応する。ベース部32及び取付部34を含むブラケット30の内角側の前後の両側縁部には、フランジ状に立ち上がる補強片38が折り曲げによって形成されている。
【0018】
取付部34の上端部、詳しくは、前側の補強片38の上端部には、左方へ突出する帯板状のコネクタ支持部40が形成されている。コネクタ支持部40の板厚方向は、前後方向に向けられている。コネクタ支持部40は、補強片38から左方へ突出する基部41と、基部41の先端部から左斜め上方へ向けて傾斜状に延在するアーム部42とを有している。すなわち、基部41は、掛止部45(後出する)の開口側である左方へ向けて突出されている。また、アーム部42は、掛止部45の開口側から遠ざかる方向へ向けて延在している、基部41とアーム部42とは、円弧状の折曲部43を介して接続されている。アーム部42には、コンデンサ20のコネクタ22が取付られている。
【0019】
ブラケット30のベース部32において、コンデンサ取付部33を除いた残りの部分には、凹み状の掛止部45が形成されている。掛止部45は、例えば、U字形状に形成されている。掛止部45の右側の上端部は、取付部34に連続している。掛止部45内が上面を開口する凹み部になっている。
【0020】
図2に示すように、掛止部45のコンデンサ20側の端部、すなわち掛止部45とコンデンサ取付部33との間には、折返し部47が形成されている。折返し部47は、掛止部45の開口側とは反対側、すなわち左方に向けて折り曲げられており、コンデンサ取付部33と連続されている。掛止部45と折返し部47とは、円弧状の折曲部48を介して接続されている。ベース部32の折曲部48とコネクタ支持部40の折曲部43とは、相対する位置で掛止部45の開口幅(左右方向の幅)を狭くするように配置されている。掛止部45は、開口側を下向きにした状態、すなわちブラケット30を上下反転した状態で固定部材10に掛止可能に形成されている(図4参照)。このとき、平面視において、ブラケット30は、固定部材10に対して直交状に交差するように配置される。
【0021】
次に、コンデンサ(ブラケット30付きコンデンサ)20を車体の固定部材10に取付ける手順の一例を説明する。作業者は、まず、コンデンサ20のコネクタ22に、車体側に配策されたワイヤハーネスのコネクタ50(図4参照)を接続する。これにより、コネクタ22,50の接続忘れを抑制することができる。
【0022】
続いて、作業者は、ブラケット30付きコンデンサ20を固定部材10に仮置きする。すなわち、図4に示すように、ブラケット30付きコンデンサ20のブラケット30の掛止部45を、開口側を下向きにした状態で固定部材10に掛止することによって、コンデンサ20が固定部材10に仮置きされる。これにより、作業者の両手をフリーにすることができる。なお、固定部材10は本明細書でいう「他部材」に相当する。
【0023】
次に、作業者は、一方の手で手持ち式のネジ締め工具(不図示)を持ち、他方の手でボルト53(図3参照)を持ち、そのボルト53をネジ締め工具のドライバビットにセットする。そして、空いた手で、ブラケット30付きコンデンサ20を手に取り、ブラケット30の回り止め片36を固定部材10の回り止め孔17に係合する(図2参照)。この状態で、ネジ締め工具により、ボルト53をブラケット30のボルト挿通孔35を通して、固定部材10のナット14すなわちネジ孔15に締め付ける。このとき、固定部材10の回り止め孔17にブラケット30の回り止め片36が係合していることにより、ブラケット30が回り止めされる。これにより、固定部材10に対するブラケット30付きコンデンサ20の取付けが完了する(図1及び図2参照)。なお、ボルト53としては、例えば、六角ボルトが用いられる。
【0024】
ところで、図4に示すように、固定部材10にブラケット30付きコンデンサ20が仮置きされた場合は、固定部材10にブラケット30付きコンデンサ20がバランス良く支持される。固定部材10に対するコンデンサ20の当接(衝突)を抑制することができる。なお、コネクタ22,50側には、それらの重量の他、車体側のワイヤハーネスの重量、そのワイヤハーネスの長さによってはワイヤハーネスの引張力が作用する場合がある。
【0025】
また、図5に示すように、ベース部32の折曲部48が固定部材10に当接するように、固定部材10にブラケット30付きコンデンサ20が仮置きされる場合がある。この場合、固定部材10にベース部32の折曲部48が当接することによって、ブラケット30の回動が規制される。このため、ブラケット30の回動に伴うコンデンサ20の落下を抑制することができる。また、ブラケット30付きコンデンサ20の仮置きした際、場合によっては、図6に示すように、固定部材10にブラケット30の取付部34が掛止される場合がある。この場合、ブラケット30のコネクタ支持部40の折曲部43が固定部材10に当接するか、もしくは、基部41が固定部材10に引っ掛かる。このため、コンデンサ20の落下を抑制することができる。
【0026】
前記したコンデンサ20の取付構造によると、コンデンサ20に取付られたブラケット30のボルト挿通孔35にボルト53を挿通し、そのボルト53を固定部材10のネジ孔15に締め付けることにより、コンデンサ20を固定部材10に取付けることができる(図1及び図2参照)。ところで、コンデンサ20の取付作業に際して、コンデンサ20を固定部材10に仮置きしたい場合には、コンデンサ20に取付られたブラケット30の掛止部45を、開口側を下向きにした状態で固定部材10に掛止する(図4参照)。これにより、コンデンサ20を仮置きすることができる。このため、固定部材10にスタッドボルトを設定することなく、コンデンサ20を仮置きすることができる。
【0027】
ちなみに、従来例(図7図9参照)のコンデンサでは、固定部材にブラケットを掛止するという技術的思想がなかった。このため、ブラケット付きコンデンサを上下反転して他部材に掛止させようとしても、コンデンサ20が自重により落下してしまい、コンデンサを固定部材に掛止することができない。
【0028】
また、固定部材10にスタッドボルトを設定しなくてよいので、固定部材10側の構成を簡素化し、コストを低減することができる。また、コンデンサ20の仮置き状態で、振動等によりブラケット30の掛止部45が固定部材10からずり落ちたとしても、ブラケット30のコネクタ支持部40の折曲部43が固定部材10に当接するか、もしくは、基部41が固定部材10に引っ掛かるため、コンデンサ20の落下を抑制することができる(図6参照)。また、コネクタ支持部40がコンデンサ20の落下防止用の部材を兼用することにより、ブラケット30の形状を簡素化することができる。
【0029】
また、ブラケット30における掛止部45のコンデンサ20側の端部には、掛止部45の開口側とは反対側に向けて折り曲げられた折返し部47が形成されている。したがって、コンデンサ20を仮置きした際に、固定部材10にブラケット30の掛止部45と折返し部47とを接続する折曲部48が当接するときには、その当接によってブラケット30の回動が規制される(図5参照)。このため、その回動に伴うコンデンサ20の落下を抑制することができる。
【0030】
また、ブラケット30のコネクタ支持部40は、基部41と、基部41の先端部から掛止部45の開口側から遠ざかる方向へ向けて傾斜状に延在するアーム部42とを有している。したがって、コンデンサ20を固定部材10に仮置きする際に、ブラケット30のコネクタ支持部40が邪魔になることを抑制することができる。
【0031】
また、ベース部32の折曲部48とコネクタ支持部40の折曲部43とは、相対する位置で掛止部45の開口幅を狭くするように配置されている。したがって、ベース部32の折曲部48とコネクタ支持部40の折曲部43とによって、固定部材10に対するブラケット30の掛止可能範囲が規制される。これにより、ブラケット30を固定部材10に容易に掛止することができる。
【0032】
また、ブラケット30の取付部34と固定部材10との間には、相互に係合可能な回り止め孔17と回り止め片36とからなる回り止め手段が設けられている。したがって、回り止め孔17と回り止め片36との係合によって、固定部材10にブラケット30を回り止めすることができる。
【0033】
[他の実施形態]本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、ボルト53には、六角ボルトの他、おねじを有する部品を用いてもよい。また、実施形態では、固定部材10にネジ孔15を有するナット14を取付けたが、固定部材10自体にネジ孔を形成してもよい。また、実施形態では、他部材として固定部材10を用いたが、コンデンサ20の取付部位の近傍にコンデンサ20を仮置き可能な部材があれば、その部材を他部材として利用してもよい。
【符号の説明】
【0034】
10…固定部材(他部材)
20…コンデンサ
22…コネクタ
30…ブラケット
40…コネクタ支持部
41…基部
42…アーム部
43…折曲部
45…掛止部
47…折返し部
48…折曲部
53…ボルト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9