(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1A】異なる製作段階の平坦なガス放電管(GDT)の一例のアレイを示す図である。
【
図1B】異なる製作段階の平坦なガス放電管(GDT)の一例のアレイを示す図である。
【
図2A】製作の異なる段階における一例の平坦なGDTの側断面図である。
【
図2B】製作の異なる段階における一例の平坦なGDTの側断面図である。
【
図2C】製作の異なる段階における一例の平坦なGDTの側断面図である。
【
図2D】製作の異なる段階における一例の平坦なGDTの側断面図である。
【
図2D1】製作の異なる段階における一例の平坦なGDTの側断面図である。
【
図4A】絶縁体構造体のアレイへの電極の装着を容易にするために利用され得る一例のろう付けリングのアレイを示す図である。
【
図4B】絶縁体構造体のアレイに装着され得る一例の電極のアレイを示す図である。
【
図4C】GDTのアレイを形成するように、
図4Bの電極のアレイが絶縁体構造体のアレイに装着されている、一例の構成を示す図である。
【
図5】概ね平坦な構造を有する一例の絶縁体構造体を示す図である。
【
図6A】
図5の一例の平坦な絶縁体および比較的単純な電極を有する一例のGDT構成を示す図である。
【
図6B】成形電極と組み合わされた平坦な絶縁体構造体をGDTが含む例を示す図である。
【
図6C】所定の実施形態において、1つまたは複数のプレイオナイゼーションラインが、複数の絶縁体構造体のそれぞれにあることが可能であることを示す図である。
【
図6D】複数のプレイオナイゼーションラインを有する絶縁体構造体の拡大図である。
【
図7A】GDTのアレイが、製作の間に連結されているままであり、1つまたは複数のGDTを有するそれぞれの単一のユニットへの単体化を容易にするスコアラインを備える例を示す図である。
【
図7B】GDTのアレイが、製作の間に連結されているままであり、1つまたは複数のGDTを有するそれぞれの単一のユニットへの単体化を容易にするスコアラインを備える例を示す図である。
【
図7C】GDTのアレイが、製作の間に連結されているままであり、1つまたは複数のGDTを有するそれぞれの単一のユニットへの単体化を容易にするスコアラインを備える例を示す図である。
【
図8A】
図7A〜
図7Cの一例のアレイから得ることができるGDTの個別のユニットの例を示す図である。
【
図8B】
図7A〜
図7Cの一例のアレイから得ることができるGDTの個別のユニットの例を示す図である。
【
図8C】
図7A〜
図7Cの一例のアレイから得ることができるGDTの個別のユニットの例を示す図である。
【
図9A】複数のセットの電極をそれぞれ備える複数のGDTベースのデバイスを有するアレイの例を示す図である。
【
図9B】複数のセットの電極をそれぞれ備える複数のGDTベースのデバイスを有するアレイの例を示す図である。
【
図10A】
図9Aおよび
図9Bの一例のアレイから得ることができる個別のGDTベースのデバイスの例を示す図である。
【
図10B】
図9Aおよび
図9Bの一例のアレイから得ることができる個別のGDTベースのデバイスの例を示す図である。
【
図11A】本明細書で説明されているような1つまたは複数の特徴を有するGDTが、どのようにパッケージ化された構成の中に実装され得るかということの例を示す図である。
【
図11B】所定の実施形態において、
図11Aの例の中の端子が、パッケージ化されたデバイスを回路基板にサーフェスマウントすることを可能にするように構成され得ることを示す図である。
【
図11C】
図11Bのパッケージ化されたGDTデバイスを受けるために回路基板に実装され得る一例のパッドレイアウトを示す図である。
【
図12A】本明細書で説明されているような1つまたは複数の特徴を有するGDTが、どのようにパッケージ化された構成で実装され得るかということの別の例を示す図である。
【
図12B】
図12Aのパッケージ化されたGDTデバイスを受けるために回路基板に実装され得る一例のパッドレイアウトを示す図である。
【
図13A】所定の実施形態において、本明細書で説明されているような1つまたは複数の特徴を有するGDTデバイスが、正温度係数(PTC)デバイスのために一般的に使用されるパッケージング構造で実装され得るということを示す図である。
【
図13B】
図13Aのパッケージ化されたGDTデバイスを受けるために回路基板に実装され得る一例のパッドレイアウトを示す図である。
【
図14A】ポケットのアレイが、パッケージング基板に画定され得り、それぞれのポケットが、本明細書で説明されているような1つまたは複数の特徴を有するGDTデバイスを受けるように構成されている、一例の構成を示す図である。
【
図14B】組み立てられていない形態の個別のパッケージ化されたデバイスのより接近した図である。
【
図14C】GDTベースのデバイスおよび/または本明細書で説明されているような任意の他のコンポーネントまたは組合せを備えるパッケージング基板が、相互接続ビアを含むことができる場合の平面図である。
【
図14D】
図14BのラインXXに沿った組み立てられた形態のデバイスの側断面図である。
【
図14E】上部側および底部側の両方において、開口端部であることが可能であるパッケージング基板を使用する、
図14Dのアセンブリの別の一例の構成を示す図である。
【
図14F】デバイスの直列スタックを含む一例の構成を示す図であり、スタックが、GDTおよび別のGDT、デバイス、または、デバイスの組合せを含むことを示す図である。
【
図14G】2つのビアによって共通の中央電極タブに接続され、1つまたは複数の望ましい機能性を提供し得る第3の共通接続部を含む、一例の構成を示す図である。
【
図14H】接続ビアなしの
図14Eのアセンブリの一例の構成を示す図であるが、端子が、上部パッドおよび底部パッドを一緒に接続する本体部の側部の周りに巻き付けるような様式で実装され得ることを示す図である。
【
図15A】導電性ビアに依存することなく、電極への電気的接続を有する複数のパッケージ化されたGDTデバイスを生み出し得る一例の製作プロセスの種々の段階を示す図である。
【
図15B】導電性ビアに依存することなく、電極への電気的接続を有する複数のパッケージ化されたGDTデバイスを生み出し得る一例の製作プロセスの種々の段階を示す図である。
【
図15B1】導電性ビアに依存することなく、電極への電気的接続を有する複数のパッケージ化されたGDTデバイスを生み出し得る一例の製作プロセスの種々の段階を示す図である。
【
図15C】導電性ビアに依存することなく、電極への電気的接続を有する複数のパッケージ化されたGDTデバイスを生み出し得る一例の製作プロセスの種々の段階を示す図である。
【
図15D】導電性ビアに依存することなく、電極への電気的接続を有する複数のパッケージ化されたGDTデバイスを生み出し得る一例の製作プロセスの種々の段階を示す図である。
【
図15E】導電性ビアに依存することなく、電極への電気的接続を有する複数のパッケージ化されたGDTデバイスを生み出し得る一例の製作プロセスの種々の段階を示す図である。
【
図15F】導電性ビアに依存することなく、電極への電気的接続を有する複数のパッケージ化されたGDTデバイスを生み出し得る一例の製作プロセスの種々の段階を示す図である。
【
図15G】導電性ビアに依存することなく、電極への電気的接続を有する複数のパッケージ化されたGDTデバイスを生み出し得る一例の製作プロセスの種々の段階を示す図である。
【
図15H】導電性ビアに依存することなく、電極への電気的接続を有する複数のパッケージ化されたGDTデバイスを生み出し得る一例の製作プロセスの種々の段階を示す図である。
【
図15I】
図15A〜
図15Hの製作プロセスから結果として生じ得る個別のパッケージ化されたGDTデバイスの側面図である。
【
図15J】
図15A〜
図15Hの製作プロセスから結果として生じ得る個別のパッケージ化されたGDTデバイスの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本明細書で提供される見出しは、もしあれば、便宜上のためだけのものであり、特許請求されている発明の範囲または意味に必ずしも影響を与えない。
【0028】
従来のガス放電管(GDT)は、典型的には、セラミックなどの電気的に絶縁性の材料の円筒形状の管を使用して作製されている。そのような管は、ガスで充填され、それぞれの端部では円形の金属電極キャップを用いてシールされている。より最近では、平坦なGDTが開発されている。そのようなGDTの例は、より詳細に米国特許第7,932,673号に説明されており、それは、その全体が、明示的に参照により組み込まれている。
【0029】
本明細書で説明されているのは、GDTに関するデバイスおよび方法であって、具体的には、離散的なデバイスとして、複数のデバイスのアレイとして、単一のパッケージ、アレイ、もしくはモジュールの中でのアクティブデバイス、パッシブデバイス、デバイスの組合せと組み合わせて、または、それらの任意の組合せで製作され得るデバイスである。本明細書で説明されているように、そのような製作技術は、蒸着および製造プロセスなどの種々のプロセスで補完され、高いスループット、より低いユニットごとのコスト、自動化、改善された品質、減少したサイズ、望ましい形状因子、他のコンポーネントと一体化する能力、および、改善された長期の信頼性などの、有利な特徴を生み出すことができる。
【0030】
図1Aおよび
図1Bは、所定の実装形態において、GDTのアレイは、一緒に製作されるとともに個のユニットに分離され得ることを示している。種々の製作ステップを一緒に行うことによって、結果として生じるデバイス、および、製造プロセスは、上述の有利な特徴の1つまたは複数から利益を得ることができる。
図1Aでは、セラミックプレート100のような一例の絶縁体プレートが、複数の個別の絶縁体構造体102を含むように示されている。セラミック材料の文脈において説明されているが、本開示の1つまたは複数の特徴は、また、GDTの中で使用するのに適切な他のタイプの絶縁材料の中にも実装され得ることが理解されよう。
【0031】
一例のセラミックプレート100は複数のスコアライン104を含むように示されているが、このスコアライン104は、絶縁体構造体102に基づいて個別のデバイスの分離(本明細書でシンギュレーション(単体化)とも称される)を容易にするためにセラミックプレート100に形成されたものである。そのような単体化は、組立て、めっき、調整、マーキング、および検査を含む、個別のGDTの完成の後に、個別のGDTの部分的な組み立ての後に、GDTを製造する任意の段階において、または、個別のGDTの組み立ての前に、実施され得る。図示の例では、プレート100の縁部にある絶縁体構造体102は、構造体102の一例の正方形形状を画定するスコアライン104a〜104cを有するように示されている。
【0032】
図1Aでは、それぞれの絶縁体構造体102が、開口部を画定する円形構造体を含むように示されている。そのような円形構造体の種々の非限定的な例が、より詳細に本明細書で説明されている。
【0033】
所定の実装形態では、スコアライン104および円形構造体は、焼成前に(例えばグリーン状態(green−state)で)形成されてもよく、例えば、機械式穿孔やレーザ穿孔によって、または、クッキーカッター、パンチ、もしくはプログレッシブパンチなどのデバイスを使用することによって形成可能である。また、スコアライン104および円形構造体は、例えば、孔部の機械式穿孔またはレーザ穿孔およびスコアラインの形成を用いて、焼成後に形成してもよい。
【0034】
図1Bは、
図1Aのセラミックプレート100に形成された全体的に完成したGDT112のアレイ110を示している。図示の例では、GDTは、まだ単体化されていないが、スコアライン104によってそのようなシンギュレーション(単体化)が容易となっている。それぞれのGDT112は、電極116(上側のものは示されており、下側のものは視界から隠されている)を含むように示されている。そのような電極の例、および、どのようにそれらがセラミックプレートに装着され得るかということはより詳細に本明細書で説明されている。
【0035】
図2および
図3は、製作されている一例の個別のGDTの側断面図および平面図を示している。
図2A、
図3Aは、個別の絶縁体構造体102の側断面図および平面図をそれぞれ示しており、絶縁体構造体102は、セラミックプレート100の中において、1つまたは複数の近接する構造体にまだ連結されている。本明細書で説明されているように、スコアライン104は、絶縁体構造体102に対応する個別のGDTの単体化を容易にするように構成されていてもよい。
【0036】
絶縁体構造体102は、第1の表面120a(例えば上側表面)と、第1の表面120aの反対側の第2の表面120b(例えば下側表面)とを画定するものであってもよい。所定の実施形態において、電極(
図2Aおよび
図3Aには示されていない)が絶縁体構造体102に装着されているとき、上側表面120aおよび下側表面120bを画定する絶縁体構造体102の少なくとも一部分が、GDTのための外部絶縁リングとしての機能を果たし得る。
【0037】
図2Aおよび
図3Aは、所定の実施形態において、絶縁体構造体102が、外部絶縁リングから半径方向内向きに延在する内部絶縁リング124を含むことができることを示している。図示のように、内部絶縁リング124は、外部絶縁リングの厚み(例えば上側表面120aと下側表面120bとの間の)よりも小さい厚みを有していてもよい。上側の角度付き表面122aおよび下側の角度付き表面122bは、外部絶縁リングおよび内部絶縁リングの異なる厚みの移行を容易にすることができ、それによって、上側キャビティ126aおよび下側キャビティ126bを画定している。
【0038】
図2Aおよび
図3Aは、内部絶縁リング124の内側境界が、上側キャビティ126aと下側キャビティ126bとの間に開口部128を画定し提供していることをさらに示している。一般的に理解されるように、内部絶縁リング124の存在によって、沿面電流のために拡張された長さが提供され、それによりその管理の改善を可能にする。所定の実施形態において、同様の機能性は、成形電極プロファイル(例えば
図6Bの成形電極および平坦な絶縁体構造体)によって達成できる。所定の実施形態において、電極および絶縁体構造体の両方が、上述の機能性を達成するために適切に寸法決めされ得る。
【0039】
図2Aおよび
図3Aに示されている一例の沿面電流管理(例えば低減)機能性は、所望の形状を有する内部絶縁体リング124の文脈の中にあるが、絶縁体構造体102の外側部分も、そのような機能性を提供するように形状決めされ得ることが理解されよう。
図2Aおよび
図3Aの一例の絶縁体構造体102の一例の正方形境界の文脈において、電極が終了する半径方向の場所から間隔を置いて配置されている境界縁部は、そのような沿面電流低減機能性の少なくともいくらかを提供できる。所定の実施形態において、絶縁体構造体102の境界部分は、追加的な沿面電流制御機能性を提供するようにさらに形状決めされ得る(例えば減少した厚み境界)。
【0040】
図2B〜
図2Dおよび
図3B〜
図3Dは、絶縁体構造体102の上側表面120aおよび下側表面120bに電極がどのように装着され得るかということの例を示している。
図2Bおよび
図3Bの構造130では、メタライゼーション層132が、上側表面120aおよび下側表面120bのそれぞれに形成されるように示されている。そのようなメタライゼーション層は、絶縁体構造体102に電極を装着することを容易にできる。
【0041】
図3Bに示すように、メタライゼーション層132a、132bのそれぞれは、平面図においてリング形状を有していてもよい。メタライゼーション層132a、132bは、例えば、転写、スクリーン印刷、または、ステンシルありのまたはなしの吹き付けによって、形成できる。そのような金属層は、タングステン、タングステン−マンガン、モリブデン−マンガン、または、他の適切な材料などの、材料を含むものであってもよい。そのような金属層は、例えば約0.4〜1.4mil(約10〜35μm)の範囲にある厚みを有していてもよい。また、他の厚み範囲または値としてもよい。
【0042】
所定の実装形態では、活性ろう付けを利用できる。そのような構成では、メタライゼーションは、必要とされない可能性があり、電極は、ガスシールを形成するようにセラミック絶縁体構造体102に直接的に結合されてもよい。
【0043】
図2Cおよび
図3Cの構造140では、接合層142が、上側表面120aおよび下側表面120bの上の
メタライゼーション層132a、132bのそれぞれに形成されるように示されている。所定の実施形態において、接合層142は、例えばろう付け材料を含むものであってもよい。そのようなろう付け材料がどのように実装され得るかということの例がより詳細に本明細書で説明されている。そのようなろう付け層は、
メタライゼーション層132a、132bに電極を固定することを容易にできる。
【0044】
図3Cに示すように、ろう付け層142a、142bのそれぞれは、平面図においてリング形状を有していてもよい。所定の実装形態では、ろう付け層142a、142bは、例えば印刷などの塗布技法を利用するろう付けペーストによって、形成されることが可能である。そのような様式で塗布されると、ろう付け層142は、例えば約2〜10mil(約50.8μm〜254μm)の範囲にある厚みを有していてもよい。また、他の厚み範囲または値を実装できる。
【0045】
所定の実装形態では、ろう付け層142a、142bは、ろう付けワッシャの形態であってもよい。そのようなワッシャは、個別のユニットの中にあることが可能であり、または、絶縁体構造体102のアレイの寸法に実質的に適合するように構成されたアレイの中に連結されてもよい。ろう付けワッシャのそのようなアレイの例が、より詳細に本明細書で説明されている。
【0046】
図2Dおよび
図3Dの一例の構造150では、電極152が、ろう付け層142a、142bおよび金属化リング132a、132bを用いて、絶縁体構造体102のそれぞれの側部に固定されるように示されている。そのようなろう付けは、例えばろう付け層142a、142bに対して電極152a、152bを位置決めすることによって、および、アセンブリを加熱する(例えば約1292〜1652°F(700〜900℃)の範囲で)ことによって、達成できる。
【0047】
図2Dおよび
図3Dに示すように、一例の電極152a、152bのそれぞれは円形ディスク形状を有していてもよい。ディスクは、それぞれのろう付け層142と全体的に合うように寸法決めされた周囲部分154を含んでいてもよい。
【0048】
所定の実施形態において、ディスク形状の電極152は、さらに、1つまたは複数の機能性を提供する1つまたは複数の特徴を画定していてもよい。例えばディスクの内側部が、キャビティ126の傾斜した壁部(
図2Aの122)に全体的に適合するように寸法決めされていてもよい。ディスクの内側部は、半径方向内向きに、複数の同心円状の円形特徴部またはキャビティ158を画定するものであってもよく、複数の同心円状の円形特徴部またはキャビティ158は、例えば電極を保護するための電極コーティングの付着を支援するように構成されその結果GDTの平均耐用年数を増加させる。
【0049】
ディスク形状の電極152の外側部は例えば中央接触パッドを画定するように寸法決めされていてもよい。図示の例では、環状の凹部156は、島状特徴部を形成するように示されており、この島状特徴部において電気的接触を行うことができるようになっている。環状の凹部156は、セラミックに歪み緩和をもたらし、また、シールジョイントを提供して、機械的な歪み(電極152a、152bおよびセラミック絶縁体構造体の膨張係数の差によって引き起こされる歪み)により良好に耐えるように構成可能である。
【0050】
図2Dに示すように、絶縁体構造体102の上側部および下側部に上側電極152aおよび下側電極152bを固定することによって、所望のガスで充填され得る閉塞容積160が生み出される。ガス容積160は、電極構造および内部絶縁リング(
図2Aの124)と組み合わされて所望の放電特性を提供し得る。
【0051】
図2D1および
図3D1は一例の構造150’を示しており、この構造150’では、各電極152a’、152b’は、絶縁体構造体102に固定されるときにも未だ一緒に連結されているような電極のアレイの一部となっていてもよい。そのような電極のアレイの例が
図4Bに示されており、アレイ180は、複数の個別の電極152’を有し、それらは、電極152’の周囲部分154’を通るタブ162’によって連結されている。
図2D1および
図3D1では、電極152a’および152b’のための連結タブが、162a’および162b’としてそれぞれ示されている。
【0052】
所定の実装形態では、各ろう付け層142はリングであってもよく、このリングは、絶縁体構造体102への電極152および/または152’のろう付けを容易にするように寸法決めされている事前形成されたリングである。そのようなろう付けリングは、個別のピースの状態であるか、または、
図4Bの一例の電極のアレイと同様にアレイの状態で一緒に連結されていてもよい。
図4Aは、一例のろう付けリング142’のアレイ170を示しており、それらは、絶縁体構造体の上のそれらのそれぞれのメタライゼーション層に適用されるときに、未だ一緒に連結されている。
図4Aでは、ろう付けリングどうしを連結するタブが172として示されている。そのような連結されたろう付けリングの文脈において、
図2D1および
図3D1の一例の構成は、電極152’のための連結タブと同様に、ろう付けリングのための連結タブを含むものであってもよい。
【0053】
図4Cは、一例の構造190を示しており、この構造190では、
図4Bの電極180のアレイは、GDT112’のアレイを形成するように絶縁体構造体のアレイに装着されている。本明細書で説明されているように、印刷されたろう付けペーストなどのろう付け層、または、ろう付けリングのアレイ(
図4Aの170)は、そのような電極の装着を容易にするために利用できる。
【0054】
組み立てられたGDT112’のアレイは種々の方式で個別ピースへ単体化可能である。例えば、電極180のアレイの連結タブ(
図4Bの162’)はソーイングで切り落とされてもよく、絶縁体構造体はソーイングで切り離すかまたは折って離されるものであってもよく、それは、スコアラインによって容易化される。
【0055】
図5および
図6は、絶縁体構造体および/または電極のために実装可能な他の構成の種々の非限定的な例を示している。
図5は、概ね平坦な構造を有する一例の絶縁体構造体202を示している。個別の絶縁体構造体202は、そのような絶縁体構造体のアレイを有するプレート200(例えばセラミックプレート)の一部であってもよい。それぞれの絶縁体構造体202は、第1の表面206a(例えば上側表面)および第2の表面206b(例えば下側表面)を画定するように示されている。スコアライン204は、
図1、
図2、および
図3を参照して説明されている例と同様の様式で形成され、個別の絶縁体構造体202の単体化を容易にできる。
【0056】
一例の平坦なセラミック絶縁体構造体202は、概ね、形成特徴部または成形特徴部がないように示されており、単に、上側表面206aと下側表面206bとの間に開口
部208を画定している。そのような構造体は、多数の望ましい特徴を容易にする、または提供できる。例えば、一例の絶縁体構造体202に関連する平坦な表面は、より容易なプレイオナイゼーションラインの形成(例えば印刷)を可能にすることができる。そのようなプレイオナイゼーションラインの例は、より詳細に本明細書で説明されている。他の例では、絶縁体構造体202の比較的単純な構造は、より大きいマルチアップ(multi−up)プレートのための能力、より良好な平坦性制御、開口
部208を形成するための単純なツールの使用、および、全体的に単純な製作プロセスなどの、望ましい特徴を提供できる。
【0057】
図6Aは、一例の
GDT210を示しており、これは、
図5の平坦なセラミック絶縁体構造体202と、比較的単純な電極212a、212bとを有している。GDT210に対応する個別の絶縁体構造体は、後で単体化されることとなるプレート200(例えばセラミックプレート)の一部とされていてもよい。電極212a、212bは、ジョイント214a、214bを利用して、平坦なセラミック絶縁体202の上側表面および下側表面に装着されるように示されている。各ジョイント214a、214bは、本明細書で説明されているように、メタライゼーション層およびろう付け層を含んでいてもよい。
【0058】
図6Aは、平坦なセラミック絶縁体202に電極212a、212bが固定された場合に、その絶縁体の上側表面と下側表面の間の開口部208が電極によって実質的に囲まれ、それにより閉塞容積216を画定することを示している。そのような閉塞容積は、ガスで充填されてもよく、それにより所望の放電特性がもたらされ得る。
【0059】
図6Aの一例のGDT210にある比較的単純な構成によれば、多数の望ましい特徴から利益を得ることができる。例えば、結果として生じるGDTは、比較的小さくすることができ、また、より低いコストで製造できる。
【0060】
図6Aに示されているような一例のGDT210は、プレイオナイゼーションラインを有していない。しかし、より良好なインパルス性能が必要とされまたは望まれる用途に関して、イオナイゼーションラインは、例えばセラミック構造体202の開口部(
図5の208)の内側に(例えば垂直方向の表面に)設けられていてもよい。
【0061】
図6Bの一例のGDT220は、
図5の例などの、平坦なセラミック絶縁体構造体が、成形電極と組み合わせ得ることを示している。図示の例では、GDT220に対応する個別の絶縁体構造体は、後で単体化されることとなるプレート200(例えばセラミックプレート)の一部としてもよい。例は、ジョイント224a、224bを利用して、平坦なセラミック絶縁体構造体の上側表面および下側表面に装着されている成形電極222a、222bをさらに示している。
【0062】
各電極222a、222bは、凹部(電極222aのための228a、電極222bのための228b)を含むように示されており、凹部によって、平坦なセラミック絶縁体構造体の上側表面および下側表面の一部分が閉塞容積226に露出されることとなる。1つまたは複数のプレイオナイゼーションラインは、表面に(平坦なセラミック絶縁体構造体に)実装され(例えば印刷によって形成)、また、電極222a、222bの凹部228a、228bに起因して、閉塞容積226に露出され得る。
【0063】
所定の実装形態では、プレイオナイゼーションラインは、GDTの応答時間を低減させ、したがって、インパルス放電開始電圧を下げるように構成されていてもよい。所定の実装形態では、これらのラインは、グラファイトペンシルを用いて形成できる。また、他の技法を利用することもできる。
【0064】
所定の実装形態では、プレイオナイゼーションラインを、GDTのインパルス性能をさらに強化し得る異なるタイプの高抵抗インクを用いて形成してもよい。
図6Cおよび
図6Dの例に示すように、プレイオナイゼーションラインは、所望のインパルス性能およびスタンドオフ電圧を満足させるために必要とされ、または望まれるように、異なる形状および長さで、セラミック絶縁体の内側の壁部に設けられてもよい。ラインの形状は、例えば、円形、L字形状、T字形状、またはI字形状を含むものであってもよく、そのようなラインは、メタライゼーション層(例えば
図2Dの132)に接続されるか、フローティングラインとするか、または、それらの幾つかの組合せとしてもよい。所定の実施形態において、プレイオナイゼーションラインは、それに限定されないが、グラファイト、グラフェン、炭素の水性形態、および/または炭素ナノチューブを含むものであってもよい。そのようなプレイオナイゼーションラインは、印刷、吹き付け、またはグラファイトペンシルまたはロッドを使用したマーキングなどの技法を使用して設けることができる。
【0065】
図6Cに示されている例では、プレイオナイゼーションライン242は、未だ互いに取り付けられている複数の絶縁体構造体240のそれぞれに設けられている。しかし、また、そのようなプレイオナイゼーションラインは、本明細書で説明されているように、GDT製作の異なる段階で形成可能なことが理解されよう。
【0066】
図6Dは、複数の(例えば4つの)プレイオナイゼーションライン242を有する絶縁体構造体240の拡大図である。一例の絶縁体構造体240は、アレイ(例えば
図6Cの例のアレイなど)の一部であってもよく、または、個別のユニットであってもよい。一例の絶縁体構造体240は、
図1〜
図3を参照して説明されている例102と同様としてもよい。したがって、絶縁体構造体240は、上側表面243および凹部246を含むことができ、凹部246は、内側壁部244および内側の低下した表面245によって画定されている。
【0067】
図示の例では、プレイオナイゼーションライン242は、内側壁部244および内側の低下した表面245の一部分に沿って、それらのそれぞれの方位角の場所に形成されている。所定の実施形態において、プレイオナイゼーションライン242は、概ね対称の様式で、方位角によって(azimuthally)配置されていてもよい。4つのラインの文脈において説明されているが、他の数のプレイオナイゼーションラインおよび構成を実装することもできることが理解されよう。また、所定の実施形態において、同様のプレイオナイゼーションラインは絶縁体構造体240の下側部(不図示)に設けることもできる。
【0068】
図7〜
図10は、本明細書の説明のように製作されるGDTが、どのように一緒にグループ化され得るかということ
の非限定的な例を示している。
図1〜
図6を参照して説明されている例に関して、形成されたGDTのアレイは、個別のユニットへ単体化されることが仮定されていた。
図7Aは、別の例の構造250であり、別の例の構造250では、GD
Tのアレイは、製作の間に連結されているままであり、単体化は、スコアラインによって容易にされる。
図8Aは、絶縁体構造体254に装着されている1セットの電極256を有する単体化されたGDTユニット252を示している。
【0069】
所定の実装形態では、単体化されたGDTユニットは、2つ以上のセットの電極およびそれらのそれぞれのガス容積を有していてもよい。例えば、
図7Bは、複数のGDTユニット262を有するアレイ260を示しており、複数のGDTユニット262は、2セットの電極をそれぞれ有している。
図8Bは、絶縁体構造体264に装着されている第1のセットの電極266aおよび第2のセットの電極266bを有する個別の単体化されたGDTユニット262を示している。第1のセットの電極266a(上側のものは示されており、下側のものは視界から隠されている)および絶縁体構造体264は、第1の閉塞ガス容積(視界から隠されている)を画定していてもよい。同様に、第2のセットの電極266bおよび
絶縁体構造体264は、第2の閉塞ガス容積を画定するものであってもよい。
【0070】
所定の実施形態において、絶縁体構造体264のアレイを有するセラミックプレートは、一例で2ユニットのグループを画定する(例えば
図7Bに示されているような)スコアラインを含んでいてもよい。所定の実施形態において、そのような2GDTデバイスは、2ユニットデバイスへの選択的な単体化によって、単一ユニットのグループ(例えば
図7A)を有するセラミックプレートから形成できる。所定の実施形態において、2ユニットデバイスのメタライジング層どうしを接続できる。
【0071】
図7Cは、複数のGDTユニット272を有するアレイ270の別の例を示しており、複数のGDTユニット272は、4セットの電極をそれぞれ有している。
図8Cは、絶縁体構造体274に装着されている4セットの電極276a〜276dを有する個別の単体化されたGDTユニット272を示している。それぞれのセットの電極276および絶縁体構造体274は、それぞれの閉塞ガス容積を画定していてもよい。
【0072】
所定の実施形態において、絶縁体構造体274のアレイを有するセラミックプレートは、一例で4ユニットグループを画定する(例えば
図7Cに示されているような)スコアラインを含んでいてもよい。所定の実施形態において、そのような4GDTデバイスは、4ユニットデバイスへの選択的な単体化によって、単一ユニットのグループ(例えば
図7A)などのより少ない数のユニットのグループを有するセラミックプレートから形成することができる。
【0073】
直列および/または並列のGDT接続を備える他の数の電極セットを有するGDTユニットを実装できることも理解されよう。
図7Cの複数GDTの例では、GDTは、単一のラインに並んで配置されている。また、他の配置も可能であることが理解されよう。例えば複数GDTユニットは(例えば4GDT構成に関し2×2の配置で)2つ以上のラインに並んで配置することができる。奇数の構成に関して、GDTは、より容易な単体化のため全体として長方形形状へグループ化しないので、単一ライン配置を維持することがより好ましいこともある。所定の実施形態において、2つ以上のセラミックプレートアセンブリは、互いにの上部に設置され、1つまたは複数のスタックを形成し得る。そのようなスタックは、そのろう付けまたははんだ付けの後に、例えば任意の時点で分離可能である。
【0074】
図7Bおよび
図7Cの例を参照して説明されているような共通の絶縁体構造体の2つ以上のGDTは、多数の望ましい特徴を提供できる。例えばより高い単位面積当たりのGDTの密度を達成できる。ろう付けシールのためのメタライゼーションにおいては、一般に、スコアラインから距離をいくらか離して位置決めされることが必要であることに留意されたく、これにより、スコアラインから起こってろう付けシールに影響を与えるマイクロクラックの可能性を排除または低減することができる。共通の絶縁体構造体に2つ以上のGDTがある場合、スコアラインは、一対のGDTの間に形成される必要がない。したがって、GDTを、共通の絶縁体構造体の中で、より近くに一緒に位置決めさせることができる。
【0075】
図7Bおよび
図7Cの例の構成では、電極および/またはメタライジング層は、異なる方式で接続され、直列に、並列に、または、それらの幾つかの組合せで接続されたGDTを生み出すことができる。所定の実装形態では、共通のグランドに接続されている複数の並列のラインによって放電保護を提供することが望ましい可能性がある。そのような構成に関して、接続の低減および簡単化は、第1の側にあるGDTの第1の電極どうしを一緒に接続することによって、および、第2の側にあるGDTの第2の電極どうしを一緒に接続することによって、達成できる。所定の実施形態において、そのような構成は、より大きいグランドおよび共通接続部タブを実装され、例えばGDTパッケージからの熱の除去を容易にすることができる。そのような特徴は、例えばACサージハンドリング能力および長時間サージを改善できる。
【0076】
図9Aは、2セットの電極をそれぞれ有する複数のGDTベースのデバイス282を有しているアレイ280の一例を示している。
図10Aは、個別のGDTベースのデバイス282を示しており、それは、単体化されており、2つのGDTセルを有している。GDTベースのデバイス282の共通の絶縁体構造体284の第1の側にある第1の電極286a、286bは、導電体288によって互いに接続されるように示されている。同様に、GDTベースのデバイス282の第2の側にある第2の電極(視界から隠されている)は導電体によって互いに接続されている。
【0077】
図9Bは、4セットの電極をそれぞれ有する複数のGDTベースのデバイス292を有する一例のアレイ290を示している。
図10Bは、個別のGDTベースのデバイス292を示しており、それは、単体化されており、4GDTセルを有している。GDTベースのデバイス292の共通の絶縁体構造体294の第1の側にある第1の電極296a〜296dは、導電体298によって互いに接続されるように示されている。同様に、GDTベースのデバイス292の第2の側にある第2の電極(視界から隠されている)は、導電体によって互いに接続されている。
【0078】
所定の実施形態において、一例の導電体(例えば
図10Aの288、
図10Bの298)は、
図2D1、
図3D1および
図4Bを参照して本明細書で説明されている電極のアレイの分離されていな
いタブ162’であってもよい。所定の実施形態において、一例の導電体(例えば、
図10Aの288、
図10Bの298)は、別々に形成されてもよい。所定の実施形態において、2つ以上のデバイスのメタライゼーション層どうしを接続できる。
【0079】
所定の実装形態では、上記に説明されているGDTユニットの種々の例は、電気回路の中で直接的に接続できる。所定の実装形態では、GDTは、パッケージ化されたデバイスの中に含まれ得る。そのようなパッケージ化されたデバイスの非限定的な例は
図11〜
図14を参照して説明されている。
【0080】
図11A〜
図11Cは、本明細書で説明されているような1つまたは複数の特徴を有するGDTデバイスが、どのようにリードフレー
ム321を使用してパッケージ化され得るかということの例を示している。
図11Aは、所定の実施形態において、パッケージング構
造が、例えばSMB(DO−214AA)の中に、SMC(DO−214AB)の中に、または、リードフレームアセンブリを使用してパッケージングするのに適切な任意のフォーマットの中に実装され得ることを示している。GDTデバイス322は、ハウジング324の中に収容可能である。電気的接続は、GDTデバイス322の電極と端子326との間でリードフレーム321を用いて作製できる。
図11Bは、所定の実施形態において、端子326が、パッケージ化されたデバイス320が回路基板にサーフェスマウントされることを可能にするように構成可能であること(例えばリードフレームアセンブリから分離された後に折り重ねられる)を示している。
【0081】
図11Cは、
図11Bのパッケージ化されたGDTデバイス320を受けるために、例えば、回路基板に実装され得る一例のパッドレイアウト330を示している。レイアウト330は、第1および第2の接触パッド332a、332bを含むように示されており、第1および第2の接触パッド332a、332bは、パッケージ化されたGDTデバイス320の第1および第2の端子326を受けるように寸法決めされ、間隔を置いて配置されている。種々の寸法およびスペーシング(例えばd1〜d4)は、パッケージ化されたGDTデバイス320のサーフェスマウントを容易にするように適切に選択できる。
【0082】
図12Aは、実装され得るパッケージング構造340の別の例を示している。所定の実施形態においてパッケージング構造340はSMD2920フォーマットまたは同様のフォーマットの中に実装され得る。GDTデバイス342は第1および第2の端子346に接続されている2つの導電体構造体344の間に実装され得る。端子346は、パッケージ化されたデバイス340が回路基板にサーフェスマウントされることを可能にするように寸法決めされていてもよい(例えばd1〜d5)。
【0083】
図12Bは、
図12Aのパッケージ化されたGDTデバイス340を受けるために、例えば回路基板に実装され得る一例のパッドレイアウト350を示している。レイアウト350は、第1および第2の接触パッド352a、352bを含むように示されており、第1および第2の接触パッド352a、352bは、パッケージ化されたGDTデバイス340の第1および第2の端子346を受けるように寸法決めされ、間隔を置いて配置されている。種々の寸法およびスペーシング(例えばd6〜d9)は、パッケージ化されたGDTデバイス340のサーフェスマウントを容易にするように適切に選択されていてもよい。
【0084】
所定の実施形態において、
図13Aは、本明細書で説明されているような1つまたは複数の特徴を有するGDTデバイス302が、正温度係数(PTC)デバイスのために一般的に使用されるパッケージング構造300の中に実装され得ることを示している。所定の実施形態において、1つまたは複数のGDTベースのデバイスは、マルチヒューズのポリマーまたはセラミックのPTCデバイス、電子的な電流制限デバイス、ダイオード、ダイオードブリッジまたはアレイ、インダクタ、変圧器、抵抗器、または、例えばBourns、Inc.から得ることができる他の市販のアクティブまたはパッシブデバイスなどの、1つまたは複数の非GDTデバイスとともにパッケージ化され得る。
【0085】
一例のパッケージ化されたGDTデバイス300は、パッケージング基板304を含んでいてもよく、このパッケージング基板304は、GDT302と、GDT電極と端子306a、306bとの間の電気的接続とを包囲してもよい。そのような電気的接続は種々の方式で達成できる。さらに、横方向寸法A、B、および厚み寸法Cは、所望の機能性を有する所望のサイズ決めされたデバイスを提供するように選択できる。
【0086】
図13Bは一例のパッドレイアウト310を示しており、このレイアウトは、
図13Aのパッケージ化されたGDTデバイス300を受けるために例えば回路基板に実装され得る。レイアウト310は、第1および第2の接触パッド312a、312bを含むように示されており、これらの第1および第2の接触パッド312a、312bは、パッケージ化されたGDTデバイス300の第1および第2の端子306a、306bを受けるように寸法決めされて間隔を置いて配置されている。パッケージ化されたGDTデバイス300のサーフェスマウントを容易にするように、種々の寸法および間隔(例えばd1〜d5)が適切に選択され得る。
【0087】
図14A〜
図14Hおよび
図15A〜
図15Jは、実装可能なパッケージング構造の他の例を示している。
図14Aは構造400を示しており、構造400では、ポケット406のアレイがパッケージング基板402に画定されている。そのようなポケット構造体のアレイに関する追加的な詳細は、例えば米国特許出願公開第2006/0055500号に見出すことができ、それは、その全体が、明示的に参照により組み込まれている。
図14A〜
図14Hおよび
図15A〜
図15Jの例の説明の目的のために、種々の用語は、米国特許出願公開第2006/0055500号の中の上述の開示の中で使用されている全体的に対応する用語のように、互換可能に、代替的な形態として、および/または、当業者によって適切に修正されるように、使用できることが理解されよう。
【0088】
ある実施形態において、ポケット406のそれぞれは、本明細書で説明されているような1つまたは複数の特徴(例えばセラミック絶縁体構造体414に装着されている電極412)を有するGDTデバイス410で満たされてもよい。次いで、そのような満たされたポケット406は単体化され、個別パッケージ化されたデバイスが生産され得る。所定の実施形態において、スコアライン404は、そのような単体化プロセスを容易にするために設けることができる。
【0089】
所定の実施形態において、一群のポケット406が少なくとも1つのGDTデバイス410および1つまたは複数の他のデバイスで満たされてもよい。そのような他のデバイスは、例えば、マルチヒューズのポリマーまたはセラミックのPTCデバイス、電子的な電流制限デバイス、ダイオード、ダイオードブリッジまたはアレイ、インダクタ、変圧器、抵抗器、または、例えばBourns、Inc.から得ることができる他の市販のアクティブまたはパッシブデバイスを含むことができる。所定の実施形態において、そのような一群のポケットおよびそれらのそれぞれのデバイスは、モジュール式の形態で一緒に保持され得る。
【0090】
図14Bは、組み立てられていない形態のパッケージ化された個別のデバイス420の拡大図を示しており、
図14Dは、
図14BのラインXXに沿って、組み立てられた形態のデバイス420の側断面図を示している。所定の実施形態において、GDTデバイス410の全体寸法およびポケット406の寸法は、ポケット406の中へのGDTデバイス410の挿入および保持を容易にするように、選択されていてもよい。GDTデバイス410は、摩擦嵌めおよび/または接着剤などの他の方法によって保持されることが可能である。
【0091】
図14Cおよび
図14Dは一例の構成を示しており、そこでは、パッケージング基板402は、GDTベースのデバイス410、および/または、本明細書で説明されているような任意の他のコンポーネントまたは組合せを備えている(例えばそれらは絶縁層422で積層されており、その後に
導電性ビア424、425、429、432のための孔部がレーザによってまたは機械的に穴を開けられる)。各
導電性ビアは、電極412a、412bと端子426、430および427、434との間の電気的接続を完成または容易にするように構成されていてもよい(例えば
図14D〜
図14Hを参照)。
【0092】
所定の実施形態において、
図14A〜
図14Cに見られるような一群のポケット406は、射出成形によって形成可能であり、したがって幾つかまたはすべてのGDTベースのデバイス410および/または他のコンポーネントが1つのプロセスで包囲され、
図14Dのパッケージング基板402および絶縁層422の両方を交換する。
図14Dに示すように、一例のGDTデバイス410は、セラミック絶縁体構造体414に装着されている上側電極412aおよび下側電極412bを含むように示されている。ポケット406の中に装着されている場合、下側電極412bは、ポケット406の底部表面に対して位置決めされてもよい。絶縁層422は、ポケット406の上方に形成または積層され、それによって、上側電極412aを全体的にカバーできる。
【0093】
図14Dは、どのように電極412a、412bがそれらのそれぞれの端子426、430および427、434に接続され得るかということの例をさらに示している。導電性ビア424は、上側電極412aと上側端子426との間の電気的接続を提供するために絶縁層422を通って形成されるように示されている。上側端子426は、導電性ビア424と別の導電性ビア428との間の電気的接続を提供するように示されており、別の導電性ビア428は
、絶縁層422およびパッケージング基板402を通って延在している。
導電性ビア428の下側部分は、下側端子430に接続されるように示されている。同様に、導電性ビア432は、下側電極412b、下側端子434、導電性ビア429および上側端子427の間の電気的接続を提供するように、パッケージング基板402のフロアを通って形成されるように示されている。所定の実施形態において、上述の様式で形成されているパッケージ化されたGDTデバイスは、サーフェスマウントデバイスとして回路基板に装着できる。
【0094】
図14Eは、単純なパッケージング基板403を使用する
図14Dの中のアセンブリの別の例の構成を示しており、パッケージング基板403は、上部側および底部側の両方において開口端部(オープンエンド)となっていてもよい。この例では、絶縁層422、423は、上側電極412aおよび下側電極412bの両方をそれぞれカバーするために、ポケット406の上方および下方に形成または積層させることができる。導電性ビア424、428および429、432は、GDT電極412aおよび412bを
、絶縁層422およ
び絶縁層423ならびにパッケージング基板403をそれぞれ通って端子426、430および427、434にそれぞれ接続することができる。
【0095】
図14Fは、(例えば直列スタックの中の)デバイスのスタックを含み得る一例の実施形態を示しており、デバイスのスタックは、GDT410および別のGDT、デバイス、またはデバイス415の組合せを含み得る。この例の構成は、2つのデバイスに限定されず、スタックの中に3つ以上のデバイスを含むことができることが理解されよう。異なる接続ビアおよび絶縁層配置を用いて、電気的に直列の、並列の、または直列並列の組合せが可能である。
【0096】
図14Gは、第3の共通接続部435、436を含み得る一例の実施形態を示しており、第3の共通接続部435、436は、電流ハンドリング能力が必要とされ、または望まれる場合には、または、インダクタンスおよび/または他の寄生値(parasitics)を低減させるために、2つのビア439、440によって共通の中央電極(417)タブ438に接続され得る。
【0097】
図14Gに示す例は、セラミック414a、414bならびに電極412a、417、および412bを含む2層式のGDT416を示している。共通の中央電極417は、上部ガスチャンバーと底部ガスチャンバーとの間に接続を提供するために、孔部437(例えば電極の中央に)を画定するものであってもよい。2つのガスチャンバーを接続することにより、一例の2層式の(3端子)GDT416の上部半分と底部半分との間のインパルス放電開始バランスを改善することができ、したがって、コモンモードサージの間のトランスバース電圧を低減できる。この例の実装形態に関連する1つまたは複数の特徴は、GDTだけの組合せに限定されないが、異なる技術のデバイスとともに任意の組合せで使用できることが理解されよう。
【0098】
図14Hは、
導電性ビア428、429の無い
図14Eのアセンブリの別の例の構成を示している。あるいは、端子は、上部パッドおよび底部パッドを一緒に接続する本体部の側部431の周りに巻き付けるような方式で実装されてもよい。
【0099】
図14C〜
図14Hを参照して説明されている種々の例では、導電性ビア424、432は、それらのそれぞれの上側電極412aおよび下側電極412bとの電気的接続を形成するように、それらのそれぞれの絶縁層422を通って形成されるように示されている。所定の実装形態では、電極412a、412bに関して、例えばより大きいパワーハンドリング能力を提供するために、異なる接続構造を有することが望ましい可能性がある。
【0100】
図15A〜
図15Jは、上述の
導電性ビア424、432などの導電性ビアに依存することなく、電極412a、412bへの電気的接続を有するパッケージ化されたGDTデバイス500(
図15Iおよび
図15J)の例を示している。本明細書で説明されているように、導電性ビア424、432なしの電極412a、412bへのそのような接続は、非貫通ドリル作業を実施する必要性を除去することができ、パワーハンドリング能力を改善する。
【0101】
図15A〜
図15Hは、
図15Iおよび
図15Jの例のパッケージ化されたGDTデバイス500を生み出す一例の製作プロセスの種々の段階を示している。
図15Aの例のステージ510では、本開示の1つまたは複数の特徴を有するGDTデバイス410は、パッケージング基板403によって画定されるポケット406の中に位置決めされてもよい。
図15A〜
図15Hの説明の目的のために、パッケージング基板403によって画定されるポケット406は、(例えば
図14Eの例と同様に)上側部および下側部の両方において開口していることが理解されよう。しかし、また、他のポケット構造を利用することもできることが理解されよう。また、パッケージングGDTデバイスの文脈において説明されているが、
図15A〜
図15Jに関連する1つまたは複数の特徴が、パッケージに実装され、本明細書で説明されている他のタイプのデバイスを電気的に接続できることも理解されよう。
【0102】
図15Aでは、GDTデバイス410は、上側電極412aおよび下側電極412bを含むように示されており、上側電極412aおよび下側電極412bは、本明細書で説明されているような1つまたは複数の特徴を有するセラミック絶縁体構造体414の上方および下方に位置決めされている。
【0103】
図15Bは、一例の構造520を示しており、この構造520では、導電性特徴部522aは、上側電極412aの中央から離れて横方向に延在するように上側電極412aの上方に形成または位置決めされていてもよい。同様に、導電性特徴部522bは、上側電極412bの中央から離れて横方向に延在するように下側電極412bの下方に形成または位置決めされていてもよい。図示の例では、上側導電性特徴部522aは、中央から離れるように右側部へ延在するように示されており、下側導電性特徴部522bは、中央から離れるように左側部へ延在するように示されている。導電性特徴部522a、522bがそれらのそれぞれの電極の上方および下方にあるという文脈において説明されているが、導電性特徴部(522a、522b)の少なくとも幾つかの部分は、垂直方向に沿って(
図15B)、それらのそれぞれの電極と重なっていてもよいことが理解されよう。
【0104】
例えば
図15B1は、一例の構造520’を示しており、この構造520’では、上側導電性特徴部522a’が、上側電極412a’の横方向拡張部として示されている。そのような横方向拡張部は、例えば、上側電極412a’の右側縁部から横方向外向きに延在する導電性タブであってもよい。同様に、下側導電性特徴部522b’は、下側電極412b’の横方向拡張部として示されている。そのような横方向拡張部は、例えば、下側電極412b’の左側縁部から横方向外向きに延在する導電性タブであってもよい。所定の実施形態において、導電性タブ522a’、522b’のそれぞれは、各電極412a’、412b’に取り付けられていてもよい。所定の実施形態において、導電性タブ522a’、522b’のそれぞれは、各電極412a’、412b’の一体部分であってもよい。
図15B1の例では、パッケージング基板403’は、横方向に延在する導電性タブ522a’、522b’を収容するように寸法決めされていてもよい。
【0105】
図15Bの例の文脈において、導電性特徴部522a、522bのそれぞれは、例えば、めっきされたまたはろう付けされた金属層、電極の側部から突出するタブ、または、その各電極(412aまたは412b)に溶接され、ろう付けされ、もしくは、めっきされたストリップを含んでいてもよい。また、他の金属構造体、ならびに、電極を接続する方法も可能である。
【0106】
図15Cは、一例の構造530の平面図を示しており、この構造530では、
図15Bの導電性特徴部522a、522bは、パッケージング基板403の中に位置決めされているGDTデバイスのアレイの上側部および下側部に設けることができる。所定の実施形態において、上側導電性特徴部522aおよび下側導電性特徴部522bの交互のパターンが、図示のように実装され得る。
【0107】
図15Dは、一例のステージ540を示しており、このステージ540では
、絶縁層422aおよ
び絶縁層422bは、各電極/導電性特徴部アセンブリの上方および下方に、それぞれ金属箔層542a、542bと一緒に形成または積層されてもよい。所定の実施形態において、金属箔層のそれぞれは、銅を含むことができる。また、他の金属を利用することもできる。
【0108】
図15Eは、一例のステージ550を示しており、このステージ550では、貫通デバイスビア552が、埋め込まれているGDTデバイスの両側に形成され得る。左側部にあるビア552は、上側金属箔層542a
、絶縁層422a、パッケージング基板403、下側導電性特徴部522b
、絶縁層422b、および下側金属箔層542bを通って延在するように示されている。同様に、右側部にあるビア552は、上側金属箔層542a
、絶縁層422a、上側導電性特徴部522a、パッケージング基板403
、絶縁層422b、および下側金属箔層542bを通って延在するように示されている。ある実装形態では、そのような貫通デバイスビアは、本明細書で開示されている一例の方法によって形成できる。
【0109】
ある状況では、上述の貫通デバイスビア552は、
図14Eの部分的な深さの
導電性ビア424、432よりも簡単に形成およびめっきすることが可能である。したがって、(例えば非貫通ドリル作業による)そのような部分的な深さのビアの形成は、パッケージングプロセスから除去され、それによって、時間およびコストを節約することが可能である。
【0110】
所定の実施形態において、上述の貫通デバイスビア552は、パッケージ化されたデバイスを単体化するために切り込み部が作製されることとなる場所において、または、その近くに、形成できる。例えば左側部および右側部にあるビア552(
図15E)は、
境界ライン554によって示されているそれぞれの横方向の場所において形成されるように示されている。
【0111】
図15Fは、一例の構造560の平面図を示しており、この構造560では、貫通デバイスビア552が
、境界ライン554に沿って形成され得る。図示のように、貫通デバイスビア552のそれぞれは、デバイスが境界ライン554に沿って切断されるときに半円形凹部を生み出すことができる。そのような単体化は、本明細書で説明されている方法によって達成できる。
【0112】
図15Gは、一例の構造570を示しており、この構造570では、
図15Eのアセンブリ550の上側表面および下側表面、ならびに、形成されたビア552が、金属化されており(例えばめっきされており)、上側のめっきされた層574a、下側のめっきされた層574b、および
導電性ビア572を生み出すようになっている。例として、そのようなめっきは、銅層の形成を含んでいてもよく、それに、ニッケル層が続き、それに、金層が続く。したがって、
図15Dおよび
図15Eの一例の銅箔層542a、542bの文脈において、上側および下側のめっきされた層574a、574bのそれぞれは、銅箔層を覆って形成されためっきされた銅層、めっきされた銅層を覆って形成されたニッケル層、および、めっきされたニッケル層を覆って形成された金層を含むことができる。また、他のメタライゼーション技法を利用することもできることが理解されよう。
【0113】
図15Hは、ステージ580を示しており、
アセンブリ580では、めっきされた層574a、574bの一部分が、除去可能であり(例えばエッチングによって)、左側および右側の導電性ビア572を電気的に分離するようになっている。上側のめっきされた層574aに関して、2つの導電性ビア572の間の領域584aは、エッチングして取り除くことが可能であり(上側金属箔層を含む)、単体化されると端子になることとなる(
導電性ビア572から内向きに延在する)導電性部分を生み出すようになっている。下側のめっきされた層574bに関して、2つの導電性ビア572の間の領域584bは、エッチングして取り除くことが可能であり(上側金属箔層を含む)、単体化されると端子になることとなる(
導電性ビア572から内向きに延在する)導電性部分を生み出すようになっている。
【0114】
所定の実装形態において、
図15Hのアセンブリ580は、複数の個別のユニットを生み出すために単体化プロセスを行うことができる。それぞれの個別のユニット(例えば
図15Iおよび
図15Jの500)は、概ね半円形の凹部を含むことができ、概ね半円形の凹部は、(
図15Jなどの平面図で見たときに)左側部および右側部のそれぞれにおいてめっきされている。
【0115】
図15Iは、パッケージ化されたGDTデバイス500の側断面図を示しており、
図15Jは、その平面図を示している。ある実装形態では、左側部にある端子592a、592bおよび右側部にある端子594a、594bは、
図15Hを参照して説明されているエッチングプロセスから結果として生じることが可能である。端子592aおよび592bは、導電性の半円形凹部582によって電気的に接続されている。同様に、端子594aおよび594bは、導電性の半円形凹部584によって電気的に接続されている。したがって、上側電極412aは、上側導電性特徴部522aおよび導電性の半円形凹部584を通って、右側部にある端子594a、594bに電気的に接続されている。同様に、下側電極412bは、下側導電性特徴部522bおよび導電性の半円形凹部582を通って、左側部にある端子592a、592bに電気的に接続されている。
【0116】
また、端子592a、592bおよび594a、594b、ならびに、それらの各導電性特徴部へのそれらの電気的接続を形成するために、当技術分野で理解されている他の技法を利用することもできる。
【0117】
図15Iおよび
図15Jに見られるように、端子592a、592bおよび594a、594b、ならびに、各電極412b、412aへのそれらの電気的接続の例の構成は、装着配向に鈍感であり得るパッケージデバイスを生み出す。例えば、一例のデバイスは、左右の配向および/または上下の配向の変化にかかわらず、実質的に同じに機能することが可能である。
【0118】
明細書および特許請求の範囲の全体において、文脈上明白に他の意味に解釈すべき場合を除き、「含む(comprise)」および「含む(comprising)」などの用語は、排他的なまたは包括的な意味とは対照的に、包含的な意味で解釈されるべきであり、すなわち、「含むが、それに限定されない」の意味で解釈されるべきである。全体的に本明細書で使用されているように「連結されている」の用語は、2つ以上のエレメントが直接的に接続されているか、または、1つもしくは複数の中間エレメントを介して接続されているかのいずれかを意味する。追加的に、「本明細書で」、「上記に」、「以下に」の用語、および、同様の取り込み(import)の用語は、本出願の中で使用されるときには、本出願を全体として参照するべきであり、本出願の任意の特定の部分を参照するべきではない。文脈が許す場合には、単数形または複数形を使用した上記の詳細な説明の中の用語は、複数形または単数形をそれぞれ含むことができる。2つ以上の項目のリストを参照した「または」の用語に関して、その用語は、以下の用語の解釈:リストの中の項目のいずれか、リストの中の項目のすべて、および、リストの中の項目の任意の組合せ、のすべてをカバーする。
【0119】
本発明の実施形態の上記の詳細な説明は、包括的であることを意図しておらず、または、上記に開示されている正確な形態に本発明を限定することを意図していない。本発明の特定の実施形態、および、本発明に関する例は、例示目的のために上記に説明されているが、当業者が認識することとなるように、種々の均等な修正例が、本発明の範囲の中で可能である。例えば、プロセスまたはブロックは、所与の順序で提示されているが、代替的な実施形態は、異なる順序で、ステップを有するルーチンを実施し、または、ブロックを有するシステムを用いることが可能であり、また、所定のプロセスまたはブロックは、削除、移動、追加、分割、組み合わせ、および/または、修正することが可能である。これらのプロセスまたはブロックのそれぞれは、種々の異なる方式で実装され得る。また、プロセスまたはブロックは、直列に実施されるように示されている場合があるが、これらのプロセスまたはブロックは、その代わりに、並列に実施することもできり、または、異なる時間に実施することもできる。
【0120】
本明細書で提供されている本発明の教示は、必ずしも上記に説明されているシステムではなく、他のシステムに適用できる。上記に説明されている種々の実施形態のエレメントおよび行為は、さらなる実施形態を提供するために組み合わせることが可能である。
【0121】
本発明の幾つかの実施形態が説明されてきたが、これらの実施形態は、単なる例として提示されており、本開示の範囲を限定することは意図していない。実際に、本明細書で説明されている新規の方法およびシステムは、種々の他の形態で具現化することができり、そのうえ、本明細書で説明されている方法およびシステムの形態の種々の省略、置換、および変化を、本開示の精神から逸脱することなく行うことができる。添付の特許請求の範囲およびその均等物は、本開示の範囲および精神に当てはまることとなるようなそのような形態または修正例をカバーすることを意図している。