(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記下部カバーの側面部及び載置部は、前記下部カバーの底面からコ字状に曲がっており、前記導光板及び前記光学シートは、前記コ字状に曲がった前記下部カバーの側面部及び載置部により前記下部カバーの内部に固定される、請求項6に記載のディスプレイ。
【背景技術】
【0002】
近年の情報化社会において、ディスプレイ(又は、表示装置(display device))は、視覚情報伝達媒体としてその重要性がより高まっており、今後主要な位置を占めるためには、低消費電力化、薄型化、軽量化、高画質化などの要件を満たさなければならない。
【0003】
ディスプレイは、ブラウン管(Cathode Ray Tube; CRT)、電界発光素子(Electro Luminescence; EL)、発光ダイオード(Light Emitting Diode; LED)、蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display; VFD)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display; FED)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel; PDP)などのように自発光する発光型と、液晶表示装置(Liquid Crystal Display; LCD)のように自発光しない非発光型に分けられる。
【0004】
液晶表示装置は、液晶の光学的異方性を用いて画像を表示する装置であって、従来のブラウン管に比べて視認性に優れ、平均消費電力も同じ画面サイズのブラウン管に比べて小さいだけでなく、放熱量も少ないので、ディスプレイとして脚光を浴びている。
【0005】
以下、一般的な液晶表示装置について詳細に説明する。
【0006】
一般的な液晶表示装置は、マトリクス状に配列された画素に画像情報に基づいたデータ信号を個別に供給し、画素の光透過率を調整することにより、所望の画像を表示する。
【0007】
よって、液晶表示装置には、画素がマトリクス状に配列される液晶パネル、画素を駆動するための駆動部、及び液晶パネルに光を供給するバックライトユニットが備えられる。
【0008】
図11は一般的な液晶表示装置の構造を概略的に示す分解斜視図である。
【0009】
また、
図12は
図11に示す一般的な液晶表示装置のA−A’線断面図である。
【0010】
図11及び
図12に示すように、一般的な液晶表示装置は、画素がマトリクス状に配列されて画像を出力する液晶パネル10と、画素を駆動するための駆動部(図示せず)と、液晶パネル10の背面に設けられて液晶パネル10の全面にわたって光を放出するバックライトユニット40と、液晶パネル10及びバックライトユニット40を収納して固定する下部カバー50とから構成される。
【0011】
液晶パネル10は、対向して均一なセルギャップが維持されるように貼り合わせられたカラーフィルタ基板5及びアレイ基板15と、カラーフィルタ基板5とアレイ基板15間のセルギャップに形成された液晶層(図示せず)とからなる。
【0012】
液晶パネル10の外側にはそれぞれ上部偏光板1及び下部偏光板11が取り付けられており、下部偏光板11はバックライトユニット40を経由した光を偏光させ、上部偏光板1は液晶パネル10を経由した光を偏光させる。
【0013】
バックライトユニット40においては、導光板42の一側には光を発生する発光ダイオード(Light Emitting Diode; LED)アセンブリ30が設けられ、導光板42の背面には反射板(リフレクタ)41が設けられる。
【0014】
ここで、LEDアセンブリ30は、LEDアレイ31と、LEDアレイ31を駆動するLEDアレイプリント基板(Printed Circuit Board; PCB)(図示せず)と、ハウジング32とからなる。
【0015】
LEDアレイ31から発光した光は透明な材質の導光板42の側面に入射するが、導光板42の背面に配置された反射板41は、導光板42の背面に透過する光を導光板42の前面の光学シート43側に反射させることにより、光の損失を低減して均一度を向上させる。
【0016】
このように構成されたバックライトユニット40は、その上部にカラーフィルタ基板5とアレイ基板15とからなる液晶パネル10がガイドパネル45を介して取り付けられ、その下部に下部カバー50が結合されることにより、液晶表示装置を構成する。
【0017】
つまり、液晶パネル10は、接着テープ46によりガイドパネル45の取付部45a上に取り付けられ、下部カバー50は、外側のフック51によりガイドパネル45の側面の締結部45bに結合される。
【0018】
一方、円形ディスプレイなどのように従来の矩形ディスプレイでないディスプレイを異形ディスプレイというが、異形とは文字どおり事物の性質や形状、形式などが従来のものと異なることを意味する。すなわち、異形ディスプレイとは、従来の矩形ディスプレイではなく、円形や菱形などのように形状を様々に変形させたディスプレイをいう。
【0019】
異形ディスプレイは、従来の矩形ディスプレイとは異なり、様々な形状に製造されるので、製造工程が非常に重要である。また、従来の製品よりトレンディかつスリムながらもユーザに利便性をもたらす非常に薄いベゼルを用いなければならない。
【0020】
ここで、モールドで形成されたガイドパネル45を適用する場合、最小0.6mm〜0.8mmの成形厚さを必要とするので、1.5mm以下のナローベゼル(narrow bezel)構造の適用が制限される。
【0021】
また、前述したように下部カバー50の外側にフック51を適用した構造や、ガイドパネル45の内側にフックを適用した構造では、成形及びサイズ管理がより制限される。
【0022】
また、近年、ディスプレイの活用度が次第に高まって様々な分野に用いられるので、適用分野に応じたディスプレイの開発が必要である。例えば、ディスプレイの画面領域内に物理的なボタンや、秒針、分針、時針などの構成物が貫通する少なくとも1つの孔を有する場合も考慮する必要がある。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、本発明の好ましい実施の形態による孔を備えた異形ディスプレイについて添付図面を参照して詳細に説明する。
【0046】
本発明の利点及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、後述する発明の詳細な説明及び添付の図面によりさらに明確になるであろう。しかし、本発明は、以下に開示される実施の形態に限定されるものではなく、様々な形態で実現することができる。ただし、本実施の形態は、本発明の技術思想の理解を容易にし、本発明のカテゴリーを明確にするためのものであり、本発明の権利範囲は、添付の特許請求の範囲により定められるべきである。明細書全体にわたって同一の構成要素には同一の符号を付す。図面において、層及び領域の大きさ及び相対的な大きさは説明の明瞭性のために誇張されることもある。
【0047】
ある素子又は層が他の素子又は層「上に」又は「の上方に」配置されるという表現は、ある素子又は層が他の素子又は層の直上に配置される場合と、中間にさらに他の素子又は層が介在する場合とを含む。それに対して、ある素子又は層が他の素子又は層「上に直接」又は「の直上に」配置されるという表現は、中間にさらに他の素子又は層が介在しないことを示す。
【0048】
空間的に相対的な用語である「下方」、「下部」、「上方」、「上部」などは、図示のように1つの素子又は構成要素と他の素子又は構成要素との相関関係を容易に記載するために用いられる。空間的に相対的な用語は、図面に示されている方向に加え、使用時又は動作時の素子又は構成要素の様々な方向を含む用語と理解されるべきである。例えば、図面に示されている素子をひっくり返した場合、他の素子の「下方」又は「下部」に配置されると記載された素子は、他の素子の「上方」又は「上部」に配置されることになる。よって、例示的な用語である「下方」は、下方と上方の両方を含むといえる。
【0049】
本明細書で用いられる用語は、実施の形態を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。本明細書において、単数の表現は、特に断らない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」や「有する」などの用語は、本明細書に記載された構成要素、段階、動作及び/又は素子が存在することを指定しようとするもので、1つ又はそれ以上の他の構成要素、段階、動作及び/又は素子の存在や付加可能性を排除するものではない。
【0050】
図1は本発明の第1の実施の形態による異形ディスプレイの一例を示す平面図である。
【0051】
図2は
図1に示す本発明の第1の実施の形態による異形ディスプレイの構造を概略的に示す分解斜視図である。
【0052】
図3は
図1に示す本発明の第1の実施の形態による異形ディスプレイの構造を概略的に示す平面図である。
【0053】
図4は
図3に示す本発明の第1の実施の形態による異形ディスプレイにおけるガイド手段の構造を概略的に示す斜視図である。
【0054】
図5A及び
図5Bは
図3に示す本発明の第1の実施の形態による異形ディスプレイにおけるB−B線断面図及びC−C’線断面図である。ここで、
図5Aは孔周辺の断面を例に挙げて示し、
図5Bは縁部の断面を例に挙げて示す。
【0055】
また、
図6A及び
図6Bは
図5Aに示す本発明の第1の実施の形態による下部カバー及びガイド手段を概略的に示す断面図である。
【0056】
本明細書でいう異形ディスプレイとは、従来の矩形ディスプレイではなく、円形、菱形又は楕円形などの様々な形状を有するディスプレイや、様々な形状が混合された形状を有するディスプレイをいい、本発明による異形ディスプレイは、ユーザに利便性をもたらすために、1.5mm以下のナローベゼル構造を適用することを特徴とする。
【0057】
また、本発明は、このような異形ディスプレイの画面領域内に物理的なボタンや、秒針、分針、時針などの表示針、計器の針(又は、ポインタ)などの構成物が貫通する少なくとも1つの孔を有することを特徴とする。
【0058】
ただし、本発明は、従来の矩形ディスプレイへの適用を排除するわけではなく、矩形ディスプレイの画面領域内に少なくとも1つの孔を有する場合にも適用することができる。すなわち、本発明によるディスプレイは、円形や楕円形などの曲線形状、矩形や菱形などの多角形状、又は様々な形状が混合された形状を有する。
【0059】
孔も、円形や楕円形などの曲線形状、矩形や菱形などの多角形状、又は様々な形状が混合された形状を有する。
【0060】
ここで、
図1〜
図6Bに示す本発明の第1の実施の形態による異形ディスプレイは、車両のダッシュボードを例に挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0061】
図1に示すように、クラスタゲージとも呼ばれる車両のダッシュボード100は、運転者に車両の全般的な走行状態を知らせるためのものであり、運転者は前方を注視しながら随時車両のダッシュボード100を見て走行状態を判断する。
【0062】
本発明の第1の実施の形態による異形ディスプレイ、すなわち車両のダッシュボード100は、タコメータ121、速度計122、冷却水温計123、燃料計124などを備え、検知センサ(図示せず)により検知された車両のエンジン回転速度、車両の速度、冷却水の温度及び燃料残量に関する状態情報を針(又は、ポインタ)125の動きの変化により示す。
【0063】
例えば、タコメータ121は、車両のダッシュボード100の左側に配置され、針125によりエンジンの回転数、すなわちRPM(Revolution Per Minute)を示す。
【0064】
速度計122は、車両のダッシュボード100の右側に配置され、針125により車両の速度を示す。
【0065】
よって、運転者は、針125が示す数字から運転中の車両の状態情報を把握し、その状態情報を参考にして車両の運転中に速度を調整するなどの動作を行うことができる。
【0066】
すなわち、車両の走行中に運転者は、速度計122により走行中の車両の速度を認知することができ、タコメータ121によりエンジンの1分間当たりの回転数を認知することができる。
【0067】
また、燃料計124は、燃料残量が設定値以下となると警告灯を点灯し、運転者に燃料補充時期を認知させる。
【0068】
冷却水温計123は、エンジンの冷却水の温度を運転者に認知させ、過熱による誤作動や破損を予防できるようにする。
【0069】
このように、タコメータ121、速度計122、冷却水温計123、燃料計124などのゲージには目盛りが表示され、それぞれのゲージが示す対象値の変化に応じて目盛りを移動する針125が設けられる。よって、運転者は、針125が指し示す目盛りを読んでそれぞれのゲージが示す対象値を確認する。
【0070】
本発明の第1の実施の形態による車両のダッシュボード100は、前述した車両のエンジン回転速度、車両の速度、冷却水の温度及び燃料残量に関する状態情報などを表示するディスプレイ部120を備え、このようなディスプレイ部120は、一例として、液晶パネルに出力される画像で実現されることを特徴とする。
【0071】
ディスプレイ部120は、車両のダッシュボード100の外観形状と実質的に同一の直線や曲線などの様々な形状が混合された形状を有し、一例として、タコメータ121及び速度計122の針125が貫通する孔(図示せず)を除く部分がディスプレイ領域である。
【0072】
よって、このような車両のダッシュボード100は、ディスプレイ部120に所定角度の扇形又は円形のタコメータ121、速度計122、冷却水温計123、燃料計124、及びその他の情報の計器盤126、127を表示し、目盛りに所定の数字を表示し、針125が孔を中心に回転してRPM、速度、冷却水温、燃料残量などの数値を指し示す。
【0073】
図2〜
図6Bに示すように、本発明の第1の実施の形態による異形ディスプレイ100は、カラーフィルタ基板105とアレイ基板115間に液晶が注入されて画像を出力する液晶パネル110と、液晶パネル110の背面に設けられて液晶パネル110の全面にわたって光を放出するバックライトユニットと、液晶パネル110及びバックライトユニットを収納して固定する下部カバー150とを含むようにしてもよい。
【0074】
液晶パネル110は、画素がマトリクス状に配列されて画像を出力し、対向して均一なセルギャップが維持されるように貼り合わせられたカラーフィルタ基板105及びアレイ基板115と、カラーフィルタ基板105とアレイ基板115間のセルギャップに形成された液晶層とからなる。
【0075】
詳細には示していないが、カラーフィルタ基板105とアレイ基板115とが貼り合わせられた液晶パネル110には共通電極と画素電極が形成されていて液晶層に電界を印加し、共通電極に電圧が印加された状態で画素電極に印加されるデータ信号の電圧を制御すると、共通電極と画素電極間の電界に応じて誘電異方性により液晶層の液晶が回転して画素毎に光を透過させるか又は遮断することにより、文字や画像が表示される。
【0076】
ここで、画素電極に印加されるデータ信号の電圧を画素毎に制御するために、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor; TFT)などのスイッチング素子が画素に個別に備えられる。
【0077】
すなわち、アレイ基板115には縦横に配列されて画素領域を規定するゲートラインとデータラインが形成されており、ゲートラインとデータラインの交差領域にはスイッチング素子である薄膜トランジスタが形成されている。
【0078】
薄膜トランジスタは、ゲートラインに接続されたゲート電極と、データラインに接続されたソース電極と、画素電極に接続されたドレイン電極とから構成される。
【0079】
カラーフィルタ基板105は、赤色、緑色及び青色を実現する複数のサブカラーフィルタで構成されたカラーフィルタと、サブカラーフィルタを区分して液晶層を透過する光を遮断するブラックマトリクスと、カラーフィルタ及びブラックマトリクス上に形成されたオーバーコート層とからなる。
【0080】
カラーフィルタ基板105及びアレイ基板115の外側にはそれぞれ偏光板101、111が取り付けられ、下部偏光板111はバックライトユニットを経由した光を偏光させ、上部偏光板101は液晶パネル110を経由した光を偏光させる。
【0081】
ここで、カラーフィルタ基板105とアレイ基板115とが貼り合わせられた液晶パネル110の縁部の側面は、サイドシール(side sealing)によりシール材148で密封されるようにしてもよい。ただし、本発明がこれに限定されるものではない。また、
図5Bに示すように上部偏光板101がシール材148の一部を覆うように取り付けられてもよいが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0082】
本発明の第1の実施の形態によるバックライトユニットにおいては、導光板142の一側には光を発生する光源132を含む光源ユニット130が設けられ、導光板142の背面には反射板141が設けられるようにしてもよい。
【0083】
また、導光板142の前面には導光板142から出射される光の効率を向上させて液晶パネル110に照射する複数の光学シート143が配置されるようにしてもよい。
【0084】
ただし、本発明が前述したバックライトユニットの構造に限定されるものではなく、いかなる構造のバックライトユニットも本発明による異形ディスプレイ100に適用することができる。
【0085】
導光板142は、光源132から供給される光を液晶パネル110側に導く。ここで、光源132から供給される光は、導光板142の入射面に供給される。この入射面は、下部カバー150の側面部150aのうち一側面部150aに対向する。すなわち、下部カバー150の一側面部150aに光源132が配置されており、導光板142の入射面は光源132の光出射面に対向する。
【0086】
導光板142は、PMMA(polymethyl methacrylate)やPC(polycarbonate)などのプラスチックからなるようにしてもよい。
【0087】
反射板141は、下部カバー150と導光板142の背面間に配置される。この反射板141は、光源132からの光及び導光板142からの光を液晶パネル110側に反射する役割を果たす。
図5A及び
図5Bにおいては、反射板141が第5孔150’を含む導光板142の縁部の側面を覆うように形成された場合(この場合、第5孔150’周辺の暗部が改善されるという効果を有する。)を例に挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0088】
また、光源132は、光を出射する手段であって、例えばCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)、HCFL(Hot Cathode Fluorescent Lamp)、EEFL(External Electrode Fluorescent Lamp)及びLED(Light Emitting Diode)のいずれかを選択して用いることができるが、これらに限定されるものではない。以下では、説明の便宜上、光源132としてLEDアレイを用いた場合を例に挙げる。
【0089】
LEDアレイは、少なくとも1つのLEDが備えられた発光パッケージからなるようにしてもよい。この発光パッケージは、異なる色、例えば赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードを備えた発光パッケージであってもよい。
【0090】
LEDアレイは、光出射面が導光板142の入射面に対向するように、フレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuit Board; FPC)131に設けられる。すなわち、光源ユニット130は、フレキシブルプリント基板131と、フレキシブルプリント基板131の一側面に実装されるLEDアレイなどの複数の光源132とを含むようにしてもよい。フレキシブルプリント基板131は、複雑な回路をフレキシブルな絶縁フィルム上に形成したプリント基板であって、軟性材料であるポリエステル(polyester)やポリイミド(polyimide)などの耐熱性プラスチックフィルムを用いる基板である。
【0091】
光源132は、インバータに接続されて電源供給により光を出射するようにしてもよい。
【0092】
光源132から出射された光は透明な材質の導光板142の側面に入射するが、導光板142の背面に配置された反射板141は、導光板142の背面に透過する光を導光板142の前面の光学シート143側に反射させることにより、光の損失を低減して均一度を向上させる。
【0093】
ここで、光学シート143は、拡散シート143a及びプリズムシート143bを含み、DBEF(Dual Brightness Enhancement Film)などの輝度強化フィルム143c及び保護シートをさらに含むようにしてもよい。
【0094】
光学シート143は、導光板142の前面と液晶パネル110の背面間に備えられてもよい。プリズムシート143bは、導光板142からの光を集光し、拡散シート143aは、プリズムシート143bからの光を拡散し、保護シートは、輝度強化フィルム143c、プリズムシート143b及び拡散シート143aを保護する役割を果たす。保護シートを通過した光は液晶パネル110側に供給される。
【0095】
このような構造のバックライトユニットは、下部カバー150の内部に収納される。
【0096】
下部カバー150は、底面から垂直に延びた複数の側面部150aを含むようにしてもよい。側面部150aは、下部カバー150の縁部から所定の高さを有するように垂直に延びてもよい。隣接する側面部150aは互いに連結されるようにしてもよい。
【0097】
各側面部150aは、異形ディスプレイ100の中心に向かって折り曲げられて所定の幅を有する載置部150a’を構成し、載置部150a’上に液晶パネル110が載置されるようにしてもよい。
【0098】
側面部150a及び載置部150a’により囲まれた空間は、バックライトユニットが収納される収納空間となる。すなわち、側面部150a及び載置部150a’は、下部カバー150の底面からコ字状に曲がっている。よって、下部カバー150の内部に反射板141、導光板142及び光学シート143を収納し、コ字状に曲がった下部カバー150の側面部150a及び載置部150a’により下部カバー150の内部に導光板142及び光学シート143を固定することができる。
【0099】
このように、本発明によるガイドパネル一体型下部カバー150は、コ字状に曲がった下部カバー150の側面部150a及び載置部150a’が従来のガイドパネルを役割を果たし、ガイドパネルの削除によりナローベゼルを実現するという効果を奏する。
【0100】
ここで、光源ユニット130に対応する下部カバー150の内部一側には、複数の光源132及びフレキシブルプリント基板131が収納される収容溝が形成されてもよい。
【0101】
また、このような構造のバックライトユニットの上部には、所定の遮光テープ146が備えられてもよい。
【0102】
遮光テープ146は、バックライトユニットの光源ユニット130に対応する領域及び下部カバー150の縁部に対応し、液晶パネル110を下部カバー150に固定する役割を果たす。遮光テープ146は、両面に粘着剤が塗布されていて液晶パネル110をバックライトユニット、すなわち下部カバー150に固定する役割を果たし、全体が黒色からなり、バックライトユニットから出射された光が外部に漏れることを防止する役割を果たすようにしてもよい。
【0103】
このように構成される本発明の第1の実施の形態による異形ディスプレイ100の液晶パネル110は、ディスプレイ面において異形ディスプレイ100、一例として車両のダッシュボードの外郭形状に対応する形状を有するようにしてもよい。それに加え、バックライトユニットの構成物や光学部品、すなわち光学シート143、導光板142、反射板141及び下部カバー150は、全体として異形ディスプレイ100の外郭形状に対応する形状を有するようにしてもよい。ただし、本発明は、これに限定されるものではなく、前述したように、円形や楕円形などの曲線形状、矩形や菱形などの多角形状、又は様々な形状が混合された形状を有するようにしてもよい。
【0104】
また、液晶パネル110、光学シート143、導光板142、反射板141及び下部カバー150の左右の所定領域には、円形状の第1孔110’、第2孔143a’、143b’、143c’、第3孔142’、第4孔141’及び第5孔150’が形成されてもよい。ただし、本発明がこれに限定されるものではなく、第1孔110’、第2孔143a’、143b’、143c’、第3孔142’、第4孔141’及び第5孔150’も、円形や楕円形などの曲線形状、矩形や菱形などの多角形状、又は様々な形状が混合された形状を有するようにしてもよい。
【0105】
このような第1孔110’、第2孔143a’、143b’、143c’、第3孔142’、第4孔141’及び第5孔150’は、異形ディスプレイ100を車両のダッシュボードに適用した場合、タコメータや速度計などの針が貫通する孔となる。
【0106】
液晶パネル110は、実際に画像が表示される際に、第1孔110’を除く領域に画像が表示される。
【0107】
例えば、第1孔110’は、第2孔143a’、143b’、143c’、第3孔142’及び第4孔141’より大きい直径を有し、また、第2孔143a’、143b’、143c’、第3孔142’及び第4孔141’は、第5孔150’より大きい直径を有するようにしてもよい。
【0108】
前述したように、下部カバー150の左右の所定領域には、円形状の第5孔150’が形成されてもよく、また、第5孔150’の縁部に沿って突出した突出部150bを有するようにしてもよい。
【0109】
突出部150bは、第5孔150’の縁部から液晶パネル110方向に突出した構造からなり、本発明の第1の実施の形態においては、突出部150bの内側に所定の雌ネジ山150b’が形成されるようにしてもよい。ただし、本発明は、これに限定されるものではなく、突出部150bの外側に雄ネジ山が形成されてもよい。雌ネジ山150b’は、突出部150bの上端から所定の深さを有するように形成されてもよい。
【0110】
下部カバー150の内面において、突出部150bの高さは、反射板141、導光板142及び光学シート143の厚さを合わせた厚さと同じかそれより大きくなるようにしてもよい。
【0111】
突出部150bの側面には、光学シート143a、143b、143cの第2孔143a’、143b’、143c’に対応する側面、導光板142の第3孔142’に対応する側面、及び反射板141の第4孔141’に対応する側面が接触するか又は隣接して配置されるようにしてもよい。すなわち、下部カバー150の突出部150bは、光学シート143a、143b、143cの第2孔143a’、143b’、143c’、導光板142の第3孔142’、及び反射板141の第4孔141’を貫通して光学シート143a、143b、143c、導光板142及び反射板141を下部カバー150内に収納する。
【0112】
また、その上にガイド手段145が配置されるが、本発明の第1の実施の形態によるガイド手段145は、従来のガイドパネルの役割を果たし、左右の孔領域にのみ部分的に設けられることを特徴とする。
【0113】
すなわち、本発明は、従来のようにディスプレイの縁部を囲む四角枠状のガイドパネルではなく、孔領域にのみ部分的に設けられた部分(partial)ガイド手段145を備えるようにしてもよい。
【0114】
本発明の第1の実施の形態によるガイド手段145は、下部カバー150の突出部150b、一例として突出部150bの第5孔150’に挿入された状態で突出部150b上に配置される。よって、ガイド手段145は、突出部150bに挿入される部分に、突出部150bの雌ネジ山に対応する雄ネジ山145b’が形成されてもよい。
【0115】
ガイド手段145は、液晶パネル110を支持する役割を果たす。このために、ガイド手段145は、液晶パネル110が嵌められるシリンダ状の本体145aと、本体145aの外周面から外側方向に延びて液晶パネル110の縁部が載置されて支持される支持部145cと、支持部145cの内側縁部から下方に延びて下部カバー150の突出部150bに締結される締結部145bとを含むようにしてもよい。
【0116】
本体145aは、シリンダ状に形成され、液晶パネル110の第1孔110’に挿入される。
【0117】
支持部145cは、薄いシリンダ状に形成され、本体145aの外周面から外側方向に所定の幅を有するように延びて第1孔110’周辺の液晶パネル110の縁部が載置される。このとき、所定の接着テープにより液晶パネル110、すなわち下部偏光板111が支持部145c上に載置されるようにしてもよい。
【0118】
また、支持部145cの内側縁部は下方に延びてシリンダ状の締結部145bを構成し、締結部145bの外径及び内径は本体145aの外径及び内径より小さくなるようにしてもよい。
【0119】
このような締結部145bは、下部カバー150の突出部150bに挿入されて締結され、それによりX、Y及びZ方向に拘束されるが、このために、締結部145bの外側に、突出部150bの雌ネジ山に対応する雄ネジ山145b’が形成されてもよい。この場合、ガイド手段145を回転させて締結部145bを下部カバー150の突出部150bに挿入して締結する。
【0120】
また、突出部150bの外側に雄ネジ山が形成される場合、締結部145bの内側には突出部150bの雄ネジ山に対応する雌ネジ山が形成されてもよい。この場合、突出部150bを締結部145bの内側に挿入して締結する。
【0121】
雄ネジ山145b’は、締結部145bの下端から所定の高さを有するように形成されてもよい。
【0122】
このように、本発明においては、孔領域にシリンダ状の部分ガイド手段を適用すると共にネジ山を用いてガイド手段と下部カバーとを締結することにより、従来のように、下部カバーの外側にフックを形成したり、ガイド手段の側面にフックを形成する必要がない。よって、ガイド手段と下部カバーとの締結性を確保することにより、光学シートの遊動及び脱着を防止し、光学シートの割れ及び光漏れや部品の遊動によるノイズを防止することができるという効果を奏する。
【0123】
特に、孔が適用された異形ディスプレイの場合は、孔の内部におけるフックの成形及びサイズ管理が制限される。すなわち、下部カバーの突出部にフックを形成する際には成形及びサイズ管理の問題があり、ガイド手段の内側にフックを形成する際にはバリ(burr)や金型損傷が生じることがある。また、ガイド手段と下部カバーとの締結が正常に行われずに間隙が生じると、光学シートの脱着や光漏れなどが発生して画像品位が低下することがある。
【0124】
前述したように、本発明は、突出部の外側には雄ネジ山が形成され、締結部の内側には突出部の雄ネジ山に対応する雌ネジ山が形成された場合に適用することもできる。この場合、突出部を締結部の内側に挿入して締結することができるが、それについて以下の本発明の第2の実施の形態により詳細に説明する。
【0125】
図7A及び
図7Bは本発明の第2の実施の形態による異形ディスプレイの断面の一部及び他の一部を概略的に示す断面図である。
【0126】
また、
図8A及び
図8Bは
図7Aに示す本発明の第2の実施の形態による下部カバー及びガイド手段を概略的に示す断面図である。
【0127】
ここで、
図7A〜
図8Bに示す本発明の第2の実施の形態による異形ディスプレイは、ガイド手段と下部カバーとの締結構造を除いては、前述した本発明の第1の実施の形態と実質的に同様の構成からなる。
【0128】
図7A〜
図8Bに示すように、本発明の第2の実施の形態による異形ディスプレイは、カラーフィルタ基板205とアレイ基板215間に液晶が注入されて画像を出力する液晶パネル210と、液晶パネル210の背面に設けられて液晶パネル210の全面にわたって光を放出するバックライトユニットと、液晶パネル210及びバックライトユニットを収納して固定する下部カバー250とを含むようにしてもよい。
【0129】
前述したように、液晶パネル210は、画素がマトリクス状に配列されて画像を出力し、対向して均一なセルギャップが維持されるように貼り合わせられたカラーフィルタ基板205及びアレイ基板215と、カラーフィルタ基板205とアレイ基板215間のセルギャップに形成された液晶層とからなる。
【0130】
カラーフィルタ基板205及びアレイ基板215の外側にはそれぞれ偏光板201、211が取り付けられ、下部偏光板211はバックライトユニットを経由した光を偏光させ、上部偏光板201は液晶パネル210を経由した光を偏光させる。
【0131】
ここで、カラーフィルタ基板205とアレイ基板215とが貼り合わせられた液晶パネル210の縁部の側面は、サイドシールによりシール材248で密封されるようにしてもよい。ただし、本発明がこれに限定されるものではない。また、
図8Bに示すように上部偏光板201がシール材248の一部を覆うように取り付けられてもよいが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0132】
本発明の第2の実施の形態によるバックライトユニットにおいては、導光板242の一側には光を発生する光源を含む光源ユニット(図示せず)が設けられ、導光板242の背面には反射板241が設けられるようにしてもよい。
【0133】
また、導光板242の前面には導光板242から出射される光の効率を向上させて液晶パネル210に照射する複数の光学シート243が配置されるようにしてもよい。
【0134】
ただし、本発明が前述したバックライトユニットの構造に限定されるものではなく、いかなる構造のバックライトユニットも本発明による異形ディスプレイに適用することができる。
【0135】
導光板242は、光源から供給される光を液晶パネル210側に導く。
【0136】
導光板242は、PMMAやPCなどのプラスチックからなるようにしてもよい。
反射板241は、下部カバー250と導光板242の背面間に配置される。この反射板241は、光源からの光及び導光板242からの光を液晶パネル210側に反射する役割を果たす。
図8A及び
図8Bにおいては、反射板241が導光板242の縁部の側面を覆うように形成された場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、光源は、光を出射する手段であって、例えばCCFL、HCFL、EEFL及びLEDのいずれかを選択して用いることができるが、これらに限定されるものでない。
【0137】
以下では、説明の便宜上、光源としてLEDアレイを用いた場合を例に挙げる。
【0138】
LEDアレイは、光出射面が導光板242の入射面に対向するように、フレキシブルプリント基板に設けられる。すなわち、光源ユニットは、フレキシブルプリント基板と、フレキシブルプリント基板の一側面に実装されるLEDアレイなどの複数の光源とを含むようにしてもよい。
【0139】
光源は、インバータに接続されて電源供給により光を出射するようにしてもよい。
【0140】
光源から出射された光は透明な材質の導光板242の側面に入射するが、導光板242の背面に配置された反射板241は、導光板242の背面に透過する光を導光板242の前面の光学シート243側に反射させることにより、光の損失を低減して均一度を向上させる。
【0141】
詳細には示していないが、光学シート243は、拡散シート及びプリズムシートを含み、DBEFなどの輝度強化フィルム及び保護シートをさらに含むようにしてもよい。
【0142】
光学シート243は、導光板242の前面と液晶パネル210の背面間に備えられてもよい。
【0143】
このような構造のバックライトユニットは、下部カバー250の内部に収納される。
下部カバー250は、底面から垂直に延びた複数の側面部250aを含むようにしてもよい。側面部250aは、下部カバー250の縁部から所定の高さを有するように垂直に延びてもよい。隣接する側面部250aは互いに連結されるようにしてもよい。
【0144】
各側面部250aは、異形ディスプレイの中心に向かって折り曲げられて所定の幅を有する載置部250a’を構成し、載置部250a’上に液晶パネル210が載置されるようにしてもよい。
【0145】
側面部250a及び載置部250a’により囲まれた空間は、バックライトユニットが収納される収納空間となる。すなわち、側面部250a及び載置部250a’は、下部カバー250の底面からコ字状に曲がっている。よって、下部カバー250の内部に反射板241、導光板242及び光学シート243を収納し、コ字状に曲がった下部カバー250の側面部250a及び載置部250a’により下部カバー250の内部に導光板242及び光学シート243を固定することができる。
【0146】
ここで、光源ユニットに対応する下部カバー250の内部一側には、複数の光源及びフレキシブルプリント基板が収納される収容溝が形成されてもよい。
【0147】
また、このような構造のバックライトユニットの上部には、所定の遮光テープ246が備えられてもよい。
【0148】
遮光テープ246は、バックライトユニットの光源ユニットに対応する領域及び下部カバー250の縁部に対応し、液晶パネル210を下部カバー250に固定する役割を果たす。遮光テープ246は、両面に粘着剤が塗布されていて液晶パネル210、すなわち下部偏光板211をバックライトユニットに固定する役割を果たし、全体が黒色からなり、バックライトユニットから出射された光が外部に漏れることを防止する役割を果たすようにしてもよい。
【0149】
このように構成される本発明の第2の実施の形態による異形ディスプレイの液晶パネル210は、ディスプレイ面において異形ディスプレイ、一例として車両のダッシュボードの外郭形状に対応する形状を有するようにしてもよい。それに加え、バックライトユニットの構成物や光学部品、すなわち光学シート243、導光板242、反射板241及び下部カバー250は、全体として異形ディスプレイの外郭形状に対応する形状を有するようにしてもよい。ただし、本発明は、これに限定されるものではなく、前述したように、円形や楕円形などの曲線形状、矩形や菱形などの多角形状、又は様々な形状が混合された形状を有するようにしてもよい。
【0150】
また、前述したように、液晶パネル210、光学シート243、導光板242、反射板241及び下部カバー250の左右の所定領域には、円形状の第1孔、第2孔、第3孔、第4孔及び第5孔250’が形成されてもよい。ただし、本発明がこれに限定されるものではなく、第1孔、第2孔、第3孔、第4孔及び第5孔250’も、円形や楕円形などの曲線形状、矩形や菱形などの多角形状、又は様々な形状が混合された形状を有するようにしてもよい。
【0151】
このような第1孔、第2孔、第3孔、第4孔及び第5孔250’は、本発明の第2の実施の形態による異形ディスプレイを車両のダッシュボードに適用した場合、タコメータや速度計などの針が貫通する孔となる。
【0152】
液晶パネル210は、実際に画像が表示される際に、第1孔を除く領域に画像が表示される。
【0153】
例えば、第1孔は、第2孔、第3孔及び第4孔より大きい直径を有し、また、第2孔、第3孔及び第4孔は、第5孔250’より大きい直径を有するようにしてもよい。
【0154】
前述したように、下部カバー250の左右の所定領域には、円形状の第5孔250’が形成されてもよく、また、第5孔250’の縁部に沿って突出した突出部250bを有するようにしてもよい。
【0155】
突出部250bは、第5孔250’の縁部から液晶パネル210方向に突出した構造からなり、本発明の第2の実施の形態においては、突出部250bの外側に所定の雄ネジ山250b’が形成されるようにしてもよい。雄ネジ山250b’は、突出部250bの上端から所定の深さを有するように形成されてもよい。
【0156】
下部カバー250の内面において、突出部250bの高さは、反射板241、導光板242及び光学シート243の厚さを合わせた厚さと同じかそれより大きくなるようにしてもよい。
【0157】
突出部250bの側面には、光学シート243の第2孔に対応する側面、導光板242の第3孔に対応する側面、及び反射板241の第4孔に対応する側面が接触するか又は隣接して配置されるようにしてもよい。すなわち、下部カバー250の突出部250bは、光学シート243の第2孔、導光板242の第3孔、及び反射板241の第4孔を貫通して光学シート243、導光板242及び反射板241を下部カバー250内に収納する。
【0158】
また、その上にガイド手段245が配置されるが、本発明の第2の実施の形態によるガイド手段245は、左右の孔領域にのみ部分的に設けられることを特徴とする。
【0159】
すなわち、本発明は、従来のようにディスプレイの縁部を囲む四角枠状のガイドパネルではなく、孔領域にのみ部分的に設けられた部分ガイド手段245を備えるようにしてもよい。
【0160】
本発明の第2の実施の形態によるガイド手段245は、下部カバー250の突出部、一例として突出部250bに嵌められた状態で突出部250b上に配置される。よって、ガイド手段245は、突出部250bに嵌められる部分の内側に、突出部250bの雄ネジ山250b’に対応する雌ネジ山245b’が形成されてもよい。
【0161】
ガイド手段245は、液晶パネル210を支持する役割を果たす。このために、ガイド手段245は、液晶パネル210が嵌められるシリンダ状の本体245aと、本体245aの外周面から外側方向に延びて液晶パネル210の縁部が載置されて支持される支持部245cと、支持部245cの内側縁部から下方に延びて下部カバー250の突出部250bに締結される締結部245bとを含むようにしてもよい。
【0162】
本体245aは、シリンダ状に形成され、液晶パネル210の第1孔に挿入される。
【0163】
支持部245cは、薄いシリンダ状に形成され、本体245aの外周面から外側方向に所定の幅を有するように延びて第1孔周辺の液晶パネル210の縁部が載置される。このとき、所定の接着テープにより液晶パネル210、すなわち下部偏光板211が支持部245c上に載置されるようにしてもよい。
【0164】
また、支持部245cの内側縁部は下方に延びてシリンダ状の締結部245bを構成し、締結部245bの外径及び内径は本体245aの外径及び内径より小さくなるようにしてもよい。
【0165】
このような締結部245bは、下部カバー250の突出部250bに嵌められて締結され、それによりX、Y及びZ方向に拘束されるが、このために、締結部245bの内側に、突出部250bの雄ネジ山250b’に対応する雌ネジ山245b’が形成されてもよい。この場合、ガイド手段245を回転させて締結部245bを下部カバー250の突出部250bに嵌めて締結する。
【0166】
雌ネジ山245b’は、締結部245bの下端から所定の高さを有するように形成されてもよい。
【0167】
一方、前述したように、本発明は、ディスプレイ部が円形である円形ディスプレイに適用することもできるが、それについて以下の本発明の第3の実施の形態により詳細に説明する。
【0168】
図9は本発明の第3の実施の形態による異形ディスプレイの一例を示す平面図である。
【0169】
また、
図10は
図9に示す本発明の第3の実施の形態による異形ディスプレイの構造を概略的に示す分解斜視図である。
【0170】
ディスプレイ部が円形である異形ディスプレイを円形ディスプレイといい、ここで円形は実質的に円形の形状を有するという意味を含む。
【0171】
円形ディスプレイが適用されたウェアラブルウォッチ(wearable watch)は真円形を実現する。TFTの設計からディスプレイのベゼルのデザインまで完璧な円形にデザインされて開発されている。こうすることにより、同じサイズの正方形ディスプレイより画面の面積が57%以上広くなる。よって、円形ディスプレイは、画面全体に表示できるようにしてユーザ利便性を向上させ、また、薄型にしながらも画面全体をタッチできるようにすることができる。
【0172】
ここで、
図9及び
図10に示す本発明の第3の実施の形態による異形ディスプレイは、ウェアラブルウォッチを例に挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0173】
端末機は、移動可能であるか否かによって、移動端末機(mobile/portable terminal)と固定端末機(stationary terminal)に分けられ、ウェアラブルウォッチは移動端末機に属する。さらに、移動端末機は、ユーザが直接携帯可能であるか否かによって、携帯(型)端末機(handheld terminal)と車載端末機(vehicle mount terminal)に分けられる。
【0174】
このような端末機は、機能が多様化することにより、例えば写真や動画像の撮影、音楽や動画像ファイルの再生、ゲーム、放送受信などの複合的な機能を備えたマルチメディア機器の形で実現されている。さらに、端末機の機能をサポート及び向上させるために、端末機の構造的な部分及びソフトウェア的な部分を改良することも考えられる。
【0175】
このような改良が行われることにより、近年、移動端末機は、様々なタイプのデザインに進化しており、ユーザの身体に固定できるウェアラブルウォッチタイプの移動端末機も開発されている。
【0176】
図9に示すように、ウォッチタイプの移動端末機300は、ディスプレイ部360を備える本体361と、本体361に連結されて手首に着用可能に構成されるバンド362とを含むようにしてもよい。
【0177】
本体361は、外観を形成するケースを含む。ケースは、各種電子部品を収容する内部空間を形成する複数のケースを含む。ただし、本発明は、これに限定されるものではなく、1つのケースが内部空間を形成するように構成してユニボディの移動端末機300を実現することもできる。
【0178】
このようなケースは、合成樹脂を射出して形成してもよく、金属材質、例えばステンレススチール(STS)やチタン(Ti)などの金属材質で形成してもよい。
【0179】
ウォッチタイプの移動端末機300は、無線通信を行えるように構成され、本体361に無線通信のためのアンテナが設けられるようにしてもよい。一方、アンテナは、ケースを用いてその性能を拡張させることができる。例えば、導電性材質を含むケースにアンテナを電気的に接続してグラウンド領域又は放射領域が拡張されるように構成してもよい。
【0180】
本体361の一面にはディスプレイ部360が露出するように配置されてもよい。
【0181】
一例として、本体361の前面にはディスプレイ部360が配置されて情報が出力され、ディスプレイ部360にはタッチセンサが備えられてタッチスクリーンとして実現されるようにしてもよい。
【0182】
一例として、液晶パネルにより実現されるディスプレイ部360には、時間を示す数字(1〜12)が出力され、また、時間の経過に応じて「時」、「分」及び「秒」に対応する数字をそれぞれ指し示す「時針」、「分針」及び「秒針」から構成される表示針365が出力され、現在の時間を確認できるようにしてもよい。
【0183】
本体361には、音響出力部、カメラ、マイクロホン、ユーザ入力部などが備えられてもよい。ディスプレイ部360がタッチスクリーンとして実現された場合は、ユーザ入力部として機能することができるので、本体361にキーが別途に備えられなくてもよい。
【0184】
バンド362は、手首に着用されて手首を囲むように構成され、着用が容易になるようにフレキシブル材質で形成されてもよい。その例として、バンド362は、革、ゴム、シリコーン、合成樹脂材質などで形成されてもよい。また、バンド362は、本体361に着脱可能に構成され、ユーザが好みによって様々なタイプのバンドに交換できるようにしてもよい。
【0185】
一方、バンド362は、アンテナの性能拡張に用いられるようにしてもよい。例えば、バンド362には、アンテナに電気的に接続されてグラウンド領域を拡張させるグラウンド拡張部が内蔵されるようにしてもよい。
【0186】
バンド362には、ファスナー(fastener)が備えられてもよい。ファスナーは、バックル(buckle)、スナップフィット(snap-fit)が可能なフック構造、ベルクロ(velcro)(登録商標)などにより実現することができ、伸縮性のある区間又は材質を含むようにしてもよい。
【0187】
以上のような本発明の第3の実施の形態による異形ディスプレイは、ディスプレイ部においてドーナッツ状の構造からなっていてドーナッツ状の領域を表示するための電子機器に用いることができる。
【0188】
例えば、本発明の異形ディスプレイは、ウェアラブルウォッチに適用することができる。この場合、時計の時針、分針、秒針などの構成物は、孔を貫通して液晶パネルの上面に配置されるようにしてもよい。
【0189】
すなわち、本発明の異形ディスプレイは、全体として円形状の構造を有し、構成物が貫通する孔を備え、ウォッチなどのようなドーナッツ状の領域を表示するための電子機器に適用することができる。
【0190】
図10に示すように、本発明の第3の実施の形態による異形ディスプレイは、カラーフィルタ基板305とアレイ基板315間に液晶が注入されて画像を出力する液晶パネル310と、液晶パネル310の背面に設けられて液晶パネル310の全面にわたって光を放出するバックライトユニットと、液晶パネル310及びバックライトユニットを収納して固定する下部カバー350とを含むようにしてもよい。
【0191】
前述したように、液晶パネル310は、画素がマトリクス状に配列されて画像を出力し、対向して均一なセルギャップが維持されるように貼り合わせられたカラーフィルタ基板305及びアレイ基板315と、カラーフィルタ基板305とアレイ基板315間のセルギャップに形成された液晶層とからなる。
【0192】
本発明の第3の実施の形態によるバックライトユニットにおいては、導光板342の一側には光を発生する光源を含む光源ユニット(図示せず)が設けられ、導光板342の背面には反射板341が設けられるようにしてもよい。
【0193】
また、導光板342の前面には導光板342から出射される光の効率を向上させて液晶パネル310に照射する複数の光学シート343が配置されるようにしてもよい。
【0194】
ただし、本発明が前述したバックライトユニットの構造に限定されるものではなく、いかなる構造のバックライトユニットも本発明による異形ディスプレイに適用することができる。
【0195】
導光板342は、光源から供給される光を液晶パネル310側に導く。
【0196】
導光板342は、PMMAやPCなどのプラスチックからなるようにしてもよい。
【0197】
反射板341は、下部カバー350と導光板342の背面間に配置される。この反射板341は、光源からの光及び導光板342からの光を液晶パネル310側に反射する役割を果たす。
【0198】
光源から出射された光は透明な材質の導光板342の側面に入射するが、導光板342の背面に配置された反射板341は、導光板342の背面に透過する光を導光板342の前面の光学シート343側に反射させることにより、光の損失を低減して均一度を向上させる。
【0199】
ここで、光学シート343は、拡散シート343a及びプリズムシート343bを含み、DBEFなどの輝度強化フィルム343c及び保護シートをさらに含むようにしてもよい。
【0200】
光学シート343は、導光板342の前面と液晶パネル310の背面間に備えられてもよい。
【0201】
このような構造のバックライトユニットは、下部カバー350の内部に収納される。
【0202】
下部カバー350は、底面から垂直に延びた複数の側面部350aを含むようにしてもよい。側面部350aは、下部カバー350の縁部から所定の高さを有するように垂直に延びてもよい。
【0203】
側面部350aは、異形ディスプレイの中心に向かって折り曲げられて所定の幅を有する載置部350a’を構成し、載置部350a’上に液晶パネル310が載置されるようにしてもよい。
【0204】
側面部350a及び載置部350a’により囲まれた空間は、バックライトユニットが収納される収納空間となる。すなわち、側面部350a及び載置部350a’は、下部カバー350の底面からコ字状に曲がっている。よって、下部カバー350の内部に反射板341、導光板342及び光学シート343を収納し、コ字状に曲がった下部カバー350の側面部350a及び載置部350a’により下部カバー350の内部に導光板342及び光学シート343を固定することができる。
【0205】
ここで、光源ユニットに対応する下部カバー350の一側には、複数の光源及びフレキシブルプリント基板が収納される収容部351が形成されてもよい。
【0206】
このように構成される本発明の第3の実施の形態による異形ディスプレイの液晶パネル310は、ディスプレイ面において円形ディスプレイ、一例としてウェアラブルウォッチの外郭形状に対応する円形状を有するようにしてもよい。それに加え、バックライトユニットの構成物や光学部品、すなわち光学シート343、導光板342、反射板341及び下部カバー350は、全体として異形ディスプレイの外郭形状に対応する円形状を有するようにしてもよい。ただし、本発明がこれに限定されるものではない。
【0207】
また、液晶パネル310、光学シート343、導光板342、反射板341及び下部カバー350の中央には、円形状の第1孔310’、第2孔343a’、343b’、343c’、第3孔342’、第4孔341’及び第5孔350’が形成されてもよい。ただし、本発明がこれに限定されるものではない。
【0208】
このような第1孔310’、第2孔343a’、343b’、343c’、第3孔342’、第4孔341’及び第5孔350’は、異形ディスプレイをウェアラブルウォッチに適用した場合、時針、分針、秒針などの表示針が貫通する孔となる。
【0209】
液晶パネル310は、実際に画像が表示される際に、第1孔310’を除く領域に画像が表示される。
【0210】
例えば、第1孔310’は、第2孔343a’、343b’、343c’、第3孔342’及び第4孔341’より大きい直径を有し、また、第2孔343a’、343b’、343c’、第3孔342’及び第4孔341’は、第5孔350’より大きい直径を有するようにしてもよい。
【0211】
前述したように、下部カバー350の中央には、円形状の第5孔350’が形成されてもよく、また、第5孔350’の縁部に沿って突出した突出部350bを有するようにしてもよい。
【0212】
突出部350bは、第5孔350’の縁部から液晶パネル310方向に突出した構造からなり、本発明の第3の実施の形態においては、突出部350bの内側に所定の雌ネジ山350b’が形成されるようにしてもよい。ただし、本発明は、これに限定されるものではなく、突出部350bの外側に雄ネジ山が形成されてもよい。雌ネジ山350b’は、突出部350bの上端から所定の深さを有するように形成されてもよい。
【0213】
下部カバー350の内面において、突出部350bの高さは、反射板341、導光板342及び光学シート343の厚さを合わせた厚さと同じかそれより大きくなるようにしてもよい。
【0214】
突出部350bの側面には、光学シート343a、343b、343cの第2孔343a’、343b’、343c’に対応する側面、導光板342の第3孔342’に対応する側面、及び反射板341の第4孔341’に対応する側面が接触するか又は隣接して配置されるようにしてもよい。すなわち、下部カバー350の突出部350bは、光学シート343a、343b、343cの第2孔343a’、343b’、343c’、導光板342の第3孔342’、及び反射板341の第4孔341’を貫通して光学シート343a、343b、343c、導光板342及び反射板341を下部カバー350内に収納する。
【0215】
また、その上にガイド手段345が配置されるが、本発明の第3の実施の形態によるガイド手段345は、中央にのみ部分的に設けられることを特徴とする。
【0216】
本発明の第3の実施の形態によるガイド手段345は、下部カバー350の突出部350b、一例として突出部350bの第5孔350’に挿入された状態で突出部350b上に配置される。よって、ガイド手段345は、突出部350bに挿入される部分に、突出部350bの雌ネジ山に対応する雄ネジ山が形成されてもよい。
【0217】
詳細には示していないが、前述した本発明の第1、第2の実施の形態と実質的に同様に、ガイド手段345は、液晶パネル310を支持する役割を果たす。このために、ガイド手段345は、液晶パネル310が嵌められるシリンダ状の本体と、本体の外周面から外側方向に延びて液晶パネル310の縁部が載置されて支持される支持部と、支持部の内側縁部から下方に延びて下部カバー350の突出部350bに締結される締結部とを含むようにしてもよい。
【0218】
以上の説明に多くの事項が具体的に記載されているが、これは発明の範囲を限定するものではなく、好ましい実施の形態の例示として解釈されるべきである。よって、本発明の範囲は、前述した実施の形態によって定められるのでなく、特許請求の範囲とその均等物によって定められるべきである。