(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
加熱されると横方向に膨張しかつ長手方向に収縮するように構成された配向形状記憶ポリマーのストランドを分配するように構成されたストランド分配器であって、前記ストランドを分配するように協働する少なくとも2つのグリッパーを含む、ストランド分配器と、
前記ストランドの所定の長さを分配するために前記ストランド分配器と共に作動可能であるように構成されたストランド計量機構と、
前記所定の長さの締結具を形成するために前記ストランドを切断するように構成された切断機構と、を備え、
前記ストランド分配器が、互いに対して回転するように構成された第1の構造体と第2の構造体とを含み、前記第1の構造体に対する前記第2の構造体の第1の相対運動が、前記ストランド分配器に前記所定の長さを分配させ、前記第1の構造体に対する前記第2の構造体の第2の相対運動が、前記切断機構に前記所定の長さで前記ストランドを切断させ、
前記ストランド分配器が第1のグリッパーと第2のグリッパーとを含み、前記第2の運動中に、前記第2のグリッパーが前記ストランドを掴み、前記第1のグリッパーが前記第1のグリッパー内の前記ストランドの移動を可能にし、前記第1のグリッパーと前記第2のグリッパーとが互いに離れるように動く、装置。
前記ストランド計量機構が、前記第1の相対運動中に前記第1の構造体に対する前記第2の構造体の運動を、前記所定の長さに関連した相対運動の量に制限するように構成された止め部を含む、請求項1に記載の装置。
前記ストランド分配器が第1のグリッパーと第2のグリッパーとを含み、各グリッパーが前記ストランドを掴むように構成され、前記ストランド分配器が、前記ストランドの前記所定の長さを分配するために前記グリッパーを互いに対して動かすように構成される、請求項1に記載の装置。
前記ストランド分配器が、アパーチャを有するプレートを含み、前記ストランド分配器が、前記ストランドを分配するように前記第1のグリッパーと前記第2のグリッパーとが協働した後、少なくとも前記ストランドの前記所定の長さが前記アパーチャを通って延在するように構成される、請求項4に記載の装置。
前記切断工具が、前記ストランドの断面形状の25%未満、10%未満、又は2%未満の歪みで前記ストランドを切断するように構成される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
前記切断機構が前記所定の長さで前記ストランドを切断した後に前記ストランドを加熱するように構成された加熱器を更に備え、前記加熱は、前記締結具を前記ストランドの一端で横方向に膨張させかつ長手方向に収縮させるのに十分である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書で説明する実施形態は、ワークピースを接合するために使用されるリベットに変態することができるポリマー締結具を分配するシステムを伴う。これらのリベットは、例えば、継手の片側又は両側から可視又はアクセス可能でない盲継手又はダブル盲継手を提供するために使用することができる。締結具は、加熱されると横方向に膨張しかつ長手方向に収縮するように構成された、ある長さの配向形状記憶ポリマーストランドから形成される。ストランドは、用途次第で調整可能であり得る所定の長さの個々の締結具に切断されてもよい。締結具は加熱されると、長さが縮まり直径が膨張する。締結具材料の変態は、適切な基材の幾何形状で使用されるときにリベットヘッドを形成する。
【0010】
形状記憶ポリマーは、事前に設定された形状に設定され、変化した形状に変形され、次いで適切な刺激(例えば、温度変化、溶媒の塗布等の変化)に暴露されたときに事前に設定された形状に戻るという能力を有する。本明細書で説明する締結具は、締結具の少なくとも一部分に形状記憶ポリマーを含む。いくつかの実施では、締結具全体が形状記憶ポリマーから作られる。ポリマーリベットとして有用である形状記憶ポリマー材料及びそのようなポリマーリベットを使用する方法に関する追加情報は、米国特許公開第2012/0017422号で更に説明される。
【0011】
形状記憶ポリマーは、明確な融点(T
m)又はガラス転移温度(T
g)を有する。融点(T
m)又はガラス転移温度(T
g)は総じて、転移温度(T
trans)と呼ぶことができる。ポリマーは、転移温度を超える温度ではエラストマーの性質を有し、高い歪みで変形することができる。形状記憶ポリマーのエラストマー挙動は、化学的架橋又は物理的架橋のいずれかにより(多くの場合、ミクロ相分離の結果)生じる。形状記憶ポリマーは、ガラス質又は結晶質であり得、また熱硬化性物質又は熱可塑性物質のいずれかであり得る。
【0012】
一般に、形状記憶ポリマーは、T
transが、ワークピースを締結するのに好適な温度であり、かつ締結されたワークピースが暴露されることが予期され得る任意の温度より高なるように、選択される。いくつかの実施形態では、T
transは、少なくとも50℃、少なくとも100℃、又は少なくとも125℃である。一般に、形状記憶ポリマーは、80℃で少なくとも0.5MPaの弾性率を有する。
【0013】
有用な形状記憶ポリマーは、物理的又は化学的に架橋されてもよい。好適な化学的に架橋された形状記憶ポリマーの例としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、及びポリエチレン/ポリ酢酸ビニルコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。好適な物理的に架橋された形状記憶ポリマーの例としては、永久的形状としてのハードセグメント、及び移行している一時的形状としてのソフトセグメントを有する熱可塑性エラストマーなどの直鎖状ブロックコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。
【0014】
形状記憶ポリマーのハード相及びソフト相で使用されてきたポリマーの例としては、ポリウレタン、ポリノルボルネン、ポリエーテル、ポリアクリラート、ポリアミド、ポリシロキサン、ポリエーテルアミド、ポリエーテルエステル、トランス−ポリイソプレン、ポリメチルメタクリレート、架橋トランス−ポリオクチレン、架橋ポリエチレン、架橋ポリイソプレン、架橋ポリシクロオクテン、無機−有機ハイブリッドポリマー、ポリエチレン及びスチレン−ブタジエンコポリマーとのポリマーブレンド、ウレタン−ブタジエンコポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリカプロラクトン又はオリゴカプロラクトンコポリマー、ポリ乳酸、ポリ乳酸/ポリグリコール酸コポリマー、並びにアゾ染料、双極性イオン、及びShape Memory Materials(Cambridge University Press 1998)Otsuka and Wayman著で説明されるもののような他の光互変材料を含む光架橋性ポリマーが挙げられる。
【0015】
好適な形状記憶ポリマーとしては、特許出願公開第WO 03/084489号(Lendlein et al.)、米国特許第5,506,300号(Ward et al.)、同第5,145,935号(Hayashi)、同第5,665,822号(Bitler et al.)、Gorden「Applications of Shape Memory Polyurethanes」Proceedings of the First International Conference on Shape Memory and Superelastic Technologies,SMST International Committee,pp.115〜19(1994)、米国特許第6,160,084号(Langer)、同第6,388,043号(Langer)、Kim et al.「Polymer」37(26):578I−93(1996)、Li et al.「J Applied Polymer」62:631〜38(1996)、Takahashi et al.「J.Applied Polymer Science」60:1061〜69(1996)、Tobushi H.,et al.「J Physique IV(Colloque C1)」6:377〜84(1996))、米国特許第5,155,199号(Hayashi)、同第7,173096号(Mather et al.)、同第4,436,858号(Klosiewicz)、米国特許出願公開第2005/244353号(Lendlein et al.)、同第2007/009465号(Lendlein et al.)、同第2006/041089号(Mather et al.)、C.M.Yakachi et al.「Advanced Functional Materials」18(2008),2428〜2435、及びD.L.Safranski et al.「Polymer」49(2008),4446〜4455で説明されるものが挙げられるが、これらに限定されない。
【0016】
市販の熱可塑性形状記憶ポリマーとしては、ポリメチルメタクリレート、商品名「JTbu」でPolymerExpert(France)から市販されるようなポリ(t−ブチルアクリレート)、商品名TECOFLEX(TFX)でNoveon Thermedics Polymer Products(Wilmington,DE)から市販されるような脂肪族ポリエーテルポリウテルレタン、商品名DIARY(例えば、MMタイプ、MPタイプ、MSタイプ及びMB(マイクロビーズ粉末)タイプ)でDiaplex Co.,Ltd.(Japan)から市販されるポリエーテルポリウレタン、商品名CALO−MERでPolymer Technical Group(Berkeley,CA)から市販される材料、商品名EMCでComposite Technology Development,Inc.(Lafayette,CO)から市販される弾性記憶複合材料、及び商品名VERIFLEXでCornerstone Research Group(Beavercreek,OH)から市販される材料が挙げられるが、これらに限定されない。
【0017】
形状記憶ポリマーは、実質的に円形の断面形状を有する又は別の断面形状を有する材料の細長いストランドの形態で作ることができる。リベットとして使用可能なストランドのために、ポリマーストランドは、適切な長さのセグメントの締結具に切断され、セグメントの長さは用途によって決まる。これらの締結具は次いで所望の位置に置かれ、2つ以上のワークピースを接合することができる。例えば、一実施では、締結具の第1の端部は第1のワークピースの空洞に挿入されることができ、締結具の第2の端部は第2のワークピースの空洞に挿入されることができる。締結具を加熱することで、空洞内で締結具が長手方向の収縮及び横方向の膨張を生じ、締結具が第1のワークピースと第2のワークピースとを共にしっかりと保持する。
【0018】
いくつかの実施では、より長い締結具の付加的な締結具材料は、加熱されるとより深いリベットヘッドを形成するので、より短い締結具と比べてより強い結合を作り出すために、より長い締結具を使用することができる。しかしながら、締結具の初期の長さは、ワークピース中の空洞の深さなどの他の要因によって制約され得る。多くの応用では、締結具は、所定の用途のための特定の接合強度を生ずる所定の長さに切断される。
【0019】
本明細書で説明する実施形態は、形状記憶ポリマーストランドを所定の長さに分配、計量、及び切断する装置、システム、及び方法を伴う。いくつかの実施形態は、ポリマー形状記憶材料の連続ストランドを、端部の変形が特定の許容差内で、制御された調整可能な長さに分配、計量、及び切断するように構成された装置を伴う。
図1は、ポリマーストランドの計量した量を分配し、ポリマー締結具を形成するためにポリマーストランドを所定の長さLに切断するように構成された装置100の概念ブロック図である。装置100は、ストランド分配器101、ストランド計量機構102、及び切断機構103を含む。ストランド分配器101は、ストランドロール等の源(
図1に示されていない)からポリマーストランド105を分配するように構成される。ストランド計量機構102はストランド分配器101と共に作動して、ストランドの長さが特定の量に分配されるように制御する。切断機構103は、締結具の所定の長さでストランドを切断する。
【0020】
図2は、締結具分配装置を作動させる(210)方法を示すフローチャートである。締結具分配装置は、作動可能に接続されるストランド分配器とストランド計量機構と切断機構とを含む。方法は、ストランド分配器を作動させて形状記憶ポリマー材料のストランドを分配する(220)ことを含む。形状記憶ポリマーストランドは、加熱されると横方向に膨張しかつ長手方向に収縮するように構成される。ストランド分配器及び計量機構は、分配中にストランドの所定の長さを計量する(230)ように協働する。所定の長さの締結具を形成するためにストランドを切断する(240)。
【0021】
いくつかの実施形態では、締結具を分配すること(220)は、切断されたポリマーストランド締結具の第1の端部を第1のワークピースの開口部に分配することを含んでもよい。締結具の第2の端部は、第2のワークピースの開口部に挿入されてもよい。次に、締結具を横方向に膨張させかつ長手方向に収縮させる熱の下で第1及び第2の端部の両方を含む締結具の変態によって第1のワークピースと第2のワークピースとが接合されるように、締結具が加熱されてもよい。
【0022】
他の実施形態では、ポリマー締結具の第1の端部が第1のワークピースの開口部に分配され、次いで加熱されて、締結具の第1の端部の領域を変態させる。加熱は、締結具の第2の端部の領域を実質的に変態させない。第1の端部が加熱され変態された後、締結具の第2の端部が第2のワークピースに置かれ、次いで第2の端部が加熱される。第2の端部の加熱は、締結具の第2の端部の領域を変態させる。いくつかの実施形態では、第1のワークピース又は第2のワークピースの開口部のうちの少なくとも一方は、盲空洞である。いくつかの実施形態では、第1のワークピース又は第2のワークピースの開口部のうちの少なくとも一方は、通し孔である。第1の端部を加熱することは、第1の端部を第1のワークピースに添着させる働きをし、締結具の第2の端部を第2のワークピースに挿入中に締結具が第1のワークピースの通し孔又は空洞から落ちるのを防ぐなど、第1のワークピースの次の取り扱いを容易にすることができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、分配装置を作動させること(210)は、手動で分配装置を操作することを含む。分配すること(220)、計量すること(230)、及び切断すること(240)はすべて、分配装置のハンドル又は他の作動機構に圧力を加えるなどのユーザーの動作の結果として起こり得る。いくつかの実施形態では、分配装置を作動させること(210)は、自動制御下で作動させることを含む。分配すること(220)、計量すること(230)、及び切断すること(240)はすべて、最低限のユーザー入力で自動的に機能してもよい。更に他の実施形態では、分配装置を作動させること(210)は、いくつかの手作業といくつかの自動操作との組み合わせによって装置を作動させることを含む。
【0024】
図3A及び3Bは、ポリマー締結具を所定の長さに分配し切断するように手動で操作可能である分配装置300の例を示す。装置300は、ストランド分配器320、ストランド計量機構330、及びストランド切断機構103を含む。ストランド分配器320は、ポリマーストランド340を分配するように構成され、このストランド340は切断機構310によって所定の長さLに切断されて長さLの締結具345を作る。
【0025】
図3A及び3Bに示す実施形態では、ストランド分配器320は、第1の構造体381及び第2の構造体382を含む。第1の構造体381は、第1のハンドル301、カムプレート309、及び第1のグリッパー321を含む。第1のグリッパー321及び/又は第2のグリッパー322は、ストランド340が貫通するグリッパー321に連結される中空の管従動体321aを含むことができる。管従動体321aは、グリッパー321へ及び/又はそれからストランド340を案内することを容易にするように構成される。
図3A及び3Bに示されるストランド計量機構330は、第1の構造体381のカムプレート309に連結される止め部331を含む。この特定の実施形態では、第1のハンドル301及びカムプレート309は個別の部品であり、第1のハンドル301は、止め具、例えば、ボルト305a、305bによってカムプレート309に固定されている。他の実施形態では、ハンドル及びカムプレートは単一構造体として形成されてもよい。
【0026】
第2の構造体382は、第2のハンドル302、ベースプレート311、及び第2のグリッパー322を含む。切断機構310は、ベースプレート311に取り付けられる。第2の構造体382は、枢動ロッド375によって第1の構造体381に回転可能に取り付けられる。ばね376は、第1のハンドル301と第2のハンドル302との間に配置される。
【0027】
図3A及び3Bに示される例では、装置300の手動操作は、第1の構造体381と第2の構造体382との間の相対回転運動によって達成される。この考察の基準系を提供するために、第1の構造体381が固定され、第2の構造体382が枢動ロッド375の周りを回転することが想定されるが、別の方法としては、第1の構造体381が枢動ロッド375の周りで第2の構造体382に対して回転して第2の構造体382が固定されることが想定され得ることが理解されるであろう。
【0028】
図3Aは「ハンドルが開いた」位置での装置300を示し、第2のハンドル302は、止め部331によって制限される範囲まで時計回りの方向に回転している。
図3Bは「ハンドルが閉じた」位置での装置300を示し、ばね376が圧縮され、ハンドル301、302の端部301a、302aが互いに接触しているか又は閉じている。
【0029】
「ハンドルが開いた」位置で第2の構造体382は、第1の構造体381に対して反時計回りの方向(矢印391)に回転することができるが、時計回り方向(矢印392)への更なる回転運動は、止め部331によって制限されている。「ハンドルが閉じた」位置で第2の構造体382は、第1の構造体381に対して時計回り方向(矢印392)に回転することができてもよく、反時計回りの方向(矢印391)への更なる回転運動を制限されてもよいか又は可能ではない。
【0030】
「ハンドルを閉じた」位置から「ハンドルが開いた」位置へ動かす(本明細書では第1の相対運動と呼ばれる場合もある)ことは、第1の構造体381に対する第2の構造体382の時計回りの回転によって、ストランド340aの特定量をベースプレート内のアパーチャ311aを通して分配させる。「ハンドルが開いた」位置から「ハンドルが閉じた」位置へ動かす(本明細書では第2の相対運動と呼ばれる場合もある)ことは、第1の構造体381に対する第2の構造体382の反時計回りの回転(矢印391)によって、第1の相対運動の間に分配されたストランドを切断させ、所定の長さLの締結具345を形成する。
【0031】
ポリマーストランドを分配するように構成された装置の手動操作は、多くの他の方法で達成することができることが理解されるであろう。本明細書に開示される特定の例は、手動操作の多数の可能な形態の1つにすぎない。手動操作は、ある長さのポリマーストランドをストランド源、例えば、ロールから分配させ、締結具を所定の長さに切断する任意の手動式機構によって達成することができる。
【0032】
図3A及び3Bに示される装置でストランドの前進を達成するために、2つのグリッパー321、322は互いに対する動作を強いられる。第1の相対運動中に、静止した第1の構造体381及び可動の第2の構造体382の任意の枠組みを用いて、第2の構造体382は時計回りの方向(矢印392)に回転する。ばね376は、ハンドル301、302の端部301a、302aを力で離し、第2のグリッパー322を第1のグリッパー321に接近移動させる。第1のグリッパー321がストランド340を掴み、第2のグリッパー322はストランド340が第2のグリッパーを通って移動することを可能にする。第1の運動によって、ストランド340aの所定量を第2の構造体382のベースプレート311内のアパーチャ311aを通して分配させる。第2の構造体382の回転の量、したがって、分配されるストランドの長さは停止機構330によって制御される。
【0033】
図3A及び3Bに示される計量機構330は、ボルトなど、止め部として機能するねじ切り部品331、及び止めナット332を含む。いくつかの実施形態では、計量機構は調整可能であり得る。例えば、
図3A及び3Bに示されるように、第1の構造体381と第2の構造体382との間のねじ切り部品331の露出部分331aは、部分331をプレート309の中にねじ込んで露出部分331aをより小さくすることによって、又は、部分331をプレート309からねじ出しして露出部分331aをより大きくすることによって調整することができる。
【0034】
計量機構330は、ストランド分配器320と共に作動してストランド340aの所定量を分配する。より大きな露出部分は、第1の構造体381に対する第2の構造体382の時計回りの回転(矢印392)を低減させ、分配されるストランドの長さを低減させる。より小さい露出部分は、第1の構造体381に対する第2の構造体382の時計回りの回転(矢印392)を増大させ、分配されるストランドの長さを増加させる。
図3A及び3Bで示される計量機構330は、ねじ切り部品331の上にねじ込まれる止めナット332を含む。止めナット332は、プレート309に締め付けてねじ切り部品331を固定させることができ、所定の長さの露出部分331aを提供する。
【0035】
図3Cに示される装置300では、切断機構310は、鋭い切刃を有するナイフ刃316(
図3A及び3Bでは見えない)を含む。ナイフ刃は、ベースプレート311の分配表面311bに沿って延在し、一端でカム従動体312に取り付けられる。カム従動体312は、ベースプレート311の第1及び第2の凸部311c、311d内の孔を通って延在する。
図3Cは、第1の運動中にハンドル301、302が離れて移動した後の「ハンドルが開いた」位置での装置300を示す。「ハンドルが開いた」位置では、ナイフ刃316はストランド340aの所定量から離れて位置付けされる。
【0036】
第1の運動中にハンドル301、302が離れて移動するとき、従動体312の周りのばね314は、従動体312及びナイフを切断ストランドから離して押し戻す。ナイフが離れて移動するにつれて、ストランド340aの新しい片が、上述したように、ベースプレート311内のアパーチャ311aを通って延びる。
【0037】
第2の運動中に、ハンドル301、302が共に強く握られるとき、カムプレート309のカム領域313が従動体312を押して、ナイフ刃の縁部をストランド340に通過させる。ハンドル301、302が強く握られるにつれて、ナイフは分配表面311bに沿って摺動し、ストランド340の方へ前進しストランド340を切断する。ストランド340は第2のグリッパー322によって静止して保持され、アパーチャ311aを貫通する。第2の運動中に、カム従動子312の周りに配置されたばね314は、ベースプレート311の第1の凸部311cとカム従動子312に固定されたカラー315との間で圧縮される。いくつかの実施形態では、切断機構310は、ポリマーストランド340の断面形状の25%未満、10%未満、又は更には2%未満の歪みでポリマーストランド340を切断するように構成される。
【0038】
図4は、分解立体図で示されるグリッパー400を示す。グリッパー400は、
図3A及び3Bに示される第1のグリッパー321として使用されてもよい。第2のグリッパー322は、第1のグリッパー321と同じ構造を有してもよく、又は異なる構造を有してもよい。
図3A及び3Bに示される例では、第2のグリッパー322はある点で第1のグリッパー321と類似するが、第2のグリッパー322が中空の管従動体321aを含まないという点で異なる。
【0039】
図4に示されるグリッパー400は、コレット402及びスリーブ401を含む。スリーブ401はテーパ形状であり、コレット402は多数のくさび403に分割されることができる。コレットのくさび403は、ポリマーストランドをしっかり掴むために内部がのこぎり歯状404であり得る。グリッパー400は、コレット402をスリーブ401のテーパに押し込むばね405を含む。グリッパー400は、ポリマーストランドが、
図4の矢印の方向に、スリーブ401内でテーパのより幅広い部分の方へ移動するとき、コレット402がスリーブ401内でテーパのより幅広い部分の方へ移動し、コレットのくさび403が分かれてポリマーストランドがコレット402内で移動することを可能にするように構成される。またグリッパー400は、ポリマーストランドが、
図4の矢印の反対方向に、スリーブ401内でテーパのより狭い部分の方へ移動するとき、コレットのくさび403が一緒に閉じてポリマーストランドを掴むように構成される。グリッパー400は、ポリマーストランドを矢印の第1の方向へ移動させるように、またポリマーストランドが、第1の方向の反対である第2の方向に移動するのを抑止するように構成される。グリッパー400は、多数のポリマーストランド径を収容可能であってもよい。グリッパー400は、ポリマーストランドをグリッパー400へ及び/又はそれから案内する、曲線状の中空の管従動体406を含んでもよい。またグリッパー400は、ばね405をスリーブ401内部に保持するばねホルダー407を含んでもよい。
【0040】
図5A〜5Cはそれぞれ、第2の構造体382の第2のハンドル302の頂面図、側面図、及び底面図を示す。第2のハンドル302はスロット505を有し、それを通って第1の構造体381のカムプレート309(
図5A〜5Cには示されないが、
図3A及び3Bに示される)が挿入される。枢動ロッド375(
図5A〜5Cには示されないが、
図3A及び3Bに示される)が孔501に挿入された状態で、第2のハンドル302はカムプレート309に回転可能に取り付け可能である。第2のハンドル302は、枢動ロッド375の周りで回転するように構成される。第2のハンドル302は、第1のハンドル301と第2のハンドル302と間に配置されたばね376を収容するような寸法をなしかつ構成されたばね凹部510を含む。また第2のハンドル302は、ベースプレート311(
図5A〜5Cには示されないが、
図3A及び3Bに示される)を第2のハンドル302に取り付けるのを容易にする凹部520を含む。
【0041】
図5A〜5Cは、第2のハンドル302の例示的な形状及び寸法を提供するが、形状及び寸法は例示的なものであり、多くの他の形状及び/又は寸法が可能であることが理解されるであろう。寸法はすべて近似値であり、許容値内である。例えば、ハンドル302は、0.75インチ(1.905cm)の正方形アルミニウム棒から作られてもよい。ハンドル302の長さは、8.8インチ(22.352cm)〜9.0インチ(22.86cm)であってもよく、スロット505の大きさは、0.38インチ(0.965cm)×2.75インチ(6.985cm)であってもよく、孔501の直径は、0.25インチ(0.635cm)であってもよい。ばね凹部510は、直径0.5インチ(1.27cm)及び深さ0.25インチ(0.635cm)であってもよく、ハンドル302の端部302aから4.25インチ(10.795cm)に位置してもよい。ベースプレート用の凹部520は、スロット501に隣接して位置してもよく、幅0.25インチ(0.635cm)、長さ1.25インチ(3.175cm)、及び深さ0.375インチ(0.95cm)であってもよい。
【0042】
図6A及び6Bはそれぞれ、第1のハンドル301の側面図及び底面図を示す。第1のハンドル301は、ボルト305a、305b(
図6Aには示されないが、
図3A及び3Bに示される)を受け入れる寸法をなすハンドル301貫通する2つの孔601を含む。ボルト305a、305bは、第1のハンドル301をカムプレート309(
図6Aには示されないが、
図3A及び3Bに示される)に固定する。カムプレート309は、第1のハンドル301のカム取り付け凹部602に嵌装し、孔601を通り抜ける締結具によって第1のハンドル301に固定される。第1のハンドル301は、第2のハンドル302と第1のハンドル301との間に配置されたばね376(
図6Aには示されないが、
図3A及び3Bに示される)を収容するように構成されたばね凹部610を含む。
【0043】
図6A及び6Bは、第1のハンドル301の例示的な形状及び寸法を提供するが、形状及び寸法は例示的なものであり、多くの他の形状及び/又は寸法が可能であることが理解されるであろう。寸法はすべて近似値であり、許容値内である。例えば、ハンドル301は、0.75インチ(1.905cm)の正方形アルミニウム棒から作られてもよい。ハンドル301の長さは6.5インチ(16.51cm)であってもよい。孔601は、直径0.25インチ(0.635cm)であってもよく、ハンドル301の端部301bからそれぞれ、0.375インチ(0.953cm)及び1.375インチ(3.493cm)に位置してもよい。カムプレートのスロット602は、0.375インチ(0.953cm)×2インチ(5.08cm)の寸法を有してもよい。ばね凹部610は、端部301aから3.73インチ(9.474cm)に位置してもよく、直径0.625インチ(1.588cm)及び深さ0.25インチ(0.635cm)であってもよい。
【0044】
図7は、第1の構造体381のカムプレート309を示す。カムプレート309は、第2のハンドル302(
図7には示されないが、
図3A及び3Bに示される)に回転可能に連結されるように構成される。カムプレート309は、第2の運動中に切断機構のカム従動子312(
図7には示されないが、
図3A及び3Bに示される)を押すように構成されたカム領域313を含む。カムプレート309は、孔701a、701bを通って配置された締結具、例えば、ボルトによって第1のハンドル301(
図7には示されないが、
図3A及び3Bに示される)に接続されるように構成される。カムプレート309は、例えば、
図3A及び3Bに示される枢動ロッド375によって、孔702を通って第2のハンドル302に回転可能に接続されるように構成される。第2のハンドルは、孔702に挿入された枢動ロッド375の周りを枢動することができ、その結果、第1のハンドル及びカムプレートを含む第1の構造体に対して移動する。
【0045】
図7は、カムプレート309の例示的な形状及び寸法を示すが、形状及び/又は寸法は例示的なものであり、多くの他の形状及び/又は寸法が可能であることが理解されるであろう。寸法はすべて近似値であり、許容値内である。例えば、カムプレート309は、縁部309a、309b、309c、309d、及び309eを有する厚さ0.375(0.953cm)の五角形のプレートであってもよい。縁部309a、309b、309d、及び309eはそれぞれ、1.75インチ(4.445cm)、2.5インチ(6.35cm)、1.125インチ(2.858cm)、及び4.0インチ(10.16cm)の寸法を有してもよい。孔701aは、縁部309aから1.94インチ(4.928cm)及び縁部309eから0.5インチ(1.27cm)に位置してもよい。孔701bは、縁部309aから2.10インチ(5.334cm)及び孔701aから1インチ(2.54cm)に位置してもよい。孔702は、縁部309dから1インチ(2.54cm)及び縁部309eから0.5インチ(1.27cm)に位置してもよい。
【0046】
図8A〜8Dは、ベースプレート311を示す。
図8Aは、ベースプレート311の傾斜した頂面図である。
図8B、
図8C、及び
図8Dはそれぞれ、ベースプレート311の側面図、底面図、背面図である。ベースプレート311は、第2のハンドル302内の凹部520(
図5A〜5Cに示される)に挿入されるように構成された凸部801を有し、ベースプレート311と第2のハンドル302とを接続する。ベースプレート311は、ベースプレート凸部311c、311dを含む。ベースプレート凸部311c、311dをそれぞれ貫通するアパーチャ815、816は、カム従動子をアパーチャ815、816に挿入させるように構成される。ベースプレート311は、分配表面311bを有する分配部分811、及びポリマーストランドを分配アパーチャ311aに通過させるような寸法の分配アパーチャ311aを含む。
【0047】
図8A〜8Dは、ベースプレート311の例示的な形状及び寸法を示すが、形状及び寸法は例示的なものであり、多くの他の形状及び/又は寸法が可能であることが理解されるであろう。寸法はすべて近似値であり、許容値内である。例えば、ベースプレート311の凸部801は、側面885a、885bに沿って1インチ(2.54cm)であってもよく、及び側面883a、883bに沿って0.25インチ(0.635cm)であってもよい。凸部801は、表面881上に0.32インチ(0.813cm)の高さを有してもよい。凸部801は、側面882aから0.375インチ(0.953cm)、及び側面882bから0.625インチ(1.588cm)に位置することができる。
【0048】
表面881は、表面881がベースプレート延長部811の上面884から0.75インチ(1.905cm)高くなるように、角度をなしてもよい。アパーチャ815及び816は、0.625インチ(1.588cm)の直径を有することができる。アパーチャ816は、0.25インチ(0.635cm)の厚さを有するベースプレート凸部311dを通って延在する。アパーチャ815は、0.25インチ(0.635cm)の厚さを有するベースプレート凸部311cを通って延在し、更に0.5インチ(1.27cm)だけベースプレート延長部811に延在する。アパーチャ311aは、ベースプレート側885から0.375インチ(0.953cm)に位置する。
【0049】
図9A及び9Bは、カム従動子のためのカラー315の側面図及び正面図をそれぞれ示す。前述のように、カラー315は、切断動作中にナイフ刃に連結されたばねを圧縮するように構成される。カラーは、カム従動子312(
図9A及び9Bには示されないが、
図3A及び3Bに示される)の周りに嵌合するように構成されたアパーチャ915を含む。締め付けねじ910は、カラー315をカム従動子312に固定するように構成される。
【0050】
図9A及び9Bは、カラー315の例示的な形状及び寸法を示すが、形状及び寸法は例示的なものであり、多くの他の形状及び/又は寸法が可能であることが理解されるであろう。例えば、カラー315は、高さ0.625インチ(1.588cm)、幅0.75インチ(1.905cm)、及び厚さ0.375インチ(0.953cm)を有してもよい。カラー内のアパーチャの直径は0.325インチ(0.826cm)であってもよい。
【0051】
ここで
図1の概念図に戻って、ストランド分配器101、ストランド計量機構102、及びストランド切断機構103の機能は、様々な方法で遂行されてもよいことが理解されるであろう。したがって、
図1に示される装置100は、多くの形態及び寸法を有する構成要素101、102、103を用いてもよい。
【0052】
ストランド分配器101は、源(
図1には示されない)からポリマーストランド105を引っ張り、ポリマーストランド105を装置100のインプット100aからアウトプット100bへ移動させる。様々な形態では、ストランド分配器101は、1つ以上のグリッパー、1つ以上の分配ローラー、1つ以上の回転モーター、1つ以上の直動アクチュエータ、1つ以上のコレット及びスリーブグリッパー、1つ以上のラチェットホイール、1つ以上のばね仕掛けのクランプ、又はポリマーストランド105の、装置100のインプット100aからアウトプット100bへの移動を補助することができる任意の他の機構を含んでもよい。ストランド分配器101は、ポリマーストランドを移動させるために共に作動するように構成された、異なるタイプの構成要素を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ストランド分配器は、グリッパー、ラチェットホイール、ばね仕掛けのクランプ、分配ホイール、ステッピングモーター、直動アクチュエータ等の組み合わせを含んでもよい。
【0053】
少なくとも
図3A及び3Bに関して議論されたように、いくつかの実施形態では、ポリマーストランド105を装置100のインプット100aからアウトプット100bへ移動させるのに多数のグリッパーが使用されてもよい。グリッパーは、ポリマーストランド105を装置100のアウトプットの方へ移動させる間、ポリマーストランド105を保持する。いくつかの実施形態では、各グリッパーは、ポリマーストランド105をグリッパーを通って1つの方向に移動させるが、別の方向には移動させない。グリッパーは共に機能して、ポリマーストランドを多数のグリッパー間で装置のアウトプットの方へ前進させてもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、ストランド分配器101は、1つ以上のコレット及びテーパスリーブ型グリッパーを含む。コレット及びテーパスリーブ型グリッパーは、ポリマーストランド105を1つの方向に移動させるが、反対方向には移動させないように使用されてもよい。多数のコレットは、多数のコレットを互いに対して協働させることによってポリマーストランド105を移動させるのに使用することができる。
【0055】
別の実施形態では、ストランド分配器101は少なくとも1つの分配ローラーを含む。分配ローラーは、装置100を通ってポリマーストランド105を掴んで移動させるのを補助する。一実施形態では、ポリマーストランドは、分配ローラーと、プレートなどの静的要素との間に配置される。ローラーの最も外側の縁部とプレートとの間の距離はポリマーストランド105の直径よりわずかに小さく、ポリマーストランド105に対する圧力を確実にする。別の実施形態では、ポリマーストランドは2つの分配ローラー間に配置される。分配ローラーは、反時計周りの方向及び/又は時計回りの方向に回転可能であってもよく、その結果、ポリマーストランド105を多数の方向に移動させる。多数のローラーが使用される場合、多数のローラーは互いに真向かいに位置付けられた2つのローラーであってもよく、ポリマーストランド105の長手方向に垂直であるローラーの2つの中心の間の直線を形成する。ローラーの最も外側の縁部の間の距離は、ポリマーストランド105の直径よりわずかに小さく、ポリマーストランド105に対する圧力を確実にする。いくつかの実施形態では、2つ以上の分配ローラーは、ポリマーストランドの長さに沿って互いにずれてもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、ストランド分配器101は、AC又はDC回転モーターなどの少なくとも1つの電気機械的モーターを含む。モーターがローラーを回転させて装置のアウトプット100bの方へのポリマーストランド105の移動を制御するように、モーターは分配ローラーに連結されてもよい。モーターは、わずかな増分で動き、ポリマーストランド105の分配を制御することができるステッピングモーターを含んでもよい。
【0057】
いくつかの実施形態では、ストランド分配器101は、爪及びはめ歯歯車の配置を含むラチェットホイールを含む。爪及びはめ歯歯車は、ポリマーストランド105を装置100のアウトプット100bの方へ移動させるために用いられてもよい。ラチェットホイールは、はめ歯歯車の歯のサイズに基づいて、ポリマーストランド105の小さい増分の移動を提供してもよい。ラチェットホイールは、はめ歯歯車を回転させるために電気機械的モーター又はいくつかの他のタイプの装置と組み合わせて用いられてもよい。
【0058】
別の実施形態では、ストランド分配器101は少なくとも1つのばね仕掛けのクランプを含んでもよい。前述のように、2つのばね仕掛けのクレーム(claims)が、ポリマーストランドを交互に掴み、ポリマーストランドをクランプに通過させてポリマーストランドをアウトプットの方へ移動させるために一緒に使用されてもよい。ステッピングモーター、回転モーター、分配ローラー、及び/又は直動アクチュエータが、ポリマーストランド105を移動させるのを補助するためにばね仕掛けのクランプと組み合わせて用いられてもよい。
【0059】
別の実施形態では、ストランド分配器101は、主ネジ又はソレノイドなどの機械的又は電気機械的直動アクチュエータを含んでもよい。例えば、直動アクチュエータは、クランプを開閉するためにばね仕掛けのクランプに連結されてもよい。
【0060】
また装置100は、ストランド計量機構102を含む。ストランド計量機構102は、装置100のインプット100aからアウトプット100bへ通過するポリマーストランド105の量を制御する。アウトプット100bを通過するポリマーストランド105の量を制御するによって、ストランド計量機構102は、分配されるポリマーストランドの量及びポリマーストランドから切断される締結具の長さLを制御することができる。ストランド計量機構102は、ポリマーストランド105の特定量を分配するように調整することができる。ストランド計量機構102は、ストランド計量機構102がポリマーストランド105の意図した量を分配していることを確実にするために較正機構を更に含み得る。較正機構によって、ユーザーが、装置の欠陥、又は装置の使用過程でストランド計量機構102の精度の潜在的なドリフトを説明することが可能になる。ストランド計量機構102は、止め部特徴、計量歯車、及び/又はステッピングモーターと共に動作するソフトウェアアルゴリズム、エンコーダ、又は分配されるポリマーストランド105の特定量の計量を容易にする任意の他の構成要素を含んでもよい。
【0061】
計量機構は、ポリマーストランド105の特定量を分配するために特定の瞬時にストランド分配器101を止めることが可能である。計量機構は、所定の長さの締結具を形成するためにポリマーストランド105が切断機構103によって切断されるまで、ストランド分配器101が追加のポリマーストランド105を分配することを抑止してもよい。計量機構は、ストランド分配器101のアウトプットで分配されるポリマーストランド105の量、及び/又はストランドから切断される締結具の長さLを定める計量機構を調整するように構成された調整構成要素を含んでもよい。調整可能な構成要素は、分配されるストランドの特定量及び/又は所定の締結具の長さLに対応する、ダイヤル、ボタン、又は、計量機構が特定の状態に定められることを可能にする任意の他の入力装置によって制御されてもよい。調整構成要素は位置にロック可能であってもよく、一旦ロックされると、ストランド計量機構102がポリマーストランド105の切断の間に分配されるストランドの量を変えるのを防ぐ。
【0062】
計量機構は、分配されるポリマーストランド105の量、及び/又は切断機構103によって切断されるポリマーストランド105の長さLのインジケーターを表示する要素を有してもよい。表示は、デジタル表示、アナログ表示、定規、又は、計量機構によって分配されるポリマーストランドの量及び/又はストランドから切断される締結具の長さLの示度を提供する任意の他の特徴であってもよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、ストランド計量機構102は計量歯車を含む。計量歯車は、装置100を通って切断機構103まで移動するポリマーストランド105の量を制御する。計量歯車は上述の調整可能な特徴を有してもよい。いくつかの実施形態では、ストランド計量機構102は、モーター又は直動アクチュエータのような電気機械的アクチュエータと共に動作するエンコーダを含む。エンコーダは、分配されるストランドの量に関する電気信号又は他の示度を供給するために配置することができ、この信号は、ストランドの分配を制御するために使用することができる。
【0064】
所定の長さLの締結具が作られるように、ポリマーストランドが計量される。ポリマーストランド締結具が置かれるワークピース内の空洞に関連した深さの許容差があってもよい。したがって、計量機構は、締結具が許容限界内の長さで作られるように配置されてもよい。締結具が長すぎる場合、締結具は指定された空洞に嵌合しない可能性がある。短すぎる締結具は、指定値未満の量を有する締結具のリベットヘッドをもたらし得る。いくつかの実施形態では、計量機構102は、締結具の長さが所定の長さLの10%、5%、又は更には1%以内であるように、分配されたポリマーストランドを計量するように構成される。
【0065】
装置100は切断機構103を含む。切断機構103は、ポリマーストランド105に対して第1の位置に配置された少なくとも1つの切断特徴を含むことができる。いくつかの実施では、切断特徴は、鋭い縁部を有する刃を含むことができる。切断特徴は、装置100の分配表面を横切ってポリマーストランド105の方へ移動するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、切断機構103は、切断特徴の動作を制限する切断止め部を更に含んでもよい。
【0066】
切断動作は、ストランド分配器101がポリマーストランド105の特定の長さを分配するストランド分配動作の後に起こる。切断動作は、ストランドを所定の長さLの締結具に切断する。切断特徴がポリマーストランド105を切断した後、切断機構は、次の切断に備えて切断特徴を前の位置に戻すように構成され得る。例えば、切断機構103は、切断特徴を切断動作後に引き込む、ばねなどの切断特徴引き込み装置を含んでもよい。
【0067】
ポリマーストランド105は、ストランド105が切断機構103によって切断されている間に、ポリマーストランド105の移動を制限するように構成されるストランドホルダー及び/又はグリッパーによって適所に保持されてもよい。いくつかの実施では、ストランドホルダーは分配表面内のアパーチャを含む。アパーチャの直径はストランドの直径より大きく、ストランド105がアパーチャを通して長手方向軸に沿って比較的自由に移動することを可能にするが、ストランド105のアパーチャ内の横方向の移動を制限する。グリッパーがアパーチャと共に使用される場合、切断工程中、アパーチャはストランドの横方向の移動を制限し、グリッパーはストランドの長手方向の移動を制限する。横方向ストランドホルダー、グリッパー、又は両方の併用は、ポリマーストランド105の一様な切断、及び切断長さ間の一貫性を容易にする。
【0068】
切断機構103は、ナイフ刃、はさみ、やっとこ、鋸刃、回転刃、ワイヤー、なまくらの刃、一対のせん断プレート、又はポリマーストランド105の切断を補助する任意の他の特徴を含んでもよい。
【0069】
切断機構103は、ポリマーストランド105の比較的滑らかででこぼこのない切口を提供するように構成された、鋭い縁部を有するナイフ刃を含んでもよい。切断機構は、ナイフの刃先を特定の鋭利度に保つ研磨装置を含んでもよい。ナイフ刃の切断縁部は、直線、湾曲状、又は角度をなしてもよい。例えば、ナイフ刃の切断縁部は、刃の材料に、ポリマーストランド105の外形に類似した半円のぎざぎざを有してもよい。このぎざぎざを付けた半円のナイフ刃の形状は、ポリマーストランド105に加えられた力を分散させてもよく、よりでこぼこのない切口が得られる。
【0070】
切断機構は、ポリマーストランド105に収束する多数の刃を有してもよい。いくつかの実施形態では、切断機構はポリマーストランドの両側に配置された2つの刃を含んでもよい。例えば、2つのぎざぎざを付けた半円のナイフ刃がポリマーストランド105の両側に配置されてもよく、切断刃とポリマーストランド105との大きい量の接触をもたらす。切断機構103は、はさみ、やっとこ機構、又は多数のせん断プレートを含んでもよい。
【0071】
ポリマーストランド105を切断するとき、ポリマーストランド105の断面形状を歪ませる可能性がある。円形断面ストランドにとって、歪みはいくつかの点でストランドの断面直径を増加させ得る。ポリマーストランド締結具が置かれる孔に関連した許容差は、比較的小さいものであり得る。したがって、切断機構は、ポリマーストランド105が元の断面形状を実質的に保ち、切断されるときに実質的に歪まないように配置されてもよい。ポリマーストランド105が実質的に歪んでいる場合、得られるポリマーリベット締結具は、指定された孔に嵌合しない可能性がある。いくつかの実施形態では、切断機構103は、ポリマーストランド105の断面形状の25%未満、10%未満、又は更には2%未満の歪みでポリマーストランド105を切断するように構成される。いくつかの実施形態では、ナイフ刃又は多数のせん断プレートは、ポリマーストランド105の断面形状を他の切断特徴より少ない変形及び歪みでポリマーストランド105を切断することができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、装置100は加熱器107を更に含んでもよい。加熱器は、ポリマーストランド105及び切断機構103がアウトプット100bで相互作用する地点の近くに位置してもよい。加熱器107は、ポリマーストランド105から切断された後の締結具を加熱するように配置されることができる。加熱器107は、締結具を両端で加熱するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、加熱器は、締結具を第1の端部で加熱するが、その反対の端部では締結具を実質的に加熱しないように構成されてもよい。加熱器107は、締結具が横方向に膨張しかつ長手方向に収縮して締結具を置かれた位置に固定するように、締結具のポリマー材料の温度を転移温度以上に上昇させる。加熱器107は、ポリマーストランド105を加熱器107から保護する熱シールドを含んでもよい。熱シールドを使用することで、装置からまだ分配されていないポリマーストランドがその原形を保持するように、ポリマーストランド105を漂遊熱から保護することができる。いくつかの実施形態では、加熱器はポリマーストランド105が切断される点から最も遠い締結具の側に置かれる。いくつかの実施形態は締結具が両端で加熱されることを可能にし、他の実施形態は締結具が片端でのみ加熱されることを可能にする。
【0073】
いくつかの実施形態では、ストランド分配器101は、多数の直径の多数のストランドを分配するために、及び/又は異なるタイプ又は長さの多数のストランドを分配するために、多数の源から多数のポリマーストランドを分配するように構成される。多数のポリマーストランドを分配することは、生産及び/又は締結具の配置を増やすことによって装置100の効率を上昇させ得る。いくつかの形態では、装置は、1つのストランド分配器101、1つのストランド計量機構102及び/又は1つの切断機構103を使用して、多数のストランドが分配されることができるように構成される。他の実施形態では、装置は、多数のストランドの各ポリマーストランドが、各自のストランド分配器101、各自のストランド計量機構102、及び/又は各自の切断機構103を有してもよいように構成される。
【0074】
いくつかの実施形態では、ストランド分配器101は、多数の可能なストランド源からポリマーストランドの源を選択できるように構成される。例えば、ストランド分配器は、各源が異なる直径のストランドを供給する多数の源からポリマーストランドを選択できるように構成されてもよい。この構成で、分配されるストランドの直径は自動又は手動によって選択可能である。この実施形態の装置100は、ストランド源を変更するために装置を再構成する必要なしで、多数の直径のストランドを分配するために使用されることができるであろう。ストランド分配器101は、多数の源からポリマーストランドを受け入れることができるインプット、並びに1つのストランドを分配することができる、連続して多数のストランドを分配することができる、及び/又は多数のストランドを実質的に同時に分配することができるアウトプットを含むことができる。
【0075】
ストランド分配器101は、第1の源からポリマーストランドを選択する、選択したストランドをストランド分配器101を使用してアウトプット100bへ動かす、選択したストランドの特定量をストランド計量機構102を使用して計量する、及び選択したストランドを切断機構103を使用して切断することができてもよい。選択したポリマーストランド105が切断された後、ストランド分配器101は、次の所望の締結具が第1のストランド源から切断される場合、第1の源からのポリマーストランドをストランド分配器101内で保持するように構成されてもよく、又はポリマーストランドをストランド分配器101から後退させ、第2の源から新しいポリマーストランドを選択するように構成されてもよい。
【0076】
いくつかの実施形態では、装置は、手動操作によってポリマーストランド105の所定の長さを分配し切断するように構成される。ストランド分配器101、ストランド計量機構102、及び切断機構103はすべて、ユーザーの動作の結果として機能してもよい。他の実施形態では、装置は、自動操作によってポリマーストランド105の所定の長さを分配して切断するように構成される。ストランド分配器101、ストランド計量機構102、及び切断機構103はすべて、最小限のユーザー入力で自動で機能してもよい。他の実施形態では、装置は、手動操作及び自動操作の両方の組み合わせによってポリマーストランド105の所定の長さを分配して切断するように構成される。
【0077】
図10のシステム1000は、
図1の装置100にある点で類似し得る器具1010を含む。装置1010は、装置インプット1000aで1つ以上のストランド源(
図10には示されない)から1つ以上のポリマーストランド1005を受け取り、1つ以上のストランドを装置アウトプット1000bで分配する。様々な実施形態では、装置1010は、その動作がプロセッサ1051又は他の回路によって制御され自動化される。必要に応じて、位置決め機構1052と共に動作するプロセッサ1051が装置1010の位置を制御するために連結されてもよい。この構成で、プロセッサ1051及び位置決め機構1052は、ワークピースの表面上の特定の位置に装置1010を移動させるために作動してもよい。
【0078】
プロセッサ1051は、所定の長さLを有する締結具1004を自動的に作るために、ストランド分配器1001、計量機構1002、切断機構1003を制御するソフトウェアの指示を実行するようにプログラムされてもよい。例えば、ストランド分配器、計量機構、及び切断機構は、
図1に関して前述した構成要素を含んでもよく、構成要素はまた、プロセッサ1051によって制御されることができる。例えば、システム1000は、プログラム命令次第で、異なる長さの締結具を作ることができてもよい。ユーザーは異なる長さをシステムにプログラムしてもよく、あるいはプロセッサ1051は、測定した又は検知したパラメーターに基づいてポリマーストランドの長さを決定してもよい。1つの可能なパラメーターは、ポリマー締結具が置かれる孔の深さを含むことができる。例えば、プロセッサ1051は、ポリマー締結具が空洞の中に分配されたときにどれだけ露出されるべきであるかに基づいて、ポリマー締結具の長さを計算してもよい。
【0079】
システム1000は、ストランド分配器及び装置1010を動かす位置決め機構1052を更に含んでもよい。位置決め機構1052は、プロセッサ1051によって制御可能であってもよい。
図11に示されるように、位置決め機構1052は、ワークピース1100に位置付けられた孔1120上にストランド分配器を動かす。ワークピース1100は、
図11に示されるように、平面の二次元の表面1110を含んでもよく、あるいは、ワークピースは、三次元のより複雑な形状を有してもよい。位置決め機構は、装置1010を位置決めして締結具を分配するために、一次元、二次元、又は三次元で動くことが可能であってもよい。ストランド分配器は、多数の源1151、1152からの切断されたポリマーストランドをワークピース1100の表面1110に位置付けられた孔1120の中に分配するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、装置1010は、前述のように、異なる直径及び/又は長さを有する多数のポリマーストランドを分配するように構成される。プロセッサ1051は、装置1010によって分配されたポリマーストランドの適切な直径を選択するために装置1010を制御するように構成することができる。この動作は、ポリマーストランドが分配される特定の孔1120の直径に基づいてもよい。
【0080】
ユーザーは、異なる直径をシステムにプログラムしてもよく、あるいはプロセッサ1051は、測定した又は検知したパラメーターに基づいて、ポリマーストランドの直径を決定してもよい。1つの可能なパラメーターは、ポリマー締結具が置かれる孔又は空洞の直径を含むことができる。例えば、プロセッサ1051は、空洞の直径に基づいてポリマー締結具の直径を計算してもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ1051は、ワークピース1100の孔1120の中に分配される様々なポリマー締結具の直径及び長さの所定のシーケンスを含んでもよい。
【0081】
開示された例に列挙される特定の材料及び寸法並びに他の諸条件及び詳細は、本開示を過度に制限するものと解釈されるべきではない。主題事項が構造的特徴及び/又は方法論的行為に特定した言語で説明されたが、添付の特許請求の範囲に定義された主題事項は、必ずしも上述で説明された特定の特徴又は行為に制限されないことは理解されるべきである。むしろ、上述で説明された特定の特徴及び行為は、特許請求の範囲を実施する代表的な形態として開示される。
【0083】
実施形態1は、加熱されると横方向に膨張しかつ長手方向に収縮するように構成された配向形状記憶ポリマーのストランドを分配するように構成されたストランド分配器あって、ストランドを分配するように協働する少なくとも2つのグリッパーを含む、ストランド分配器と、ストランドの所定の長さを分配するためにストランド分配器と共に作動可能であるように構成されたストランド計量機構と、所定の長さの締結具を形成するためにストランドを切断するように構成された切断機構と、を備える、装置である。
【0084】
実施形態2は、実施形態1の装置であって、ストランド分配器が、互いに対して回転するように構成された第1の構造体と第2の構造体とを含み、第1の構造体に対する第2の構造体の第1の相対運動が、ストランド分配器に所定の長さを分配させ、第1の構造体に対する第2の構造体の第2の相対運動が、切断機構に所定の長さでストランドを切断させる。
【0085】
実施形態3は、実施形態2の装置であって、ストランド計量機構が、第1の相対運動中に第1の構造体に対する第2の構造体の運動を、所定の長さに関連した相対運動の量に制限するように構成された止め部を含む。
【0086】
実施形態4は、実施形態3の装置であって、止め部特徴が、所定の長さを調整するように調整可能である。
【0087】
実施形態5は、実施形態2又は3の装置であって、ストランド分配器が第1のグリッパーと第2のグリッパーとを含み、第2の運動中に、第2のグリッパーがストランドを掴み、第1のグリッパーが第1のグリッパー内のストランドの移動を可能にし、第1グリッパーと第2のグリッパーとが互いに離れるように動く。
【0088】
実施形態6は、実施形態5の装置であって、ストランド分配器が、第1の運動中に、第1のグリッパーがストランドを掴み、第2のグリッパーが第2のグリッパー内のストランドの移動を可能にし、第1グリッパーと第2のグリッパーとが互いに向かって動くように構成される。
【0089】
実施形態7は、実施形態1〜6のいずれかの装置であって、ストランド分配器が第1のグリッパーと第2のグリッパーとを含み、各グリッパーがストランドを掴むように構成され、ストランド分配器が、ストランドの所定の長さを分配するためにグリッパーを互いに対して動かすように構成される。
【0090】
実施形態8は、実施形態7の装置であって、計量機構が、第1グリッパーと第2のグリッパーとの間の相対運動を制限するように構成された止め部を含む。
【0091】
実施形態9は、実施形態7又は8の装置であって、第1のグリッパー及び第2のグリッパーがそれぞれ、コレット及びスリーブを含む。
【0092】
実施形態10は、実施形態9の装置であって、スリーブがテーパ形状であり、コレットが分割され、多数のくさびを含む。
【0093】
実施形態11は、実施形態10の装置であって、コレットのくさびがのこぎり歯状であり、各グリッパーが、コレットをスリーブのテーパに押し込むばねを含む。
【0094】
実施形態12は、実施形態10又は11の装置であって、各グリッパーが、ストランドがスリーブ内でテーパのより幅広い部分の方向へ移動するとき、コレットのくさびが分かれてストランドがコレット内で移動することを可能にするように構成される。
【0095】
実施形態13は、実施形態1〜12のいずれかの装置であって、ストランド分配器がアパーチャを有するプレートを含み、ストランド分配器が、ストランドを分配するように第1のグリッパーと第2のグリッパーとが協働した後、少なくともストランドの所定の長さがアパーチャを通って延在するように構成される。
【0096】
実施形態14は、実施形態13の装置であって、切断機構が所定の長さでストランドを切断する間、第2のグリッパーがストランドを掴むように、ストランド分配器が構成される。
【0097】
実施形態15は、実施形態13又は14の装置であって、切断機構が、プレートの表面に沿ってかつアパーチャを横切って摺動する刃を含む。
【0098】
実施形態16は、実施形態1〜15のいずれかの装置であって、ストランド分配器が、分配表面を有するプレートと、プレート内のアパーチャと、を含み、切断機構が、プレートの分配表面に近接して配置された、鋭い縁部を含むナイフ刃と、ナイフ刃をアパーチャを通って延在するストランドの方へ動かすように構成されたカム従動子と、を含む。
【0099】
実施形態17は、実施形態16の装置であって、切断機構が、ナイフ刃に連結されかつナイフ刃をアパーチャから離して引き込むように構成されたばねを含む。
【0100】
実施形態18は、実施形態1〜17のいずれかの装置であって、切断工具が、ストランドの断面形状の25%未満、10%未満、又は2%未満の歪みでストランドを切断するように構成される。
【0101】
実施形態19は、実施形態1〜18のいずれかの装置であって、切断機構が所定の長さでストランドを切断した後にストランドを加熱するように構成された加熱器を更に備え、加熱は、締結具をストランドの一端で横方向に膨張させかつ長手方向に収縮させるのに十分である。
【0102】
実施形態20は、方法であって、作動可能に接続されたストランド分配器と計量機構と切断機構とを備えるストランド分配装置を作動させる工程であって、作動させる工程は、ストランド分配器から、加熱されると横方向に膨張しかつ長手方向に収縮するように構成された配向形状記憶ポリマーを含むストランドを分配することと、分配中にストランドの所定の長さを計量することと、所定の長さの締結具を形成するためにストランドを切断すること、とを含む。
【0103】
実施形態21は、実施形態20の方法であって、締結具を分配することが、締結具の第1の端部を第1のワークピースの開口部に分配することと、分配後、計量及び切断することと、締結具の第2の端部を第2のワークピースの開口部に挿入することと、第1のワークピースと第2のワークピースとを接合するために締結具を加熱すること、を含む。
【0104】
実施形態22は、実施形態21の方法であって、第1のワークピース及び第2のワークピースのうちの少なくとも一方の開口部が、盲空洞へ通じる開口部である。
【0105】
実施形態23は、実施形態21の方法であって、第1のワークピース及び第2のワークピースのうちの少なくとも一方の開口部が、通し孔である。
【0106】
実施形態24は、実施形態20〜23のいずれかの方法であって、締結具を分配することが、締結具の第1の端部を第1のワークピースの開口部に分配することと、締結具の第1の端部を加熱することと、締結具の第1の端部を加熱した後に、締結具の第2の端部を第2のワークピースに挿入することと、締結具の第2の端部を加熱すること、を含む。
【0107】
実施形態25は、実施形態20〜24のいずれかの方法であって、分配装置を作動させることが、分配装置を手動で操作することを含む。
【0108】
実施形態26は、実施形態20〜25のいずれかの方法であって、分配すること、計量すること、及び切断することのうちの少なくとも1つが、自動制御下の分配装置によって行われる。
【0109】
実施形態27は、装置であって、ストランドを分配するように構成されたストランド分配器と、ストランドの所定の長さを分配するためにストランド分配器と共に作動可能であるように構成されたストランド計量機構と、所定の長さの締結具を形成するためにストランドを切断するように構成された切断機構と、を含み、ストランドは、加熱されると横方向に膨張しかつ長手方向に収縮するように構成された配向形状記憶ポリマーを含む。
【0110】
実施形態28は、実施形態27の装置であって、ストランド分配器が、ストランドの直径の選択を可能にするように構成される。
【0111】
実施形態29は、実施形態27又は28の装置であって、切断機構が、ストランドの断面形状の25%未満、10%未満、又は2%未満の歪みでストランドを切断するように構成される。