特許第6441384号(P6441384)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6441384デュアルコネクティビティ動作でのべアラのオフロード
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6441384
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】デュアルコネクティビティ動作でのべアラのオフロード
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20181210BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20181210BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20181210BHJP
   H04W 80/04 20090101ALI20181210BHJP
   H04W 92/08 20090101ALI20181210BHJP
【FI】
   H04W72/04 111
   H04W16/32
   H04W92/20
   H04W80/04
   H04W92/08 110
【請求項の数】19
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-563252(P2016-563252)
(86)(22)【出願日】2015年1月8日
(65)【公表番号】特表2017-502628(P2017-502628A)
(43)【公表日】2017年1月19日
(86)【国際出願番号】EP2015050275
(87)【国際公開番号】WO2015104345
(87)【国際公開日】20150716
【審査請求日】2016年9月9日
(31)【優先権主張番号】14368011.4
(32)【優先日】2014年1月13日
(33)【優先権主張国】EP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】391030332
【氏名又は名称】アルカテル−ルーセント
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゴダン,フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】ドレボン,ニコラ
(72)【発明者】
【氏名】ティエボー,ロラン
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 Ericsson,Signalling procedures for dual connectivity,3GPP TSG-RAN WG2 #84 Tdoc R2-134219,3GPP,2013年11月11日
【文献】 NSN et al.,Discussion on local IP breakout for small cell enhancement,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #83 R2-132414,3GPP,2013年 8月19日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードであって、
− E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードと称されるRANノードに対して、前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与するベアラを前記セカンダリRANノードにオフロードするために、前記セカンダリRANノードによってアップリンクトラフィックを前記LGWへ送ることを可能にする前記ローカルゲートウェイLGWのアドレス指定情報をシグナリングする
ように構成されたRANノード。
【請求項2】
E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードと称されるRANノードであって、
− 前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与するベアラを、前記セカンダリRANノードにオフロードするために、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードによってシグナリングされたアドレス指定情報を使用するように構成されており、前記LGWの前記アドレス指定情報が前記セカンダリRANノードによってアップリンクトラフィックを前記LGWへ送ることを可能にする、
RANノード。
【請求項3】
− 前記アドレス指定情報が、LGWトランスポート層アドレスおよびアップリンクTEIDまたはPDN接続のポート番号を含む、
請求項1または2に記載のRANノード。
【請求項4】
− 前記シグナリングが、前記デュアルコネクティビティ動作に関与する前記マスターRANノードと前記セカンダリRANノードの間でインタフェースで送信されるメッセージに含まれる、
請求項1から3のいずれか一項に記載のRANノード。
【請求項5】
− 前記シグナリングが、X2インタフェースなどのインタフェースを介して、前記MeNBによって前記SeNBに送信されるSeNB追加リクエストメッセージに含まれる、
請求項1から4のいずれか一項に記載のRANノード。
【請求項6】
− 前記シグナリングが、前記MeNBがS1メッセージのE−RAB修正確認を受信した後、前記MeNBによって前記SeNBに送信されるX2メッセージに含まれる、
請求項1から4のいずれか一項に記載のRANノード。
【請求項7】
E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードであって、
− 前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与するベアラを、E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードにオフロードするために、前記LGWによってダウンリンクトラフィックを前記セカンダリRANノードへ送ることを可能にする前記セカンダリRANノードのアドレス指定情報により、前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWを構成するように構成された
RANノード。
【請求項8】
− 前記セカンダリRANノードによって前記マスターRANノードにシグナリングされた前記アドレス指定情報を受信すると、前記構成を行うように構成された、
請求項7に記載のRANノード。
【請求項9】
− 前記アドレス指定情報が、セカンダリRANトランスポート層アドレスおよびRANダウンリンクTEIDまたはPDN接続用のポート番号を含む、
請求項7または8に記載のRANノード。
【請求項10】
アドレス指定情報が、X2インタフェースなどのインタフェースを介して前記SeNBによって前記MeNBに送信されるSeNB追加レスポンスメッセージに含まれる、請求項7から9に記載のRANノード。
【請求項11】
− 前記ベアラが、LIPA動作中のべアラ、またはローカルネットワークの並置された動作での、SIPTO中のべアラを含む、
請求項1から10のいずれか一項に記載のRANノード。
【請求項12】
E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWであって、
− E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードに、前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWに関与するベアラをオフロードするために、前記マスターRANノードによって構成されたアドレス指定情報を使用するように構成されており、前記セカンダリRANノードの前記アドレス指定情報が前記ローカルゲートウェイLGWによってダウンリンクトラフィックを前記セカンダリRANノードへ送ることを可能にする、
ローカルゲートウェイLGW。
【請求項13】
− 前記アドレス指定情報が、セカンダリRANトランスポート層アドレスおよびRANダウンリンクTEIDまたはPDN接続のポート番号を含む、
請求項12に記載のローカルゲートウェイ。
【請求項14】
− 前記ベアラが、LIPA動作中のべアラ、またはローカルネットワークの並置された動作での、SIPTO中のべアラを含む、
請求項12または13に記載のローカルゲートウェイ。
【請求項15】
デュアルコネクティビティ動作で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などのマスターRANノードと称されるRANノードからE−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などのセカンダリRANノードと称されるRANノードにベアラをオフロードする方法であって、前記オフロードの前、前記ベアラは、前記マスターRANノードによって扱われるまたは扱われていており、前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与しており、
− 前記オフロードの後、前記ベアラが、前記セカンダリRANノードによって扱われ、前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWに関与するように規定するステップを含む
方法。
【請求項16】
− 前記マスターRANノードが、前記セカンダリRANノードによってアップリンクトラフィックを前記LGWに送るための前記ローカルゲートウェイLGWのアドレス指定情報を、前記セカンダリRANノードにシグナリングするステップを含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
− 前記セカンダリRANノードが、アップリンクトラフィックを前記ローカルゲートウェイLGWに送るために、前記マスターRANノードによってシグナリングされた前記ローカルゲートウェイのアドレス指定情報を使用するステップを含む、
請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
− 前記マスターRANノードが、前記LGWによってダウンリンクトラフィックを前記セカンダリRANノードへ送ることを可能にする前記セカンダリRANノードのアドレス指定情報により前記LGWを構成するステップを含む、
請求項15から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
− 前記LGWが、ダウンリンクトラフィックを前記セカンダリRANノードに送るために、前記マスターRANノードによって構成されたアドレス指定情報を使用するステップを含む、
請求項15から18のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、モバイル通信ネットワークおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信ネットワークおよびシステムの詳細な記述は、特に、たとえば3GPP(3rd Generation Partnership Project(第3世代パートナーシッププロジェクト))などの標準化団体によって公開された技術仕様書などの文献に見ることができる。
【0003】
パケットモバイル通信システムの一例は、進化型パケットシステム(Evolved Packet System)EPS(これは特に、3GPP TS 23.401で詳述される)である。
【0004】
EPSネットワークは、E−UTRANと呼ばれる無線アクセスネットワークRANによってアクセスされることができるEPCと呼ばれる進化型パケットコア(Evolved Packet Core)と呼ばれるコアネットワークCNを備える。
【0005】
ユーザ機器(User Equipment)UEは、パケットデータネットワーク(packet data network)PDN(またはIPネットワーク)に、PDN接続(またはIP接続)を提供するEPSネットワークを介して、アクセスすることができる。PDNの例として、インターネット、イントラネット、事業者のIPネットワークなどが挙げられる。PDN接続のトラフィックは、UEとPDNゲートウェイPGWの間のトラフィックパスで、ネットワークノード(E−UTRANノードeNBなど)によって、ベアラレベルで扱われる。
【0006】
PDNへの接続は、選択されたPDNゲートウェイPGWを介して提供される。PGWは、EPCに配置されることができる。場合によって、選択されたPGW(ローカルゲートウェイ(Local Gateway)LGWと呼ばれる)は、スタンドアローンノードとしてだが、RANに配置されることもできる。しかし、他の場合、選択されたPGW(ローカルゲートウェイLGWと呼ばれる)は、E−UTRANノードeNBと並置(collocate)されることができる。
【0007】
たとえば、ローカルゲートウェイLGWは、LIPA(Local IP Access(ローカルIPアクセス))のために選択される。この機能性は、特に、3GPP TS 23.401のセクション4.3.16で詳述される。この機能性によって、HeNBを介して接続されたIP対応のUEが、ユーザプレーンがHeNBサブシステムを除くモバイル事業者のネットワークを横断することなしに、同一の住宅/企業のIPネットワークの他のIP対応のエンティティにアクセスすることが可能になる。
【0008】
HeNBおよびHeNBのサブシステムのサポートは、特に、3GPP TS 23.401および3GPP TS 36.300で詳述される。HeNBは、E−UTRAN無線インタフェースを介して、3GPP UEをモバイル事業者のネットワークに、ブロードバンドIPバックホールを用いて接続する顧客宅内機器である。
【0009】
別の例で、ローカルゲートウェイLGWは、(H)eNBと並置されたL−GW機能を有するローカルネットワークでのSIPTO(Selected IP Traffic Offload(選択されたIPトラフィックオフロード))のために選択される。この機能性は、特に、3GPP TS 23.401のセクション4.3.15a.3で詳述される。この機能性によって、(H)eNBを介して接続されたIP対応のUEが、ユーザプレーンがモバイル事業者のネットワークを横断することなしに、定義されたIPネットワーク(たとえば、インターネット)にアクセスすることが可能になる。
【0010】
したがって、LIPA、ならびに(H)eNBと並置されたL−GW機能を有するローカルネットワークでのSIPTOなどの機能性は、ユーザおよび/またはネットワーク事業者に利益をもたらす。L−GWは、PGWの機能をサポートするが、PGWの機能のすべてをサポートしなくてもよいことに留意しなければならない。
【0011】
EPS(上記で例として挙げられた)以外のシステム、たとえば、3GPP UTRANベースのシステムおよび非3GPPベースのシステムに、同様の概念が存在しうる。
【0012】
スモールセルエンハンスメントは、現在、特に3GPPによって標準化される過程にある。スモールセルエンハンスメントは、RRC_Connected状態で、非理想的バックホールに接続された少なくとも2つの異なるネットワークポイント(マスターeNBおよびセカンダリeNB)によって提供される無線リソースを所与のUEが消費する動作として定義された(特に、3GPP TR 36.842で)デュアルコネクティビティの機能を特に含む。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】3GPP TS 23.401
【非特許文献2】3GPP TS 36.300
【非特許文献3】3GPP TR 36.842
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明者によって認識されるように、および後にさらなる詳細を記述するように、特に、LIPA、または(H)eNBと並置されたL−GW機能を有するローカルネットワークでのSIPTOのためのそのようなデュアルコネクティビティの機能を向上させる必要があり、そうでないと、サービス品質は、たとえば、マスターeNBからセカンダリeNBにベアラをオフロードする際に、受け入れられない程度で、低下しうる。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の実施形態は、特に、そのようなニーズに対応する。
【0016】
これらのおよび他の目的は、一態様で、デュアルコネクティビティ動作で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などのマスターRANノードと称されるRANノードからE−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などのセカンダリRANノードと称されるRANノードにベアラをオフロードする方法であって、前記オフロードの前、前記ベアラは、前記マスターRANノードによって扱われるまたは扱われていており、前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与しており:
− 前記オフロードの後、前記ベアラが、前記セカンダリRANノードによって扱われ、前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWに関与するように規定するステップを含む方法によって達成される。
【0017】
これらのおよび他の目的は、他の態様で、そのような方法および/またはそのような方法の個々のステップを行うエンティティによって達成される。前記エンティティは、特に(これらに限定されないが):E−UTRAN用のeNBなどのRANノード、およびローカルPGWの機能をサポートするローカルゲートウェイLGW(EPCコアに配備されたPGWに関する制限された機能を場合により有する)を含む。
【0018】
これらのおよび他の目的は、別の態様で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードであって:
− E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードと称されるRANノードに対して、前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与するベアラを前記セカンダリRANノードにオフロードするために、前記セカンダリRANノードによってアップリンクトラフィックを前記LGWへ送ることを可能にする前記ローカルゲートウェイLGWのアドレス指定情報をシグナリングする
ように構成されたRANノードによって達成される。
【0019】
これらのおよび他の目的は、別の態様で、E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードと称されるRANノードであって:
− 前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与するベアラを、前記セカンダリRANノードにオフロードするために、シグナリングされたアドレス指定情報を、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードによって、使用するように構成されており、前記LGWの前記アドレス指定情報が前記セカンダリRANノードによってアップリンクトラフィックを前記LGWへ送ることを可能にする、RANノードによって達成される。
【0020】
これらのおよび他の目的は、別の態様で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードであって:
− 前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与するまたは関与したベアラを、E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードにオフロードするために、前記LGWによってダウンリンクトラフィックを前記セカンダリRANノードへ送ることを可能にする前記セカンダリRANノードのアドレス指定情報により、前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWを構成するように構成されたRANノードによって達成される。
【0021】
これらのおよび他の目的は、別の態様で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWであって:
− E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードに、前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWに関与するまたは関与したベアラをオフロードするために、前記マスターRANノードによって構成されたアドレス指定情報を使用するように構成されており、前記セカンダリRANノードの前記アドレス指定情報が前記ローカルゲートウェイLGWによってダウンリンクトラフィックを前記セカンダリRANノードへ送ることを可能にする、ローカルゲートウェイLGWによって達成される。
【0022】
本発明の実施形態による装置および/または方法のいくつかの実施形態は、これから、ほんの一例として、添付図面を参照しながら記載される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】代替1Aのアーキテクチャを想起するための図である。
図2】代替1Aのコールフローを想起するための図である。
図3】本発明の実施形態によるベアラのオフロードを示す図である。
図4】本発明の実施形態によるベアラのオフロードを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
これ以降記載される本発明の実施形態は、より詳細には、一例として、EPS(4G)に適用する。しかし、本発明の実施形態は、そのように限定されるものではなく、たとえば、RNCおよびNodeBが並置されたHSPA+を備えた3GにもHNBsにも適用でき、または、5Gにも適用できることが理解されよう。
【0025】
3GPPは、リリース12で、Work Item Small Cell Enhancement−Higher Layerの一部として、デュアルコネクティビティの機能を標準化する過程にある。このWork Itemは、UEが同時に2つのENB:
少なくともUEのシグナリング接続を制御するマスターENB(MENBと呼ばれる)、
少なくともUEのベアラ(データプレーン)の1つをサポートするセカンダリENB(SENBと呼ばれる)
により取り扱われるデュアルコネクティビティの機能を定義づけることを目的としている。
【0026】
2つの特色は、3GPP TR 36.842(TRは、デュアルコネクティビティの機能の、可能性のある解決法を定義している)で代替1Aおよび代替3Cとして知られ、3GPPの標準化に向けて論じられている。
【0027】
本発明の実施形態は、代替1Aに着目する(本発明の実施形態によって解決されるLIPA/並置された、ローカルネットワークでのSIPTOの問題は、解決法1Aのみに適用する)。本発明の実施形態は、UEのべアラがMENBの機能によって扱われない任意のデュアルコネクティビティスキーマに適用しうる。
【0028】
代替1Aで、UEのべアラは、ENBの1つ(排他的にMENBかSENBのどちらかによるが、同時に両方によるものではない)によって完全に制御される。これは、ベアラに関連付けられた完全なプロトコルスタック(GTP−u終端、すなわちS1−U、PDCP、RLC…物理層までの終端)が、単一のENB(排他的にMENBかSENBのどちらか)によって完全に制御されることを意味する。
【0029】
代替1Aは、ダウンリンク方向を例にとって、図1(3GPP TR 36.842から得られた)に記述される(各色:青/緑は、異なるベアラに相当する)。
【0030】
代替1Aが使用されるとき、データベアラは、X2インタフェースを用いた図2(3GPP TR 36.842から得られた)で示すように、マスターeNB(MeNB)からセカンダリeNB(SeNB)へ、MeNBとSeNBの間でのシグナリング交換を用いて「オフロード」されることができる。
【0031】
図2で、ステップ1から6は、準備段階に相当し、ステップ7から11は、実行段階に相当し、ステップ12から14は、コアネットワークの更新に相当する(コアネットワークは、ここで、SENBに移動した(もうMENBには移動しない)ベアラに対応するダウンリンクフローを送信する必要があるので)。
【0032】
しかし、もしこのべアラが、LIPA動作中またはローカルネットワークで、並置された動作のSIPTO(以下では、SIPTO@LN−Cと呼ばれる)中のベアラなら、そのべアラが、デュアルコネクティビティのためにオフロードされることができるかどうか、LIPA/SIPTO@LN−Cが続行することができるかどうか、どのようにそれを効率的に実現することができるか(特に、UEに対するIPアドレスの損失、したがって、サービス停止を意味するローカルPGWの変更を引き起こすことなく)、不明である。
【0033】
目下のところ、LIPA/SIPTO@LN−C動作中のベアラは、データベアラを有するRANノードで並置されたそのPGWの機能(ローカルGW)を有さなければならない。したがって、データベアラが、MeNBでLIPA/SIPTO@LN−C動作中のとき、データベアラは、MeNBでそのLGW機能を有し、データベアラが、デュアルコネクティビティの機能のためにSeNBにさらにオフロードされるとき、LGW機能およびデータベアラは、異なるRANノードにあり、したがって、LGW機能は、再配置される必要がある。これを達成する機構は、ネットワークが、UEの再度の接続要求を含むUEに、PDNの切断を送信するというものである。同一の状況は、並置された場合のローカルネットワークでのSIPTOに適用する。この解決法は、UEとの多くのメッセージングを誘導し、一時的に、ユーザプレーン接続を途切れさせる。
【0034】
アップリンク方向に関して、本発明の実施形態は、データベアラが、LIPA(それぞれ並置された、ローカルネットワークでのSIPTO)で動作されると、MeNBでのPDN接続のためのLGW機能のアドレス指定情報(たとえば、UL TEIDまたはPDN接続に対応するポート番号を備えるLGWアドレス)は、ベアラがデュアルコネクティビティの機能でオフロードされるとき、MeNBによってSeNBに送信されることを提案する。この情報によって、SeNBは、PDN接続に関連するアップリンクデータを、MeNBでの対応するLGWポートに送ることが可能になる。
【0035】
ダウンリンク方向に関して、PDN接続のためのSeNBのアドレス(たとえば、DL TEIDまたはPDN接続のRAN部分に対応するポート番号を備えるSeNBアドレス)は、現在のところ、MeNBが、EPCによるDL S1Uパスの切替えを可能にするために、E−RAB修正指示メッセージ内でEPCに示すことができるように、ベアラがデュアルコネクティビティの機能でオフロードされるときに、SeNBによってMeNBに送信される。本発明の実施形態は、LIPAベアラ(それぞれ並置された、ローカルネットワークでのSIPTO)の場合、MeNBでのLGWは、PDN接続に関連するダウンリンクデータをSeNBの対応するポートに送るように、このダウンリンクアドレスおよびDL TEIDまたはポート番号をさらに使用できることを提案する。
【0036】
これがなされたとき、LIPA動作(それぞれ並置された、ローカルネットワークでのSIPTO)は、データベアラがSeNBで扱われる状態で、MeNBに配置されたLGW機能により続行することができる。本発明の実施形態は、この目的で、UEおよびコアネットワークとの余分のメッセージングを必要としない(基本的なデュアルコネクティビティの機能は、図1のステップ6に示すように、MENBがUEにシグナリングすることを必要とする)。LIPA動作(それぞれローカルネットワークで、並置された動作のSIPTO)は、関連付けられたLGWが異なるノード(MeNB)に配置された状態で、SeNBのデータベアラで続行し、これは、新規であり、TR 36.842のオプション1Aでのデュアルコネクティビティの機能の特別な場合におけるLIPA/SIPTO@LN−Cの概念をいくらか拡張している(先に記載した通り、通常、LIPA/SIPTO@LN−Cは、LGWがデータベアラと同一のノードにある状態で動作される)。
【0037】
MeNBとSeNBの間で情報を伝える種々のやり方がありうる。2つの例(解決法−1、解決法−2と呼ばれる)が、以下に記載される。
【0038】
解決法−1(図3に示す)
一実施形態で、MeNBが、SENBでオフロードされるベアラに関するLIPA動作(それぞれ並置された、ローカルネットワークでのSIPTO)のためのLGW機能を有するなら、MeNBは、LIPA/SIPTO@LN−CのPDN接続に使用されなければならないアップリンクTEIDに加えてSeNB追加リクエストメッセージに、対応するLGWトランスポート層アドレス(TLA)IEを含む。
【0039】
一実施形態で、MeNBが、MeNBによって使用されてダウンリンクS1Uのパスの切替えのためにEPCに示さなければならない(E−RAB修正指示内で)ダウンリンクTEIDに加えて、SeNB追加レスポンスメッセージ内のSeNBトランスポート層アドレス(TLA)IEを受信するとき、MeNBは、さらに、それらを格納かつ使用して、ダウンリンクデータをLIPA/SIPTO@LN−CのPDN接続のためにSeNBに送るように、並置されたLGWを構成することができる。
【0040】
一実施形態で、データベアラがオフロードされた後、SeNBは、MeNBに配置されたLGWを介してそのベアラのためのアップリンクトラフィックを送信するのに、受信されたアップリンクTEIDおよびLGW TLA(トランスポート層アドレス)を使用し、MeNBと並置されたLGWは、そのベアラのためのダウンリンクトラフィックをSeNBに送信するのに、受信されたダウンリンクTEIDおよびSeNB TLAを使用する。
【0041】
解決法−2(図4に示す)
一実施形態で、MeNBが、LIPA動作(または並置された、ローカルネットワークでのSIPTO)のためのLGW機能を有するなら、MeNBは、MeNBがMMEからERAB修正確認を受信した後SeNBに送信するX2メッセージで使用されなければならないアップリンクTEIDに加えて、対応するLGWトランスポート層アドレスIEを含む。
【0042】
一実施形態で、このX2メッセージは、特に、LIPA/SIPTO@LN−Cの目的で送信されてもよく、または、別の理由で送信してもよく、LIPA/SIPTO@LN−Cの情報は、その中でピギーバックされる。
【0043】
一実施形態で、データベアラがオフロードされた後、SeNBは、MeNBに配置されたLGWを介してそのベアラのためのアップリンクトラフィックを送信するのに、受信されたアップリンクTEIDおよびLGW TLAを使用し、MeNBと並置されたLGWは、そのベアラのためのダウンリンクトラフィックをSeNBに送信するのに、SeNB追加レスポンスメッセージ内でMeNBによって受信されたダウンリンクTEIおよびSeNB TLAを使用する。
【0044】
本発明の実施形態により、LIPA動作(それぞれ「SIPTO@LN−C」と略されるローカルネットワークで、並置された動作のSIPTO)に使用されているデータベアラに関連付けられたゲートウェイアドレス指定情報(LGW)を、MeNBからSeNBに転送することが可能になる。つまり、LIPA/SIPTO@LN−Cの影響下にあるベアラは、同一のLGWがMeNBに配置された状態でLIPA/SIPTO@LN−C動作を続行しながら、3GPP TR 36.842のオプション1Aでのデュアルコネクティビティで、MeNBからSeNBへオフロードすることができる。これは、LIPA(それぞれSIPTO@LN−C)の概念をいくらか拡張している。なぜなら、通常、LIPA/SIPTO@LN−Cは、LGWがデータベアラと同一のノードに配置された状態で動作されるからである。この発明によって、LIPA/SIPTO@LN−Cは、ゲートウェイがまだMeNBに存在している状態で、SeNBにオフロードされたデータベアラで続行する。
【0045】
そうでなければ(現在のように)、LIPA/SIPTO@LN−Cは、そのようなオフロードが行われるたびに(たとえば、小セルでトラフィックをオフロードすることが有用であると考えられるたびに)、中断される(UEに対するIPアドレスの損失、したがって、エンドユーザに対するサービスの中断をともなって)。UEの移動性が、UEを扱う小セルの頻繁な変更を意味する場合、このサービスの中断は、サービス品質を著しく低下させうる。
【0046】
本発明の実施形態は、LIPA/SIPTO@LN−CでのベアラがデュアルコネクティビティのためにMeNBからSeNBへオフロードされるとき、LIPA/SIPTO@LN−C動作が、LGWを再配置する必要性によって「中断」されず、関連付けられたシグナリングが保たれることを可能にする。
【0047】
同様の機構は、第1のセカンダリeNB SeNB1でオフロードされるのに使用されるベアラが、今度は、第2のセカンダリeNB SeNB2にオフロードされるときに、使用されることができる。第2のセカンダリeNB SeNB2の観点から、および、この第2のセカンダリeNB SeNB2とMeNBの間のシグナリングの観点から、オフロードのシグナリングおよびオフロード後のノードの動きは、MeNBからSeNBへの単純なオフロードの場合と完全に同一である。
【0048】
本発明の実施形態は、ベアラに関するLIPA動作またはローカルネットワークで、並置された動作のSIPTOへの影響を最小化しつつ、ベアラトラフィックを小セルにオフロードするのに使用されうる。
【0049】
一態様で、マスターeNB(MeNB)がベアラの伝送のためのいかなる無線の機能も扱わないデュアルコネクティビティ動作(たとえば、3GPP TR 36.842のオプション1Aにしたがう)で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などのマスターRANノードと称されるRANノードからE−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などのセカンダリRANノードと称されるRANノードにベアラをオフロードする方法であって、前記オフロードの前、前記ベアラは、前記マスターRANノードによって扱われるまたは扱われていており、前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与しており:
− 前記オフロードの後、前記ベアラが、前記セカンダリRANノードによって扱われ、前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWに関与するように規定するステップを含む方法が提供される。
【0050】
他の態様で、そのような方法および/またはそのような方法の個々のステップを行うエンティティが提供され、前記エンティティは、特に(これらに限定されないが):E−UTRAN用のENBなどのRANノード、およびローカルゲートウェイLGWと称されるPDNゲートウェイを含む。
【0051】
別の態様で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、マスターeNB(MeNB)が前記ベアラの伝送のためのいかなる無線の機能も扱わないデュアルコネクティビティ動作(たとえば、3GPP TR 36.842のオプション1Aにしたがう)のためのマスターRANノードと称されるRANノードであって:
− E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードと称される別のRANノードに対して、前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与するベアラを前記セカンダリRANノードにオフロードするために、前記セカンダリRANノードによってアップリンクトラフィックを前記LGWへ送ることを可能にする前記ローカルゲートウェイLGWのアドレス指定情報をシグナリングする
ように構成されたRANノードが提供される。
【0052】
別の態様で、E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、マスターeNB(MeNB)が前記ベアラの伝送のためのいかなる無線の機能も扱わないデュアルコネクティビティ動作(たとえば、3GPP TR 36.842のオプション1Aにしたがう)のためのセカンダリRANノードと称されるRANノードであって:
− 前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWに関与するまたは関与したベアラを、前記セカンダリRANノードにオフロードするために、シグナリングされたアドレス指定情報を、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードによって、使用するように構成されており、前記LGWの前記アドレス指定情報が前記セカンダリRANノードによってアップリンクトラフィックを前記LGWへ送ることを可能にする、
RANノードが提供される。
【0053】
別の態様で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、マスターeNB(MeNB)が前記ベアラの伝送のためのいかなる無線の機能も扱わないデュアルコネクティビティ動作(たとえば、3GPP TR 36.842のオプション1Aにしたがう)のためのマスターRANノードと称されるRANノードであって:
− 前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与するベアラを、E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードにオフロードするために、前記LGWによってダウンリンクトラフィックを前記セカンダリRANノードへ送ることを可能にする前記セカンダリRANノードのアドレス指定情報により、前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWを構成するように構成された
RANノードが提供される。
【0054】
別の態様で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、マスターeNB(MeNB)が前記ベアラの伝送のためのいかなる無線の機能も扱わないデュアルコネクティビティ動作デュアルコネクティビティ動作(たとえば、3GPP TR 36.842のオプション1Aにしたがう)のためのマスターRANノードと称されるRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWであって:
− E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のための前記セカンダリRANノードに、前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWに関与するベアラをオフロードするために、前記マスターRANノードによって構成されたアドレス指定情報を使用するように構成されており、前記セカンダリRANノードの前記アドレス指定情報が前記ローカルゲートウェイLGWによってダウンリンクトラフィックを前記セカンダリRANノードへ送ることを可能にする、
ローカルゲートウェイLGWが提供される。
【0055】
一態様で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードであって:
− E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードと称されるRANノードに対して、前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与するベアラを前記セカンダリRANノードにオフロードするために、前記セカンダリRANノードによってアップリンクトラフィックを前記LGWへ送ることを可能にする前記ローカルゲートウェイLGWのアドレス指定情報をシグナリングする
ように構成されたRANノードが提供される。
【0056】
別の態様で、E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードと称されるRANノードであって:
− 前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWに関与するベアラを、前記セカンダリRANノードにオフロードするために、シグナリングされたアドレス指定情報を、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードによって、使用するように構成されており、前記LGWの前記アドレス指定情報が前記セカンダリRANノードによってアップリンクトラフィックを前記LGWへ送ることを可能にする、
RANノードが提供される。
【0057】
一実施形態で、
− 前記アドレス指定情報は、LGWトランスポート層アドレスおよびアップリンクTEIDまたはPDN接続のポート番号を含む。
【0058】
一実施形態で、
− 前記シグナリングは、前記デュアルコネクティビティ動作に関与する前記マスターRANノードと前記セカンダリRANノードの間で、インタフェースで送信されるメッセージに含まれる。
【0059】
一実施形態で、
− 前記シグナリングは、X2インタフェースなどのインタフェースを介して、前記MeNBによって前記SeNBに送信されるSeNB追加リクエストメッセージに含まれる。
【0060】
一実施形態で、
− 前記シグナリングは、前記MeNBがS1メッセージのE−RAB修正確認を受信した後、前記MeNBによって前記SeNBに送信されるX2メッセージに含まれる。
【0061】
別の態様で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードであって:
− 前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与するベアラを、E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードにオフロードするために、前記LGWによってダウンリンクトラフィックを前記セカンダリRANノードへ送ることを可能にする前記セカンダリRANノードのアドレス指定情報により、前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWを構成するように構成された
RANノードが提供される。
【0062】
一実施形態で、前記RANノードは:
− 前記セカンダリRANノードによって前記マスターRANノードにシグナリングされた前記アドレス指定情報を受信すると、前記構成を行うように構成されている。
【0063】
一実施形態で、前記RANノードは:
− 前記アドレス指定情報が、セカンダリRANトランスポート層アドレスおよびRANダウンリンクTEIDまたはPDN接続用のポート番号を含むように構成されている。
【0064】
一実施形態で、
− アドレス指定情報は、X2インタフェースなどのインタフェースを介して、前記SeNBによって前記MeNBに送信されるSeNB追加レスポンスメッセージに含まれる。
【0065】
一実施形態で、
− 前記ベアラは、LIPA動作中のベアラ、またはローカルネットワークで、並置された動作のSIPTO中のベアラを含む。
【0066】
別の態様で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などの、デュアルコネクティビティ動作のためのマスターRANノードと称されるRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWであって:
− E−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などの、前記デュアルコネクティビティ動作のためのセカンダリRANノードに、前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWに関与するベアラをオフロードするために、前記マスターRANノードによって構成された前記アドレス指定情報を使用するように構成されており、前記セカンダリRANノードの前記アドレス指定情報が前記ローカルゲートウェイLGWによってダウンリンクトラフィックを前記セカンダリRANノードへ送ることを可能にする、
ローカルゲートウェイLGWが提供される。
【0067】
一実施形態で、
− 前記アドレス指定情報は、セカンダリRANトランスポート層アドレスおよびRANダウンリンクTEIDまたはPDN接続用のポート番号を含む。
【0068】
一実施形態で、
− 前記ベアラは、LIPA動作中のベアラ、またはローカルネットワークの並置された動作での、SIPTOのベアラを含む。
【0069】
別の態様で、デュアルコネクティビティ動作で、E−UTRAN用のマスターeNB(MeNB)などのマスターRANノードと称されるRANノードからE−UTRAN用のセカンダリeNB(SeNB)などのセカンダリRANノードと称されるRANノードにベアラをオフロードする方法であって、前記オフロードの前、前記ベアラは、前記マスターRANノードによって扱われるまたは扱われていており、前記マスターRANノードと並置されたローカルゲートウェイLGWに関与しており:
− 前記オフロードの後、前記ベアラが、前記セカンダリRANノードによって扱われ、前記マスターRANノードと並置された前記ローカルゲートウェイLGWに関与するように規定するステップを含む
方法が提供される。
【0070】
一実施形態で、前記方法は:
− 前記マスターRANノードが、前記セカンダリRANノードによってアップリンクトラフィックを前記LGWに送るための前記ローカルゲートウェイLGWのアドレス指定情報を、前記セカンダリRANノードにシグナリングするステップを含む。
【0071】
一実施形態で、前記方法は:
− 前記セカンダリRANノードが、アップリンクトラフィックを前記ローカルゲートウェイLGWに送るために、前記マスターRANノードによってシグナリングされた前記ローカルゲートウェイのアドレス指定情報を使用するステップを含む。
【0072】
一実施形態で、前記方法は:
− 前記マスターRANノードが、前記LGWによってダウンリンクトラフィックを前記セカンダリRANノードへ送ることを可能にする前記セカンダリRANノードのアドレス指定情報により前記LGWを構成するステップを含む。
【0073】
一実施形態で、前記方法は:
− 前記LGWが、ダウンリンクトラフィックを前記セカンダリRANノードに送るために、前記マスターRANノードによって構成されたアドレス指定情報を使用するステップを含む。
【0074】
当業者は、さまざまな上記の方法のステップは、プログラムされたコンピュータによって行うことができることを容易に認識できるであろう。ここで、いくつかの実施形態は、たとえば、機械可読またはコンピュータ可読であり、機械実行可能なまたはコンピュータ実行可能な命令のプログラムを符号化する、デジタルデータ記憶媒体であるプログラム記憶装置を包含することも意図している。前記命令は、上記の方法のいくつかのまたは全部のステップを行う。プログラム記憶装置は、たとえば、デジタルメモリ、磁気ディスクおよび磁気テープなどの磁気記憶媒体、ハードドライブ、または光学可読デジタルデータ記憶媒体でありうる。実施形態は、上記の方法のステップを行うようにプログラムされたコンピュータを包含することも意図している。
図1
図2
図3
図4