特許第6441630号(P6441630)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6441630光ディスクドライブ管理装置、光ディスクドライブ管理方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6441630
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】光ディスクドライブ管理装置、光ディスクドライブ管理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G11B 20/10 20060101AFI20181210BHJP
   G06F 3/06 20060101ALI20181210BHJP
【FI】
   G11B20/10 311
   G11B20/10 H
   G06F3/06 301G
   G06F3/06 304K
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-195307(P2014-195307)
(22)【出願日】2014年9月25日
(65)【公開番号】特開2016-66396(P2016-66396A)
(43)【公開日】2016年4月28日
【審査請求日】2017年8月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124154
【弁理士】
【氏名又は名称】下坂 直樹
(72)【発明者】
【氏名】清水 武
【審査官】 斎藤 眞
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−233538(JP,A)
【文献】 特開2002−041249(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11B 20/10−20/16
G06F 3/06−3/08
G06F 11/14
G06F 12/00
G06F 12/14
G06F 21/10
G06F 21/60−21/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスク媒体へのデータの書込みが可能であることまたは不可能であることを示す書込み可能フラグと、予め設定した設定パスワードと、を格納するメモリ手段と、
書込みコマンドを実行する毎に、前記書込み可能フラグを参照し、前記書込み可能フラグが書込み可能であることを示す場合、前記光ディスク媒体にデータを書き込み、前記書込み可能フラグが書込み不可能であることを示す場合、前記光ディスク媒体へのデータの書き込みを抑止する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記書込み可能フラグをデータ書込み可能またはデータ書込み不可能となるように切替えるフラグ切替コマンドを受信し、入力された入力パスワードが前記設定パスワードと一致した場合のみ、前記フラグ切替コマンドに基づいて、前記書込み可能フラグをデータ書込み可能またはデータ書込み不可能となるように切替え、
さらに、HDD(Hard Disk Drive)を格納するHDDドライブベイと、前記光ディスク媒体へのデータの書込みを可能または不可能にするように切替える切替スイッチと、を有し、
前記HDDドライブベイには、物理的な鍵を備えるドライブベイカバーが取り付けられており、
前記切替スイッチが前記HDDドライブベイ内に収納されている光ディスクドライブ管理装置。
【請求項2】
前記フラグ切替コマンドが、前記入力パスワードを含む、請求項1に記載の光ディスクドライブ管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスクドライブ管理装置、光ディスクドライブ管理方法、及び、そのためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
光ディスクドライブには、書き込み可能なものと書込みが不可能なROMドライブがある。サーバ装置等では、データの盗難などのセキュリティ上の問題があるため、書き込み不可能なドライブを搭載する場合が多い。しかし、運用上、書き込み可能なドライブの方が利便性は高い。
【0003】
特許文献1は、コンピュータに保存されている機密情報がリムーバブル(持ち出し可能)な記録媒体にコピーされて持ち出されることを防止できる技術について開示している。
【0004】
特許文献2は、サーバシステムのハードディスクが書き込み可能な通常モードと書き込みができないリードオンリーモードとに物理的に切り替え可能な、モード切替スイッチを具備することにより、データの改竄(上書き)防止が可能な技術について開示している。
【0005】
特許文献3は、光ディスクにデータが記録済みか否かを検出して、データの重ね書きを防止する技術について開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−233538号公報
【特許文献2】特開2002−251324号公報
【特許文献3】特開平10−040646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1は、セキュリティ情報記憶用メモリに格納されている記録可能/記録不可能であることを示す情報(フラグ)の内容に基づいて、書き込み可/不可を判断している。このため、フラグの切替え要求が出されてからフラグが更新されるまでの間のタイミングでは、光ディスクドライブを書き込み可とすることができない。
【0008】
特許文献2は、ハードディスクに、書き込み可/不可を物理的に切り替え可能なモード切替スイッチを設けただけである。このため、適宜、光ディスクへの書込み可/不可の設定を切り替えて使用するような環境では、使用することができない。
【0009】
特許文献3は、光ディスク上の各データ領域に書き込み不可のフラグを書き込むことにより、フラグの立った領域のデータ保護を行い、データの重ね書きを防止する技術である。このため、光ディスク全体への書き込み抑止に適用することはできない。
【0010】
このように、上記文献で用いた技術では、光ディスクへの書込み可/不可の切替えを効率的に行うことができない、という問題があった。
【0011】
このため、本発明の目的は、光ディスクへの書込み可/不可の切替えを効率的に行うことが可能な、光ディスクドライブを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の光ディスクドライブ管理装置は、光ディスク媒体へのデータの書込みが可能であることまたは不可能であることを示す書込み可能フラグと、予め設定した設定パスワードと、を格納するメモリ手段と、書込みコマンドを実行する毎に、前記書込み可能フラグを参照し、前記書込み可能フラグが書込み可能であることを示す場合、前記光ディスク媒体にデータを書き込み、前記書込み可能フラグが書込み不可能であることを示す場合、前記光ディスク媒体へのデータの書き込みを抑止する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記書込み可能フラグをデータ書込み可能またはデータ書込み不可能となるように切替えるフラグ切替コマンドを受信し、入力された入力パスワードが前記設定パスワードと一致した場合のみ、前記フラグ切替コマンドに基づいて、前記書込み可能フラグをデータ書込み可能またはデータ書込み不可能となるように切替え、さらに、HDD(Hard Disk Drive)を格納するHDDドライブベイと、前記光ディスク媒体へのデータの書込みを可能または不可能にするように切替える切替スイッチと、を有し、前記HDDドライブベイには、物理的な鍵を備えるドライブベイカバーが取り付けられており、前記切替スイッチが前記HDDドライブベイ内に収納されている。
【発明の効果】
【0015】
本発明においては、光ディスクへの書込み可/不可の切替えを効率的に行うことが可能な、光ディスクドライブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、第一の実施形態に係る、光ディスクドライブ管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、メモリ部のデータ構造の一例を示す図である。
図3図3は、書込み可能フラグ切替コマンドの構成の一例を示す図である。
図4図4は、光ディスク管理装置の動作を示すフローチャートである。
図5図5は、第二の実施形態に係る、光ディスクドライブ管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図6図6は、第三の実施形態に係る、光ディスクドライブ管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
発明を実施するための第一の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1は、光ディスクドライブ管理装置10の構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
光ディスクドライブ管理装置10は、マザーボード20、及び、内蔵光ディスクドライブ30を包含する。
【0020】
マザーボード20は、I/F(InterFace)制御部21を包含する。マザーボード20は、例えば、各種のデバイス、回路等を実装可能な、配線基板で構成される。
【0021】
I/F制御部21は、上位装置のOS(Operating System)、ソフトウェアからの命令により、内蔵光ディスクドライブ30の制御部31にコマンドを送信する。
【0022】
内蔵光ディスクドライブ30は、制御部31、メモリ部32、光ディスク媒体33、及び、ヘッド34を包含する。
【0023】
制御部31は、I/F制御部21から受信したコマンドに従い、メモリ部32の情報に基づいて、ヘッド34の動作を制御する。
【0024】
メモリ部32は、内蔵光ディスクドライブ30の使用に関する各種の情報を格納する。メモリ部32は、例えば、ROM(Read Only Memory)で構成される。なお、メモリ部32が格納する情報の詳細については、図2で説明する。
【0025】
光ディスク媒体33は、例えば、光ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体で構成される。なお、光ディスク媒体33は、データの書き込み、及び、読み出しが可能であることとする。
【0026】
ヘッド34は、制御部31からの命令に従い、光ディスク媒体33に対して、データの読み出し/書込みを行う。ヘッド34は、例えば、レーザー光を用いて情報の読み書きを行う、レーザーダイオード、ピックアップレンズ、光センサー等の総称であるとする。
【0027】
ここで、I/F制御部21、及び、制御部31は、それぞれ論理回路等のハードウェアで構成されてもよい。また、I/F制御部21、及び、制御部31は、コンピュータである光ディスクドライブ管理装置10のプロセッサが、図示されない不揮発性メモリに格納されたプログラムを読み取り、それを実行することで機能するよう実現されてもよい。
【0028】
図2は、メモリ部32のデータ構造の一例を示す図である。
【0029】
メモリ部32は、DVD−ROMドライブ用InquiryData321、DVD書込みドライブ用InquiryData322、パスワード情報323、書込み可能フラグ324、及び、ファームウェア325を格納している。
【0030】
DVD−ROMドライブ用InquiryData321は、書込み可能フラグ324が「書込み不可」の場合に、制御部31からI/F制御部21を介してユーザへの各種のメッセージを表示する等の目的に使用する。
【0031】
DVD書込みドライブ用InquiryData322は、書込み可能フラグ324が「書込み可」の場合に、制御部31からI/F制御部21を介してユーザへの各種のメッセージを表示する等の目的に使用する。
【0032】
パスワード情報323は、事前に予め設定したパスワード(以下、設定パスワードと言う)を格納する。なお、設定パスワードは、特定の管理者のみが知り得るものとする。
【0033】
書込み可能フラグ324は、光ディスク媒体33へのデータの書き込み可/不可を示す情報を格納する。また、書込み可能フラグ324は、後述の書込み可能フラグ切替コマンド40により、書き込み可/不可を切替えることが可能である。しかし、書込み可能フラグ切替コマンド40内のパスワード42(後述)とメモリ部32のパスワード情報323が異なっている場合には、書込み可能フラグ324の切替は、行わない。
【0034】
ファームウェア325は、内蔵光ディスクドライブ30を動作させるためのファームウェアである。制御部31は、ファームウェア325に従い動作する。
【0035】
図3は、書込み可能フラグ切替コマンド40の構成の一例を示す図である。図3に示すように、書込み可能フラグ切替コマンド40は、切替え後の書込み可能フラグ324の状態を示す可/不可フラグ41、及び、パスワード42を含む。
【0036】
図4は、光ディスク管理装置10の動作を示すフローチャートである。図4のフローチャートを用いて、光ディスク管理装置10の動作を説明する。
【0037】
まず、ユーザは、光ディスク管理装置10の電源を入れる(ステップS1)。そして、内蔵光ディスクドライブ30においても、電源が入る(ステップS2)。
【0038】
次に、内蔵光ディスクドライブ30で電源が入ると、制御部31は、メモリ部32内の書込み可能フラグ324の状態を確認する(ステップS3)。
【0039】
この時、書込み可能フラグ324の状態により、内蔵光ディスクドライブ30は、DVD書込みドライブ、または、DVD−ROMドライブのうち、いずれかのドライブのように振舞うことになる。
【0040】
ステップS3で書込み不可の場合、制御部31は、DVD−ROMドライブ用のInquiryDataを使用するように設定する(ステップS4)。
【0041】
その後、制御部31は、I/F制御部21から、読み出し/書込みコマンド、もしくは、書込み可能フラグ切替コマンド40(図3)を受信する(ステップS5)。
【0042】
ステップS5で読み出し/書込みコマンドの場合、制御部31は、読み出しコマンドか確認する(ステップS6)。さらに、ステップS6でYesの場合、制御部31は、読み出しコマンドを実行する(ステップS7)。また、ステップS6でNoの場合(書込みコマンドの場合等)、制御部31は、エラー応答する(ステップS8)。
【0043】
一方、ステップS5で、書込み可能フラグ切替コマンド40の場合、制御部31は、さらに、パスワードがパスワード情報32と合っているか確認する(ステップS9)。ステップS9でYesの場合、制御部31は、書込み可能フラグを切替えて書込み可にフラグをセットする。
【0044】
このように、制御部31は、メモリ部32内のパスワード情報323と書込み可能フラグ切替コマンド40内のパスワード42を比較し、パスワードが合っている場合のみ、メモリ部32内の書込み可能フラグ324を書込み可能フラグ切替コマンド40内の可/不可フラグ41の状態に更新する。
【0045】
そして、更新された書込み可能フラグ324の状態に基づき、制御部31は、DVD書き込みドライブ用のInquiryDataを使用するように設定する(ステップS10)。
【0046】
その後、制御部31は、I/F制御部21から、読み出し/書込みコマンド、もしくは、書込み可能フラグ切替コマンド40を受け取る(ステップS11)。
【0047】
ステップS11で、読み出し/書込みコマンドの場合、制御部31は、コマンドを実行する(ステップS12)。
【0048】
一方、ステップS11で、書込み可能フラグ切替コマンド40の場合、制御部31は、さらに、パスワードが合っているか、確認する(ステップS13)。
【0049】
以降、書込み不可の場合、制御部31は、ステップS4の設定で、ステップS5の処理を継続する。
【0050】
また、ステップS3において書込み可能の場合、制御部31は、ステップS10の設定で、ステップS11の処理を継続する。
【0051】
このように、光ディスク管理装置10では、制御部31が、読み出し/書込みコマンドを実行する毎に、書込み可能フラグ切替コマンド40を受信していないか確認する。これにより、光ディスク管理装置10は、書込み可能フラグ切替コマンド40を受信した時点で、書込み可能フラグ324の変更を行うことができる。
【0052】
本実施形態に係る光ディスク管理装置10は、以下に記載するような効果を奏する。
【0053】
その効果は、光ディスク媒体33への書込み可/不可の切替えを効率的に行うことが可能な、内蔵光ディスクドライブ30を提供することができることである。
【0054】
その理由は、読み出し/書込みコマンドを実行する毎に、書込み可能フラグ切替コマンド40を受信していないか確認するからである。
<第二の実施形態>
次に、本発明を実施するための第二の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0055】
図5は、第二の実施形態に係る、光ディスクドライブ管理装置50の構成の一例を示すブロック図である。
【0056】
光ディスクドライブ管理装置50は、第一の実施形態における書込み可能フラグ324に加えて、物理的な切替スイッチ81を用いて、内蔵光ディスクドライブ70の書き込み可/不可の設定の切替を行う。
【0057】
光ディスクドライブ管理装置50は、マザーボード60、内蔵光ディスクドライブ70、及び、HDD(Hard Disk Drive)ドライブベイ80を包含する。なお、マザーボード60(I/F制御部61)、及び、内蔵光ディスクドライブ70(メモリ部72、光ディスク媒体73、ヘッド74)は、第一の実施形態のマザーボード20(I/F制御部21)、及び、内蔵光ディスクドライブ30(メモリ部32、光ディスク媒体33、ヘッド34)と同じ構成であり、説明は省略する。
【0058】
HDDドライブベイ80は、切替スイッチ81、及び、ホットプラグHDD82を包含する。また、HDDドライブベイ80には、ドライブベイカバー83が取り付けられる。
ドライブベイカバー83は、鍵84を備える。ドライブベイカバー83は、例えば、鍵84を保有していないユーザが切替スイッチ81を操作することを防止するためのカバーである。鍵84は、管理者のみが保有する、ドライブベイカバー83の開閉用の鍵である。
【0059】
上記のように、光ディスクドライブ管理装置50は、ホットプラグHDD82を格納するためのHDDドライブベイ80に、更に、切替スイッチ81を収納することが特徴である。切替スイッチ81は、書込み可能フラグ324と同様に、制御部71が書込み可/不可の状態を切替えることが可能である。なお、制御部71の代わりに、管理者が物理的に切替スイッチ81を切替えることも可能である、としてもよい。ただし、この場合、制御部71が上記の切替え内容を全て認識しているものとする。
【0060】
上記の構成により、光ディスクドライブ管理装置50は、書込み可能フラグ324が一時的に使用できないような状態でも、物理的な切替スイッチ81を用いて、内蔵光ディスクドライブ70の書込み可/不可の設定の切替えが可能である。すなわち、制御部71が、適宜、切替スイッチ81、または、書込み可能フラグ324のいずれかを選択する。これにより、光ディスクドライブ管理装置50は、例えば、書込み可能フラグ324に障害が発生した場合でも、継続して動作することが可能になる。
【0061】
なお、本実施形態における光ディスクドライブ管理装置50の動作は、第一の実施形態における書込み可能フラグ324の動作を一時的に切替スイッチ81に置き換えるのみである。従って、光ディスクドライブ管理装置50の動作は図4と同等であるため、フローチャートを用いた説明は省略する。
【0062】
本実施形態に係る光ディスクドライブ管理装置50は、以下に記載するような効果を奏する。
【0063】
その効果は、書込み可能フラグ324に障害が発生した場合でも、光ディスクドライブ管理装置50は、継続して動作することが可能になる。
【0064】
その理由は、書込み可能フラグ324に加えて、物理的な切替スイッチ81を用いて、内蔵光ディスクドライブ70の書き込み可/不可の設定の切替を行うからである。
<第三の実施形態>
次に、本発明を実施するための第三の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0065】
図6は、第三の実施形態に係る、光ディスクドライブ管理装置90の構成の一例を示すブロック図である。
【0066】
光ディスクドライブ管理装置90は、制御部91、メモリ部92、及び、光ディスク媒体95を包含する。メモリ部92は、書込み可能フラグ93、及び、設定パスワード94を備える。
【0067】
光ディスクドライブ管理装置90は、光ディスク媒体95へのデータの書込み可能または書込み不可能を示す、書込み可能フラグ93と、予め設定した、設定パスワード94と、を格納するメモリ部92を備える。さらに、光ディスクドライブ管理装置90は、制御部91を備える。制御部91は、書込み/読み出しコマンドを実行する毎に、書込みコマンド、または、書込み可能フラグ93を切替えるフラグ切替コマンドを受信する。入力された入力パスワードが設定パスワード94と一致した場合、制御部91は、フラグ切替コマンドに基づいて、書込み可能フラグ93を切替え、書込み可能フラグ93が、書込み可能の場合、書込みコマンドに基づいて、光ディスク媒体95にデータを書き込む。
【0068】
本実施形態に係る光ディスク管理装置90は、以下に記載するような効果を奏する。
【0069】
その効果は、光ディスク媒体95への書込み可/不可の切替えを効率的に行うことが可能な、光ディスクドライブを提供することができることである。
【0070】
その理由は、読み出し/書込みコマンドを実行する毎に、書込み可能フラグ切替コマンドを受信していないか確認するからである。
【0071】
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0072】
10 光ディスクドライブ管理装置
20 マザーボード
21 I/F制御部
30 内蔵光ディスクドライブ
31 制御部
32 メモリ部
321 DVD−ROMドライブ用InquiryData
322 DVD書込みドライブ用InquiryData
323 パスワード情報
324 書込み可能フラグ
325 ファームウェア
33 光ディスク媒体
34 ヘッド
40 書込み可能フラグ切替コマンド
41 可/不可フラグ
42 パスワード
50 光ディスクドライブ管理装置
60 マザーボード
61 I/F制御部
70 内蔵光ディスクドライブ
71 制御部
72 メモリ部
73 光ディスク媒体
74 ヘッド
80 HDDドライブベイ
81 切替スイッチ
82 ホットプラグHDD
83 ドライブベイカバー
84 鍵
90 光ディスクドライブ管理装置
91 制御部
92 メモリ部
93 書込み可能フラグ
94 設定パスワード
95 光ディスク媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6