特許第6441694号(P6441694)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6441694-車輌用遠隔始動システム 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6441694
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】車輌用遠隔始動システム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20181210BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20181210BHJP
【FI】
   H04Q9/00 301B
   H04M11/00 301
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-14309(P2015-14309)
(22)【出願日】2015年1月28日
(65)【公開番号】特開2016-139963(P2016-139963A)
(43)【公開日】2016年8月4日
【審査請求日】2017年10月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】391021226
【氏名又は名称】株式会社カーメイト
(74)【代理人】
【識別番号】100091306
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 友一
(74)【代理人】
【識別番号】100152261
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 隆弘
(74)【代理人】
【識別番号】100174609
【弁理士】
【氏名又は名称】関 博
(72)【発明者】
【氏名】徳田 勝
(72)【発明者】
【氏名】山崎 康晴
【審査官】 松平 英
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−108327(JP,A)
【文献】 特開2013−232842(JP,A)
【文献】 特開2013−073751(JP,A)
【文献】 特開2009−171160(JP,A)
【文献】 特開2013−070238(JP,A)
【文献】 特開2013−110687(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0096575(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03J 9/00−9/06
H04B 7/24−7/26
H04M 1/00
1/24−3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
99/00
H04Q 9/00−9/16
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信が可能な携帯端末を用いて車輌を遠隔始動させる遠隔始動信号を前記車輌に送信する車輌用遠隔始動システムであって、
前記携帯端末に組み込まれ、前記携帯端末の手動操作により前記無線通信を介して前記遠隔始動信号を送信する制御部と、
前記遠隔始動信号を受信するとともに、前記無線通信よりも通信の到達距離の長い第2の無線通信を介して前記遠隔始動信号を前記車輌に送信する操作端末と、
前記車輌に搭載され、前記遠隔始動信号を受信することで車輌制御装置にエンジン始動に係るECU信号を出力すると共に、前記車輌制御装置が出力するイグニッション信号を検知し、前記イグニッション信号を検知したことを示す始動検知信号を前記操作端末に送信する車載装置と、を有し、
前記操作端末は、受信した前記始動検知信号を前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末には、前記始動検知信号を受信した日時の履歴を表す履歴情報を記録し、 前記履歴情報の前記受信日時の周期性、及び/若しくは、前記履歴情報において周期的に表れる前記受信日時の頻度に基づいて次の前記遠隔始動信号の予定送信日時を演算する演算部が組み込まれ、
前記制御部は、
前記予定送信日時になったときに前記遠隔始動信号を送信可能であることを特徴とする車輌用遠隔始動システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記予定送信日時になったときに、遠隔始動を行うか否かの判断を促す催促情報を前記携帯端末の表示部に出力し、前記催促情報に対応して前記携帯端末の外部入力部から入力された返答信号により前記遠隔始動信号を送信するか否かの判断を行うことを特徴とする請求項1に記載の車輌用遠隔始動システム。
【請求項3】
前記催促情報に対する返答信号が前記遠隔始動信号を送信しない旨の信号であり、
前記返答信号が入力された後、前記表示部を介して前記遠隔始動信号の出力が成された場合、
前記制御部は、前記予定送信日時と前記表示部を介して前記遠隔始動信号の出力が成された日時との差分を算出し、次の予定送信日時に対して補正値として加算することを特徴とする請求項2に記載の車輌用遠隔始動システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作により車輌のエンジンを始動するための車輌用遠隔始動システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、いわゆる手で操作するリモコンからの指示で遠隔制御する車輌の遠隔始動装置が存在する。また、リモコンに文字や絵を表示できるようにして、タイマー制御機能を有し、設定した曜日や時間にリモコンから遠隔始動信号を自動送信できるようにしたものも存在する。
【0003】
また最近では、近年普及したスマートフォン(登録商標)等の携帯端末からの指令によりリモコンが遠隔始動信号を送信できるものも存在する。特許文献1では、リモコンに近距離無線装置と長距離無線装置を搭載し、長距離無線通信は従来通り車輌への遠隔始動信号の通信用に用い、短距離無線装置は、携帯端末と通信できるようにし、リモコンでの操作は行わず、携帯端末からの遠隔始動信号をリモコンに送信し、これを受けてリモコンが遠隔始動信号を車輌に送信できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−232842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のような構成であれば、携帯端末にインストールされたアプリケーションにより、自由な操作や画面構成を構築できるだけでなく、当該アプリケーションにより遠隔始動信号の送信予定日時を管理することができる。よって、決まった時間に使うことが明らかなユーザーにとっては、リモコンのみで遠隔操作をする場合よりも、各段に扱いやすくなっているが、そのために予め曜日や時間設定を行うという根本的な操作を最初に行う必要があった。
そこで、本発明は、予定送信日時の設定のための動作を予め行うことなく、予定送信日時において車輌の遠隔始動が可能な車輌用遠隔始動システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る車輌用遠隔始動システムは、無線通信が可能な携帯端末を用いて車輌を遠隔始動させる遠隔始動信号を前記車輌に送信する車輌用遠隔始動システムであって、前記携帯端末に組み込まれ、前記携帯端末の手動操作により前記無線通信を介して前記遠隔始動信号を送信する制御部と、前記遠隔始動信号を受信するとともに、前記無線通信よりも通信の到達距離の長い第2の無線通信を介して前記遠隔始動信号を前記車輌に送信する操作端末と、前記車輌に搭載され、前記遠隔始動信号を受信することで車輌制御装置にエンジン始動に係るECU信号を出力すると共に、前記車輌制御装置が出力するイグニッション信号を検知し、前記イグニッション信号を検知したことを示す始動検知信号を前記操作端末に送信する車載装置と、を有し、前記操作端末は、受信した前記始動検知信号を前記携帯端末に送信し、前記携帯端末には、前記始動検知信号を受信した日時の履歴を表す履歴情報を記録し、前記履歴情報の前記受信日時の周期性、及び/若しくは、前記履歴情報において周期的に表れる前記受信日時の頻度に基づいて次の前記遠隔始動信号の予定送信日時を演算する演算部が組み込まれ、前記制御部は、前記予定送信日時になったときに前記遠隔始動信号を送信可能であることを特徴とする車輌用遠隔始動システム。
上記構成により、予定送信日時の設定のための動作を予め行うことなく、自動的に遠隔始動信号を送信可能な車輌用遠隔始動システムとなる。また、ドライバーが操作端末や専用キーを用いて車輌のエンジン始動を行った場合にも履歴情報を更新することができる。
【0007】
また、前記制御部は、前記予定送信日時になったときに、遠隔始動を行うか否かの判断を促す催促情報を前記携帯端末の表示部に出力し、前記催促情報に対応して前記携帯端末の外部入力部から入力された返答信号により前記遠隔始動信号を送信するか否かの判断を行うことを特徴とする。
上記構成により、ドライバーが実際に遠隔始動を行うか否かの選択をすることができるので、不要な遠隔始動を回避し、利便性を向上させることができる。
また、前記催促情報に対する返答信号が前記遠隔始動信号を送信しない旨の信号であり、前記返答信号が入力された後、前記表示部を介して前記遠隔始動信号の出力が成された場合、前記制御部は、前記予定送信日時と前記表示部を介して前記遠隔始動信号の出力が成された日時との差分を算出し、次の予定送信日時に対して補正値として加算することを特徴とする。
上記構成により、遠隔始動信号の予定送信日時の算出精度を高めることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る車輌用遠隔始動システムによれば、予定送信日時の設定のための動作を予め行うことなく、自動的に遠隔始動信号を送信可能となる。また、ドライバーが実際に遠隔始動を行うか否かの選択をすることができるので、不要な遠隔始動を回避し、利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態の車輌用遠隔始動システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0011】
図1に、本実施形態の車輌用遠隔始動システムのブロック図を示す。図1に示すように、車輌用遠隔始動システム10は、携帯端末12と、リモコン24(操作装置)を用い、車輌36に取り付けられた車載装置38との間で様々な情報の送受信を行うものである。
【0012】
携帯端末12は、車輌36を保有するドライバーが所持するものであり、高機能携帯(スマートフォン(登録商標))等である。また携帯端末12はタッチパネル等の表示装置14(表示部及び外部入力部)を有するとともに、アプリケーションを動作させるCPU装置16、無線通信(近距離無線(例えばBluetooth(登録商標):2.4GHz帯))による送受信を行う近距離無線装置22を有する。また携帯端末12には、制御部18、演算部20がアプリケーションとしてインストールされている。
【0013】
制御部18は、CPU装置16を介して様々な制御を行うとともに、表示装置14、演算部20、近距離無線装置22に接続されている。制御部18は、ドライバーの手動操作により表示装置14(外部入力部)から指令信号を受けた場合、また後述のように、予定送信日時になったときにおいて表示装置14(外部入力部)から返答信号(Yes)を受けた場合に、遠隔始動信号を、近距離無線装置22を介して送信するものである。
【0014】
演算部20は、CPU装置16を介して動作するものであり、制御部18が遠隔始動信号を送信した日時(曜日)を携帯端末12に付属する記憶領域(不図示)に履歴情報として記憶するとともに、履歴情報から遠隔始動信号を送信した日時(曜日)の周期性等に基づいて次の遠隔始動信号の予定送信日時の情報を演算して制御部18に出力するものである。
【0015】
リモコン24は、携帯端末12と車載装置38との間の信号(情報)の送受信の中継を行うものである。リモコン24は、携帯端末12から送信された遠隔始動信号を受信することにより、無線通信よりも通信の到達距離(通信距離)の長い第2の無線通信(例えば、920MHz帯や429MHz帯、到達距離は100〜1000m程度)を介して遠隔始動信号を車輌36に送信することができる。このリモコン24は、ドライバーが保持するか、携帯端末12からの近距離無線通信が到達する範囲(1m〜10m程度)に配置する。
【0016】
リモコン24は、無線通信により携帯端末12との間で情報の送受信を行う近距離無線装置26、第2の無線通信により車載装置38との間で情報の送受信を行う長距離無線装置28を有する。またリモコン24は、表示装置30、CPU装置32、スイッチ34を有する。近距離無線通信装置26は、携帯端末12(近距離無線装置22)から送信された遠隔始動信号を受信してこれを長距離無線装置28に出力し、長距離無線装置28から出力された車載装置38から送信された情報(後述の始動検知信号、動作検知信号、温度情報)を携帯端末12(近距離無線装置22)に送信するものである。また、長距離無線装置28は、近距離無線装置26から入力された遠隔始動信号を車載装置38に送信し、車載装置38から送信された情報を近距離無線装置26に出力するものである。
【0017】
CPU装置32は、リモコン24全体の動作を制御するものであるが、ドライバーによるスイッチ34の手動操作により入力された信号によって、長距離無線装置28を介して遠隔始動信号(制御部18が出力する遠隔始動信号と同一のもの)を車載装置38に出力することができる。表示装置30は、CPU装置32による制御を介して、後述の温度情報など様々な情報を表示するものである。
【0018】
一方、遠隔始動を行う車輌36に取り付けられている車載装置38は、車輌36全体の動作を制御する車輌制御装置40(ECU:Engine Control Unit)に接続され、リモコン24から送信された遠隔始動信号を受信すると車輌制御装置40にエンジン始動に係るECU信号を出力する。
【0019】
上記構成による車輌用遠隔始動システム10の動作について説明する。まず、演算部20が次の予定送信日時を演算する。予定送信日時の演算は、例えば、以下のように行う。演算部20は、携帯端末12の記憶領域に記憶された遠隔始動信号の送信の履歴情報を読み出し、履歴情報から遠隔始動信号の周期性を読み取る。すなわち、同じ曜日の同じ時間帯(例えば、時間幅を1時間とし、朝の7時代、朝の8時代というように区分けする)における遠隔始動信号を送信した時刻を抽出して、その平均値を算出し、その平均値を予定送信日時にすることができる。また、同じ曜日の同じ時間帯の分布密度を算出し、その分布密度がピークとなるところを予定送信日時とすることもできる。なお、予定送信日時の他の演算方法として、ファジー理論等を用いてもよい。また、遠隔始動信号の周期性については、曜日、時間のみならず月(季節)ごとの周期性を考慮してもよい。
【0020】
また、履歴情報において、例えば同じ曜日の各時間帯について最近の数週間分もしくは数か月分の遠隔始動信号の送信回数(エンジンの始動回数)を積算し、最も頻度(回数)が多い時間帯(午前の時間帯、午後の時間帯)を選択してもよい。この場合、予定送信日時はドライバーが設定した任意の時間(例えば、選択された時間帯が朝の7時代であれば朝の7時20分)でもよいし、上述の方法で算出してもよい。
【0021】
一方、制御部18は、予定送信日時の情報が演算部20から入力され、実際の予定送信日時になったときに遠隔始動を行うか否かの判断を促す催促情報を携帯端末12の表示装置14に出力する。
【0022】
ドライバーは、表示装置14(表示部)に表示された催促情報(例えば、「エンジン始動しますか? Yes No」と表示する)を確認し、エンジン始動する場合には「Yes」と表示された部分をタッチ(タップ)し、始動しない場合は「No」と表示された部分をタッチする。このタッチ操作により表示装置14(外部入力部)から返答信号(Yes)、または返答信号(No)が出力され、いずれかの返答信号が制御部18に入力される。
【0023】
制御部18は、返答信号(Yes)が入力された場合は、遠隔始動信号を出力し、返答信号(No)が入力された場合には遠隔始動信号を出力しない制御を行う。携帯端末12から遠隔始動信号が送信されるとリモコン24がこれを受信して車載装置38に送信する。そして、遠隔始動信号を受信した車載装置38がエンジン始動に係るECU信号を車輌制御装置40に出力することにより、車輌制御装置40がエンジンを始動させ、これにより車輌36の遠隔始動の動作が完了する。
【0024】
本実施形態の車輌用遠隔始動システム10は、上述のように、予定送信日時に遠隔始動信号の送信の催促を行い、返答信号(Yes)を受けて遠隔始動信号を送信するが、ドライバーの表示装置14(外部入力部)の手動操作、及びリモコン24のスイッチ34の手動操作によっても遠隔始動信号を送信することができる。
【0025】
ところで、本実施形態の車輌用遠隔始動システム10が未使用である場合は、履歴情報は存在しない。また、使用し始める最初の週においては、ドライバーによる表示装置14(外部入力部)の操作により表示装置14(外部入力部)から指令信号を受けた制御部18が遠隔始動信号を出力することにより履歴情報を得る。しかし、この履歴情報では同じ曜日で同じ時間帯に遠隔始動信号を送信した回数がまだ1回であるので、前述の時間帯の選択、平均値または分布密度の算出できない。よって、第2週においては、履歴情報をそのまま予定送信日時として用いることになるが、第3週以降は前述の時間帯の選択、平均値または分布密度の算出が可能となる。
【0026】
また、例えば、前述の平均値等により算出した予定送信日時に催促情報を出力して、ドライバーが返答信号(No)を出力し、その後ドライバーが表示装置14(外部入力部)を用いて制御部18に遠隔始動信号を出力させた場合、制御部18(または演算部20)は、算出された予定送信日時と実際に遠隔始動信号を出力した時間の差分を算出し、次の予定送信日時に補正値として加算して予定送信日時の算出精度を高めるようにしてもよい。
【0027】
上記構成では、履歴情報は、制御部18から送信される遠隔始動信号に基づいて生成していた。しかし、車輌36に搭載された車輛制御装置40が出力するイグニッション信号(エンジンを始動させるための信号)を車載装置38が検知し、車載装置38がこのイグニッション信号を検知したことを示す始動検知信号を、リモコン24を介して携帯端末12に送信し、制御部18(または演算部20)が始動検知信号を受信した時刻により履歴情報を生成してもよい。これにより、ドライバーがリモコン24や専用キーを用いて車輌36のエンジン始動を行った場合にも履歴情報を更新することができる。
【0028】
また、予定送信日時にエンジンがすでに動作している場合は、例えば車輌制御装置40が出力している点火機構、燃料系統、吸排気系統、動弁機構等を制御するための制御信号を車載装置38が検知することができる。この場合、車載装置38は、その制御信号を検知したことを示す動作検知信号を、リモコン24を介して携帯端末12に送信する。そして制御部18は、動作検知信号を受信している間は、催促情報及び遠隔始動信号を出力しないように制御すればよい。また、制御部18(または演算部20)は、この場合においても、前述の始動検知信号を受信した時刻と予定送信日時の差分を算出し、次の予定送信日時の補正値として加算(減算)して予定送信日時の算出精度を高めるようにしてもよい。
【0029】
なお、制御部18は、予定送信日時になると催促情報を出力する旨説明したが、催促情報を出さずに直ちに遠隔始動信号を出力するようにしてもよい。また、携帯端末12が遠隔始動信号を送信する構成としたが、携帯端末12が遠隔始動信号の代わりに指令信号をリモコン24に送信し、リモコン24が当該指令信号を受信することによりCPU装置32が遠隔始動信号を送信する構成としてもよい。また、外部入力部は表示装置30(タッチパネル)の一部としていたが、マイク等の音声を取り込む手段と、取り込んだ音声を制御部18等が識別できるテキストデータ等に変換するデータ変換手段により構築してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0030】
予定送信日時の設定のための動作を予め行うことなく、予定送信日時において車輌の遠隔始動が可能な車輌用遠隔始動システムとして利用できる。
【符号の説明】
【0031】
10………車輌用遠隔始動システム、12………携帯端末、14………表示装置、16………CPU装置、18………制御部、20………演算部、22………近距離無線装置、24………リモコン、26………近距離無線装置、28………長距離無線装置、30………表示装置、32………CPU装置、34………スイッチ、36………車輌、38………車載装置、40………車輌制御装置。
図1