(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記検索条件設定手段にて設定可能な条件には、前記入力手段を介して入力された金額情報の中から金額の桁間違いの可能性のある金額情報を前記候補として検索するための条件が含まれ、
前記金額の桁間違いは、前記入力手段を介して入力された金額情報と、前記入力手段を介して入力された金額情報に対応する帳票に記載された金額情報と、の間における金額の桁の相違である
ことを特徴とする請求項1に記載の帳票処理システム。
当該帳票処理システムは、前記パターン識別手段を用いた各帳票のパターンの識別と、前記認識手段を用いた前記第1金額情報の取得と、前記入力手段を用いた前記第2金額情報の取得と、前記修正手段を用いた修正と、を含んだバッチ処理を、複数回、順次実行可能であって、
第n回目のバッチ処理において、前記検索条件設定手段により前記修正履歴情報に基づいて前記候補を検索するための条件が設定された場合、前記情報検索手段は、前記候補を、第1〜第(n−1)回目のバッチ処理についての前記修正履歴情報を用いて検索する(nは2以上の整数)
ことを特徴とする請求項4に記載の帳票処理システム。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
【0019】
図1は、本実施形態で想定される複数の支店と事務センタとの関係を示す図である。複数の支店の夫々は銀行等の金融機関の支店であり、各支店において多種多様の帳票の受け付けが行われる。帳票は、例えば、口座振替依頼書、手形、小切手、税金及び公金等に関する収納伝票を含む。各支店で受け付けられた帳票の束は、各支店の取りきめ又は金融機関全体の取り決めに従い、バッチと呼ばれる単位にまとめられて金融機関の事務センタに送られる。
【0020】
図2は複数のバッチが積み重ねられている様子を示している。
図3は、1つのバッチの構成図である。1つのバッチは複数枚の帳票と1枚のヘッダカードを含んで構成される。バッチによってはヘッダカードが存在しないこともあるが、ここでは、原則として各バッチにヘッダカードが含まれており、或るバッチのヘッダカードは当該バッチの先頭(即ち一番上)に配置されているものとする。故に、複数のバッチを積み重ねたバッチ群を上から下に向かってみた場合(
図2参照)、或るヘッダカードHED1から次のヘッダカードHED2までの帳票群THGと前者のヘッダカードHED1とで1つのバッチが形成されることになる。1つのバッチに含まれる帳票の枚数は様々であり、各支店の取り決め又は金融機関全体の取り決めに従う。1日当たり、各支店から事務センタに対して1又は複数のバッチが送られる。
【0021】
図4に、1つの帳票の例である「○○電力株式会社(払込通知表)」を示す。帳票には多数の種類が存在する。例えば、
図4に示すものの他、△△市市民税に関する帳票、△△市自動車税に関する帳票など、多種多様の帳票が存在する。各バッチは1種類の帳票の束にて構成されている場合もあるし、1つのバッチの中に複数種類の帳票が混在していることもある。帳票には様々な情報が記されているが、特に重要なものとして、帳票には金額情報が記載されている。帳票の金額情報は、帳票内に印字された又は手書きで記された金額を示す情報である(故に、本実施形態において“金額情報”を単に“金額”と読み替えても良い)。
図4の帳票では、金額情報11が所定の金額記入欄に記載されていると共に、金額情報11aを含んだ数値列が所定の領域に印字されている。金額情報11aは金額情報11と同じ金額(
図4において3601円)を示す。後述のOCR処理では、
図4の帳票に記載された金額情報として、金額情報11又は金額情報11aを認識及び取得することができる。特に例えば、金額情報11が手書きで記載されているとき、印字による金額情報11aを
図4の帳票に記載された金額情報として認識及び取得するようにしても良い。尚、本実施形態では金額情報が日本円の金額情報であることを想定しているが、変形例として金額情報は日本円以外の通貨の金額情報であって良い。
【0022】
図5に、1つのヘッダカードの例を示す。ヘッダカードには金額情報(
図5の21に相当)及び枚数情報(
図5の22に相当)が記載されている。ヘッダカードの金額情報は、ヘッダカード内に印字された又は手書きで記された金額を示す情報であり、当該ヘッダカードが属するバッチ内の全帳票の金額情報の合計値(即ちバッチ内の全帳票に記された金額の合計金額)を表している。例えば、各支店において、バッチ内の各帳票の金額情報が集計され、支店内のスタッフによりヘッダカードに金額情報が記される。ヘッダカードの枚数情報は、当該ヘッダカードが属するバッチ内の全帳票の枚数を示している。支店内のスタッフによりヘッダカードに枚数情報が記される。ヘッダカードにおける金額情報及び枚数情報は、プリンタ等を用いて印字されている場合もあるし、手書きによって記入されている場合もある。この他、
図5に示さるもの及び
図5に示されないものを含め、様々な情報がヘッダカードに記載されうる。
図5では、例として、金額情報21及び枚数情報22に加え、支店名23、支店名コード24及び収納日25がヘッダカードに記載されていることが図示されている。
【0023】
図6に、本実施形態に係る帳票処理システムの構成を示す。
図6の帳票処理システムは、事務センタに設置される帳票処理装置100及び制御装置200を含み、サーバ装置SVを更に含みうる。帳票処理装置100は、ホッパー部110、搬送ローラ111、搬送路112、スキャナ部113、排出ローラ114、スタッカ部115及び帳票処理装置制御部116を備える。スタッカ部115は複数のスタッカを備える。
【0024】
ホッパー部110は、1つのバッチ、又は、複数のバッチから成るバッチ群を載置可能な形状を有している。繰り出しローラ111は、ホッパー部110上に載置された各帳票及び各ヘッダカードを1枚ずつ搬送路112に送り出すローラである。搬送路112は、ホッパー部110上に載置された各帳票及び各ヘッダカードを最終的にスタッカ部115における何れかのスタッカまで搬送するための搬送路である。この搬送路112は、スタッカ部115に設けられた複数のスタッカの何れかに各帳票及び各ヘッダカードを搬送できるように分岐されており、各帳票及び各ヘッダカードを何れのスタッカに搬送するのかは帳票処理装置制御部116により制御される。排出ローラ114は、搬送路112にて搬送される各帳票及び各ヘッダカードをスタッカ部115に排出するためのローラである。スタッカ部115は、帳票を仕分けて集積する複数のスタッカからなる帳票の集積部である。尚、ヘッダカードは、スタッカ部115における何れかのスタッカ(例えばヘッダカード用のスタッカ)に排出されて良い。1つのバッチ内の帳票及びヘッダカードが共通のスタッカに排出されるように、バッチ単位で排出されるスタッカが定められても良い。
【0025】
スキャナ部113は、搬送路112にて搬送されている過程の各帳票及び各ヘッダカードの画像を光学的に読み取って取得する画像取得部である。帳票処理装置制御部116はマイクロコンピュータ等から成り、帳票処理装置100の全体的な動作を統括制御する。スキャナ部113にて取得された画像を表すデータ(以下、画像データという)は帳票処理装置制御部116に送信される。
【0026】
制御装置200は、帳票処理装置100を制御する外部制御装置であり、パーソナルコンピュータ等で構成される。制御装置200は、主制御部210、表示部230、入力部240及び記憶部250を備える。
【0027】
主制御部210は、マイクロコンピュータ等にて形成され、制御装置200の全体的な動作を統括制御する。また、主制御部210は帳票処理装置制御部116に有線又は無線にて接続されており、スキャナ部113が読み込んだ各帳票及び各ヘッダカードの画像データが帳票処理装置制御部116から主制御部210に送信される。
【0028】
表示部230は、液晶ディスプレイパネル等で形成され、主制御部210の制御の下で任意の画像を表示する。入力部240は、キーボードやマウス等にて形成されるユーザインターフェースであり、制御装置200のユーザ(以下オペレータという)から任意の情報の入力を受ける。入力部240に入力された情報は主制御部210に送信される。記憶部250は、磁気ディスクや半導体メモリ等にて形成される記憶手段である。主制御部210は、任意の情報を記憶部250に記憶させることができると共に記憶部250に記憶されている任意の情報を読み出すことができる。また、制御装置200は、インターネット網などのネットワーク網を介してサーバ装置SVに接続されている。制御装置200(より詳細には主制御部210)は、ネットワーク網を介しサーバ装置SVとの間で任意の情報を双方向通信できる。
【0029】
図7に、主制御部210及び記憶部250の機能ブロック図を示す。主制御部210は、符号211〜219によって参照される機能ブロックを備える、即ち、画像データ受信部211、パターン識別部212、OCR処理部213、エントリ部214、照合部215、検索条件設定部216、検索処理部217、表示制御部218及びび修正履歴情報生成部219を備える。画像データ受信部211、パターン識別部212、OCR処理部213、エントリ部214、照合部215、検索条件設定部216、検索処理部217、表示制御部218及び修正履歴情報生成部219の機能は、夫々、主制御部210内のメモリ(不図示)又は記憶部250に格納された画像データ受信プログラム、パターン識別プログラム、OCR処理プログラム、エントリプログラム、照合プログラム、検索条件設定プログラム、検索処理プログラム、表示制御プログラム及び修正履歴情報生成プログラムを主制御部210内のCPU(Central Processing Unit;不図示)が読み出し、当該CPUが読み出したプログラムを実行することで実現される。記憶部250には、画像データ記憶部251、パターン識別結果記憶部252、文字情報記憶部253、関連情報記憶部254、修正履歴情報記憶部255及びパターン辞書記憶部256が設けられる。記憶部251〜256の夫々は、記憶部250内の記憶領域の一部であると解されて良い。実際には、
図7に示すもの以外の各機能部位が主制御部210に設けられ、
図7に示すもの以外の各記憶部が記憶部250に設けられる。
【0030】
画像データ受信部211は、スキャナ部113にて取得された各帳票及び各ヘッダカードの画像データを帳票処理装置制御部116より受信する。画像データ記憶部251は、画像データ受信部211が受信した画像データを記憶する。以下では、バッチ処理の対象となる帳票、ヘッダカードを、特に夫々、対象帳票、対象ヘッダカードともいう。バッチ処理の意義については後述される。スキャナ部113にて画像データが取得されて画像データ記憶部251に画像データが記憶された帳票及びヘッダカードは、バッチ処理の対象となる。
【0031】
パターン識別部212は、パターン辞書記憶部256の記憶内容及び画像データ記憶部251に記憶された画像データに基づき、対象帳票又は対象ヘッダカードのパターンを識別するためのパターン識別処理を行う。パターン識別部212は、パターン識別処理を対象帳票ごと且つ対象ヘッダカードごとに行う。パターン識別部212の識別結果を示すパターン情報はパターン識別結果記憶部252に記憶される。
【0032】
パターン辞書記憶部256の記憶内容を用いた対象帳票のパターンの識別方法を説明する。パターン辞書記憶部256は、互いに異なる複数の登録パターンの特徴情報を記憶している。或る登録パターンの特徴情報は、当該登録パターンと他の登録パターンを区別するに足る当該登録パターンの特徴量にて形成される。具体的には、各登録パターンは、帳票としての紙の形状を示す形状情報(紙の大きさの情報も含む)と、帳票に記された罫線がどのような罫線であるのかを示す罫線情報を規定しており、それらの形状情報及び罫線情報が特徴情報に含まれる。複数の登録パターンは、実際の複数種類の帳票の形状情報及び罫線情報を規定している。例えば、
図8に示すような、第1〜第K登録パターンの夫々の形状情報及び罫線情報を格納したパターン辞書DICpがパターン記憶部256に記憶されていると考えて良い(Kは2以上の整数)。パターン識別部212は、注目した対象帳票の画像データから当該対象帳票の形状情報及び罫線情報を抽出し、抽出した形状情報及び罫線情報をパターン辞書DICpにおける各登録パターンの形状情報及び罫線情報と比較することによって、当該対象帳票のパターンを識別する(即ち、第1〜第K登録パターンのどれと一致するのかを識別する)。対象ヘッダカードについても同様の手法を適用でき、これによって対象ヘッダカードのパターンも識別される。但し、ここでは、説明の簡略化上、対象ヘッダカードのパターンは一種類しかなく、常に共通のヘッダカード用パターンであるものとする(従って、常に共通のヘッダカード用パターンであると識別される)。尚、ここでは、パターン辞書DICpが記憶部250内のパターン辞書記憶部256に記憶されていることを想定しているが、パターン辞書記憶部256はパターン識別部212内に設けられていても良い。
【0033】
尚、帳票処理装置制御部116は、パターン識別部212の識別結果を受信し、当該識別結果に基づいて、各対象帳票をスタッカ部115の何れのスタッカに排出するのかを制御しても良い(対象ヘッダカードについても同様)。これにより、同一種類の帳票を共通のスタッカに集積することができる。或いは、パターン識別部212が帳票処理装置制御部116内に設けられていても良い。更に或いは、各対象帳票をスタッカ部115の何れのスタッカに排出するのかを規定する仕分けデータが、予め帳票処理装置制御部116に与えられていても良い。
【0034】
OCR処理部213は、画像データ記憶部251に記憶された画像データから対象帳票又は対象ヘッダカードの文字情報を認識及び取得するためのOCR処理を実行する。OCR処理は対象帳票ごと且つ対象ヘッダカードごとに行われる。OCR処理における文字情報の認識方法として、光学文字認識(optical character recognition)に分類される公知の認識方法を用いることができる。OCR処理部213によって認識される文字情報は、金額を示す数値の情報(以下、特にOCR金額情報ということがある)と、金額以外の文字の情報(以下、金額以外情報という)とを含む。OCR処理により、金額以外情報として、対象帳票又は対象ヘッダカードに記載された金額情報以外の任意の文字情報を認識及び取得することができる。
【0035】
或る対象帳票、対象ヘッダカードのOCR金額情報は、夫々、その対象帳票、対象ヘッダカードの現物に記載された金額情報(以下特に真金額情報ということがある)を、光学文字認識によって取得したものである。故に、理想的にはOCR金額情報は常に真金額情報と一致することになるが、様々な要因により両者が相違することもある(例えば前者が10000円で後者が1000円となることがある)。
【0036】
尚、実際には、OCR処理部213は、或る対象帳票の文字情報を認識及び取得する際、パターン識別部212による当該対象帳票のパターンの識別結果に基づいて、当該対象帳票のどの部分に金額情報及び金額以外情報が存在するのかを判断し、その判断結果を利用して金額情報(OCR金額情報)及び金額以外情報を認識及び取得する。対象ヘッダカードについても同様である。
【0037】
OCR処理において、OCR処理部213は、OCR処理の結果の確からしさを示すOCR信頼度を出力できる。ここでは、例として、OCR信頼度は、1から100までの値をとり、100に近づくほどOCR処理の結果がより確からしいものとする。OCR信頼度の導出についても公知の技術で行うことができる。OCR処理部213は、或る対象帳票に対するOCR信頼度が所定の下限信頼度(例えば30)よりも高い場合、文字情報(特に金額情報)を認識できると判断して、その対象帳票に関連付けて「正読信号」を出力し、或る対象帳票に対するOCR信頼度が所定の下限信頼度以下である場合、文字情報(特に金額情報)を認識できないと判断して、その対象帳票に関連付けて「不読信号」を出力する。対象ヘッダカードについても同様である。尚、文字ごとにOCR信頼度を生成及び出力することができるが、本実施形態におけるOCR信頼度は、OCR金額情報に対するOCR信頼度を指すものとする。
【0038】
エントリ部214は、エントリ対象に対応付けて入力部240を介し文字情報(金額情報又は金額以外情報)の入力を受ける。対象帳票及び対象ヘッダカードの何れもがエントリ対象となりうる。典型的には例えば、不読信号が出力された対象帳票又は対象ヘッダカードはエントリ対象となる。不読信号が出力されたエントリ対象に対しては、OCR処理にて文字情報が完全に得られていない又は部分的にしか得られていないため、オペレータは入力部240に当該エントリ対象の文字情報を入力する。エントリ部214は、入力部240を介して入力された文字情報を、エントリ対象に対応付けて記憶部250に記憶させる。尚、或る情報を入力部240に入力するという表現は、当該情報が入力部240を介して主制御部210内の機能ブロック(例えばエントリ部214)に入力されるという表現と同義である。
【0039】
入力部240を介して入力された金額情報を特に手入力金額情報と呼ぶ。文字情報記憶部253(
図7)は、対象帳票ごとに且つ対象ヘッダカードごとに文字情報を記憶する。ここで記憶される文字情報は、OCR金額情報又は手入力金額情報と、OCR処理によって取得された又は入力部240を介して入力された金額以外情報と、から成る。関連情報記憶部254は、対象帳票ごとに且つ対象ヘッダカードごとに、画像データ以外且つ文字情報以外の情報である関連情報(後述)を記憶する。
【0040】
図9を参照し、記憶部250では、対象帳票ごとに且つ対象ヘッダカードごとに、画像データとパターン情報と文字情報と関連情報とが対応付けられて記憶されている。つまり、第1対象帳票についての画像データ、パターン情報、文字情報及び関連情報は互いに対応付けられた状態で記憶部250に記憶されており、第2対象帳票についての画像データ、パターン情報、文字情報及び関連情報は互いに対応付けられた状態で記憶部250に記憶されている。第1及び第2対象帳票以外の各対象帳票も同様であり、各対象ヘッダカードについても同様である。以下では、第i対象帳票に対応付けられて記憶部250に記憶されている画像データ、パターン情報、文字情報及び関連情報から成る情報の組をセット情報SJ[i]と呼ぶ(iは整数)。
【0041】
セット情報SJ[i]における画像データは、第i対象帳票の画像データである。セット情報SJ[i]における文字情報中の金額情報は、第i対象帳票に対してOCR処理により取得されたOCR金額情報又は第i対象帳票に対して入力部240を介し入力された手入力金額情報である。セット情報SJ[i]における文字情報中の金額以外情報は、第i対象帳票に対してOCR処理により取得された金額以外情報又は第i対象帳票に対して入力部240を介し入力された金額以外情報である。以下の説明では、第i対象帳票の現物に記載された金額情報(即ち真金額情報)との混同を避けるために、記憶部250に記憶された第i対象帳票の金額情報(即ちセット情報SJ[i]における文字情報中の金額情報)を、特に、記憶金額情報と呼ぶことがある。セット情報SJ[i]におけるパターン情報は、第i対象帳票のパターン、即ち第i対象帳票に対するパターン識別部212の識別結果を示す。
【0042】
関連情報は、バッチ番号及びID番号を含む。セット情報SJ[i]におけるバッチ番号は、セット情報SJ[i]に対応する対象帳票の属するバッチの固有番号である。セット情報SJ[i]のID番号は、第i対象帳票に割り振られた固有の通し番号である。
【0043】
関連情報は、更に、OCR信頼度及びOCR読み取りフラグを含む。セット情報SJ[i]におけるOCR信頼度は、第i対象帳票に対してOCR処理部213が出力したOCR信頼度である。セット情報SJ[i]におけるOCR読み取りフラグは、第i対象帳票に対して正読信号が出力されたか否かを示すフラグである。ここでは例として、正読信号が出力された場合にはOCR読み取りフラグに「1」が代入され、不読信号が出力された場合にはOCR読み取りフラグに「0」が代入されるものとする。
【0044】
関連情報は、更にSOCRフラグ及び手入力フラグを含む。SOCRフラグ及び手入力フラグにより、エントリ部214を用いて文字情報(金額情報のみと解しても良い)が作成されたか否か、及び、画像データの有無が示される。具体的には、セット情報SJ[i]における文字情報(金額情報のみと解しても良い)がエントリ部214を用いて作成されており(換言すれば当該文字情報が入力部240への入力によって得られており)且つセット情報SJ[i]が第i対象帳票の画像データを含んでいる場合には、SOCRフラグに「1」が代入されると共に手入力フラグに「0」が代入され、一方、セット情報SJ[i]における文字情報(金額情報のみと解しても良い)がエントリ部214を用いて作成されており(換言すれば当該文字情報が入力部240への入力によって得られており)且つセット情報SJ[i]が第i対象帳票の画像データを含んでいない場合には、SOCRフラグに「0」が代入されると共に手入力フラグに「1」が代入される。セット情報SJ[i]における文字情報(金額情報のみと解しても良い)がエントリ部214を用いずにOCR処理によって作成された場合には、セット情報SJ[i]におけるSOCRフラグ及び手入力フラグの双方に「0」が代入される(この場合、当然、セット情報SJ[i]は第i対象帳票の画像データを含む)。
【0045】
例えば、或るバッチの中に、ホチキス止めされた帳票群があったり、破れなどがあってスキャナ部113による画像読み取りが不能又は困難な帳票があったりすることがある。このような帳票に対し、オペレータは、スキャナ部113による画像読み取りをあきらめ、最初から入力部240及びエントリ部214を用いた手入力にて当該帳票に対する文字情報を入力することがある。そのような帳票に対してのみ手入力フラグに「1」が代入され、それ以外の帳票に対しては手入力フラグに「0」が代入される。手入力フラグに「1」が代入される帳票に対しては画像データが存在しないが、そのような帳票もバッチ処理の対象に含まれることがある。但し、以下では、特に記述無き限り、全ての対象帳票に対して画像データが取得及び記憶されているものとする。
【0046】
図10に示す如く、対象ヘッダカードに対しても、対象帳票と同様の、画像データ、パターン情報、文字情報及び関連情報から成るセット情報が生成されて記憶部250に記憶される。
【0047】
図7を再度参照し、照合部215は、バッチごとに、所定の基準合計金額情報と、当該バッチに属する全対象帳票の記憶金額情報に基づく算出合計金額情報とを比較し、両者が一致しているか否かを判定する照合処理(プルーフ処理)を行う。照合部215は、基準合計金額情報と算出合計金額情報が一致している場合には照合OK信号を出力し、一致していない場合には照合NG信号を出力する。
【0048】
或るバッチに対する基準合計金額情報は、当該バッチに属する全対象帳票の現物に記載された真金額情報の合計を示す(その合計の真値とみなされる金額情報である)。典型的には、基準合計金額情報は、対象ヘッダカードについて主制御部210が認識している金額情報であるが、変形例等を含め詳細は後述される。或るバッチに対する算出合計金額情報は、当該バッチに属する全対象帳票の記憶金額情報の合計を示す。或る対象帳票の記憶金額情報(即ちOCR金額情報又は手入力金額情報)は、理想的には常に、当該対象帳票の現物に記載された金額情報(即ち真金額情報)と一致するが、様々な要因により、両者は一致しないこともある。結果、照合部215から照合NG信号が出力され、照合OKとなるまで(即ち照合OK信号が出力されるまで)エントリ部214を用いたオペレータの修正作業が必要となることも多い。しかしながら、1つのバッチ内には多数の帳票(例えば1000枚)が含まれていることも多く、多数の帳票の中から照合NG信号を導いた帳票をオペレータが何の手がかりも無く探し出して修正することには多大な手間を要する。
【0049】
検索条件設定部216は、このような手間を軽減すべく、照合NG信号を導いた帳票を検索するのに役立つ検索条件を設定する。つまり、検索条件設定部216は、或るバッチについて、算出合計金額情報を基準合計金額情報に一致させるために、記憶部250に記憶された当該バッチに属する全対象帳票の記憶金額情報の中から、修正が必要な記憶金額情報の候補(修正されるべき記憶金額情報の候補)を検索するための条件を設定する。ここで、当該候補を修正候補金額情報とも言い、設定される条件を検索条件とも言う。そして、検索処理部217は、検索条件設定部216にて設定された検索条件に従って、修正候補金額情報としての記憶金額情報を実際に検索する検索処理を行う。即ち例えば、検索処理では、記憶部250に記憶された当該バッチに属する全対象帳票の記憶金額情報の中から、設定された検索条件を満たす記憶金額情報を修正候補金額情報として検索する。ここで検索されたものは、そうでないものよりも、エントリ部214を用いた修正が必要となる可能性が高いと考えられる。故に、検索条件設定部216及び検索処理部217を用いることで、照合OKを導くための手間が軽減可能となる。検索条件の詳細については後述する。
【0050】
表示制御部218は、表示部230の表示内容を制御する。修正履歴情報生成部219は、上述の検索に利用され得る修正履歴情報を生成し、修正履歴情報記憶部255は、その修正履歴情報を記憶するが、修正履歴情報の内容については後述する。
【0051】
<<バッチ処理の流れ>>
図11を参照し、バッチ処理の流れを説明する。
図11は、バッチ処理のフローチャートである。バッチ処理は、ステップS11〜S20の処理から成り、バッチごとに行われる。今、説明の具体化及び明確化のため、バッチ処理が行われる注目した1つのバッチを現バッチと呼んで注目し、現バッチに属する対象ヘッダカードを記号HEDにて参照すると共に、現バッチに属する第1〜第m対象帳票を記号T[1]〜T[m]によって参照する。mは、現バッチに属する対象帳票の枚数である。
【0052】
まず、ステップS11において、スキャナ部113により対象ヘッダカードHED及び対象帳票T[1]〜T[m]の画像が夫々に取得され、取得された各画像を表す各画像データが、帳票処理装置制御部116及び画像データ受信部211を通じて画像データ記憶部251に記憶される。続くステップS12において、パターン識別部212により対象ヘッダカードHED及び対象帳票T[1]〜T[m]の画像データに基づくパターン識別処理が行われ、対象ヘッダカードHED及び対象帳票T[1]〜T[m]のパターンが夫々に識別される。
【0053】
そして、ステップS13において、パターン識別処理の識別結果を利用しつつ、対象ヘッダカードHED及び対象帳票T[1]〜T[m]の画像データに基づくOCR処理が対象ヘッダカードHED及び対象帳票T[1]〜T[m]の夫々に対して行われることで、対象ヘッダカードHED及び対象帳票T[1]〜T[m]の夫々の文字情報が認識及び取得される。取得された各文字情報は、上述の如く文字情報記憶部253に記憶される。
【0054】
即ち例えば、対象帳票T[1]に対して正読信号が出力されており、従ってOCR処理により対象帳票T[1]の金額情報が認識された場合、その認識された金額情報であるOCR金額情報は、対象帳票T[1]のセット情報SJ[1]内の金額情報として記憶される(即ちセット情報SJ[1]内の記憶金額情報となる)。対象帳票T[1]以外の対象帳票についても同様であり、対象ヘッダカードHEDについても同様である。
【0055】
ステップS13に続くステップS14において、主制御部210は、OCR処理にて不読信号が出力されたか否かを判断する。対象ヘッダカードHED及び対象帳票T[1]〜T[m]に対するOCR処理の全てにおいて正読信号が出力されている場合には(ステップS14のN)、ステップS14からステップS16に進むが、1つでも不読信号が出力されている場合には(ステップS14のY)、ステップS14からステップS15に進む。
【0056】
ステップS15において、オペレータによる不読分エントリ作業が行われる。対象ヘッダカードHED及び対象帳票T[1]〜T[m]の内、不読信号が出力されているものがエントリ対象となる。不読信号が出力されたエントリ対象に対しては、OCR処理にて文字情報が完全に得られていない又は部分的にしか得られていないため、オペレータは入力部240を介して当該エントリ対象に対し文字情報を入力する。
【0057】
即ち例えば、対象帳票T[2]に対して不読信号が出力されており、OCR処理によって対象帳票T[2]の金額情報を認識できなかった場合(即ちOCR金額情報を取得できなかった場合)、ステップS15に至り、オペレータは入力部240に対象帳票T[2]の金額情報を入力する不読分エントリ作業を行う。ここで入力された金額情報である手入力金額情報は、エントリ部214にて受け付けられ、対象帳票T[2]のセット情報SJ[2]内の金額情報として記憶される(即ちセット情報SJ[2]内の記憶金額情報となる)。尚、この際、対象帳票T[2]のセット情報SJ[2]内のSOCRフラグに「1」が代入される。また、対象帳票T[2]に対して不読分エントリ作業が行われる際、表示制御部218は、対象帳票T[2]の画像データを画像データ記憶部251から読み出して、対象帳票T[2]の画像を表示部230に表示すると良く、これによって不読分エントリ作業の便宜が図られる。対象帳票T[2]を例に挙げて不読分エントリ作業を説明したが、対象帳票T[2]以外の対象帳票についても同様であり、対象ヘッダカードHEDについても同様である。また、OCR処理にて得られていない文字情報が金額以外情報であっても同様である。
【0058】
ステップS15における不読分エントリ作業は、対象ヘッダカードHED及び対象帳票T[1]〜T[m]の内、不読信号が出力されているもの全てに対して行われ、不読信号が出力されているもの全てに対して不読分エントリ作業が完了すると、ステップS16に進む。ステップS16に至った段階で、
図9に示すような、対象帳票T[1]〜T[m]のセット情報SJ[1]〜SJ[m]が記憶部250(251〜254)に記憶された状態となる。同様に、対象ヘッダカードHEDのセット情報も記憶部250(251〜254)に記憶された状態となる。尚、主制御部210に内包される記憶制御部(不図示)により、各セット情報を記憶部250に記憶させるための制御を含む、記憶部250への記憶制御が行われると考えても良い。
【0059】
ステップS14又はS15からステップS16に至った段階において、セット情報SJ[i]内の記憶金額情報がOCR処理によって認識されたものであるならばセット情報SJ[i]内の記憶金額情報はOCR金額情報である(iは整数)。一方、セット情報SJ[i]内の記憶金額情報がOCR処理によって認識されておらず不読分エントリ作業にて入力部240への入力を介して取得されたものであるならば、セット情報SJ[i]内の記憶金額情報は手入力金額情報である。典型的には例えば、現バッチにおいて、OCR金額情報が記憶金額情報となっている対象帳票が複数存在し、手入力金額情報が記憶金額情報となっている対象帳票が複数存在する。
【0060】
ステップS16において、照合部215は、現バッチに対する算出合計金額情報CAL
SUMを導出する。算出合計金額情報CAL
SUMは、対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報の合計を示す。例えば、m=1000であって、対象帳票T[1]〜T[800]の各記憶金額情報がOCR金額情報であると共に対象帳票T[801]〜T[1000]内の各記憶金額情報が手入力金額情報であるならば、対象帳票T[1]〜T[800]の記憶金額情報である計800個のOCR金額情報と、対象帳票T[801]〜T[1000]の記憶金額情報である計200個の手入力金額情報との合計金額情報が、算出合計金額情報CAL
SUMとして導出される。算出合計金額情報CAL
SUMの導出後、ステップS17に進む。
【0061】
ステップS17において、照合部215は、算出合計金額情報CAL
SUMが基準合計金額情報REF
SUMと一致しているか否かを判定する照合処理を行う。基準合計金額情報REF
SUMは、現バッチに属する対象帳票T[1]〜T[m]の現物に記載された真金額情報の合計を示す。
図11で想定しているように、現バッチに対象ヘッダカードHEDが含まれている場合、基準合計金額情報REF
SUMは、記憶部250における対象ヘッダカードHEDの記憶金額情報である。記憶部250における対象ヘッダカードHEDの記憶金額情報は、対象ヘッダカードHEDに対するOCR処理の結果に含まれるOCR金額情報、又は、対象ヘッダカードHEDに対する不読分エントリ作業にて入力された手入力金額情報である。対象ヘッダカードHEDの現物に記載された金額情報は、対象帳票T[1]〜T[m]の現物に記載された真金額情報の合計の真値とみなされる。
【0062】
尚、基準合計金額情報REF
SUMがサーバ装置SVから制御装置200に送信されてくる場合もある。その場合、照合部215は、サーバ装置SVから受信した基準合計金額情報REF
SUMを用いて照合処理を行う。或いは例えば、基準合計金額情報REF
SUMが対象ヘッダカードHEDに記載されておらず又は対象ヘッダカードHED自体が存在せず、基準合計金額情報REF
SUMが任意の紙媒体に記載されている又は任意の記録媒体(半導体メモリ等)に記憶されている場合もある。その場合には、該紙媒体又は該記録媒体に記載又は記憶された基準合計金額情報REF
SUMをオペレータが入力部240に入力し、照合部215は、その入力された基準合計金額情報REF
SUMを用いて照合処理を行う。
【0063】
ステップS17の照合処理において、算出合計金額情報CAL
SUMが基準合計金額情報REF
SUMと一致している場合、照合部215から照合OK信号が出力されて現バッチに対するバッチ処理を終えるが、算出合計金額情報CAL
SUMが基準合計金額情報REF
SUMと一致していない場合、照合部215から照合NG信号が出力され、ステップS18の照合NG報知及びステップS19の検索条件設定用画像の表示を行った後、ステップS20に進む。尚、現バッチに関し、対象帳票の枚数がm枚であるはずであるのに、m枚未満分の対象帳票の情報しか得られていない場合又はm枚を超える対象帳票の情報が得られている場合も照合NG信号が出力されることになるが、ここでは、そのような事態は生じていないものとする。
【0064】
照合NG報知は、算出合計金額情報CAL
SUMが基準合計金額情報REF
SUMと一致していないことをオペレータに知らせるための所定の報知であり、制御装置200に設けられた報知部(不図示)により実現される。照合NG報知は、オペレータの五感に訴える任意の報知であって良いが、通常は、
図12に示すような、表示部230に対する所定の照合NG報知画像の表示を含む。この場合、報知部は、表示制御部218によって又は表示制御部218及び表示部230によって実現されると考えることができる。この他、照合NG報知は、所定の音声の出力を含んでいても良い。
図12では、図示の簡略化上、表示部230に照合NG報知画像のみが表示されている様子が示されているが、照合NG報知画像は、他の任意の画像(例えば検索条件設定用画像)と共に表示されても良い。
【0065】
照合NG信号が出力されるとき、記憶部250における対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報の内の1以上が、現物に記載された金額情報(即ち真金額情報)と相違しているはずであり、該相違を無くすために修正が必要な記憶金額情報が存在することになる。効率良く該相違を無くすために、修正が必要な記憶金額情報の候補を検索することが有益であり、その候補(即ち修正候補金額情報)を検索するための条件が、検索条件設定部216で設定される検索条件である。ステップS19で表示される検索条件設定用画像は、その検索条件の設定を受け付けるための画像である。
【0066】
検索条件設定用画像は、表示制御部218の制御の下で表示部230に表示される。以下、単に表示といった場合、それは表示部230における表示を指す。表示制御部218は、入力部240に何ら操作が加えられていなくとも、照合部215から照合NG信号が出力されたことのみに基づいて、検索条件設定用画像を表示するようにしても良い。或いは、照合NG報知が行われた後、入力部240に所定の操作が入力されたときに(例えば、入力部240を形成するキーボードに所定のキー操作が入力されたときに)、表示制御部218は検索条件設定用画像を表示するようにしても良い。検索条件設定用画像の詳細な説明は後に設けられる。
【0067】
ステップS20では、修正が必要な記憶金額情報に対しオペレータによって実際に修正を加えるための修正エントリ作業が行われる。例えば、対象帳票T[1]の記憶金額情報が対象帳票T[1]の真金額情報と相違しているとき、対象帳票T[1]の記憶金額情報は修正が必要な記憶金額情報であって対象帳票T[1]はエントリ対象となり、この際、オペレータは入力部240に対象帳票T[1]の真金額情報を入力する修正エントリ作業を行う。ここで入力された金額情報である手入力金額情報は、エントリ部214にて受け付けられ、対象帳票T[1]の記憶金額情報として上書き記憶される(即ちセット情報SJ[1]内の記憶金額情報が修正エントリ作業による手入力金額情報に修正される)。エントリ部214は、入力部240を介した対象帳票T[1]の真金額情報の入力を修正指示の入力として受け付けて、該修正指示に従い対象帳票T[1]の記憶金額情報を修正する修正手段として機能する。尚、対象帳票T[1]に対して修正エントリ作業が行われる際、表示制御部218は、対象帳票T[1]の画像データを画像データ記憶部251から読み出して、対象帳票T[1]の画像を表示部230に表示すると良く、これによって修正エントリ作業の便宜が図られる。対象帳票T[1]を例に挙げて修正エントリ作業を説明したが、対象帳票T[1]以外の対象帳票についても同様である。
【0068】
修正エントリ作業の後、ステップS16に戻ってステップS16の導出処理及びステップS17の照合処理が再度行われる。修正エントリ作業を経てステップS16にて導出される算出合計金額情報CAL
SUMは、修正エントリ作業により修正された後の、対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報の合計である。修正エントリ作業により修正された記憶金額情報の個数は1以上且つm以下である。修正エントリ作業を経て導出された算出合計金額情報CAL
SUMが基準合計金額情報REF
SUMと一致するまで、ステップS16〜S20から成る一連の処理が繰り返され、両者が一致した時点で照合OK信号が出力されて現バッチに対するバッチ処理を終える。
【0069】
以上のような流れのバッチ処理をバッチごとに行うことができる。
【0070】
<<表示内容及び検索処理について>>
図13に、表示制御部218の制御の下での、表示部230の表示内容例を示す。
図13では、記憶部250の記憶内容に基づく、複数のバッチについての情報が行列状に表示されている。尚、
図13に示す表示内容は概略的な例示に過ぎず、様々に変形可能である。
【0071】
図13において、複数の行501では第1バッチについての情報が表示され、複数の行502では第2バッチについての情報が表示され、複数の行503では第3バッチについての情報が表示されている。第1〜第3バッチの内、斜線が付された行には、対象ヘッダカードについての情報が表示されている。
図13において、複数の列520には、記憶部250に記憶された金額以外情報に基づく情報が表示される。ここでは、例として、金額以外情報に基づいて表示される情報に、対象帳票又は対象ヘッダカードを受け付けた支店名及びそれに対応する支店名コード、対象帳票の示す金額の収納先及びそれに対応する収納先コード、対象帳票の区分及びそれに対応する区分コード、対象帳票の種別及びそれに対応する種別コード、並びに、対象帳票が取り扱われる年度及びそれに対応する年度コードが含まれており、それらを示す項目が複数の列520において対象帳票ごとに且つ対象ヘッダカードごとに列記されている(但し、対象ヘッダカードに対しては支店名のみ)。尚、各対象帳票に関して複数の列520に表示される情報には、対象ヘッダカードの文字情報から取得されたものも含まれ得るし、入力部240を介し別途主制御部210に与えられたものも含まれ得る。
【0072】
列530には、枚数情報が表示される。具体的には列530には、対象ヘッダカードについて記憶部250に記憶された枚数情報(
図5の22に相当)が対象ヘッダカードごとに表示される。対象帳票が複数枚の組にて構成されることもあるが、本実施形態では、対象帳票が1枚ずつ独立していると考える。このため、列530に示される対象帳票の枚数情報は全て1であるとする。列540には、対象ヘッダカードについて記憶部250に記憶された金額情報が対象ヘッダカードごとに表示されると共に対象帳票について記憶部250に記憶された金額情報が対象帳票ごとに表示される。
【0073】
複数の列550には、記憶部250に記憶された関連情報に基づく情報が表示される。ここでは、例として、関連情報に基づいて表示される情報に、OCR読み取りフラグ及び(又は)SOCRフラグに基づく入力区分、及び、ID暗号に基づく通番が含まれており、それらを示す項目が複数の列550において対象帳票ごとに且つ対象ヘッダカードごとに列記されている。
【0074】
図14は、検索条件設定用画像600が表示されているときの表示部230の表示例を表している。例えば、表示部230の全表示領域を使って
図13の表示が行われているときに、照合NG信号が出力されると又は入力部240に所定の操作が入力されると(例えば、入力部240を形成するキーボードに所定のキー操作が入力されると)、表示部230の下方側の一部領域に検索条件設定用画像600がポップアップ表示(重畳表示)される。
【0075】
図15に、図示の便宜上、
図14に示される検索条件設定用画像600のみを、主として縦方向に拡大して示す。検索条件設定用画像600には、文字「検索」が記された検索アイコン611と、文字「キャンセル」が記されたキャンセルアイコン612と、が含まれる。オペレータが入力部240に対してキャンセルアイコン612を指定する操作を入力すると(アイコン612をクリックすると)、検索条件設定用画像600は非表示となる。
【0076】
検索条件設定用画像600が表示されているとき、検索条件設定部216は、オペレータによる入力部240への入力操作内容に従って検索条件(修正候補金額情報を検索するための条件)を設定することができ、検索処理部217は、設定された検索条件を満たす金額情報を現バッチに属する対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報の中から修正候補金額情報として検索することができる。そして、表示制御部218は、検索された修正候補金額情報としての記憶金額情報を表示部230に表示させることができる。
【0077】
検索条件設定用画像600には、特徴的な項目として、桁落ち/桁溢れ検索用項目620、指定数字検索用項目630及び修正履歴検索用項目640が含まれる。この他、検索条件設定用画像600には、検索用項目651〜657及び検索用項目661〜663が含まれるが、それらについての説明は後に設けることとし、項目620、630及び640の利用方法並びにそれらの項目に対応する主制御部210に動作等を説明する。尚、検索条件設定用画像600は任意のタイミングで表示されることが可能であっても良いが、以下では、特に記述無き限り、対象ヘッダカードHED及び対象帳票T[1]〜T[m]から成る現バッチに対して照合NG信号が出力されており、ステップS20の修正エントリ作業が行われる状況を想定して、検索条件設定用画像600の利用方法を説明する。
【0078】
[桁落ち/桁溢れ検索動作]
桁落ち/桁溢れ検索用項目620(以下単に項目620と略記することがある)について説明する。項目620は、対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報に含まれる手入力金額情報を被検索金額情報群に含め、被検索金額情報群の中から金額の桁間違いの可能性のある金額情報を修正候補金額情報として検索させるための項目である。金額の桁間違いとは、記憶金額情報(ここでは手入力金額情報)と、その記憶金額情報に対応する対象帳票の現物に記載された金額情報(即ち真金額情報)と、の間における金額の桁の相違である。詳細には例えば、記憶金額情報(ここでは手入力金額情報)の10倍又は1/10倍が、その記憶金額情報に対応する対象帳票の現物に記載された金額情報(即ち真金額情報)と一致するとき、その記憶金額情報には金額の桁間違いがある。即ち例えば、対象帳票T[1]の真金額情報が「10000円」である一方で、対象帳票T[1]の記憶金額情報としての手入力金額情報が「1000円」又は「100000円」であるとき、対象帳票T[1]の記憶金額情報としての手入力金額情報には金額の桁間違いがある。
【0079】
桁落ち/桁溢れ検索用項目620には、小項目620[0]〜620[3]が含まれる。小項目620[0]を指定する操作が入力部240に入力された状態では、金額の桁間違いの可能性のある金額情報を修正候補金額情報として検索する検索処理は実行されない。小項目620[1]、620[2]、620[3]は、夫々、金額の桁間違いの可能性のある修正候補金額情報を1つ、2つ、3つ検索させるための項目である。小項目620[p]を指定する操作が入力部240に入力された状態で(ここでpは1、2又は3)、検索アイコン611を指定する操作が入力部240に入力されると(これを検索アイコン611のクリックという)、主制御部210(主として216及び217)により、金額の桁間違いの可能性のある修正候補金額情報を少なくともp個検索するための桁落ち/桁溢れ検索動作が行われる。桁落ち/桁溢れ検索動作において、検索条件設定部216は、対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報に含まれる手入力金額情報を被検索金額情報群に含め、被検索金額情報群の中から、金額の桁間違いの可能性のある金額情報が修正候補金額情報として検索されるように検索条件を設定し、検索処理部217は、該検索条件を満たす金額情報を被検索金額情報群の中から実際に検索する検索処理を実行する。即ち、検索条件に従い、被検索金額情報群の中から金額の桁間違いの可能性のある記憶金額情報を、実際に修正候補金額情報として検索する。
【0080】
図16(a)〜(c)を参照し、金額の桁間違いが1つだけあるときの具体例を挙げる。m=5であって、対象帳票T[1]〜T[5]の真金額情報が全て「10000円」であると仮定する。この場合、基準合計金額情報REF
SUM(以下金額情報REF
SUMと略記することがある)は「50000円」となる。更に、対象帳票T[1]〜T[5]の記憶金額情報の内、少なくとも対象帳票T[2]の記憶金額情報が被検索金額情報群に含められていて、対象帳票T[1]及びT[3]〜T[5]の記憶金額情報は全て「10000円」であると仮定する。但し、
図16(b)に示す第1ケースでは、対象帳票T[2]の記憶金額情報が「100000円」になっており、結果、算出合計金額情報CAL
SUM(以下金額情報CAL
SUMと略記することがある)が「140000円」となっていると仮定する。一方、
図16(c)に示す第2ケースでは、対象帳票T[2]の記憶金額情報が「1000円」になっており、結果、金額情報CAL
SUMが「41000円」となっていると仮定する。第1及び第2ケースでは、対象帳票T[2]の記憶金額情報に金額の桁間違いがある。
【0081】
図17は、桁落ち/桁溢れ検索動作のフローチャートである。小項目620[p]が指定された状態で桁落ち/桁溢れ検索動作が行われたとき(ここでpは1、2又は3)、検索処理部217は、差額(REF
SUM−CAL
SUM)を導出し(ステップS31)、続いて差額(REF
SUM−CAL
SUM)を(p×9)で割ることで金額Aを導出し(ステップS32)、続いて金額Aに10をかけることで金額Bを導出する(ステップS33)。即ち、“A=(REF
SUM−CAL
SUM)/(p×9)”且つ“B=A×10”である。そして、差額(REF
SUM−CAL
SUM)が正であれば被検索金額情報群の中から金額Aと一致する記憶金額情報を修正候補金額情報として検索し、差額(REF
SUM−CAL
SUM)が負であれば被検索金額情報群の中から金額Bの絶対値(以下、金額|B|と表記する)と一致する記憶金額情報を修正候補金額情報として検索する。このように、桁落ち/桁溢れ検索動作では、差額(REF
SUM−CAL
SUM)に基づいて、修正候補金額情報が検索される。尚、差額(REF
SUM−CAL
SUM)が正であるときには、金額Bの導出(ステップS33)を省略することができる。
【0082】
図16(b)の第1ケースでは、p=1であるので、差額は「−90000円」、金額Aは「−10000円」、金額Bは「−100000円」となり、差額は負であるので「100000円」の記憶金額情報(即ち対象帳票T[2]の記憶金額情報)が修正候補金額情報として検索されることになる。
図16(c)の第2ケースでは、p=1であるので、差額は「9000円」、金額Aは「1000円」、金額Bは「100000円」となり、差額は正であるので「1000円」の記憶金額情報(即ち対象帳票T[2]の記憶金額情報)が修正候補金額情報として検索されることになる。
【0083】
より具体的には、差額(REF
SUM−CAL
SUM)が正であるときにおいて、被検索金額情報群の中に、金額Aと一致する記憶金額情報がp’個存在する場合(p’はp以上の整数)、そのp’個の記憶金額情報が検索条件を満たす判断されて修正候補金額情報として検索される。つまり、金額Aと一致するp個以上の記憶金額情報が修正候補金額情報として検索される。p個を超える記憶金額情報が金額Aと一致していた場合、その内の一部においては、金額の桁間違いが存在しないはずであるが、検索段階では、金額Aと一致する何れの記憶金額情報に金額の桁間違いがあって何れの記憶金額情報に金額の桁間違いがないのかは不明であるので、金額Aを一致した記憶金額情報の全てを修正候補金額情報として検索する。同様に、差額(REF
SUM−CAL
SUM)が負であるときにおいて、被検索金額情報群の中に、金額|B|と一致する記憶金額情報がp’個存在する場合、そのp’個の記憶金額情報が検索条件を満たす判断されて修正候補金額情報として検索される。
【0084】
但し、差額(REF
SUM−CAL
SUM)が正であるときにおいて、被検索金額情報群の中に、金額Aと一致する記憶金額情報がちょうどp個だけ存在するときに限って、そのp個の記憶金額情報が検索条件を満たす判断されて修正候補金額情報として検索されるようにしても良い。同様に、差額(REF
SUM−CAL
SUM)が負であるときにおいて、被検索金額情報群の中に、金額|B|と一致する記憶金額情報がちょうどp個だけ存在するときに限って、そのp個の記憶金額情報が検索条件を満たす判断されて修正候補金額情報として検索されるようにしても良い。
【0085】
尚、差額(REF
SUM−CAL
SUM)が正であるときにおいて、被検索金額情報群の中に、金額Aと一致する記憶金額情報が1つも存在しない又は金額Aと一致する記憶金額情報がp個未満しか存在しない場合、検索条件を満たす記憶金額情報は無いと判断されて修正候補金額情報は検索されず、その旨が表示部230に表示される。同様に、差額(REF
SUM−CAL
SUM)が負であるときにおいて、被検索金額情報群の中に、金額|B|と一致する記憶金額情報が1つも存在しない又は金額|B|と一致する記憶金額情報がp個未満しか存在しない場合、検索条件を満たす記憶金額情報は無いと判断されて修正候補金額情報は検索されず、その旨が表示部230に表示される。
【0086】
小項目620[1]〜620[3]は、桁落ち/桁溢れ検索動作において、金額の桁間違いの可能性のある修正候補金額情報を幾つ検索するのか又は幾つ以上検索するのかを指定するために用いられる。即ち、小項目620[1]〜620[3]は、pの値を指定するために用いられる。pの値として4以上の値を指定できるようにしておいても良い。
【0087】
1以上の修正候補金額情報が検索されると、表示制御部218は、検索結果画像を表示部230に表示させる。修正候補金額情報が検索されなかった場合には(即ち検索条件を満たす記憶金額情報が存在しない場合には)、その旨が表示部230に表示される。
【0088】
図18の画像700は、検索結果画像の例である。検索結果画像700は、検索ヒット項目710を含む。検索ヒット項目710では、修正候補金額情報を記憶金額情報として持つ対象帳票のセット情報に基づく情報が表示される。
図18の例では、修正候補金額情報を記憶金額情報として持つ対象帳票のセット情報の内、文字情報(記憶金額情報711を少なくとも含み、更に支店名なども含む)及び関連情報が検索ヒット項目710に含められる。
【0089】
検索ヒット項目710を指定する操作が入力部240に入力されると、表示制御部218は、検索ヒット項目710に対応する対象帳票の画像データを記憶部250から読み込んで、
図19に示す如く、該画像データに基づき該対象帳票の画像750を表示部230に表示させる。この際、検索ヒット項目710と共に画像750を表示すると良い。オペレータは、画像750を見て修正候補金額情報(
図19の例では、検索ヒット項目710における、100000円と記載された記憶金額情報711)を修正すべきが判断し、修正すべきであるならば検索ヒット項目710における記憶金額情報711の欄に、入力部240を通じて修正後の金額情報を入力する。この入力を受け、エントリ部214は、修正候補金額情報(記憶金額情報711)が修正後の金額情報に置き換わるように記憶部250の記憶内容を修正する。これにより、1つの修正候補金額情報に対する修正エントリ作業が終わる。
【0090】
修正候補金額情報が複数検索された場合には、複数の修正候補金額情報に対応する複数の検索ヒット項目710が検索結果画像に含められる。
図20の画像702は、検索ヒット項目710[1]及び710[2]を2つの検索ヒット項目710として含む検索結果画像の例である。検索ヒット項目710[i]を指定する操作が入力部240に入力されると(ここにおけるiは1又は2)、表示制御部218は、検索ヒット項目710[i]に対応する対象帳票の画像データを記憶部250から読み込んで、
図19に示すものと同様、該画像データに基づき該対象帳票の画像を表示部230に表示させ、オペレータは、表示された対象帳票の画像を見て修正候補金額情報を修正すべきが判断し、修正すべきであるならば検索ヒット項目710[i]における記憶金額情報711[i]の欄に、入力部240を通じて修正後の金額情報を入力する。この入力を受け、エントリ部214は、修正候補金額情報(記憶金額情報711[i])が修正後の金額情報に置き換わるように記憶部250の記憶内容を修正する。このような作業が、検索ヒット項目710[1]及び710[2]の夫々に対して行われる。修正候補金額情報が3つ以上ある場合も同様である。
【0091】
金額情報を手入力するとき、キーボードにおけるテンキーの押し間違いにより、金額情報の末尾に「0」が余計についてしまったり(これは桁溢れと呼ばれる)、金額情報の末尾に「0」が足らなかったり(これは桁落ちと呼ばれる)することがある。日々、大量の手入力業務を高速で行うオペレータは、1つのキーに対して「00」や「000」を割り当てたりすることが一般的であり、キーの押し間違いによって桁溢れ又は桁落ちが往々にして発生する。また、「0」のキーを高速で打鍵したとき、「0」の打鍵回数が多すぎたり少なすぎたりすることも、桁溢れ又は桁落ちの原因となる。桁落ち/桁溢れ検索用項目620の指定を通じた桁落ち/桁溢れ検索動作により、桁溢れ又は桁落ちの可能性のある修正候補金額情報を容易に見つけだすことができ、修正エントリ作業の効率を上げることが可能となる。
【0092】
尚、桁落ち又は桁溢れが発生しやすい作業は、大量のOCR不読分に対して次々とエントリ作業が行われる不読分エントリ作業(
図11のS15)であり、修正エントリ作業(
図11のS20)の段階では桁落ち又は桁溢れが発生しにくいとも考えられる。修正エントリ作業では、不読分エントリ作業よりも、個々の画像データをしっかりと確認しながら手入力を行うと考えられるからである。故に、桁落ち/桁溢れ検索動作における被検索金額情報群に、対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報の内、ステップS15の不読分エントリ作業にて入力部240に入力された金額情報を含めるが、ステップS20の修正エントリ作業にて入力部240に入力された金額情報を含めないようにしても良い。また、桁落ち/桁溢れ検索動作における被検索金額情報群に、対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報の内のOCR金額情報を含めないようにしているが、変形例として含めるようにしても構わない。
【0093】
[先頭/末尾数値検索動作]
図15の指定数字検索用項目630(以下単に項目630と略記することがある)について説明する。項目630は、金額情報における先頭数値又は末尾数値に基づいて修正候補金額情報を検索させるための項目である。より具体的には、項目630は、対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報に含まれるOCR金額情報を被検索金額情報群に含め、被検索金額情報群の中から、「4」の先頭数値を持つ金額情報又は「1」の末尾数値を持つ金額情報を修正候補金額情報として検索させるための項目である。先頭数値とは、文字通り、金額を示す数値の先頭の数値(52658円であるならば「5」)であって、最も位の高い部分の数値である。末尾数値とは、文字通り、金額を示す数値の末尾の数値(52658円であるならば「8」)であって、一の位の数値である。
図15に示す如く、指定数字検索用項目630には、小項目631及び632が含まれる。
【0094】
小項目631を指定する操作が入力部240に入力された状態で検索アイコン611がクリックされると、主制御部210(主として216及び217)により先頭数値検索動作が行われる。先頭数値検索動作において、検索条件設定部216は、対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報に含まれるOCR金額情報を被検索金額情報群に含め、被検索金額情報群の中から、「4」を先頭数値に持つ金額情報が修正候補金額情報として検索されるように検索条件を設定し(換言すれば金額情報の先頭数値が「4」であるという検索条件を設定し)、検索処理部217は、該検索条件を満たす金額情報を被検索金額情報群の中から実際に検索する検索処理を実行する。即ち、検索条件に従い、被検索金額情報群に含まれる各記憶金額情報の先頭数値に基づいて、被検索金額情報群の中から「4」を先頭数値に持つ記憶金額情報を実際に修正候補金額情報として検索する。
【0095】
図21(a)に、金額記入欄に、円マーク(¥)と金額を示す数値が手書きによって記された帳票の例を示す(金額記入欄以外の記載の図示を省略)。或る帳票に対するOCR処理では、パターン識別部212によるパターンの識別結果に基づいて、当該帳票のどの部分に金額情報が記載された金額記入欄があるのかを判断し、カラードロップアウトなどを利用して当該帳票の画像データから金額記入欄を除去しつつ金額記入欄内に記載されている金額情報を読み取る(例えば、金額記入欄が赤で記載されており、金額情報が黒で記載されている場合、赤を除去するカラードロップアウトが行われる)。
【0096】
金額記入欄において、金額を示す数値の先頭の手前に、金額の接頭記号である円マーク(¥)が記載されることが多いが、この円マーク(¥)は、OCR処理において「4」と誤認識される可能性が高いことが知られている(OCR処理による誤認識は誤読とも称される)。特に、
図21(a)に示す如く、銀行員が良く利用する円マークの崩し字が金額記入欄を上下方向に飛び出す形で記載されていると、OCR処理では、その円マークの崩し字を「4」と誤認識する可能性が高まる。
図21(b)は、カラードロップアウト等を経てOCR処理部213が金額情報を読み取ろうとするときの画像を示しており、円マーク(¥)が「4」に似たような形になっている。このような誤認識が対象帳票T[i]に対して生じると、対象帳票T[i]について「4」の先頭数値を持つOCR金額情報が記憶部250に記憶されるので、先頭数値検索動作により対象帳票T[i]の金額情報が修正候補金額情報として検索されることになる。
【0097】
一方、小項目632(
図15参照)を指定する操作が入力部240に入力された状態で検索アイコン611がクリックされると、主制御部210(主として216及び217)により末尾数値検索動作が行われる。末尾数値検索動作において、検索条件設定部216は、対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報に含まれるOCR金額情報を被検索金額情報群に含め、被検索金額情報群の中から、「1」を末尾数値に持つ金額情報が修正候補金額情報として検索されるように検索条件を設定し(換言すれば金額情報の末尾数値が「1」であるという検索条件を設定し)、検索処理部217は、該検索条件を満たす金額情報を実際に被検索金額情報群の中から検索する検索処理を実行する。即ち、検索条件に従い、被検索金額情報群に含まれる各記憶金額情報の末尾数値に基づいて、被検索金額情報群の中から「1」を末尾数値に持つ記憶金額情報を実際に修正候補金額情報として検索する。
【0098】
図22(a)に、金額記入欄に、円マーク(¥)と金額を示す数値が印字等によって記された帳票の例を示す(金額記入欄以外の記載の図示を省略)。
図22(a)に示す帳票に限らないが、帳票の金額記入欄において、金額を示す数値は、位がより大きい部分ほど左側に記載され、位がより小さい部分ほど右側に記載される。また例えば、金額記入欄は、10
7〜10
0位の値(又は10
8〜10
0位の値)を書き込むべき複数のマスを含んで構成されることも多い。
図22(a)に示す帳票では、金額記入欄の右端、即ち、金額記入欄の内、金額の一の位の数値を書き込むべきマスの右端が、他のマスと比べて太くなっている。これは、金額記入欄の末端が帳票の利用者に見えやすいようにすること等を目的にしているとも考えられるが、何れにせよ、
図22(a)に示すような金額記入欄が記載された帳票は多く出回っている。
【0099】
そうすると例えば、
図22(a)に示す帳票の金額記入欄が赤であるときに、金額を示す数値を黒のインクで金額記入欄に記載したとしても、金額記入欄の右端が、赤を除去するカラードロップアウトの後も残存する可能性がある。黒のインクといっても、インクの成分によっては赤味が強いものも弱いものもある。また、金額記入欄の右端の赤が、黒成分の強い赤とされている場合もある。金額記入欄に対するカラードロップアウトは金額記入欄と金額記入欄内の数値とを分離して後者のみを抽出するために行われるが、金額記入欄と金額記入欄内の数値の色及び濃さなどに依存して、その分離が行いきれないこともある。
図22(b)は、この分離が十分でないときの、カラードロップアウト等を経た後の帳票の画像を表しており、金額記入欄の右端が縦線として残存していることが図示されている。
【0100】
金額記入欄の右端が縦線として残存していたとしても、帳票内に適切に読み取り外領域(数値として認識しない領域)を設定すれば、その縦線は数値ではないと判断することも比較的容易である。しかし、印字のずれ等によって金額記入欄内の数値が理想的な位置(各マスの中心位置)からずれることも多々あり、それらのずれの存在をも考慮してOCR処理を行うと、金額記入欄の右端を金額の一の位の数値としての「1」と誤認識することがある(
図21(b)は10000円が100001円に誤認識されるときの状態を表しているが、印字のずれにより、一の位が「1」に置き換わって10001円と誤認識されることもある)。このような誤認識が対象帳票T[i]に対して生じると、対象帳票T[i]について「1」の末尾数値を持つOCR金額情報が記憶部250に記憶されるので、末尾数値検索動作により対象帳票T[i]の金額情報が修正候補金額情報として検索されることになる。
【0101】
尚、小項目631及び632(
図15参照)の双方を指定する操作が入力部240に入力された状態で検索アイコン611がクリックされたとき、主制御部210により先頭数値検索動作と末尾数値検索動作が同時に行われるようにしてもよい。即ち、被検索金額情報群の中から「4」を先頭数値に持つ金額情報及び「1」を末尾数値に持つ金額情報が修正候補金額情報として一括検索されるようにしても良い。
【0102】
先頭数値検索動作、末尾数値検索動作によって1以上の修正候補金額情報が検索されると、表示制御部218は、検索された修正候補金額情報を含む検索結果画像(
図18の例では画像700、
図20の例では画像702)を表示部230に表示させる。検索結果画像の内容、並びに、検索結果画像の表示後に行われるオペレータの作業及び制御装置200の動作は上述したものと同じである。修正候補金額情報が検索されなかった場合(即ち修正候補金額情報が存在しない場合)、換言すれば検索条件を満たす記憶金額情報が存在しない場合には、その旨が表示部230に表示される。
【0103】
指定数字検索用項目630の指定を通じた先頭数値検索動作、末尾数値検索動作により、円マーク(¥)に対する誤読、金額記入欄の右端に対する誤読の可能性のある修正候補金額情報を容易に見つけだすことができ、修正エントリ作業の効率を上げることが可能となる。特に例えば、公共料金等に関する帳票については一定の期間(例えば1ヶ月)に同一種類の帳票が大量に取り扱われることが多く、大量に取り扱われる同一種類の帳票の集まりにおいて、1つに帳票或る誤読が発生すると他の帳票に対しても同様の誤読が発生する可能性が高い。同一種類の帳票の集まりに対して発生した誤読が、円マーク(¥)に対する誤読、金額記入欄の右端に対する誤読である場合、先頭数値検索動作、末尾数値検索動作によって、修正エントリ作業の効率が大きく上がる。
【0104】
尚、先頭数値検索動作又は末尾数値検索動作が有益に機能するのはOCR処理によって取得される金額情報に対してであるので、先頭数値検索動作又は末尾数値検索動作における被検索金額情報群に、対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報の内の手入力金額情報を含めないようにしているが、変形例として含めるようにしても構わない。
【0105】
[修正履歴検索動作]
図15の修正履歴検索用項目640(以下単に項目640と略記することがある)について説明する。項目640は、修正履歴情報に基づいて修正候補金額情報を検索させるための項目である。
【0106】
修正履歴情報について説明する。修正履歴情報生成部219(
図7参照)は、第jバッチが現バッチとなっているバッチ処理の終了後において、第jバッチに対する修正履歴情報を生成するための修正履歴生成処理を行う(jはバッチ番号を表す整数)。
【0107】
修正履歴生成処理において、修正履歴情報生成部219は、第jバッチを構成する対象帳票ごとに対象帳票が被修正帳票であるか否かを判断する。被修正帳票とは、OCR処理において正読信号が出力されたが、照合OK信号が出力されるまでの過程において修正エントリ作業により記憶金額情報が修正された対象帳票を指す。従って、第jバッチを構成する第i対象帳票に対してOCR金額情報が得られたが、照合OK信号が出力されるまでの過程において修正エントリ作業により第i対象帳票の記憶金額情報が修正されたのであれば、第i対象帳票は被修正帳票であると判断される。第jバッチを構成する第i対象帳票に対してOCR金額情報が得られた後、照合OK信号が出力されるまでの過程において修正エントリ作業により第i対象帳票の記憶金額情報が修正されなかったのであれば、第i対象帳票は被修正帳票ではないと判断される。第jバッチを構成する第i対象帳票に対してOCR金額情報がそもそも得られなかった場合には第i対象帳票は被修正帳票ではないと判断される。
【0108】
修正履歴情報生成部219は、第jバッチに属する各被修正帳票のパターンを記憶部250に記憶されたパターン情報(
図9参照)から読みとる。上述したように、或る対象帳票のパターン情報は、当該対象帳票のパターン(即ち当該対象帳票に対するパターン識別部212の識別結果)を示す。故に、被修正帳票のパターンは、被修正帳票であると判断された対象帳票のパターン情報によって示される当該対象帳票のパターン(第1〜第K登録パターンの何れか:
図8参照)である。
【0109】
修正履歴情報生成部219は、
図23に示すような第jバッチに対する修正履歴情報SRJ[j]を生成し、修正履歴情報SRJ[j]を修正履歴情報記憶部255に記憶させて第jバッチに対する修正履歴生成処理を終える。第jバッチに対する修正履歴情報SRJ[j]は、第1登録パターンに対する修正個数SK[j,1]、第2登録パターンに対する修正個数SK[j,2]、・・・、及び、第K登録パターンに対する修正個数SK[j,K]を含む。ここで、修正個数SK[j,k]は、第jバッチに属する被修正帳票の内、第k登録パターンを有する被修正帳票の個数である(kは“1≦k≦K”を満たす整数)。このため例えば、第jバッチのバッチ処理において、第k登録パターンを有する10枚の対象帳票に対しOCR金額情報が得られたが、照合OK信号が出力されるまでの過程において修正エントリ作業により当該10枚の対象帳票の記憶金額情報(OCR金額情報)が修正されたのであれば、“SK[j,k]=10”となる。
【0110】
修正エントリ作業において、エントリ部214は、入力部240を介した対象帳票の真金額情報の入力を修正指示の入力として受け付け、該修正指示に従い対象帳票の記憶金額情報を修正する修正手段として機能する。照合OK信号が出力されるまでに該修正指示の入力を受けた履歴が、修正された金額情報に対応する対象帳票のパターンに対応付けられた状態で修正履歴情報として記憶されることになる。
【0111】
帳票処理システムは、
図11を参照して説明したバッチ処理を複数回順次実行可能であるが、現バッチに対するバッチ処理では、参照修正履歴情報を用いて修正候補金額情報の検索を行うことができる。参照修正履歴情報とは、現バッチに対するバッチ処理から見て、過去に行われて完了したバッチ処理に対する修正履歴情報を含む。
【0112】
ここでは、現バッチに対するバッチ処理から見て、(n−1)回目前〜1回前に行われたバッチ処理に対する修正履歴情報が、現バッチに対する参照修正履歴情報に含められると考える(nは2以上の整数)。即ち例えば、現バッチに対するバッチ処理を第n回目のバッチ処理(第nバッチに対するバッチ処理)であると考えたのであれば、第1〜第(n−1)回目のバッチ処理に対する修正履歴情報が現バッチに対する参照修正履歴情報に含められる。実際には、現バッチに対するバッチ処理が行われる時から見て、過去の期間であって且つ所定の時間長さ(例えば3ヶ月分の時間長さ)も持つ期間を参照期間として設定し、参照期間中に行われたバッチ処理に対する修正履歴情報を参照修正履歴情報に含める。この場合、nの値は日々変動しうる。但し、nの値は固定されていても良いし、入力部240に対する所定操作の入力に基づいて可変設定されても良い。また、入力部240に対する所定操作の入力に基づいて上記参照期間の長さが可変設定されても良い。
【0113】
修正履歴情報を用いた修正候補金額情報の検索動作について具体的に説明する。説明の具体化のため、現バッチが第nバッチであるとする。そうすると、現バッチに対するバッチ処理から見て(n−1)回目前〜1回前に行われたバッチ処理は、夫々、第1〜第(n−1)バッチに対して行われた第1〜第(n−1)回目のバッチ処理であり、第1〜第(n−1)回目のバッチ処理に対する修正履歴情報が現バッチに対する参照修正履歴情報に含められることになる。現バッチの開始前(例えば、事務センタの業務時間外の夜間など)において、主制御部210(例えば主制御部210内の修正履歴上位リスト作成部;不図示)は、修正履歴上位リストを生成する。
【0114】
修正履歴上位リストについて説明する。修正履歴上位リストを生成するために、主制御部210は、修正履歴情報SJ[1]〜SJ[n−1]における、第k登録パターンに対する修正個数SK[1,k]〜SK[n−1,k]の合計値を誤読カウント値PTN[k]として求める。誤読カウント値PTN[k]は、第1〜第K登録パターンの夫々に対して求められる。誤読カウント値PTN[k]は、参照期間において、第k登録パターンに対してOCR金額情報が得られた後に修正エントリ作業で該OCR金額情報が修正された総回数を表している。主制御部210は、誤読カウント値PTN[1]〜PTN[K]の内、第1番目から第x番目に大きい誤読カウント値に対応する登録パターンを、夫々、第1〜第x修正履歴上位パターンとして特定する。xは1以上の任意の整数であって良い。但し、第1〜第x修正履歴上位パターンは、K種類の登録パターン(即ち第1〜第K登録パターン)の中から誤読カウント値が比較的多い登録パターンを絞り込むことを目的として特定されるものであるため、xの値はKの値よりも小さくすべきである。ここでは、x=3であるとする(そうすると、登録パターンの個数Kは4以上である)。修正履歴上位リストは、第1〜第x修正履歴上位パターンをリストにしたものである。
【0115】
検索条件設定用画像600(
図15参照)が表示されているときにおいて修正履歴検索用項目640を指定する操作(項目640内のボックスにチェックを入れる操作)が入力部240に入力されると、
図24に示す如く、表示制御部218は、修正履歴上位リストを示すリスト画像800を、表示部230の下方右側の一部領域にポップアップ表示(検索条件設定用画像600に重畳表示)させる。
【0116】
リスト画像800は、第1〜第3修正履歴上位パターンを示す項目810[1]〜810[3]を含む。項目810[1]〜810[3]では、夫々に、対応する修正履歴上位パターンのパターン番号及びパターン名が表示される。第i修正履歴上位パターンに対応する項目810[i]を指定する操作が入力部240に入力されると(ここにおけるiは1、2又は3)、主制御部210(主として216及び217)により修正履歴検索動作が行われる。項目810[i]を指定する操作が入力されたとき、修正履歴検索動作では、現バッチにおいて、第i修正履歴上位パターンをパターン情報として持つ対象帳票(即ち、帳票のパターンが第i修正履歴上位パターンであると判断された対象帳票)の記憶金額情報が修正候補金額情報として検索される。
【0117】
以下のように表現することもできる、項目810[i]を指定する操作が入力されたとき、修正履歴検索動作において、検索条件設定部216は、現バッチである第nバッチの対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報に含まれるOCR金額情報を被検索金額情報群に含め、被検索金額情報群の中から、第i修正履歴上位パターンをパターン情報として持つ対象帳票の記憶金額情報が修正候補金額情報として検索されるように検索条件を設定し(即ち、修正履歴情報に基づいて修正候補金額情報を検索するための検索条件を設定し)、検索処理部217は、該検索条件を満たす金額情報を実際に検索する検索処理を実行する(即ち、被検索金額情報群の中から、第i修正履歴上位パターンを持つ対象帳票の記憶金額情報を、実際に修正候補金額情報として検索する)。当該検索の結果は修正履歴情報SRJ[1]〜SRJ[n−1]を依存するため、当該検索は修正履歴情報SRJ[1]〜SRJ[n−1]を用いて実行されると考えて良い。尚、修正候補金額情報を記憶金額情報として持つ対象帳票を修正候補帳票と呼んでも良い。そうすると、項修正履歴検索動作では、第i修正履歴上位パターンをパターン情報として持つ対象帳票が修正候補帳票として検索されると言える。
【0118】
項目810[i]の指定を通じて1以上の修正候補金額情報が検索されると、表示制御部218は、検索された修正候補金額情報を含む検索結果画像(
図18の例では画像700、
図20の例では画像702)を表示部230に表示させる。検索結果画像の内容、並びに、検索結果画像の表示後に行われるオペレータの作業及び制御装置200の動作は上述したものと同じである。修正候補金額情報が検索されなかった場合(即ち修正候補金額情報が存在しない場合)、換言すれば検索条件を満たす記憶金額情報が存在しない場合には、その旨が表示部230に表示される。
【0119】
尚、修正履歴検索用項目640を指定する操作(項目640内のボックスにチェックを入れる操作)が入力部240に入力された後に検索アイコン611がクリックされたときに、上述の修正履歴検索動作が行われるようにしても良い。この場合例えば、被検索金額情報群の中から、第1修正履歴上位パターンをパターン情報として持つ対象帳票の記憶金額情報を修正候補金額情報として検索するようにしても良いし、第1〜第x修正履歴上位パターンの内、2以上の修正履歴上位パターンの何れかをパターン情報として持つ対象帳票の記憶金額情報を修正候補金額情報として検索するようにしても良い。
【0120】
修正履歴上位パターンと同じパターンを持つ対象帳票は、原因は不明であるが、OCR処理にて誤読が発生することが比較的多いと言える。修正履歴検索用項目640の指定を通じた検索により、OCR処理にて誤読が発生している可能性が比較的高いと推定される修正候補金額情報を容易に見つけだすことができ、修正エントリ作業の効率を上げることが可能となる。特に例えば、公共料金等に関する帳票については一定の期間(例えば1ヶ月)に同一種類の帳票が大量に取り扱われることが多く、大量に取り扱われる同一種類の帳票の集まりにおいて、1つに帳票或る誤読が発生すると他の帳票に対しても同様の誤読が発生する可能性が高い。帳票のパターンに依存して誤読の発生数(発生比率)が変わるのであれば、修正履歴情報を用いて誤読が発生している可能性が比較的高いパターンを検索することで、修正エントリ作業の効率が大きく上がる。
【0121】
上述の方法では、誤読カウント値PTN[1]〜PTN[K]に基づいて修正履歴上位リストを作成しているが、誤読率PTN[1]’〜PTN[K]’に基づいて修正履歴上位リストを作成するようにしても良い。誤読率PTN[k]’は、参照期間において第k登録パターンを持ち且つOCR金額情報が得られた対象帳票の総数にて、誤読カウント値PTN[k]を割った値を持つ。つまり、誤読率PTN[k]’は、参照期間における、第k登録パターンを持った対象帳票に対する金額情報の誤読率(OCR処理の誤読率)を表している。この場合、主制御部210は、誤読率PTN[1]’〜 PTN[K]’の内、第1番目から第x番目に大きい誤読率に対応する登録パターンを、夫々、第1〜第x修正履歴上位パターンとして特定すればよく、この特定後の動作は上述したものと同様である。
【0122】
但し、誤読率を用いる場合において、例えば、参照期間中に第k登録パターンを持ち且つOCR金額情報が得られた対象帳票の総数が相当に少ない場合(例えば該総数が2の場合)、誤読カウント値PTN[k]が少し増えただけで(例えば誤読カウント値PTN[k]が0から1になっただけで)、第k登録パターンが修正履歴上位パターンにあがってくる。つまり、誤読カウント値PTN[k]の変化に対して誤読率PTN[k]’が過剰に変化するといったことが生じえる。
【0123】
公共料金等に関する帳票については一定の期間(例えば1ヶ月)に同一種類の帳票が大量に取り扱われることが多いという特性から、参照期間において第1登録パターンの帳票が第2登録パターンのそれよりも多く取り扱われていたならば、現バッチにおいても第1登録パターンの帳票が多く含まれている可能性が高い。極端な例として、参照期間及び現バッチのバッチ処理を行うタイミングにおいて第1登録パターンの帳票が突出して多く取り扱われていたならば、誤読カウント値PTN[1]が10000であって誤読カウント値PTN[2]が1となることも考えられる。この場合、“10000”の誤読カウント値に対応する第1登録パターンを、“1”の誤読カウント値に対応する第2登録パターンよりも優先して修正履歴上位リストに含めた方が、修正が必要な金額情報をより早く見つけられる可能性が高くなると思われる。仮に誤読率を用いて修正履歴上位リストを作成したならば、第2登録パターンに対して1回の誤読があっただけで対応する誤読率が100%になり、第2登録パターンが第1登録パターンよりも修正履歴上位リストに優先して含められることになる。これは、第1登録パターンの帳票が多く含むと推定される現バッチに関して、修正が必要な金額情報をより早く見つけるという観点からは望ましくない。
【0124】
とはいえ、誤読率PTN[k]’は、純粋に、過去において第k登録パターンに対し誤読が発生した率を表しているため、誤読率PTN[k]’を用いて修正履歴上位リストを作成するという手法も有益であることに違いは無く、状況によっては誤読率PTN[k]’を用いた方が、修正が必要な金額情報をより早く見つけられることもある。
【0125】
尚、修正履歴検索動作が有益に機能するのはOCR処理によって取得される金額情報に対してであるので、修正履歴検索動作における被検索金額情報群に、対象帳票T[1]〜T[m]の記憶金額情報の内の手入力金額情報を含めないようにしているが、変形例として含めるようにしても構わない。
【0126】
[自動検索動作]
上述の説明では、桁落ち/桁溢れ検索動作、先頭数値検索動作、末尾数値検索動作及び修正履歴検索動作が、夫々に、対応する操作の入力に応答して行われることを想定しているが、それら4つの動作の内、任意の1つ、2つ又は3つの動作が或いは全ての動作が、照合NG信号が出力されたことのみを条件にして(即ち、入力部240への操作を何ら必要とすることなく)、実行されるようにしても良い。
【0127】
この場合、桁落ち/桁溢れ検索動作、先頭数値検索動作、末尾数値検索動作及び修正履歴検索動作の内、実行された何れかの動作によって1以上の修正候補金額情報が検索されたのであれば、表示制御部218は、検索された修正候補金額情報を含む検索結果画像(
図18の例では画像700、
図20の例では画像702)を表示部230に表示させる。検索結果画像の内容、並びに、検索結果画像の表示後に行われるオペレータの作業及び制御装置200の動作は上述したものと同じである。修正候補金額情報が検索されなかった場合(即ち修正候補金額情報が存在しない場合)、換言すれば検索条件を満たす記憶金額情報が存在しない場合には、その旨が表示部230に表示される。
【0128】
また、桁落ち/桁溢れ検索動作、先頭数値検索動作、末尾数値検索動作及び修正履歴検索動作の内、任意の2以上の動作を組み合わせて行い得るように主制御部210を構成しておいても良い。
【0129】
例えば、指定数字検索用項目630における小項目632と修正履歴検索用項目640を指定する操作が入力部240に入力された状態で検索アイコン611がクリックされたとき、末尾数値検索動作が行われるが、このときの被検索金額情報群に含められる金額情報は、第1〜第x修正履歴上位パターン(ここでxは例えば1、2又は3)のパターン情報を有する対象帳票の記憶金額情報に限定されると良い。
【0130】
[他の検索用項目について]
図15を再度参照し、検索条件設定用画像600に含まれる検索用項目651〜657及び検索用項目661〜663について説明する。
【0131】
オペレータは、検索条件設定用画像600が表示されているとき、入力部240を用いて、検索用項目651〜657に、夫々、支店名、収納先、区分、種別、年度、枚数、金額範囲を入力することができる(或いはそれらの対応コードを入力することができる)。その入力を行った上で検索アイコン611をクリックすると、検索処理部217は、記憶部250の記憶内容に基づき、その入力内容に対応付けられた対象帳票(当該対象帳票の記憶金額情報)を検索する。1以上の検索帳票が検索されると、検索された対象帳票についての検索ヒット項目Qを含む検索結果画像が表示される。ここにおける検索ヒット項目Qでは、
図18に示す検索ヒット項目710と同様、検索された対象帳票のセット情報に基づく情報(記憶金額情報を少なくとも含む)が表示される。検索ヒット項目Qが表示された後の動作は、検索ヒット項目710が表示された後の動作と同様である。
【0132】
オペレータは、検索条件設定用画像600が表示されているとき、入力部240を用いて、検索用項目661にOCR信頼度を4段階で指定することができる。便宜上、OCR信頼度を記号R
OCRにて表す。検索用項目661においてOCR信頼度を第1、第2、第3、第4段階に指定して検索アイコン611をクリックすると、検索処理部217は、現バッチの対象帳票T[1]〜T[m]の内、OCR金額情報が記憶金額情報として記憶されている対象帳票の中から、夫々、“R
OCR≦TH1”、“TH1<R
OCR≦TH2”、“TH2<R
OCR≦TH3”、“TH3<R
OCR”を満たすOCR信頼度を有する対象帳票(当該対象帳票の記憶金額情報)を検索する。“TH1<TH2<TH3<100”であって、TH1は上述の下限信頼度よりも大きい。第1〜第4段階の内、2以上の段階を同時に指定することもできる。1以上の検索帳票(記憶金額情報)が検索されると、検索された対象帳票についての検索ヒット項目Qを含む検索結果画像が表示される。ここにおける検索ヒット項目Qでは、
図18に示す検索ヒット項目710と同様、検索された対象帳票のセット情報に基づく情報(記憶金額情報を少なくとも含む)が表示される。検索ヒット項目Qが表示された後の動作は、検索ヒット項目710が表示された後の動作と同様である。尚、例えば1000件(1000枚)の対象帳票の中から検索用項目661のみを利用してOCR信頼度が比較的低いものを検索した場合、200〜300件の対象帳票が検索及び抽出されることが一般的に起こる。例として、一日当たりの10万件の対象帳票を処理しようとした場合、その100倍の対象帳票が検索及び抽出されるので、その中から修正が必要な対象帳票を探し出すには多大な工数を要する。
【0133】
オペレータは、検索条件設定用画像600が表示されているとき、入力部240を用いて、検索用項目662、663を指定することができる。検索用項目662、663を指定した上で検索アイコン611をクリックすると、検索処理部217は、現バッチの対象帳票T[1]〜T[m]の内、夫々、SOCRフラグに1が代入されているもの、手入力フラグに1が代入されているものを検索する。1以上の検索帳票が検索されると、検索された対象帳票についての検索ヒット項目Qを含む検索結果画像が表示される。ここにおける検索ヒット項目Qでは、
図18に示す検索ヒット項目710と同様、検索された対象帳票のセット情報に基づく情報(記憶金額情報を少なくとも含む)が表示される。検索ヒット項目Qが表示された後の動作は、検索ヒット項目710が表示された後の動作と同様である。尚、手入力フラグに1が代入されている対象帳票については画像データが存在しないため、手入力フラグに1が代入されている対象帳票が検索ヒット項目710に対応する対象帳票として検索された場合、オペレータは、所定の棚などに置かれた当該対象帳票の現物を目視確認しながら、必要に応じて、当該対象帳票に対して金額情報の修正を行う。
【0134】
桁落ち/桁溢れ検索動作、先頭数値検索動作、末尾数値検索動作、修正履歴検索動作を項目651〜657及び661〜663の何れかを組み合わせて行えるようにしても良い。即ち例えば、検索用項目657に「10000円」以上且つ「100000円」未満の金額範囲を指定した上で、桁落ち/桁溢れ検索動作、先頭数値検索動作、末尾数値検索動作又は修正履歴検索動作が行われたとき、それらの動作において被検索金額情報群に含められる金額情報は、上記金額範囲内の金額情報に限定されて良い。
同様に例えば、検索用項目661に第1段階のOCR信頼度を指定した上で桁落ち/桁溢れ検索動作、先頭数値検索動作、末尾数値検索動作又は修正履歴検索動作が行われたとき、それらの動作において被検索金額情報群に含められる金額情報は、“R
OCR≦TH1”を満たすOCR信頼度(R
OCR)を持った対象帳票の記憶金額情報に限定されて良い。
同様に例えば、検索用項目651に特定の支店名を指定した上で桁落ち/桁溢れ検索動作、先頭数値検索動作、末尾数値検索動作又は修正履歴検索動作が行われたとき、それらの動作において被検索金額情報群に含められる金額情報は、特定の支店名に対応付けられた対象帳票(特定の支店名を金額以外情報に含む対象帳票)の記憶金額情報に限定されて良い。
【0135】
[変形例等]
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
【0136】
検索条件設定部216は、修正候補金額情報を検索するための条件を複数の条件の中から選択して設定する部位であると考えても良く、検索処理部217は、検索条件設定部216にて選択、設定された条件に従って修正候補金額情報を検索すると考えることもできる。例えば、上記複数の条件の中に、桁落ち/桁溢れ検索動作を行わせるための第1条件、先頭数値検索動作を行わせるための第2条件、末尾数値検索動作を行わせるための第3条件及び修正履歴検索動作を行わせるための第4条件の内の2以上の条件が含まれていると考えても良い。
【0137】
上述の実施形態では、事務センタ内に配置された帳票処理装置100及び制御装置200に帳票処理システムの主たる構成要素が内包されていることを想定したが、帳票処理システムの構成要素の任意の一部は、帳票処理装置100及び制御装置200と異なる外部装置(例えばサーバ装置SV又はサーバ装置SV以外の機器(不図示))に設けられていても良い。
【0138】
例えば、スキャナ部113は、帳票処理装置100に内蔵されていなくても良く、各支店に配置されていても良い。この場合例えば、スキャナ部113にて取得された画像データが、各支店に配置された装置から有線若しくは無線による通信を介して或いは記録媒体(不図示)を介して制御装置200に送信されるようにしておけばよい。スキャナ部113にて取得された画像データがサーバ装置SVを経由して制御装置200に送信されても良い。また例えば、表示部230は制御装置200と異なる外部装置(例えばサーバ装置SV又はサーバ装置SV以外の機器(不図示))に設けられていても良い。別の見方をすれば、表示部230に表示されると述べた内容は、制御装置200と異なる外部装置の表示部において表示されても良い。同様に例えば、入力部240は制御装置200と異なる外部装置(例えばサーバ装置SV又はサーバ装置SV以外の機器(不図示))に設けられていても良い。別の見方をすれば、入力部240に入力されると述べた内容は、制御装置200と異なる外部装置の入力部に対して入力されても良い。
【0139】
主制御部210の各機能ブロック(211〜219;
図7参照)も、機能ブロックごとに主制御部210内に設けられるか否かが決定されて良い。例えば、OCR処理部213は、制御装置200と異なる外部装置(例えばサーバ装置SV又はサーバ装置SV以外の機器(不図示))に設けられていても良い。この場合、OCR処理の結果が、当該外部装置から有線若しくは無線による通信を介して或いは記録媒体(不図示)を介して制御装置200に送信されるようにしておけばよい。他の機能ブロックについても同様である。記憶部251〜256についても同様に、制御装置200と異なる外部装置に設けられていても良い。
【0140】
基準合計金額情報及び算出合計金額情報は、夫々、基準合計値及び算出合計値の一形態である。基準合計値及び算出合計値は、金額以外を表す数値情報(例えば個数情報、重さ情報)でも良い。
【0141】
<<本発明の考察>>
本実施形態にて具現化された本発明の技術について考察する。
【0142】
本発明の一側面に係る帳票処理システムW
1は、複数枚の帳票の画像を取得する画像取得手段(113)と、複数枚の帳票の画像から前記帳票ごとに金額情報を認識する認識手段(213)と、前記認識手段により金額情報を認識できなかった帳票の金額情報の入力を受ける入力手段(240)と、前記認識手段により認識した金額情報である第1金額情報と前記入力手段を介して入力された金額情報である第2金額情報を記憶する記憶手段(250)と、前記記憶手段に記憶された金額情報の中から修正が必要な金額情報の候補を検索するための条件を設定する検索条件設定手段(216)と、前記記憶手段に記憶された金額情報の中から前記検索条件設定手段で設定された条件に従って前記候補としての金額情報を検索する情報検索手段(217)と、前記情報検索手段で検索された金額情報を表示する表示手段(230)と、を備えることを特徴とする。
【0143】
これにより、修正が必要な金額情報の候補が検索されて表示されるので、必要な修正作業の効率化が図られる。尚、入力手段はエントリ部214を含んで構成されると考えても良い。
【0144】
具体的には例えば、帳票処理システムW
1において、前記検索条件設定手段にて設定可能な条件には、前記入力手段を介して入力された金額情報の中から金額の桁間違いの可能性のある金額情報を前記候補として検索するための条件が含まれ、前記金額の桁間違いは、前記入力手段を介して入力された金額情報と、前記入力手段を介して入力された金額情報に対応する帳票に記載された金額情報と、の間における金額の桁の相違であって良い。
【0145】
これにより、前記入力手段を介して入力された金額情報に対して良く起こりうる金額の桁間違いを含んだ金額情報(修正が必要な金額情報)を検索することができ、必要な修正作業の効率化が図られる。
【0146】
また例えば、帳票処理システムW
1において、前記検索条件設定手段にて設定可能な条件には、前記記憶手段に記憶された第1金額情報における先頭数値及び末尾数値の少なくとも一方に基づいて前記候補を検索するための条件が含まれても良い。
【0147】
これにより、円マーク(¥)に対する誤認識及び/又は金額記入欄の右端に対する誤認識の可能性のある金額情報を検索することができ、必要な修正作業の効率化が図られる。
【0148】
また例えば、帳票処理システムW
1は、複数の登録パターンの特徴情報を記憶するパターン辞書記憶手段(256)と、前記パターン辞書記憶手段の記憶内容と各帳票の画像に基づき各帳票のパターンが前記複数の登録パターンの何れであるのかを識別するパターン識別手段(212)と、修正指示の入力を受けて前記記憶手段に記憶された1以上の金額情報を修正する修正手段(214)と、前記修正指示の入力を受けた履歴を、修正された金額情報に対応する帳票のパターンに対応付けて修正履歴情報として記憶する修正履歴情報記憶手段(255)を更に備え、前記検索条件設定手段にて設定可能な条件には、前記修正履歴情報に基づいて前記候補を検索するための条件が含まれていて良い。
【0149】
或るパターンを有する帳票の金額情報に対し過去に修正が行われた履歴があったならば、今回も当該パターンを有する帳票の金額情報に対し修正が必要になる可能性が高いと推定される。上記のように構成すれば、このような推定に対応して、修正が必要になる可能性が相対的に高い金額情報を検索することが可能となるため、必要な修正作業の効率化が図られる。
【0150】
より具体的には例えば、帳票処理システムW
1は、前記パターン識別手段を用いた各帳票のパターンの識別と、前記認識手段を用いた前記第1金額情報の取得と、前記入力手段を用いた前記第2金額情報の取得と、前記修正手段を用いた修正と、を含んだバッチ処理を、複数回、順次実行可能であって、第n回目のバッチ処理において、前記検索条件設定手段により前記修正履歴情報に基づいて前記候補を検索するための条件が設定された場合、前記情報検索手段は、前記候補を、第1〜第(n−1)回目のバッチ処理についての前記修正履歴情報を用いて検索すると良い(nは2以上の整数)。
【0151】
また例えば、帳票処理システムW
1は、前記複数の帳票に記載された複数の金額情報の合計である基準合計金額情報を取得する基準合計金額情報取得手段と、前記記憶手段に記憶された前記第1金額情報及び前記第2金額情報から算出された算出合計金額情報が前記基準合計金額情報と一致するか否かを判定する判定手段(215)と、それらが一致しないと判定された場合、前記候補を検索するための条件の設定を受け付けるための検索条件設定用画像(600)を前記表示手段に表示させる表示制御手段(218)と、を更に備えていると良い。
【0152】
これにより、基準合計金額情報と算出合計金額情報の一致に向けて修正が必要な第1金額情報及び/又は第2金額情報の候補を検索する作業、ひいては必要な修正作業の効率化が図られる。尚、基準合計金額情報取得手段は、上述の実施形態において例えば、OCR処理部213又は入力部240を含んで形成される。
【0153】
或いは例えば、帳票処理システムW
1は、前記複数の帳票に記載された複数の金額情報の合計である基準合計金額情報を取得する基準合計金額情報取得手段と、前記記憶手段に記憶された前記第1金額情報及び前記第2金額情報から算出された算出合計金額情報が前記基準合計金額情報と一致するか否かを判定する判定手段(215)と、それらが一致しないと判定された場合、所定の報知を行う報知手段と、を更に備えていても良い。
【0154】
これにより、基準合計金額情報と算出合計金額情報の不一致を帳票処理システムの使用者に知らせることができる。
【0155】
また具体的には例えば、帳票処理システムW
1は、前記複数の帳票に記載された複数の金額情報の合計である基準合計金額情報を取得する基準合計金額情報取得手段と、前記記憶手段に記憶された前記第1金額情報及び前記第2金額情報から算出された算出合計金額情報が前記基準合計金額情報と一致するか否かを判定する判定手段(215)と、を更に備え、前記情報検索手段は、それらが一致しないと判定された場合、前記検索条件設定手段にて設定された条件に従い、前記基準合計金額情報及び前記算出合計金額情報間の差額情報、前記第1金額情報の先頭数値、又は、前記第1金額情報の末尾数値に基づいて、前記候補を検索しても良い。
【0156】
差額情報を用いることにより、前記入力手段を介して入力された金額情報に対して良く起こりうる金額の桁間違いを含んだ金額情報(修正が必要な金額情報)を検索すること可能となり、必要な修正作業の効率化が図られる。第1金額情報の先頭数値、末尾数値を用いることにより、円マーク(¥)に対する誤認識、金額記入欄の右端に対する誤認識の可能性のある金額情報を検索することができ、必要な修正作業の効率化が図られる。
【0157】
本発明の他の一側面に係る帳票処理システムW
2Aは、複数枚の帳票の画像を取得する画像取得手段(113)と、複数枚の帳票の画像から前記帳票ごとに金額情報を認識する認識手段(213)と、前記認識手段により金額情報を認識できなかった帳票の金額情報の入力を受ける入力手段(240)と、前記認識手段により認識した金額情報である第1金額情報と前記入力手段を介して入力された金額情報である第2金額情報を記憶する記憶手段(250)と、前記複数の帳票に記載された複数の金額情報の合計である基準合計金額情報を取得する基準合計金額情報取得手段と、前記記憶手段に記憶された前記第1金額情報及び前記第2金額情報から算出された算出合計金額情報が前記基準合計金額情報と一致するか否かを判定する判定手段(215)と、それらが一致しないと判定された場合、前記基準合計金額情報及び前記算出合計金額情報間の差額情報、前記第1金額情報の先頭数値、及び、前記第1金額情報の末尾数値の内、の少なくとも1つに基づいて、前記記憶手段に記憶された金額情報の中から修正が必要な金額情報の候補を検索する情報検索手段(217)と、前記情報検索手段で検索された金額情報を表示する表示手段(230)と、を備えることを特徴とする。
【0158】
具体的には例えば、帳票処理システムW
2Aは、前記記憶手段に記憶された金額情報の中から修正が必要な金額情報の候補を検索するための条件を設定する検索条件設定手段(216)を備え、前記情報検索手段は、設定された条件に従い、前記基準合計金額情報及び前記算出合計金額情報間の差額情報、前記第1金額情報の先頭数値、又は、前記第1金額情報の末尾数値に基づいて、前記候補を検索すると良い。
【0159】
また具体的には例えば、帳票処理システムW
2Aにおいて、前記第2金額情報は複数の第2金額情報から成り、前記情報検索手段は、前記差額情報と前記複数の第2金額情報とに基づき、前記複数の第2金額情報の中から前記候補を検索しても良い。
【0160】
また具体的には例えば、帳票処理システムW
2Aにおいて、前記第1金額情報は複数の第1金額情報から成り、前記情報検索手段は、前記複数の第1金額情報の各先頭数値及び前記複数の第1金額情報の各末尾数値の内の少なくとも一方に基づき、前記複数の第1金額情報の中から前記候補を検索しても良い。
【0161】
本発明の他の一側面に係る帳票処理システムW
2Bは、複数枚の帳票の画像を取得する画像取得手段(113)と、複数枚の帳票の画像から前記帳票ごとに金額情報を認識する認識手段(213)と、複数枚の帳票の画像に基づき各帳票のパターンを識別するパターン識別手段と(212)、前記認識手段により金額情報を認識できなかった帳票の金額情報の入力を受ける入力手段(240)と、前記認識手段により認識した金額情報である第1金額情報と前記入力手段を介して入力された金額情報である第2金額情報を記憶する記憶手段(250)と、前記複数の帳票に記載された複数の金額情報の合計である基準合計金額情報を取得する基準合計金額情報取得手段と、前記記憶手段に記憶された前記第1金額情報及び前記第2金額情報から算出された算出合計金額情報が前記基準合計金額情報と一致するか否かを判定する判定手段(215)と、それらが一致しないと判定された場合、修正指示の入力を受けて前記記憶手段に記憶された1以上の金額情報を修正する修正手段(214)と、を備えて、前記認識手段を用いた前記第1金額情報の取得と、前記パターン認識手段を用いたパターンの識別と、前記入力手段を用いた前記第2金額情報の取得と、前記修正手段を用いた修正とを含んだバッチ処理を、複数回、順次実行可能な帳票処理システムであって、第1〜第n(n−1)回目のバッチ処理の夫々について、前記修正指示の入力を受けた履歴を、修正された金額情報に対応する帳票のパターンに対応付けて修正履歴情報として記憶する修正履歴情報記憶手段(255)と、第n回目のバッチ処理において、前記算出合計金額情報が前記基準合計金額情報と一致しない場合、第1〜第n(n−1)回目のバッチ処理についての前記修正履歴情報を用いて前記記憶手段に記憶された金額情報の中から修正が必要な金額情報の候補を検索する情報検索手段(217)と、前記情報検索手段で検索された金額情報を表示する表示手段(230)と、を更に備えることを特徴とする。
【0162】
帳票処理システムW
2A又は帳票処理システムW
2Bの各手段によって実現される各工程(ステップ)を含んだ帳票処理方法を構成することもできるし、その帳票処理方法をコンピュータに実現させるプログラムを構成することもできる。