特許第6441766号(P6441766)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6441766
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】側枠の取付構造および側枠の施工方法
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/343 20060101AFI20181210BHJP
   E04H 1/12 20060101ALI20181210BHJP
【FI】
   E04B1/343 X
   E04H1/12 B
   E04H1/12 308
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-158940(P2015-158940)
(22)【出願日】2015年8月11日
(65)【公開番号】特開2017-36614(P2017-36614A)
(43)【公開日】2017年2月16日
【審査請求日】2018年1月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】302045705
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】宮田 知典
(72)【発明者】
【氏名】山田 真志
(72)【発明者】
【氏名】西澤 理恵
(72)【発明者】
【氏名】山内 利光
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼田 徹
(72)【発明者】
【氏名】吉原 和義
(72)【発明者】
【氏名】纐纈 誉士
【審査官】 土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−010437(JP,A)
【文献】 実開昭61−113858(JP,U)
【文献】 実開昭57−205302(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0000177(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/00 − 1/36
E04H 1/00 − 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に間隔をあけて配置された枠材の間に架設される側枠と、
前記枠材に固定されて前記側枠に挿入された状態で該側枠が固定される固定金具と、を有する側枠の取付構造において、
前記固定金具は、前記枠材に固定される枠材固定部と、
該枠材固定部から前記側枠が架設される側に突出し該側枠の内部に挿入されて該側枠を設置高さに保持する側枠保持部と、
前記枠材固定部から前記側枠が架設される側に突出し該側枠の内部に挿入されて該側枠が固定される側枠固定部と、を有し、
前記側枠は、挿入された前記側枠保持部に少なくとも上側から引っ掛かる引っ掛かり部を有するとともに、前記側枠固定部に下側からネジで固定されていることを特徴とする側枠の取付構造。
【請求項2】
水平方向に間隔をあけて配置された枠材の間に架設される側枠の施工方法において、
前記側枠が固定される固定金具を前記枠材に固定する固定金具固定工程と、
該固定金具固定工程の後に前記固定金具に前記側枠を固定する側枠固定工程と、を有し、
前記固定金具は、前記枠材に固定される枠材固定部と、
該枠材固定部から前記側枠が架設される側に突出し該側枠の内部に挿入されて該側枠を設置高さに保持する側枠保持部と、
前記枠材固定部から前記側枠が架設される側に突出し該側枠の内部に挿入されて該側枠が固定される側枠固定部と、を有し、
前記側枠は、挿入された前記側枠保持部に少なくとも上側から引っ掛かる引っ掛かり部を有し、
前記側枠固定工程では、前記側枠の内部に前記側枠保持部および前記側枠固定部を挿入し、前記側枠保持部に前記引っ掛かり部を引っ掛けて前記側枠を設置高さに保持してから、前記側枠を前記側枠固定部に下側からネジで固定することを特徴とする側枠の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テラスや物干しルームなどのテラス囲いに設けられる側枠の取付構造および側枠の施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テラス囲いに設けられて、前枠と建物に固定された躯体枠との間に架設された側枠は、前枠および躯体枠にそれぞれ取り付けられた固定金具に固定されている。(例えば、特許文献1参照)。
固定金具は、前枠および躯体枠から突出するように取り付けられていて、側枠の内部に挿入された状態で側方から側枠がネジで固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−229573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、入り隅部分などに設けられるテラス囲いのように側枠の側方に構造物の外壁があると、側枠の側方にスペースが少なく側枠を側方から固定金具に固定することが困難である。
また、側枠の固定金具への固定は、作業員が側枠を設置高さに保持しながら側枠をネジで固定金具に固定しなければならないため、容易に行うことができないという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、側枠を容易に設置することができる側枠の取付構造および側枠の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る側枠の取付構造は、水平方向に間隔をあけて配置された枠材の間に架設される側枠と、前記枠材に固定されて前記側枠に挿入された状態で該側枠が固定される固定金具と、を有する側枠の取付構造において、前記固定金具は、前記枠材に固定される枠材固定部と、該枠材固定部から前記側枠が架設される側に突出し該側枠の内部に挿入されて該側枠を設置高さに保持する側枠保持部と、前記枠材固定部から前記側枠が架設される側に突出し該側枠の内部に挿入されて該側枠が固定される側枠固定部と、を有し、前記側枠は、挿入された前記側枠保持部に少なくとも上側から引っ掛かる引っ掛かり部を有するとともに、前記側枠固定部に下側からネジで固定されていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る側枠の施工方法は、水平方向に間隔をあけて配置された枠材の間に架設される側枠の施工方法において、前記側枠が固定される固定金具を前記枠材に固定する固定金具固定工程と、該固定金具固定工程の後に前記固定金具に前記側枠を固定する側枠固定工程と、を有し、前記固定金具は、前記枠材に固定される枠材固定部と、該枠材固定部から前記側枠が架設される側に突出し該側枠の内部に挿入されて該側枠を設置高さに保持する側枠保持部と、前記枠材固定部から前記側枠が架設される側に突出し該側枠の内部に挿入されて該側枠が固定される側枠固定部と、を有し、前記側枠は、挿入された前記側枠保持部に少なくとも上側から引っ掛かる引っ掛かり部を有し、前記側枠固定工程では、前記側枠の内部に前記側枠保持部および前記側枠固定部を挿入し、前記側枠保持部に前記引っ掛かり部を引っ掛けて前記側枠を設置高さに保持してから、前記側枠を前記側枠固定部に下側からネジで固定することを特徴とする。
【0008】
本発明では、側枠の内部に枠材に固定された固定金具の側枠保持部が挿入されると、側枠保持部に側枠の引っ掛かり部が少なくとも上から引っ掛かることになる。これにより、側枠は作業者に持ち上げられていなくても傾くことなく設置高さに保持された状態となる。このため、作業員は、側枠を固定金具にネジで固定する際に側枠を持ち上げて設置高さに把持する必要がなく、両手でネジとドライバーなどの締結工具を把持することができ、側枠の固定金具への固定を容易に行うことができる。
また、本発明では、側枠は下側から側枠固定部にネジで固定されるため、側枠の側方に外壁などが設けられていても、外壁などと干渉することなく側枠を固定金具に容易に固定することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、側枠を容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態によるテラス囲いの一例を示す正面図である。
図2図1のA−A線断面図である。
図3】固定金具を説明する斜視図である。
図4図2のB部分拡大図である。
図5図2のC−C線断面図である。
図6】固定金具および側枠の取り付けを説明する分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態による側枠の取付構造および側枠の施工方法について、図1乃至図6に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態による側枠の取付構造1は、建物11の外部に建物11と連続して設けられるテラスや物干しルームなどのテラス囲い12の側部に設けられる側枠2の取付構造である。
ここで、建物11の外壁13に直交する水平方向(図1の紙面に直交する方向、図2の左右方向)を前後方向とし、この前後方向に直交する水平方向(図1の左右方向、図2の紙面に直交する方向)を幅方向とする。前後方向のうちの建物11に対してテラス囲い12が設けられている側を前側とし、その反対側を後側とする。また、側枠2に対して幅方向のうちのテラス囲い12の内部側を内側とし、テラス囲い12と離間する側を外側とする。
図1および図2では、テラス囲い12に設けられるサッシやパネル(壁部)を省略している。
【0012】
図2に示すように。側枠2は、前後方向に延在する部材で、外壁13に固定された躯体枠14Aと、外壁13の前側に外壁13と間隔をあけて配置された柱15,15に固定された前枠14Bとの間に架設されている。躯体枠14Aは、上下方向に延在し、前枠14Bは幅方向に延在している。
躯体枠14Aおよび前枠14Bには固定金具3,3が固定されていて、躯体枠14Aに固定された固定金具3に側枠2の後端部が固定され、前枠14Bに固定された固定金具3に側枠2の前端部が固定されている。
躯体枠14Aおよび前枠14Bを枠材14として以下説明する。
【0013】
図3乃至図6に示すように、固定金具3は、枠材14(図4乃至図6参照)に固定される枠材固定部31と、側枠2(図4乃至図6参照)を設置位置に保持する側枠保持部32と、側枠2が固定される側枠固定部33と、を有している。枠材固定部31、側枠保持部32および側枠固定部33は、アルミニウムを材料として一体に成形されている。なお、図4では、前枠14Bに固定された固定金具3を示し、図5および図6では、躯体枠14Aに固定された固定金具3を示しているが、固定金具3は、躯体枠14Aおよび前枠14Bに対して同様に固定されている。
【0014】
枠材固定部31は、板面が鉛直面となる平板状に形成されていて、一方の面31aが枠材14に面接触した状態で枠材14に固定されている。躯体枠14Aに固定される固定金具3は、枠材固定部31の一方の面31aが躯体枠14Aの前面に面接触した状態で躯体枠14Aに第1ネジ34(図4および図5参照)によって固定されている。本実施形態では、枠材固定部31は、幅方向に間隔をあけて配置された2つの第1ネジ34,34によって枠材14に固定されている。
また、前枠14Bに固定される固定金具3は、枠材固定部31の一方の面31aが前枠14Bの後面に面接触した状態で前枠14Bに第2ネジ(ネジ)35(図4および図5参照)で固定されている。
【0015】
側枠保持部32は、板面が水平面となる平板状に形成されていて、枠材固定部31の他方の面31bにおける上端部から前後方向の枠材14と離間する方向に突出するように設けられている。側枠保持部32の先端部近傍の上面には、基端側(枠材固定部31側)から先端側に向かって漸次下側に傾斜する傾斜面321が形成されている。
【0016】
側枠固定部33は、板面が水平面となる平板状に形成されていて、枠材固定部31の他方の面31bにおける下端部から前後方向の枠材14と離間する方向に突出するように設けられている。側枠固定部33の上面には、幅方向に延在し下側に凹む溝部331が形成されている。
本実施形態では、側枠固定部33は、側枠保持部32よりも突出寸法が長くなるように形成されている。
【0017】
図4乃至図6に示すように、側枠2は、前後方向に延在する筒状部21と、筒状部21の外側における上部側に一体に形成されテラス囲い12の欄間のパネルやガラスなどの面材を支持する面材支持部22とを有している。
図5に示すように、筒状部21は、それぞれ板面が略水平面となり上下に間隔をあけて配置される上板部211および下板部212と、板面が略鉛直面となり上板部211の内側の端部および下板部212の内側の端部に連続する内板部213と、上板部211の外側の端部および下板部212の外側の端部に連続する外板部214と、を有している。これらの上板部211、下板部212、内板部213および外板部214は一体に形成されていて筒状体を構成している。
【0018】
内板部213には、上下方向の中間部に筒状部21の内側に向かって突出するフィン(引っ掛かり部)215が形成されている。このフィン215は筒状部21の長さ方向(前後方向)全体にわたって形成されている。
外板部214は、上部側に配置され上板部211と連続し面材支持部22と一体となる上側板部214aと、上側板部214aの下端部から幅方向の外側に向かって漸次下側に傾斜する傾斜板部214bと、傾斜板部214bの幅方向の外側の端部および下板部212の外側の端部と連続し板面が鉛直面となる下側板部214cと、を有している。外板部214には、上側板部214aと傾斜板部214bとの接続部から下方に突出する突出部(引っ掛かり部)216が前後方向全体にわたって形成されている。この突出部216の下端部は、内板部213に形成されたフィン215の下面と略同じ高さで、幅方向に対向した位置に配置されている。
下板部212には、長さ方向に延在し下面においては上側に凹み上面においては上側に突出する2つの溝部217,217が幅方向に間隔をあけて形成されている。
【0019】
このような側枠2は、両端部に枠材14に固定された固定金具3が挿入され、挿入された固定金具3に第2ネジ35で固定されている。
固定金具3が側枠2の端部に挿入されると、側枠保持部32の上面に側枠2のフィン215および突出部216が載って引っ掛かるとともに、側枠固定部33の下に側枠2の下板部212が配置された状態となる。側枠2は、フィン215および突出部216が側枠保持部32の上面に載って引っ掛かることにより、設置高さに保持された状態となるように構成される。
【0020】
側枠2は、設置高さに保持された状態で下板部212が固定金具3の側枠固定部33に下側から第2ネジ35で固定されている。本実施形態では、幅方向に間隔をあけて配置された2つの第2ネジ35によって下板部212が側枠固定部33に固定されている。
この2つの第2ネジ35は、それぞれ下板部212の溝部217を上下方向に貫通しているとともに、固定金具3の側枠固定部33の溝部331を上下方向に貫通している。
【0021】
次に、枠材14への側枠2の施工方法について説明する。
まず、躯体枠14Aおよび前枠14Bに固定金具3を固定する。
躯体枠14Aの前面のうちの側枠2が設置される高さに、固定金具3の枠材固定部31の一方の面31aを当接させるようにして固定金具3を躯体枠14Aに第1ネジ34,34で固定する。また、前枠14Bの後面のうちの側枠2が設置される高さの部分に、固定金具3の枠材固定部31の一方の面31aを当接させるようにして固定金具3を前枠14Bに第1ネジ34,34で固定する。
【0022】
続いて、側枠2を躯体枠14Aと前枠14Bとの間に設置する。
側枠2の後端部に躯体枠14Aに固定された固定金具3を挿入し、側枠2の前端部に前枠14Bに固定された固定金具3を挿入する。
このとき、固定金具3の側枠保持部32の上面に側枠2のフィン215および突出部216を載せて、これらのフィン215および突出部216が側枠保持部32の上面に引っ掛かった状態とする。これにより、側枠2が固定金具3に第2ネジ35,35で固定されていない状態に作業者が側枠2を持ち上げていなくても、側枠2が設置高さに保持される。
【0023】
続いて、側枠2を固定金具3に固定する。
側枠2の下板部212を固定金具3の側枠固定部33に下側から第2ネジ35,35で固定する。
このようにして側枠2が躯体枠14Aおよび前枠14Bの間に架設される。
【0024】
次に、上述した側枠の取付構造1および側枠の施工方法の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本実施形態による側枠の取付構造1では、側枠2に固定金具3が挿入されると、固定金具3の側枠保持部32に側枠2のフィン215および突出部216が上側から載って引っ掛かることになる。これにより、側枠2は、作業者に持ち上げられていなくても傾くことなく設置高さに保持された状態となる。このため、作業員は、側枠2を固定金具3に固定する際に側枠2を設置高さに把持する必要がなく、両手で第2ネジ35とドライバーなどの締結工具を把持することができ、側枠2の固定金具3への固定を容易に行うことができる。
また、幅方向に対向した位置に配置された側枠2のフィン215および突出部216が、固定金具3の側枠保持部32の幅方向の両端部に載って引っ掛かるため、固定金具3によって設置高さに保持された側枠2がその軸回りに回動する方向に傾くことを防止することができる。
【0025】
また、従来のように、枠材14に固定された固定金具に側枠2を側方から固定する場合、側枠2の側方(本実施形態では幅方向の外側)に外壁などが設けられていると、側枠2を固定金具に固定することが困難であるが、本発明では、側枠2を固定金具に下側から固定する構成であるため、側枠2の側方に外壁などが設けられていても、側枠2を固定金具3に容易に固定することができる。
【0026】
また、固定金具3が例えばステンレスを材料として形成されていると、側枠2を固定金具3に電動工具を用いて第2ネジ35で固定した際に焼きつきが生じることがあるが、本実施形態では、固定金具3がアルミニウムを材料として形成されていることにより、焼き付きを防止することができる。
【0027】
また、固定金具3の側枠保持部32の上面における先端部近傍に傾斜面321が形成されていることにより、側枠2のフィン215および突出部216をこの傾斜面321に載せて滑らすことで、フィン215および突出部216を側枠保持部32の上面に容易に配置することができる。これにより、側枠2を設置高さに容易に配置することができる。
また、側枠2は、幅方向に間隔をあけた2つの第2ネジ35,35によって固定されていることにより、側枠2が軸線回りにねじれることを防止できる。
【0028】
以上、本発明による側枠の取付構造1および側枠の施工方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、固定金具3を躯体枠14Aおよび前枠14Bに固定し、この固定金具3に側枠2を固定して側枠2を躯体枠14Aと前枠14Bとの間に架設する構成であるが、外壁13や柱15などに固定金具3を直接固定してこれらの間に側枠2を架設する構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、側枠2は筒状に形成されているが、固定金具3が挿入される空部が形成されていれば筒状でなくてもよい。
【0029】
また、上記の実施形態では、側枠2のフィン215および突出部216が固定金具3の側枠保持部32の上面に載って引っ掛かるように構成されているが、側枠2の側枠保持部32の上面に載って引っ掛かる部分は、本実施形態のフィン215や突出部216以外の形態に形成されていてもよい。例えば、フィン215および突出部216は側枠2の長さ方向全体に形成されているが、側枠2の端部近傍のみに形成されていてもよい。また、フィン215および突出部216は平板状であるが、平板状以外の形状に形成されていてもよい。また、側枠2には、フィン215および突出部216のいずれか一方のみが形成されていてもよい。また、側枠2の側枠保持部32の上面に載って引っ掛かる部分は、側枠保持部32の上面以外にも引っ掛かるように構成されていてもよい。
【0030】
また、上記の実施形態では、固定金具3はアルミニウムを材料として形成されているが、ステンレスなどアルミニウム以外を材料として形成されていてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1 側枠の取付構造
2 側枠
3 固定金具
14 枠材
14A 躯体枠(枠材)
14B 前枠(枠材)
31 枠材固定部
32 側枠保持部
33 側枠固定部
35 第2ネジ(ネジ)
215 フィン(引っ掛かり部)
216 突出部(引っ掛かり部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6