特許第6441792号(P6441792)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6441792
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】EGFRに結合する抗原結合蛋白質
(51)【国際特許分類】
   C07K 16/28 20060101AFI20181210BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20181210BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20181210BHJP
   C12N 15/13 20060101ALN20181210BHJP
   C12P 21/08 20060101ALN20181210BHJP
【FI】
   C07K16/28ZNA
   A61K39/395 N
   A61P35/00
   !C12N15/13
   !C12P21/08
【請求項の数】5
【全頁数】65
(21)【出願番号】特願2015-512727(P2015-512727)
(86)(22)【出願日】2013年5月13日
(65)【公表番号】特表2015-518827(P2015-518827A)
(43)【公表日】2015年7月6日
(86)【国際出願番号】US2013040827
(87)【国際公開番号】WO2013173255
(87)【国際公開日】20131121
【審査請求日】2016年5月12日
(31)【優先権主張番号】61/648,391
(32)【優先日】2012年5月17日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514291864
【氏名又は名称】ソレント・セラピューティクス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Sorrento Therapeutics, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100156144
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 康
(72)【発明者】
【氏名】ヘユー・ジョウ
(72)【発明者】
【氏名】ランディ・ギャストワート
(72)【発明者】
【氏名】バーバラ・エイ・スワンソン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ディクソン・グレイ
【審査官】 田中 耕一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−515878(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/058588(WO,A1)
【文献】 特表平08−510922(JP,A)
【文献】 特表2008−500815(JP,A)
【文献】 特表2001−523973(JP,A)
【文献】 特表2005−501529(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07K 1/00−C07K 19/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
WPIDS/WPIX(STN)
UniProt/GeneSeq
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
列番号5のH鎖可変領域配列および配列番号6のL鎖可変領域配列を含む、EGFRエピトープに結合する完全ヒト抗体。
【請求項2】
配列番号5のH鎖可変領域配列および配列番号6のL鎖可変領域配列を含む、EGFRエピトープに結合する完全ヒト抗体Fab断片。
【請求項3】
配列番号5のH鎖可変領域配列配列番号6のL鎖可変領域配列を含む、EGFRエピトープに結合する完全ヒト一本鎖抗体。
【請求項4】
抗EGFRポリペプチドを含むがんの処置用の医薬であって、
該抗EGFRポリペプチドが、EGFRエピトープに結合するIgGクラスの完全ヒト抗体、H鎖可変領域およびL鎖可変領域を含む完全ヒト抗体Fab断片、ペプチドリンカーにより連結されたH鎖可変領域およびL鎖可変領域を有する完全ヒト一本鎖抗体およびその組み合わせからなる群から選択され;
該抗体が、配列番号5/配列番号6に示すH鎖/L鎖可変領域配列を含み;
該完全ヒト抗体Fab断片が、配列番号5/配列番号6に示すH鎖/L鎖可変領域配列を含み;
該完全ヒト一本鎖抗体が、配列番号5/配列番号6に示すH鎖/L鎖可変領域配列を含む、医薬。
【請求項5】
請求項4記載のがんの処置用の医薬であって、がんが、卵巣がん、結腸直腸がん、乳がん、肺がん、非小細胞肺がん、頭頸部がんおよび前述のがんの転移性がんからなる群から選択される、医薬。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗EGFR抗体に関連するまたは由来する組成物および方法を提供する。より具体的には、本発明は、EGFRに結合するヒト抗体、EGFR結合断片および該抗体の誘導体および、該断片を含む、EGFR結合ポリペプチドを提供する。さらに、本発明は、抗体断片および誘導体およびポリペプチド、ならびにかかる抗体、抗体断片および誘導体およびポリペプチドの使用方法、例えば、EGFRに関連する障害または症状を示す対象の処置または診断方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
がんは、ヒトの健康に対する最も致命的な脅威のままである。合衆国では、毎年約1300万人の新しい患者が、がんに罹患しており、心臓疾患に次ぐ、2番目に多い死因であり、およそ4人中1人の死因となっている。また、がんは5年以内に、死因として、心血管疾患を数で凌ぐことが予測されている。がんが死因となっている場合、ほとんどは固形腫瘍が原因となっている。特定のがんの医学的処置には有意な進歩が見られるにもかかわらず、がん全体での5年生存率は、過去20年において約10%しか改善していない。がんまたは悪性腫瘍は、転移して、制御されていない状態で急速に増殖するため、時宜を得た検出および処置がきわめて難しい。さらに、がんは、組織内の1つまたはいくつかの正常な細胞の悪性形質転換により、体中の殆ど全ての組織から生じる可能性があり、特定の組織に由来するがんは、それぞれ種類が他とは異なる。
【0003】
現在のがんの処置方法は比較的に非選択的なものである。外科医が罹患組織を取り除き;放射線療法により固形腫瘍を収縮させ;化学療法により、急速に分裂する細胞を殺す。特に、化学療法は、多くの副作用をもたらし、場合によっては、副作用が投与量を限定する程重篤であるため、有効である可能性のある薬物の使用が妨げられている。さらに、がんは、化学療法の薬物に対して耐性を示すようになることがしばしばである。
【0004】
したがって、より特異的でより効果的ながん治療が早急に必要とされている。
【0005】
EGFRは、免疫グロブリンファミリーに属する、55kDのI型の膜蛋白質としてクローニングされた (The EMBO Journal (1992), vol. 11, issue 11, p. 3887-3895、特許第5336973号、特許第7291996号)。ヒトEGFRcDNAは、EMBL/GenBank Acc. No. NM005018 に示す基本配列からなり、マウスEGFRcDNAは、Acc. No. X67914に示す基本配列からなり、その発現は、胸腺細胞がCD4-CD8-細胞からCD4+CD8+細胞ヘ分化する際に見られる (International Immunology (1996), vol. 18, issue 5, p. 773-780、J. Experimental Med. (2000), vol. 191, issue 5, p. 891-898)。末梢におけるEGFRの発現は、抗原受容体または活性化マクロファージからの刺激により活性化されたT細胞またはB細胞を含む骨髄細胞に見られることが報告されている (International Immunology (1996), vol. 18, issue 5, p. 765-772)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第5336973号
【特許文献2】特許第7291996号
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】The EMBO Journal (1992), vol. 11, issue 11, p. 3887-3895
【非特許文献2】International Immunology (1996), vol. 18, issue 5, p. 773-780
【非特許文献3】J. Experimental Med. (2000), vol. 191, issue 5, p. 891-898
【非特許文献4】International Immunology (1996), vol. 18, issue 5, p. 765-772
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、EGFRエピトープに、少なくとも10-6Mの親和性で結合するIgGクラスの完全ヒト抗体であって、
配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有する、IgGクラスの完全ヒト抗体を提供する。
【0009】
好ましくは、該完全ヒト抗体は、H鎖およびL鎖を両方有しており、
配列番号1/配列番号2 (本明細書でA3と称する)、配列番号3/配列番号4 (本明細書でA5 と称する)、配列番号5/配列番号6 (本明細書でA6と称する)、配列番号7/配列番号8 (本明細書でA10と称する)、配列番号9/配列番号10 (本明細書でA11と称する)、配列番号11/配列番号12 (本明細書でB1と称する)、配列番号13/配列番号14 (本明細書でB4と称する)、配列番号15/配列番号16 (本明細書でB5と称する)、配列番号17/配列番号18 (本明細書でB6と称する)、配列番号19/配列番号20 (本明細書でB7またはH3と称する)、配列番号21/配列番号22 (本明細書でD2と称する)、配列番号23/配列番号24 (本明細書でD4またはH9と称する)、配列番号25/配列番号26 (本明細書でD6と称する)、配列番号27/配列番号28 (本明細書でD10と称する)、配列番号29/配列番号30 (本明細書でE1と称する)、配列番号31/配列番号32 (本明細書でEG-A4と称する)、配列番号33/配列番号34 (本明細書でEG-B7と称する)、配列番号35/配列番号36 (本明細書でEG-C9と称する)、配列番号37/配列番号38 (本明細書でEG-D5と称する)、配列番号39/配列番号40 (本明細書でEG-E9と称する)、配列番号41/配列番号42 (本明細書でEG-E11と称する)、配列番号43/配列番号44 (本明細書でEB8と称する)、配列番号45/配列番号46 (本明細書でEC6と称する)、配列番号47/配列番号48 (本明細書でEC10と称する)、配列番号49/配列番号50 (本明細書でED10と称する)、配列番号51/配列番号52 (本明細書でEE12と称する)、配列番号53/配列番号54 (本明細書でRE-A1と称する)、配列番号55/配列番号56 (本明細書でRE-F3と称する)、配列番号57/配列番号58 (本明細書でRE-F4と称する)、配列番号59/配列番号60 (本明細書でG3と称する)、配列番号61/配列番号62 (本明細書でA6-A1と称する)、配列番号63/配列番号64 (本明細書でA6-A3と称する)、配列番号65/配列番号66 (本明細書でA6-A4と称する)、配列番号67/配列番号68 (本明細書でA6-A5と称する)、配列番号69/配列番号70 (本明細書でA6-A6と称する)、配列番号71/配列番号72 (本明細書でA6-A7と称する)、配列番号73/配列番号74 (本明細書でA6-A8と称する)、配列番号75/配列番号76 (本明細書でD2GA1と称する)、配列番号77/配列番号78 (本明細書でD2GA2と称する)、配列番号79/配列番号80 (本明細書でD2GA4と称する)、配列番号81/配列番号82 (本明細書でD2GA5と称する)、配列番号83/配列番号84 (本明細書でA6-A11と称する)、配列番号85/配列番号86 (本明細書でA6-A12と称する)、配列番号87/配列番号88 (本明細書でA6-A13と称する)、配列番号89/配列番号90 (本明細書でA6-A14と称する)、配列番号91/配列番号92 (本明細書でA6-A15と称する)、配列番号93/配列番号94 (本明細書でA6-A17と称する)、配列番号95/配列番号96 (本明細書でA6-A18と称する)、配列番号97/配列番号98 (本明細書でA6-A20と称する)、配列番号99/配列番号100 (本明細書でA6-A21と称する)、配列番号101/配列番号102 (本明細書でA6-A22と称する)、配列番号103/配列番号104 (本明細書でA6-A23と称する)、配列番号105/配列番号106 (本明細書でA6-A24と称する)、配列番号107/配列番号108 (本明細書でD2GA6と称する)、配列番号109/配列番号110 (本明細書でD2GA9と称する)、配列番号111/配列番号112 (本明細書でD2GA10と称する)、配列番号113/配列番号114 (本明細書でD2GA11と称する)、配列番号115/配列番号116 (本明細書でD2GB2と称する)、配列番号117/配列番号118 (本明細書でD2GB6と称する)、配列番号119/配列番号120 (本明細書でD2GB7と称する)、配列番号121/配列番号122 (本明細書でD2GB8と称する)、配列番号123/配列番号124 (本明細書でD2GC1と称する)、配列番号125/配列番号126 (本明細書でD2GC4と称する)、配列番号127/配列番号128 (本明細書でD2GG1と称する)およびその組み合わせからなるH鎖/L鎖可変領域を有する。
【0010】
本発明は、H鎖由来の可変領域とL鎖由来の可変領域を有するFab完全ヒト抗体断片であって、
該抗体が、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有する、Fab完全ヒト抗体断片を提供する。好ましくは、該完全ヒト抗体Fab断片は、H鎖可変領域とL鎖可変領域の両方を有し、ここで、該抗体は、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する。
【0011】
本発明は、H鎖由来の可変領域とL鎖由来の可変領域ならびにH鎖とL鎖の可変領域間をつなぐペプチドリンカーを有する一本鎖ヒト抗体であって、
配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号9、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一なH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一なL鎖可変領域配列を有する一本鎖ヒト抗体を提供する。好ましくは、該完全ヒト一本鎖抗体は、H鎖可変領域およびL鎖可変領域の両方を有し、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する、一本鎖ヒト抗体を提供する。
【0012】
本発明はさらに、有効量の抗EGFRポリペプチドを投与することを含む広範囲の哺乳類のがんの処置方法であって、
該抗EGFRペプチドが、EGFRエピトープに少なくとも10-6Mの結合親和性で結合するIgGクラスの完全ヒト抗体、H鎖由来の可変領域とL鎖由来の可変領域を有するFab完全ヒト抗体断片、H鎖由来の可変領域とL鎖由来の可変領域と、H鎖とL鎖由来の可変領域をつなぐペプチドリンカーを有する一本鎖ヒト抗体およびその組み合わせからなる群から選択され;ここで、
該完全ヒト抗体が、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号9、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有し;
該Fab完全ヒト抗体断片が、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号9、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有し;
該一本鎖ヒト抗体が、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号9、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有する、
処置方法を提供する。
【0013】
好ましくは、該完全ヒト抗体は、H鎖とL鎖の両方を有し、配列番号1/配列番号2 (本明細書でA3と称する)、配列番号3/配列番号4 (本明細書でA2と称する)、配列番号5/配列番号6 (本明細書でA6と称する)、配列番号7/配列番号8 (本明細書でA10と称する)、配列番号9/配列番号10 (本明細書でA11と称する)、配列番号11/配列番号12 (本明細書でB1と称する)、配列番号13/配列番号14 (本明細書でB4と称する)、配列番号15/配列番号16 (本明細書でB5と称する)、配列番号17/配列番号18 (本明細書でB6と称する)、配列番号19/配列番号20 (本明細書でB7またはH3と称する)、配列番号21/配列番号22 (本明細書でD2と称する)、配列番号23/配列番号24 (本明細書でD4またはH9と称する)、配列番号25/配列番号26 (本明細書でD6と称する)、配列番号27/配列番号28 (本明細書でD10と称する)、配列番号29/配列番号30 (本明細書でE-1と称する)、配列番号31/配列番号32 (本明細書でEG-A4と称する)、配列番号33/配列番号34 (本明細書でEG-B7と称する)、配列番号35/配列番号36 (本明細書でEG-C9と称する)、配列番号37/配列番号38 (本明細書でEG-D5と称する)、配列番号39/配列番号40 (本明細書でEG-E9と称する)、配列番号41/配列番号42 (本明細書でEG-E11と称する)、配列番号43/配列番号44 (本明細書でEB8と称する)、配列番号45/配列番号46 (本明細書でEC6と称する)、配列番号47/配列番号48 (本明細書でEC10と称する)、配列番号49/配列番号50 (本明細書でED10と称する)、配列番号51/配列番号52 (本明細書でEE12と称する)、配列番号53/配列番号54 (本明細書でRE-A1と称する)、配列番号55/配列番号56 (本明細書でRE-F3と称する)、配列番号57/配列番号58 (本明細書でRE-F4と称する)、配列番号59/配列番号60 (本明細書でG3と称する)、配列番号61/配列番号62 (本明細書でA6-A1と称する)、配列番号63/配列番号64 (本明細書でA6-A3と称する)、配列番号65/配列番号66 (本明細書でA6-A4と称する)、配列番号67/配列番号68 (本明細書でA6-A5と称する)、配列番号69/配列番号70 (本明細書でA6-A6と称する)、配列番号71/配列番号72 (本明細書でA6-A7と称する)、配列番号73/配列番号74 (本明細書でA6-A8と称する)、配列番号75/配列番号76 (本明細書でD2GA1と称する)、配列番号77/配列番号78 (本明細書でD2GA2と称する)、配列番号79/配列番号80 (本明細書でD2GA4と称する)、配列番号81/配列番号82 (本明細書でD2GA5と称する)、配列番号83/配列番号84 (本明細書でA6-A11と称する)、配列番号85/配列番号86 (本明細書でA6-A12と称する)、配列番号87/配列番号88 (本明細書でA6-A13と称する)、配列番号89/配列番号90 (本明細書でA6-A14と称する)、配列番号91/配列番号92 (本明細書でA6-A15と称する)、配列番号93/配列番号94 (本明細書でA6-A17と称する)、配列番号95/配列番号96 (本明細書でA6-A18と称する)、配列番号97/配列番号98 (本明細書でA6-A20と称する)、配列番号99/配列番号100 (本明細書でA6-A21と称する)、配列番号101/配列番号102 (本明細書でA6-A22と称する)、配列番号103/配列番号104 (本明細書でA6-A23と称する)、配列番号105/配列番号106 (本明細書でA6-A24と称する)、配列番号107/配列番号108 (本明細書でD2GA6と称する)、配列番号109/配列番号110 (本明細書でD2GA9と称する)、配列番号111/配列番号112 (本明細書でD2GA10と称する)、配列番号113/配列番号114 (本明細書でD2GA11と称する)、配列番号115/配列番号116 (本明細書でD2GB2と称する)、配列番号117/配列番号118 (本明細書でD2GB6と称する)、配列番号119/配列番号120 (本明細書でD2GB7と称する)、配列番号121/配列番号122 (本明細書でD2GB8と称する)、配列番号123/配列番号124 (本明細書でD2GC1と称する)、配列番号125/配列番号126 (本明細書でD2GC4と称する)、配列番号127/配列番号128 (本明細書でD2GG1と称する)およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する。好ましくは、該完全ヒト抗体Fab断片は、H鎖可変領域とL鎖可変領域の両方を有し、該抗体は、配列番号1/配列番号2 (本明細書でA3と称する)、配列番号3/配列番号4 (本明細書でA2と称する)、配列番号5/配列番号6 (本明細書でA6と称する)、配列番号7/配列番号8 (本明細書でA10と称する)、配列番号9/配列番号10 (本明細書でA11と称する)、配列番号11/配列番号12 (本明細書でB1と称する)、配列番号13/配列番号14 (本明細書でB4と称する)、配列番号15/配列番号16 (本明細書でB5と称する)、配列番号17/配列番号18 (本明細書でB6と称する)、配列番号19/配列番号20 (本明細書でB7またはH3と称する)、配列番号21/配列番号22 (本明細書でD2と称する)、配列番号23/配列番号24 (本明細書でD4またはH9と称する)、配列番号25/配列番号26 (本明細書でD6と称する)、配列番号27/配列番号28 (本明細書でD10と称する)、配列番号29/配列番号30 (本明細書でE-1と称する)、配列番号31/配列番号32 (本明細書でEG-A4と称する)、配列番号33/配列番号34 (本明細書でEG-B7と称する)、配列番号35/配列番号36 (本明細書でEG-C9と称する)、配列番号37/配列番号38 (本明細書でEG-D5と称する)、配列番号39/配列番号40 (本明細書でEG-E9と称する)、配列番号41/配列番号42 (本明細書でEG-E11と称する)、配列番号43/配列番号44 (本明細書でEB8と称する)、配列番号45/配列番号46 (本明細書でEC6と称する)、配列番号47/配列番号48 (本明細書でEC10と称する)、配列番号49/配列番号50 (本明細書でED10と称する)、配列番号51/配列番号52 (本明細書でEE12と称する)、配列番号53/配列番号54 (本明細書でRE-A1と称する)、配列番号55/配列番号56 (本明細書でRE-F3と称する)、配列番号57/配列番号58 (本明細書でRE-F4と称する)、配列番号59/配列番号60 (本明細書でG3と称する)、配列番号61/配列番号62 (本明細書でA6-A1と称する)、配列番号63/配列番号64 (本明細書でA6-A3と称する)、配列番号65/配列番号66 (本明細書でA6-A4と称する)、配列番号67/配列番号68 (本明細書でA6-A5と称する)、配列番号69/配列番号70 (本明細書でA6-A6と称する)、配列番号71/配列番号72 (本明細書でA6-A7と称する)、配列番号73/配列番号74 (本明細書でA6-A8と称する)、配列番号75/配列番号76 (本明細書でD2GA1と称する)、配列番号77/配列番号78 (本明細書でD2GA2と称する)、配列番号79/配列番号80 (本明細書でD2GA4と称する)、配列番号81/配列番号82 (本明細書でD2GA5と称する)、配列番号83/配列番号84 (本明細書でA6-A11と称する)、配列番号85/配列番号86 (本明細書でA6-A12と称する)、配列番号87/配列番号88 (本明細書でA6-A13と称する)、配列番号89/配列番号90 (本明細書でA6-A14と称する)、配列番号91/配列番号92 (本明細書でA6-A15と称する)、配列番号93/配列番号94 (本明細書でA6-A17と称する)、配列番号95/配列番号96 (本明細書でA6-A18と称する)、配列番号97/配列番号98 (本明細書でA6-A20と称する)、配列番号99/配列番号100 (本明細書でA6-A21と称する)、配列番号101/配列番号102 (本明細書でA6-A22と称する)、配列番号103/配列番号104 (本明細書でA6-A23と称する)、配列番号105/配列番号106 (本明細書でA6-A24と称する)、配列番号107/配列番号108 (本明細書でD2GA6と称する)、配列番号109/配列番号110 (本明細書でD2GA9と称する)、配列番号111/配列番号112 (本明細書でD2GA10と称する)、配列番号113/配列番号114 (本明細書でD2GA11と称する)、配列番号115/配列番号116 (本明細書でD2GB2と称する)、配列番号117/配列番号118 (本明細書でD2GB6と称する)、配列番号119/配列番号120 (本明細書でD2GB7と称する)、配列番号121/配列番号122 (本明細書でD2GB8と称する)、配列番号123/配列番号124 (本明細書でD2GC1と称する)、配列番号125/配列番号126 (本明細書でD2GC4と称する)、配列番号127/配列番号128 (本明細書でD2GG1と称する)およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する。好ましくは、完全ヒト一本鎖抗体は、H鎖可変領域とL鎖可変領域の両方を有し、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する。
【0014】
好ましくは、処置する哺乳類のがんは、卵巣がん、結腸がん、乳がんまたは肝がん細胞株、骨髄腫、神経芽腫由来CNS腫瘍、単球性白血病、B細胞由来白血病、T細胞由来白血病、B細胞由来リンパ腫、T細胞由来リンパ腫、肥満細胞由来腫瘍およびその組み合わせからなる群から選択される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】種々の抗EGFR抗体のA431細胞への結合のFACSによる測定を示す。上段右の図は、好ましいEGFR抗体であるA6についての図である。
図2】A6およびD2のA431類表皮がん細胞に対する細胞結合とそれぞれ1.29 nMおよび0.28nMのEC50を表す。
図3】A6およびD2が、それぞれ2.06nMおよび1.35nMのIC50でA431細胞の表面に発現しているEGFRへのEGFの結合するをどのように遮断するかを示す。
図4a】10ng/ml EGFにおける、EGF介在性のA431細胞の増殖を示す。本明細書に記載する抗EGFR抗体A6を有名な抗EGFR抗体であるセツキシマブ(Erbitux(登録商標))と比較した。A6は、この試験管内モデルにおいてセツキシマブに匹敵する効力を示す。
図4b】10ng/ml EGFまたは10%FBSにてEGFおよび血清刺激したMCF7 乳がん細胞の増殖を示す。新しく本明細書に記載する抗EGFR抗体A6を、有名な抗EGFR抗体であるセツキシマブと比較した。A6は、この試験管内モデルにおいてセツキシマブに匹敵する効力を示す。
図5】A431類表皮がん細胞における、EGF刺激性の、EGF受容体の自己リン酸化を示す。種々の抗EGFR抗体を、抗体濃度10μg/mlにて比較し、全てが、有名な抗EGFR抗体であるセツキシマブよりも優れた拮抗作用を示す。
図6a】EGFR介在性の細胞シグナル伝達の抗EGFR抗体による阻害を示す。具体的には、A431細胞における、リン酸化によるERK1/2の活性化の拮抗作用を示す。
図6b】EGFR介在性の細胞シグナル伝達の抗EGFR抗体による阻害を示す。具体的には、A431細胞における、リン酸化によるAKT活性化の拮抗作用を示す。
図6c】EGFR介在性の細胞シグナル伝達の抗EGFR抗体による阻害を示す。具体的には、MCF7細胞における、リン酸化によるERK1/2の活性化の拮抗作用を示す。
図7】本明細書に記載する抗EGFR抗体A6と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中のANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース)の重ね合わせを示す: STD/標準の試行(黒破線)、EGFR-A6スペクトル (黒実線)
図8】本明細書に記載の抗EGFR抗体D2と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中のANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース)の重ね合わせを示す: STD/標準の試行(黒破線)、EGFR-D2スペクトル (黒実線)。
図9】本明細書に記載の抗EGFR抗体EGC9と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中のANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース)の重ね合わせを示す: STD/標準の試行(黒破線)、EGFR-EGC9スペクトル (黒実線)。
図10】本明細書に記載の抗EGFR抗体EC10と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中のANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース)の重ね合わせを示す:STD/標準の試行(黒破線)、EGFR-EC10スペクトル (黒実線)。
図11】本明細書に記載の抗EGFR抗体D6と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中のANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース)の重ね合わせを示す:STD/標準の試行(黒破線)、EGFR-D6スペクトル (黒実線)。
図12】本明細書に記載の抗EGFR抗体B4と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中のANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース)の重ね合わせを示す:STD/標準の試行(黒破線)、EGFR-B4スペクトル (黒実線)。
図13】本明細書に記載の抗EGFR抗体A5と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中のANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース)の重ね合わせを示す:STD/標準の試行(黒破線)、EGFR-A5スペクトル (黒実線)。
図14】A6抗体 (四角形) およびD2 (三角形)抗体がともに生体内で移植腫瘍細胞の増殖を低下させたことを示す。
図15】EGF処理によるEGFRの自己リン酸化による活性化の阻害についての、A6抗体の種々の変異体のIC50の決定を示す。
図16】16AおよびBは、対数目盛での抗体濃度の関数としての、抗EGFR抗体の抗体依存性細胞障害(ADCC) 能の決定を示す。このルシフェラーゼベースのプロモーターアッセイにより、抗体の濃度が上昇するにつれて相対発光量(RLU:relative light unit)が上昇し、正の相関を示すことが示される(図16A)。該抗EGFR mAb A6は、60pMのEC50でADCCを活性化させた (図16B)。該抗EGFR mAb D2は、200pMのEC50でADCCを活性化させた。
図17】EGF処理によるEGFRの自己リン酸化による活性化の阻害についての、D2抗体の種々の変異体のIC50の決定を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、EGFRエピトープに10-6M以下の結合親和性で結合するIgGクラスの完全ヒト抗体であって、
配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号9、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一である、H鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一である、L鎖可変領域配列を有する、IgGクラスの完全ヒト抗体を提供する。好ましくは、該完全ヒト抗体は、H鎖およびL鎖の両方を有し、配列番号1/配列番号2 (本明細書でA3と称する)、配列番号3/配列番号4 (本明細書でA2と称する)、配列番号5/配列番号6 (本明細書でA6と称する)、配列番号7/配列番号8 (本明細書でA10と称する)、配列番号9/配列番号10 (本明細書でA11と称する)、配列番号11/配列番号12 (本明細書でB1と称する)、配列番号13/配列番号14 (本明細書でB4と称する)、配列番号15/配列番号16 (本明細書でB5と称する)、配列番号17/配列番号18 (本明細書でB6と称する)、配列番号19/配列番号20 (本明細書でB7またはH3と称する)、配列番号21/配列番号22 (本明細書でD2と称する)、配列番号23/配列番号24 (本明細書でD4またはH9と称する)、配列番号25/配列番号26 (本明細書でD6と称する)、配列番号27/配列番号28 (本明細書でD10と称する)、配列番号29/配列番号30 (本明細書でE-1と称する)、配列番号31/配列番号32 (本明細書でEG-A4と称する)、配列番号33/配列番号34 (本明細書でEG-B7と称する)、配列番号35/配列番号36 (本明細書でEG-C9と称する)、配列番号37/配列番号38 (本明細書でEG-D5と称する)、配列番号39/配列番号40 (本明細書でEG-E9と称する)、配列番号41/配列番号42 (本明細書でEG-E11と称する)、配列番号43/配列番号44 (本明細書でEB8と称する)、配列番号45/配列番号46 (本明細書でEC6と称する)、配列番号47/配列番号48 (本明細書でEC10と称する)、配列番号49/配列番号50 (本明細書でED10と称する)、配列番号51/配列番号52 (本明細書でEE12と称する)、配列番号53/配列番号54 (本明細書でRE-A1と称する)、配列番号55/配列番号56 (本明細書でRE-F3と称する)、配列番号57/配列番号58 (本明細書でRE-F4と称する)、配列番号59/配列番号60 (本明細書でG3と称する)、配列番号61/配列番号62 (本明細書でA6-A1と称する)、配列番号63/配列番号64 (本明細書でA6-A3と称する)、配列番号65/配列番号66 (本明細書でA6-A4と称する)、配列番号67/配列番号68 (本明細書でA6-A5と称する)、配列番号69/配列番号70 (本明細書でA6-A6と称する)、配列番号71/配列番号72 (本明細書でA6-A7と称する)、配列番号73/配列番号74 (本明細書でA6-A8と称する)、配列番号75/配列番号76 (本明細書でD2GA1と称する)、配列番号77/配列番号78 (本明細書でD2GA2と称する)、配列番号79/配列番号80 (本明細書でD2GA4と称する)、配列番号81/配列番号82 (本明細書でD2GA5と称する)、配列番号83/配列番号84 (本明細書でA6-A11と称する)、配列番号85/配列番号86 (本明細書でA6-A12と称する)、配列番号87/配列番号88 (本明細書でA6-A13と称する)、配列番号89/配列番号90 (本明細書でA6-A14と称する)、配列番号91/配列番号92 (本明細書でA6-A15と称する)、配列番号93/配列番号94 (本明細書でA6-A17と称する)、配列番号95/配列番号96 (本明細書でA6-A18と称する)、配列番号97/配列番号98 (本明細書でA6-A20と称する)、配列番号99/配列番号100 (本明細書でA6-A21と称する)、配列番号101/配列番号102 (本明細書でA6-A22と称する)、配列番号103/配列番号104 (本明細書でA6-A23と称する)、配列番号105/配列番号106 (本明細書でA6-A24と称する)、配列番号107/配列番号108 (本明細書でD2GA6と称する)、配列番号109/配列番号110 (本明細書でD2GA9と称する)、配列番号111/配列番号112 (本明細書でD2GA10と称する)、配列番号113/配列番号114 (本明細書でD2GA11と称する)、配列番号115/配列番号116 (本明細書でD2GB2と称する)、配列番号117/配列番号118 (本明細書でD2GB6と称する)、配列番号119/配列番号120 (本明細書でD2GB7と称する)、配列番号121/配列番号122 (本明細書でD2GB8と称する)、配列番号123/配列番号124 (本明細書でD2GC1と称する)、配列番号125/配列番号126 (本明細書でD2GC4と称する)、配列番号127/配列番号128 (本明細書でD2GG1と称する)およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する。
【0017】
本発明は、H鎖由来の可変領域とL鎖由来の可変領域を有するFab完全ヒト抗体断片であって、
配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号9、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域の配列を有する、Fab完全ヒト抗体断片を提供する。好ましくは、該完全ヒト抗体Fab断片は、H鎖可変領域とL鎖可変領域の両方を有し、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する。
【0018】
本発明は、H鎖由来の可変領域およびL鎖由来の可変領域ならびにH鎖とL鎖の可変領域をつなぐペプチドリンカーを有する一本鎖ヒト抗体であって、
配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号9、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有する、一本鎖ヒト抗体を提供する。好ましくは、該完全ヒト一本鎖抗体は、H鎖可変領域とL鎖可変領域の両方を有し、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する。
【0019】
本発明はさらに、広範囲の哺乳類のがんの処置方法であって、有効量の抗EGFRポリペプチドを投与することを含む処置方法を提供し、ここで、該抗EGFRポリペプチドは、EGFRエピトープに少なくとも10-6Mの親和性で結合するIgGクラスの完全ヒト抗体、H鎖由来の可変領域およびL鎖由来の可変領域を有するFab完全ヒト抗体断片、H鎖由来の可変領域およびL鎖由来の可変領域ならびにH鎖とL鎖の可変領域をつなぐペプチドリンカーを有する一本鎖ヒト抗体およびその組み合わせからなる群から選択され;ここで、
該完全ヒト抗体は、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号9、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一のH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有しており;
該Fab完全ヒト抗体断片は、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号9、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有し; そして
該一本鎖ヒト抗体は、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号9、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一のH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域の配列を有する。
【0020】
好ましくは、該完全ヒト抗体は、H鎖とL鎖の両方を有し、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する。好ましくは、該ヒト抗体Fab断片は、H鎖およびL鎖の両方を有し、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖を有する。好ましくは、該完全ヒト一本鎖抗体は、H鎖およびL鎖可変領域を両方有し、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する。
【0021】
好ましくは、処置する哺乳類のがんは、卵巣がん、結腸がん、乳がんまたは肝がん細胞株、骨髄腫、神経芽腫由来CNS腫瘍、単球性白血病、B細胞由来白血病、T細胞由来白血病、B細胞由来リンパ腫、T細胞由来リンパ腫、脂肪細胞由来腫瘍およびその組み合わせからなる群から選択される。
【0022】
本発明のポリペプチドは、任意の標準的な方法を用いて作製してよい。一例としては、ポリペプチドは、該ポリペプチドをコードする核酸配列(例えばcDNA)を組み換え発現ベクターに挿入し、発現を促進する条件下にて該DNA配列を発現させることによる、組み換えDNA法により作製する。
【0023】
本明細書に記載する種々のポリペプチドの任意のものをコードする核酸は、化学的に合成してもよい。細胞内の発現を上昇させるために、コドン使用頻度を選択してもよい。該コドン使用頻度は、選択する細胞の種類に依存する。大腸菌(E. Coli)および他の細菌ならびに哺乳類細胞、植物細胞、酵母細胞および昆虫細胞について、特定化したコドン使用頻度パターンが発達している。例えば: Mayfield et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 2003 100(2):438-42; Sinclair et al. Protein Expr. Purif. 2002 (1):96-105; Connell N D. Curr. Opin. Biotechnol. 2001 12(5):446-9; Makrides et al. Microbiol. Rev. 1996 60(3):512-38; およびSharp et al. Yeast. 1991 7(7):657-78を参照のこと。
【0024】
核酸操作の一般的な技術は、例えば、Sambrook et al., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Vols. 1-3, Cold Spring Harbor Laboratory Press, 2 ed., 1989またはF. Ausubel et al., Current Protocols in Molecular Biology (Green Publishing and Wiley-Interscience: New York, 1987) およびその最新版に記載されており、これらの文献は引用により本明細書中に包含される。ポリペプチドをコードするDNAは、哺乳類、ウイルスまたは昆虫遺伝子由来の適当な転写もしくは翻訳調節エレメントに作動可能に連結している。かかる調節エレメントには、転写プロモーター、転写を調節する任意のオペレーター配列、適当なmRNAリボソーム結合部位をコードする配列ならびに転写および翻訳の終結を調節する配列が含まれる。
【0025】
また、該組み換えDNAは、蛋白質精製に有用であり得る、任意の種類の蛋白質タグ配列を含んでいてもよい。蛋白質タグの例としては、ポリヒスチジンタグ、FLAGタグ、mycタグ、HAタグ、またはGSTタグが挙げられるが、これらに限定されるものではない。細菌、真菌、酵母および哺乳類細胞ホストに用いる適当なクローニングおよび発現ベクターはCloning Vectors: A Laboratory Manual, (Elsevier, N.Y., 1985)に記載されている。
【0026】
該発現コンストラクトを、適当な方法を用いてホスト細胞に導入する。ホスト細胞へ核酸を導入する方法としては、種々の方法が知られており、例えば、エレクトロポレーション;塩化カルシウム、塩化ルビジウム、リン酸カルシウム、DEAE−デキストランまたは他の物質を用いた遺伝子導入;微粒子銃;リポフェクション;および感染(ベクターが感染性である場合)が挙げられるが、これらに限定されない。適当なホスト細胞としては、原核生物、酵母、哺乳類細胞または細菌細胞が挙げられる。
【0027】
適当な細菌としては、グラム陰性もしくはグラム陽性生物、例えば大腸菌またはバチルス種(Bacillus spp.)が挙げられる。酵母、好ましくはサッカロマイシス(Saccharomyces)種、例えば出芽酵母(S. cerevisiae)を、ポリペプチドの作製に用いてもよい。種々の哺乳類もしくは昆虫細胞の培養系を、組み換え蛋白質の発現に用いてもよい。昆虫細胞内で異種性の蛋白質を作製するためのバキュロウイルス系は、LuckowおよびSummersにより概説されている(Bio/Technology, 6:47, 1988)。適当な哺乳類ホスト細胞株の例としては、内皮細胞、COS-7サル腎臓細胞、CV-1、L細胞、C127、3T3、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)、HEK(ヒト胎児由来腎臓)細胞、HeLa、293およびBHK細胞株が挙げられる。精製ポリペプチドは、適当なホスト/ベクター系を培養して組み換え蛋白質を発現させることにより作製する。多くの適用において、本明細書に記載のポリペプチドの多くはサイズが小さいため、大腸菌での発現が好ましい発現方法となる。その後、該蛋白質を、培養培地または細胞抽出物から精製する。
【0028】
本明細書に記載の蛋白質は、細胞翻訳系を用いて作製してもよい。かかる目的のためには、該ポリペプチドをコードする核酸を修飾して、試験管内での転写とmRNAの産生および、用いる特定の無細胞系(真核生物、例えば哺乳類もしくは酵母の無細胞翻訳系または原核生物、例えば細菌の無細胞翻訳系)における該mRNAの無細胞翻訳を可能にしなければならない。
【0029】
該ポリペプチドは、蛋白質化学の分野で一般的に知られている蛋白質の単離/精製方法により精製し得る。非限定的な例としては、抽出、再結晶、塩析(例えば、硫酸アンモニウムもしくは硫酸ナトリウムを用いた塩析)、遠心分離、透析、限外濾過、吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、疎水クロマトグラフィー、順相クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、ゲル濾過、ゲル浸透クロマトグラフィー、親和性クロマトグラフィー、電気泳動、向流分配またはこれらの任意の組み合わせが挙げられる。精製後、ポリペプチドは、当該分野で公知の任意の方法、例えば非限定的な例としては、濾過および透析によって、緩衝媒体を交換するか、および/または、濃縮してもよい。
【0030】
該精製ポリペプチドは、好ましくは少なくとも85%、より好ましくは少なくとも95%、最も好ましくは少なくとも98%の純度である。厳密な純度の値に関わらず、本ポリペプチドは、医薬的製品として用いるために充分な純度である。
【0031】
ポリペプチドの翻訳後修飾
特定の態様において、本発明の結合ポリペプチドは、さらに、翻訳後修飾を含んでいてもよい。翻訳後の蛋白質修飾の例としては、リン酸化、アセチル化、メチル化、ADP-リボース化、ユビキチン化、グリコシル化、カルボニル化、SUMO化、ビオチン化またはポリペプチド側鎖もしくは疎水性基の付加が挙げられる。結果として、修飾された可溶ポリペプチドには、非アミノ酸エレメント、例えば脂質、多糖もしくは単糖、およびリン酸が含まれていてよい。グリコシル化の好ましい形態は、該ポリペプチドに1つ以上のシアル酸部分を結合させる、シアル酸付加である。シアル酸部分は、該蛋白質の溶解度および血清半減期を改善する一方で、免疫原性を低下させる。例えば、Raju et al. Biochemistry. 2001 31; 40(30):8868-76を参照のこと。該非アミノ酸エレメントのポリペプチドの官能性に対する影響は、そのEGFRまたはEGFの機能に対する拮抗性、例えば腫瘍成長に対する阻害効果について試験し得る。
【0032】
特定の態様の一において、対象の可溶ポリペプチドの修飾形態は、かかる対象の可溶ポリペプチドの非蛋白質性のポリマーへの連結を含む。態様の一において、該ポリマーは、米国特許第4,640,835号; 第4,496,689号; 第4,301,144号; 第4,670,417号; 第4,791,192号または第4,179,337号に記載されているように、ポリエチレングリコール(「PEG」)、ポリプロピレングリコールまたはポリオキシアルキレンである。修飾ポリペプチドの例としては、PEG化A6が挙げられる。
【0033】
PEGは、市販されているか、または当該分野でよく知られている方法によるエチレングリコールの開環重合により製造し得る水溶性ポリマーである(Sandler and Karo, Polymer Synthesis, Academic Press, New York, Vol. 3, p 138-161)。「PEG」という語は、サイズまたはPEG末端の修飾に関わらず、任意のポリエチレングリコール分子を広く指すのに用いられ、
式: X--O(CHCHO)-1CHCHOH (1)
で表され、式中で、nは20〜2300であり、XはHまたは末端修飾、例えばC1-4アルキルである。態様の一において、本発明のPEGは、一方の末端がヒドロキシまたはメトキシである、すなわち、XがHまたはCHである(「メトキシPEG」)。PEGは、さらに、結合反応に必要な化学基を含んでいてよく; それは、該分子の化学合成により生じたものか、または;分子の距離が最適になるためのスペーサーである。さらに、該PEGは、互いに結合している1つ以上のPEG側鎖からなっていてよい。つ以上のPEG鎖を有するPEGは、多アーム(multiarmed)または分枝PEGと呼ばれる。分枝PEGは、例えば、ポリエチレンオキシドを種々のポリオール、例えば、グリセロール、ペンタエリトリトール(pentaerythriol)およびソルビトールに添加することにより作製し得る。例えば、4分枝PEGは、ペンタエリトリトール(pentaerythriol)とエチレンオキシドから作製し得る。分枝PEGは、例えば欧州特許公開第0 473 084号および米国特許第5,932,462号に記載されている。PEGの形態の一つには、リジンの第一級アミノ基を介して結合した2PEG側鎖 (PEG2) が挙げられる(Monfardini et al., Bioconjugate Chem. 6 (1995) 62-69)。
【0034】
EGFR結合ポリペプチドへの結合については、例えば、約1,000ダルトン (Da)〜100,000Da (nは20〜2300)の、種々の分子質量のPEGを選択してよい。PEGにおける繰り返しユニットの数「n」は、Daで表される分子質量に近似される。活性化リンカー上のPEGの組み合わせた分子量が、医薬用途に適当であることが好ましい。したがって、態様の一において、該PEG分子の分子質量が100,000Daを超えないことが望ましい。例えば、3つのPEG分子がリンカーに結合している場合、各PEG分子は、12,000Da (各nは約270)という同じ分子量を有し、このとき、リンカー上のPEGの総分子質量は約36,000Da (nの合計は約820)である。該リンカーに結合したPEGの分子量は異なっていてもよく、例えば、リンカー上の3つの分子のうち、2つのPEG分子がそれぞれ5,000Da (各nは約110) であり、1つのPEG分子が12,000 Da (nは約270)であってよい。
【0035】
本発明の特定の態様において、EGFR結合ポリペプチドは、
式:--CO--(CH)--(OCHCH)--OR
のポリ(エチレングリコール)基の1つに、 該ポリ(エチレングリコール) 基の--CO (すなわちカルボニル)が、結合ポリペプチドのアミノ基の1つとアミド結合を形成するように、共有結合しており;Rは低級アルキルであり; xは2または3であり; mは約450〜約950であり; nおよびmは、結合体から結合性のポリペプチドを引いた分子量が約10〜40 kDaになるように選択される。態様の一において、結合ポリペプチドのリジンの6-アミノ基は、利用可能な (遊離の) アミノ基である。
【0036】
上述の結合体は、より具体的には、式(II):
P--NHCO--(CH)--(OCHCH)--OR (II)
によって表されてよく、式中、Pは本明細書に記載の結合ポリペプチドの基であり(すなわち式(II)に示すカルボニルとアミド結合を形成するアミノ基を含まない); Rは低級アルキルであり; xは2または3であり; mは約450〜約950であり、結合体から結合ポリペプチドを引いた分子量が約10〜約40kDaになるように選択される。本明細書において、「m」の特定の範囲は、配向について意味を持つ。「m」の範囲は、いずれの場合においても、PEG基の分子量によって厳密に決定される。
【0037】
特定の態様の一において、PEGのカルボネートエステルは、PEG−結合ポリペプチド結合体を形成するのに用いられる。N,N’-ジスクシニミジルカルボネート (DSC)を、PEGとの反応に用いて、活性化混合PEG-スクシニミジルカルボネートを形成し、これを次にリンカーの求核基または結合ポリペプチドのアミノ基と反応させてもよい (米国特許第5,281,698号および第5,932,462号参照)。同様の種類の反応において、1,1’-(ジベンゾトリアゾリル)カルボネートおよびジ-(2-ピリジル)カルボネートを、PEGと反応させて、それぞれPEG-ベンゾトリアゾリルおよびPEG-ピリジル混合カルボネート(米国特許第5,382,657号)を形成してよい。
【0038】
いくつかの態様において、PEG化結合ポリペプチドは、N末端のアミノ酸のαアミノ基に共有結合したPEG分子を含む。部位特異的なN末端の還元的アミノ化は、 Pepinsky et al., (2001) JPET, 297, 1059および米国特許第5,824,784号に記載されている。他の利用可能な求核性アミノ基を用いた蛋白質の還元的アミノ化のためのPEG−アルデヒドの使用が、米国特許第4,002,531号、Wieder et al., (1979) J. Biol. Chem. 254,12579および Chamow et al., (1994) Bioconjugate Chem. 5, 133に記載されている。
【0039】
他の態様において、PEG化結合ポリペプチドは、リンカーに共有結合した1つ以上のPEG分子を含み、該リンカーは、それ自体は結合ポリペプチドのN末端のアミノ酸残基のαアミノ基に結合している。かかる方法は、米国特許公開第2002/0044921号および国際公開第094/01451号に記載されている。
【0040】
態様の一において、結合ポリペプチドは、C末端においてPEG化される。特定の態様の一において、蛋白質は、C末端のアジドメチオニンの導入およびそれに続くシュタウディンガー反応を介するメチル−PEG−トリアリールホスフィン化合物の結合によりC末端でPEG化される。このC末端の結合方法は、Cazalis et al., Bioconjug. Chem. 2004; 15(5):1005-1009に記載されている。
【0041】
結合反応中の、結合ポリペプチドの活性化PEGに対する比率は約1:0.5〜1:50、約1:1〜1:30または約1:5〜1:15であってよい。PEGの結合ポリペプチドへの共有結合による付加を触媒する本発明の方法において、種々の水性緩衝液を用いてよい。態様の一において、緩衝液のpHは、約7.0〜9.0である。他の態様において、該pHは、わずかに塩基性の範囲、例えば約7.5〜8.5である。中性の範囲に近いpKaを有する緩衝液、例えばリン酸緩衝液を用いてもよい。
【0042】
PEG化結合ポリペプチドの精製に、当該分野で知られている慣用的な分離および精製技術、例えばサイズ排除クロマトグラフィー(例えばゲル濾過)およびイオン交換クロマトグラフィーを用いてよい。生成物は、SDS-PAGEを用いて分離してもよい。分離し得る生成物としては、モノ−、ジ−、トリ−、ポリ−PEG化および非PEG化結合ポリペプチドならびに遊離のPEGが含まれる。モノPEG結合体のパーセンテージは、溶出ピーク周辺のより広範囲の画分をプールすることにより、組成物中のモノPEGのパーセンテージが高くなるように調節することができる。モノPEG結合体が約90%である場合に、収量および活性のバランスが良い。例えば、結合体の少なくとも92%または少なくとも96%がモノPEG種である組成物が望ましい場合もある。本発明の態様の一において、モノ−PEG結合体のパーセンテージは、90%〜96%である。
【0043】
態様の一において、本発明のPEG化結合ポリペプチドは、1つ、2つまたはそれより多いPEG部分を含む。態様の一において、該PEG部分は、蛋白質の表面上および/または標的リガンドに接触する表面から離れた、アミノ酸に結合する。態様の一において、PEG−結合ポリペプチドのPEGの、組み合わせたまたは合計の分子質量は、約3,000Da〜60,000Daであり、場合によっては約10,000Da〜36,000Daである。態様の一において、該PEG化結合ポリペプチド中のPEGは、実質的に、直線の、直鎖PEGである。
【0044】
本発明の態様の一において、該PEG化結合ポリペプチド中のPEGは、例えば450mM ヒドロキシルアミン(pH6.5)、8〜16時間、室温のヒドロキシルアミンアッセイを用いて、該PEG化アミノ酸残基から加水分解されていないために、安定である。態様の一において、該組成物の80%より多く、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%が、安定したモノ-PEG-結合ポリペプチドである。
【0045】
他の態様において、本発明のPEG化結合ポリペプチドは、修飾されていない蛋白質が有する生物活性を少なくとも25%、50%、60%、70%、少なくとも80%、85%、90%、95%または100%維持していることが好ましい。態様の一において、該生物活性は、KD、konまたはkoffによって評価される、EGFRへの結合能に関する。特定の態様の一において、該PEG化結合ポリペプチド蛋白質は、非PEG化結合ポリペプチドと比較してVEGFRへの結合の上昇を示す。
【0046】
PEG修飾ポリペプチドの血清クリアランス率は非修飾結合ポリペプチドと比較して約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低下し得る。該PEG修飾ポリペプチドの半減期(t1/2)は、非修飾蛋白質の半減期と比べて、上昇していてよい。PEG化結合ポリペプチドの半減期は、非修飾結合ポリペプチドと比較して、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、125%、150%、175%、200%、250%、300%、400%または500%または1000%上昇していてよい。いくつかの態様において、該蛋白質の半減期は、試験管内、例えば緩衝食塩水もしくは血清中で決定される。他の態様において、該蛋白質の半減期は、生体内半減期、例えば、血清または動物の他の体液中での半減期である。
【0047】
治療用製剤と投与方法
本発明は、EGFの生物活性の阻害に応答する症状の処置または前症状の予防方法を特徴づける。好ましい例は、腫瘍成長により特徴づけられる症状である。投与技術および用量は、具体的なポリペプチドの種類および処置する具体的な症状によって変わるが、これは当業者によって容易に決定し得るものである。一般的に、規制当局は、治療剤として用いる蛋白質製剤は、発熱物質が許容できる程度に低いレベルになるように製剤することを要求している。したがって、一般的に治療剤は、本質的に発熱性物質を含まないか、または適当な規制当局(例えばFDA)により決定された許容されるレベル以下の発熱性物質しか含まないという点において、他の製剤と異なる。
【0048】
本発明の治療用組成物は、薬学的に許容される希釈剤、担体または賦形剤とともに単位剤形で投与してもよい。投与は、非経口(例えば静脈内、皮下)、経口または局所投与であってよいが、これらに限定されるものではない。さらに、本発明のポリペプチドをコードする核酸を用いた任意の遺伝子治療技術、例えばDNA自体の送達、組み換え遺伝子およびベクター、細胞ベースの送達、例えば患者の細胞の生体外操作などを用いてもよい。
【0049】
本組成物は、経口投与用の丸剤、錠剤、カプセル剤、液剤または徐放性錠剤;静脈内、皮下もしくは非経口投与用の液剤;局所投与用のゲル剤、ローション剤、軟膏剤、クリーム剤またはポリマーまたは他の徐放性ビヒクルの形態であってよい。
【0050】
当該分野でよく知られている、製剤の製造方法は、例えば「Remington: The Science and Practice of Pharmacy」 (20th ed., ed. A. R. Gennaro A R., 2000, Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, Pa.)に記載されている。非経口投与用の製剤は、例えば、賦形剤、滅菌水、生理食塩水、ポリエチレングリコールのようなポリアルキレングリコール、植物由来の油または水素化ナフタレンを含んでいてよい。生体適合性の、生分解性乳酸ポリマー、乳酸/グリコール酸コポリマーまたはポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマーを、該化合物の徐放に用いてもよい。ナノ粒子性の製剤(例えば、生体分解性ナノ粒子、固体脂質ナノ粒子、リポソーム) を該化合物の生体内分布の制御に用いてもよい。有用な可能性のある他の非経口送達系としては、エチレン−ビニルアセテートコポリマー粒子、浸透圧ポンプ、埋め込み型注入系およびリポソームが挙げられる。製剤中の該化合物の濃度は、多数の要素、例えば投与する薬物の用量、および投与経路によって変化する。
【0051】
治療上有効な用量は、そのために投与している治療効果をもたらす用量を指す。厳密な用量は、処置する障害により変わるが、公知の技術を用いて当業者により確認できるものである。一般的に、ポリペプチドは、1日あたり約0.01μg/kg〜約50mg/kg、好ましくは1日あたり0.01mg/kg〜約30mg/kg、最も好ましくは1日あたり0.1mg/kg〜約20mg/kg投与される。該ポリペプチドは、毎日(例えば、1日1回、2回、3回、または4回) または好ましくはより低い頻度で(例えば毎週、2週間毎、3週間毎、毎月または3ヶ月毎)投与してよい。さらに、当該分野では知られていることであるが、年齢ならびに体重、一般的な健康状態、性別、食事、投与のタイミング、薬物相互作用および疾患の重症度に応じて調節することが必要な場合もある。
【0052】
使用の例示
本明細書に記載のEGFR結合蛋白質およびその関連の変異体は、多数の治療および診断の適用に有用である。これらには、EGFRへの結合について競合するまたは結合を遮断することによるVEGFの生物活性の阻害が含まれる。
【0053】
VEGFの生物活性の阻害剤としての有効性に基づけば、本発明のポリペプチドは、炎症性疾患および腫瘍成長に関連する多数の症状に対して有効であり、これらの症状としては、自己免疫障害 (例えばリウマチ性関節炎、炎症性腸疾患または乾癬); 心血管障害 (例えばアテローム性動脈硬化または血管再狭窄); 網膜症 (例えば一般的には増殖性網膜症、糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性または血管新生緑内障)、腎疾患(例えば、糖尿病性腎症、悪性腎硬化症、血栓性微小血管症候群; 移植片拒絶; 炎症性腎疾患; 糸球体腎炎; メサンギウム増殖性糸球体腎炎; 溶血性尿毒症症候群;および高血圧性腎硬化症); 血管芽腫; 血管腫; 甲状腺過形成; 組織移植; 慢性炎症; メグズ症候群; 心膜液貯留; 胸水貯留;自己免疫疾患; 糖尿病; 子宮内膜症; 慢性喘息; 望ましくない線維症 (特に肝線維症) およびがんならびにがんに起因する合併症、例えば胸水貯留および腹水症が挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、本発明のEGFR結合ポリペプチドは、過剰増殖性の疾患またはがんおよびがんの転移拡散の処置または予防に用い得る。がんの例としては、膀胱がん、血液がん、骨がん、脳がん、乳がん、軟骨がん、結腸がん、腎臓がん、肝臓がん、リンパ節がん、神経組織がん、卵巣がん、膵臓がん、前立腺がん、骨格筋がん、皮膚がん、脊髄がん、脾臓がん、胃がん、精巣がん、胸腺がん、甲状腺がん、気管がん、泌尿生殖管がん、尿管がん、尿道がん、子宮がん、または膣がんが挙げられるが、これらに限定されない。処置し得るさらなる症状は、米国特許第6,524,583号に記載されており、当該文献は、引用により本明細書中に包含される。EGFR結合ポリペプチドの使用について記載している他の文献としては: McLeod et al., Invest. Ophthalmol. Vis. Sci. 2002; 43(2):474-82; Watanabe et al., Exp. Dermatol. 2004; 13(11):671-81; Yoshiji et al., Gut. 2003 52(9):1347-54; Verheul et al., Oncologist. 2000;5 Suppl 1:45-50; およびBoldicke et al., Stem Cells. 2001 19(1):24-36が挙げられる。
【0054】
本明細書中に記載するように、がんは、固形腫瘍、血液由来の腫瘍、例えば白血病および転移腫瘍; 良性腫瘍、例えば血管腫、聴神経腫瘍、神経線維腫、トラコーマおよび化膿性肉芽腫; 炎症性障害、例えば免疫性および非免疫性炎症; 慢性関節リウマチおよび乾癬; 眼性血管新生疾患、例えば糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、黄斑変性、角膜移植片拒絶、血管新生緑内障、後水晶体線維増殖症、ルベオーシス; オスラー・ウェーバー症候群; 心筋血管新生; プラーク内血管新生; 毛細血管拡張症; 血友病性関節(hemophiliac joints); 血管線維腫; および創傷肉芽形成および創傷治癒; 毛細管拡張症乾癬強皮症(telangiectasia psoriasis scleroderma)、化膿性肉芽腫、側副冠血管、虚血性四肢血管新生(ischemic limb angiogenesis)、角膜疾患、ルベオーシス、関節炎、糖尿病性血管新生、骨折、脈管形成、造血発生を含むが、これらに限定されない。
【0055】
EGFR結合ポリペプチドは、単独でまたはさらなる治療、例えば化学療法、放射線療法、免疫療法、外科的介入またはこれらの任意の組み合わせの1つ以上と組み合わせて投与してよい。上述するように、他の治療戦略における補助治療として、長期間の治療も同様に可能である。
【0056】
かかる方法の特定の態様において、1つ以上のポリペプチド治療剤を、併用的に(同時に)または異なるタイミングで(連続的に)投与してよい。さらに、ポリペプチド治療剤は、他の種類のがんの処置用の化合物と共投与してよい。
【0057】
特定の態様において、本発明の対象の抗EGFR抗体薬剤は、単独で使用してよい。あるいは、対象となる剤は、増殖性障害(例えば腫瘍)の処置または予防に関する他の慣用的な抗がん治療法と組み合わせて用いてよい。例えば、該方法は、がんの予防、外科手術後のがんの再発および転移の予防に用いてよく、他の慣用的ながん治療の補助として用いてよい。慣用的ながん治療(例えば化学療法、放射線療法、光線療法、免疫療法および外科手術)の効果を本発明の対象のポリペプチド治療剤によって増強し得ることは、本明細書の記載により確認できる。
【0058】
一連の広い範囲の既知化合物が、抗腫瘍活性を示すことが示されている。これらの化合物は、化学療法において、固形腫瘍の収縮、転移およびさらなる増殖の予防または白血病性または骨髄悪性腫瘍中の悪性細胞の数を減少させるために医薬剤として用いられている。化学療法は種々の種類の悪性腫瘍を処置する上で効果的であるが、抗腫瘍性の化合物は、多くが望ましくない副作用を誘発する。2つ以上の異なる処置を組み合わせた場合、かかる処置は相乗的に作用し、各処置の用量を低下させ、それにより各化合物が高用量で引き起こす有害な副作用を軽減することができることが示されている。他の例において、処置に対して不応性の悪性腫瘍は、2つ以上の異なる治療の組み合わせには反応する場合がある。
【0059】
本発明のポリペプチド治療剤を他の慣用的な抗腫瘍剤と組み合わせて、同時または連続的に投与する場合、該治療剤は、該抗腫瘍剤の治療効果を増強するか、または該抗腫瘍剤への細胞の耐性を克服することができることが示され得る。これにより、抗腫瘍剤の用量を低下させ、それにより、望ましくない副作用を低下させるか、または、耐性細胞における抗腫瘍剤の効果を回復することが可能になる。
【0060】
組み合わせ抗腫瘍治療に用い得る医薬化合物としては:アミノグルテチミド、アムサクリン、アナストロゾール、アスパラギナーゼ、bcg、ビカルタミド、ブレオマイシン、ブセレリン、ブスルファン、カンプトテシン(campothecin)、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロドロネート、コルヒチン、シクロホスファミド、シプロテロン、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ジエンエストロール、ジエチルスチルベストロール、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシン、エストラジオール、エストラムスチン、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フルダラビン、フルドロコルチゾン、フルオロウラシル、フルオキシメステロン、フルタミド、ゲムシタビン、ゲニステイン、ゴセレリン、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、インターフェロン、イリノテカン、イロノテカン(ironotecan)、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド、レバミソール、ロムスチン、メクロレタミン、メドロキシプロゲステロン、メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、マイトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、ニルタミド、ノコダゾール、オクトレオチド、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロネート、ペントスタチン、プリカマイシン、ポルフィマー、プロカルバジン、ラルチトレキセド、リツキシマブ、ストレプトゾシン、スラミン、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、テストステロン、チオグアニン、チオテパ、チタノセンジクロリド、トポテカン、トラスツズマブ、トレチノイン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシンおよびビノレルビンが挙げられるが、これらは例示のみを目的とするものである。
【0061】
特定の化学療法用抗腫瘍化合物は、その作用機序によって、例えば以下の群に分けられる: 抗代謝剤/抗がん剤、例えばピリミジン類似体(5-フルオロウラシル、フロクスウリジン、カペシタビン、ゲムシタビンおよびシタラビン)およびプリン類似体、葉酸拮抗剤および関連阻害剤(メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチンおよび2-クロロデオキシアデノシン(クラドリビン)); 抗増殖/抗有糸分裂剤、例えば天然産物、例えばビンカアルカロイド (ビンブラスチン、ビンクリスチンおよびビノレルビン)、微小管崩壊剤(microtubule disruptor)、例えばタキサン (パクリタキセル、ドセタキセル)、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ノコダゾール、エポシロンおよびナベルビン、エピポドフィロトキシン(epidipodophyllotoxins) (エトポシド、テニポシド)、DNA傷害剤(アクチノマイシン、アムサクリン、アントラサイクリン、ブレオマイシン、ブスルファン、カンプトテシン、カルボプラチン、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド、シトキサン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、ヘキサメチルメラミンオキサリプラチン、イホスファミド(iphosphamide)、メルファラン、メクロレタミン(merchlorehtamine)、マイトマイシン、ミトキサントロン、ニトロソウレア、プリカマイシン、プロカルバジン、タキソール、タキソテール、テニポシド、トリエチレンチオホスホラミド(triethylenethiophosphoramide)およびエトポシド(VP16)); 抗生物質、例えばダクチノマイシン(アクチノマイシンD)、ダウノルビシン、ドキソルビシン (アドリアマイシン)、イダルビシン、アントラサイクリン、ミトキサントロン、ブレオマイシン、プリカマイシン(ミスラマイシン) およびマイトマイシン;酵素(L-アスパラギンを全身的に代謝し、自身でアスパラギンを合成する能力を持たない細胞を取り除くL−アスパラギナーゼ); 抗血小板剤; 抗増殖/抗有糸分裂アルキル化剤、例えばナイトロジェンマスタード(メクロレタミン、シクロホスファミドおよび類似体、メルファラン、クロラムブシル)、エチレンイミンおよびメチルメラミン(ヘキサメチルメラミンおよびチオテパ)、アルキルスルホネート-ブスルファン、ニトロソウレア(カルムスチン(BCNU) および類似体、ストレプトゾシン)、トラゼン−ダカルバジニン(trazenes-dacarbazinine) (DTIC); 抗増殖/抗有糸分裂抗代謝剤、例えば葉酸類似体 (メトトレキサート); プラチナ配位化合物(シスプラチン、カルボプラチン)、プロカルバジン、ヒドロキシウレア、ミトタン、アミノグルテチミド; ホルモン、ホルモン類似体 (エストロゲン、タモキシフェン、ゴセレリン、ビカルタミド、ニルタミド) およびアロマターゼ阻害剤(レトロゾール、アナストロゾール); 抗凝固剤(ヘパリン、合成ヘパリン塩および他のトロンビン阻害剤); 血栓溶解剤 (例えば組織プラスミノーゲン活性化因子、ストレプトキナーゼおよびウロキナーゼ)、アスピリン、ジピリダモール、チクロピジン、クロピドグレル、アブシキシマブ; 抗遊走剤(antimigratory agent); 抗分泌剤(ブレフェルジン(breveldin)); 免疫抑制剤 (シクロスポリン、タクロリムス (FK-506)、シロリムス(ラパマイシン)、アザチオプリン、ミコフェノール酸モフェチル); 抗血管新生化合物(TNP-470、ゲニステイン)および増殖因子阻害剤(例えばVEGF阻害剤、線維芽細胞増殖因子(FGF)阻害剤); アンジオテンシン受容体遮断薬; 一酸化窒素ドナー; アンチセンスオリゴヌクレオチド; 抗体 (トラスツズマブ); 細胞周期阻害剤および分化誘導因子 (トレチノイン); mTOR阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤 (ドキソルビシン (アドリアマイシン)、アムサクリン、カンプトテシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、エニポシド(eniposide)、エピルビシン、エトポシド、イダルビシンおよびミトキサントロン、トポテカン、イリノテカン)、コルチコステロイド (コルチゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン(methylpednisolone)、プレドニゾンおよびプレドニゾロン); 増殖因子シグナル伝達キナーゼ阻害剤; ミトコンドリア機能不全誘導因子およびカスパーゼ活性化因子;およびクロマチン崩壊剤。
【0062】
組み合わせ療法の性質によって、本ポリペプチド治療剤の投与を、他の治療剤を投与している間および/またはその後に続けてもよい。本ポリペプチド治療剤の投与は、単回用量で行っても複数用量で行ってもよい。いくつかの例では、本ポリペプチド治療剤の投与は、慣用療法の少なくとも数日前に開始する場合もあれば、慣用療法の直前または慣用療法の投与時に投与を始める場合もある。
【0063】
本明細書中に記載のEGFR結合蛋白質は、検出できるように標識して、イメージングに適用するため、または診断に適用するためにEGFR発現細胞と接触させるのに用いてもよい。診断目的のためには、本発明のポリペプチドを固体の支持体上に固定するのが好ましい。好ましい固体の支持体としては、カラム(例えば、親和性カラム、例えばアガロースベースの親和性カラム)、マイクロチップまたはビーズが挙げられる。
【0064】
診断適用の一例において、生体試料、例えばがんの疑いのある患者由来の血清または生検組織を、検出可能なように標識した本発明のポリペプチドと接触させて、EGFRのレベルを検出する。次に、検出したEGFRのレベルを、標識ポリペプチドと接触させた正常な試料で検出されたEGFRレベルと比較する。EGFRのレベルの少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%の上昇は、がんによって特徴づけられる症状の診断の指標とみなし得る。
【0065】
特定の態様において、本発明のEGFR結合ポリペプチドを、検出可能な標識にさらに結合させる(該標識は、例えば、放射性同位体、蛍光化合物、酵素または酵素コファクターであってよい)。活性部分は、例えば、放射活性剤、例えば放射活性重金属、例えば鉄キレート、ガドリニウムまたはマンガンの放射活性キレート、酸素、窒素、鉄、炭素またはガリウムのポジトロン放射体、43K、52Fe、57Co、67Cu、67Ga、68Ga、123I、125I、131I、132Iまたは99Tcであってよい。かかる部分に取り付けた結合剤は、イメージング剤として用いてもよく、哺乳類、例えばヒトにおいて診断に用いるために有効量を投与した後、該イメージング剤の局在および集積を検出する。イメージング剤の局在および集積は、ラジオシンチグラフィー、核磁気共鳴イメージング、コンピューター断層撮影、またはポジトロン放出断層撮影により検出し得る。EGFRを対象とする、EGFR結合ポリペプチドを用いた免疫シンチグラフィーは、がんおよび脈管構造の検出および/または診断に使用し得る。例えば、99テクネチウム、111インジウムまたは125ヨウ素で標識したEGFRマーカーに対する任意の結合ポリペプチドを、かかるイメージングに有効に用いてよい。当業者には明らかなことであるが、投与する放射性同位体の量は、該放射性同位体に依存する。当業者は、活性部分として用いる、特定の放射性核種の特定の活性およびエネルギーに基づいて、投与するイメージング剤の量を容易に処方することができる。当業者は、典型的にはイメージング剤1用量あたり0.1〜100ミリキュリー、好ましくは1〜10ミリキュリー、最も頻繁には2〜5ミリキュリーを投与する。したがって、放射活性部分に結合した標的化部分を含む、イメージング剤として有用な本発明の組成物は、0.1〜100ミリキュリー、いくつかの態様においては、好ましくは1〜10ミリキュリー、いくつかの態様においては好ましくは2〜5ミリキュリー、いくつかの態様においてはより好ましくは1〜5ミリキュリーを含む。
【0066】
本EGFR結合ポリペプチドはまた、付加的な治療剤(薬物化合物、化学療法用化合物および放射線療法用化合物を含むが、これらに限定されない)を、EGFRを発現する細胞または組織に送達するのに用いてもよい。一例において、EGFRを発現する腫瘍細胞または組織を標的として送達するために、化学療法剤に本EGFR結合ポリペプチドを融合させる。
【0067】
本EGFR結合ポリペプチドは、研究、診断および治療など種々のものに適用するのに有用である。例えば、受容体またはその一部の単離および/または精製、ならびに受容体構造(例えば立体構造)および機能の研究に用い得る。
【0068】
特定の局面において、種々の結合ポリペプチドを、EGFRの発現、例えば内皮細胞(例えば静脈内皮細胞)またはEGFR遺伝子を遺伝子導入した細胞における発現を検出または測定するのに用い得る。したがって、それらはまた、診断および研究用の目的の、セルソーティングおよびイメージング(例えばフローサイトメトリーおよび蛍光標示式セルソーティング(FACS))の適用にも有用である。
【0069】
特定の態様において、本結合ポリペプチドまたはその断片は、診断用の目的のために、標識してもしなくてもよい。典型的には、診断アッセイは、結合ポリペプチドがEGFRに結合することにより生じる複合体の形成の検出を伴う。本結合ポリペプチドまたは断片は、抗体と同様に直接標識してよい。種々の標識を用いてよく、例えば、放射性核種、蛍光体、酵素、酵素基質、酵素コファクター、酵素阻害剤およびリガンド(例えばビオチン、ハプテン)が挙げられるが、これらに限定されない。多数の適当な免疫アッセイが当業者に知られている (例えば、米国特許第3,817,827号; 第3,850,752号; 第3,901,654号;および第4,098,876号を参照のこと)。標識されていない場合、該結合ポリペプチドは、例えば凝集アッセイのようなアッセイに用いてよい。標識していない結合ポリペプチドはまた、該結合ポリペプチドの検出に用い得る他の(1つ以上の)適当な試薬、例えば該ポリペプチドに反応を示す標識抗体または他の適当な試薬(例えば標識プロテインA)と組み合わせて用いてもよい。
【0070】
態様の一において、本発明の結合ポリペプチドは、酵素免疫アッセイに使用してよく、ここで、対象となるポリペプチドは、酵素に結合している。EGFR蛋白質を含む生物試料を対象の結合ポリペプチドと組み合わせた場合、該結合ポリペプチドとEGFR蛋白質との間に結合が見られる。態様の一において、EGFR蛋白質を発現する細胞(例えば内皮細胞)を含む試料を対象の抗体と組み合わせた場合、該結合ポリペプチドと、該結合ポリペプチドにより認識されるEGFR蛋白質を有する細胞の間で結合が見られる。例えば、酵素による作用によって、発色または他の検出可能な変化をもたらす酵素の基質に該試料を接触させることにより、これらの結合した細胞を結合していない試薬から分離し、細胞に特異的に結合した結合ポリペプチド−酵素の結合体の存在を決定することができる。他の態様において、対象となる結合ポリペプチドは標識されていなくてもよく、該対象結合ポリペプチドを認識する二次的な標識ポリペプチド(例えば抗体)を添加してもよい。
【0071】
特定の局面において、生体試料中でEGFR蛋白質の存在を検出するのに用いるためのキットもまた調製し得る。かかるキットは、EGFR蛋白質または該受容体の一部に結合するEGFR結合ポリペプチドならびに該結合ポリペプチドと、該受容体蛋白質もしくはその一部の間の複合体の存在を検出するのに適当な、補助的な試薬を1つ以上含む。本発明のポリペプチド組成物は、単独または他のエピトープに特異的なさらなる抗体と組み合わせて、凍結乾燥形態で提供されてよい。本結合ポリペプチドおよび/または抗体は、標識されていてもされていなくてもよく、補助的な成分(例えば緩衝剤、例えばトリス緩衝液、リン酸緩衝液および炭酸緩衝液、安定剤、賦形剤、殺生物剤および/または不活性蛋白質、例えばウシ血清アルブミン)とともにキットに含まれていてよい。例えば、本結合ポリペプチドおよび/または抗体は、補助成分とともに凍結乾燥混合物として提供されても、または、該補助成分が、使用者が組み合わせるように別々に提供されてもよい。一般的に、これらの補助物質は、有効結合ポリペプチドまたは抗体の量に基づいて約5%未満で存在しており、通常、ポリペプチドまたは抗体の濃度に基づいて少なくとも約0.001%の総量で存在している。本結合ポリペプチドに結合できる二次抗体を用いる場合、該抗体を、例えば、別々のバイアルまたは容器中でキット中に提供してもよい。該二次抗体は、存在する場合は、典型的に標識されており、上述の抗体製剤と同様の方法で製剤し得る。
【0072】
同様に、本発明はまた、EGFRの発現を検出および/または定量する方法であって、細胞またはその画分(例えば膜画分)を含む組成物を、結合に適当な条件下で、EGFRまたは該受容体の一部に結合する結合ポリペプチドと接触させ、その結合をモニターする、方法を提供する。結合ポリペプチドとEGFRもしくはその一部との複合体の形成を示唆する、結合ポリペプチドの存在が検出されると、該受容体が存在することが示される。ポリペプチドの細胞への結合は、標準的な方法、例えば本明細書の実施例に記載する方法により決定し得る。該方法は、個体由来の細胞におけるEGFRの発現の検出に使用し得る。場合によっては、内皮細胞の表面上のEGFRの定量的な発現を、例えば、フローサイトメトリーによって評価してよく、該染色強度は、疾患の罹患性、進行または危険性と関連付けられてよい。
【0073】
本発明はまた、哺乳類の特定の疾患に対する罹患性の検出方法も提供している。例としては、哺乳類における、細胞上に存在するEGFRの量および/またはEGFR陽性細胞の数に基づいて、進行する疾患に対する哺乳類の罹患性を検出するのに該方法を使用し得る。態様の一において、本発明は、哺乳類の腫瘍に対する罹患性の検出方法に関する。この態様において、試験する試料を、結合に適当な条件下で、EGFRまたはその一部に結合する結合ポリペプチド接触させ、ここで、該試料は、正常な個体でEGFR抗体を発現する細胞を含む。該結合および/結合の量が検出されると、それは、該個体が腫瘍に罹患しやすいことを示し、ここで、受容体のレベルが高くなるにつれて、個体の腫瘍に対する罹患性が相関して上昇する。
【0074】
以下の用語は、特にことわらない限り、以下の意味を持つと解される:
【0075】
「EGFR阻害剤」および「EGFR拮抗剤」というは、互換可能に用いられる。それぞれは、EGFRの機能の少なくとも1つを検出可能に阻害する分子である。反対に、「EGFR作動薬」は、EGFRの少なくとも1つの機能を検出可能に上昇させる分子である。EGFR阻害剤により引き起こされる阻害は、アッセイを用いて検出可能であれば、完全なものでなくてもよい。EGFRの機能については任意のアッセイを用いてよく、その例は本明細書に記載する。EGFR阻害剤により阻害され得る、またはEGFR作動薬により上昇し得るEGFRの機能の例としては、がん細胞増殖またはアポトーシス(プログラム細胞死)などが挙げられる。EGFR阻害剤およびEGFR作動薬の種類の例としては、抗原結合蛋白質(例えばEGFR阻害抗原結合蛋白質)、抗体、抗体断片および抗体誘導体などのEGFR結合ポリペプチドが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0076】
「ペプチド」、「ポリペプチド」および「蛋白質」という語はそれぞれ、ペプチド結合により互いに結合した2つ以上のアミノ酸残基を含む分子を指す。これらの語は、例えば、天然および人工の蛋白質、蛋白質断片および蛋白質配列のポリペプチド類似体(例えばムテイン、変異体および融合蛋白質)ならびに翻訳後、もしくはそれ以外の方法で、共有結合または非共有結合により修飾された蛋白質を含む。ペプチド、ポリペプチドまたは蛋白質は、単量体もしくは多量体であってよい。
【0077】
ポリペプチド(例えば抗体)の「変異体」は、他のポリペプチド配列と比較して、アミノ酸配列に1つ以上のアミノ酸が挿入されているか、欠失しているかおよび/または置換されているアミノ酸配列を含む。本明細書に記載する変異体としては、例えば、融合蛋白質が挙げられる。
【0078】
ポリペプチドの「誘導体」は、例えば他の化学的な部分(例えばポリエチレングリコールまたはアルブミン、例えばヒト血清アルブミン)への結合、リン酸化およびグリコシル化により化学的に修飾されたポリペプチド(例えば抗体)である。特にことわらない限り、「抗体」という語は、2本の全長のH鎖および2本の全長のL鎖を含む抗体に加え、その誘導体、変異体、断片およびムテインを含み、その例は以下に記載する。
【0079】
「抗原結合蛋白質」は、抗原結合部位および、場合によっては、抗原結合蛋白質の抗原への結合を促進する構造を抗原結合部位が取ることを可能にする足場もしくはフレームワーク部位を含む、蛋白質である。抗原結合蛋白質の例としては、抗体、抗体断片 (例えば抗体の抗原結合部位)、抗体の誘導体および抗体の類似体が挙げられる。抗原結合蛋白質は、例えば、代替の蛋白質足場または、移植CDRもしくはCDR誘導体を含む人工足場を含んでいてもよい。かかる足場としては、例えば、該抗原結合蛋白質の3次元構造を安定させるために導入した変異を含む、抗体由来の足場ならびに、例えば生体適合性のポリマーを含む全体的に合成の足場が挙げられるが、これらに限定されるものではない。例えば、Korndorfer et al., 2003, Proteins: Structure, Function, and Bioinformatics, Volume 53, Issue 1:121-129; Roque et al., 2004, Biotechnol. Prog. 20:639-654を参照のこと。さらに、ペプチド抗体模倣物 (「PAM」)ならびにフィブロネクチン成分を用いた抗体模倣物に基づく足場を、足場として用いてもよい。
【0080】
抗原結合蛋白質は、例えば、天然起源の免疫グロブリン構造を有していてよい。「免疫グロブリン」は、4量体分子である。天然起源の免疫グロブリンにおいて、各4量体は、それぞれ1本の「L鎖」(約25kDa)と「H」鎖(約50〜70kDa)を有する、同一の2対のポリペプチド鎖からなる。各鎖のN末端部位は、主に抗原認識の原因となる約100〜110またはそれ以上のアミノ酸の可変領域を含む。各鎖のC末端部位は、主にエフェクターの機能の原因となる定常領域を規定する。ヒトのL鎖は、κまたはλL鎖に分類される。H鎖は、μ、δ、γ、αまたはεに分類され、それぞれ、抗体のアイソタイプをIgM、IgD、IgG、IgAおよびIgEと規定する。好ましくは、本明細書中に記載の抗EGFR抗体は、H鎖のVHおよびL鎖のVLアミノ酸配列の可変領域配列により特徴づけられる。好ましい抗体は、κIgG抗体であるVK-B8である。L鎖およびH鎖において、可変領域と定常領域は、約12もしくはそれ以上のアミノ酸からなる「J領域」により連結しており、H鎖はまた、約10もしくはそれ以上のアミノ酸の「D領域」も含む。一般的なことについては、Fundamental Immunology Ch. 7 (Paul, W., ed., 2nd ed. Raven Press, N.Y. (1989))を参照のこと。インタクトな免疫グロブリンが2つの結合部位を持つように、各L鎖/H鎖対の可変領域は抗体結合部位を形成する。
【0081】
天然起源の免疫グロブリン鎖の可変領域は、相補性決定領域すなわちCDRとも呼ばれる3つの超可変領域により連結した、比較的保存されたフレームワーク領域(FR)の一般的な同じ構造を示す。L鎖およびH鎖はともに、N末からC末の方向に、FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3およびFR4領域を含む。各ドメインへのアミノ酸の割当は、Kabat et al. (Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5.sup.th Ed., US Dept. of Health and Human Services, PHS, NIH, NIH Publication no. 91-3242, 1991)の定義にしたがう。免疫グロブリン鎖のアミノ酸についての他の番号付け系としては、IMGT.RTM. (International ImMunoGeneTics information system; Lefranc et al., Dev. Comp. Immunol. 29:185-203; 2005)およびAHo (Honegger and Pluckthun, J. Mol. Biol. 309(3):657-670; 2001)が挙げられる。
【0082】
「抗体」は、特にことわらない限り、インタクトな免疫グロブリンまたは、特定の結合について前述のインタクトな抗体と競合する、その抗原結合部位(Fab)を指す。抗原結合部位は、組み換えDNA技術またはインタクトな抗体の酵素的もしくは化学的切断により作製し得る。抗原結合部位としては、とりわけ、Fab、Fab'、F(ab')、Fv、ドメイン抗体 (dAb) および相補性決定領域(CDR) 断片、一本鎖抗体(scFv)、キメラ抗体、二特異性抗体、三特異性抗体、四特異性抗体および特定の抗原をポリペプチドに結合させるのに十分な免疫グロブリンの少なくとも一部を含むポリペプチドが挙げられる。
【0083】
Fab断片は、VL、VH、CLおよびCH1領域を有する一価の断片であり; F(ab')断片は、ヒンジ領域においてジスルフィド結合により連結した2つのFab断片を有する二価の断片であり; Fd断片は、VHおよびCH1領域を有し; Fv断片は、抗体の単一のアームのVL領域およびVH領域を有し; dAb断片は、VH領域、VL領域または、VHもしくはVL領域の抗原結合断片を有する (米国特許第6,846,634号および第6,696,245号、当該文献の記載は引用により本明細書中に包含される)。
【0084】
一本鎖抗体(scFv)は、VL領域およびVH 領域が、リンカー(例えばアミノ酸残基の合成配列) により連結して連続的な蛋白質鎖を形成し、該蛋白質が折り重なり、一価の抗原結合部位を形成できる程度に該リンカーが長い抗体である(Bird et al., 1988, Science 242:423-26 and Huston et al., 1988, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85:5879-83)。
【0085】
二特異性抗体は、2つのポリペプチド鎖を含み、各ポリペプチド鎖が、同一鎖上の2つの領域間で対になるには短すぎるリンカーにより連結しているVHおよびVL鎖を有するため、各ドメインが他のポリペプチド鎖上の相補的なドメインと対になることができる二価の抗体である(Holliger et al., 1993, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90:6444-48およびPoljak et al., 1994, Structure 2:1121-23)。二特異性抗体の2つのポリペプチド鎖が同一である場合、それらが対になることにより生じる抗体は、2つの同一の抗原結合部位を有する。異なる配列を有するポリペプチド鎖は、2つの異なる抗原結合部位を有する二特異性抗体の作製に用いることができる。同様に、三特異性抗体および四特異性抗体は、それぞれ3つおよび4つのポリペプチド鎖を含み、3つおよび4つの抗原結合部位を形成する抗体であり、該抗原結合部位は同一であっても異なっていてもよい。
【0086】
特定の抗体の相補性決定領域(CDR)およびフレームワーク領域 (FR)は同定し得る (Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5.sup.th Ed., US Dept. of Health and Human Services, PHS, NIH, NIH Publication no. 91-3242, 1991)。免疫グロブリン鎖中のアミノ酸についての他の番号付け系としてはIMGT.RTM (Iinternational ImMunoGeneTics information system; Lefranc et al., Dev. Comp. Immunol. 29:185-203; 2005) およびAHo (Honegger and Pluckthun, J. Mol. Biol. 309(3):657-670; 2001)が挙げられる。1つ以上のCDRを共有結合もしくは非共有結合により分子に組み入れて、抗原結合蛋白質としてもよい。抗原結合蛋白質は、大きいポリペプチド鎖の一部としてCDRを取り込んでも、他のポリペプチド鎖にCDRを共有結合させていても、またはCDRを非共有結合により取り込んでいてもよい。該CDRにより、抗原結合蛋白質が、特定の関心のある抗原に特異的に結合することが可能になる。
【0087】
抗原結合蛋白質は、1つ以上の結合部位を有していてよい。結合部位が2つ以上である場合、該結合部位は、互いに同一であっても異なっていてもよい。例えば、天然起源のヒト免疫グロブリンは、典型的には2つの同一の結合部位を持ち、「二特異性」または「二機能性」抗体は、2つの異なる結合部位を持つ。
【0088】
「ヒト抗体」という語は、ヒト免疫グロブリン配列由来の可変領域および定常領域をそれぞれ全て有する抗体全てを含む。態様の一において、完全ヒト抗体の可変ドメインおよび定常ドメインは、全てヒト免疫グロブリン配列由来である(完全ヒト抗体)。
【0089】
ヒト化抗体は、該ヒト化抗体をヒト対象に投与した場合に、非ヒト種抗体と比較して、免疫応答を誘発する可能性が低くなるように、および/または誘発する免疫応答の重症度が低くなるようにするための、1つ以上のアミノ酸の置換、欠失および/または付加により、非ヒト種由来の配列とは異なる配列を有する。態様の一において、非ヒト種抗体のH鎖および/またはL鎖のフレームワーク領域および定常領域の特定のアミノ酸を変異させてヒト化抗体を作製する。他の態様において、ヒト抗体の定常領域を、非ヒト種の可変領域に融合させる。他の態様において、非ヒト抗体の1つ以上のCDR配列の1つ以上のアミノ酸を変異させて、ヒト対象に投与した場合に、該非ヒト抗体の免疫原性を低下させ、ここで、前述の変異させたアミノ酸残基が、抗体の抗原への免疫特異的な結合にとって重要なものでないか、または、アミノ酸配列の変異が、保存的な変異であるため、該ヒト化抗体の抗原への結合が、非ヒト抗体の抗原への結合よりも有意に低くなることはない。ヒト化抗体の作製方法は、例えば米国特許第6,054,297号; 第5,886,152号;および第5,877,293号に記載されている。
【0090】
「キメラ抗体」という語は、1つの抗体由来の1つ以上の領域と他の1つ以上の抗体由来の1つ以上の領域とを含む抗体を指す。
【0091】
さらに、フレームワーク領域は、同一の抗EGFR抗体の1つ由来であっても、1つ以上の異なる抗体、例えばヒト抗体由来であっても、またはヒト化抗体由来であってもよい。キメラ抗体の一例においては、H鎖および/またはL鎖の一部は、特定の種由来の抗体と同一であるか、ホモログであるかもしくは該抗体由来であるか、または、特定の抗体のクラスまたはサブクラスに属しており、一方、該鎖の残りは、他の種由来の抗体と同一であるか、ホモログであるかもしくは該抗体由来であるか、または他の抗体のクラスもしくはサブクラスに属している。該抗体の断片としては、所望の生物学活性を示すものが含まれる(米国特許第4,816,567号)。
【0092】
「中和抗体」または「阻害抗体」は、過剰の抗EGFR抗体が本明細書の実施例に記載のアッセイで、EGFRの活性化または阻害の量を少なくとも約20%低下させる場合、EGFRの活性化を阻害する抗体である。種々の態様において、該抗原結合蛋白質は、EGFRの活性量を少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、97%、99%および99.9%低下させる。
【0093】
抗体の断片または類似体は、本明細書の記にしたがって、および当該分野で公知の技術を用いて当業者により容易に製造し得る。断片または類似体のN末端およびC末端は、機能性ドメインの境界の近くであることが好ましい。構造ドメインおよび機能性ドメインは、ヌクレオチドおよび/またはアミノ酸配列データを、公共のもしくは私有の配列データベースと比較することにより特定し得る。コンピューターによる比較方法を用いて、構造および/または機能が知られている他の蛋白質に見られる配列モチーフまたは予測される蛋白質立体構造を特定してもよい。
【0094】
「CDR移植抗体(CDR grafted antibody)」は、特定の種またはアイソタイプの抗体由来の1つ以上のCDRと、同じもしくは異なる種またはアイソタイプの抗体由来のフレームワークを含む抗体である。
【0095】
「多重特異性抗体」は、1つ以上の抗原のつ以上のエピトープを認識する抗体である。この種類の抗体のサブクラスは、同じもしくは異なる抗原の2つの異なるエピトープを認識する、「二重特異性抗体」である。
【0096】
抗原結合蛋白質は、抗原(例えばヒトEGFR)に1nM以下の解離定数で結合する場合、「特異的に結合」しているとみなされる。
【0097】
「抗原結合ドメイン」、「抗原結合領域」または「抗原結合部位」は、抗原と相互作用し、抗原結合蛋白質の抗原に対する特異性および親和性に寄与するアミノ酸残基(または他の部分)を含む、抗原結合蛋白質の一部である。抗原に特異的に結合する抗体については、ここに、少なくとも1つのCDRドメインが少なくとも部分的に含まれる。
【0098】
「エピトープ」は、抗原結合蛋白質(例えば抗体)が結合する、分子の一部である。エピトープは、該分子の非近接部位(例えば、ポリペプチドにおいて、その一次配列では近接していないが、三次構造および四次構造では、抗原結合蛋白質が結合できる程度にお互いに近接しているアミノ酸残基)を含んでいてもよい。
【0099】
2つのポリヌクレオチドまたは2つのポリペプチド配列の「パーセント相同性」は、該配列をGAPコンピュータープログラム(GCG Wisconsin Package, version 10.3 の一部(Accelrys, San Diego, Calif.))をそのデフォルトのパラメーターで用いて比較することにより決定する。
【0100】
「ホスト細胞」は、核酸を発現させるのに用い得る細胞である。ホスト細胞は、大腸菌のような原核生物であっても、または真核生物、例えば単細胞真核生物(例えば酵母または他の真菌)、植物細胞(例えばタバコまたはトマト植物細胞)、動物細胞(例えばヒト細胞、サル細胞、ハムスター細胞、ラット細胞、マウス細胞または昆虫細胞)またはハイブリドーマであってもよい。ホスト細胞の例としては、サルの腎臓細胞であるCOS-7細胞株 (ATCC CRL 1651) (Gluzman et al., 1981, Cell 23:175)、L細胞、C127細胞、3T3細胞 (ATCC CCL 163)、チャイニーズハムスター卵巣 (CHO) 細胞またはその誘導体、例えばVeggie CHOおよび血清不含培地で増殖する、関連細胞株(Rasmussen et al., 1998, Cytotechnology 28:31)またはDHFRが欠損しているCHO系統のDX-B11 (Urlaub et al., 1980, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 77:4216-20)、HeLa細胞、BHK (ATCC CRL 10)細胞株、アフリカミドリザルの腎臓細胞株CV1(ATCC CCL 70)由来のCV1/EBNA細胞株 (McMahan et al., 1991, EMBO J. 10:2821)、ヒト胎児由来腎臓細胞、例えば293、293 EBNAもしくはMSR 293、ヒト表皮A431細胞、ヒトColo205細胞、他の形質転換霊長類細胞株、正常二倍体細胞、初代培養組織の試験管内培養由来の細胞株、初代人工培養組織、HL-60、U937、HaKまたはJurkat細胞が挙げられる。典型的に、ホスト細胞は、ポリペプチドをコードする核酸で形質転換または遺伝子導入し、次にそれを該ホスト細胞中で発現させることのできる培養細胞である。「組み換えホスト細胞」という語は、発現させる核酸で形質転換したかまたは遺伝子導入したホスト細胞を表すのに用い得る。ホスト細胞はまた、核酸を含むが、調節配列を該核酸と作動可能に連結するように該ホスト細胞に導入しなければ、所望のレベルでは該核酸を発現しない細胞であってもよい。ホスト細胞という語は、特定の対象細胞だけでなく、該細胞の子孫もしくは潜在的な子孫も指すということは理解されている。世代が引き継がれる際に、例えば変異または環境の影響によって特定の修飾が起こり得るため、かかる子孫は実際には親細胞と同一ではない可能性もあるが、本明細書で用いる該用語の範囲内に含まれる。
【0101】
抗原結合蛋白質
抗原結合蛋白質 (例えば、抗体、抗体断片、抗体誘導体、抗体ムテインおよび抗体変異体) は、EGFR (好ましくはヒトEGFR)に結合するポリペプチドである。抗原結合蛋白質には、EGFRの生物活性を阻害する抗原結合蛋白質が含まれる。
【0102】
1つ以上の抗原結合蛋白質を含む多量体を、EGFR拮抗剤として用いてもよい。多量体は、共有結合もしくは非共有結合により連結した二量体、三量体もしくはそれ以上の多量体の形態であってよい。2つ以上の抗原結合蛋白質を含む多量体は、例えばホモ二量体として用いることが考えられる。
【0103】
態様の一は、EGFR抗体のEGFR結合断片を抗体のFc領域に融合させることにより作製した2つの融合蛋白質を含む二量体に関する。該二量体は、例えば、融合蛋白質をコードする遺伝子融合物を適当な発現ベクターに挿入し、該組み換えベクターで形質転換したホスト細胞において該遺伝子融合物を発現させ、発現した融合蛋白質を抗体分子のように集合させて、Fc部の間に鎖間のジスルフィド結合を形成することを可能にすることによって、二量体を得ることにより作製し得る。
【0104】
「Fcポリペプチド」という語は、抗体のFc領域由来のポリペプチドの天然およびムテイン形態を含む。二量体化を促進するヒンジ領域を含む該ポリペプチドの切断型もまた含まれる。Fc部 (およびそれ由来で形成される多量体) を含む融合蛋白質は、プロテインAまたはプロテインGカラムでの親和性クロマトグラフィーによる精製が容易であるという利点がもたらされる。
【0105】
多量体の抗原結合蛋白質の他の製造方法としては、ロイシンジッパーの使用が挙げられる。ロイシンジッパードメインは、それらが存在する蛋白質の多量体化を促進するペプチドである。ロイシンジッパーは、元々、いくつかのDNA結合蛋白質で同定され (Landschulz et al., 1988, Science 240:1759)、それ以来種々の異なる蛋白質で発見されている。公知のロイシンジッパーには、天然起源のペプチドと、二量体化もしくは三量体化するその誘導体がある。可溶性の多量体蛋白質の作製に適したロイシンジッパードメインの例は、国際公開第94/10308号に記載されており、肺サーファクト蛋白質D(SPD)由来のロイシンジッパーが、Hoppe et al., 1994, FEBS Letters 344:191に記載されている。そこに融合した異種性の蛋白質の安定的な三量体化を可能にする修飾ロイシンジッパーの使用が、Fanslow et al., 1994, Semin. Immunol. 6:267-78に記載されている。一つの方法において、ロイシンジッパーペプチドに融合した抗EGFR抗体断片またはその誘導体を含む組み換え融合蛋白質を適当なホスト細胞で発現させ、形成した可溶性の多量体抗EGFR抗体断片または誘導体を、培養上清より回収する。
【0106】
本発明は、1つ以上の以下に示す特徴を有するEGFR抗原結合蛋白質 (例えば、抗EGFR抗体)を提供する: ヒトおよびマウスEGFRの両方への結合、ヒトEGFRの活性化の阻害、マウスEGFRの活性化の阻害、EGFRのリガンド結合ドメインもしくはその近接部への結合。
【0107】
本発明の抗原結合蛋白質の抗原結合断片は、慣用的な技術により作製してよい。かかる断片の例としては、FabおよびF(ab’)断片が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0108】
本発明は、EGFRに結合するモノクローナル抗体を提供する。モノクローナル抗体は、当該分野で知られている任意の技術、例えば免疫化スケジュールの完了後に遺伝子導入動物から回収した脾臓細胞を不死化することにより作製してよい。該脾臓細胞は、当該分野で公知の任意の技術、例えばそれらを骨髄腫細胞と融合させてハイブリドーマを作製することにより不死化し得る。ハイブリドーマ作製融合手法で用いる骨髄腫細胞は、抗体を産生せず、融合効率が高く、所望する融合細胞(ハイブリドーマ)のみの増殖を支持する特定の選択的な培地中での増殖を不可能にする酵素欠損を有することが好ましい。マウスの融合において使用する適当な細胞株の例としては、Sp-20、P3-X63/Ag8、P3-X63-Ag8.653、NS1/1.Ag 4 1、Sp210-Ag14、FO、NSO/U、MPC-11、MPC11-X45-GTG 1.7およびS194/5XX0 Bulが挙げられ; ラット融合に用いる細胞株の例としては、R210.RCY3、Y3-Ag 1.2.3、IR983Fおよび48210が挙げられる。細胞融合に有用な他の細胞株としては、U-266、GM1500-GRG2、LICR-LON-HMy2およびUC729-6が挙げられる。
【0109】
EGFRに対する抗原結合蛋白質を、例えば、試験管内または生体内において、EGFRポリペプチドの存在を検出するためのアッセイに使用してよい。該抗原結合蛋白質はまた、免疫親和性クロマトグラフィーによりEGFR蛋白質の精製に用いてもよい。リガンド結合介在性のEGFRの活性化をさらに遮断する抗原結合蛋白質は、該リガンド結合により生じる生物活性を阻害するのに使用し得る。遮断性抗原結合蛋白質は、本明細書に記載の方法に使用し得る。EGFR拮抗剤として機能する該抗原結合蛋白質は、任意のEGFR誘発性の症状、例えば非限定的な例としては種々のがんの処置に使用し得る。
【0110】
抗原結合蛋白質は、試験管内手法に使用しても、生体内でEGFR誘発性の生物活性を阻害するために投与してもよい。したがって、本明細書中に例を挙げるような、EGFRの活性化により(直接的または間接的に)引き起こされるもしくは悪化する障害を処置してもよい。態様の一において、本発明は、EGFR誘発性の生物活性を低下させるために、EGFR遮断性抗原結合蛋白質を、それを必要としている哺乳類に有効量で生体内投与することを含む、治療方法を提供する。
【0111】
抗原結合蛋白質は、EGFRの生物活性を阻害する完全ヒトモノクローナル抗体を含む。
【0112】
抗原結合蛋白質は、多数の慣用技術のうちの任意の技術により作製してよい。例えば、天然で発現する細胞から単離してもよく(例えば、抗体を、それを産生するハイブリドーマから精製してよい)または、当該分野で公知の任意の技術を用いて組み換え発現系で作製してよい。例えば、以下を参照のこと:Monoclonal Antibodies, Hybridomas: A New Dimension in Biological Analyses, Kennet et al. (eds.), Plenum Press, New York (1980); およびAntibodies: A Laboratory Manual, Harlow and Land (eds.), Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y., (1988)。
【0113】
当該分野で公知の任意の発現系を、本発明の組み換えポリペプチドの作製に用いてよい。一般的に、ホスト細胞を、所望のポリペプチドをコードするDNAを含む組み換え発現ベクターを用いて形質転換する。使用し得るホスト細胞としては、原核生物、酵母または高等真核生物細胞が挙げられる。原核生物には、グラム陰性または陽性生物、例えば大腸菌または桿菌(bacilli)が含まれる。高等真核生物細胞には、昆虫細胞および哺乳類起源の確立された細胞株が含まれる。適当な哺乳類ホスト細胞株の例としては、サル腎臓細胞のCOS-7株(ATCC CRL 1651) (Gluzman et al., 1981, Cell 23:175)、L細胞、293細胞、C127細胞、3T3細胞 (ATCC CCL 163)、チャイニーズハムスター卵巣 (CHO)細胞、HeLa細胞、BHK (ATCC CRL 10) 細胞株および、McMahan et al., 1991, EMBO J. 10: 2821に記載されている、アフリカミドリザル腎臓細胞株CV1 (ATCC CCL 70)由来のCV1/EBNA細胞株が挙げられる。細菌、真菌、酵母および哺乳類ホスト細胞に用いるのに適当なクローニングおよび発現ベクターは、Pouwels et alに記載されている(Cloning Vectors: A Laboratory Manual, Elsevier, N.Y., 1985)。
【0114】
形質転換細胞は、ポリペプチドの発現を促進する条件下で培養してよく、該ポリペプチドは、慣用的な蛋白質精製手法により回収する。かかる精製手法の1つは、親和性クロマトグラフィー、例えばそこに結合しているEGFRの全てまたは一部(例えば細胞外ドメイン)を有するマトリクスに対する親和性クロマトグラフィーの使用を含む。本明細書で使用することを考慮しているポリペプチドとしては、内在性の物質の混入を実質的に含まない、実質的に同種の組み換え哺乳類抗EGFR抗体ポリペプチドが挙げられる。
【0115】
多数の公知の技術のうちの任意のものを用いて、抗原結合蛋白質を作製し、所望の性質についてスクリーニングしてよい。特定の技術は、関心のある抗原結合蛋白質(例えば抗EGFR抗体)のポリペプチド鎖(またはその一部)をコードする核酸を単離すること、および該核酸を組み換えDNA技術によって操作することを含む。該核酸はまた、所望の他の核酸に融合させても、または(例えば変異導入または他の慣用的な技術によって)例えば1以上のアミノ酸残基を付加、欠失または置換させて変異させてもよい。
【0116】
一本鎖抗体は、H鎖とL鎖の可変領域(Fv領域)断片を、アミノ酸架橋(短ペプチドリンカー)を介して連結し、一本鎖のポリペプチド鎖を得ることにより形成し得る。該一本鎖Fv (scFv) は、2つの可変領域ポリペプチド(VLおよびVH)をコードするDNA間のペプチドリンカーをコードするDNAを融合することにより作製する。得られたポリペプチドは、折りたたまれて、2つの可変領域間の可動性リンカーの長さによって、抗原結合単量体を形成するか、またはマルチマー(例えば二量体、三量体または四量体)を形成し得る(Kortt et al., 1997, Prot. Eng. 10:423; Kortt et al., 2001, Biomol. Eng. 18:95-108)。VLおよびVHを含む、異なるポリペプチドを組み合わせることによって、異なるエピトープに結合するマルチマーのscFvを形成し得る(Kriangkum et al., 2001, Biomol. Eng. 18:31-40)。一本鎖抗体の作製用に開発された技術には、米国特許第4,946,778号; Bird, 1988, Science 242:423; Huston et al., 1988, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85:5879; Ward et al., 1989, Nature 334:544, de Graaf et al., 2002, Methods Mol. Biol. 178:379-87に記載されているものが含まれる。
【0117】
所望の抗体から、異なるサブクラスまたはアイソタイプの抗体を得る、すなわちサブクラススイッチの技術は公知である。したがって、例えば、IgM抗体からIgG抗体を得ることは可能であり、逆もまた可能である。かかる技術により、特定の抗体(親抗体)の抗原結合性を有するが、親抗体とは異なる抗体のアイソタイプもしくはサブクラスに関連する生物学的性質を有する、新規の抗体を作製することが可能である。組み換えDNA技術を用いてよい。特定の抗体ポリペプチドをコードするクローニングしたDNA、例えば所望のアイソタイプの定常領域をコードするDNAを、かかる手法に用いてよい(Lantto et al., 2002, Methods Mol. Biol. 178:303-16)。さらに、IgG4抗体を作製しようとする場合、IgG4抗体において不均一性をもたらし得るH鎖間ジスルフィド結合が形成される傾向を低下させるために、ヒンジ領域に点変異(CPSCP→CPPCP)を導入することが望ましい場合もある (Bloom et al., 1997, Protein Science 6:407)。
【0118】
特定の態様において、本発明の抗原結合蛋白質は、EGFRに対して少なくとも10nMの結合親和性(Ka)を示す。他の態様において、該抗原結合蛋白質は、少なくとも10、少なくとも10、少なくとも10または少なくとも1010MのKaを示す。他の態様において、該抗原結合蛋白質は、本明細書の実施例に記載する抗体と実質的に同じKaを示す。
【0119】
他の態様において、本発明は、EGFRからの解離速度の低い抗原結合蛋白質を提供する。態様の一において、該抗原結合蛋白質は1X10-4〜1X10-1Mまたはそれより低いKoffを示す。他の態様において、Koffは5X10-5〜5X10-1Mであるかまたはそれより低い。他の態様において、Koffは、本発明の明細書に記載する抗体と実質的に同じである。他の態様において、該抗原結合蛋白質は、本明細書の実施例に記載する抗体と実質的に同じKoffでEGFRと結合する。
【0120】
他の局面において、本発明は、EGFR膜結合蛋白質を提供する。態様の一において、該抗原結合蛋白質は、1000nM以下のIC50を有する。他の態様において、該IC50は100 nM以下であり; 他の態様において、IC50は10nM以下である。他の態様において、該IC50は本明細書の実施例に記載する抗体のIC50と実質的に同じである。他の態様において、該抗原結合蛋白質は、本発明の実施例に記載する抗体と実質的に同じIC50でEGFRの活性を阻害する。
【0121】
他の局面において、本発明は、細胞の表面に発現しているEGFRに結合し、そのように結合した場合に、細胞内のEGFRシグナル伝達活性を阻害する抗原結合蛋白質を提供する。細胞の表面および/または内部のEGFR量を決定または評価するための任意の方法を用いてもよい。他の態様において、該抗原結合蛋白質のEGFR発現細胞への結合は、細胞表面のEGFRの内在化を約75%、50%、40%、30%、20%、15%、10%、5%、1%または0.1%より低く減少させる。
【0122】
他の局面において、本発明は、試験管内または生体内(例えばヒト対象に投与した場合)において、少なくとも1日の半減期を有する、抗原結合蛋白質を提供する。態様の一において、該抗原結合蛋白質は少なくとも3日の半減期を有する。他の態様において、該抗原結合蛋白質は、4日以上の半減期を有する。また別の態様において、該抗原結合蛋白質は、8日以上の半減期を有する。また別の態様において、該抗原結合蛋白質は、誘導体化していないまたは修飾していない抗原結合蛋白質と比較して半減期が長くなるように誘導体化または修飾される。また別の態様において、該抗原結合蛋白質は、例えば、国際公開第00/09560号に記載されているように、血清半減期を長くするための1以上の点変異を含み、該文献は引用により本明細書中に包含される。
【0123】
本発明はさらに、多特異性抗原結合蛋白質、例えば二特異性抗原結合蛋白質、例えば、2つの異なる抗原結合部位または領域を介して、EGFRの異なる2つのエピトープに結合する、またはEGFRのエピトープと他の分子のエピトープとに結合する抗体を提供する。さらに、本明細書に記載の二特異性抗原結合蛋白質は、本明細書に記載する抗体の1つ由来のEGFR抗体結合部位と、他文献の引用により本明細書に包含される抗体を含む、本明細書に記載する他の抗体由来の第二のEGFR結合領域とを含んでいてもよい。あるいは、二特異性抗原結合蛋白質は、本明細書に記載する抗体の1つ由来の抗原結合部位と、当該分野で公知の他のEGFR抗体、または公知の方法もしくは本明細書に記載の方法により作製した抗体由来の第二の抗原結合部位を含んでいてよい。
【0124】
二特異性抗体の作製方法は当該分野で多数知られている。かかる方法には、Milstein et al., 1983, Nature 305:537に記載のハイブリッド−ハイブリドーマの使用および抗体断片の化学カップリング(Brennan et al., 1985, Science 229:81; Glennie et al., 1987, J. Immunol. 139:2367; 米国特許第6,010,902号)が含まれる。さらに、二特異性抗体は、組み換え方法、例えばロイシンジッパー部分(すなわち、優先的にヘテロダイマーを形成するFosおよびJun蛋白質由来のロイシンジッパー部分; Kostelny et al., 1992, J. Immunol. 148:1547) または米国特許第5,582,996号に記載されるような他の重要な相互作用性のドメイン構造を介して作製してもよい。さらなる有用な技術としては、米国特許第5,959,083号および第5,807,706号に記載されるものも含まれる。
【0125】
他の局面において、該抗原結合蛋白質は、抗体の誘導体を含む。かかる誘導体の抗体は、所望の性質、例えば特定の用途における半減期の増加などを該抗体にもたらす任意の分子または物質を含んでいてよい。かかる誘導体抗体は、例えば、検出可能な(または標識)部分(例えば放射活性、発色性、抗原性または酵素分子)、検出可能なビーズ(例えば磁気ビーズ)、高電子密度ビーズ(electrodense)(例えば金ビーズ)、他の分子に結合する分子(例えばビオチンまたはストレプトアビジン)、治療用または診断用部分(例えば放射活性、細胞毒性または薬学的に活性な部分)または該抗体の特定の使用(例えば対象、例えばヒト対象への投与または他の生体内もしくは試験管内の使用)に対する適性を高める分子を含んでいてもよい。抗体を誘導体化させるのに使用し得る分子の例としては、アルブミン(例えばヒト血清アルブミン)およびポリエチレングリコール(PEG)が挙げられる。抗体のアルブミン連結およびPEG化誘導体は、当該分野でよく知られている技術を用いて作製し得る。態様の一において、該抗体は、トランスチレチン(TTR)またはTTR変異体に共役しているかまたは別の方法で連結していてよい。該TTRまたはTTR変異体は、例えば、デキストラン、ポリ(n−ビニルプロリドン)、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールホモポリマー、ポリプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマー、ポリオキシエチル化ポリオールおよびポリビニルアルコールからなる群から選択される化学物質により化学的に修飾されていてもよい。
【実施例】
【0126】
実施例1
全長のIgGは、プロテインAにより精製し、その純度は、SDS−PAGEにより試験した。精製した抗体は、(可溶性のEGFRおよびEGFR発現細胞株の両方に対する)結合特異性、結合親和性(Biacore)、可溶性のEGFRに対するEGFの結合の阻害、EGF刺激性のEGFRリン酸化およびEGFR発現細胞株における細胞増殖により特徴づけられた。抗EGFR抗体を、IgGに変換し、293細胞に発現させた。プロテインAによって精製を行った際の、発現レベルの範囲は0.86〜5.5μg/mlであった。該抗体は1本のインタクトなH鎖とL鎖を有していた。該抗体のうちの5つ(A5、A6、B1、B4およびB5)が可溶性のEGFRおよび細胞株に発現しているEGFRに強く結合する。1つの抗体(D6) が、可溶性のEGFRにも細胞株に発現するEGFRにも中程度の結合を示した。これらの6つの結合体はまた、ELISAアッセイにおいて、リガンドであるEGFRが可溶性のEGFRに結合するのを阻害する。
【0127】
3つの結合体 (A5、A6およびB5) は、EGFR陽性細胞(A431)における、EGF刺激性の受容体リン酸化アッセイにおいて、約10%の阻害を示した。3つの結合体 (B1、B4およびD6)は、腫瘍細胞増殖アッセイにおいて阻害を示した。
【0128】
実施例2
この実施例によって、抗EGFR抗体の産生を例示する。抗EGFR抗体は、抗ヒトEGFR IgG1 H鎖およびL鎖の構造遺伝子を含む発現ベクターで一過性に遺伝子導入したチャイニーズハムスター卵巣サブクローン(CHO-S)S細胞(Life Technologies)にて作製した。
【0129】
該細胞株は、振盪フラスコにて維持し、CHO-S-SFMII培地 (Life Technologies)を用いて3〜4日ごとに定期的に継代した。一過性プールを作製するのに、H鎖を保有するプラスミドとL鎖を保有するプラスミドの2つのプラスミドを用いた。該ベクターを、25kdの直鎖ポリエチレンイミン(PEI, Polysciences)を用いてホスト細胞に共遺伝子導入した。
【0130】
端的にいえば、PEIをOptiPro SFM (Life Technologies) 中で希釈した後、同体積のOptiPro SFMで予め希釈したプラスミドDNAに添加した。該PEI/DNA混合物を、5〜10分間インキュベーションした後、懸濁液中のCHO-S細胞に添加した。該培養物を37℃にて予め決めた時間インキュベーションした後、同体積の増量媒体で増量した。該培養上清を数日後に回収し、精製するために濃縮して調製した。
【0131】
実施例3
この実施例により、A6を含む、本明細書に記載のいくつかの抗体の最初のスクリーニングの一部として、試験管内の細胞結合データを示す。この実施例により、市販のセツキシマブ(Erbitux(登録商標))と比較した、抗体の拮抗作用に必要な、抗EGFR抗体のA431細胞の表面に発現するEGF受容体への結合能を示す。ここで、100,000個のA431細胞を、チューブ中のFACSバッファー (PBS + 2% FBS) 100μl中に一定量入れた。細胞をスピンダウンした後、記載する抗体5μg/mlを加えたFACSバッファー 100μl中の再懸濁を3つ組みで行った。0.5時間インキュベーションした後、細胞をFACSバッファーで1回洗浄し、PE結合型の、ヤギ抗ヒトIgG(γ鎖特異的) 二次抗体(Southern Biotechカタログ番号2040-09) 100μlに再懸濁した。細胞をさらに0.5時間インキュベーションした後、FACSバッファーで1回洗浄した。細胞をFACSバッファー300μlに再懸濁し、FACS Aria flow cytometer (BD) を用いてFL2-Hチャンネルの蛍光強度中央値(MFI)を決定した。FL2-Hチャンネルの蛍光強度中央値(MFI)は、細胞表面のEGFRへの抗体結合に直接比例する。
【0132】
結果: 図1は、A431細胞における、抗EGFR抗体についての細胞結合が、バックグラウンドの染色(対照、抗体なし)と比較して高かったことを示す。ヒストグラムは、特定の蛍光強度を示すイベントの数を表す。全ての抗体が、セツキシマブに匹敵するきわめて強い細胞結合を示した。3つ組の実験のデータを、複数の実験の代表として示す。
【0133】
実施例4
この実施例により、試験管内における、A6およびD2についての、細胞結合のEC50測定データを示す。この実施例により、最大細胞結合および50% 結合飽和点 (EC50)が達成される濃度という点についての、結合特性が示される。この実施例において、抗EGFR抗体であるA6およびD2を、市販の治療用抗EGFR抗体であるセツキシマブと比較する。この実施例における実験手法は以下の通りであった: 50,000個のA431細胞を、96ウェルv底プレートのウェルに、FACSバッファー (PBS + 2% FBS) 100μl中に入れた。50μg/ml (3.33x10-7 M)から開始して、FACSバッファー 中のA6、D2およびセツキシマブの12点による希釈曲線を3つ作製した。細胞をスピンダウンし、 FACSバッファーで1回洗浄した後、25μlの抗体溶液への再懸濁を3つ組みで行った。0.5時間インキュベーションした後、細胞をFACSバッファーで1回洗浄し、PE結合型の、ヤギ抗ヒトIgG (γ鎖特異的) 二次抗体 (Southern Biotech カタログ番号2040-09) 50μlに再懸濁した。細胞をさらに0.5時間インキュベーションした後、FACSバッファーで1回洗浄した。細胞をFACSバッファー 25μlで再懸濁し、Intellicyt HTFCフローサイトメーターを用いてFL2-Hチャンネルの蛍光強度中央値を決定した。
【0134】
結果: 図2に示す様に、A6、D2およびセツキシマブのA431細胞に対する細胞結合のEC50は、それぞれ1.3nM、0.28nMおよび0.48nMと決定された。非線形回帰を用いて、GraphPad Prizmにてデータを解析し、プロットした。データポイントは、正に標識した細胞の蛍光強度中央値(MFI)±標準誤差として表す。
【0135】
実施例5
この実施例により、抗EGFR抗体のA6、D2および他の抗体による、A431細胞の表面のEGFRへのEGFの結合の遮断についての試験管内のデータを示す。抗EGFR抗体をセツキシマブと直接比較した。抗体が、EGFRへのEGFの結合を遮断できれば、この抗体ががん細胞におけるEGFRの機能を阻害し得ることが示される。これを示すために、25,000個のA431細胞を、系列希釈した抗EGFR抗体を含むPBS-BSA 1%中で、30分間4℃にてインキュベーションした。ヒトEGFビオチン化 Fluorokine (R&D Systems、カタログ番号NFEG0) 1μlを各ウェルに添加した。4℃にて45分間インキュベーションした後、EGF検出についてマニュアルにしたがって、マイクロタイタープレートで使用するためにスケールダウンした。細胞を最終的に、FACSバッファー25μlに再懸濁し、FL1-Hチャンネルの蛍光強度中央値をIntellicyt HTFCフローサイトメーターを用いて測定した。FL1-Hシグナルの強度は、EGFの細胞表面への結合に直接的に比例する。シグナルの低下は、EGF結合が遮断されていることを示す。データは非線形回帰を用いて、Graph Pad Prizmで解析し、プロットした。データポイントは、蛍光強度中央値(MFI)±標準誤差として表す。
【0136】
結果: 図3に示すように、抗EGFR抗体の存在により、EGFのEGFR発現A431細胞表面への結合が遮断される。A6およびD2のIC50値は、それぞれ2.06 nMおよび1.35nMであった。これらの値は、2.03nMのIC50値を示すセツキシマブと同等であるかまたはそれより優れている。
【0137】
実施例6
この実施例により、EGFもしくは血清刺激性の細胞増殖の、抗EGFR抗体による阻害を、FDA認可抗EGFR抗体であるセツキシマブと比較した試験管内データを示す。制御されない細胞増殖は、がんの特徴の一つであり、治療用化合物には、EGFR陽性がん細胞の増殖を抗EGFR抗体で阻害することができることが必要である。この実施例において、5000個のA431類表皮がん細胞(図4a)またはMCF7乳がん細胞 (図4b)を、96ウェル不透明白色培養クラスターのウェル中に、10% FBSを加えたDMEM培地 (A431細胞) またはPhenol Red不含DMEM (MCF7) 100μl中にて、3つ組みで播種した。24時間後、培地を除き、細胞をPBSで1回洗浄した後、18時間FBSを含まない培地100μl(飢餓培地)中にて、飢餓状態にした。図4aにおいて、抗体を、飢餓培地50μl中で、所望の処置濃度の2倍(20 ng/μlまたは10ng/μl)に希釈し、飢餓培地を除去した後の細胞に添加した。1時間インキュベーションした後、EGFを50μl中20ng/mlの濃度で添加した (EGFの最終濃度は10ng/ml)。その後、細胞を48時間インキュベーションした後、Promega Cell Titer Glo kitを用いて増殖を評価した。発光は、細胞数に直接比例していた。図4bにおいて、抗体を、飢餓培地50μl中で、所望の処置濃度の2倍(20 ng/μl)に希釈し、飢餓培地を除去した後の細胞に添加した。1時間インキュベーションした後、EGFまたはFBSを、飢餓培地50μl中、それぞれ20ng/mlまたは20%の濃度で添加した (EGFの最終濃度は10ng/ml; FBSの最終濃度は10%)。その後、細胞を48時間インキュベーションした後、Promega Cell Titer Glo kitを用いて増殖を評価した。発光は細胞数に直接比例する。
【0138】
結果: 本明細書中に記載する抗EGFR抗体A6は、EGF刺激性のA431細胞(図4a)ならびに、EGF刺激性よび血清刺激性のMCF7細胞 (図4b)の両方の増殖を阻害した。増殖阻害は、全ての処置条件について、同様量のセツキシマブによるものと同等であった。データは、3つ組みの試料の平均RLU(relative light unit)±標準誤差で表す。
【0139】
実施例7
この実施例は、A431細胞における、EGF刺激性の、EGF受容体の自己リン酸化を示す試験管内データを示す。この実施例により、抗体の、がん細胞における、EGFRの活性化およびそれによる機能の遮断能が示される。プロトコール: 500,000個のA431細胞を、10% FBSを添加したDMEM培地2.5ml中で、6ウェル細胞培養クラスターのウェル中に播種した。24時間後、培地を取り除き、細胞をPBSで1回洗浄した後、飢餓培地(DMEM + 2% FBS) 1ml中で18時間飢餓状態においた。抗体を、血清不含培地1ml中で20μg/ml (最終濃度の2倍) に希釈した後、飢餓培地を除去した後に細胞に添加した。0.5時間インキュベーションした後、EGFを最終濃度100ng/mlになるように添加した。その後、細胞を60分間インキュベーションした。細胞をPBSで洗浄し、1xCell Lysis Buffer (Cell Signaling)で溶解させた。EGFRのリン酸化は、サンドウィッチELISAを用いて以下のように検出した: 96ウェルマイクロタイタープレートの半分の面積を、抗EGFR抗体 (PBS中1:100; Cell Signalingカタログ番号2232) で、一晩、4℃にてコーティングした。PBSTで4回洗浄した後、ウェルをPBST+1% BSA 100μlで、37℃にて2時間ブロッキングした。プレートを再び洗浄した後、可溶化液50μlをウェルに添加し、さらに2時間、37℃にてインキュベーションした。再度洗浄した後、ビオチンに結合した抗リン酸化チロシン抗体(mAB 9E10)を添加した (ブロッキングバッファー中1:100; 1ウェルあたり50μl)。プレートを1時間37℃にてインキュベーションした。再度洗浄した後、抗ビオチンHRP標識抗体 (Upstate) と、30分間37℃にて共インキュベーションした。その後、最終工程として、TMB基質50μlを添加して、10分間37℃にてインキュベーションした。2N HSOを用いて反応を停止した。OD 450nmを読み取り、%阻害を1-(抗体処理試料のOD450 /未処理対照のOD450)として算出した。
【0140】
結果: A431細胞を、100ng/ml EGFで処理して、EGFRの自己リン酸化の活性化を刺激した。抗EGFR抗体による細胞の前処理により、このEGFRの活性化は可変的に遮断された。試験した全てのクローンは、セツキシマブ(Erbitux(登録商標))よりも強く、EGFRの自己リン酸化を阻害し(図5)、このことは、これらのクローンががんの適応症においてEGFRに対する治療介入の候補となることを示している。データは、複数の実験の代表として、3つ組みの試料の、1-(抗体処理試料のOD450 /未処理対照のOD450)として算出される、EGFR自己リン酸化の%阻害±標準誤差として表される。
【0141】
実施例8
この実施例によって、EGFRの機能を遮断するのに抗体を用いた場合の、細胞のシグナル伝達の阻害を示す試験管内データを示す。具体的には、リガンドであるEGFによるEGFRの活性化の遮断により、細胞内の増殖シグナルおよび生存シグナルに重要である、ERK(細胞外シグナル制御キナーゼ(extracellular signal regulated kinase); MAPK)およびAKT(蛋白質キナーゼBとしても知られる)のような分子の活性化を引き起こすキナーゼカスケードの活性化が遮断される。図6aおよびcは、それぞれA431細胞およびMCF7細胞における、抗EGFR抗体による、ERK1/2活性化の阻害(リン酸化活性化の阻害)を示す。図6bは、A431細胞における、抗EGFR抗体による、AKT活性化の阻害 (リン酸化活性化の阻害) を示す。この実施例において、血清飢餓細胞を、抗EGFR抗体10μg/mlを添加して、もしくは添加せずに2時間前処理した後、EGF 10ng/mlを用いて1時間刺激した(MCF7細胞は、TGFα100ng/mlを用いて共刺激した)。その後、細胞を洗浄し、マニュアルにしたがって、P-ERK1/2またはP-AKT抗体(Cell Signalingカタログ番号5682または4071) を用いて染色を行った。フローサイトメトリーにより検出した抗体染色の程度は、シグナル伝達分子のリン酸化、したがってその活性化に比例していた。図6aは、ERK1/2の活性化レベルを示す蛍光強度中央値を示す。図6bおよび6cは、対照と比較したリン酸化の%阻害を示す。この実施例において、EGF刺激性の細胞シグナル伝達の阻害能について、抗EGFR抗体を、セツキシマブと比較した。
【0142】
結果:図6aは、EGFRに対する抗体およびEGFで処理した、もしくは処理していないA431細胞における、ERK1/2のリン酸化レベルを示す。このとき、EGFでは処理したが、抗体処理をしていない対照と比較して、MFIが低下していることに示されるように、全ての抗体がERK活性化を阻害することが示された。A6抗体は、セツキシマブと比較して同等のERK1/2活性化の阻害を示す。データは、蛍光強度中央値で表し、複数の実験の代表として表す。
【0143】
図6bは、抗EGFR抗体で処理し、EGFで刺激したA431細胞におけるAKTリン酸化 (活性化) の阻害を示す。%阻害は、1-(抗体処理試料のMFI/非特異的IgG処理対照のMFI)として算出した。データからは、該EGFR抗体はAKTの活性化を遮断し得るが、セツキシマブ程強力ではないことが示される。データは、複数の実験の代表として表す。
【0144】
図6cは、抗EGFR抗体で処理し、EGFで刺激したMCF7細胞におけるERK1/2リン酸化 (活性化)阻害を示す。%阻害は、1-(抗体処理した試料のMFI / 非特異的IgG処理対照のMFI)として算出した。データから、該EGFR抗体が、MCF7乳がん細胞において、ERKの活性化のきわめて強力な阻害剤であることが示される。例示的な抗体であるA6は、Erbituxの示す60%阻害よりも優れた、きわめて強力なERK活性化阻害を示した。データは、複数の実験の代表として示す。
【0145】
実施例9
この実施例によって、EGFRモノクローナル抗体のANSEC (Water’s Breeze-HPLC) 解析を提供する。該解析は、BioSep-SEC-s3000, 300 x 7.8mm column (Phenomenex)を用いて、PBS緩衝液(pH6.8)中で、流速0.5mL/分にて行った。各EGFRモノクローナル抗体試料を、同一の実行条件下にて、BIO-RAD ゲル濾過蛋白質標準 (STD;カタログ番号151-1901-サイログロブリン=670KDa; γグロブリン=158KDa; 卵白アルブミン=44KDa; ミオグロビン=17KDa; ビタミンB12=1.35KDa)と比較した。
【0146】
図7は、本明細書中に記載する抗EGFR抗体A6と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中でのANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース)の重ね合わせを示す: STD/標準の試行 (黒破線)、EGFR-A6スペクトル (黒実線)。図8は、本明細書に記載する抗EGFR抗体D2と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中でのANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース) の重ね合わせを示す: STD/標準の試行 (黒破線)、EGFR-D2スペクトル (黒実線)。図9は、本明細書に記載する抗EGFR抗体 EGC9と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中でのANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース) の重ね合わせを示す: STD/標準の試行 (黒破線)、EGFR-EGC9スペクトル (黒実線)。図10は、本明細書に記載する抗EGFR抗体EC10と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中でのANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース) の重ね合わせを示す: STD/標準の試行 (黒破線)、EGFR-EC10スペクトル (黒実線)。図11は、本明細書に記載する抗EGFR抗体D6と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中でのANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース) の重ね合わせを示す: STD/標準の試行 (黒破線)、EGFR-D6スペクトル (黒実線)。図12は、本明細書に記載する抗EGFR抗体B4と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中でのANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース) の重ね合わせを示す: STD/標準の試行 (黒破線)、EGFR-B4スペクトル (黒実線)。図13は、本明細書に記載する抗EGFR抗体A5と標準の、PBS緩衝液(pH6.8)中でのANSECクロマトグラム (280nmにおける紫外線トレース) の重ね合わせを示す: STD/標準の試行 (黒破線)、EGFR-A5スペクトル (黒実線)。
【0147】
実施例10
この実施例により、抗EGFR抗体の生体内での腫瘍増殖に対する効果を示す。抗EGFR抗体の腫瘍増殖の調節能を、無胸腺マウスモデルを用いて評価した。端的にいえば、5匹のマウスの群の側腹部に、5x10個のヒト類表皮がん細胞を皮下注入した。腫瘍が約100 mmの体積に達すると、10mg/kg、200mlのi) PBS、ii) 抗体A6 (0.2mg)、iii) 抗体D2 (0.2mg)またはiv)抗体A6 (0.1mg)とD2 (0.1 mg)の組み合わせで、総量0.2mgの蛋白質を用いて、該マウスに対して腹腔内処理を行った。処理は、実験が終了するまで1週間あたり3回行った。
【0148】
図14に示すように、A6抗体 (四角形) およびD2抗体 (三角形) はともに、生体内の移植腫瘍細胞の増殖を低下させた。
【0149】
実施例11
この実施例により、A549非小細胞肺がん細胞における、EGF刺激性のEGF受容体の自己リン酸化阻害の試験管内データを示す。この実施例により、がん細胞における抗体のEGFR活性化の遮断能、したがってEGFRの機能の遮断能を示す。端的にいえば、10,000個のA549細胞を96ウェル細胞培養クラスターのウェル中に、10% FBSを添加したF12-K培地100μl中にて播種した。24時間後、培地を取り除き、細胞PBSで1回洗浄した後、飢餓培地(血清不含F12-K培地) 100μl中にて18時間飢餓状態においた。抗体を、血清不含培地で最終濃度の2倍になるように系列希釈した後、飢餓培地を除去した後の細胞に添加した。15分間インキュベーションした後、EGFを最終濃度25ng/mlになるように添加した。その後、細胞を5分間インキュベーションした。細胞を、オルトバナジウム酸ナトリウムを添加したPBSで洗浄し、可溶化させた。EGFRのリン酸化を、DuoSet IC Human Phospho-EGFR ELISA kit (R&D Systems (カタログ番号DYC1095B))を用いて検出した。
【0150】
A549細胞の、抗EGFR抗体による前処理により、EGFRのEGFによるリン酸化および活性化は可変的に遮断された。A) クローンA6および親和性成熟変異体は、この効果について、0.5〜2.1nMの範囲のIC50を示す。B) クローンD2および親和性成熟および生殖系列変化変異体は、この効果について、0.15〜1.5 nMの範囲のIC50を示す (図15〜17)。データは、複数の実験の代表として示す。IC50値は、非線形回帰を用いて算出した(GraphPad Prism)。
【0151】
図15におけるIC50データを以下の表1に示す:
【表1】
【0152】
図17におけるIC50データを以下の表2に示す:
【表2】
【0153】
実施例12
この実施例は、細胞ベースのレポーターアッセイを用いたADCCの解析である。 抗体依存性細胞障害(ADCC:Antibody-dependent cell-mediated cytotoxicity) は抗体の作用機序であり、ウイルス感染または他の疾患細胞は、該作用機序を介してナチュラルキラー細胞のような細胞性免疫系の成分により、破壊の標的となる。ADCCは、抗体ベースの薬物を用いて標的であるがん細胞を殺す上で望ましい機構である。抗体は、細胞表面の標的である抗原に結合する。標的に結合した抗体のFcエフェクター部分が、エフェクター細胞(主にナチュラルキラー細胞)の細胞表面のFcγRIIIa受容体にも結合した場合、2種の細胞間に複数の架橋が生じ、それにより、経路の活性化が引き起こされ、最終的に細胞が殺される。抗EGFR mABによるADCC誘発の可能性を評価するために、細胞ベースのレポーターアッセイ (ADCC Reporter Bioassay、カタログ番号G7010、Promega) を用いた。端的にいえば、1250個のA431細胞を、白色384ウェル細胞培養プレート中の内側の320ウェルに、10% FBSを添加したDMEM 100μl中にて播種した。細胞を一晩接着させ、次の日の朝に、培地を除き、1ウェルあたり7μlの ADCC Assay Buffer (RPMI + 4% 低IgGウシ胎仔血清)と置きかえた。mABの9点希釈曲線を、ADCC Assay Buffer中で最終濃度の3倍にて作製した。空間的な影響を避けるために、抗体希釈液7μlを、列に沿って分布した3つ組みのウェルに添加した。ADCCエフェクター細胞を、マニュアルにしたがって融解し、各ウェルに7μl添加した。該プレートをインキュベーター(37℃、5% CO)中で6時間インキュベーションした後、実験台に移して室温になるまで静置した。Bio-Glo Luciferase Assay Reagent 21μlを各ウェルに添加して、30分間インキュベーションした。その後、発光を検出できるプレートリーダーを用いて該プレートを読み取った。該RLUを、抗体濃度に対してプロットして、該効果についてのEC50を決定した。抗EGFR mAb A6は、60pMのEC50でADCCを活性化させた (図16A)。該抗EGFR mAb D2は、200pMのEC50でADCCを活性化させる(図16B)。
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【表3-4】
【表3-5】
【表3-6】
【表3-7】
【表3-8】
【表3-9】
本願発明は、さらに次の態様を含む:
1. EGFRエピトープに、少なくとも10-6Mの結合親和性で結合するIgGクラスの完全ヒト抗体であって、
配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有する、IgGクラスの完全ヒト抗体。
2. 項1に記載する完全ヒト抗体であって、
配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する、完全ヒト抗体。
3. H鎖由来の可変領域およびL鎖由来の可変領域を有するFab完全ヒト抗体断片であって、
配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有する、Fab完全ヒト抗体断片。
4. 項3記載の完全ヒト抗体Fab断片であって、該抗体が配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する、完全ヒト抗体Fab断片。
5. H鎖由来の可変領域とL鎖由来の可変領域ならびに、H鎖可変領域とL鎖可変領域をつなぐペプチドリンカーを含む一本鎖ヒト抗体であって、
配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有する、一本鎖ヒト抗体。
6. 項5記載の完全ヒト一本鎖抗体であって、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する、完全ヒト一本鎖抗体。
7. H鎖可変領域とL鎖可変領域の両方を有する項5記載の完全ヒト一本鎖抗体であって、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128、およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する、完全ヒト一本鎖抗体。
8. 抗EGFRポリペプチドを含む広範囲の哺乳類のがんの処置用の医薬であって、
該抗EGFRポリペプチドが、少なくとも10-6Mの結合親和性でEGFRエピトープに結合するIgGクラスの完全ヒト抗体、H鎖由来の可変領域およびL鎖由来の可変領域を有するFab完全ヒト抗体断片、H鎖由来の可変領域およびL鎖由来の可変領域ならびにH鎖とL鎖の可変領域をつなぐペプチドリンカーを有する一本鎖ヒト抗体およびその組み合わせからなる群から選択され;
該完全ヒト抗体が、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有し;
該Fab完全ヒト抗体断片が、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるL鎖可変領域配列を有し;
該一本鎖ヒト抗体が、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、配列番号41、配列番号43、配列番号45、配列番号47、配列番号49、配列番号51、配列番号53、配列番号55、配列番号57、配列番号59、配列番号61、配列番号63、配列番号65、配列番号67、配列番号69、配列番号71、配列番号73、配列番号75、配列番号77、配列番号79、配列番号81、配列番号83、配列番号85、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号99、配列番号101、配列番号103、配列番号105、配列番号107、配列番号109、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号121、配列番号123、配列番号125、配列番号127およびその組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるH鎖可変領域配列を有し、
配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号46、配列番号48、配列番号50、配列番号52、配列番号54、配列番号56、配列番号58、配列番号60、配列番号62、配列番号64、配列番号66、配列番号68、配列番号70、配列番号72、配列番号74、配列番号76、配列番号78、配列番号80、配列番号82、配列番号84、配列番号86、配列番号88、配列番号90、配列番号92、配列番号94、配列番号96、配列番号98、配列番号100、配列番号102、配列番号104、配列番号106、配列番号108、配列番号110、配列番号112、配列番号114、配列番号116、配列番号118、配列番号120、配列番号122、配列番号124、配列番号126、配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるL鎖可変領域配列を有する、医薬。
9. 項8記載の広範囲の哺乳類のがんの処置用の医薬であって、
該完全ヒト抗体が、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する、医薬。
10. 項8記載の広範囲の哺乳類のがんの処置用の医薬であって、
該完全ヒト抗体Fab断片が、H鎖可変領域とL鎖可変領域の両方を有し、該抗体が、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する、医薬。
11. 項8記載の広範囲の哺乳類のがんの処置用の医薬であって、
該完全ヒト一本鎖抗体が、H鎖可変領域とL鎖可変領域の両方を有し、配列番号1/配列番号2、配列番号3/配列番号4、配列番号5/配列番号6、配列番号7/配列番号8、配列番号9/配列番号10、配列番号11/配列番号12、配列番号13/配列番号14、配列番号15/配列番号16、配列番号17/配列番号18、配列番号19/配列番号20、配列番号21/配列番号22、配列番号23/配列番号24、配列番号25/配列番号26、配列番号27/配列番号28、配列番号29/配列番号30、配列番号31/配列番号32、配列番号33/配列番号34、配列番号35/配列番号36、配列番号37/配列番号38、配列番号39/配列番号40、配列番号41/配列番号42、配列番号43/配列番号44、配列番号45/配列番号46、配列番号47/配列番号48、配列番号49/配列番号50、配列番号51/配列番号52、配列番号53/配列番号54、配列番号55/配列番号56、配列番号57/配列番号58、配列番号59/配列番号60、配列番号61/配列番号62、配列番号63/配列番号64、配列番号65/配列番号66、配列番号67/配列番号68、配列番号69/配列番号70、配列番号71/配列番号72、配列番号73/配列番号74、配列番号75/配列番号76、配列番号77/配列番号78、配列番号79/配列番号80、配列番号81/配列番号82、配列番号83/配列番号84、配列番号85/配列番号86、配列番号87/配列番号88、配列番号89/配列番号90、配列番号91/配列番号92、配列番号93/配列番号94、配列番号95/配列番号96、配列番号97/配列番号98、配列番号99/配列番号100、配列番号101/配列番号102、配列番号103/配列番号104、配列番号105/配列番号106、配列番号107/配列番号108、配列番号109/配列番号110、配列番号111/配列番号112、配列番号113/配列番号114、配列番号115/配列番号116、配列番号117/配列番号118、配列番号119/配列番号120、配列番号121/配列番号122、配列番号123/配列番号124、配列番号125/配列番号126、配列番号127/配列番号128およびその組み合わせからなる群から選択されるH鎖/L鎖可変領域配列を有する、医薬。
12. 項8〜11のいずれか記載の広範囲の哺乳類のがんの処置用の医薬であって、処置する哺乳類のがんが、卵巣がん、結腸直腸がん、乳がん、肺がん、非小細胞肺がん、頭頸部がんおよび前述のがんの転移性がんからなる群から選択される、医薬。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6a
図6b
図6c
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]