【課題を解決するための手段】
【0016】
膣拡張装置であって、把持部と、該把持部に結合された複数のアーム及び、該アーム上に各々1つずつ配置され、膣に適合するように形成されかつ構成されたパッドと、複数のアームにそれぞれ結合され、該アーム及びパッドを膣拡張装置から半径方向外向きに変位させるように構成された展開機構と、膣拡張装置に設けられ、パッドに加えられた力を測定するように構成された力センサとを含む膣拡張装置が提供される。
【0017】
いくつかの実施形態では、各アームは、各パッドに結合された鋏様アセンブリを含む。展開機構は、把持部及びアームにそれぞれ結合された中心ロッドに結合されており、中心ロッドを軸方向に変位させることにより、中心ロッドから各パッドまでの距離を変化させる。
【0018】
一実施形態では、展開機構を作動させることにより、中心ロッドを把持部に向けて近位方向に変位させ、それによりアーム及びパッドを中心ロッドから半径方向外向きに変位させるように構成されている。
【0019】
いくつかの実施形態では、アーム及びパッドが半径方向外向きに変位するとき、複数のパッドは互いに実質的に平行に整列されている。
【0020】
いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、複数のパッドが中心ロッドの周りに円周方向に沿って配置されている閉じた形態と、複数のパッドが中心ロッド及び隣接するパッドからそれぞれ離れて展開されている展開形態とを取り得る構成を備えている。一実施形態では、閉じた形態において複数のパッドのなす外径は4cm未満である。別の実施形態では、展開形態において複数のパッドのなす外径は約8〜10cmである。
【0021】
一実施形態では、膣拡張装置は、該装置の外径を急速に減少させるように構成されたクイックリリース(quick-release)機構をさらに含む。いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、把持部に設けられかつクイックリリース機構に係合するように構成された作動機構をさらに含む。別の実施形態では、膣拡張装置は、膣拡張装置の遠位部分に設けられかつクイックリリース機構に係合するように構成されたバンプリリース(bump-release)をさらに含む。いくつかの実施形態では、バンプリリースは、膣管に入る胎児と係合するように構成されている。
【0022】
いくつかの実施形態では、膣拡張装置が閉じた形態から展開形態に展開されるに従って、膣拡張装置の質量中心は前方に移動し、パッドの下側にくる。
【0023】
一実施形態では、膣拡張装置は、膣の拡張直径を示すように構成された直径センサをさらに含む。
【0024】
いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、展開機構及び力センサにそれぞれ結合されたコントローラをさらに含み、該コントローラは、力センサによって測定された力に基づいて、アーム及びパッドを自動的に半径方向外向きに変位させるように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、力センサは、パッドによって加えられた力を測定することができ、コントローラは、測定された力に基づいて、膣拡張装置を自動的に展開または縮小させることができる。コントローラは、測定された力が小さすぎる場合には印加力を自動的に増加させることができ、測定された力が大きすぎる(例えば、印加力が力閾値を上回っている)場合には印加力を自動的に減少させることができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、コントローラは、アーム及びパッドを自動的半径方向外向きに変位させることによって、パッドにより膣に一定の力を加えるように構成されている。いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、中心ロッドに結合されたモータと、力センサ及びモータにそれぞれ結合されたコントローラとをさらに含み、コントローラは、力センサによって測定された力に基づいて、中心ロッドを自動的に軸方向にさせ、それによりアーム及びパッドを自動的に半径方向外向きに変位させるように構成されている。いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、展開機構及び力センサにそれぞれ結合されたコントローラをさらに含み、コントローラは、力センサによって測定された力が力閾値を超えるまで、アーム及びパッドを自動的に半径方向外向きに変位させるように構成されている。
【0026】
他の実施形態では、コントローラは、中心ロッドを自動的に軸方向に変位させることによって、パッドにより一定の力を加えるように構成されている。
【0027】
いくつかの実施形態では、展開機構は、一定の力で膣拡張装置のアーム及びパッドを自動的に半径方向外向きに変位させるように構成されている。いくつかの実施形態では、展開機構は、中心ロッドに結合されたばねを含み、該ばねは、一定の力で中心ロッドを押すことにより、アーム及びパッドを中心ロッドから半径方向外向きに変位させる。一実施形態では、ばねの一定力はユーザにより調整可能である。
【0028】
膣拡張装置のいくつかの実施形態は、複数のパッドを覆うように配置された拡張可能なシースを含む。他の実施形態は、膣拡張装置上または膣拡張装置内に配置されたワーキングチャネルをさらに含む。
【0029】
膣拡張装置のいくつかの実施形態では、力センサは、パッド上に設けられた複数の力センサを含む。他の実施形態では、力センサは、パッドの下側に設けられた複数の力センサを含む。他の実施形態では、力センサは、複数のアーム上に配置された複数の力センサを含む。
【0030】
膣拡張装置のいくつかの実施形態は、複数のパッドの過度の展開を防止するように構成されたクラッチ機構をさらに含む。他の実施形態は、圧迫壊死を防止するように構成された自動振動機構をさらに含む。
【0031】
膣拡張装置の一実施形態では、複数のパッドが装置から半径方向外向きに変位したとき、複数のパッドのいずれも、患者の膣の前部に沿って位置する神経束とも尿道とも接触していない。他の実施形態では、複数のパッドが膣拡張装置から半径方向外向きに変位したとき、複数のパッドのいずれも患者の会陰と接触していない。
【0032】
いくつかの実施形態では、展開機構は、アームに対して離間して配置されかつフレキシブルアセンブリを介して結合されている。
【0033】
別の膣拡張装置であって、把持部と、把持部に結合された複数のアーム及び、該アーム上に各々1つずつ配置され、膣に適合するように形成されかつ構成されたパッドと、複数のアームにそれぞれ結合され、該アーム及びパッドを膣拡張装置から半径方向外向きに一定の力で変位させるように構成された展開機構とを含む膣拡張装置が提供される。
【0034】
いくつかの実施形態では、各アームは、各パッドに結合された鋏様アセンブリを含む。展開機構は、把持部及びアームにそれぞれ結合された中心ロッドに結合されることができ、中心ロッドを軸方向に変位させることにより、中心ロッドから各パッドまでの距離が変化する。
【0035】
一実施形態では、展開機構を作動させることにより、中心ロッドを把持部に向けて近位方向に変位させ、それによりアーム及びパッドを中心ロッドから半径方向外向きに変位させるように構成されている。
【0036】
いくつかの実施形態では、アーム及びパッドが半径方向外向きに変位したとき、複数のパッドは互いに実質的に平行に整列されている。
【0037】
いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、複数のパッドが中心ロッドの周りに円周方向に沿って配置されている閉じた形態と、複数のパッドが中心ロッドからも隣接するパッドからも互いに離間して展開されている展開形態とを取り得る構成を備えている。一実施形態では、閉じた形態において複数のパッドのなす外径は4cm未満である。別の実施形態では、展開形態において複数のパッドのなす外径は約8〜10cmである。
【0038】
一実施形態では、膣拡張装置は、該装置の外径を急速に減少させるように構成されたクイックリリース機構をさらに含む。いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、把持部に設けられかつクイックリリース機構を作動させるように構成された作動機構をさらに含む。別の実施形態では、膣拡張装置は、膣拡張装置の遠位部分に設けられかつクイックリリース機構に係合するように構成されたバンプリリースをさらに含む。いくつかの実施形態では、バンプリリースは、膣管に入る胎児と係合するように構成されている。
【0039】
いくつかの実施形態では、膣拡張装置が閉じた形態から展開形態に展開されるに従って、膣拡張装置の質量中心は前方に移動し、パッドの下側にくる。
【0040】
一実施形態では、膣拡張装置は、膣の拡張直径を示すように構成された直径センサをさらに含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、展開機構及び力センサにそれぞれ結合されたコントローラをさらに含み、該コントローラは、力センサによって測定された力に基づいて、アーム及びパッドを自動的に半径方向外向きに変位させるように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、力センサは、パッドによって加えられた力を測定することができ、コントローラは、測定された力に基づいて、膣拡張装置を自動的に展開または縮小させることができる。コントローラは、測定された力が小さすぎる場合には印加力を自動的に増加させることができ、測定された力が大きすぎる(例えば、印加力が力閾値を上回っている)場合には印加力を自動的に減少させることができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、コントローラは、アーム及びパッドを自動的に半径方向外向きに変位させることによって、パッドにより膣に一定の力を加えるように構成されている。いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、中心ロッドに結合されたモータ並びに力センサ及びモータにそれぞれ結合されたコントローラをさらに含み、該コントローラは、力センサによって測定された力に基づいて、中心ロッドを自動的に軸方向に変位させ、それによりアーム及びパッドを自動的に半径方向外向きに変位させるように構成されている。いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、展開機構及び力センサにそれぞれ結合されたコントローラをさらに含み、該コントローラは、アーム及びパッドを自動的に半径方向外向きに変位させることによって、膣拡張装置によって加えられる力を一定の力に維持するように構成されている。他の実施形態では、コントローラは、中心ロッドを軸方向に自動的に変位させることによって、パッドにより一定の力を加えるように構成されている。
【0043】
いくつかの実施形態では、展開機構は、膣拡張装置のアーム及びパッドを自動的に一定の力で半径方向外向きに変位させるように構成されている。いくつかの実施形態では、展開機構は、中心ロッドに結合されたばねを含み、該ばねは、一定の力で中心ロッドを押すことにより、アーム及びパッドを中心ロッドから半径方向外向きに変位させる。一実施形態では、ばねの一定力はユーザにより調整可能である。
【0044】
膣拡張装置のいくつかの実施形態は、複数のパッドを覆うように配置された拡張可能なシースをさらに含む。他の実施形態は、膣拡張装置上または膣拡張装置内に配置されたワーキングチャネルをさらに含む。
【0045】
膣拡張装置のいくつかの実施形態では、力センサは、パッドに設けられた複数の力センサを含む。他の実施形態では、力センサは、パッドの下側に設けられた複数の力センサを含む。他の実施形態では、力センサは、複数のアーム上に配置された複数の力センサを含む。
【0046】
膣拡張装置のいくつかの実施形態は、複数のパッドの過度の展開を防止するように構成されたクラッチ機構をさらに含む。他の実施形態は、圧迫壊死を防止するように構成された自動振動機構をさらに含む。
【0047】
膣拡張装置の一実施形態では、複数のパッドが膣拡張装置から半径方向外向きに変位するとき、複数のパッドのいずれも、患者の膣の前部に沿って位置する神経束とも尿道とも接触していない。他の実施形態では、複数のパッドが膣拡張装置から半径方向外向きに変位するとき、複数のパッドのいずれも患者の会陰と接触していない。
【0048】
いくつかの実施形態では、展開機構は、アームに対して離間して配置されかつフレキシブルアセンブリを介して結合されている。
【0049】
いくつかの実施形態では、展開機構は、或る所定の時間にわたって一定の力でアーム及びパッドを膣拡張装置から半径方向外向きに変位させるように構成されている。いくつかの実施形態では、所定の時間は5〜10分間である。他の実施形態では、所定の時間は5〜60分間である。さらなる実施形態では、所定の時間は2時間未満である。
【0050】
別の実施形態では、膣拡張装置であって、把持部と、把持部に結合された複数のアーム及び、該アーム上に各々1つずつ配置され、膣に適合するように形成されかつ構成されたパッドと、複数のアームにそれぞれ結合され、該アーム及びパッドを膣拡張装置から半径方向外向きに変位させるように構成されている展開機構と、膣拡張装置に設けられ、膣拡張装置の直径を測定するように構成された直径センサとを含む膣拡張装置が提供される。
【0051】
いくつかの実施形態では、複数のアームは各々、各パッドに結合された鋏様アセンブリを含む。展開機構は、把持部及びアームに結合された中心ロッドに結合されることができ、中心ロッドを軸方向に変位させることにより、中心ロッドから各パッドまでの距離が変化する。
【0052】
一実施形態では、展開機構を作動させることにより、中心ロッドを把持部に向けて近位方向に変位させ、それによりアーム及びパッドを中心ロッドから半径方向外向きに変位させるように構成されている。
【0053】
いくつかの実施形態では、アーム及びパッドが半径方向外向きに変位したとき、複数のパッドは互いに実質的に平行に整列されている。
【0054】
いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、複数のパッドが中心ロッドの周りに円周方向に沿って配置されている閉じた形態と、複数のパッドが中心ロッドからも隣接するパッドからも互いに離間して展開されている展開形態とをを取り得る構成を備えている。一実施形態では、閉じた形態において複数のパッドのなす外径は4cm未満である。別の実施形態では、展開形態において複数のパッドのなす外径は約8〜10cmである。
【0055】
一実施形態では、膣拡張装置は、該装置の外径を急速に減少させるように構成されたクイックリリース機構をさらに含む。いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、把持部に設けられかつクイックリリース機構を作動させるように構成された作動機構をさらに含む。別の実施形態では、膣拡張装置は、膣拡張装置の遠位部分に設けられかつクイックリリース機構を作動させるように構成されたバンプリリースをさらに含む。いくつかの実施形態では、バンプリリースは、膣管に入る胎児と係合するように構成されている。
【0056】
いくつかの実施形態では、膣拡張装置が閉じた形態から展開形態に展開されるに従って、膣拡張装置の質量中心は前方に移動し、パッドの下側にくる。
【0057】
いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、展開機構及び直径センサにそれぞれ結合されたコントローラをさらに含み、該コントローラは、直径センサによって測定された直径に基づいて、アーム及びパッドを自動的に半径方向外向きに変位させるように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、直径センサは、膣拡張装置の直径を測定することができ、コントローラは、測定された力に基づいて、膣拡張装置を自動的に展開または縮小させることができる。コントローラは、測定された直径が小さすぎる場合には直径を自動的に増加させることができ、測定された直径が大きすぎる場合には直径を自動的に減少させることができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、中心ロッドに結合されたモータ並びに直径センサ及びモータにそれぞれ結合されたコントローラをさらに含み、該コントローラは、中心ロッドを自動的に軸方向に一定の拡張速度で変位させ、それによりアーム及びパッドを自動的に半径方向外向きに一定の拡張速度で変位させるように構成されている。いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、展開機構及び直径センサにそれぞれ結合されたコントローラをさらに含み、該コントローラは、直径センサによって測定された直径に基づいて、アーム及びパッドを自動的に半径方向外向きに変位させるように構成されている。
【0059】
膣拡張装置のいくつかの実施形態は、複数のパッドを覆うように配置された拡張可能なシースをさらに含む。他の実施形態は、膣拡張装置上または膣拡張装置内に配置されたワーキングチャネルをさらに含む。
【0060】
膣拡張装置のいくつかの実施形態は、複数のパッドの過度の展開を防止するように構成されたクラッチ機構をさらに含む。他の実施形態は、圧迫壊死を防止するように構成された自動振動機構をさらに含む。
【0061】
膣拡張装置の一実施形態では、複数のパッドが膣拡張装置から半径方向外向きに変位したとき、複数のパッドのいずれも、患者の膣の前部に沿って位置する神経束とも尿道とも接触していない。他の実施形態では、複数のパッドが膣拡張装置から半径方向外向きに変位したとき、複数のパッドのいずれも患者の会陰と接触していない。
【0062】
いくつかの実施形態では、展開機構は、アームに対して離間して配置されかつフレキシブルアセンブリを介して結合されている。
【0063】
いくつかの実施形態では、一定の拡張速度はユーザにより調整可能である。
【0064】
いくつかの実施形態では、膣拡張装置は、該装置の直径を増加させるようにユーザに通知するように構成されたタイマをさらに含む。
【0065】
一実施形態では、展開機構はトリガアセンブリを含み、該トリガアセンブリは、1回の作動によって膣拡張装置を或る所定の拡張増加量だけ展開するように構成されている。いくつかの実施形態では、所定の拡張増加量はユーザにより調整可能である。
【0066】
分娩中に膣を拡張させる方法であって、膣拡張装置を膣内に挿入するステップと、膣拡張装置によって膣に加えられた力を測定するステップと、膣拡張装置を用いて膣を拡張させるステップとを含む方法が提供される。
【0067】
いくつかの実施形態では、本方法は、膣拡張装置によって膣に加えられた力が第1の力閾値まで増加したときに、膣拡張装置による膣の拡張を一次停止するステップをさらに含む。一実施形態では、本方法は、膣拡張装置によって加えられた力が第2の力閾値まで減少したときに膣の拡張を再開するステップをさらに含む。別の実施形態では、拡張を再開するステップは、膣拡張装置によって加えられる力が第1の力閾値まで増加するまで、膣拡張装置による膣の拡張を再開するステップをさらに含む。一実施形態では、拡張を再開するステップは、膣拡張装置によって加えられる力が第1の力閾値より大きい第3の力閾値まで増加するまで、膣拡張装置による膣の拡張を再開するステップをさらに含む。一実施形態では、第1の力閾値は第2の力閾値より大きい。別の実施形態では、第1の力閾値は8重量ポンド(3.63kg)未満である。
【0068】
本方法のいくつかの実施形態では、膣拡張装置を挿入するステップは、分娩第一期に膣拡張装置を膣内に挿入するステップをさらに含む。本方法は、分娩第二期の前に膣拡張装置を膣から取り出すステップをさらに含むことができる。
【0069】
いくつかの実施形態では、力を測定するステップは、膣拡張装置を用いて力を測定するステップをさらに含む。
【0070】
一実施形態では、本方法は、膣拡張装置を用いて膣の直径を測定するステップをさらに含む。本方法は、測定された直径に基づいて、膣拡張装置を用いて膣を拡張させるステップをさらに含む。
【0071】
いくつかの実施形態では、膣を拡張させるステップは、膣拡張装置を用いて一定の力で膣を拡張させるステップをさらに含む。他の実施形態では、膣を拡張させるステップは、膣拡張装置を用いて手動で膣を拡張させるステップをさらに含む。さらなる実施形態では、膣を拡張させるステップは、膣拡張装置を用いて自動的に膣を拡張させるステップをさらに含む。
【0072】
別の実施形態では、膣を拡張させるステップは、患者から離れた場所で、膣拡張装置を用いて膣を拡張させるステップをさらに含む。
【0073】
分娩中に膣を拡張させる別の方法であって、膣拡張装置を膣内に挿入するステップと、膣拡張装置を用いて膣に一定の力を加えて膣を拡張させるステップとを含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、一定力は8重量ポンド(3.63kg)未満である。他の実施形態では、一定力は調整可能である。
【0074】
本方法のいくつかの実施形態では、膣拡張装置を挿入するステップは、分娩第一期に膣拡張装置を膣内に挿入するステップをさらに含む。他の実施形態では、本方法は、分娩第二期の前に膣拡張装置を膣から取り出すステップを含む。さらなる実施形態では、本方法は、膣が直径約8〜10cmまで拡張されたときに膣拡張装置を膣から取り出すステップを含む。
【0075】
いくつかの実施形態では、本方法は、膣拡張装置を用いて膣の直径を測定するステップをさらに含む。
【0076】
別の実施形態では、一定の力を加えるステップは、膣拡張装置を用いて自動的に膣に一定の力を加えて膣を拡張させるステップをさらに含む。一実施形態では、一定の力を加えるステップは、膣拡張装置内に配置された一定力ばねにより自動的に膣に一定の力を加えるステップをさらに含む。別の実施形態では、一定の力を加えるステップは、膣拡張装置に結合された自動コントローラ及びモータにより自動的に膣に一定の力を加えるステップをさらに含む。別の実施形態では、一定の力を加えるステップは、或る所定の時間にわたって膣拡張装置を用いて膣に一定の力を加えて膣を拡張させるステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、所定の時間は5分間未満である。他の実施形態では、所定の時間は5〜10分間である。さらなる実施形態では、所定の時間は5〜60分間である。さらに別の実施形態では、所定の時間は2時間未満である。
【0077】
本方法の別の実施形態は、膣拡張装置によって膣に加えられた力を測定するステップをさらに含む。
【0078】
分娩中の組織損傷を防止する方法であって、分娩第一期に膣拡張装置を患者の膣内に挿入するステップと、膣拡張装置を用いて患者の膣を拡張させるステップとを含む方法が提供される。
【0079】
いくつかの実施形態では、本方法は、分娩第二期の前に膣拡張装置を膣から取り出すステップをさらに含む。
【0080】
別の実施形態では、膣を拡張させるステップは、膣拡張装置を用いて患者の膣を約7〜10cmまで拡張させるステップを含む。