(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、カメラヘッド撮影角度調整方法および装置を提供する。前記技術案は、下記の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1態様によれば、カメラヘッド撮影角度調整方法を提供する。前記方法は、
カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定するステップと、
前記人体位置にある画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、前記カメラヘッドの撮影角度を調整するステップと、
前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定するステップと、
前記人間顔位置にある画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、前記人間顔位置に応じて前記カメラヘッドの撮影角度を微調整するステップとを含む。
【0006】
好ましくは、前記カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定するステップは、
前記カメラヘッドの撮影可能な範囲内での音源から発された音信号を採集するステップと、
前記音信号の周波数バンドが所定の周波数バンド範囲内に存在するか否かを検出するステップと、
前記音信号の周波数バンドが前記所定の周波数バンド範囲内に存在する旨の検出結果が出た場合、前記音源が所在する位置を前記人体位置として特定するステップとを含む。
【0007】
好ましくは、前記カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定するステップは、
前記カメラヘッドの撮影可能な範囲内での赤外線信号源から発された赤外線信号を採集するステップと、
前記赤外線信号のスペクトル特徴が所定のスペクトルにマッチするか否かを検出するステップと、
前記赤外線信号のスペクトル特徴が前記所定のスペクトルにマッチする旨の検出結果が出た場合、前記赤外線信号源が所在する位置を前記人体位置として特定するステップとを含む。
【0008】
好ましくは、前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定するステップは、
前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における少なくとも1つの人間顔に対して表情認識を行うステップと、
認識された表情が所定の表情である人間顔の前記ビデオ画面での位置を、前記人間顔位置として特定するステップとを含む。
【0009】
好ましくは、前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定するステップは、
前記ビデオ画面を前記カメラヘッドに接続されたユーザ端末へプッシュするステップと、
前記ユーザ端末から返信された、前記ビデオ画面に含まれる人間顔を示すための選択指示情報を受信するステップと、
前記選択指示情報によって示された人間顔の前記ビデオ画面での位置を、前記人間顔位置として特定するステップとを含む。
【0010】
好ましくは、前記方法は、さらに、
前記人間顔位置に応じて前記カメラヘッドの撮影角度を微調整した後、前記人間顔位置に対応する人間顔画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心からずれた距離をモニタリングするステップと、
前記人間顔画像の前記ビデオ画面の中心からずれた距離が所定の距離より大きいと検出されると、前記人間顔画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、改めて前記人間顔画像の位置に応じて前記カメラヘッドの撮影角度を微調整するステップとを含む。
【0011】
本発明の第2態様によれば、カメラヘッド撮影角度調整装置を提供する。前記装置は、
カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定するように構成される第1位置特定モジュールと、
前記第1位置特定モジュールによって特定された前記人体位置にある画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、前記カメラヘッドの撮影角度を調整するように構成される第1調整モジュールと、
前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定するように構成される第2位置特定モジュールと、
前記人間顔位置にある画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、前記第2位置特定モジュールによって特定された前記人間顔位置に応じて前記カメラヘッドの撮影角度を微調整するように構成される第2調整モジュールと、を備える。
【0012】
好ましくは、前記第1位置特定モジュールは、
前記カメラヘッドの撮影可能な範囲内での音源から発された音信号を採集するように構成される音採集サブモジュールと、
前記音採集サブモジュールによって採集された前記音信号の周波数バンドが所定の周波数バンド範囲内に存在するか否かを検出するように構成される周波数バンド検出サブモジュールとを備え、
前記音採集サブモジュールによって採集された前記音信号の周波数バンドが前記所定の周波数バンド範囲内に存在する旨の検出結果が出た場合、前記音源が所在する位置を前記人体位置として特定する。
【0013】
好ましくは、前記第1位置特定モジュールは、さらに、
前記カメラヘッドの撮影可能な範囲内での赤外線信号源から発された赤外線信号を採集するように構成される赤外採集サブモジュールと、
前記赤外線採集サブモジュールによって採集された前記赤外線信号のスペクトル特徴が所定のスペクトルにマッチするか否かを検出するように構成されるスペクトルモニタリングサブモジュールとを備え、
前記赤外採集サブモジュールによって採集された前記赤外線信号のスペクトル特徴が前記所定のスペクトルにマッチする旨の検出結果が出た場合、前記赤外線信号源が所在する位置を前記人体位置として特定する。
【0014】
好ましくは、前記第2位置特定モジュールは、
前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における少なくとも1つの人間顔に対して表情認識を行うように構成される表情認識サブモジュールと、
前記表情認識サブモジュールによって認識された表情が所定の表情である人間顔の前記ビデオ画面での位置を、前記人間顔位置として特定するように構成される第1位置特定サブモジュールとを備える。
【0015】
好ましくは、前記第2位置特定モジュールは、さらに、
前記ビデオ画面を前記カメラヘッドに接続されたユーザ端末へプッシュするように構成される画面プッシュサブモジュールと、
前記ユーザ端末から返信された、前記ビデオ画面に含まれる人間顔を示すための選択指示情報を受信するように構成される情報受信サブモジュールと、
前記情報受信サブモジュールによって受信された前記選択指示情報が示す人間顔の前記ビデオ画面での位置を、前記人間顔位置として特定するように構成される第2位置特定サブモジュールとを備える。
【0016】
好ましくは、前記装置は、さらに、
前記人間顔位置に応じて前記カメラヘッドの撮影角度を微調整した後、前記人間顔位置に対応する人間顔画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心からずれた距離をモニタリングするように構成される距離モニタリングモジュールを備え、
前記第2調整モジュールは、前記人間顔画像の前記ビデオ画面の中心からずれた距離が所定の距離より大きいと前記距離モニタリングモジュールによって検出されると、前記人間顔画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、改めて前記人間顔画像の位置に応じて前記カメラヘッドの撮影角度を微調整するように構成される。
【0017】
本発明の実施例の第3態様によれば、カメラヘッド撮影角度調整装置を提供する。前記装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定し、
前記人体位置にある画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、前記カメラヘッドの撮影角度を調整し、
前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定し、
前記人間顔位置にある画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、前記人間顔位置に応じて前記カメラヘッドの撮影角度を微調整するように構成される。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施例に供される技術案は、以下の格別な作用効果を奏することができる。
【0019】
撮影可能な範囲内での人体の位置を特定し、カメラヘッド撮影角度を人体位置まで調整した後、人間顔の位置に応じてカメラヘッドを微調整することで、人間顔位置に応じてカメラヘッド撮影角度の微調整を自動的に行うため、ユーザの手動調節を必要とせず、ユーザ操作の難易度が軽減されるとともに撮影角度調節の正確性も向上する効果を奏する。
【0020】
以上の一般的な記述および後述する詳細な説明は、単に例示的なものであり、本発明を制限するためのものでないことは、理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、実施例を詳細に説明し、例示が図に示されている。以下の記述が図に係る場合、別途にて示さない限り、異なる図面における同じ符号は、同じまたは類似する要素を示す。以下の実施例に記述される実施形態は、本発明と一致する全ての実施形態を代表するとは限らない。逆に、それらは、添付の特許請求の範囲に記載されているように、本発明の一部の態様と一致する装置および方法の例に過ぎない。
【0023】
図1は、ある実施例によるカメラヘッド撮影角度調整方法を示すフローチャートである。当該カメラヘッド撮影角度調整方法は、スマートカメラヘッドに用いられる。
図1に示すように、当該カメラヘッド撮影角度調整方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0024】
ステップ101では、カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定する。
【0025】
ステップ102では、当該人体位置にある画像が当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、当該カメラヘッドの撮影角度を調整する。
【0026】
ステップ103では、当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定する。
【0027】
ステップ104では、当該人間顔位置にある画像が当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、当該人間顔位置に応じて当該カメラヘッドの撮影角度を微調整する。
【0028】
好ましくは、当該カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定するステップは、
当該カメラヘッドの撮影可能な範囲内での音源から発された音信号を採集し、
当該音信号の周波数バンドが所定の周波数バンド範囲内に存在するか否かを検出し、
当該音信号の周波数バンドが当該所定の周波数バンド範囲内に存在する旨の検出結果が出た場合、当該音源が所在する位置を当該人体位置として特定する。
【0029】
好ましくは、当該カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定するステップは、
当該カメラヘッドの撮影可能な範囲内での赤外線信号源から発された赤外線信号を採集し、
当該赤外線信号のスペクトル特徴が所定のスペクトルにマッチするか否かを検出し、
当該赤外線信号のスペクトル特徴が当該所定のスペクトルにマッチする旨の検出結果が出た場合、当該赤外線信号源が所在する位置を当該人体位置として特定する。
【0030】
好ましくは、当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定するステップは、
当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における少なくとも1つの人間顔に対して表情認識を行うステップと、
認識された表情が所定の表情である人間顔の当該ビデオ画面での位置を当該人間顔位置として特定するステップとを含む。
【0031】
好ましくは、当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定するステップは、
当該ビデオ画面を当該カメラヘッドに接続されたユーザ端末へプッシュするステップと、
当該ユーザ端末から返信された、当該ビデオ画面に含まれる人間顔を示す選択指示情報を受信するステップと、
当該選択指示情報によって指示された人間顔の当該ビデオ画面での位置を、当該人間顔位置として特定するステップとを含む。
【0032】
好ましくは、当該方法は、さらに、
当該人間顔位置に応じて当該カメラヘッドの撮影角度を微調整した後、当該人間顔位置に対応する人間顔画像が当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心からずれた距離をモニタリングするステップと、
当該人間顔画像が当該ビデオ画面の中心からずれた距離が所定の距離より大きいと検出されると、当該人間顔画像が当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、改めて当該人間顔画像の位置に応じて当該カメラヘッドの撮影角度を微調整するステップとを含む。
【0033】
以上のように、本発明の実施例に示すカメラヘッド撮影角度調整方法では、撮影可能な範囲内での人体の位置を特定し、カメラヘッド撮影角度を人体位置まで調整した後、人間顔の位置に応じてカメラヘッドを微調整することで、人間顔位置に応じてカメラヘッド撮影角度の微調整を自動的に行うため、ユーザの手動調節を必要とせず、ユーザ操作の難易度が軽減されるとともに撮影角度調節の正確性も向上する効果を奏する。
【0034】
図2Aは、別の実施例によるカメラヘッド撮影角度調整方法を示すフローチャートである。当該カメラヘッド撮影角度調整方法は、スマートカメラヘッドに用いられる。
図2Aに示すように、当該カメラヘッド撮影角度調整方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0035】
ステップ201では、カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定する。
【0036】
ある可能な実現形態において、
図2Bは、本発明の実施例に供されるカメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定するフローチャートを示す。当該方法は、下記のステップを含んでもよい。
【0037】
ステップ201aでは、カメラヘッドの撮影可能な範囲内での音源から発された音信号を採集する。
【0038】
ステップ201bでは、音信号の周波数バンドが所定の周波数バンド範囲内に存在するか否かを検出する。
【0039】
ステップ201cでは、音信号の周波数バンドが所定の周波数バンド範囲内に存在する旨の検出結果が出た場合、音源が所在する位置を人体位置として特定する。
【0040】
ただし、スマートカメラヘッドは、撮影可能な範囲内での音源から発された音信号に基づいて人体の位置を特定してもよい。スマートカメラヘッドの内部には、音信号採集装置が設けられている。ある所定の時間内で、スマートカメラヘッド内における音信号採集装置は、音源から発された音信号を採集し、当該所定の時間内で採集された音信号の平均値を取る。当該所定の時間の詳細について制限しない。30s、または、1minに設定されてもよい。当該平均値が所定の周波数バンド範囲内に存在すれば、当該音源が所在する位置を人体位置として特定する。具体的に、特定されたものが人体の位置である場合、当該所定の周波数バンド範囲は、正常な人が交わす周波数バンド範囲である。例えば、正常な人が声で会話する周波数バンド範囲は、130-350Hzである。
【0041】
別の可能な実現形態において、
図2Cは、本発明の実施例に供されるカメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定する別のフローチャートを示す。当該方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0042】
ステップ201dでは、カメラヘッドの撮影可能な範囲内での赤外線信号源から発された赤外線信号を採集する。
【0043】
ステップ201eでは、赤外線信号のスペクトル特徴が所定のスペクトルにマッチするか否かを検出する。
【0044】
ステップ201fでは、赤外線信号のスペクトル特徴が所定のスペクトルにマッチする旨の検出結果が出た場合、赤外線信号源が所在する位置を人体位置として特定する。
【0045】
スマートカメラヘッドは、撮影可能な範囲内での音源から発された音信号に基づいて人体位置を特定するほかに、赤外線信号のスペクトル特徴に基づいて人体の位置を特定してもよい。ただし、赤外線信号のスペクトル特徴は、赤外線信号の周波数および赤外線信号の波長等を含んでもよい。異なるタイプの物体が発する赤外線信号のスペクトル特徴も異なる。本実施例のある可能な実施方式において、人体のスペクトル特徴を所定のスペクトル特徴に設定してもよい。当該所定のスペクトル特徴にマッチする物体が後で検出されると、当該物体を人体として特定してもよい。
【0046】
ステップ202では、当該カメラヘッドの撮影角度を調整する。
【0047】
カメラヘッドの撮影角度を調整する際に、当該人体位置にある画像が当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するようにしてもよい。
【0048】
具体的に、スマートカメラヘッドの内部にマイクロモータが設けられている。カメラヘッドが人体位置を特定した後、カメラヘッド内におけるマイクロモータは、稼動し始め、当該人体位置が置かれる画像が撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、カメラヘッドの撮影角度を調整する。
【0049】
ステップ203では、人間顔認識により、当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定する。
【0050】
人体位置を特定した後、より良好な撮影効果を得るために、カメラヘッドは、人間顔認識により、ビデオ画面での人間顔の位置を特定する。具体的に、スマートカメラヘッドは、ビデオ画面における人体顔面特徴、例えば、耳、目、口および鼻等に基づいて、それらの顔面特徴の形状およびそれらの間の幾何関係により、人間顔の位置を特定する。
【0051】
ステップ204では、当該人間顔位置に基づいて当該カメラヘッドの撮影角度を微調整する。
【0052】
ただし、カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面に1つの人間顔のみ存在する場合、撮影角度を微調整する際、カメラヘッドは、直接人間顔位置にある画像をカメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在させればよい。
【0053】
好ましくは、当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面に複数の人間顔が存在する場合、その中の1つの人間顔位置を特定し、特定した人間顔位置に基づいて後続の微調整を行ってもよい。ただし、ビデオ画面に複数の人間顔が存在する場合、1つの人間顔位置を特定する方法は、下記のようになってもよい。
【0054】
ある可能な実現形態において、
図2Dは、本発明の実施例に供される人間顔位置を特定するフローチャートを示す。当該方法は、下記のステップを含んでもよい。
【0055】
ステップ203aでは、カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における少なくとも1つの人間顔に対して表情認識を行う。
【0056】
ステップ203bでは、認識された表情が所定の表情である人間顔のビデオ画面での位置を人間顔位置として特定する。
【0057】
ビデオ画面に複数の人間顔が出現する場合、表情認識の方法によりカメラヘッドの撮影する人間顔を特定してもよい。例えば、予め設定された微笑み表情が所定の表情である。カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における複数の人間顔のうち、1つの人間顔が微笑み表情である場合、カメラヘッドは、当該微笑み表情を持っている人間顔がビデオ画面の中心に存在するように、撮影角度を微調整する。
図2Eに示す第1種のカメラヘッド撮影角度調整の模式図を参照すると、
図2Eに示す撮影画面20に、それぞれ人間顔20a、20bおよび20cとの3つの人間顔が存在する。カメラヘッドは、その中の1つの人間顔20cが微笑み表情であると検出すると、当該微笑み表情を持っている人間顔20cがビデオ画面の中心に存在するように、撮影角度を微調整する。
【0058】
ある可能な実現形態において、
図2Fは、本発明の実施例に供される別の人間顔位置を特定するフローチャートを示す。当該方法は、下記のステップを含んでもよい。
【0059】
ステップ203cでは、ビデオ画面をカメラヘッドに接続されたユーザ端末へプッシュする。
【0060】
ステップ203dでは、ユーザ端末から返信された、ビデオ画面に含まれる人間顔を示すための選択指示情報を受信する。
【0061】
ステップ203eでは、選択指示情報によって示された人間顔のビデオ画面での位置を人間顔位置として特定する。
【0062】
好ましくは、ビデオ画面に複数の人間顔が出現する場合、カメラヘッドは、さらに、撮影されたビデオ画面を当該カメラヘッドに接続されたユーザ端末へプッシュしてもよい。ユーザは、撮影すべき人間顔を選択してもよい。カメラヘッドは、ユーザ端末から返信された選択指示メッセージを受信すると、当該選択指示メッセージによって選択された人間顔のビデオ画面での位置を人間顔位置として特定する。
図2Gは、カメラヘッド撮影角度調整を示す別の模式図である。
図2Gに示す撮影画面は、カメラヘッドからユーザ端末へ伝送して、ユーザ端末に表示されたものである。当該撮影画面には、A、BおよびCの3つの人間顔が存在する。その中の1つの人間顔Cが所在する領域がユーザによってクリックされた後、ユーザ端末は、カメラヘッドへユーザによってクリックされた座標情報を送信する。カメラヘッドは、当該座標情報を受信した後、当該座標情報に基づいて、ユーザが人間顔Cを選択したことを特定する。その後、カメラヘッドは、人間顔Cの人間顔画像が撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、撮影角度を調整する。
【0063】
以上のように、本発明の実施例に示すカメラヘッド撮影角度調整方法では、撮影可能な範囲内での人体の位置を特定し、カメラヘッド撮影角度を人体位置まで調整した後、人間顔の位置に応じてカメラヘッドを微調整することで、人間顔位置に応じてカメラヘッド撮影角度の微調整を自動的に行うため、ユーザの手動調節を必要とせず、ユーザ操作の難易度が軽減されるとともに撮影角度調節の正確性も向上する効果を奏する。
【0064】
また、音源または赤外線を利用して検出する方法では、撮影可能な範囲内での物体から発された音信号または赤外線信号を採集し、所定の周波数バンドまたは時間周波数スペクトルに基づいて撮影可能な範囲内での人体の位置を特定することで、撮影可能な範囲内での人体を正確で有効に追跡できるため、カメラヘッドの撮影角度を人体が所在する位置まで調整可能であり、他の動物または物体を人体位置として特定することが回避される。
【0065】
また、撮影可能な範囲内での人間顔の表情を認識することで、カメラヘッドの撮影すべき人間顔を特定し、あるいは、カメラヘッドが撮影したビデオ画面をカメラヘッドに接続されたユーザ端末へプッシュし、ユーザ端末の表示指示メッセージを受信することで、ユーザが撮影すべき人間顔を特定して、撮影角度を微調整するため、撮影可能な範囲内に複数の人間顔がある場合、ユーザの需要に応じて撮影角度を調整し、ユーザが撮影する必要がある人間顔をビデオ画面の中心に表示する。
【0066】
図3Aは、さらに別の実施例によるカメラヘッド撮影角度調整方法を示すフローチャートである。当該カメラヘッド撮影角度調整方法は、スマートカメラヘッドに用いられる。
図3Aに示すように、当該カメラヘッド撮影角度調整方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0067】
ステップ301では、カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定する。
【0068】
ステップ302では、当該カメラヘッドの撮影角度を調整する。
【0069】
ステップ303では、人間顔認識により、当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定する。
【0070】
ステップ304では、当該人間顔位置に応じて当該カメラヘッドの撮影角度を微調整する。
【0071】
ただし、上記ステップ301からステップ304の実現手順は上記
図2に示す実施例を参照すればよい。ステップ201からステップ204の記述は、ここで繰り返し説明しない。
【0072】
ステップ305では、当該人間顔位置に応じて当該カメラヘッドの撮影角度を微調整した後、当該人間顔位置に対応する人間顔画像が当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心からずれた距離をモニタリングする。
【0073】
ビデオ撮影過程において、人間顔位置がずっと変化している。人間顔位置がカメラヘッドの撮影可能な範囲からはみ出すことを防止し、カメラヘッド撮影のビデオ効果を一層保証するために、カメラヘッドは、人間顔位置に対応する人間顔画像がビデオ画面の中心からずれた距離を検出する。詳細は、
図3Bに示す人間顔オフセット距離を検出する模式図を参照されたい。
図3Bにおいて、カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面30の中心点を始点として、当該ビデオ画面30の中心点から人間顔画像31中心までの距離を算出し、ビデオ画面30の中心から人間顔画像31の中心までの距離を、人間顔位置に対応する人間顔画像が当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心からずれた距離とする。
【0074】
ステップ306では、当該人間顔画像の当該ビデオ画面の中心からずれた距離が所定の距離より大きいと検出されると、当該人間顔画像が当該カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、改めて当該人間顔画像の位置に応じて当該カメラヘッドの撮影角度を微調整する。
【0075】
カメラヘッドは、カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心を円心とし、所定の距離を半径とし、ビデオの中心から人間顔画像の中心までの距離が所定の距離より大きいと検出するとき、すなわち、人間顔画像の中心がビデオ画面の中心を円心として所定の距離を半径とする円の外部に存在するとき、改めて人間顔画像の位置に応じてカメラヘッドの撮影角度を微調整する。
【0076】
詳細は、
図3Cに示す人間顔位置調整の模式図を参照されたい。
図3Cにおいて、人間顔画像33の中心からビデオ画面32の中心までの距離が所定の距離より大きい、即ち、人間顔画像33の中心がビデオ画面32の中心を円心として所定の距離を半径とする円34の外部に存在すると検出されたとき、カメラヘッドの撮影角度を微調整し、人間顔画像33をビデオ画面32の中心位置まで再度調整する。
【0077】
好ましくは、カメラヘッドは、人間顔画像の中心からビデオ画面の中心までの距離が所定の距離より大きいと検出すると、撮影角度を直ちに調整することなく、所定の時間(例えば、当該所定の時間が5秒あるいは10秒であってもよい)を設定し、人間顔画像の中心からビデオ画面の中心までの距離が所定の距離より大きい時間が所定の時間を超えた場合には、改めて人間顔画像の位置に応じて撮影角度を微調整する。
【0078】
注意すべきことは、本実施例において、人間顔画像がビデオ画面の中心からずれた距離および所定の距離の検出について限定しない。開発者あるいはユーザは、実際の使用状況に応じて自己設定してもよい。
【0079】
以上のように、本発明の実施例に示すカメラヘッド撮影角度調整方法では、撮影可能な範囲内での人体の位置を特定し、カメラヘッド撮影角度を人体位置まで調整した後、人間顔の位置に応じてカメラヘッドを微調整することで、人間顔位置に応じてカメラヘッド撮影角度の微調整を自動的に行うため、ユーザの手動調節を必要とせず、ユーザ操作の難易度が軽減されるとともに撮影角度調節の正確性も向上する効果を奏する。
【0080】
また、音源または赤外線を利用して検出する方法では、撮影可能な範囲内での物体から発された音信号または赤外線信号を採集し、所定の周波数バンドまたは時間周波数スペクトルに基づいて撮影可能な範囲内での人体の位置を特定することで、撮影可能な範囲内での人体を正確で有効に追跡できるため、カメラヘッドの撮影角度を人体が所在する位置まで調整可能であり、他の動物または物体を人体位置として特定することが回避される。
【0081】
また、撮影可能な範囲内での人間顔の表情を認識することで、カメラヘッドの撮影すべき人間顔を特定し、あるいは、カメラヘッドが撮影したビデオ画面をカメラヘッドに接続されたユーザ端末へプッシュし、ユーザ端末の表示指示メッセージを受信することで、ユーザが撮影すべき人間顔を特定して、撮影角度を微調整するため、撮影可能な範囲内に複数の人間顔がある場合、ユーザの需要に応じて撮影角度を調整し、ユーザが撮影する必要がある人間顔をビデオ画面の中心に表示する。
【0082】
なお、ビデオ画面の中心と人間顔画像との間の距離を特定し、ビデオ画面の中心と人間顔画像との間の距離が所定の距離より大きい場合、人間顔位置がビデオ画面の中心に存在するように撮影角度を再度調整することで、最適な撮影効果を達成する。
【0083】
本発明の方法実施例を実行可能な本発明の装置実施例を以下に示す。本発明の装置実施例における開示されていない詳細については、本発明の方法実施例を参照されたい。
【0084】
図4は、ある実施例によるカメラヘッド撮影角度調整装置を示すブロック図である。当該カメラヘッド撮影角度調整装置は、スマートカメラヘッドに適用可能である。
図4に示すように、当該カメラヘッド撮影角度調整装置は、第1位置特定モジュール401、第1調整モジュール402、第2位置特定モジュール403および第2調整モジュール404を備えるが、それらに限定されない。
【0085】
当該第1位置特定モジュール401は、カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定するように構成される。
【0086】
当該第1調整モジュール402は、当該第1位置特定モジュール401によって特定された人体位置にある画像がカメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、当該カメラヘッドの撮影角度を調整するように構成される。
【0087】
当該第2位置特定モジュール403は、カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定するように構成される。
【0088】
当該第2調整モジュール404は、人間顔位置にある画像がカメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、当該第2位置特定モジュール403によって特定された人間顔位置に応じてカメラヘッドの撮影角度を微調整するように構成される。
【0089】
以上のように、本発明の実施例に示すカメラヘッド撮影角度調整装置では、撮影可能な範囲内での人体の位置を特定し、カメラヘッド撮影角度を人体位置まで調整した後、人間顔の位置に応じてカメラヘッドを微調整することで、人間顔位置に応じてカメラヘッド撮影角度の微調整を自動的に行うため、ユーザの手動調節を必要とせず、ユーザ操作の難易度が軽減されるとともに撮影角度調節の正確性も向上する効果を奏する。
【0090】
図5は、別の実施例によるカメラヘッド撮影角度調整装置を示すブロック図である。当該カメラヘッド撮影角度調整装置は、スマートカメラヘッドに適用可能である。
図5に示すように、当該カメラヘッド撮影角度調整装置は、第1位置特定モジュール501、第1調整モジュール502、第2位置特定モジュール503および第2調整モジュール504を備えるが、それらに限定されない。
【0091】
当該第1位置特定モジュール501は、カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定するように構成される。
【0092】
当該第1調整モジュール502は、当該第1位置特定モジュール501によって特定された人体位置にある画像がカメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、当該カメラヘッドの撮影角度を調整するように構成される。
【0093】
当該第2位置特定モジュール503は、カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定するように構成される。
【0094】
当該第2調整モジュール504は、人間顔位置にある画像がカメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、当該第2位置特定モジュール503によって特定された人間顔位置に応じてカメラヘッドの撮影角度を微調整するように構成される。
【0095】
好ましくは、第1位置特定モジュール501は、音採集サブモジュール501aおよび周波数バンド検出サブモジュール501bを備える。
【0096】
当該音採集サブモジュール501aは、カメラヘッドの撮影可能な範囲内での音源から発された音信号を採集するように構成される。
【0097】
当該周波数バンド検出サブモジュール501bは、音採集サブモジュール501aによって採集された音信号の周波数バンドが所定の周波数バンド範囲内に存在するか否かを検出するように構成される。
【0098】
音採集サブモジュール501aによって採集された音信号の周波数バンドが所定の周波数バンド範囲内に存在する旨の検出結果が出た場合、音源が所在する位置を人体位置として特定する。
【0099】
好ましくは、第1位置特定モジュール501は、赤外採集サブモジュール501cおよびスペクトルモニタリングサブモジュール501dをさらに備える。
【0100】
当該赤外採集サブモジュール501cは、カメラヘッドの撮影可能な範囲内での赤外線信号源から発された赤外線信号を採集するように構成される。
【0101】
当該スペクトルモニタリングサブモジュール501dは、赤外線採集サブモジュール501cによって採集された赤外線信号のスペクトル特徴が所定のスペクトルにマッチするか否かを検出するように構成される。
【0102】
赤外採集サブモジュール501cによって採集された赤外線信号のスペクトル特徴が所定のスペクトルにマッチする旨の検出結果が出た場合、赤外線信号源が所在する位置を人体位置として特定する。
【0103】
好ましくは、第2位置特定モジュール503は、表情認識サブモジュール503aおよび第1位置特定サブモジュール503bを備える。
【0104】
当該表情認識サブモジュール503aは、カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における少なくとも1つの人間顔に対して表情認識を行うように構成される。
【0105】
当該第1位置特定サブモジュール503bは、表情認識サブモジュール503aによって認識された表情が所定の表情である人間顔のビデオ画面での位置を、人間顔位置として特定するように構成される。
【0106】
好ましくは、第2位置特定モジュール503は、画面プッシュサブモジュール503c、情報受信サブモジュール503dおよび第2位置特定サブモジュール503eをさらに備える。
【0107】
当該画面プッシュサブモジュール503cは、ビデオ画面をカメラヘッドに接続されたユーザ端末へプッシュするように構成される。
【0108】
当該情報受信サブモジュール503dは、ユーザ端末から返信された、ビデオ画面に含まれる人間顔を示す選択指示情報を受信するように構成される。
【0109】
当該第2位置特定サブモジュール503eは、情報受信サブモジュール503dによって受信された選択指示情報が示す人間顔のビデオ画面での位置を、人間顔位置として特定するように構成される。
【0110】
好ましくは、当該装置は、距離モニタリングモジュール505をさらに備える。
【0111】
当該距離モニタリングモジュール505は、人間顔位置に応じてカメラヘッドの撮影角度を微調整した後、人間顔位置に対応する人間顔画像がカメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心からずれた距離をモニタリングように構成される。
【0112】
当該第2調整モジュール504は、さらに、モニタリングモジュール505によって検出された人間顔画像がビデオ画面の中心からずれた距離が所定の距離より大きいと検出されると、人間顔画像がカメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、改めて人間顔画像の位置に応じてカメラヘッドの撮影角度を微調整するように構成される。
【0113】
以上のように、本発明の実施例に示すカメラヘッド撮影角度調整装置では、撮影可能な範囲内での人体の位置を特定し、カメラヘッド撮影角度を人体位置まで調整した後、人間顔の位置に応じてカメラヘッドを微調整することで、人間顔位置に応じてカメラヘッド撮影角度の微調整を自動的に行うため、ユーザの手動調節を必要とせず、ユーザ操作の難易度が軽減されるとともに撮影角度調節の正確性も向上する効果を奏する。
【0114】
また、音源または赤外線を利用して検出する方法では、撮影可能な範囲内での物体から発された音信号または赤外線信号を採集し、所定の周波数バンドまたは時間周波数スペクトルに基づいて撮影可能な範囲内での人体の位置を特定することで、撮影可能な範囲内での人体を正確で有効に追跡できるため、カメラヘッドの撮影角度を人体が所在する位置まで調整可能であり、他の動物または物体を人体位置として特定することが回避される。
【0115】
また、撮影可能な範囲内での人間顔の表情を認識することで、カメラヘッドの撮影すべき人間顔を特定し、あるいは、カメラヘッドが撮影したビデオ画面をカメラヘッドに接続されたユーザ端末へプッシュし、ユーザ端末の表示指示メッセージを受信することで、ユーザが撮影すべき人間顔を特定して、撮影角度を微調整するため、撮影可能な範囲内に複数の人間顔がある場合、ユーザの需要に応じて撮影角度を調整し、ユーザが撮影する必要がある人間顔をビデオ画面のセンターに表示する。
【0116】
なお、ビデオ画面の中心と人間顔画像との間の距離を特定し、ビデオ画面の中心と人間顔画像との間の距離が所定の距離より大きい場合、人間顔位置がビデオ画面の中心に存在するように撮影角度を再度調整することで、最適な撮影効果を達成する。
【0117】
本発明のある実施例は、本発明に供されるカメラヘッド撮影角度調整方法を実施可能なカメラヘッド撮影角度調整装置をさらに提供する。当該装置は、プロセッサと、プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリとを備える。
【0118】
プロセッサは、
カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定し、
前記人体位置にある画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、前記カメラヘッドの撮影角度を調整し、
前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定し、
前記人間顔位置にある画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、前記人間顔位置に応じて前記カメラヘッドの撮影角度を微調整するように構成される。
【0119】
好ましくは、前記カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定する際に、
前記カメラヘッドの撮影可能な範囲内での音源から発された音信号を採集し、
前記音信号の周波数バンドが所定の周波数バンド範囲内に存在するか否かを検出し、
前記音信号の周波数バンドが前記所定の周波数バンド範囲内に存在する旨の検出結果が出た場合、前記音源が所在する位置を前記人体位置として特定する。
【0120】
好ましくは、前記カメラヘッドの撮影可能な範囲内での人体位置を特定する際に、
前記カメラヘッドの撮影可能な範囲内での赤外線信号源から発された赤外線信号を採集し、
前記赤外線信号のスペクトル特徴が所定のスペクトルにマッチするか否かを検出し、
前記赤外線信号のスペクトル特徴が前記所定のスペクトルにマッチする旨の検出結果が出た場合、前記赤外線信号源が所在する位置を前記人体位置として特定する。
【0121】
好ましくは、前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定する際に、
前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における少なくとも1つの人間顔に対して表情認識を行い、
認識された表情が所定の表情である人間顔の前記ビデオ画面での位置を、前記人間顔位置として特定する。
【0122】
好ましくは、前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面における人間顔位置を特定する際に、
前記ビデオ画面を前記カメラヘッドに接続されたユーザ端末へプッシュし、
前記ユーザ端末から返信された、前記ビデオ画面に含まれる人間顔を示すための選択指示情報を受信し、
前記選択指示情報によって示された人間顔の前記ビデオ画面での位置を、前記人間顔位置として特定する。
【0123】
好ましくは、プロセッサは、さらに、
前記人間顔位置に応じて前記カメラヘッドの撮影角度を微調整した後、前記人間顔位置に対応する人間顔画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心からずれた距離をモニタリングし、
前記人間顔画像が前記ビデオ画面の中心からずれた距離が所定の距離より大きいと検出されると、前記人間顔画像が前記カメラヘッドによって撮影されたビデオ画面の中心に存在するように、改めて前記人間顔画像の位置に応じて前記カメラヘッドの撮影角度を微調整するように構成される。
【0124】
図6は、ある実施例による装置600を示すブロック図である。例えば、装置600は、スマートビデオカメラであってもよい。
【0125】
図6を参照すると、装置600は、処理ユニット602、メモリ604、電源ユニット606、マルチメディアユニット608、オーディオユニット610、センサユニット614、および、通信ユニット616のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
処理ユニット602は、通常は、表示、電話発呼、データ通信、カメラ操作および記録操作に関連する操作のような、装置600の全般操作を制御する。処理ユニット602は、上記方法の全部または一部のステップを実施させるように、指令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ618を含んでもよい。また、処理ユニット602は、処理ユニット602と他のユニットとの間の相互作用を容易にするように、1つ又は複数のモジュールを含んでもよい。例えば、処理ユニット602は、マルチメディアユニット608と処理ユニット602との間の相互作用を容易にするように、マルチメディアモジュールを含んでもよい。
【0126】
メモリ604は、各タイプのデータを記憶して装置600での操作をサポートするように構成される。これらのデータの例示は、装置600で操作するための任意のアプリケーションもしくは方法の指令を含む。メモリ604は、如何なる種別の揮発性もしくは不揮発性記憶装置またはそれらの組合せで実現されてもよい。例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクであってもよい。メモリ604には、1つまたは複数のモジュールがさらに記憶されている。当該1つまたは複数のモジュールは、当該1つまたは複数のプロセッサ618によって実行されることで、上記
図1、
図2Aあるいは
図3Aの何れかに示す方法における全部または一部のステップを実施させるようにする。
【0127】
電源ユニット606は、装置600のユニットのそれぞれに電力を供給する。電源ユニット606は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、並びに、他の装置600用の電力を生成、管理および配分するに関する他のユニットを含んでもよい。
マルチメディアユニット608は、当該装置600とユーザとの間に1つの出力インターフェースを供給するスクリーンを含む。一部の実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)およびタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンは、タッチパネルを含む場合、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチクリーンとして実現されてもよい。タッチパネルは、タッチ、スライドおよびタッチパネルでのジェスチャを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサは、タッチあるいはスライド動作の境界を感知するだけではなく、当該タッチあるいはスライド操作と関連する継続時間および圧力をさらに検出することができる。
【0128】
オーディオユニット610は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオユニット610は、マイク(MIC)を備え、装置600が操作モード、例えば、発呼モード、記録モードおよび音声認識モードであるとき、マイクは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、さらに、メモリ604に格納される、または、通信ユニット616を介して送信されることができる。一部の実施例では、オーディオユニット610は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに備える。
【0129】
センサユニット614は、様々な側面での状態推定を装置600に供給するための1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサユニット614は、装置600のオン/オフ状態、ユニットの相対位置を検出することができる。センサユニット614は、さらに、装置600もしくは装置600の1つのユニットの位置変更、および装置600の温度変化をさらに検出することができる。一部の実施例では、当該センサユニット614は、さらに、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサを含んでもよい。
【0130】
通信ユニット616は、装置600と他の機器間の無線または有線方式の通信ができるように構成される。装置600は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えば、WiFi、2Gもしくは3Gなどの通信規格、またはそれらの組合せに基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。ある実施例では、通信ユニット616は、外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報をブロードキャストチャネルを介して受信する。ある実施例では、通信ユニット616は、さらに、短距離通信を容易にするように、ニアフィールド通信(NFC)モジュールを含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術および他の技術によって実現されてもよい。
【0131】
実施例では、装置600は、上記方法を実行するための1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子部品によって実現されてもよい。
【0132】
実施例では、指令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、指令を含むメモリ604をさらに提供し、上記指令が装置600のプロセッサ618によって実行されることで上記方法を実施させることができる。例えば、当該非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスクおよび光データ記憶機器などであってもよい。
【0133】
上記実施例の装置における各モジュールが操作を実行する具体的な方式が当該方法に関する実施例において詳細に記述されたため、ここで詳細に説明しない。
【0134】
本発明が以上で記載され、且つ図面に示された正確な構造に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な補正や変更も可能であることは理解されるべきである。本発明の範囲は、添付する特許請求の範囲のみによって限定される。
【0135】
本願は、出願番号が201510849310.5であり、出願日が2015年11月27日である中国特許出願に基づいて優先権を主張する。当該中国特許出願の全ての内容は、ここに参考として引用される。