特許第6441982号(P6441982)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6441982
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】デジタルドアロックシステム
(51)【国際特許分類】
   E05B 49/00 20060101AFI20181210BHJP
   G06F 21/35 20130101ALI20181210BHJP
【FI】
   E05B49/00 K
   E05B49/00 H
   G06F21/35
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-75777(P2017-75777)
(22)【出願日】2017年4月6日
(65)【公開番号】特開2017-190668(P2017-190668A)
(43)【公開日】2017年10月19日
【審査請求日】2017年4月6日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0045132
(32)【優先日】2016年4月12日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513109865
【氏名又は名称】チャフー カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHAHOO CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】シン、チャン フン
(72)【発明者】
【氏名】カン、ソン ヒョク
【審査官】 小澤 尚由
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−074923(JP,A)
【文献】 特開2015−194025(JP,A)
【文献】 特開2014−152457(JP,A)
【文献】 特表2015−530645(JP,A)
【文献】 特開2015−113686(JP,A)
【文献】 特表2003−511585(JP,A)
【文献】 特開2009−257046(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0168322(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00−85/28
G06F 21/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブルートゥースビーコン通信を利用するデジタルドアロックシステムであって、
ブルートゥースビーコン通信信号を送信し、ユーザ端末の近接とキーパッドのタッチまたは押しのうち少なくとも一つを認識するとブルートゥースの連結周期を減少し、前記ユーザ端末と無線接続されて開閉動作が制御されるドアロックと、
前記ユーザ端末に設置され、前記ブルートゥースビーコン通信信号が受信されると前記ドアロックの制御が可能な状態になり、前記ユーザ端末を介して前記ドアロックと無線接続されると前記ドアロックの開閉動作を制御するユーザアプリケーションと、
ユーザ認証を介して前記ユーザアプリケーションに前記ドアロックの開閉動作を制御するためのパスワードを提供する管理サーバと、を備え
前記管理サーバは、
前記ユーザアプリケーションを介してユーザ認証が完了されると互いに異なる座標情報を有する多数のパスワードを含むユーザコードブックを提供する
ことを特徴とするデジタルドアロックシステム。
【請求項2】
前記ドアロックは、
タッチまたはボタン方式で形成された前記キーパッドと、
前記ブルートゥースビーコン通信信号を送信し、前記ユーザ端末と無線接続されて前記ユーザアプリケーションと通信するブルートゥースビーコンモジュールと、
前記ブルートゥースビーコンモジュールを介して前記ユーザアプリケーションにパスワードを要請し、前記ユーザアプリケーションから受信されるパスワードに応じてドアを開閉する開閉制御モジュールと、
前記ドアロックの前方に位置する前記ユーザ端末の金属部分を認識して前記ユーザ端末の近接を感知する近接センサと、
前記キーパッドのタッチまたは押しを感知するタッチまたは圧力センサと、を備える
請求項1に記載のデジタルドアロックシステム。
【請求項3】
前記ブルートゥースビーコンモジュールは、
前記近接センサと前記タッチまたは圧力センサによって前記ユーザ端末の近接と前記キーパッドのタッチまたは押しのうち少なくとも一つが認識されると、ブルートゥース連結信号の送信周期を減少し、
前記ユーザアプリケーションによる前記ドアロックの制御が完了されるとブルートゥースの連結を解除する
請求項2に記載のデジタルドアロックシステム。
【請求項4】
前記ユーザアプリケーションは、
前記ドアロックから前記ブルートゥースビーコン通信信号を受信すると前記ユーザ端末のバックグラウンドから前記ドアロックを制御し得るように動作する
請求項1に記載のデジタルドアロックシステム。
【請求項5】
前記ドアロックは、予め貯蔵された管理者コードブックに基づいて任意の座標に与えられた多数のパスワードまたは任意の座標に当たる各パスワードから特定順の値で組み合わせられたパスワードを前記ユーザ端末に同時に要請し、
前記ユーザアプリケーションは、前記ユーザコードブックに基づいて前記ドアロックの要請に応答し、
前記ドアロックは、前記ユーザアプリケーションから受信された応答情報を前記管理者コードブックに基づいて確認し、前記応答情報に対する一致可否に応じて動作する
請求項1に記載のデジタルドアロックシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、デジタルドアロックシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンユーザの割合が増加するにつれ、従来使用していたドアロックをより便利で安全に使用し得るように、通信機能が追加されたドアロックシステムが商用化されている。
このような通信機能を有するドアロックは、個人住宅や宿泊施設などのドアに設置されて、近距離無線通信を介してユーザの形態端末からドアロックにパスワード情報を伝送し、ドアの開閉を制御する。現在、一般的に使用されているスマートフォンはほとんどブルートゥース((Bluetooth(登録商標))機能を支援するため、ドアロックとスマートフォンとの直接通信を介してドアロックをより便利に利用することができる。
【0003】
しかし、ブルートゥース通信時に予想される通信が切れる現象のため、スマートフォンを利用してブルートゥースドアロックを制御する際に約5秒以上の遅延現象が発生する恐れがある。このような状況はユーザがブルートゥースドアロックを使用するに当たって安全性を疑わせる要素として作用する。
また、ブルートゥース用ドアロックアプリケーションを利用してドアロックを制御する際、該当アプリケーションがスマートフォン上で自動的に活性化されても、ドアロックの近接距離でドアロックを制御しなければならない不便さがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国登録特許第10−1589955号(2016.01.25.)「ビーコンを利用したドアロック制御システム及びその実行方法」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、近距離無線通信を利用してドアロックを制御する際に発生する遅延を最小化し、アプリケーションが活性化されていない状態でもドアロックを制御することで使用の便宜性を安定性を増大することができるデジタルドアロックシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施例によるデジタルドアロックシステムは、アイビーコン信号を送信し、ユーザ端末の近接とキーパッドのタッチまたは押しのうち少なくとも一つを認識するとブルートゥースの連結周期を減少し、前記ユーザ端末と無線接続されて開閉動作が制御されるドアロックと、前記ユーザ端末に設置され、前記アイビーコン信号が受信されると前記ドアロックの制御が可能な状態になり、前記ユーザ端末を介して前記ドアロックと無線接続されると前記ドアロックの開閉動作を制御するユーザアプリケーションと、ユーザ認証を介して前記ユーザアプリケーションに前記ドアロックの開閉動作を制御するためのパスワードを提供する管理サーバと、を含む。
【0007】
また、前記ドアロックは、タッチまたはボタン方式で形成された前記キーパッドと、前記アイビーコン信号を送信し、前記ユーザ端末と無線接続されて前記ユーザアプリケーションと通信するブルートゥースビーコンモジュールと、前記ブルートゥースビーコンモジュールを介して前記ユーザアプリケーションにパスワードを要請し、前記ユーザアプリケーションから受信されるパスワードに応じてドアを開閉する開閉制御モジュールと、前記ドアロックの前方に位置する前記ユーザ端末の金属部分を認識して前記ユーザ端末の近接を感知する近接センサと、前記キーパッドのタッチまたは押しを感知するタッチまたは圧力センサと、を含む。
【0008】
また、前記ブルートゥースビーコンモジュールは、前記近接センサと前記タッチまたは圧力センサによって前記ユーザ端末の近接と前記キーパッドのタッチまたは押しのうち少なくとも一つが認識されると、ブルートゥース連結信号の送信周期を減少し、前記ユーザアプリケーションによる前記ドアロックの制御が完了されるとブルートゥースの連結を解除する。
【0009】
また、前記ユーザアプリケーションは、前記ドアロックから前記アイビーコン信号を受信すると前記ユーザ端末のバックグラウンドから前記ドアロックを制御し得るように動作する。
【0010】
また、前記管理サーバは、前記ユーザアプリケーションを介してユーザ認証が完了されると互いに異なる座標情報を有する多数のパスワードを含む。
また、前記ドアロックは、予め貯蔵された管理者コードブックに基づいて任意の座標に与えられた多数のパスワードまたは任意の座標に当たる各パスワードから特定順の値で組み合わせられたパスワードを前記ユーザ端末に同時に要請し、前記ユーザアプリケーションは、前記ユーザコードブックに基づいて前記ドアロックの要請に応答し、前記ドアロックは、前記ユーザアプリケーションから受信された応答情報を前記管理者コードブックに基づいて確認し、前記応答情報に対する一致可否に応じて動作する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施例によると、近距離無線通信を利用したドアロック制御の際に発生する遅延を最小化し、アプリケーションが活性化されていない状態でもドアロックを制御することで使用の便宜性と安定性を増大することができるデジタルドアロックシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施例によるデジタルドアロックシステムの全体構造を示す説明図
図2】本発明の実施例によるデジタルドアロックシステムの全体構成を示すブロック図
図3】本発明の実施例によるデジタルドアロックシステムの動作方式を説明する説明図
図4】本発明の実施例によるデジタルドアロックの動作順番の説明図
図5】本発明の実施例によるユーザアプリケーションの動作状況の説明図
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書で使用される用語について簡単に説明し、本発明について具体的に説明する。
本明細書で使用される用語は、本発明における機能を考慮し、できるだけ現在広く使用されている一般的な用語を選択したが、これは該当分野に携わる技術者の意図または慣例、新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合には出願人が任意に選定した用語もあるが、この場合は該当する発明の説明部分でその意味を詳細に記載する。よって、本発明で使用される用語は単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義される。
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とする際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく他の構成要素を更に含むことを意味する。また、明細書に記載された「○○部」、「モジュール」などの用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味するが、これはハードウェアまたはソフトウェアで具現されるか、ハードウェアとソフトウェアの結合で具現される。
以下では添付した図面を参照して本発明の実施例について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施し得るように詳細に説明する。しかし、本発明は様々な相異なる形態に具現されてもよく、ここで説明する実施例に限ることはない。そして、図面において本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は省略しており、明細書全体にわたって類似した部分に対しては類似した図面符号を付けている。
【0014】
図1は本発明の実施例によるデジタルドアロックシステムの全体構造を示す図であり、図2は本発明の実施例によるデジタルドアロックシステムの全体構成を示すブロック図である。
図1及び図2を参照すると、本発明の実施例によるデジタルドアロックシステム1000は、ドアロック100、ユーザアプリケーション200及び管理サーバ300を含む。
【0015】
前記ドアロック100は、アイビーコン信号(iBeacon Signal)を送信し、ユーザ端末20の近接とキーパッド110のタッチまたは押しのうち少なくとも一つを認識すると、ブルートゥース連結可能な状態になってユーザ端末20とのブルートゥース連結周期を減少させ、ユーザ端末20と無線接続されて開閉動作が制御される。このために、前記ドアロック100はキーパッド110、ブルートゥースビーコンモジュール120、開閉制御モジュール130、近接センサ140及びタッチ/圧力センサ150を含む。
前記キーパッド110はドアロック100の前方に設置されるが、ユーザからパスワードを手動で入力されるための手段として数字及び記号が表示されたタッチスクリーンまたはボタンで形成され、タッチ/圧力センサ150と連結される。
前記ブルートゥースビーコンモジュール120はアイビーコン信号を外部に送信し、ブルートゥース(例えば4.0BLE)を介してユーザ端末20と無線接続されてドアロック100を制御するための通信を行う。例えば、ブルートゥースビーコンモジュール120はブルートゥースの連結範囲内でユーザ端末20と連結(Connecting)され、ユーザアプリケーション200でドアロック100を制御するためのパスワード要請信号を送信し、これに対する応答としてユーザアプリケーション200からパスワード応答情報を受信する。ブルートゥースビーコンモジュール120は第3者のハッキングを防止するためにパスワード要請信号をAES−128以上の暗号化過程を経てからユーザ端末20に送信する。
【0016】
前記パスワード要請信号はドアロック100に予め貯蔵されている管理者コードブックに基づいた任意の座標情報を含み、パスワード応答情報は受信された要請信号の座標値に当たるパスワード値を含む。ここで、応答情報に含まれたパスワード値はユーザアプリケーション200に貯蔵されているユーザコードブックに基づいて得られる。
本実施例において、コードブックは、相異なる座標値を有する相異なる多数のパスワードを含む。例えば、座標値が00〜99までで形成された場合、各座標値には相異なるパスワード値が割り当てられることで100個の相異なるパスワードを含む。
前記コードブックはドアロック100に貯蔵される管理者コードブックとユーザアプリケーション200に貯蔵されるユーザコードブックとで区分されるが、管理者コードブックとユーザコードブックは互いに同じ座標情報とパスワード情報を含む。管理者コードブックはドアロック100の初期化課程で貯蔵され、ユーザコードブックは管理サーバ300を介してユーザ認証が完了されると、認証済みのユーザ端末20に伝送される。
前記開閉制御モジュール130はユーザアプリケーション200から受信された応答情報を管理者コードブックに基づいて確認し、応答情報に対する一致可否に応じて開閉動作を行う。このために、開閉制御モジュール130はソフトウェア手段とハードウェア手段で形成される。
【0017】
前記ソフトウェア手段は管理者コードブックに基づいてユーザ端末200に送信するパスワード要請信号を生成し、ユーザアプリケーション200から受信された応答情報を管理者コードブックに基づいて要請した座標値に当たるパスワード値を受信したのかを確認する。例えば、「[10]、[25]、[94]、[55]、[37]」の座標値でパスワード要請信号を伝送し、「[15413248]、[5156248654]、[9548726417]、[016372890]、[1564781458]」のパスワード値を受信したなら、管理者コードブックから「[10]、[25]、[94]、[55]、[37]」の座標値に当たるパスワード値と、「[15413248]、[5156248654]、[9548726417]、[016372890]、[1564781458]」を比べて一致するのか否かを確認して、一致すれば正確なキー値が入力されたと判断し、そうでなければブルートゥースビーコンモジュール120を介して入力値エラー信号を生成及び出力するようにする。
また、前記ソフトウェア手段は管理者コードブックの任意の座標値に当たる各パスワードから特定順の値で組み合わせられたパスワードを要請する。例えば、「[10]、[25]、[94]、[55]、[37]」の座標値で要請信号を生成する場合、座標[10]のパスワードから第1値、座標[25]のパスワードから第2値、座標[94]のパスワードから第3値、座標[55]のパスワードから第4値、座標[37]のパスワードから第5値を組み合わせて一つのパスワードとして要請する。
【0018】
また、ソフトウェア手段は前記のようなパスワード要請信号に対する応答信号を管理者コードブックに基づいて望みのパスワード値と一致するのかを確認し、望みのパスワードと一致すれば開閉信号を開閉制御モジュール130に伝送する。また、パスワードが一致しなければ、キーパッド110を発光表示または別途の音声出力手段を介してパスワードエラーであることをユーザに知らせるが、必要に応じてはブルートゥースビーコンモジュール120にユーザ端末20との連結を解除することを指示する。
前記ハードウェア手段は、ソフトウェア手段の制御信号に応じてドアをロックするかアンロックする。例えば、ソフトウェア手段がユーザアプリケーション200から受信されたパスワードが一致すると判断した場合、ソフトウェア手段からドアオープン信号を受信してドアのロックが解除されるように動作してもよい。また、ロック解除の後、一定時間が経過すればソフトウェア手段からドアクローズ信号を受信してドアがロックするように動作してもよい。
前記近接センサ140はドアロック100の前方に位置したユーザ端末20がドアロック100に近接することを感知する。例えば、近接センサ140は前方の約1〜2cm内にユーザ端末20の金属部分を感知することでユーザ端末20の近接を感知する。一例として、近接センサ140は差動コイル型センサを含んでもよいが、本実施例ではこのようなセンサに近接センサ140を限定することはなく、ユーザ端末20の金属部分を認識し得るセンサであれば近接センサ140として適用し得る。このような近接センサ140はユーザ端末20の近接を感知すると、第1感知信号をブルートゥースビーコンモジュール120に伝送する。
前記タッチ/圧力センサ150はドアロック100のキーパッド110と連結され、ユーザのキーバッド110のタッチまたは押しを感知する。このようなタッチ/圧力センサ150はキーパッド110のタッチまたは押しを感知すると、第2感知信号をブルートゥースビーコンモジュール120に伝送する。
【0019】
一方、前記ブルートゥースビーコンモジュール120は近接センサ140の第1感知信号とタッチ/圧力センサ150の第2感知信号によって近接とタッチまたは押しのうち少なくとも一つを認識すると、ブルートゥースの連結周期を減少してドアロック100に近接したユーザ端末20とより速く連結される。例えば、ブルートゥースの連結周期が1秒に1回であれば最大1秒の遅延が必要であるが、ブルートゥースビーコンモジュール120はユーザ端末20の近接とキーパッド110のタッチまたは押しのうち少なくとも一つを認識することで前記のような周期を約100msに1回に減らし、それによって遅延が100msに減るようになる。このように、ブルートゥースビーコンモジュール120はブルートゥース連結信号の送信周期を減らしてユーザ端末20とより速く連結されるようにする。
前記ブルートゥースビーコンモジュール120はユーザアプリケーション200によってドアロック100の制御が完了されると、ユーザ端末20とのブルートゥース連結を解除する。この際、ユーザ端末20もドアロック100との連結を解除する。
前記ユーザアプリケーション200はユーザ端末20に接地され、管理サーバ200にユーザ認証を要請するが、ユーザ認証が完了されると管理サーバ30からユーザコードブックを伝送される。また、ユーザアプリケーション200はドアロック100からアイビーコン信号を受信すると、ドアロック100の制御が可能な状態になり、ユーザ端末20を介してドアロック100と無線接続されるとドアロック100の開閉動作を自動的に制御する。このために、ユーザアプリケーション200はユーザ予約/決済部210、ユーザ認証部220及びドアロック制御部230を含む。
【0020】
前記ユーザ予約/決済部210は、デジタルドアロックシステム1000が宿泊施設に適用されれば顧客の客室予約及び決済に関する要請を実行し、デジタルドアロックシステム1000が個人住宅に適用されれば省略されてもよい。
前記ユーザ認証部220はデジタルドアロックシステム1000のユーザに対する認証を要請するための手段であって、デジタルドアロックシステム1000が宿泊施設に適用されれば予約認証を要請し、デジタルドアロックシステム1000が個人住宅に適用されれば住宅の構成員(家族)がその対象となる。
前記ドアロック制御部230は、ユーザ認証部220を介して管理サーバ300からユーザ認証(または予約者認証)が完了される場合、ユーザコードブックを受信して貯蔵する。
前記ドアロック制御部230はドアロック100からアイビーコン信号を受信するとドアロック100の制御が可能な状態になり、ドアロック100と無線接続されるとユーザ端末20のバックグラウンド(background)でドアロック100の制御ができるように動作する。
前記ドアロック制御部230はドアロック100からパスワード要請信号を受信すると、ユーザコードブックに基づいて要請によるパスワード応答情報を提供する。ここで、パスワード要請信号と応答情報に関する説明は、ドアロック100の開閉制御モジュール130に対する構成の説明を介して説明したため省略する。
【0021】
一方、本実施例によるユーザ端末20はブルートゥースとアイビーコン機能が搭載された携帯機器であって、PCS(Personal Communication System)、GSM(Global System for Mobile communications)、PDC(Personal Digital Cellular)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、IMT(International Mobile Telecommunication)−2000、CDMA(Code Division Multiple Access)−2000、W−CDMA(W−Code Division Multiple Access)、Wibro(Wireless Broadband Internet)端末、スマートフォン(smartphone)、スマートパッド(smartpad)、タブレットPC(Tablet PC)などのような全ての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含む。
【0022】
前記管理サーバ300はユーザ認証を介してユーザアプリケーション200にドアロック100の開閉動作を制御するためのパスワードを提供する。このために、管理サーバ300は予約決済処理モジュール310、ユーザ認証処理モジュール320、データ生成モジュール330及びデータ通信モジュール340を含む。
前記予約決済処理モジュール310は、デジタルドアロックシステム1000が宿泊施設に適用されればユーザアプリケーション200の予約及び決済要請を処理するための手段であって、デジタルドアロックシステム1000が個人住宅に適用されれば省略される。
前記ユーザ認証処理モジュール320は、ユーザアプリケーション200から要請されたユーザ認証(または予約者認証)を予め貯蔵されたユーザ情報に基づいて処理する。
前記データ生成モジュール330は、ユーザ認証処理モジュール320を介してユーザ認証が完了された場合、ユーザ(または予約者)に提供されるユーザコードブックを生成する。ユーザコードブックに関する詳細な説明は上述したため省略する。
前記データ通信モジュール340は、ユーザ端末20と無線インターネットを介して接続されてユーザ端末20と通信する。
一方、本実施例によるデジタルドアロックシステムを宿泊施設に適用する場合には近接センサ140のみを適用することが好ましく、個人住宅、つまり住居施設に適用する場合にはタッチ/圧力センサ150を適用することが好ましい。
【0023】
図3は本発明の実施例によるデジタルドアロックシステムの動作方式を説明する図であり、図4は本発明の実施例によるデジタルドアロックの動作順番を説明する図であり、図5は本発明の実施例によるユーザアプリケーションの動作状況を説明する図である。
以下、図3乃至図5を参照して、本発明のデジタルドアロックシステム1000の動作について詳細に説明する。
図3に示したように、まず、ユーザがユーザ端末20を所持した状態でドアロック100から送り出されるアイビーコン信号を受信し得る範囲に進入する場合、(1)ドアロック100は一定距離範囲にアイビーコン信号を送信し、(2)ユーザ端末20はドアロック100から送り出されるアイビーコン信号を受信する。(3)ユーザ端末30はドアロック100から送り出されるアイビーコン信号を受信すると、ドアロックの制御が可能な状態になる。
【0024】
次に、(4)ユーザが移動し、(5−1、5−2)ユーザ端末20がドアロック100の前方に一定距離内に近接してユーザがキーパッド110をタッチ及び/または押すことを認識すると、(6)ドアロック100はブルートゥース連結可能な状態に転換されながら、ブルートゥースの連結周期が減少するようにブルートゥース連結信号の送信周期を減らす。
このように、(7)ドアロック100はブルートゥース連結周期を減らすことで、ユーザ端末20とのブルートゥース連結の際に発生する遅延を最小化する。また、近接センサ140とタッチ/圧力センサ150を全て利用してユーザ端末20がドアロック100の前方に近接していることを二重チェックすることで、室内でドアロック100が動作しないようにする。
次に、(8)ユーザ端末20はユーザアプリケーション200の活性化可否とは関係なくユーザアプリケーション200を介してドアロック100を制御することができる。より詳しくは、図5の(a)に示したようにユーザアプリケーション200が活性化された状態でユーザ操作によってドアロック100を制御することができ、図5(b)に示したように端末20のバックグラウンドで、つまりロックスクリーン(lock screen)状態でもドアロック100の制御が可能になるように動作する。
次に、(9−1、9−2)ドアロック100の制御が完了されると、ドアロック100とユーザ端末20はブルートゥース連結をそれぞれ解除し、これを介して他の近接端末を認知する場合でもブルートゥース連結に対する安定的な性能を維持する。
【0025】
図4はデジタルドアロックシステム1000の動作順番をチャート方式で示したものであって、図3及び図5を介して説明した順番と同じであるため、これに関する詳細な説明は省略する。
本実施例によると、宿泊用及び住居用ドアロックに適用して、ブルートゥース基盤のドアロックユーザの不便さ及び不安を解決することができ、コードブックの共有によって多数のユーザ端末を介して一つのドアロックを安全に使用することができる。
また、ユーザアプリケーションを活性化することなく、ユーザ端末とドアロックが近接するだけで動作するため、ユーザの便宜性が向上される。
特に、宿泊施設に適用される場合、管理サーバからユーザ認証及びコードブックを受けることで、宿泊施設を利用する際にカウンターでの待機時間を節約することができる。
【0026】
これまで説明したことは本発明によるデジタルドアロックシステムを実施するための一つの実施例に過ぎず、本発明が前記実施例に限ることはなく、以下の特許請求の範囲で請求するように本発明の要旨を逸脱することなく該当発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば誰でも多様な変更実施が可能な範囲まで本発明の技術的思想がある。
【符号の説明】
【0027】
1000:デジタルドアロックシステム
100:ドアロック
200:ユーザアプリケーション
300:管理サーバ
20:ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5