【文献】
MULLENS P. R.,TETRAHEDRON LETTERS,2009年,50,6783-6786
【文献】
ORGANIC PROCESS RESEARCH & DEVELOPMENT,2010年,14(4),849-858
【文献】
SYNTHETIC COMMUNICATIONS,2013年,43,1538-1542,published online 14 Mar. 2012
【文献】
Sebastien Degorce et.al.,Facile, diversity-orientated one-pot synthesis of ethyl 1,5-disubstituted-1H-1,2,4,-triazole-3-carbo,Tetrahedron Letters,2012年,vol.53,p.6078-6082
【文献】
V.M.Chernyshev et. al,Synthesis of 3-Pyridyl-substituted 5-Amino-1,2,4-triazoles from Aminoguanidine and Pyridinecarboxyli,Russian Journal of Applied Chemistry,2011年,vol.84, no.11,p.1890-1896
【文献】
V.A. khrustalev et.al.,alkylation of amidorazones,Zhurnal organicheskoi khimii,1979年,vol.15, no.11,p.2288-2294
【文献】
D.G.Neilson et. al.,THE CHEMISTRY OF AMIDRAZONES,Chemical Reviews,1970年,vol.70, no.1,p.151-170
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0006】
本発明は、2−(4−(2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−9−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパンアミドと命名されて以下の構造:
I(GDC−0032)
を有するPI3K阻害剤I(GDC−0032)、並びにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、及び薬学的に許容される塩の作製方法に関する。
【0007】
本発明の別の態様は、GDC−0032を調製するために有用で、以下の構造:
13、
26、
27、
30、
31、
33、
34、
36、
43、及び
44
を有する新規の中間体に関する。
【0008】
定義
用語「キラル」は、重ね合わせることができないという鏡像パートナーの性質を有する分子を指し、用語「アキラル」は、その鏡像パートナー上に重ね合わせることができる分子を指す。
【0009】
用語「立体異性体」は、同一の化学構造を有するが、原子又は基の空間配置の点で異なる化合物を指す。
【0010】
「ジアステレオマー」とは、二つ以上のキラル中心を持つ立体異性体であって、それらの分子が互いに鏡像関係にない立体異性体を指す。ジアステレオマーは、異なる物理的性質、例えば融点、沸点、スペクトル的性質及び反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は、例えば電気泳動法及びクロマトグラフィーなどの高分解能分析手順の下で分離することができる。
【0011】
「エナンチオマー」とは、重ね合わせることができない互いの鏡像である、化合物の二つの立体異性体を指す。
【0012】
本明細書で使用する立体化学的定義及び慣例は、一般に、S. P. Par ker, Ed., McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms (1984) McGraw-Hill Book Company, New York; and Eliel, E. and Wilen, S., 「Stereochemistry of Organic Compounds」, John Wiley & Sons, Inc., New York, 1994に従う。本発明の化合物は、不斉中心又はキラル中心を含むことができ、したがって異なる立体異性体形態で存在しうる。ジアステレオマー、エナンチオマー及びアトロプ異性体、並びにこれらの混合物(例えば、ラセミ混合物)を含むが、これらに限定されない本発明の化合物の全ての立体異性体形態は、本発明の一部を形成することが意図される。多くの有機化合物は、光学的に活性な形態で存在する、即ち、平面偏光の平面を回転させることができる。光学的に活性な化合物を記載する際に、接頭語D及びL、又はR及びSが使用されて、そのキラル中心の周りでの分子の絶対配置を表す。接頭語d及びl、又は(+)及び(−)は、面偏光された光の、その化合物による回転の符号を表すために使用され、(−)又は1はその化合物が左旋性であることを意味する。接頭語(+)又はdを有する化合物は右旋性である。所与の化学構造に関して、これらの立体異性体は、互いに鏡像であることを除いて同一である。特定の立体異性体は、エナンチオマーとも称され、このような異性体の混合物は、しばしばエナンチオマー混合物と呼ばれる。エナンチオマーの50:50混合物は、ラセミ混合物又はラセミ体と称され、化学反応又はプロセスにおいて立体選択又は立体特異性がなかった場合に生じうる。用語「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」は、二つのエナンチオマー種の等モル混合物を指し、光学活性がないものをいう。
【0013】
用語「互変異性体」又は「互変異性形態」は、低いエネルギー障壁を介して相互変換可能な、異なるエネルギーの構造異性体を指す。例えば、プロトン互変異性体(プロトン移動互変異性体としても知られる)は、プロトンの移動を介する相互変換(例えば、ケト−エノール異性及びイミン−エナミン異性)を包含する。原子価互変異性体は、結合電子のうちのいくつかの再編成による相互変換を包含する。
【0014】
本明細書で使用される用語「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物の薬学的に許容される有機塩又は無機塩を指す。例示的な塩には、限定されないが、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、過リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酸性酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチアニン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、サッカラート、ギ酸塩、ベンゾエート、グルタミン酸塩、スルホン酸塩「メシラート」、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホナート、p−トルエンスルホナート、及びパモ酸塩(即ち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸))塩が含まれる。薬学的に許容される塩は、酢酸イオン、コハク酸イオン又は他の対イオンなどの別の分子の包含を伴ってもよい。対イオンは、親化合物の電荷を安定化する任意の有機又は無機部分でありうる。更に、薬学的に許容される塩は、その構造内に複数の荷電原子を有することができる。複数の荷電原子が薬学的に許容される塩の一部である場合、複数の対イオンを有することができる。したがって、薬学的に許容される塩は、一又は複数の電荷を帯びた原子及び/又は一又は複数の対イオンを有することができる。
【0015】
本発明の化合物が塩基である場合、所望の薬学的に許容される塩は、当技術分野で利用可能な任意の適切な方法、例えば、遊離塩基の、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、リン酸などによる処理、或いは有機酸、例えば酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、ピラノシジル酸(pyranosidyl acid)(例えば、グルクロン酸又はガラクツロン酸)、αヒドロキシ酸(例えばクエン酸又は酒石酸)、アミノ酸(例えば、アスパラギン酸又はグルタミン酸)、芳香族酸(例えば、安息香酸又はケイ皮酸)、スルホン酸(例えば、p−トルエンスルホン酸又はエタンスルホン酸)などによる処理によって調製することができる。
【0016】
本発明の化合物が酸性である場合、所望の薬学的に許容される塩は、任意の適切な方法、例えば、遊離酸の、有機又は無機塩基、例えばアミン(一次、二次又は三次)、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物などによる処理によって調製することができる。適切な塩の実例には、限定されないが、アミノ酸に由来する有機塩、例えばグリシン及びアルギニン、アンモニア、第一級、第二級、第三級アミン、及び環状アミン、例えばピペリジン、モルホリン及びピペラジン、並びにナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウム及びリチウムに由来する無機塩が含まれる。
【0017】
「溶媒和物」は、一又は複数の溶媒分子と本発明の化合物との会合又は複合体を意味する。溶媒和物を形成する溶媒の例には、限定されないが、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸、及びエタノールアミンが含まれる。用語「水和物」は、溶媒分子が水である複合体を指す。
【0018】
本明細書で使用される用語「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物の薬学的に許容される有機塩又は無機塩を指す。例示的な塩には、限定されないが、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、過リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酸性酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチアニン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、サッカラート、ギ酸塩、ベンゾエート、グルタミン酸塩、スルホン酸塩「メシラート」、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホナート、p−トルエンスルホナート、及びパモ酸塩(即ち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸))塩が含まれる。薬学的に許容される塩は、酢酸イオン、コハク酸イオン又は他の対イオンなどの別の分子の包含を伴ってもよい。対イオンは、親化合物の電荷を安定化する任意の有機又は無機部分でありうる。更に、薬学的に許容される塩は、その構造内に複数の荷電原子を有することができる。複数の荷電原子が薬学的に許容される塩の一部である場合、複数の対イオンを有することができる。したがって、薬学的に許容される塩は、一又は複数の電荷を帯びた原子及び/又は一又は複数の対イオンを有することができる。
【0019】
GDC−0032の調製
本発明は、構造:
I GDC−0032
を有し、2−(4−(2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−9−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパンアミド(米国特許第8242104号;国際公開第2011/036280号、これらは参照により本明細書に包含されることを明治する)と命名される、PI3K及びmTORの小分子阻害剤であるGDC−0032(式I)(Roche RG7604,CAS Reg.No.1282512−48−4)の合成のための、プロセス、方法、試薬、及び中間体に関する。本明細書で使用するGDC−0032には、すべての立体異性体、幾何異性体、互変異性体、及びその薬学的に許容される塩が含まれる。
【0020】
本発明の化合物は、不斉中心又はキラル中心を含むことができ、したがって異なる立体異性体形態で存在しうる。ジアステレオマー、エナンチオマー及びアトロプ異性体、並びにこれらの混合物(例えば、ラセミ混合物)を含むが、これらに限定されない本発明の化合物の全ての立体異性体形態は、本発明の一部を形成することが意図される。加えて、本発明は、すべての幾何異性体及び位置異性体を包含する。ここに示される構造では、どのような特定のキラル原子も特定されていない場合、すべての立体異性体が本発明の化合物として考慮され且つ含まれる。特定の構造を表す実線の楔型又は点線により立体化学が特定されている場合、その立体異性体はそのように特定されて定義される。
【0021】
本発明の化合物は、非溶媒和形態で存在しても、水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒による溶媒和形態で存在してもよく、本発明は溶媒和形態及び非溶媒和形態の両方を含むことが意図される。
【0022】
本発明の化合物は異なる互変異性形態で存在してもよく、このような形態はすべて本発明の範囲内に包含される。用語「互変異性体」又は「互変異性形態」は、低いエネルギー障壁を介して相互変換可能な、異なるエネルギーの構造異性体を指す。例えば、プロトン互変異性体(プロトン移動互変異性体としても知られる)は、プロトンの移動を介する相互変換、例えば、ケト−エノール異性及びイミン−エナミン異性を包含する。原子価互変異性体は、結合電子のうちのいくつかの再編成による相互変換を包含する。
【0023】
本発明の化合物は、本明細書において引用されるものと同一であるが、但し一又は複数の原子が、自然界に通常みられる原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する原子によって置き換えられている、同位体標識された化合物も含む。特定される任意の特定の原子又は元素のすべての同位体は、本発明の化合物、及びそれらの使用の範囲内と考慮される。本発明の化合物に包含することができる例示的同位体には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素及びヨウ素の同位体、例えば
2H、
3H、
11C、
13C、
14C、
13N、
15N、
15O、
17O、
18O、
32P、
33P、
35S、
18F、
36Cl、
123I及び
125Iが含まれる。特定の同位体標識された本発明の化合物(例えば、
3H及び
14Cで標識されたもの)は、化合物及び/又は基質組織分散アッセイにおいて有用である。トリチウム化(
3H)及び炭素−14(
14C)同位体は、それらの調製容易性及び検出可能性のために有用である。さらに、重水素(即ち、
2H)といったもっと重い同位体による置換は、代謝安定性の向上(例えば、インビボでの半減期の延長又は投薬関連要件の低減)に起因する特定の治療上の利益を提供し、したがって状況によっては好まれる。
15O、
13N、
11C及び
18Fといった陽電子放出同位体は、基質受容体占有状態を調べるためのポジトロン断層撮影(PET)の研究において有用である。同位体標識された本発明の化合物は、一般に、以下の実施例に記載されるものと類似の手順に従って、同位体標識された試薬で非同位体標識試薬を置換することにより、調製することができる。
【0024】
GDC−0032の調製のための出発物質及び試薬は、一般に、商業的供給源、例えば、Sigma−Aldrich Chemical(Milwaukee,WI)から入手可能であるか、又は当業者に周知の方法を使用して容易に調製される(例えば、Louis F. Fieser and Mary Fieser, Reagents for Organic Synthesis, v. 1-19, Wiley, N.Y. (1967-1999 ed.), 又はBeilsteins Handbuch der organischen Chemie, 4, Aufl. ed. Springer-Verlag, Berlin、付録含む(Beilsteinオンラインデータベースを介しても入手可能)に概要が記載された方法により調製される)。
【0025】
以下のスキーム1〜15は、GDC−0032(式I)、並びに特定の中間体及び試薬の合成のための化学反応、工程、方法を例示するものである。
【0027】
スキーム1は、Boc−ヒドラジン1からの中間体イソプロピルヒドラジン 塩酸塩4の合成を示している。アセトン及び硫酸マグネシウムによる1の凝縮により、Boc−ヒドラジン,tert−ブチル 2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジンカルボキシラート2(実施例1)を得た。酢酸及びメタノール中における2のパラジウム触媒水素化によりBoc−イソプロピル−ヒドラジン3を得(実施例2)、これをin situにおいて塩化水素で処理することにより4を得た(実施例3)。
【0028】
代替的に、2の二重結合を、シアノ水素化ホウ素ナトリウムなどの水酸化物試薬を用いて減少させることができる(実施例2)。
【0030】
スキーム2は、メチル アセトイミダート 塩酸塩5及びイソプロピルヒドラジン 塩酸塩4からの1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール7の合成を示している。トリエチルアミン及びメタノール中において5と4を反応させた後、凝縮生成物であるN’−イソプロピルアセトヒドラゾンアミド6(実施例4)の、オルトギ酸トリエチル(トリエトキシメタン)による環化を行うことにより7を得た(実施例5)。代替的に、4とアセトアミジンとを反応させて6を得ることができる。
或いは、4をアセトニトリル及び酸と反応させることにより、6の対応する塩を形成することができる。
【0032】
スキーム3は、中間体、2−クロロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド10の合成を示している。炭酸カリウム水溶液及びメチルtert−ブチルエーテル(MTBE)中における2−クロロアセチルクロリド8とN,O−ジメチルヒドロキシルアミン 塩酸塩9との反応により10を得た(実施例6)。
【0034】
スキーム4は、テトラヒドロフラン中での4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル11とリチウムヘキサメチルジシラジド(LiHMDS)との反応により形成される中間体、4−ブロモ−2−フルオロベンズイミドアミド 塩酸塩12の合成を示している(実施例7)。代替的には、11をエタノールなどのアルコール中において塩化水素で処理してイミダート、エチル 4−ブロモ−2−フルオロベンズイミド酸 塩酸塩を形成した後、エタノールなどのアルコール中においてアンモニアにより処理することで12を形成する(実施例7)。
【0036】
スキーム5は、1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール7からの、5−(2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾールVの合成を示している。n−ブチルリチウムによる脱プロトン化と2−クロロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド10によるアシル化により、中間体、2−クロロ−1−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エタノン13を得た(実施例8)。水及びTHF(テトラヒドロフラン)中における4−ブロモ−2−フルオロベンズイミドアミド 塩酸塩12及び炭酸水素カリウムによる13の環化により、イミダゾールVが形成された(実施例9)。
【0038】
スキーム6は、Vからの、9−ブロモ−2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピンIIIの合成を示している。Vのイミダゾール窒素の、1,3−ジオキソラン−2−オンなどの2−ヒドロキシエチル化試薬によるアルキル化により、2−(2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)エタノール14を得た(実施例10)。水酸化カリウム水溶液中における、メチルトリブチルアンモニウムクロリドといった水性塩基性試薬による14の環化により、エタノール及び水からの結晶化が可能なIIIが得られた(実施例11)。
【0040】
スキーム7は、2−ブロモ−2−メチルプロパン酸15から開始されるエチル 2−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパノエートIVの合成を示している。15によるピラゾールのアルキル化により、2−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸16を得た(実施例12)。エタノール中での硫酸による16のエステル化により、エチル 2−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)プロパノアート17を得た(実施例13)。N−ブロモコハク酸イミド(NBS)による17の部位特異的臭素化によりIVを得た(実施例14)。代替的に、16をin situで、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(DBDMH)などの臭化試薬により処理することで、2−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパン酸を得て、これをエステル化することによりIVを得た。この場合、Rはエチルである。メチル、イソ−プロピル、又は任意のアルキル、ベンジル若しくはアリールエステルといった他のエステルを調製することもできる。
【0042】
スキーム8は、エチル 2−ブロモ−2−メチルプロパノエート18から開始されるエチル 2−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパノエートIVの代替的な合成を示している。ナトリウム tert−ブチルオキシド又は炭酸セシウムといった塩基の存在下で18によりピラゾールのアルキル化を行うことにより、エチル 2−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)プロパノアート17とエチル 2−メチル−3−(1H−ピラゾール−1−イル)プロパノアート19との混合物を得た。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルイミダゾリドン−2,4−ジオン(DBDMH)による混合物の臭素化により、IV、エチル 3−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパノエート20、及び4−ブロモ−1H−ピラゾール21を含有する混合物を得て、これを、テトラヒドロフラン中で、無水条件下において、リチウムヘキサメチルジシラジドなどの強い塩基で処理した。塩酸による酸性化によりIVが得られた。
【0044】
スキーム9は、エチル 2−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパノエートIV(CAS登録番号:1040377−17−0、国際公開第2008/088881号)及び9−ブロモ−2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピンIII(CAS登録番号:1282514−63−9、米国特許出願公開第2012/0245144号、米国特許第8242104号)からの、2−(4−(2−(1−イソ−プロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−9−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパンアミド(GDC−0032)Iの合成を示している。メチル、イソプロピル、又はいずれかのアルキル、ベンジル若しくはアリールエステルといった水性塩基で加水分解可能な、エチルを除く他のエステルを使用することもできる。ワンポット宮浦ホウ素化反応/Suzuki、Buchwald systemにおいて、エチル 2−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパノエートIVを、約75℃の、エタノールなどの溶媒中において、酢酸カリウムなどの塩と共に、B
2Pin
2,とも呼ばれる4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(CAS登録番号73183−34−3)及びXPhos(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2′,4′,6′−トリイソプロピルビフェニル(CAS登録番号564483−18−7)などのパラジウム触媒と反応させて、中間体、エチル 2−メチル−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノアート22を得た(実施例15、CAS登録番号:1201657−32−0、米国特許第8242104号、同第8263633号、国際公開第2009/150240号)。
【0045】
中間体22を、単離して又はin situ(ワンポット)でIIIと反応させて、23を形成することができる。
【0046】
22及びIIIから23を形成するために、鈴木カップリング工程中に様々な低原子価のPd(II)及びPd(0)パラジウム触媒を使用することができ(実施例16)、それには、PdCl
2(PPh
3)
2、Pd(t−Bu)
3、PdCl
2 dppf CH
2Cl
2、Pd(PPh
3)
4、Pd(OAc)/PPh
3、Cl
2Pd[(Pet
3)]
2、Pd(DIPHOS)
2、Cl
2Pd(Bipy)、[PdCl(Ph
2PCH
2PPh
2)]
2、Cl
2Pd[P(o−tol)
3]
2、Pd
2(dba)
3/P(o−tol)
3、Pd
2(dba)/P(furyl)
3、Cl
2Pd[P(furyl)
3]
2、Cl
2Pd(PMePh
2)
2、Cl
2Pd[P(4−F−Ph)
3]
2、Cl
2Pd[P(C
6F
6)
3]
2、Cl
2Pd[P(2−COOH−Ph)(Ph)
2]
2、Cl
2Pd[P(4−COOH−Ph)(Ph)
2]
2、及びカプセル化触媒Pd EnCat
TM 30、Pd EnCat
TM TPP30、及びPd(II)EnCat
TM BINAP30が含まれる(米国特許出願公開第2004/0254066号)。
【0047】
23のエステル基を、水酸化リチウムのような水性塩基性試薬で鹸化して、2−(4−(2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−9−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパン酸IIが得られる(実施例17)。中間体23を、単離するか、又は水性塩基性試薬とin situで更に反応させて、IIを形成することができる。IIのカルボン酸基を、ジ(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン(カルボニルジイミダゾール、CDI)又はN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)などのアシル活性化試薬で活性化し、次いでメタノール、エタノール、若しくはイソプロパノール中に溶解したアンモニア、水酸化アンモニウム水溶液、塩化アンモニウム水溶液、又はTHF中に溶解したアンモニアといったアルコール性アンモニア試薬と反応させることにより、Iが得られる(実施例18)。
【0048】
様々な固体の吸着性パラジウム消去剤が、化合物Iを形成するために鈴木カップリング工程の後でパラジウムを除去するために使用可能である。パラジウム消去剤の例示的実施態様には、FLORISIL(登録商標)、SILIABOND(登録商標)Thiol、及びSILIABOND(登録商標)Thioureaが含まれる。他のパラジウム消去剤には、シリカゲル、孔制御ガラス(TosoHaas)、及び誘導体化低度架橋ポリスチレンQUADRAPURE
TM AEA、QUADRAPURE
TM IMDAZ、QUADRAPURE
TM MPA、QUADRAPURE
TM TU(Reaxa Ltd.,Sigma−Aldrich Chemical Co.)が含まれる。
【0050】
スキーム10は、4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル11からの、9−ブロモ−2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピンIIIの合成を示している。11のニトリルへのヒドロキシルアミンの添加により、4−ブロモ−2−フルオロ−N−ヒドロキシベンズイミドアミド24を得た。プロピオル酸エチルへの24のMichael付加により、エチル 3−(4−ブロモ−2−フルオロベンズイミドアミドオキシ)アクリレート25を得た。トルエン、キシレン、エチルベンゼン、又は酸化ジフェニルといった高沸点の溶媒中における25の加熱により、副産物であるピリミジン、2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−オールと共に、環化イミダゾール、エチル 2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート26を得た。代替的に、Cu(I)又はCu(II)の塩といった触媒のルイス酸で、25を26に環化することができる。N−メチルイミダゾール又は炭酸セシウムといった塩基中における、1,3−ジオキソラン−2−オンなどの2−ヒドロキシエチル化試薬による26のアルキル化により、エチル 2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート27を得た。水酸化カリウム、水酸化リチウム、及びメチル トリブチルアンモニウム 塩酸塩といった水性塩基性試薬による27の環−環化により、9−ブロモ−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−2−カルボン酸28が得られた。トリフェニルホスフィンによる28へのアセトアミジンの添加により、9−ブロモ−N−(1−イミノエチル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−2−カルボキサミド29を得た。酢酸中におけるイソプロピルヒドラジン 塩酸塩4による29の環−環化により、9−ブロモ−2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピンIIIを得た。
【0051】
代替的に、28をN’−イソプロピルアセトヒドラゾンアミド6と反応させてIIIを得ることができる(スキーム12)。
【0053】
スキーム11は、4−ブロモ−2−フルオロベンズイミドアミド 塩酸塩12からの、5−(2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾールVの合成を示している。3−クロロ−2−オキソプロパン酸及び12を塩基と反応させることにより、2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸30を得た。代替的に、3−ブロモ−2−オキソプロパン酸を12と反応させて30を得ることができる。DMF中において、30を、N’−イソプロピルアセトヒドラゾンアミド6及びカップリング試薬HBTU(N,N,N′,N′−テトラメチル−O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート、CAS Ref.No.94790−37−1)と反応させると、中間体、2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−N−(1−(2−イソプロピルヒドラジニル)エチリデン)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド31が得られ、加熱による単離及び環化を必要とせずにVが得られる。
【0054】
代替的に、Vのクロロバージョンである5−(2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール44を、4−クロロ−2−フルオロベンゾニトリル38から調製することができる(スキーム15)。
【0056】
スキーム12は、4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル11からの、9−ブロモ−2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピンIIIの代替的な合成を示している。11の、tert−ブチル 2−ヒドロキシエチルカルバメートによるアルキル化により、tert−ブチル 2−(5−ブロモ−2−シアノフェノキシ)エチルカルバメート32が得られる。32の、エタノール中塩酸といった酸性条件下における環化により、8−ブロモ−3,4−ジヒドロベンゾ[f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−イミン33が得られる。33が、二重結合がオキサゼピン環の内部にある代替的な互変異性型を有することが分かるであろう。イミダゾール環の形成は、3−ブロモ−2−オキソプロパン酸(X=Br、R=OH)、又は他の3−ハロ−2−オキソプロパン酸又はエステル(R=アルキル)と33との反応により起こり、9−ブロモ−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−2−カルボン酸28が得られる。DMF中における、28の、N’−イソプロピルアセトヒドラゾンアミド6及びHBTU、HATU又はCDIといったカップリング試薬とのカップリングにより、中間体、9−ブロモ−N−(1−(2−イソプロピルヒドラジニル)エチリデン)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−2−カルボキサミド34が得られ、これは単離を必要とせずに、加熱により9−ブロモ−2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピンIIIを形成する。
代替的に、N’−イソプロピルアセトヒドラゾンアミド6が一塩酸塩として使用される。これは、反応条件下においてK
2CO
3などの適切な塩基で遊離させなければならない。
【0058】
スキーム13は、4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル11からの、8−ブロモ−3,4−ジヒドロベンゾ[f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−イミン33の代替的な合成を示している。メタノール中における、11とナトリウムメトキシドとの反応により、メチル 4−ブロモ−2−フルオロベンズイミド酸35が得られる。35の、2−アミノエタノールによるアルキル化により、4−ブロモ−2−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズイミドアミド36が得られ、続いて33に環化される。
【0060】
スキーム14は、4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル11からの、8−ブロモ−3,4−ジヒドロベンゾ[f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−イミン33のもう一つの代替的な合成を示している。11の、2−アミノエタノール及びカリウムtert−ブトキシドとの反応によりフッ素が置換され、2−(2−アミノエトキシ)−4−ブロモベンゾニトリル 塩酸塩37が得られる。37の、トリメチルアルミニウムによる閉環により33が得られた。代替的に、他のトリアルキルアルミニウム試薬、又はマグネシウムエトキシド(マグネシウムビスエトキシド、CAS Reg.No.2414−98−4)などのマグネシウムアルコキシド試薬を使用して、37を33に環化することができる。
【0062】
スキーム15は、4−クロロ−2−フルオロベンゾニトリル38からの、5−(2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール44の合成を示している。38のニトリルへのヒドロキシルアミンの付加により、4−クロロ−2−フルオロ−N−ヒドロキシベンズイミドアミド39を得た。39の、プロピオル酸エチルへのマイケル付加により、エチル 3−(4−クロロ−2−フルオロベンズイミドアミドオキシ)アクリレート40を得た。酸化ジフェニル中における40の加熱により、環化されたイミダゾール、エチル 2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート41を得た。テトラヒドロフラン中における、41のエステルの、水酸化ナトリウム水溶液による鹸化により、2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸42が得られた。DMF中における、42の、N’−イソプロピルアセトヒドラゾンアミド6及びカップリング試薬HBTUとの反応により、中間体、2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−(1−(2−イソプロピルヒドラジニル)エチリデン)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド43が得られ、これを加熱により環化して44が得られる。
【0063】
製剤化
GDC−0032(式I)は、ヒトを含む哺乳動物の過剰増殖障害の治療的処置(予防処置を含む)のための治療の組合せにおいて使用される、標準の薬務に従って製剤設計される。本発明は、一又は複数の薬学的に許容される担体、流動促進剤、希釈剤、又は賦形剤と併せて、GDC−0032を含む薬学的組成物を提供する。
【0064】
好適な担体、希釈剤、流動促進剤、及び賦形剤は当業者に周知であり、例えば、炭水化物、ワックス、水溶性及び/又は膨潤性ポリマー、親水性又は疎水性材料、ゼラチン、油、溶媒、水などの材料を含む。
【0065】
これらの製剤は、通常の溶解及び混合手法を用い調製することができる。本発明の化合物は通常、医薬剤形に製剤化されて、容易に制御できる服用量の薬物を提供し、処方されたレジメンでの患者の服薬遵守を可能にする。
【0066】
適用のための薬学的組成物(又は製剤)は、薬物の投与に使用される方法に応じた様々な方法で包装することができる。一般に、頒布用製品は、その中に適当な形状の薬学的製剤が配置された容器を備える。適切な容器は、当業者には周知であり、瓶(プラスチック及びガラス)、小袋、アンプル、ビニール袋、金属シリンダーなどの材料を含む。容器は、パッケージの内容物への不注意な接触を防ぐために、不正開封防止の構成部品(assemblage)を含んでもよい。加えて、この容器は、その上に容器の内容物を記したラベルを配置してもよい。このラベルは適当な注意書きを含んでもよい。
【0067】
本発明の化合物の薬学的製剤は、薬学的に許容される希釈剤、担体、賦形剤、流動促進剤又は安定剤(Remington’s Pharmaceutical Sciences (1995) 18th edition, Mack Publ. Co., Easton, PA)を用いて、凍結乾燥製剤、破砕紛体、又は水溶液の形態で、様々な投与経路及び投与種類のために調製することができる。製剤化は、常温で、適切なpHで、及び所望の純度で、生理学的に許容される担体、即ち用いられる投与量及び濃度でレシピエントに対して非毒性の担体と混合することにより行われる。製剤のpHは、主に、化合物の具体的な用途及び濃度に左右されるが、約3〜約8の範囲である。
【0068】
薬学的製剤は、好ましくは無菌である。特に、インビボでの投与に使用される製剤は無菌でなければならない。このような無菌化は、滅菌濾過膜を通した濾過により容易に達成される。
【0069】
薬学的製剤は、通常、固体組成物、錠剤、丸剤、カプセル剤、凍結乾燥製剤又は水溶液として貯蔵することができる。
【0070】
本発明の薬学的製剤は、医学行動規範に則った様式、即ち、量、濃度、予定、過程、ビヒクル及び投与経路で投薬及び投与される。この観点において考慮すべき要因には、治療すべき特定の障害、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤送達部位、投与方法、投与計画、及び医療従事者に知られる他の要因が含まれる。
【0071】
許容される希釈剤、担体及び安定剤は、使用される投薬量及び濃度でレシピエントに非毒性であり、リン酸塩、クエン酸塩及び他の有機酸のような緩衝液;アスコルビン酸及びメチオニンを含む抗酸化剤;防腐剤(例えば、オクタデシルジメチオルベンジルアンモニウムクロライド;ヘキサメトニウムクロリド;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチル、エタノール、又はベンジルアルコール;アルキルパラベン、例えば、メチル又はプロピルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3−ペンタノール;及びm−クレゾール);低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;タンパク質、例えば、血清アルブミン、ゼラチン、又は免疫グロブリン;親水性ポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン;アミノ酸、例えば、グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン又はリジン;単糖類、二糖類、及びグルコース、マンノース又はデキストリンを含む他の炭水化物;キレート剤、例えば、EDTA;糖、例えば、ラクトース、スクロース、マンニトール、トレハロース又はソルビトール;塩形成対イオン、例えばナトリウム;金属錯体(例えば、Zn−タンパク質錯体);及び/又はTween 80、PLURONICS
TMを含むTWEEN
TM又はPEG400を含むポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。また、活性薬剤成分は、例えば、コアセルベーション技術又は界面重合により調製したマイクロカプセル、例えば、それぞれ、コロイド状薬物送達系(例えばリポソーム、アルブミンミクロスフェア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子及びナノカプセル)において又はマクロエマルジョンにおいて、ヒドロキシメチルセルロース又はゼラチンのマイクロカプセル及びポリ−(メチルメタクリラート)マイクロカプセル中に封入されてもよい。このような技術は、Remington’s Pharmaceutical Sciences 18th edition, (1995) Mack Publ. Co., Easton, PAに開示されている。製剤の他の例は、Liberman, H. A. and Lachman, L., Eds., Pharmaceutical Dosage Forms, Marcel Decker, Vol 3, 2
nd Ed., New York, NYに見ることができる。
【0072】
薬学的に許容される流動促進剤は、二酸化ケイ素、粉末セルロース、微結晶性セルロース、ステアリン酸金属塩、アルミノケイ酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、コーンスターチ、炭酸マグネシウム、アスベストを使用していないタルク、stearowet C、でんぷん、starch1500、ラウリル硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、及びこれらの組合せから選択される。
【0073】
薬学的製剤は、本明細書に詳述される投与経路に適したものを含む。製剤は、好都合には、単位用量剤形で提供され、薬学分野で周知の任意の方法によって調製することができる。技術及び製剤は、一般に、Remington’ Pharmaceutical Sciences 18
th Ed. (1995) Mack Publishing Co., Easton, PAに見出される。このような方法は、活性成分を、一又は複数の副成分を構成する担体と会合させることを含む。一般に、製剤は、活性成分を、液体の担体、又は微細に分割された固体の担体、又はそれら両方と均一に及び緊密に会合させ、次いで必要に応じて製品を成形することにより調製される。
【0074】
薬学的組成物は、滅菌注射用水性又は油性懸濁液といった、無菌注射用製剤の形態であってもよい。この懸濁液は、従来技術に従い、上述した好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁化剤を用いて製剤化することができる。無菌注射用製剤は、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液など、非経口投与可能な無毒の希釈剤又は溶媒中の溶液又は懸濁液であるか、又は凍結乾燥粉末から調製される。使用されうる許容可能なビヒクル及び溶媒には、水、リンゲル液及び等張食塩水がある。更に、滅菌不揮発性油が、溶媒又は懸濁媒として一般に用いられる。この目的のために、合成モノグリセリド又は合成ジグリセリドを含め、任意の無刺激不揮発性油を用いることができる。更に、オレイン酸などの脂肪酸を、同様に注射物の調製に用いることができる。
【実施例】
【0075】
実施例1:tert−ブチル 2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジンカルボキシラート2
アセトン(185mL)中、tert−ブチル ヒドラジンカルボキシラート1(CAS Reg.No.870−46−2)(25.1g、0.190mol)の溶液に対し、硫酸マグネシウム(6g)及び12滴の酢酸(Wu et al (2012) Jour. Med. Chem. 55(6):2724-2736; 国際公開第2007/056170号; Zawadzki et al (2003) Polish Jour. Chem. 77(3):315-319)を加えた。混合物を、2.5時間還流に加熱し、室温に冷却し、濾過した。濾液を濃縮し、オフホワイトの固体としてtert−ブチル 2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジンカルボキシラート2(CAS Reg.No.16689−34−2)(32g、98%)を得た(さらなる精製なしで次の工程で使用した)。LC-MS [M+H]+ = 172.9, RT = 2.11 min. 1H NMR 300 MHz (CDCl3) d 7.35 (br s, 1H, NH), 2.04 (s, 3H), 1.82 (s, 3H), 1.54 (s, 9H); 13C NMR 300 MHz (CDCl3) d 152.9, 149.7, 80.7, 28.1, 25.3, 15.9.
【0076】
実施例2:tert−ブチル 2−イソプロピルヒドラジンカルボキシラート3
tert−ブチル 2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジンカルボキシラート2を、酢酸及びメタノール中に水素ガスを有する炭素上のパラジウム触媒で還元し、tert−ブチル 2−イソプロピルヒドラジンカルボキシラート3(CAS Reg.No.16689−35−3)を得た。
【0077】
代替的に、tert−ブチル 2−(プロパン−2−イリデン)ヒドラジンカルボキシラート2(0.51g、3.0mmol)を20mLのTHFに溶解し、NaBH
3CN(0.19g、3.0mmol)及び数mgのブロモクレゾールグリーンで、続いて1.5mLのTHF中、p−トルエンスルホン酸(0.57g、3.0mmol)の溶液で処理した。p−トルエンスルホン酸の溶液は、反応pHを3.5〜5.0に維持するために、約1時間かけて滴下された。室温でさらに1時間撹拌した後、溶媒を回転蒸発により除去し、残留物をEtOAc(30mL)とブラインとに分割した。有機相を、飽和NaHCO
3(20mL)及びブラインで抽出し、エバポレートして残留物を生じさせ、10mLのエタノールに溶解した。エタノール溶液を、3.6mLの1M NaOH溶液(3.6mmol)で処理し、そのまま室温で30分間撹拌した。溶媒を回転蒸発により除去し、残留物を酢酸エチル中に取りって水で抽出した。有機相を減圧下でエバポレートし、残留物を、溶出剤としてDCM中5%のMeOHを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル 2−イソプロピルヒドラジンカルボキシラート3(0.4g、収率77%)を収集した:mp = 47-49 ℃; Rf = 0.44 (5 % MeOH in DCM); 1H NMR 300 MHz (CDCl3) d 6.03 (s, N-H, 1H), 3.92 (s, N-H, 1H), 3.14 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.02 (d, 6H, J = 6 Hz); 13C NMR 300 MHz (CDCl3) d 157.2, 80.8, 51.2, 28.7, 21.0.
【0078】
実施例3:イソプロピルヒドラジン 塩酸塩4
tert−ブチル 2−イソプロピルヒドラジンカルボキシラート3を塩酸で処理し、Boc保護基を除去して4(CAS Reg.No.16726−41−3)を得た。
【0079】
実施例4:N’−イソプロピルアセトヒドラゾンアミド6
メチル アセトイミダート 塩酸塩5(CAS Reg.No.14777−27−6)、イソプロピルヒドラジン 塩酸塩4、及びトリエチルアミンをメタノール中で反応させ、6(CAS Reg.No.73479−06−8)を得た。
【0080】
実施例5:1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール7
N’−イソプロピルアセトヒドラゾンアミド6を、エタノール中トリエチルオルトホルマートで、続いてトリエチルアミン及びテトラヒドロフランで処理し、7(CAS Reg.No.1401305−30−3)を得た。
【0081】
実施例6:2−クロロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド10
30LのH
2O中、21.2kgの炭酸カリウムK
2CO
3(153.7mol、3.0当量)の溶液に対し、15〜20℃のN,O−ジメチルヒドロキシルアミン9(CAS Reg.No.1117−97−1)(5.0kg、51.3mol、1.0当量)を加えた。反応物を、室温で30分間撹拌し、30Lのメチル tert−ブチル エーテル(TBME)を加えた。30分間撹拌した後、混合物を、5℃に冷却し、11.6kgの2−クロロアセチルクロリド8(CAS Reg.No.79−04−9(102.7mol、2.0当量)をゆっくりと加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。有機物を水相から分離し、水相をTBME(30L)で抽出した。組み合わされた有機物を、H
2O(50L)、ブライン(50L)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。真空下での濾過及び濃縮により、白色の固体として5.1kgの2−クロロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド10(CAS Reg.No.67442−07−3)を得た。
【0082】
実施例7:4−ブロモ−2−フルオロベンズイミドアミド 塩酸塩12
N
2下において35.0LのリチウムヘキサメチルジシラジドLiHMDS(35.0mol、1.4当量、THF中1.0M)に対し、10℃の4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル11(CAS Reg.No.105942−08−3)(10LのTHF中5.0kg)のTHF溶液を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。−20℃に冷却し、8.3LのHCl−EtOH(6.6M)を加えた。混合物を−10℃で更に1時間撹拌し、濾過した。湿った濾塊をEA(10L)及びH
2O(6L)で洗浄した。真空中での乾燥により、オフホワイトの固体として5.8kgの4−ブロモ−2−フルオロベンズイミドアミド 塩酸塩12(CAS Reg.No.1187927−25−8)を得た。
【0083】
代替的に、200−Lの容器に4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル11(10kg、50.00mol、1.00当量)及びエタノール(100L)を充填し、続いて−10℃で40kgの塩化水素(g)を撹拌しながらパージした(スキーム4)。その結果得られた溶液を更に36時間10℃で反応させた。反応の進行を、11が完全に消費されるまでTLCによってモニタした。得られた混合物を、60℃を下回る温度に維持しながら真空下で濃縮した。体積を10〜15Lに濃縮した後、60LのMTBEを加えて生成物を沈殿させた。沈殿物を濾過により収集し、白色の固体として12kgのエチル 4−ブロモ−2−フルオロベンズイミド酸 塩酸塩12を得た。(収率:85%)。1H NMR δ 7.88-7.67 (m), 4.89 (br s), 4.68 (q), 3.33 (m), 1.61 (t).MS M+1:245.9, 248.0
【0084】
200Lの容器に、エチル 4−ブロモ−2−フルオロベンズイミド酸 塩酸塩(12.5kg、44mol、1.00当量、99%)及びエタノール(125L)を充填し、続いて−5℃でNH
3(g)を12時間パージした。その結果得られた溶液を、30℃で更に24時間撹拌した。反応の進行を、SMが完全に消費されるまでTLCによってモニタした。沈殿物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。生成物を沈殿させ、濾過によって収集し、白色の固体として6.1kg(54.5%)の4−ブロモ−2−フルオロベンスアミジン 塩酸塩12を得た。1H NMR δ 9.60 (br), 7.91-7.64 (m), 3.40 (s), 2.50 (m).MS M+1:216.9, 219.9
【0085】
実施例8:2−クロロ−1−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エタノン13
10Lの四つ口フラスコに、THF(2.5L)中、1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール7(400g)を充填した。得られた溶液を−40℃に冷却し、内部温度を−20℃未満に保ちながら、n−ヘキサン(1.41L)中2.5Mのn−ブチルリチウムBuLiを加えた。その結果得られた黄色の懸濁液を−40℃で1時間撹拌した後で移し替えた。20Lのフラスコに、THF(4L)中2−クロロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド10(485g)を充填した。得られた溶液を−40℃に冷却し、この時点で白色の懸濁液を獲得し、これに対し、内部温度を−20℃未満に保ちながらリチウム化トリアゾール7の溶液を加えた。この時点で黄橙色の溶液が得られ、これを−30℃で1時間撹拌した。プロピオン酸(520mL)を、内部温度を−20℃未満に保ちながら加えた。その結果得られたオフホワイトから黄色がかった懸濁液を、30分かけて−5℃に温めた。水(0.8L)中のクエン酸(200g)を加え、5分間撹拌した後に透明な二相混合物を得た。この時点で撹拌を停止し、下部の水層を除去した。有機相を、20w%のK
3PO
4溶液(1L)、20w%のK
2HPO
4溶液(2L)、及び20w%のNaCl溶液(1L)で洗浄した。有機物を、真空下における蒸留により約4Lに減少させ、暗琥珀色の液体として2−クロロ−1−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エタノン13を得て、これを「そのまま」次の工程で使用した。
【0086】
実施例9:5−(2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾールV
10Lの四つ口フラスコに、THF(5.6L)、4−ブロモ−2−フルオロベンズイミドアミド 塩酸塩12(567g)、KHCO
3(567g)及び水(1.15L)を充填した。その結果得られた白色の懸濁液を、2時間かけて60℃に加熱した。この時点で濁った溶液が得られ、これに対し、THF(2L)中、2−クロロ−1−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)エタノン13の溶液を加えた。この溶液を60〜65℃で24時間撹拌した。次いで下部の水層を除去した。有機層を真空下で濃縮した。残留物を、MIBK(1.25L)とトルエン(0.7L)の混合物中においてスラリー化し、沈殿した生成物を濾過して、茶色の固体として552gの5−(2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾールV(純度98.0%、254nm)を得た。
【0087】
実施例10:2−(2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)エタノール14
5−(2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾールV(2.75kg、7.55mol)を、50℃のN−メチルイミダゾール(12L)中、3−ジオキソラン−2−オン(エチレンカーボネート、3.99kg、45.3mol)の溶液に加えた。懸濁液を、反応がHPLCによって完了したと判定されるまで80℃で7時間加熱した。14の溶液を35℃に冷却し、その後の環化に直接使用した。
【0088】
実施例11:9−ブロモ−2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピンIII
35℃のN−メチルイミダゾール(12L)中2−(2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)エタノール(7.55mmol)14の溶液に対し、メチルトリブチルアンモニウムクロリド(115g、0.453mol)、トルエン(27.5L)及び35%の水酸化カリウム溶液(10.6kg、水22L中25mol)を加えた。この二相溶液を65℃で18時間勢いよく撹拌し、HPLCによって完全であると判定した。撹拌を止め、但し加熱を継続して下部の水層を除去した。添加した酢酸イソプロピル(13.8L)及び有機相を、水で二度洗浄した(13.8L及び27.5L)。溶媒を真空蒸留により除去し、30Lが除去された後で、イソプロパノール(67.6L)を加えた。真空蒸留を再度行い、更に30Lの溶媒を除去した。更なるイソプロパノール(28.8L)を加え、真空蒸留を継続して、体積を42Lだけ減少させた。イソプロパノール(4L)を加え、温度を>50℃に上昇させた。水(28L)を加え、内部を50℃を上回る温度に維持し、次いで75℃まで加熱して透明な溶液を得た。混合物をゆっくりと冷却させて、生成物を溶液から結晶化した。その結果得られた懸濁液を0℃に冷却して1時間保持し、次いで濾過し、濾塊を水(5.5L)で洗浄した。濾塊を、窒素スイープ下において45℃で乾燥させて、黄褐色の固体としてIIIを得た(3.30kg、71.6wt%、収率80.6%)。
【0089】
実施例12:2−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸16
2−ブロモ−2−メチルプロパン酸15及びピラゾールを、トリエチルアミン及び2−メチルテトラヒドロフラン中において反応させ、16を得た。
【0090】
実施例13:エチル 2−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)プロパノアート17
2−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)プロパン酸16を、エタノール中において硫酸で処理し、17を得た。
【0091】
代替的に、ピラゾール(10g、147mmol、1.0当量)を、室温のDMF(500ml)中に溶解した(スキーム8)。2−ブロモイソ酪酸18(22ml、147mmol、1.0当量)、炭酸セシウムCs
2CO
3(53g、162mmol、1.1当量)及び触媒のヨウ化ナトリウムNaI(2.2g、15mmol、0.1,当量)を混合物に加え、次いでこれを60℃に24時間加熱した。反応を、1H NMRで把握して、24時間後にピラゾールは検出されなかった。反応混合物を、NaHCO
3(200ml)の飽和溶液でクエンチし、酢酸エチルEtOAc(150ml)を加え、有機物を水相から分離した。有機物を、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、オイルを得て、これをフラッシュクロマトグラフィーによって精製して17を得た。
【0092】
実施例14:エチル 2−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパノエートIV
方法A:エチル 2−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)プロパノアート17を、2−メチルテトラヒドロフラン中においてN−ブロモコハク酸イミド(NBS)と反応させ、IV(CAS Reg.No.1040377−17−0)を得た。
方法B:エチル 2−ブロモ−2−メチルプロパノエート18及びピラゾールを、ジメチルホルムアミド(DMF)中においてナトリウムtert−ブトキシドと反応させ、エチル 2−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)プロパノアート17とエチル 2−メチル−3−(1H−ピラゾール−1−イル)プロパノアート19の混合物を得て、これを1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオンで処理し、IV、エチル 3−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパノエート20、及び4−ブロモ−1H−ピラゾール21の混合物を得た。混合物を、テトラヒドロフラン中においてリチウムヘキサメチルジシラジドの触媒量で処理し、続いて塩酸で酸性化してIVを得た。
【0093】
実施例15:エチル 2−メチル−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノアート22
50Lのガラス反応器にエチル 2−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパノエートIV(1.00kg、3.85mol、1.00当量)、酢酸カリウム、KOAc(0.47kg、4.79mol、1.25当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)、ビス(ピナコラート)ジボロン、B
2Pin
2(1.22kg、4.79mol、1.25当量)及びエタノール(10L、10体積)を充填し、混合物を、透明な溶液が得られるまで撹拌した。溶液を、窒素を用いて3回真空化/脱気した。この混合物に、XPhosリガンド(0.023kg、0.048mol、1.0mol%)及びPdプレ触媒(0.018kg、0.022mol、0.5mol%)を加え、均一なオレンジ色の溶液を得た。溶液を、窒素を用いて1回真空化/脱気した。反応物の内部温度を75℃に設定し、反応物を、設定温度に到達後30分毎にサンプリングし、LC(IPCメソッド:XTerra MS Boronic)によってモニタした。5時間後、22(CAS Reg.No.1201657−32−0)への変換は、1.3%のIVを残してほぼ完了していた。
【0094】
実施例16:エチル 2−(4−(2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−9−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパノエート23
エチル 2−メチル−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノアート22及び9−ブロモ−2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピンIIIを、Suzuki条件下において、イソプロパノール及び水性リン酸緩衝液中でパラジウム触媒と接触させ、23を得た。
【0095】
1MのK
3PO
4溶液(水7.6L中1.60kg、7.54mol、2.00当量)を、実施例15で得られた上記反応混合物に加え、続いてTHF中IIIの溶液(5.0L中1.33kg、3.43mol、0.90当量)を2分かけて加えた。反応混合物を、75℃(内部温度)に45分かけて温め、13時間75℃で撹拌し、次いでHPLCによって分析すると(IIIは検出されず)、23の形成が示された。
【0096】
実施例17:2−(4−(2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−9−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパン酸II
エチル 2−(4−(2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−9−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパノエート23を、水酸化リチウム水溶液で処理し、IIを得た。
【0097】
エステル鹸化反応を、実施例16の反応混合物に対する3.5MのLiOH水溶液(5.0L中0.74kg、17.64mol、5当量)の付加により開始し、75℃に温めた。混合物を30分毎にサンプリングし(IPC法:XTerra MS Boronic)、鹸化を4.5時間後に完了させた(残った23は0.3%未満)。反応混合物を蒸留により約半分の体積に濃縮して(開始体積=37L;最終体積=19L)EtOH及びTHFを除去し、黄褐色〜茶色のスラリーを得た。水(5L、5体積)を混合物に加え、次いで蒸留した(開始体積=25L;最終体積=21L)。温度を60℃に設定し(ジャケットコントロール)、次いで酢酸イソプロピル、IPAc(4L、4体積)を加えた。二相混合物を最低5分間撹拌し、次いで層を最低5分間にわたって分離させた。下部の水層をクリーンなカーボイ中に除去し、有機物を第2のカーボイ中に収集した。有機層が澄んだと視認されるまで、抽出プロセスを全部で4回繰り返した。水性混合物を反応器に戻し、次いで15℃に冷却した。6MのHCl溶液(6.4L、38.40mol、10当量)を、最終pH=1となるまでゆっくりと加えた。ここで不均一な混合物を濾過した。得られた固体を5L(2×5体積)の水で2回洗浄した。次いでフィルターを80℃に加熱し、真空を−10Psiに設定し(窒素ブリードにより)、固体を24時間(KF=2.0% H
2O)乾燥させ、白色の固体として1.54kg(修正後収率95%)のIIを得た;98%wt、純度97.3%。
【0098】
実施例18:2−(4−(2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−9−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパンアミドI(GDC−0032)
2−(4−(2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−9−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパン酸IIを、テトラヒドロフラン中のジ(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン(カルボニルジイミダゾール、CDI)で、続いてメタノールアンモニアで処理し、クルードなIを得た。
【0099】
固体のII(1.44kg、3.12mol、1.00当量)を20Lの瓶に移し、次いでTHF(10L、7体積)を充填した。スラリーを、減圧下で第2の50Lの反応器中に移し、更なるTHF(5L、3体積)を加えてすすいだ。スラリーの内部温度を22℃に設定し、1’1−カルボニルジイミダゾール、CDI(0.76Kg、5.12mol、1.50当量)を混合物に加えると、5分後に透明な溶液が観察された。反応混合物を、30分毎にサンプリングし、HPLC(IPC:XTerra MS Boronicメソッド)によって分析したところ、アシル−イミダゾール中間体へのほぼ完全な変換が示され、30分後に残っていたIIは1.2%であった。CDIの更なる部分(0.07kg、0.15mol、0.14当量)を加え、反応混合物を1時間撹拌し、次いでHPLC(IPC:XTerra MS Boronicメソッド)によって分析したところ、残っているIIは0.8%であることが示された。
【0100】
第2の50−L反応器中に、NH
3/MeOH(1.5L、10.5mol、3.37当量)及びTHF(5L、3体積)を加えた。アシル−イミダゾール中間体を、減圧下で第2の反応器に移した(移行時間:〜10分)。次いで、内部温度を45℃に設定し、溶媒の体積を蒸留により35Lから12Lに減少させた。ここで水(6L、4体積)を混合物に加え、これを更に18Lから11Lに蒸留した。最終的に、別量の水(6L、4体積)を加え、溶媒を、THFがそれ以上現れなくなるまで最後にもう一度、17Lから14Lに蒸留した。次いで反応物を10℃(内部温度)に冷却した。白色のスラリーを濾過し、濾過ケーキを水で洗浄した(2×6L、2×4体積)。次いで固体を、真空下においてAuroraフィルターで24時間(KF=1.5% H
2O)80℃(ジャケット温度)で乾燥させ、白色の固体として1.25kgのクルードなI、GDC−0032(修正後収率84%、96%wt、HPLCにより純度97.3%)を得た。
【0101】
MeOH(6L、5体積)中、クルードなIのスラリー(1.15kg、2.50モル)を調製し、次いで50Lのガラス反応器に充填した。更なるMeOH(24L、21体積)を混合物に加え、次いでそれを65℃に加熱した。均一な混合物が得られた。Si−チオール(Silicycle、Inc.、0.23kg、20%wt)を、更なるポートを介して溶液に加え、混合物を3時間撹拌した。次いでそれを、Auroraフィルターで温かいまま濾過し(ジャケット温度=60℃)、ポリッシュフィルターにかけ、減圧した第2の50L反応器中に直接移した。次いで溶液を加熱して65℃の内部温度(IT)に戻した。均一な溶液を54℃に冷却し、MeOH(50mL)中のIの種子(12g、1%wt)を減圧下で反応器に適用した。次いで混合物を、16時間かけて20℃に冷却した。次いで固体をAuroraフィルターでろ過し、80℃で72間乾燥させ、メタン酸溶媒和物として921g(収率80%)のIを得て(XRPDによる形態A)、これを予め秤量した充填ポイントバッグに移した。
【0102】
アイソレーター内において、固体をIPAcでくずし(8L、7体積)、クリーンな10Lの反応器に移した。混合物を1時間60℃(IT)で撹拌した。次いで固体を、Auroraシステムによって濾過し、80℃(ジャケット)で96時間乾燥させた。Iの試料を除去し、GCによって分析した(IPAc=1%)。更に効率的な乾燥を試みるために、APIを、アイソレーター内の二つのガラストレイに移し、乾燥バッグでシールした後、100℃に設定された乾燥オーブン中で16時間乾燥させた。GC(IPC:Q12690V2)は、1%の溶媒が依然として存在することを示した。この工程により、白色の固体760g(修正後収率:68%、68%wt、LCによる純度99.9%)(XRPDによる形態B)が得られた。
【0103】
クルードなI(340.7g)を2−LのHDPEボトルに充填し、0.8Lのイソアミルアルコール(IAA)でスラリー化した。スラリーを、20Lの反応器に移し、6.7Lの丸底フラスコ(総体積22)を用いて蒸留した。白色のスラリーを、溶液が観察されるまで加熱した(内部温度は118℃まで上昇した後109℃に低下した)。溶液をポリッシュフィルターにかけた(0.2μMのフィルター)。フラスコにオーバーヘッド撹拌具を装着し、濾液をイソアミルアルコール中においてスラリー化した(344mL、21体積)。混合物を、固体が溶解するまで95℃(内部)に温めた。イソアミルアルコール(1体積、16mL)中、チャコール(10wt%、0.16g)及びSilicycleチオール(10wt%、0.16g)のスラリーを加え、混合物を、90〜95℃で1時間撹拌し、次いで濾過した(Celite(登録商標)パッドで)。澄んだ琥珀色の溶液を73℃(播種温度範囲=70±5℃)に冷却し、GDC−0032Iの種子(10wt%、0.16g)を加えた。加熱マントルの温度をオフにして、混合物を、一晩撹拌しながら(200rpm)室温に冷ました。17時間後、白色の固体を、緩速重力濾過により開始して濾過し、次いで真空引きした。固体を、自由流動性の粉末が得られるまで、混合しながら20分間真空乾燥させた。オーブン乾燥に先立つクルードな重量=16g。固体を、100℃で24時間オーブン乾燥し、次いで試験用にサンプリングした。乾燥を100℃で更に24時間継続した。1H NMR (DMSO d6) δ 8.38 (t), 8.01 (s), 7.87 (s), 7.44, 7.46 (d), 7.36 (s), 7.18 (br s), 6.81 (br s), 5.82 (m), 3.99 (s), 2.50 (s), 2.26 (s), 1.75 (s), 1.48, 1.46 (d).
【0104】
精製された2−(4−(2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−9−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパンアミドI(GDC−0032)を、ローラー圧縮法(He et al (2007) Jour. of Pharm. Sci., 96(5):1342-1355)により、ラクトース、微結晶性セルロース(AVICEL(登録商標)PH01、FMC BioPolymer、50μMの粒子)、クロスカルメロースナトリウム(Ac−Di−Sol(登録商標)、FMC BioPolymer)、及びステアリン酸マグネシウムを含む賦形剤を用いて、錠剤の形態に乾燥顆粒製剤化した。
【0105】
実施例19:4−ブロモ−2−フルオロ−N−ヒドロキシベンズイミドアミド24
MeOH(2L、2.5体積)中、4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル11(800g、4mol、1当量)、ヒドロキシルアミン 塩酸塩(695g、10mol、2.5当量)の溶液に対し、Et
3N(485g、4.8mol、1.2当量)を加え、次いで混合物を60℃で40分間撹拌し、HPLCによりチェックした(残っているニトリルは無かった)。次いで反応物を、H
2O(30L)によりクエンチし、多量のオフホワイトの固体を分離し、次いで濾過し、濾過ケーキを水で洗浄し(10L×2)、純度96%で1350gの湿性の4−ブロモ−2−フルオロ−N−ヒドロキシベンズイミドアミド24を得た。
【0106】
実施例20:エチル 3−(4−ブロモ−2−フルオロベンズイミドアミドオキシ)アクリレート25
PhMe(12L、15体積)中、4−ブロモ−2−フルオロ−N−ヒドロキシベンズイミドアミド24(800g、3.43mol、1当量)及びAmberlyst(登録商標)A21(20wt%、160g)の溶液に対し、10℃のプロピオル酸エチル(471g、4.8mol、1.4当量)を加えた。反応物を、50℃で一晩撹拌し、LC−MSによりチェックした(約14A%の出発物質24が残っていた)。次いで反応物を濾過し、濾液を真空下で濃縮し、84.9%のLC純度で、黄色のオイルとして1015gのエチル 3−(4−ブロモ−2−フルオロベンズイミドアミドオキシ)アクリレート25を得た(収率:89%)。
【0107】
実施例21:エチル 2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート26
酸化ジフェニル(900mL、3体積)中、エチル3−(4−ブロモ−2−フルオロベンズイミドアミドオキシ)アクリレート25(300g、0.91mol、1当量)の溶液を、190℃でN
2下において1時間撹拌し、LC−MSによりチェックした(残っている25は無かった)。混合物を室温に冷却し、TBME(600mL、2体積の25)を加え、次いでPE(1.8L、6体積の25)を液滴で加え、固体を分離させた。混合物を、室温で20分間撹拌し、濾過し、160gの湿性の濾塊を得た。湿性の濾塊を、PE(1L)で洗浄し、乾燥させて、92%のLC純度で、茶色の固体として120gのエチル 2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート26を得た。
【0108】
実施例22:エチル 2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート27
エチル 2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート26及び1,3−ジオキソラン−2−オン及びN−メチルイミダゾールを反応させて27を得た。
【0109】
実施例23:9−ブロモ−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−2−カルボン酸28
エチル 2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート27、水酸化カリウム及びメチル トリブチルアンモニウム 塩酸塩を、65℃で反応させ、冷却し、濃縮した。混合物を、エタノール及び水中において28に結晶化させた。
【0110】
実施例24:9−ブロモ−N−(1−イミノエチル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−2−カルボキサミド29
9−ブロモ−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−2−カルボン酸28、トリフェニルホスフィン、及びアセトアミジンを反応させて29を得た。
【0111】
実施例25:9−ブロモ−2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピンIII
9−ブロモ−N−(1−イミノエチル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−2−カルボキサミド29を、酢酸中においてイソプロピルヒドラジン 塩酸塩4と反応させてIIIを得た。
【0112】
実施例26:2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸30
3−クロロ−2−オキソプロパン酸及び4−ブロモ−2−フルオロベンズイミドアミド 塩酸塩12を塩基と反応させて、2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸30を得た。
【0113】
代替的に、THF(8.1L、6体積)及びH
2O(4L、3体積)中、エチル 2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート26(1350g、4.3mol)の溶液に対し、NaOH(520g、13mol、3当量)を加え、反応物を、完成するまで(LC−MSによりチェック)65℃で48時間撹拌した。混合物を、2M HClでpH=5に調整し、生成物を黄色の固体として分離し、濾過して2.2kgの湿性の濾塊を生じさせ、湿性の濾塊を、H
2O(1.5L)、DCM(1.5L×3)、PE(1L)で洗浄し、乾燥させて、970gの純粋な2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸30を得た(スキーム10)。
【0114】
実施例27:5−(2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾールV
DMF中における、30と、N’−イソプロピルアセトヒドラゾンアミド6及びカップリング試薬HBTUとの反応により、中間体、2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−N−(1−(2−イソプロピルヒドラジニル)エチリデン)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド31が得られ、これを加熱により環化してVを得た。
【0115】
実施例28:tert−ブチル 2−ヒドロキシエチルカルバメートから得られるtert−ブチル 2−(5−ブロモ−2−シアノフェノキシ)エチルカルバメート32
tert−ブチル 2−ヒドロキシエチルカルバメートによる4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル11のアルキル化により32が得られる。
【0116】
実施例29:8−ブロモ−3,4−ジヒドロベンゾ[f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−イミン33
tert−ブチル 2−ヒドロキシエチルカルバメートの環化により、エタノール中塩酸などの酸性条件下においてtert−ブチル 2−(5−ブロモ−2−シアノフェノキシ)エチルカルバメート32が得られ、33が得られる。
【0117】
実施例30:9−ブロモ−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−2−カルボン酸28
3−ブロモ−2−オキソプロパン酸と8−ブロモ−3,4−ジヒドロベンゾ[f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−イミン33との反応により、28(CAS Reg.No.1282516−74−8)が得られる。
【0118】
実施例31:9−ブロモ−2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピンIII
DMF中における、28と、N’−イソプロピルアセトヒドラゾンアミド6及びカップリング試薬HBTUとのカップリングにより、中間体、9−ブロモ−N−(1−(2−イソプロピルヒドラジニル)エチリデン)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−2−カルボキサミド34が得られ、これは加熱するとIIIを形成する。
【0119】
実施例32:メチル 4−ブロモ−2−フルオロベンズイミド酸35
メタノール中における4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル11とナトリウムメトキシドとの反応により35が得られる。
【0120】
実施例33:8−ブロモ−3,4−ジヒドロベンゾ[f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−イミン33
2−アミノエタノールによるメチル 4−ブロモ−2−フルオロベンズイミド酸35のアルキル化により4−ブロモ−2−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズイミドアミド36が得られ、これは続いて33に環化される(スキーム13)。
【0121】
代替的に、11の、2−アミノエタノール及びカリウムtert−ブトキシドとの反応によりフッ素が置換され、2−(2−アミノエトキシ)−4−ブロモベンゾニトリル 塩酸塩37が得られる。トリメチルアルミニウムによる37の閉環により33を得た(スキーム14)。2−メチルテトラヒドロフラン(80mL)中、11(10g、50mmol)及び2−アミノエタノール(3.1mL、50.8mmol)の溶液を0℃に冷却し、テトラヒドロフラン(55mL、55mmol)中1Mのカリウムtert−ブトキシドの溶液を、溶液の温度を5℃未満に維持しながらゆっくりと加えた。反応物を、HPLCにより完了したと判定されるまで0℃で30分間撹拌し、ここで25℃に温めた。イソプロパノール(100mL、50mmol)中0.5MのHClの溶液を加え、所望のHCl塩3を溶液から直接結晶化した。溶液を、濾過により収集し、塩素ブリードで真空下で乾燥させ、白色の固体として2−(2−アミノエトキシ)−4−ブロモベンゾニトリル 塩酸塩37を得た(12.1g、収率87%)。
【0122】
フラスコに、37(9.00g、32.4mmol)及びトルエン(90.0ml)を充填した。懸濁液を0℃に冷却し、トリメチルアルミニウム(1.8当量、58.4mmol、トルエン中2M)を、30分かけて滴下した。次いで懸濁液を室温で1時間撹拌し、次いで100℃に温めた。5時間後、溶液を0℃に冷却し、NaOH水溶液(2N、90.0ml)でクエンチした。懸濁液をEtOAcで抽出し(4×90ml)、組み合わされた抽出物を乾燥させ、次いでCelite(登録商標)で濾過した。溶液を濃縮し、EtOAcで残留物を粉砕し、白色の結晶性固形物として8−ブロモ−3,4−ジヒドロベンゾ[f][1,4]オキサゼピン−5(2H)−イミン33を得た(6.26g、26.0mmol、収率80%)。
【0123】
実施例34:4−クロロ−2−フルオロ−N−ヒドロキシベンズイミドアミド39
MeOH(1L、2.5体積)中、4−クロロ−2−フルオロベンゾニトリル38(400g、2.58mol、1.0当量)、ヒドロキシルアミン 塩酸塩(448g、6.45mol、2.5当量)の溶液に対し、Et
3N(313g、3.1mol、1.2当量)を加え、次いで混合物を60℃で40分間撹拌し、HPLCによってチェックした(残っているニトリルは無かった)。次いで反応をH
2O(10L)でクエンチし、多量のオフホワイトの固体を分離し、次いで濾過し、濾過ケーキを水で洗浄し(10L×2)、純度93%で378gの4−クロロ−2−フルオロ−N−ヒドロキシベンズイミドアミド39を得た(スキーム15)。
【0124】
実施例35:エチル 3−(4−クロロ−2−フルオロベンズイミドアミドオキシ)アクリレート40
トルエンPhMe(5.6L、15体積)中、4−クロロ−2−フルオロ−N−ヒドロキシベンズイミドアミド39(378g、2mol、1.0当量)及びAmberlyst(登録商標)A21(20wt%、75.6g)の溶液に対し、30℃のプロピオル酸エチル(275g、2.8mol、1.4当量)を加えた。反応物を30℃で一晩撹拌し、LC−MSによりチェックした。次いで反応物を濾過し、濾液を真空下で濃縮し、83%のLC純度を有する黄色のオイルとして550gのエチル 3−(4−クロロ−2−フルオロベンズイミドアミドオキシ)アクリレート40を得た(スキーム15)。
【0125】
実施例36:エチル 2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート41
酸化ジフェニル(1.65L、3体積)中、エチル 3−(4−クロロ−2−フルオロベンズイミドアミドオキシ)アクリレート40(550g、1.9mol、1.0当量、83%のLC純度)の溶液を、N
2下において190℃で1時間撹拌し、LC−MSによりチェックした(残っている40は無かった)。混合物を室温に冷却し、PE(10L)を滴下した。混合物を、室温で20分間撹拌し、濾過して400gの湿性濾塊を得た後、シリカゲル(PE/EA=1/5)上においてクロマトグラフィーにより精製し、98%のLC純度を有する175gの純粋なエチル 2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート41を得た(スキーム15)。
【0126】
実施例37:2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸42
THF(1L、6体積)及びH
2O(500mL、3体積)中、エチル 2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート41(175g、4.3mol)の溶液に対し、NaOH(78g、1.95mol、3.0当量)を加え、反応物を、完了するまで(LC−MSによりチェック)65℃で48時間撹拌した。混合物を、2NのHClでpH=5に調整し、生成物を黄色の固体として分離し、濾過して210gの湿性の濾塊を生じさせ、湿性の濾塊をH2O(300mL)、DCM(3×300mL)、PE(500mL)で洗浄し、乾燥させて、110gの純粋な2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸42(CAS Reg.No.1260649−87−3)を得た(スキーム15)。1H NMR (DMSO-d6)δ:12.8 (br s), 8.0, 7.9 (br s), 7.46, 7.4 (m).
【0127】
前述の発明は、理解の明確性という目的のために例示及び実施例によってある程度詳細に説明されているが、これらの説明や例は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。したがって、すべての適切な修正及び等価物は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内にあると考慮される。本明細書に引用されるすべての特許及び科学文献の開示内容は、その全体が出典明示により援用される。