特許第6442216号(P6442216)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6442216
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】通気アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/16 20060101AFI20181210BHJP
   F04D 29/52 20060101ALI20181210BHJP
   F04D 29/32 20060101ALI20181210BHJP
【FI】
   F04D29/16
   F04D29/52 C
   F04D29/32 E
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-204418(P2014-204418)
(22)【出願日】2014年10月3日
(65)【公開番号】特開2015-75109(P2015-75109A)
(43)【公開日】2015年4月20日
【審査請求日】2017年8月3日
(31)【優先権主張番号】TO2013A000806
(32)【優先日】2013年10月4日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】502458039
【氏名又は名称】ジョンソン エレクトリック ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ピエルジョルジオ インノチェンティ
【審査官】 所村 陽一
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭57−110800(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0108161(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 29/16
F04D 29/32
F04D 29/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に車両の熱交換器のための通気アセンブリであって、
中間結合部(3c)によって相互に接続された、それぞれ大きな断面と小さな断面を有する少なくとも第1及び第2の軸方向部分(3a、3b)を有する導管(3)が内部に定められた支持構造又はカウル(1)と、
前記導管内に回転自在に取り付けられて、中心ハブ(4)と外周リング(6)の間に延びる複数のブレード(5)を備えたインペラ(2)を含むモータ駆動式ファンと、
を備え、
前記外周リング(6)は、前記ブレードの半径方向外端部が接続されるとともに、外向きに広がるリップ部(6b)が結合される基本的に円筒状の主要部分(6a)を有し、
前記インペラ(2)の前記外周リング(6)と前記支持構造又はカウル(1)の前記導管(3)の壁との間には、前記インペラ(2)の前記外周リング(6)の前記リップ部(6b)と前記導管(3)の前記結合部(3c)との間に定められて動径成分を有する方向に延びる第1の部分(7a)と、前記インペラ(2)の前記外周リング(6)の前記円筒状の主要部分(6a)と前記導管(3)の前記第2の軸方向部分(3b)との間に定められた、基本的に軸方向の第2の部分(7b)とを含む環状通路(7)が定められるように構成され、
前記インペラ(2)の前記外周リング(6)の前記リップ部(6b)は、実質的に円錐台形状を有し、
前記導管(3)の前記結合部(3c)は、前記インペラ(2)の前記リップ部(6b)の傾斜角度に少なくともほぼ対応する115°〜145°の傾斜角度(α)が付いた実質的に円錐台形状を有する、
ことを特徴とする通気アセンブリ。
【請求項2】
前記インペラ(2)の前記リップ部(6b)は、線形プロファイルを有する円錐台の外面(6c)と、凸状プロファイル、特に放物線状プロファイルを有する内面(6d)とを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通気アセンブリ。
【請求項3】
前記内面(6d)の前記凸状プロファイルは、放物線状プロファイルである、
ことを特徴とする請求項2に記載の通気アセンブリ。
【請求項4】
前記導管(3)は、前記第1の部分(3a)とは反対側において前記第2の部分(3b)に結合された第3の部分(3d)を有し、該導管(3)の該第3の部分(3d)は、前記インペラ(2)の前記リング(6)を越えて軸方向に延びて実質的に円錐台形状を有し、該円錐台形状は、前記インペラ(2)から離れる方向に収束するとともに、前記導管(3)の前記結合部(3c)の傾斜角度に少なくともほぼ対応する傾斜角度を有する、
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の通気アセンブリ。
【請求項5】
前記支持構造又はカウル(1)は、前記導管(3)の前記第1の部分(3a)の、前記導管(3)の前記第2の部分(3b)とは反対側の端部において延び、前記インペラ(2)の前記リップ部(6b)に面する再循環防止リング(9)を伴い、該再循環防止リング(9)は、平均的に前記リップ部(6b)の傾斜角度に対応する傾斜角度で前記インペラ(2)に向かって収束する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通気アセンブリ。
【請求項6】
前記再循環防止リング(9)は、凸状プロファイルを有する外面(9c)と、凹状プロファイルを有する内面(9b)とを有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の通気アセンブリ。
【請求項7】
前記環状通路(7)内に、前記再循環防止リング(9)と前記導管(3)の前記第1の部分(3a)との間の結合域から前記インペラ(2)の前記外周リング(6)の前記リップ部(6b)に向かって延びて前記環状通路(7)内に局所的狭部を定める同様に環状の突出部(10)が設けられる、
ことを特徴とする請求項6に記載の通気アセンブリ。
【請求項8】
特に車両の熱交換器のための通気アセンブリであって、
中間結合部(3c)によって相互に接続された、それぞれ大きな断面と小さな断面を有する少なくとも第1及び第2の軸方向部分(3a、3b)を有する導管(3)が内部に定められた支持構造又はカウル(1)と、
前記導管内に回転自在に取り付けられて、中心ハブ(4)と外周リング(6)の間に延びる複数のブレード(5)を備えたインペラ(2)を含むモータ駆動式ファンと、
を備え、
前記外周リング(6)は、前記ブレードの半径方向外端部が接続されるとともに、外向きに広がるリップ部(6b)が結合される基本的に円筒状の主要部分(6a)を有し、
前記インペラ(2)の前記外周リング(6)の前記リップ部(6b)は、実質的に円錐台形状を有し、当該円錐台形状の傾斜角度(α)は115°〜145°の範囲である、
ことを特徴とする通気アセンブリ。
【請求項9】
前記導管(3)は、前記導管の前記第2の軸方向部分(3b)から前記導管の前記第2の軸方向部分に対し傾斜した方向に延びる第3の部分(3d)有し、前記第3の部分の遠位部の縁は前記外周リング(6)の軸方向において基本的に円筒状の前記主要部分(6a)の底部よりも低く、これにより前記第3の部分と前記基本的に円筒状の前記主要部分の底部との間に入口通路(8)が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の通気アセンブリ。
【請求項10】
前記支持構造又はカウル(1)は、前記軸方向において前記リップ部(6b)の一方の側に位置し、かつ、前記リップ部と半径方向において部分的にオーバーラップする再循環防止リング(9)を備え、前記再循環防止リングは前記第1の軸方向部分(3a)と接続され、環状通路(7)は前記再循環防止リングと前記リップ部との間に形成された第3の部分(7c)を有し、前記再循環防止リングには前記環状空路の第1の部分(7a)と前記第3の部分(7c)との間に肉厚部分が形成されている、請求項8又は9に記載の通気アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に自動車の熱交換器用の通気アセンブリに関し、具体的には、再循環防止機能を有する通気アセンブリに関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、中間結合部によって相互に接続された、それぞれ大きな断面と小さな断面を有する少なくとも第1及び第2の軸方向部分を有する導管が内部に定められた支持構造又はカウルと、この導管内に回転自在に取り付けられて、中心ハブと外周リングの間に延びる複数のブレードを備えたインペラを含むモータ駆動式ファンとを備えたタイプの通気アセンブリに関する。外周リングは、ブレードの半径方向外端部が接続されるとともに、外向きに広がる端部リップ部が結合される基本的に円筒状の主要部分を有する。この構成は、インペラの外周リングと支持構造又はカウルの導管の壁との間に環状通路が定められるようになっている。環状通路は、インペラの外周リングのリップ部と上記導管の結合部との間に定められて動径成分を有する方向に延びる第1の部分と、インペラの外周リングの円筒状部分と上記導管の第2の部分との間に定められた、基本的に軸方向の第2の部分とを有する。
【背景技術】
【0003】
添付図面の図1a〜図1dに、先行技術によるこの種の通気アセンブリを部分的かつ概略的に断面で示す。これらの図では、熱交換器に固定されるように意図された支持構造又はカウルを1で示し、付随するモータ駆動式ファンのインペラを全体的に2で示している。カウル1内に形成される導管3は、中間結合部3cによって相互に接続された、それぞれ大きな断面と小さな断面を有する2つの部分3a及び3bを有する(例えば、図1a及び図1bを参照)。
【0004】
インペラ2は、複数のブレード5が延びる中心ハブ4を備え、ブレード5の半径方向外端部は、6で示す外周リングに接続される。このリングは、ブレード5が接続されるとともに、半径方向外向きに広がる端部リップ部6bが結合された、基本的に円筒状の主要部分6aを有する。導管3とリング6の間に定められる環状通路を7で示す。
【0005】
図1aによる変形例では、インペラのリング6のリップ部6bが、カウル1とほぼ同じ一般平面内で延びるのに対し、図1bによる実施形態では、リップ部6bが、この一般平面に対して後退して設定され、導管3の第1の部分3aの内部で延びる。
【0006】
図1cによる変形例では、インペラのリング6のリップ部6bが、カウル1の一般平面から所定の距離で導管3を越えて延びる。
【0007】
最後に、図1dによる変形例では、インペラ2は、カウル1及び導管3に対してほぼ図1bのように位置するが、カウル1は、音響リングとしても知られている、インペラの軸に向かって半径方向に延び、部分的にインペラ2に面し、場合によってはインペラ2向かって湾曲する再循環防止リング9を伴う。
【0008】
通常、カウル1及びインペラは、成形によって熱可塑性ポリマで作成され、これらの設計には、重量を減少させる必要性と、受け入れ可能な剛性の必要性とを両立させることを目的とする特定の注意が必要である。インペラは、動作中に動的高応力を受ける部品であり、固定部品との接触を避けるために、その変形及び動きを適切に考慮しなければならない。これらの理由により、様々な部品間の間隙のサイズは適切なものでなければならない。安全面の理由からこれらの間隙を大きめにすると、ノイズの増加、電力消費量の増加、及び動作効率の低下により、発生する空気流の流量及び圧力の面でマイナスに補償される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、先行技術による解決策の性能特性を、特に、再循環流及びノイズの低減、電力消費量の低減及び全体的な効率の向上に関して改善することができる、最初に定義したタイプの通気アセンブリが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、インペラの外周リングのリップ部が、115°〜145°の傾斜角度の実質的に円錐台形状を有し、上記導管の結合部分も、インペラのリップ部の傾斜角度にほぼ対応する傾斜角度の実質的に円錐台形状を有することを主に特徴とする、最初に定義したタイプの通気アセンブリによってこの要望が満たされる。
【0011】
さらなる特徴によれば、インペラの外周リングのリップ部が、線形プロファイルを有する円錐台の外面と、凸状プロファイル、特に放物線状プロファイルを有する内面とを有する。
【0012】
1つの実施形態では、支持構造又はカウルが、上記導管の第2の部分に対向する上記導管の第1の部分の端部において延びる再循環防止リングを伴う。この再循環防止リングは、インペラの外周リングのリップ部に面し、インペラのリップ部の傾斜角度と少なくとも同様の傾斜角度でインペラに向かって収束する。
【0013】
インペラの外周リングとカウルの導管の間に定められる環状通路には、再循環防止リングと上記導管の第1の部分との間の結合域からインペラの外周リングのリップ部に向かって延びる、環状通路内に局所的狭部を定める環状突出部を設けることが好都合である。
【0014】
以下、添付図面の図を参照しながら本発明の好ましい実施形態をほんの一例として説明する。図では、複数の図に現れる同じ構造、要素又は部品については、これらが現れる全ての図において一般に同じ参照番号で表記する。一般に、図に示す構成要素及び特徴の寸法は、図を明確にするために便宜的に選択したものであり、必ずしも縮尺通りではない。これらの図は以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1a】既に説明した、先行技術による解決策を図式的に示す部分的断面図である。
図1b】既に説明した、先行技術による解決策を図式的に示す部分的断面図である。
図1c】既に説明した、先行技術による解決策を図式的に示す部分的断面図である。
図1d】既に説明した、先行技術による解決策を図式的に示す部分的断面図である。
図2】本発明による通気アセンブリの部分的断面図である。
図3図2の一部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の好ましい実施形態を示す図2及び図3では、既に説明した部品及び要素には上記で用いたものと同じ参照番号及び参照文字を付している。
【0017】
図2及び図3に示す通気アセンブリも、成型プラスチックで作成された支持構造又はカウル1を備え、この支持構造又はカウル1は、ブラシ付き又はブラシ無しDCモータなどの電気モータによってそれ自体が周知の説明しない方法で駆動されるインペラ2が内部に回転自在に取り付けられた導管3を定める。
【0018】
インペラ2は、複数のブレード5が延びる中心ハブ4を有し、ブレード5の半径方向外端部は、外向きに広がるリップ部6bを形成する外周リング6の円筒状の主要部分6aに接続される。リップ部6bは、115°〜145°の傾斜角度(軸からの発散角)αの実質的に円錐台形状を有する。
【0019】
カウル1によって定められる導管3は、基本的に円筒状の、それぞれが大きな断面と小さな断面を有する第1及び第2の軸方向部分3a及び3bを有する。導管3のこれらの部分3a及び3bは、インペラ2の外周リング6のリップ部6bの傾斜角度に少なくともほぼ対応する傾斜角度を有するやはり実質的に円錐台形状の中間結合部3cによって相互に接続される。導管3の結合部3cは、特にリップ部6bの外面に面するとともに、この外面と少なくともほぼ平行である。
【0020】
図3でより明確に分かるように、インペラ2の外周リング6と導管3の壁の間には、全体を7で示す環状通路が形成される。この通路7は、リング6のリップ部6bと導管3の壁の結合部3cとの間に定められた第1の部分7aを含む。この環状通路7の部分7aは、通気アセンブリの軸に対して角度を形成する方向に、従って動径成分を有する方向に延びる。通路7は、リング6の円筒状部分6aと導管3の壁の部分3bとの間に定められた基本的に軸方向の第2の部分7bも含む。
【0021】
図示の実施形態では、導管3の壁が、部分3a及び3cとは反対側で部分3bに結合されたさらなる部分3dを有する。この第3の部分3dは、インペラ2の外周リング6を越えて軸方向に延び、やはりインペラ2から離れる方向に収束する実質的に円錐台形状を有する。この導管3の壁の部分3dは、やはり結合部3c及びリング6のリップ部6bの傾斜角度に少なくともほぼ対応する傾斜角度を有する。
【0022】
壁部分3dの遠位部の縁とリング6の円筒状部分6aの底縁部との間には、図3に8で示す環状入口通路が定められる。
【0023】
図2及び図3に示す実施形態では、支持構造又はカウル1に再循環防止リング9が付随する。このリング9は、導管7の第1の部分7aの、導管の第2の部分7bとは反対側の上縁部において延びる。再循環防止リング9は、インペラ2の外周リング6のリップ部6bに面する遠位部9aを有する。このリング9の部分9aは、上述したリップ部6bの傾斜角度に平均的に少なくともほぼ対応する傾斜角度でインペラ2に向かって収束する少なくともほぼ円錐台形状を有する。
【0024】
インペラ2の外周リング6のリップ部6bは、基本的に線形プロファイルを有する円錐台の外面6cと、凸状プロファイル、特に放物線状プロファイルを有する内面6dとを有する(図3)。
【0025】
再循環防止リング9は、凹状の、好ましくは放物線状の内面9bと、凸状の、やはり好ましくは放物線状の外面9cとを有することが好都合である。リング6のリップ部6bの内面6dと再循環防止リング9の内面9bとの間には、通路7のさらなる部分7cが定められる。
【0026】
環状通路7の内部では、再循環防止リング9と導管3の第1の部分3aの間の結合域からインペラ2の外周リング6のリップ部6bに向かって環状突出部10が延びる。環状突出部10は、環状通路内に、リップ部6bの遠位端に対して局所的狭部を形成する。
【0027】
図2及び図3では、再循環防止リング9及び環状突出部10を、支持構造又はカウル1と一体部品として形成されるように示しているが、これらは、関連する成形作業を単純化し、特に切り取り部分を生じる必要性を避けるように、支持構造又はカウルとは別個の部品として都合よく形成することもできる。
【0028】
動作中、インペラ2が回転すると、図3に破線で示す流線によって示されるように、カウル1の導管3を通じて空気流が誘導されるようになる。この流れの大部分は、再循環防止リップ部9を横切り、外周リング6とインペラ2のハブ4の間を通過する。
【0029】
誘導された空気流のごく少量が、図3に流線Fで示すようにインペラ2の外周リング6の周囲を再循環する。この流れは、開口部8を通じて環状通路7に侵入し、部分7b、7aを通過し、その後、この通路の部分7cを通過する。
【0030】
上述したように実現される本発明による通気アセンブリでは、インペラの外周リングとカウルの導管の壁との間に定められる環状通路を通る空気流を最低限の空気流まで減少させることができる。インペラの外周リング、カウルの導管壁、及び再循環防止リング間の間隙のサイズを減少させることもできる。
【0031】
支持構造又はカウルとは、カウル、又は導管を通じて空気流を導くようにカウルとして機能する支持構造のことを意味すると理解されたい。カウルは、例えばファンを支持するための支持構造として機能することもできる。
【0032】
本発明の原理を変更することなく、従って添付の特許請求の範囲に定める本発明の範囲から逸脱することなく、単に非限定的な例として説明し図示した実施形態及び構成に対してその詳細を大幅に変更できることは明らかである。
【0033】
本出願の明細書及び特許請求の範囲では、「備える、含む、有する(comprise、include、contain、have)」という各動詞及びこれらの変化形を、記載する項目又は特徴の存在を特定するものの、さらなる項目又は特徴の存在を除外しないように包括的な意味で使用している。
【0034】
明確にするために別個の実施形態の文脈で説明した本発明のいくつかの特徴を、単一の実施形態において組み合わせて提供することもできると理解されたい。これとは逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈で説明した本発明の様々な特徴を別個に、又はいずれかの好適な下位の組み合わせで提供することもできる。
【符号の説明】
【0035】
1 支持構造又はカウル
2 インペラ
3 導管
3a 第1の部分
3b 第2の部分
3c 結合部
3d 第3の部分
4 ハブ
5 ブレード
6 外周リング
6a 主要部分
6b リップ部
6c 外面
6d 内面
7 環状通路
7a 第1の部分
7b 第2の部分
7c さらなる部分
8 環状入口通路(開口部)
9 再循環防止リング
9a 遠位部
9b 内面
9c 外面
10 環状突出部
図1a
図1b
図1c
図1d
図2
図3