【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の文脈において、AVE0010はその薬学的に許容しうる塩を含む。当業者は、AVE0010の薬学的に許容しうる塩が分かる。本発明において使用されるAVE0010の好ましい薬学的に許容しうる塩は酢酸塩である。
【0012】
本発明の実施例1において、メトホルミンに対する付加療法(add−on therapy)においてリキシセナチド(AVE0010)が血糖管理を有意に改善したということが2型糖尿病患者において実証された:
・ リキシセナチド(AVE0010)は、補正血漿グルコースAUC
0:30-4:30h(h
*mg/dL)をベースラインから有意に減少させた:リラグルチド群における−72.83と比較して−227.25。
・ リキシセナチドは、標準化朝食後の血漿グルコースの増加を、リラグルチドと比較してかなりより大きな程度まで減少させた。
・ 最大PPGレベル(mg/dL)に対する有意な効果と共に、リキシセナチド群において28日目にPPG変動幅(excursion)の有意な改善があった:リラグルチドと比較してリキシセナチドについて−45.50の推定平均処置差と共に、リラグルチド群における−24.93と比較してリキシセナチド群における−70.43。この差は統計的に有意であった(p<0.0001)。
・ 4週間の処置の後(28日目)に140mg/dL未満の食後2時間後血漿グルコースレベルを有する患者の数はキシセナチド群においてより多かった。
・ −1日目と比較して28日目において、リキシセナチド及びリラグルチド処置についての24時間血漿グルコースプロフィールは、食事摂取に応じて生じるピークグルコースレベルの減少と共に、血漿グルコースの全体的な減少を示した。
・ 平均HbA1Cレベルは、両方の処置群において減少した。
・ 血漿グルカゴンレベルについての減少したAUCは、リラグルチド群と比較してリキシセナチド群においてより顕著であった。
【0013】
本発明の実施例2は、アジア諸州(counties)(中国、マレーシア、タイ、及び香港)における2型糖尿病患者における血糖管理に関する。これらの患者は、メトホルミン単独では適切に管理されない。アジア又は/及び東洋人種のこれらの患者において、研究24週目に、血糖管理の有意な改善が、プラセボ(メトホルミン単独)と比較してリキシセナチド及びメトホルミンの組み合わせにより達成され得るということが見出された:
・ リキシセナチド対プラセボの有効性を、プラセボ群(−0.47%)と比較してリキシセナチド群(−0.83%)においてHbA
1cの有意な減少により実証した。プラセボに対するLS平均差異は−0.36%である(実施例2における表10)。表28は、中国人患者の部分群における同様の効果を示した。
・ HbA
1c応答者の分析は、リキシセナチドとプラセボ群との間の統計学的に有意な処置差異を実証した。リキシセナチド群における患者の32.4%が6.5%以下のHbA
1cを達成したが、一方でプラセボ群では、18.1%しかこの値を達成しなかった。リキシセナチド群における患者の53%は、プラセボ群における38.8%に対して7%未満のHbA
1cを達成した(実施例2における表11)。
・ 標準化食事後の食後2時間後血漿グルコース(PPG)について、リキシセナチド群は、プラセボ群に勝る統計学的に有意な改善を示し、LS平均差異は−4.28mmol/Lであった(実施例2における表12)。グルコース変動幅の分析は、プラセボと比較してリキシセナチド群における−3.99mmol/LのLS平均差異を示した(実施例2の表17)。
・ プラセボと比較した空腹時血漿グルコース(FPG)の群間差異もまた、リキシセナチド群について統計学的に有意であり、−0.48mmol/LのLS平均差異であった(実施例2の表13)。
・ リキシセンチド(lixisentide)及びメトホルミンの組み合わせの全体的な安全性は、アジア/東洋患者において十分であった。
【0014】
本発明の第一の局面は、2型糖尿病患者における血糖管理における使用のための組み合わせ医薬であり、該組み合わせ医薬は、
(a) desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩、並びに
(b) メトホルミン又は/及びその薬学的に許容しうる塩
を含む。
【0015】
本発明の実施例により実証されるように、本明細書に記載される組み合わせ医薬は、血糖管理を改善するために使用され得る。本発明において、「血糖管理の改善」又は「血糖管理」は特に、食後血漿グルコース濃度の改善、空腹時血漿グルコース濃度の改善、又は/及びHbA
1c値の改善を指す。
【0016】
本発明の第二の局面は、2型糖尿病患者における血漿グルカゴンレベルの減少における使用のための組み合わせ医薬であり、該組み合わせ医薬は、
(a) desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩、並びに
(b) メトホルミン又は/及びその薬学的に許容しうる塩
を含む。
【0017】
本発明の実施例1により実証されるように、本明細書に記載される組み合わせは、血漿グルカゴンレベルを減少させるために使用され得る。
【0018】
メトホルミンは、1,1−ジメチルビグアニド(CAS番号657−24−9)の国際的な一般名である。本発明において、用語「メトホルミン」はいずれかのその薬学的に許容しうる塩を含む。
【0019】
本発明において、メトホルミンは経口投与され得る。当業者は、経口投与による2型糖尿病の処置に適したメトホルミンの処方が分かる。メトホルミンは、それを必要とする対象者(subject)に、治療効果を誘導するために十分な量で投与され得る。メトホルミンは、少なくとも1.0g/日又は少なくとも1.5g/日の用量で投与され得る。経口投与のために、メトホルミンは固形投薬形態、例えば錠剤又は丸剤で製剤化され得る。メトホルミンは、適切な薬学的に許容しうる担体、アジュバント又は/及び補助物質を用いて製剤化され得る。
【0020】
本発明において、desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及び薬学的に許容しうる塩は、メトホルミンの投与に対する付加療法で投与され得る。
【0021】
本発明において、用語「付加(add−on)」、「付加処置」及び「付加療法」は、メトホルミン及びAVE0010を用いた2型糖尿病の処置に関する。メトホルミン及びAVE0010は、24時間の時間間隔以内に投与され得る。メトホルミン及びAVE0010は、それぞれ1日1回の投薬量で投与され得る。メトホルミン及びAVE0010は異なる投与経路で投与され得る。メトホルミンは経口投与され得、そしてAVE0010は非経口投与され得る。
【0022】
本発明の組み合わせ医薬は、スルホニル尿素をさらに含み得る。この組み合わせ医薬において、スルホニル尿素は経口投与され得る。当業者はスルホニル尿素の適切な処方を知っている。スルホニル尿素は、本明細書に記載されるように、desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2及びメトホルミンの組み合わせに対する付加処置で投与され得る。
【0023】
スルホニル尿素は、グリベンクラミド、グリベンクラミドMR、グリクラジド、グリクラジドLM、グリメピリド、グリピジド、グリピジドXL、グリキドン、及びトルブタミドから選択され得る。特定の実施態様において、本明細書において開示される特定のスルホニル尿素のいずれかが、本明細書に記載されるdesPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2及びメトホルミンの組み合わせの特定の局面と組み合わされ得る。
【0024】
グリベンクラミドの好ましい用量は10mg/日以下、10〜20mg/日又は20mg/日以上である。
【0025】
グリベンクラミドMRの好ましい用量は、6mg/日以下、6〜12mg/日、又は12mg/日以上である。
【0026】
グリクラジドの好ましい用量は、160mg/日以下、160〜320mg/日、又は320mg/日以上である。
【0027】
グリクラジドLMの好ましい用量は、60mg/日以下、60〜120mg/日、又は120mg/日以上である。
【0028】
グリメピリドの好ましい用量は、4mg/日以下、4〜8mg/日、又は8mg/日以上である。
【0029】
グリピジドの好ましい用量は、20mg/日以下、20〜40mg/日、又は40mg/日以上である。
【0030】
グリピジドXLの好ましい用量は、10mg/日以下、10〜20mg/日、又は20mg/日以上である。
【0031】
グリキドンの好ましい用量は、60mg/日以下、60〜90mg/日、又は90mg/日以上である。
【0032】
トルブタミドの好ましい用量は、1500mg/日以下、又は1500mg/日以上である。
【0033】
本発明の組み合わせ医薬により処置される対象者は、アジア又は/及び東洋の人種の対象者であり得る。本発明の実施例2において、アジア又は/及び東洋人種の患者において、血糖管理の有意な改善が、プラセボ(メトホルミン単独)と比較してリキシセナチド及びメトホルミンの組み合わせにより達成され得るということが見出された。
【0034】
本発明の医薬又は組み合わせにより処置される対象者は、2型糖尿病に罹患している対象者であり得る。実施例は、これらの患者において、メトホルミンと組み合わせたAVE0010の投与が有利な治療を提供するということを実証する。
【0035】
本発明の医薬又は組み合わせにより処置される対象者は2型糖尿病に罹患している対象者であり得、ここで2型糖尿病は、メトホルミン単独での処置(例えば、少なくとも1.0g/日のメトホルミン又は少なくとも1.5g/日のメトホルミンの用量を3ヶ月)では適切に管理されない。本発明において、その2型糖尿病が適切に管理されていない対象者は、7%〜10%の範囲のHbA1c値を有し得る。
【0036】
2型糖尿病に罹患している本発明の医薬又は組み合わせにより処置される対象者は、肥満対象者であり得る。本発明において、肥満対象者は少なくとも30kg/m
2のボディマス指数を有し得る。
【0037】
2型糖尿病に罹患している本発明の医薬又は組み合わせにより処置される対象者は、正常体重を有し得る。本発明において、正常体重を有する対象者は、17kg/m
2〜25kg/m
2、又は17kg/m
2から30kg/m
2未満の範囲のボディマス指数を有し得る。
【0038】
本発明の医薬又は組み合わせにより処置される対象者は、成人対象者(adult subject)であり得る。対象者は、少なくとも18歳の年齢を有し得、18〜80歳、18〜50歳、又は40〜80歳、又は50〜60歳の範囲の年齢を有し得る。対象者は50歳より若くてもよい。
【0039】
本発明の医薬又は組み合わせにより処置される対象者は、好ましくは、例えばインスリン又は/及び関連する化合物による抗糖尿病処置を受けていない。
【0040】
本発明の医薬又は組み合わせにより処置される対象者は、2型糖尿病に、少なくとも1年間又は少なくとも2年間罹患し得る。特に、処置される対象者において、2型糖尿病は、本発明の医薬又は組み合わせによる治療の開始の少なくとも1年前又は少なくとも2年前に診断されている。
【0041】
処置される対象者は、少なくとも約8%又は少なくとも約7,5%のHbA
1c値を有し得る。対象者はまた、約7〜約10%のHbA
1c値を有し得る。本発明の実施例は、AVE0010による処置が2型糖尿病患者においてHbA
1c値の減少を生じるということを実証する。
【0042】
本発明のさらに別の局面において、本明細書に記載される組み合わせは、2型糖尿病に罹患した患者においてHbA
1c値を改善するために使用され得る。HbA
1c値を改善することは、HbA
1c値が、例えば、処置の後少なくとも1ヶ月間、少なくとも2ヶ月間、又は少なくとも3ヶ月間、6.5%又は7%未満に減少されることを意味する。
【0043】
本発明のさらに別の局面において、本明細書に記載される組み合わせは、2型糖尿病に罹患している患者において耐糖能を改善するために使用され得る。耐糖能を改善することは、食後血漿グルコース濃度が本発明の活性薬剤により減少されることを意味する。減少は、特に、血漿グルコース濃度が正常血糖値に達するか、又は少なくともこれらの値に近づくことを意味する。
【0044】
本発明において、正常血糖値は、特に60〜140mg/dl(3,3〜(bis)7,8mM/Lに対応する)の血中グルコース濃度である。この範囲は、特に空腹時条件下及び食後条件下での血中グルコース濃度を指す。
【0045】
処置される対象者は、少なくとも10mmol/L、少なくとも12mmol/L、又は少なくとも14mmol/Lの食後2時間血漿グルコース濃度を有し得る。これらの血漿グルコース濃度は正常血糖濃度を超える。
【0046】
処置される対象者は、少なくとも2mmol/L、少なくとも3mmol/L、少なくとも4mmol/L又は少なくとも5mmol/Lのグルコース変動幅を有し得る。本発明において、グルコース変動幅は特に、食後2時間血漿グルコース濃度と食事試験30分前の血漿グルコース濃度との差である。
【0047】
「食後」は、糖尿病学の技術分野における当業者に周知である。用語「食後」は特に、食事又は/及び実験条件下でのグルコースへの曝露の後の段階を記載する。健康なヒトにおいて、この段階は血中グルコース濃度の増加及びその後の減少により特徴づけられる。用語「食後」又は「食後段階」は、典型的には食事又は/及びグルコースへの曝露の2時間後までに終了する。
【0048】
本明細書において開示される処置される対象者は、少なくとも8mmol/L、少なくとも8,5mmol/L又は少なくとも9mmol/Lの空腹時血漿グルコース濃度を有し得る。これらの血漿グルコース濃度は正常血糖濃度を超える。
【0049】
本発明の別の局面において、本明細書に記載される組み合わせは、2型糖尿病に
罹患している患者において空腹時血漿グルコースを改善する(すなわち減少させる)ために使用され得る。減少は、特に血漿グルコース濃度が正常血糖値に達するか又は少なくともこれらの値に近づくことを意味する。
【0050】
本発明の組み合わせは、本明細書に記載される医療適用の1つ又はそれ以上の処置において、例えば2型糖尿病患者の処置において、又は2型糖尿病に関連する状態、例えば血糖管理の改善、空腹時血漿グルコース濃度の減少のため、グルコース変動幅の改善のため、食後血漿グルコース濃度の減少のため、耐糖能の改善のため、HbA
1c値の改善のため、血漿グルカゴンレベルの減少のため、減量又は/及び体重増加の予防のために使用され得る。
【0051】
本発明において、desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩は、それを必要とする対象者に、治療効果を誘導するために十分な量で投与され得る。
【0052】
本発明において、desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩は、適切な薬学的に許容しうる担体、アジュバント又は/及び補助物質を用いて製剤化され得る。
【0053】
化合物desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩は、例えば注射(例えば筋内注射又は皮下注射により)により非経口投与され得る。適切な注射装置、活性成分を含むカートリッジ及び注射針を備えたいわゆる「ペン」が公知である。化合物desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩は、適切な量で、例えば用量あたり10〜15μg又は用量あたり15〜20μgの範囲内の量で投与され得る。
【0054】
本発明において、desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩は、10〜20μgの範囲、10〜15μgの範囲、又は15〜20μgの範囲の日用量で投与され得る。DesPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩は、1日あたり1回の注射により投与され得る。
【0055】
本発明において、desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩は、液体組成物で提供され得る。当業者は、非経口投与に適したAVE0010の液体組成物が分かる。本発明の液体組成物は、酸性又は生理的pHを有し得る。酸性pHは好ましくはpH1〜6.8、pH3.5〜6.8、pH3.5〜5の範囲である。生理学的pHは好ましくはpH2.5〜8.5、pH4.0〜8.5、又はpH6.0〜8.5の範囲である。pHは、薬学的に許容しうる希酸(典型的にはHCl)又は薬学的に許容しうる希塩基(典型的にはNaOH)により調整され得る。
【0056】
desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩を含む液体組成物は、適切な保存料を含み得る。適切な保存料は、フェノール、m−クレゾール、ベンジルアルコール、及びp−ヒドロキシ安息香酸エステルから選択され得る。好ましい保存料はm−クレゾールである。
【0057】
desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩を含む液体組成物は、等張化剤を含み得る。適切な等張化剤は、グリセロール、ラクトース、ソルビトール、マンニトール、グルコース、NaCl、カルシウム又はマグネシウム含有化合物、例えばCaCl
2から選択され得る。グリセロール、ラクトース、ソルビトール、マンニトール、及びグルコースの濃度は、100〜250mMの範囲内であり得る。NaClの濃度は150mMまでであり得る。好ましい等張化剤はグリセロールである。
【0058】
desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩を含む液体組成物は、0.5μg/mLから20μg/mLまで、好ましくは1μg/mlから5μg/mlまでのメチオニンを含み得る。好ましくは、液体組成物はL−メチオニンを含む。
【0059】
本発明のさらなる局面は、2型糖尿病患者の血糖管理の改善のための方法であり、該方法は、desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩を、メトホルミンと組み合わせて、それを必要とする対象者に投与することを含む。特に、本明細書に記載される組み合わせが投与され得る。本発明の方法において、対象者は本明細書において定義される対象者であり得る。
【0060】
本発明のさらなる局面は、2型糖尿病患者において血漿グルカゴンレベルを減少させるための方法であり、該方法は、desPro
36エキセンジン−4(1−39)−Lys
6−NH
2又は/及びその薬学的に許容しうる塩を、メトホルミンと組み合わせて、それを必要とする対象者に投与することを含む。特に、本明細書に記載される組み合わせが投与され得る。本発明の方法において、対象者は本明細書において定義される対象者であり得る。
【0061】
本発明のさらに別の局面は、本明細書に記載されるような、医療適用の処置のための医薬の製造のための、本絵明細書に記載される組み合わせの使用に言及する。例えば、本発明の組み合わせは、2型糖尿病患者の処置のための医薬の製造のため、又は2型糖尿病に関連する状態の処置のため、例えば血糖管理の改善、空腹時血漿グルコース濃度の減少、グルコース変動幅の改善、食後血漿グルコース濃度の減少、HbA
1c値の改善、又は/及び耐糖能の改善のために使用され得る。本発明の組み合わせはまた、2型糖尿病患者の血漿グルカゴンレベルの減少のための医薬の製造にも使用され得る。医薬は、本明細書に記載されるように製剤化され得る。例えば、医薬は、AVE0010又は/及びその薬学的に許容しうる塩の非経口製剤、並びにメトホルミン又は/及びその薬学的に許容しうる塩の経口製剤を含み得る。医薬は、本明細書に記載されるようなスルホニル尿素の製剤をさらに含み得る。特に、スルホニル尿素の製剤は、経口製剤である。
【0062】
本発明は、以下の実施例及び図面によりさらに説明される。