(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記ホーム画面で前記アイコンが選択された場合であって、前記第1の画面を表示できない場合には、前記表示部の表示をエラー通知画面に遷移させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
前記第1のリクエストを受信した前記情報処理装置は、前記第1のリクエストを送信した前記画像形成装置のユーザー登録がされている場合には、前記第1の画面とは異なる第2の画面に関する画面情報を、前記第1のリクエストを送信した前記画像形成装置に送信し、前記第2の画面に関する前記画面情報を受信した前記画像形成装置の前記制御部は、前記表示部に前記第2の画面を表示させる
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
前記情報処理装置は、前記第2のリクエストを送信した前記画像形成装置のユーザー登録がされている場合には、前記第2の画面に関する前記画面情報を前記第2のリクエストを送信した前記画像形成装置に送信し、前記第2の画面に関する前記画面情報を受信した前記画像形成装置の前記制御部は、前記表示部に前記第2の画面を表示させることを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
前記アイコンが選択されたときに、前記判断部が前記第1の画面を表示できないと判断した場合には、前記制御部は、前記表示部にエラー通知画面を表示させることを特徴とする請求項8又は9に記載の情報処理システム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
《1》構成
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置2、情報処理装置3、及び情報処理システム1の構成を概略的に示すブロック図である。
図1に示されるように、情報処理システム1(例えば、画像処理システム)は、画像形成装置2と、管理サーバ(上位装置)としての情報処理装置3とを備えている。画像形成装置2と情報処理装置3とは、インターネットなどのようなネットワーク4を介して互いに通信可能に接続されている。画像形成装置2は、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機などのような電子機器である。情報処理装置3は、例えば、画像形成装置2に関するサービス提供会社(例えば、メーカー)などに備えられた管理サーバとしてのコンピュータである。画像形成装置2は、記録媒体に画像を印刷する機能を備えた装置である。ただし、本発明は、ネットワークを介して各種サービスの提供を受ける装置であれば、画像形成機能を持たない装置(電子機器)にも適用可能である。また、情報処理システムは、本発明の実施の形態に係る情報処理方法を実施することができるシステムである。
【0010】
画像形成装置2は、制御部21(第1の制御部)と、ユーザー(オペレータ)によって操作される表示機能付き操作入力部としての操作パネル部(オペレータパネル)22と、画像形成装置2に発生中のエラーに関する情報であるエラー情報(発生中エラー情報)を検知及び管理する判断部としてのエラー検知部23と、画面遷移管理部24と、設定管理部25と、通信インタフェース部としてのネットワーク制御部26(第1のネットワーク制御部)と、電源部27と、情報を記憶する記憶部としてのメモリ28と、印刷部としての画像形成部29とを有している。
【0011】
制御部21は、操作パネル部22、エラー検知部23、画面遷移管理部24、設定管理部25、ネットワーク制御部26、電源部27、メモリ28、及び画像形成部29を制御する。例えば、制御部21は、操作パネル部22(具体的には、表示部22a)の表示を制御する。
【0012】
操作パネル部22は、情報を表示するための表示部22aと、情報を入力するための入力部22bとを有している。操作パネル部22は、例えば、タッチパネルである。タッチパネルは、液晶パネルのような表示装置(表示部22a)とタッチパッドのような位置入力装置(入力部22b)とを組み合わせた電子部品である。ユーザーは、操作パネル部22の表示部22aに表示されたボタン(アイコン)を押下する(又はボタンに触れる)ことによって、画像形成装置2にユーザーの要求を入力することができる。
【0013】
エラー検知部23は、画像形成装置2で発生しているエラーを検知し、エラー検知部23内に備えられている記憶部に、発生中エラー管理テーブル23aとしてエラー情報を保持する。また、エラー検知部23は、発生中のエラーが解消されたことを検知したときには、発生中エラー管理テーブル23aから、解消したエラーについてのエラー情報を削除する。発生中エラーは、例えば、画像形成装置2のネットワーク制御部26が、ネットワーク4を介して情報処理装置3と通信することができない状態である。
【0014】
画面遷移管理部24は、画面遷移管理部24内に備えられている記憶部に、画面遷移情報管理テーブル24aとして画面遷移情報を記憶する。画面遷移情報は、表示部22aに表示される画面の遷移に関する情報である。画面遷移情報管理テーブル24aは、現在表示中の画面と、ユーザー入力と、画像形成装置2の状態(例えば、エラー情報)とに応じて、表示部22aに表示されるべき画面(次に遷移すべき画面)についての情報を保持する。
【0015】
設定管理部25は、設定管理部25内に備えられている記憶部に、ユーザーが入力部22bを用いて設定した画像形成装置2に関する設定内容を保持する。
【0016】
ネットワーク制御部26は、例えば、情報処理装置3と通信可能に接続するためのネットワークインタフェースである。
【0017】
電源部27は、装置本体(すなわち、画像形成装置2)に電力を供給する。具体的には、電源部27は、例えば、制御部21、操作パネル部22、エラー検知部23、画面遷移管理部24、設定管理部25、ネットワーク制御部26、メモリ28、及び画像形成部29に電力を供給するための回路であり、画像形成装置2の電源投入(オン)及び電源切断(オフ)を操作するためのスイッチを含んでいる。
【0018】
メモリ28は、半導体記憶装置又はハードディスクドライブなどのような記憶部であり、URL(Uniform Resource Locator)28a、画像形成装置2のシリアル番号28b、及びフラグ28cなどを記憶する。
【0019】
画像形成部29は、記録媒体としての用紙に画像を形成する印刷部である。画像形成部29は、例えば、電子写真法によって記録媒体にトナー画像を形成する。ただし、画像形成部29は、電子写真法以外の印刷方式を採用した印刷部であってもよい。また、画像形成部29は、原稿の画像を光学的に読み取って、画像データを生成する画像読取部としてスキャナを備えてもよい。
【0020】
以上の説明では、記憶部としてのメモリ28、エラー検知部23内の記憶部、画面遷移管理部24内の記憶部、及び設定管理部25内の記憶部を、互いに別個の記憶部として説明したが、これらは、同じ記憶装置内の異なる記憶領域であってもよい。
【0021】
上記説明では、制御部21、エラー検知部23、画面遷移管理部24、及び設定管理部25を、互いに別個の構成として説明したが、これらは、共通の電子回路内に備えられてもよい。また、制御部21、エラー検知部23、画面遷移管理部24、及び設定管理部25の各機能は、記憶手段(例えば、メモリ28)に記憶されたプログラムを実行する情報処理手段としてのプロセッサによって実現されてもよい。
【0022】
また、
図1に示されるように、管理サーバとしての情報処理装置3は、制御部31(第2の制御部)と、登録有無判定部32と、表示画面管理部33と、ネットワーク制御部34(第2のネットワーク制御部)とを有している。
【0023】
登録有無判定部32は、登録有無判定部32内に備えられている記憶部に、ユーザー登録されている装置であるか否かを示す登録済み装置情報を、登録済み装置情報管理テーブル32aとして記憶しており、登録済み装置情報管理テーブル32aを検索して、リクエストを出した外部装置としての画像形成装置2が既にユーザー登録されている装置(外部装置)であるか否かを判定する。
【0024】
表示画面管理部33は、画像形成装置2からのリクエストの内容に応じて、画像形成装置2がいずれの画面を表示すべきかを示す情報を表示画面情報管理テーブル33aとして、表示画面管理部33内に備えられている記憶部に記憶させ、管理する。
【0025】
ネットワーク制御部34は、外部装置との通信を制御する。例えば、ネットワーク制御部34は、画像形成装置2と通信可能に接続するためのネットワークインタフェースである。
【0026】
制御部31は、登録有無判定部32、表示画面管理部33、及びネットワーク制御部34を制御する。上記説明では、制御部31、登録有無判定部32、及び表示画面管理部33を、互いに別個の構成として説明したが、これらは、共通の電子回路内に備えられてもよい。また、制御部31、登録有無判定部32、及び表示画面管理部33の各機能は、情報処理装置3内に備えられたメモリに記憶されたプログラムを実行する情報処理手段としてのプロセッサによって実現されてもよい。また、以上の説明では、登録有無判定部32内の記憶部及び表示画面管理部33内の記憶部を、互いに別個の記憶部として説明したが、これらは、同じ記憶装置内の異なる記憶領域であってもよい。
【0027】
《2》初回の電源投入時における動作
図2(a)〜(d)は、画像形成装置2の初回の電源投入時(初回の起動時)における、操作パネル部22の表示部22aの表示画面の例を示す図である。
図3は、画像形成装置2の初回の電源投入時における、画像形成装置2の動作を示すフローチャートである。
【0028】
ユーザーが初めて画像形成装置2の電源を投入するための操作を行うと、操作パネル部22の表示部22aは、画像形成装置2の各設定を行うための設定画面を表示する(ステップS101)。次に、ユーザーが設定画面の指示に従い入力部22bから設定値の入力を行うと、入力部22bは、入力内容を検知して、入力内容を制御部21に渡す(ステップS102)。制御部21は、入力部22bから受け取った入力内容を設定管理部25に渡し、設定管理部25は、制御部21から受け取った設定値を保持する(ステップS103)。ステップS101〜S103の処理は、ユーザーの設定が完了するまで(ステップS104においてYES判定になるまで)繰り返される。なお、制御部21は、初回の電源投入後、ステップS101〜S103の処理が終わってステップS104の判定処理に移行する前に、初回の起動が完了したこと(初回の電源投入が実行されたこと)を示すフラグ28cをメモリ28に記憶させる。次回以降の起動時には、制御部21は、メモリ28にフラグ28cが記憶されているか否かを検知することによって、初回の起動か否かを判断することができる。したがって、メモリ28にフラグ28cが記憶されている場合には、エラー検知部23の判断を経由せずに、制御部21は、表示部22aの表示をホーム画面51に遷移させる。すなわち、初回の起動でない場合には、
図3の処理フローは適用されず、表示部22aは、例えば、
図2(b)に示されるホーム画面51を表示する。ホーム画面51は、画像形成装置2の各種機能を実行するための複数のボタン(アイコン)を有する。
【0029】
ユーザーの設定が完了すると(ステップS104においてYES)、制御部21は、エラー検知部23から、画像形成装置2に発生しているエラー(発生中エラー)に関する情報であるエラー情報(発生中エラー情報)を取得する(ステップS105)。なお、エラー検知部23は、画像形成装置2においてエラーが発生すると、その都度、エラーを検知し、エラー情報を、発生中エラー管理テーブル23a内に追加する。また、エラー検知部23は、発生中エラーが解消された場合には、発生中エラーが無くなったことを検知し、発生中エラー管理テーブル23aから、解消されたエラー情報を削除する。
【0030】
次に、制御部21は、次に表示すべき画面情報を問い合わせるために、エラー検知部23から取得したエラー情報と、画面遷移する前の元の画面(遷移元画面)の情報(元画面情報)とを画面遷移管理部24に渡す(ステップS106)。
【0031】
画面遷移管理部24は、画面遷移情報管理テーブル24aを検索し、制御部21から取得したエラー情報の中に第1の画面としてのユーザー登録画面61の起動を阻害するエラーが含まれていない場合(ステップS107においてNO)には、制御部21に「情報処理装置3にリクエストを出して返却された画面を表示すべき」という情報を通知する(ステップS108)。ここで、ユーザー登録画面61の起動を阻害するエラーとは、例えば、ネットワークの設定に不備があり、画像形成装置2が情報処理装置3と通信可能に接続できない状態である場合などである。なお、ステップS107においてNOのときに、画像形成装置2は、情報処理装置3へアクセスする場合(例えば、ステップS107においてNOの判定時において、
図2(b)のホーム画面51で製品情報ボタン51aを押下する場合等)、メモリ28に予め記憶されている情報処理装置3へアクセスするためのURL28aに、自装置(登録対象の画像形成装置2)のシリアル番号28bを付加して情報処理装置3にアクセスする。
【0032】
制御部21は、画面遷移管理部24から表示すべき画面の情報を受け取ると、ネットワーク制御部26を介して情報処理装置3にリクエスト(第1のリクエスト)を送る(ステップS109)。情報処理装置3は、画像形成装置2から送られたリクエストを基に、画像形成装置2が表示すべき画面の情報(例えば、ユーザー登録画面61に関する画面情報)を画像形成装置2の制御部21に返却する(ステップS110)。制御部21は、情報処理装置3から受け取った画面情報に基づく画面(例えば、
図2(a)のユーザー登録画面61)を表示部22aに表示させる(ステップS111)。なお、ステップS107〜S111において、ユーザー登録画面61を表示できるとエラー検知部23が判断した場合(例えば、ステップS107における画面遷移管理部24による検索結果に基づいてユーザー登録画面61を表示できるとエラー検知部23が判断した場合)に、制御部21が情報処理装置3にユーザー登録のための第1のリクエストを送信し(ステップS109)、制御部21が表示部22aの表示をユーザー登録画面61に遷移させるように構成してもよい。
【0033】
ユーザーは、表示部22aの表示画面に従って、入力部22bからユーザー登録操作を行い、ユーザー登録操作が終了すると(ステップS112においてYES)、表示部22aは、ホーム画面51(例えば、
図2(b))を表示する(ステップS115)。また、ステップS112においてユーザーによる登録操作が完了した場合(ステップS112においてYES)、例えば、ユーザー登録画面61(
図2(a))で登録した情報と、URL28aに付加された登録対象装置のシリアル番号(例えば、画像形成装置2のシリアル番号28b)と、登録対象装置が登録済みであることを示す情報とがそれぞれ対応付けられて、登録済み装置情報管理テーブル32aに保存される。
【0034】
一方、ステップS107において、制御部21から取得したエラー情報の中にユーザー登録画面61の起動を阻害するエラーが含まれている場合(ステップS107においてYESの場合)には、画面遷移管理部24は、遷移元画面が初回起動時の画面であるという情報を基に、画面遷移情報管理テーブル24aを検索し、検索の結果に基づいて、画面遷移管理部24は、「エラーを通知する画面(「エラー通知画面」とも言う)は表示せずに、本来表示すべきであるユーザー登録画面61をスキップし、ホーム画面51を表示すべき」という情報を、制御部21に通知する(ステップS113)。制御部21は、画面遷移管理部24から「エラー通知画面(例えば、
図2(c))は表示せずに、本来表示すべきであるユーザー登録画面61(例えば、
図2(a))をスキップし、ホーム画面51(例えば、
図2(b))を表示すべき」情報を受け取ると、表示部22aにホーム画面51を表示するように命令を出し(ステップS114)、表示部22aがホーム画面51を表示する(ステップS115)。なお、ステップS107,S113,S114において、ユーザー登録画面61を表示できないとエラー検知部23が判断した場合(例えば、ステップS107における画面遷移管理部24による検索結果に基づいてユーザー登録画面61を表示できないとエラー検知部23が判断した場合)に、制御部21が、表示部22aの表示をユーザー登録画面61に遷移させずに、ホーム画面51に遷移させるように構成してもよい。
【0035】
図4は、画像形成装置2の初回の電源投入時(例えば、ステップS107においてNOの場合に画像形成装置2からのリクエストを受け取ったとき)、又は画像形成装置2の2回目以降の起動後における製品情報ボタン51a押下時の情報処理装置3の動作を示すフローチャートである。まず、情報処理装置3の制御部31は、ネットワーク制御部34を介して画像形成装置2からのリクエストを受け取る(ステップS201)。一般に、画像形成装置2からのリクエストには、登録の有無を判定するためのキー情報(例えば、画像形成装置2のシリアル番号28bなど)と、表示すべき画面の情報が保存されている領域を示す所在情報(例えば、URL28aなど)を含んでいる。制御部31は、リクエストに含まれるキー情報を登録有無判定部32に渡し(ステップS202)、登録有無判定部32は、内部の記憶部に記憶されている登録済み装置情報管理テーブル32aを、受け取ったキー情報を用いて検索し、リクエストを送った画像形成装置2(検索対象の画像形成装置)が、登録済み装置情報管理テーブル32aに登録済みであるか否かを判定する(ステップS203)。
【0036】
画像形成装置2が登録済みである場合(すなわち、画像形成装置2のユーザー登録がされている場合)には(ステップS204においてYES)、登録有無判定部32は、「画像形成装置2が登録済みである」という情報を表示画面管理部33に通知し(ステップS205)、表示画面管理部33は、登録有無判定部32から受け取った情報と所在情報を基に表示画面情報管理テーブル33aを検索する(ステップS206)。検索の結果、表示画面管理部33は、制御部31に第2の画面としてのメニュー画面62(
図2(d))の情報(例えば、メニュー画面62に関する画面情報)を通知する(ステップS207)。制御部31は、表示画面管理部33から通知された画面情報(例えば、画像形成装置2に表示させるメニュー画面62に関する画面情報)を、ネットワーク制御部34を介して画像形成装置2に送信する(ステップS208)。
図2(d)に示されるように、メニュー画面62は、例えば、画像形成装置2とともに用いられる消耗品の注文画面及び画像形成装置2のユーザー登録情報(ユーザー登録内容)の変更画面のうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
一方、ステップS204で画像形成装置2が登録済みでなかった場合(すなわち、画像形成装置2のユーザー登録がされてない場合)には(ステップS204においてNO)、登録有無判定部32は、「画像形成装置2が登録済みでない」という情報を表示画面管理部33に通知し(ステップS209)、表示画面管理部33は、登録有無判定部32から受け取った情報と所在情報を基に表示画面情報管理テーブル33aを検索する(ステップS210)。検索の結果、表示画面管理部33は、制御部31にユーザー登録画面61(
図2(a))の情報を通知する(ステップS211)。情報処理装置3(具体的には、制御部31)は、表示画面管理部33から渡された画面情報(例えば、画像形成装置2に表示させるユーザー登録画面61に関する画面情報)を、ネットワーク制御部34を介して画像形成装置2に送信する(ステップS212)。
【0038】
ユーザー登録画面61(例えば、
図2(a))において、ユーザーが、キャンセルのボタン(アイコン)61aを選択する操作を行った場合には(ステップS213においてYES)、情報処理装置3における処理は終了する。このとき、画像形成装置2においては、
図2(a)のユーザー登録画面61を終了して、表示部22aの表示は、
図2(b)のホーム画面51に遷移する。
【0039】
また、画像形成装置2の操作パネル部22の表示部22aに表示されたユーザー登録画面61(
図2(a))において、ユーザーが、キャンセルのボタン61aを選択せず、ユーザー登録操作が完了した場合には(ステップS214においてYES)、情報処理装置3の登録有無判定部32は、画像形成装置2のシリアル番号28bなどのキー情報を、登録済み装置情報管理テーブル32aに追加する(ステップS215)。
【0040】
《3》製品情報ボタンの押下時における動作
図5(a)〜(d)は、画像形成装置2の操作パネル部22の表示部22aのホーム画面51の製品情報ボタン51aの押下時における、表示画面の例を示す図である。
図6は、画像形成装置2の操作パネル部22の表示部22aのホーム画面51の製品情報ボタン51aの押下時における、画像形成装置2の動作を示すフローチャートである。
【0041】
まず、表示部22aは、ホーム画面51(
図5(a))を表示する(ステップS301)。ホーム画面51(
図5(a))には、製品情報に関する画面(例えば、ユーザー登録画面61)を表示させるためのアイコンである製品情報ボタン51aが配置されている。製品情報ボタン51aには、画像形成装置2の初回の起動時に、情報処理装置3にリクエストを送ったとき(ステップS109)と同じ所在情報とキー情報が割り当てられており、ユーザーが製品情報ボタン51aを押下することで、所在情報とキー情報を含むリクエストが情報処理装置3に送られる。
【0042】
ユーザーが製品情報ボタン51aを押下すると(ステップS302においてYES)、制御部21は、エラー検知部23から、現在の画像形成装置2に発生しているエラー情報を取得する(ステップS303)。次に、制御部21は、表示すべき画面情報を問い合わせるために、エラー検知部23から取得したエラー情報と、遷移元画面の情報(元画面情報)とを画面遷移管理部24に渡す(ステップS304)。
【0043】
画面遷移管理部24は、制御部21から取得したエラー情報の中にユーザー登録画面61(
図5(b))の起動を阻害するエラーが含まれていない場合(ステップS305においてNO)には、制御部21に「情報処理装置3にリクエストを出して返却された画面を表示すべき」という情報を返却する(ステップS306)。ここで、ユーザー登録画面61の起動を阻害するエラーとは、初回起動時と同様に、例えば、ネットワークの設定に不備があり情報処理装置3と接続できないことなどである。
【0044】
制御部21は、ネットワーク制御部26を介して情報処理装置3にリクエスト(第2のリクエスト)を送る(ステップS307)。なお、例えば、ステップS303〜S305において、エラー情報に基づいて、ユーザー登録画面61を表示できるとエラー検知部23が判断した場合に、ステップS306〜S307において、制御部21が、情報処理装置3に第2のリクエスト(例えば、ユーザー登録のためのリクエスト)を送信するように構成してもよい。
【0045】
情報処理装置3は、画像形成装置2から送られたリクエストを基に、画像形成装置2が表示すべき画面の情報を画像形成装置2の制御部21に返却する(ステップS308)。
【0046】
表示部22aは、制御部21が情報処理装置3から受け取った画面の情報に基づく画面を表示する(ステップS309)。このとき、情報処理装置3から受け取る画面の情報は、画像形成装置2のユーザー登録が済んでいるか否かに応じて、異なる。画像形成装置2は、ユーザー登録が済んでいる場合は、第2の画面としてのメニュー画面62(
図5(c))を表示部22aに表示する。すなわち、画像形成装置2の制御部21は、表示部22aにメニュー画面62を表示させる。言い換えると、ユーザーによって製品情報ボタン51aが選択された場合(ステップS302においてYES)であって、ユーザー登録が完了している場合には、制御部21は、表示部22aの表示を、ユーザー登録画面61とは異なるメニュー画面62に遷移させる(ステップS309)。また、画像形成装置2は、ユーザー登録が済んでいない場合は、第1の画面としてのユーザー登録画面61(
図5(b))を表示部22aに表示する。すなわち、画像形成装置2の制御部21は、表示部22aにユーザー登録画面61を表示させる。言い換えると、ユーザーによって製品情報ボタン51aが選択された場合(ステップS302においてYES)であって、ユーザー登録が完了していない場合には、制御部21は、表示部22aの表示を、ユーザー登録画面61に遷移させる(ステップS309)。
【0047】
ユーザーの操作が完了すると(ステップS310においてYES)、表示部22aは、ホーム画面51(
図5(a))を表示する(ステップS316)。
【0048】
一方、ステップS305で制御部21から取得したエラー情報の中にユーザー登録画面61(
図5(b))の起動を阻害するエラーが含まれている場合(ステップS305においてYES)には、画面遷移管理部24は、遷移元画面がホーム画面51(
図5(a))であるという情報に基づいて画面遷移情報管理テーブル24aを検索し、検索の結果に基づいて制御部21に「エラー通知画面の表示をすべき」という情報を返却する(ステップS311)。制御部21は、画面遷移管理部24から情報を受け取ると、表示部22aにエラー通知画面52を表示するように命令を出し(ステップS312)、表示部22aがエラー通知画面52(
図5(d))を表示する(ステップS313)。すなわち、制御部21は、表示部22aにエラー通知画面52を表示させる。なお、ユーザーによって製品情報ボタン51aが選択された場合(ステップS302においてYES)であって、ステップS311〜S313において、ユーザー登録画面61を表示できないとエラー検知部23が判断した場合(例えば、ステップS311における画面遷移管理部24による検索結果に基づいてユーザー登録画面61を表示できないとエラー検知部23が判断した場合)に、制御部21が、表示部22aの表示をエラー通知画面52に遷移させるように構成してもよい。
【0049】
エラー通知画面52は、画面を閉じるためのボタン(アイコン)であるOKボタン52aを備えており、OKボタン52aが押下されると(ステップS314においてYES)、表示部22aは、ホーム画面51(
図5(a))を表示する(ステップS316)。また、ステップS314においてOKボタン52aが押下されない場合であっても(ステップS314においてNO)、表示部22aがエラー通知画面52を表示してから一定時間が経過したときに(ステップS315においてYES)、表示部22aは、ホーム画面51(
図5(a))を表示する(ステップS316)。
【0050】
《4》効果
以上に説明したように、本実施の形態に係る画像形成装置2、情報処理装置3、及び情報処理システム1を用いることによって、画像形成装置2の初回起動時に、ユーザー登録画面61の起動を阻害するエラーが発生している場合であっても、
図2(c)に示されるように「エラー通知」を行わずに且つユーザー登録画面61をスキップして、ホーム画面51が表示される(ステップS107、S113〜S115)。したがって、画像形成装置2のユーザーは、表示部22aに表示されたエラー通知を解除するための煩わしい操作を行うことなく、画像形成装置2に希望する動作(例えば、コピー、スキャン、プリント、ファクシミリなど)を実行させることができる。
【0051】
また、画像形成装置2、情報処理装置3、及び情報処理システム1を用いることによって、画像形成装置2の初回起動時に、ユーザー登録画面61の起動を阻害するエラーが発生していない場合には、画像形成装置2の表示部22aにユーザー登録画面61が表示され、ユーザー登録を完了した後に、ホーム画面51が表示される(ステップS107〜S112、S115)。したがって、画像形成装置2のユーザーは、希望する動作(例えば、コピー、スキャン、プリント、ファクシミリなど)を画像形成装置2に実行させることができる。
【0052】
また、ホーム画面51に配置された製品情報ボタン51aを押下したときに、ユーザー登録画面61の起動を阻害するエラーが発生していない場合には、画像形成装置2のユーザー登録状況に応じて表示する画面を切り替えることで(例えば、
図5(b)及び(c)のいずれか)、ユーザーが必要とする画面を効率的に表示することができる(ステップS305〜S310、S316)。
【0053】
また、ホーム画面51に配置された製品情報ボタン51aを押下したときに、ユーザー登録画面61の起動を阻害するエラーが発生している場合には、画像形成装置2の表示部22aにエラー通知画面を表示させることによって、ユーザーにエラー発生を知らせることができる(ステップS305、S311〜S316)。なお、ユーザーがホーム画面51に配置された製品情報ボタン51aを押下するときは、ユーザー自身の意思によって管理サーバとしての情報処理装置3と通信することを希望している。このため、ユーザーがユーザー登録の処理を希望しているか否かが不明である画像形成装置2の初回起動時とは異なり、エラー通知画面を表示しても、ユーザーに煩わしさを感じさせることはない。また、ユーザーは、キャンセルボタンの押下(ステップS314)又は一定時間の経過(ステップS315)によって、エラー通知画面からホーム画面に遷移させることができるので、ユーザーに煩わしさを感じさせることはない。
【0054】
《5》変形例
上記説明では、画像形成装置2の初回の起動時にユーザー登録画面61の起動を阻害するエラーが発生した場合には、エラー通知画面52を表示せずユーザー登録画面61をスキップしてホーム画面51を表示する場合を説明した。しかし、ユーザー登録画面61の起動を阻害するエラーの種類に応じて、エラー通知画面52を表示するか否かを切り替えてもよい。
【0055】
また、画像形成装置2は、エラー通知画面を表示せずにホーム画面51に遷移した場合に、ユーザー登録画面61を起動するための製品情報ボタン(
図5の51a)を、ユーザーが視認しやすい位置に表示、又は、ユーザーが視認し易いように強調表示してもよい。
【0056】
さらに、画像形成装置2は、ユーザー登録画面61の起動を阻害するエラーが解消したときに、ユーザー登録画面61を起動するための製品情報ボタン(
図5の51a)を強調表示させるようにしてもよい。