(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
二次元コードが開発された後、その情報容量の大きさ、安全性の高さ、読取率の高さ、エラー修正能力の高さ等といった特性によって、まず物流業務管理、証明書及びカード管理等の分野において広く応用されるようになった。
【0003】
その後、インテリジェント端末の普及に伴い、二次元コードのクラスメディアチャンネルといった特徴とインテリジェント端末のリアルタイム接続、ウェブカメラによる(二次元コードの)識別といった特徴を利用して、情報の取得、モバイルショッピング、商品の偽造防止、身分証明、優待券の配布等といったOTO分野(Object-to-Object)において新たにバーコードが応用されるようになって来た。
【0004】
しかし、OTO分野における現在の二次元コードの応用は主に電子商取引でのアクセスの利便性という面に偏っており、より踏み込んだ応用がなされていない。
【0005】
その原因は、従来の二次元コードの応用形態において、二次元コードのスムーズな使用を保証するため、コード発行サーバが配布する二次元コードの全応用プロセスを統合する必要があるという点にある。このことが相対的に複雑な応用環境において各段階の統合を実現し、大規模アプリケーションの全機能をカバーする二次元コードを生成するために、膨大な人的及び経済的コストを投入する必要があることの原因であり、またこのことが大規模かつ完全なビジネスモデルにおいて二次元コードを応用するに当たっての障害となっている。以上より、如何に大規模アプリケーション内における機能実行形態を簡素化し、複数の応用手段における二次元コードのより広範な応用を可能ならしめ、より良いユーザー体験を提供できるかが、二次元コード応用分野において強く解決が希求される課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上述の従来技術における欠点を克服し、タグデータの大規模アプリケーション内における機能実行形態を簡素化し、タグデータの応用手段をより広範なものとし、より良いユーザー体験を提供すると同時に、応用形態が簡便で、応用コストが低廉なタグデータアプリケーション方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を実現するため、本発明のタグデータアプリケーション方法は、以下のステップを含む。
【0008】
(1)ユーザー端末がタグデータを取得し、更に該タグデータの解析を行い、該タグデータに対応するアプリケーションタスク、及び、該アプリケーションタスクに含まれる一組のサービス情報及び/又は機能情報を取得する。はそれぞれ各自のターゲットサーバに対応なお前記サービス情報及び機能情報はそれぞれ各自のターゲットサーバに対応する;
(2)前記ユーザー端末が前記サービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報の交換を行い、相応のサービス及び/又は機能を実行し、アプリケーションタスクを完了する。
【0009】
該タグデータアプリケーション方法において、前記ステップ(1)は具体的には以下のステップを含む。
【0010】
(11)ユーザー端末がコード発行サーバからタグデータを取得し、更に該タグデータの解析を行い、該タグデータに対応するアプリケーションタスク情報を取得する;
(12)前記ユーザー端末が前記アプリケーションタスク情報に基づき、前記コード発行サーバからアプリケーションタスクに対応する一組のサービス情報及び/又は機能情報、並びに前記サービス情報及び機能情報にそれぞれ対応するターゲットサーバ情報を取得する。
【0011】
該タグデータアプリケーション方法において、前記各サービス情報及び機能情報はいずれも対応するサービスソフトウエア開発ツールキット又は機能ソフトウエア開発ツールキットを含み、前記サービスソフトウエア開発ツールキットと機能ソフトウエア開発ツールキットはいずれも対応するターゲットサーバ情報を含み、前記ターゲットサーバ情報はサーバインターフェイス、パラメータ及びプロトコル情報を含む。
【0012】
該タグデータアプリケーション方法において、前記ステップ(2)は具体的には以下のステップを含む。
【0013】
(21)ユーザーの操作に基づき、ユーザー端末が前記一組のサービス及び/又は機能情報中の一部又は全てのサービス情報及び/又は機能情報を選定する;
(22)ユーザー端末は選定したサービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報の交換を行い、相応のサービス及び/又は機能を実行し、アプリケーションタスクを完了する。
【0014】
該タグデータアプリケーション方法において、前記ユーザー端末は選定したサービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報の交換を行うステップは具体的には以下の通りである。
【0015】
ユーザー端末はそれぞれ選定したサービス情報及び/又は機能情報の実行順序をパラレルとする、或いは、シークエンシャルとするかを確定し;
前記ユーザー端末は同期的にサービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報の交換をパラレルにて実行し、または、前記シークエンスの順のサービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報の交換をシークエンスで実行する。
【0016】
本発明はタグデータアプリケーション装置を更に提供するものであり、ユーザー端末を含み、該ユーザー端末は、タグデータ取得モジュールと、タグデータ解析モジュールと、対話制御モジュールを含む。なおタグデータ取得モジュールはタグデータを取得し、かつ取得したタグデータを保存するために用いられる。タグデータ解析モジュールはタグデータの解析を行い,該タグデータに対応するアプリケーションタスク、及び、該アプリケーションタスクに含まれる一組のサービス情報及び/又は機能情報を取得するために用いられる。対話制御モジュールは前記サービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報交換を行い、相応のサービス及び/又は機能を実行し、アプリケーションタスクを完了するために用いられる。
【0017】
該タグデータアプリケーション装置において、コード発行サーバが更に含まれ、アプリケーションタスクに基づきタグデータを生成し前記ユーザー端末に提供するために用いられる。コード発行サーバは、更に前記ユーザー端末に前記サービス情報及び機能情報にそれぞれ対応するターゲットサーバ情報を提供するために用いられる。
【0018】
該タグデータアプリケーション装置において、前記コード発行サーバはアプリケーションタスクリストを保存し、前記アプリケーションタスクリストは各アプリケーションタスクに対応する各サービス情報と機能情報及び各サービス情報と機能情報に対応するターゲットサーバ情報を含み、前記ターゲットサーバ情報はサーバインターフェイス、パラメータ及びプロトコル情報を含む。
【0019】
該タグデータアプリケーション装置において、前記ユーザー端末が有線端末又は無線端末であり、前記コード発行サーバがネットワークを通じて前記ユーザー端末に接続される。
【0020】
該タグデータアプリケーション装置において、該ユーザー端末は選定制御モジュールを更に含み、ユーザーの操作に基づき前記一組のサービス及び/又は機能情報中の一部又は全てのサービス情報及び/又は機能情報を選定するために用いられる。
【0021】
該タグデータアプリケーション装置において、該ユーザー端末は順序制御モジュールを更に含み、各選定したサービス情報及び/又は機能情報の実行順序をパラレルとするか、又はシークエンスの順とするかを確定するために用いられる。
【発明の効果】
【0022】
該発明のタグデータアプリケーション方法及び装置を採用すれば、ユーザー端末におけるタグデータ取得モジュールがタグデータを取得した後、タグデータ解析モジュールが該タグデータの解析を行い、該タグデータに対応するアプリケーションタスク、及び、該アプリケーションタスクに含まれる一組のサービス情報及び/又は機能情報を取得し、その後、対話制御モジュールが該組のサービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報の交換を行い、相応のサービス及び/又は機能を実行し、アプリケーションタスクを完了する。本発明のタグデータアプリケーション方法及び装置を採用すれば、そのユーザー端末がタグデータのアプリケーションタスクを実現するに当たって、タスクに含まれるサービス及び/又は機能に対応するターゲットサーバと直接的に対話を行い、アプリケーション全体のタスクを提供するサーバとの対話を回避することから、大規模アプリケーション内における各機能を複数のターゲットサーバとの対話中に分散させ、タグデータの大規模アプリケーション内における機能実行形態を有効に簡易化でき、アプリケーションサービスプロバイダのサーバ構築コストを削減し、タグデータの応用手段をより広範なものとし、より良いユーザー体験を提供すると同時に、タグデータアプリケーション方法の応用形態を簡便にし、タグデータアプリケーション装置のコストも相当に低廉なものとすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の技術的内容を更に明確に理解できるよう、以下に実施例を挙げて詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明のタグデータアプリケーション方法の手順を示したフローチャートである。
【0027】
実施形態の一つにおいて、該タグデータアプリケーション方法は、
図1に示す通り、以下のステップを含む。
【0028】
(1)ユーザー端末がタグデータを取得する。なお該タグデータは一次元コード、二次元コード、三次元コード等のバーコードであっても、又はRFIDタグによって取得されるRFID近距離通信情報であっても良い。ユーザー端末は、その後、該タグデータの解析を行い、該タグデータに対応するアプリケーションタスク、及び、該アプリケーションタスクに含まれる一組のサービス情報及び/又は機能情報を取得する。はそれぞれ各自のターゲットサーバに対応なお前記サービス情報及び機能情報はそれぞれ各自のターゲットサーバに対応する;
(2)前記ユーザー端末が前記サービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報の交換を行い、相応のサービス及び/又は機能を実行し、アプリケーションタスクを完了する。
【0029】
好適な実施形態において、前記ステップ(1)は具体的に以下のステップを含む。
【0030】
(11)ユーザー端末がコード発行サーバからタグデータを取得し、更に該タグデータの解析を行い、該タグデータに対応するアプリケーションタスク情報を取得する;
(12)前記ユーザー端末が前記アプリケーションタスク情報に基づき、前記コード発行サーバからアプリケーションタスクに対応する一組のサービス情報及び/又は機能情報、並びに前記サービス情報及び機能情報にそれぞれ対応するターゲットサーバ情報を取得する。
【0031】
より好適な実施形態において、前記各サービス情報及び機能情報はいずれも対応するサービスソフトウエア開発ツールキット又は機能ソフトウエア開発ツールキットを含み、前記サービスソフトウエア開発ツールキットと機能ソフトウエア開発ツールキットはいずれも対応するターゲットサーバ情報を含み、前記ターゲットサーバ情報はサーバインターフェイス、パラメータ及びプロトコル情報を含む。
【0032】
好適な別の実施例において、前記ステップ(2)は具体的に以下のステップを含む。
【0033】
(21)ユーザーの操作に基づき、ユーザー端末が前記一組のサービス及び/又は機能情報中の一部又は全てのサービス情報及び/又は機能情報を選定する;
(22)ユーザー端末は選定したサービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報の交換を行い、相応のサービス及び/又は機能を実行し、アプリケーションタスクを完了する。
【0034】
更に好適な実施形態において、前記ユーザー端末は選定したサービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報の交換を行う。具体的には以下の通りである。
【0035】
ユーザー端末はそれぞれ選定したサービス情報及び/又は機能情報の実行順序をパラレルとする、或いは、シークエンシャルとするかを確定する;
【0036】
前記ユーザー端末は同期的にサービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報の交換をパラレルにて実行し、または、前記シークエンスの順のサービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報の交換をシークエンスで実行する。
【0037】
本発明はタグデータアプリケーション装置を更に提供する。実施形態の一つにおいて、該装置はユーザー端末を含み、該ユーザー端末はWebカメラ付きのスマートフォンでも、PADタブレットでも、スキャン機能を備えたハンディスキャナーでも、RFIDセンシング装置でも良い。該ユーザー端末は具体的には、タグデータ取得モジュールと、タグデータ解析モジュールと、対話制御モジュールを含む。なおタグデータ取得モジュールはタグデータを取得し、かつ取得したタグデータを保存するために用いられる。タグデータ解析モジュールはタグデータの解析を行い,該タグデータに対応するアプリケーションタスク、及び、該アプリケーションタスクに含まれる一組のサービス情報及び/又は機能情報を取得するために用いられる。対話制御モジュールは前記サービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報交換を行い、相応のサービス及び/又は機能を実行し,アプリケーションタスクを完了するために用いられる。
【0038】
好適な実施例において、コード発行サーバを更に含み、コード発行サーバは、アプリケーションタスクに基づきタグデータを生成し前記ユーザー端末に提供するために用いられ、コード発行サーバは、更に前記ユーザー端末に前記サービス情報及び機能情報にそれぞれ対応するターゲットサーバ情報を提供するために用いられる。前記ユーザー端末は有線端末又は無線端末であり、前記コード発行サーバはネットワークを通じて前記ユーザー端末に接続される。
【0039】
より好適な実施形態において、前記コード発行サーバはアプリケーションタスクリストを保存し、前記アプリケーションタスクリストは各アプリケーションタスクに対応する各サービス情報と機能情報及び各サービス情報と機能情報に対応するターゲットサーバ情報を含み、前記ターゲットサーバ情報はサーバインターフェイス、パラメータ及びプロトコル情報を含む。
【0040】
好適な別の実施例において、該ユーザー端末は選定制御モジュールを更に含み、ユーザーの操作に基づき前記一組のサービス及び/又は機能情報中の一部又は全てのサービス情報及び/又は機能情報を選定するために用いられる。
【0041】
更に好適な実施形態において、該ユーザー端末は順序制御モジュールを更に含み、各選定したサービス情報及び/又は機能情報の実行順序をパラレルとするか、又はシークエンスの順とするかを確定するために用いられる。
【0042】
以下、本発明のタグデータアプリケーション方法及び装置の実際の応用における具体的な実施例の二つの例を紹介する。
【実施例1】
【0043】
タグデータによる発注操作
【0044】
店で買い物をする時に、消費者は携帯電話を利用して二次元コード等の商品上のタグデータを撮影し、携帯電話に搭載されるAPPにより二次元コードを解析し、該二次元コードのアプリケーションタスクを商品オーダーとして取得すると同時に、商品情報の照会、位置、物流の照会、ショッピングモードの選択、発注、費用の支払い等を含むサービス情報及び機能情報を取得することができる。
【0045】
具体的には、まず携帯電話APPが携帯電話のワイヤレスLANを通じて商品情報を維持するサーバに接続され、商品情報を検索し、携帯電話上に表示する。その後、位置サーバを通じて、消費者の所在置及び商品生産業者と保管倉庫間の位置関係を確定し、更にはユーザーがネットワークを通じて発注し購入する該商品の物流情報を提供する。ショッピングモード選択サーバは、商品情報及び物流情報を整合させた後、消費者が選択できるよう、消費者に異なるショッピングモード下における価格情報を提供し、ユーザーがショッピングモードを確認した後、スポット購入の場合は、発注サーバが購入実現のために注文情報を店舗に転送し、オンライン購入の場合は、発注サーバが発注情報を生産業者及び物流業者に発送することができる。最後に、消費者は携帯電話を利用しワイヤレスLANを通じて支払いサーバに接続することで支払いを完了し、これにより製品購入の全プロセスを実現する。もちろん、このような発注のための二次元コードは各種定期刊行物及び雑誌の広告上に直接印刷することもでき、消費者は広告上の二次元コードを撮影することによって発注操作を完了することができる。
【0046】
以上より、該商品の発注のための二次元コードを生成する場合には、各サービス又は機能に対応するターゲットサーバ情報を対応するSDK内に含めるのみで足り、ユーザー端末が二次元コードを解析した後、各ターゲットサーバと情報の交換を行い、商品発注の機能を実行することで、全体的な発注サーバを分け、全体的な二次元コードの応用形態をより細分化することができ、サービスと機能の組み合わせがよりフレキシブルとなるのみならず、コストも更に低いものとなる。
【実施例2】
【0047】
テレビセットトップボックス
【0048】
ハイビジョン有料テレビの普及に伴い、テレビセットトップボックスは極めて一般的な家庭用電子設備になると同時に、各種高級ホテルにおいても応用されている。ハイビジョン有料プログラムを視聴するためにユーザーは一定額の費用を支払う必要があるものの、テレビ使用権料の支払いはトップボックスと紐付けされているため、費用支払済みのユーザーが別のトップボックスでハイビジョンテレビを視聴することは困難であり、またホテル等における短期的な使用といった状況下での迅速な支払いを如何に実現するかもまた応用に際しての難しい課題の一つであった。
【0049】
本発明のタグデータアプリケーション方法及び装置を利用すれば、トップボックスのスイッチをオンにした時に、テレビ上に二次元コードのようなタグデータを表示し、ユーザーは携帯電話を通じて該二次元コードを撮影し、携帯電話に搭載されるAPPにより二次元コードを解析し、該二次元コードのアプリケーションタスクを有料テレビとして取得すると同時に、認証、権限、支払い等を含むサービス及び機能情報を取得することができる。
【0050】
まず、二次元コードには認証ターゲットサーバ情報が含まれ、認証サーバとの接続を通じて、ユーザーが身分認証を行い、ログイン又は登録が完了した後、ユーザーは権限サーバの情報を通じて権限を確認する。ユーザーが該有料テレビのサービスを購入済みである場合、該権限サーバはユーザーが権限を有するという確認情報をネットワークを通じてトップボックスに送信し、その後、ユーザーは有料テレビを視聴することができ、有料テレビの使用権とトップボックス本体を分離させることで、サービスを購入済みの消費者はいずれのトップボックス上においても有料テレビを視聴することが可能になる。ユーザーが相応のサービスを未購入である場合は、携帯電話を二次元コードの支払い情報を通じて支払いサーバに接続し、ユーザーが購入したサービスの支払いができるようにすることで、ユーザーの有料テレビサービスの購入プロセスを簡素化することができ、ホテル等における短期的な使用にも寄与する。
【0051】
以上の実施例から分かるように、
図2に示す通り、本発明の二次元コードアプリケーション装置には、サービス定義サーバ、二次元コード発行/デコードサーバ、各電子/紙媒体上に配布される二次元コード、インテリジェント端末の識別APP、サービス提供サーバを含めることができる。ΟΤΟサービスの定義、統合及び連携を実現することで、サービス提供の組織形態を変更し、サービスの組織を超えた即時連携を実現するとともに、サービスの組み合わせをフレキシブルなものとし、サービスユニットの細分化、サービス連携の自動化を実現できる。
【0052】
またデータキャリアとしてのデータタグはバーコードとRFIDの二種に区分することができ、バーコード情報とRFID情報を取得した後、一つの形態では情報取得後に解析サーバにおいて含まれるサービス/機能を解析してインテリジェント端末APPに返送し、その後、APP中にサービス機能(
図2に示す通り、インテリジェント端末が情報を取得した後、異なる解析サーバが情報の解析を行う)をリストアップする。別の形態では情報中にサービス/機能が含まれているため、解析サーバでの解析の必要がなく、APP中に情報に含まれるサービス/機能をリストアップする。
【0053】
本発明の主な特徴は以下の通りである。
【0054】
1.タグデータの統一的なエンコード規則。コード発行サーバは提供する/受け取るサービス/機能に基づき、インテリジェント端末APPが読み取る可能なタグデータ情報を生成する。
2.タグデータコード発行サーバを通じて、インテリジェント端末サービスの組み合わせ、提供サービスのサーバ、サービス共同モードにつき、対応するインテリジェント端末のタグデータを定義する。
3.タグデータ解析サーバを通じて、インテリジェント端末が取得したタグデータの解析を行い、かつインテリジェント端末APP内の関連サーバ/サービスのSDKを提供する。
4.タグデータには提供する/受け取る全てのサービス/機能が含まれ、インテリジェント端末App内の操作選択のためにユーザーに提供され、指定のサーバと情報の交換を行い、サービス/サーバの組み合わせに関する動作の起動及びサービスの連携を実現する。
【0055】
本発明は実際の応用において以下の優位性を有する。
【0056】
1.サービスの組み合わせがフレキシブルである。サービスの組み合わせを自身で定義しコードスキャンを起動することによって、サービスのフレキシブルな組み合わせと連携を実現する。タグデータはサービス/ターゲットサーバ及びサービス共同モードに基づき定義され、各異なるSDKを通じて各異なるサーバとのリンクを確立し、サービスプロバイダをフレキシブルなものとすると同時に、サービスの連携性を保証し、社会的な分業の細分化と最適化を促進する。
2.操作利便性の高いユーザー体験を提供する。タグデータを通じて、ユーザーインターフェイスの操作利便性を向上させる。サービスの組み合わせを通じて、ユーザーが必要に応じて、App内の対応するサービスを選択することで、ユーザーの操作利便性が向上する。
3.より綿密なサービスの組み合わせを利用し、認証、支払い、物流等のサービスを分離することで、システムの安全性を向上させる。
【0057】
該発明のタグデータアプリケーション方法及び装置を採用すれば、そのユーザー端末のタグデータ取得モジュールがタグデータを取得した後、タグデータ解析モジュールが該タグデータの解析を行い、該タグデータに対応するアプリケーションタスク、及び、該アプリケーションタスクに含まれる一組のサービス情報及び/又は機能情報を取得し、その後、対話制御モジュールが該組のサービス情報及び/又は機能情報に対応する各ターゲットサーバとそれぞれ情報の交換を行い、相応のサービス及び/又は機能を実行し、アプリケーションタスクを完了する。本発明のタグデータアプリケーション方法及び装置を採用すれば、そのユーザー端末がタグデータのアプリケーションタスクを実現するに当たって、タスクに含まれるサービス及び/又は機能に対応するターゲットサーバと直接的に対話を行い、アプリケーション全体のタスクを提供するサーバとの対話を回避することから、大規模アプリケーション内の各機能を複数のターゲットサーバとの対話中に分散させ、タグデータの大規模アプリケーション内における機能実行形態を有効に簡易化でき、アプリケーションサービスプロバイダのサーバ構築コストを削減し、タグデータの応用手段をより広範なものとし、より良いユーザー体験を提供すると同時に、タグデータアプリケーション方法の応用形態を簡便にし、タグデータアプリケーション装置のコストも相当に低廉なものとすることができる。
【0058】
本明細書では、本発明につき、特定の実施例を挙げて説明したが、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、各種の修正及び変更を加えることができるのは明らかである。従って、本明細書と図は例示説明を目的とするものであり、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。