特許第6442516号(P6442516)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6442516
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】ゴーグル
(51)【国際特許分類】
   A61F 9/02 20060101AFI20181210BHJP
   G02C 3/00 20060101ALI20181210BHJP
   G02C 7/16 20060101ALI20181210BHJP
【FI】
   A61F9/02 315
   G02C3/00
   G02C7/16
【請求項の数】19
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-549142(P2016-549142)
(86)(22)【出願日】2015年1月30日
(65)【公表番号】特表2017-505666(P2017-505666A)
(43)【公表日】2017年2月23日
(86)【国際出願番号】EP2015051992
(87)【国際公開番号】WO2015117903
(87)【国際公開日】20150813
【審査請求日】2017年4月20日
(31)【優先権主張番号】102014201968.0
(32)【優先日】2014年2月4日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】597056143
【氏名又は名称】ウベックス アルバイツシュッツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100154612
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 秀樹
(74)【代理人】
【識別番号】100091867
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 アキラ
(74)【代理人】
【識別番号】100202016
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 喬
(72)【発明者】
【氏名】フランク ハラルト
(72)【発明者】
【氏名】ブランディス ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】カイラス ヨハネス
(72)【発明者】
【氏名】トイバー マンフレート
【審査官】 佐藤 智弥
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第8601617(US,B1)
【文献】 特開2011−193894(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3072783(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)2つの相互に対向する側端領域(8)を有するレンズ設備(1)と、
b)前記レンズ設備(1)を担持するフレーム(2)と、
c)前記ゴーグルを着用者のヘッドに、局所的に固定するためのヘッド保持設備(3)と、
d)相互に、前記レンズ設備(1)と、前記フレーム(2)と、前記ヘッド保持設備(3)との、結合、解放可能な接続のための2つの結合設備(4)と、
を有するゴーグルであって
各結合設備(4)は、
i)前記レンズ設備(1)の前記それぞれの側端領域(8)に隣接して配置される第1結合装置(11)と、
ii)前記ヘッド保持設備(3)に配置される第2結合装置(17)であって、
‐前記それぞれの第1結合装置(11)を部分的に受容するヘッド保持設備パーツレシーバ(26)と、
‐保持位置と解放位置との間で旋回可能であり、保持手段(37)を有する保持体(33)と、を有し、
‐前記それぞれの結合設備(4)の各第1結合装置(11)と各保持体(33)は、前記ゴーグルの組み立て状態で、前記それぞれの保持体(33)を旋回させるために接合軸(45)を前もって決定する少なくとも1つの接合凸部(36)によって、相互に、連結式の接続状態にあり
‐分解のために操作される前記保持体(33)の領域は、ゴーグルの内側からのみアクセスできる、第2結合装置(17)と、
iii)前記フレーム(2)上の前記それぞれの側端領域(8)に隣接して配置される第3結合装置(18)であって、
‐前記それぞれの第1結合装置(11)を部分的に受容するフレームパーツレシーバ(25)を有し、
‐前記それぞれの保持手段(37)に割り当てられた前記それぞれの保持体(33)がその保持位置にあるときに、前記それぞれの第2結合装置(17)と第3結合装置(18)を共に保持する保持カウンタ手段(42)を有する、第3結合装置(18)と、
を有するゴーグル。
【請求項2】
前記ゴーグルの組み立て状態で、前記それぞれの結合設備(4)の前記フレームパーツレシーバ(25)と前記ヘッド保持設備パーツレシーバ(26)は、前記それぞれの第1結合装置(11)を受ける全レシーバを共に形成し、少なくとも部分領域的に又は完全に、この第1結合装置(11)を、共に、周状に、囲むことを特徴とする、請求項1に記載のゴーグル。
【請求項3】
前記ゴーグルの組み立て状態において、各第1結合装置(11)が、前記割り当てられた全レシーバと形状に基づく固定状態にある接続を有することを特徴とする、請求項2に記載のゴーグル。
【請求項4】
各第1結合装置(11)は、前記ゴーグルの中心面(6)に関して、横方向に、外側に突出する保持凸部(23)を有し、前記保持凸部(23)は、前記ゴーグルの組み立て状態で、前記第3結合装置(18)とブロックの方法で、相互に作用し、そして、前記凸部(23)が、前記それぞれの第3結合装置(18)から前記ゴーグルの視野方向(5)への前記レンズ設備(1)の分離を防ぐことを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載のゴーグル。
【請求項5】
前記それぞれの結合設備(4)の前記保持手段(37)と前記保持凸部(23)は、前記ゴーグルの組み立て状態で、前記それぞれの結合設備(4)の中心面(47)に関して、対向方向に突出することを特徴とする、請求項に記載のゴーグル。
【請求項6】
各第1結合装置(11)が角ばっていることを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載のゴーグル。
【請求項7】
各第3結合装置(18)は、前記ゴーグルの視野方向(5)に、貫通開口(48)を有し、前記貫通開口(48)を通って、前記第1結合装置(11)は、前記パーツレシーバ(25,26)に導入可能であり、そこから取り外し可能であることを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載のゴーグル。
【請求項8】
各保持体(33)が、前記保持体(33)の、その解放位置への手動旋回のために、前記それぞれの貫通開口(48)の前エッジに関して、前記ゴーグルの前記視野方向(5)に突出することを特徴とする、請求項7に記載のゴーグル。
【請求項9】
各保持体(33)は、弾性保持体として構成され、自由状態で保持位置にあることを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載のゴーグル。
【請求項10】
前記少なくとも1つの接合凸部(36)は、前記それぞれの保持体(33)上に配置されることを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載のゴーグル。
【請求項11】
前記ゴーグルの組み立て状態で、各保持手段(37)は、前記それぞれの第3結合装置(18)内に受容されていることを特徴とする、請求項1〜10の何れか一項に記載のゴーグル。
【請求項12】
各保持手段(37)は、前記それぞれの保持体(33)の保持台(35)に関して、前記第3結合装置(18)との相互作用のために、前記ヘッド保持設備(3)の隣接して配置される領域に面する保持面(38)の形成を伴って、突出することを特徴とする、請求項1〜11の何れか一項に記載のゴーグル。
【請求項13】
各保持手段(37)は、前記ゴーグルの中心面(6)に向かって、内側に突出することを特徴とする、請求項12に記載のゴーグル。
【請求項14】
各保持カウンタ手段(42)は、保持カウンタ凸部として構成され、前記保持カウンタ凸部は、前記ゴーグルの組み立て状態で、この保持面(38)との相互作用のために、割り当てられた前記保持面(38)に面する保持カウンタ面(43)を有することを特徴とする、請求項12又は13に記載のゴーグル。
【請求項15】
前記第2結合装置(17)と前記第1結合装置(11)は、前記それぞれの保持体(33)がその保持位置にあるとき、前記ゴーグルの組み立て状態で、前記それぞれの保持手段(37)の領域に、相互から間隔を開けて延びることを特徴とする、請求項1〜14の何れか一項に記載のゴーグル。
【請求項16】
前記ゴーグルの組み立て状態で、記レンズ設備(1)は、その側端領域(8)で、内側で部分領域的に、前記それぞれの第3結合装置(18)に当接していることを特徴とする、請求項1〜15の何れか一項に記載のゴーグル。
【請求項17】
前記レンズ設備(1)と前記第1結合装置(11)は、一体的に相互に接続されていることを特徴とする、請求項1〜16の何れか一項に記載のゴーグル。
【請求項18】
各接合凸部(36)は、細長い接合ウェブとして構成されることを特徴とする、請求項1〜17の何れか一項に記載のゴーグル。
【請求項19】
前記ゴーグルが、安全作業ゴーグルであることを特徴とする、請求項1〜18の何れか一項に記載のゴーグル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
独国特許出願第102014201968.0の内容は、参照によって、ここに取り入れられる。
【0002】
本発明は、ゴーグル、特に安全作業ゴーグルに関する。あるいは、ゴーグルは、例えば、スポーツゴーグルとして構成される。
【背景技術】
【0003】
マルチパーツゴーグル(multi-part goggle)は、従来技術からすでに公知である。これらの公知のゴーグルの欠点は、たいてい、それらの組み立ては、時間がかかり、複雑であるということである。一般的に、ゴーグルの個々の部品の間に、接続ポイントを、非常に安定して、堅固にすることは必要である。
【0004】
特許文献1に開示されるゴーグルは、フレームと、2つのレンズ組立部品と、ストラップとを有する。フレームは、外側切欠きと内側戻り止め(detent)を有する側部クリップを含む。第1レンズ組立部品は、外側戻り止め及び内側切欠きを有する側タブを有する。 第1レンズ組立部品は、その側タブをクリップに挿入することによって、少なくとも1つの切欠きが、それぞれの内側戻り止めに係合するまで、フレームに固定される。それぞれの切欠きを選択することによって、第1レンズ組立部品は、フレームに関して、さまざまな位置に、配置可能である。第2レンズ組立部品は、戻り止め及び内側切欠きを有する側タブを含む。第2レンズ組立部品の側タブは、第1レンズ組立部品の側タブを介してクリップに挿入される。第2レンズ組立部品の内側切欠きは、第1レンズ組立部品の戻り止めの1つに係合する。第1及び第2レンズ組立部品は、ストラップのクリップによって、フレームに固定される。ストラップのクリップは、1つのレンズだけが使用される場合、第1組立部品の側タブを介して、又は両方のレンズが使用される場合、第2レンズ組立部品の側タブを介して、フレームのクリップの中に挿入される。
【0005】
特許文献2から公知のレンズ組立部品は、レンズと、堅いフレームと、弾性フレームと、端部に配置されるバックルを有するストラップと、を含む。レンズは、突起部を有する横方向に突出するタブを有する。その両側上に、堅いフレームは、いずれの場合にも、1つの外側切欠きを有する。弾性フレームは、いずれの場合にも、その両側のそれぞれに、1つの貫通孔を有する。各バックルは、係合部材と開口を有する。係合部材は、貫通孔に挿入され、一方、開口は、突起部によって貫通される。
【0006】
特許文献3は、フレームと、パッドと、レンズと、接続部と、締結部と、ストラップと、を含む水泳ゴーグルを開示する。サイドカバーは、2つのフレームパーツ上に配置される締結パーツを囲む。調整部は、それぞれの締結パーツに接続可能である。ストラップは、調整部に固定される。
【0007】
データ伝送ユニット、単眼鏡、レンズ、又はイヤーピース(earpiece)のような異なった装置が留められるさまざまなマスクは、例えば、特許文献から公知である。
【0008】
特許文献は、レンズ、フレーム及びヘッドバンドを有する安全ゴーグルを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願公開第2003/0019018号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2009/0222979号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2007/0028371号明細書
【特許文献4】米国特許第8,601,617号明細書
【特許文献5】米国特許第7,882,575号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、したがって、容易に、組み立てられ及び/又は分解されるマルチパートゴーグルを提供することの目的に基づく。さらに、ゴーグルは、特に、大きな機械的応力に耐えることもでき、それは、特に、個々の部品の間の接続ポイントに適用もする。さらに、ゴーグルは、好ましくは、繊細な外観も有し、視覚的に魅力的でもあるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的は、ゴーグルが、独立請求項1に開示された特徴を有することによって、本発明にしたがって達成される。本発明の核心は、ゴーグルが、レンズ設備(lens arrangement)、フレーム、及びヘッド保持設備(head holding arrangement)の結合、解放可能な接続のためのさまざまな結合装置を含むということである。レンズ設備に配置されるいずれの場合にも、フレーム及びヘッド保持設備は、結合装置であり、それは、フレーム及びヘッド保持設備を結合するために、結合設備(coupling arrangement)を形成する。ゴーグルの組み立て状態では、それぞれの結合設備の第2結合装置と第3結合装置は、結合の方法で、関連した保持手段及び保持カウンタ手段(holding counter-mean)によって、相互に接続される。第1結合装置は、それぞれの第2結合装置及び第3結合装置への結合接続を有する。
【0012】
分解のために作動する保持体の突出する領域は、ゴーグルの内側からのみアクセスできる。これは、例えば、外側からゴーグルに影響を及ぼす外部体(extraneous body)によって、ゴーグルの故意でない分解が、このように回避されるように、特に、安全のために、使用される。
【0013】
少なくとも1つの接合凸部は、好ましくは、細長い接合ウェブとして、構成される。あるいは又は追加的に、接合凸部は、例えば、それぞれの第1結合装置に配置される。
【0014】
レンズ設備、フレーム及びヘッド保持部材が、それらが組み立てられる前に、分離した又は分離された、ゴーグルの部品又はパーツである場合、有利である。このようにして、それらは、容易に交換される。
【0015】
レンズ設備が単一の、連続した一体のレンズである場合、好都合である。あるいは、2つの個々のレンズが、存在し、それらが、例えば、ブリッジ、ノーズウェブ(nose web)、又は同類のものによって、相互に接続される。レンズ設備は、好ましくは、略寸法的に安定している。
【0016】
フレームは、有利には、周状に閉じられている。フレームは、好ましくは、少なくともパーツに沿って、延び、好ましくは、少なくとも、レンズ設備の周囲の大きなパーツに沿って延びる。フレームは、好ましくは、着用者の顔にしっかりと当接するための少なくとも1つのシーリングエレメントを担持する。少なくとも1つのシーリングエレメントは、好ましくは、柔らかく、又は曲がりやすい。
【0017】
ヘッド保持設備は、有利には、ヘッド保持バンドとして構成され、それは、使用中、着用者のヘッドの後部周辺に延びる。ヘッド保持バンドは、好ましくは、弾力性がある。あるいは、ヘッド保持設備は、例えば、2つのゴーグルアームからなるアーム設備として構成される。ゴーグルアームが、公知の方法で、外側及び内側に折り曲げられる場合、有利である。
【0018】
第1結合装置は、いずれの場合にも、一体で構成され、プラスチック材料から形成される場合、有利である。
【0019】
第2結合装置は、いずれの場合にも、有利には、一体で構成され、プラスチック材料から形成される。ヘッド保持設備が、ヘッド保持バンドとして構成される場合、ヘッド保持バンドは、好ましくは、各第2結合装置を通って案内され、ループの方法で、そこに構成され、それぞれの第2結合装置を局所的に固定する。ヘッド保持バンドと第2結合装置の間の他の締め具は、その代わりに可能である。
【0020】
第3結合装置は、好ましくは、一体で形成され、プラスチック材料で作られる。第3結合装置は、有利には、いずれの場合にも、フレームを有する一体で構成される。
【0021】
ゴーグルが、中心面、又は対称面に関して対称である場合、有利である。
【0022】
保持体は、好ましくは、それぞれのパーツレシーバを、ゴーグルの中心面に向かって閉じる。保持体は、1つ又はそれ以上の保持手段を有してもよい。
【0023】
本発明のさらに有利な構成は、サブクレームに与えられる。
【0024】
サブクレーム2に係る構成は、それぞれの結合設備の第2結合装置及び第3結合装置に関して、第1結合装置の、非常にロード可能(装着可能)でしっかりした局所的な固定に導く。それぞれの結合設備の第2結合装置及び第3結合装置は、ゴーグルの組み立て状態で、相互に関して、略移動不可能である。
【0025】
サブクレーム3に係る保持凸部は、好ましくは、バーを形成する。それは、有利には、ウェブのようである。保持凸部は、ゴーグルの組み立て状態において、好ましくは、それぞれのパーツレシーバ内に設置される。保持凸部は、好ましくは、ゴーグルの組み立て状態において、隣接した第3結合装置に関して、横方向に、外側に、突出しない。特に、保持凸部は、ゴーグルの組み立て状態において、第3結合装置の仮想外側横限界面(imaginary outer lateral limiting face)にわたって突出しない。保持凸部は、ゴーグルの組み立て状態において、好ましくは、第3結合装置の仮想外側横限界面のわずかに下方に、ちょうど終わらせる。
【0026】
サブクレーム4によれば、それぞれの結合設備の保持凸部及び保持手段は、ゴーグルの組み立て状態において、それぞれの結合設備の中心面に関して対向方向(反対方向)に突出する。それぞれの結合設備の保持凸部及び保持手段が、ゴーグルの視野方向において、相互に関して、オフセットされて配置される場合、有利である。
【0027】
サブクレーム5に係る構成は、特に、それぞれの結合設備の第1結合装置に関して、第2結合装置又は第3結合装置の傾斜を回避する。第1結合装置の角張る(矩形)構成は、特に、ゴーグルの中心面に平行な面に、備えられる。この平面において、第1結合装置は、特に、角張る(矩形)横断面又は輪郭を有し、角は、好ましくは、丸められる。矩形構成の代わりに、第1結合装置は、しかしながら、台形、三角形、五角形、六角形、又は同類のものであり、対応する横断面又は輪郭を有してもよい。あるいは、第1結合装置は、特に、楕円形、長円形、卵形又は同類のものであり、対応する横断面又は輪郭を有してもよい。第1結合装置は、その結果したがって、好ましくは、非真円である。同様に、第1結合装置は、しかしながら、例えば、丸められ、対応する横断面又は輪郭を有してもよい。前記異なった構成の組み合わせも、可能である。
【0028】
フレームパーツレシーバ(frame part receiver)及びヘッド保持設備パーツレシーバ(head holding arrangement part receiver)が、好ましくは、いずれの場合にも、第1結合装置とそれぞれの全(総合的)レシーバとの間の形状に基づく固定状態にある接続を可能とするために、いずれの場合においても、それぞれの第1結合装置の形又は輪郭に適用される場合、有利である。したがって、第1結合装置が、いずれの場合にも、丸められる場合、ヘッド保持設備パーツレシーバ及びフレームパーツレシーバは、好ましくは、いずれの場合にも、円形状、好ましくは、半円形状の部分である。
【0029】
サブクレーム6に開示される貫通開口(through-opening)も、事実上、組み立て又は分解開口を形成する。
【0030】
サブクレーム6に係る保持体の構成は、特に、それぞれの保持体の滑らかな旋回(枢動)を可能にする。貫通開口に関して突出する保持体の領域が、手によって容易に到達される場合、有利である
【0031】
サブクレーム7に係る構成は、非常に、操作上安全又は機能上安全である結合設備に導く。保持体は、特に、ゴーグルの組み立て状態で、それが、その保持位置に自動的に急に動くような方法で、構成される。それぞれの保持体を、その保持位置から、その解放位置に移動させるために、対応する調整力は、特に、バネ力と逆に、保持体に適用される。
【0032】
それぞれの第3結合装置において、サブクレーム9に係るそれぞれの保持手段の内側設備は、対応する保持手段の非常に保護された設備に導く。それは、特に、この方法で、機械的応力から保護される。関連した保持カウンタ手段も、それぞれの第3結合装置で、内側に、保護されて配置される場合、有利である。
【0033】
特に、サブクレーム10に係る保持面は、細長い。これは、有利には、ゴーグルの対称面に関して、垂直に又は斜めに延びる面にある。
【0034】
サブクレーム11に係る保持カウンタ面(holding counter-face)は、ゴーグルの組み立て状態において、関連した保持面に隣接して延び、その結果、好ましくは、そこに平坦に置かれる。
【0035】
サブクレーム12に係る構成は、第1結合装置に向かって、それぞれの保持体の旋回を可能にし、第1結合装置は、保持体の解放位置に到達するために、この領域に、隣接して配置され、特に、間隔を開けて配置される。
【0036】
サブクレーム13に係る構成は、非常に機能上安全及び操作上安全な結合設備に導く。レンズ設備及び第3結合装置は、したがって、相互に関して固定される。
【0037】
サブクレーム14に係る構成は、第1結合装置とレンズ設備の間の非常に安全又は耐紛失の接続を可能にする。このタイプのゴーグルは、非常に組み立て信頼性のある方法及び経済的な方法で生産され得る。
【0038】
本発明の2つの好ましい実施形態は、添付の図面を参照して、例の目的で、以下に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】第1実施形態に係る本発明に係るゴーグルの分解図を示す。
図2】組み立てられ又は取り付けられた状態で、図1に示されるゴーグルを示す図を示す。
図3図2で描かれた組み立てられたゴーグルからの断面を示す。
図4図2,3に示された組み立てられたゴーグルの切断図を示す。
図5】第2実施形態に係る組み立てられた状態で、本発明に係るゴーグルの斜視図を示す。
図6図5にしめされた組み立てられたゴーグルの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0040】
先ず、図1〜4に示された第1実施形態を参照すると、ゴーグルは、レンズ設備1とフレーム2及びヘッド保持設備3を有する。レンズ設備1、フレーム2及びヘッド保持設備3は、組み立てられ、ゴーグルを形成し、再度、相互から分離もされる。2つの結合設備4は、このために備えられ、横方向に配置され、構造的に一致している。
【0041】
ゴーグルは、正しく着用されるとき、これらは、着用者の目の前に置かれ、それらを覆う。したがって、ゴーグルは、視野方向5を有する。ゴーグルは、視野方向5に広がり、結合設備4の間で、中心に、延びる中心面又は対称面6に関して対称である。
【0042】
レンズ設備1は、単一の連続したレンズ7からなり、相互に対向する2つの側端領域(side end region)8を有する。側端領域8の間に、レンズ設備1は、着用者の鼻を受けるために、底で開口する鼻凹部9を有する。接続ウェブ10は、レンズ7に隣接し、全レンズ7の周囲に、又はそのエッジ領域に沿って、延び、視野方向5と逆に、レンズ7から突出する。ゴーグルの組み立て状態で、接続ウェブ10は、例えば、ラッチの方法(latching manner)で、フレーム2に係合する。
【0043】
第1結合装置11は、レンズ設備1の各側端領域8に隣接し、略タブの方法で、構成され、視野方向5と逆に、レンズ設備1から突出する。
【0044】
フレーム2は、周状に閉じられ、基本形を有し、それは、原則として、レンズ設備1の基本形に対応する。したがって、それは、2つの相互に対向する側端領域14と、それらの間で、中心に、配置され、底で開口する、1つの鼻凹部15と、を有する。フレーム2は、視野方向5に、寸法的に安定している前フレームパーツ12と、柔軟で、曲がりやすく、使用中、着用者の顔に、略しっかりと当接する後シーリングエレメント13と、から略形成される。
【0045】
ヘッド保持設備3は、ヘッドバンドとして構成され、ヘッドバンドは、2つの相互に対向する端領域16を有する。
【0046】
第2結合装置17は、ヘッドバンドの各端領域16に留められる。第2結合設備17は、ヘッドバンドの端ループ(end loop)で、そこに配置される。さらに、第3結合装置18は、フレーム2の各側端領域14に配置される。第3結合装置18は、フレーム2に堅く接続される。
【0047】
結合装置11,17,18は、ゴーグルの組み立て状態で、それぞれの結合設備4の形成(formation)を伴って、相互間の形状に基づく固定状態にある接続を有する。結合設備4は、構造的に一致しているので、1つの結合設備4だけが、主に、以下で扱われる。
【0048】
第1結合装置11は、いずれの場合にも、細長い接続ポイント19によって、レンズ設備1のそれぞれの側端領域8に隣接する。それぞれの接続ポイント19に対向して、各第1結合装置11は、自由な後支持エッジ20を有する。上支持エッジ21と下支持エッジ22は、接続ポイント19と後支持エッジ20との間で、各第1結合装置11に延びる。それぞれの第1結合装置11の上支持エッジ21と下支持エッジ22は、相互に略平行に、関連した後支持エッジ20又は接続ポイント19に略垂直に延びる。
【0049】
接続ポイント19に隣接して、各第1結合装置11は、保持凸部23を有し、それは、それぞれの接続ポイント19に平行に延びる。保持凸部23は、いずれの場合にも、対称面6に関して、バーの方法によって、横方向に、外側に突出する。各保持凸部23は、バー面24を有し、それは、視野方向5又は前方に、面する。
【0050】
第1結合装置11は、ゴーグルの組み立て状態で、いずれの場合にも、それぞれの結合設備4の第3結合装置18又は第2結合装置17のパーツレシーバ25,26に、据え付けられる。結合設備4のパーツレシーバ25,26は、全(総合的)レシーバを共に形成する。全レシーバ又はパーツレシーバ25,26は、いずれの場合でも、横方向に、外側に、対称面6に関して開口する。パーツレシーバ25は、いずれの場合にも、第3結合装置18の部品であり、一方、パーツレシーバ26は、いずれの場合にも、第2結合装置17の部品である。
【0051】
各パーツレシーバ25は、視野方向5で前制限エッジ27、上制限パーツエッジ28及び下制限パーツエッジ29によって、制限される。前制限エッジ29に関して、各パーツレシーバ25は、視野方向5と逆に開口している。それぞれのパーツレシーバ25の下制限パーツエッジ29及び上制限パーツエッジ28は、相互に略平行に、前制限エッジ27に略垂直に延びる。
【0052】
各パーツレシーバ26は、視野方向5で後制限エッジ30、上制限パーツエッジ31及び下制限パーツエッジ32によって、制限される。後制限エッジ30に関して、各パーツレシーバ26は、視野方向5に開口している。それぞれのパーツレシーバ26の上制限パーツエッジ31及び下制限パーツエッジ32は、相互に略平行に、後制限エッジ30に略垂直に、延びる。
【0053】
それぞれの結合設備4の上制限パーツエッジ28,31は、ゴーグルの組み立て状態で、相互に整列し、上制限エッジを共に形成する。同様に、それぞれの結合設備4の下制限パーツエッジ29,32は、ゴーグルの組み立て状態で、相互に整列し、下制限エッジを共に形成する。
【0054】
それぞれの結合設備4の前制限エッジ27及び後制限エッジ30は、相互に略平行に延び、視野方向5に、相互から間隔を開けて配置される。
【0055】
それぞれの結合設備4のパーツレシーバ25,26は、いずれの場合でも、タブのようなものであり、第2結合装置17の部品である保持体33によって、対称面6に向かって、内部に制限される。各保持体33は、それぞれの後制限エッジ30の形成を伴って、第2結合装置17の外側面34に関して、内部にオフセットされ、視野方向5にそこから突出する。各保持体33は、プレートのような保持台35及び接合凸部36を有し、接合凸部36は、保持台35から突出し、それぞれの後制限エッジ30に隣接して配置され、それに略平行に延びる。各接合凸部36は、対称面6に関して、処理テーパ(process taper)で、関連した保持台35から外側に突出する。接合凸部36は、ウェブのようなものである。
【0056】
さらに、各保持体33は、保持手段37を有し、保持手段37は、結合設備4のそれぞれの接合凸部36に略平行に延び、それぞれの保持面38の形成を伴って、対称面6に向かって、それぞれの保持台35から内側に突出する。各保持手段37が、傾斜路のようなものであり、視野方向5と逆に起立する場合、組み立て理由のために有利である。保持手段37は、それぞれの保持体33の自由端39に隣接して、しかし間隔を開けて配置される。それぞれの結合設備4の接合凸部36及び保持手段37は、したがって、それぞれの保持台35から相互に対向方向に突出する。
【0057】
各第3結合装置18は、外側パーツ40と、それに隣接して、しかし、そこから間隔を開けて配置される内側パーツ41とを有する。外側パーツ40及び内側パーツ41は、フレーム2に、対応して構成され、又は配置される。パーツレシーバ25は、外側パーツ40に配置される。
【0058】
関連した外側パーツ40に向かって、内側パーツ41から外側に突出するカウンタ凸部44によって形成される保持カウンタ面43を有する保持カウンタ手段42は、各内側パーツ41に配置される。
【0059】
各第3結合装置は、貫通開口48を有し、貫通開口48は、それぞれの外側パーツ40及び内側パーツ41によって、横方向に制限される。貫通開口48は、それぞれのパーツレシーバ25に隣接し、視野方向5に開口している。
【0060】
ゴーグルの組み立て状態において、第1結合装置11の下支持エッジ22は、少なくとも領域において(in regions)、全レシーバの下制限エッジ上に当接し、一方、第1結合装置11の上支持エッジ21は、少なくとも領域において、全レシーバの上制限エッジ上に当接する。さらに、後支持エッジ20は、少なくとも領域において、後制限エッジ30上に当接する。保持凸部23は、いずれの場合でも、少なくとも領域において、前制限エッジ27上に当接する。特に、バー面24は、ロックの方法で、少なくとも領域において、前制限エッジ27上に当接する。接合凸部36は、接合軸(joint axes)45の形成を伴って、第1結合装置11上に、内側に、当接する。保持手段37は、関連した保持カウンタ手段42と接続され、又は接触する。特に、保持面38は、少なくとも領域において、それぞれの結合設備4の保持カウンタ面43上に、平坦に当接する。
【0061】
各接合軸45は、好ましくは、それぞれの結合設備4の略中心面47に、又はそこに平行に延びる。各接合軸45は、対称面6に略平行に延びる。各接合軸45は、視野方向5に略垂直に延びる。
【0062】
第2結合装置17及び第3結合装置18に受けられる第1結合装置11により、第3結合装置18上に当接する保持凸部23により、第1結合装置11は、それぞれの結合設備4の第2結合装置17及び第3結合装置18に関して、局所的に固定される。それぞれの結合設備4の保持手段37と保持カウンタ手段42との間のロック相互作用(locking interaction)により、それぞれの結合設備4の第2結合装置17及び第3結合装置18は、相互に関して、固定される。保持体33は、したがって、それらの保持位置にある。
【0063】
ゴーグルの組み立ては、以下に記載される。先ず、第2結合装置17は、視野方向5で、第3結合装置18に挿入される。次に、保持手段37が、それぞれの保持カウンタ手段42と相互に作用するとき、保持体33は、それらの保持位置に、外側に急に働く。次に、第1結合装置11は、第1結合装置11が、それぞれの結合設備4の全レシーバに設置されるような方法で、第3結合装置18又は貫通開口48によって、視野方向5と逆に、接合される。
【0064】
あるいは、先ず、第1結合装置11は、第3結合装置18によって、視野方向5と逆に、それぞれの結合設備4のパーツレシーバ25に、挿入される。次に、第2結合装置17は、第3結合装置18とのラッチ接続(latching connection)にもたらされる。
【0065】
ゴーグルを分解するために、保持体33は、横方向に、外側に、それらの外側解放位置に、それらの自由端39に対応する旋回力(pivoting force)を適用することによって、旋回され、それにより、保持手段37と、関連した保持カウンタ手段42との間のラッチ接続は、解放され、それぞれの結合設備4の第2結合装置17と第3結合装置18の分離は、可能となる。次に、第1結合装置11は、第3結合装置18から外へ案内される。
【0066】
第2実施形態は、図5,6を参照して、以下に記載される。先の実施形態と対照的に、参照がなされる記載に、ヘッド保持設備3は、2つのゴーグルアームによって形成され、それらは、ヒンジ設備46によって、内側及び外側に折り曲げられる。他の部分は、違いがない。
【符号の説明】
【0067】
1 レンズ設備
2 フレーム
3 ヘッド保持設備
4 結合設備
5 視野方向
8 側端領域
11 第1結合装置
17 第2結合装置
18 第3結合装置
23 保持凸部
25 フレームパーツレシーバ
26 ヘッド保持設備パーツレシーバ
33 保持体
35 保持台
36 接合凸部
37 保持手段
38 保持面
42 保持カウンタ手段
43 保持カウンタ面
45 接合軸
47 中心面
48 貫通開口
図1
図2
図3
図4
図5
図6